JP2022079016A - 導電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】温度の検出精度を向上させること。【解決手段】複数の電池セルBCに対して導電体21を電気接続させる可撓性を持たせた平らな導電部品20と、導電部品の分岐体20cの電気接続部20c1に載せ置かれ、温度検出対象となる電池セルの温度を検出するサーミスタ30と、電気接続部と電池セルの外壁面BC1bとの間で電気接続部を外壁面に固定して、外壁面の熱を電気接続部に伝える固定部材40と、電気接続部の熱をサーミスタに伝える伝熱具50と、を備え、伝熱具は、環状に成形され、かつ、電気接続部に載せ置いて環状の内部空間にサーミスタを配置させると共に、電気接続部に対して物理的に接続させる第1伝熱部材51と、内部空間を埋めて第1伝熱部材及び電気接続部の熱をサーミスタに伝える第2伝熱部材52と、を備えること。【選択図】図2

Description

本発明は、導電モジュールに関する。
従来、回転機を駆動源とする車両(電気自動車やハイブリッド車等)には、その回転機に対して給電を行う電池モジュールと、この電池モジュールを成す複数の電池セルに対して電気接続させる導電モジュールと、が搭載されている。その導電モジュールは、複数の電池セルに対して電気接続させることによって、隣り合う電池セルの電極端子同士を電気接続させたり、電池セルを電池監視ユニット(電池セルの電池状態を監視するための装置)に電気接続させたりする。例えば、この導電モジュールは、電池セルの温度検出が可能なサーミスタを備えることによって、そのサーミスタの検出信号が送られた電池監視ユニットに電池セルの温度変化を監視させる。この種の導電モジュールについては、例えば、下記の特許文献1から3に開示されている。
特開2009-176601号公報 特開2014-22256号公報 特開2019-74327号公報
ところで、上記特許文献1から3の導電モジュールにおいては、別部材のバネ力を利用して、サーミスタを電池セル側に押し付けている。このため、この導電モジュールにおいては、そのバネ力が外部入力等で変化したり、その別部材の経年変化によってバネ力が変化したりしてしまうと、サーミスタにおける電池セル側への接触状態にも変化が生じてしまう可能性がある。このように、従来の導電モジュールは、電池セルの温度の検出精度を高める余地がある。
そこで、本発明は、温度の検出精度の向上が可能な導電モジュールを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、可撓性を持たせた複数の導電体及び絶縁体による平らな積層体が設けられ、配列方向に並べられた複数の電池セルに対して前記導電体を電気接続させる導電部品と、前記導電部品の主体から分岐している分岐体の電気接続部に載せ置かれた状態で全ての前記電池セルの内の温度検出対象に対して設けられ、温度検出対象となる前記電池セルの温度を検出するサーミスタと、前記電気接続部と前記電池セルの外壁面との間で前記電気接続部を前記外壁面に固定して、前記外壁面の熱を前記電気接続部に伝える固定部材と、前記電気接続部の熱を前記サーミスタに伝える伝熱具と、を備え、前記分岐体は、複数の前記導電体が設けられている前記主体から前記サーミスタ用の前記導電体を前記絶縁体と共に分岐させたものであり、前記電気接続部は、前記サーミスタを前記サーミスタ用の前記導電体に対して物理的且つ電気的に接続させるものであり、前記伝熱具は、環状に成形され、かつ、前記電気接続部に載せ置いて前記環状の内部空間に前記サーミスタを配置させると共に、前記電気接続部に対して物理的に接続させる第1伝熱部材と、前記内部空間を埋めて前記第1伝熱部材及び前記電気接続部の熱を前記サーミスタに伝える第2伝熱部材と、を備えることを特徴としている。
ここで、前記固定部材は、前記電気接続部と前記外壁面とに対する貼り付けが可能な粘着性を有する熱伝導シートであることが望ましい。
また、前記固定部材は、前記電気接続部を前記外壁面に接着させることが可能で、かつ、前記外壁面から前記電気接続部への伝熱が可能な熱伝導率の接着剤であることが望ましい。
また、前記第1伝熱部材は、金属材料で環状の板体として成形されたものであり、前記第2伝熱部材は、前記電気接続部を底部とする前記第1伝熱部材の前記内部空間に充填された液状の合成樹脂材料の固化体であることが望ましい。
また、前記伝熱具を介して前記電気接続部を前記外壁面側に押し付けることが可能な弾性部材と、前記導電部品と前記サーミスタと前記固定部材と前記伝熱具と前記弾性部材を収容又は/及び保持する筐体と、を備え、前記筐体は、前記弾性部材を弾性変形させながら前記伝熱具に押し付けるカバー部材を備えることが望ましい。
また、前記導電部品は、フレキシブルプリント回路基板であることが望ましい。
本発明に係る導電モジュールにおいては、導電部品の分岐体の電気接続部にサーミスタと伝熱具(第1伝熱部材及び第2伝熱部材)とが固定され、かつ、その電気接続部が固定部材を介して電池セルの外壁面に固定されている。このため、この導電モジュールにおいては、使用中にバネ力に変化が生じる可能性のある別部材を用いた従来の場合と比較して、電池セルの外壁面からサーミスタまでの伝熱経路の使用中の途切れを抑止することができる。よって、この導電モジュールは、固定部材を介して電池セルの外壁面の熱を電気接続部に伝え続けることができ、そして、その電気接続部の熱を直接的且つ伝熱具(第1伝熱部材及び第2伝熱部材)を介して間接的にサーミスタへと伝え続けることができる。従って、本発明に係る導電モジュールは、電池セルの温度の検出精度を向上させることができる。
図1は、実施形態の導電モジュールについて説明する概略図である。 図2は、実施形態の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す斜視図である。 図3は、実施形態の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す上面図である。 図4は、実施形態の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す側面図である。 図5は、実施形態の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す分解斜視図である。 図6は、電池モジュールについて説明する概略図である。 図7は、変形例の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す斜視図である。 図8は、変形例の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す上面図である。 図9は、変形例の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す側面図である。 図10は、変形例の導電モジュールにおけるサーミスタ周辺を示す分解斜視図である。 図11は、変形例の弾性部材の別の適用例について説明する図である。
以下に、本発明に係る導電モジュールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る導電モジュールの実施形態の1つを図1から図6に基づいて説明する。
図1から図5の符号1は、本実施形態の導電モジュールを示す。導電モジュール1は、電池モジュールBM(図1及び図6)に組み付けることによって、この電池モジュールBMと共に電池パックBPを構成する。電池パックBPとは、回転機を駆動源として備える車両(電気自動車やハイブリッド車等)に搭載されるものであり、その回転機に対する給電等に供される。尚、ここで示す導電モジュール1は、その一部を抜粋したものである。
電池モジュールBMは、配列方向に並べられた複数の電池セルBCを備える。その電池セルBCは、セル本体BC1と、2つの電極端子BC2と、を備える(図1及び図6)。それぞれの電極端子BC2は、外方に露出させた状態でセル本体BC1の何れかの場所に各々設けられたものであって、一方が正極となり、他方が負極となる。ここで示す電池セルBCにおいては、セル本体BC1の筐体BC1aが方体状に形成されている。そして、ここで示すそれぞれの電極端子BC2は、その筐体BC1aの6つの外壁面の内の1つ(外壁面BC1b)に対して、それぞれの電池セルBCの配列方向に対する直交方向に間隔を空けて配置されている。また、ここで示すそれぞれの電極端子BC2は、その外壁面BC1bに対して平行な一方の平面を有する板状のものであり、その一方の平面に対して後述する端子接続部品10が物理的且つ電気的に接続される。
それぞれの電池セルBCは、一方の電極端子BC2と他方の電極端子BC2とが各々一列に並べられた状態で、一方向に並べて配置されている。このため、この電池モジュールBMにおいては、一列に並べられた複数の電極端子BC2から成る電極端子群BC5が2箇所に設けられている(図1及び図6)。以下においては、特段の言及が無く「配列方向」と記した場合、その複数の電池セルBCの配列方向や電極端子群BC5毎の複数の電極端子BC2の配列方向のことを示すものとする。
この電池モジュールBMにおいては、それぞれの電極端子群BC5毎に、それぞれの電極端子BC2が端子接続部品によって所定の組み合わせで電気接続されることによって、それぞれの電池セルBCが直列又は並列に繋がれる。ここで示す電池モジュールBMにおいては、それぞれの電極端子群BC5にて、それぞれの電極端子BC2の内の配列方向で隣り合うもの同士が後述する端子接続部品10で電気接続されることによって、それぞれの電池セルBCが直列に繋がれている。また、ここで示す電池モジュールBMにおいては、その端子接続部品10で連結されない電極端子BC2が2つ存在しており、その内の一方が総正極となり、その内の他方が総負極となる。電池モジュールBMは、その総正極と総負極がそれぞれの電極端子群BC5に1つずつ分かれて配置されるものもあれば、その総正極と総負極が一方の電極端子群BC5に配置されるものもある。
導電モジュール1は、そのように構成されている電池モジュールBMに組み付けて、それぞれの電池セルBCに対して電気接続させる。この導電モジュール1は、以下の如き構成要素を備えている。
先ず、導電モジュール1は、複数の電池セルBCの電極端子BC2に対して物理的且つ電気的に接続させる接続部品であり、配列方向に並べられた複数の電極端子BC2の内の隣り合う2つの組み合わせ毎に少なくとも設けられた端子接続部品10を備える(図1)。更に、この導電モジュール1は、可撓性を持たせた複数の導電体21及び絶縁体22による平らな積層体が設けられ、配列方向に並べられた複数の電池セルBCに対して導電体21を電気接続させる導電部品20を備える(図1から図5)。また更に、この導電モジュール1は、全ての電池セルBCの内の温度検出対象に対して設けられ、その温度検出対象となる電池セルBCの温度を検出するサーミスタ30を備える(図1から図3及び図5)。この導電モジュール1においては、チップタイプのサーミスタ30を用いている。
端子接続部品10は、それぞれの電極端子群BC5に設けられている。この端子接続部品10としては、電極端子群BC5におけるそれぞれの電極端子BC2の内の配列方向で隣り合うもの同士を電気接続させる第1端子接続部品10Aと、電池モジュールBMの総極用の第2端子接続部品10Bと、が設けられている(図1)。その第2端子接続部品10Bについては、総正極となる電極端子BC2に電気接続させるものと、総負極となる電極端子BC2に電気接続させるものと、が設けられている。
端子接続部品10(10A,10B)は、金属等の導電性材料で成形される。この端子接続部品10は、金属板を母材にして成形された所謂バスバであり、略矩形の平板状に形成されている(図1)。ここで示す端子接続部品10は、電極端子BC2の一方の平面に溶接(レーザ溶接等)することによって、その電極端子BC2に対して物理的且つ電気的に接続させる。例えば、第1端子接続部品10Aについては、配列方向で隣り合うそれぞれの電極端子BC2に対して溶接される。一方、第2端子接続部品10Bについては、各々、接続対象となる1つの電極端子BC2に対して溶接される。
導電部品20は、複数の導電体21が絶縁体22で覆われると共に、それぞれの導電体21の一部を端子接続部品10やサーミスタ30に電気接続させるべく絶縁体22から露出させている。この導電部品20においては、その複数の導電体21によって回路パターンが形成されている。ここで示す導電部品20は、フレキシブルプリント回路基板(所謂FPC)である。
導電部品20は、複数の導電体21が設けられ、矩形のシート状に形成された主体20aを有する(図1)。この主体20aには、端子接続部品10に電気接続させるための端子接続部品10用の導電体21と、サーミスタ30に電気接続させるためのサーミスタ30用の導電体21と、が設けられている。この主体20aにおいては、端子接続部品10用の導電体21が端子接続部品10毎に設けられている。また、ここで示す導電モジュール1ではサーミスタ30も複数備えているので、主体20aにおいては、サーミスタ30用の導電体21がサーミスタ30毎に設けられている。
ここで示す主体20aは、それぞれの電極端子群BC5の端子接続部品10用の導電体21を備えるものとして形成されている。但し、導電部品20は、電極端子群BC5毎に主体20aを1つずつ有するものであってもよく、この場合、その2つの主体20aの内の少なくとも一方から後述する分岐体20cを分岐させる。
この導電部品20においては、端子接続部品10用の導電体21に対して端子接続部品10を端子接続部品10毎に電気接続させる。よって、主体20aと端子接続部品10との間には、この主体20aにおける端子接続部品10用の導電体21と端子接続部品10とを電気接続させる電気接続具20bが設けられている(図1)。その電気接続具20bは、端子接続部品10毎に設けられる。例えば、ここで示す電気接続具20bは、主体20aから端子接続部品10用の導電体21を絶縁体22と共に分岐させた分岐体として形成されており、その分岐体における端子接続部品10用の導電体21を端子接続部品10に電気接続させる。尚、電気接続具20bは、端子接続部品10に設けた導電体(例えば、電線等)として構成され、この導電体を主体20aにおける端子接続部品10用の導電体21に電気接続させるものであってもよい。
この導電部品20においては、サーミスタ30用の導電体21に対してサーミスタ30をサーミスタ30毎に電気接続させる。ここで示す導電部品20は、主体20aからサーミスタ30用の導電体21を絶縁体22と共に分岐させた分岐体20cを有する(図1から図5)。このサーミスタ30用の分岐体20cは、サーミスタ30毎に設けられる。
電池モジュールBMにおいては、全ての電池セルBCの内の温度検出対象に対してサーミスタ30が設けられ、そのサーミスタ30によって温度検出対象となる電池セルBCの温度が検出される。例えば、電池モジュールBMにおいては、全ての電池セルBCにサーミスタ30を1つずつ配置してもよく、全ての電池セルBCの内の複数の電池セルBCの組み合わせ毎にサーミスタ30を1つずつ配置してもよい。尚、後者の場合には、その組み合わせの中の1つの電池セルBCにサーミスタ30が配置される。この例示の電池モジュールBMにおいては、この後者のサーミスタ30の配置形態が採用されている。よって、ここで示す導電部品20は、そのサーミスタ30の数量に合わせた分岐体20cを有している。
その分岐体20cは、サーミスタ30が載せ置かれ、このサーミスタ30を分岐体20cにおけるサーミスタ30用の導電体21に対して物理的且つ電気的に接続させる電気接続部20cを有している(図1から図3及び図5)。換言するならば、サーミスタ30は、その分岐体20cの電気接続部20cに載せ置かれた状態で、全ての電池セルBCの内の温度検出対象に対して設けられる。その電気接続部20cにおいては、サーミスタ30用の2つの導電体21の一部が絶縁体22から露出させられており、そのそれぞれの導電体21の露出部分にサーミスタ30が載せ置かれる。そして、この電気接続部20cにおいては、一方の導電体21の露出部分とサーミスタ30の一方の電極との間及び他方の導電体21の露出部分とサーミスタ30の他方の電極との間に各々リフロー半田付けが施されている。
この導電モジュール1は、更に、その電気接続部20cと電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bとの間で電気接続部20cをその外壁面BC1bに固定して、この外壁面BC1bの熱を電気接続部20cに伝える固定部材40を備える(図2、図3及び図5)。
固定部材40は、電気接続部20cと電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bとに対する貼り付けが可能な粘着性を有する熱伝導シートである。その熱伝導シートとは、電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bから電気接続部20cへの伝熱が可能な熱伝導率のシート状の部材のことである。ここで示す固定部材40には、矩形の電気接続部20cに合わせた矩形のシート状の熱伝導シートが用いられている。
ここで、この固定部材40としての熱伝導シートは、粘着性を有していないものであってもよく、この場合、電気接続部20cとの間及び電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bとの間を各々接着剤で貼り付ければよい。そして、ここで用いる接着剤には、電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bから固定部材40への伝熱が可能で、かつ、その固定部材40から電気接続部20cへの伝熱が可能な熱伝導率のものを用いることが望ましい。
また、この導電モジュール1においては、その接着剤を固定部材40に用いてもよい。つまり、固定部材40には、電気接続部20cを電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bに接着させることが可能で、かつ、その外壁面BC1bから電気接続部20cへの伝熱が可能な熱伝導率の接着剤を用いてもよい。
このように、この導電モジュール1においては、電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bの熱が固定部材40を介して電気接続部20cに伝えられる。そして、この導電モジュール1においては、その電気接続部20cにサーミスタ30が載せ置かれているので、この電気接続部20cに伝えられた電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bの熱がサーミスタ30に伝えられる。この導電モジュール1は、その電気接続部20cからサーミスタ30へと熱を効率良く伝えるべく、電気接続部20cの熱をサーミスタ30に伝える伝熱具50を備えている(図1から図5)。この伝熱具50は、第1伝熱部材51と第2伝熱部材52とを備える。
第1伝熱部材51は、環状に成形される。そして、この第1伝熱部材51は、電気接続部20cに載せ置いて環状の内部空間51aにサーミスタ30を配置させると共に、その電気接続部20cに対して物理的に接続させる(図2、図3及び図5)。この第1伝熱部材51は、電気接続部20cからの伝熱を可能にする熱伝導率の高い材料で成形される。ここで示す第1伝熱部材51は、金属材料で環状の板体として成形されている。例えば、この第1伝熱部材51は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金で成形されている。また、この第1伝熱部材51は、矩形の電気接続部20cに合わせた角環状に形成され、この電気接続部20cの上に載せ置かれる。そして、この第1伝熱部材51と電気接続部20cとの間には、リフロー半田付けが施される。
第2伝熱部材52は、第1伝熱部材51の内部空間51aを埋めて、その第1伝熱部材51と電気接続部20cの熱をサーミスタ30に伝えるために設けられる。そこで、この第2伝熱部材52は、その電気接続部20cを底部とする第1伝熱部材51の内部空間51aに充填された液状の合成樹脂材料(ポッティング剤)の固化体として形成される。この第2伝熱部材52は、例えば、その内部空間51aに透明又は半透明の液状の合成樹脂材料を充填し、この合成樹脂材料を固化させることによって形作られる。サーミスタ30は、この第2伝熱部材52の中に埋め込まれているので、この第2伝熱部材52を介して、第1伝熱部材51や電気接続部20cの熱を受け取ることができる。よって、第2伝熱部材52は、第1伝熱部材51や電気接続部20cからのサーミスタ30への伝熱を可能にする熱伝導率の高い合成樹脂材料で成形される。
ここで、サーミスタ30は、その外壁面が空気に触れていると、受け取った熱をその空気に放熱してしまう可能性がある。そこで、第2伝熱部材52は、第1伝熱部材51や電気接続部20cの熱をサーミスタ30に効率良く伝えるため、第1伝熱部材51とサーミスタ30との間に空気層を介在させないように成形される。また、この第2伝熱部材52には、サーミスタ30や電気接続部20cに対する水等の液体の接触を防ぐ機能も持たせている。
尚、この第2伝熱部材52については、図中での他部品との識別を容易ならしめるべく、図2及び図3においてクロスハッチングで示している。また、図5においては、第2伝熱部材52が形作られる前の分解斜視図を示しているので、この第2伝熱部材52を図中から省いている。
尚、本実施形態の説明では図示しないが、この導電モジュール1は、少なくとも端子接続部品10と導電部品20の主体20aとを収容又は/及び保持させる筐体(後述する変形例の筐体70と同等のもの)を備えている。その筐体は、例えば、それぞれの端子接続部品10を開口から収容させ且つ保持させる収容部材(後述する変形例の収容部材71と同等のもの)と、この収容部材の開口を塞いでそれぞれの端子接続部品10を覆い隠すと共に、導電部品20を覆い隠すカバー部材(後述する変形例のカバー部材72と同等のもの)と、を備えている。その収容部材は、電気接続部20cにおける固定部材40側を露出させた状態で、導電部品20の分岐体20cを収容又は/及び保持させるものであってもよい。この場合、収容部材は、例えば、その分岐体20cを介して、サーミスタ30と伝熱具50を収容又は/及び保持させると共に、固定部材40を少なくとも保持させる。また、カバー部材は、導電部品20の主体20aだけでなく、この導電部品20の分岐体20cとサーミスタ30と固定部材40と伝熱具50についても覆い隠すものとして形成されている。
以上示したように、本実施形態の導電モジュール1においては、導電部品20の分岐体20cの電気接続部20cにサーミスタ30と伝熱具50(第1伝熱部材51及び第2伝熱部材52)とが固定され、かつ、その電気接続部20cが固定部材40を介して電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bに固定されている。このため、この導電モジュール1においては、使用中にバネ力に変化が生じる可能性のある別部材を用いた従来の場合と比較して、電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bからサーミスタ30までの伝熱経路の使用中の途切れを抑止することができる。よって、この導電モジュール1は、固定部材40を介して電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bの熱を電気接続部20cに伝え続けることができ、そして、その電気接続部20cの熱を直接的且つ伝熱具50(第1伝熱部材51及び第2伝熱部材52)を介して間接的にサーミスタ30へと伝え続けることができる。従って、この導電モジュール1は、電池セルBCの温度の検出精度を向上させることができる。ここで、固定部材40(特に熱伝導シート)については、その温度検出精度を更に高めるべく、可能な限り板厚の薄いものを用いて、サーミスタ30を電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bに近づけることが望ましい。
更に、本実施形態の導電モジュール1は、バネ構造に関わる形状が複雑化且つ大型化し得る可能性のある従来の別部材を用いる必要がないので、この別部材を用いる場合と比較して、サーミスタ30の周辺の小型化が可能になる。このため、この導電モジュール1は、その体格の小型化や低背化が可能なり、これに伴って、電池パックBPの小型化を可能にする。よって、この導電モジュール1は、その電池パックBPの車両への搭載位置如何で、車室内空間の拡大にも寄与するものとなる。ここで、固定部材40(特に熱伝導シート)については、その導電モジュール1の体格の小型化や低背化を促進させるべく、可能な限り板厚の薄いものを用いることが望ましい。
また更に、本実施形態の導電モジュール1は、バネ構造如何で組付け作業が複雑になる可能性のある従来の別部材を用いないので、この別部材を用いる場合と比較して、サーミスタ30を固定するに際しての組付け作業性を向上させることができる。また、本実施形態の導電モジュール1は、電池セルBCの熱をサーミスタ30に効率良く伝えることができるので、そのサーミスタ30の小型化や原価低減も可能になる。また、本実施形態の導電モジュール1は、サーミスタ30の小型化に伴って、このサーミスタ30の原材料の使用量を減らすこともできる。また、本実施形態の導電モジュール1は、電池セルBCの温度検出に関わる構造を必要最小限の構成部品で作り出すことができる。これらにより、本実施形態の導電モジュール1は、電池セルBCの温度検出に関わる構造が安価なものとなり、車両の原価低減にも寄与するものとなる。
[変形例]
図7から図10の符号2は、本変形例の導電モジュールを示す。この導電モジュール2は、前述した実施形態の導電モジュール1に下記の弾性部材60を加えたものである。
弾性部材60は、伝熱具50を介して電気接続部20cを電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1b側に押し付けることが可能な弾発力を発生させる部材である。この弾性部材60は、そのような弾発力を発生させるものであれば、如何様な構造や形状のものであってもよい。例えば、この弾性部材60としては、ゴムや弦巻バネ等を用いることができる。ここで示す弾性部材60は、ゴムを原材料にして円柱状に成形されている。
この弾性部材60は、その円柱の軸線方向における一方の円形の壁面を伝熱具50における第1伝熱部材51に押し付けながら弾性変形させ、その弾性変形に伴う反力たる弾発力を第1伝熱部材51に作用させることによって、その第1伝熱部材51を介して電気接続部20cを電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1b側に押し付ける。
この導電モジュール2においては、筐体70を用いて、弾性部材60を弾性変形させる(図9)。
その筐体70は、実施形態で説明した筐体と同等のものであり、その実施形態の筐体と同様の収容部材71とカバー部材72とを備える。この筐体70は、実施形態の筐体と同じように、導電部品20とサーミスタ30と固定部材40と伝熱具50を収容又は/及び保持するものであるが、これに加えて、弾性部材60についても収容又は/及び保持させるものとして構成されている。
この導電モジュール2においては、伝熱具50とカバー部材72との間に弾性部材60を介在させ、そのカバー部材72を収容部材71に組み付けることによって、伝熱具50とカバー部材72との間で弾性部材60を圧縮させながら弾性変形させる。つまり、カバー部材72は、弾性部材60を弾性変形させながら伝熱具50に押し付けるために利用される。例えば、弾性部材60は、伝熱具50又はカバー部材72に予め組み付けておく。これにより、この導電モジュール2においては、カバー部材72を収容部材71に組み付けることによって、弾性部材60が伝熱具50を介して電気接続部20cを電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1b側に押し付けることになる。
このように、本変形例の導電モジュール2は、その弾性部材60の弾発力を利用して、電気接続部20cに対するサーミスタ30と伝熱具50(第1伝熱部材51及び第2伝熱部材52)の固定状態と、電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bに対する固定部材40を介した電気接続部20cの固定状態と、を強固なものにする。従って、本変形例の導電モジュール2は、実施形態の導電モジュール1と同様の効果が得られるだけでなく、電池セルBCの温度の検出精度についての更なる向上を可能にする。
尚、この例示の導電モジュール2においては、電気接続部20cと電池セルBCの筐体BC1aの外壁面BC1bとの間に固定部材40を介在させているが、その固定部材40を省いて(図11)、電池セルBCの温度の検出精度の向上を図ってもよい。
1,2 導電モジュール
20 導電部品
20a 主体
20c 分岐体
20c 電気接続部
21 導電体
22 絶縁体
30 サーミスタ
40 固定部材
50 伝熱具
51 第1伝熱部材
51a 内部空間
52 第2伝熱部材
60 弾性部材
70 筐体
71 収容部材
72 カバー部材
BC 電池セル
BC1a 筐体
BC1b 外壁面

Claims (6)

  1. 可撓性を持たせた複数の導電体及び絶縁体による平らな積層体が設けられ、配列方向に並べられた複数の電池セルに対して前記導電体を電気接続させる導電部品と、
    前記導電部品の主体から分岐している分岐体の電気接続部に載せ置かれた状態で全ての前記電池セルの内の温度検出対象に対して設けられ、温度検出対象となる前記電池セルの温度を検出するサーミスタと、
    前記電気接続部と前記電池セルの外壁面との間で前記電気接続部を前記外壁面に固定して、前記外壁面の熱を前記電気接続部に伝える固定部材と、
    前記電気接続部の熱を前記サーミスタに伝える伝熱具と、
    を備え、
    前記分岐体は、複数の前記導電体が設けられている前記主体から前記サーミスタ用の前記導電体を前記絶縁体と共に分岐させたものであり、
    前記電気接続部は、前記サーミスタを前記サーミスタ用の前記導電体に対して物理的且つ電気的に接続させるものであり、
    前記伝熱具は、環状に成形され、かつ、前記電気接続部に載せ置いて前記環状の内部空間に前記サーミスタを配置させると共に、前記電気接続部に対して物理的に接続させる第1伝熱部材と、前記内部空間を埋めて前記第1伝熱部材及び前記電気接続部の熱を前記サーミスタに伝える第2伝熱部材と、を備えることを特徴とした導電モジュール。
  2. 前記固定部材は、前記電気接続部と前記外壁面とに対する貼り付けが可能な粘着性を有する熱伝導シートであることを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。
  3. 前記固定部材は、前記電気接続部を前記外壁面に接着させることが可能で、かつ、前記外壁面から前記電気接続部への伝熱が可能な熱伝導率の接着剤であることを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。
  4. 前記第1伝熱部材は、金属材料で環状の板体として成形されたものであり、
    前記第2伝熱部材は、前記電気接続部を底部とする前記第1伝熱部材の前記内部空間に充填された液状の合成樹脂材料の固化体であることを特徴とした請求項1,2又は3に記載の導電モジュール。
  5. 前記伝熱具を介して前記電気接続部を前記外壁面側に押し付けることが可能な弾性部材と、
    前記導電部品と前記サーミスタと前記固定部材と前記伝熱具と前記弾性部材を収容又は/及び保持する筐体と、
    を備え、
    前記筐体は、前記弾性部材を弾性変形させながら前記伝熱具に押し付けるカバー部材を備えることを特徴とした請求項1から4の内の何れか1つに記載の導電モジュール。
  6. 前記導電部品は、フレキシブルプリント回路基板であることを特徴とした請求項1から5の内の何れか1つに記載の導電モジュール。
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