JP2022078434A - 路面点検作業支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
この実施形態は、高速道路の路面点検作業の支援を想定したもので、点検対象となる道路の路面を撮影しながら走行し取得した路面走行動画を動画データ形式で蓄積する動画記憶手段1と、動画から路面静止画像の複数を抽出する画像抽出手段2と、路面静止画像の複数を画像データ形式で蓄積する画像記憶手段を有する。
<データクレンジング>
抽出の手順において、まず、路面走行動画のGPSログにおける、時系列に対し逆行しているデータを削除する(図2のS1)。例えば、図3に示す例においては、撮影時の進行方向にGPS情報(位置情報)に基づき並べられた任意の撮影時間間隔の複数の撮影地点Pr1からPr8のうち、撮影開始から3秒後の撮影地点Pr3は、撮影開始から2秒後の撮影地点Pr2から逆行して撮影されたことになる。従って、Pr3のGPSログデータは削除される。なお、撮影地点Prの撮影時間間隔は、本実施形態において1秒とされているが制限はなく、路面走行動画の撮影状態等に応じて適切に設定すればよい。
次に、路面走行動画のGPSログから、道路沿線距離の100m間隔で設定されたキロポスト地点Pkについて、複数の撮影地点Prから最近傍点2点特定する(図2のS2)。例えば、図4に示す例においては、道路沿線距離37キロのキロポスト地点(37.0KP)Pk1に関し、撮影開始から1秒後の撮影地点Pr1と撮影開始から2秒後の撮影地点Pr2が特定される。また、道路沿線距離37.1キロのキロポスト地点(37.1KP)Pk2に関し、撮影開始から2秒後の撮影地点Pr2と撮影開始から4秒後の撮影地点Pr4が特定される。
続いて、各キロポスト地点Pkに関し特定された最近傍の撮影地点Prに基づき、各キロポスト地点Pkに対応する撮影地点Prkのマッチングを行う(図2のS3)。例えば、図5に示す例においては、キロポスト地点Pk1、撮影地点Pr1、及び、撮影地点Pr2を頂点とする三角形において、キロポスト地点Pk1から対辺に下した垂線と対辺の交点Prk1をキロポスト地点Pk1に対応する撮影地点としてマッチングする。
続いて、各キロポスト地点Pkにおける撮影時間を算出する(図2のS4)。例えば、図5に示す例においては、キロポスト地点Pk1、撮影地点Pr1、及び、撮影地点Pr2を頂点とする三角形において、キロポスト地点Pk1と撮影地点Pr1の長さ(2点間の距離)A、キロポスト地点Pk1と撮影地点P2rの長さ(2点間の距離)B、撮影地点P1と撮影地点P2の長さ(2点間の距離)Cから、撮影地点Pr1の頂角Θ1と撮影地点Pr2の頂角Θ2を算出し、余弦定理により撮影地点Pr1と撮影地点Prk1の長さ(2点間の距離)aと撮影地点Pr2と撮影地点Prk1の長さ(2点間の距離)bを算出し、これらの長さの比に基づき、撮影地点Prk1の撮影時間を、すなわち、キロポスト地点における撮影時間(図5に示す例においては撮影開始から0.012秒後)を算出する。
続いて、キロポスト地点における道路沿線距離kpを独立変数と、キロポスト地点毎の撮影時間を目的変数として、第一の補間関数f_sec(kp)を生成する。第一の補間関数f_sec(kp)の生成にあたっては、まず、各キロポスト地点Pkに対応する撮影地点Prk毎の撮影時間をリスト化し(図2のS5)、そのリストに基づき生成する(図2のS6)。図6に、生成された第一の補間関数f_sec(kp)の例をグラフ化して示す。
続いて、抽出を行う距離間隔(図2のS7においては「間隔」とする)すなわち、画像抽出地点の間隔を差とする等差数列で生成したキロポスト地点における道路沿線距離kpを第一の補間関数f_sec(kp)に代入し、画像抽出地点の道路沿線距離kp毎の撮影時間を算出する(図2のS7)。
続いて、第一の補間関数f_sec(kp)に基づき算出・特定された撮影時間から、目的とする画像抽出地点に対応する、路面走行動画におけるフレームナンバーを計算し、そのフレームナンバーの画像を路面走行動画から抽出する。(図2のS8)すなわち、画像抽出地点の路面静止画像を抽出する。
続いて、キロポスト地点における道路沿線距離kpを独立変数と、キロポスト地点毎の緯度及び経度を目的変数として、第二の補間関数f_lat(kp)・f_lon(kp)を生成する。(図2のS9)第二の補間関数f_lat(kp)・f_lon(kp)の生成にあたっては、まず、各キロポスト地点Pkの緯度と経度の各々をリスト化し、そのリストに基づき生成する。図7に、生成された第二の補間関数f_lat(kp)・f_lon(kp)の例をグラフ化して示す。
最後に、算出された緯度・経度情報を、画像抽出地点毎に抽出された路面静止画像に紐付けし、路面静止画像の抽出が完了となる。(図2のS11)。
2 画像抽出手段
3 画像記憶手段
kp 道路沿線距離
Pk キロポスト地点
Pr 撮影地点
Prk キロポスト地点に対応する撮影地点
Claims (3)
- 点検対象となる道路の路面を撮影しながら走行し取得した路面走行動画から路面静止画像の複数を抽出する画像抽出手段と、
前記路面静止画像の複数を画像データ形式で蓄積する画像記憶手段を有し、
前記画像抽出手段は、前記道路における所定の基点から前記道路に沿って進んだ距離である道路沿線距離を示すキロポスト地点の位置データと前記路面走行動画に含まれるGPSログに基づき、前記路面静止画像を任意の画像抽出地点について抽出することを特徴とする路面点検作業支援システム。 - 前記画像抽出地点は前記道路沿線距離により設定され、前記画像抽出手段は、前記キロポスト地点毎の撮影時間を算出し、前記キロポスト地点における前記道路沿線距離を独立変数と前記キロポスト地点毎の撮影時間を目的変数とする第一の補間関数と、前記キロポスト地点における前記道路沿線距離を独立変数と前記キロポスト地点毎の緯度及び経度を目的変数とする第二の補間関数を生成し、前記画像抽出地点の撮影時間を前記第一の補間関数に基づき算出し、前記路面静止画像を前記画像抽出地点の撮影時間に基づき抽出し、前記第二の補間関数に基づき算出された緯度と経度の情報を前記路面静止画像に紐付けする請求項1に記載の路面点検作業支援システム。
- 前記画像抽出地点は前記道路に沿って等間隔で設定される請求項1又は2に記載の路面点検作業支援システム。
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JP2020189113A JP7154720B2 (ja) | 2020-11-13 | 2020-11-13 | 路面点検作業支援システム |
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