JP2022071644A - 光学式選別機及び該光学式選別機を備える籾摺調製設備 - Google Patents

Abstract

【課題】除去対象となる被選別物を精度よく除去することができる光学式選別機を提供する。【解決手段】被選別物を流下させるために傾斜配置したシュートと、前記被選別物を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記被選別物の種類を判別する判別部と、前記判別部の判別結果に基づいて前記被選別物を除去する除去部と、を備える光学式選別機であって、前記除去部は、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の選別除去用スリット、及び、前記複数の選別除去用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの下面側又は上面側に配設される複数のエジェクター手段を含み、前記複数のエジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記複数の選別除去用スリットを介して除去することを特徴する。【選択図】図５

Description

本発明は、穀粒や樹脂ペレット等の粒状物等を色彩等に基づいて選別する光学式選別機、及び前記光学式選別機を備える籾摺調製設備に関する。

従来、米や小麦等の穀粒、樹脂ペレット、コーヒー豆、その他の粒状物等からなる原料を色彩等により良品と不良品に選別したり、原料に混入する異物を色彩等により除去したりする光学式選別機が知られている（特許文献１～３を参照。）。

特許文献１及び２に記載された光学式選別機は、傾斜状のシュートを備えるものであり、前記シュートの下端から一定の軌跡を描いて落下する粒状物に光源から光を照射し、前記粒状物からの反射光や透過光をセンサにより受光して不良品や異物を検出し、当該検出した不良品や異物をエジェクターにより除去することで、原料となる粒状物を良否選別するものである。

また、特許文献３に記載された光学式選別機は、傾斜状のシュートを直列状に複数備えるものであり、前記各シュートの下端から落下する被選別物の選別除去を複数回繰り返すことで、被選別物を複数の種類に分別するものである。

ところで、前記光学式選別機において、前記シュートの下端から落下する粒状物等の被選別物の中には、形状や大きさの違い、空中での飛行姿勢の違い等により一定の落下軌跡から外れるものがあり、この場合、不良品や異物等の除去対象となる被選別物をエジェクターにより精度よく除去することができない問題がある。

特開平８－２５２５３５号公報 特開２００９－５０７６０号公報 実開昭６１－１７１７１０号公報

そこで、本発明は、除去対象となる被選別物を精度よく除去することができる光学式選別機を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記光学式選別機を籾摺機の後工程に備えることで、純度の高い籾米を前記籾摺機に還流させることができる籾摺調製設備を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明は、
被選別物を流下させるために傾斜配置したシュートと、
前記被選別物を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記被選別物の種類を判別する判別部と、
前記判別部の判別結果に基づいて前記被選別物を除去する除去部と、を備える光学式選別機であって、
前記除去部は、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる１つの選別除去用スリット、及び、前記シュートの下面側又は上面側に配設される１つのエジェクター手段を含み、
前記エジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記選別除去用スリットを介して除去することを特徴とする。

本発明は、
前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出手段を含み、
前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の光学検出用スリット、及び、前記複数の光学検出用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の光学検出手段を含み、
前記複数の光学検出手段は、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記判別部が、前記光学検出手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段が、前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

本発明は、
前記複数の光学検出手段が、前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

また、上記目的を達成するため、本発明は、
被選別物を流下させるために傾斜配置したシュートと、
前記被選別物を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記被選別物の種類を判別する判別部と、
前記判別部の判別結果に基づいて前記被選別物を除去する除去部と、を備える光学式選別機であって、
前記除去部は、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の選別除去用スリット、及び、前記複数の選別除去用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの下面側又は上面側に配設される複数のエジェクター手段を含み、
前記複数のエジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記複数の選別除去用スリットを介して除去することを特徴する。

本発明は、
前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット、及び、前記光学検出用スリットに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出手段を含み、
前記光学検出手段は、前記光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる１つの前記光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる前記光学検出手段を含み、
前記光学検出手段は、前記１つの光学検出用スリットが設けられる位置を前記検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの前記光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の前記光学検出手段を含み、
前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を前記検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を前記検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の前記光学検出用スリット、及び、前記複数の光学検出用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の前記光学検出手段を含み、
前記複数の光学検出手段は、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記判別部が、前記光学検出手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段が、前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

本発明は、
前記複数の光学検出手段が、前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

また、上記目的を達成するため、本発明は、
被選別物を流下させるために傾斜配置したシュートと、
前記被選別物を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記被選別物の種類を判別する判別部と、
前記判別部の判別結果に基づいて前記被選別物を除去する除去部と、を備える光学式選別機であって、
前記検出部及び前記除去部を対とする選別部を、前記シュートにおける前記被選別物の流下方向に沿って複数備え、
前記複数の選別部における前記各除去部は、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる少なくとも１つの選別除去用スリット、及び、前記選別除去用スリットに対応して前記シュートの下面側又は上面側に配設されるエジェクター手段を含み、
前記各除去部における前記各エジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記各選別除去用スリットを介して除去することを特徴する。

本発明は、
前記複数の選別部における前記各検出部が、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット、及び、前記光学検出用スリットに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出手段を含み、
前記各検出部における前記各光学検出手段は、前記各光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記各検出部が、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる１つの前記光学検出用スリット、及び、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの前記光学検出用スリットのいずれかを含み、
前記１つの光学検出用スリットを含む前記検出部は、前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる前記光学検出手段をさらに含み、
前記光学検出手段は、前記１つの光学検出用スリットが設けられる位置を前記検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出し、
前記２つの光学検出用スリットを含む前記検出部は、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の前記光学検出手段をさらに含み、
前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を前記検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を前記検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することが好ましい。

本発明は、
前記判別部が、前記光学検出手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段が、前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

本発明は、
前記複数の光学検出手段が、前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

本発明は、
前記光学検出手段が、
前記被選別物の検出位置を照明する照明手段と、
前記検出位置において前記被選別物を撮像する撮像手段を有し、
前記判別部は、前記撮像手段による撮像信号に基づいて前記被選別物の種類を判別することが好ましい。

本発明は、
前記判別部が、前記撮像手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
前記光学検出手段は、少なくとも１つの前記撮像手段を有し、
前記光学検出手段が前記撮像手段を複数有する場合、各撮像手段は前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

本発明は、
前記各撮像手段が、前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することが好ましい。

本発明は、
前記エジェクター手段が、前記シュートの下面側又は上面側に設けられ、前記シュート上を流下する前記被選別物を、前記選別除去用スリットを介して前記シュートの上面側又は下面側へ噴風して除去することが好ましい。

本発明は、
前記エジェクター手段が、複数のノズル孔から選択的にエアを噴射するエジェクターノズルを備え、
前記エジェクターノズルは、前記選別除去用スリットにノズル先端が臨む状態で前記シュートの下面側に配設され、前記シュート上を流下する前記被選別物を、前記選別除去用スリットを介して前記シュートの上面側へ噴風して除去することが好ましい。

本発明は、
前記エジェクター手段が、複数のノズル孔から選択的にエアを噴射するエジェクターノズルを備え、
前記エジェクターノズルは、前記選別除去用スリットにノズル先端が臨む状態で前記シュートの上面側に配設され、前記シュート上を流下する前記被選別物を、前記選別除去用スリットを介して前記シュートの下面側へ噴風して除去することが好ましい。

上記目的を達成するため、本発明は、
上記いずれかの光学式選別機を籾摺機の後工程に一体又は別体に備える籾摺調製設備であって、
前記籾摺機で籾米を脱ぷした後の処理物を前記被選別物として、前記光学式選別機で前記被選別物を選別する。

本発明は、
前記籾摺機で籾米を脱ぷした後の処理物を前記被選別物として、前記光学式選別機で籾米を除去し、前記籾米を前記籾摺機に還流させることが好ましい。

本発明は、
前記籾摺機で籾米を脱ぷした後の処理物を前記被選別物として、前記光学式選別機で良品玄米、青未熟粒、シラタ（乳白粒）、籾米、石やガラス等の異物等の複数の種類に分別し、前記籾米については前記籾摺機に還流させることが好ましい。

本発明の光学式選別機は、前記除去部が、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる１つの選別除去用スリット、及び、前記シュートの下面側又は上面側に配設される１つのエジェクター手段を含み、前記エジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記選別除去用スリットを介して除去するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の被選別物を除去する場合と異なり、前記シュート上を常に一定の軌跡で流下する被選別物を除去することができる。
したがって、本発明の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる特定の種類の被選別物を精度よく除去することができる。
また、本発明の光学式選別機によれば、用途別や後工程に応じて、特定の種類の被選別物を精度よく選別することができる。

本発明の光学式選別機は、前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出手段を含み、前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することとすれば、前記一対の光学検出手段を、前記各光学検出手段と前記各検出位置とを結ぶ光軸が前記シュート面に対し直交する状態となるよう、前記シュートの上面側及び下面側に設けることができるので、前記シュート上を流下する前記被選別物の検出精度が向上する。

本発明の光学式選別機は、前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の光学検出用スリット、及び、前記複数の光学検出用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の光学検出手段を含み、前記複数の光学検出手段は、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することとすれば、前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段が、前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することで、前記判別部は、前記被選別物をより多くの種類に判別することができる。

また、本発明の光学式選別機は、前記除去部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の選別除去用スリット、及び、前記複数の選別除去用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの下面側又は上面側に配設される複数のエジェクター手段を含み、前記複数のエジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記複数の選別除去用スリットを介して除去するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の被選別物を除去する場合と異なり、前記シュート上を常に一定の軌跡で流下する被選別物を除去することができる。
したがって、本発明の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる特定の種類の被選別物を精度よく除去することができる。
また、本発明の光学式選別機によれば、前記複数のエジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記複数の選別除去用スリットを介して種類毎に精度よく除去することができるので、用途別や後工程に応じて、前記被選別物を複数の種類に精度よく分別することができる。

本発明の光学式選別機は、前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット、及び、前記光学検出用スリットに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出手段を含み、前記光学検出手段は、前記光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することとすれば、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の被選別物を検出する場合と異なり、前記シュート上を常に一定の軌跡で流下する被選別物を検出することができる。
したがって、本発明の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、被選別物を精度よく検出することができるため、選別性能を向上させることができる。

本発明の光学式選別機は、前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの前記光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の前記光学検出手段を含み、前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を前記検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を前記検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することとすれば、前記一対の光学検出手段を、前記各光学検出手段と前記各検出位置とを結ぶ光軸が前記シュート面に対し直交する状態となるよう、前記シュートの上面側及び下面側に設けることができるので、前記シュート上を流下する前記被選別物の検出精度が向上する。

本発明の光学式選別機は、前記検出部が、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の前記光学検出用スリット、及び、前記複数の光学検出用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の前記光学検出手段を含み、前記複数の光学検出手段は、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することとすれば、前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段が、前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することで、前記判別部は、前記被選別物をより多くの種類に判別することができる。

また、本発明の光学式選別機は、前記検出部及び前記除去部を対とする選別部を、前記シュートにおける前記被選別物の流下方向に沿って複数備え、前記複数の選別部における前記各除去部は、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる少なくとも１つの選別除去用スリット、及び、前記選別除去用スリットに対応して前記シュートの下面側又は上面側に配設されるエジェクター手段を含み、前記各除去部における前記各エジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記各選別除去用スリットを介して除去するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の被選別物を除去する場合と異なり、前記シュート上を常に一定の軌跡で流下する被選別物を除去することができる。
したがって、本発明の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる特定の種類の被選別物を精度よく除去することができる。
また、本発明の光学式選別機によれば、前記各除去部における前記各エジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記各選別除去用スリットを介して種類毎に精度よく除去することができるので、用途別や後工程に応じて、前記被選別物を複数の種類に精度よく分別することができる。

本発明の光学式選別機は、前記複数の選別部における前記各検出部が、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット、及び、前記光学検出用スリットに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出手段を含み、前記各検出部における前記各光学検出手段は、前記各光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することとすれば、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の被選別物を検出する場合と異なり、前記シュート上を常に一定の軌跡で流下する被選別物を検出することができる。
したがって、本発明の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、被選別物を精度よく検出することができるため、選別性能を向上させることができる。

本発明の光学式選別機は、前記複数の選別部における前記各検出部が、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット、及び、前記光学検出用スリットに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出手段を含み、前記各検出部における前記各光学検出手段は、前記各光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出することとすれば、前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段が、前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することで、前記判別部は、前記被選別物をより多くの種類に判別することができる。

本発明は、前記判別部が、前記撮像手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、前記光学検出手段が、少なくとも１つの前記撮像手段を有し、前記光学検出手段が前記撮像手段を複数有する場合、各撮像手段は前記被選別物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することとすれば、前記判別部は、前記被選別物をより多くの種類に判別することができる。

本発明の籾摺調製設備は、上記いずれかの光学式選別機を籾摺機の後工程に一体又は別体に備える籾摺調製設備であって、前記籾摺機で籾米を脱ぷした後の処理物を前記被選別物として、前記光学式選別機で前記被選別物を選別するので、例えば、前記光学式選別機で籾米を精度よく除去することができる。
したがって、本発明の籾摺調製設備によれば、純度の高い籾米を前記籾摺機に還流させることができ、肌ずれのない品質の良い玄米を得ることができる。

本発明の籾摺調製設備は、上記いずれかの光学式選別機を籾摺機の後工程に一体又は別体に備える籾摺調製設備であって、前記籾摺機で籾米を脱ぷした後の処理物を前記被選別物として、前記光学式選別機で前記被選別物を選別するので、例えば、前記光学式選別機で青未熟粒、シラタ（乳白粒）、籾米、石やガラス等の異物等を種類毎に精度よく除去し、良品玄米、青未熟粒、シラタ（乳白粒）、籾米、石やガラス等の異物等、複数の種類に精度よく分別することができる。
したがって、本発明の籾摺調製設備によれば、純度の高い籾米を前記籾摺機に還流させることができ、肌ずれのない品質の良い玄米を得ることができる。
また、本発明の籾摺調製設備によれば、前記籾米以外の良品玄米、青未熟粒、シラタ（乳白粒）、異物等については、前記籾摺機に還流させることなく回収することが可能となる。

光学式選別機の概略側断面図である。 本発明の光学式選別機の概略説明図であって実施例１の説明図である。 実施例１のシュートの概略斜視図である。 実施例２の説明図である。 実施例３の説明図である。 実施例４の説明図である。 実施例５の説明図である。 実施例６の説明図である。 実施例７の説明図である。 実施例８の説明図である。 実施例９の説明図である。 本発明の籾摺調製設備の概略説明図である。 本発明の籾摺調製設備の概略説明図である。

本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
［光学式選別機］
図１は光学式選別機の一例であって概略側断面図を示す。
図１に示す光学式選別機１は、原料となる粒状物を供給する粒状物供給部２、傾斜状に配置されて前記粒状物を流下させるシュート３、前記シュート３上を流下する粒状物を検出し、該検出結果に基づいて前記粒状物を選別する光学選別部４、前記粒状物の検出結果に基づいて前記粒状物の種類を判別する判別部５、前記判別部５の判別結果に基づいて前記光学選別部４で選別された粒状物を排出する排出ホッパ６を備える。

前記粒状物供給部２は、図示しない原料タンクと、前記原料タンクに貯留する粒状物を前記シュート３に供給する振動フィーダ２１を備える。

前記シュート３は、所定幅を有して前記振動フィーダ２１の先端側下方位置に傾斜した状態で配置され、前記振動フィーダ２１から供給される粒状物を自然流下させる。

前記光学選別部４は、前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方に配設される光学検出装置４１ａ，４１ｂを備える。
ここでは、前記シュート３の上面側及び下面側に一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂが配設される例を示す。
前記判別部５は、前記光学検出装置４１ａ，４１ｂにおける撮像手段の撮像信号に基づいて前記粒状物の種類を判別する。
前記光学選別部４は、前記判別部５の判別結果に基づいて特定の種類の粒状物を除去するエジェクター装置４３を備える。

前記排出ホッパ６は、前記エジェクター装置４３により除去された前記特定の種類の粒状物とそれ以外の種類の粒状物に分別して排出する第１排出路６１及び第２排出路６２を備える。

前記光学式選別機１において、前記粒状物供給部２の原料タンクに貯留される粒状物は、前記振動フィーダ２１により前記シュート３に連続して供給され、該シュート３の表面上を幅方向に広がる状態で連続状に自然流下する。

前記シュート３上を流下する粒状物は、前記光学選別部４において、一対の前記光学検出装置４１ａ，４１ｂにおける撮像手段により撮像され、前記判別部５において前記撮像手段の撮像信号における光量や色成分等の色彩情報、及び、外形データ等の形状情報、等を含む光学情報の信号レベルがしきい値と比較されて種類が判別され、前記判別部５から送られる除去信号に基づいて前記エジェクター装置４３におけるエアの噴射により特定の種類の粒状物が除去され、前記特定の種類の粒状物とそれ以外の種類の粒状物に選別される。

そして、前記特定の種類の粒状物は前記排出ホッパ６の第１排出路６１、それ以外の種類の粒状物は前記排出ホッパ６の第２排出路６２からそれぞれ排出される。

＜本発明の実施形態＞
図２は本発明の光学式選別機の一例の概略説明図であって実施例１の説明図を示す。図３は実施例１のシュートの概略斜視図を示す。
本発明の光学式選別機において、前記光学選別部４は、粒状物を検出する検出部と、前記判別部５の判別結果に基づいて前記粒状物を除去する除去部とを対として備える。

前記検出部は、前記粒状物の流下方向に直交して設けられ前記シュート３の幅方向に連続的に開口する少なくとも１つの光学検出用スリット３１、及び、前記光学検出用スリット３１に対応して前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出装置、ここでは前記シュート３の上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂを含み、前記光学検出装置４１ａ，４１ｂは、前記光学検出用スリット３１が設けられる位置を検出位置Ｏとして、前記シュート３上を流下する粒状物を検出する。

また、前記除去部は、前記粒状物の流下方向に直交して前記シュート３に設けられる少なくとも１つの選別除去用スリット３２、及び、前記選別除去用スリット３２に対応して前記シュート３の下面側又は上面側に配設される少なくとも１つのエジェクター装置４３を含み、前記エジェクター装置４３は、前記判別部５の判別結果に基づいて、前記シュート３上を流下する前記粒状物であって除去対象となる特定の種類の粒状物を、前記選別除去用スリット３２を介して前記シュートの上面側又は下面側に噴風して除去する。

前記光学選別部４において、前記光学検出装置４１ａ，４１ｂは、前記シュート３上を幅方向に広がる状態で流下する粒状物に対応できるＣＣＤ等のラインセンサやエリアセンサを内蔵し、近赤外線（ＮＩＲ）、可視光又は紫外線等の波長域の光を受光可能とするＣＣＤカメラ等の撮像手段４１１ａ，４１１ｂと、前記粒状物が流下する前記シュート３上の検出位置Ｏを照明するＬＥＤ光源や蛍光灯等の照明手段４１２ａ，４１２ｂと、前記検出位置Ｏにおいて前記撮像手段４１１ａ，４１１ｂにより前記粒状物を撮像する際の背景となるバックグラウンドとを備える。

また、前記エジェクター装置４３は、前記光学検出装置４１ａ，４１ｂと同様に、前記シュート３上を幅方向に広がる状態で流下する粒状物に対応できるものであって、前記幅方向に形成される複数のノズル孔から選択的にエアを噴射することができるエジェクターノズル４３１と、前記判別部５から送られる除去信号に基づいて前記エジェクターノズル４３１からエアを噴射させる図示しないエジェクター駆動装置を備える。

前記光学検出装置４１ａ，４１ｂは、前記シュート３上の前記光学検出用スリット３１が設けられる位置が前記検出位置Ｏとなるように配設されており、前記シュート３上を流下する粒状物を、前記検出位置Ｏにおいて前記シュートの上面側及び下面側から前記照明手段４１２ａ，４１２ｂにより照明し、前記撮像手段４１１ａ，４１１ｂにより撮像する。

また、前記エジェクター装置４３は、前記エジェクターノズル４３１の先端が前記シュート３の下面側に当接又は近接し、前記エジェクターノズル４３１の複数のノズル孔が前記選別除去用スリット３２に直接又は間接的に連通するように配設されており、前記シュート３上を流下する粒状物の中で特定の種類に判別されたものを、前記選別除去用スリット３２を介して前記シュート３の上面側へエアの噴射により除去する。

そして、前記シュート３上を流下する粒状物の中で前記特定の種類に判別されたものは、前記排出ホッパ６の前記第１排出路６１から排出され、それ以外の種類に判別されたものは前記排出ホッパ６の前記第２排出路６２から排出される。

ここで、前記撮像手段４１１ａ，４１１ｂは、ラインセンサやエリアセンサを内蔵するものとしたが、ラインセンサを内蔵するものであれば、エリアセンサを内蔵するものと比べ、前記光学検出用スリット３１のスリット幅が小さくても粒状物を精度よく検出することができる。

また、前記照明手段４１２ａ，４１２ｂは、ＬＥＤ光源や蛍光灯等を用いることとしたが、ＬＥＤ光源を用いれば、その特性から光が発散しにくいため、前記検出位置Ｏにおいて前記シュート３上を流下する粒状物を前記撮像手段４１１ａ，４１１ｂにより撮像するに際し、蛍光灯を用いる場合に比べ、前記光学検出用スリット３１のスリット幅が小さくても十分な光量を確保することができる。
なお、前記照明手段４１２ａ，４１２ｂとして蛍光灯を用いる場合でも、集光させることで、ＬＥＤ光源と同等の効果を得ることができる。

前記シュート３に設けられる前記光学検出用スリット３１のスリット幅は、センサ素子のサイズ、前記センサが受光する光量、前記シュートの傾斜角度、前記シュート上を流下する粒状物の重量や大きさ等を考慮して設定することができ、例えば米粒の場合には１～２ｍｍとすることができる。

また、前記シュート３に設けられる前記選別除去用スリット３２のスリット幅は、前記特定の種類に判別された粒状物を確実に除去できる幅に設定することができる。
なお、前記選別除去用スリット３２は、前記シュート３の幅方向に連続状に開口することとしたが、前記エジェクターノズル４３１の複数のノズル孔に対応させて前記シュート３の幅方向に断続的に開口することもできる。

＜実施形態１＞
本発明の実施形態１の光学式選別機において、前記光学選別部４は、図２及び図３に示すように、前記除去部が、前記粒状物の流下方向に直交して前記シュート３に設けられる１つの前記選別除去用スリット３２、及び、前記シュート３の下面側又は上面側に配設される１つの前記エジェクター装置４３を含み、前記エジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する粒状物であって特定の種類の粒状物を、前記選別除去用スリット３２を介して除去する。

（実施例１）
図２及び図３に示すように、実施例１において、前記検出部は、前記粒状物の流下方向に直交して前記シュート３に設けられる１つの前記光学検出用スリット３１、及び、前記シュート３の上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂを含む。

実施例１において、前記検出部は、前記一対の前記光学検出装置４１ａ，４１ｂが、前記１つの光学検出用スリット３１が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する粒状物を前記シュートの上面側及び下面側から前記撮像手段４１１ａ，４１１ｂにより撮像する。

実施例１において、前記判別部５は、前記光学検出装置４１ａ，４１ｂにおける前記撮像手段４１１ａ，４１１ｂの撮像信号に基づいて前記粒状物の種類を判別する。

実施例１において、前記除去部は、前記エジェクター装置４３が、前記シュート３上を流下する粒状物の中で前記判別部５により特定の種類に判別されたものを、前記選別除去用スリット３２を介して前記シュート３の上面側へエアの噴射により除去する。

（実施例２）
図４は実施例２の説明図を示す。
実施例２において、前記検出部は、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる２つの前記光学検出用スリット３１１，３１２を含む点で、実施例１と相違する。

実施例２において、前記検出部は、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる２つの前記光学検出用スリット３１１，３１２、及び、前記シュート３の上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂを含む。

実施例２において、前記検出部は、前記シュート３の上面側に設けられる光学検出装置４１ａが、前記シュート３の上流側の前記光学検出用スリット３１１が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する粒状物を前記シュートの上面側から前記撮像手段４１１ａにより撮像する。

また、実施例２において、前記検出部は、前記シュート３の下面側に設けられる光学検出装置４１ｂが、前記シュート３の下流側の前記光学検出用スリット３１２が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する粒状物を前記シュートの下面側から前記撮像手段４１１ｂにより撮像する。

実施例２において、前記判別部５は、前記光学検出装置４１ａ，４１ｂにおける前記撮像手段４１１ａ，４１１ｂの撮像信号に基づいて前記粒状物の種類を判別する。

実施例２において、前記除去部は、前記エジェクター装置４３が、前記シュート３上を流下する粒状物の中で前記判別部５により特定の種類に判別されたものを、前記選別除去用スリット３２を介して前記シュート３の上面側へエアの噴射により除去する。

ここで、前記一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂは、それぞれバックグラウンドを備えるため、実施例１の場合、前記検出部において、前記各撮像手段４１１ａ，４１１ｂと前記検出位置Ｏとを結ぶ光軸を前記シュート面に直交する状態とすることが難しい。
これに対し、実施例２によれば、前記一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂを、前記各撮像手段４１１ａ，４１１ｂと前記各検出位置とを結ぶ光軸が前記シュート面に対し直交する状態となるよう、前記シュート３の上面側及び下面側に設けることができるので、前記シュート３上を流下する前記粒状物の検出精度が向上する。

本発明の実施形態１の光学式選別機は、前記除去部が、前記粒状物の流下方向に直交して前記シュート３に設けられる１つの選別除去用スリット３２、及び、前記選別除去用スリット３２に対応して前記シュート３の下面側又は上面側に配設される１つの前記エジェクター装置４３を含み、前記エジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する粒状物であって特定の種類の粒状物を、前記選別除去用スリット３２を介して除去するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の粒状物を除去する場合と異なり、前記シュート３上を常に一定の軌跡で流下する粒状物を除去することができる。
したがって、本発明の実施形態１の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる特定の種類の粒状物を精度よく除去することができる。
また、本発明の実施形態１の光学式選別機によれば、用途別や後工程に応じて、特定の種類の粒状物を精度よく選別することができる。

本発明の実施形態１の光学式選別機は、前記検出部が、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる複数の光学検出用スリット３１、及び、前記複数の光学検出用スリット３１のそれぞれに対応して前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の光学検出装置４１ａ，４１ｂを含むこととし、前記複数の光学検出装置４１ａ，４１ｂは、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリット３１が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する前記粒状物を検出することとすれば、前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出装置４１ａ，４１ｂが、前記粒状物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる波長域の光学情報を取得することで、前記判別部５は、前記粒状物をより多くの種類に判別することが可能となる。

＜実施形態２＞
本発明の実施形態２の光学式選別機において、前記光学選別部４は、前記除去部が、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる複数の前記選別除去用スリット３２、及び、前記複数の選別除去用スリット３２のそれぞれに対応して前記シュート３の下面側又は上面側に配設される複数のエジェクター装置４３を含み、前記複数のエジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する粒状物であって特定の種類の粒状物を、前記複数の選別除去用スリット３２を介して種類毎に除去する。

（実施例３）
図５は実施例３の説明図を示す。
実施例３において、前記除去部は、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる２つの前記選別除去用スリット３２１，３２２を含む点で、実施例１と相違する。

実施例３において、前記除去部は、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる２つの前記選別除去用スリット３２１，３２２、及び、前記２つの選別除去用スリット３２１，３２２に対応して前記シュート３の下面側に配設される２つのエジェクター装置４３を含む。

実施例３において、前記除去部は、前記各エジェクター装置４３が、前記シュート３上を流下する粒状物の中で前記判別部５により特定の種類に判別されたものを、前記各選別除去用スリット３２１，３２２を介して種類毎に前記シュート３の上面側へエアの噴射により除去する。

（実施例４）
図６は実施例４の説明図を示す。
実施例４において、前記検出部は、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる２つの前記光学検出用スリット３１１，３１２を含む点で、実施例３と相違する。

実施例４において、前記検出部は、実施例２と同様、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる２つの前記光学検出用スリット３１１，３１２、及び、前記シュート３の上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂを含む。

実施例４において、前記除去部は、前記各エジェクター装置４３が、前記シュート３上を流下する粒状物の中で前記判別部５により特定の種類に判別されたものを、前記選別除去用スリット３２１，３２２を介して種類毎に前記シュート３の上面側へエアの噴射により除去する。

実施例４によれば、実施例２と同様、前記一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂを、前記各撮像手段４１１ａ，４１１ｂと前記各検出位置とを結ぶ光軸が前記シュート３面に対し直交する状態となるよう、前記シュート３の上面側及び下面側に設けることができるので、前記シュート３上を流下する前記粒状物の検出精度が向上する。

（実施例５）
図７は実施例５の説明図を示す。
実施例５において、前記検出部は、前記シュート３の上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出装置４１ａ，４１ｂが、それぞれ２つの撮像手段４１１ａ，４１１ｂを有する点で、実施例３と相違する。

実施例５において、前記検出部は、前記各光学検出装置４１ａ，４１ｂにおける前記各撮像手段４１１ａ，４１１ｂが、粒状物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる光学情報を取得し、前記判別部５は、前記各撮像手段４１１ａ，４１１ｂが前記粒状物から取得する前記光学情報に基づいて前記粒状物の種類を判別するので、前記粒状物をより多くの種類に判別することができる。

（実施例６）
図８は実施例６の説明図を示す。
実施例６において、前記検出部は、前記シュート３の上面側にのみ設けられる前記光学検出装置４１ａを含む点で、実施例３と相違する。

前記検出部は、前記シュート３の下面側にのみ設けられる光学検出装置４１ｂを含むものとすることもできる。

（実施例７）
図９は実施例７の説明図を示す。
実施例７において、前記除去部は、前記シュートの上面側に配設される２つのエジェクター装置４３を含む点で、実施例３と相違する。

実施例７において、前記除去部は、前記２つの選別除去用スリット３２１，３２２に対応して前記シュート３の上面側に配設される２つのエジェクター装置４３を含む。

上記実施例３乃至７において、前記除去部は、２つの選別除去用スリット３２１，３２２を含むこととしたが、３つ以上の選別除去用スリット３２を含むこととすることもできる。
前記除去部が、３つ以上の選別除去用スリット３２、及び、前記各選別除去用スリット３２に対応して前記シュート３の下面側又は上面側に配設される３つ以上のエジェクター装置４３を含むこととすれば、粒状物を多くの種類に分別することが可能となる。

そして、前記粒状物が白米の場合、整粒の他、例えば、黒点、草の実、シラタ（乳白粒）、着色粒、石やガラス等の異物等に分別することとすれば、前記黒点や草の実は飼料用、シラタ（乳白粒）や着色粒は煎餅用として再利用し、前記石やガラス等の異物は廃棄することができる。

また、前記粒状物が玄米の場合、良品玄米の他、例えば、青未熟粒、シラタ（乳白粒）、籾米、石やガラス等の異物等に分別することとすれば、前記籾米は籾摺機に還流させ、青未熟粒やシラタ（乳白粒）は煎餅用として再利用し、前記石やガラス等の異物は廃棄することができる。

本発明の実施形態２の光学式選別機は、前記除去部が、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる複数の選別除去用スリット３２、及び、前記複数の選別除去用スリット３２のそれぞれに対応して前記シュート３の下面側又は上面側に配設される複数のエジェクター装置４３を含み、前記複数のエジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する前記粒状物であって特定の種類の被選別物を、前記複数の選別除去用スリット３２を介して除去するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の粒状物を除去する場合と異なり、前記シュート３上を常に一定の軌跡で流下する粒状物を除去することができる。
したがって、本発明の実施形態２の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる粒状物を精度よく除去することができる。
また、本発明の実施形態２の光学式選別機によれば、前記複数のエジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する前記粒状物であって特定の種類の被選別物を、前記複数の選別除去用スリット３２を介して種類毎に精度よく除去することができるので、用途別や後工程に応じて、前記粒状物を複数の種類に精度よく分別することができる。

本発明の実施形態２の光学式選別機は、前記検出部が、前記粒状物の流下方向に直交して前記シュート３に設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット３１、及び、前記光学検出用スリット３１に対応して前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出装置４１ａ，４１ｂを含み、前記光学検出装置４１ａ，４１ｂは、前記光学検出用スリット３１が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する前記粒状物を検出するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の粒状物を検出する場合と異なり、前記シュート３上を常に一定の軌跡で流下する粒状物を検出することができる。
したがって、本発明の実施形態２の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる粒状物を精度よく検出することができるので、選別性能を向上させることができる。

本発明の実施形態２の光学式選別機は、前記検出部が、前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる複数の光学検出用スリット３１、及び、前記複数の光学検出用スリット３１のそれぞれに対応して前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の光学検出装置４１ａ，４１ｂを含むこととし、前記複数の光学検出装置４１ａ，４１ｂは、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリット３１が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する前記粒状物を検出することとすれば、前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出装置４１ａ，４１ｂが、前記粒状物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる光学情報を取得することで、前記判別部５は、前記粒状物をより多くの種類に判別することが可能となる。

＜実施形態３＞
本発明の実施形態３の光学式選別機は、前記検出部と前記除去部を対とする選別部を、前記シュート３における粒状物の流下方向に沿って複数備える。
本発明の実施形態３の光学式選別機において、前記複数の選別部における各除去部は、それぞれ前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる少なくとも１つの選別除去用スリット３２、及び、前記選別除去用スリット３２に対応して前記シュート３の下面側又は上面側に配設されるエジェクター装置４３を含み、前記各除去部における前記各エジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する前記粒状物であって特定の種類の粒状物を、前記各選別除去用スリット３２を介して種類毎に除去する。

（実施例８）
図１０は実施例８の説明図を示す。
実施例８において、前記選別部は、実施例１の検出部と除去部を対とし、前記選別部を前記シュート３における粒状物の流下方向に沿って複数備える。

（実施例９）
図１１は実施例９の説明図を示す。
実施例９において、前記選別部は、実施例１の検出部と除去部を対とする第１選別部、実施例２の検出部と除去部を対とする第２選別部、実施例３の検出部と除去部を対とする第３選別部を、前記シュート３における粒状物の流下方向に沿って複数備える。

本発明の実施形態３の光学式選別機は、前記検出部及び前記除去部を対とする選別部を、前記シュート３における前記粒状物の流下方向に沿って複数備え、前記複数の選別部における前記各除去部は、それぞれ前記粒状物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュート３に設けられる少なくとも１つの選別除去用スリット３２、及び、前記選別除去用スリット３２に対応して前記シュート３の下面側又は上面側に配設されるエジェクター装置４３を含み、前記各除去部における前記各エジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する前記粒状物であって特定の種類の粒状物を、前記各選別除去用スリット３２を介して除去するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の粒状物を除去する場合と異なり、前記シュート３上を常に一定の軌跡で流下する粒状物を除去することができる。
したがって、本発明の実施形態３の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる粒状物を精度よく除去することができる。
また、本発明の実施形態３の光学式選別機によれば、前記各除去部における前記各エジェクター装置４３は、前記シュート３上を流下する前記粒状物であって特定の種類の粒状物を、前記各選別除去用スリット３２を介して種類毎に精度よく除去することができるので、用途別や後工程に応じて、前記被選別物を複数の種類に精度よく分別することができる。

本発明の実施形態３の光学式選別機は、前記複数の選別部における前記各検出部は、それぞれ前記粒状物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット３１、及び、前記光学検出用スリット３１に対応して前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出装置４１ａ，４１ｂを含み、前記各検出部における前記各光学検出装置４１ａ，４１ｂは、前記各光学検出用スリット３１が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する前記粒状物を検出するので、従来の光学式選別機のように、シュートの下端から落下する途中の粒状物を検出する場合と異なり、前記シュート３上を常に一定の軌跡で流下する粒状物を検出することができる。
したがって、本発明の実施形態３の光学式選別機によれば、従来の光学式選別機に比べ、除去対象となる粒状物を精度よく検出することができるので、選別性能を向上させることができる。

本発明の実施形態３の光学式選別機は、前記複数の選別部における前記各検出部が、それぞれ前記粒状物の流下方向に直交して前記シュート３に設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット３１、及び、前記光学検出用スリット３１に対応して前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出装置４１ａ，４１ｂを含み、前記各検出部における前記各光学検出装置４１ａ，４１ｂは、前記各光学検出用スリット３１が設けられる位置を検出位置として、前記シュート３上を流下する前記粒状物を検出するので、前記シュート３の上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出装置４１ａ，４１ｂが、前記粒状物から可視光、赤外線、及び紫外線等の各波長域における色彩情報や、外形データ等の形状情報等、互いに異なる光学情報を取得することで、前記判別部５は、前記粒状物をより多くの種類に判別することが可能となる。

上記本発明の光学式選別機において、前記エジェクター装置４３は、エジェクターノズル４３１を有し、粒状物をエアの噴射により除去するものを例としたが、粒状物を吸引装置による吸引により除去するものや、粒状物を機械的動作により除去するものとすることもできる。

［籾摺調製設備］
図１２及び図１３は本発明の籾摺調製設備の一例であって概略説明図を示す。
本発明の籾摺調製設備７は、上記した本発明の光学式選別機９を、揺動選別部をもたない籾摺機８の後工程に一体又は別体に備える。
前記籾摺機８は、代表的には、籾米を籾摺りする一対の脱ぷロール８３ａ，８３ｂを互いに異なる速度で内回転するように設けた籾摺部８３を備えるロール式、又は、籾米を回転するインペラにより繰り出して壁面に衝突させる籾摺部を備えるインペラ式の籾摺機とすることができる。
ここでは、前記籾摺機８としてロール式籾摺機を用いる場合を例とし、図１２に示す籾摺調製設備７は、上記した本発明の光学式選別機９を、揺動選別部をもたないロール式籾摺機８の後工程に一体に備える例を示す。また、図１３に示す籾摺調製設備７は、上記した本発明の光学式選別機９を、揺動選別部をもたないロール式籾摺機８の後工程に別体に備える例を示す。

本発明の籾摺調製設備７において、前記ロール式籾摺機８では、乾燥済みの籾米を前記籾摺部８３で籾摺り（脱ぷ）し、玄米に調製する。その際、籾殻については吸引ファン８５の作用により機外へ排出される。他方、前記玄米に調製した処理物には、例えば、良品玄米、青未熟粒、シラタ（乳白粒）、籾米、石やガラス等の異物等が含まれる。

本発明の籾摺調製設備７は、上記本発明の光学式選別機９を備えるので、前記処理物を被選別物として、前記光学式選別機９で籾米を精度よく除去し、前記籾米を前記ロール式籾摺機８に還流路を介して還流させることができる。

また、本発明の籾摺調製設備７は、上記本発明の光学式選別機９を備えるので、前記処理物を被選別物として、前記光学式選別機９で良品玄米、青未熟粒、シラタ（乳白粒）、籾米、石やガラス等の異物等に精度よく分別し、前記籾米については、前記ロール式籾摺機８に還流路を介して還流させることができる。
そして、前記籾米以外の良品玄米、青未熟粒、シラタ（乳白粒）、石やガラス等の異物等については、前記籾摺機８に還流させることなく回収することが可能となる。

仮に前記ロール式籾摺機８に還流させる籾米に玄米が混入すると、該玄米が肌ずれになり、その後の選別で前記良品玄米に混じり、玄米の品質を落とすおそれがあるが、本発明の籾摺調製設備７によれば、上記光学式選別機９で前記籾米を精度よく選別することができるので、純度の高い籾米のみを前記ロール式籾摺機８に還流させることができ、肌ずれのない品質の良い玄米を得ることができる。

本発明の籾摺調製設備７は、籾摺機８の後段に光学式選別機９を設け、籾米の光学情報（カウント数、画像面積）から脱ぷ率を算出したり、砕米の光学情報（カウント数、画像面積）から砕米率を算出したり、玄米の表面情報から肌ずれを検知することができる。
そして、上記脱ぷ率や砕米率の算出結果、肌ずれの検知結果のデータから、ロール式籾摺機の場合はロール間隙調整を行ったり、インペラ式籾摺機の場合は回転数調整を行ったり、前記籾摺機８の原料流量の調整を行うことが可能となる。
これにより、本発明の籾摺調製設備７は、前記光学式選別機９により選別した被選別物の情報を前記籾摺機８にリアルタイムにフィードバックできる。

また、本発明の籾摺調製設備７は、被害粒などの比率が多いなど原料の状態によっては、籾摺りの前段に粗選機を設けるなどしても良い。
さらに、本発明の籾摺調製設備７は、籾摺機８と光学式選別機９との間に粒選別機などを設けるなどしても良い。これにより、被害粒などを減らすことで、光学式選別機９に負荷を与えずに処理ができる。

そして、本発明の籾摺調製設備７は、籾摺機８と光学式選別機９を一体化のユニットとする場合、設置スペースに応じて粗選機や風選機や粒選別機や計量機を付設して、任意の組合せでユニットとすることができる。前記ユニットは、縦型、横型など任意である。
なお、下から上に原料を流すタイプの粒選別機を昇降機に替えて使用することで、設置スペースを省略することも可能となる。

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて構成を適宜変更することができる。

本発明の光学式選別機は、特定の種類の被選別物を精度よく除去することができるので、例えば籾摺調製設備において籾摺機の後工程に備えるなど、様々な用途で有効に利用することができる。

１ 光学式選別機
２ 粒状物供給部
２１ 振動フィーダ
３ シュート
３１ 光学検出用スリット
３１１ 光学検出用スリット
３１２ 光学検出用スリット
３２ 選別除去用スリット
３２１ 選別除去用スリット
３２２ 選別除去用スリット
４ 光学選別部
４１ａ，４１ｂ 光学検出装置
４１１ａ，４１１ｂ 撮像手段
４１２ａ，４１２ｂ 照明手段
４３ エジェクター装置
４３１ エジェクターノズル
５ 判別装置
６ 排出ホッパ
６１ 第１排出路
６２ 第２排出路
７ 籾摺調製設備
８ 籾摺機（ロール式籾摺機）
８３ 籾摺部
８３ａ，８３ｂ 脱ぷロール
８５ 吸引ファン
９ 光学式選別機

Claims (17)

1. 被選別物を流下させるために傾斜配置したシュートと、
   前記被選別物を検出する検出部と、
   前記検出部の検出結果に基づいて前記被選別物の種類を判別する判別部と、
   前記判別部の判別結果に基づいて前記被選別物を除去する除去部と、を備える光学式選別機であって、
   前記除去部は、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる１つの選別除去用スリット、及び、前記シュートの下面側又は上面側に配設される１つのエジェクター手段を含み、
   前記エジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記選別除去用スリットを介して除去することを特徴とする光学式選別機。
2. 前記検出部は、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の光学検出手段を含み、
   前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項１に記載の光学式選別機。
3. 前記検出部は、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の光学検出用スリット、及び、前記複数の光学検出用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の光学検出手段を含み、
   前記複数の光学検出手段は、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項１に記載の光学式選別機。
4. 前記判別部は、前記光学検出手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
   前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段は、前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得する請求項３に記載の光学式選別機。
5. 被選別物を流下させるために傾斜配置したシュートと、
   前記被選別物を検出する検出部と、
   前記検出部の検出結果に基づいて前記被選別物の種類を判別する判別部と、
   前記判別部の判別結果に基づいて前記被選別物を除去する除去部と、を備える光学式選別機であって、
   前記除去部は、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の選別除去用スリット、及び、前記複数の選別除去用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの下面側又は上面側に配設される複数のエジェクター手段を含み、
   前記複数のエジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記複数の選別除去用スリットを介して除去することを特徴する光学式選別機。
6. 前記検出部は、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット、及び、前記光学検出用スリットに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出手段を含み、
   前記光学検出手段は、前記光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項５に記載の光学式選別機。
7. 前記検出部は、前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる１つの前記光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる前記光学検出手段を含み、
   前記光学検出手段は、前記１つの光学検出用スリットが設けられる位置を前記検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項６に記載の光学式選別機。
8. 前記検出部は、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの前記光学検出用スリット、及び、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の前記光学検出手段を含み、
   前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を前記検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を前記検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項６に記載の光学式選別機。
9. 前記検出部は、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる複数の前記光学検出用スリット、及び、前記複数の光学検出用スリットのそれぞれに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる複数の前記光学検出手段を含み、
   前記複数の光学検出手段は、それぞれ対応する前記複数の光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項６に記載の光学式選別機。
10. 前記判別部は、前記光学検出手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
    前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段は、前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得する請求項９に記載の光学式選別機。
11. 被選別物を流下させるために傾斜配置したシュートと、
    前記被選別物を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記被選別物の種類を判別する判別部と、
    前記判別部の判別結果に基づいて前記被選別物を除去する除去部と、を備える光学式選別機であって、
    前記検出部及び前記除去部を対とする選別部を、前記シュートにおける前記被選別物の流下方向に沿って複数備え、
    前記複数の選別部における前記各除去部は、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる少なくとも１つの選別除去用スリット、及び、前記選別除去用スリットに対応して前記シュートの下面側又は上面側に配設されるエジェクター手段を含み、
    前記各除去部における前記各エジェクター手段は、前記シュート上を流下する前記被選別物であって特定の種類の被選別物を、前記各選別除去用スリットを介して除去することを特徴する光学式選別機。
12. 前記複数の選別部における前記各検出部は、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる少なくとも１つの光学検出用スリット、及び、前記光学検出用スリットに対応して前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる光学検出手段を含み、
    前記各検出部における前記各光学検出手段は、前記各光学検出用スリットが設けられる位置を検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項１１に記載の光学式選別機。
13. 前記各検出部は、それぞれ前記被選別物の流下方向に直交して前記シュートに設けられる１つの前記光学検出用スリット、及び、前記被選別物の流下方向に直交し前記流下方向に沿って前記シュートに設けられる２つの前記光学検出用スリットのいずれかを含み、
    前記１つの光学検出用スリットを含む前記検出部は、前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方に設けられる前記光学検出手段をさらに含み、
    前記光学検出手段は、前記１つの光学検出用スリットが設けられる位置を前記検出位置として、前記シュート上を流下する前記被選別物を検出し、
    前記２つの光学検出用スリットを含む前記検出部は、前記シュートの上面側及び下面側に設けられる一対の前記光学検出手段をさらに含み、
    前記一対の光学検出手段の一方は、前記２つの光学検出用スリットの一方が設けられる位置を前記検出位置とし、前記一対の光学検出手段の他方は、前記２つの光学検出用スリットの他方が設けられる位置を前記検出位置として、それぞれ前記シュート上を流下する前記被選別物を検出する請求項１２に記載の光学式選別機。
14. 前記判別部は、前記光学検出手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
    前記シュートの上面側及び下面側の少なくとも一方であって同じ側に設けられる複数の光学検出手段は、前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得する請求項１２又は１３に記載の光学式選別機。
15. 前記光学検出手段は、
    前記被選別物の検出位置を照明する照明手段と、
    前記検出位置において前記被選別物を撮像する撮像手段を有し、
    前記判別部は、前記撮像手段による撮像信号に基づいて前記被選別物の種類を判別する請求項２，３，４，６，７，８，９，１０，１２，１３又は１４に記載の光学式選別機。
16. 前記判別部は、前記撮像手段が前記被選別物から取得する光学情報に基づいて前記被選別物の種類を判別するものであり、
    前記光学検出手段は、少なくとも１つの前記撮像手段を有し、
    前記光学検出手段が前記撮像手段を複数有する場合、各撮像手段は前記被選別物から互いに異なる波長域の光学情報を取得する請求項１５に記載の光学式選別機。
17. 請求項１乃至１６のいずれかに記載の光学式選別機を籾摺機の後工程に一体又は別体に備える籾摺調製設備であって、
    前記籾摺機で籾米を脱ぷした後の処理物を前記被選別物として、前記光学式選別機で前記被選別物を選別する籾摺調製設備。
    
    

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