JP2022073694A - リコータ装置および積層造形装置 - Google Patents

リコータ装置および積層造形装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2022073694000001
【課題】リコータが損傷することを抑制したリコータ装置を提供する。
【解決手段】リコータ装置は、第1方向に整列する金属製の複数のリコータ要素102を含むリコータ101と、第1方向に延在してリコータ101を保持するホルダ103と、を備え、リコータ101がホルダ103に保持されている状態において、複数のリコータ要素102は、協働して、第1方向に沿って延在する下面S1を形成し、第1方向に隣り合うリコータ要素102同士は、少なくとも下面S1を形成している位置で互いに分割されており、それぞれのリコータ要素102は、第1方向に交差する第2方向に向けて押圧された際に、当該第2方向に向かって他のリコータ要素102から独立して変位する。
【選択図】図2

Description

本発明は、リコータ装置および積層造形装置に関する。
特許文献1には、材料である粉末を固化させて造形物を製造する積層造形装置が記載されている。この積層造形装置は、粉末を含む粉末床及び造形物を保持可能な造形テーブルと、造形テーブルに保持された粉末をレーザにより固化させるレーザ光射出部と、造形テーブルに供給される粉末を堆積させる粉末供給テーブルと、粉末供給テーブルに堆積している粉末を造形テーブルへ掻き寄せるリコータ装置とを備えた積層造形装置が開示されている。
特開2007-307742号公報
積層造形装置を用いて、金属積層造形が行われ得る。金属積層造形とは、金属粉末をマイクロメートルオーダーの厚さで敷き、レーザにより金属粉末を溶かして製品を成型させる技術である。金属積層造形では、水平方向に移動するリコータを用いて金属粉末を平坦に均しながら敷く。しかしながら、レーザの照射によって造形物が形成される際に、造形物に反り上がりが生じることがある。この場合、造形物に生じた反り上がりにリコータが接触することで、当該リコータに傷がつくことが考えられる。リコータが傷ついた場合、粉末の塗布面が平坦にならないことにより、造形物の品質が低下する虞がある。
本発明の一形態は、リコータが損傷することを抑制したリコータ装置及び積層造形装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るリコータ装置は、第1方向に整列する金属製の複数のリコータ要素を含むリコータと、第1方向に延在してリコータを保持するホルダと、を備え、リコータがホルダに保持されている状態において、複数のリコータ要素は、協働して、第1方向に沿って延在する扁平面を形成し、複数のリコータ要素のうち第1方向に隣り合うリコータ要素同士は、少なくとも扁平面を形成している位置で互いに分割されており、それぞれのリコータ要素は、第1方向に交差する第2方向に向けて押圧された際に、当該第2方向に向かって他のリコータ要素から独立して変位可能となっている。
上記リコータ装置によれば、複数のリコータ要素によって形成される扁平面が金属粉末の塗布面上を移動することによって、金属粉末を平坦に均すことができる。リコータ要素は金属製であるため、造形物に生じた反り上がりがいずれかのリコータ要素に接触したとしても、反り上がりによってリコータ要素が傷つけられることが抑制されている。また、反り上がりに接触されたリコータ要素は、反り上がりによって押圧された向きに変位する。これにより、当該リコータ要素は反り上がりを乗り越えることができる。以上のとおり、上記リコータ装置では、リコータが損傷することが抑制される。
リコータ要素は、第1方向に沿った中心軸線を有する螺旋状体の1ピッチであってよく、扁平面は、螺旋状体の外周面であってよい。この構成では、螺旋状体の中心軸線を第1方向に合わせることにより、螺旋状体の外周面によって第1方向に沿った扁平面が構成される。複数のリコータ要素が一体的に形成されているため、リコータを簡便に取り扱うことができる。
複数のリコータ要素は、それぞれ板状をなしており、板厚方向を第1方向として整列していてもよい。この構成では、板厚方向を第1方向に合わせて複数のリコータ要素を整列させることにより、互いに隣り合うリコータ要素の周面によって第1方向に沿った扁平面が構成される。それぞれのリコータ要素同士が別体となっているので、隣り合うリコータ要素同士が干渉し合うことが抑制される。
複数のリコータ要素は、板厚方向に沿って貫通孔を有しており、リコータは、貫通孔に挿通される可撓性のポールを含んでいてよい。この構成では、ポールによって複数のリコータ要素が纏められるため、リコータを簡便に取り扱うことができる。
ホルダは、第2方向においてリコータとの間に配置される緩衝材を含んでもよい。この構成では、例えば、いずれかのリコータ要素が反り上がりによって第2方向に沿ってホルダ側に変位したとしても、緩衝材の作用によって元の位置に復元しやすい。
複数のリコータ要素は、それぞれ板状をなしており、第2方向を板厚方向として、板厚方向に交差する幅方向を第1方向として整列していてよい。この構成では、板状のリコータ要素の板厚方向が第2方向になっているので、リコータ要素の板厚方向に交差する表面によって第1方向に沿った扁平面が構成される。
リコータは、第1方向に互いに離間して複数のスリットが並列された金属板を有し、複数のリコータ要素は、金属板のうちの隣り合うスリット同士の間の部分であってよい。複数のリコータ要素が一体的に形成されているため、リコータを簡便に取り扱うことができる。
本発明の一形態に係る積層造形装置は、チャンバと、チャンバ内に配置され、粉末を含む粉末床を保持する作業テーブルと、作業テーブルに保持された粉末にエネルギビームを照射する照射装置と、チャンバ内に配置され、粉末床の表面を均す上記リコータ装置と、を含む。
本発明の一形態によれば、リコータが損傷することを抑制したリコータ装置及び積層造形装置が提供される。
一例の積層造形装置を示す縦断面図である。 一例のリコータ装置の構造を説明するための模式図である。 例示的な一実施形態に係るリコータ装置を示す正面図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 例示的な他の実施形態に係るリコータ装置を示す正面図である。 図5のVI-VI線に沿った断面図である。 例示的なさらに他の実施形態に係るリコータ装置を示す正面図である。 図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示す積層造形装置は、いわゆる3D(三次元)プリンタである。以下の説明では、積層造形装置を単に、「造形装置1」と称する。造形装置1は、層状に配置した金属粉末2に部分的にエネルギを付与して、金属粉末2を焼結又は溶融する。造形装置1は、金属粉末2の焼結又は溶融を繰り返して三次元の造形物3を製造する。
造形物3は、例えば機械部品などである。なお、造形物3は、その他の構造物であってもよい。金属粉末2は、例えばチタン系金属粉末、インコネル(登録商標)粉末、アルミニウム粉末、ステンレス粉末等である。造形物3の材料である粉末は、金属粉末に限定されない。粉末は、例えばCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)など、炭素繊維と樹脂を含んでもよい。また、粉末は、その他の材料を含んでもよい。例えば、粉末は、導電性を有する導電体材料を含んでもよい。
造形装置1は、真空チャンバ4と、作業テーブル5と、昇降装置6と、粉末供給装置7と、電子線照射装置8(照射装置)と、造形タンク10と、コントローラ18と、を備える。真空チャンバ4は、内部を真空(低圧)状態とすることが可能な容器である。真空チャンバ4には、図示しない真空ポンプが接続されている。作業テーブル5の形状は、例えば板状である。作業テーブル5の形状は、平面視において、例えば円形である。作業テーブル5の形状は、円形に限定されない。作業テーブル5の形状は、矩形でもよい。また、作業テーブル5の形状は、その他の形状でもよい。
作業テーブル5上には基板15が配置される。基板15上には、造形物3の材料である金属粉末2が配置される。基板15上の金属粉末2は、例えば層状に複数回に分けて配置される。
作業テーブル5及び基板15は、真空チャンバ4内において、造形タンク10内に配置されている。造形タンク10内において、作業テーブル5は、Z方向(上下方向)に移動可能である。そして、作業テーブル5は、金属粉末2の層数に応じて順次降下する。造形タンク10の側壁10aは、作業テーブル5の移動を案内する。側壁10aの形状は、作業テーブル5の外形に対応する。例えば、作業テーブル5の形状が円板であるとき、側壁10aが囲む領域の形状は、円筒形である。また、作業テーブル5の形状が矩形であるとき、側壁10aが囲む領域の形状は、角筒状である。造形タンク10の側壁10a及び作業テーブル5は、金属粉末2及び造形された造形物3を収容する収容部を形成する。作業テーブル5は、造形タンク10の底部を構成してもよい。
昇降装置6は、作業テーブル5を昇降させる。昇降装置6が作業テーブル5を昇降させることにより、作業テーブル5上の基板15、基板15上の金属粉末2及び造形物3は、昇降する。昇降装置6は、例えばラックアンドピニオン方式の駆動機構を含む。これらの機構により、昇降装置6は、作業テーブル5をZ方向に移動させる。昇降装置6は、上下方向部材6a(ラック)と、駆動源6bと、を含む。上下方向部材6aは、作業テーブル5の裏面に連結されて下方に延びる棒状の部材である。駆動源6bは、上下方向部材6aを駆動する。駆動源6bとしては、例えば電動モータを用いてよい。電動モータの出力軸にはピニオンが設けられる。そして、上下方向部材6aの側面にはピニオンと噛み合う歯形が設けられる。電動モータが駆動されると、ピニオンが回転する。このピニオンの回転によって動力が伝達される。その結果、上下方向部材6aが上下方向に移動する。電動モータの回転を停止すると、上下方向部材6aが位置決めされる。その結果、作業テーブル5のZ方向の位置が決まるので、作業テーブル5の位置が保持される。昇降装置6は、ラックアンドピニオン方式の駆動機構に限定されない。例えば、昇降装置6は、ボールねじ、シリンダなど、その他の駆動機構を備えてもよい。
粉末供給装置7は、原料タンク11を含む。原料タンク11は、原料である金属粉末2を貯留する貯留部である。原料タンク11は、真空チャンバ4内に配置されている。原料タンク11は、Z方向において作業テーブル5より上方に配置されている。原料タンク11は、例えば、Z方向と交差するX方向において、電子線照射装置8による電子線の照射領域Dの両側に配置されている。原料タンク11の底部には、吐出口が設けられている。吐出口は、例えばY方向に連続している。Y方向は、X方向及びZ方向に交差する方向である。
原料タンク11より下方には、造形タンク10の側壁10aの上端部から側方に延びる張出板12が設けられている。張出板12は、作業テーブル5の周囲において、Z方向に交差する平面を形成している。
粉末供給装置7は、金属粉末2を均す粉末塗布機構であるリコータ装置100を含む。リコータ装置100は、リコータ101を備えている。リコータ101は、作業テーブル5及び張出板12の上方で、X方向に移動可能である。リコータ101は、この移動によって、張出板12上に堆積する金属粉末2を作業テーブル5上に掻き寄せる。さらに、リコータ101は、この移動によって、作業テーブル5上の金属粉末2の積層物の最上層の表面2a(上面)を均す。以下、「金属粉末2の積層物」を粉末床Aという。リコータ101は、粉末床Aの表面2aに当接して、粉末床Aの高さを均一にする。リコータ101は、Y方向に所定の幅を有する。粉末塗布機構のY方向の長さは、例えば作業テーブル5のY方向の全長に対応している。
リコータ装置100は、リコータ101を水平方向に沿って移動させる機構として、例えばラックアンドピニオン方式の駆動機構を含んでもよい。リコータ装置100は、駆動機構として、ガイドレール、無端ベルト、ボールねじ、電動モータ、シリンダ等を含んでもよい。
電子線照射装置8は、エネルギビームとしての電子ビーム(電子線)を照射する電子銃(不図示)を含む。図1では、出射された電子ビームが通過する照射領域Dを2点鎖線で示している。電子銃から出射された電子ビームは、真空チャンバ4内に照射される。電子ビームは、金属粉末2を加熱する。つまり、電子線照射装置8は、金属粉末2にエネルギを付与する。その結果、金属粉末2が加熱されるので、溶融又は焼結する。電子線照射装置8は、粉末床Aの金属粉末2を固める粉末固化部である。また、電子線照射装置8は、粉末床Aにエネルギを付与するエネルギ付与部である。
電子線照射装置8は、電子ビームの照射を制御するコイル装置を含んでもよい。コイル装置は、例えば収差コイル、フォーカスコイル及び偏向コイルを備える。収差コイルは、電子銃から出射される電子ビームの周囲に設置され、電子ビームを収束させる。フォーカスコイルは、電子銃から出射される電子ビームの周囲に設置され、電子ビームのフォーカス位置のずれを補正する。偏向コイルは、電子銃から出射される電子ビームの周囲に設置され、電子ビームの照射位置を調整する。偏向コイルは、電磁的なビーム偏向を行う。電磁的なビーム偏向によれば、電子ビームの照射時における走査速度が機械的なビーム偏向よりも高速になる。電子銃及びコイル部は、真空チャンバ4の上部に配置されている。電子銃から出射された電子ビームは、コイル部によって、収束され、焦点位置が補正され、走査速度が制御され、金属粉末2の照射位置に到達する。
制御部であるコントローラ18は、造形装置1の装置全体の動作を制御する。コントローラ18は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等のハードウェアと、ROMに記憶されたプログラム等のソフトウェアと、を含むコンピュータである。コントローラ18は、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などを含む。コントローラ18は、演算部及びメモリを含む。コントローラ18は、電子線照射装置8、粉末供給装置7及び昇降装置6と電気的に接続されている。コントローラ18は、各種指令信号を生成できる。メモリは、各種制御に必要なデータを保存できる。
コントローラ18は、電子線照射装置8に指令信号を送信して、電子ビームの照射時期、照射位置等の制御(照射制御)を行う。コントローラ18は、金属粉末2を溶融させる際の電子ビームの照射制御を行う。コントローラ18は、粉末供給装置7に指令信号を送信して、金属粉末2の供給時期及び供給量を制御することができる。コントローラ18は、リコータ装置100に指令信号を送信して、リコータ101の動作時期等の制御を行ってもよい。
続いて、リコータ装置100について更に詳細に説明する。図2は、一例のリコータ装置100の構造を説明する模式図である。リコータ装置100は、ホルダ103とリコータ101とを含む。ホルダ103は、リコータ101を保持する保持部として機能する。ホルダ103は、第1方向D1に延在している。第1方向D1は、図面におけるY方向である。例えば、ホルダ103のY方向の長さは、作業テーブル5のY方向の全長に対応していてよい。
リコータ101は、金属製の複数のリコータ要素102を含む。リコータ101として利用される金属の種類は、金属粉末2の材質に応じて異なっていてよい。例えば、リコータ101として利用される金属の種類は、金属粉末2の種類と同じであってよい。この場合、リコータ101の摩耗によって、リコータ101を形成する金属が金属粉末2に混入したとしても、そのような混入による弊害を抑制できる。張力・加工性の観点から金属粉末2を構成する金属をリコータ101の材料として利用できない場合は、特性の近い材料を使用してもよい。例えば、金属粉末2が鉄系粉末である場合には、SUS材によってリコータ101を形成してもよい。
複数のリコータ要素102は、第1方向D1に沿って整列している。リコータ101がホルダ103に保持されている状態において、複数のリコータ要素102は、協働して、第1方向D1に沿って延在する下面S1(扁平面)を形成する。下面S1は、ホルダ103から下向きに露出している。下面S1は、作業テーブル5の上面に対面している。下面S1は、凹凸のない扁平面である。扁平面とは、造形装置1に要求される造形精度の範囲において、実質的に扁平な面であることを意味する。すなわち、下面S1によって粉末床Aの表面2aが均された場合、粉末床Aの表面2aは、造形装置1の造形精度に許容される程度に平坦になる。
複数のリコータ要素102のうち第1方向D1に隣り合うリコータ要素102同士は、少なくとも下面S1を形成している位置で互いに分割されている。それぞれのリコータ要素102は、第1方向D1に交差する第2方向D2に沿って押圧された際に、当該第2方向D2に向かって他のリコータ要素102から独立して変位する。独立して変位とは、実質的に独立して変位することを含む。すなわち、一のリコータ要素102が第2方向D2に向かって変位する際に、隣り合う他のリコータ要素102は、静止していてもよいし、押圧されたリコータ要素102の変位よりも小さく変位してもよい。図示例では、複数のリコータ要素102のうちの1つであるリコータ要素102Aが第2方向D2に向けて押圧された状態が示されている。
上記リコータ装置100では、ホルダ103に保持されたリコータ101が粉末床A上をX方向に沿って水平に移動する。リコータ101の移動に伴い、複数のリコータ要素102によって形成される下面S1は、金属粉末2の塗布面上を移動する。これによって、金属粉末2は平坦に均らされる。電子線照射装置8は、造形物3の一層分の形状に対応して金属粉末2に電子ビームを照射する。電子ビームが照射された金属粉末2が溶融又は焼結することによって、造形物の一層分が形成される。その後、再びリコータ101が粉末床A上を水平に移動することによって、形成された造形物の上に新たに金属粉末2が配置される。
電子線照射装置8からの電子ビームが金属粉末2を溶融又は焼結する場合、造形物3に反り上がりが形成され得る。造形物3における反り上がり部分は、X方向に移動するリコータに接触し得る。例えば、リコータがシリコーンゴム等の材料によって形成されている場合、リコータは造形物3の反り上がりを乗り越え得る。しかし、リコータが反り上がりに接触することによって、リコータが損傷することが考えられる。また、リコータが金属製である場合、リコータが損傷することは抑制される。しかし、リコータが反り上がりに接触した際に、リコータが反り上がりを乗り越えられずに、リコータのX方向の移動が停止することが考えられる。
一例のリコータ装置100では、リコータ要素102が金属製である。そのため、造形物3に生じた反り上がりがリコータ要素102に接触したとしても、リコータ要素102が傷つけられることが抑制されている。
さらに、造形物3に生じた反り上がりがいずれかのリコータ要素102に接触した場合、リコータ要素102が反り上がりから相対的に押圧される。この場合、リコータ101の水平方向における移動が停止する虞がある。しかしながら、一例のリコータ装置100では、反り上がりと接触したリコータ要素102が、反り上がりによって押圧された向きに変位する。造形物3が上方に向かって反り上がっている場合、リコータ要素102は上向きに変位し得る。そのため、リコータ101がX方向に移動する際に、リコータ要素が反り上がりを乗り越えることができる。このように、一例のリコータ装置100では、リコータ101が損傷することが抑制される。また、リコータ装置100のX方向における移動が停止することが抑制される。
続いて、一例のリコータ装置について、例示的な各実施形態について説明する。図3は、リコータ装置の例示的な一実施形態を示す正面図である。図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。図3及び図4に示すリコータ装置200は、リコータ装置100に代えて造形装置1に利用することができる。リコータ装置200は、ホルダ230とリコータ210とを含む。
ホルダ230は、リコータ210を保持する。ホルダ230は、Y方向に延在している。例えば、ホルダ230のY方向の長さは、作業テーブル5のY方向の全長に対応していてよい。一例のホルダ230は、連結部231及び保持部233を含む。連結部231は、ホルダ230をX方向に沿って移動させるための駆動機構に連結される。保持部233は、リコータ210を保持する。保持部233は、円筒状の空間233aを形成している。この空間233aの軸方向は、Y方向に沿っている。保持部233は、ホルダ230の下面に形成された開口233bを有する。開口233bは、Y方向に沿って形成されている。開口233bのY方向における長さは、少なくともリコータ210よりも長い。開口233bは、円筒状の空間233aに繋がっている。
保持部233には、緩衝材235が設けられている。緩衝材235は、保持部233の内周面233cに固定されている。内周面233cは空間233aを画定している。図示例では、緩衝材235は、内周面233cのうちの、開口233bの上方に配置されている。すなわち、緩衝材235は、Z方向において開口233bと対向している。緩衝材235は、Y方向に延在している。Y方向において、緩衝材235の長さは、例えば、開口233bの長さと同じあってよい。
一例のリコータ210は、金属製の引張コイルバネ(螺旋状体)である。図示例の引張コイルバネの素線の断面形状は、例えば円形状である。引張コイルバネの外径及び内径の大きさは、特に限定されない。リコータ210を構成する引張コイルバネは、Y方向(第1方向)に沿った中心軸線を有する。リコータ210を構成するリコータ要素211は、引張コイルバネの1ピッチ分として定義することができる。この定義の下では、隣接するリコータ要素211同士は、螺旋方向において互いに連続して形成されている。また、隣接するリコータ要素211同士は、螺旋方向において互いに連続している部分以外の位置では、Y方向において互いに分割されている。
Y方向から見て、引張コイルバネの外周の直径210Lは、保持部233の空間233aの直径230Lよりも小さい。また、引張コイルバネの外周の直径210Lは、X方向における開口233bの距離233Lよりも大きい。保持部233の空間233a内にリコータ210が配置された場合、開口233bからのリコータ210の脱落が抑制される。緩衝材235は、保持部233の内周面233cとリコータ210の外周面との間に配置されている。緩衝材235は、リコータ210を開口233b側に付勢する。
複数のリコータ要素211は、第1方向D1に沿って整列している。リコータ210がホルダ230に保持されている状態において、複数のリコータ要素211は、協働して、第1方向D1に沿って延在する下面S2(扁平面)を形成する。下面S2は、リコータ210を構成する引張コイルバネの外周面によって構成されている。下面S2は、ホルダ230の開口233bから下向きに露出している。下面S2は、作業テーブル5の上面に対面している。下面S2は、実質的に凹凸のない扁平面である。下面S2の扁平度合いは、引張コイルバネの線径によって決定され得るので、金属粉末2の粒径が小さい場合には、引張コイルバネの線径も小さくてよい。
複数のリコータ要素211のうち第1方向D1に隣り合うリコータ要素211同士は、少なくとも下面S2を形成している位置で互いに分割されている。それぞれのリコータ要素211は、Z方向に沿って上向きに押圧された際に、他のリコータ要素211から独立して上向きに変位する。
リコータ装置200では、リコータ要素211が金属製である。そのため、造形物3に生じた反り上がりがリコータ要素211に接触したとしても、リコータ要素211が傷つけられることが抑制されている。
さらに、リコータ装置200では、反り上がりと接触したリコータ要素211が、反り上がりによって押圧された向きに変位する。造形物3が上方に向かって反り上がっている場合、リコータ要素211は上向きに変位し得る。そのため、リコータ210がX方向に移動する際に、リコータ要素211が反り上がりを乗り越えることができる。
また、リコータ要素211は、Y方向に沿った中心軸線を有する引張コイルバネの1ピッチである。扁平面をなす下面S2は、複数のリコータ要素211の外周面によって形成されている。この構成では、複数のリコータ要素211が一体的に形成されて引張コイルバネ(リコータ210)を構成しているため、リコータを簡便に取り扱うことができる。
また、ホルダ230は、Z方向においてリコータ210との間に配置される緩衝材235を含んでいる。この構成では、例えば、いずれかのリコータ要素211が反り上がりによってZ方向に沿ってホルダ側に変位したとしても、緩衝材235の作用によって元の位置に復元しやすい。
図5は、例示的な他の実施形態に係るリコータ装置を示す正面図である。図6は、図5のVI-VI線に沿った断面図である。図5及び図6に示すリコータ装置300は、リコータ装置100に代えて造形装置1に利用することができる。リコータ装置300は、ホルダ330とリコータ310とを含む。
ホルダ330は、リコータ310を保持する。ホルダ330は、Y方向に延在している。例えば、ホルダ330のY方向の長さは、作業テーブル5のY方向の全長に対応していてよい。一例のホルダ330は、連結部331及び保持部333を含む。連結部331は、ホルダ330をX方向に沿って移動させるための駆動機構に連結される。保持部333は、リコータ310を保持する。保持部333は、円筒状の空間333aを形成している。この空間333aの軸方向は、Y方向に沿っている。保持部333はホルダ330の下面に形成された開口333bを有する。開口333bは、Y方向に沿って形成されている。開口333bのY方向における長さは、少なくともリコータ310よりも長い。開口333bは、円筒状の空間333aに繋がっている。
保持部333には、緩衝材335が設けられている。緩衝材335は、保持部333の内周面333cに固定されている。内周面333cは空間333aを画定している。図示例では、緩衝材335は、内周面333cのうちの、開口333bの上方に配置されている。すなわち、緩衝材335は、Z方向において開口333bと対向している。緩衝材335は、Y方向に延在している。Y方向において、緩衝材335の長さは、例えば、開口333bの長さと同じあってよい。
一例のリコータ310は、板状をなす金属製の複数のリコータ要素311と、円柱状のポール313とを含む。図示例のリコータ要素311は、円環板状を呈している。すなわち、リコータ要素311は、円環状の一対の側面と、Y方向を軸とする筒状の内周面及び外周面とを有する。複数のリコータ要素311は、板厚方向をY方向として整列している。一例において、リコータ要素311は、板厚方向に沿って円形の貫通孔311aを有している。ポール313は、複数のリコータ要素311のそれぞれの貫通孔311aに挿通されている。Y方向から見て、ポール313の直径は、リコータ要素311の貫通孔311aの直径と略同じであってよい。ポール313は、例えば、シリコーン、フッ素ゴム等の耐熱性及び可撓性を有する材料によって形成されている。ポール313が挿通された状態において、Y方向に隣り合うリコータ要素311同士は互いに接触していてよい。なお、ポール313の端部には、ポール313からリコータ要素311が脱落しないための留め具が設けられていてもよい。
Y方向から見て、リコータ310の外周の直径310Lは、保持部333の空間333aの直径330Lよりも小さい。また、リコータ310の外周の直径310Lは、X方向における開口333bの距離333Lよりも大きい。保持部333の空間333a内にリコータ310が配置された場合、開口333bからのリコータ310の脱落が抑制される。緩衝材335は、保持部333の内周面333cとリコータ310の外周面との間に配置されている。緩衝材335は、リコータ310を開口333b側に付勢する。
複数のリコータ要素311は、第1方向D1に沿って整列している。リコータ310がホルダ330に保持されている状態において、複数のリコータ要素311は、協働して、第1方向D1に沿って延在する下面S3(扁平面)を形成する。下面S3は、リコータ310を構成する複数のリコータ要素311の外周面によって構成されている。下面S3は、ホルダ330の開口333bから下向きに露出している。下面S3は、作業テーブル5の上面に対面している。下面S3は、凹凸のない扁平面である。それぞれのリコータ要素311は、Z方向に向けて押圧された際に、当該Z方向に向かって他のリコータ要素311から独立して変位する。
リコータ装置300では、リコータ要素311が金属製である。そのため、造形物3に生じた反り上がりがリコータ要素311に接触したとしても、リコータ要素311が傷つけられることが抑制されている。
さらに、リコータ装置300では、反り上がりと接触したリコータ要素311が、反り上がりによって押圧された向きに変位する。造形物3が上方に向かって反り上がっている場合、リコータ要素311は上向きに変位し得る。そのため、リコータ310がX方向に移動する際に、リコータ要素311が反り上がりを乗り越えることができる。
複数のリコータ要素311は、それぞれ板状をなしており、板厚方向をY方向として整列している。この構成では、互いに隣り合うリコータ要素311の外周面によってY方向に沿った下面S3が構成される。それぞれのリコータ要素311同士が別体となっているので、隣り合うリコータ要素311同士の変位が干渉し合うことが抑制される。なお、いずれかのリコータ要素311の変位がポール313に伝達される場合、ポール313を介して他のリコータ要素311が変位することがある。
複数のリコータ要素311は、板厚方向に沿って貫通孔311aを有しており、リコータ310は、貫通孔311aに挿通される可撓性のポール313を含んでいる。この構成では、ポール313によって複数のリコータ要素311が纏められるため、リコータ310を簡便に取り扱うことができる。
また、ホルダ330は、Z方向においてリコータ310との間に配置される緩衝材335を含んでいる。この構成では、例えば、いずれかのリコータ要素311が反り上がりによってZ方向に沿ってホルダ側に変位したとしても、緩衝材335の作用によって元の位置に復元しやすい。
図7は、例示的なさらに他の実施形態に係るリコータ装置を示す正面図である。図8は、図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。図7及び図8に示すリコータ装置400は、リコータ装置100に代えて造形装置1に利用することができる。リコータ装置400は、ホルダ430とリコータ410とを含む。
ホルダ430は、リコータ410を保持する。ホルダ430は、Y方向に延在している。例えば、ホルダ430のY方向の長さは、作業テーブル5のY方向の全長に対応していてよい。一例のホルダ430は、連結部431及び保持部433を含む。連結部431は、ホルダ430をX方向に沿って移動させるための駆動機構に連結される。保持部433は、リコータ410を保持する。保持部433は、一対の溝434,435を含む。一対の溝434,435は、Y方向に沿って延在している。一対の溝434,435は、作業テーブル5側を向いて開口している。すなわち、一対の溝434,435は、保持部433の下面において上向きに凹状に形成されている。一対の溝434,435のY方向における長さは、リコータ410の長さ以上であってよい。一対の溝434,435のうちの一方の溝434は、Y方向から見て、X方向の一方側に配置されている。一対の溝434,435のうちの他方の溝435は、Y方向から見て、X方向の他方側に配置されている。溝434と溝435とは互いに平行に形成されている。
一例のリコータ410は、金属板によって形成されている。金属板は、例えば0.02mm~0.1mm程度の厚さを有していてよく、板厚方向に弾性変形可能となっている。リコータ410は、例えば矩形状を有している。リコータ410は、短辺の延在方向に沿って形成された複数のスリット411を有する。複数のスリット411は、短辺の延在方向の中央に形成されている。複数のスリット411は、長辺の延在方向に互いに離間して並列されている。リコータ410は、一対の溝434,435に一対の長辺部分412,413がそれぞれ挿入されることによって、ホルダ430に保持される。リコータ410がホルダ430に保持された場合、リコータ410はY方向から見てU字状に湾曲する。例えば、リコータ410は、ホルダ430に保持されているときに、ボルト等の固定部材によってホルダ430に固定されてもよい。
リコータ410がホルダ430に保持された状態では、複数のスリット411は、X方向及びZ方向に沿った平面上に延在し、Y方向に互いに離間して並列される。リコータ410は、複数のリコータ要素415を含む。複数のリコータ要素415はリコータ410のうちの隣り合うスリット411同士の間の部分である。複数のリコータ要素415は、それぞれ板状をなしている。
リコータ410がホルダ430に保持されている状態において、複数のリコータ要素415は、協働して、Y方向に沿って延在する下面S4を形成する。複数のリコータ要素415は、板厚方向に交差する幅方向をY方向として整列している。また、下面S4の最下端の位置では、複数のリコータ要素415は、Z方向を板厚方向とする。下面S4は、作業テーブル5の上面に対面している。下面S4は、実質的に凹凸のない扁平面である。それぞれのリコータ要素415は、Z方向に向けて押圧された際に、当該Z方向に向かって他のリコータ要素415から独立して変位する。
リコータ装置400では、リコータ410が金属板によって形成されている。そのため、造形物3に生じた反り上がりがリコータ要素415に接触したとしても、リコータ要素415が傷つけられることが抑制されている。
さらに、リコータ410を形成する金属板は板厚方向に弾性変形可能であるため、反り上がりと接触したリコータ要素415が、反り上がりによって押圧された向きに変位する。造形物3が上方に向かって反り上がっている場合、リコータ要素415は上向きに変位し得る。そのため、リコータ410がX方向に移動する際に、リコータ要素415が反り上がりを乗り越えることができる。
複数のリコータ要素415は、それぞれ板状をなしており、Z方向を板厚方向として、スリット411を挟んでY方向に整列している。この構成では、板状のリコータ要素415の板厚方向がZ方向に対応するので、リコータ要素415の板厚方向に交差する表面によってY方向に沿った下面S4が構成される。
リコータ410は、Y方向に互いに離間して複数のスリット411が並列された金属板である。複数のリコータ要素415は、金属板のうちの隣り合うスリット411同士の間の部分である。複数のリコータ要素415が一体的に形成されているため、リコータ410を簡便に取り扱うことができる。また、容易にリコータ410を製造することができる。
以上、一例のリコータ装置について詳細に説明されたが、本発明は上記の形態に限定されない。
例えば、リコータを構成する引張コイルバネの素線断面形状が円形である例を示したが、引張コイルバネの素線断面形状は四角形状等の円形以外の形状であってもよい。
上記の例では、リコータをX方向に移動させて、粉末床Aの表面2aを均しているが、リコータをその他のX-Y面内の方向に移動させて、粉末床Aの表面2aを均してもよい。また、リコータを、基点を中心とする仮想円の径方向に沿うように配置して、基点を中心としてリコータを回転移動させる構成でもよい。
また、上記の各実施形態同士では、対応する互いの構成の置き換え、互いの構成の流用等がなされてもよい。例えば、リコータ装置200は、リコータ装置300に含まれるポール313を含んでもよい。また、リコータ装置400では、ホルダ430の下面とリコータ410との間に緩衝材が配置されてもよい。
1 造形装置
2 金属粉末
2a 表面
3 造形物
4 真空チャンバ
5 作業テーブル
6 昇降装置
6a 上下方向部材
6b 駆動源
7 粉末供給装置
8 電子線照射装置(照射装置)
10 造形タンク
10a 側壁
11 原料タンク
12 張出板
15 基板
18 コントローラ
100 リコータ装置
101 リコータ
102 リコータ要素
102A リコータ要素
103 ホルダ
200 リコータ装置
210 リコータ
211 リコータ要素
230 ホルダ
230L 直径
231 連結部
233 保持部
233a 空間
233b 開口
233c 内周面
233L 距離
235 緩衝材
300 リコータ装置
310 リコータ
310L 直径
311 リコータ要素
311a 貫通孔
313 ポール
330 ホルダ
330L 直径
331 連結部
333 保持部
333a 空間
333b 開口
333c 内周面
333L 距離
335 緩衝材
400 リコータ装置
410 リコータ
411 スリット
412 長辺部分
413 長辺部分
415 リコータ要素
430 ホルダ
431 連結部
433 保持部
434 溝
435 溝
A 粉末床
D 照射領域
D1 第1方向
D2 第2方向
S1 下面(扁平面)
S2 下面(扁平面)
S3 下面(扁平面)
S4 下面(扁平面)

Claims (8)

  1. 第1方向に整列する金属製の複数のリコータ要素を含むリコータと、
    前記第1方向に延在して前記リコータを保持するホルダと、を備え、
    前記リコータが前記ホルダに保持されている状態において、
    前記複数のリコータ要素は、協働して、前記第1方向に沿って延在する扁平面を形成し、
    前記複数のリコータ要素のうち前記第1方向に隣り合うリコータ要素同士は、少なくとも前記扁平面を形成している位置で互いに分割されており、
    それぞれの前記リコータ要素は、前記第1方向に交差する第2方向に向けて押圧された際に、当該第2方向に向かって他の前記リコータ要素から独立して変位可能となっている、リコータ装置。
  2. 前記リコータ要素は、前記第1方向に沿った中心軸線を有する螺旋状体の1ピッチであり、
    前記扁平面は、前記螺旋状体の外周面である、請求項1に記載のリコータ装置。
  3. 前記複数のリコータ要素は、それぞれ板状をなしており、板厚方向を前記第1方向として整列している、請求項1に記載のリコータ装置。
  4. 前記複数のリコータ要素は、前記板厚方向に沿って貫通孔を有しており、
    前記リコータは、前記貫通孔に挿通される可撓性のポールを含む、請求項3に記載のリコータ装置。
  5. 前記ホルダは、前記第2方向において前記リコータとの間に配置される緩衝材を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のリコータ装置。
  6. 前記複数のリコータ要素は、それぞれ板状をなしており、前記第2方向を板厚方向として、板厚方向に交差する幅方向を前記第1方向として整列している、請求項1に記載のリコータ装置。
  7. 前記リコータは、前記第1方向に互いに離間して複数のスリットが並列された金属板を有し、
    前記複数のリコータ要素は、前記金属板のうちの隣り合う前記スリット同士の間の部分である、請求項1に記載のリコータ装置。
  8. チャンバと、
    前記チャンバ内に配置され、粉末を含む粉末床を保持する作業テーブルと、
    前記作業テーブルに保持された前記粉末にエネルギビームを照射する照射装置と、
    前記チャンバ内に配置され、前記粉末床の表面を均す請求項1~7のいずれか一項に記載のリコータ装置と、を含む、積層造形装置。
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