JP2022072347A - 座標管理装置、座標管理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物の座標を個々に検出する複数のセンサの検出範囲が統合されたエリア全体に対応して対象物の座標が把握されるようにする座標管理装置を提供する。【解決手段】座標管理システムにおいて、座標管理装置は、他の個別エリアと隣接する複数の個別エリアごとに設けられ、対応の個別エリアにおける対象の位置を検出するセンサごとの検出情報に基づいて、複数の個別エリアごとの対象の位置を示す個別座標を取得する個別座標取得部と、個別座標取得部により取得された個別座標を、複数のエリアを統合した統合エリアにおける統合座標に変換する座標変換部と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、座標管理装置、座標管理方法、及びプログラムに関する。
天井に設置したカメラの撮像画像を利用して人の位置(座標)を検出・追跡する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のカメラのような1つのセンサが対応して人等の対象物の座標を検出可能な範囲(検出範囲)は一定以内に限定される。そこで、例えば複数のセンサを或る適当な距離を隔てた位置関係により設置すれば、複数のセンサごとに対応する検出範囲が統合された広範囲のエリアにて対象物の座標を検出可能となる。しかしながら、複数のセンサはそれぞれが独立した装置として自己に対応する検出範囲にて対象物の座標を検出する。このため、複数のセンサを配置して対象物の座標を検出しても、センサのそれぞれに対応する検出範囲における対象物の座標が個々に特定されるに留まり、統合されたエリア全体における座標が特定されるものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、対象物の座標を個々に検出する複数のセンサの検出範囲が統合されたエリア全体に対応して対象物の座標が把握されるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、他の個別エリアと隣接する複数の個別エリアごとに設けられ、対応の個別エリアにおける対象の位置を検出するセンサごとの検出情報に基づいて、前記複数の個別エリアごとの対象の位置を示す個別座標を取得する個別座標取得部と、前記個別座標取得部により取得された個別座標を、前記複数のエリアを統合した統合エリアにおける統合座標に変換する座標変換部とを備える座標管理装置である。
また、本発明の一態様は、他の個別エリアと隣接する複数の個別エリアごとに設けられ、対応の個別エリアにおける対象の位置を検出するセンサごとの検出情報に基づいて、前記複数の個別エリアごとの対象の位置を示す個別座標を取得する個別座標取得ステップと、前記個別座標取得ステップにより取得された個別座標を、前記複数のエリアを統合した統合エリアにおける統合座標に変換する座標変換ステップとを備える座標管理方法である。
また、本発明の一態様は、コンピュータを、他の個別エリアと隣接する複数の個別エリアごとに設けられ、対応の個別エリアにおける対象の位置を検出するセンサごとの検出情報に基づいて、前記複数の個別エリアごとの対象の位置を示す個別座標を取得する個別座標取得部、前記個別座標取得部により取得された個別座標を、前記複数のエリアを統合した統合エリアにおける統合座標に変換する座標変換部として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、対象物の座標を個々に検出する複数のセンサの検出範囲が統合されたエリア全体に対応して対象物の座標が把握されるようになるという効果が得られる。
<実施形態>
図1は、本実施形態における座標管理システムの構成例を示している。同図の座標管理システムは、座標管理装置100と、統合エリアTARにおいて設置された9つのセンサSC(SC-11、SC-12、SC-13、SC-21、SC-22、SC-23、SC-31、SC-32、SC-33)が配置される。
同図では、統合エリアTARは、9つの個別エリアIAR(IAR-11、IAR-12、IAR-13、IAR-21、IAR-22、IAR-23、IAR-31、IAR-32、IAR-33)により形成される。同図では、統合エリアTARにおける個別エリアIARを平面方向からみている。
図1は、本実施形態における座標管理システムの構成例を示している。同図の座標管理システムは、座標管理装置100と、統合エリアTARにおいて設置された9つのセンサSC(SC-11、SC-12、SC-13、SC-21、SC-22、SC-23、SC-31、SC-32、SC-33)が配置される。
同図では、統合エリアTARは、9つの個別エリアIAR(IAR-11、IAR-12、IAR-13、IAR-21、IAR-22、IAR-23、IAR-31、IAR-32、IAR-33)により形成される。同図では、統合エリアTARにおける個別エリアIARを平面方向からみている。
なお、同図においては、9つの同じサイズの正方形の個別エリアIARが3行×3列により隣接して並ぶようにして統合エリアTARを形成した例が示されているが、統合エリアTARを形成する個別エリアIARの位置関係については特に限定されない。また、個別エリアIAR間でサイズ、形状が異なっていてもよい。また隣接するIARの一部に重なる部分があってもよい。
1つの個別エリアIARには、対応のセンサSCが設置される。センサSCは、例えば対応の個別エリアIARの天井に設置されることで、対応の個別エリアIARを自己の検出範囲として、対象物の座標を検出する。本実施形態において、センサSCが検出対象とする対象物は人である場合を例に挙げる。センサSCは、例えばカメラを備え、カメラにより撮像した個別エリアIARの画像に基づいて、個別エリアIARにおける対象物の座標(位置)を検出するようにされてよい。センサSCは、検出した対象物の座標(個別座標)を示す検出情報を座標管理装置100に出力する。
なお、センサSCと個別エリアIARとでは、符号として付した番号(数字)が対応している。例えば個別エリアIAR-11に対応して、センサSC-11が設けられており、センサSC-11は個別エリアIAR-11において検出した対象物の座標を座標管理装置100に出力する。
なお、センサSCと個別エリアIARとでは、符号として付した番号(数字)が対応している。例えば個別エリアIAR-11に対応して、センサSC-11が設けられており、センサSC-11は個別エリアIAR-11において検出した対象物の座標を座標管理装置100に出力する。
座標管理装置100は、センサSCのそれぞれから出力された検出情報(すなわち個別エリアIARの座標上での対象物の位置座標(個別座標))を利用して、統合エリアTARにおける対象物の座標(統合座標)を導出し、導出された統合座標を管理する。これにより、本実施形態の座標管理システムは、統合エリアTARにおける対象物の位置や移動状況等を把握可能となる。
ユーザインターフェース部200は、例えば表示部や操作部などのユーザインターフェースを備える部位である。
セキュリティシステム300は、後述の変形例に対応する構成であるため、ここでの説明は省略する。
図2は、座標管理装置100の構成例を示している。同図の座標管理装置は、通信部101、制御部102、記憶部103を備える。同図の構成は、例えば座標管理装置100において備えられるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
通信部101は、ネットワーク等に所定の通信経路を介して外部と通信を行う。図1との対応では、通信部101は、センサSC、ユーザインターフェース部200と通信を行う。
通信部101は、ネットワーク等に所定の通信経路を介して外部と通信を行う。図1との対応では、通信部101は、センサSC、ユーザインターフェース部200と通信を行う。
制御部102は、個別座標取得部121、座標変換部122、及び追跡処理部123を備える。
個別座標取得部121は、センサSCから出力される検出情報に基づいて個別座標を取得する。個別座標取得部121は、センサSCから出力される検出情報において検出された対象物人ごとの個別座標が含まれている場合には、受信した検出情報から個別座標を取得してよい。あるいは、センサSCから検出情報として撮像画像が出力されるようにしてよい。この場合、個別座標取得部121は、受信した検出情報としての撮像画像について解析処理を行って対象物の座標を検出することで、個別座標を取得してよい。
個別座標取得部121は、センサSCから出力される検出情報に基づいて個別座標を取得する。個別座標取得部121は、センサSCから出力される検出情報において検出された対象物人ごとの個別座標が含まれている場合には、受信した検出情報から個別座標を取得してよい。あるいは、センサSCから検出情報として撮像画像が出力されるようにしてよい。この場合、個別座標取得部121は、受信した検出情報としての撮像画像について解析処理を行って対象物の座標を検出することで、個別座標を取得してよい。
個別座標取得部121により取得された個別座標は、対応の個別エリアIARにおける対象物の位置を示すものであり、統合エリアTARにおける対象物の位置を示す統合座標と異なる。座標変換部122は、個別座標取得部121により取得された個別座標を、後述するようにして統合座標に変換する。
追跡処理部123は、統合エリアTARにおいて移動する対象物の統合座標を特定する。つまり、追跡処理部123は、統合エリアTARにおいて移動する対象物の移動軌跡を特定する処理を時刻ごとに実行していくことで、対象物である人についての追跡処理を実行する。この際、追跡処理部123は、統合エリアTARにおける統合座標により示される位置の時間経過に応じた変化に基づいて追跡処理を実行する。
記憶部103は、座標管理装置100に関連する各種の情報を記憶する。同図の記憶部103は、座標履歴情報記憶部131を備える。
座標履歴情報記憶部131は、統合エリアTARにおいて存在した統合座標の履歴を示す情報である。本実施形態の座標履歴情報においては、個別座標取得部121により取得された個別座標も統合座標と対応付けられてよい。また、記憶部103は、上記の追跡処理部123が実行する追跡処理によって特定される時系列での対象物の移動履歴に関する情報も記憶してよい。
座標履歴情報記憶部131は、統合エリアTARにおいて存在した統合座標の履歴を示す情報である。本実施形態の座標履歴情報においては、個別座標取得部121により取得された個別座標も統合座標と対応付けられてよい。また、記憶部103は、上記の追跡処理部123が実行する追跡処理によって特定される時系列での対象物の移動履歴に関する情報も記憶してよい。
図3、図4を参照して、本実施形態の座標管理システムが個別座標から統合エリアTARにおける人の統合座標を導出するための基本的な手法例について説明する。
まず、図3を参照して、センサSCが個別エリアIARを撮像して得られた撮像画像から、当該個別エリアIARに存在する人の個別座標を導出するための手法例について説明する。同図の説明にあたっては、個別エリアIAR-32に設けられたセンサSC-32が自己の撮像により得られた撮像画像から個別座標を導出するようにされている場合を例に挙げる。
まず、図3を参照して、センサSCが個別エリアIARを撮像して得られた撮像画像から、当該個別エリアIARに存在する人の個別座標を導出するための手法例について説明する。同図の説明にあたっては、個別エリアIAR-32に設けられたセンサSC-32が自己の撮像により得られた撮像画像から個別座標を導出するようにされている場合を例に挙げる。
図3においては、個別座標平面ICP-32が示されている。個別座標平面ICP-32は、センサSC-32が撮像して得た撮像画像の画素を、個別エリアIAR-32に対応して定めた2次元座標に対応付けた座標平面である。
同図の個別座標平面ICP-32は、四角形とされたうえで、当該四角形の左下の頂点を原点として、X軸方向においては、0~xm3のX座標範囲を有し、Y軸方向においては0~ym2のY座標範囲を有する。0~xm3のX座標範囲と0~ym2のY座標範囲とのマトリクスに応じた個別座標のそれぞれに対して撮像画像の画素が対応付けられる。
同図の個別座標平面ICP-32は、四角形とされたうえで、当該四角形の左下の頂点を原点として、X軸方向においては、0~xm3のX座標範囲を有し、Y軸方向においては0~ym2のY座標範囲を有する。0~xm3のX座標範囲と0~ym2のY座標範囲とのマトリクスに応じた個別座標のそれぞれに対して撮像画像の画素が対応付けられる。
センサSC-32は、例えば画像認識処理により撮像画像から人を検出する。センサSC-32は、検出した人の撮像画像における画素位置(px、py)に対応付けられている個別座標平面ICP-32の個別座標E(xe,ye)を特定する。このようにして、個別座標平面ICP-32が対応する個別エリアIAR-32において存在する対象物(人)の位置Ptを示す個別座標E(xe,ye)が導出される。
センサSCは、上記のような個別エリアIARにおける対象物の位置Ptを示す個別座標Eの検出を、一定時間ごとに実行する。この際、センサSCは、撮像画像において複数の人が認識された場合には、認識された複数の人ごとに対応する対象物の位置Ptを示す個別座標Eの検出を実行する。センサSCは、このように一定時間ごとに検出した個別座標Eの情報を含む検出情報を座標管理装置100に出力(送信)する。
座標管理装置100において、個別座標取得部121は、図3のように検出された個別座標Eの情報を含む検出情報が入力されると、入力された検出情報に含まれる個別座標Eを取得する。取得された個別座標Eは、個別エリアIAR-32における対象物の位置Ptを示す座標である。そこで、座標管理装置100における座標変換部122は、取得された個別エリアIAR-32個別座標Eを、以下のようにして統合座標に変換する。
図4は、統合エリアTARに対応する統合座標平面TCPを示している。統合座標平面TCPは、個別座標平面ICP(ICP-11、ICP-12、ICP-13、ICP-21、ICP-22、ICP-23、ICP-31、ICP-32、ICP-33)が同図のように配列されることにより形成される座標平面である。
個別座標平面ICP(ICP-11、ICP-12、ICP-13、ICP-21、ICP-22、ICP-23、ICP-31、ICP-32、ICP-33)は、それぞれ、個別エリアIAR(IAR-11、IAR-12、IAR-13、IAR-21、IAR-22、IAR-23、IAR-31、IAR-32、IAR-33)に対応する座標平面である。
個別座標平面ICP(ICP-11、ICP-12、ICP-13、ICP-21、ICP-22、ICP-23、ICP-31、ICP-32、ICP-33)は、それぞれ、個別エリアIAR(IAR-11、IAR-12、IAR-13、IAR-21、IAR-22、IAR-23、IAR-31、IAR-32、IAR-33)に対応する座標平面である。
同図に示される統合座標平面TCPは、9個の個別座標平面ICPが3行×3列により配置されて形成されている。統合座標平面TCPにおいて、個別座標平面ICPの1列目~3列目は、それぞれ、列番号を示す変数pにより、p=1、p=2、p=3として定義される。また、個別座標平面ICPの1行目~3行目は、それぞれ、行番号を示す変数qにより、q=1、q=2、q=3として定義される。同図では、統合座標平面TCPの原点は、四角形としての当該統合座標平面TCPにおける左下の頂点に設定されている。
1列目の個別座標平面ICP-11、ICP-12、ICP-13のX軸方向における座標範囲はxm1で表される。2列目の個別座標平面ICP-21、ICP-22、ICP-23のX軸方向における座標範囲はxm2で表される。3列目の個別座標平面ICP-31、ICP-32、ICP33のX軸方向における座標範囲はxm3で表される。
また、図4での下から1行目の個別座標平面ICP-11、ICP-21、ICP-31のY軸方向における座標範囲はym1で表される。下から2行目の個別座標平面ICP-12、ICP-22、ICP-32のY軸方向における座標範囲はym2で表される。下から3行目の個別座標平面ICP-13、ICP-23、ICP-33のX軸方向における座標範囲はym3で表される。
また、図4での下から1行目の個別座標平面ICP-11、ICP-21、ICP-31のY軸方向における座標範囲はym1で表される。下から2行目の個別座標平面ICP-12、ICP-22、ICP-32のY軸方向における座標範囲はym2で表される。下から3行目の個別座標平面ICP-13、ICP-23、ICP-33のX軸方向における座標範囲はym3で表される。
座標変換部122は、同図のようにして、統合座標平面TCPにおける個別座標平面ICP-32における個別座標E(x,y)が対象物の位置Ptであると設定する。
そのうえで、座標変換部122は、以下の規則に従った演算により個別座標E(xe,ye)から統合座標T(xt,yt)を算出する。
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが列番号p=1である場合、統合座標Tのx座標xtの値は以下の式1により表される。
xt=xe・・・(式1)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが列番号p=2である場合、統合座標Tのx座標xtの値は以下の式2により表される。
xt=xm1+xe・・・(式2)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが列番号p=3である場合、統合座標Tのx座標xtの値は以下の式3により表される。
xt=xm1+xm2+xe・・・(式3)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが行番号q=1である場合、統合座標Tのy座標ytの値は以下の式4により表される。
yt=ye・・・(式4)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICQが行番号q=2である場合、統合座標Tのy座標ytの値は以下の式5により表される。
yt=ym1+ye・・・(式5)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICQが行番号q=3である場合、統合座標Tのy座標ytの値は以下の式6により表される。
yt=ym1+ym2+ye・・・(式6)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが列番号p=1である場合、統合座標Tのx座標xtの値は以下の式1により表される。
xt=xe・・・(式1)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが列番号p=2である場合、統合座標Tのx座標xtの値は以下の式2により表される。
xt=xm1+xe・・・(式2)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが列番号p=3である場合、統合座標Tのx座標xtの値は以下の式3により表される。
xt=xm1+xm2+xe・・・(式3)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICPが行番号q=1である場合、統合座標Tのy座標ytの値は以下の式4により表される。
yt=ye・・・(式4)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICQが行番号q=2である場合、統合座標Tのy座標ytの値は以下の式5により表される。
yt=ym1+ye・・・(式5)
個別座標E(xe,ye)が存在する個別座標平面ICQが行番号q=3である場合、統合座標Tのy座標ytの値は以下の式6により表される。
yt=ym1+ym2+ye・・・(式6)
具体的に、図4に示される対象物の位置Ptの場合には、座標変換部122は、式3を適用して統合座標Tのx座標xtを算出し、式5を適用して統合座標Tのy座標ytを算出する。
このようにして、座標変換部122は、1の時刻における個別座標E(xe,ye)から統合座標T(xt,yt)を導出する。つまり、座標変換部122は、1の時刻における個別エリアIARにおける対象物の位置Ptを示す個別座標を、統合エリアTARにおいて同じ対象物の位置Ptを示す統合座標に変換する。
なお個別エリアIARのサイズや形状が一致していない場合でも、個別座標Eと統合座標Tの対応関係が1対1の対応関係となっていれば、問題なく統合座標に変換可能である。
なお個別エリアIARのサイズや形状が一致していない場合でも、個別座標Eと統合座標Tの対応関係が1対1の対応関係となっていれば、問題なく統合座標に変換可能である。
上記のように座標変換部122が、時刻ごとに取得された個別座標を統合座標に変換することで、時刻ごとにおける統合座標平面TCPにおける統合座標を示す座標履歴情報が得られる。
ここで、統合エリアTARにおいて人が移動することに応じては、対応の対象物の位置Ptを示す統合座標も統合座標平面TCPにおいて移動する。従って、座標管理装置100の追跡処理部123は、座標履歴情報に基づいて、統合エリアTARにおける対象物ごとの位置Ptについての移動に対する追跡(移動追跡)を行うことができる。
ここで、統合エリアTARにおいて人が移動することに応じては、対応の対象物の位置Ptを示す統合座標も統合座標平面TCPにおいて移動する。従って、座標管理装置100の追跡処理部123は、座標履歴情報に基づいて、統合エリアTARにおける対象物ごとの位置Ptについての移動に対する追跡(移動追跡)を行うことができる。
図5を参照して、追跡処理部123による移動追跡についての基本的な手法例について説明する。図5は、或る1の個別エリアIARにおいて検出された1の人が移動したことに応じて個別座標平面ICP内で導出される対象物の位置Pt(統合座標T(xt,yt))の時間経過に応じた変化を示している。
同図においては、時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4のように一定時間ごと(例えば0.1秒程度)に時間が経過することに応じて、個別座標平面ICPにて対象物の位置Ptが、位置Pt(t1)、Pt(t2)、Pt(t3)、Pt(t4)のように変化している例が示されている。
追跡処理部123は、時刻t1から時刻t2に至った際に、例えば位置Pt(t1)に既に対象物の統合座標が存在していない場合において、位置Pt(t1)の一定範囲内において存在する対象物の統合座標を、時刻t1にて位置Pt(t1)に存在していたのと同じ対象物の位置を示す統合座標として決定してよい。同図では、このように決定された統合座標が位置Pt(t2)として示されている。
本実施形態において追跡が行われる対象物は人としており、現時刻から次の時刻との時間差(時刻t2-時刻t1)を十分短い一定時間とすることで、位置Pt(t1)と位置Pt(t2)の対象物が同一であることを判断できる。
追跡処理部123は、時刻t2の対象物の移動に応じて、上記と同様にして、時刻t3における位置Pt(t3)を同じ対象物の統合座標として決定し、時刻t4における位置Pt(t4)を同じ対象物の統合座標として決定する。このようにして追跡処理部123が時刻ごとに1の対象物の統合座標を決定していくことで、1の対象物に対する移動追跡が行われる。
同図においては、時刻t1、時刻t2、時刻t3、時刻t4のように一定時間ごと(例えば0.1秒程度)に時間が経過することに応じて、個別座標平面ICPにて対象物の位置Ptが、位置Pt(t1)、Pt(t2)、Pt(t3)、Pt(t4)のように変化している例が示されている。
追跡処理部123は、時刻t1から時刻t2に至った際に、例えば位置Pt(t1)に既に対象物の統合座標が存在していない場合において、位置Pt(t1)の一定範囲内において存在する対象物の統合座標を、時刻t1にて位置Pt(t1)に存在していたのと同じ対象物の位置を示す統合座標として決定してよい。同図では、このように決定された統合座標が位置Pt(t2)として示されている。
本実施形態において追跡が行われる対象物は人としており、現時刻から次の時刻との時間差(時刻t2-時刻t1)を十分短い一定時間とすることで、位置Pt(t1)と位置Pt(t2)の対象物が同一であることを判断できる。
追跡処理部123は、時刻t2の対象物の移動に応じて、上記と同様にして、時刻t3における位置Pt(t3)を同じ対象物の統合座標として決定し、時刻t4における位置Pt(t4)を同じ対象物の統合座標として決定する。このようにして追跡処理部123が時刻ごとに1の対象物の統合座標を決定していくことで、1の対象物に対する移動追跡が行われる。
上記のように対象物の移動追跡を行う過程で、互いに隣接する2つの個別エリアIAR間を対象物が移動することで、現時刻と現時刻以前とで、対象物が存在する個別エリアIARが異なってくる場合がある。本実施形態においては、このように対象物が個別エリアIAR間を移動する場合に対応して継続して移動追跡が可能なようにされる。
図6により後述するが、本実施形態において、対象物が個別エリアIAR間(すなわち個別座標平面ICP)を超えて移動することが確認された場合でも、統合エリアTARの統合座標Tを基に移動を分析することで、対象物の移動追跡を行うことができる。
図6により後述するが、本実施形態において、対象物が個別エリアIAR間(すなわち個別座標平面ICP)を超えて移動することが確認された場合でも、統合エリアTARの統合座標Tを基に移動を分析することで、対象物の移動追跡を行うことができる。
図6は、左右により互いに隣接する2つの個別エリアIARに対応する2つの個別座標平面ICP-L、ICP-Rが示されている。個別座標平面ICP-Lは、隣接する2つの個別エリアIARのうちの左側の個別エリアIARに対応し、個別座標平面ICP-Rは、隣接する2つの個別エリアIARのうちの右側の個別エリアIARに対応する。
対象物Aは、時刻t1、t2において、左側の個別エリアIARにて右側の個別エリアIARに近づいていくようにして移動していた。このような状況に対応して、同図においては、個別座標平面ICP-Lにおいて、時刻t1、t2に対応する対象物Aの位置Pt-Aの座標(統合座標Tとして表される)が2つプロットされた状態が示されている。時刻t2に対応する位置Pt-Aは、時刻t1に対応する位置Pt-Aよりも個別座標平面ICP-Rに対して近づいており、個別座標平面ICP-Rに対する距離も一定以内となっている状態である。
対象物Aは、時刻t1、t2において、左側の個別エリアIARにて右側の個別エリアIARに近づいていくようにして移動していた。このような状況に対応して、同図においては、個別座標平面ICP-Lにおいて、時刻t1、t2に対応する対象物Aの位置Pt-Aの座標(統合座標Tとして表される)が2つプロットされた状態が示されている。時刻t2に対応する位置Pt-Aは、時刻t1に対応する位置Pt-Aよりも個別座標平面ICP-Rに対して近づいており、個別座標平面ICP-Rに対する距離も一定以内となっている状態である。
そして、時刻t3に至って、個別座標平面ICP-Lにおいては、対象物Aの位置Pt-Aを示すものとして推定される統合座標の候補が消失した状態となった。一方、右側の個別座標平面ICP-Rでは、時刻t3において、同図に示されるように4つの位置Pt-1、Pt-2、Pt-3、Pt-4のそれぞれに対応する統合座標が導出された。
このような状況の場合、追跡処理部123は、時刻t3の直前までの対象物Aの位置Pt-Aの移動軌跡に基づいて、時刻t3における対象物Aの推定位置Vpt-Aを算出する。追跡処理部123は、例えば時刻t3より前の時刻ごとにおける対象物Aの位置Pt-Aの移動方向と移動量(移動距離)とに基づいて推定位置Vpt-Aを算出してよい。
追跡処理部123は、例えば以下のようにして推定位置Vpt-Aを算出してよい。つまり、追跡処理部123は、過去の時間単位ごとにおける移動方向と移動量とについて所定の手法によって求めた統計値(例えば、平均値等)から推定位置Vpt-Aを算出してよい。また、追跡処理部123は、1つ前の時間単位(時刻t1から時刻t2)で動いた移動方向・移動距離とまったく同じ動きが次の時間単位(時刻t2から時刻t3)でも行われると想定して推定位置Vpt-Aを算出してもよい。
同図に示されるように、この場合の推定位置Vpt-Aは、左側の個別座標平面ICP-Lの範囲を超えて、右側の個別座標平面ICP-Rに存在するものとして、統合座標が算出されている。
次に、追跡処理部123は、同じ時刻t3において個別座標平面ICP-Rにて導出された4つの実際の位置Pt-1、Pt-2、Pt-3、Pt-4のうちから、推定位置Vpt-Aに最も近いものを、時刻t3における対象物Aの位置として特定する。同図の場合には、位置Pt-1、Pt-2、Pt-3、Pt-4のうち、位置Pt-2が推定位置Vpt-Aに最も近い。従って、この場合の追跡処理部123は、時刻t3における対象物Aの位置が位置Pt-2であると決定する。つまり、追跡処理部123は、位置Pt-2を示す統合座標を時刻t3における対象物Aの統合座標として決定する。
このような状況の場合、追跡処理部123は、時刻t3の直前までの対象物Aの位置Pt-Aの移動軌跡に基づいて、時刻t3における対象物Aの推定位置Vpt-Aを算出する。追跡処理部123は、例えば時刻t3より前の時刻ごとにおける対象物Aの位置Pt-Aの移動方向と移動量(移動距離)とに基づいて推定位置Vpt-Aを算出してよい。
追跡処理部123は、例えば以下のようにして推定位置Vpt-Aを算出してよい。つまり、追跡処理部123は、過去の時間単位ごとにおける移動方向と移動量とについて所定の手法によって求めた統計値(例えば、平均値等)から推定位置Vpt-Aを算出してよい。また、追跡処理部123は、1つ前の時間単位(時刻t1から時刻t2)で動いた移動方向・移動距離とまったく同じ動きが次の時間単位(時刻t2から時刻t3)でも行われると想定して推定位置Vpt-Aを算出してもよい。
同図に示されるように、この場合の推定位置Vpt-Aは、左側の個別座標平面ICP-Lの範囲を超えて、右側の個別座標平面ICP-Rに存在するものとして、統合座標が算出されている。
次に、追跡処理部123は、同じ時刻t3において個別座標平面ICP-Rにて導出された4つの実際の位置Pt-1、Pt-2、Pt-3、Pt-4のうちから、推定位置Vpt-Aに最も近いものを、時刻t3における対象物Aの位置として特定する。同図の場合には、位置Pt-1、Pt-2、Pt-3、Pt-4のうち、位置Pt-2が推定位置Vpt-Aに最も近い。従って、この場合の追跡処理部123は、時刻t3における対象物Aの位置が位置Pt-2であると決定する。つまり、追跡処理部123は、位置Pt-2を示す統合座標を時刻t3における対象物Aの統合座標として決定する。
また、追跡処理部123が上記のように対象物に対する移動追跡を実行している際に、センサSCの検出エラー等によって、或る時刻における対象物の個別座標が検出されない場合がある。この場合、検出されなかった個別座標に対応する同じ時刻の統合座標も導出されずに欠損する。そこで、本実施形態の追跡処理部123は、移動中の対象物に対応して欠損した統合座標を、以下のようにして補間するようにされてよい。
図7(A)においては、図5と同様の対象物の移動軌跡が示されている。そのうえで、図7(A)においては、或る個別エリアIARに対応する個別座標平面ICPにて、時刻t3における位置Pt(t3)の統合座標が欠損した例が示されている。
同図では、時刻t4において、位置Pt(t2)と同じ対象物のものである可能性のある位置Pt(t4)が検知されている。しかしながら、位置Pt(t4)が本当に位置Pt(t2)で検出されたのと同じ対象物についてのものであるか否かの判断が必要になる。この場合において、位置Pt(t2)と位置Pt(t4)とが同じ対象物のものであるとして扱うと、例えば、位置Pt(t2)と位置Pt(t4)との間隔(距離)に基づき、時刻t2と時刻t4の間の時刻t3に対応する位置Pt(t3)の統合座標が欠損していることが推定される。
このように時刻t3における統合座標が欠損していることが推定される場合には、例えば図7(B)のように、追跡処理部123は、時刻t3の直前の時刻t2における位置Pt(t2)の統合座標と、時刻t2以前の対象物の動きから、時刻t3における推定位置Vpt(t3)と時刻t4における推定位置Vpt(t4)を算出する。
そして、追跡処理部123は、実際に検出されている位置Pt(t4)と、推定による推定位置Vpt(t4)が十分に近いこと(例えば距離が所定以内であること)が判定されれば、位置Pt(t4)は、位置Pt(t2)が対応するのと同一の対象物についての時刻t4における統合座標であると判断する。
その上で、追跡処理部123は、図7(C)のように、位置Pt(t2)の座標と位置Pt(t4)の座標を基にして、改めて時刻t3における推定位置V1pt(t3)を算出し、算出された推定位置V1pt(t3)をPt(t3)とみなすことで、時刻t3における対象物の位置Pt(t3)を補間することができる。
同図では、時刻t4において、位置Pt(t2)と同じ対象物のものである可能性のある位置Pt(t4)が検知されている。しかしながら、位置Pt(t4)が本当に位置Pt(t2)で検出されたのと同じ対象物についてのものであるか否かの判断が必要になる。この場合において、位置Pt(t2)と位置Pt(t4)とが同じ対象物のものであるとして扱うと、例えば、位置Pt(t2)と位置Pt(t4)との間隔(距離)に基づき、時刻t2と時刻t4の間の時刻t3に対応する位置Pt(t3)の統合座標が欠損していることが推定される。
このように時刻t3における統合座標が欠損していることが推定される場合には、例えば図7(B)のように、追跡処理部123は、時刻t3の直前の時刻t2における位置Pt(t2)の統合座標と、時刻t2以前の対象物の動きから、時刻t3における推定位置Vpt(t3)と時刻t4における推定位置Vpt(t4)を算出する。
そして、追跡処理部123は、実際に検出されている位置Pt(t4)と、推定による推定位置Vpt(t4)が十分に近いこと(例えば距離が所定以内であること)が判定されれば、位置Pt(t4)は、位置Pt(t2)が対応するのと同一の対象物についての時刻t4における統合座標であると判断する。
その上で、追跡処理部123は、図7(C)のように、位置Pt(t2)の座標と位置Pt(t4)の座標を基にして、改めて時刻t3における推定位置V1pt(t3)を算出し、算出された推定位置V1pt(t3)をPt(t3)とみなすことで、時刻t3における対象物の位置Pt(t3)を補間することができる。
また、1の個別エリアIARにおいて移動する複数の対象物が近接した状態となる場合の各対象物の位置の弁別手法例について説明する。
図8(A)においては、対象物Aの移動に応じた位置Pt-Aの変化と、対象物Bの移動に応じた位置Pt-Bの変化とが示されている。
対象物Aの統合座標は、時刻t1、時刻t2において、それぞれ位置Pt-A(t1)、Pt-A(t2)に存在するものとして追跡処理部123が特定した。また、対象物Bの統合座標は、同じ時刻t1、時刻t2において、それぞれ位置Pt-B(t1)、Pt-B(t2)に存在するものとして追跡処理部123が特定した。
時刻t2に続く時刻t3においては、同図に示されるように2つの位置Pt-α、Pt-βをそれぞれ示す2つの統合座標が導出された。
図8(A)においては、対象物Aの移動に応じた位置Pt-Aの変化と、対象物Bの移動に応じた位置Pt-Bの変化とが示されている。
対象物Aの統合座標は、時刻t1、時刻t2において、それぞれ位置Pt-A(t1)、Pt-A(t2)に存在するものとして追跡処理部123が特定した。また、対象物Bの統合座標は、同じ時刻t1、時刻t2において、それぞれ位置Pt-B(t1)、Pt-B(t2)に存在するものとして追跡処理部123が特定した。
時刻t2に続く時刻t3においては、同図に示されるように2つの位置Pt-α、Pt-βをそれぞれ示す2つの統合座標が導出された。
例えば、これまでの対象物Aの移動軌跡に基づいて推定される時刻t3の対象物Aの位置は、推定位置Vpt-A(t3)となる。また、これまでの対象物Bの移動軌跡に基づいて推定される時刻t3の対象物Bの位置は、推定位置Vpt-B(t3)となる。
図5の手法に従って、上記の推定位置Vpt-A(t3)と位置Pt-α、Pt-βとの距離的な関係に単純に基づけば、時刻t3における対象物Bの位置は、位置Pt-αとして決定されることになる。また、推定位置Vpt-B(t3)と位置Pt-α、Pt-βとの距離的な関係に単純に基づけば、時刻t3における対象物Bの位置は、同じく位置Pt-αとして決定されることになる。そして、位置Pt-βはいずれの対象物も対応付けられないとのエラー結果が生じる。この場合、実際の時刻t3においては、対象物Aが位置Pt-αに存在しており、対象物Bが位置Pt-βに存在している状況にある。同図の例のもとでは、このような実際の状況と同様の位置と対象物との対応付けが為されることが必要になる。
図5の手法に従って、上記の推定位置Vpt-A(t3)と位置Pt-α、Pt-βとの距離的な関係に単純に基づけば、時刻t3における対象物Bの位置は、位置Pt-αとして決定されることになる。また、推定位置Vpt-B(t3)と位置Pt-α、Pt-βとの距離的な関係に単純に基づけば、時刻t3における対象物Bの位置は、同じく位置Pt-αとして決定されることになる。そして、位置Pt-βはいずれの対象物も対応付けられないとのエラー結果が生じる。この場合、実際の時刻t3においては、対象物Aが位置Pt-αに存在しており、対象物Bが位置Pt-βに存在している状況にある。同図の例のもとでは、このような実際の状況と同様の位置と対象物との対応付けが為されることが必要になる。
そこで、追跡処理部123は、上記のようにして、現時刻において検出された或る位置Ptに対応付けられる対象物が重複する結果を生じた場合には、以下のようにして対象物ごとの位置を決定する。
つまり、追跡処理部123は、対応付けられた対象物が重複した現時刻(時刻t3)の位置Pt-αと、対象物が対応付けられなかった現時刻(時刻t3)の位置Pt-βとのそれぞれに対して、現時刻において得られた推定位置Vpt-A(t3)、推定位置Vpt-B(t3)のいずれを対応付けると、対応付けられた現時刻の検出された位置と現時刻の推定位置との間の距離の差分の絶対値が最小となるのかを判定する。
具体的に、現時刻(時刻t3)に検出された位置Pt-α、Pt-βと、現時刻の推定位置Vpt-A(t3)、Vpt-B(t3)との対応付けの組み合わせとしては、図8(B)と図8(C)との2パターンがある。これらの2パターンのうち、対応付けられた位置間の距離の差分の絶対値(|L1-L2|、|L3-L4|)が小さいのは、図8(C)である。そこで、この場合の追跡処理部123は、時刻t3における対象物A、Bの位置(統合座標)として、位置Pt-αを対象物Aの位置として決定し、位置Pt-βを対象物Bの位置として決定する。
つまり、追跡処理部123は、対応付けられた対象物が重複した現時刻(時刻t3)の位置Pt-αと、対象物が対応付けられなかった現時刻(時刻t3)の位置Pt-βとのそれぞれに対して、現時刻において得られた推定位置Vpt-A(t3)、推定位置Vpt-B(t3)のいずれを対応付けると、対応付けられた現時刻の検出された位置と現時刻の推定位置との間の距離の差分の絶対値が最小となるのかを判定する。
具体的に、現時刻(時刻t3)に検出された位置Pt-α、Pt-βと、現時刻の推定位置Vpt-A(t3)、Vpt-B(t3)との対応付けの組み合わせとしては、図8(B)と図8(C)との2パターンがある。これらの2パターンのうち、対応付けられた位置間の距離の差分の絶対値(|L1-L2|、|L3-L4|)が小さいのは、図8(C)である。そこで、この場合の追跡処理部123は、時刻t3における対象物A、Bの位置(統合座標)として、位置Pt-αを対象物Aの位置として決定し、位置Pt-βを対象物Bの位置として決定する。
記憶部103における座標履歴情報記憶部131は、これまでに説明したようにして座標変換部122によって導出され、追跡処理部123によって対象物のそれぞれと時刻ごとに対応付けられた統合座標(補間された統合座標を含む)の履歴を示す座標履歴情報を記憶する。
図9は、座標履歴情報の一例を示している。同図の座標履歴情報における1行(1レコード)が、1の時刻において、個別座標取得部121により取得された個別座標を座標変換部122が変換して得た1の統合座標に対応する座標情報である。
1の座標情報は、対象物ID、正規フラグ、補間フラグ、タイムスタンプ、個別座標、統合座標を含む。
なお、個人管理情報(個人ID、利用者情報、及び個人ID取得時刻)は変形例に対応することから、ここでの説明は省略する。
1の座標情報は、対象物ID、正規フラグ、補間フラグ、タイムスタンプ、個別座標、統合座標を含む。
なお、個人管理情報(個人ID、利用者情報、及び個人ID取得時刻)は変形例に対応することから、ここでの説明は省略する。
対象物IDの領域は、対応の統合座標に対応付けられた対象物を識別するID(識別子)である。同図に示される座標履歴情報は、図示を簡単にするために、対象物ID=00001により示される同じ対象物の座標情報のみが格納された例を示しているが、座標履歴情報においては、時刻ごとに存在する複数の統合座標に対応する複数の対象物ごとの座標情報が格納されてよい。
正規フラグは、対応の統合座標が正規に導出されたものであるか否かを示すフラグである。正規に導出された統合座標とは、センサSCにより検出された個別座標から座標変換部122が変換して得た統合座標である。同図の例では、正規フラグの値が「1」である場合に、正規に導出された統合座標であることを示し、正規フラグの値が「0」である場合に正規に導出されなかった統合座標であることを示すようにされている。
補間フラグは、対応の統合座標が補間(すなわち何らかの位置推定)により導出されたものであるか否かを示すフラグである。同図の例では、補間フラグの値が「1」である場合に、補間により導出された統合座標であることを示し、補間フラグの値が「0」である場合に補間により導出されなかった統合座標であることを示す。
なお、正規フラグは省略されてもよい。この場合には、補間フラグが「0」を示す場合に対応の統合座標が正規に導出されたものであることを示す。
補間フラグは、対応の統合座標が補間(すなわち何らかの位置推定)により導出されたものであるか否かを示すフラグである。同図の例では、補間フラグの値が「1」である場合に、補間により導出された統合座標であることを示し、補間フラグの値が「0」である場合に補間により導出されなかった統合座標であることを示す。
なお、正規フラグは省略されてもよい。この場合には、補間フラグが「0」を示す場合に対応の統合座標が正規に導出されたものであることを示す。
タイムスタンプは、対応の統合座標が導出された時刻(日時)を示す。
個別座標は、対応の統合座標の変換に用いられた個別座標を示す。個別座標は、変数p,qの値により対応の個別座標平面ICPを示し、x,yの値により個別座標平面ICPにおけるx,y座標値を示す。
統合座標は、対応の統合座標のx,y座標値を示す。
個別座標は、対応の統合座標の変換に用いられた個別座標を示す。個別座標は、変数p,qの値により対応の個別座標平面ICPを示し、x,yの値により個別座標平面ICPにおけるx,y座標値を示す。
統合座標は、対応の統合座標のx,y座標値を示す。
図10のフローチャートは、座標管理装置100が実行する処理手順例を示している。同図の処理は、一定の時間間隔ごとに周期的に実行される。即ち、同図の処理は、図5等にて説明した時刻tnが更新されるごとに実行される。
ステップS101:座標管理装置100において、個別座標取得部121は、時刻tnが更新されるタイミングに至ると、今回の時刻tnのタイミングでセンサSCのそれぞれから受信したされた検出情報を入力し、入力した検出情報から個別座標を取得する。つまり、個別座標取得部121は、当該ステップS101により、現時刻において個別エリアIARごとに検出された個別座標を取得する。
ステップS101:座標管理装置100において、個別座標取得部121は、時刻tnが更新されるタイミングに至ると、今回の時刻tnのタイミングでセンサSCのそれぞれから受信したされた検出情報を入力し、入力した検出情報から個別座標を取得する。つまり、個別座標取得部121は、当該ステップS101により、現時刻において個別エリアIARごとに検出された個別座標を取得する。
ステップS102:座標変換部122は、ステップS101により取得された個別座標のそれぞれを統合座標に変換する。
ステップS103:追跡処理部123は、ステップS102により得られた現時刻の統合座標ごとに対応する対象物を特定する。つまり、追跡処理部123は、図5及び図6にて説明したように、同じ1の対象物について、更新前の時刻における位置Ptに続き、更新された時刻tnにおける位置Ptを特定する。これにより、追跡処理部123により、統合エリアTARにおける対象物ごとの移動追跡が行われる。
ステップS104:追跡処理部123は、ステップS103により現時刻における統合座標ごとの対象物を特定した結果に基づき、図7にて説明したように、現時刻の直前の時刻において欠損している統合座標の有ることが推定されるか否かを判定する。
現時刻の直前の時刻において欠損している統合座標が有ると推定されない場合には、ステップS101に処理が戻される。
現時刻の直前の時刻において欠損している統合座標が有ると推定されない場合には、ステップS101に処理が戻される。
ステップS105:ステップS104にて欠損している統合座標が有ると推定される場合、追跡処理部123は、例えば図7にて説明した手法により、欠損した統合座標を補間する。
ステップS106:追跡処理部123は、ステップS103による統合座標ごとに特定された対象物との対応関係と、ステップS105による統合座標の補間結果が反映されるようにして、座標履歴情報記憶部131に記憶された座標履歴情報を更新する。
<変形例>
本実施形態の変形例について説明する。本変形例の座標管理システムにおいては、座標管理装置100に対してセキュリティシステム300が接続される。
本変形例では、統合エリアTAR上に存在する対象物(人や物)が誰(もしくは何)であるかといった個人(個体)の特定がセキュリティシステム300により行われ、座標管理システムでは、追跡処理にあたって、対象物ごとに特定された個人(個体)の情報が付加されるものである。
セキュリティシステム300は、例えば統合エリアTARへの対象物の入退出管理を行うシステムである。本変形例における統合エリアTARは、一例として、建物における1つのフロアに対応するエリアであってよい。
セキュリティシステム300は、図示は省略するが、統合エリアTARの出入口において入退出する対象物である人としての個人特定を行う。セキュリティシステム300による個人特定のための仕組みとしては、出入口にカードリーダを設置し、統合エリアTARを利用する人(利用者)が統合エリアTARに入退出する際に、例えば社員証等の入退出カードをカードリーダに読み取らせるようにしてよい。利用者がカードリーダを読み取らせた時点での利用者の統合座標は、カードリーダの統合座標(例えば、出入口の統合座標として扱われる)とほぼ一致するはずなので、その時点で、対象物の統合座標と個人の情報とを対応付けることが可能である。
入退出カードは、例えばRFIDタグを備えるものであってもよいし、ICカードであってもよい。
セキュリティシステム300は、例えば入退出カードに記録された個人IDと利用者情報とを対応付けた利用者データベースを記憶している。利用者情報は、例えば対応の個人の氏名、社員ID等を含んでよい。
セキュリティシステム300は、カードリーダにより読み取られた個人IDを利用者データベースと照合することで対応の利用者情報を特定する。つまり、統合エリアTARに入退出した個人の特定が行われる。
あるいは、セキュリティシステム300は、例えば利用者の顔画像、指紋、虹彩等の生体情報を利用者IDとする利用者データベースを記憶してよい。この場合、出入口において、取得対象の生体情報に応じた生体センサ(カメラ、指紋センサ、あるいは虹彩センサ等)が設置される。生体センサとしてカメラが備えられる場合、利用者が入退出時に出入口を通過する際にカメラにより顔画像としての生体情報が得られる。また、生体センサが指紋センサ、虹彩センサ等である場合には、利用者が入退出時に指紋センサや虹彩センサに自分の指紋、虹彩などを読み取らせるようにする。セキュリティシステム300は、生体センサにより取得された生体情報としての個人IDを利用者データベースと照合することで対応の利用者情報を特定することで、統合エリアTARに入退出した個人を特定する。
本実施形態の変形例について説明する。本変形例の座標管理システムにおいては、座標管理装置100に対してセキュリティシステム300が接続される。
本変形例では、統合エリアTAR上に存在する対象物(人や物)が誰(もしくは何)であるかといった個人(個体)の特定がセキュリティシステム300により行われ、座標管理システムでは、追跡処理にあたって、対象物ごとに特定された個人(個体)の情報が付加されるものである。
セキュリティシステム300は、例えば統合エリアTARへの対象物の入退出管理を行うシステムである。本変形例における統合エリアTARは、一例として、建物における1つのフロアに対応するエリアであってよい。
セキュリティシステム300は、図示は省略するが、統合エリアTARの出入口において入退出する対象物である人としての個人特定を行う。セキュリティシステム300による個人特定のための仕組みとしては、出入口にカードリーダを設置し、統合エリアTARを利用する人(利用者)が統合エリアTARに入退出する際に、例えば社員証等の入退出カードをカードリーダに読み取らせるようにしてよい。利用者がカードリーダを読み取らせた時点での利用者の統合座標は、カードリーダの統合座標(例えば、出入口の統合座標として扱われる)とほぼ一致するはずなので、その時点で、対象物の統合座標と個人の情報とを対応付けることが可能である。
入退出カードは、例えばRFIDタグを備えるものであってもよいし、ICカードであってもよい。
セキュリティシステム300は、例えば入退出カードに記録された個人IDと利用者情報とを対応付けた利用者データベースを記憶している。利用者情報は、例えば対応の個人の氏名、社員ID等を含んでよい。
セキュリティシステム300は、カードリーダにより読み取られた個人IDを利用者データベースと照合することで対応の利用者情報を特定する。つまり、統合エリアTARに入退出した個人の特定が行われる。
あるいは、セキュリティシステム300は、例えば利用者の顔画像、指紋、虹彩等の生体情報を利用者IDとする利用者データベースを記憶してよい。この場合、出入口において、取得対象の生体情報に応じた生体センサ(カメラ、指紋センサ、あるいは虹彩センサ等)が設置される。生体センサとしてカメラが備えられる場合、利用者が入退出時に出入口を通過する際にカメラにより顔画像としての生体情報が得られる。また、生体センサが指紋センサ、虹彩センサ等である場合には、利用者が入退出時に指紋センサや虹彩センサに自分の指紋、虹彩などを読み取らせるようにする。セキュリティシステム300は、生体センサにより取得された生体情報としての個人IDを利用者データベースと照合することで対応の利用者情報を特定することで、統合エリアTARに入退出した個人を特定する。
本変形例の場合、座標管理装置100の座標履歴情報記憶部131に記憶される座標履歴情報(図9)において、座標情報ごとにさらに個人管理情報が格納される。個人管理情報は、対象物としての個人に関する情報である。個人管理情報は、個人IDと利用者情報の領域とを含む。
座標管理装置100は、セキュリティシステム300から個人管理情報を取得する。セキュリティシステム300は、利用者が入場した際に取得された個人IDと、利用者データベースにおいて取得された個人IDに対応付けられている利用者情報と、個人IDが取得された時刻(入場時刻)とを含む入場通知を、座標管理装置100に送信する。
座標管理装置100は、受信された入場通知に含まれる入場時刻に対応して出入口にて新規に検出された対象物の座標情報に、受信された入場通知に含まれる、個人IDと、利用者情報と、入場時刻に対応する個人ID取得時刻とを個人管理情報として格納する。
なお、個人管理情報は、個人IDを格納し、利用者情報を格納しなくともよい。この場合、座標管理装置100は、利用者情報が必要な際には、セキュリティシステム300に対して、個人IDを指定して利用者情報を要求すればよい。
このようにして、座標履歴情報における座標情報ごとに個人管理情報が付加されることで、追跡処理部123は、個人を特定して移動追跡を行うことが可能になる。具体的に、追跡処理部123は、例えば、座標履歴情報において同じ個人ごとの座標情報を時刻ごとに抽出することで、個人ごとを対象にして追跡処理を実行することができる。
なお、座標履歴情報においては、個人ごとの統合エリアTARに対する退出時刻も格納するようにしてよい。
座標管理装置100は、セキュリティシステム300から個人管理情報を取得する。セキュリティシステム300は、利用者が入場した際に取得された個人IDと、利用者データベースにおいて取得された個人IDに対応付けられている利用者情報と、個人IDが取得された時刻(入場時刻)とを含む入場通知を、座標管理装置100に送信する。
座標管理装置100は、受信された入場通知に含まれる入場時刻に対応して出入口にて新規に検出された対象物の座標情報に、受信された入場通知に含まれる、個人IDと、利用者情報と、入場時刻に対応する個人ID取得時刻とを個人管理情報として格納する。
なお、個人管理情報は、個人IDを格納し、利用者情報を格納しなくともよい。この場合、座標管理装置100は、利用者情報が必要な際には、セキュリティシステム300に対して、個人IDを指定して利用者情報を要求すればよい。
このようにして、座標履歴情報における座標情報ごとに個人管理情報が付加されることで、追跡処理部123は、個人を特定して移動追跡を行うことが可能になる。具体的に、追跡処理部123は、例えば、座標履歴情報において同じ個人ごとの座標情報を時刻ごとに抽出することで、個人ごとを対象にして追跡処理を実行することができる。
なお、座標履歴情報においては、個人ごとの統合エリアTARに対する退出時刻も格納するようにしてよい。
<座標情報の利用例>
上記実施形態あるいは上記変形例によって得られた座標履歴情報は、例えば以下のようにして利用することができる。
座標管理装置100は、例えば図10のステップS103により特定された統合座標ごとに対応する対象物の特定結果が反映されるようにして、ユーザインターフェース部200における表示部にて、現時刻の統合エリアTARにおける対象物ごとの位置を示す表示がリアルタイムに行われるように制御してよい。この場合、座標管理装置100は、ユーザによるユーザインターフェース部200に対する操作に応じて、指定された対象物のみの位置を示す表示を行うようにされてよい。
また、座標管理装置100は、座標履歴情報に基づいて、統合エリアTARにおける全てまたは一部の対象物の移動軌跡を表示するようにされてよい。この場合にも、座標管理装置100は、ユーザによる操作に応じて指定された対象物のみの移動軌跡の表示を行うようにされてよい。また、座標管理装置100は、現時刻から所定時間前までの移動軌跡をリアルタイムに表示してもよいし、任意に指定された過去の期間における移動軌跡を表示してもよい。
また、座標管理装置100は、例えば統合エリアTARにおける対象物の分布に基づいて混雑度や密度を導出し、導出された混雑度や密度に関する情報を表示等により出力してよい。
上記実施形態あるいは上記変形例によって得られた座標履歴情報は、例えば以下のようにして利用することができる。
座標管理装置100は、例えば図10のステップS103により特定された統合座標ごとに対応する対象物の特定結果が反映されるようにして、ユーザインターフェース部200における表示部にて、現時刻の統合エリアTARにおける対象物ごとの位置を示す表示がリアルタイムに行われるように制御してよい。この場合、座標管理装置100は、ユーザによるユーザインターフェース部200に対する操作に応じて、指定された対象物のみの位置を示す表示を行うようにされてよい。
また、座標管理装置100は、座標履歴情報に基づいて、統合エリアTARにおける全てまたは一部の対象物の移動軌跡を表示するようにされてよい。この場合にも、座標管理装置100は、ユーザによる操作に応じて指定された対象物のみの移動軌跡の表示を行うようにされてよい。また、座標管理装置100は、現時刻から所定時間前までの移動軌跡をリアルタイムに表示してもよいし、任意に指定された過去の期間における移動軌跡を表示してもよい。
また、座標管理装置100は、例えば統合エリアTARにおける対象物の分布に基づいて混雑度や密度を導出し、導出された混雑度や密度に関する情報を表示等により出力してよい。
また、座標管理装置100に対して、例えば統合エリアTARにおいて予め特定のエリア(設定エリア)を設定しておいてよい。設定エリアは、1の個別エリアIARの範囲内で設定されもよいし、複数の個別エリアIARにまたがるようにして設定されてもよい。そのうえで、座標管理装置100は、設定エリアに対象物が進入したことを認識したことに応じて所定の処理を実行してよい。上記変形例のもとでは、座標管理装置100は、設定エリアに対象物が進入した際に、進入した対象物としての個人を特定できる。また、座標管理装置100は、上記の所定の処理として、例えば立ち入り禁止の設定エリアに利用者が進入したことを認識したことに応じて、所定の装置や端末にて警報が行われるように制御してよい。
なお、例えば座標管理装置100としての機能を複数の装置やサーバが連携して実現するようにされてよい。一例として、1の装置がセンサSCのそれぞれの検出情報から個別座標を取得し、取得した個別座標を統合座標に変換し、もう1つの装置が統合座標を利用して追跡処理を実行するようにされてよい。
なお、上述のセンサSC、座標管理装置100等としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のセンサSC、座標管理装置100等としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。
100 座標管理装置、101 通信部、102 制御部、103 記憶部、121 個別座標取得部、122 座標変換部、123 追跡処理部、131 座標履歴情報記憶部、200 ユーザインターフェース部、300 セキュリティシステム
Claims (6)
- 他の個別エリアと隣接する複数の個別エリアごとに設けられ、対応の個別エリアにおける対象の位置を検出するセンサごとの検出情報に基づいて、前記複数の個別エリアごとの対象の位置を示す個別座標を取得する個別座標取得部と、
前記個別座標取得部により取得された個別座標を、前記複数のエリアを統合した統合エリアにおける統合座標に変換する座標変換部と
を備える座標管理装置。 - 前記統合エリアにおける前記統合座標が示す位置の時間経過に応じた変化に基づいて、前記統合エリアにおいて移動する対象の統合座標を特定する追跡処理部を備える
請求項1に記載の座標管理装置。 - 前記追跡処理部は、現時刻より前において特定した1の個別エリア内での対象の統合座標の移動のパターンに基づいて、現時刻に至って前記1の個別エリアと隣接する個別エリアに移動したとされる前記対象の仮座標を推定し、
前記仮座標と、前記現時刻における前記隣接する個別エリアにて配置される統合座標のそれぞれとの位置関係に基づいて、前記隣接する個別エリアにて配置される統合座標のうちから、前記隣接する個別エリアに移動した前記対象の前記現時刻における統合座標を特定する
請求項2に記載の座標管理装置。 - 前記追跡処理部は、現時刻より前において特定した複数の対象ごとの統合座標の移動のパターンに基づいて、前記複数の対象ごとの前記現時刻における仮座標を推定し、
前記複数の対象ごとの仮座標と、前記現時刻における統合座標のそれぞれとの位置関係に基づいて、前記複数の対象ごとの前記現時刻における統合座標を特定する
請求項2または3に記載の座標管理装置。 - 他の個別エリアと隣接する複数の個別エリアごとに設けられ、対応の個別エリアにおける対象の位置を検出するセンサごとの検出情報に基づいて、前記複数の個別エリアごとの対象の位置を示す個別座標を取得する個別座標取得ステップと、
前記個別座標取得ステップにより取得された個別座標を、前記複数のエリアを統合した統合エリアにおける統合座標に変換する座標変換ステップと
を備える座標管理方法。 - コンピュータを、
他の個別エリアと隣接する複数の個別エリアごとに設けられ、対応の個別エリアにおける対象の位置を検出するセンサごとの検出情報に基づいて、前記複数の個別エリアごとの対象の位置を示す個別座標を取得する個別座標取得部、
前記個別座標取得部により取得された個別座標を、前記複数のエリアを統合した統合エリアにおける統合座標に変換する座標変換部
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020181723A JP2022072347A (ja) | 2020-10-29 | 2020-10-29 | 座標管理装置、座標管理方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020181723A JP2022072347A (ja) | 2020-10-29 | 2020-10-29 | 座標管理装置、座標管理方法、及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022072347A true JP2022072347A (ja) | 2022-05-17 |
Family
ID=81604733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020181723A Pending JP2022072347A (ja) | 2020-10-29 | 2020-10-29 | 座標管理装置、座標管理方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022072347A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4362455A1 (en) | 2022-10-27 | 2024-05-01 | Fujitsu Limited | Position prediction program, information processing device, and position prediction method |
-
2020
- 2020-10-29 JP JP2020181723A patent/JP2022072347A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP4362455A1 (en) | 2022-10-27 | 2024-05-01 | Fujitsu Limited | Position prediction program, information processing device, and position prediction method |
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