JP2022085705A - 飲料ストッカ、冷蔵庫、在庫管理装置、在庫管理システム、発注支援システム、在庫管理方法及びプログラム - Google Patents

飲料ストッカ、冷蔵庫、在庫管理装置、在庫管理システム、発注支援システム、在庫管理方法及びプログラム Download PDF

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Takashi Yanagi
睦 加藤
Mutsumi Kato
輝男 中村
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Abstract

【課題】ユーザによる飲料の在庫状況の把握を容易にする。【解決手段】缶飲料ストッカ2は、複数の缶飲料を保持可能であると共に、取出検出部200と、取出データ送信部201とを備える。取出検出部200は、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出する。取出データ送信部201は、取出検出部200によって検出された結果を示す取出データをサーバ4に送信する。【選択図】図8

Description

本開示は、飲料ストッカ、冷蔵庫、在庫管理装置、在庫管理システム、発注支援システム、在庫管理方法及びプログラムに関する。
冷蔵庫の収納室を撮像し、撮像した画像をユーザの表示端末で確認できるようにした技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、冷蔵庫の収納室内の好みの場所に設置することが可能な撮像装置によって庫内が撮像され、その画像データがサーバ装置を介してユーザのスマートフォン、タブレットPC等の表示端末に送信される冷蔵庫システムについて記載されている。
上記の冷蔵庫システムによれば、ユーザは、表示端末で表示される庫内画像から、食材の収納状況を確認でき、庫内の食材の有無の変化を知ることが可能になる。
特開2019-124461号公報
ところで、ビール、清涼飲料等の缶飲料は、日持ちがし、また、割安になるというメリットから、一度に多量の本数をまとめて買う家庭も少なくなく、特に家族が多い、あるいは、特定の飲料を好んで消費する家庭においては、まとめ買い(いわゆる箱買い)するケースが一般的ともいえる。
通常、このように箱買いした缶飲料は、全てではなく、一部が冷蔵庫に収納され保冷される。このため、従来技術における食材の収納状況の確認、つまり、冷蔵庫に収納されている缶飲料の状況の確認だけでは、ユーザは、その在庫状況を適切に把握することが困難という問題がある。
本開示は、上記問題を解決するためになされたものであり、ユーザによる飲料の在庫状況の適切な把握を可能にするための飲料ストッカ等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る飲料ストッカは、
複数の飲料を保持可能な飲料ストッカであって、
飲料の取り出しを1本ずつ検出する取出検出手段と、
前記取出検出手段によって検出された結果を示す取出データを在庫管理装置に送信する取出データ送信手段と、を備える。
本開示によれば、ユーザは飲料の在庫状況を適切に把握することが可能となる。
実施形態1における在庫管理システムの全体構成を示す図 実施形態1における缶飲料ストッカが備えるセンサ基板の設置態様について説明するための図 実施形態1におけるセンサ基板のハードウェア構成を示すブロック図 実施形態1における缶飲料の取出検出について説明するための図(その1) 実施形態1における缶飲料の取出検出について説明するための図(その2) 実施形態1におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図 実施形態1におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図 実施形態1における缶飲料ストッカ、サーバ及びユーザ端末の機能構成を示すブロック図 実施形態1における取出データの一例を示す図 実施形態1におけるユーザ情報の一例を示す図 実施形態1における在庫管理処理の手順を示すフローチャート 実施形態2における在庫管理システムの全体構成を示す図 実施形態2におけるセンサ基板のハードウェア構成を示すブロック図 実施形態2における冷蔵庫が備えるIoT対応装置のハードウェア構成を示すブロック図 実施形態2における冷蔵庫の機能構成を示すブロック図 実施形態3における在庫管理システムの全体構成を示す図 実施形態3におけるセンサ基板のハードウェア構成を示すブロック図 実施形態3における冷蔵庫の機能構成を示すブロック図 実施形態3における冷蔵庫の他の機能構成を示すブロック図 実施形態3におけるサーバ及びユーザ端末の機能構成を示すブロック図 実施形態3におけるサーバの他の機能構成を示すブロック図 実施形態4における在庫管理システムの全体構成を示す図 実施形態4における冷蔵庫の機能構成を示すブロック図 実施形態4におけるサーバの機能構成を示すブロック図 実施形態5における発注支援システムの全体構成を示す図 実施形態5における缶飲料ストッカ、サーバ及びユーザ端末の機能構成を示すブロック図 実施形態5におけるサーバ及びユーザ端末の他の機能構成を示すブロック図 実施形態5における発注支援処理の手順を示すフローチャート 実施形態5における他の発注支援処理の手順を示すフローチャート
以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本開示の実施形態1における在庫管理システム1の全体構成を示す図である。在庫管理システム1は、本開示に係る在庫管理システムの一例であり、当該在庫管理システム1が提供する在庫管理サービスの顧客であるユーザが居住する住宅Hで保管される缶飲料の在庫を管理するシステムである。図1に示すように、在庫管理システム1は、各住宅Hに設置される、缶飲料ストッカ2及びルータ3と、サーバ4と、各ユーザに所持されるユーザ端末5とを備える。
<缶飲料ストッカ2>
缶飲料ストッカ2は、本開示に係る飲料ストッカの一例である。缶飲料ストッカ2は、缶飲料(例えば350mlの缶飲料)を複数(例えば10本)保持可能な、いわゆる缶ストッカであり、家庭用冷蔵庫である冷蔵庫6の収納室に設置される。缶飲料ストッカ2は、取出側から缶飲料が1本取り出されると後続の缶飲料が1本分取出側へ移動するという、この種のよく知られた缶ストッカと同様の形態を有する。
但し、缶飲料ストッカ2は、従来の缶ストッカと異なり、図2に示すように、センサ基板20を備える。センサ基板20は、缶飲料ストッカ2のレーンにおける取出側近傍の下側に、レーン間を繋ぐように設けられた支持板上に載置される。センサ基板20は、図3に示すように、センサ回路21と、制御回路22と、通信回路23と、電池24とを備える。
センサ回路21は、レーン上の缶飲料の通過を検出する回路である。センサ回路21は、例えば、押圧の有無でON/OFFが切り替わるマイクロスイッチ、赤外線あるいは可視光の反射、遮光の程度等を検出する光電センサ等で構成される。例えば、センサ回路21がマイクロスイッチで構成される場合、図4に示すように、センサ基板20は、センサ回路21のスイッチ部がレーン面より突出するように、且つ、缶飲料の保持状態において、何れの缶飲料にも接触しない状態で設置される。なお、センサ回路21はセンサ基板20上に一体構成されていてもよいし、センサ回路21とセンサ基板20とが配線により接続された構成としてもよい。
そして、図5に示すように、ユーザにより缶飲料が1本取り出されると、スイッチ部はレーン上を通過する缶飲料によって押圧され、センサ回路21はスイッチが押圧されたことに対応する電圧波形(以下、ON信号という。)を出力し、当該缶飲料が通過するとセンサ回路21はスイッチが開放されたことに対応する電圧波形(以下、OFF信号という。)を出力する。
制御回路22は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んで構成され、センサ基板20を統括制御する。制御回路22は、センサ回路21からの信号出力がOFF→ON→OFFに切り替わると、缶飲料が1本取り出されたことを示すデータ(以下、取出データという。)を生成し、生成した取出データを通信回路23を介してサーバ4に送信する。取出データの詳細については後述する。
通信回路23は、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)ルータであるルータ3と無線にて通信接続し、ルータ3を介して他の装置と通信するためのハードウェアである。電池24は、センサ基板20の各構成部に電力を供給する一次電池又は二次電池である。
<サーバ4>
サーバ4は、本開示に係る在庫管理装置の一例である。サーバ4は、缶飲料ストッカ2のメーカ、販売会社等によって設置及び運用される、いわゆるクラウドサーバであり、インターネット等の広域ネットワークNに接続される。サーバ4は、図6に示すように、通信インタフェース40と、CPU41と、ROM42と、RAM43と、補助記憶装置44とを備える。これらの構成部は、バス45を介して相互に接続される。
通信インタフェース40は、広域ネットワークNを介して他の装置と通信するためのハードウェアである。CPU41は、サーバ4を統括的に制御する。CPU41によって実現されるサーバ4の機能の詳細については後述する。ROM42は、複数のファームウェア及びこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM43は、CPU41の作業領域として使用される。
補助記憶装置44は、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置44には、各住宅Hの缶飲料の在庫を管理するためのプログラム(以下、在庫管理プログラムという。)を含む各種のプログラムと、これらのプログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
上記の在庫管理プログラム及び在庫管理プログラムを更新するための更新プログラムは、何れも、他のサーバからサーバ4にダウンロードすることができ、また、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、光磁気ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、HDD、SSD(Solid State Drive)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。
<ユーザ端末5>
ユーザ端末5は、ユーザによって所持される電子機器であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末等のスマートデバイスである。図7に示すように、ユーザ端末5は、ディスプレイ50と、操作受付部51と、第1通信インタフェース52と、第2通信インタフェース53と、CPU54と、ROM55と、RAM56と、補助記憶装置57とを備える。これらの構成部は、バス58を介して相互に接続される。
ディスプレイ50は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスを含んで構成される。ディスプレイ50は、CPU54の制御の下、ユーザの操作に応じた各種の画面等を表示する。
操作受付部51は、押しボタン、タッチパネル、タッチパッド等の1つ以上の入力デバイスを含んで構成され、ユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作に係る信号をCPU54に送出する。
第1通信インタフェース52は、予め定めた近距離無線通信用のハードウェアである。例えば、ユーザ端末5を所持したユーザが宅内に居る場合、第1通信インタフェース52は、ルータ3と無線にて通信接続し、ルータ3を介して他の装置と通信する。また、ユーザ端末5を所持するユーザが外出している場合、第1通信インタフェース52は、AP(アクセスポイント)7(図1参照)と無線にて通信接続し、AP7を介してサーバ4等の他の装置と通信する。
第2通信インタフェース53は、モバイルデータ通信用のハードウェアであり、いわゆるキャリアと称される通信事業者によって設置される無線基地局8(図1参照)を介して広域ネットワークNに接続してサーバ4等の他の装置と通信する。
CPU54は、ユーザ端末5を統括的に制御する。CPU54によって実現されるユーザ端末5の機能の詳細については後述する。ROM55は、複数のファームウェア及びこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM56は、CPU54の作業領域として使用される。
補助記憶装置57は、EEPROM、フラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等を含んで構成される。補助記憶装置57には、在庫管理システム1によって提供される在庫管理サービスを受けるためのアプリケーションプログラム(以下、在庫管理アプリという。)を含む各種のプログラムと、これらのプログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
在庫管理アプリ及び在庫管理アプリを更新するための更新プログラムは、何れも、サーバ4、その他のサーバ等からユーザ端末5にダウンロードすることができ、また、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、USBメモリ、HDD、SSD、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。
<缶飲料ストッカ2、サーバ4及びユーザ端末5の機能構成>
図8は、缶飲料ストッカ2、サーバ4及びユーザ端末5の機能構成を示すブロック図である。図8に示すように、缶飲料ストッカ2は、取出検出部200と、取出データ送信部201とを備える。缶飲料ストッカ2のこれらの機能部は、センサ基板20における制御回路22が備えるCPUが、当該制御回路22が備えるROMに記憶されている、缶飲料の取り出しを検出し、検出した結果をサーバ4に送信するためのプログラムを実行することで実現される。
サーバ4は、取出データ受信部400と、在庫数更新部401と、補充情報受信部402と、在庫不足判定部403と、ユーザ通知部404とを備える。サーバ4のこれらの機能部は、CPU41が補助記憶装置44に記憶されている上述した在庫管理プログラムを実行することで実現される。
ユーザ端末5は、補充情報入力受付部500と、補充情報送信部501と、通知画面表示部502とを備える。ユーザ端末5のこれらの機能部は、CPU54が補助記憶装置57に記憶されている上述した在庫管理アプリを実行することで実現される。
缶飲料ストッカ2において、取出検出部200は、本開示に係る取出検出手段の一例である。取出検出部200は、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出する。取出データ送信部201は、本開示に係る取出データ送信手段の一例である。取出データ送信部201は、取出検出部200によって缶飲料の取り出しが検出されると、機器ID(identification)と、現在の日時を示すタイムスタンプとが格納された取出データ(図9参照)をルータ3を介してサーバ4に送信する。機器IDは、センサ基板20毎に一意に割り振られた情報であり、例えば、当該センサ基板20のシリアル番号である。
サーバ4において、取出データ受信部400は、本開示に係る取出データ受信手段の一例である。取出データ受信部400は、各ユーザ宅の缶飲料ストッカ2から送られてくる上記の取出データを受信する。取出データ受信部400は、受信した取出データを取出データ管理DB440に保存する。取出データ管理DB440は、各缶飲料ストッカ2から送られてきた取出データを逐次記憶するデータベースであり、補助記憶装置44に記憶される。
在庫数更新部401は、取出データ管理DB440に新たな取出データが追加されると、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。詳細には、在庫数更新部401は、ユーザ情報DB441に登録されている、当該取出データに対応するユーザのユーザ情報に含まれている在庫数から1を減算することで当該ユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。ユーザ情報DB441は、ユーザ登録を行ったユーザに関するユーザ情報を管理するためのデータベースであり、補助記憶装置44に記憶される。
図10に示すように、ユーザ情報には、ユーザID、パスワード、センサ基板20の機器ID、ユーザ端末5のID、在庫数、在庫下限等が含まれる。ユーザ情報は、ユーザによるユーザ端末5を介したユーザ登録操作によって新規に生成され、ユーザ情報DB441に登録される。なお、在庫数更新部401は、在庫数が1以上の場合に限り、上記の減算を行う。
また、在庫数更新部401は、補充情報受信部402によって、ユーザ端末5から送信された補充情報が受信されると、当該ユーザ端末5に対応するユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。詳細は後述するが、補充情報には、補充した缶飲料の本数(以下、補充数という。)が含まれており、在庫数更新部401は、ユーザ情報の在庫数に補充情報から抽出した補充数を加算することで当該ユーザ宅の在庫数を更新する。
在庫不足判定部403は、本開示に係る在庫不足判定手段の一例である。在庫不足判定部403は、各ユーザ宅の缶飲料の在庫が不足しているか否かを判定する。詳細には、ユーザ情報に含まれている、在庫数と在庫下限とを比較し、在庫数が在庫下限より少ない場合、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫が不足していると判定し、在庫数が在庫下限以上の場合、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫は不足していないと判定する。在庫下限は、ユーザ登録時に、ユーザによって所望の値に設定される。なお、ユーザは、ユーザ端末5を介した操作によって在庫下限を適宜変更することができる。
ユーザ通知部404は、本開示に係るユーザ通知手段の一例である。ユーザ通知部404は、在庫不足判定部403によって在庫が不足していると判定された場合、在庫が不足していることを示す通知(以下、在庫不足通知という。)を当該ユーザに対応するユーザ端末5に発報する。
ユーザ端末5において、補充情報入力受付部500は、ユーザから、缶飲料を補充したことを示す補充情報の入力を受け付ける。詳細には、ユーザは、新たに缶飲料を購入すると、在庫管理アプリを操作して、ユーザ端末5のディスプレイ50に図示しない補充情報入力画面を表示させる。そして、ユーザはかかる補充情報入力画面を介して、購入した缶飲料の本数(即ち、補充数)を入力する。
補充情報送信部501は、ユーザが入力した補充数が格納された補充情報をサーバ4に送信する。
通知画面表示部502は、サーバ4から発報された在庫不足通知を受けると、缶飲料の在庫が不足していることをユーザに通知するための通知画面をディスプレイ50に表示する。
図11は、サーバ4が実行する在庫管理処理の手順を示すフローチャートである。
(ステップS101)
サーバ4は、何れかのユーザ宅に設置された缶飲料ストッカ2から新たな取出データを受信したか否かを判定する。何れかの缶飲料ストッカ2から取出データを新たに受信した場合(判定結果;YES)、サーバ4の処理は、ステップS102に移行する。一方、何れの缶飲料ストッカ2からも新たな取出データを受信していない場合(判定結果;NO)、サーバ4の処理は、ステップS105に移行する。
(ステップS102)
サーバ4は、当該取出データに対応するユーザのユーザ情報に格納されている缶飲料の在庫数を1減算する。
(ステップS103)
サーバ4は、当該顧客宅の缶飲料の在庫が不足しているか否かを判定する。具体的には、サーバ4は、ステップS102で減算した後の在庫数が、当該ユーザ情報に格納されている在庫下限より少ないか否かを判定する。在庫数が在庫下限より少ない、即ち、在庫が不足している場合(判定結果;YES)、サーバ4の処理は、ステップS104に移行する。一方、在庫が不足していない場合(判定結果;NO)、サーバ4の処理は、ステップS101に戻る。
(ステップS104)
サーバ4は、在庫が不足していることを示す在庫不足通知を当該ユーザに対応するユーザ端末5に発報する。その後、サーバ4の処理は、ステップS101に戻る。
(ステップS105)
サーバ4は、何れかのユーザ端末5から、補充情報を受信したか否かを判定する。補充情報を受信していない場合(判定結果;NO)、サーバ4の処理は、ステップS101に戻る。一方、補充情報を受信した場合(判定結果;YES)、サーバ4の処理は、ステップS106に移行する。
(ステップS106)
サーバ4は、当該ユーザに対応するユーザ情報の在庫数に、補充情報から抽出した補充数を加算する。その後、サーバ4の処理は、ステップS101に戻る。
以上説明したように、本実施形態の在庫管理システム1によれば、缶飲料ストッカ2は、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出し、検出した結果を示す取出データをサーバ4に送信し、サーバ4は、缶飲料ストッカ2から受信した取出データに基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫管理を行い、在庫が不足するとユーザに通知する。このように、ユーザの実際の消費に基づいて在庫管理が行われるため、ユーザは缶飲料の在庫状況を適切に把握することが可能となり、缶飲料の在庫切れ、買い過ぎ等を防止することができる。
(変形例1)
缶飲料ストッカ2のセンサ基板20は、缶飲料が取り出されると直ちに取出データをサーバ4に送信するのではなく、電池24の消耗を抑えるため、最後に取出データを送信してから少なくとも予め定めた時間(例えば、10秒~1分)を空けて次の取出データを送信するようにしてもよい。この際、当該時間が経過するまでに複数本の缶飲料が取り出された場合は、センサ基板20は、当該本数を示す情報が格納された取出データをサーバ4に送信する。
例えば、センサ基板20は、当該本数に応じたタイムスタンプが格納された取出データをサーバ4に送信してもよいし、当該本数そのものの値が格納された取出データをサーバ4に送信してもよい。このように複数本の缶飲料が取り出されたことを示す取出データを受信したサーバ4の在庫数更新部401は、現在の在庫数から当該取出データで示される本数を減算すればよい。
(変形例2)
サーバ4は、ユーザ宅の在庫数を管理するのではなく、缶飲料の消費数を管理するようにしてもよい。この場合、サーバ4のユーザ情報DB441におけるユーザ情報には、消費数と、予めユーザが設定した消費上限とが格納される。そして、サーバ4は、在庫数更新部401に代えて、取出データを受信する度に、消費数に1加算する消費数更新部を備え、在庫不足判定部403は、消費数と消費上限とを比較し、消費数が消費上限を超えた場合に在庫が不足していると判定する。ユーザは、缶飲料を補充すると、ユーザ端末5を介して、缶飲料を補充した旨の通知をサーバ4に発報する。消費数更新部は、かかる通知を受けると、当該ユーザに対応する消費数をリセットする。
(変形例3)
ユーザ通知部404は、在庫が不足している場合だけでなく、ユーザからのユーザ端末5を介した要求に応答して、適宜在庫の状況をユーザに通知してもよい。また、ユーザ通知部404は、取出データ管理DB440に保存されている取出データの履歴に基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の消費傾向に関するデータを生成し、生成したデータをユーザ端末5を介してユーザに提供してもよい。
(変形例4)
ユーザ端末5は、缶飲料ストッカ2の通信回路23とルータ3との無線通信接続設定を行う機能をさらに備えるようにしてもよい。この機能も上述した在庫管理アプリを実行することで実現可能である。
上記の各変形例に係る技術思想は、それぞれ単独で実現されてもよいし、適宜組み合わされて実現されてもよい。
(実施形態2)
続いて、本開示の実施形態2について説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図12は、本開示の実施形態2における在庫管理システム1Aの全体構成を示す図である。在庫管理システム1Aは、本開示に係る在庫管理システムの一例であり、各住宅Hに設置される、冷蔵庫9及びルータ3と、サーバ4と、各ユーザに所持されるユーザ端末5とを備える。
冷蔵庫9は、本開示に係る冷蔵庫の一例であり、実施形態1の冷蔵庫6と同様、家庭用の冷蔵庫である。図12に示すように、冷蔵庫9は、缶飲料ストッカ90と、IoT対応装置91とを備える。
<缶飲料ストッカ90>
缶飲料ストッカ90は、本開示に係る飲料ストッカの一例である。缶飲料ストッカ90は、冷蔵庫9の収納室に設けられ、実施形態1の缶飲料ストッカ2と同様、缶飲料(例えば350mlの缶飲料)を複数(例えば10本)保持可能な、いわゆる缶ストッカであり、この種のよく知られた缶ストッカと同様の形態を有する。
缶飲料ストッカ90は、図13に示すセンサ基板20Aを備える。センサ基板20Aは、実施形態1の缶飲料ストッカ2と同様、缶飲料ストッカ90のレーンにおける取出側近傍の下側に、レーン間を繋ぐように設けられた支持板上に載置される(図2参照)。センサ基板20Aは、センサ回路21と、制御回路22と、通信回路23Aと、電池24とを備える。
通信回路23Aは、予め定めた近距離無線通信用のハードウェアである。通信回路23Aは、実施形態1のセンサ基板20における通信回路23よりも通信距離が短く且つ省電力で動作する。
センサ基板20Aの制御回路22は、実施形態1のセンサ基板20の制御回路22と同様の手法によって缶飲料が1本取り出されたことを検出する。そして、センサ基板20Aの制御回路22は、検出した結果を示す取出データを生成し、生成した取出データを通信回路23Aを介してIoT対応装置91に送信する。
<IoT対応装置91>
IoT対応装置91は、いわゆるIoT(Internet of Things)機能を実現するための構成部であり、例えば、サーバ4あるいはその他のクラウドサーバと通信し、当該サーバから、食品、献立、収納状況、節電等、冷蔵庫9の使用に際して有意な情報、アドバイス等を取得してユーザに通知する。
図14に示すように、IoT対応装置91は、第1通信インタフェース92と、第2通信インタフェース93と、CPU94と、ROM95と、RAM96と、補助記憶装置97とを備える。これらの構成部は、バス98を介して相互に接続される。
第1通信インタフェース92は、缶飲料ストッカ90と通信するための予め定めた近距離無線通信用のハードウェアである。第2通信インタフェース93は、無線LANルータであるルータ3と無線にて通信接続し、ルータ3を介して他の装置と通信するためのハードウェアである。第1通信インタフェース92は、第2通信インタフェース93に比べ、通信距離が短いものの省電力で動作する。
CPU94は、IoT対応装置91を統括的に制御する。ROM95は、複数のファームウェア及びこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM96は、CPU94の作業領域として使用される。
補助記憶装置97は、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、HDD等で構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置97には、IoT機能を実現するためのアプリケーションプログラム(以下、IoT対応プログラムという。)を含む各種のプログラムと、これらのプログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
IoT対応プログラム及びIoT対応プログラムを更新するための更新プログラムは、何れも、サーバ4、その他のサーバ等から冷蔵庫9にダウンロードすることができ、また、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、USBメモリ、HDD、SSD、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。
<冷蔵庫9の機能構成>
図15は、冷蔵庫9の機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、缶飲料の在庫管理に特化した機能に限定して説明し、冷蔵庫9における他の機能については説明を省略する。
図15に示すように、冷蔵庫9は、缶飲料ストッカ90が備える取出検出部900及び取出データ送信部901と、IoT対応装置91が備える取出データ転送部910とを備える。取出検出部900及び取出データ送信部901は、缶飲料ストッカ90におけるセンサ基板20Aの制御回路22が備えるCPUが、当該制御回路22が備えるROMに記憶されている、缶飲料の取り出しを検出し、検出した結果をIoT対応装置91に送信するためのプログラムを実行することで実現される。また、取出データ転送部910は、IoT対応装置91のCPU94が補助記憶装置97に記憶されている上述したIoT対応プログラムを実行することで実現される。
缶飲料ストッカ90において、取出検出部900は、本開示に係る取出検出手段の一例である。取出検出部900は、実施形態1の缶飲料ストッカ2が備える取出検出部200と同様、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出する。
取出データ送信部901は、本開示に係る取出データ送信手段の一例である。取出データ送信部901は、取出検出部900によって缶飲料の取り出しが検出されると、機器IDと、現在の日時を示すタイムスタンプとが格納された取出データ(図9参照)をIoT対応装置91に送信する。機器IDは、センサ基板20A毎に一意に割り振られた情報であり、例えば、当該センサ基板20Aのシリアル番号である。
IoT対応装置91の取出データ転送部910は、本開示に係る取出データ転送手段の一例である。取出データ転送部910は、缶飲料ストッカ90から送られてくる取出データを受信し、受信した取出データをルータ3を介してサーバ4に転送する。
サーバ4及びユーザ端末5の機能については、実施形態1と同様である。
以上説明したように、本実施形態の在庫管理システム1Aによれば、缶飲料ストッカ90は、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出し、検出した結果を示す取出データをIoT対応装置91に送信し、IoT対応装置91が取出データをサーバ4に転送する。サーバ4は、IoT対応装置91から受信した取出データに基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫管理を行い、在庫が不足するとユーザに通知する。このように、ユーザの実際の消費に基づいて在庫管理が行われるため、ユーザは缶飲料の在庫状況を適切に把握することが可能となり、缶飲料の在庫切れ、買い過ぎ等を防止することができる。
また、取出データが、冷蔵庫9のIoT対応装置91によってサーバ4に送信されるため、取出データの取りこぼしを防止することができる。
(変形例1)
缶飲料ストッカ90のセンサ基板20Aは、缶飲料が取り出されると直ちに取出データをIoT対応装置91に送信するのではなく、電池24の消耗を抑えるため、最後に取出データを送信してから少なくとも予め定めた時間(例えば、10秒~1分)を空けて次の取出データを送信するようにしてもよい。この際、当該時間が経過するまでに複数本の缶飲料が取り出された場合は、センサ基板20Aは、当該本数を示す情報が格納された取出データをIoT対応装置91に送信する。
例えば、センサ基板20Aは、当該本数に応じたタイムスタンプが格納された取出データをIoT対応装置91に送信してもよいし、当該本数そのものの値が格納された取出データをIoT対応装置91に送信してもよい。このように複数本の缶飲料が取り出されたことを示す取出データをIoT対応装置91から受信したサーバ4の在庫数更新部401は、現在の在庫数から当該取出データで示される本数を減算すればよい。
(変形例2)
サーバ4は、ユーザ宅の在庫数を管理するのではなく、缶飲料の消費数を管理するようにしてもよい。この場合、サーバ4のユーザ情報DB441におけるユーザ情報には、消費数と、予めユーザが設定した消費上限とが格納される。そして、サーバ4は、在庫数更新部401に代えて、取出データを受信する度に、消費数に1加算する消費数更新部を備え、在庫不足判定部403は、消費数と消費上限とを比較し、消費数が消費上限を超えた場合に在庫が不足していると判定する。ユーザは、缶飲料を補充すると、ユーザ端末5を介して、缶飲料を補充した旨の通知をサーバ4に発報する。消費数更新部は、かかる通知を受けると、当該ユーザに対応する消費数をリセットする。
(変形例3)
ユーザ通知部404は、在庫が不足している場合だけでなく、ユーザからのユーザ端末5を介した要求に応答して、適宜在庫の状況をユーザに通知してもよい。また、ユーザ通知部404は、取出データ管理DB440に保存されている取出データの履歴に基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の消費傾向に関するデータを生成し、生成したデータをユーザ端末5を介してユーザに提供してもよい。
(変形例4)
ユーザ端末5は、缶飲料ストッカ90の通信回路23AとIoT対応装置91の第1通信インタフェース92との無線通信接続設定を行う機能と、IoT対応装置91の第2通信インタフェース93とルータ3との無線通信接続設定を行う機能をさらに備えるようにしてもよい。これらの機能も上述した在庫管理アプリを実行することで実現可能である。
上記の各変形例に係る技術思想は、それぞれ単独で実現されてもよいし、適宜組み合わされて実現されてもよい。
(実施形態3)
続いて、本開示の実施形態3について説明する。なお、以下の説明において、実施形態2と共通する構成要素等については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図16は、本開示の実施形態3における在庫管理システム1Bの全体構成を示す図である。在庫管理システム1Bは、本開示に係る在庫管理システムの一例であり、各住宅Hに設置される、冷蔵庫9A及びルータ3と、サーバ4Aと、各ユーザに所持されるユーザ端末5Aとを備える。在庫管理システム1Bは、実施形態2の在庫管理システム1Aで実現される機能を包含し、さらに、冷蔵庫9Aに投入された缶飲料の温度を制御する機能を有する。
冷蔵庫9Aは、本開示に係る冷蔵庫の一例であり、実施形態2の冷蔵庫9と同様、IoT機能を備えた家庭用の冷蔵庫である。冷蔵庫9Aは、缶飲料ストッカ90Aと、IoT対応装置91Aとを備える。
<缶飲料ストッカ90A>
缶飲料ストッカ90Aは、本開示に係る飲料ストッカの一例である。缶飲料ストッカ90Aは、冷蔵庫9Aの収納室に設けられ、実施形態1の缶飲料ストッカ2及び実施形態2の缶飲料ストッカ90と同様、缶飲料(例えば350mlの缶飲料)を複数(例えば10本)保持可能な、いわゆる缶ストッカであり、この種のよく知られた缶ストッカと同様の形態を有する。
缶飲料ストッカ90Aは、図17に示すセンサ基板20Bを備える。センサ基板20Bは、実施形態1の缶飲料ストッカ2及び実施形態2の缶飲料ストッカ90と同様、缶飲料ストッカ90Aのレーンにおける取出側近傍の下側に、レーン間を繋ぐように設けられた支持板上に載置される(図2参照)。センサ基板20Bは、センサ回路21と、制御回路22と、通信回路23Aと、電池24と、温度センサ25とを備える。
温度センサ25は、保持されている缶飲料の表面の温度(以下、缶温度という。)を計測する。温度センサ25は、計測した缶温度を示すデータを制御回路22に出力する。
センサ基板20Bの制御回路22は、実施形態1のセンサ基板20及び実施形態2のセンサ基板20Aの制御回路22と同様の手法によって缶飲料が1本取り出されたことを検出する。そして、センサ基板20Bの制御回路22は、検出した結果を示す取出データを生成し、生成した取出データを通信回路23Aを介してIoT対応装置91Aに送信する。また、センサ基板20Bの制御回路22は、周期的(例えば、1分毎)に、温度センサ25によって計測された缶温度を示すデータ(以下、缶温度データという。)を通信回路23Aを介してIoT対応装置91Aに送信する。
<IoT対応装置91A>
IoT対応装置91Aは、実施形態2のIoT対応装置91と同様、IoT機能を実現するための構成部である。IoT対応装置91Aのハードウェア構成は、実施形態2のIoT対応装置91と同様(図14参照)である。IoT対応装置91Aの機能の詳細については後述する。
<サーバ4A>
サーバ4Aは、本開示に係る在庫管理装置の一例である。サーバ4Aは、冷蔵庫9Aのメーカ、販売会社等によって設置及び運用される、いわゆるクラウドサーバであり、広域ネットワークNに接続される。サーバ4Aのハードウェア構成は、実施形態1及び2のサーバ4と同様である(図6参照)。サーバ4Aの機能の詳細については後述する。
<ユーザ端末5A>
ユーザ端末5Aは、ユーザによって所持される電子機器であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末等のスマートデバイスである。ユーザ端末5Aのハードウェア構成は、実施形態1及び2のユーザ端末5と同様である(図7参照)。ユーザ端末5Aの機能の詳細については後述する。
<冷蔵庫9Aの機能構成>
図18Aは、冷蔵庫9Aの機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、缶飲料の在庫管理に特化した機能に限定して説明し、冷蔵庫9Aにおける他の機能については説明を省略する。
図18Aに示すように、冷蔵庫9Aは、缶飲料ストッカ90Aにおいて、取出検出部900と、取出データ送信部901と、缶温度データ取得部902と、缶温度データ送信部903とを備える。缶飲料ストッカ90Aのこれらの機能部は、缶飲料ストッカ90Aにおけるセンサ基板20Bの制御回路22が備えるCPUが、当該制御回路22が備えるROMに記憶されている、缶飲料の取り出しを検出し、検出した結果をIoT対応装置91Aに送信するためのプログラムと、缶飲料の缶温度を取得し、取得した結果をIoT対応装置91Aに送信するためのプログラムとを実行することで実現される。
また、冷蔵庫9Aは、IoT対応装置91Aにおいて、取出データ転送部910と、投入情報転送部911と、缶温度データ転送部912とを備える。IoT対応装置91Aのこれらの機能部は、IoT対応装置91AのCPU94が、補助記憶装置97に記憶されている、IoT機能を実現するためのアプリケーションプログラムであるIoT対応プログラムを実行することで実現される。また、冷蔵庫9Aは、缶温度制御部920を備える。缶温度制御部920は、冷蔵庫9Aが備える図示しない冷却部(圧縮機、送風ファン等)を制御する図示しないマイコンによって実現される機能である。
IoT対応装置91Aとマイコンとは、図示しない信号線を介して接続される。なお、IoT対応装置91Aとマイコン間の通信が、缶飲料ストッカ90AとIoT対応装置91A間の無線通信方式と同様の方式で行われるようにしてもよい。
缶飲料ストッカ90Aにおいて、缶温度データ取得部902は、本開示に係る温度取得手段の一例である。缶温度データ取得部902は、保持されている缶飲料の缶温度を示す缶温度データを取得する。缶温度データ送信部903は、缶温度データ取得部902によって取得された缶温度データをIoT対応装置91Aに送信する。
IoT対応装置91Aにおいて、投入情報転送部911は、サーバ4Aから送られてきた投入情報を受信し、受信した投入情報を缶温度制御部920に転送する。詳細は後述するが、投入情報には、冷蔵庫9Aの缶飲料ストッカ90Aに投入した缶飲料をユーザが取り出す予定時刻(以下、取出予定時刻という。)が含まれている。缶温度データ転送部912は、缶飲料ストッカ90Aから周期的に送られてくる缶温度データを受信し、受信した缶温度データを缶温度制御部920に転送する。
缶温度制御部920は、本開示に係る温度制御手段の一例である。缶温度制御部920は、投入情報を受信すると、当該投入情報に含まれる取出予定時刻までに保持している缶飲料の缶温度が予め定めた温度となるように冷却部を制御して、当該缶飲料ストッカ90Aが設けられている収納室の温度調整を行う。冷却部は、本開示に係る冷却手段の一例である。
図18Bは、冷蔵庫9Aの他の機能構成を示すブロック図である。図18Bに示す構成では、IoT対応装置91Aの缶温度データ転送部912は、缶飲料ストッカ90Aから周期的に送られてくる缶温度データを受信し、受信した缶温度データをサーバ4Aに転送する。サーバ4Aは、冷蔵庫9Aから送られてきた缶温度データと、投入情報とに基づいて、冷蔵庫9Aにおける缶飲料の温度制御内容を決定し、決定した温度制御内容を示す制御指示を冷蔵庫9Aに送信する。IoT対応装置91Aの制御指示転送部913は、サーバ4Aから送られてきた制御指示を受信し、受信した制御指示を缶温度制御部920に転送する。缶温度制御部920は、当該制御指示に基づいて、冷却部を制御して、当該缶飲料ストッカ90Aが設けられている収納室の温度調整を行う。
<サーバ4A及びユーザ端末5Aの機能構成>
図19Aは、図18Aで示される冷蔵庫9Aの構成に対応するサーバ4A及びユーザ端末5Aの機能構成を示すブロック図である。図19Aに示すように、サーバ4Aは、実施形態1及び2のサーバ4の構成(図8参照)を備えると共に、さらに投入情報転送部405を備える。サーバ4Aのこれらの機能部は、サーバ4AのCPU41が補助記憶装置44に記憶されている、各ユーザ宅の缶飲料の在庫を管理するためのプログラムである在庫管理プログラムを実行することで実現される。
ユーザ端末5Aは、実施形態1及び2のユーザ端末5の構成(図8参照)を備えると共に、さらに、投入情報入力受付部503と、投入情報送信部504とを備える。ユーザ端末5Aのこれらの機能部は、ユーザ端末5AのCPU54が補助記憶装置57に記憶されている、在庫管理サービスを受けるためのアプリケーションプログラムである在庫管理アプリを実行することで実現される。
ユーザ端末5Aにおいて、投入情報入力受付部503は、ユーザから、冷蔵庫9Aの缶飲料ストッカ90Aに缶飲料を投入したことを示す投入情報の入力を受け付ける。詳細には、ユーザは、新たに缶飲料ストッカ90Aに缶飲料を投入すると、在庫管理アプリを操作して、ユーザ端末5Aのディスプレイ50に図示しない投入情報入力画面を表示させる。そして、ユーザはかかる投入情報入力画面を介して、投入した缶飲料を取り出す予定時刻である取出予定時刻を入力する。
投入情報送信部504は、ユーザが入力した取出予定時刻が格納された投入情報をサーバ4Aに送信する。
サーバ4Aにおいて、投入情報転送部405は、ユーザ端末5Aから送信された投入情報を受信し、受信した投入情報を当該ユーザ端末5Aに対応するユーザの住宅Hに設置されている冷蔵庫9Aに転送する。
<サーバ4Aの他の機能構成>
図19Bは、図18Bで示される冷蔵庫9Aの構成に対応するサーバ4Aの機能構成を示すブロック図である。図19Bに示す構成では、サーバ4Aは、投入情報転送部405ではなく、温度制御内容決定部406を備える。温度制御内容決定部406は、冷蔵庫9Aから送信された缶温度データと、ユーザ端末5Aから送信された投入情報とに基づいて、冷蔵庫9Aにおける缶飲料の温度制御内容を決定し、決定した温度制御内容を示す制御指示を冷蔵庫9Aに送信する。
以上説明したように、本実施形態の在庫管理システム1Bによれば、缶飲料ストッカ90Aは、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出し、検出した結果を示す取出データをIoT対応装置91Aに送信し、IoT対応装置91Aが取出データをサーバ4Aに転送する。サーバ4Aは、IoT対応装置91Aから受信した取出データに基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫管理を行い、在庫が不足するとユーザに通知する。このように、ユーザの実際の消費に基づいて在庫管理が行われるため、ユーザは缶飲料の在庫状況を適切に把握することが可能となり、缶飲料の在庫切れ、買い過ぎ等を防止することができる。
また、取出データが、冷蔵庫9AのIoT対応装置91Aによってサーバ4Aに送信されるため、取出データの取りこぼしを防止することができる。
また、冷蔵庫9Aは、ユーザが指定した時刻までに缶飲料が適温となるように、投入した缶飲料の温度を制御することができ、利便性に優れる。
(変形例1)
缶飲料ストッカ90Aのセンサ基板20Bは、缶飲料が取り出されると直ちに取出データをIoT対応装置91Aに送信するのではなく、電池24の消耗を抑えるため、最後に取出データを送信してから少なくとも予め定めた時間(例えば、10秒~1分)を空けて次の取出データを送信するようにしてもよい。この際、当該時間が経過するまでに複数本の缶飲料が取り出された場合は、センサ基板20Bは、当該本数を示す情報が格納された取出データをIoT対応装置91Aに送信する。
例えば、センサ基板20Bは、当該本数に応じたタイムスタンプが格納された取出データをIoT対応装置91Aに送信してもよいし、当該本数そのものの値が格納された取出データをIoT対応装置91Aに送信してもよい。このように複数本の缶飲料が取り出されたことを示す取出データをIoT対応装置91Aから受信したサーバ4Aの在庫数更新部401は、現在の在庫数から当該取出データで示される本数を減算すればよい。
(変形例2)
サーバ4Aは、ユーザ宅の在庫数を管理するのではなく、缶飲料の消費数を管理するようにしてもよい。この場合、サーバ4Aのユーザ情報DB441におけるユーザ情報には、消費数と、予めユーザが設定した消費上限とが格納される。そして、サーバ4Aは、在庫数更新部401に代えて、取出データを受信する度に、消費数に1加算する消費数更新部を備え、在庫不足判定部403は、消費数と消費上限とを比較し、消費数が消費上限を超えた場合に在庫が不足していると判定する。ユーザは、缶飲料を補充すると、ユーザ端末5Aを介して、缶飲料を補充した旨の通知をサーバ4Aに発報する。消費数更新部は、かかる通知を受けると、当該ユーザに対応する消費数をリセットする。
(変形例3)
ユーザ通知部404は、在庫が不足している場合だけでなく、ユーザからのユーザ端末5Aを介した要求に応答して、適宜在庫の状況をユーザに通知してもよい。また、ユーザ通知部404は、取出データ管理DB440に保存されている取出データの履歴に基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の消費傾向に関するデータを生成し、生成したデータをユーザ端末5Aを介してユーザに提供してもよい。
(変形例4)
ユーザ端末5Aは、缶飲料ストッカ90Aの通信回路23AとIoT対応装置91Aの第1通信インタフェース92との無線通信接続設定を行う機能と、IoT対応装置91Aの第2通信インタフェース93とルータ3との無線通信接続設定を行う機能をさらに備えるようにしてもよい。これらの機能も上述した在庫管理アプリを実行することで実現可能である。
(変形例5)
ユーザ端末5Aの投入情報入力受付部503は、ユーザから、投入した缶飲料を取り出す(即ち、当該缶飲料を消費する)までの時間の入力を受け付け、投入情報送信部504は、ユーザが入力した時間が格納された投入情報をサーバ4Aに送信してもよい。この場合、図18Aに示す構成において、冷蔵庫9Aの缶温度制御部920は、サーバ4AとIoT対応装置91Aとを介して受信した投入情報に含まれる時間と、現在時刻とから取出予定時刻を導出すればよい。また、図19Bに示す構成において、サーバ4Aの温度制御内容決定部406は、ユーザ端末5Aから受信した投入情報に含まれる時間と、現在時刻とから取出予定時刻を導出すればよい。
(変形例6)
ユーザ端末5Aの投入情報入力受付部503は、投入情報に格納される情報として、ユーザから、缶飲料の種類(例えば、ビール、発泡酒、カクテル、炭酸飲料、非炭酸飲料等)、缶飲料の所望温度、投入した缶飲料の本数等の入力をさらに受け付けてもよい。この場合、図18Aに示す構成において、冷蔵庫9Aの缶温度制御部920は、これらの情報も加味して缶飲料の缶温度を制御する。また、図19Bに示す構成において、サーバ4Aの温度制御内容決定部406は、これらの情報も加味して冷蔵庫9Aにおける缶飲料の温度制御内容を決定する。
(変形例7)
缶飲料ストッカ90Aは、缶飲料の投入を検出するセンサ基板をさらに備え、図18Aに示す構成において、缶温度制御部920は、当該センサ基板によって缶飲料の投入が検出されると、現在時刻から一定時間後の時刻、又は、現在時刻から予めユーザがサーバ4Aを介して冷蔵庫9Aに設定した時間後の時刻までに、当該缶飲料の缶温度が予め定めた温度となるように、冷蔵庫9Aが備える冷却部を制御してもよい。当該センサ基板は、センサ基板20Bと同様、マイクロスイッチ、赤外線あるいは可視光の反射、遮光の程度等を検出する光電センサ等を備える。
また、図18Bに示す構成において、IoT対応装置91Aは、缶飲料ストッカ90Aによって缶飲料の投入が検出されたことをサーバ4Aに通知し、図19Bに示す構成において、サーバ4Aの温度制御内容決定部406は、かかる通知を受けると、現在時刻から一定時間後の時刻、又は、現在時刻から予めユーザがサーバ4Aに設定した時間後の時刻までに、当該缶飲料の缶温度が予め定めた温度となるように冷蔵庫9Aにおける缶飲料の温度制御内容を決定してもよい。
(変形例8)
冷蔵庫9Aは、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサで構成される図示しない可視カメラをさらに備え、当該可視カメラによって撮影された画像から缶飲料ストッカ90Aに保持されている缶飲料の種類を判別し、判別した缶飲料の種類に適した缶温度となるように冷却部を制御してもよい。この場合、サーバ4Aが、上記の可視カメラによって撮影された画像から缶飲料の種類を判別してもよい。
上記の各変形例に係る技術思想は、それぞれ単独で実現されてもよいし、適宜組み合わされて実現されてもよい。
(実施形態4)
続いて、本開示の実施形態4について説明する。なお、以下の説明において、実施形態2と共通する構成要素等については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図20は、本開示の実施形態4における在庫管理システム1Cの全体構成を示す図である。在庫管理システム1Cは、本開示に係る在庫管理システムの一例であり、各住宅Hに設置される、冷蔵庫9B及びルータ3と、サーバ4Bと、各ユーザに所持されるユーザ端末5とを備える。在庫管理システム1Cは、実施形態2の在庫管理システム1Aで実現される機能を包含する。
冷蔵庫9Bは、本開示に係る冷蔵庫の一例であり、実施形態2の冷蔵庫9及び実施形態3の冷蔵庫9Aと同様、IoT機能を備えた家庭用の冷蔵庫である。冷蔵庫9Bは、缶飲料ストッカ90と、IoT対応装置91Bと、カメラ99とを備える。
<IoT対応装置91B>
IoT対応装置91Bは、実施形態2のIoT対応装置91と同様、IoT機能を実現するための構成部であり、IoT対応装置91と同様のハードウェア構成を備える(図14参照)。IoT対応装置91Bの機能の詳細については後述する。
<カメラ99>
カメラ99は、本開示に係るカメラの一例である。カメラ99は、可視カメラであり、例えば、CCD、CMOS等のイメージセンサで構成される。カメラ99とIoT対応装置91Bとは信号線を介して接続される。なお、カメラ99とIoT対応装置91B間の通信が、缶飲料ストッカ90とIoT対応装置91B間の無線通信方式と同様の方式で行われるようにしてもよい。カメラ99は、IoT対応装置91Bからの指令に従って周期的(例えば10分毎)に又は予め定めた条件下(例えば扉を閉めたタイミング)をトリガに、缶飲料ストッカ90が設けられている収納室の撮影を行い、撮影した画像を示す画像データをIoT対応装置91Bに送信する。
<サーバ4B>
サーバ4Bは、本開示に係る在庫管理装置の一例である。サーバ4Bは、冷蔵庫9Bのメーカ、販売会社等によって設置及び運用される、いわゆるクラウドサーバであり、広域ネットワークNに接続される。サーバ4Bのハードウェア構成は、実施形態1及び2のサーバ4並びに実施形態3のサーバ4Aと同様である(図6参照)。サーバ4Bの機能の詳細については後述する。
<冷蔵庫9Bの機能構成>
図21は、冷蔵庫9Bの機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、缶飲料の在庫管理に特化した機能に限定して説明し、冷蔵庫9Bにおける他の機能については説明を省略する。
図21に示すように、冷蔵庫9Bは、IoT対応装置91Bにおいて、取出データ転送部910と、画像データ転送部914とを備える。IoT対応装置91Bのこれらの機能部は、IoT対応装置91BのCPU94が、補助記憶装置97に記憶されている、IoT機能を実現するためのアプリケーションプログラムであるIoT対応プログラムを実行することで実現される。
画像データ転送部914は、本開示に係る画像データ送信手段の一例である。画像データ転送部914は、カメラ99から送られてくる画像データを受信し、受信した画像データをサーバ4Bに転送する。
<サーバ4Bの機能構成>
図22は、サーバ4Bの機能構成を示すブロック図である。図22に示すように、サーバ4Bは、実施形態1及び2のサーバ4の構成(図8参照)を備えると共に、さらに缶飲料種類判別部407を備える。サーバ4Bのこれらの機能部は、サーバ4BのCPU41が補助記憶装置44に記憶されている、各ユーザ宅の缶飲料の在庫を管理するためのプログラムである在庫管理プログラムを実行することで実現される。
缶飲料種類判別部407は、本開示に係る飲料種類判別手段の一例である。缶飲料種類判別部407は、冷蔵庫9Bから送られてくる画像データをAI(Artificial Intelligence)による画像認識することで、冷蔵庫9Bの缶飲料ストッカ90に保持されている缶飲料の種類を判別する。缶飲料種類判別部407は、判別した缶飲料の種類を示す缶飲料情報を取出データ管理DB440に格納する。
以上説明したように、本実施形態の在庫管理システム1Cによれば、缶飲料ストッカ90は、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出し、検出した結果を示す取出データをIoT対応装置91Bに送信し、IoT対応装置91Bが取出データをサーバ4Bに転送する。サーバ4Bは、IoT対応装置91Bから受信した取出データに基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫管理を行い、在庫が不足するとユーザに通知する。このように、ユーザの実際の消費に基づいて在庫管理が行われるため、ユーザは缶飲料の在庫状況を適切に把握することが可能となり、缶飲料の在庫切れ、買い過ぎ等を防止することができる。
また、取出データが、冷蔵庫9BのIoT対応装置91Bによってサーバ4Bに送信されるため、取出データの取りこぼしを防止することができる。
また、冷蔵庫9Bは、収納室を撮影した画像を示す画像データを周期的に又は予め定めた条件が成立するとサーバ4Bに送信し、サーバ4Bは、冷蔵庫9Bから送られてきた画像データに基づいて冷蔵庫9Bの缶飲料ストッカ90に保持されている缶飲料の種類を判別する。このため、缶飲料ストッカ90に複数の銘柄の缶飲料が保持されている場合でも、銘柄毎に缶飲料の在庫を管理することができ、利便性に優れる。
(変形例1)
缶飲料ストッカ90のセンサ基板20Aは、缶飲料が取り出されると直ちに取出データをIoT対応装置91Bに送信するのではなく、電池24の消耗を抑えるため、最後に取出データを送信してから少なくとも予め定めた時間(例えば、10秒~1分)を空けて次の取出データを送信するようにしてもよい。この際、当該時間が経過するまでに複数本の缶飲料が取り出された場合は、センサ基板20Aは、当該本数を示す情報が格納された取出データをIoT対応装置91Bに送信する。
例えば、センサ基板20Aは、当該本数に応じたタイムスタンプが格納された取出データをIoT対応装置91Bに送信してもよいし、当該本数そのものの値が格納された取出データをIoT対応装置91Bに送信してもよい。このように複数本の缶飲料が取り出されたことを示す取出データをIoT対応装置91Bから受信したサーバ4Bの在庫数更新部401は、現在の在庫数から当該取出データで示される本数を減算すればよい。
(変形例2)
サーバ4Bは、ユーザ宅の在庫数を管理するのではなく、缶飲料の消費数を管理するようにしてもよい。この場合、サーバ4Bのユーザ情報DB441におけるユーザ情報には、消費数と、予めユーザが設定した消費上限とが格納される。そして、サーバ4Bは、在庫数更新部401に代えて、取出データを受信する度に、消費数に1加算する消費数更新部を備え、在庫不足判定部403は、消費数と消費上限とを比較し、消費数が消費上限を超えた場合に在庫が不足していると判定する。ユーザは、缶飲料を補充すると、ユーザ端末5を介して、缶飲料を補充した旨の通知をサーバ4Bに発報する。消費数更新部は、かかる通知を受けると、当該ユーザに対応する消費数をリセットする。
(変形例3)
ユーザ通知部404は、在庫が不足している場合だけでなく、ユーザからのユーザ端末5を介した要求に応答して、適宜在庫の状況をユーザに通知してもよい。また、ユーザ通知部404は、取出データ管理DB440に保存されている取出データの履歴及び缶飲料情報の履歴に基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の消費傾向に関するデータを生成し、生成したデータをユーザ端末5を介してユーザに提供してもよい。
(変形例4)
サーバ4Bは、缶飲料の銘柄、購入する際の本数、発注先に関する情報等を事前に登録しているユーザについて、在庫が不足している場合に自動的に当該缶飲料を発注する発注部をさらに備えるようにしてもよい。この場合、サーバ4Bの缶飲料種類判別部407は、さらに缶飲料の銘柄を判別してもよい。
(変形例5)
ユーザ端末5は、缶飲料ストッカ90の通信回路23AとIoT対応装置91Bの第1通信インタフェース92との無線通信接続設定を行う機能と、IoT対応装置91Bの第2通信インタフェース93とルータ3との無線通信接続設定を行う機能をさらに備えるようにしてもよい。これらの機能も上述した在庫管理アプリを実行することで実現可能である。
上記の各変形例に係る技術思想は、それぞれ単独で実現されてもよいし、適宜組み合わされて実現されてもよい。
(実施形態5)
続いて、本開示の実施形態5について説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図23は、本開示の実施形態5における発注支援システム10の全体構成を示す図である。発注支援システム10は、本開示に係る発注支援システムの一例であり、実施形態1の在庫管理システム1と同様、顧客であるユーザが居住する住宅Hで保管される缶飲料の在庫を管理すると共に、さらに、当該缶飲料の発注を支援するシステムである。図23に示すように、発注支援システム10は、各住宅Hに設置される、缶飲料ストッカ2及びルータ3と、サーバ4Cと、各ユーザに所持されるユーザ端末5Bとを備える。
<サーバ4C>
サーバ4Cは、本開示に係る在庫管理装置の一例である。サーバ4Cは、缶飲料ストッカ2のメーカ、販売会社等によって設置及び運用される、いわゆるクラウドサーバであり、広域ネットワークNに接続される。サーバ4Cのハードウェア構成は、実施形態1のサーバ4と同様である(図6参照)。サーバ4Cの機能の詳細については後述する。
<ユーザ端末5B>
ユーザ端末5Bは、ユーザによって所持される電子機器であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末等のスマートデバイスである。ユーザ端末5Bのハードウェア構成は、実施形態1のユーザ端末5と同様である(図7参照)ユーザ端末5Bの機能の詳細については後述する。
<缶飲料ストッカ2、サーバ4C及びユーザ端末5Bの機能構成>
図24Aは缶飲料ストッカ2、サーバ4C及びユーザ端末5Bの機能構成を示すブロック図である。図24Aに示すように、缶飲料ストッカ2は、実施形態1と同様、取出検出部200と、取出データ送信部201とを備える。缶飲料ストッカ2のこれらの機能部は、センサ基板20における制御回路22が備えるCPUが、当該制御回路22が備えるROMに記憶されている、缶飲料の取り出しを検出し、検出した結果をサーバ4Cに送信するためのプログラムを実行することで実現される。
サーバ4Cは、取出データ受信部400と、在庫数更新部401と、補充情報受信部402と、在庫不足判定部403と、ユーザ通知部404Aとを備える。サーバ4Cのこれらの機能部は、CPU41が補助記憶装置44に記憶されている、各住宅Hの缶飲料の在庫を管理するための在庫管理プログラムを実行することで実現される。
ユーザ端末5Bは、補充情報送信部501Aと、通知画面表示部502Aと、発注部505とを備える。ユーザ端末5Bのこれらの機能部は、CPU54が補助記憶装置57に記憶されている、在庫管理サービスを受けるためのアプリケーションプログラムである在庫管理アプリを実行することで実現される。
缶飲料ストッカ2において、取出検出部200は、本開示に係る取出検出手段の一例である。取出検出部200は、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出する。取出データ送信部201は、本開示に係る取出データ送信手段の一例である。取出データ送信部201は、取出検出部200によって缶飲料の取り出しが検出されると、機器IDと、現在の日時を示すタイムスタンプとが格納された取出データ(図9参照)をルータ3を介してサーバ4Cに送信する。機器IDは、センサ基板20毎に一意に割り振られた情報であり、例えば、当該センサ基板20のシリアル番号である。
サーバ4Cにおいて、取出データ受信部400は、本開示に係る取出データ受信手段の一例である。取出データ受信部400は、各ユーザ宅の缶飲料ストッカ2から送られてくる上記の取出データを受信する。取出データ受信部400は、受信した取出データを取出データ管理DB440に保存する。取出データ管理DB440は、各缶飲料ストッカ2から送られてきた取出データを逐次記憶するデータベースであり、補助記憶装置44に記憶される。
在庫数更新部401は、取出データ管理DB440に新たな取出データが追加されると、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。詳細には、在庫数更新部401は、ユーザ情報DB441に登録されている、当該取出データに対応するユーザのユーザ情報に含まれている在庫数から1を減算することで当該ユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。ユーザ情報DB441は、ユーザ登録を行ったユーザに関するユーザ情報を管理するためのデータベースであり、補助記憶装置44に記憶される。
ユーザ情報には、ユーザID、パスワード、センサ基板20の機器ID、ユーザ端末5のID、在庫数、在庫下限等が含まれる(図10参照)。ユーザ情報は、ユーザによるユーザ端末5Bを介したユーザ登録操作によって新規に生成され、ユーザ情報DB441に登録される。なお、在庫数更新部401は、在庫数が1以上の場合に限り、上記の減算を行う。
また、在庫数更新部401は、補充情報受信部402によって、ユーザ端末5Bから送信された補充情報が受信されると、当該ユーザ端末5Bに対応するユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。補充情報には、補充した缶飲料の本数(以下、補充数という。)が含まれており、在庫数更新部401は、ユーザ情報の在庫数に補充情報から抽出した補充数を加算することで当該ユーザ宅の在庫数を更新する。
在庫不足判定部403は、本開示に係る在庫不足判定手段の一例である。在庫不足判定部403は、各ユーザ宅の缶飲料の在庫が不足しているか否かを判定する。詳細には、ユーザ情報に含まれている、在庫数と在庫下限とを比較し、在庫数が在庫下限より少ない場合、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫が不足していると判定し、在庫数が在庫下限以上の場合、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫は不足していないと判定する。在庫下限は、ユーザ登録時に、ユーザによって所望の値に設定される。なお、ユーザは、ユーザ端末5Bを介した操作によって在庫下限を適宜変更することができる。
ユーザ通知部404Aは、在庫不足判定部403によって在庫が不足していると判定された場合、在庫が不足していることを示すと共に、缶飲料の発注の可否をユーザに問い合わせるための通知(以下、発注問合せ通知という。)を当該ユーザに対応するユーザ端末5Bに発報する。この発注問合せ通知には、発注情報が含まれている。発注情報には、缶飲料の銘柄、購入する際の本数、発注先(即ち、ECサイト)に関する情報等が含まれる。発注情報は、ユーザによるユーザ端末5Bの在庫管理アプリを使用した操作によって生成され、サーバ4Cのユーザ情報DB441に登録される。
ユーザ端末5Bにおいて、通知画面表示部502Aは、サーバ4Cから発報された発注問合せ通知を受けると、当該缶飲料の在庫が不足している旨のメッセージを表示すると共に、発注を行うことに同意するか否かの操作をユーザから受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)ボタンが設けられた通知画面をディスプレイ50に表示する。
かかる通知画面でユーザが発注に同意する操作を行うと、発注部505は、発注問合せ通知に含まれる発注情報をEC(Electronic Commerce)サイト11に送信して、当該缶飲料の発注を行う。また、補充情報送信部501Aは、発注情報に含まれる購入本数が補充数として格納された補充情報をサーバ4Cに送信する。発注部505は、本開示に係る発注手段の一例である。
<サーバ4C及びユーザ端末5Bの他の機能構成>
図24Bは、サーバ4C及びユーザ端末5Bの他の機能構成を示すブロック図である。図24Bにおいて、缶飲料ストッカ2の機能構成については、実施形態1と同様である。図24Bに示すように、サーバ4Cは、取出データ受信部400と、在庫数更新部401Aと、在庫不足判定部403と、ユーザ通知部404Bと、発注部408とを備える。サーバ4Cのこれらの機能部は、CPU41が補助記憶装置44に記憶されている上述した在庫管理プログラムを実行することで実現される。ユーザ端末5Bは、通知画面表示部502Bを備える。通知画面表示部502Bは、CPU54が補助記憶装置57に記憶されている上述した在庫管理アプリを実行することで実現される。
サーバ4Cにおいて、取出データ受信部400は、本開示に係る取出データ受信手段の一例である。取出データ受信部400は、各ユーザ宅の缶飲料ストッカ2から送られてくる上記の取出データを受信する。取出データ受信部400は、受信した取出データを取出データ管理DB440に保存する。取出データ管理DB440は、各缶飲料ストッカ2から送られてきた取出データを逐次記憶するデータベースであり、補助記憶装置44に記憶される。
在庫数更新部401Aは、取出データ管理DB440に新たな取出データが追加されると、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。詳細には、在庫数更新部401Aは、ユーザ情報DB441に登録されている、当該取出データに対応するユーザのユーザ情報に含まれている在庫数から1を減算することで当該ユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。ユーザ情報DB441は、ユーザ登録を行ったユーザに関するユーザ情報を管理するためのデータベースであり、補助記憶装置44に記憶される。
ユーザ情報には、ユーザID、パスワード、センサ基板20の機器ID、ユーザ端末5のID、在庫数、在庫下限等が含まれる(図10参照)。ユーザ情報は、ユーザによるユーザ端末5Bを介したユーザ登録操作によって新規に生成され、ユーザ情報DB441に登録される。なお、在庫数更新部401Aは、在庫数が1以上の場合に限り、上記の減算を行う。
また、在庫数更新部401Aは、後述する発注部408によって缶飲料の発注が完了すると、当該発注に対応するユーザ宅の缶飲料の在庫数を更新する。具体的には、在庫数更新部401Aは、ユーザ情報の在庫数に発注した本数を加算することで当該ユーザ宅の在庫数を更新する。
在庫不足判定部403は、本開示に係る在庫不足判定手段の一例である。在庫不足判定部403は、各ユーザ宅の缶飲料の在庫が不足しているか否かを判定する。詳細には、ユーザ情報に含まれている、在庫数と在庫下限とを比較し、在庫数が在庫下限より少ない場合、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫が不足していると判定し、在庫数が在庫下限以上の場合、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫は不足していないと判定する。在庫下限は、ユーザ登録時に、ユーザによって所望の値に設定される。なお、ユーザは、ユーザ端末5Bを介した操作によって在庫下限を適宜変更することができる。
発注部408は、本開示に係る発注手段の一例である。発注部408は、在庫不足判定部403によって在庫が不足していると判定された場合、当該ユーザに対応する発注情報をECサイト11に送信して当該缶飲料の発注を行う。発注情報には、缶飲料の銘柄、購入する際の本数、発注先(即ち、ECサイト)に関する情報等が含まれる。発注情報は、ユーザによるユーザ端末5Bの在庫管理アプリを使用した操作によって生成され、サーバ4Cのユーザ情報DB441に登録される。
ユーザ通知部404Bは、発注部408による缶飲料の発注が完了すると、その旨を示す通知(以下、発注完了通知という。)を当該ユーザに対応するユーザ端末5Bに発報する。
ユーザ端末5Bにおいて、通知画面表示部502Bは、サーバ4Cから発報された発注完了通知を受けると、缶飲料の発注が完了したことをユーザに通知するための通知画面をディスプレイ50に表示する。
図25Aは、図24Aに示すサーバ4Cが実行する発注支援処理の手順を示すフローチャートである。
(ステップS201)
サーバ4Cは、何れかのユーザ宅に設置された缶飲料ストッカ2から新たな取出データを受信したか否かを判定する。何れかの缶飲料ストッカ2から取出データを新たに受信した場合(判定結果;YES)、サーバ4Cの処理は、ステップS202に移行する。一方、何れの缶飲料ストッカ2からも新たな取出データを受信していない場合(判定結果;NO)、サーバ4Cの処理は、ステップS201に戻る。
(ステップS202)
サーバ4Cは、当該取出データに対応するユーザのユーザ情報に格納されている缶飲料の在庫数を1減算する。
(ステップS203)
サーバ4Cは、当該顧客宅の缶飲料の在庫が不足しているか否かを判定する。具体的には、サーバ4Cは、ステップS202で減算した後の在庫数が、当該ユーザ情報に格納されている在庫下限より少ないか否かを判定する。在庫数が在庫下限より少ない、即ち、在庫が不足している場合(判定結果;YES)、サーバ4Cの処理は、ステップS204に移行する。一方、在庫が不足していない場合(判定結果;NO)、サーバ4Cの処理は、ステップS201に戻る。
(ステップS204)
サーバ4Cは、在庫が不足していることを示すと共に、缶飲料の発注の可否をユーザに問い合わせるための発注問合せ通知を当該ユーザに対応するユーザ端末5Bに発報する。
(ステップS205)
サーバ4Cは、発注問合せ通知の発報先のユーザ端末5Bから補充情報を受信したか否かを判定する。補充情報を受信していない場合(判定結果;NO)、サーバ4Cの処理は、ステップS201に戻る。一方、補充情報を受信した場合(判定結果;YES)、サーバ4Cの処理は、ステップ206に移行する。
(ステップS206)
サーバ4Cは、当該ユーザに対応するユーザ情報の在庫数に、補充情報から抽出した補充数を加算する。その後、サーバ4Cの処理は、ステップS201に戻る。
図25Bは、図24Bに示すサーバ4Cが実行する発注支援処理の手順を示すフローチャートである。以下のフロチャートにおいて、ステップS301~S303の内容は、それぞれ、図25AのステップS201~S203と同様である。
(ステップS304)
サーバ4Cは、ステップS303で在庫が不足していると判定した場合、当該ユーザに対応する発注情報をECサイト11に送信して当該缶飲料の発注を行う。
(ステップS305)
サーバ4Cは、缶飲料の発注が完了したことを示す発注完了通知を当該ユーザに対応するユーザ端末5Bに発報する。
(ステップS306)
サーバ4Cは、当該発注に対応するユーザ情報の在庫数に、発注した本数を加算する。その後、サーバ4Cの処理は、ステップS301に戻る。
以上説明したように、本実施形態の発注支援システム10によれば、缶飲料ストッカ2は、缶飲料の取り出しを1本ずつ検出し、検出した結果を示す取出データをサーバ4Cに送信し、サーバ4Cは、缶飲料ストッカ2から受信した取出データに基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の在庫管理を行い、在庫が不足するとユーザに通知する。このように、ユーザの実際の消費に基づいて在庫管理が行われるため、ユーザは缶飲料の在庫状況を適切に把握することが可能となり、缶飲料の在庫切れ、買い過ぎ等を防止することができる。
また、ユーザが予め登録した発注情報に基づき半自動又は自動的に缶飲料の発注を行うため、ユーザの手間が低減され、利便性に優れる。
(変形例1)
缶飲料ストッカ2のセンサ基板20は、缶飲料が取り出されると直ちに取出データをサーバ4Cに送信するのではなく、電池24の消耗を抑えるため、最後に取出データを送信してから少なくとも予め定めた時間(例えば、10秒~1分)を空けて次の取出データを送信するようにしてもよい。この際、当該時間が経過するまでに複数本の缶飲料が取り出された場合は、センサ基板20は、当該本数を示す情報が格納された取出データをサーバ4Cに送信する。
例えば、センサ基板20は、当該本数に応じたタイムスタンプが格納された取出データをサーバ4Cに送信してもよいし、当該本数そのものの値が格納された取出データをサーバ4Cに送信してもよい。このように複数本の缶飲料が取り出されたことを示す取出データを受信したサーバ4Cの在庫数更新部401,401Aは、現在の在庫数から当該取出データで示される本数を減算すればよい。
(変形例2)
サーバ4Cは、ユーザ宅の在庫数を管理するのではなく、缶飲料の消費数を管理するようにしてもよい。この場合、サーバ4Cのユーザ情報DB441におけるユーザ情報には、消費数と、予めユーザが設定した消費上限とが格納される。そして、サーバ4Cは、在庫数更新部401,401Aに代えて、取出データを受信する度に、消費数に1加算する消費数更新部を備え、在庫不足判定部403は、消費数と消費上限とを比較し、消費数が消費上限を超えた場合に在庫が不足していると判定する。
この場合、図24Aに示す構成では、ユーザ端末5Bから送信された補充情報が補充情報受信部402によって受信されると、消費数更新部は、当該ユーザに対応する消費数をリセットする。また、図24Bに示す構成では、発注部408による発注が完了すると、消費数更新部は、当該ユーザに対応する消費数をリセットする。
(変形例3)
ユーザ通知部404A,404Bは、さらに、ユーザからのユーザ端末5Bを介した要求に応答して、適宜在庫の状況をユーザに通知してもよい。また、ユーザ通知部404A,404Bは、取出データ管理DB440に保存されている取出データの履歴に基づいて、当該ユーザ宅の缶飲料の消費傾向に関するデータを生成し、生成したデータをユーザ端末5Bを介してユーザに提供してもよい。
(変形例4)
ユーザ端末5Bは、缶飲料ストッカ2の通信回路23とルータ3との無線通信接続設定を行う機能をさらに備えるようにしてもよい。この機能も上述した在庫管理アプリを実行することで実現可能である。
(変形例5)
図24Aに示す構成において、サーバ4Cが、缶飲料を発注する発注部をさらに備えるようにしてもよい。当該発注部は、初回発注時に同意しているユーザについて、在庫が不足している場合に自動的に当該缶飲料を発注する。この場合、サーバ4Cは、発注完了を示す発注完了通知をユーザ端末5Bに発報する。同時にサーバ4Cは、在庫が不足していることを示す在庫不足通知もユーザ端末5Bに発報してもよい。
(変形例6)
図24Aに示す構成において、サーバ4Cが、缶飲料を発注する発注部をさらに備えるようにしてもよい。当該発注部は、発注問合せ通知がユーザ端末5Bに発報された後、予め定めた期間が経過しても当該ユーザ端末5Bからの補充情報が受信されなかった場合に自動的に当該缶飲料を発注する。
(変形例7)
図24Aに示す構成において、サーバ4Cは、発注問合せ通知をユーザ端末5Bに発報した後、予め定めた期間が経過しても補充情報を受信しなかった場合、再度、発注問合せ通知を当該ユーザ端末5Bに発報するようにしてもよい。また、サーバ4Cが、再発報が予め定めた回数行われても補充情報が受信されなかった場合に自動的に当該缶飲料を発注する発注部をさらに備えるようにしてもよい。
上記の各変形例に係る技術思想は、それぞれ単独で実現されてもよいし、適宜組み合わされて実現されてもよい。
本開示は、上記の各実施形態及びその変形例に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、本開示における在庫管理の対象は、缶飲料に限定されることはない。例えば、ペットボトル飲料、ビン飲料、紙パック飲料等、様々な容器の飲料が在庫管理の対象となり得る。
また、サーバ4の機能部(図8参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよいし、サーバ4Aの機能部(図19A、図19B参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよいし、サーバ4Bの機能部(図22参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよいし、サーバ4Cの機能部(図24A、図24B参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよい。専用のハードウェアとは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はこれらの組み合わせである。
1,1A,1B,1C 在庫管理システム、2,90,90A 缶飲料ストッカ、3 ルータ、4,4A,4B,4C サーバ、5,5A,5B ユーザ端末、6,9,9A,9B 冷蔵庫、7 AP、8 無線基地局、10 発注支援システム、11 ECサイト、20,20A,20B センサ基板、21 センサ回路、22 制御回路、23,23A 通信回路、24 電池、25 温度センサ、40 通信インタフェース、41、54,94 CPU、42、55,95 ROM、43,56,96 RAM、44,57,97 補助記憶装置、45,58,98 バス、50 ディスプレイ、51 操作受付部、52,92 第1通信インタフェース、53,93 第2通信インタフェース、91,91A,91B IoT対応装置、99 カメラ、200,900 取出検出部、201,901 取出データ送信部、400 取出データ受信部、401,401A 在庫数更新部、402 補充情報受信部、403 在庫不足判定部、404,404A,404B ユーザ通知部、405,911 投入情報転送部、406 温度制御内容決定部、407 缶飲料種類判別部、408,505 発注部、440 取出データ管理DB、441 ユーザ情報DB、500 補充情報入力受付部、501,501A 補充情報送信部、502,502A,502B 通知画面表示部、503 投入情報入力受付部、504 投入情報送信部、902 缶温度データ取得部、903 缶温度データ送信部、910 取出データ転送部、912 缶温度データ転送部、913 制御指示転送部、914 画像度データ転送部、920 缶温度制御部

Claims (14)

  1. 複数の飲料を保持可能な飲料ストッカであって、
    飲料の取り出しを1本ずつ検出する取出検出手段と、
    前記取出検出手段によって検出された結果を示す取出データを在庫管理装置に送信する取出データ送信手段と、を備える、飲料ストッカ。
  2. 複数の飲料を保持可能な飲料ストッカと、
    前記飲料ストッカから送信された取出データを在庫管理装置に転送する取出データ転送手段と、を備え、
    前記飲料ストッカは、
    飲料の取り出しを1本ずつ検出する取出検出手段と、
    前記取出検出手段によって検出された結果を示す前記取出データを前記取出データ転送手段に送信する取出データ送信手段と、を備える、冷蔵庫。
  3. 飲料ストッカから送信された、前記飲料ストッカから飲料が取り出されたことを示す取出データを受信する取出データ受信手段と、
    前記取出データ受信手段によって受信された取出データに基づいて、飲料の在庫が不足しているか否かを判定する在庫不足判定手段と、
    前記在庫不足判定手段によって在庫が不足していると判定された場合、その旨をユーザに通知するユーザ通知手段と、を備える、在庫管理装置。
  4. 冷蔵庫から送信された、前記冷蔵庫が備える飲料ストッカから飲料が取り出されたことを示す取出データを受信する取出データ受信手段と、
    前記取出データ受信手段によって受信された取出データに基づいて、飲料の在庫が不足しているか否かを判定する在庫不足判定手段と、
    前記在庫不足判定手段によって在庫が不足していると判定された場合、その旨をユーザに通知するユーザ通知手段と、を備える、在庫管理装置。
  5. 請求項1に記載の飲料ストッカと、
    請求項3に記載の在庫管理装置と、を備える、在庫管理システム。
  6. 請求項2に記載の冷蔵庫と、
    請求項4に記載の在庫管理装置と、を備える、在庫管理システム。
  7. 前記冷蔵庫は、
    前記飲料ストッカに保持されている飲料の温度を取得する温度取得手段と、
    前記飲料が取り出される時刻までに、前記飲料の温度が予め定めた温度になるように、前記飲料ストッカが設けられた収納室の冷却を行う冷却手段を制御する温度制御手段と、をさらに備える、請求項6に記載の在庫管理システム。
  8. 前記冷蔵庫は、
    前記飲料ストッカが設けられた収納室を撮影するカメラと、
    前記カメラの撮影によって得られた画像データを前記在庫管理装置に送信する画像データ送信手段と、をさらに備え、
    前記在庫管理装置は、前記冷蔵庫から受信した前記画像データに基づいて、前記飲料ストッカに保持されている飲料の種類を判別する飲料種類判別手段をさらに備える、請求項6又は7に記載の在庫管理システム。
  9. 複数の飲料を保持可能な飲料ストッカと、在庫管理装置と、発注手段と、を備え、
    前記飲料ストッカは、
    飲料の取り出しを1本ずつ検出する取出検出手段と、
    前記取出検出手段によって検出された結果を示す取出データを前記在庫管理装置に送信する取出データ送信手段と、を備え、
    前記在庫管理装置は、
    前記飲料ストッカから送信された、前記飲料ストッカから飲料が取り出されたことを示す取出データを受信する取出データ受信手段と、
    前記取出データ受信手段によって受信された取出データに基づいて、飲料の在庫が不足しているか否かを判定する在庫不足判定手段と、を備え、
    前記発注手段は、前記在庫不足判定手段によって在庫が不足していると判定された場合、前記飲料の発注を行う、発注支援システム。
  10. 前記発注手段は、ユーザの同意が得られた場合に前記飲料の発注を行う、請求項9に記載の発注支援システム。
  11. 飲料ストッカから送信された、前記飲料ストッカから飲料が取り出されたことを示す取出データを受信し、
    前記受信した取出データに基づいて、飲料の在庫が不足しているか否かを判定し、
    前記在庫が不足していると判定した場合、その旨をユーザに通知する、在庫管理方法。
  12. 冷蔵庫から送信された、前記冷蔵庫が備える飲料ストッカから飲料が取り出されたことを示す取出データを受信し、
    前記受信した取出データに基づいて、飲料の在庫が不足しているか否かを判定し、
    前記在庫が不足していると判定した場合、その旨をユーザに通知する、在庫管理方法。
  13. コンピュータを、
    飲料ストッカから送信された、前記飲料ストッカから飲料が取り出されたことを示す取出データを受信する取出データ受信手段、
    前記取出データ受信手段によって受信された取出データに基づいて、飲料の在庫が不足しているか否かを判定する在庫不足判定手段、
    前記在庫不足判定手段によって在庫が不足していると判定された場合、その旨をユーザに通知するユーザ通知手段、として機能させる、プログラム。
  14. コンピュータを、
    冷蔵庫から送信された、前記冷蔵庫が備える飲料ストッカから飲料が取り出されたことを示す取出データを受信する取出データ受信手段、
    前記取出データ受信手段によって受信された取出データに基づいて、飲料の在庫が不足しているか否かを判定する在庫不足判定手段、
    前記在庫不足判定手段によって在庫が不足していると判定された場合、その旨をユーザに通知するユーザ通知手段、として機能させる、プログラム。
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