JP2022081155A - Egrクーラ及びegr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRクーラ内部で発生した凝縮水をEGRガスの流れから隔離すると共にEGRクーラより上流へ排出し、EGRクーラより下流への凝縮水の流出を防止すること。【解決手段】EGRクーラ13を構成するケーシング21は、EGRガスが流れる主通路21aと、主通路21aへEGRガスを導入する入口21bと、主通路21aからEGRガスを導出する出口21cとを含む。主通路21aには、熱交換器23が配置される。EGRクーラ13は、主通路21aを流れるEGRガスを熱交換器23により冷却する。ケーシング21には、主通路21aと並列をなし、両端が入口21bと出口21cに連通し、主通路21aにて生じた凝縮水を集めて流す凝縮水通路21fと、凝縮水通路21fを開閉する逆止弁27が設けられる。凝縮水通路21fには、逆止弁27が閉弁することで凝縮水の溜まり部28が形成される。【選択図】 図2

Description

この明細書に開示される技術は、EGR装置のEGR通路に設けられ、EGR通路を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ及びそれを備えたEGR装置に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載されるEGRクーラが知られている。このEGRクーラは、排気通路と吸気通路とをつなぐEGR通路にEGRクーラが横向き姿勢で配置される。EGRクーラは、筒状ケースの内部に冷却エレメントを有する。EGRクーラの筒状ケースの両端には、筒状ケースを絞った態様の入口及び出口が形成され、同ケースの下部に凝縮水が溜まり得る構成となっている。EGRクーラの内部には、筒状ケースの底部に溜まった凝縮水を毛細管現象によって吸い上げて排気通路に排出するための吸引排出手段が設けられる。
特開2013-68120号公報
ところが、特許文献1に記載のEGRクーラでは、筒状ケースの底部に溜まった凝縮水が、吸引排出手段により吸い上げられて排気通路へ排出されるものの、溜まった凝縮水が一気に排出されることはなく、排出途中で筒状ケースの底部に残る凝縮水がEGRガスの流れに乗って吸気通路へ流出されるおそれがあった。その結果、流出した凝縮水がエンジンの燃焼室に入ると失火等の不具合が生じるおそれがあった。
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、EGRクーラの内部で発生した凝縮水を、EGRガスの流れから隔離すると共にEGRクーラより上流へ排出し、EGRクーラより下流への凝縮水の流出を防止するEGRクーラ及びEGR装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、ケーシングと、ケーシングは、EGRガスが流れる主通路と、主通路へEGRガスを導入するための入口と、主通路からEGRガスを導出するための出口とを含むことと、主通路に配置され、EGRガスと冷媒との間で熱交換を行うための熱交換器とを備え、主通路を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラにおいて、ケーシングにて主通路と並列に設けられ、両端が入口と出口に連通し、主通路にて生じた凝縮水を集めて流すための凝縮水通路と、凝縮水通路を開閉するための逆止弁とを備え、逆止弁が閉弁することで凝縮水通路に凝縮水の溜まり部が形成されることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、EGRクーラのケーシングの入口から導入されたEGRガスが主通路の熱交換器を流れることで、EGRガスと冷媒との間で熱交換が行われ、EGRガスが冷却される。冷却されたEGRガスは、ケーシングの出口から導出される。また、ケーシングにて、主通路と並列に設けられた凝縮水通路を主通路より下側に位置させ、出口が入口よりも鉛直方向において高い位置に配置させる。この場合、EGRガスが熱交換器を流れる過程で発生する凝縮水は、凝縮水通路へ自重で流下してEGRガスの流れから隔離される。そして、逆止弁が閉弁することで、凝縮水は凝縮水通路の溜まり部に溜まり、逆止弁が開弁することで、凝縮水は溜まり部からケーシングの入口へ一気に自重で流下し、EGRクーラより上流へ排出される。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、逆止弁は、入口の側から出口の側に向けた付勢力により閉弁し、出口の側から入口の側に向けた付勢力により開弁するように構成されることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1に記載の技術の作用に加え、逆止弁は、ケーシングの入口の側から出口の側へ向けた付勢力により閉弁する。この場合は、凝縮水通路へ自重で流下した凝縮水は溜まり部に溜まる。一方、逆止弁は、ケーシングの出口の側から入口の側へ向けた付勢力により開弁する。この場合は、凝縮水通路へ流れて溜まり部に溜まった凝縮水は、ケーシングの入口へ向けて流れる。従って、凝縮水通路に電動式の開閉弁を設け、その開閉弁を電気的に制御する必要がない。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の技術は、エンジンから排気通路へ排出される排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路へ流すためのEGR通路と、前記EGR通路に設けられる請求項1又は2に記載のEGRクーラと、前記EGRクーラの前記出口に対応して設けられ、前記EGRガスの流量を調節するたためのEGR弁と、前記エンジンの運転状態に基いて少なくとも前記EGR弁を制御するための制御手段とを備えたEGR装置において、前記制御手段は、前記エンジンの高負荷運転時における前記エンジンの排気脈動により前記逆止弁を開弁するために、前記EGR弁を強制的に全閉に制御することを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1又は2に記載の技術の作用に加え、エンジンの運転時に、制御手段がEGR弁を開弁することで、EGR通路にEGRガスが流れ、EGRクーラの主通路にEGRガスが流れ、EGRガスが熱交換器により冷却される。そして、エンジンの高負荷運転時に制御手段がEGR弁を強制的に閉弁することで、排気通路、EGR通路及びケーシングの入口を通じて逆止弁に排気脈動が作用し、逆止弁が強制的に開弁される。従って、凝縮水通路の溜まり部に溜まっていた凝縮水が、ケーシングの入口へ流れてEGRクーラより上流へ排出される。
請求項1に記載の技術によれば、EGRクーラの内部で発生した凝縮水を、EGRガスの流れから隔離すると共にEGRクーラより上流へ排出することができ、EGRクーラより下流への凝縮水の流出を防止することができる。
請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の技術の効果に加え、凝縮水を溜めたり排出したりするための構成を簡略化することができる。
請求項3に記載の技術によれば、請求項1又は2に記載の技術の効果に加え、EGR弁を制御することで逆止弁の開閉を制御することができ、EGRクーラからの凝縮水の排出処理を制御することができる。
第1実施形態に係り、エンジンシステムを示す概略構成図。 第1実施形態に係り、EGRクーラ、EGR弁、バイパス通路及びバイパス弁の構成を示す断面図。 第1実施形態に係り、第1のEGR制御の内容の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係り、バイパス弁を閉弁し、EGR弁を全閉した場合のEGRクーラの前後圧の挙動を示すタイムチャート。 第1実施形態に係り、バイパス弁を閉弁し、EGR弁を開弁した場合のEGRクーラの前後圧の挙動を示すタイムチャート。 第1実施形態に係り、バイパス弁を開弁し、EGR弁を全閉した場合のEGRクーラの前後圧の挙動を示すタイムチャート。 第1実施形態に係り、バイパス弁を開弁し、EGR弁を開弁した場合のEGRクーラの前後圧の挙動を示すタイムチャート。 第2実施形態に係り、第2のEGR制御の内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係り、第2のEGR制御の内容の一例を示すフローチャート。 別の実施形態に係り、EGRクーラ及びEGR弁の構成を示す断面図。 別の実施形態に係り、凝縮水通路に設けられる逆止弁を示す断面図。 別の実施形態に係り、凝縮水通路に設けられる逆止弁を示す断面図。
以下、EGRクーラ及びEGR装置をガソリンエンジンシステムに具体化したいくつかの実施形態について説明する。
<第1実施形態>
先ず、第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[エンジンシステムについて]
図1に、この実施形態のガソリンエンジンシステム(以下、単に「エンジンシステム」と言う。)を概略構成図により示す。自動車に搭載されたエンジンシステムは、複数の気筒を有するエンジン1を備える。このエンジン1は、4気筒、4サイクルのレシプロエンジンであり、ピストン及びクランクシャフト等の周知の構成を含む。エンジン1には、各気筒へ吸気を導入するための吸気通路2と、エンジン1の各気筒から排気を導出するための排気通路3が設けられる。吸気通路2には、その上流側からエアクリーナ9、スロットル装置4及び吸気マニホールド5が設けられる。排気通路3には、排気マニホールド6及び触媒7が設けられる。排気通路3と吸気通路2との間には、高圧ループタイプの排気還流装置(EGR装置)11が設けられる。
スロットル装置4は、吸気マニホールド5より上流の吸気通路2に配置され、運転者のアクセル操作に応じてバタフライ式のスロットル弁4aを開度可変に開閉駆動させることで、吸気通路2を流れる吸気量を調節するようになっている。吸気マニホールド5は、主として樹脂材より構成され、エンジン1の直上流にて吸気通路2に配置され、吸気が導入される一つのサージタンク5aと、サージタンク5aに導入された吸気をエンジン1の各気筒へ分配するためにサージタンク5aから分岐した複数(4つ)の分岐管5bとを含む。触媒7には、排気を浄化するために、例えば、三元触媒が内蔵される。
エンジン1には、各気筒に対応して燃料を噴射するための燃料噴射装置(図示略)が設けられる。燃料噴射装置は、燃料供給装置(図示略)から供給される燃料をエンジン1の各気筒へ噴射するように構成される。各気筒では、燃料噴射装置から噴射される燃料と吸気マニホールド5から導入される吸気とにより可燃混合気が形成される。
エンジン1には、各気筒に対応して点火装置(図示略)が設けられる。点火装置は、各気筒で可燃混合気に点火するように構成される。各気筒内の可燃混合気は、点火装置の点火動作により爆発・燃焼し、燃焼後の排気は、各気筒から排気マニホールド6及び触媒7を経て外部へ排出される。このとき、各気筒でピストン(図示略)が上下運動し、クランクシャフト(図示略)が回転することにより、エンジン1に動力が得られる。
[EGRシステムについて]
この実施形態のEGRシステムは、EGR装置11を備える。EGR装置11は、エンジン1の各気筒から排気通路3へ排出される排気の一部を排気還流ガス(EGRガス)として吸気通路2へ流してエンジン1の各気筒へ還流させるように構成される。EGR装置11は、排気通路3から吸気通路2へEGRガスを流すための排気還流通路(EGR通路)12と、EGR通路12を流れるEGRガスを冷却するための排気還流クーラ(EGRクーラ)13と、EGR通路12を流れるEGRガスの流量を調節するためにEGRクーラ13より下流に設けられた排気還流弁(EGR弁)14と、EGR通路12を流れるEGRガスをエンジン1の各気筒へ分配するために、吸気マニホールド5の各分岐管5bへEGRガスを分配する排気還流ガス分配器(EGRガス分配器)15と、EGRクーラ13を迂回するためのバイパス通路16とを備える。EGRガス分配器15は、EGRクーラ13、バイパス通路16及びEGR弁14より下流のEGR通路12に設けられる。EGR通路12を構成する配管は、入口12aと出口12bを含む。その入口12aは、触媒7より上流の排気通路3に接続され、その出口12bは、EGRガス分配器15に接続される。この実施形態で、EGRガス分配器15は、主として樹脂材により構成され、EGRクーラ13より下流に位置し、EGR通路の終段を構成している。EGR通路12において、EGR弁14は、EGRクーラ13より下流にてEGRクーラ13に隣接して設けられる。EGRクーラ13は、EGR通路12を流れるEGRガスを冷却するために、EGRガスとエンジンの冷却水との間で熱交換を行うように構成される。
この実施形態において、バイパス通路16は、EGR弁14とEGRクーラ13との間に設けられる。バイパス通路16は、EGR通路12において、EGRクーラ13へ流れるEGRガスの一部を迂回させるための通路である。バイパス通路16には、同通路16を開閉するためのバイパス弁17が設けられる。
このEGR装置11では、EGR弁14が開弁することにより、排気通路3を流れる排気の一部がEGRガスとしてEGR通路12を流れ、EGRクーラ13(及びバイパス通路16)、EGR弁14及びEGRガス分配器15を介して吸気マニホールド5の各分岐管5bへ分配され、更にエンジン1の各気筒へ分配されて還流される。
EGRガス分配器15は、全体として横長な形状を有し、その長手方向(図1の左右方向)において、図1に示すように、吸気マニホールド5の複数の分岐管5bを横切るように配置される。この実施形態で、EGRガス分配器15は、EGR通路12の出口12bから導入されるEGRガスが集まる一つのガスチャンバ15aと、ガスチャンバ15aから分岐され、ガスチャンバ15aから各分岐管5bへEGRガスを分配する複数(4つ)のガス分配通路15bとを含む。
[EGRクーラ、EGR弁、バイパス通路及びバイパス弁の構成について]
図2に、EGRクーラ13、EGR弁14、バイパス通路16及びバイパス弁17の構成を断面図により示す(EGR弁14及びバイパス弁17は一部のみ断面図により示す。)。図2に示すように、EGRクーラ13は、ケーシング21を備える。ケーシング21は、EGRガスが流れる主通路21aと、EGRガスを導入する入口21bと、EGRガスを導出する出口21cと、主通路21aから入口21bまでの間の導入部21dと、主通路21aから出口21cまでの間の導出部21eと、主通路21aと並列をなすように設けられる凝縮水通路21fと、主通路21a及び導出部21eと並列をなすように設けられるバイパス通路16とを含む。主通路21aには、EGRガスと冷媒との間で熱交換を行う熱交換器23が設けられる。この熱交換器23により主通路21aを流れるEGRガスを冷却するようになっている。熱交換器23は、周知の構成を有し、冷媒としてエンジン1の冷却水が循環するようになっている。導出部21eには、EGRガスと共に流れる凝縮水を下方へ落とし返すための水返し板24が設けられる。この実施形態で、EGRクーラ13は、EGRガスが斜め上方へ流れるように斜めに配置される。この斜めの配置状態において、出口21cは入口21bよりも鉛直方向において高い位置に配置される。
図2に示すように、凝縮水通路21fは、EGRクーラ13の斜めの配置状態において、主通路21a(熱交換器23)の下側に並列に配置される。主通路21aと凝縮水通路21fは、仕切壁25を介して隣接する。凝縮水通路21fは、その両端が導入部21dと導出部21eを介して入口21b及び出口21cに連通し、主通路21aにて生じた凝縮水を集めて導入部21dへ流すようになっている。凝縮水通路21fの上流部には、同通路21fを開閉するための逆止弁27が設けられる。逆止弁27は、周知の構成である弁体27aと、弁体27aを閉じ方向へ付勢するスプリング27bとを含む。逆止弁27は、ケーシング21の入口21bの側から出口21cの側に向けたスプリング27bによる付勢力により閉弁し、出口21cの側から入口21bの側に向けたガス又は凝縮水による付勢力により開弁するように構成される。この逆止弁27が閉じることで、図2に示すように、凝縮水通路21fには凝縮水の溜まり部28が形成されるようになっている。
図2に示すように、バイパス通路16は、EGRクーラ13の斜めの配置状態において、凝縮水通路21fの下側に並列に配置される。凝縮水通路21f及び導出部21eとバイパス通路16は、仕切壁26を介して隣接する。バイパス通路16は、その一端が導入部21dを介して入口21bに連通し、その他端がバイパス弁17を介してEGR弁14の流路34に連通する。バイパス弁17は、バイパス通路16の下流部にて、同通路16を開閉するために設けられる。この実施形態では、バイパス弁17の駆動部41が、冷却されたEGRガスが流れる主通路21aの出口21cの近傍に配置されるので、駆動部41に対するEGRガスの熱害を軽減することができる。
図2に示すように、EGR弁14は、アクチュエータを内蔵した駆動部31と、弁部32とから構成される。アクチュエータとして、例えば、DCモータやステップモータを適用できる。弁部32は、流路34を有するハウジング35と、流路34に配置された弁座36、弁体37及び弁軸38を含む。駆動部31により弁軸38が往復運動することで、弁体37が弁座36に対し着座又は離間(閉弁又は開弁)するようになっている。流路34は、入口34aと出口34bを含み、その入口34aにEGRクーラ13の出口21cが接続され、その出口34bにEGR通路12の配管が接続される。
図2に示すように、バイパス弁17は、アクチュエータを内蔵した駆動部41と、弁部42とから構成される。弁部42は、バイパス通路16の出口16aとEGR弁14の入口34aとを連通する流路44と、流路44に設けられた弁座46、弁体47及び弁軸48とを含む。アクチュエータとして、例えば、ステップモータ、DCモータ、ダイヤフラム又はサーモワックスを適用できる。駆動部41により弁軸48が往復運動することで、弁体47が弁座46に対し着座又は離間(閉弁又は開弁)するようになっている。
[エンジンシステムの電気的構成について]
次に、エンジンシステムの電気的構成の一例について説明する。図1において、このエンジンシステムに設けられる各種センサ等71~77は、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段を構成する。エンジン1に設けられる水温センサ71は、エンジン1の内部を流れる冷却水の温度(冷却水温度)THWを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン1に設けられる回転数センサ72は、エンジン1のクランクシャフトの回転角(クランク角度)を検出すると共に、そのクランク角度の変化(クランク角速度)をエンジン1の回転数(エンジン回転数)NEとして検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エアクリーナ9の近傍に設けられるエアフローメータ73は、エアクリーナ9を流れる吸気量Gaを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。サージタンク5aに設けられる吸気圧センサ74は、スロットル装置4より下流の吸気通路2(サージタンク5a)における吸気圧力PMを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。スロットル装置4に設けられるスロットルセンサ75は、スロットル弁4aの開度(スロットル開度)TAを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。EGR通路12の入口12aと触媒7との間の排気通路3に設けられる酸素センサ76は、排気中の酸素濃度Oxを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エアクリーナ9の入口に設けられる吸気温センサ77は、エアクリーナ9に吸入される外気の温度(吸気温度)THAを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。
このエンジンシステムは、同システムの制御を司る電子制御装置(ECU)80を更に備える。ECU80には、各種センサ等71~77がそれぞれ接続される。また、ECU80には、EGR弁14及びバイパス弁17の他、インジェクタ(図示略)及びイグニションコイル(図示略)が接続される。ECU80は、エンジン1の運転状態に基いて少なくともEGR弁14を制御するための、この開示技術における制御手段の一例に相当する。周知のようにECU80は、中央処理装置(CPU)、各種メモリ、外部入力回路及び外部出力回路等を備える。メモリには、各種制御に関する所定の制御プログラムが格納される。CPUは、入力回路を介して入力される各種センサ等71~77の検出信号に基き、所定の制御プログラムに基いて燃料噴射制御、点火時期制御及びEGR制御等を実行するようになっている。
この実施形態で、ECU80は、EGR制御において、エンジン1の運転状態に応じてEGR弁14及びバイパス弁17を制御するようになっている。具体的には、ECU80は、エンジン1の停止時、アイドル運転時及び減速運転時には、EGR弁14を全閉に制御し、それ以外の運転時には、その運転状態に応じて目標EGR開度を求め、EGR弁14をその目標EGR開度に制御するようになっている。このときEGR弁14が開弁されることにより、エンジン1から排気通路3へ排出される排気の一部が、EGRガスとしてEGR通路12、EGRクーラ13(及びバイパス通路16)、EGR弁14及びEGRガス分配器15等を介して吸気通路2(吸気マニホールド5)へ流れ、エンジン1の各気筒へ分配され還流される。
[第1のEGR制御について]
図3に、第1のEGR制御の内容の一例をフローチャートにより示す。処理がこのルーチンへ移行すると、ステップ100で、ECU80は、各種センサ等71~77の検出値に基き、エンジン回転数NE、エンジン負荷KL、冷却水温度THW及び吸気温度THAを取り込む。ECU80は、スロットル開度TA又は吸気圧力PMに基きエンジン負荷KLを求めることができる。
次に、ステップ110で、ECU80は、取り込まれたエンジン回転数NE、エンジン負荷KL、冷却水温度THW及び吸気温度THAに基きEGR条件を決定する。すなわち、ECU80は、EGRをオンするときのEGR弁14の開度(EGR開度)等を決定する。
次に、ステップ120で、ECU80は、EGRオンするか否かを判断する。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は処理をステップ130へ移行し、この判断が否定となる場合は処理をステップ220へ移行する。
ステップ130では、ECU80は、凝縮水排出フラグXCWDが「0」か否かを判断する。後述するように、この凝縮水排出フラグXCWDは、凝縮水を排出処理したときに「1」に設定されるようになっている。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は処理をステップ140へ移行し、この判断が否定となる場合は処理をステップ200へ移行する。
ステップ140では、ECU80は、冷却水温度THWが「65℃」以上であるか否かを判断する。「65℃」は一例であり、EGRクーラ13で凝縮水の発生無しであることを判断するための値である。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は、EGRクーラ13で凝縮水の発生無しとして処理をステップ150へ移行し、この判断が否定となる場合は、EGRクーラ13で凝縮水の発生有りとして処理をステップ200へ移行する。
ステップ150では、ECU80は、エンジン負荷KLが「40%」以上であるか否かを判断する。「40%」は一例であり、エンジン1の排気脈動が大きいことを判断するための値である。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は、排気脈動が大きいとして処理をステップ160へ移行し、この判断が否定となる場合は、排気脈動が小さいとして処理をステップ200へ移行する。
ステップ160では、ECU80は、凝縮水排出処理のためにEGR弁14を強制的に全閉に制御する。すなわち、ECU80は、EGR弁14を開弁すべき条件下でも、EGRを強制的に遮断(EGRカット)するためにEGR弁14を強制的に全閉に制御する。このとき(エンジン1の高負荷運転時に)EGRクーラ13に大きな排気脈動が作用し、逆止弁27が強制的に開弁されることから、凝縮水通路21fの溜まり部28に溜まった凝縮水は、溜まり部28からケーシング21の入口21bへ向けて一気に自重で流下し、排気通路3へ排出されることになる。
次に、ステップ170で、ECU80は、バイパス弁17を強制的に閉弁に制御する。このときEGRガスはバイパス通路16へは流れず、EGRクーラ13の主通路21aのみを流れることになる。
次に、ステップ180で、ECU80は、EGRカット後に所定時間が経過したか否かを判断する。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は、凝縮水排出処理が完了したものとして処理をステップ190へ移行し、この判断が否定となる場合は処理をステップ100へ戻す。
ステップ190では、ECU80は、凝縮水排出フラグXCWDを「1」に設定した後、処理をステップ100へ戻す。
一方、ステップ130、ステップ140又はステップ150から移行してステップ200では、ECU80は、通常のバイパス制御を実行する。すなわち、排水処理完了時、低温時(冷却水温度THWが低いとき)又は排気脈動が小さいときはバイパス通路16にEGRガスを流すためにバイパス弁17を開弁し、エンジン1の暖機後には、バイパス通路16を遮断するためにバイパス弁17を閉弁に制御する。
次に、ステップ210で、ECU80は、通常のEGR制御を実行する。すなわち、ECU80は、EGR弁14を、エンジン1の運転状態に応じたEGR開度に制御する。その後、ECU80は、処理をステップ100へ戻す。
一方、ステップ120から移行してステップ220では、ECU80は、冷却水温度THWが「65℃」以上であるか否かを判断する。「65℃」は一例である。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は、EGRクーラ13で凝縮水の発生無しとして処理をステップ230へ移行し、この判断が否定となる場合は、EGRクーラ13で凝縮水の発生有りとして処理をステップ280へ移行する。
ステップ230では、ECU80は、エンジン負荷KLが「40%」以上であるか否かを判断する。「40%」は一例である。この判断結果が肯定となる場合は、排気脈動が大きいとして処理をステップ240へ移行し、この判断が否定となる場合は、排気脈動が小さいとして処理をステップ280へ移行する。
ステップ240で、ECU80は、バイパス弁17を強制的に閉弁に制御する。このときEGRガスはバイパス通路16へは流れず、EGRクーラ13の主通路21aのみを流れることになる。
次に、ステップ250で、ECU80は、バイパス弁強制閉弁条件成立後に所定時間経過したか否かを判断する。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は、凝縮水排出処理が完了したものとして処理をステップ260へ移行し、この判断が否定となる場合は処理をステップ100へ戻す。
ステップ260では、ECU80は、凝縮水排出フラグXCWDを「1」に設定する。
次に、ステップ270で、ECU80は、EGR弁14を全閉に制御し、処理をステップ100へ戻す。
一方、ステップ220,ステップ230又はステップ250から移行してステップ280では、ECU80は、通常のバイパス制御を実行し、処理をステップ270へ移行する。
上記第1のEGR制御によれば、ECU80は、エンジン1の高負荷運転時におけるエンジン1の排気脈動により逆止弁27を強制的に開弁するために、EGR弁14を強制的に全閉に制御するようになっている。
ここで、例えば、エンジン1を低温で始動し、冷却水温度THWが「40℃」以下のときは、EGRクーラ13では排気脈動でEGRガスが出入りすることにより凝縮水が発生する。このとき、エンジン1の高負荷運転時に排気脈動が大きくなると、逆止弁27が開弁方向に付勢力を受けて開弁する。そのため、溜まり部28に溜まっていた凝縮水は、溜まり部28からケーシング21の入口21bへ自重で一気に流下し、排気通路3へ流れて外部へ排出される。
また、冷却水温度THWが「40~65℃」の範囲のときにEGRを開始し、EGRクーラ13でEGRガスにより凝縮水が発生した場合は、強制的にEGRカットをすることで、上記と同様に凝縮水を排出処理することができる。一方、EGR実行も凝縮水排出も困難な場合は、強制的なEGRカットにより凝縮水を排出処理しても、EGRを実行することで溜まり部28に再び凝縮水が溜まる。そのため、EGRクーラ13で凝縮水が発生する間は、強制的な凝縮水排出処理は実行しない。
一方、冷却水温度THWが「65℃」以上となり、EGRクーラ13で凝縮水が発生しなくなると、EGRカットする条件下で逆止弁27が開弁し、凝縮水排出処理が可能になっていれば、EGR実行中に凝縮水排出処理を強制的に実行する必要は無くなる。EGR実行中に冷却水温度THWが「65℃」以上になった場合は、エンジン1の高負荷運転時に、凝縮水排出処理を強制的に1回だけ実行すればよい。
ここで、逆止弁27を開弁して凝縮水非出処理を実行するためには、EGR弁14を全閉にすると共にバイパス弁17を閉弁する必要がある。図4には、バイパス弁17を閉弁し、EGR弁14を全閉(EGRカット)した場合のEGRクーラ13の前後圧の挙動をタイムチャートにより示す。この場合、EGRガスが流れないので、EGRクーラ13の前後差圧の平均値はほぼ同じになる。図4において、上側の線図はエンジン1が高負荷運転の場合を示し、下側の線図はエンジン1が軽負荷運転の場合を示す。それぞれ、実線はEGRクーラ13の上流側の圧力(クーラ前圧)P0を示し、破線はEGRクーラ13の下流側の圧力(クーラ後圧)P1を示す。クーラ後圧P1は、熱交換器23の抵抗により排気脈動が減衰される。圧力変動幅は、クーラ前圧P0がクーラ後圧P1よりも高くなる。上側の線図におけるハッチングを付した部分は、クーラ前圧P0よりもクーラ後圧P1が高い状態を示す。このとき、逆止弁27が開弁し、凝縮水排出処理が実行される。
図5には、バイパス弁17を閉弁し、EGR弁14を開弁(EGR実行)した場合のEGRクーラ13の前後圧の挙動をタイムチャートにより示す。この場合、EGRクーラ13をEGRガスが流れるが、熱交換器23で圧損があるので、EGRクーラ13の前後差圧の平均圧は、クーラ前圧P0の平均圧P0avがクーラ後圧P1の平均圧P1avよりも高くなる。クーラ後圧P1は、熱交換器23の抵抗により排気脈動が減衰される。圧力変動幅は、クーラ前圧P0がクーラ後圧P1よりも大きくなる。
図6には、バイパス弁17を開弁し、EGR弁14を全閉(EGRカット)した場合のEGRクーラ13の前後圧の挙動をタイムチャートにより示す。この場合、EGRガスが流れないので、クーラ前圧P0の平均圧P0avとクーラ後圧P1の平均圧P1avは、ほぼ同じとなる。図6において、上側の線図は、エンジン1が高負荷運転の場合を示し、下側の線図は、エンジン1が軽負荷運転の場合を示す。実線、破線及び1点鎖線の名目は図4、図5と同じである。クーラ後圧P1は、バイパス弁17の開弁により排気脈動の減衰が弱くなる。圧力変動幅は、クーラ前圧P0とクーラ後圧P1との間でほぼ同じになる。上側の線図におけるハッチングを付した部分は、クーラ前圧P0よりもクーラ後圧P1の方が高い状態を示す。このハッチングを付した部分は、図4に示す場合よりも縮小しているので、逆止弁27の開弁による凝縮水排出処理の効果は、図4に示す場合よりも減少する。
図7には、バイパス弁17を開弁し、EGR弁14を開弁(EGR実行)した場合のEGRクーラ13の前後圧の挙動をタイムチャートにより示す。この場合、EGRクーラ13をEGRガスが流れるが、熱交換器23で圧損があるので、EGRクーラ13の前後差圧の平均圧は、クーラ前圧P0の平均圧P0avがクーラ後圧P1の平均圧P1avよりも高くなる。クーラ後圧P1は、熱交換器23の抵抗により排気脈動が減衰される。圧力変動幅は、クーラ前圧P0とクーラ後圧P1がほぼ同じになる。バイパス弁17が開弁しているので、バイパス通路16では排気脈動が残る。
[EGR装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態のEGR装置11の構成によれば、EGRクーラ13のケーシング21の入口21bから導入されたEGRガスが主通路21aの熱交換器23を流れることで、EGRガスと冷媒との間で熱交換が行われ、EGRガスが冷却される。冷却されたEGRガスは、ケーシング21の出口21cから導出される。また、ケーシング21にて、主通路21aと並列に設けられた凝縮水通路21fを主通路21aより下側に位置させ、出口21cが入口21bよりも鉛直方向において高い位置に配置させる。この場合、EGRガスが熱交換器23を流れる過程で発生する凝縮水は、凝縮水通路21fへ自重で流下してEGRガスの流れから隔離される。そして、逆止弁27が閉弁することで、凝縮水は、凝縮水通路21fの溜まり部28に溜まり、逆止弁27が開弁することで、凝縮水は溜まり部28からケーシング21の入口21bへ一気に自重で流下し、EGRクーラ13より上流へ排出される。このため、EGRクーラ13の内部で発生した凝縮水を、EGRガスの流れから隔離すると共にEGRクーラ13より上流へ排出することができ、EGRクーラ13より下流への凝縮水の流出を防止することができる。ここで、逆止弁27が開弁することで、溜まり部28に溜まった凝縮水が入口21bへ一気に流下するので、凝縮水を溜まり部28から少しずつ徐々に流下させる場合と比べ、凝縮水がEGRガスの流れによってケーシング21の出口21cへ飛散することを防止することができる。
この実施形態の構成によれば、逆止弁27は、ケーシング21の入口21bの側から出口21cの側へ向けた排圧及びスプリング27bの付勢力により閉弁する。この場合、凝縮水通路21fへ自重で流下した凝縮水は溜まり部28に溜まる。一方、逆止弁27は、ケーシング21の出口21cの側から入口21bの側へ向けた凝縮水の自重及び排気脈動による付勢力により開弁する。この場合は、凝縮水通路21fへ流れて溜まり部28に溜まった凝縮水は、ケーシング21の入口21bへ向けて一気に自重で流下する。従って、凝縮水通路21fに電動式の開閉弁を設け、その開閉弁を電気的に制御する必要がない。このため、凝縮水を溜めたり排出したりするための構成を簡略化することができる。
この実施形態の構成によれば、エンジン1の運転時に、ECU80がEGR弁14を開弁することで、EGR通路12にEGRガスが流れ、EGRクーラ13の主通路21aにEGRガスが流れ、EGRガスが熱交換器23により冷却される。そして、エンジン1の高負荷運転時に、ECU80がEGR弁14を強制的に閉弁することで、排気通路3、EGR通路12及びケーシング21の入口21bを通じて逆止弁27の上流側及び下流側に排気脈動が作用し、ケーシング21の入口21bの側から出口21cの側へ向けた付勢力よりも出口21cの側から入口21bの側へ向けた付勢力の方が大きくなったときに逆止弁27が強制的に開弁される。従って、凝縮水通路21fの溜まり部28に溜まっていた凝縮水が、ケーシング21の入口21bへ自重で一気に流下してEGRクーラ13より上流へ排出される。このため、EGR弁14を制御することで逆止弁27の開閉を制御することができ、EGRクーラ13からの凝縮水の排出処理を制御することができる。
すなわち、この実施形態のEGR装置11によれば、EGRクーラ13のケーシング21にて、EGRガスが流れる主通路21aより下側(下層)に、入口21bと出口21cに連通する凝縮水通路21fを配置すると共に、出口21cを入口21bよりも高い位置に配置する。また、凝縮水通路21fの逆止弁27を、エンジン1の排気脈動を活用して開弁し、凝縮水通路21fの溜まり部28に溜まった凝縮水を入口21bより上流へ排出することで、出口21c(EGRクーラ13)より下流への凝縮水の浸入を抑制することができるのである。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、前記第1実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、ECU80が実行する「第2のEGR制御」の内容の点で、前記第1実施形態の「第1のEGR制御」と異なる。
[第2のEGR制御]
図8、図9に、第2のEGR制御の内容をフローチャートにより示す。図8、図9に示すフローチャートは、ステップ120と、ステップ130と、ステップ200との間に、ステップ300~ステップ320を設けた点で、図3のフローチャートと内容が異なる。
すなわち、ステップ120の判断結果が肯定となる場合、ECU80は、処理をステップ300へ移行する。そして、ステップ300で、ECU80は、冷却水温度THWが「65℃」
未満であるか否かを判断する。「65℃」は一例である。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は、冷却水温度THWが「40℃~65℃未満」であるとして処理をステップ310へ移行し、この判断が否定となる場合は処理をそのままステップ130へ移行する。
ステップ310では、ECU80は、凝縮水排出フラグXCWDを「1」に設定した後に所定時間が経過したか否かを判断する。ECU80は、この判断結果が肯定となる場合は処理をステップ320へ移行し、この判断が否定となる場合は処理をステップ200へ移行する。
ステップ320で、ECU80は、凝縮水排出フラグXCWDを「0」に設定した後、処理をステップ130へ移行する。
上記第2のEGR制御によれば、ECU80は、第1のEGR制御と異なり、冷却水温度THWが「40℃~65℃未満」となり、EGRクーラ13での凝縮水発生量が多くなってEGR弁14の下流に凝縮水が浸入するおそれがある場合は、所定時間毎に、処理をステップ130へ移行して凝縮水排出処理を強制的に実行するようになっている。
[EGR装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態のEGR装置11の構成によれば、第1実施形態の作用及び効果に加え、次のような作用及び効果が得られる。すなわち、この実施形態では、冷却水温度THWが「40℃~65℃未満」となり、凝縮水の発生量が多くなり、EGR弁14の下流側へ凝縮水が浸入するおそれがある場合、ECU80は、所定時間毎に凝縮水排出処理を強制的に実行する。このため、凝縮水の発生量が多くなっても、EGRクーラ13より下流への凝縮水の浸入を抑制することができる。
なお、この開示技術は前記各実施形態に限定されるものではなく、開示技術の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、図1、図2に示すように、EGRクーラ13とEGR弁14との間にバイパス通路16とバイパス弁17を設けたが、図10に示すように、EGRクーラ13とEGR弁14との間からバイパス通路とバイパス弁を省略することもできる。この場合、バイパス弁を省略するので、第1のEGR制御と第2のEGR制御の内容を、図3及び図8のフローチャートから、ステップ170、200、240及び280の処理を省略した内容に変更すればよい。図10には、EGRクーラ13及びEGR弁14の構成を断面図により示す。
(2)前記各実施形態では、凝縮水通路21fに設けられる逆止弁27を、弁体27aと、それを閉じ方向へ付勢するスプリング27bとから構成した。これに対し、図11に示すように、凝縮水通路21fに設けられる逆止弁51を、薄く弾力のある板材を弁体52とし、その弁体52の一端を固定して一方向のみに開く構造(リード弁式)に構成したり、図12に示すように、凝縮水通路21fに設けられる逆止弁55を、傘形の弁体56を弁孔57に対しリフト可能に設け、その弁体56を一方向のみに開く構造(リフト弁式)に構成したりすることもできる。図11には、凝縮水通路21fに設けられる別の逆止弁51を断面図により示す。図12には、凝縮水通路21fに設けられる別の逆止弁55を断面図により示す。
(3)前記各実施形態では、別途製造したEGRクーラ13をEGR通路12の途中に設けたが、EGR通路を構成する配管の中に熱交換器を配置することでEGRクーラを構成したり、エンジン本体に設けた通路の中に熱交換器を配置することでEGRクーラを構成したりすることもできる。
(4)前記第1実施形態では、逆止弁27を、ケーシング21の入口21bの側から出口21cの側に向けたスプリング27bによる付勢力により閉弁し、出口21cの側から入口21bの側に向けたガス又は凝縮水による付勢力により開弁するように構成した。これに対し、逆止弁を、通常時はスプリングにより上流側に向けて付勢して開弁し、排圧が大きいとき(凝縮水を下流側へ排出するおそれがあるとき)にスプリングの付勢力に抗して閉弁するように構成することもできる。
この開示技術は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに適用することができる。
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
11 EGR装置
12 EGR通路
13 EGRクーラ
14 EGR弁
21 ケーシング
21a 主通路
21b 入口
21c 出口
21f 凝縮水通路
23 熱交換器
27 逆止弁
28 溜まり部
80 ECU(制御手段)

Claims (3)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングは、EGRガスが流れる主通路と、前記主通路へ前記EGRガスを導入するための入口と、前記主通路から前記EGRガスを導出するための出口とを含むことと、 前記主通路に配置され、前記EGRガスと冷媒との間で熱交換を行うための熱交換器と
    を備え、前記主通路を流れる前記EGRガスを冷却するEGRクーラにおいて、
    前記ケーシングにて前記主通路と並列に設けられ、両端が前記入口と前記出口に連通し、前記主通路にて生じた凝縮水を集めて流すための凝縮水通路と、
    前記凝縮水通路を開閉するための逆止弁と
    を備え、前記逆止弁が閉弁することで前記凝縮水通路に前記凝縮水の溜まり部が形成される
    ことを特徴とするEGRクーラ。
  2. 請求項1に記載のEGRクーラにおいて、
    前記逆止弁は、前記入口の側から前記出口の側に向けた付勢力により閉弁し、前記出口の側から前記入口の側に向けた付勢力により開弁するように構成される
    ことを特徴とするEGRクーラ。
  3. エンジンから排気通路へ排出される排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路へ流すためのEGR通路と、
    前記EGR通路に設けられる請求項1又は2に記載のEGRクーラと、
    前記EGRクーラの前記出口に対応して設けられ、前記EGRガスの流量を調節するたためのEGR弁と、
    前記エンジンの運転状態に基いて少なくとも前記EGR弁を制御するための制御手段と
    を備えたEGR装置において、
    前記制御手段は、前記エンジンの高負荷運転時における前記エンジンの排気脈動により前記逆止弁を開弁するために、前記EGR弁を強制的に全閉に制御する
    ことを特徴とするEGR装置。
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