JP2022070569A - 沸騰冷却装置 - Google Patents

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Takafumi Matsumoto
雄一 大野
Yuichi Ono
康光 大見
Yasumitsu Omi
毅 義則
Takeshi Yoshinori
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Abstract

【課題】熱媒体の循環量を増大させることができる沸騰冷却装置を提供する。【解決手段】発熱体100と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで発熱体100を冷却する蒸発部10と、蒸発部10よりも上方側に配置されるとともに、熱媒体と外部媒体との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を空気に放熱する凝縮部20と、蒸発部10よりも上方側かつ凝縮部20よりも下方側に配置されるとともに、蒸発部および凝縮部を連結する連結部30と、を備え、蒸発部10および凝縮部20の少なくとも一方は、内部に熱媒体が流通する熱媒体通路11、21を複数有する多穴管12、22で構成されており、連結部30には、連結部から分岐して、連結部30を流通する液相熱媒体の少なくとも一部を蒸発部10の下端側に導く液分岐部60が接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、沸騰冷却装置に関する。
従来、発熱体で発生する熱により熱媒体を沸騰させて発熱体から吸熱する沸騰冷却装置が開示されている。例えば、特許文献1には、沸騰冷却装置として、複数の穴が並列する偏平多穴管構造のコンテナを使用した板型ヒートパイプが開示されている。
特許文献1の板型ヒートパイプでは、コンテナの両端又は片端を連通させた構造を有し、一方の端部付近を蒸発部とし、他方の端部付近を凝縮部としている。そして、コンテナの複数の穴のうちの一部にウィック部材を挿入配置して、液相熱媒体の還流のための流路としている。
特開2000-35292号公報
しかしながら、特許文献1の沸騰冷却装置では、例えば発熱体の発熱量が多い場合や、吸熱部と放熱部との距離が長い場合に、液相熱媒体の還流量が不足する可能性がある。その結果、蒸発部の下端部まで液相熱媒体が行き届かず、冷却性能が低下してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、熱媒体の循環量を増大させることができる沸騰冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の沸騰冷却装置は、発熱体(100)と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで発熱体を冷却する蒸発部(10)と、
蒸発部よりも上方側に配置されるとともに、熱媒体と外部媒体との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を外部媒体に放熱する凝縮部(20)と、
蒸発部よりも上方側かつ凝縮部よりも下方側に配置されるとともに、蒸発部および凝縮部を連結する連結部(30)と、を備え、
蒸発部および凝縮部の少なくとも一方は、内部に熱媒体が流通する熱媒体通路(11、21)を複数有する多穴管(12、22)で構成されており、
連結部には、連結部から分岐して、連結部を流通する液相の熱媒体の少なくとも一部を蒸発部の下端側に導く液分岐部(60)が接続されている。
これによれば、連結部(30)に液分岐部(60)を接続することで、蒸発部(10)の下端側から液相の熱媒体を供給することができる。このため、蒸発部(10)において熱媒体がスラグ流となり、気相熱媒体と液相熱媒体とが交互に流れるので、蒸発部(10)において、気相熱媒体の流れ方向と液相熱媒体の流れ方向とが同一方向となる。その結果、気相熱媒体流れと液相熱媒体流れが対向流となる場合と比較して流路抵抗を低減することができるので、熱媒体の循環量を増大させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。 図1のII部を示す拡大断面図である。 第2実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。 第3実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。 第4実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。 図5のVI部を示す拡大断面図である。 第5実施形態における蒸発部周辺を示す拡大断面図である。 第6実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。 第7実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。 第7実施形態に係る沸騰冷却装置の電気制御部を示すブロック図である。 第7実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第7実施形態に係る沸騰冷却装置におけるバッテリから熱媒体への熱輸送量の変化を示すタイムチャートである。 第8実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第9実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第10実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第11実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第12実施形態に係る沸騰冷却装置の電気制御部を示すブロック図である。 第12実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第13実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第14実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第15実施形態に係る沸騰冷却装置におけるポンプの作動制御の制御処理を示すフローチャートである。 第16実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。 第17実施形態におけるポンプを示す断面図である。 図23のXXIV-XXIV断面図である。 第18実施形態に係る沸騰冷却装置を示す全体構成図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態について図1および図2に基づいて説明する。本実施形態の沸騰冷却装置は、車両に搭載された発熱体を冷却する装置である。以下の各図における上下を示す矢印は、車両が水平面に位置する際の上下方向を示している。なお、本明細書において、「上方側」とは「重力方向上方側」を意味し、「下方側」とは「重力方向下方側」を意味している。
また、本明細書において、「重力方向」とは、沸騰冷却装置が水平面に配置された状態における重力方向を意味している。したがって、「重力方向上方側」とは、沸騰冷却装置が水平面に配置された状態における重力方向上方側を示している。同様に、「重力方向下方側」とは、沸騰冷却装置が水平面に配置された状態における重力方向下方側を示している。また、「水平方向」とは、沸騰冷却装置が水平面に配置された状態における水平方向を意味している。
より詳細には、「重力方向」とは、水平面に位置する車両に沸騰冷却装置が搭載された状態における重力方向を意味している。したがって、「重力方向上方側」とは、水平面に位置する車両に沸騰冷却装置が搭載された状態における重力方向上方側を示している。同様に、「重力方向下方側」とは、水平面に位置する車両に沸騰冷却装置が搭載された状態における重力方向下方側を示している。また、「水平方向」とは、水平面に位置する車両に沸騰冷却装置が搭載された状態における水平方向を意味している。
まず、沸騰冷却装置1の全体構成について、図1を参照しつつ説明する。なお、図1においては、各部の構成を容易に理解できるように、発熱体100を破線で示す。
図1に示すように、沸騰冷却装置1は、蒸発部10と、凝縮部20と、連結部30とを備えている。
蒸発部10は、冷却対象物である発熱体100と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで発熱体100を冷却する熱交換器である。発熱体100としては、充放電可能な二次電池やパワー素子を採用することができる。充放電可能な二次電池としては、例えば、リチウムイオン電池や鉛蓄電池を採用することができる。
凝縮部20は、熱媒体と外部媒体である空気との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を空気に放熱する熱交換器である。連結部30は、蒸発部10と凝縮部20とを連結して、蒸発部10と凝縮部20との間で熱媒体を循環させる通路である。
蒸発部10は、凝縮部20より下方側に配置されている。連結部30は、蒸発部10の上方側、かつ、凝縮部20の下方側に配置されている。すなわち、蒸発部10、凝縮部20および連結部30は、下方側から蒸発部10、連結部30、凝縮部20の順に配置されている。
熱媒体としては、蒸発および凝縮可能な流体を採用することができる。具体的には、熱媒体として、水またはアルコールを採用することができる。また、熱媒体として、蒸気圧縮式の冷凍サイクルで利用されるフロン系冷媒(例えば、R134a、R1234yf等)を用いることができる。また、熱媒体としては、フロン系冷媒だけでなく、二酸化炭素等の他の冷媒や不凍液等を用いることも可能である。
続いて、本実施形態に係る蒸発部10の構成について説明する。図1および図2に示すように、蒸発部10は、蒸発側多穴管12で構成されている。蒸発側多穴管12は、内部に熱媒体が流通する蒸発側熱媒体通路11を複数有している。
本実施形態では、蒸発部10は、1つの蒸発側多穴管12で構成されており、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器ではない。蒸発側多穴管12における熱媒体流れ方向の両端部は開放されている。蒸発側多穴管12は、上下方向および水平方向の双方に対して傾斜して配置されている。
続いて、本実施形態に係る凝縮部20の構成について説明する。図1に示すように、凝縮部20は、凝縮側多穴管22で構成されている。凝縮側多穴管22は、内部に熱媒体が流通する凝縮側熱媒体通路21を複数有している。
本実施形態では、凝縮部20は、1つの凝縮側多穴管22で構成されており、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器ではない。凝縮側多穴管22における熱媒体流れ方向の一端部は封止されており、他端部は開放されている。以下、凝縮側多穴管22において、封止された一端部を凝縮封止側端部22aといい、開放された他端部を凝縮開放側端部22bという。
凝縮側多穴管22は、凝縮封止側端部22aが凝縮開放側端部22bよりも上方側に位置するように、水平方向に対して傾斜して配置されている。
なお、蒸発側熱媒体通路11および凝縮側熱媒体通路21は、熱媒体通路の一例に相当する。蒸発側多穴管12および凝縮側多穴管22は、多穴管の一例に相当する。
続いて、本実施形態に係る連結部30の構成について説明する。図1に示すように、連結部30は、内部に熱媒体が流通する連結側熱媒体通路31を有している。本実施形態の連結部30は、円筒状に形成されており、1つの連結側熱媒体通路31を有している。したがって、連結側熱媒体通路31の数は、蒸発側熱媒体通路11の数よりも少ない。また、連結側熱媒体通路31の数は、凝縮側熱媒体通路21の数よりも少ない。
ところで、沸騰冷却装置1は、上側接続部40、下側接続部45および凝縮側接続部50を備えている。
上側接続部40は、蒸発側多穴管12と連結部30とを接続する接続部である。上側接続部40は、蒸発側多穴管12における上端部に接続されている。上側接続部40は、内部に熱媒体が流通する上側接続通路41を有している。蒸発側多穴管12の蒸発側熱媒体通路11は、上側接続通路41を介して、連結部30の連結側熱媒体通路31と連通している。
下側接続部45は、蒸発側多穴管12と後述する液分岐部60とを接続する接続部である。下側接続部45は、蒸発側多穴管12における下端部に接続されている。下側接続部45は、内部に熱媒体が流通する下側接続通路46を有している。蒸発側多穴管12の蒸発側熱媒体通路11は、下側接続通路46を介して、液分岐部60の後述する液分岐通路61と連通している。
凝縮側接続部50は、凝縮側多穴管22と連結部30とを接続する接続部である。凝縮側接続部50は、凝縮側多穴管22における下端部に接続されている。凝縮側接続部50は、内部に熱媒体が流通する凝縮接続通路51を有している。凝縮側多穴管22の凝縮側熱媒体通路21は、凝縮接続通路51を介して、連結部30の連結側熱媒体通路31と連通している。
ところで、連結部30には、連結部30から分岐して、連結部30を流通する液相熱媒体の少なくとも一部を蒸発部10の下端側に導く液分岐部60が接続されている。液分岐部60は、内部に熱媒体が流通する液分岐通路61を有している。
本実施形態では、液分岐部60における熱媒体流れ下流側端部は、下側接続部45に接続されている。液分岐部60における熱媒体流れ上流側端部は、連結部30のうち蒸発部10側の部位の下端面に接続されている。このため、本実施形態の沸騰冷却装置1では、連結部30に流入した液相熱媒体は、液分岐部60を介して蒸発部10の下端側に導かれる。
続いて、本実施形態に係る沸騰冷却装置1の作動を説明する。
蒸発部10において、高温の発熱体100と蒸発側多穴管12内の液相熱媒体との間で、熱交換が行われる。すなわち、蒸発部10において、高温の発熱体100と蒸発側熱媒体通路11を流通する液相熱媒体との間で、熱交換が行われる。これにより、発熱体100の熱量が液相熱媒体に移動して、液相熱媒体が沸騰して気相熱媒体となり、発熱体100が冷却される。
具体的には、蒸発部10では、蒸発側熱媒体通路11内の低温の液相熱媒体が、発熱体100の熱を受熱して沸騰して気相熱媒体となる。そして、気相熱媒体(すなわち気泡)と液相熱媒体とが交互に蒸発側熱媒体通路11を通過するスラグ流が発生する。
図1の実線矢印で示すように、スラグ流は蒸発側熱媒体通路11を上昇する。そして、熱媒体は、上側接続部40の上側接続通路41を介して、連結部30の連結側熱媒体通路31に流入する。
連結側熱媒体通路31に流入した熱媒体のうち、液相熱媒体は、その自重によって、図1の破線矢印に示すように、液分岐部60の液分岐通路61に流入する。そして、液相熱媒体は、下側接続部45の下側接続通路46を介して、蒸発部10の蒸発側熱媒体通路11に流入する。
一方、連結側熱媒体通路31に流入した熱媒体のうち、気相熱媒体は、図1の一点鎖線矢印に示すように、連結側熱媒体通路31を上昇する。そして、気相熱媒体は、凝縮側接続部50の凝縮接続通路51を介して、凝縮部20の凝縮側熱媒体通路21に流入する。
凝縮部20では、凝縮側熱媒体通路21内の気相熱媒体と空気との間で熱交換が行われる。これにより、気相熱媒体が凝縮して液相熱媒体となり、熱媒体の有する熱が空気に放出される。
凝縮側熱媒体通路21内で凝縮した液相熱媒体は、凝縮側熱媒体通路21を下降して、凝縮接続通路51、連結側熱媒体通路31および液分岐通路61を介して、蒸発部10の蒸発側熱媒体通路11に流入する。
ところで、本実施形態の沸騰冷却装置1における熱媒体の封入量は、発熱体100が最大発熱量の熱を発生させた際に蒸発部10で発生するスラグ流の液面高さが発熱体100の上端部よりも上方側に位置するような量に設定されている。すなわち、本実施形態の沸騰冷却装置1には、発熱体100が想定される最大発熱量の熱を発生させた際に、蒸発部10で発生するスラグ流の液相熱媒体の液面高さが発熱体100の上端部よりも上方側に位置するように、熱媒体が封入されている。
以上説明したように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発部10を複数の蒸発側熱媒体通路11を有する蒸発側多穴管12で構成している。さらに、連結部30に液分岐部60を接続して、蒸発部10の下端側から液相の熱媒体を供給している。これにより、蒸発側熱媒体通路11において、熱媒体がスラグ流となり、気相熱媒体と液相熱媒体とが交互に流れる。すなわち、蒸発側熱媒体通路11において、気相熱媒体の流れ方向と液相熱媒体の流れ方向とが同一方向となる。その結果、気相熱媒体流れと液相熱媒体流れが対向流となる場合と比較して流路抵抗を低減することができるので、熱媒体の循環量を増大させることができる。
ここで、沸騰冷却装置を車両に搭載した場合、発熱体100の発熱量が大きいため、蒸発部10から凝縮部20へ輸送する熱量が大きくなる。また、蒸発部10および凝縮部20間の距離が長くなるため、蒸発部10から凝縮部20への熱の輸送距離が長くなる。このため、従来の沸騰冷却装置を車両に搭載すると、熱媒体の循環量が不足する可能性がある。これに対し、本実施形態の沸騰冷却装置1では、上述したように熱媒体の循環量を増大させることができるので、車両に好適に搭載することができる。
また、本実施形態の沸騰冷却装置1では、熱媒体の封入量を、発熱体100が最大発熱量の熱を発生させた際に蒸発部10で発生するスラグ流の液面高さが発熱体100の上端部よりも上方側に位置するような量に設定している。これによれば、蒸発部10において、スラグ流の到達高さが発熱体100の上端部よりも高くなるため、発熱体100の全体を冷却できる。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態について図3に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、蒸発部10の構成が異なる。
図3に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発部10は、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器である。蒸発部10は、複数の蒸発チューブ1aと、蒸発タンク1b、1cとを備えている。
蒸発チューブ1aは、熱媒体が流通するとともに、発熱体100から吸熱して熱媒体を沸騰気化させる蒸発側熱媒体通路11を形成する通路形成部材である。本実施形態では、蒸発チューブ1aは、扁平板状(すなわち断面扁平形状)に形成された扁平チューブである。
蒸発チューブ1aは、その長手方向が重力方向と略平行となるように配置されている。蒸発チューブ1aは、水平方向において、複数本平行に配置されている。
複数の蒸発チューブ1aは、同一平面を形成している。すなわち、複数の蒸発チューブ1aは、蒸発チューブ1aの両側の扁平面がそれぞれ同一平面上に配置されるように、一列に並んで配置されている。
複数の蒸発チューブ1aにおける扁平面には、発熱体100が接合されている。このため、蒸発チューブ1a内の熱媒体には、発熱体100からの熱が伝わる。
蒸発タンク1b、1cは、複数の蒸発チューブ1aと連通している。蒸発タンク1b、1cは、複数の蒸発チューブ1aに対して熱媒体の集合または分配を行う。
蒸発タンク1b、1cは、蒸発チューブ1aにおける長手方向の両端部に一つずつ設けられている。すなわち、蒸発タンク1b、1cは、蒸発チューブ1aにおける重力方向上端部および下端部に一つずつ設けられている。
蒸発タンク1b、1cは、蒸発チューブ1aの長手方向と直交する方向に延びている。すなわち、蒸発タンク1b、1cは、水平方向に延びている。蒸発タンク1b、1cには、蒸発チューブ1aが挿入された状態で接合されている。
ここで、二つの蒸発タンク1b、1cのうち、重力方向下方側に配置されるとともに蒸発チューブ1aに対して熱媒体の分配を行うものを、蒸発入口タンク1bという。また、二つの蒸発タンク1b、1cのうち、重力方向上方側に配置されるとともに、蒸発チューブ1aから流出する熱媒体の集合を行うものを、蒸発出口タンク1cという。
蒸発入口タンク1bは、蒸発チューブ1aの重力方向下方側に配置されるとともに、液通路302から流出した液相熱媒体を蒸発側熱媒体通路11に導く。蒸発出口タンク1cは、蒸発チューブ1aの重力方向上方側に配置されるとともに、蒸発側熱媒体通路11から流出した気相熱媒体を集合させて連結側熱媒体通路31に流出させる。つまり、蒸発出口タンク1cは、蒸発側熱媒体通路11から流出した熱媒体を集合させて連結部30側に流出させる。
蒸発入口タンク1bは、液分岐部60における熱媒体流れ下流側の端部が接続される流入口1dを有している。流入口1dは、液分岐部60の液分岐通路61に流入した液相熱媒体を蒸発入口タンク1b内に流入させる。流入口1dは、蒸発入口タンク1bにおける長手方向の一端側に設けられている。
蒸発出口タンク1cは、連結部30の下端部が接続される流出口1eを有している。流出口1eは、蒸発出口タンク1c内の熱媒体を連結部30側へ流出させる。流出口1eは、蒸発出口タンク1cにおける長手方向の一端側に設けられている。本実施形態では、流出口1eは、蒸発出口タンク1cの長手方向における流入口1dと同一側の端部に設けられている。
ところで、液分岐部60における熱媒体流れ下流側端部は、蒸発入口タンク1bの流入口1dに接続されている。このため、本実施形態の沸騰冷却装置1では、連結部30に流入した液相熱媒体は、液分岐部60を介して蒸発部10の下端側に導かれる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。したがって、本実施形態の沸騰冷却装置1によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本開示の第3実施形態について図4に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、蒸発部10の構成が異なる。
図4に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1は、蒸発部10として、上側蒸発部10Aと、上側蒸発部10Aよりも下方側に配置される下側蒸発部10Bと、を有している。上側蒸発部10Aおよび下側蒸発部10Bの各々は、蒸発側多穴管12で構成されている。したがって、本実施形態の蒸発部10は、2つの蒸発側多穴管12で構成されている。
上側蒸発部10Aおよび下側蒸発部10Bは、蒸発連通部13により連通している。蒸発連通部13は、内部に熱媒体が流通する連通路14を有している。本実施形態の蒸発連通部13は、円筒状に形成されており、1つの連通路14を有している。上側蒸発部10Aの上端部には、上側接続部40が接続されている。上側蒸発部10Aの下端部には、上側連通接続部42が接続されている。
上側連通接続部42は、上側蒸発部10Aの蒸発側多穴管12と蒸発連通部13とを接続する接続部である。上側連通接続部42は、内部に熱媒体が流通する上側連通接続通路43を有している。上側蒸発部10Aにおける蒸発側多穴管12の蒸発側熱媒体通路11は、上側連通接続通路43を介して、蒸発連通部13の連通路14と連通している。
下側蒸発部10Bの下端部には、下側接続部45が接続されている。下側蒸発部10Bの上端部には、下側連通接続部47が接続されている。
下側連通接続部47は、下側蒸発部10Bの蒸発側多穴管12と蒸発連通部13とを接続する接続部である。下側連通接続部47は、内部に熱媒体が流通する下側連通接続通路48を有している。下側蒸発部10Bにおける蒸発側多穴管12の蒸発側熱媒体通路11は、下側連通接続通路48を介して、蒸発連通部13の連通路14と連通している。
本実施形態では、上側蒸発部10Aにおいて、上側接続部40は、上側連通接続部42よりも凝縮部20側に配置されている。下側蒸発部10Bにおいて、下側接続部45は、下側連通接続部47よりも凝縮部20側に配置されている。下側接続部45は、水平方向において上側接続部40と同一側の端部に設けられている。
ところで、液分岐部60における熱媒体流れ下流側端部は、下側蒸発部10Bの下側接続部45に接続されている。このため、本実施形態の沸騰冷却装置1では、連結部30に流入した液相熱媒体は、液分岐部60を介して下側蒸発部10Bの下端側に導かれる。
以上説明したように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発部10として、上側蒸発部10Aと下側蒸発部10Bとを設けている。また、連結部30に液分岐部60を接続して、下側蒸発部10Bの下端側から液相の熱媒体を供給している。
これにより、上側蒸発部10Aおよび下側蒸発部10Bの各々の蒸発側熱媒体通路11において、熱媒体がスラグ流となり、気相熱媒体の流れ方向と液相熱媒体の流れ方向とが同一方向となる。その結果、気相熱媒体流れと液相熱媒体流れが対向流となる場合と比較して流路抵抗を低減することができるので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本開示の第4実施形態について図5および図6に基づいて説明する。本実施形態は、上記第3実施形態と比較して、蒸発連通部13周辺の構成が異なる。
図5および図6に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発部10における蒸発連通部13には、蒸発連通部13から分岐して、蒸発連通部13を流通する気相熱媒体の少なくとも一部を連結部30に導く蒸気分岐部65が接続されている。蒸気分岐部65は、内部に熱媒体が流通する蒸気分岐通路66を有している。
本実施形態では、蒸気分岐部65における熱媒体流れ下流側端部は、連結部30のうち蒸発部10側の部位の上端面に接続されている。蒸気分岐部65における熱媒体流れ上流側端部は、蒸発連通部13のうち上側蒸発部10A側の部位の上端面に接続されている。このため、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発連通部13に流入した気相熱媒体は、蒸気分岐部65を介して連結部30に導かれる。
以上説明したように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発連通部13に蒸気分岐部65を接続している。これによれば、下側蒸発部10Bから蒸発連通部13に流入した気相熱媒体が、浮力によって蒸気分岐部65に移動する。このため、上側蒸発部10Aへの気相熱媒体の流入を抑制できるので、上側蒸発部10Aに確実に液相熱媒体を供給することができる。
(第5実施形態)
次に、本開示の第5実施形態について図7に基づいて説明する。本実施形態は、上記第4実施形態と比較して、蒸発連通部13の一部の構成が異なる。なお、図7は、第4実施形態で説明した図6に対応する図面である。
図7に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発連通部13は、熱媒体流れ下流側に向かうに伴って下方に位置するように傾斜した傾斜部15を有している。傾斜部15の熱媒体流れ上流側端部は、蒸発連通部13における蒸気分岐部65との接続部16の熱媒体流れ下流側に接続されている。
その他の沸騰冷却装置1の構成および作動は、第4実施形態と同様である。したがって、本実施形態の沸騰冷却装置1においても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、熱媒体流れ下流側に向かうに伴って下方に位置するように傾斜した傾斜部15を、接続部16の熱媒体流れ下流側に接続している。これによれば、上側蒸発部10Aへの気相熱媒体の流入をより確実に抑制できる。
(第6実施形態)
次に、本開示の第6実施形態について図8に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、蒸発部10の構成が異なる。
図8に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1は、蒸発部10として、水平方向に並列に配置された第1蒸発部101および第2蒸発部102を有している。
第1蒸発部101および第2蒸発部102の各々の下端部には、第1蒸発部101および第2蒸発部102を連通させる下側連通路17が接続されている。下側連通路17は、第1蒸発部101および第2蒸発部102に液相熱媒体を分配する。
第1蒸発部101および第2蒸発部102の各々の上端部には、第1蒸発部101および第2蒸発部102を連通させる上側連通路18が接続されている。上側連通路18は、第1蒸発部101および第2蒸発部102の各々から流出した熱媒体を集合させる。
連結部30は、上側連通路18に接続されている。より詳細には、連結部30は、上側連通路18における第1蒸発部101側の端部に接続されている。
液分岐部60における熱媒体流れ下流側端部は、下側連通路17に接続されている。より詳細には、液分岐部60における熱媒体流れ下流側端部は、下側連通路17における第1蒸発部101側の端部に接続されている。このため、本実施形態の沸騰冷却装置1では、連結部30に流入した液相熱媒体は、液分岐部60および下側連通路17を介して、第1蒸発部101および第2蒸発部102の各々の下端側に導かれる。
以上説明したように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、蒸発部10として、水平方向に並列に配置された第1蒸発部101および第2蒸発部102を設けている。また、連結部30に液分岐部60を接続して、第1蒸発部101および第2蒸発部102の各々の下端側から液相の熱媒体を供給している。
これにより、第1蒸発部101および第2蒸発部102各々の蒸発側熱媒体通路11において、熱媒体がスラグ流となり、気相熱媒体の流れ方向と液相熱媒体の流れ方向とが同一方向となる。その結果、気相熱媒体流れと液相熱媒体流れが対向流となる場合と比較して流路抵抗を低減することができるので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第7実施形態)
次に、本開示の第7実施形態について図9~図12に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、液分岐部60の構成が異なる。
また、本実施形態の沸騰冷却装置1では、発熱体として、通電により発熱する通電発熱体を採用している。通電発熱体は、通電により発熱して冷却が必要となる電子機器である。本実施形態では、通電発熱体としてバッテリ100を採用している。バッテリ100は、複数の電池セルを電気的に直列的あるいは並列的に接続することによって形成された組電池である。電池セルは、充放電可能な二次電池(本実施形態では、リチウムイオン電池)である。なお、通電発熱体として、インバータを採用してもよい。
図9に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、液分岐部60に、液分岐部60の熱媒体を吸入して吐出するポンプ70が設けられている。具体的には、ポンプ70は、液分岐部60に流入した液相熱媒体を蒸発部10へ圧送する液送ポンプである。ポンプ70は、後述する制御装置80から出力される制御信号によって、回転数(すなわち、熱媒体吐出能力)が制御される。
次に、図10を用いて、沸騰冷却装置1の電気制御部の概要について説明する。制御装置80は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている制御部である。そして、そのROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、その出力側に接続された各種制御対象機器の作動を制御する。制御対象機器には、ポンプ70等が含まれている。
また、制御装置80の入力側には、各種センサが接続されている。そして、制御装置80には、各種センサの検出信号が入力される。センサには、電流センサ81、バッテリ温度センサ82、外気温センサ83、圧力センサ84等が含まれている。
電流センサ81は、バッテリ100の出力電流値Ioを検出する出力電流値検出部である。また、バッテリ温度センサ82は、バッテリ100の温度であるバッテリ温度TBを検出する発熱体温度検出部である。本実施形態のバッテリ温度センサ82は、複数の温度センサを有し、バッテリ100表面の複数の箇所の温度を検出している。このため、制御装置80では、バッテリ100の各部の温度差を検出することもできる。さらに、バッテリ温度TBとしては、複数の温度センサの検出値の平均値を採用している。
外気温センサ83は、車室外温度である外気温Tamを検出する外気温検出部である。また、圧力センサ84は、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmを検出する圧力検出部である。本実施形態の圧力センサ84は、連結部30内の熱媒体の圧力を検出している。
次に、本実施形態の沸騰冷却装置1におけるポンプ70の作動制御の内容について、図11を参照しつつ説明する。図11に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。図11に示す制御フローは、制御プログラムのメインルーチンのサブルーチンとして実行される。また、図11等のフローチャートに示された各制御ステップは、それぞれ制御装置80が有する機能実現部である。
ステップS100では、バッテリ100からの電力の取り出しを開始させ、ステップS110に進む。
ステップS110では、電流センサ81によって検出されたバッテリ100の出力電流値Ioが予め定めた基準電流値KIoを上回っているか否かが判定される。
ステップS100にて、出力電流値Ioが基準電流値KIoを上回っていないと判定された場合は、制御装置80はバッテリ100の発熱量が急増する可能性は低いと判断し、ステップS100に戻る。
一方、出力電流値Ioが基準電流値KIoを上回っていると判定された場合は、制御装置80はバッテリ100の発熱量が急増する可能性が高いと判断し、ステップS120へ進む。ステップS120では、ポンプ70を作動させる。ポンプ70を作動させた後、図11に係る制御プログラムを終了する。
ところで、沸騰冷却装置1では、バッテリ100の発熱量が急激に増加することにより、蒸発部10内で大量の気泡(すなわち、気相熱媒体)が発生する。これにより、蒸発部10から連結部30への気泡の排出が間に合わず、バッテリ100から熱媒体への伝熱が一時的に阻害され、冷却性能が低下する可能性がある。
これに対し、本実施形態の沸騰冷却装置1では、液分岐部60にポンプ70を設けている。このため、ポンプ70によって蒸発部10に液相熱媒体を圧送することにより、蒸発部10内の気泡を連結部30へ強制的に排出することができる。その結果、冷却性能を確保することができる。
続いて、本実施形態の沸騰冷却装置1において、図11に係る制御プログラムを実行した場合におけるバッテリ100から熱媒体への熱輸送量の変化を、図12のタイムチャートに示す。図12では、実線が本実施形態を示し、破線が比較例を示している。
本実施形態では、液分岐部60にポンプ70を設けるとともに、バッテリ100の出力電流値Ioが基準電流値KIoを上回っていると判定された場合にポンプ70を作動させている。これに対し、液分岐部60にポンプ70を設けない構成を比較例としている。
バッテリ100の出力電流値Ioが基準電流値KIoを上回った場合に、バッテリ100の発熱量が増加する。図12の破線に示すように、比較例では、バッテリ100からの伝熱にタイムラグが発生する。すなわち、バッテリ100の出力電流値Ioの上昇から蒸発部10における熱媒体の沸騰開始までに時間差が生じる。その結果、バッテリ100から熱媒体への熱輸送量が一時的に不足する状態が生じ、冷却性能が低下する。
これに対し、本実施形態では、バッテリ100の出力電流値Ioが上昇した際にポンプ70を作動させて、バッテリ100から熱媒体への熱輸送量を徐々に増加させている。このため、バッテリ100の発熱量が急激に増加した場合でも、バッテリ100から熱媒体への熱輸送量が不足することを抑制できるので、冷却性能を確保することができる。
(第8実施形態)
次に、本開示の第8実施形態について図13に基づいて説明する。本実施形態では、上記第7実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図13を参照しつつ説明する。図13に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図13のフローチャートでは、上記第7実施形態で示した図11のフローチャートにおけるステップS100が削除されるとともに、ステップS110がステップS111に変更されている。
ステップS111では、バッテリ100からの電力の取り出しが開始されたか否かが判定される。ステップS111にて、バッテリ100からの電力の取り出しが開始されていないと判定された場合は、ステップS111に戻る。
一方、バッテリ100からの電力の取り出しが開始されたと判定された場合は、制御装置80はバッテリ100の発熱量が急増する可能性があると判断し、ステップS120へ進み、ポンプ70を作動させる。
図13に示す制御プログラムでは、バッテリ100からの電力の取り出しが開始された場合に、ポンプ70を作動させる。このため、本実施形態では、車両システムの起動と同時にポンプ70を作動させるので、バッテリ100の発熱量の急激な増加に対して常に対応可能な状態とすることができる。
(第9実施形態)
次に、本開示の第9実施形態について図14に基づいて説明する。本実施形態では、上記第8実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図14を参照しつつ説明する。図14に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図14のフローチャートでは、上記第8実施形態で示した図13のフローチャートにおけるステップS120の後にステップS130が追加されている。すなわち、ステップS120にてポンプ70を作動させた後、ステップS130へ進む。
ステップS130では、バッテリ100の出力電流値Ioに基づいてポンプ70の回転数Nc(すなわち、熱媒体の吐出量)を変更する。具体的には、図14のステップS130の制御マップに示すように、バッテリ100の出力電流値Ioの上昇に伴って、ポンプ70の回転数Ncを増加させる。ポンプ70の回転数Ncを変更した後、図14に係る制御プログラムを終了する。
図14に示す制御プログラムでは、バッテリ100の出力電流値Ioの上昇に伴って、ポンプ70の回転数Ncを増加させる。このため、本実施形態では、バッテリ100の発熱量の増加に伴って、蒸発部10への液相熱媒体の供給量を増加させることができるので、バッテリ100の温度変動を抑制できる。
(第10実施形態)
次に、本開示の第10実施形態について図15に基づいて説明する。本実施形態では、上記第7実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図15を参照しつつ説明する。図15に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図15のフローチャートでは、上記第7実施形態で示した図11のフローチャートにおけるステップS110がステップS112に変更されている。
ステップS112では、バッテリ温度センサ82によって検出されたバッテリ温度TBが予め定めた基準バッテリ温度KTBを上回っているか否かが判定される。
ステップS112にて、バッテリ温度TBが基準バッテリ温度KTBを上回っていないと判定された場合は、ステップS100に戻る。一方、バッテリ温度TBが基準バッテリ温度KTBを上回っていると判定された場合は、ステップS120へ進み、ポンプ70を作動させる。
図15に示す制御プログラムでは、バッテリ温度TBが基準バッテリ温度KTBを上回っている場合に、ポンプ70を作動させる。このため、本実施形態では、バッテリ100の発熱量が急激に増加し、バッテリ100の温度が急激に高くなった場合に、蒸発部10への液相熱媒体の供給量を増加させる。これにより、バッテリ100の発熱量が急激に増加した場合でも、バッテリ100から熱媒体への熱輸送量が不足することを抑制できるので、冷却性能を確保することができる。
(第11実施形態)
次に、本開示の第11実施形態について図16に基づいて説明する。本実施形態では、上記第7実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図16を参照しつつ説明する。図16に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図16のフローチャートでは、上記第7実施形態で示した図11のフローチャートにおけるステップS100が削除されるとともに、ステップS110がステップS113に変更されている。
ステップS113では、バッテリ温度センサ82によって検出されたバッテリ温度TBと外気温センサ83によって検出された外気温Tamとの温度差であるバッテリ温度差ΔTが、予め定めた基準温度差KΔTを上回っているか否かが判定される。
ステップS113にて、バッテリ温度差ΔTが基準温度差KΔTを上回っていないと判定された場合は、ステップS113の処理を繰り返す。一方、ステップS113にて、バッテリ温度差ΔTが基準温度差KΔTを上回っていると判定された場合は、ステップS120へ進み、ポンプ70を作動させる。
図16に示す制御プログラムでは、バッテリ温度差ΔTが基準温度差KΔTを上回っている場合、ポンプ70を作動させる。このため、本実施形態では、バッテリ温度差ΔTが大きく、バッテリ100から熱媒体への熱移動が間に合っていない、すなわちバッテリ100から熱媒体への放熱量が不足している場合に、蒸発部10への液相熱媒体の供給量を増加させる。これにより、バッテリ100の発熱量が急激に増加した場合でも、バッテリ100から熱媒体への熱輸送量が不足することを抑制できるので、冷却性能を確保することができる。
(第12実施形態)
次に、本開示の第12実施形態について図17および図18に基づいて説明する。本実施形態では、上記第10実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
図17を用いて、本実施形態における沸騰冷却装置1の電気制御部の概要について説明する。制御装置80の入力側には、バッテリ温度センサ82および蒸発部温度センサ85が接続されている。本実施形態のバッテリ温度センサ82は、バッテリ100の表面温度を検出する表面温度検出部である。蒸発部温度センサ85は、蒸発部10の温度である蒸発部温度Teを検出する蒸発部温度検出部である。
制御装置80では、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する制御部が一体に構成されているが、それぞれの制御対象機器の作動を制御する構成(ハードウェア及びソフトウェア)が、それぞれの制御対象機器の作動を制御する制御部を構成している。
例えば、制御装置80のうち、バッテリ100の内部温度Tiを推定する構成は、
内部温度推定部80aである。
内部温度推定部80aは、バッテリ温度TB(すなわち、バッテリ100の表面温度)、蒸発部温度Te、バッテリ100の熱伝導率およびバッテリ100の厚み寸法から、バッテリ100の内部温度Tiを推定する。なお、バッテリ100の厚み寸法とは、バッテリ100における蒸発部10との接触面に垂直な方向の長さをいう。
次に、本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図18を参照しつつ説明する。図18に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図18のフローチャートでは、上記第10実施形態で示した図15のフローチャートにおけるステップS100がステップS101に変更されるとともに、ステップS112がステップS114に変更されている。
まず、ステップS101では、内部温度推定部80aにてバッテリ100の内部温度Tiが推定され、ステップS114へ進む。ステップS114では、内部温度推定部80aによって推定されたバッテリ100の内部温度Tiが予め定めた基準内部温度KTiを上回っているか否かが判定される。
ステップS114にて、バッテリ100の内部温度Tiが基準内部温度KTiを上回っていないと判定された場合は、ステップS101に戻る。一方、ステップS114にて、バッテリ100の内部温度Tiが基準内部温度KTiを上回っていると判定された場合は、ステップS120へ進み、ポンプ70を作動させる。
図18に示す制御プログラムでは、バッテリ100の内部温度Tiが基準内部温度KTiを上回っている場合に、ポンプ70を作動させる。このため、本実施形態では、バッテリ100の発熱量が急激に増加し、バッテリ100の温度が急激に高くなった場合に、蒸発部10への液相熱媒体の供給量を増加させる。これにより、上記第10実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、バッテリ100のうち最も温度が高くなる内部温度Tiに基づいてポンプ70の作動を制御しているので、バッテリ100の発熱量が急激に増加した場合でも、バッテリ100から熱媒体への熱輸送量が不足することをより確実に抑制できる。その結果、冷却性能をより確実に確保することができる。
(第13実施形態)
次に、本開示の第13実施形態について図19に基づいて説明する。本実施形態では、上記第12実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図19を参照しつつ説明する。図19に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図19のフローチャートでは、上記第12実施形態で示した図18のフローチャートにおけるステップS120の後にステップS131が追加されている。すなわち、ステップS120にてポンプ70を作動させた後、ステップS131へ進む。
ステップS131では、バッテリ100の内部温度Tiに基づいてポンプ70の回転数Ncを変更する。具体的には、図19のステップS131の制御マップに示すように、バッテリ100の内部温度Tiの上昇に伴って、ポンプ70の回転数Ncを増加させる。ポンプ70の回転数Ncを変更した後、図19に係る制御プログラムを終了する。
図19に示す制御プログラムでは、バッテリ100の内部温度Tiの上昇に伴って、ポンプ70の回転数Ncを増加させる。このため、本実施形態では、バッテリ100の内部温度Tiの上昇に伴って、蒸発部10への液相熱媒体の供給量を増加させることができるので、バッテリ100の温度変動を抑制できる。
(第14実施形態)
次に、本開示の第14実施形態について図20に基づいて説明する。本実施形態では、上記第7実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図20を参照しつつ説明する。図20に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図20のフローチャートでは、上記第7実施形態で示した図11のフローチャートにおけるステップS100が削除されるとともに、ステップS110がステップS115に変更されている。
ステップS115では、圧力センサ84によって検出された沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmが、予め定めた基準圧力KPmを上回っているか否かが判定される。
ステップS115にて、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmが基準圧力KPmを上回っていないと判定された場合は、ステップS115の処理を繰り返す。一方、ステップS113にて、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmが基準圧力KPmを上回っていると判定された場合は、ステップS120へ進み、ポンプ70を作動させる。
図20に示す制御プログラムでは、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmが基準圧力KPmを上回っている場合、ポンプ70を作動させる。ここで、沸騰冷却装置1の内部では、熱媒体が飽和状態で存在するため、熱媒体の圧力と温度が比例する。このため、本実施形態では、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmが急激に増加した場合に、バッテリ100の温度が急激に高くなったと判断して、蒸発部10への液相熱媒体の供給量を増加させる。これにより、上記第7実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第15実施形態)
次に、本開示の第15実施形態について図21に基づいて説明する。本実施形態では、上記第14実施形態と比較して、ポンプ70の作動制御の内容を変更した例を説明する。
本実施形態に係る沸騰冷却装置1おけるポンプ70の作動制御の内容について、図21を参照しつつ説明する。図21に係る制御プログラムは、制御装置80によって実行される。
図21のフローチャートでは、上記第14実施形態で示した図20のフローチャートにおけるステップS120の後にステップS132が追加されている。すなわち、ステップS120にてポンプ70を作動させた後、ステップS132へ進む。
ステップS132では、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmに基づいてポンプ70の回転数Ncを変更する。具体的には、図19のステップS132の制御マップに示すように、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmの上昇に伴って、ポンプ70の回転数Ncを増加させる。ポンプ70の回転数Ncを変更した後、図21に係る制御プログラムを終了する。
図21に示す制御プログラムでは、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmの上昇に伴って、ポンプ70の回転数Ncを増加させる。このため、本実施形態では、沸騰冷却装置1内の熱媒体の圧力Pmの上昇に伴って、蒸発部10への液相熱媒体の供給量を増加させることができるので、バッテリ100の温度変動を抑制できる。
(第16実施形態)
次に、本開示の第16実施形態について図22に基づいて説明する。本実施形態では、上記第3実施形態と比較して、液分岐部60の構成が異なる。
図22に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、液分岐部60に、液分岐部60の熱媒体を吸入して吐出するポンプ70が設けられている。ポンプ70の構成は、第7実施形態と同様である。このため、本実施形態では、上記第7実施形態等と同様の効果を得ることができる。
(第17実施形態)
次に、本開示の第17実施形態について図23および図24に基づいて説明する。本実施形態では、上記第16実施形態と比較して、ポンプ70の構成が異なる。
図22および図23に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、ポンプ70として非容積型のポンプ70を採用している。具体的には、本実施形態のポンプ70は、ポンプ70の上部に図示しないモータが設置された縦型のポンプである。
ポンプ70は、例えば渦流ポンプである。ポンプ70は、内部にポンプ室71を形成するケーシング72、ポンプ室71内に配置された羽根車73、および羽根車73に固定された回転軸74を有している。回転軸74は、モータに接続されている。
ポンプ室71は、ポンプ70の非作動時に熱媒体が流通する通路として機能する。したがって、ポンプ室71はポンプ内通路の一例に相当する。
図22に示すように、ケーシング72には、第1給排ポート75および第2給排ポート76が設けられている。第1給排ポート75および第2給排ポート76は、それぞれ、ポンプ室71と連通している。第1給排ポート75は、液分岐部60を介して連結部30に接続されている。第2給排ポート76は、液分岐部60を介して下側蒸発部10Bに接続されている。
以上説明したように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、ポンプ70として、非容積型のポンプを採用している。これによれば、ポンプ室71により、ポンプ70の非作動時にポンプ70の上流側の液分岐通路61とポンプ70の下流側の液分岐通路61とを連通させることができる。このため、ポンプ70を作動させる必要がない場合に、連結部30から下側蒸発部10Bに熱媒体を流通させる流路を確保することができる。その結果、連結部30から下側蒸発部10Bに熱媒体を流通させることを目的としてポンプ70を作動させる必要がなくなるので、ポンプ70の作動頻度が減少する。これにより、ポンプ70の省動力化を図ることができる。
(第18実施形態)
次に、本開示の第18実施形態について図25に基づいて説明する。本実施形態では、上記第16実施形態と比較して、ポンプ70周辺の構成が異なる。
図25に示すように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、液分岐部60にバイパス通路62が接続されている。
バイパス通路62は、熱媒体がポンプ70をバイパスするための熱媒体通路である。バイパス通路62は、ポンプ70を迂回させて、ポンプ70の上流側の液分岐通路61とポンプ70の下流側の液分岐通路61とを接続する。このため、バイパス通路62は、ポンプ70の非作動時に、ポンプ70の上流側の液分岐通路61とポンプ70の下流側の液分岐通路61とを連通させることができる。
バイパス通路62には、逆止弁63が設けられている。逆止弁63は、図25の一点鎖線矢印で示すように、下側蒸発部10Bの下端部へ向かう熱媒体の流れを許容し、連結部30へ向かう熱媒体の流れを禁止する。
以上説明したように、本実施形態の沸騰冷却装置1では、液分岐部60に、ポンプ70をバイパスさせるバイパス通路62が接続されている。これによれば、バイパス通路62により、ポンプ70の非作動時にポンプ70の上流側の液分岐通路61とポンプ70の下流側の液分岐通路61とを連通させることができる。その結果、ポンプ70を作動させる必要がない場合に、連結部30から下側蒸発部10Bに熱媒体を流通させる流路を確保することができるので、上記第17実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記実施形態では、外部媒体として空気を採用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、外部媒体として、冷凍サイクルの冷媒を採用してもよいし、ペルチェ素子を採用してもよい。
(2)上記第3、第4、第16~第18実施形態では、沸騰冷却装置1は、上下方向に配置された2つの蒸発部10を有していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、沸騰冷却装置1は、上下方向に配置された3つ以上の蒸発部10を有していてもよい。
(3)上記第6実施形態では、液分岐部60を、連結部30に流入した液相熱媒体が第1蒸発部101および第2蒸発部102の各々の下端側に導かれるように構成したが、この態様に限定されるものではない。例えば、液分岐部60を、連結部30に流入した液相熱媒体が第1蒸発部101および第2蒸発部102のいずれか一方の下端側に導かれるように構成してもよい。
10 蒸発部
11 蒸発側熱媒体通路(熱媒体通路)
12 蒸発側多穴管(多穴管)
20 凝縮部
30 連結部
60 液分岐部
100 発熱体

Claims (18)

  1. 発熱体(100)と熱媒体との熱交換により前記熱媒体を沸騰気化させることで前記発熱体を冷却する蒸発部(10)と、
    前記蒸発部よりも上方側に配置されるとともに、前記熱媒体と外部媒体との熱交換により前記熱媒体を凝縮させることで前記熱媒体の熱を前記外部媒体に放熱する凝縮部(20)と、
    前記蒸発部よりも上方側かつ前記凝縮部よりも下方側に配置されるとともに、前記蒸発部および前記凝縮部を連結する連結部(30)と、を備え、
    前記蒸発部および前記凝縮部の少なくとも一方は、内部に前記熱媒体が流通する熱媒体通路(11、21)を複数有する多穴管(12、22)で構成されており、
    前記連結部には、前記連結部から分岐して、前記連結部を流通する液相の前記熱媒体の少なくとも一部を前記蒸発部の下端側に導く液分岐部(60)が接続されている沸騰冷却装置。
  2. 前記蒸発部として、上側蒸発部(10A)と、前記上側蒸発部よりも下方側に配置される下側蒸発部(10B)と、を有しており、
    前記連結部は、前記上側蒸発部および前記凝縮部を連結し、
    前記液分岐部は、前記連結部を流通する液相の前記熱媒体の少なくとも一部を前記下側蒸発部の下端側に導く請求項1に記載の沸騰冷却装置。
  3. 前記上側蒸発部および前記下側蒸発部は、蒸発連通部(13)により連通しており、
    前記蒸発連通部には、前記蒸発連通部から分岐して、前記蒸発連通部を流通する気相の前記熱媒体の少なくとも一部を前記連結部に導く蒸気分岐部(65)が接続されている請求項2に記載の沸騰冷却装置。
  4. 前記蒸発部として、水平方向に並列に配置される第1蒸発部(101)および第2蒸発部(102)を有しており、
    前記液分岐部は、前記連結部を流通する液相の前記熱媒体の少なくとも一部を、前記第1蒸発部および前記第2蒸発部の少なくとも1つの下端側に導く請求項1に記載の沸騰冷却装置。
  5. 前記熱媒体の封入量は、前記発熱体が最大発熱量の熱を発生させた際に前記蒸発部で発生するスラグ流の液面高さが前記発熱体の上端部よりも上方側に位置するような量に設定されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。
  6. さらに、前記液分岐部の前記熱媒体を吸入して吐出するポンプ(70)を備える請求項1ないし5のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。
  7. 前記発熱体は、通電により発熱する通電発熱体(100)であり、
    さらに、前記通電発熱体の出力電流値を検出する出力電流値検出部(81)を備え、
    前記出力電流値が予め定めた基準電流値を上回った場合に、前記ポンプを作動させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  8. 前記発熱体が熱の発生を開始した場合に、前記ポンプを作動させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  9. 前記発熱体は、通電により発熱する通電発熱体(100)であり、
    前記通電発熱体の出力電流値の上昇に伴って、前記ポンプにおける前記熱媒体の吐出量を増加させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  10. さらに、前記発熱体の温度を検出する発熱体温度検出部(82)を備え、
    前記発熱体温度検出部にて検出された前記発熱体の温度が予め定めた基準発熱体温度を上回った場合に、前記ポンプを作動させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  11. 前記発熱体は、車両に搭載され、
    さらに、前記発熱体の温度を検出する発熱体温度検出部(82)と、
    車室外の温度である外気温を検出する外気温検出部(83)と、を備え、
    前記発熱体温度検出部にて検出された前記発熱体の温度と前記外気温検出部にて検出された前記外気温との差が予め定めた基準温度差を上回った場合に、前記ポンプを作動させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  12. さらに、前記発熱体の内部温度を推定する内部温度推定部(80a)を備え、
    前記内部温度推定部にて推定された前記発熱体の内部温度が予め定めた基準内部温度を上回った場合に、前記ポンプを作動させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  13. さらに、前記発熱体の内部温度を推定する内部温度推定部(80a)を備え、
    前記内部温度推定部にて推定された前記発熱体の内部温度の上昇に伴って、前記ポンプにおける前記熱媒体の吐出量を増加させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  14. さらに、前記発熱体の表面温度を検出する表面温度検出部(82)と、
    前記蒸発部の温度を検出する蒸発部温度検出部(85)と、を備え、
    前記発熱体における前記蒸発部との接触面に垂直な方向の長さを、前記発熱体の厚み寸法としたとき、
    前記内部温度推定部は、前記表面温度検出部にて検出された前記発熱体の表面温度、前記蒸発部温度検出部にて検出された前記蒸発部の温度、前記発熱体の熱伝導率および前記発熱体の厚み寸法から、前記発熱体の内部温度を推定する請求項12または13に記載の沸騰冷却装置。
  15. さらに、前記熱媒体の圧力を検出する圧力検出部(84)を備え、
    前記圧力検出部にて検出された前記熱媒体の圧力が予め定めた基準圧力を上回った場合に、前記ポンプを作動させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  16. さらに、前記熱媒体の圧力を検出する圧力検出部(84)を備え、
    前記圧力検出部にて検出された前記熱媒体の圧力の上昇に伴って、前記ポンプにおける前記熱媒体の吐出量を増加させる請求項6に記載の沸騰冷却装置。
  17. 前記ポンプは、非容積型であるとともに、前記ポンプの非作動時に前記熱媒体が流通するポンプ内通路(71)を有している請求項6ないし16のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。
  18. さらに、前記熱媒体が前記ポンプをバイパスするためのバイパス通路(62)と、
    前記バイパス通路に配置されるとともに、前記蒸発部の下端部へ向かう前記熱媒体の流れを許容し、前記連結部へ向かう前記熱媒体の流れを禁止する逆止弁(63)と、を備える請求項6ないし16のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。
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