JP2022072160A - 虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法 - Google Patents

虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022072160A
JP2022072160A JP2020181459A JP2020181459A JP2022072160A JP 2022072160 A JP2022072160 A JP 2022072160A JP 2020181459 A JP2020181459 A JP 2020181459A JP 2020181459 A JP2020181459 A JP 2020181459A JP 2022072160 A JP2022072160 A JP 2022072160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
projection optical
display element
convex portion
concave portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020181459A
Other languages
English (en)
Inventor
俊幸 野口
Toshiyuki Noguchi
高司 武田
Takashi Takeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2020181459A priority Critical patent/JP2022072160A/ja
Priority to CN202111253981.7A priority patent/CN114428402B/zh
Priority to US17/513,154 priority patent/US20220137415A1/en
Publication of JP2022072160A publication Critical patent/JP2022072160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B17/00Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
    • G02B17/08Catadioptric systems
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B17/00Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
    • G02B17/08Catadioptric systems
    • G02B17/0804Catadioptric systems using two curved mirrors
    • G02B17/0816Catadioptric systems using two curved mirrors off-axis or unobscured systems in which not all of the mirrors share a common axis of rotational symmetry, e.g. at least one of the mirrors is warped, tilted or decentered with respect to the other elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/04Prisms
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/011Head-up displays characterised by optical features comprising device for correcting geometrical aberrations, distortion
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0112Head-up displays characterised by optical features comprising device for genereting colour display
    • G02B2027/0116Head-up displays characterised by optical features comprising device for genereting colour display comprising devices for correcting chromatic aberration
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B2027/0178Eyeglass type

Abstract

【課題】表示品質に優れる虚像表示装置を提供する。【解決手段】本発明の虚像表示装置は、第1表示モジュールと第2表示モジュールと連結部とを備え、第1表示モジュールは、第1表示素子と第1表示素子支持部材と第1投射光学系と第1投射光学支持部材とを有し、第1表示素子支持部材は第1凸部および第1凹部の一方を有し、第1投射光学支持部材は他方を有し、第1凸部は第1凹部との間にクリアランスを有して第1凹部内に配置され、第2表示モジュールは、第2表示素子と第2表示素子支持部材と第2投射光学系と第2投射光学支持部材とを有し、第2表示素子支持部材は第2凸部および第2凹部の一方を有し、第2投射光学支持部材は他方を有し、第2凸部は第2凹部との間にクリアランスを有して第2凹部内に配置され、連結部は、2つの投射光学支持部材の相対的回転位置、縦および奥行き方向の相対的位置の少なくとも一つを調整可能な調整構造を有する。【選択図】図11

Description

本発明は、虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法に関する。
表示素子から射出される画像光を投射レンズ等の光学素子によって観察者の瞳に導くことにより、虚像の観察を可能とした虚像表示装置が従来から知られている。下記の特許文献1には、表示素子と、表示素子を収納して支持する表示素子ケースと、表示素子からの光を投射する投射光学系と、投射光学系を収納して支持するとともに表示素子ケースに接続される鏡筒と、投射光学系からの光を観察者の眼に向けて画像を視認させる導光装置とを備える虚像表示装置が開示されている。
特開2017-211674号公報
特許文献1には、表示素子および鏡筒のうち、いずれか一方の部材に設けられた凸部と他方の部材に設けられた凹部とからなる位置決め部を用いて、投射光学系に対する表示素子の位置決めを行うことが開示されている。また、特許文献1には、右眼用導光光学系および左眼用導光光学系のそれぞれをフレームに取り付けることにより、右眼用導光光学系と左眼用導光光学系とを観察者の眼前に配置することが開示されている。
従来の虚像表示装置において、表示素子と投射光学系との位置決めを行う際には、光学部材を支持する鏡筒等の支持部材が必要であった。ところが、右眼用導光光学系および左眼用導光光学系のそれぞれがフレームに取り付けられているため、フレームの製造誤差および組み立て公差が右眼用画像と左眼用画像との位置調整の精度に影響を及ぼすおそれがある。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の虚像表示装置は、右眼に対して第1虚像を形成する第1表示モジュールと、左眼に対して第2虚像を形成する第2表示モジュールと、前記第1表示モジュールと前記第2表示モジュールとを連結する連結部と、を備え、前記第1表示モジュールは、右眼用画像を形成する第1画像光を射出する第1表示素子と、前記第1表示素子を支持する第1表示素子支持部材と、前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を投射して第1射出瞳を形成する第1投射光学系と、前記第1投射光学系を支持する第1投射光学支持部材と、を有し、前記第1表示素子支持部材は、第1凸部および第1凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部および前記第1凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第1凸部は、前記第1凹部との間にクリアランスを有して前記第1凹部の内部に配置され、前記第2表示モジュールは、左眼用画像を形成する第2画像光を射出する第2表示素子と、前記第2表示素子を支持する第2表示素子支持部材と、前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を投射して第2射出瞳を形成する第2投射光学系と、前記第2投射光学系を支持する第2投射光学支持部材と、を有し、前記第2表示素子支持部材は、第2凸部および第2凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部および前記第2凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第2凸部は、前記第2凹部との間にクリアランスを有して前記第2凹部の内部に配置され、前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材とにおける相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整可能な調整構造を有する。
本発明の一つの態様の虚像表示装置の製造方法は、右眼に対して第1虚像を形成する第1表示モジュールと、左眼に対して第2虚像を形成する第2表示モジュールと、前記第1表示モジュールと前記第2表示モジュールとを連結する連結部と、を備え、前記第1表示モジュールは、右眼用の第1画像光を射出する第1表示素子と、前記第1表示素子を支持する第1表示素子支持部材と、前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を投射して第1射出瞳を形成する第1投射光学系と、前記第1投射光学系を支持する第1投射光学支持部材と、を有し、前記第1表示素子支持部材は、第1凸部および第1凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部および前記第1凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第1凸部は、前記第1凹部との間にクリアランスを有して前記第1凹部の内部に配置され、前記第2表示モジュールは、左眼用の第2画像光を射出する第2表示素子と、前記第2表示素子を支持する第2表示素子支持部材と、前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を投射して第2射出瞳を形成する第2投射光学系と、前記第2投射光学系を支持する第2投射光学支持部材と、を有し、前記第2表示素子支持部材は、第2凸部および第2凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部および前記第2凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第2凸部は、前記第2凹部との間にクリアランスを有して前記第2凹部の内部に配置され、前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的な位置関係を調整する調整構造を有する虚像表示装置の製造方法であって、前記第1凸部と前記第1凹部とを嵌合させた状態で、前記第1表示素子支持部材と前記第1投射光学支持部材との相対的回転位置、縦方向における相対的位置、横方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第1調整工程と、前記第2凸部と前記第2凹部とを嵌合させた状態で、前記第2表示素子支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的回転位置、縦方向における相対的位置、横方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第2調整工程と、前記連結部の前記調整構造を用いて、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第3調整工程と、を備える。
第1実施形態の虚像表示装置の装着状態を示す外観斜視図である。 虚像表示装置の縦断面図である。 虚像表示装置の内部構造を示す縦断面図である。 虚像表示装置の光学系を示す縦断面図である。 虚像表示装置の光学系を示す平断面図である。 投射光学系による結像を概念的に説明するための斜視図である。 表示素子に形成される表示像の強制的歪曲を説明するための図である。 表示モジュールの斜視図である。 表示素子支持部材の近傍を拡大した斜視図である。 投射光学系の斜視図である。 第1表示モジュールおよび第2表示モジュールの斜視図である。 連結部を拡大した平面図である。 第2実施形態の虚像表示装置における第1表示モジュールおよび第2表示モジュールの斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図12を用いて説明する。
図1は、本実施形態の虚像表示装置の装着状態を示す外観斜視図である。図2は、虚像表示装置の縦断面図である。図3は、虚像表示装置の内部構造を示す縦断面図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1および図2に示すように、本実施形態の虚像表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイ(HMD)であって、観察者または使用者USに虚像としての映像を認識させる。
図1および図2において、X、Y、およびZは、直交座標系である。+X方向および-X方向は、虚像表示装置100を装着した使用者USの両眼の並ぶ方向に対応し、本明細書では横方向と定義する。+X方向は、使用者USから見て右方向に対応し、-X方向は、使用者USから見て左方向に対応する。+Y方向および-Y方向は、使用者USの両眼の並ぶ横方向に直交する方向に対応し、本明細書では縦方向と定義する。+Y方向は上方向に対応し、-Y方向は下方向に対応する。+Z方向および-Z方向は、+X方向および-X方向、+Y方向および-Y方向にそれぞれ直交し、使用者USから見て前後方向に対応し、本明細書では奥行き方向と定義する。+Z方向は前方向に対応し、+Z方向は後方向に対応する。
虚像表示装置100は、右眼に対して第1虚像を形成する第1表示モジュール101Aと、左眼に対して第2虚像を形成する第2表示モジュール101Bと、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとを支持するテンプル状の支持部材101Cと、を備える。
第1表示モジュール101Aは、上部に配置される光学ユニット102と、メガネレンズ状で全体を覆う外観部材103と、から構成されている。第2表示モジュール101Bは、第1表示モジュール101Aと同様、上部に配置される光学ユニット102と、メガネレンズ状で全体を覆う外観部材103と、から構成されている。支持部材101Cは、外観部材103の背後に配置された不図示の部材によって、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとを外観部材103の上端側において支持している。
第2表示モジュール101Bは、第1表示モジュール101Aと同一の構造を有するため、以下では、第1表示モジュール101Aについてのみ説明し、第2表示モジュール101Bについては説明を省略する。また、以下の説明では、第1表示モジュール101Aを単に表示モジュール101Aと称する。
図2および図3に示すように、表示モジュール101Aは、光学的な要素として、表示素子11と、投射光学系12と、を備える。投射光学系12は、表示素子11からの画像光MLを瞳位置PPに導く観点で導光光学系と称することもある。投射光学系12は、投射レンズ21と、プリズム22と、シースルーミラー23と、を備える。
本実施形態の表示モジュール101Aは、特許請求の範囲の第1表示モジュールおよび第2表示モジュールに対応する。本実施形態の表示素子11は、特許請求の範囲の第1表示素子および第2表示素子に対応する。本実施形態の投射光学系12は、特許請求の範囲の第1投射光学系および第2投射光学系に対応する。本実施形態の投射レンズ21は、特許請求の範囲の第1投射レンズおよび第2投射レンズに対応する。本実施形態のプリズム22は、特許請求の範囲の第1プリズムおよび第2プリズムに対応する。本実施形態のシースルーミラー23は、特許請求の範囲の第1シースルーミラーおよび第2シースルーミラーに対応する。
表示素子11は、例えば有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子、無機EL素子、発光ダイオード(LED)アレイ、有機LED、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等に代表される自発光型の表示デバイスで構成される。表示素子11は、2次元の表示面11aにカラーの静止画または動画を形成する。表示素子11は、不図示の駆動制御回路に駆動されて表示動作を行う。
表示素子11として有機ELディスプレイまたは表示器を用いる場合、有機EL制御部を備える構成とする。表示素子11として量子ドット発光型ディスプレイを用いる場合、青色発光ダイオード(LED)の光を量子ドットフィルムに照射することにより、緑や赤の色光を射出する構成とする。表示素子11は、自発光型の表示素子に限らず、液晶ディスプレイ(LCD)、またはその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライト等の光源によって照明することにより画像を形成してもよい。表示素子11には、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCOSは登録商標)、デジタルマイクロミラーデバイス等を用いることもできる。なお、表示素子11は、単体の表示素子で構成されていてもよいし、複数の表示素子とダイクロイックプリズム等の合成素子とを備え、複数の表示素子からの複数の光を合成素子により合成して射出する構成を有していてもよい。
図3に示すように、投射レンズ21は、表示素子11から射出された画像光MLを平行光束に近い状態に集光する。投射レンズ21は、図示の例では単レンズであり、入射面21aと、射出面21bと、を有する。プリズム22は、入射面22aと、内反射面22bと、射出面22cと、を有する。プリズム22は、投射レンズ21から射出された画像光MLを入射面22aにおいて屈折させつつ入射させ、内反射面22bで全反射させ、射出面22cから屈折させつつ射出させる。シースルーミラー23は、プリズム22から射出された画像光MLを瞳位置PPに向けて反射させて射出瞳を形成する。射出瞳が形成される位置を瞳位置PPと称する。瞳位置PPには、表示面11a上の各点からの画像光が所定の発散状態または平行状態で表示面11a上の各点の位置に対応する角度方向から重畳するように入射する。本実施形態の投射光学系12においては、FOV(field of view)が44°となっている。投射光学系12による虚像の表示領域は矩形であり、上記44°は対角方向における角度である。本実施形態では、右眼用の第1表示モジュール101Aで代表して説明しているため、上記の射出瞳は、特許請求の範囲の第1射出瞳に対応する。左眼用の第2表示モジュール101Bに形成される射出瞳は、特許請求の範囲の第2射出瞳に対応する。
投射レンズ21とプリズム22とは、表示素子11とともにケース51に収納されている。ケース51は、遮光性の材料で形成され、表示素子11を動作させる不図示の駆動回路を内蔵している。ケース51は開口51aを有しており、開口51aはプリズム22からシースルーミラー23に向かう画像光MLがケース51に干渉しないサイズを有する。ケース51の開口51aは、光透過性を有する保護カバー52で覆われている。保護カバー52は、光学的なパワーを有しておらず、画像光MLを減衰させることなく通過させる樹脂等の材料で形成される。保護カバー52により、ケース51内の収納空間を密閉状態とすることができ、防塵、防露、光学面への接触防止等の機能を高めることができる。ケース51に対しては、支持板54を介してシースルーミラー23が支持されている。ケース51または支持板54は、図1に示す支持部材101Cに支持されており、支持板54とシースルーミラー23とによって外観部材103が構成されている。
投射光学系12は、軸外し光学系で構成され、投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23は、軸外し系112を構成する位置に配置されている。ここで言う軸外し光学系とは、投射光学系12を構成する投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23において、少なくとも1つの反射面または屈折面への光線の入射の前後で光路が全体として折れ曲がっていることを意味する。投射光学系12、すなわち、軸外し系112においては、紙面に対応する軸外し面SOに沿って光軸AXが延びるように光軸AXの折り曲げが行われている。
すなわち、投射光学系12では、軸外し面SO内で光軸AXの折り曲げを行うことにより、軸外し面SOに沿って投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23が配列されている。軸外し面SOは、軸外し系112に多段階で非対称性を生じさせている面となっている。本明細書において、光軸AXは、表示素子11の中心から射出される主光線の光路に沿って延び、アイポイントに相当するアイリングERまたは瞳の中心を通る軸と定義する。すなわち、光軸AXが配置される軸外し面SOは、YZ面に平行であり、表示素子11の中心と、アイポイントに相当するアイリングERの中心とを通る。光軸AXは、横断面で見た場合、Z字状の配置となっている。すなわち、軸外し面SOにおいて、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路P1と、内反射面22bからシースルーミラー23までの光路P2と、シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路P3とが、Z字状に2回折り返される配置となっている。
投射光学系12のうち、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路P1は、Z方向に平行に近い配置となっている。すなわち、光路P1において、光軸AXは、Z方向または正面方向に対して略平行に延びている。投射レンズ21は、Z方向または正面方向に関して、プリズム22と表示素子11とに挟まれる位置に配置されている。この場合、プリズム22から表示素子11にかけての光路P1が正面方向に近いものとなる。光路P1における光軸AXの向きは、Z方向に沿って下向きを負、上向きを正として、平均的に-30°~+30°程度の範囲内に収めることが望ましい。光路P1の光軸AXがZ方向に向かって下向き-30°以上の状態とすることで、投射レンズ21または表示素子11がシースルーミラー23と干渉することを回避できる。また、光路P1の光軸AXがZ方向に向かって上向き+30°以下の状態とすることで、投射レンズ21や表示素子11が上部に突起して外観上目立つことが抑えられる。
内反射面22bからシースルーミラー23までの光路P2において、光軸AXは、Z方向に沿って下向きを負、上向きを正として、平均的に-70°~-45°程度の範囲内に収めることが望ましい。光路P2の光軸AXがZ方向に向かって下向き-70°以上の状態とすることで、シースルーミラー23と瞳位置PPとの間にインナーレンズ31を配置する空間を確保でき、シースルーミラー23の全体的傾斜が過度に大きくなることを回避できる。また、光路P2の光軸AXがZ方向に向かって下向き-45°以下の状態とすることで、プリズム22がシースルーミラー23に対して-Z方向または背面方向に大きく突出する配置になることを回避でき、投射光学系12の厚みが増すことを回避できる。
シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路P3は、Z方向に平行に近い配置となっている。図示の例では、光軸AXは、Z方向に沿って下向きを負として、-10°程度となっている。この理由は、人間の視線が水平方向より下側に約10°傾いた若干の伏し目状態で安定するからである。なお、図4に示す瞳位置PPに対して水平方向の中心軸HXは、虚像表示装置100を装着した使用者USが直立姿勢でリラックスして正面に向いて水平方向または水平線を注視した場合を想定している。虚像表示装置100を装着する個々の使用者USの眼の配置、耳の配置等を含む頭部の形状や姿勢は、様々であるが、使用者USの平均的な頭部形状または頭部姿勢を想定することで、着目する虚像表示装置100について、平均的な中心軸HXを設定することができる。以上の結果、プリズム22の内反射面22bにおいて、光軸AXに沿った光線の反射角は、10°~60°程度となる。また、シースルーミラー23において、光軸AXに沿った光線の反射角は、20°~45°程度となる。
主光線の光路P2および光路P3に関して、シースルーミラー23とプリズム22との間の距離d1は、シースルーミラー23と瞳位置PPとの間の距離d2以下に設定されている。この場合、プリズム22がシースルーミラー23の周囲、すなわち、上方に突出する突出量を抑えることができる。ここで、距離d1,d2は、光軸AXに沿った距離とする。シースルーミラー23の内側において光路P2,P3上に他の光学要素が追加される場合、追加された光学要素を光路長または光学的距離に換算して距離d1,d2の値を決定すればよい。
投射光学系12については、縦方向またはY方向に関して、瞳位置PPの中心を基準として、縦方向の最も上側を通る光線の位置が30mm以下となっている。このような範囲に光線を収めることで、投射レンズ21または表示素子11が上方向または+Y方向にはみ出して配置されることを回避することができる。これにより、投射レンズ21または表示素子11が眉の上方に張り出す量を抑えてデザイン性を確保することができる。すなわち、表示素子11、投射レンズ21、およびプリズム22を含む光学ユニット102を小型化することができる。
また、投射光学系12については、正面方向またはZ方向に関して、瞳位置PPを基準として、シースルーミラー23から表示素子11にかけての全光線の位置が13mm以上に設定されている。このような範囲に光線を収めることで、特にシースルーミラー23を瞳位置PPに対して前方向または+Z方向に十分離して配置することができる。これにより、シースルーミラー23の反射面23a側にインナーレンズ31を配置する空間を確保しやすくなる。
また、投射光学系12については、前方向またはZ方向に関して、瞳位置PPを基準として、シースルーミラー23から表示素子11にかけての全光線の位置が40mm以下に設定されている。このような範囲に光線を収めることで、特にシースルーミラー23を瞳位置PPに対して前方向または+Z方向に過度に離れないように配置することができる。これにより、シースルーミラー23、表示素子11等の前方への突出が抑えられ、デザイン性を確保しやすくなる。プリズム22の下端については、縦方向またはY方向に関して、瞳位置PPの中心を基準として、10mm以上の位置に配置される。これにより、例えば上向き20°といったシースルー時の視野の確保が容易になる。
軸外し面SOにおいて、投射レンズ21とプリズム22の内反射面22bとの間であって、投射レンズ21および内反射面22bよりもプリズム22の入射面22a側に、中間瞳IPが配置されている。より具体的には、中間瞳IPは、プリズム22の入射面22aの位置またはその近傍に配置されている。例えば、中間瞳IPは、プリズム22の入射面22aに対して内反射面22b側に配置される。この場合、中間瞳IPの位置は、内反射面22bよりも入射面22aに近い状態とされる。中間瞳IPは、プリズム22の入射面22aに対して投射レンズ21側に配置されてもよい。この場合、中間瞳IPの位置は、投射レンズ21の射出面21bよりも入射面22aに近い状態とされる。中間瞳IPは、プリズム22の入射面22aと交差してもよい。中間瞳IPは、表示面11a上の各点からの画像光が最も広がって互いに重複する箇所を意味し、アイリングERまたは瞳位置PPの共役点に配置される。中間瞳IPの位置またはその近傍には、開口絞りが配置されることが望ましい。
中間像IMは、プリズム22とシースルーミラー23との間に形成されている。中間像IMは、シースルーミラー23とプリズム22との中間点よりもプリズム22に近い位置に形成されている。このように、プリズム22の近くに中間像IMが形成されることにより、シースルーミラー23による像の拡大の負担を低減し、観察される虚像の収差を抑えることができる。ただし、中間像IMは、プリズム22の射出面22cと交差する状態とはなっていない。すなわち、中間像IMは、射出面22cの外側に形成されており、この配置関係は、軸外し面SO上に限らず、射出面22c上において軸外し面SOに垂直な横方向またはX方向の任意の点で成立する。このように、中間像IMがプリズム22の射出面22cを横切らないように形成されることで、射出面22c表面のゴミまたは傷が結像に影響することを回避しやすくなる。
中間像IMは、アイリングERよりも光路上流であって、表示面11aに対して共役な位置に形成される実像である。中間像IMは、表示面11a上の表示像に対応するパターンを有するが、シャープに結像されている必要はなく、像面湾曲、歪曲収差等の収差を示すものであってもよい。瞳位置PPで観察される虚像について最終的に収差が良好に補正されていれば、中間像IMの収差は問題とならない。
以下、図4および図5を参照して、投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23の形状の詳細について説明する。
図4は、投射光学系12の縦断面図を示す。図5は、投射光学系12の平断面図を示す。なお、図5において、投射レンズ21の入射面21aおよび射出面21b、プリズム22の入射面22a、内反射面22b、射出面22c、およびシースルーミラー23の反射面23aは、光軸AXを通ってXZ面に投影した状態を示している。
本実施形態の投射レンズ21は、単レンズで構成されている。なお、投射レンズ21は、複数枚のレンズで構成されていてもよい。投射レンズ21を構成する光学面である入射面21aおよび射出面21bの形状は、YZ面に平行な軸外し面SO内にあって、光軸AXと交差する縦方向の第1方向D11,D12に関して光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D11,D12に直交する横方向の第2方向D02またはX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。入射面21aに関する縦方向の第1方向D11と、射出面21bに関する縦方向の第2方向D12とは、所定の角度をなしている。
投射レンズ21は、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。投射レンズ21の入射面21aおよび射出面21bのそれぞれは、例えば自由曲面で構成されている。なお、入射面21aと射出面21bとは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。投射レンズ21において、入射面21aと射出面21bとを自由曲面または非球面とすることにより、収差の低減を図ることができる。特に自由曲面を用いた場合、軸外し光学系または非共軸光学系である投射光学系12の収差を低減することが容易になる。なお、自由曲面は、回転対称軸を持たない面であり、自由曲面の面関数としては、各種の多項式を用いることができる。また、非球面は、回転対称軸を持つ面であるが、放物面や多項式で表される球面以外の面である。詳細な説明は省略するが、入射面21aおよび射出面21b上には、反射防止膜が形成されている。
以上のように、投射レンズ21において、入射面21aの第1方向D11と、射出面21bの第1方向D12とが所定の角度をなしているため、表示素子11の表示面11aの中心からの主光線の光路に関して、射出面21bが入射面21aに対して傾いて形成されている。すなわち、入射面21aと射出面21bとの間に相対的な角度または傾きが存在している。そのため、投射レンズ21において軸外し系112としての投射光学系12の偏芯を部分的に補償することができ、諸収差の改善に寄与する。また、入射面21aと射出面21bとの相対的な傾きにより、投射レンズ21の色収差を部分的に補償することができる。
プリズム22は、ミラーとレンズとを複合させた機能を有する屈折反射光学部材である。したがって、プリズム22は、投射レンズ21から射出される画像光MLを屈折させつつ反射する。より詳細には、プリズム22において、画像光MLは、屈折面である入射面22aを経て内部に入射し、反射面である内反射面22bによって非正反射方向に全反射され、屈折面である射出面22cを経て外部に射出される。
入射面22aと射出面22cとは、曲面からなる光学面であり、反射面のみの場合、または入射面22aおよび射出面22cを平面とした場合に比較して解像度の向上に寄与する。プリズム22を構成する光学面である入射面22a、内反射面22b、および射出面22cは、YZ面に平行な軸外し面SO内にあって、光軸AXと交差する縦方向の第1方向D21,D22,D23に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D21,D22,D23に直交する横方向の第2方向D02またはX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。プリズム22は、横方向またはX方向の横幅Phが縦方向またはY方向の縦幅Pvよりも大きい。プリズム22は、物理的な外形だけでなく、光学的な有効領域に関しても、横方向またはX方向の横幅が縦方向またはY方向の縦幅よりも大きい。これにより、横方向またはX方向の画角を大きくすることができる。また、後述するように、眼EYの移動が横に大きいことに対応して、視線が横方向に大きく変化しても画像を視認することができる。
プリズム22は、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。プリズム22の本体の屈折率は、画像光MLの反射角を参酌して内面での全反射が達成されるような値に設定されている。プリズム22の本体の屈折率やアッべ数は、投射レンズ21との関係も考慮して設定されることが望ましい。特にプリズム22または投射レンズ21のアッベ数を大きくすることにより、色分散を少なくすることができる。
プリズム22の光学面、すなわち入射面22a、内反射面22b、および射出面22cのそれぞれは、例えば自由曲面で構成されている。なお、入射面22a、内反射面22b、および射出面22cのそれぞれは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。プリズム22において、入射面22a、内反射面22b、および射出面22cのそれぞれを自由曲面または非球面とすることにより、収差を低減することができる。
特に自由曲面を用いた場合、軸外し光学系または非共軸光学系である投射光学系12の収差を低減することが容易になり、解像度を向上させることができる。内反射面22bについては、全反射によって画像光MLを反射するものに限らず、金属膜または誘電体多層膜からなる反射面とすることもできる。この場合、内反射面22b上に、例えばAl、Ag等の金属で形成された単層膜または多層膜からなる反射膜を蒸着等によって成膜する、あるいは金属で形成されたシート状の反射膜を貼り付ける。詳細な説明は省略するが、入射面22aおよび射出面22c上には、反射防止膜が形成されている。
プリズム22は、入射面22aと内反射面22bと射出面22cとを射出成形によって一括して形成できるため、部品点数が少なくなり、3面の相互位置についても、比較的安価に例えば20μm以下といったレベルで高精度化することができる。
シースルーミラー23は、凹の表面ミラーとして機能する板状の光学部材であり、プリズム22から射出される画像光MLを反射する。シースルーミラー23は、眼EYまたは瞳孔が配置される瞳位置PPを覆うとともに瞳位置PPから見て凹形状を有する。シースルーミラー23は、板状体23bの一方の表面23s上にミラー膜23cを形成した構造を有する反射板で構成されている。シースルーミラー23の反射面23aは、透過性の表反射面である。
シースルーミラー23の反射面23aの形状は、YZ面に平行な軸外し面SO内にあって、光軸AXと交差する縦の第1方向D31に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D31に直交する横方向の第2方向D02またはX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。シースルーミラー23の反射面23aは、例えば自由曲面で構成されている。なお、反射面23aは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。シースルーミラー23を自由曲面または非球面とすることにより、収差を低減することができる。特に自由曲面を用いた場合、軸外し光学系または非共軸光学系である投射光学系12の収差を低減することが容易になる。
シースルーミラー23は、反射面23aが自由曲面および非球面のいずれである場合においても、曲面式の原点Oがシースルーミラー23の有効領域EAよりも投射レンズ21側または表示素子11側にシフトした形状を有する。この場合、光学系の設計に過度の負担を掛けることなく、Z字状の光路を実現するシースルーミラーの傾斜面を設計することができる。上記した反射面23aの曲面式は、軸外し面SO上で例えば2点鎖線の曲線CFの形状に対応する。よって、対称性を与える原点Oは、シースルーミラー23の上端と表示素子11の下端との間に配置されている。
シースルーミラー23は、シースルーミラー23に入射した光の一部を反射させ、他の一部の光を透過させる透過型の反射素子である。したがって、シースルーミラー23のミラー膜23cは、半透過反射性を有する。これにより、外界光OLがシースルーミラー23を通過するため、外界のシースルー視が可能になり、使用者は外界像に虚像が重なった状態を視認することができる。
シースルーミラー23の板状体23bを数mm程度以下に薄くすることにより、外界像の倍率変化を小さく抑えることができる。ミラー膜23cの画像光MLや外界光OLに対する反射率は、画像光MLの輝度の確保、またはシースルーによる外界像の観察を容易にする観点から、想定される画像光MLの入射角範囲において10%以上、50%以下とすることが望ましい。
シースルーミラー23の基材である板状体23bは、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。板状体23bは、板状体23bを周囲から支持する支持板54と同一の材料で形成され、支持板54と同一の厚みを有する。ミラー膜23cは、例えば膜厚を調整した複数の誘電体層からなる誘電体多層膜で形成される。ミラー膜23cは、膜厚を調整したAl、Ag等の金属の単層膜または多層膜で構成されていてもよい。ミラー膜23cは、上記の膜を積層することによって形成できるが、シート状の反射膜を貼り付けることによっても形成できる。
以下、投射光学系12における光路について説明する。
表示素子11から射出される画像光MLは、投射レンズ21に入射して略コリメートされた状態で投射レンズ21から射出される。投射レンズ21を通過した画像光MLは、プリズム22の入射面21aにおいて屈折されつつ入射し、内反射面22bにおいて100%に近い反射率で反射され、射出面22cで再度屈折される。プリズム22から射出される画像光MLは、シースルーミラー23に入射して反射面23aによって50%程度以下の反射率で反射される。シースルーミラー23で反射された画像光MLは、使用者USの眼EYまたは瞳孔が配置される瞳位置PPに入射する。
プリズム22とシースルーミラー23との間であって、プリズム22の射出面22c寄りの位置には、中間像IMが形成される。中間像IMは、表示素子11の表示面11aに形成された画像が適宜拡大された像である。また、瞳位置PPには、画像光MLに加え、シースルーミラー23またはシースルーミラー23の周囲の支持板54を通過した外界光OLが入射する。すなわち、虚像表示装置100を装着した使用者USは、外界像に重ねて、画像光MLによる虚像を観察することができる。
投射光学系12のFOVは、図4と図5とを比較すると明らかなように、横方向の視野角α2は、縦方向の視野角α1よりも大きい。このことは、表示素子11の表示面11aに形成する表示像が垂直方向よりも水平方向に長いことに対応している。表示面11aの横方向の寸法と縦方向の寸法とのアスペクト比は、例えば4:3、16:9等の値に設定されている。
図6は、投射光学系12による結像を概念的に説明する斜視図である。
図6において、画像光ML1は、視野中の右上方向からの光線を示し、画像光ML2は、視野中の右下方向からの光線を示し、画像光ML3は、視野中の左上方向からの光線を示し、画像光ML4は、視野中の左下方向からの光線を示す。
この場合、瞳位置PPに設定されるアイリングERは、軸外し面SOに垂直な横方向またはX方向の横瞳サイズWhが、軸外し面SO内にあって光軸AXに直交する縦方向またはY方向の縦瞳サイズWvよりも大きくなるようなアイリング形状または瞳サイズを有する。すなわち、瞳位置PPにおける瞳サイズは、軸外し面SOに直交する横方向またはX方向が、横方向に直交する縦方向またはY方向よりも広い。
横方向の画角または視野を縦方向の画角または視野よりも大きくした場合、画角に合わせて視線を変化させると、眼の位置は横方向に大きく動くため、瞳サイズを横方向に大きくすることが望ましい。すなわち、アイリングERの横方向の瞳サイズWhを縦方向の瞳サイズWvよりも大きくすることにより、横方向に大きく視線を変化させた場合に、画像がカットされることを防止または抑制することができる。図4および図5に示す投射光学系12の場合、横方向のFOVが相対的に大きく、縦方向のFOVが相対的に小さい。その結果、使用者USの眼EYまたは瞳孔も、横方向に大きな角度範囲で回転し、縦方向に小さな角度範囲で回転する。よって、眼EYの動きに合わせて、アイリングERの横方向の瞳サイズWhをアイリングERの縦方向の瞳サイズWvよりも大きくしている。
以上の説明から明らかなように、例えば投射光学系12の縦方向のFOVを横方向のFOVよりも大きくなるように設定した場合、アイリングERの横方向の瞳サイズWhをアイリングERの縦方向の瞳サイズWvよりも小さくすることが望ましい。以上において、シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光軸AXが下向きの場合、厳密な意味でのアイリングERの傾きやアイリングERのサイズは、光軸AXをZ0方向とする下向きに傾いた座標系X0,Y0,Z0を基準として考える必要がある。この場合、縦方向のY0方向は、厳密には鉛直方向またはY方向と一致しない。ただし、このような傾きが大きくない場合、アイリングERの傾きやアイリングERのサイズを座標系X,Y,Zで考えても、近似的に問題は生じない。
図示を省略するが、アイリングERの横方向の瞳サイズWhと縦方向の瞳サイズWvとの大小関係に対応させて、投射光学系12のFOVが縦方向よりも横方向で大きい場合、中間瞳IPについても、X方向の横方向の瞳サイズがY方向の縦方向の瞳サイズよりも小さくなるように設定することが望ましい。
図7に示すように、投射光学系12による結像状態を示す本来の投影像IG0は、比較的大きな歪みを有する。ところが、投射光学系12が軸外し系112であることから、台形歪のような歪みを除去することは容易ではない。したがって、投射光学系12に歪みが残存していても、元の表示像をDA0とした場合において、表示面11aに形成する表示像を予め歪みを持たせた修正画像DA1とする。すなわち、表示素子11に表示される画像を、投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23によって形成される歪みを相殺する逆の歪みを有する修正画像DA1とする。
これにより、投射光学系12を経て瞳位置PPで観察される虚像の投影像IG1の画素配列を、DA0に対応する格子パターンとすることができ、投影像IG1の輪郭を矩形とすることができる。その結果、シースルーミラー23等で発生する歪曲収差を許容しつつ、表示素子11を含めた表示モジュール101A全体として収差を抑えることができる。表示面11aの外形が矩形である場合、強制的な歪みを形成することで表示面11aの周縁部に余白が形成されるが、このような余白に付加情報を表示させることもできる。表示面11aに形成する修正画像DA1は、画像処理によって強制的な歪みを形成したものに限らず、例えば表示面11aに形成された表示画素の配列を強制的な歪みに対応するものにしてもよい。この場合、歪みを補正するための画像処理は不要となる。さらに、表示面11aに収差を補正する湾曲を持たせることもできる。
以上説明したように、投射光学系12による歪みは、表示素子11に表示する画像に、投射光学系12で発生する歪みを相殺する歪みを加味することで補正することができる。逆に言えば、投射光学系12で発生する歪みを表示素子11によって補正できるため、歪みの発生を許容した光学系を採用することができる。これにより、表示モジュールの部品点数の削減、および表示モジュールの小型化を図ることができる。
しかしながら、投射光学系を構成する投射レンズ、プリズム、シースルーミラー等の光学素子の部品精度および組立精度、ならびに投射光学系と表示素子との位置関係が最適値、すなわち設計値からずれた場合、投射光学系によって発生する歪みが大きく変化する。上述したように、投射光学系によって発生する歪みを相殺する歪みを持った画像を表示装置に表示することで歪み形状を補正することができる。ところが、上記のパラメーターの最適値からのずれが大きい程、歪み補正によって虚像の解像度が低下するおそれがある。また、両眼ヘッドマウントディスプレイを構成する際に、両眼視で違和感がないように左右の画像位置を調整する必要がある。ところが、表示素子の位置調整によって左右の画像位置を調整した場合、投射光学系によって発生する歪みも変化するため、投射光学系によって発生する歪みの補正と、左右の画像位置の調整と、を両立させることが困難である。
以下、投射光学系12と表示素子11との位置調整構造について詳細に説明する。
図8は、表示モジュール101Aの斜視図である。図9は、表示素子支持部材の近傍を拡大した斜視図である。図10は、投射光学系12の斜視図である。
上述したように、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとが同一の構成を有するため、以下の投射光学系12と表示素子11との位置合わせ構造の説明においても、表示モジュールを第1表示モジュール101Aで代表し、第1表示モジュール101Aを単に表示モジュール101Aと称して説明する。
図8に示すように、表示モジュール101Aは、表示素子11と、表示素子11を支持する表示素子支持部材61と、投射光学系12と、投射光学系を支持する投射光学支持部材62と、を有する。
本実施形態の表示素子支持部材61は、特許請求の範囲の第1表示素子支持部材および第2表示素子支持部材に対応する。本実施形態の投射光学支持部材62は、特許請求の範囲の第1投射光学支持部材および第2投射光学支持部材に対応する。
図9に示すように、表示素子支持部材61は、表示素子支持部材本体610と、表示素子支持部材本体610の側面から横方向に突出する2つの凸部611と、を有する。
本実施形態の凸部611は、特許請求の範囲の第1凸部および第2凸部に対応する。
表示素子支持部材本体610は、表示素子11から射出される画像光の進行方向、すなわち、Z方向から見て矩形枠状の形状を有し、中央に開口部を有する。表示素子11は、表示素子支持部材本体610の投射光学系12に対向する側の面に支持されている。表示素子11の具体的な支持構造については、例えば表示素子11が表示素子支持部材本体610に接着される構成であってもよいし、他の支持部材を介して支持される構成であってもよく、特に限定されない。
図9に示すように、2つの凸部611は、観察者から見て、表示素子支持部材本体610の右側面から右方に向けて突出する凸部611と、表示素子支持部材本体610の左側面から左方に向けて突出する凸部611と、を有する。左右の2つの凸部611は、同一の形状および寸法を有するため、以下、表示素子支持部材本体610の左側の凸部611について説明する。
凸部611は、略直方体の形状を有し、X方向に直交する第1面611aと、Y方向に直交して凸部611の下面となる第2面611bと、第2面611bと対向して凸部611の上面となる第3面611cと、Z方向に直交して凸部611の後面となる第4面611dと、第4面611dと対向して凸部の前面となる第5面611eと、を有する。なお、左右の2つの凸部611は、互いに異なる形状または寸法を有していてもよい。
投射光学支持部材62は、投射光学支持部材本体620と、投射光学支持部材本体620に設けられ、表示素子支持部材の各凸部611と対向する2つの凹部621と、投射光学支持部材本体620から横方向に突出する調整用凸部622と、を有する。
本実施形態の凹部621は、特許請求の範囲の第1凹部および第2凹部に対応する。本実施形態の調整用凸部622は、特許請求の範囲の第1調整用凸部および第2調整用凸部に対応する。
図8に示すように、投射光学支持部材本体620は、横方向に所定の間隔をおいて設けられた2つの支持部623を有し、2つの支持部623の間の空間が表示素子支持部材61を収容する収容部625となっている。各支持部623には、表示素子支持部材61の凸部611と対向し、凸部611を収容可能な形状および寸法を有する凹部621が設けられている。左右の2つの凹部621は、同一の形状および寸法を有するため、以下、投射光学支持部材本体620の左側の凹部621について説明する。
凹部621は、内部空間が略直方体となるように凹んだ形状を有し、X方向に直交する第6面621aと、Y方向に直交する第7面621bと、Z方向に直交する第8面621cと、を有する。なお、左右の2つの凹部621は、互いに異なる形状または寸法を有していてもよく、当該凹部621に対応する凸部611を収容可能な形状および寸法を有していればよい。
図10に示すように、本実施形態の投射光学系12において、投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23は、接着層(図示略)を介して互いに接合されている。すなわち、投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23は、他の支持部材を介することなく、互いに位置決めがなされている。
本実施形態の投射レンズ21は、特許請求の範囲の第1投射レンズおよび第2投射レンズに対応する。本実施形態のプリズム22は、特許請求の範囲の第1プリズムおよび第2プリズムに対応する。本実施形態のシースルーミラー23は、特許請求の範囲の第1シースルーミラーおよび第2シースルーミラーに対応する。
投射レンズ21は、投射レンズ本体210と、投射レンズ本体210と一体に形成された第1位置決め部211を有する。プリズム22は、プリズム本体220と、プリズム本体220と一体に形成された第2位置決め部221および第3位置決め部222を有する。シースルーミラー23は、シースルーミラー本体230と、シースルーミラー本体230と一体に形成された第4位置決め部231を有する。投射レンズ21とプリズム22とは、第1位置決め部211と第2位置決め部221とが互いに接することによって互いの位置決めがなされている。プリズム22とシースルーミラー23とは、第3位置決め部222と第4位置決め部231とが互いに接することによって互いの位置決めがなされている。
このように、本実施形態の場合、投射レンズ21がプリズム22に対して位置決めされ、シースルーミラー23がプリズム22に対して位置決めされたことによって、投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23の相互の位置決めがなされている。なお、この例では、3つの光学部材のうち、プリズム22が位置決めの基準となっているが、位置決めの基準となる光学部材は、投射レンズ21であってもよいし、シースルーミラー23であってもよい。
図9に示すように、表示素子支持部材61は、凸部611が凹部621の内側に収容される位置において投射光学支持部材62の収容部625に収容されている。この状態において、凸部611の第1面611aが凹部621の第6面621aに対向し、凸部611の第2面611bが凹部621の第7面621bに対向し、凸部611の第4面611dが凹部621の第8面621cに対向する。ただし、第1面611aと第6面621a、第2面611bと第7面621b、および第4面611dと第8面621cは、互いに対向するが、2つの面が直接接触していなくてもよい。すなわち、凸部611は、凹部621との間にクリアランスC1を有して凹部621の内部に配置されている。
また、互いに対向する上記の2つの面は、互いに平行であってもよいし、互いに平行でなくてもよい。また、凸部611の第3面611cおよび第5面611eは、凹部621の各面と対向しておらず、外部に露出している。
本実施形態の第1面611aは、特許請求の範囲の第1対向面および第7対向面に対応する。本実施形態の第2面611bは、特許請求の範囲の第2対向面および第8対向面に対応する。本実施形態の第4面611dは、特許請求の範囲の第3対向面および第9対向面に対応する。本実施形態の第6面621aは、特許請求の範囲の第4対向面および第10対向面に対応する。本実施形態の第7面621bは、特許請求の範囲の第5対向面および第11対向面に対応する。本実施形態の第8面621cは、特許請求の範囲の第6対向面および第12対向面に対応する。
第1面611aと第6面621aとの間、第2面611bと第7面621bとの間、および第4面611dと第8面621cとの間のクリアランスC1は、例えば数十μm~1mm程度の大きさであり、一般的な部品同士の組み立てに要するクリアランスよりも大きい。上記の3個所のクリアランスC1は、後述するように、表示素子支持部材61と投射光学支持部材62との位置関係を調整するために用いられるため、同じ大きさである必要はない。上記の3個所のクリアランスC1には、接着層(図示略)が設けられている。すなわち、表示素子支持部材61と投射光学支持部材62とは、互いの位置関係が調整された状態で上記の3個所のクリアランスC1に設けられた接着層によって互いに固定されている。
以下、右眼用の第1表示モジュール101Aと左眼用の第2表示モジュール101Bとの位置調整構造について、詳細に説明する。
図11は、第1表示モジュール101Aおよび第2表示モジュール101Bの斜視図である。図12は、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの連結部65を拡大した平面図である。
図11に示すように、本実施形態の虚像表示装置100は、第1表示モジュール101Aと、第2表示モジュール101Bと、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとを連結する連結部65と、を備えている。連結部65は、第1投射光学支持部材62Aと第2投射光学支持部材62Bとにおける相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する調整構造を有する。
なお、今までの説明では、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとが同一の構成を有するため、各構成要素の名称から「第1」、「第2」の序数を省略したが、以下の説明では、第1表示モジュール101Aの構成要素と第2表示モジュール101Bの構成要素とを区別するため、各構成要素の名称に「第1」、「第2」の序数を付す。
本実施形態の連結部65は、第1投射光学支持部材62Aおよび第2投射光学支持部材62Bとは別体に設けられ、第1投射光学支持部材62Aと第2投射光学支持部材62Bとを連結する連結部材66を有する。連結部材66は、基部661と、基部661と一体に設けられた挟持部662と、基部661に設けられた調整用凹部663と、を有する。
第1投射光学支持部材62Aは、第2投射光学支持部材62Bに対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第1調整用凸部622Aを有する。第1調整用凸部622Aは、第1投射光学支持部材本体から横方向の一方(+X方向)に張り出す板部から構成されている。
第2投射光学支持部材62Bは、第1投射光学支持部材62Aに対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第2調整用凸部622Bを有する。第2調整用凸部622Bは、第2投射光学支持部材本体から横方向の他方(-X方向)に張り出す板部から構成されている。
連結部材66において、挟持部662は、第1調整用凸部622Aを奥行き方向から挟み込む第1挟持部662Aと、第2調整用凸部622Bを奥行き方向から挟み込む第2挟持部662Bと、から構成されている。図12に示すように、調整用凹部663は、第1調整用凸部622Aを収容する第1調整用凹部663Aと、第2調整用凸部622Bを収容する第2調整用凹部663Bと、から構成されている。すなわち、連結部材66は、第1調整用凸部622Aと第2調整用凸部622Bとを収容する調整用凹部663を有する。本実施形態の場合、調整用凹部663は、各調整用凸部622A,622Bを個別に収容する2つの調整用凹部663A,663Bから構成されているが、この構成に代えて、第1調整用凸部622Aと第2調整用凸部622Bとの双方を収容する1つの調整用凹部から構成されていてもよい。
第1調整用凸部622Aは、X方向に直交する第11面622aと、Y方向に直交し、第1調整用凸部622Aの下面となる第12面622bと、第1調整用凸部622Aの上面となる第13面622cと、Z方向に直交し、第1調整用凸部622Aの前面となる第14面622dと、第1調整用凸部622Aの後面となる第15面622eと、を有する。また、第2調整用凸部622Bは、X方向に直交する第16面622fと、Y方向に直交し、第2調整用凸部622Bの下面となる第17面622gと、第2調整用凸部622Bの上面となる第18面622hと、Z方向に直交し、第2調整用凸部622Bの前面となる第19面622iと、第2調整用凸部622Bの後面となる第20面622jと、を有する。
第1調整用凹部663Aは、X方向に直交する第21面663aと、Y方向に直交する第22面663bと、Z方向に直交し、互いに対向する第23面663cおよび第24面663dと、を有する。また、第2調整用凹部663Bは、X方向に直交する第25面663eと、Y方向に直交する第26面663fと、Z方向に直交し、互いに対向する第27面663gおよび第28面663hと、を有する。
図11に示すように、第1投射光学支持部材62Aは、第1調整用凸部622Aが第1調整用凹部663A内に収容された状態で連結部材66に固定されている。この状態において、図12に示すように、第1調整用凸部622Aの第11面622aが第1調整用凹部663Aの第21面663aに対向し、第1調整用凸部622Aの第12面622bが第1調整用凹部663Aの第22面663bに対向し、第1調整用凸部622Aの第14面622dが第1調整用凹部663Aの第23面663cに対向し、第1調整用凸部622Aの第15面622eが第1調整用凹部663Aの第24面663dに対向する。ただし、第11面622aと第21面663a、第12面622bと第22面663b、第14面622dと第23面663c、および第15面622eと第24面663dは、互いに対向するが、直接接触していなくてもよい。すなわち、第1調整用凸部622Aは、第1調整用凹部663Aとの間にクリアランスC2を有して第1調整用凹部663Aの内部
に配置されている。また、互いに対向する上記の2つの面は、互いに平行であってもよいし、互いに平行でなくてもよい。また、第1調整用凸部622Aの第13面622cは、第1調整用凹部663Aの面と対向しておらず、外部に露出している。
図11に示すように、第2投射光学支持部材62Bは、第2調整用凸部622Bが第2調整用凹部663B内に収容された状態で連結部材66に固定されている。この状態において、図12に示すように、第2調整用凸部622Bの第16面622fが第2調整用凹部663Bの第25面663eに対向し、第2調整用凸部622Bの第17面622gが第2調整用凹部663Bの第26面663fに対向し、第2調整用凸部622Bの第19面622iが第2調整用凹部663Bの第27面663gに対向し、第2調整用凸部622Bの第20面622jが第2調整用凹部663Bの第28面663hに対向する。ただし、第16面622fと第25面663e、第17面622gと第26面663f、第19面622iと第27面663g、および第20面622jと第28面663hは、互いに対向するが、直接接触していなくてもよい。すなわち、第2調整用凸部622Bは、第2調整用凹部663Bとの間にクリアランスC2を有して第2調整用凹部663Bの内部に配置されている。また、互いに対向する上記の2つの面は、互いに平行であってもよいし、互いに平行でなくてもよい。また、第2調整用凸部622Bの第18面622hは、第2調整用凹部663Bの面と対向しておらず、外部に露出している。
上記のクリアランスC2は、例えば数十μm~1mm程度の大きさであり、一般的な部品同士の組み立てに要するクリアランスよりも大きい。複数個所のクリアランスC2は、後述するように、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュールと101Bとの位置関係を調整するために用いられるため、同じ大きさである必要はない。複数個所のクリアランスC2には、接着層67が設けられている。すなわち、第1投射光学支持部材62Aと第2投射光学支持部材62Bとは、互いの位置関係が調整された状態で上記の複数個所のクリアランスC2に設けられた接着層67によって連結部材66に固定され、連結部材66を介して互いに連結されている。
本実施形態の虚像表示装置100を製造する際には、第1表示モジュール101Aにおいて、第1表示素子支持部材61Aと第1投射光学支持部材62Aとの位置合わせを行うことにより、第1表示素子11Aと第1投射光学系12Aとの相対的位置の調整を行うとともに、第2表示モジュール101Bにおいて、第2表示素子支持部材61Bと第2投射光学支持部材62Bとの位置合わせを行うことにより、第2表示素子11Bと第2投射光学系12Bとの相対的位置の調整を行い、各表示素子支持部材61A,61Bと各投射光学支持部材62A,62Bとを接着剤を用いて接合する。その後、第1投射光学支持部材62Aと連結部材66との位置調整、および第2投射光学支持部材62Bと連結部材66との位置調整を行うことにより、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの相対的位置の調整を行い、各投射光学支持部材62A,62Bと連結部材66とを接着剤を用いて接合する。
以下、各部材の位置調整の方法について具体的に説明する。
各表示素子支持部材61A,61Bと各投射光学支持部材62A,62Bとの位置調整については、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとで共通のため、第1表示モジュール101Aで代表して説明するとともに、各部材の「第1」の序数を省略する。
最初に、図9に示すように、表示モジュール101Aにおける表示素子支持部材61と投射光学支持部材62との位置調整を行う。この際には、瞳位置における虚像の表示状態を確認しながら、投射光学支持部材62の位置を固定した状態で表示素子支持部材61の位置を調整する。
このとき、凸部611と凹部621との間に例えば1mm程度のクリアランスC1が設けられているため、凸部611を凹部621内に配置した状態で、表示素子支持部材61と投射光学支持部材62との横方向(X方向)における相対的位置、縦方向(Y方向)における相対的位置、奥行き方向(Z方向)における相対的位置、および表示素子支持部材61と投射光学支持部材62とのX軸回りの相対的回転位置、Y軸回りの相対的回転位置、およびZ軸回りの相対的回転位置、のそれぞれを調整することができる。すなわち、凸部611と凹部621との間にクリアランスC1が設けられたことにより、表示素子支持部材61と投射光学支持部材62との6軸方向の位置調整が可能である。
次に、表示素子支持部材61と投射光学支持部材62との6軸方向の位置調整が終了した後、表示素子支持部材61と投射光学支持部材62との位置関係を維持した状態で、凸部611と凹部621との間のクリアランスC1に接着剤を注入し、接着剤を硬化させる。接着剤としては、例えば紫外線硬化性樹脂からなる接着剤を用いることができ、塗布後の接着剤に紫外光を照射することで硬化させることができる。なお、接着剤の種類は特に限定されない。また、上記の手順に代えて、凸部611と凹部621との少なくとも一方に接着剤を塗布した後、表示素子支持部材61と投射光学支持部材62との位置調整を行い、その後、接着剤を硬化させてもよい。
次に、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの位置調整を行う。この際には、両眼での虚像の表示状態を確認しながら、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの相対的な位置関係を調整し、左右の虚像の水平方向、垂直方向、および回転方向の表示位置、輻輳距離等の状態を調整する。
ここで、一つの手順として、例えば第2表示モジュール101Bを連結部材66に仮固定した上で、第1表示モジュール101Aと連結部材66との位置関係を調整する。このとき、図12に示すように、第1調整用凸部622Aと第1調整用凹部663Aとの間に例えば1mm程度のクリアランスC2が設けられているため、第1調整用凸部622Aを第1調整用凹部663A内に配置した状態で、第1表示モジュール101Aと連結部材66との横方向(X方向)における相対的位置、縦方向(Y方向)における相対的位置、奥行き方向(Z方向)における相対的位置、X軸回りの相対的回転位置、Y軸回りの相対的回転位置、Z軸回りの相対的回転位置、のそれぞれを調整することができる。
これにより、第1表示モジュール101Aと連結部材66との位置関係を調整することができ、その結果、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの位置関係を調整することができる。なお、上記の手順により、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの位置関係を適切に調整できない場合、さらに第2表示モジュール101Bと連結部材66との位置関係を調整してもよい。また、上記の手順とは逆に、第1表示モジュール101Aを連結部材66に仮固定した上で、第2表示モジュール101Bと連結部材66との位置関係を調整してもよい。いずれの手順によっても、本実施形態の虚像表示装置100においては、第1調整用凸部622Aと第1調整用凹部663Aとの間、および第2調整用凸部622Bと第2調整用凹部663Bとの間にクリアランスC2が設けられたことにより、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの6軸方向の位置調整が可能である。
次に、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの6軸方向の位置調整が終了した後、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの位置関係を維持した状態で、第1調整用凸部622Aと第1調整用凹部663Aとの間、および第2調整用凸部622Bと第2調整用凹部663Bとの間のクリアランスC2に接着剤を注入し、接着剤を硬化させる。接着剤としては、例えば紫外線硬化性樹脂からなる接着剤を用いることができ、塗布後の接着剤に紫外光を照射することで硬化させることができる。なお、接着剤の種類は特に限定されない。また、上記の手順に代えて、各調整用凸部622A,622Bと各調整用凹部663A,663Bとの少なくとも一方に接着剤を塗布した後、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの位置調整を行い、その後、接着剤を硬化させてもよい。
このように、連結部65は、各調整用凸部622A,622Bと各調整用凹部663A,663Bとの間にクリアランスC2が設けられたことにより、第1投射光学支持部材62Aと第2投射光学支持部材62Bとにおける相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する調整構造を有する。なお、本実施形態の構成に代えて、第1調整用凸部622Aと第1調整用凹部663Aとの間、および第2調整用凸部622Bと第2調整用凹部663Bとの間のいずれか一方にのみ、クリアランスC2が設けられ、他方にはクリアランスC2が設けられていなくてもよい。この構成では、クリアランスC2が設けられた側の表示モジュール101A,101Bと連結部材66との位置調整のみが可能となるが、その場合であっても、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの相対的な位置調整は可能である。なお、上記の調整構造は、虚像表示装置100の製造プロセスの途中で位置調整が可能な構造であればよく、位置調整後は接着剤等で固定された状態となっていてもよい。すなわち、上記の調整構造は、必ずしも虚像表示装置100が完成した後も位置調整が可能となっている構造を意味しない。ただし、虚像表示装置100が完成した後も位置調整が可能となっていてもよい。
以上説明したように、本実施形態の虚像表示装置100の製造方法は、第1表示モジュール101Aにおいて、凸部611と凹部621とを嵌合させた状態で、第1表示素子支持部材61Aと第1投射光学支持部材62Aとの相対的回転位置、横方向における相対的位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第1調整工程と、第2表示モジュール101Bにおいて、凸部611と凹部621とを嵌合させた状態で、第2表示素子支持部材61Bと第2投射光学支持部材62Bとの相対的回転位置、横方向における相対的位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第2調整工程と、連結部65の調整構造を用いて、第1投射光学支持部材62Aと第2投射光学支持部材62Bとの相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第3調整工程と、を備える。
以上説明したように、本実施形態の虚像表示装置100においては、プリズム22によって収差を補正できるため、解像度の向上、および光学系の小型化、ひいては装置全体の小型化を図ることができる。また、軸外し系112の軸外し面SOにおいて、中間瞳IPが投射レンズ21と内反射面22bとの間であって、投射レンズ21および内反射面22bよりもプリズム22の入射面22a側に配置されるため、光学系の大型化を回避しつつ表示素子11側でテレセン性を確保しやすくなる。また、この位置に中間瞳IPが配置されることで、焦点距離を短く、倍率を大きくすることが容易になり、表示素子11をプリズム22等に近づけつつ、表示素子11を小さくすることができる。また、中間像IMがプリズム22とシースルーミラー23との間に形成されるため、プリズム22を小さくすることができる。
また、本実施形態の虚像表示装置100によれば、各表示モジュール101A,101Bにおける表示素子11と投射光学系12との相対的な位置関係と、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの相対的な位置関係と、の双方を虚像表示装置100の製造時の組み立て工程において適切に調整することができる。これにより、画像の歪みを適切に補正することができ、歪み補正に伴う虚像の解像度の劣化が抑えられるとともに、虚像を両眼視した際の違和感を低減することができ、表示品質を高めることができる。
また、本実施形態の虚像表示装置100においては、連結部65が第1投射光学支持部材62Aおよび第2投射光学支持部材62Bとは別体に設けられた連結部材66を有しているため、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの位置調整を行う際に、連結部材66が第1投射光学支持部材62Aおよび第2投射光学支持部材62Bを支持する支持部材としても機能する。これにより、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの位置調整作業を安定して行うことができる。また、連結部材66の存在によって接着面を広く取ることができ、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとの連結部65の機械的強度を確保することができる。
また、本実施形態の虚像表示装置100においては、各表示素子支持部材61A,61Bが各表示素子支持部材本体610の側面から横方向に突出する凸部611を有し、各投射光学支持部材62A,62Bは、各凸部611と対向する凹部621を有しているため、凸部611と凹部621とを嵌合させる形態で各表示素子支持部材61A,61Bと各投射光学支持部材62A,62Bとの位置調整を行うことができる。
また、本実施形態の虚像表示装置100においては、各凸部611は、横方向、縦方向、および奥行き方向のそれぞれに交差する対向面を有し、各凹部621は、各凸部611の対向面に対向する対向面を有しているため、各表示素子支持部材61A,61Bと各投射光学支持部材62A,62Bとの6軸方向の位置調整を精密に行うことができる。
また、本実施形態の虚像表示装置100においては、各投射光学系12A,12Bを構成する投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23が他の部材を介することなく、接着層を介して互いに接合されているため、各表示モジュール101A,101Bの小型化が図れるとともに、投射レンズ21、プリズム22、およびシースルーミラー23の位置決め精度を確保することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図13を用いて説明する。
第2実施形態の虚像表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、連結部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、虚像表示装置の全体構成の説明は省略する。
図13は、本実施形態の虚像表示装置200における第1表示モジュール201Aおよび第2表示モジュール201Bの斜視図である。
図13において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の虚像表示装置100において、連結部65は、第1表示モジュール101Aと第2表示モジュール101Bとを互いに連結する連結部材66を有していた。これに対し、本実施形態の虚像表示装置200において、連結部75は、第1表示モジュール201Aと第2表示モジュール201Bとを互いに連結する連結部材を有していない。
図13に示すように、本実施形態の虚像表示装置200において、連結部75は、第1投射光学支持部材72Aと一体に設けられた第1連結部721Aと、第2投射光学支持部材72Bと一体に設けられた第2連結部721Bと、を有する。
第1連結部721Aは、第1投射光学支持部材本体から横方向の一方(+X方向)に向けて延びている。第1連結部721Aは、+X方向に向けて延びる先端部に、第2投射光学支持部材72Bに対する相対的回転位置、横方向における相対的位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置を調整するための第1係合部721cが設けられている。第2連結部721Bは、第2投射光学支持部材本体から横方向の他方(-X方向)に向けて延びている。第2連結部721Bは、-X方向に向けて延びる先端部に、第1投射光学支持部材72Aに対する相対的回転位置、横方向における相対的位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置を調整するための第2係合部721dが設けられている。
具体的には、第1係合部721cは、前方(+Z方向)に位置し、第2投射光学支持部材72Bが設けられた方向に向けて突出する凸部と、凸部よりも後方(-Z方向)に位置し、第2投射光学支持部材72Bが設けられた方向とは反対方向に向けて凹んだ凹部と、から構成されている。第2係合部721dは、後方(-Z方向)に位置し、第1投射光学支持部材72Aが設けられた方向に向けて突出する凸部と、凸部よりも前方(+Z方向)に位置し、第1投射光学支持部材72Aが設けられた方向とは反対方向に向けて凹んだ凹部と、から構成されている。第1投射光学支持部材72Aと第2投射光学支持部材72Bとは、第1係合部721cの凸部と第2係合部721dの凹部とが係合し、第1係合部721cの凹部と第2係合部721dの凸部とが係合する位置に配置されている。
第1係合部721cと第2係合部721dとの間には、クリアランスC3が設けられている。クリアランスC3は、例えば数十μm~1mm程度の大きさである。クリアランスC3には、接着層67が設けられている。すなわち、第1投射光学支持部材72Aと第2投射光学支持部材72Bとは、互いの位置関係が調整された状態でクリアランスC3に設けられた接着層67によって互いに連結されている。このように、第1係合部721cと第2係合部721dとの係合は、接着層67等の接合材を介して固定された状態であってもよいし、接合材を介することなく、凸部と凹部とが嵌まり合うことで固定された状態であってもよい。
虚像表示装置200のその他の構成は、第1実施形態の虚像表示装置100と同様である。
本実施形態の虚像表示装置200において、第1表示モジュール201Aと第2表示モジュール201Bとの位置調整を行う際には、例えば第2表示モジュール201Bを任意の治具に保持させた状態で第1表示モジュール201Aを移動させつつ、第1表示モジュール201Aと第2表示モジュール201Bとの位置関係を調整する。このとき、第1係合部721cと第2係合部721dとの間に例えば1mm程度のクリアランスC3が設けられているため、第1表示モジュール201Aと第2表示モジュール201Bとの横方向(X方向)における相対的位置、縦方向(Y方向)における相対的位置、奥行き方向(Z方向)における相対的位置、および第1表示モジュール201Aと第2表示モジュール201BとのX軸回りの相対的回転位置、Y軸回りの相対的回転位置、Z軸回りの相対的回転位置、のそれぞれを調整することができる。本実施形態も第1実施形態と同様、調整構造は、虚像表示装置200の製造プロセスの途中で位置調整が可能な構造であればよく、位置調整後は接着層67で固定された状態となっていてもよい。
本実施形態においても、虚像表示装置200の小型化を図ることができる、虚像の歪みを適切に補正できるとともに、虚像を両眼視した際の違和感を低減することができ、表示品質を高めることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
特に本実施形態の場合、連結部75が第1表示モジュール201Aおよび第2表示モジュール201Bとは別体の連結部材を有していないため、虚像表示装置200の部品点数の削減を図ることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態の虚像表示装置においては、連結部が、第1表示モジュールと第2表示モジュールとの6軸方向の位置調整が可能な調整構造を有していたが、横方向における相対的位置を除く5軸方向の位置調整が可能な調整構造を有していてもよい。
上記実施形態では、各凸部および各凹部を構成する複数の面同士が互いに直交しているが、複数の面は、必ずしも互いに直交していなくてもよく、例えば隣り合う面同士が鋭角または鈍角をなしていてもよい。また、上記実施形態では、略直方体状の形状を有する凸部と凹部とで構成したが、この構成に代えて、例えば凸部をピンで構成し、凹部を孔で構成し、クリアランスを有する孔にピンを嵌合させることによって2つの光学部材の位置調整を行う構成としてもよい。また、上記実施形態では、連結部として、各表示モジュールの投射光学支持部材が調整用凸部を有し、連結部材が調整用凹部を有していたが、この構成とは逆に、連結部材が調整用凸部を有し、各表示モジュールの投射光学支持部材が調整用凸部を内部に収容する調整用凹部を有していてもよい。
上記実施形態では、投射光学系を構成する投射レンズ、プリズム、およびシースルーミラーが接着層を介して互いに接着されている例を挙げたが、投射レンズ、プリズム、およびシースルーミラーが他の支持部材を介して連結されていてもよい。また、上記実施形態では、投射レンズは、1枚のレンズで構成されているが、複数枚のレンズで構成されていてもよい。また、上記実施形態では、投射光学系を構成する光学部材として、投射レンズ、プリズム、シースルーミラーの例を挙げたが、その他、例えば反射型体積ホログラム、フレネルレンズ等の光学部材であってもよい。
その他、虚像表示装置を構成する各種構成要素の数、配置、形状および材料等の具体的な構成は、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態においては、虚像表示装置の一例として、ヘッドマウントディスプレイを挙げたが、例えば双眼鏡のように、装置本体を手で持って覗き込む形態のディスプレイ、いわゆるハンドヘルドディスプレイに本発明を適用してもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置は、右眼に対して第1虚像を形成する第1表示モジュールと、左眼に対して第2虚像を形成する第2表示モジュールと、前記第1表示モジュールと前記第2表示モジュールとを連結する連結部と、を備え、前記第1表示モジュールは、右眼用画像を形成する第1画像光を射出する第1表示素子と、前記第1表示素子を支持する第1表示素子支持部材と、前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を投射して第1射出瞳を形成する第1投射光学系と、前記第1投射光学系を支持する第1投射光学支持部材と、を有し、前記第1表示素子支持部材は、第1凸部および第1凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部および前記第1凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第1凸部は、前記第1凹部との間にクリアランスを有して前記第1凹部の内部に配置され、前記第2表示モジュールは、左眼用画像を形成する第2画像光を射出する第2表示素子と、前記第2表示素子を支持する第2表示素子支持部材と、前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を投射して第2射出瞳を形成する第2投射光学系と、前記第2投射光学系を支持する第2投射光学支持部材と、を有し、前記第2表示素子支持部材は、第2凸部および第2凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部および前記第2凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第2凸部は、前記第2凹部との間にクリアランスを有して前記第2凹部の内部に配置され、前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材とにおける相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整可能な調整構造を有する。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、前記連結部は、前記第1投射光学支持部材および前記第2投射光学支持部材とは別体に設けられ、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材とを連結する連結部材を有し、前記第1投射光学支持部材は、前記第2投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第1調整用凸部を有し、前記第2投射光学支持部材は、前記第1投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第2調整用凸部を有し、前記連結部材は、前記第1調整用凸部と前記第2調整用凸部とを収容する調整用凹部を有し、前記第1調整用凸部および前記第2調整用凸部と前記調整用凹部との間にクリアランスが設けられていてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と一体に設けられた第1連結部と、前記第2投射光学支持部材と一体に設けられた第2連結部と、を有し、前記第1連結部は、前記第2投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第1係合部を有し、前記第2連結部は、前記第1係合部と係合し、前記第1投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第2係合部を有し、前記第1係合部は、前記第2係合部との間にクリアランスを有して配置されていてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、前記第1表示素子支持部材は、第1表示素子支持部材本体と、前記第1表示素子支持部材本体の側面から横方向に突出する前記第1凸部と、を有し、前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部と対向する前記第1凹部を有し、前記第2表示素子支持部材は、第2表示素子支持部材本体と、前記第2表示素子支持部材本体の側面から横方向に突出する前記第2凸部と、を有し、前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部と対向する前記第2凹部を有していてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、前記第1凸部は、横方向に交差する第1対向面と、縦方向に交差する第2対向面と、奥行き方向に交差する第3対向面と、を有し、前記第1凹部は、前記第1対向面に対向する第4対向面と、前記第2対向面に対向する第5対向面と、前記第3対向面に対向する第6対向面と、を有し、前記第2凸部は、横方向に交差する第7対向面と、縦方向に交差する第8対向面と、奥行き方向に交差する第9対向面と、を有し、前記第2凹部は、前記第7対向面に対向する第10対向面と、前記第8対向面に対向する第11対向面と、前記第9対向面に対向する第12対向面と、を有していてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、前記第1投射光学系は、前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を集束させる第1投射レンズと、前記第1投射レンズから射出される前記第1画像光を入射面において屈折させつつ入射させ、内反射面で全反射させ、射出面から屈折させつつ射出させる第1プリズムと、前記第1プリズムから射出される前記第1画像光を瞳位置に向けて反射させて前記射出瞳を形成する第1シースルーミラーと、を有し、前記第1投射レンズ、前記第1プリズム、および前記第1シースルーミラーは、接着層を介して互いに接合され、前記第2投射光学系は、前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を集束させる第2投射レンズと、前記第2投射レンズから射出される前記第2画像光を入射面において屈折させつつ入射させ、内反射面で全反射させ、射出面から屈折させつつ射出させる第2プリズムと、前記第2プリズムから射出される前記第2画像光を瞳位置に向けて反射させて前記射出瞳を形成する第2シースルーミラーと、を有し、前記第2投射レンズ、前記第2プリズム、および前記第2シースルーミラーは、接着層を介して互いに接合されていてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、前記第1表示素子に表示される画像は、前記第1投射レンズ、前記第1プリズム、および前記第1シースルーミラーによって形成される歪みを相殺する歪みを有し、前記第2表示素子に表示される画像は、前記第2投射レンズ、前記第2プリズム、および前記第2シースルーミラーによって形成される歪みを相殺する歪みを有していてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置の製造方法は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置の製造方法は、右眼に対して第1虚像を形成する第1表示モジュールと、左眼に対して第2虚像を形成する第2表示モジュールと、前記第1表示モジュールと前記第2表示モジュールとを連結する連結部と、を備え、前記第1表示モジュールは、右眼用の第1画像光を射出する第1表示素子と、前記第1表示素子を支持する第1表示素子支持部材と、前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を投射して第1射出瞳を形成する第1投射光学系と、前記第1投射光学系を支持する第1投射光学支持部材と、を有し、前記第1表示素子支持部材は、第1凸部および第1凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部および前記第1凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第1凸部は、前記第1凹部との間にクリアランスを有して前記第1凹部の内部に配置され、前記第2表示モジュールは、左眼用の第2画像光を射出する第2表示素子と、前記第2表示素子を支持する第2表示素子支持部材と、前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を投射して第2射出瞳を形成する第2投射光学系と、前記第2投射光学系を支持する第2投射光学支持部材と、を有し、前記第2表示素子支持部材は、第2凸部および第2凹部のうちのいずれか一方を有し、前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部および前記第2凹部のうちのいずれか他方を有し、前記第2凸部は、前記第2凹部との間にクリアランスを有して前記第2凹部の内部に配置され、前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的な位置関係を調整する調整構造を有する虚像表示装置の製造方法であって、前記第1凸部と前記第1凹部とを嵌合させた状態で、前記第1表示素子支持部材と前記第1投射光学支持部材との相対的回転位置、縦方向における相対的位置、横方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第1調整工程と、前記第2凸部と前記第2凹部とを嵌合させた状態で、前記第2表示素子支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的回転位置、縦方向における相対的位置、横方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第2調整工程と、前記連結部の前記調整構造を用いて、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第3調整工程と、を備える。
11A…第1表示素子、11B…第2表示素子、12A…第1投射光学系、12B…第2投射光学系、21…投射レンズ(第1投射レンズ、第2投射レンズ)、22…プリズム(第1プリズム、第2プリズム)、23…シースルーミラー(第1シースルーミラー、第2シースルーミラー)、61A…第1表示素子支持部材、61B…第2表示素子支持部材、62A,72A…第1投射光学支持部材、62B,72B…第2投射光学支持部材、65,75…連結部、66…連結部材、100,200…虚像表示装置、101A,201A…第1表示モジュール、101B,201B…第2表示モジュール、611…凸部(第1凸部、第2凸部)、611a…第1面(第1対向面、第7対向面)、611b…第2面(第2対向面、第8対向面)、611d…第4面(第3対向面、第9対向面)、621…凹部(第1凹部、第2凹部)、621a…第6面(第4対向面、第10対向面)、621b…第7面(第5対向面、第11対向面)、621c…第8面(第6対向面、第12対向面)、622A…第1調整用凸部、622B…第2調整用凸部、663…調整用凹部、721c…第1凹凸部、721d…第2凹凸部、721A…第1連結部、721B…第2連結部、C1,C2,C3…クリアランス。

Claims (8)

  1. 右眼に対して第1虚像を形成する第1表示モジュールと、
    左眼に対して第2虚像を形成する第2表示モジュールと、
    前記第1表示モジュールと前記第2表示モジュールとを連結する連結部と、
    を備え、
    前記第1表示モジュールは、
    右眼用画像を形成する第1画像光を射出する第1表示素子と、
    前記第1表示素子を支持する第1表示素子支持部材と、
    前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を投射して第1射出瞳を形成する第1投射光学系と、
    前記第1投射光学系を支持する第1投射光学支持部材と、
    を有し、
    前記第1表示素子支持部材は、第1凸部および第1凹部のうちのいずれか一方を有し、
    前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部および前記第1凹部のうちのいずれか他方を有し、
    前記第1凸部は、前記第1凹部との間にクリアランスを有して前記第1凹部の内部に配置され、
    前記第2表示モジュールは、
    左眼用画像を形成する第2画像光を射出する第2表示素子と、
    前記第2表示素子を支持する第2表示素子支持部材と、
    前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を投射して第2射出瞳を形成する第2投射光学系と、
    前記第2投射光学系を支持する第2投射光学支持部材と、
    を有し、
    前記第2表示素子支持部材は、第2凸部および第2凹部のうちのいずれか一方を有し、
    前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部および前記第2凹部のうちのいずれか他方を有し、
    前記第2凸部は、前記第2凹部との間にクリアランスを有して前記第2凹部の内部に配置され、
    前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材とにおける相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整可能な調整構造を有する、虚像表示装置。
  2. 前記連結部は、前記第1投射光学支持部材および前記第2投射光学支持部材とは別体に設けられ、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材とを連結する連結部材を有し、
    前記第1投射光学支持部材は、前記第2投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第1調整用凸部を有し、
    前記第2投射光学支持部材は、前記第1投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第2調整用凸部を有し、
    前記連結部材は、前記第1調整用凸部と前記第2調整用凸部とを収容する調整用凹部を有し、
    前記第1調整用凸部および前記第2調整用凸部と前記調整用凹部との間にクリアランスが設けられた、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と一体に設けられた第1連結部と、前記第2投射光学支持部材と一体に設けられた第2連結部と、を有し、
    前記第1連結部は、前記第2投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第1係合部を有し、
    前記第2連結部は、前記第1係合部と係合し、前記第1投射光学支持部材に対する相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整するための第2係合部を有し、
    前記第1係合部は、前記第2係合部との間にクリアランスを有して配置される、請求項1に記載の虚像表示装置。
  4. 前記第1表示素子支持部材は、第1表示素子支持部材本体と、前記第1表示素子支持部材本体の側面から横方向に突出する前記第1凸部と、を有し、
    前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部と対向する前記第1凹部を有し、
    前記第2表示素子支持部材は、第2表示素子支持部材本体と、前記第2表示素子支持部材本体の側面から横方向に突出する前記第2凸部と、を有し、
    前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部と対向する前記第2凹部を有する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記第1凸部は、横方向に交差する第1対向面と、縦方向に交差する第2対向面と、奥行き方向に交差する第3対向面と、を有し、
    前記第1凹部は、前記第1対向面に対向する第4対向面と、前記第2対向面に対向する第5対向面と、前記第3対向面に対向する第6対向面と、を有し、
    前記第2凸部は、横方向に交差する第7対向面と、縦方向に交差する第8対向面と、奥行き方向に交差する第9対向面と、を有し、
    前記第2凹部は、前記第7対向面に対向する第10対向面と、前記第8対向面に対向する第11対向面と、前記第9対向面に対向する第12対向面と、を有する、請求項4に記載の虚像表示装置。
  6. 前記第1投射光学系は、
    前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を集束させる第1投射レンズと、
    前記第1投射レンズから射出される前記第1画像光を入射面において屈折させつつ入射させ、内反射面で全反射させ、射出面から屈折させつつ射出させる第1プリズムと、
    前記第1プリズムから射出される前記第1画像光を瞳位置に向けて反射させて前記射出瞳を形成する第1シースルーミラーと、を有し、
    前記第1投射レンズ、前記第1プリズム、および前記第1シースルーミラーは、接着層を介して互いに接合され、
    前記第2投射光学系は、
    前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を集束させる第2投射レンズと、
    前記第2投射レンズから射出される前記第2画像光を入射面において屈折させつつ入射させ、内反射面で全反射させ、射出面から屈折させつつ射出させる第2プリズムと、
    前記第2プリズムから射出される前記第2画像光を瞳位置に向けて反射させて前記射出瞳を形成する第2シースルーミラーと、を有し、
    前記第2投射レンズ、前記第2プリズム、および前記第2シースルーミラーは、接着層を介して互いに接合されている、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記第1表示素子に表示される画像は、前記第1投射レンズ、前記第1プリズム、および前記第1シースルーミラーによって形成される歪みを相殺する歪みを有し、
    前記第2表示素子に表示される画像は、前記第2投射レンズ、前記第2プリズム、および前記第2シースルーミラーによって形成される歪みを相殺する歪みを有する、請求項6に記載の虚像表示装置。
  8. 右眼に対して第1虚像を形成する第1表示モジュールと、
    左眼に対して第2虚像を形成する第2表示モジュールと、
    前記第1表示モジュールと前記第2表示モジュールとを連結する連結部と、
    を備え、
    前記第1表示モジュールは、右眼用の第1画像光を射出する第1表示素子と、前記第1表示素子を支持する第1表示素子支持部材と、前記第1表示素子から射出される前記第1画像光を投射して第1射出瞳を形成する第1投射光学系と、前記第1投射光学系を支持する第1投射光学支持部材と、を有し、
    前記第1表示素子支持部材は、第1凸部および第1凹部のうちのいずれか一方を有し、
    前記第1投射光学支持部材は、前記第1凸部および前記第1凹部のうちのいずれか他方を有し、
    前記第1凸部は、前記第1凹部との間にクリアランスを有して前記第1凹部の内部に配置され、
    前記第2表示モジュールは、左眼用の第2画像光を射出する第2表示素子と、前記第2表示素子を支持する第2表示素子支持部材と、前記第2表示素子から射出される前記第2画像光を投射して第2射出瞳を形成する第2投射光学系と、前記第2投射光学系を支持する第2投射光学支持部材と、を有し、
    前記第2表示素子支持部材は、第2凸部および第2凹部のうちのいずれか一方を有し、
    前記第2投射光学支持部材は、前記第2凸部および前記第2凹部のうちのいずれか他方を有し、
    前記第2凸部は、前記第2凹部との間にクリアランスを有して前記第2凹部の内部に配置され、
    前記連結部は、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的な位置関係を調整する調整構造を有する虚像表示装置の製造方法であって、
    前記第1凸部と前記第1凹部とを嵌合させた状態で、前記第1表示素子支持部材と前記第1投射光学支持部材との相対的回転位置、横方向における相対的位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第1調整工程と、
    前記第2凸部と前記第2凹部とを嵌合させた状態で、前記第2表示素子支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的回転位置、横方向における相対的位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第2調整工程と、
    前記連結部の前記調整構造を用いて、前記第1投射光学支持部材と前記第2投射光学支持部材との相対的回転位置、縦方向における相対的位置、および奥行き方向における相対的位置のうちの少なくとも一つを調整する第3調整工程と、
    を備える、虚像表示装置の製造方法。
JP2020181459A 2020-10-29 2020-10-29 虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法 Pending JP2022072160A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020181459A JP2022072160A (ja) 2020-10-29 2020-10-29 虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法
CN202111253981.7A CN114428402B (zh) 2020-10-29 2021-10-27 虚像显示装置和虚像显示装置的制造方法
US17/513,154 US20220137415A1 (en) 2020-10-29 2021-10-28 Virtual image display apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020181459A JP2022072160A (ja) 2020-10-29 2020-10-29 虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022072160A true JP2022072160A (ja) 2022-05-17

Family

ID=81311406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020181459A Pending JP2022072160A (ja) 2020-10-29 2020-10-29 虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220137415A1 (ja)
JP (1) JP2022072160A (ja)
CN (1) CN114428402B (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5732808B2 (ja) * 2010-10-19 2015-06-10 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP5699650B2 (ja) * 2011-02-04 2015-04-15 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP6413291B2 (ja) * 2014-03-27 2018-10-31 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置、およびヘッドマウントディスプレイ
JP6686504B2 (ja) * 2016-02-15 2020-04-22 セイコーエプソン株式会社 頭部装着型画像表示装置
JP7183610B2 (ja) * 2018-07-30 2022-12-06 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP7255189B2 (ja) * 2019-01-15 2023-04-11 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN114428402A (zh) 2022-05-03
CN114428402B (zh) 2023-07-21
US20220137415A1 (en) 2022-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9046687B2 (en) Virtual image display apparatus
JP6402444B2 (ja) 虚像表示装置
US10302949B2 (en) Virtual image display apparatus including a diffraction optical member having a diffraction section and a light transmissive substrate
JP6269046B2 (ja) 虚像表示装置
US10012839B2 (en) Spectacle lens for a display device that can be fitted on the head of a user and generates an image
CN112444991B (zh) 虚像显示装置以及导光装置
US11327309B2 (en) Virtual image display apparatus
JP2022072160A (ja) 虚像表示装置、および虚像表示装置の製造方法
JP7375374B2 (ja) 虚像表示装置及び導光装置
US11947124B2 (en) Display device and method of adjusting optical system of display device
US20220128826A1 (en) Optical module, virtual image display device, and light-guiding device
US20240036320A1 (en) Image display device and optical unit
CN114428401B (zh) 显示模块、显示模块的组装方法以及虚像显示装置
CN114578550B (zh) 显示模块和显示装置
CN114545628B (zh) 显示模块、虚像显示装置和导光光学装置的制造方法
US20240036319A1 (en) Image display device
US20220276492A1 (en) Optical module and head-mounted display apparatus
US20240061256A1 (en) Head-mounted display apparatus, optical unit, and manufacturing method of optical unit
US20230111577A1 (en) Optical unit, virtual image display device, and measurement method for optical unit
JP2022071923A (ja) 虚像表示装置及び光学ユニット
JP2024027268A (ja) 頭部装着型表示装置及び光学ユニット