JP2022072337A - 情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システム - Google Patents

情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022072337A
JP2022072337A JP2020181706A JP2020181706A JP2022072337A JP 2022072337 A JP2022072337 A JP 2022072337A JP 2020181706 A JP2020181706 A JP 2020181706A JP 2020181706 A JP2020181706 A JP 2020181706A JP 2022072337 A JP2022072337 A JP 2022072337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
customer
product
content
information
information processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020181706A
Other languages
English (en)
Inventor
陽介 尾高
Yosuke Odaka
麻里菜 渡邉
Marina Watanabe
彩 松本
Aya Matsumoto
雅之 池田
Masayuki Ikeda
忠正 守田
Tadamasa Morita
憲司 西田
Kenji Nishida
浩 村上
Hiroshi Murakami
亜侑子 粟井
Ayuko Awai
友和 阿部
Tomokazu Abe
洋和 矢木
Hirokazu Yagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2020181706A priority Critical patent/JP2022072337A/ja
Publication of JP2022072337A publication Critical patent/JP2022072337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

Figure 2022072337000001
【課題】適切なタイミングで顧客に対する情報提供を行なう情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システム10は、店舗に設置した什器30に対応して設けた什器カメラ331、332を含むセンサから顧客の行動属性情報を取得し、行動属性情報に基づいて、複数のカテゴリに分類されたプロモーションコンテンツを選択し、選択したプロモーションコンテンツを、什器30に対応して設けたタッチパネル31の第1表示部311に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システムに関する。
来店した顧客の行動履歴情報を記録して、過去の来店時に興味を持たれたにもかかわらず購入されなかった商品情報を含むレコメンド情報を、レシート等に印刷して提供する情報処理プログラムが提示されている(特許文献1)。
特開2018-195017号公報
特許文献1の情報処理プログラムでは、来店当日の顧客の予定および気分等のリアルタイムの状況に応じた、適切なタイミングでの情報提供は行なえない。
一つの態様では、適切なタイミングで顧客に対する情報提供を行なう情報処理方法等を提供することを目的とする。
情報処理方法は、店舗に設置した什器に対応して設けた什器カメラを含むセンサから顧客の行動属性情報を取得し、前記行動属性情報に基づいて、複数のカテゴリに分類されたプロモーションコンテンツを選択し、選択した前記プロモーションコンテンツを、前記什器に対応して設けた第1表示部を含む出力装置から出力する処理をコンピュータに実行させる。
一つの態様では、適切なタイミングで顧客に対する情報提供を行なう情報処理方法等を提供することを目的とする。
情報処理システムの概要を説明する説明図である。 情報処理システムの構成を説明する説明図である。 什器の配置を説明する説明図である。 コンテンツDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 行動DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 カテゴリの選択を説明する説明図である。 コンテンツタイプの選択を説明する説明図である。 プロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。 プロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。 プロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。 プロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。 プロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。 プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 変形例1の什器を説明する説明図である。 変形例2の什器を説明する説明図である。 変形例3の什器を説明する説明図である。 変形例4の什器を説明する説明図である。 商品配置DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態2の什器の動作を説明する説明図である。 実施の形態3のプロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。 未提供DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 再訪客のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 クラスタコンテンツDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 タイミングの選択を説明する説明図である。 実施の形態5のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態6の情報処理システムの機能ブロック図である。 実施の形態7の情報処理システムの構成を示す説明図である。
[実施の形態1]
図1は、情報処理システム10の概要を説明する説明図である。本実施の形態においては、ドラッグストア、スーパーマーケットまたは百貨店等の店舗に設けられた化粧品売場で使用される什器30を例にして説明する。
情報処理システム10は、商品を陳列する什器30を含む。店舗には、情報処理システム10に含まれない什器も含めて複数の什器が配列されて、通路を形成する。図1においては、什器30は3段の商品棚35を備えている。それぞれの商品棚35は、顧客が商品を簡単に手に取れるように段状に構成されており、商品を陳列可能である。
什器30の上部に大型のタッチパネル31が配置されている。タッチパネル31の縁に、第1什器カメラ331が配置されている。それぞれの商品棚35の前面に、横長の第2表示部32が配置されている。第2表示部32は、タッチパネルの機能を有してもよい。一番上の第2表示部32の縁に、第2什器カメラ332が配置されている。以後の説明では、第1什器カメラ331と第2什器カメラ332とを合わせて什器カメラ33(図2参照)と記載する場合がある。
なお、図1に示す什器30の形状は例示である。商品棚35の数は3段に限定しない。第2表示部32は、一部の商品棚35にのみ設けられていてもよい。第2表示部32は無くてもよい。第2什器カメラ332は、複数の商品棚35に設けられていてもよい。第2什器カメラ332は無くてもよい。第1什器カメラ331は、什器30から離れた場所に配置されていてもよい。
それぞれの商品棚35に、商品移動センサ34が設置されている。商品移動センサ34は、商品棚35から商品が取り出されたこと、および、戻し入れされたことを検知するセンサである。商品移動センサ34は、たとえば赤外線センサ、カメラ、または重量センサ等である。それぞれの商品にRFID(Radio Frequency Identification)タグ等の無線タグが取り付けられている場合、商品移動センサ34は無線タグリーダーであってもよい。
什器カメラ33および商品移動センサ34から取得したデータに基づいて、什器30に立ち寄った顧客の行動および属性の解析が行なわれる。行動は、たとえば顧客が什器30に陳列された商品を眺めている時間、商品棚35からの商品の取り出しおよび戻し入れ、タッチパネル31を用いた商品検索操作等である。すなわち、タッチパネル31を介して制御部21は顧客が使用する検索装置の機能を実現する。
属性は、たとえば年齢および性別である。年齢の代わりに、所定の年齢で区切った年代が使用されてもよい。服装、髪型、化粧、体形、同行者の有無および動作等の解析に基づいて、化粧品の好み、化粧品への興味の程度、職業および経済状況等の種々の属性の推測が行なわれてもよい。顧客が撮影された静止画または動画から、顧客の属性を推測する方法は公知であるため、説明を省略する。
属性は、顧客が属するクラスタであってもよい。事前に、多数の顧客のデータに基づいて、顧客を複数のグループに分類するクラスタリングを行なう。クラスタリングにより、たとえば新製品を好む顧客のクラスタと、定番商品を好む顧客のクラスタ等に顧客を分類できる。什器カメラ33および商品移動センサ34から取得したデータに基づいて、什器30に立ち寄った顧客がどのクラスタに属するかを分類できる。クラスタリング解析の方法は公知であるため、説明を省略する。
以下の説明では、行動および属性の解析をまとめて行動属性解析と記載する場合がある。同様に行動属性解析結果である顧客の行動と属性とをまとめて行動属性情報と記載する場合がある。
行動属性解析により得られた行動属性情報に基づいて、顧客にプロモーションコンテンツを提示するタイミングの決定と、提示するプロモーションコンテンツの選択とが行なわれる。決定されたタイミングで、選択されたプロモーションコンテンツがタッチパネル31および第2表示部32に表示される。
プロモーションコンテンツに対する顧客の反応が、什器カメラ33および商品移動センサ34により検出される。第1什器カメラ331および商品移動センサ34から取得したデータに基づいて、プロモーションコンテンツを見た顧客の行動属性解析が再度行われる。
なお、什器30の周辺に顧客が居ない場合、および、顧客に合わせて選択したプロモーションコンテンツを提示するタイミングではない場合には、タッチパネル31の第1表示部311(図2参照)および第2表示部32には、たとえば新製品の紹介等の一般的なプロモーションコンテンツが表示される。第1表示部311および第2表示部32は、本実施の形態の出力装置の例示である。
第1表示部311には、さらに図示を省略する検索開始ボタンが表示されている。顧客が検索開始ボタンを選択した場合、第1表示部311には検索画面が表示される。顧客はタッチパネル31を操作して、新製品情報、製品の成分に関する情報、アレルギーに関する情報、在庫に関する情報および近隣の店舗に関する情報等を検索できる。タッチパネル31を使用した検索サービスは公知であるため、説明を省略する。
適切なタイミングで適切なプロモーションコンテンツが提示されることにより、顧客の欲求が刺激されて購買意欲が発生する。たとえば化粧品の購入を予定していなかった顧客が、プロモーションコンテンツにより欲求を刺激されて化粧品の購入を決める。顧客が当初から購入を予定していた商品に加えて、欲求に基づいて別の商品も併せて購入する、いわゆるクロスセルも期待できる。
什器カメラ33および商品移動センサ34から取得したデータと、プロモーションコンテンツの提示タイミングおよび提示したプロモーションコンテンツと、顧客の購買行動とを記録する。記録したデータを専門家が解析することで、さらに効果的なプロモーションコンテンツの開発、および、プロモーションコンテンツの提示タイミングの改善等を実現できる。
図2は、情報処理システム10の構成を説明する説明図である。情報処理システム10は、前述の什器30に加えて、情報処理装置20およびサーバ40を含む。サーバ40には、複数の店舗にそれぞれ配置された什器30および情報処理装置20がネットワークを介して接続されていてもよい。
1軒の店舗に、複数の什器30が配置されていてもよい。1台の情報処理装置20に対して、複数の什器30が接続されていてもよい。それぞれの什器30に情報処理装置20が内蔵されていてもよい。
情報処理システム10は、店舗の出入口、壁および天井等に設置された店舗カメラ15を含んでも良い。情報処理システム10は、店舗カメラ15を管理するセキュリティシステムとネットワークを介して接続されていてもよい。
情報処理システム10は、店舗のPOS(Point of Sale)システム等の販売管理システム16を含んでもよい。情報処理システム10は、ネットワークを介して販売管理システム16と接続されていてもよい。
前述のとおり、什器30はタッチパネル31、第2表示部32、什器カメラ33および商品移動センサ34を含む。什器カメラ33は、第1什器カメラ331および第2什器カメラ332を含む。タッチパネル31は、たとえば液晶表示パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネル等の第1表示部311と、入力部312とが積層された構造である。
情報処理装置20は、制御部21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信部24、什器I/F(Interface)28およびバスを備える。制御部21は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。制御部21には、一または複数のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、TPU(Tensor Processing Unit)またはマルチコアCPU等が使用される。制御部21は、バスを介して情報処理装置20を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置22は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはフラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置22には、制御部21が行なう処理の途中で必要な情報および制御部21で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置23は、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスクまたは磁気テープ等の記憶装置である。補助記憶装置23には、コンテンツ判定モデル50、コンテンツDB56、行動DB57、制御部21に実行させるプログラムおよびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。通信部24は、情報処理装置20とネットワークとの間の通信を行なうインターフェイスである。
情報処理装置20は、汎用のパソコン、タブレット、スマートフォン等である。情報処理装置20は、什器30に内蔵可能な小型コンピュータであってもよい。情報処理装置20は、大型計算機、または、大型計算機上で動作する仮想マシンであってもよい。情報処理装置20は、分散処理を行なう複数のパソコン、または大型計算機等のハードウェアにより構成されても良い。情報処理装置20は、クラウドコンピューティングシステムまたは量子コンピュータにより構成されても良い。
什器I/F28は、タッチパネル31、第2表示部32、第1什器カメラ331、第2什器カメラ332および商品移動センサ34とバスとを接続するインターフェイスである。
サーバ40は、制御部41、主記憶装置42、補助記憶装置43、通信部44、表示部45、入力部46およびバスを備える。制御部41には、一または複数のCPU、GPU、TPUまたはマルチコアCPU等が使用される。制御部41は、バスを介してサーバ40を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置42は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置42には、制御部41が行なう処理の途中で必要な情報および制御部41で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置43は、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスクまたは磁気テープ等の記憶装置である。補助記憶装置43には、制御部41に実行させるプログラムおよびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。通信部44は、サーバ40とネットワークとの間の通信を行なうインターフェイスである。
表示部45は、たとえば液晶表示パネルまたは有機ELパネル等である。入力部46は、たとえばキーボードおよびマウス等である。表示部45に入力部46が積層されてタッチパネルを構成していてもよい。
サーバ40は、汎用のパソコン、タブレット、大型計算機、または、大型計算機上で動作する仮想マシンである。サーバ40は、分散処理を行なう複数のパソコン、または大型計算機等のハードウェアにより構成されても良い。サーバ40は、クラウドコンピューティングシステムまたは量子コンピュータにより構成されても良い。
サーバ40は、それぞれの店舗で行動DB57に記録されたデータの集積、および、専門家による解析等に使用される。集積されたデータに基づいて作成または更新されたコンテンツ判定モデル50およびコンテンツDB56が、ネットワークを介して情報処理装置20に配信される。コンテンツ判定モデル50、コンテンツDB56および行動DB57の詳細については後述する。
図3は、什器30の配置を説明する説明図である。図3は、什器30を上から見た図である。什器30の左側に左什器391が、什器30の右側に右什器392が、それぞれ配置されて、通路を形成している。化粧品売場では、幅900ミリメートル、奥行500ミリメートルの什器が使用される場合が多い。
什器30の正面に立った顧客を実線で、右什器392の正面に立った顧客を一点鎖線でそれぞれ示す。化粧品売場の什器30は、ブランド毎、または、メーカ毎に使用される場合が多い。すなわち、左什器391または右什器392の正面に立った顧客は、什器30に陳列された商品とは競合する商品に興味を持っている可能性が高い。
第1什器カメラ331から延びる2本の太い実線で、第1什器カメラ331の撮影範囲を示す。第2什器カメラ332から延びる2本の太い破線で、第2什器カメラ332の撮影範囲を示す。
図3に示すように、第1什器カメラ331は広角カメラであり、什器30の正面に立った顧客に加えて、右什器392の正面に立った顧客も撮影可能である。第1什器カメラ331で撮影した画像に基づいて、什器30の正面に立った顧客の行動に加えて、顧客が什器30の正面に到達する前の行動を撮影できる。たとえば顧客が商品の選択に迷って、什器30、左什器391および右什器392の前を行き来する様な行動も、第1什器カメラ331により撮影できる。
第2什器カメラ332も広角カメラであり、什器30の正面に立った顧客の手元を撮影可能である。第2什器カメラ332により、たとえば顧客が商品棚35から取り出した商品を撮影できる。取り出した商品を商品棚35に戻さずに什器30の前から立ち去った場合には、顧客がその商品を購入したと推定できる。万引き、および、他の場所から持ってきた商品の置き去り等の、顧客の問題行動も撮影できる。
図4は、コンテンツDB56のレコードレイアウトを説明する説明図である。コンテンツDB56は、コンテンツのタイプと、プロモーションコンテンツのファイルとを関連づけて記録したDBである。コンテンツDB56は、コンテンツタイプフィールドおよびプロモーションコンテンツフィールドを有する。
コンテンツタイプフィールドには、コンテンツタイプが記録されている。コンテンツタイプについては、後述する。プロモーションコンテンツフィールドには、プロモーションコンテンツを記録した動画または静止画のファイルが記録されている。プロモーションコンテンツは、ユーザの反応に応じてインタラクティブに表示を変化させるプログラムであってもよい。コンテンツフィールドには、プロモーションコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)等、プロモーションコンテンツを読み出せる場所が記録されていてもよい。
コンテンツDB56は、サーバ40から送信された情報に基づいて随時更新される。たとえば新製品に関するプロモーションコンテンツが新たに作成された場合には、制御部41はそれぞれの情報処理装置20に対して更新情報を配信する。
図5は、行動DB57のレコードレイアウトを説明する説明図である。行動DB57は、来店した顧客に付与した顧客ID(Identifier)と、顧客の特徴と、顧客が行動した時刻と、行動とを関連づけて記録したDBである。行動DB57は、顧客IDフィールド、特徴フィールド、時刻フィールドおよび行動フィールドを有する。
顧客IDフィールドには、顧客IDが記録されている。顧客IDは、什器カメラ33により顧客が撮影されるたびに顧客に付与される。すなわち、顧客が什器カメラ33の撮影範囲からいったん外れ、その後再度撮影範囲に入った場合には、新たな顧客IDが付与される。
特徴フィールドには、顧客の特徴が記録されている。顧客の特徴は、たとえば顧客を撮影した画像に基づいて生成された、特徴ベクトルである。顧客の顔に関する特徴ベクトル、顧客の服装に関する特徴ベクトルおよび顧客の動きに関する特徴ベクトル等およびタッチパネル31を用いて行なった商品検索履歴に関する特徴ベクトル等、複数の特徴ベクトルが特徴フィールドに記録されていてもよい。
特徴フィールドには、顧客の年齢、性別、化粧品の好み、化粧品への興味の程度、職業および経済状況等、什器カメラ33が撮影した画像に基づいて推測された顧客の属性が記録されていてもよい。
時刻フィールドには、顧客が行動した時刻が記録されている。行動フィールドには、顧客の行動が記録されている。図3を使用して説明したように什器カメラ33により什器30に隣接する他の什器への顧客の立ち寄りに関する行動も検出可能である。
行動DB57には、たとえば、「D120.mov」のプロモーションコンテンツを出力したこと、第1棚から商品を取り出したこと、および第2棚から商品を取り出したことが記録されている。商品を取り出したまま、商品棚35に戻さずに立ち去ったことから、顧客は2つの棚から取り出した商品を購入したことが推測される。すなわち行動DB57には、顧客が第1棚から取り出した商品および第2棚から取り出した商品を購入した購入履歴が記録されている。
以上に説明したように、行動DB57には、顧客の購入履歴と、顧客に提示したプロモーションコンテンツと、顧客の行動および顧客の属性にかかる行動属性情報とが関連づけて記録される。顧客の行動には、顧客が注目して手に取った商品、および、顧客が什器30から持ち去って購入した商品に関する、顧客の商品選択情報が含まれる。顧客の行動には、顧客が什器30に近寄ってきたときの移動状態、および、顧客の什器30周辺での移動状態等の、顧客の移動情報も含まれる。
行動DB57に記録されたデータは、サーバ40に随時送信される。制御部41は、複数の情報処理装置20からそれぞれ送信されたデータを蓄積する。蓄積されたデータは、専門家による解析等に利用される。
図6は、カテゴリの選択を説明する説明図である。カテゴリは、顧客の心理状態の分類を示す。カテゴリは、たとえば「話題性」、「信頼性」、「特別性」および「相互性」の4通りである。
「話題性」は、テレビまたはSNS(Social Network System)等で取り上げられて話題になっている事柄に興味を示し、話題になっている商品を知らない自分や、話題になっている商品を持っていない自分を恥ずかしく思う心理状態を意味する。「信頼性」は、購買に失敗したくない思いから、安心できる商品の購入を求める心理状態を意味する。この心理状態の人は、自分が信頼した人からの情報は正しい情報であると認識する傾向がある。
「特別性」は、たとえば限定品、コラボレーション商品およびキャンペーン商品等、普段とは異なる期間限定の商品やサービスを逃したくないと思う心理状態を意味する。「相互性」は、時間および場所を問わずに、自分自身に合ったものを手に入れたいと思う心理状態を意味する。この心理状態の人は、誰にでも当てはまる一般的なメッセージよりも、自分自身にマッチするようにカスタマイズされたメッセージに対して反応する傾向がある。
なお、カテゴリの種類はこれらの4通りに限定しない。什器30に陳列する商品の種類等により、任意のカテゴリを使用できる。
図6を使用して、カテゴリを決定するプロセスの概要を説明する。什器カメラ33により撮影された画像、商品移動センサ34により検出されたセンサデータ、および顧客がタッチパネル31を使用して行なった商品検索履歴が、行動属性モデル53に入力される。
行動属性モデル53は、入力されたデータに基づいて行動属性解析を行ない、顧客の行動属性情報を出力する。前述のとおり、行動属性情報は顧客の行動および属性を含む。行動は、たとえば顧客が什器30に陳列された商品を眺めている時間、商品棚35からの商品の取り出しおよび戻し入れ、タッチパネル31を用いた商品検索履歴等である。属性は、たとえば年齢、性別、化粧品の好み、化粧品への興味の程度、職業および経済状況等である。
行動属性モデル53は、専門家が多数の顧客に関するデータを解析して作成したルールベースのモデルである。行動属性モデル53は、たとえば専門家により作成されたルールを表現した決定木に基づいて作成されたプログラムである。行動属性モデル53は、たとえば専門家により作成されたルールを表現した条件テーブルに基づいて動作するプログラムであってもよい。
行動属性モデル53は、多数の顧客に関するデータに基づいて機械学習により生成された学習モデルであってもよい。行動属性モデル53は、什器カメラ33からの入力を受け付けるモデルと、商品移動センサ34からの入力を受け付けるモデルと、商品検索履歴を受け付けるモデルとに分かれていてもよい。
行動属性情報は、第1モデル51に入力される。第1モデル51は、入力された行動属性情報に基づいて、カテゴリを出力する。なお、図6のカテゴリのうちの「なし」は、プロモーションコンテンツを提示するべきタイミングではないことを意味する。
第1モデル51も、専門家が多数の顧客に関するデータを解析して作成したルールベースのモデルである。第1モデル51は、たとえば専門家により作成されたルールを表現した決定木に基づいて作成されたプログラムである。第1モデル51は、たとえば専門家により作成されたルールを表現した条件テーブルに基づいて動作するプログラムであってもよい。
行動属性モデル53と第1モデル51とが合わさって一つのモデルになっていてもよい。第1モデル51は、多数の顧客に関するデータに基づいて機械学習により生成された学習モデルであってもよい。
図7は、コンテンツタイプの選択を説明する説明図である。コンテンツタイプは、プロモーションコンテンツのタイプを示す。図4を使用して説明したように、コンテンツタイプはたとえば「話題性」、「売れ筋」等である。コンテンツDB56に、コンテンツタイプごとにプロモーションコンテンツが記録されている。コンテンツタイプの詳細については、後述する。
図7を使用して、コンテンツタイプを決定するプロセスの概要を説明する。什器カメラ33により撮影された画像、商品移動センサ34により検出されたセンサデータ、および顧客がタッチパネル31を使用して行なった商品検索の履歴が、行動属性モデル53に入力される。
行動属性モデル53は、入力されたデータに基づいて行動属性解析を行ない、顧客の行動属性情報を出力する。図7の行動属性モデル53は、図6の行動属性モデル53と同一のモデルであっても、異なるモデルであってもよい。
行動属性情報は、第2モデル52に入力される。第2モデル52は、図6を使用して説明したカテゴリごとに準備されている。図7においては、第1モデル51から「話題性」が出力された場合の例を示す。第2モデル52は、入力された行動属性情報に基づいて、コンテンツタイプを出力する。第2モデル52から出力されたコンテンツタイプに基づいて、後述するようにプロモーションコンテンツが適宜機械的に選択されて、出力される。プロモーションコンテンツの出力先は、タッチパネル31および第2表示部32等である。
第2モデル52も、専門家が多数の顧客に関するデータを解析して作成したルールベースのモデルである。第2モデル52は、たとえば専門家により作成されたルールを表現した決定木に基づいて作成されたプログラムである。第2モデル52は、たとえば専門家により作成されたルールを表現した条件テーブルに基づいて動作するプログラムであってもよい。
行動属性モデル53と第2モデル52とが合わさって一つのモデルになっていてもよい。第2モデル52は、多数の顧客に関するデータに基づいて機械学習により生成された学習モデルであってもよい。
表1に、カテゴリと、当該カテゴリに分類された顧客に対して効果的なコンテンツタイプ、すなわち顧客の欲求を刺激して購買行動を引き起こしやすいコンテンツタイプとの関係を示す。
Figure 2022072337000002
「話題性」のコンテンツタイプには、たとえばSNSで話題になっている商品に関するプロモーションコンテンツ、および、タレント等の著名人が登場するプロモーションコンテンツが含まれる。
「売れ筋」のコンテンツタイプには、たとえば商品の売り上げランキングに関するプロモーションコンテンツおよび売り上げランキング上位の商品に関するプロモーションコンテンツが含まれる。
「新」のコンテンツタイプには、たとえば新商品の紹介に関するプロモーションコンテンツ、商品に応用されている新技術または新発明に関するプロモーションコンテンツ、および新感覚の商品に関するプロモーションコンテンツが含まれる。
「クチコミ」のコンテンツタイプには、たとえばSNSまたはクチコミサイトへの投稿等、一般生活者の投稿を紹介して、人気商品をレコメンドするプロモーションコンテンツが含まれる。なお、表1に示すように、「クチコミ」のコンテンツタイプは、「話題性」のカテゴリに分類された顧客と、「信頼性」のカテゴリに分類された顧客の双方に有効である。
なお、第2モデル52は行動属性情勢に基づかずに、所定のコンテンツタイプの中からランダムにコンテンツタイプを出力してもよい。
「メーカ」のコンテンツタイプには、たとえば製造元の会社情報、製造工程に関する情報等を紹介するプロモーションコンテンツが含まれる。
「SDGs」のコンテンツタイプには、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に対する取り組みを紹介するプロモーションコンテンツが含まれる。具体的には、オーガニック商品を紹介するプロモーションコンテンツ、自然成分を使った商品を紹介するプロモーションコンテンツ、または、包装材料を削減する取り組みを紹介するプロモーションコンテンツ等が、「SDGs」のコンテンツタイプに含まれる。
「店頭接客員」のコンテンツタイプには、取扱商品に対応できる接客のプロフェッショナルであるいわゆる店頭接客員によるアドバイスを紹介するプロモーションコンテンツが含まれる。店頭接客員のコンテンツタイプには、店頭接客員による接客が含まれていてもよい。たとえば制御部21は、第1表示部311からプロモーションコンテンツを出力する代わりに、それぞれの店頭接客員が装着しているインカム等を介して、接客することが望ましい顧客が来店していることを店頭接客員に通知する。店頭接客員は、接客による購買額の増加が見込まれる顧客に対する接客に注力できる。
「成分」のコンテンツタイプには、たとえばビタミンCまたはコラーゲン等の、化粧品の成分および効果を紹介するプロモーションコンテンツが含まれる。「恐怖訴求」のコンテンツタイプには、たとえば日焼け、加齢または不十分な手入れに伴う肌の変化を説明して顧客の危機感および恐怖感を醸成するプロモーションコンテンツが含まれる。
「美容情報」のコンテンツタイプには、化粧法のテクニック等の知識を紹介するプロモーションコンテンツが含まれる。「美容情報」のコンテンツタイプには、気候または季節に応じた情報を紹介するコンテンツが含まれてもよい。
「今だけ」のコンテンツタイプには、季節限定商品の紹介、キャンペーン商品の紹介、店舗限定クーポンの紹介等の、「今だけ」、「ここだけ」または「あなただけ」を訴求するプロモーションコンテンツが含まれる。
「サンプル」のコンテンツタイプには、サンプルを申し込む方法を紹介するプロモーションコンテンツが含まれる。顧客がタッチパネル31を介してアンケートに回答した場合に、サンプル引換券のURLを出力するプロモーションコンテンツが含まれてもよい。什器30は、特定の条件を満たす顧客に対してサンプルを配布する機能を備えてもよい。
「相性」のコンテンツタイプには、パーソナルカラー、肌質またはオーラカラーに関する情報を出力するプロモーションコンテンツが含まれる。たとえば第1什器カメラ331が撮影した顧客の画像に基づいてパーソナルカラー、肌質、またはオーラカラー等を診断した結果が表示されてもよい。推奨する商品を使用した場合の顧客の顔のシミュレーション画像が表示されてもよい。什器30は、顧客の肌質診断を行なう際に用いるセンサを備えてもよい。
「自分発見」のコンテンツタイプには、現在の状態と、今後の状態予想に関する情報を出力するプロモーションコンテンツが含まれる。たとえば、第1什器カメラ331が撮影した顧客の顔画像に基づいて予測した、加齢後の顔画像を紹介するプロモーションコンテンツであってもよい。
「悩み」のコンテンツタイプには、顧客の悩みにマッチしたプロモーションコンテンツが含まれる。たとえば顧客の悩みに関するアンケートを出力し、顧客の回答に基づいたアドバイスを出力するプロモーションコンテンツであってもよい。アドバイスは、たとえば顧客の悩みを解消できる商品の紹介である。
「理想」のコンテンツタイプには、顧客の理想、すなわち顧客の「なりたいイメージ」に関するプロモーションコンテンツが含まれる。たとえば顧客の「なりたいイメージ」に関するアンケートを出力し、顧客の回答に基づいて適切な商品をリコメンドするプロモーションコンテンツであってもよい。
「好み」のコンテンツタイプには、色、香り、パッケージデザインまたはブランドの世界観等の、顧客の好みに合致していることを訴求するプロモーションコンテンツが含まれる。
「行動レス」のコンテンツタイプには、商品を探す、商品を選ぶ等の顧客の行動に関する手間を省くプロモーションコンテンツが含まれる。「行動レス」のコンテンツタイプは、たとえば同じスキンケア商品を継続して購入することが見込まれる顧客に適したコンテンツタイプである。
「セルフ」のコンテンツタイプは、店頭接客員によるカウンセリングや声掛けが不要な顧客に適したプロモーションコンテンツが含まれる。具体的には、肌質に合った化粧品を自分で選ぶ方法を紹介するプロモーションコンテンツが含まれる。
図8から図12は、プロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。図8から図12は、それぞれ顧客の行動と、顧客にプロモーションコンテンツを提示するタイミングとの関係の例を示す。図8から図12中のC1からC9の記号の意味を表2に示す。
Figure 2022072337000003
図8は、特定のポイントメイク商品を購入する予定で来店した顧客の例を示す。顧客は、来店(C1)後、化粧品売場に向かう(C2)途中で什器カメラ33による撮影範囲に入る。制御部21は、什器カメラ33により撮影された画像を行動属性モデル53に逐次入力し、第1モデル51から取得されるカテゴリを取得する。
顧客は、目的のポイントメイク商品を探して(C3)、手に取る(C4)。什器30の前で悩まずに即座にポイントメイク商品を手に取る行動は、「特定のポイントメイク商品を購入する予定で来店した顧客」であることを意味する。この行動および顧客の属性に基づいて、第1モデル51は「話題性」のカテゴリを出力する。
制御部21は、「話題性」に関する第2モデル52を選択して、行動属性モデル53から出力される行動属性情報を入力する。第2モデル52からコンテンツタイプが出力される。図8に示す例では、「売れ筋」および「クチコミ」のコンテンツタイプが、第2モデル52から出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「売れ筋」および「クチコミ」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
なお第2モデル52は、「売れ筋」と「クチコミ」との優先順位を出力してもよい。第2モデル52は、コンテンツタイプの代わりに提示するプロモーションコンテンツに関する情報を出力してもよい。「売れ筋」と「クチコミ」との両方のコンテンツタイプに対応するプロモーションコンテンツがあらかじめ用意されていてもよい。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求を刺激され、購入予定の商品とは異なる商品のテスターを試すか、商品情報を見る(C5)。その後、顧客は什器カメラ33による撮影可能範囲を離れてレジ等に移動して商品を購入する(C7)。
図8によると、特定のポイントメイク商品を購入する予定で来店した顧客の欲求を刺激することにより、購入を予定していた商品に加えて他の商品も購入する、クロスセルを引き起こす情報処理システム10を提供できる。
なお、制御部21は顧客が撮影可能範囲を離れた後、所定時間内に当該商品が販売されたか否かに関する情報を販売管理システム16から取得して、行動DB57に記録しても良い。商品を持って立ち去った顧客が、実際に商品を購入したか否かに関する情報を精度良く記録する情報処理システム10を提供できる。
図9は、特定のスキンケア商品を購入する予定で来店した顧客の例を示す。C1およびC2は図8と同様であるため、説明を省略する。顧客は、目的のスキンケア商品を探して(C3)、手に取る(C4)。什器30の前で悩まずに即座にスキンケア商品を手に取る行動は、「特定のスキンケア商品を購入する予定で来店した顧客」であることを意味する。この行動および顧客の属性に基づいて、第1モデル51は「信頼性」および「相互性」のカテゴリを出力する。
制御部21は、「信頼性」および「相互性」に関する第2モデル52を選択して、行動属性モデル53から出力される行動属性情報をそれぞれ入力する。図9に示す例では、「信頼性」に関する第2モデル52から「店頭接客員」および「美容情報」のコンテンツタイプが出力され、「相互性」に関する第2モデル52から「悩み」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「店頭接客員」、「美容情報」および「悩み」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求を刺激され、購入予定の商品とは異なる商品のテスターを試すか、商品情報を見る(C5)。店頭接客員は、顧客の様子を観察して、適切なタイミングで対面カウンセリングを提案する(C6)。制御部21は店頭接客員が装着しているインカム等を介して、対面カウンセリングを行なうことが望ましい顧客に関する情報を通知してもよい。
その後、顧客は什器カメラ33による撮影可能範囲を離れてレジ等に移動して商品を購入する(C7)。
図9によると、特定のスキンケア商品を購入する予定で来店した顧客の欲求を刺激することにより、購入を予定していた商品に加えて他の商品も購入する、クロスセルを引き起こす情報処理システム10を提供できる。店頭接客員が適切なタイミングで対面カウンセリングを提案することにより、顧客の満足度を高めることができる。
図10は、ポイントメイク商品を購入する予定だが、具体的なブランド等を決めずに来店した顧客の例を示す。C1およびC2は図8と同様であるため、説明を省略する。
顧客は、什器30の前である程度の時間を掛けて商品を探す(C3)。顧客は、他社ブランドの商品が陳列された左什器391または右什器392と、什器30との間を行き来する場合もある。顧客が主にみている商品がポイントメイク商品であるか、それ以外の商品であるかは、第1什器カメラ331が撮影した画像と、什器30に陳列された商品の配置から判定可能である。
什器30の周辺でたとえば5秒以上佇んでポイントメイク商品を眺める行動は、「ポイントメイク商品を購入する予定だが、具体的なブランド等を決めずに来店した顧客」であることを意味する。この行動および顧客の属性に基づいて、第1モデル51は「相互性」のカテゴリを出力する。
制御部21は、「相互性」に関する第2モデル52を選択して、行動属性モデル53から出力される行動属性情報を入力する。図10に示す例では、「理想」および「悩み」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「理想」および「悩み」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求を刺激され、興味を惹かれた商品のテスターを試すか、商品情報を見る(C5)。図10に示す例では、この行動および顧客の属性に基づいて、第2モデル52から「相性」および「好み」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「相性」および「好み」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
顧客は、テスターを試すか商品情報を見た(C5)際には、「この商品は本当に自分に適しているのだろうか?」という不安感を抱いている場合が多い。適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより、顧客の不安感は解消される。顧客は、商品を手に取る(C4)。その後、顧客は什器カメラ33による撮影可能範囲を離れてレジ等に移動して商品を購入する(C7)。
図10によると、購入する商品のブランドを決めていなかった顧客の欲求を連続的に刺激することにより、自社製品を購入するように誘導する情報処理システム10を提供できる。
図11は、スキンケア商品を購入する予定だが、具体的なブランド等を決めずに来店した顧客の例を示す。C1からC3は図10と同様であるため、説明を省略する。
什器30の周辺でたとえば5秒以上佇んでスキンケア商品を眺める行動は、「スキンケア商品を購入する予定だが、具体的なブランド等を決めずに来店した顧客」であることを意味する。この行動および顧客の属性に基づいて、第1モデル51は「信頼性」および「相互性」のカテゴリを出力する。
制御部21は、「信頼性」および「相互性」に関する第2モデル52を選択して、行動属性モデル53から出力される行動属性情報をそれぞれ入力する。図11に示す例では、「信頼性」に関する第2モデル52から「店頭接客員」および「クチコミ」のコンテンツタイプが出力され、「相互性」に関する第2モデル52から「悩み」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「店頭接客員」、「クチコミ」および「悩み」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求を刺激され、興味を惹かれた商品のテスターを試すか、商品情報を見る(C5)。図10に示す例では、この行動および顧客の属性に基づいて、第2モデル52から「相性」および「自分発見」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「相性」および「自分発見」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求をさらに刺激される。店頭接客員は、顧客の様子を観察して、適切なタイミングで対面カウンセリングを提案する(C6)。
対面カウンセリングを受けて、顧客は気に入った商品を手に取る(C4)。その後、顧客は什器カメラ33による撮影可能範囲を離れてレジ等に移動して商品を購入する(C7)。
図11によると、購入する商品のブランドを決めていなかった顧客の欲求を連続的に刺激した上で、適切なタイミングで店頭接客員が接客することにより、自社製品を購入するように誘導する情報処理システム10を提供できる。
図12は、化粧品を購入する予定の無い顧客の例を示す。顧客は、来店(C1)後、購入を予定している商品の売場に向かう(C9)。顧客は、特に目的なく売場を回遊する場合もある。
顧客は、移動の途中で化粧品売場を通りかかり、什器カメラ33による撮影範囲に入る。制御部21は、什器カメラ33により撮影された画像を行動属性モデル53に逐次入力し、第1モデル51から取得されるカテゴリを取得する。
たとえば、視点を定めずにフラフラと歩きまわる行動は、「化粧品を購入する予定がない顧客」であることを意味する。このような顧客のうち、たとえば性別および年齢等の属性が什器30に陳列している商品のターゲット顧客に該当する場合、第1モデル51は「相互性」および「話題性」のカテゴリを出力する。
制御部21は、「相互性」および「話題性」に関する第2モデル52を選択して、行動属性モデル53から出力される行動属性情報をそれぞれ入力する。図12に示す例では、「相互性」に関する第2モデル52から「自分発見」のコンテンツタイプが出力され、「話題性」に関する第2モデル52から「クチコミ」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「話題性」および「クチコミ」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求を刺激され、化粧品に興味を惹かれる。顧客は、什器30の前に立ち止まり、商品を見る(C8)。顧客は、興味を惹かれた商品のテスターを試すか、商品情報を見る(C5)。
図12に示す例では、この行動および顧客の属性に基づいて、第1モデル51から「相互性」および「信頼性」のカテゴリが出力されている。制御部21は、「相互性」および「信頼性」に関する第2モデル52を選択して、行動属性モデル53から出力される行動属性情報をそれぞれ入力する。図12に示す例では、「相互性」に関する第2モデル52から「相性」のコンテンツタイプが出力され、「信頼性」に関する第2モデル52から「美容情報」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「相性」および「美容情報」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求をさらに刺激され、商品を手に取る(C4)。その後、顧客は什器カメラ33による撮影可能範囲を離れてレジ等に移動して商品を購入する(C7)。
図12によると、化粧品を購入する予定のなかった顧客の欲求を連続的に刺激することにより、自社製品を購入するように誘導する情報処理システム10を提供できる。
図13は、プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。制御部21は、顔認識等の公知の技術に基づいて、什器カメラ33により撮影された画像に顧客が写っているか否かを随時判定する。顧客が写っていると判定した場合に、制御部21は図13のプログラムを起動する。
制御部21は、画像に写った顧客に対して顧客IDを生成して付与する(ステップS501)。複数の顧客が画像に写っている場合、制御部21は什器30からの距離または移動速度等の所定のルールに基づいて選択した一人の顧客に対して顧客IDを付与する。
制御部21は、行動DB57に新規レコードを作成する。制御部21は、顧客の行動を検出する都度、時刻フィールドおよび行動フィールドにデータを追加する。なお、制御部21は画像に写った複数の顧客にそれぞれ顧客IDを付与して、行動DB57に行動を記録してもよい。
制御部21は、図6を使用して説明した行動属性モデル53を実現するプログラムに、什器カメラ33により撮影された画像、商品移動センサ34により検出されたセンサデータ、および顧客がタッチパネル31を使用して行なった検索の履歴を入力して、行動属性解析を行なう(ステップS502)。制御部21は、ステップS501で顧客IDを付与した顧客の行動属性情報を取得する。
制御部21は、図6を使用して説明した第1モデル51を実現するプログラムに、行動属性情報を入力して、カテゴリを取得する(ステップS503)。制御部21は、カテゴリが出力されたか否か、すなわちプロモーションコンテンツを出力するタイミングであると出力されたか否かを判定する(ステップS504)。
プロモーションコンテンツを出力するタイミングであると判定した場合(ステップS504でYES)、制御部21はステップS503で取得したカテゴリに対応する第2モデル52を選択する(ステップS505)。制御部21は、選択した第2モデル52を実現するプログラムに、行動属性情報を入力して、コンテンツタイプを取得する(ステップS506)。
制御部21は、取得したコンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、プロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて、プロモーションコンテンツを選択する(ステップS507)。制御部21は、選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する(ステップS508)。
プロモーションコンテンツを出力するタイミングではないと判定した場合(ステップS504でNO)、またはステップS508の終了後、制御部21は什器カメラ33から取得した画像に基づいて顧客が立ち去ったか否かを判定する(ステップS509)。
立ち去っていないと判定した場合(ステップS509でNO)、制御部21はステップS502に戻る。立ち去ったと判定した場合(ステップS509でYES)、制御部21は、什器カメラ33が撮影した画像、行動属性解析結果および商品検索履歴等に基づいて、顧客に関する特徴ベクトルを生成する(ステップS510)。制御部21は、行動DB57の特徴フィールドに生成した特徴ベクトルを記録する(ステップS511)。制御部21は、その後処理を終了する。
図4を使用して説明したコンテンツDB56には、1つのコンテンツタイプに対して一つのプロモーションコンテンツが記録されていてもよい。そのようにする場合、ステップS506で取得したコンテンツタイプに基づいて、ステップS507で選択するプログラムは一意に定まる。
なお、制御部21は什器カメラ33が撮影した画像、商品移動センサ34による検出データおよび商品検索履歴等をサーバ40に送信してもよい。このようにする場合には、補助記憶装置23に行動DB57を記憶しなくてもよい。制御部41は、送信されたデータに基づいて、補助記憶装置43に記憶された行動DB57に顧客に関する情報を生成し、記録できる。
本実施の形態によると、適切なタイミングで顧客に対する情報提供を行なえる。本実施の形態によると、適切なタイミングで適切なプロモーションコンテンツを提供することにより、顧客の欲求を刺激して購買意欲を惹起できる。
本実施の形態によると、顧客が什器カメラ33の視野に入る都度、新たに顧客IDを付与するため、顧客IDは顧客の氏名および年齢等の情報に紐づかない。したがって、いわゆる個人情報を通信回線に載せない情報処理システム10を提供できる。
本実施の形態によると、情報処理装置20が顧客の特徴ベクトルを生成して行動DB57に記録する。サーバ40に対しては、顧客を撮影した画像等は送信されず、特徴ベクトルを含む行動DB57が送信される。したがって、サーバ40と情報処理装置20との間の通信量が少ない情報処理システム10を提供できる。
制御部21が、顧客の顔写真、氏名および年齢等の個人情報と、商品購入履歴とを関連づけて記録したいわゆる顧客情報DBにアクセス可能である場合、ステップS501において顧客IDを生成して付与する代わりに、顧客情報DBに記録されている顧客IDを抽出してもよい。什器カメラ33により撮影した画像に基づいて、顔写真を含む顧客情報DBから対応する顧客を抽出する方法は公知であるため、詳細については説明を省略する。
行動属性情報に加えて、顧客情報DBに記録された個人情報および商品購入履歴を使用することにより、さらに効果的なタイミングで適切なプロモーションコンテンツを提供する情報処理システム10を提供できる。
顧客情報DBに、提供済のプロモーションコンテンツを記録してもよい。同一の顧客に対して、同じプロモーションコンテンツを繰り返し提供することを防止する情報処理システム10を提供できる。
情報処理システム10に接続された複数の什器30が隣接配置または近接配置されている場合、制御部21は複数の什器カメラ33により撮影された画像に基づいて顧客の行動属性情報を取得してもよい。
制御部41が顧客の顔写真、氏名、年齢、購買履歴等の個人情報を記録したいわゆる顧客情報DBにアクセス可能である場合、情報処理装置20から受信した顧客の特徴ベクトルに基づいて顧客IDと顧客の氏名等とを関連づけてもよい。什器30の近傍における顧客の行動を解析することにより、たとえば個々の顧客に合わせたダイレクトメールの発信等に役立つデータを蓄積する情報処理システム10を提供できる。
什器30に陳列する商品は、化粧品に限定しない。たとえば書籍、靴または日用消耗品等、任意の商品の陳列に什器30を使用できる。什器30の形状は、陳列する商品に応じて適宜変更できる。以下に、什器30の変形例を説明する。
[変形例1]
図14は、変形例1の什器30を説明する説明図である。本変形例は、家電量販店等に適した什器30に関する。
本変形例の什器30は、図1を使用して説明した実施の形態1の什器30に比べて中央の商品棚35が低い位置に、上側の商品棚35が高い位置にそれぞれ配置されている。それぞれの商品棚35の上面は平面である。上側の商品棚35には、比較的小型の商品を陳列できる。中央の商品棚35には、比較的大きい商品を陳列できる。中央の商品棚35を囲むように4枚の第2表示部32が配置されている。なお、商品移動センサ34については図示を省略する。
たとえば、中央の商品棚35に空気清浄機、加湿器または炊飯器等を陳列し、上側の商品棚35にフィルタ等の消耗品を陳列できる。顧客がアクセスしにくい一番下の商品棚35は、必要に応じて店舗スタッフが取り出す在庫商品等を収容できる。
本変形例によると、中央の商品棚35を囲むように配置した第2表示部32を用いて、比較的大きな商品のプロモーションを効果的に行なえる。
[変形例2]
図15は、変形例2の什器30を説明する説明図である。本変形例は、衣料品店等に適した什器30に関する。
本変形例の什器30は、商品棚35の下に、ハンガーラック36を備える。図15においては、上側の商品棚35には畳んだ衣類が陳列されており、ハンガーラック36にはハンガーにかけた衣類が陳列されている。第2表示部32は1枚である。第2表示部32の下に、ハンガーラック36からの商品の取り出しおよび戻し入れを検知する商品移動センサ34が配置されている。
本変形例によると、ハンガーにかけた衣類のように、商品棚35の上に陳列できない商品にも使用可能な什器30を提供できる。
[変形例3]
図16は、変形例3の什器30を説明する説明図である。本変形例は、ドラッグストアおよびスーパーマーケット等に適した什器30に関する。本変形例の什器30は、実施の形態1で説明した什器30の約2倍の幅を有する。什器30の中央に第1表示部311が配置されている。3枚の商品棚35の端部には、それぞれ2枚の第2表示部32が配置されている。なお、商品移動センサ34については図示を省略する。
本変形例によると、比較的大型の店舗、または、比較的大面積の売場に適した什器30を提供できる。
[変形例4]
図17は、変形例4の什器30を説明する説明図である。本変形例は、衣料品店等に適した什器30に関する。本変形例の什器30は、実施の形態1で説明した什器30の約2倍の幅を有する。
本変形例の什器30は、縦型の第1表示部311と、第1表示部311の左右にそれぞれ配置されたハンガーラック36とを備える。左右のハンガーラック36の上部にそれぞれ2枚の第2表示部32が配置されている。それぞれの第2表示部32の下に、ハンガーラック36からの商品の取り出しおよび戻し入れを検知する商品移動センサ34が配置されている。
制御部21は、第1表示部311にプロモーションコンテンツを表示することに加えて、什器カメラ33により撮影した顧客の姿を表示することもできる。すなわち、本実施の形態の第1表示部311は鏡の機能も果たす。
本実施の形態のプロモーションコンテンツは、什器カメラ33により撮影した画像を用いて、顧客が様々な衣服およびアクセサリを着用した際のシミュレーションを行なった映像を含んでも良い。人物を撮影した画像に、衣服およびアクセサリを重畳するシミュレーションは公知であるため、詳細については説明を省略する。
本変形例によると、衣料品売場に適したプロモーションコンテンツを提示可能な什器30を提供できる。
[実施の形態2]
本実施の形態は、第1表示部311で紹介中の商品が陳列された商品棚35を顧客に通知可能な什器30に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図18は、商品配置DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。商品配置DBは、それぞれの什器30のどの位置に、どの商品が陳列されているかを記録するDBである。
商品配置DBは、陳列位置フィールドおよび商品IDフィールドを有する。陳列位置フィールドは段フィールドおよび列フィールドを有する。段フィールドには商品棚35の位置が記録されている。「上」は一番上の商品棚35を、「中」は真ん中の商品棚35を、「下」は一番下の商品棚35をそれぞれ意味する。
列フィールドには、商品棚35の左右方向における場所が記録されている。図18においては、それぞれの商品棚35は、第1列から第4列まで4分割されている。商品IDフィールドには、段フィールドと列フィールドにより特定される場所に陳列された商品に付与された商品IDが記録されている。
図19は、実施の形態2の什器30の動作を説明する説明図である。第1表示部311に、新商品に関するプロモーションコンテンツが表示されている。制御部21は、新商品の商品IDをキーにして商品配置DBを検索し、第2表示部32に商品の位置を表示する。図19においては、中央の第2表示部32に、当該新商品が陳列されている場所が表示されている。
プロモーションコンテンツにより欲求を刺激された顧客は、速やかに紹介された新商品を発見できる。顧客が什器30から商品を探しているうちに興味が薄れて、購入機会を逃すような事態を防止できる情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、情報処理装置20が店舗カメラ15からも画像を取得する情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図20は、実施の形態3のプロモーションコンテンツを提示するタイミング例を説明する説明図である。図20は、化粧品を購入する予定の無い顧客の例を示す。顧客は、来店(C1)後、購入を予定している商品の売場に向かう(C9)。顧客は、特に目的なく売場を回遊する場合もある。
来店した顧客は、店舗の各所に配置された店舗カメラ15により撮影される。制御部21は、店舗カメラ15により撮影された画像を行動属性モデル53に逐次入力し、第1モデル51から取得されるカテゴリを取得する。
たとえば、視点を定めずにフラフラと歩きまわる行動は、「化粧品を購入する予定がない顧客」であることを意味する。このような顧客のうち、たとえば性別および年齢等の属性が什器30に陳列している商品のターゲット顧客に該当する場合、第1モデル51は「特別性」のカテゴリを出力する。
制御部21は、「特別性」に関する第2モデル52を選択して、行動属性モデル53から出力される行動属性情報をそれぞれ入力する。図20に示す例では、「特別性」に関する第2モデル52から「今だけ」および「サンプル」のコンテンツタイプが出力されている。
制御部21は、コンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56を検索し、「今だけ」および「サンプル」に関するプロモーションコンテンツを抽出する。制御部21は、抽出されたプロモーションコンテンツからランダムに、または所定のルールに基づいて選択したプロモーションコンテンツを、顧客の目につく場所に配置された表示装置から出力する。
顧客が、什器カメラ33の撮影範囲からは外れるが、第1什器カメラ331を視認可能な場所にいる場合、制御部21は第1什器カメラ331からプロモーションコンテンツを出力してもよい。
顧客は、適切なタイミングで提示されたプロモーションコンテンツにより欲求を刺激されて、化粧品に興味を惹かれる。顧客は、化粧品売場に向かう(C2)。顧客は、什器30の前に立ち止まり、商品を見る(C8)。顧客は、興味を惹かれた商品のテスターを試すか、商品情報を見る(C5)。顧客は、商品を手に取り(C4)、レジ等に移動して商品を購入する(C7)。
本実施の形態によると、化粧品を購入する予定のなかった顧客の欲求を刺激して、自社製品を購入するように誘導する情報処理システム10を提供できる。
なお制御部21は、店舗カメラ15により撮影した画像から出た情報も、行動DB57に記録する。制御部21は店舗カメラ15により撮影された店舗画像を記録して、行動DB57とともにサーバ40に送信してもよい。店舗画像は、行動DB57に記録されても、行動DB57とは別ファイルに記録されてもよい。
情報処理システム10に接続された他の什器30に設けられた什器カメラ33を、店舗カメラ15と同様に使用してもよい。
[実施の形態4]
本実施の形態は、顧客に合わせて抽出したプロモーションコンテンツを記録し、同一または類似する顧客に対して順次提供する情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図21は、未提供DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。未提供DBは、顧客の第1特徴と、当該顧客向けに抽出したがまだ提供していない未提供コンテンツとを関連づけて記録するDBである。未提供DBは、第1特徴フィールドおよび未提供プロモーションコンテンツフィールドを有する。
第1特徴フィールドには、第1特徴ベクトルが記録されている。第1特徴ベクトルは、顧客の顔および服装等、顧客の外観に基づいて比較的短時間で抽出可能な特徴の組である。たとえば顔認識の技術を用いて抽出した顧客の顔の特徴ベクトルを、第1特徴ベクトルに使用できる。第1特徴ベクトルは、服の色、長袖か半袖か等の服の形状および鞄の色等の、服装に関する様々な項目に基づいて抽出されてもよい。
未提供プロモーションコンテンツフィールドには、第1特徴ベクトルを有する顧客向けに選択したが、まだ提供されていないプロモーションコンテンツが記録されている。未提供DBは、1組の第1特徴について、1つのレコードを有する。
図22は、実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS501からステップS504までは、図13を使用して説明した実施の形態1のプログラムと同一であるため、説明を省略する。
プロモーションコンテンツを出力するタイミングであると判定した場合(ステップS504でYES)、制御部21は顧客を撮影した画像に基づいて第1特徴ベクトルを生成する(ステップS531)。具体的には制御部21は、顧客を正面近傍から撮影した1枚または数枚の画像に基づいて、第1特徴ベクトルを生成する。
制御部21は、未提供DBの第1特徴フィールドを検索して、ステップS531で生成した第1特徴ベクトルとの間の距離が所定の範囲内である特徴ベクトルが記録されているか否かを判定する(ステップS532)。
記録されていると判定した場合(ステップS532でYES)、制御部21は再訪客のサブルーチンを起動する(ステップS533)。再訪客のサブルーチンは、未提供DBに記録されている未提供プロモーションコンテンツを出力するサブルーチンである。再訪客のサブルーチンの処理の流れは後述する。
記録されていないと判定した場合(ステップS532でNO)、制御部21はステップS503で取得したカテゴリに対応する第2モデル52を選択する(ステップS505)。以後ステップS508までの処理は、図13を使用して説明した実施の形態1のプログラムと同一であるため、説明を省略する。
制御部21は、未提供DBに新規レコードを作成する。制御部21は、ステップS531で生成した第1特徴ベクトルを、第1特徴ベクトルフィールドに記録する。制御部21は、ステップS506で取得したコンテンツタイプをキーとしてコンテンツDB56から抽出したプロモーションコンテンツのうち、ステップS508で出力しなかったプロモーションコンテンツを未提供プロモーションコンテンツフィールドに記録する(ステップS534)。
プロモーションコンテンツを出力するタイミングではないと判定した場合(ステップS504でNO)、ステップS533の終了後、またはステップS534の終了後、制御部21は什器カメラ33から取得した画像に基づいて顧客が立ち去ったか否かを判定する(ステップS509)。以後の処理は、図13を使用して説明した実施の形態1のプログラムと同一であるため、説明を省略する。
図23は、再訪客のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。再訪客のサブルーチンは、未提供DBに記録されている未提供プロモーションコンテンツを出力するサブルーチンである。
制御部21は、処理中の来訪客の第1特徴ベクトルとの間の距離が所定の範囲内である特徴ベクトルが記録されているレコードの未提供コンテンツフィールドから、プロモーションコンテンツを選択する(ステップS541)。
制御部21は、選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する(ステップS542)。制御部21は、未提供コンテンツフィールドから出力したプロモーションコンテンツを削除する(ステップS543)。制御部21は、未提供コンテンツフィールドにプロモーションコンテンツが残っているか否かを判定する(ステップS544)。
残っていないと判定した場合(ステップS544でNO)、制御部21は未提供DBから当該レコードを削除する(ステップS545)。残っていると判定した場合(ステップS544でYES)、またはステップS545の終了後、制御部21は処理を終了する。
本実施の形態によると、プロモーションコンテンツを選択済の顧客が什器30に再度近づいた場合、選択済のプロモーションコンテンツのなかから未出力のプロモーションコンテンツを出力する情報処理システム10を提供できる。同一のプロモーションコンテンツを同一の顧客に複数回出力して、顧客を飽きさせることを防止できる。
なお制御部21は、ステップS542で複数のプロモーションコンテンツを連続して出力してもよい。
未提供コンテンツフィールドに記録されたレコードは、記録後所定の時間が経過した後に自動的に削除してもよい。たとえば数分間程度で削除することにより、顧客が什器カメラ33の視野から短い時間離れてから戻ってきた場合に、前回と同一のプロモーションコンテンツを出力することを防止できる。
[実施の形態5]
本実施の形態は、顧客のクラスタに応じて提供するプロモーションコンテンツをあらかじめ定めた情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図24は、クラスタコンテンツDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。クラスタコンテンツDBは、顧客をクラスタリングして定めたクラスタと、提供するプロモーションコンテンツとを関連づけて記録したDBである。クラスタコンテンツDBは、顧客クラスタフィールドおよびプロモーションコンテンツフィールドを有する。
顧客クラスタフィールドには、顧客を分類したクラスタが記録されている。事前に、多数の顧客のデータに基づいて、顧客を複数のグループに分類するクラスタリングを行なう。クラスタリング解析の方法は公知であるため、説明を省略する。プロモーションコンテンツフィールドには、顧客クラスタごとに定めたプロモーションコンテンツが記録されている。
図25は、タイミングの選択を説明する説明図である。本実施の形態では、図6を使用して説明した第1モデル51の代わりに、タイミング判定モデルを使用する。
図25を使用して、顧客にプロモーションコンテンツを提供するタイミングを決定するプロセスの概要を説明する。什器カメラ33により撮影された画像、商品移動センサ34により検出されたセンサデータ、および顧客がタッチパネル31を使用して行なった商品検索履歴が、行動属性モデル53に入力される。
行動属性モデル53は、入力されたデータに基づいて行動属性解析を行ない、顧客の行動属性情報を出力する。行動属性情報は、タイミング判定モデルに入力される。タイミング判定モデルは、入力された行動属性情報に基づいて、プロモーションコンテンツを出力するタイミングであるか否かを出力する。
タイミング判定モデルは、専門家が多数の顧客に関するデータを解析して作成したルールベースのモデルである。タイミング判定モデルは、たとえば専門家により作成されたルールを表現した決定木に基づいて作成されたプログラムである。タイミング判定モデルは、たとえば専門家により作成されたルールを表現した条件テーブルに基づいて動作するプログラムであってもよい。
行動属性モデル53とタイミング判定モデルとが合わさって一つのモデルになっていてもよい。タイミング判定モデルは、多数の顧客に関するデータに基づいて機械学習により生成された学習モデルであってもよい。
図26は、実施の形態5のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。制御部21は、顔認識等の公知の技術に基づいて、什器カメラ33により撮影された画像に顧客が写っているか否かを随時判定する。顧客が写っていると判定した場合に、制御部21は図26のプログラムを起動する。
制御部21は、画像に写った顧客に対して顧客IDを生成して付与する(ステップS501)。複数の顧客が画像に写っている場合、制御部21は什器30からの距離または移動速度等の所定のルールに基づいて選択した一人の顧客に対して顧客IDを付与する。
制御部21は、行動DB57に新規レコードを作成する。制御部21は、顧客の行動を検出する都度、時刻フィールドおよび行動フィールドにデータを追加する。なお、制御部21は画像に写った複数の顧客にそれぞれ顧客IDを付与して、行動DB57に行動を記録してもよい。
制御部21は、図25を使用して説明した行動属性モデル53を実現するプログラムに、什器カメラ33により撮影された画像、商品移動センサ34により検出されたセンサデータ、および顧客がタッチパネル31を使用して行なった検索の履歴を入力して、行動属性解析を行なう(ステップS502)。制御部21は、ステップS501で顧客IDを付与した顧客の行動属性情報を取得する。
制御部21は、図25を使用して説明したタイミング判定モデルを実現するプログラムに、行動属性情報を入力して、プロモーションコンテンツを出力するタイミングであるか否かを取得する(ステップS561)。制御部21は、プロモーションコンテンツを出力するタイミングであると出力されたか否かを判定する(ステップS562)。
プロモーションコンテンツを出力するタイミングであると判定した場合(ステップS562でYES)、制御部21はクラスタ解析を行ない顧客のクラスタを判定する(ステップS563)。クラスタ解析は、たとえばステップS502で行なった行動属性解析結果に基づいて行われる。
制御部21は、判定したクラスタをキーとしてクラスタコンテンツDBを検索して、抽出したレコードのプロモーションコンテンツフィールドからプロモーションコンテンツを選択する(ステップS564)。制御部21は、選択したプロモーションコンテンツをタッチパネル31および第2表示部32から出力する(ステップS508)。
プロモーションコンテンツを出力するタイミングではないと判定した場合(ステップS562でNO)、またはステップS508の終了後、制御部21は什器カメラ33から取得した画像に基づいて顧客が立ち去ったか否かを判定する(ステップS509)。以後の処理は、図13を使用して説明した実施の形態1のプログラムと同一であるため、説明を省略する。
本実施の形態によると、すなわち外観が類似しており同一のクラスタに分類される顧客に対して、あらかじめ定めたプロモーションコンテンツを、適切なタイミングで提示する情報処理システム10を提供できる。
なお、クラスタDBにはクラスタとコンテンツタイプとが関連づけられていてもよい。そのようにする場合、ステップS564で制御部21はコンテンツタイプを取得する。制御部21は、実施の形態1と同様に、コンテンツタイプに基づいてプロモーションコンテンツを選択して、出力する。
クラスタDBには、クラスタとカテゴリとが関連づけられていてもよい。そのようにする場合、ステップS564で制御部21はカテゴリを取得する。制御部21は、実施の形態1と同様に、カテゴリに基づいてコンテンツタイプを選択する。制御部21は、コンテンツタイプに基づいてプロモーションコンテンツを選択して、出力する。
[実施の形態6]
図27は、実施の形態6の情報処理システム10の機能ブロック図である。情報処理システム10は、什器30と情報処理装置20とを備える。什器30は、什器カメラ33と、商品移動センサ34と、データ出力部71と、プロモーションコンテンツ出力部72とを備える。
商品移動センサ34は、商品の移動を検出する。データ出力部71は、什器カメラ33から取得した画像、および、商品移動センサ34から取得したセンサデータを出力する。プロモーションコンテンツ出力部72は、データ出力部71が出力した情報に基づいて決定されたプロモーションコンテンツを出力する。
情報処理装置20は、行動属性情報取得部75と、プロモーションコンテンツ選択部76と、出力部77とを備える。行動属性情報取得部75は、店舗に設置した什器30に対応して設けた什器カメラ33を含むセンサから顧客の行動属性情報を取得する。
プロモーションコンテンツ選択部76は、前記行動属性情報に基づいて、複数のカテゴリに分類されたプロモーションコンテンツを選択する。出力部77は、選択したプロモーションコンテンツを、什器30に対応して設けた第1表示部311を含む出力装置から出力する。
[実施の形態7]
図28は、実施の形態7の情報処理システム10の構成を説明する説明図である。本実施の形態は、汎用のコンピュータ90と、プログラム97とを組み合わせて動作させることにより、本実施の形態の情報処理装置20を実現する形態に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
サーバ40は、前述の制御部41、主記憶装置42、補助記憶装置43、通信部44、表示部45、入力部46およびバスに加えて読取部48を備える。
プログラム97は、可搬型記録媒体96に記録されている。制御部41は、読取部48を介してプログラム97を読み込み、補助記憶装置43に保存する。また制御部41は、コンピュータ90内に実装されたフラッシュメモリ等の半導体メモリ98に記憶されたプログラム97を読出してもよい。さらに、制御部41は、通信部24および図示しないネットワークを介して接続される図示しない他のサーバコンピュータからプログラム97をダウンロードして補助記憶装置43に保存してもよい。
制御部41は、ネットワークを介して各店舗の情報処理装置20にプログラム97を配信する。プログラム97は、情報処理装置20制御プログラムとしてインストールされ、主記憶装置22にロードして実行される。以上により、実施の形態1で説明した情報処理システム10が実現される。
制御部21は、それぞれの情報処理装置20に設けられた読取部を介してプログラム97を読み込んでもよい。制御部21は、それぞれの情報処理装置20に接続された外部の記憶装置からプログラム97を読み込んでもよい。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 情報処理システム
15 店舗カメラ
16 販売管理システム
20 情報処理装置
21 制御部
22 主記憶装置
23 補助記憶装置
24 通信部
28 什器I/F
30 什器
31 タッチパネル
311 第1表示部
312 入力部
32 第2表示部
33 什器カメラ
331 第1什器カメラ
332 第2什器カメラ
34 商品移動センサ
35 商品棚
36 ハンガーラック
391 左什器
392 右什器
40 サーバ
41 制御部
42 主記憶装置
43 補助記憶装置
44 通信部
45 表示部
46 入力部
48 読取部
50 コンテンツ判定モデル
51 第1モデル
52 第2モデル
53 行動属性モデル
56 コンテンツDB
57 行動DB
71 データ出力部
72 プロモーションコンテンツ出力部
75 行動属性情報取得部
76 プロモーションコンテンツ選択部
77 出力部
90 コンピュータ
96 可搬型記録媒体
97 プログラム
98 半導体メモリ

Claims (15)

  1. 店舗に設置した什器に対応して設けた什器カメラを含むセンサから顧客の行動属性情報を取得し、
    前記行動属性情報に基づいて、複数のカテゴリに分類されたプロモーションコンテンツを選択し、
    選択した前記プロモーションコンテンツを、前記什器に対応して設けた第1表示部を含む出力装置から出力する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
  2. 前記行動属性情報は、
    前記顧客の年代もしくは性別を含む属性、
    前記顧客の移動情報もしくは前記顧客の商品選択情報、または
    前記什器に対応して設けられた検索装置を介した商品検索履歴を含む
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記什器は、商品を陳列可能な商品棚を有し、
    前記センサは、前記商品棚からの商品の移動を検出する商品移動センサを含む
    請求項1または請求項2に記載の情報処理方法。
  4. 前記什器は、前記商品棚にそれぞれ対応する第2表示部を有し、
    前記プロモーションコンテンツに関連する商品が陳列された場所を示す情報を、前記第2表示部から出力する
    請求項3に記載の情報処理方法。
  5. 前記行動属性情報に基づいて、前記カテゴリを選択し、
    選択した前記カテゴリから前記プロモーションコンテンツを選択する
    請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の情報処理方法。
  6. 顧客の行動属性情報を入力した場合に、前記顧客に提示するプロモーションコンテンツを出力するモデルが前記カテゴリに対応して複数用意されており、
    前記行動属性情報に基づいて、前記カテゴリを選択し、
    選択した前記カテゴリに対応するモデルに顧客の行動属性情報を入力して、前記プロモーションコンテンツを選択する
    請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の情報処理方法。
  7. 前記行動属性情報をクラスタリングし、
    前記クラスタリングの結果に基づいて前記プロモーションコンテンツを選択する
    請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の情報処理方法。
  8. 前記行動属性情報は、前記顧客の購入履歴を含み、
    前記行動属性情報と、前記プロモーションコンテンツとを対応づけて記録する
    請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の情報処理方法。
  9. 前記店舗の壁または天井に設けられた店舗カメラから店舗画像を取得し、
    前記店舗画像を前記行動属性情報と対応づけて記録する
    請求項8に記載の情報処理方法。
  10. 前記顧客を撮影した画像に基づいて作成した特徴ベクトルを前記行動属性情報と対応づけて記録する
    請求項8または請求項9に記載の情報処理方法。
  11. 前記顧客IDは、それぞれの顧客の個人情報および商品購入履歴と関連づけられており、
    前記商品購入履歴に基づいて、前記プロモーションコンテンツを選択する
    請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 店舗に設置した什器に対応して設けた什器カメラを含むセンサから顧客の行動属性情報を取得し、
    前記行動属性情報に基づいて、複数のカテゴリに分類されたプロモーションコンテンツを選択し、
    選択した前記プロモーションコンテンツを、前記什器に対応して設けた第1表示部を含む出力装置から出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  13. カメラと、
    商品の移動を検出する商品移動センサと
    前記カメラから取得した画像、および、前記商品移動センサから取得したセンサデータを出力するデータ出力部と、
    前記データ出力部が出力した情報に基づいて決定されたプロモーションコンテンツを出力するプロモーションコンテンツ出力部と
    を備える什器。
  14. 店舗に設置した什器に対応して設けた什器カメラを含むセンサから顧客の行動属性情報を取得する行動属性情報取得部と、
    前記行動属性情報に基づいて、複数のカテゴリに分類されたプロモーションコンテンツを選択するプロモーションコンテンツ選択部と、
    選択した前記プロモーションコンテンツを、前記什器に対応して設けた第1表示部を含む出力装置から出力する出力部と
    を備える情報処理装置。
  15. 店舗に設置した什器と、前記什器に接続された情報処理装置とを備える情報処理システムにおいて、
    前記什器は、
    什器カメラと、
    商品の移動を検出する商品移動センサと
    前記什器カメラから取得した画像、および、前記商品移動センサから取得したセンサデータを出力するデータ出力部とを有し、
    前記情報処理装置は、
    前記データ出力部から出力された情報に基づいて顧客の行動属性情報を取得する行動属性情報取得部と、
    前記行動属性情報に基づいて、複数のカテゴリに分類されたプロモーションコンテンツを選択するプロモーションコンテンツ選択部とを有し、
    前記什器は、
    前記プロモーションコンテンツ選択部が選択したプロモーションコンテンツを出力するプロモーションコンテンツ出力部をさらに有する
    情報処理システム。
JP2020181706A 2020-10-29 2020-10-29 情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システム Pending JP2022072337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020181706A JP2022072337A (ja) 2020-10-29 2020-10-29 情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020181706A JP2022072337A (ja) 2020-10-29 2020-10-29 情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022072337A true JP2022072337A (ja) 2022-05-17

Family

ID=81604752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020181706A Pending JP2022072337A (ja) 2020-10-29 2020-10-29 情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022072337A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11494390B2 (en) Crowd-based scores for hotels from measurements of affective response
Peck et al. To have and to hold: The influence of haptic information on product judgments
Kim et al. The effects of visual and verbal information on attitudes and purchase intentions in internet shopping
US20160335667A1 (en) Interactive retail system
US20100241525A1 (en) Immersive virtual commerce
Gupta The psychological effects of perceived scarcity on consumers’ buying behavior
CN105339969A (zh) 链接的广告
US20140363059A1 (en) Retail customer service interaction system and method
KR20190049555A (ko) 인공지능 기술을 이용해 광고 및 상품 구매에 관한 서비스를 제공하는 장치, 시스템, 및 방법
WO2016189908A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
CN110706014A (zh) 一种商场店铺推荐方法、装置及系统
Yu et al. Body satisfaction as antecedent to virtual product experience in an online apparel shopping context
Baek et al. An exploratory study on visual merchandising of an apparel store utilizing 3D technology
Radon et al. Ketchup with your fries? Utilizing complementary product displays to transfer attention to a focal product
Wang et al. The collaborative interaction with Pokémon-Go robot uses augmented reality technology for increasing the intentions of patronizing hospitality
JP6810561B2 (ja) 購買支援システム
Szocs et al. The store of the future: Engaging customers through sensory elements, personalized atmospherics, and interpersonal interaction
JP7451786B2 (ja) 情報処理システム及び方法
US20170039620A1 (en) Server, analysis method and computer program product for analyzing recognition information and combination information
KR20120057668A (ko) 오프라인 쇼핑몰에서 고객들 간의 커뮤니케이션 지원시스템 및 방법
Van De Sanden et al. Digital signage in the store atmosphere: balancing gains and pains
JP2022072337A (ja) 情報処理方法、プログラム、什器、情報処理装置および情報処理システム
TW201942836A (zh) 店面系統、物品搭配方法、裝置及電子設備
Bigne Combined use of neuroscience and virtual reality for business applications
Liang et al. How does model type influence consumer and online fashion retailing?

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230829