JP2022075454A - 多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養 - Google Patents

Abstract

【課題】植物栽培において土地の生産性を高める。【解決手段】有機ポラン培養による多階作付け法を以下の手順で実施する。a）多階作付けパターンによる植付けエリアを用意するb）ベッディング1-1、・・・、1-iを植付けエリアに形成するc）各列間に排出/灌漑チャネル2を形成するd）間作物としてピーナッツ3をベッディング1-1、・・・、1-iエリアに植えるe）インディアンアシュツリー4をベッディングのエリア1-1に植えることであり、それはジャワニーズペッパーのためのホスト作物でありf）ベッディングエリア1-1上に植えられる主作物であるジャワニーズペッパー5を植えることであり、インディアンアシュツリーにおいてホスト作物として生長しg）二次的主作物であるポラン6をベッディングエリア1-2上に植えるh）既存のベッドの各エリアにおいて交互および均一にステージ-eないしステージ-fの植付けパターンを実行する【選択図】なし

Description

本発明は作物培養技術、とりわけこの場合において、多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養に関する。

農業は我々の生命にとって非常に重要であり、我々の食事は農業または園芸の成果であるが、園芸は伝統的または現代的なやり方で存在し、そこで現代的なやり方は必ずしも我々の体に良好である農業または園芸生産物をもたらすとは限らない。我々の活動の源として栄養または食物が必要であり、我々の体が不十分な農産物からの食物、またはこの場合に有毒であるものを消費する場合、我々の体はさまざまな病気にかかりやすくなる。したがって、得られた食べ物から、例は、健康的な作物生産物からの食物摂取は、有害な成分を含まないで、有機的食べ物が必要である。

上記に関して、これまでのところ、インドネシアにおける有機のオーガニックポラン（スティンクリリー）培養システムは頻繁には行われておらず、作物は森林において自生するだけであり、および栽培技術は作物のための任意の特別な処理を伴わないで作物を単にそのままにするだけで農場経営者によって行われるに過ぎない。加えて、ポラン（スティンクリリー）は塊茎作物であり、それはさまざまな産業ニーズ、食物、薬剤などについて使用されるグルコマンナンを生産するためにさらに加工が必要であるので、ほとんどの人びとは作物の種類を理解しない。

また、大衆に知られるように、ポリカルチャー植付けパターンは、いくつかのタイプに分けられ：
=間作（インタークロッピングとも言う）；
-多毛作（マルチプルクロッピング）；
-リレー作付け（リレークロッピング）；
-混作（ミックスドクロッピング）；および
-逐次植付け（シーケンシャルプランティング）；
であり、ポリカルチャーの実践の他の機能の一つは主要なプランテーションエリアにおいて間作物が存在することであり、および生長を可能にする間作パターンの一つは食用作物である。食用植物パターンの開発を通じて、プランテーションエリアから、植付けにおいて食物の提供を支援することが可能であることが予期され、間作物は作物パターンの形態において栽培され得る。間作物の存在に伴い、間作物が速くて、良好な収穫を提供するため、農場経営者はまたより一層頻繁に庭園を訪れるであろう。

現今では、ポリカルチャークロッピングパターンにおいて、多階作付けが存在し、それは垂直距離において、すなわち、マルチストーリー生長における地上、および発根生長（rooting growthとも言う）では地下に配置された植付けである。異なる高さおよびキャノピーの形態ならびに発根を有する木も一緒に生長し、および一年生植物種の下方に植え付けられる。

原則として、この多階作付けシステムは植物を栽培し、および再生する土地面積を減らすことによって土地の生産性を高めることにある。その管理は土壌および水の保全、可能な限り最大の日光強度、ならびに有機物および栄養素のリサイクルを考慮する必要がある。

そのためには、特に有機的なマナーにおけるポラン（スティンクリリー）の栽培において、農業栽培技術の飛躍的進歩は、必要とされ、および限られる土地にての栽培プロセス、言い換えれば多階作付け法において付加価値をもたらし得る。
概要

本発明の対象は多階作付け方法を用いて有機ポラン（スティンクリリー）培養を提供することである。

本発明の実施態様の主な態様において、多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養を提供し、それは次のステージから構成され：
a）多階作付けパターンによる植付けのためのエリア/土地を用意すること；
b）植付けエリア/土地の表面上の列においてベッディングを形成すること；
c）隣接するベッディングの各列を分ける排出/灌漑チャネルを形成すること；
d）ピーナッツを間作物として既存のベッディングの全体の表面エリア上に植え付けること；
e）ジャワニーズペッパーのためのホスト作物であるインディアンアシュツリーを第一のベッディングのエリア上に植え付けること；
f）第一のベッディングエリア上にも植え付けられる主作物であるジャワニーズペッパーを植え付けることであり、そこでそれはインディアンアシュツリーにてつるにおいてホスト作物として生長し；
g）二次的主作物であるポラン（スティンクリリー）を第二のベッディングエリアにて植え付けること；
h）ステージ-e）ないしステージ-f）の植付けパターンを既存のベッドディングの各エリアにおいて交互および均一に行う。

また、本発明の第一の態様に従う第二の態様において、多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養を提供し、そこで、各隣接するベッディングにおけるインディアンアシュツリーおよびポラン（スティンクリリー）間の距離はなるべくなら150cmである。

さらに、第一の態様に従う本発明の第三の態様において、多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養を提供し、そこではベッディングを含む植付けエリア内で太陽の強度について測定する器械、土壌水分について測定する器械および気象測定器械/モニターが提供される。

さらにまた、第一の態様に従う本発明のさらなる態様において、多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養を提供し、ステップのi）作物に入射する日光の強度が60％未満であるとき、インディアンアシュツリーのキャノピーを剪定することによってさらに補足される。

本発明は、添付する図面を参照することにより本発明の好適な実施態様を説明することによってより一層良好に理解され得、そこでは：
本発明に従う多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養の側面の概略透視図であり；および 本発明に従う多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養の概略透視図である。

本発明の詳細な記載

本発明をさらに理解するために、本発明を上記のような本発明の図面を参照することによって説明する。

本発明の例示的な実施態様の説明は特定の実施態様および特定の図面を参照することによって説明する。図面は一定の縮尺である必要はないが、概略的であり、および制限的ではない。

概して、多階作付けを伴う農業は高キャノピー作物（ココナッツ、ジャワオリーブツリー、モンキーポッドツリー）、中キャノピー作物（例えば、ガマル（gamal）、コーヒーなどのようなもの）および低キャノピーツリー（トウモロコシ、ポラン（porangとも言う）（スティンクリリー（stink lily）、和名はゾウコンニャクとも言う）、ジャワニーズジンジャー、ピーナッツ）からなることができ、ある作物から別の作物へと一つの庭に植えられ、作物が互いに競合しないような仕方で配置される。

本発明において適用される作付けパターンは多階作付けパターン法（Multistorey Cropping Pattern Method、マルチストーリークロッピングパターン法などとも言う）を用いることであり、それには：
-インディアンアシュツリー（ラネア・コロマンデリカ（Lannea coromandeiica））、ホストとして；
-ジャワニーズペッパー（ピパーレトロフラクタム（Piperretrofractum））、主作物（Main cropのこと）として；
-ポラン（スティンクリリー）（アモルフォファルス・オンコフィルス（Amorphophaiius oncophyiius））、二次的主作物として；および
-ピーナッツ（アラキス・ヒュポガエア（Arachis hypogaea））、間作物（intercropのこと）として
が含まれる。

農業における大きな進歩の場合、培養技術は主として、限られた土地を耕作するプロセスでの有機および付加価値作物の培養（cultivation、栽培とも言う）にある。これはインドネシアでの認証機関によってオーガニック認証を受けた農地にてポラン（スティンクリリー）培養が行われるためである。あるエリアの土地では、様々な種類の作物は多階作付け法を用いて生長させることができ、そこで主な主要作物（main staple cropsとも言う）および二次的な主要作物（secondary main cropsとも言う）は互いから利益を受けた。

主な主要作物は、各作物、特に土壌水分状態を維持するために。太陽曝露のためのホスト作物および被覆作物の役割を相互に必要とするであろう。本発明による方法は、照明および土壌水分などのような要素が役割を果たすため、一定の品質を有する主要作物をもたらすことが期待される。

収穫量は豊富になり、それは定期的になるからであり、この方法において培養された作物は連続的的に収穫され得る。
多階作付けの統合法

さらに、本発明では、マルチストーリー作物の統合方法を記載し、次の作物が含まれる：1）インディアンアシュツリー（Indian ash trees）（ラネア・コロマンデリカ（Lannea coromandelica））、ジャワニーズペッパー（Javanese pepper）（ピパー・レトロフラクタム（Piper retrofractum））のためのホスト作物、ジャワニーズペッパーのためのホスト作物として機能することは別として、インディアンアシュツリーは、太陽の放射の強度の必要性を助けるという点で、ポラン（スティンクリリー）（アモルフォファルス・オンコフィルス（Amorphophallus oncophyllus））のための日陰作物（shade crop）として機能する。太陽強度の必要性を助けるために、キャノピーが広がらないように作物のキャノピーを調整するために剪定ばさみ/鎌を使用してホスト作物をトリミングし得る。2）ジャワニーズペッパー（ピパーレトロフラクタム（Piperretrofractum））はインディアンアシュツリーにてつる（vinesのこと）において生長する主作物であり、ジャワニーズペッパーは作物の生長の媒体としてつるを必要とする。ジャワニーズペッパーに適する媒体はインディアンアシュツリーである。ジャワニーズペッパーはジャワニーズペッパーの生長のためにより一層長く生きることができるホスト作物を培養にて必要とするハーブ/薬用植物である。3）ポラン（スティンクリリー）（アイルズ-アイルズ（iles-iles）（アモルフォファルス・オンコフィルス（Amorphophallus oncophyllus））はその生長がその茎および葉の生長のための一定の強度を伴う日陰を必要とする二次的な主作物である。ポラン（スティンクリリー）の日陰はインディアンアシュツリーのキャノピーから得られ、そこで剪定するものによる剪定作業を通してキャノピーの幅を定期的に調整することができる（10）。一方で、土壌における塊茎生長のために、ポラン（スティンクリリー）は被覆作物、言い換えればピーナッツからの十分な水分を必要とする。二次的な主要作物としてのポラン（スティンクリリー）は塊茎の生長において集中的な植付け（intensive plantingのこと）および維持の方法および技術を必要とする。パターンはサイズおよび直径が大きな植付け穴を作ることによって与えることができる。これは塊茎の生長にとって有用である。土壌における塊茎の生長が土壌および土壌における岩の層の存在によって妨げられないのを確実にするために、深さ30cmおよび直径30cmを有する大きな植付け穴を作ることが必要である。土壌の穴は深さ30cmおよび直径30cmにより特別に設計された土壌穿孔機を使用して作られる。加えて、剪定ばさみおよび鎌などのような、インディアンアシュツリーを剪定するための他のツールもまた必要である。4）ピーナッツ（アラキス・ヒュポガエア（Arachis hypogaea））を選んだが、それはピーナッツが土壌の肥沃度、特に土壌からのN元素の利用可能性を助け、ならびにこれらのマメ科植物の作物が土壌の物理的および生物学的特性を改善し得るからである。ピーナッツを植え付けることによって、生産コストを効率的に削減し得、特に肥料およびマルチの使用である。

図面を参照して、本発明をより一層詳細にさらに説明する。この場合、本発明の目的によれば、多階作付け法を用いる有機ポラン（スティンクリリー）培養は以下のステップから構成される：a）多階作付けパターンによる植付けのためのエリア/土地を用意すること；b）ベッディング（bedding、土台、苗床などのこと）（1-1、1-2、1-3、・・・、1-i）を植付けエリア/土地の表面上の列（rowとも言う）において形成すること；c）互いの次の各列を分ける排出/灌漑チャネル（2）を形成すること；d）ピーナッツ（3）を間作物として既存のベッディング（1-1、1-2、1-3、・・・、1-i）の全体の表面エリア上に植え付けること；e）インディアンアシュツリー（4）を第一のベッディングのエリア（1-1）上に植え付けることであり、それはジャワニーズペッパーのためのホスト作物であり；f）第一のベッディングエリア（1-1）上にも植え付けられる主作物（main cropとも言う）であるジャワニーズペッパー（5）を植え付けることであり、それはインディアンアシュツリーにてつるにおいてホスト作物として生長し；g）二次的主作物であるポラン（スティンクリリー）（6）を第二のベッディングエリア（1-2）上に植え付けること；h）ステージ-e）ないしステージ-f）の植付けパターンを既存のベッドの各エリアにおいて交互および均一に実行することである。

さらに、本発明の方法は、ステップのi）作物に入射する日光の強度が太陽強度測定器械（7）によって測定されるように60％未満である場合、インディアンアシュツリーのキャノピーを剪定することによってさらに補足されることにより特徴付けられる。

さらにまた、本発明の方法は、各隣接するベッディングにおけるインディアンアシュツリーおよびポラン（スティンクリリー）間の距離（J1）はなるべくなら150cmであるという特長によってこの点に関して特徴付けられる。またなるべくなら、排出/灌漑チャネル（J2）の幅は30cmであり、およびベッディングエリア（J3）の幅はなるべくなら120cmである。

ベッディングが含まれる植付けエリア内には、太陽の強さを測定するための器械（7）、土壌水分について測定する器械（8）および気象測定器械/モニター（9）が設けられる。

さらに、本発明の方法は、ステージa）ないしg）が土地のある種のエリアにおいて様々な種類の作物を多階作付け法により生長させ得、そこで主な主要作物および二次的な主要作物（secondary staple crops）は互いに利益を提供し、そこで一の作物は別のものに対してそれらがお互いに競合しないといった仕方で配置される。

原則として、太陽強度測定ツール（7）は入ってくる日光の強度を測定するために使用し、作物に入る太陽の強度が60％を超える場合、そのときインディアンアシュツリーのキャノピー（canopy）が剪定ばさみを用いて剪定される。土壌水分測定ツール（8）は土壌水分を識別するために使用するが、水分条件が不足する場合、そのときピーナッツの植付けに対して距離が調整される。気象モニターツール（9）は場所の気候学的条件を定めるために使用され、気象モニターの出力は地域の場所の条件、例えば、降雨、温度およびその他などのようなものに関するデータの形態にある。それゆえ、原則として、この多階作付けシステムは、耕作地の面積を減らすこと、および作物を増やすことによって土地の生産性を高めることにある。その管理は土壌および水の保全、可能な限り最大の日光強度、および有機物と栄養素のリサイクルを考慮する必要がある。

本発明による様々な技術的バリエーションおよび有機ポラン（スティンクリリー）培養法の他の構成要素の特長は、例えば、本発明の主な特長の規模の使用に関しては依然として本出願人が以下の請求の範囲を通して保護することを望んだ保護の範囲と考える。

Claims (5)

1. 有機ポラン（スティンクリリー）培養は多階作付け法を用い、次のステージ：
   a）多階作付けパターンによる植付けのためのエリア/土地を用意すること；
   b）ベッディング（1-1、1-2、1-3、・・・、1-i）を植付けエリア/土地の表面上の列において形成すること；
   c）互いの次の各列を分ける排出/灌漑チャネル（2）を形成すること；
   d）ピーナッツ（3）を間作物として既存のベッディング（1-1、1-2、1-3、・・・、1-i）の全体の表面エリア上に植え付けること；
   e）インディアンアシュツリー（4）を第一のベッディングのエリア（1-1）上に植え付けることであり、それはジャワニーズペッパーのためのホスト作物であり；
   f）第一のベッディングエリア（1-1）上にも植え付けられる主作物であるジャワニーズペッパー（5）を植え付けることであり、それはインディアンアシュツリーにてつるにおいてホスト作物として生長し；
   g）二次的主作物であるポラン（スティンクリリー）（6）を第二のベッディングエリア（1-2）上に植え付けること；
   h）ステージ-e）ないしステージ-f）の植付けパターンを既存のベッドの各エリアにおいて交互および均一に実行すること
   から構成される。
2. 各隣接するベッディングにてインディアンアシュツリーおよびポラン（スティンクリリー）間の距離（J1）はなるべくなら150cmである、請求項1由来のオーガニックポラン（スティンクリリー）培養の方法。
3. 前記ベッディングをカバーする植付けエリアにおいて、太陽強度測定ツール（7）、土壌水分測定ツール（8）および気象測定器械/モニター（9）を設ける、請求項1の方法。
4. 土地のエリアにおける前記ステップa）ないしg）は多階作付け法により様々な種類の作物のために進められてよく、そこで主な主要作物および二次的な主要作物は互いに相互に利益を得、そこで別のものに対する一の作物間でお互いに競合しないといった仕方で配置される、請求項1由来のオーガニックポラン（スティンクリリー）培養の方法。
5. ステップのi）作物に入射する日光の強度が太陽強度測定器械（7）によって測定されるように60％未満である場合、インディアンアシュツリーのキャノピーを剪定することによってさらに補足される、請求項1由来のオーガニックポラン（スティンクリリー）培養の方法。

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