JP2022071920A - 次亜塩素酸水生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電解槽にて生成させた塩素ガスを原水に溶解させて次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水供給装置で、電解槽から流出する電解残液によって生成される次亜塩素酸水の性質に影響を与えにくくする。【解決手段】次亜塩素酸水生成装置10は、塩酸を含む被電解水を電気分解して塩素ガスを生成させる電解槽20と、電解槽20に塩酸を含む塩酸水溶液を供給する塩酸供給器30と、電解槽20で生成させた塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するための原水を供給する給水管路50と、電解槽20で生成させた塩素ガスを給水管路50に供給する塩素ガス供給管路53とを備え、給水管路50にて原水に塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するものであり、電解槽20から流出する電解残液を受けて中和液によって中和する中和槽40を設け、中和槽40にて中和処理された中和処理液を給水管路50で生成された次亜塩素酸水に混合させた。【選択図】図1
Description
本発明は、原水に塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成装置に関する。
特許文献1には電解水製造装置(次亜塩素酸水生成装置)の発明が開示されており、この電解水製造装置は、原料水を電気分解して電解生成物を生成させる電解槽と、電解槽で得られた電解生成物を希釈させて電解水とするタンクとを備えている。この電解水製造装置は、原料となる塩素イオンを含有した原料水として、塩化ナトリウム水溶液または塩酸水溶液を電気分解し、電解酸化の作用により塩素ガスを生成させ、生成させた塩素ガスを水に溶解させて水中に次亜塩素酸を含む電解水を生成する。
特許文献1に記載の電解水製造装置は、電解槽内で塩酸水溶液を電気分解させて塩素ガスを生成させている。電解槽で生成させた塩素ガスは電解槽から外側に漏出しやすく、漏出した塩素ガスが装置の各部品を酸化させて錆を発生させるとともに塩素臭を発生させる問題がある。また、次亜塩素酸を生成させた電解水を生成するのに応じて、電解槽内には塩酸水溶液が供給されているが、電解槽からは塩酸水溶液が供給されるのに伴って電解残液が溢れ出て、溢れ出た電解残液を次亜塩素酸を生成させた電解水と混合すると、電解水のpHが電解残液によって大幅に下り、電解水が例えば食品添加物として認められる要求特性を満たさないおそれがある。電解槽から溢れ出る電解残液を電解水と混合することなく外部に排出すれば、電解水のpHも大幅に下がることがないが、電解残液はpHが低いとともに高濃度の次亜塩素酸を含んでいるので、電解残液を何らの処理をすることなく排出するのは好ましくなかった。本発明は、電解槽にて生成させた塩素ガスを原水に溶解させて次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水供給装置で、電解槽から流出する電解残液によって生成される次亜塩素酸水の性質に影響を与えにくくすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、塩酸を含む被電解水を電気分解して塩素ガスを生成する電解槽と、電解槽に塩酸を含む塩酸水溶液を供給する塩酸供給器と、電解槽で生成させた塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するための原水を供給する給水管路と、電解槽で生成させた塩素ガスを給水管路に供給する塩素ガス供給管路とを備え、給水管路にて原水に塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水供給装置であって、電解槽から流出する電解残液を受けて中和する中和槽を設け、中和槽にて電解残液を中和液によって中和処理した中和処理液を給水管路で生成された次亜塩素酸水に混合させたことを特徴とする次亜塩素酸水生成装置を提供するものである。
上記のように構成した次亜塩素酸水生成装置においては、電解槽から流出する電解残液を受けて中和する中和槽を設け、中和槽にて電解残液を中和液によって中和処理した中和処理液を給水管路で生成された次亜塩素酸水に混合させるようにしている。電解槽内から流出する電解残液は中和槽で中和されてから給水管路を通過する次亜塩素酸水と混合されるので、電解残液は何らかの処理がされることなく排出されないようになるとともに、給水管路で生成された次亜塩素酸水は電解残液を中和した中和処理液が混合されてもpHが大幅にほとんど変化しないため、生成された次亜塩素酸水の性質を変わりにくくすることができる。
上記のように構成した次亜塩素酸水生成装置においては、中和槽は電解槽に隣接する位置に配設され、電解槽内の電解残液を中和槽に溢出させるようにするのが好ましい。このようにしたときには、中和槽には電解槽に供給した塩酸水溶液の供給量に応じた電解残液が溢出して流出するようになるので、中和槽に一度に大量の電解残液が流入しないようになる。
上記のように構成した次亜塩素酸水生成装置においては、給水管路を原水が通過するときのベンチュリ効果により、電解槽内の塩素ガスを塩素ガス供給管路を通して給水管路に吸引させるのが好ましい。このようにしたときには、電解槽内の塩素ガスは塩素ガス供給管路を通って給水管路に吸引されるので、電解槽から塩素ガスが漏出しにくくなる。また、給水管路を原水が通過するときのベンチュリ効果により、電解槽内の塩素ガスを給水管路に吸引しているので、給水管路を通過する原水の量に応じて塩素ガスを流入させることができる。
上記のように構成した次亜塩素酸水生成装置においては、中和槽内の中和処理液を給水管路に送出する中和処理液管路を設け、給水管路を原水が通過するときのベンチュリ効果により、中和槽の中和処理液を中和処理液管路を通して給水管路に吸引させるのが好ましい。このようにしたときには、給水管路を通過する原水の量に応じて中和処理液を流入させることができる。
上記のように構成した次亜塩素酸水生成装置においては、塩素ガス供給管路は中和槽を介して電解槽に接続してもよい。
以下に、本発明の次亜塩素酸水生成装置の一実施形態を添付図面を参照して説明する。本実施形態の次亜塩素酸水生成装置10は、原水に塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するものであり、pH5.0~6.5、有効塩素濃度(ACC)10~80ppmの微酸性の次亜塩素酸水を生成するものである。次亜塩素酸水生成装置10は、電解槽20内で塩酸を含む被電解水を電気分解して生成させた塩素ガスを水道等の給水源から供給される原水に溶解させて次亜塩素酸水を生成するものである。
次亜塩素酸水生成装置10は、塩素ガスを生成させる電解槽20と、電解槽20に塩酸を含む塩酸水溶液を供給する塩酸供給器30と、電解槽20の電解残液を受けて中和する中和槽40と、電解槽20で生成させた塩素ガスを溶解させるための原水を供給する給水管路50と、電解槽20内の電極に直流電圧を印加する電源装置60とを備えている。電解槽20は、無隔膜の電解槽であり、被電解水を電気分解して塩素ガスを生成させるものである。電解槽20は、一対の電極21,22を備え、電解槽20内の被電解水は一対の電極21,22の間を流れる電流によって電気分解される。
電解槽20には塩酸供給器30が接続されており、塩酸供給器30は、塩酸水溶液を貯える塩酸タンク31と、塩酸タンク31内の塩酸水溶液を電解槽20に送出するための塩酸供給管32と、塩酸供給管32に介装されて塩酸タンク31内の塩酸水溶液を電解槽20に送り出すための送出ポンプ33とを備えている。塩酸タンク31内には電解質成分となる塩酸が10%(塩酸の濃度は10%に限られず濃度を変更したものであってもよい)含まれた塩酸水溶液が収容されている。なお、塩酸タンク31内に食塩(塩化ナトリウム)が飽和状態で含まれるとともに塩酸が10%(塩酸の濃度は10%に限られず濃度を変更したものであってもよい)で含まれる塩酸水溶液を用いてもよい。塩酸タンク31内の塩酸水溶液は送出ポンプ33の作動によって塩酸供給管32を通って電解槽20に送出される。
電解槽20内では塩酸タンク31から供給される塩酸水溶液が電気分解されると、
陽極側の電極21では
2Cl- →Cl2 +2e-
陰極側の電極22では
2H+ +2e- →H2
の反応が生じる。電解槽20内で生成された塩素は被電解水のpHによって形態を変え、pHが低いほど塩素ガスとして存在し、pHが4付近から次亜塩素酸(HClO)となり、pHが8以上では次亜塩素酸イオン(HClO- )となる。電解槽20内の被電解水のpHは1~3程度となっているので、電解槽20で塩酸水溶液が電気分解されたときに生成される塩素は電解槽20内の上部空間で塩素ガスとなって貯まる。
陽極側の電極21では
2Cl- →Cl2 +2e-
陰極側の電極22では
2H+ +2e- →H2
の反応が生じる。電解槽20内で生成された塩素は被電解水のpHによって形態を変え、pHが低いほど塩素ガスとして存在し、pHが4付近から次亜塩素酸(HClO)となり、pHが8以上では次亜塩素酸イオン(HClO- )となる。電解槽20内の被電解水のpHは1~3程度となっているので、電解槽20で塩酸水溶液が電気分解されたときに生成される塩素は電解槽20内の上部空間で塩素ガスとなって貯まる。
電解槽20に隣接する位置には中和槽40が設けられている。中和槽40には中和液として炭酸カルシウム(CaCO3)水溶液が収容されており、電解槽20内の電解残液は中和槽40内の中和液によって中和される。中和槽40の上部には上部開口部40aが設けられており、中和槽40の上部開口部40aは電解槽20の上部に設けた上部開口部20aと対向する位置に配置されている。電解槽20内の被電解水は塩酸供給器30から塩酸水溶液を追加することにより徐々に上昇し、電解槽20内の被電解水が上部開口部20a及び上部開口部40aの上端を越えると溢出して電解残液として中和槽40内に流入する。
中和槽40内で電解残液に含まれる塩酸は中和液に含まれる炭酸カルシウムと下式の反応のように中和される。
2HCl+CaCO3 →H2CO3 +CaCl2
このように、中和槽40内では電解残液に含まれる塩酸は炭酸カルシウムによって中和されて炭酸(H2CO3)と塩化カルシウム(CaCl2 )とが生成される。中和槽40内の炭酸(H2CO3)は微酸性成分であり、塩化カルシウム(CaCl2)は中性成分であり、中和槽40内で中和された電解残液は中性よりも少し酸性側の微酸性の中和処理液となる。
2HCl+CaCO3 →H2CO3 +CaCl2
このように、中和槽40内では電解残液に含まれる塩酸は炭酸カルシウムによって中和されて炭酸(H2CO3)と塩化カルシウム(CaCl2 )とが生成される。中和槽40内の炭酸(H2CO3)は微酸性成分であり、塩化カルシウム(CaCl2)は中性成分であり、中和槽40内で中和された電解残液は中性よりも少し酸性側の微酸性の中和処理液となる。
給水管路50は、電解槽20で生成させた塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するための原水を供給するものであり、水道等の給水源から導出されている。給水管路50には給水弁51が介装されており、水道等の給水源の原水は給水弁51を開放することによって給水管路50に送られる。給水管路50には他の部分よりも内径の小さな第1及び第2小径部52,54が設けられている。給水管路50の第1小径部52には電解槽20の上部空間から導出された塩素ガス供給管路53が接続されており、電解槽20の上部空間は塩素ガス供給管路53によって給水管路50に連通されている。給水管路50の第2小径部54には中和槽40の上下方向の中間部から導出された中和処理液管路55が接続されており、中和槽40は中和処理液管路55によって給水管路50に連通されている。
第1小径部52はベンチュリ効果により給水管路50を流れる原水が通過するときに減圧状態(負圧状態)となり、電解槽20の上部空間の塩素ガスは塩素ガス供給管路53を通って給水管路50に吸引(負圧吸引)される。給水管路50を通過する原水に電解槽20で生成された塩素ガス(Cl2 )が溶解すると下記の反応が生じる。
H2O+Cl2 → H+ +Cl- +HClO
給水管路50を通過する原水には次亜塩素酸と塩酸が生成されるために、給水管路50にはpHが酸性側に傾いた状態で次亜塩素酸が含まれる微酸性の次亜塩素酸水が生成される。
H2O+Cl2 → H+ +Cl- +HClO
給水管路50を通過する原水には次亜塩素酸と塩酸が生成されるために、給水管路50にはpHが酸性側に傾いた状態で次亜塩素酸が含まれる微酸性の次亜塩素酸水が生成される。
第2小径部54はベンチュリ効果により給水管路50を流れる原水が通過するときに減圧状態(負圧状態)となり、中和槽40の中和処理液は中和処理液管路55を通って給水管路50に吸引される。給水管路50を流れる原水は第1小径部52を通過したときに微酸性の次亜塩素酸水となり、第1小径部52を通過した微酸性の次亜塩素酸水に第2小径部を通過するときに中和槽40で中和処理された中和処理液が流入しても、微酸性の次亜塩素酸水のpHは中和処理液の微酸性の炭酸と中性の塩化カルシウムによって大幅に変化しにくくなっている。
電源装置60は電解槽20内の陽極側の電極21に直流電圧を印加して被電解水を電気分解するものである。電源装置60と電極との間には電流計61が接続されており、電流計61は電源装置60から電極21を接続する配線を流れる電流を計測することで、電解槽20内の電極21,22の間の電解電流を計測するものである。一対の電極21,22を接続する配線の間には電圧計62が接続されており、電圧計62は電極21,22の間の電圧を計測することで、電解槽20の電解電圧を計測するものである。
図2に示したように、次亜塩素酸水生成装置10は制御装置70を備えており、制御装置70は、送出ポンプ33、給水弁51、電源装置60、電流計61及び電圧計62に接続されている。制御装置70はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置70は、ROMに次亜塩素酸水を生成する際の電解槽20での被電解水を電気分解する電解制御プログラムを備えており、電解制御プログラムは被電解水を電気分解するときの設定電流と設定電圧が設定されている。
上記のように構成した次亜塩素酸水生成装置10においては、制御装置70は給水弁51を開放させているときに、塩酸供給器30の送出ポンプ33を作動させるように制御しており、塩酸タンク31内の塩酸水溶液は塩酸供給管32を通って電解槽20に供給される。なお、送出ポンプ33を連続的に作動させて、塩酸タンク31内の塩酸水溶液を塩酸供給管32から電解槽20に常時供給するようにしてもよい。また、制御装置70は、塩酸タンク31内の塩酸が電解槽20に供給されるのに応じて、電源装置60から陽極側の電極21に電圧を印加することにより、電解槽20内の被電解水は電気分解される。上述したように、電解槽20内で塩酸水溶液よりなる被電解水が電気分解されると、電解槽20の上部には塩素ガスが貯まるようになる。
また、電解槽20内で被電解水を電気分解させるために、塩酸タンク31内の塩酸水溶液が被電解水として電解槽20内に供給されると、電解槽20内の被電解水が増加して電解残液として上部開口部20aから溢出して中和槽40内に送出される。電解槽20から溢出した塩酸を多く含む電解残液は中和槽40内の中和液と反応して中和されて中和処理液となる。
次亜塩素酸水を生成するときに給水弁51を開放させると、水道等の給水源の原水が給水管路50を流れる。給水管路50を流れる原水が第1小径部52を通過するときに、電解槽20の上部空間の塩素ガスは塩素ガス供給管路53を通って給水管路50に吸引される。給水管路50を流れる原水には電解槽20の上部空間から吸引された塩素ガスが溶解し、給水管路50を流れる原水は塩素が溶解することによって微酸性の次亜塩素酸水となる。
また、給水管路50の第1小径部52を通過して生成された微酸性の次亜塩素酸水が第2小径部54を通過するときに、中和槽40の中和処理液は中和処理液管路55を通って給水管路50に吸引される。第1小径部52を通過した後の給水管路50を流れる微酸性の次亜塩素酸水には中和槽40から吸引された中和処理液が混ざるが、中和処理液は微酸性の炭酸と中性の塩化カルシウムよりなるので、給水管路50を流れる微酸性の次亜塩素酸水のpHはほとんど変化しない。
上記のように構成した次亜塩素酸水生成装置10は、塩酸を含む被電解水を電気分解して塩素ガスを生成させる電解槽20と、電解槽20に塩酸を含む塩酸水溶液を供給する塩酸供給器30と、電解槽20で生成させた塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するための原水を供給する給水管路50と、電解槽20で生成させた塩素ガスを給水管路50に供給する塩素ガス供給管路53とを備え、給水管路50にて原水に塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するものである。
この次亜塩素酸水生成装置10においては、電解槽20から流出する電解残液を受けて中和する中和槽40を設け、中和槽40にて電解残液を中和液によって中和処理した中和処理液を給水管路50で生成された次亜塩素酸水に混合させている。電解槽20内から流出する電解残液は中和槽40で中和されてから給水管路50を通過する微酸性の次亜塩素酸水と混合されるので、電解残液は何らかの処理がされることなく排出されないようになる。また、電解残液を中和処理することなく給水管路50に吸引させると、この実施形態では次亜塩素酸水のpHが4.0で有効塩素濃度が23ppmとなり、塩酸電解による微酸性の次亜塩素酸水の要求特性であるpHが5.0~6.5から逸脱することになるが、微酸性の次亜塩素酸水に電解残液が中和液によって中和処理された後の中和処理液が混合しても、微酸性の次亜塩素酸水のpHは5.5で有効塩素濃度23ppmで性質がほとんど変化しないので、塩酸電解による微酸性の次亜塩素酸水の要求特性であるpHが5.0~6.5の範囲を満たすことができる。
また、この次亜塩素酸水生成装置10においては、中和槽40は電解槽20に隣接する位置に配設され、中和槽40の上部開口部40aを電解槽20の上部開口部20aと対向させるようにし、電解槽20内の電解残液を上部開口部20a,40aを通して中和槽40に溢出させるようにしている。このように、中和槽40には電解槽20に供給した塩酸水溶液の供給量に応じた電解残液が溢出して流入するようになるので、中和槽40に大量の電解残液が流入しないようになる。これにより、中和槽40で中和処理しきれない電解残液が給水管路50に流入するのを防ぐことができる。
また、この次亜塩素酸水生成装置10においては、給水管路50を原水が通過するときのベンチュリ効果により、電解槽20の上部空間の塩素ガスを塩素ガス供給管路53を通して給水管路50に吸引するようにしている。具体的には、給水管路50には第1小径部52が設けられ、第1小径部52には電解槽20の上部空間から導出された塩素ガス供給管路53が接続されている。電解槽20の上部空間の塩素ガスは、原水が第1小径部52を通過するときに生じるベンチュリ効果によって給水管路50に吸引されるので、電解槽20に塩素ガスを送り出すための装置を設けることなく、電解槽20内の塩素ガスを給水管路50の原水の流量に応じて溶解させることができるようになる。なお、塩素ガス供給管路53に塩素ガスを送出するポンプを設けることにより、給水管路50に小径部を設けることによるベンチュリ効果によらずに塩素ガスを送出するようにしてもよい。
また、この次亜塩素酸水生成装置10においては、中和槽40の中和処理液を給水管路50を原水が通過するときのベンチュリ効果により中和処理液管路55を通して給水管路50に吸引するようにしている。具体的には、給水管路50には第2小径部54が設けられ、第2小径部54には中和槽40から導出された中和処理液管路55が接続されている。中和槽40の中和処理液はベンチュリ効果により給水管路50を通過する原水の流量に応じて給水管路50に吸引されるので、中和槽40に中和処理液を送り出すための装置を設けることなく、中和槽40内の中和処理液を給水管路50の原水の流量に応じて送出させることができるようになる。なお、中和処理液管路55に中和処理液を送出するポンプを設けることにより、給水管路50に小径部を設けることによるベンチュリ効果によらずに中和処理液を送出するようにしてもよい。
上記の実施形態の次亜塩素酸水生成装置10は、塩素ガス供給管路53は電解槽20から導出させて第1小径部52に接続されているが、これに限られるものでなく、図3に示したように、塩素ガス供給管路53を中和槽40から導出させることで、塩素ガス供給管路53を中和槽40を介して電解槽20に接続するようにしてもよい。このようにしたときには、電解槽20内で生成された塩素ガスは上部開口部20a,40aを通過して中和槽40の上部空間に吸引され、中和槽40の上部空間の塩素ガスは塩素ガス供給管路53によって給水管路50に吸引されるようになり、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
10…次亜塩素酸水生成装置、20…電解槽、30…塩酸供給器、50…給水管路、53…塩素ガス供給管路、55…中和処理液管路。
Claims (5)
- 塩酸を含む被電解水を電気分解して塩素ガスを生成する電解槽と、
前記電解槽に塩酸を含む塩酸水溶液を供給する塩酸供給器と、
前記電解槽で生成させた塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成するための原水を供給する給水管路と、
前記電解槽で生成させた塩素ガスを前記給水管路に供給する塩素ガス供給管路とを備え、前記給水管路にて原水に塩素ガスを溶解させて次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水供給装置であって、
前記電解槽から流出する電解残液を受けて中和液によって中和する中和槽を設け、
前記中和槽にて電解残液を中和液によって中和処理した中和処理液を前記給水管路で生成された次亜塩素酸水に混合させたことを特徴とする次亜塩素酸水生成装置。 - 請求項1に記載の次亜塩素酸水生成装置において、
前記中和槽は前記電解槽に隣接する位置に配設され、前記電解槽内の電解残液を前記中和槽に溢出させるようにしたことを特徴とする次亜塩素酸水生成装置。 - 請求項1または2に記載の次亜塩素酸水生成装置において、
前記給水管路を原水が通過するときのベンチュリ効果により、前記電解槽内の塩素ガスを前記塩素ガス供給管路を通して前記給水管路に吸引させるようにしたことを特徴とする次亜塩素酸水生成装置。 - 請求項1~3の何れか1項に記載の次亜塩素酸水生成装置において、
前記中和槽内にて電解残液を中和後の中和処理液を前記給水管路に送出する中和処理液管路を設け、
前記給水管路を原水が通過するときのベンチュリ効果により、前記中和槽の中和処理液を前記中和処理液管路を通して前記給水管路に吸引させるようにしたことを特徴とする次亜塩素酸水生成装置。 - 請求項1~4の何れか1項に記載の次亜塩素酸水生成装置において、
前記塩素ガス供給管路は前記中和槽を介して前記電解槽に接続されたことを特徴とする次亜塩素酸水生成装置。
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