JP2022073913A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

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Abstract

Figure 2022073913000001
【課題】タービンポンプ部の下流側のステータ翼の温度制御性を向上させたターボ分子ポンプを提供する。
【解決手段】ターボ分子ポンプは、軸方向に複数段に配列されたロータ翼30およびステータ翼33を有するタービンポンプ部と、タービンポンプ部の下流側に設けられたドラッグポンプ部と、タービンポンプ部を収容するケーシング11と、ドラッグポンプ部を収容するベース21と、ケーシング11とベース21との間に設けられた温調ユニット55とを備え、温調ユニット55は、ケーシング11とベース21とともにポンプ筐体を構成する温調スペーサ24と、温調スペーサ24に設けられた冷却水配管45、ヒータ42および温度検出部43を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターボ分子ポンプに関する。
ターボ分子ポンプは、タービンポンプ部を収容するケーシングと、ドラッグポンプ部を収容するベースとを備えている。ドラッグポンプ部は、タービンポンプ部より低真空であるため、反応生成物が堆積し易い。このため、ベースには、反応生成物の堆積を抑制するためのヒータが設けられ、ドラッグポンプ部の温度をガスの昇華温度以上に加熱している。
一方、ポンプ負荷が大きくなると、タービンポンプ部のロータ翼の温度が上昇する。ロータ翼の熱の大部分はステータ翼に伝熱され、ステータ翼の熱はケーシングに伝熱される。ロータ翼の所定値以上の温度上昇を防止するため、ベースとケーシングの締結部近傍に冷却水配管路を設けたターボ分子ポンプが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007-278192号公報
上述した従来のターボ分子ポンプでは、ケーシングとベースとの境界部分に設けられた冷却水配管を流れる冷却水によりステータ翼を冷却してロータ翼の温度上昇を防止することができる。しかし、冷却水でステータ翼を冷やしすぎるとステータ翼に反応生成物が堆積してしまうので、ステータ翼の温度制御を適切に行うことが必要である。
しかしながら、ケーシングとベースとの境界部分に冷却水配管を配置する従来のターボ分子ポンプでは、ステータ翼の温度を精度よく調節することが難しかった。
本発明の一態様によるターボ分子ポンプは、軸方向に複数段に配列されたロータ翼およびステータ翼を有するタービンポンプ部と、前記タービンポンプ部の下流側に設けられたドラッグポンプ部と、前記タービンポンプ部を収容するケーシングと、前記ドラッグポンプ部を収容するベースと、前記ケーシングと前記ベースとの間に設けられ、前記ケーシングと前記ベースとともにポンプ筐体を形成する温調スペーサとを備え、前記温調スペーサには冷却部、加熱部および温度検出部が設けられている。
本発明のターボ分子ポンプによれば、タービンポンプ部の下流側のステータ翼の温度制御性が向上する。
図1は、本発明に係るターボ分子ポンプの一実施形態を示す断面図である。 図2は、図1に図示されたターボ分子ポンプの領域IIの拡大図である。 図3は、本発明に係るターボ分子ポンプの領域IIの第1変形例を示す図である。 図4は、本発明に係るターボ分子ポンプの領域IIの第2変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明のターボ分子ポンプの実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るターボ分子ポンプの一実施形態を示す断面図である。
(ターボ分子ポンプ全体構成)
ターボ分子ポンプ100は、筐体10内に設けたドラッグポンプ部P2とタービンポンプ部P1により、真空処理室(チャンバ)内の気体を排気する。筐体10は、ケーシング11と、ベース21と、両者の間に配設された温調ユニット55とで密閉ケースとして構成される。ケーシング11にはタービンポンプ部P1が収容され、ベース21にはドラッグポンプ部P2が収容されている。
ターボ分子ポンプ100は、ケーシング11の吸気口27を介して不図示の真空処理室に取り付けられ、真空処理室の気体を吸気口27から吸気し、ベース部22に設けた排気ポート25の排気口から排出することにより、真空処理室内の圧力を制御する。
(ベース全体構成)
ベース21は、ベース部22(第1部材)とハウジング23(第2部材)とを備える。ベース部22の中央部のスピンドル部にはモータ54、軸受装置等が設けられ、外周側のフランジ部には断熱材65を介して円筒状のハウジング23が固定されている。ハウジング23の上部の外周部にはフランジ23aが設けられ、フランジ23aの上面に温調ユニット55が配設され、温調ユニット55の上面にケーシング11が設けられている。このように、本実施形態では、ベース21とケーシング11との間には、換言すると、ドラッグポンプ部P2とタービンポンプ部P1との接続部近傍の周囲を取り囲むように温調ユニット55が設けられている。温調ユニット55は、とくに、タービンポンプ部P1の下段側に設けられたロータ翼30とステータ翼33aなどの温度を適切に制御する。後で詳細に説明するが、温調ユニット55は、従来のターボ分子ポンプとは異なり、ヒータ42(加熱部)と冷却水配管45(冷却部)と温度検出部43とを備えている。
(タービンポンプ部P1)
タービンポンプ部P1は、ロータ3に形成された複数段のロータ翼30と、ケーシング11側に設けられた複数段のステータ翼33とで構成される。ロータ翼30とステータ翼33とは、軸方向に交互に配列されている。各ステータ翼33は、外周側の周縁がスペーサ32で挟持されることにより積層されて固定されている。
なお、図1に示すように、タービンポンプ部P1を構成するステータ翼33のうち最下段のステータ翼33aは、ケーシング11の下面より下方(下流側)に、具体的には温調ユニット55の内部に位置している。最下段のステータ翼33aを含むタービンポンプ部P1の全体がケーシング11内に収容される構造としてもよい。すなわち、タービンポンプ部P1のほぼ全体が、ケーシング11内に収容される構造であればよい。
なお、最下段のステータ翼33aの上面側に最下段のロータ翼30aが設けられている。
(ドラッグポンプ部P2)
ドラッグポンプ部P2は、タービンポンプ部P1の下流側に設けられている。ドラッグポンプ部P2は、ロータ3に一体的に形成されたロータ円筒部31と、ハウジング23に一体的に形成されたねじステータ部26とにより構成される。ねじステータ部26のロータ円筒部31との対向面にはねじ溝26aが設けられている。ねじ溝26aは、ロータ円筒部31の外周面に設けてもよい。ねじステータ部26とロータ円筒部31とが互いに対向する面の双方にねじ溝を設けてもよい。
(ロータ3)
ロータ3は、回転軸であるシャフト35にボルト等の締結部材(図示せず)により締結され、シャフト35と一体化されている。ロータ3とシャフト35は、回転体Rを構成する。シャフト35は、ベース部22のスピンドル部に設けたモータ54により回転駆動される。シャフト35は、ラジアル方向の磁気軸受51(2箇所)およびスラスト方向の磁気軸受52(上下一対)によって非接触で支持される。シャフト35の浮上位置は、ラジアル変位センサ53a、53bおよびアキシャル変位センサ53cによって検出される。
磁気軸受51、52によって回転自在に磁気浮上されたシャフト35、換言すれば、回転体Rは、モータ54により高速に回転駆動される。
磁気軸受51、52が作動していない時には、メカニカルベアリング56、57によりシャフト35、すなわち、回転体Rが支持される。メカニカルベアリング56、57は非常用のメカニカルベアリングである。
(ベース21の温度制御構造)
ドラッグポンプ部P2は、ハウジング23の外周に巻きつけられたヒータ61により、反応生成物が堆積しないよう、排気するガスの昇華温度以上に温度調整される。上述したように、ハウジング23とベース部22との間には、ハウジング23の熱がベース部22に伝熱しないように断熱材65が介在されている。断熱材65は、ベース部22およびハウジング23のいずれよりも熱伝導率が低い材料により形成される。断熱材65は、真空ポンプ内部のガス流路を外部から密封する機能と、ベース部22とハウジング23とを断熱する機能を有する。断熱材65に断熱機能のみを持たせ、密閉機能は別部材のOリングで代替する構造を採用してもよい。
ベース部22の底部側には、冷却水配管66が設けられている。ベース部22およびモータ54などは、冷却水配管66を流れる冷却水により冷却される。また、後述するが、ロータ翼30、すなわちロータ3の上部領域の内周面はベース部22の中央のスピンドル部に近接しており、ロータ3の熱はベース部22のスピンドル部に放射伝熱されるので、ロータ3は、冷却水配管66を流れる冷却水により冷却される。
ハウジング23とベース部22とを断熱材65により熱的に分離することにより、換言すると、ハウジング23とベース部22との間の熱の移動を遮断または抑制することにより、ベース部22をハウジング23の温度よりも低い温度に冷却することができる。
たとえば、ベース部22を常温(15~25℃程度)の冷却水で冷却して40~60℃程度に温度調整し、ハウジング23をヒータ61により140~160℃程度に温度調節することができる。
本実施形態で採用する断熱材65を使用せず、ベース部22とハウジング23とを接触する構造とすると、ドラッグポンプ部P2の温度、すなわち、ハウジング23の目標温度を高くした場合、ハウジング23の熱がベース部22に伝熱され、その結果、モータ54の温度も上昇するので、モータ54の性能を抑制する必要があった。
そこで本実施形態では、ハウジング23の温度がベース部22に伝熱されないように両者の間に断熱材65を配設している。つまり、ベース部22に固定されたモータ54の温度上昇を抑制してモータ54の能力を抑制する必要がないようにしている。
このように、排気流量の増大化に伴ってドラッグポンプ部P2の目標温度を高い温度に設定して反応生成物の堆積を防止しつつ、ベース部22に固定されているモータ54の性能を十分に活用することが可能となる。
(温調ユニット55)
温調ユニット55は、第1断熱材41aと、第2断熱材41bと、温調スペーサ24と、冷却スペーサ46に設けられた冷却水配管45と、ヒータ42と、温度検出部43とを備えて構成されている。
(第1断熱材41a)
図2に図示されるように、第1断熱材41a(断熱材の一例)は、薄肉の庇部41a1と垂直壁部41a2とを有する断面逆L字形の環状リング部材である。第1断熱材41aは、ボルト99によりハウジング23のフランジ23aに固定されている。垂直壁部41a2の下面はOリング80を介してハウジング23のフランジ23aに接して設けられ、上端面はOリング81を介して温調スペーサ24に接している。ボルト99による締結によりOリング80が圧縮されてハウジング23と第1断熱材41aとの間が封止される。
(第2断熱材41b)
第2断熱材41b(断熱材の一例)は、断面矩形のリング形状を有し、第1断熱材41aの庇部41a1の上面に形成された凹部に接して載置され、上端面には温調スペーサ24が接して載置されている。第2断熱材41bは、第1断熱材41aの垂直壁部41a2とは径方向に離間した位置に配置され、両者間に空間41cが形成されている。
第1断熱材41a及び第2断熱材41bは、たとえば、セラミック、樹脂等の低熱伝導率により形成される。但し、このような材料に限定されるものではなく、ハウジング23および温調スペーサ24より低熱伝導率(熱抵抗が高い)の材料であれば、他の材料でもよい。
実施形態では、ハウジング23のフランジ23aより上方(上流側)の外周面のほぼ全域が断面逆L字形状の第1断熱材41aにより覆われている。加えて、第1断熱材41aの外側では、第1断熱材41aの上にさらに第2断熱材41bを介在させて温調スペーサ24が設けられている。このため、ハウジング23と温調スペーサ24との断熱(熱の移動を抑制)をより確実にすることができる。
(温調スペーサ24)
温調スペーサ24は、図示する断面形状を有する環状部材であり、第1断熱材41aと接する下面内側接触部24aと、第2断熱材41bと接する下面外側接触部24bと、ケーシング11のフランジ部11aと接する上面接触部24cとを備えている。上面接触部24c上にOリング82を介してケーシング11が載置されている。ケーシング11、温調スペーサ24、第1断熱材41a、第2断熱材41bは、それらを貫通するボルト98により締結されている。このボルト98による締結により、Oリング82が圧縮されてケーシング11と温調スペーサ24との間が封止され、Oリング81が圧縮されて温調スペーサ24と第1断熱材41aとの間が封止される。3つのOリング80、81、82により、温調ユニット55は、ケーシング11とベース21とともに筐体10を形成するようにベース21とケーシング11との間に介在されている。
なお、ボルト98の軸力でケーシング11と温調スペーサ24とベース21が一体化されるので、複数段のステータ翼33とスペーサ32はケーシング11と温調スペーサ24との間で押圧されて挟持される。複数段のステータ翼33の熱はスペーサ32を経由して温調スペーサ24に移動する。また、下から2段目のステータ翼33bより上流側では、ケーシング11にもステータ翼からの熱の伝達経路が形成されている。したがって、ケーシング11のフランジ部11aから温調スペーサ24の上面接触部24cにも熱が移動する。
温調スペーサ24は、下面内側接触部24aと上面接触部24cとの接続領域にステータ翼載置部24dが設けられている。ステータ翼載置部24dには最下段のステータ翼33aが載置され、その外周縁の上面にスペーサ32を介して最下段から2段目のステータ翼33bが設けられ、さらにその外周縁の上面にスペーサ32を介して最下段から3段目のステータ翼33cが設けられている。
(ヒータ42)
温調スペーサ24にはまた、下面内側接触部24aと下面外側接触部24bとの間で下面内側接触部24aに近接した位置で、かつ、空間41cに面してヒータ設置用凹部24eが設けられ、凹部24eにヒータ42が設けられている。ヒータ42は、第1断熱材41aの垂直壁部41a2の外周を囲むリング状に形成されている。なお、ヒータ42の熱が温調スペーサ24に効率よく入力されるように、ヒータ42の空間41c側に断熱材41dが設けられている。図2では、ヒータ設置用凹部24eはステータ翼載置部24dと相対向する領域に設けられており、ヒータ42の熱は、とくに直上のステータ翼載置部24dに伝熱され、最下段のステータ翼33aが効率よく加熱される。ヒータ42の設置位置は、図2に示す位置に限定されず、温調スペーサ24を加熱して最下段のステータ翼33aを含むタービンポンプ部P1の下流側のステータ翼33を加熱できればよい。
(冷却水配管45)
第2断熱材41bには、冷却水配管45が設けられた冷却スペーサ46が、たとえば、不図示の締結部材により、取り付けられている。冷却スペーサ46には、冷却水配管45が収容される収容部46aと第2断熱材41bが挿通される開口46bが設けられている。冷却スペーサ46および冷却水配管45は、第1断熱材41aの垂直壁部41a2のほぼ全周を囲むリング状に形成されている。第2断熱材41bは、ハウジング23の熱が温調スペーサ24に伝熱することを抑制する。
冷却水配管45で冷却される冷却スペーサ46は温調スペーサ24と接触するように設けられている。その結果、温調スペーサ24が冷却される。
なお、ハウジング23と冷却水配管45との間に第1および第2断熱材41a,41bが設けられているので、ハウジング23が突発的に高温となっても、冷却水配管45内を流動する水等の冷却液の蒸発を防止することができる。
(温度検出部43)
温調スペーサ24の下面外側接触部24bには、第2断熱材41bが接する面の近傍に温度検出部43が設けられている。温調スペーサ24の温度は、タービンポンプ部P1の熱の影響、ハウジング23の熱の影響、およびヒータ42による熱の影響で上昇するとともに、冷却水配管45を流れる冷却水により降下し、温度検出部43は、このような温調スペーサ24の下面外側接触部24bの温度変動を検出する。
(温調ユニット55の温度制御)
(下限閾値温度と上限閾値温度による加熱制御と冷却制御)
温度検出部43で検出した温度に応じて、ヒータ42がオンオフされるとともに、冷却水配管45を流れる冷却水の流量が調節される。
ステータ翼33の温度は、下限閾値温度と上限閾値温度との間の温度で調節される。本実施形態によるターボ分子ポンプ100では、ハウジング23の温度を140~160℃程度に維持するとともに、ステータ翼33の温度を100~120℃程度以下に維持する。したがって、下限閾値温度はたとえば90℃であり、上限閾値温度はたとえば120℃である。
温度検出部43により温調スペーサ24の温度が下限閾値温度であることが検出されると、不図示の制御回路からの信号によりヒータ42がオン、すなわちヒータ42に通電される。これにより、ヒータ42が温調スペーサ24を加熱し、最下段のステータ翼33aが加熱される。下限閾値温度は、タービンポンプ部P1の下流側のガス圧力におけるガスの昇華温度に等しい温度である。
一方、ヒータ42がオンされた後、温度検出部43により、温調スペーサ24の温度が下限閾値温度より所定値高いヒータオフ閾値温度であることが検出されると、不図示の制御回路からの信号により、ヒータ42がオフされる。
また、温度検出部43により温調スペーサ24の温度が上限閾値温度であることが検出されると、冷却水流量が増加するように流体回路が制御される。たとえば、冷却水配管45に冷却水を供給する流路に開閉バルブを設け、流路の開閉制御により冷却水流量を調節することができる。あるいは、開閉バルブに代えて流量調節バルブで流量調節してもよいし、冷却水ポンプからの吐出量を制御する方式でもよい。上限閾値温度は、ロータ翼30のクリープ現象を抑制するために設定された温度である。
冷却水による冷却が開始された後、温度検出部43により、温調スペーサ24の温度が上限閾値温度より所定値低い冷却停止閾値温度が検出されると、不図示の制御回路からの信号により、冷却水流量の増加制御が終了される。
(冷却水による温調応答性とヒータによる温調応答性を考慮した機器配置)
ヒータ42、温度検出部43および冷却水配管45は、最下段のステータ翼33aから排気ガスの下流側に向けてこの順に配置されている。最下段のステータ翼33aの位置を基準として、近い位置にヒータ42が配置され、遠い位置に冷却水配管45が配置されている。上述したように、温度検出部43は、温調スペーサ24の下面外側接触部24bの近傍に配設されている。換言すると、温度検出部43は、ヒータ42と冷却水配管45との間に配置されている。温度検出部43は、ヒータ42および冷却水配管45から等距離の位置ではなく、ヒータ42よりも冷却水配管45に近い位置に配置されている。
ターボ分子ポンプ100では、通常、冷却水配管を流れる冷却水による冷却能力の方が、ヒータによる加熱能力よりも大きい。換言すれば、冷却水によるステータ翼33の温度低下速度よりも、ヒータによるステータ翼33の温度上昇速度の方が小さい。本実施形態では、温度検出部43がヒータ42よりも冷却水配管45に近い位置に配置されているので、冷却水配管45を流れる冷却水により温調スペーサ24の温度が低下すると、この温度変動は迅速に温度検出部43により検出される。このため、上述した冷却停止閾値温度が検出されると、冷却水を増量する制御が終了するので、冷やし過ぎることが防止されやすい。その結果、反応生成物の堆積を抑制する機能がより向上し、高精度の温度調節を行うことができる。
温度検出部43がヒータ42に近接していると、上限閾値温度(たとえば140℃)を超えると冷却が開始された後、実際はステータ翼の温度が冷却停止閾値温度に達していても温度検出部43で直ちに検出できない。そのため、ステータ翼が冷却停止閾値温度よりも低い温度となってから冷却が停止され、反応生成物の堆積が増えることがある。
(ヒータ42の温度応答性の向上)
タービンポンプ部P1への反応生成物の堆積を防止するためにヒータでケーシングを加熱するターボ分子ポンプでは、ケーシングなどの筐体の熱容量を考慮してヒータのサイズを決定する。この場合、ケーシングがベースに接触して載置される筐体であれば、ベースの熱容量も考慮することとなり、ヒータのサイズが大きくなる。
実施形態のターボ分子ポンプでは、ケーシング11とベース21のハウジング23とは、第1断熱材41a及び第2断熱材41bにより断熱されているため、ケーシング11の熱容量は、ケーシング11とベース21とが断熱されていない筐体構造の熱容量より小さい。このため、小型のヒータ42により、タービンポンプ部P1の温度上昇を迅速に行うことができる。すなわち、ヒータ42の温度応答性が向上する。
なお、上記では、冷却部による冷却能力が、加熱部による加熱能力より大きい場合として例示したが、逆に、加熱部による加熱能力が、冷却部による冷却能力より大きい構造とすることもできる。その場合には、温度検出部43は、冷却部よりも加熱部に近い位置に配置することが好ましい。
(温調プレートの温調制御とベースの温調制御)
上述したように、温調スペーサ24の温調制御は温度検出部43の検出結果で行われる。一方、ハウジング23に設置したヒータ61の温調制御は、温度検出部43とは別の温度検出部の検出信号で行われる。したがって、タービンポンプ部P1の温調と、ドラッグポンプ部P2の温調は独立して行われる。
以上説明した実施形態によるターボ分子ポンプの作用効果は以下の通りである。
(1)実施形態のターボ分子ポンプは、タービンポンプ部P1を収容するケーシング11およびドラッグポンプ部P2を収容するベース21とともにポンプ筐体10を構成する温調スペーサ24を備え、温調スペーサ24には、冷却水配管45(冷却部)、ヒータ42(加熱部)および温度検出部43が設けられている。
このような構成により、タービンポンプ部P1の最下段のステータ翼33aを含む下流側のステータ翼33の温度を精度良く制御することができる。
(2)(1)のターボ分子ポンプは、ガスの流れ方向に沿って順番に配置されたヒータ42、温度検出部43、冷却水配管45を備える。
このような構成により、タービンポンプ部P1の最下段のステータ翼33aを含む下流側のステータ翼33の温度を精度良く制御することができる。
(3)(1)のターボ分子ポンプでは、ヒータ42よりも冷却水配管45に近い位置に温度検出部43が配置されている。
このような構成により、タービンポンプ部P1の下流側のステータ翼33が冷却されすぎることがなく、反応生成物が堆積することが防止される。
(4)(1)から(3)のいずれかのターボ分子ポンプでは、温調ユニット55の冷却水配管45は第2断熱材41bによりベース21から断熱されている。そのため、冷却水配管45は、ベース21を冷却することなく温調スペーサ24のみを冷却することができ、冷却水配管45を小型化できる。
(5)(4)のターボ分子ポンプでは、ドラッグポンプ部P2を加熱するヒータ61が温調ユニット55のヒータ42とは別に設けられている。
このような構成により、ドラッグポンプ部P2のヒータ61はドラッグポンプ部P2の反応生成物の堆積を防止する。温調ユニット55のヒータ42はタービンポンプ部P1の下流側のステータ翼33aなどへの反応生成物の堆積を防止する。このため、タービンポンプ部とドラッグポンプ部の双方での反応生成物の堆積防止を効果的に行うことができる。
(6)(5)のターボ分子ポンプでは、ベース21は、ロータ翼30を回転駆動するモータ54を支持するベース部22と、ベース部22とは熱的に分離され、ドラッグポンプ部P2を加熱するヒータ61が設置されるハウジング23とを含む。ハウジング23がドラッグポンプ部P2での反応生成物の堆積防止の観点で加熱されても、ベース部22は加熱されないので、ベース21に設けられたモータ54の性能を抑制する必要がない。
(7)(6)のターボ分子ポンプでは、温調ユニット55に設けたヒータ42は、ベース21に設けたヒータ61によりドラッグポンプ部P2を加熱する温度よりも低い温度まででステータ翼33を加熱する。
このため、タービンポンプ部P1の下流側のステータ翼33が必要以上に加熱される怖れがなく、ロータ翼のクリープ劣化を抑制できる。
(8)(1)から(7)のいずれかのターボ分子ポンプでは、温調ユニット55に設けた温度検出部43の検出結果に基づき、温調ユニット55のヒータ42と冷却水配管45の駆動が制御される(9)(8)のターボ分子ポンプでは、ハウジング23に設けたヒータ61は温調ユニット55の温度検出部43とは別の温度検出部に基づき制御するようにした。換言すると、温調ユニット55のヒータ42はドラッグポンプ部P2の加熱制御とは独立して制御される。そのため、タービンポンプ部P1のステータ翼33の温度精度が向上する。
-変形例1-
図3は、本発明に係るターボ分子ポンプの領域IIの変形例を示す図である。
図3に図示される変形例は、温調スペーサ24のガス流路に晒される面をカバー71で覆うようにしている。
排気量を増大させたりして、タービンポンプ部P1のガス流路に大きな負荷がかかると、ロータ翼30の温度が上昇してステータ翼33にも多くの熱が伝熱される。このため、ステータ翼33,特に,最下段のステータ翼33aの温度が上昇し、温度検出部43が検出する温度が上限閾値温度に達する頻度が多くなる。その結果、冷却水配管45内における冷却水の流通頻度が増加する。温調スペーサ24のステータ翼載置部24dから温調スペーサ24の下面内側接触部24aに至るガス流路に面する領域RLの温度が、ターボ分子ポンプ100内のガス流路の中で最も低くなる。たとえば、領域RLの温度<カバー71の温度≦第1断熱材41aの温度となる。そのため、これらの領域RLに反応性ガスの堆積物が発生することがある。
変形例1では、温調スペーサ24の内周面がガス流路に面する領域RLに堆積物が堆積しないように、ガス流路の最下流側では温調スペーサ24のガス流路に晒される面をカバー71で覆うようにしている。カバー71は、中央に円形の開口を有する皿形状に形成されている。カバー71は薄い金属板などで製作することができる。カバー71の開口縁に沿って周方向に複数の締結孔が設けられている。第1断熱材41aには、その内周縁部に、環状の立ち上がり壁41a3が設けられている。立ち上がり壁41a3の上端面にはねじ孔が形成されている。
ボルト72をカバー71の締結孔に挿通し、カバー71は第1断熱材41aの立ち上がり壁41a3の上端面にボルト72で取り付けられる。
変形例1のターボ分子ポンプ100では、カバー71に反応生成物が所定量以上堆積した場合、温調ユニット55から筐体10を取り外し、回転体R、ステータ翼33を分解すれば、カバー71を第1断熱材41aから取り外すことが可能である。
図1、図2に示したカバー71を持たない実施形態のターボ分子ポンプでは、温調スペーサ24のガス流路に晒される面の領域RLに生成反応物が堆積するので、この堆積物を除去するには、温調スペーサ24をベース21から取り外す必要があり、保守点検作業が煩雑であった。
変形例の他の構成は、実施形態と同様である。
-変形例2-
図4は、本発明に係るターボ分子ポンプの領域IIの変形例を示す図である。変形例2の基本構成は変形例1の基本構成と同じである。
温調スペーサ24は、第3断熱材73を有している。
第3断熱材73(第2断熱部材の一例)は、冷却水配管45の近傍周囲に配置されている。具体的には、第3断熱材73は、リング状に形成されており、冷却水配管45及び冷却スペーサ46の周囲に配置されて、各部材を覆うようにかつ密着して配置されている。第3断熱材73は、例えば接着によって冷却スペーサ46に固定されている。さらに具体的には、第3断熱材73は、冷却スペーサ46の収容部46aの上部を覆う第1部分と、収容部46aの中心側の側部を覆う第2部分と、収容部46aの下部を覆うと共に冷却水配管45の下部に当接する第3部分とを有している。
第3断熱材73は、ヒータ42及びヒータ61の熱が冷却水配管45に伝熱することを抑制する。
第3断熱材73は、シリコンスポンジを有している。シリコンスポンジは、断熱耐熱性、断熱性に優れている。
第3断熱材73は、シリコンスポンジの表面に設けられたアルミ箔をさらに有している。つまり、第3断熱材73は、アルミ箔付きシリコンスポンジからなる。アルミ箔は、シリコンスポンジの表面に設けられていてもよいし、裏面に設けられていても良いし、両面に設けられていてもよい。アルミ箔は遮熱性が良いので、断熱性を維持してシリコンスポンジの厚みを薄くすることが可能であり、それにより省スペースを実現できる。
以上より、冷却水配管45が高温になることが防止される。つまり、冷却水の沸騰による配管損傷が生じにくい。
なお、第3断熱材の具体的な構造、形状、位置及び他の部材との関係は特に限定されない。
なお、上記各実施形態では、磁気軸受型のターボ分子ポンプ100として例示した。しかし、本発明は、メカニカル軸受型のターボ分子ポンプに適用することができる。
上記各実施形態では、ねじステータ部26は、ハウジング23に一体化された構造を有するターボ分子ポンプ100として例示した。しかし、本発明は、ねじステータ部26がハウジング23とは別部材として形成され、ねじステータ部26がハウジング23にボルト等の締結部材により取り付けられる構造を有するターボ分子ポンプに適用することができる。
温調ユニット55を構成する温調スペーサ24の形状は実施形態に限定されることはない。また、実施形態では、第1および第2断熱材41a、41bを設けたが、2つの断熱材のうち、いずれか一方を省略しても良い。
さらに、冷却水配管45による冷却水によりベース21が冷却されない構造であれば、冷却水配管45の取り付け構造も実施形態に限定されない。
[態様]
上述した実施形態および変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係るターボ分子ポンプは、軸方向に複数段に配列されたロータ翼およびステータ翼を有するタービンポンプ部と、前記タービンポンプ部の下流側に設けられたドラッグポンプ部と、前記タービンポンプ部を収容するケーシングと、前記ドラッグポンプ部を収容するベースと、前記ケーシングと前記ベースとの間に設けられた温調ユニットとを備え、前記温調ユニットは、前記ケーシングと前記ベースとともにポンプ筐体を構成する温調スペーサと、前記温調スペーサに設けられた冷却部、加熱部および温度検出部を含む。
このため、タービンポンプ部の下流側の複数段のステータ翼の温度を精度良く制御できる。
(第2項)第1の態様のターボ分子ポンプにおいて、前記タービンポンプ部の最下段のステータ翼から下流側に向かって、前記加熱部、前記温度検出部、前記冷却部がこの順番で配置されている。
ガスの流れ方向に沿って加熱部、温度検出部、冷却部を配置したので、冷却部により最下段のステータ翼が冷却され過ぎることが防止され、加熱部によるステータ翼の加熱が効果的である。その結果、ステータ翼の反応生成物の堆積を効果的に抑制できる。
(第3項)第1または第2の態様のターボ分子ポンプにおいて、前記温度検出部は、前記加熱部よりも前記冷却部に近い位置に配置されている。
温度検出部は冷却部による温調スペーサの温度低下を迅速に検出することができ、温度検出部が所定閾値温度を検出するとすぐに冷却部による冷却能力を落とすことができ、ステータ翼で反応生成物が堆積しないように高精度の温度調節を行うことができる。
(第4項)第1から第3の態様のいずれかのターボ分子ポンプにおいて、前記温調ユニットは、前記温調スペーサを前記ベースから断熱する断熱材をさらに有し、前記冷却部は前記断熱材と前記温調スペーサとの間に設けられている。
断熱材により冷却部がベースを冷却せず、温調スペーサを十分に冷却することができる。このため、冷却部を小型化しても、温調スペーサを介してステータ翼を適温に冷却することができる。また、断熱材により冷却部がドラッグポンプ部を冷却することがなく、ドラッグポンプ部での反応生成物の堆積に悪影響を及ぼすこともない。
(第5項)第4の態様のターボ分子ポンプにおいて、前記ベースには、前記ドラッグポンプ部を加熱する加熱部が前記加熱部とは別に設けられている。
このため、タービンポンプ部とドラッグポンプ部の双方での反応生成物の堆積防止を効果的に行うことができる。
(第6項)第5の態様のターボ分子ポンプにおいて、前記ベースは、前記ロータ翼を回転駆動するモータを支持する第1部材と、前記第1部材とは熱的に分離され、前記ドラッグポンプ部を加熱する加熱部が設置される第2部材とを含む。
加熱部で第2部材を加熱しても、第1部材は加熱されないので、モータ性能を抑制する必要がない。
(第7項)第6の態様のターボ分子ポンプにおいて、前記温調ユニットに設けた加熱部は、前記ベースに設けた加熱部により前記ドラッグポンプ部を加熱する温度よりも低い温度まで前記ステータ翼を加熱する。
ベースが加熱部により所定温度に加熱され、ドラッグポンプ部における反応生成物の堆積が抑制される。また、温調ユニットの加熱部は、ベース加熱温度よりも低い適温に調節され、ロータ翼のクリープ劣化への影響を排除しつつ、ステータ翼への反応生成物の堆積を確実に防止することができる。
(第8項)第1から第7の態様のいずれかのターボ分子ポンプにおいて、前記温調ユニットに設けた前記温度検出部の検出結果に基づき、前記温調ユニットの前記加熱部と前記冷却部の駆動が制御されるとともに、前記ベースに設けた前記加熱部は、前記温度検出部とは別に設けた温度検出部の検出結果に基づき制御される。
このため、タービンポンプ部とドラッグポンプ部の双方での反応生成物の堆積防止を精度よく行うことができる。
本発明は、上記実施形態および種々の変形例の内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
11 ケーシング
21 ベース
22 ベース部
23 ハウジング
23a フランジ部
24 温調スペーサ
24a 下面内側接触部
24b 下面外側接触部
24c 上面接触部
24d ステータ翼載置部
30 ロータ翼
30a 最下段のロータ翼
33 ステータ翼
33a 最下段のステータ翼
41a 第1断熱材(断熱材)
41b 第2断熱材(断熱材)
42 ヒータ(加熱部)
43 温度検出部
45 冷却水配管(冷却部)
55 温調ユニット
61 ヒータ(別の加熱部)
65 断熱材
71 カバー
73 第3断熱材(断熱部材)
100 ターボ分子ポンプ
P1 タービンポンプ部
P2 ドラッグポンプ部

Claims (13)

  1. 軸方向に複数段に配列されたロータ翼およびステータ翼を有するタービンポンプ部と、
    前記タービンポンプ部の下流側に設けられたドラッグポンプ部と、
    前記タービンポンプ部を収容するケーシングと、
    前記ドラッグポンプ部を収容するベースと、
    前記ケーシングと前記ベースとの間に設けられた温調ユニットとを備え、
    前記温調ユニットは、前記ケーシングと前記ベースとともにポンプ筐体を構成する温調スペーサと、前記温調スペーサに設けられた冷却部、加熱部および温度検出部を含むターボ分子ポンプ。
  2. 請求項1に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記タービンポンプ部の最下段のステータ翼から下流側に向かって、前記加熱部、前記温度検出部、前記冷却部がこの順番で配置されているターボ分子ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記温度検出部は、前記加熱部よりも前記冷却部に近い位置に配置されているターボ分子ポンプ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記温調ユニットは、前記温調スペーサを前記ベースから断熱する断熱材をさらに有し、前記冷却部は前記断熱材と前記温調スペーサとの間に設けられているターボ分子ポンプ。
  5. 請求項4に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記ベースには、前記ドラッグポンプ部を加熱する加熱部が前記加熱部とは別に設けられているターボ分子ポンプ。
  6. 請求項5に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記ベースは、前記ロータ翼を回転駆動するモータを支持する第1部材と、前記第1部材とは熱的に分離され、前記ドラッグポンプ部を加熱する前記加熱部が設置される第2部材とを含むターボ分子ポンプ。
  7. 請求項6に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記温調ユニットに設けた加熱部は、前記ベースに設けた加熱部により前記ドラッグポンプ部を加熱する温度よりも低い温度に前記ステータ翼を加熱するターボ分子ポンプ。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記温調ユニットに設けた前記温度検出部の検出結果に基づき、前記温調ユニットの前記加熱部と前記冷却部の駆動が制御されるターボ分子ポンプ。
  9. 請求項8に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記ベースに設けた前記加熱部は、前記温度検出部とは別に設けた温度検出部の検出結果に基づき制御されるターボ分子ポンプ。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記温調スペーサがガス流路に露出する箇所には着脱機構を有するカバーが設けられるターボ分子ポンプ。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記冷却部の近傍周囲に配置された断熱部材をさらに備えているターボ分子ポンプ。
  12. 請求項11に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記断熱部材はシリコンスポンジを有しているターボ分子ポンプ。
  13. 請求項12に記載のターボ分子ポンプにおいて、
    前記断熱部材は前記シリコンスポンジの表面に設けられたアルミ箔をさらに有しているターボ分子ポンプ。

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