JP2022085607A - 吸入補助器 - Google Patents

吸入補助器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022085607A
JP2022085607A JP2020197374A JP2020197374A JP2022085607A JP 2022085607 A JP2022085607 A JP 2022085607A JP 2020197374 A JP2020197374 A JP 2020197374A JP 2020197374 A JP2020197374 A JP 2020197374A JP 2022085607 A JP2022085607 A JP 2022085607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
wall surface
inhalation
drug
surface portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020197374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6958950B1 (ja
Inventor
新一 小野
Shinichi Ono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIP PHARMA CO Ltd
Original Assignee
NIP PHARMA CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIP PHARMA CO Ltd filed Critical NIP PHARMA CO Ltd
Priority to JP2020197374A priority Critical patent/JP6958950B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6958950B1 publication Critical patent/JP6958950B1/ja
Priority to CN202180037899.2A priority patent/CN115697445A/zh
Priority to US17/928,622 priority patent/US20230226286A1/en
Priority to EP21897680.1A priority patent/EP4252805A4/en
Priority to PCT/JP2021/040885 priority patent/WO2022113705A1/ja
Priority to CA3184771A priority patent/CA3184771A1/en
Publication of JP2022085607A publication Critical patent/JP2022085607A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M11/00Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0086Inhalation chambers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M11/00Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes
    • A61M11/001Particle size control
    • A61M11/002Particle size control by flow deviation causing inertial separation of transported particles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M11/00Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes
    • A61M11/001Particle size control
    • A61M11/003Particle size control by passing the aerosol trough sieves or filters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0001Details of inhalators; Constructional features thereof
    • A61M15/0021Mouthpieces therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/009Inhalators using medicine packages with incorporated spraying means, e.g. aerosol cans
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2206/00Characteristics of a physical parameter; associated device therefor
    • A61M2206/10Flow characteristics
    • A61M2206/20Flow characteristics having means for promoting or enhancing the flow, actively or passively

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

Figure 2022085607000001
【課題】弁構造に依らなくても、患者が薬剤吸入のタイミングを任意に調整しやすい吸入補助器を提供する。
【解決手段】薬剤の噴霧式吸入器の吹出口に装着される吸入補助器100は、筒状の本体部10と、本体部10の一端側に設けられ吸入器の吹出口から噴霧された薬剤を本体部10内に導入するための導入口20と、本体部10の他端側であって導入口20と対向する位置に設けられた壁面部30と、本体部10の側面に設けられ本体部10内に導入された薬剤を吸入するための吸入口40を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、噴霧式吸入器の吹出口に装着され、噴霧された薬剤粒子の吸入を補助するための吸入補助器に関する。
気道疾患である気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療において、吸入療法は最も有効な治療法の一つである。現在の吸入療法では、吸入ステロイド薬、長時間作用性β2刺激薬、長時間作用性抗コリン薬などを含む粒子状の薬剤の吸入ために、ドライパウダー吸入器(Dry Powder Inhaler:DPI)及び定量噴霧式吸入器(Metered-Dose Inhaler:MDI)が一般的に使用されている。
このうち、定量噴霧式吸入器(MDI)は、ガスの圧力によって一定量の薬剤を噴射するタイプの吸入器である。噴霧式吸入器から噴射された薬剤粒子を患者が吸入することにより、呼吸器を介してヒト気道へと薬剤が輸送される。ただし、このような噴霧式吸入器は、薬剤の噴射とこれを吸い込むタイミングを合わせる必要があり、例えば患者が幼児や高齢者であるなど、薬剤噴射のタイミングを取ることが難しい場合には、噴霧式吸入器の薬剤の吹出口に吸入補助器を取り付けて、より確実に薬剤を吸入できるようにすることがある。吸入補助器(吸入スペーサともいう)としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されたものが知られている。
特開平8-266626号公報 特表2008-516658号公報
特許文献1には、吸入療法のための液滴エアロゾルの蒸発及び分散を行うための装置であって、回転対称の本体と、一方の前端の上に配置され本体内へ所定の長さだけ突出している管状部材と、もう一つの管状部材を通して患者が本体にたまったエアロゾルを吸入するとき本体へ流れ込む空気が通過する空気取入れ部材とを含む装置が開示されている。このような構成とすることにより、本体内に外側と内側の二つのらせん状乱流が形成されることになるため、その外側の乱流によってエアロゾル粒子が管の内壁に衝突するのを防止できるとされている。しかしながら、特許文献1の装置は、噴霧式吸入器から噴射された薬剤粒子の導入口とその薬剤粒子を吸入するための吸入口とが、一直線上に設けられている。特許文献1の装置は、本体部の長さ分だけ噴霧式吸入器による噴射のタイミングと吸入のタイミングをずらすことができるが、導入口を通じて本体内に噴射された薬剤の大部分が吸入口へと直接向かうことになる。このため、噴霧式吸入器によって本体内に薬剤を噴霧した後すぐに薬剤を吸入することが求められることになり、タイミング調整の効果は限定的である。従って、吸入能力の低い患者にとっては、依然として薬剤の吸入が困難に感じられる場合がある。
また、特許文献2には、薬剤含有揮発性媒体の経口投与のためのスペーサーデバイスであって、呼気口を有するチャンバーと、口の中に入れられる排出口と、バタフライ弁とを有するデバイスが開示されている。このようにスペーサに弁構造を設けることにより、噴霧式吸入器から本体部内に噴射された薬剤を患者が任意のタイミングで吸入することが可能となるため、吸入能力の低い患者であっても比較的容易に薬剤の吸入が可能となる。しかしながら、スペーサに弁構造を設けると、スペーサ全体の構造が複雑化するため、スペーサが再利用可能なタイプの場合、その分解や洗浄、組み立てが難しくなるという問題がある。また、スペーサが使い捨てタイプの場合には、弁構造を設けることとするとスペーサの製造コストが高くなるため、それを使用する患者の金銭的負担が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は、弁構造に依らなくても、患者が薬剤吸入のタイミングを任意に調整しやすい吸入補助器を提供することを主な目的とする。
本発明は、薬剤の噴霧式吸入器の吹出口に装着される吸入補助器100に関する。本発明に係る吸入補助器100は、一般的な定量噴霧式吸入器(MDI)に適用できる。本発明の吸入補助器100は、本体部10と、導入口20と、壁面部30と、吸入口40を有する。本体部10は、筒状に構成されており、その内部空間には噴霧式吸入器から薬剤粒子が噴射される。本体部10は、円筒状であることが好ましいが、三角筒状、四角筒状、五角筒状、あるいはその他の多角とすることも可能である。導入口20は、吸入器の吹出口から噴霧された薬剤を本体部10内に導入するための開口部であり、本体部10の一端側に設けられている。壁面部30は、本体部10の他端側であって導入口20と対向する位置に設けられている。このため、本体部10は、一端側に導入口20が設けられ、他端側に壁面部30が設けられた有底筒状の構造をなしている。導入口20と壁面部30は一直線上に設けられている。吸入口40は、本体部10内に導入された薬剤を吸入するための開口部であり、本体部10の側面11に設けられている。
上記構成のように、薬剤の導入口20と対向する位置に壁面部30を設けるとともに、この導入口20と同軸上ではない位置に吸入口40を設けることで、噴霧された気流同士で衝突が生じ、導入口20から導入された薬剤粒子が直接的に吸入口40に到達しにくくなることから、従来のスペーサのような弁機構を設けなくても、患者が薬剤吸入のタイミングを任意に調整しやすくなる。また、一度に薬剤の全量を吸入することが困難な患者は、本体部10内に導入された薬剤を複数回に分けて吸入することも可能である。より具体的に説明すると、本体部10に噴霧された薬剤粒子のうち、本体部10の側面11や壁面部30に衝突して捕集されたり沈着されたりしなかった薬剤粒子は、噴霧後しばらくの間、本体部10内に残留する。この気相中に残留し分散された薬剤粒子は、導入口20の中心軸に対して直交する側面方向に設置された吸入口40から、複数回に亘る口での吸入により、呼吸器を介してヒト気道へ輸送される。このように、本発明では、従来技術とは異なる薬剤の吸入構造によって、噴霧時での本体部10内面への衝突沈着捕集などの要因を排除できる。言い換えると、従来技術では、吸入時での吸入条件(呼吸回数や一回換気量など)の影響により衝突による沈着/捕集率が変化するのに対して、本発明は、通常呼吸であっても薬剤の吸入率は吸入条件の影響を強く受けないこととなる。
本発明に係る吸入補助器100において、吸入口40は、壁面部30の延長線上に設けられていることが好ましい。本発明において、吸入口40は、本体部10の側面11のうち、導入口20と壁面部30の間に設けることも可能であるが、壁面部30寄りの位置、特に壁面部30の延長線上に設けることが特に好ましい。このように構成することで、導入口20から壁面部30に向かって噴霧された薬剤粒子を効率良く吸入できる。
本発明に係る吸入補助器100において、壁面部30のうちの本体部10内側の内面は凹面状に形成されていてもよい。このように、壁面部30の内面を凹面状(特に曲面状)に形成することにより、壁面部30に衝突した薬剤粒子流れを中心軸方向への焦点化することができる。これにより、薬剤粒子は本体部10の内面に捕集あるいは沈着されにくくなり、その結果、薬剤の吸入率が向上する。すなわち、噴霧式吸入器からは吸入補助器100の本体部10内に放射状で直線的かつ間欠的に薬剤粒子が噴霧され、本体部10内で側面11や壁面部30に薬剤粒子が衝突して少なくとも部分的に沈着あるいは捕集されることになるが、本発明では、このような薬剤粒子の沈着や捕集を低減する手法を提案する。
本発明に係る吸入補助器100において、壁面部30のうちの本体部10内側の内面は、一又は複数の突起又は窪みが形成されていてもよい。突起又は窪みには、点状のものや線状のものが含まれる。(線状の突起又は窪みは、畝状又は溝状ともいう。)吸入補助器100の本体部10内に噴霧された薬剤粒子は、噴霧後に側面11及び壁面部30の境界層で反発したり衝突したり、あるいは沈着、捕集されたりすることになるが、特に壁面部30で反発した薬剤粒子の流れと後続する噴霧薬剤粒子との衝突合体により本体部10内で複雑な乱流が形成される。この点、壁面部30の内面に複数の突起又は窪みによって例えばメッシュ構造を形成することにより、薬剤粒子の流れを整流化することができる。また、薬剤粒子の乱流を抑えるには、壁面部30の内面に複数の突起又は窪みを形成して整流化するとともに、前述したように壁面部30の内面を凹面状とし、薬剤粒子流れを中心軸方向へと焦点化することが好ましい。
本発明に係る吸入補助器100において、本体部10の側面11(特に側面11の内面)は、少なくとも部分的に、一端側から他端側に向かって拡径するテーパー状に形成されていることが好ましい。本体部10に噴霧された薬剤粒子は、放射状に広がりながら本体部10内に分散されることになるが、本体部10の側面11をテーパー状とすることで、薬剤粒子の本体部20の方向への噴霧流れが少なくなり、薬剤粒子が側面11に付着する又は捕集されるのを抑制できる。
本発明に係る吸入補助器100において、吸入口40は、本体部10の接線方向に沿って延在していることが好ましい。すなわち、本体部10が円筒状に形成されている場合、吸入補助器100の壁面部30側(あるいは導入口20側)から見たときに、吸入口40は、本体部10の半径方向に沿って延在するのではなく、円筒状の本体部10の接線方向に沿って延在することとなる。このように、吸入口40を本体部10の半径方向に対して偏在した位置に形成することで、この吸入口40を通じて本体部10内の薬剤粒子を吸入する際に、この本体部10内に螺旋状の気流を発生させることができる。これにより、本体部10内に分散している薬剤粒子の吸入効率を高めることができる。
本発明によれば、弁構造に依らなくても、患者が薬剤吸入のタイミングを任意に調整しやすい吸入補助器を提供することができる。
図1は、吸入補助器の一実施形態を示した斜視図である。 図2は、吸入補助器の縦断面を模式的に示した断面図である。 図3は、吸入補助器の横断面を模式的に示した断面図である。 図4は、壁面部内面の整流化構造の例を示している。 図5は、壁面部内面の焦点化構造の例を示している。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は、以下に説明する形態に限定されるものではなく、以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
図1から図3には、本発明に係る吸入補助器100の一実施形態を示している。図1は、吸入補助器100の全体構成を示した斜視図であり、図2は、縦方向の断面図、図3は、横方向の断面図である。これらの図に示されるように、吸入補助器100は、円筒状の本体部10の一端に導入口20が設けられ、本体部10の他端側に壁面部30が設けられた、有底筒状に構成されている。本体部10には一端から他端に亘って側面11が形成されており、壁面部30寄りの側面11に吸入口40を持つマウスピース50が設けられている。また、本体部10の内部空間は、導入口20からマウスピース50の吸入口40に至るまでが連通している。このため、患者は、マウスピース50を咥えながら吸気することで、導入口20から本体部内10に導入された薬剤粒子を吸入することができる。
吸入補助器100の導入口20には、公知の定量噴霧式吸入器(MDI)の吹出口を取り付けることができる。現在公知のMDIの例は、アドエア(登録商標)エアゾールやフルティフォーム(登録商標)であるが、本発明を適用可能なMDIはこれらのものに限定されない。
吸入補助器100は、再利用可能タイプと使い捨てタイプのいずれであってもよい。吸入補助器100を構成する素材は特に制限されないが、再利用可能タイプの場合には、プラスチック製、カーボン製、又は金属製とすることができ、使い捨てタイプの場合には、紙製又は木製とすることができる。本発明に係る吸入補助器100は、構造的には単純なものであることから、洗浄しやすく保守性に優れており、またその製造コストも安価に抑えることが可能であることから、再利用可能タイプ及び使い捨てタイプのいずれでも好適に利用することができる。
図1及び図2に示されるように、本体部10は、導入口側平行部12、テーパー部13、及び壁面側平行部14に区分けできる。すなわち、導入口側平行部12及び壁面側平行部14では、本体部10の側面11の内面が断面視において平行に形成されており、これらの平行部12,14の間にテーパー部13が位置している。ただし、導入口側平行部12の内径a(直径)と壁面側平行部14の内径b(直径)を比較すると、内径bの方が大きく形成されている(a<b)。このため、これらの平行部12,14の間に位置するテーパー部13は、導入口側平行部12から壁面側平行部14に向かって側面11の内径が徐々に拡径するように所定の長さlで構成されている。
図2において、テーパー部13を構成する側面11の内面の勾配を符号θで示している。なお、ここに言う勾配θは、テーパー角の半分の値である。テーパー部13を構成する側面11の勾配θ[%]は、式:(b-a)/l×0.5で求めることができる。具体的には、導入口側平行部12の内径aは、MDIの吹出口を適切に取り付けることができるようにするために、30~35mmとすることが好ましい。また、壁面側平行部14の内径bは、薬剤粒子が効率的に拡散できる空間の広さを確保するために、45~50mmとすることが好ましい。さらに、テーパー部13の長さlは、導入口20から導入された薬剤粒子が拡散するための時間及び長さを確保するために、80~180mmとすることが好ましい。その結果、テーパー部13を構成する側面11の内面の勾配θ[度]は、5~15度の範囲とすることが好適であるといえる。
図2に示されるように、吸入補助器100は、薬剤の導入口20と対向する位置に壁面部30が設けられている。具体的には、図2には導入口20の中心を通って本体部10の長手方向に沿って延びる中心線Cを示しているが、この中心線Cと交差する位置に壁面部30が配置されている。特に、壁面部30は、導入口20の中心線Cと直交するものであることが好ましい。これにより、導入口20から本体部10に向かって噴射された薬剤粒子は、少なくとも部分的に壁面部30に衝突して、本体部10の内部空間側に反射すると考えられる。また、本体部10が円筒状である場合、壁面部30は円形状となる。特に本体部10と壁面部30は同心円にて構成される。
図1から図3に示されるように、本体部10の側面11には吸入口40を有するマウスピース50が形成されている。マウスピース50は、楕円、真円あるいはその他、口に咥え易い形状にすることが好ましい。マウスピース50は、本体部10のうち壁面側平行部14に設けられていることが好ましく、特に壁面部30の延長線上に沿って設けられていることが好ましい。さらに、図2に示されるように、壁面部30とマウスピース50の間の内部空間には段差等が生じていないことが好ましい。これにより、吸入時に壁面部30付近の薬剤粒子の流れがスムーズに吸入口40の出口まで到達するようになる。本体部10内の内部空間に段差が生じていると、その部分に薬剤粒子が滞留したり詰まったりする恐れがあるため、このような段差は極力設けないようにするとよい。ただし、壁面部30とマウスピース50の間の内部空間には段差等が生じていても、薬剤粒子の流れが吸入口40に向かうのであれば問題ない。
また、マウスピース50の吸入口40は、本体部10の内部空間に対して直交していることが好ましい。具体的には、図2では、吸入口40の中心を通りマウスピース50に沿って延びる中心線Oを示しているが、この吸入口40の中心線Oは、前述した導入口20の中心線Cと直交するものであることが好ましい。また、この吸入口40の中心線Oは、壁面部30と平行に延びるものであることが好ましい。なお、吸入口40の中心線Oと導入口20の中心線Cとが直交することは本発明にとって必須ではなく、設計上の任意の角度とすることができる。例えばこれらの中心線O,Cのなす角は、60~120度とすることが好ましく、80~100度とすることが特に好ましい。また、中心線O,Cが直交しない場合、中心線Cと壁面部30とを直交させることも必要ではない。この場合には、中心線Oと壁面部30との平行な関係性を維持することを優先し、中心線Cと壁面部30のなす角は80~100度の範囲とすることができる。
また、図3に示されるように、マウスピース50の吸入口40は、本体部10の接線方向に沿って延在していることが好ましい。すなわち、図3には、円筒状の本体部10の内周の半径方向を符号Rで示しているが、マウスピース50の吸入口40の中心線Oは、この本体部10の半径方向Rと一致しない。なお、本体部10の半径方向Rに延びる直線の一つに対して吸入口40の中心線Oは平行となるが、吸入口40の中心線Oは、この半径方向Rに延びる直線とは重ならずに、片側に偏在していることとなる。他方で、図3には、円筒状の本体部10の内周の接線方向を符号Tで示している。この場合に、マウスピース50の吸入口40の中心線Oは、この本体部10の接線方向Tと平行に延びている。このように、吸入口40を偏在させることで、吸入時に、図3に示した様な螺旋流を本体部10の内部空間に発生させることができる。その結果、薬剤の吸入効率を向上する。
図4は、壁面部30の内面31の整流化構造の例を示している。この清流化構造では、壁面部30の内面31に複数の線状又は点状の突起又は窪みを設けている。図4(a)に示した例では、複数の線状の突起(畝)又は窪み(溝)が格子状(メッシュ状)に形成されている。すなわち、図4(a)に示した格子状のパターンでは、一方向に延びる複数の線状の突起又は窪みと、これと交差方向に延びる複数の線状の突起又は窪みが形成されている。他方で、図4(b)に示した例では、複数の線状の突起又は窪みが縞状に形成されている。すなわち、図4(b)に示した縞状のパターンではでは、複数の線状の突起又は窪みが一方向にのみ平行に延びている。また、図4(c)に示した例では、複数の点状の突起又は窪みが所定間隔で配置されている。なお、突起又は窪みのそれぞれのサイズや、突起又は窪みの間隔(ピッチ)は、噴霧された気流の特性、本体部10に導入される薬剤粒子の粒子径などに応じて適宜調整することができる。本発明の吸入補助器100は、導入口20の対向位置に壁面部30を設けているが、この壁面部30の内面31に図4に示したような整流化構造を適用できることも特徴の一つである。
図5は、壁面部30の内面31の焦点化構造の例を示している。図5に示されるように、壁面部30の内面31は、凹面状に窪んだ面とすることができる。本体部10が円筒状である場合、壁面部30は円形状に構成されるが、壁面部30の内面31は、同様に、半球形状に窪んだ面となる。特に、図5に示したように、導入口20の中心線Cの延長線上に、壁面部30の凹面の最深部が位置することが好ましい。このように、壁面部30の内面31を凹面状とすることで、この壁面部30に衝突した薬剤粒子が本体部10の中心に向かって反射するようになる。前述の通り、薬剤粒子は、本体部10に導入されると放射状に拡散しながら壁面部30に向かって進行することになるが、壁面部30が平面のままであっても、この壁面部30で反射した薬剤粒子が本体部10の側面11に衝突する方向に再分散される。さらに、壁面部30を凹面状として薬剤粒子の流れを焦点化することで、壁面部30で反射した薬剤粒子が側面11の内面に捕集されることを抑制できる。
また、図4に示した整流化構造と図5に示した焦点化構造は併用することができる。すなわち、壁面部30の内面31を凹面状(特に曲面)に成型するとともに、その凹面に複数の突起又や窪みを形成することができる。
なお、壁面部30の内面31を、図5に示した例とは反対に、凸面状に隆起させることも可能ではある。この場合、壁面部30の内面31で反射した薬剤粒子が本体部10の側面11に衝突しやすくなるため好ましいとは言えないが、凸面状とすることに何らかの意義が見いだされるようであれば、そのように構成してもよい。
以上、本願明細書では、本発明の内容を表現するために、図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
10…本体部 11…側面
12…導入側平行部 13…テーパー部
14…壁面側平行部 20…導入口
30…壁面部 31…内面
40…吸入口 50…マウスピース
100…スペーサ

Claims (6)

  1. 薬剤の噴霧式吸入器の吹出口に装着される吸入補助器であって、
    筒状の本体部と、
    前記本体部の一端側に設けられ、前記吸入器の吹出口から噴霧された薬剤を前記本体部内に導入するための導入口と、
    前記本体部の他端側であって前記導入口と対向する位置に設けられた壁面部と、
    前記本体部の側面に設けられ、前記本体部内に導入された前記薬剤を吸入するための吸入口を備える
    吸入補助器。
  2. 前記吸入口は、前記壁面部の延長線上に設けられている
    請求項1に記載の吸入補助器。
  3. 前記壁面部のうちの前記本体部内側の内面は、凹面状に形成されている
    請求項1又は請求項2に記載の吸入補助器。
  4. 前記壁面部のうちの前記本体部内側の内面は、一又は複数の突起又は窪みが形成されている
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸入補助器。
  5. 前記本体部の側面は、少なくとも部分的に、前記一端側から前記他端側に向かって拡径するテーパー状に形成されている
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸入補助器。
  6. 前記吸入口は、前記本体部の接線方向に沿って延在している
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸入補助器。
JP2020197374A 2020-11-27 2020-11-27 吸入補助器 Active JP6958950B1 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020197374A JP6958950B1 (ja) 2020-11-27 2020-11-27 吸入補助器
CN202180037899.2A CN115697445A (zh) 2020-11-27 2021-11-05 吸入辅助器
US17/928,622 US20230226286A1 (en) 2020-11-27 2021-11-05 Inhalation aid
EP21897680.1A EP4252805A4 (en) 2020-11-27 2021-11-05 INHALATION AID
PCT/JP2021/040885 WO2022113705A1 (ja) 2020-11-27 2021-11-05 吸入補助器
CA3184771A CA3184771A1 (en) 2020-11-27 2021-11-05 Inhalation aid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020197374A JP6958950B1 (ja) 2020-11-27 2020-11-27 吸入補助器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6958950B1 JP6958950B1 (ja) 2021-11-02
JP2022085607A true JP2022085607A (ja) 2022-06-08

Family

ID=78282109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020197374A Active JP6958950B1 (ja) 2020-11-27 2020-11-27 吸入補助器

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20230226286A1 (ja)
EP (1) EP4252805A4 (ja)
JP (1) JP6958950B1 (ja)
CN (1) CN115697445A (ja)
CA (1) CA3184771A1 (ja)
WO (1) WO2022113705A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP1700983S (ja) * 2021-06-23 2021-11-29

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2000555A (en) * 1977-07-01 1979-01-10 Ici Ltd Aerosol dispensing device
AU544841B2 (en) * 1980-03-25 1985-06-13 Malem, Hilal Dr. Medical nebulising apparatus
FI89458C (fi) * 1986-11-06 1993-10-11 Leiras Oy Inhaleringsanordning
US4953545A (en) * 1989-10-18 1990-09-04 Mccarty Jerry Disposable respiratory medication dispersion chamber
DE69233690T2 (de) * 1991-07-02 2008-01-24 Nektar Therapeutics, San Carlos Abgabevorrichtung für nebelförmige Medikamente
ATE205098T1 (de) * 1994-05-19 2001-09-15 Pari Gmbh Vorrichtung zur trocknung und pufferung von aerosolen
US6073629A (en) * 1997-09-25 2000-06-13 Norton Healthcare Ltd. Inhaler spacer
GB2344533B (en) * 1998-12-11 2000-10-18 Bespak Plc Improvements in or relating to dispensing apparatus
GB2353222B (en) * 1999-06-23 2001-09-19 Cambridge Consultants Inhalers
EP2186536B1 (en) * 2002-04-19 2012-03-28 3M Innovative Properties Company A spacer or actuator for inertial removal of the non-respirable fraction of medicinal aerosols
DK1804871T3 (da) 2004-10-15 2012-10-01 Cipla Ltd Forbedret mellemstykke
FR2888510B1 (fr) * 2005-07-13 2009-01-30 Diffusion Tech Francaise Sarl Dispositif de transport d'aerosols pour genrateurs d'aerosols medicaux

Also Published As

Publication number Publication date
EP4252805A4 (en) 2024-10-02
CN115697445A (zh) 2023-02-03
US20230226286A1 (en) 2023-07-20
CA3184771A1 (en) 2022-06-02
EP4252805A1 (en) 2023-10-04
JP6958950B1 (ja) 2021-11-02
WO2022113705A1 (ja) 2022-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6394085B1 (en) Inhaler spacer
US6073629A (en) Inhaler spacer
US6257231B1 (en) Aerosol enhancement
JP3209539B2 (ja) 粉末薬物の投与器具
AU2009207758B2 (en) Inhaler
JP3014405B2 (ja) エーロゾル吸入装置用補助器具
US8141551B2 (en) Mouthpiece and flow rate controller for intrapulmonary delivery devices
US11452823B2 (en) Breath-enhanced jet nebulizer
US20120318261A1 (en) Valved Holding Chamber With Whistle for the Administration of Inhalable Drugs
JPH08502904A (ja) 低流量ネブライザ、噴霧化方法及び装置
EP2964298B1 (en) Element for inhaling medicinal substances
WO2022113705A1 (ja) 吸入補助器
US20020005195A1 (en) Aerosol enhancement
EP1019126B9 (en) Inhaler spacer
EP3463528B1 (en) Inhaler spacer
CN214807543U (zh) 一种带过滤器的药物射流雾化吸入装置
RU2258539C1 (ru) Порошковый ингалятор
AU2000244512A1 (en) Aerosol enhancement

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210607

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6958950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250