JP2022068388A - プランジャー押圧具 - Google Patents

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Abstract

【課題】プランジャー押圧時の抵抗を所望の程度に調整でき、かつ、操作中に任意のタイミングで直接プランジャーの押圧抵抗を確認することができるプランジャー押圧具を提供する。【解決手段】シリンジ用のプランジャー押圧具1であって、ハンドル部16は、本体部11に設けられたヒンジ部15を中心として、シリンジ装着部13に装着される外筒31方向および外筒31より離間方向に回動可能であり、かつ、外筒31より離間方向に回動させることにより、ハンドル部16全体をシリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2より上方に移動可能である。【選択図】 図12

Description

本発明は、シリンジのプランジャーを押圧するためのプランジャー押圧具に関するものである。
従来より、予め薬液等が充填されたシリンジ(プレフィルドシリンジ)が知られている。そのようなプレフィルドシリンジは、薬液が充填された外筒と、外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、ガスケット移動用のプランジャーとを備えている。プレフィルドシリンジには粘性の高い薬液が充填されている場合があり、プランジャーを押圧する際に大きな抵抗が生じる。
これに対し、てこの原理を利用してプランジャーの押圧を補助するためのデバイスが種々開示されている。例えば、特表2018-507087号公報(特許文献1)に開示される注入デバイスは、シリンジ及びプランジャを保持するハウジングと、ハウジングに保持されるトリガと、トリガと連通するカムを含むレバーとを備える。カムは、シリンジのフランジと連通する。シリンジから流体を吐出するためのトリガの作動に応答して、カムの上側端部がシリンジの吐出端部に向かって長手方向に移動する。それによりシリンジのプランジャ(と一体的に設けられたピン)を直線的に並進させて、シリンジから流体を吐出させる。なお、トリガとレバーとは一体的に構成されており、それらはトリガとレバーとの間に設けられた枢動点(トリガピボット)を中心に回動するように構成されている。
特表2018-507087号公報
プレフィルドシリンジには様々な薬液が充填され、その粘度等の特性はそれぞれ異なる。また、場合によっては、薬液を極めて限定された特定の対象(部位)へ注入することが必要であり、ある所定の薬液が所望の対象に注入されているかを、直接プランジャーを押圧した際に操作者が感じる抵抗によって確認したいという要望がある。
これに対し、特許文献1のようなデバイスでは、薬液の注入のためにシリンジを注入デバイスに取り付けてしまうと、プランジャーを直接押圧することは不可能である。また、操作の途中でシリンジを注入デバイスから取り外すことも困難である。さらに、薬液や操作者に対応したプランジャー押圧抵抗の調整も困難である。
本発明の目的は、プランジャー押圧時の抵抗を所望の程度に調整でき、かつ、操作中に任意のタイミングで直接プランジャーの押圧抵抗を確認することができるプランジャー押圧具を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 外筒と、前記外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、ガスケット移動用のプランジャーとを備えるシリンジ用のプランジャー押圧具であって、
前記プランジャー押圧具は、前記外筒にて前記シリンジを装着可能なシリンジ装着部を備えるグリップ部と、前記グリップ部の上部から後方に延びる延出部と、前記延出部の後部に設けられたヒンジ部とを備える本体部と、前記ヒンジ部に回動可能に保持されたハンドル部とを備え、
前記ハンドル部は、装着された前記シリンジの前記プランジャーの後端部への当接部と、前記当接部より下方に延びる操作部とを備え、さらに、
前記ハンドル部は、前記ヒンジ部を中心として、前記シリンジ装着部に装着される前記外筒方向および前記外筒より離間方向に回動可能であり、かつ、前記外筒より離間方向に回動させることにより、前記ハンドル部全体を前記シリンジ装着部に装着される前記外筒の中心軸の延長線より上方に移動可能であるプランジャー押圧具。
(2) 前記プランジャー押圧具は、前記ハンドル部全体を前記外筒の中心軸の延長線より上方に移動させた状態において、前記ハンドル部を一時的に回動不能に保持するストッパ機構を備える上記(1)に記載のプランジャー押圧具。
(3) 前記プランジャー押圧具は、前記ハンドル部を前記外筒より離間方向に回動させることにより、前記ハンドル部全体を前記延出部の上部に移動可能である上記(1)または(2)に記載のプランジャー押圧具。
(4) 前記当接部は、前記ヒンジ部の中心軸とほぼ平行に延びる線状頂部を備えている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のプランジャー押圧具。
本発明のプランジャー押圧具は、ハンドル部を、ヒンジ部を中心として、シリンジ装着部に装着される外筒より離間方向に回動することにより、ハンドル部全体をシリンジ装着部に装着される外筒の中心軸の延長線より上方に移動可能である。そのため、操作中に任意のタイミングで、ハンドル部全体をシリンジ装着部に装着される外筒の中心軸の延長線より上方に移動して、プランジャーの後端部を押圧可能な状態で露出させることができる。これにより、操作中において任意のタイミングで、直接プランジャーを押圧することができる。また、シリンジの交換も容易である。
図1は、シリンジが装着された本発明の実施例のプランジャー押圧具の正面図であり、プランジャー押圧具の作用を説明するための説明図(操作開始時)である。 図2は、図1に示したプランジャー押圧具の左側面図である。 図3は、図1に示したプランジャー押圧具の右側面図である。 図4は、図1に示したプランジャー押圧具の平面図である。 図5は、図1に示したプランジャー押圧具の底面図である。 図6は、図2におけるA-A断面図である。 図7は、図6におけるB部拡大図である。 図8は、図1に示したプランジャー押圧具の斜視図である。 図9は、図1に示したプランジャー押圧具の他の斜視図である。 図10は、本発明のプランジャー押圧具の作用を説明するための説明図(操作中)である。 図11は、本発明のプランジャー押圧具の作用を説明するための説明図(操作完了時)である。 図12は、本発明のプランジャー押圧具の作用を説明するための説明図である。 図13は、本発明のプランジャー押圧具の作用を説明するための説明図である。 図14は、シリンジが装着された本発明の他の実施例のプランジャー押圧具の正面図であり、プランジャー押圧具の作用を説明するための説明図(操作開始時)である。 図15は、図14に示したプランジャー押圧具の作用を説明するための説明図(操作中)である。 図16は、図14に示したプランジャー押圧具の作用を説明するための説明図(操作完了時)である。 図17は、図14に示したプランジャー押圧具の操作中の当接部の軌跡を説明するための拡大説明図である。 図18は、本発明の別の実施例のプランジャー押圧具の操作中の当接部の軌跡を説明するための拡大説明図である。 図19は、シリンジが装着された本発明のさらに他の実施例のプランジャー押圧具の正面図である。
本発明のプランジャー押圧具を図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明のプランジャー押圧具1は、外筒と、外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、ガスケット移動用のプランジャーとを備えるシリンジ用のプランジャー押圧具である。
図1ないし図9には、プランジャー押圧具1にシリンジ3が取り付けられた状態の正面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図、断面図および斜視図が、それぞれ示されている。なお、本実施形態においては、図1における上下方向を上下方向、左右方向を前後方向(左方を前方、右方を後方)として説明するが、これは必ずしもプランジャー押圧具1の操作状態を規定するものではない。
本発明のプランジャー押圧具1は、外筒31と、外筒31内に摺動可能に収納されたガスケット35と、ガスケット移動用のプランジャー36とを備えるシリンジ3用のプランジャー押圧具1である。プランジャー押圧具1は、外筒31にてシリンジ3を装着可能なシリンジ装着部13を備えるグリップ部12と、グリップ部12の上部から後方に延びる延出部14と、延出部14の後部に設けられたヒンジ部15とを備える本体部11と、ヒンジ部15に回動可能に保持されたハンドル部16とを備える。ハンドル部16は、装着されたシリンジ3のプランジャー36の後端部(押圧部36b)への当接部17と、当接部17より下方に延びる操作部18とを備える。ハンドル部16は、ヒンジ部15を中心として、シリンジ装着部13に装着される外筒31の方向(外筒方向)および外筒31より離間方向に回動可能であり、かつ、外筒31より離間方向に回動させることにより、ハンドル部16全体をシリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2より上方に移動可能なものとなっている。
プランジャー押圧具1は、本体部11とハンドル部16とを備える。
プランジャー押圧具1の本体部11は、シリンジ装着部13を備えるグリップ部12と、グリップ部12の上部から後方に延びる延出部14と、延出部14の後部に設けられたヒンジ部15とを備える。
グリップ部12は略棒状である。グリップ部12の上部(グリップ部12の長手方向中央よりも上側の部分)には、円筒状のシリンジ装着部13が設けられている。シリンジ装着部13は、装着した外筒31の回転、離脱を規制するものであることが好ましい。この実施例では、シリンジ装着部13は、その内径が、後述するシリンジ3の外筒31の外径と同等ないしは僅かに大きくされている。また、シリンジ装着部13の後部の内周面には、内方に向かって僅かに突出する環状の微小凸部13aが形成されており、後述するシリンジ3の外筒31の外周面に設けられた微小凹部31aと係合する。この実施例では、シリンジ装着部13に装着された外筒31は、回転および離脱が規制される。なお、シリンジ装着部としては、その後端面にシリンジの外筒のフランジ部の先端面が当接するタイプであってもよい。
シリンジ装着部13の内径は、15~32mmが好ましい。また、シリンジ装着部13の長さは、5~50mmであることが好ましい。シリンジ装着部13は、若干後端側に向かって拡径するものであることが好ましい。
本体部11は、グリップ部12において、また、グリップ部12とシリンジ装着部13との境界部において、使用時に変形しないことが好ましい。このため、本体部11は、金属材料、硬質樹脂により形成することが好ましい。
グリップ部12は、操作者が握り易い形状であることが好ましい。この実施例では、グリップ部12は、グリップ部12のシリンジ装着部13よりも下側部分の両側に、その断面積が前方に向かって漸減するように傾斜面12a、12bを備えている。また、グリップ部12の下端部は、後述するハンドル部16の下端部と同等の位置まで延びていることが好ましい。なお、グリップ部12は、シリンジ装着部13から下方に延びる部分を操作者が握ることを想定しているが、これに限られず、シリンジ装着部13を挟むように、さらにはシリンジ装着部13より上方に延びる部分を操作者が握るように構成してもよい。
この実施例では、延出部14は、グリップ部12と一体に形成されており、グリップ部12の上部から後方に延びている。なお、一体物ではなく、別部材である延出部の先端部を、グリップ部の上端部に固定したものであってもよい。この実施例では、延出部14は、グリップ部12の上端に位置するシリンジ装着部13より上方に延びる部分を備える。この上方に延びる部分は、シリンジ装着部13と同じ幅に形成されている。延出部14は、上記の上方に延びる部分の上端より、後方に延びる部分を備えている。この実施例では、延出部14における上記の上方に延びる部分と後方に延びる部分とのなす角が略直角とされている。延出部14の後部、具体的には、後端部に、ヒンジ部15が設けられている。延出部14の両外側面には、それぞれ係止凹部14aが形成されている。2つの係止凹部14a、14aは、それぞれ、後述するハンドル部16のアーム部19、19に形成された係止凸部19a、19aと嵌合可能な形状とされている。
ヒンジ部15は、取り付けられるハンドル部16をヒンジ部15の回転軸:A1を中心に回動可能に支持するための構造を備えており、公知の軸受やベアリング等を用いた機構が用いられる。ヒンジ部15により、プランジャー押圧具1の本体部11に、ハンドル部16が回動可能に取り付けられている。ヒンジ部15は、シリンジ装着部13の中心軸の延長線より、所定長上方に位置し、かつ、シリンジ装着部13の後端より、所定長後方に位置している。ヒンジ部15は、シリンジ装着部13の後端の後方斜め上方に位置している。ヒンジ部15とシリンジ装着部13の中心軸の延長線間の距離は、25~60mm程度が好ましい。
ハンドル部16は、略湾曲棒状体である。ハンドル部16は、その上部に形成された2本のアーム部19、19にて、ヒンジ部15に取り付けられている。2本のアーム部19、19の間の距離は、延出部14の幅よりも大きいものとなっている。アーム部19、19の間には、幅寸法(図3における左右方向の寸法)が延出部14よりも大きい干渉回避切欠部20が形成されている。ハンドル部16は、干渉回避切欠部20が形成されている部分に、延出部14の後端部が進入可能となっており、延出部14と干渉しない。これにより、ハンドル部16は、シリンジ3の外筒31より離間方向(図1における反時計回り方向)に、十分に回動することができる。
アーム部19、19の各内側面(2つのアーム部19、19の互いに対向する面)には、それぞれ係止凸部19aが設けられている。2つの係止凸部19a、19aは、それぞれ、上述した延出部14に形成された係止凹部14a、14aと嵌合可能な形状とされている。
さらに、本実施形態のプランジャー押圧具1は、図13に示されるように、ハンドル部16を外筒31より離間方向に回動させることにより、ハンドル部16全体を延出部14の上部に移動可能である。言い換えれば、プランジャー押圧具1では、干渉回避切欠部20は、ハンドル部16全体が延出部14の上部に移動するまでの間、ハンドル部16と延出部14とが干渉しない大きさで形成されている。これにより、特に、グリップ部12のシリンジ装着部13の下方に延びる部分を握って操作することを前提とした本実施形態のプランジャー押圧具1において、操作者が直接プランジャー36を押圧する際に、よりハンドル部16が妨げとなり難く、作業性が向上する。
なお、本実施形態のプランジャー押圧具1では、図13に示された状態において、干渉回避切欠部20底面(アーム部19、19の基端を繋ぐ面)が、延出部14の上面と接触(面接触)することにより、ハンドル部16の外筒31より離間方向のこれ以上の回動が規制されている。
また、本実施形態においては、ハンドル部16の全体が、ヒンジ部15(延出部14の後部)よりも前方まで移動するようになっている。そのため、操作者がプランジャー36を後方から直接押圧する際に、ハンドル部16がより一層邪魔になり難くなっている。
具体的には、この実施例のハンドル部16は、図13に示すように、ハンドル部16が、グリップ部12と当接する状態(破線状態)から、延出部14に乗り上げた状態となるまで、ヒンジ部15を中心として、回動可能となっている。なお、ハンドル部16は、少なくとも、図12に示すように、ハンドル部の下端が、装着されるシリンジの最上部の水平延長線(図12に示すものでは、外筒のフランジ部34およびプランジャーの押圧部36bの両者の上端の水平延長線)を越える位置まで、回動可能であることが好ましい。このようなものであれば、プランジャの押圧部36bの直接的押圧(図中、白抜き矢印:F)や、シリンジ3の着脱が容易である。
この実施例では、ハンドル部16は、図13に示すように、ハンドル部16が、グリップ部12と当接する状態(破線状態)から、約270度(角度R)、ヒンジ部15を中心として、回動可能となっている。なお、ハンドル部16は、ハンドル部16が、グリップ部12と当接する状態(破線状態)から、約100度以上、ヒンジ部15を中心として、回動可能であることが好ましい。
この実施例のプランジャー押圧具1は、図13に示される状態において、延出部14に形成された係止凹部14a、14aと、ハンドル部16の2つアーム部19に形成された係止凸部19a、19aとが嵌合されることにより、ハンドル部16の回動が一時的に不可能とされている。すなわち、本実施形態においては、係止凹部14aと係止凸部19aとによって、ハンドル部16全体を外筒31中心軸の延長線:A2より上方(ここでは、延出部14の上部)に移動させた状態において、ハンドル部16を一時的に回動不能に保持するストッパ機構が構成されている。これにより、ハンドル部16を外筒31より離間方向において外筒31の中心軸の延長線:A2より上方の所望の位置まで回動させた上で、操作者が、プランジャー36を後方から直接押圧する際に、ハンドル部16を当該位置において保持する必要がなくなり、プランジャー36の押圧に集中できる。
ハンドル部16の中間部分(ここでは、ハンドル部16の長手方向中央よりも上側の部分)には、当接部17が形成されている。当接部17は、シリンジ装着部13にシリンジ3が保持された状態において、プランジャー36の後端部(押圧部36b)に当接可能である。
本発明のプランジャ押圧具1では、当接部17は、ヒンジ部15を中心として、シリンジ装着部13に装着される外筒31方向に回動可能であり、かつ、後述する図10に示すように、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2上もしくは若干その下方に位置するものとなっている。図1に示す状態(プランジャー36の押圧操作前に当接部17をプランジャー36の後端部(押圧部36b)に当接させた状態)では、当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の実質的に延長線(A2)上に位置するものとなっている。
本実施形態では、当接部17は、その上部と下部にそれぞれ凹部17a、17bを備え、中央部にヒンジ部15の回転軸:A1とほぼ平行(図1における紙面垂直方向)に延びる線状頂部17cを備える。当接部17は、ヒンジ部15の回転軸:A1とほぼ平行に延びる線状頂部17cを備えている。
このため、プランジャー押圧中において、ハンドル部の回動中心となるヒンジ部(支点)とプランジャー押圧力が作用するハンドル部の当接部とプランジャーの後端部との当接部分(作用点)間の距離が略一定に維持される。よって、プランジャー押圧中の押圧抵抗の変化を抑制できる。
凹部17aは、線状頂部17cを頂点とする上部側傾斜面を備える。凹部17bは、線状頂部17cを頂点とする下部側傾斜面を備える。当接部17は、ハンドル部16の回動により、ヒンジ部15の中心軸:A1を中心とし、当接部17とヒンジ部15の中心軸:A1間の距離を半径とする円弧上を移動する。同様に、線状頂部17cも、ヒンジ部15の中心線と平行な状態を維持したまま、ハンドル部16の回動により、ヒンジ部15の中心軸:A1を中心とし、線状頂部17cとヒンジ部15の中心軸:A1間の距離を半径とする円弧上を移動する。
ハンドル部16は、当接部17より下方に延びる操作部18を備える。言い換えれば、ハンドル部16においては、ヒンジ部15への取り付け箇所から見て同じ方向に、当接部17と操作部18とがその順で形成されている。なお、プランジャー36の押圧抵抗をより低減させるという観点から、当接部17(線状頂部17c)と操作部18の下端間の距離は、ヒンジ部15の回転軸:A1と当接部17(線状頂部17c)間の距離より長いことが好ましい。
このようにすることにより、ハンドル部を外筒方向に回動する、すなわち、ハンドル部の操作部を当接部が外筒方向に回動するように押圧することにより、プランジャーを直接押圧するよりも小さな力で、プランジャーを外筒方向に移動させることができる。言い換えれば、プランジャーの押圧抵抗を低減することができる。また、操作部の押圧方向とプランジャーの押圧(移動)方向が一致するため操作性がよい。さらに、操作部において操作者が押圧する位置を任意に選択することにより、押圧抵抗を所望の程度に調整(低減)することができる。
また、当接部17(線状頂部17c)と操作部18の下端間の距離は、ヒンジ部15の回転軸:A1と当接部17(線状頂部17c)間の距離の2倍以上であることが好ましく、4倍以上であることがより好ましい。ここでは、図1に示すように、当接部17と操作部18の下端間の距離:D2は、ヒンジ部15の回転軸:A1と当接部17間の距離の:D1の約4倍となっている。また、操作部18は、当接部17から下端側にいくに従い後方(外筒31より離間方向)に湾曲している。ハンドルは、上記のように湾曲していることが好ましいが、直線状のものであってもよい。
プランジャー押圧具1に装着されるシリンジ3は、円筒形状の外筒31と、外筒31内に摺動可能に収納されたガスケット35と、ガスケット35を移動させるためのプランジャー36とを備える。
具体的には、外筒31は、ガスケット35を液密かつ摺動可能に収納する略筒状の部材である。外筒31の先端部には小径のノズル部33が設けられており、外筒31の先端側部分はノズル部33に向かって縮径するテーパ形状となっている。外筒31の後端部にはフランジ34が設けられている。フランジ34は、外筒31の後端全周より垂直方向に突出するように形成された円弧状外縁を有する。また、外筒31の後部の外周面には、上述したシリンジ装着部13に形成された微小凸部13aと係合可能な、環状の微小凹部31aが形成されている。
ガスケット35は、弾性を有するゴムや合成樹脂からなる。ガスケット35は、図6に示されるように、ほぼ同一外径にて延びる略筒状の本体部35aと、本体部35aより先端方向に延びるテーパ状の閉塞部35bとを備える。本体部35aの外側面は、外筒31の内面に液密に接触する。ガスケット35の閉塞部35bは、外筒31の先端内面に当接した時に、両者間に極力隙間を形成しないように、外筒31の先端内面形状に対応した形状(テーパ形状)となっている。
プランジャー36は、硬質もしくは半硬質樹脂からなる。この実施例では、プランジャー36は、断面十字状に形成されたシャフト部36aと、その後端に設けられた円盤状の押圧部36bを備えている。シャフト部36aの先端はガスケット35に装着されている。ガスケット35はプランジャー36と一体になって移動する。
外筒31内において、外筒31とガスケット35とにより形成される空間内には、予め薬液37が充填されている。すなわち、本実施形態において用いられるシリンジ3は、いわゆるプレフィルドシリンジである。シリンジ3においては、プランジャー36を外筒方向に押圧することによって、プランジャー36およびガスケット35がシリンジ3の先端側に移動し、外筒31の先端部に設けられたノズル部33から薬液37が吐出される。
外筒31内において、外筒31とガスケット35とにより形成される空間内に充填される薬液37として、高粘度の薬液、特に、5[mPa・s]以上の粘度である薬液が充填されている場合に、本発明のプランジャー押圧具は、有効である。そのような薬液としては、例えば、ヒアルロン酸溶液、高粘度抗癌剤、高粘度生物学的製剤、造影剤などの医療用液体が挙げられる。
このようなシリンジ3が、プランジャー押圧具1のシリンジ装着部13に取り付けられる。具体的には、シリンジ3は、シリンジ装着部13の後方から挿入され、外筒31が長手方向にある程度の幅をもってシリンジ装着部13に保持される。このとき、図7に示されるように、シリンジ装着部13の内周面に設けられた微小凸部13aと、シリンジ3の外筒31の外周面に設けられた微小凹部31aとが係合することで、シリンジ3がより強固に、特に前後方向へ移動不能に保持される。また、シリンジ3のプランジャー押圧具1への取り付け状態においては、外筒31のフランジ34の前端面が、シリンジ装着部13の後端面とほぼ接触するようになっている。
続いて、プランジャー押圧具1の操作時(プランジャー36の押圧時)の作用について、図1、図10ないし図13を用いて説明する。
まず、ハンドル部16を外筒31の方向(外筒方向)に回動させる場合について説明する。
図1には、プランジャー押圧具1の操作開始時(プランジャー36の押圧開始時)の状態が示されている。このとき、ハンドル部16の当接部17は、プランジャー36の押圧部36bに当接している。より詳細には、当接部17の線状頂部17cが押圧部36bの後端面に線状に当接している。ここでは、当接部17(線状頂部17cと押圧部36bとの当接部分)が、上下方向において、外筒31の中心軸の延長線:A2上にある。また、図1に示す状態では、当接部17の凹部17aの上部傾斜面が、プランジャー36の押圧部36bに実質的に当接している。
この状態で、操作者は、グリップ部12を握ってプランジャー押圧具1を所望の位置に保持する。そして、ハンドル部16の操作部18の任意の位置を外筒方向に押圧することにより、当接部17がヒンジ部15を中心として、外筒方向に回動する。これに伴い、プランジャー36(およびガスケット35)が外筒方向に向かって移動し、シリンジ3に充填された薬液37がノズル部33から吐出される。
図10には、プランジャー押圧具1の操作中(プランジャー36の押圧中)において、当接部17が、ヒンジ部15の直下(具体的には、鉛直下方)に位置したときの状態が示されている。このとき、ハンドル部16の当接部17は、シリンジ装着部13に装着された外筒31の中心軸の延長線(シリンジ装着部13の中心軸の延長線もこれと実質的に一致する):A2の下方に位置している。すなわち、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2の若干下方に位置するものとなっている。
ここで、当接部17と外筒31の中心軸の延長線:A2間の距離:D3は、外筒31の内径の1/2以下(外筒31の内腔後端部の半径以下)となっている。言い換えれば、図1に示す状態から図10に示す状態さらには図11に示す状態に至るまで、当接部17は、外筒31の中心軸の実質的に延長線上からその下方かつ、外筒31の内径の1/2に対応する範囲内を移動する。
図11には、プランジャー押圧具1の操作完了時(プランジャー36の押圧完了時)の状態が示されている。このとき、プランジャー36の先端に装着されたガスケット35の閉塞部35bが外筒31の先端内面に当接することで、プランジャー36の外筒方向への移動が終了し、シリンジ3に充填された薬液37が吐出され切っている。
また、このとき、ハンドル部16の操作部18の前面が、グリップ部12の後面に当接ないしは僅かに隙間を隔てる程度に近接している。場合によっては、ガスケット35の閉塞部35bが外筒31の先端内面に当接する前に、ハンドル部16とグリップ部12とを当接させるように構成して、プランジャー押圧具1の操作完了を規定してもよい。
本実施形態においては、図11に示されるように、プランジャー押圧具1の操作中(図11に操作開始時点のハンドル部16を破線にて示す)の当接部17(線状頂部17c)の軌跡:Tは、ヒンジ部15(回転軸:A1)を中心とした円弧の一部となっている。ここで、上下方向に着目した当該軌跡:Tは、操作開始時(図1)において最上位置を取り、ヒンジ部15の直下位置(図10)において最下位置を取るが、当該軌跡:Tは、上下方向において、外筒31の内径の1/2に対応する範囲内に収まっている。このような構成により、プランジャー36に対して外筒31の中心軸線方向により均一に押圧力を加えることができる。すなわち、本発明においては、プランジャー押圧具1の操作中の当接部17の軌跡:Tが、上下方向において外筒31の内径の1/2に対応する範囲内に収まっていることが好ましく、さらに、当該軌跡:Tが、外筒31の中心軸の延長線:A2から内径の30%以内の範囲に収まっていることがより好ましい。
ここで、本発明のプランジャー押圧具1は、いわゆる「第2種てこ」の構造を備えるものということができる。すなわち、支点[ヒンジ部15(回転軸:A1)]から見て作用点(当接部17)と力点(操作部18)とがその順で同じ方向に位置しており、力点における力の向きと作用点における力の向きとが一致する。そのため、薬液37が充填されたシリンジ3のプランジャー36を押圧するという極めて精密性が要求される動作に対して、違和感が少ない。
これに対し、例えば、上述の特許文献1等に開示されているプランジャー押圧具は、作用点と力点とが支点を挟んで反対側に位置する、いわゆる「第1種てこ」の構造を備えており、力点における力の向きと作用点における力の向きとが反転していることによる違和感を感じることがある。
本実施形態のプランジャー押圧具1は、ハンドル部16が、プランジャー36の後端部に設けられた押圧部36bに当接可能な当接部17(線状頂部17c)と、当接部17より下方に延びる操作部18とを備え、当接部17と操作部18の下端間の距離:D2は、ヒンジ部15の回転軸:A1と当接部17間の距離:D1よりも長く、さらに、当接部17は、ヒンジ部15(回転軸:A1)を中心として、シリンジ装着部13に装着される外筒方向に回動可能である。
このような構成では、操作部18を、当接部17が外筒方向に回動するように押圧することにより、当接部17と当接するプランジャー36をより小さな力で外筒方向に押圧することができる。言い換えれば、プランジャー36の押圧抵抗を低減することができる。また、操作部18の押圧方向とプランジャー36の押圧(移動)方向が一致するため操作性がよい。さらに、操作部18において、操作者が押圧位置を任意に選択することにより、押圧抵抗を所望の程度に調整することができる。加えて、プランジャー36の押圧中において、支点(ヒンジ部15(回転軸:A1))と作用点(当接部17とプランジャー36の押圧部36bとの当接部分)との距離:D1が略一定に維持されるため、プランジャー36の押圧中の抵抗の変化を抑制できる。
また、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2上もしくは若干その下方に位置する。そのため、プランジャー36の押圧中の全範囲に亘り作用点(当接部17とプランジャー36の押圧部36bとの当接部分)が、上下方向において外筒31の中心軸の延長線:A2からずれる量が、できるだけ小さくなる。そのため、プランジャー36に対して外筒の中心軸線方向に略均一に押圧力を加えることができる。
本実施形態のプランジャー押圧具1においては、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2の若干下方に位置し、かつ、当接部17は、ヒンジ部15の直下位置から、外筒より離間方向に移動することにより、外筒31の中心軸の延長線:A2を横切るものである。そのため、プランジャー36の押圧中の全範囲に亘り作用点(当接部17とプランジャー36の押圧部36bとの当接部分)が、外筒31の中心軸の延長線:A2からずれる量が、より小さくなる。そのため、プランジャー36に対して外筒の中心軸線方向により均一に押圧力を加えることができる。線状頂部17cの長さは、使用されるシリンジのプランジャの押圧部の36bの水平方向最長部より長いこと、具体的には、プランジャの押圧部36bの直径より長いことが好ましい。
また、本実施形態のプランジャー押圧具1においては、当接部17は、ヒンジ部15の回転軸:A1とほぼ平行に延びる線状頂部17cを備えており、かかる線状頂部17cがプランジャー36の押圧部36bに対して線状に当接する。そのため、当接部17と押圧部36bとがある一点で当接する場合に比べて、当接部位に過剰な応力が掛かることを回避できる。また、プランジャー36の押圧中の全範囲に亘り、支点(ヒンジ部15の回転軸:A1)と作用点(線状頂部17c)間の距離が変化しないため、押圧抵抗の変化がより一層抑制される。
さらに、本実施形態のプランジャー押圧具1においては、当接部17と操作部18の下端間の距離は、ヒンジ部15の回転軸:A1と当接部17間の距離より長く、約4倍とされている。そのため、操作部18において操作者が押圧位置を任意に選択することにより、押圧抵抗を所望の程度に調整することができ、特に、十分に押圧抵抗を低減することができる。
次に、ハンドル部16を外筒31より離間方向に回動させる場合について説明する。
図12には、プランジャー押圧具1のハンドル部16を外筒31より離間方向に回動して、ハンドル部16全体をシリンジ装着部13に装着された外筒31の中心軸の延長線:A2より上方に移動した状態が示されている。すなわち、プランジャー押圧具1は、ハンドル部16を外筒31より離間方向に回動させることにより、ハンドル部16を外筒31の中心軸の延長線:A2より上方に移動可能である。言い換えれば、プランジャー押圧具1では、干渉回避切欠部20は、ハンドル部16が外筒31の中心軸の延長線:A2より上方に移動するまでの間、ハンドル部16と延出部14とが干渉しない大きさで形成されている。このような状態では、プランジャー36の後部(押圧部36b)が、操作者が押圧可能な状態で露出され、操作者は、図中に白抜き矢印:Fで示されるように、プランジャー36を直接押圧することができる。そのため、上記したプランジャー36の押圧操作中であっても、操作者は、任意のタイミングで、直接プランジャー36を押圧することができる。
さらに、本実施形態のプランジャー押圧具1は、図13に示されるように、ハンドル部16を外筒31より離間方向に回動させることにより、ハンドル部16全体を延出部14の上部に移動可能である。言い換えれば、プランジャー押圧具1では、干渉回避切欠部20は、ハンドル部16全体が延出部14の上部に移動するまでの間、ハンドル部16と延出部14とが干渉しない大きさで形成されている。これにより、特に、グリップ部12のシリンジ装着部13の下方に延びる部分を握って操作することを前提とした本実施形態のプランジャー押圧具1において、操作者が直接プランジャー36を押圧する際に、よりハンドル部16が妨げとなり難く、作業性が向上する。
なお、本実施形態のプランジャー押圧具1では、図13に示された状態において、干渉回避切欠部20底面(アーム部19、19の基端を繋ぐ面)が、延出部14の上面と接触(面接触)することにより、ハンドル部16の外筒31より離間方向のこれ以上の回動が規制されている。
また、本実施形態においては、ハンドル部16の全体が、ヒンジ部15(延出部14の後部)よりも前方まで移動するようになっている。そのため、操作者がプランジャー36を後方から直接押圧する際に、ハンドル部16がより一層邪魔になり難くなっている。
プランジャー押圧具1は、図13に示される状態において、延出部14に形成された係止凹部14a、14aと、ハンドル部16の2つアーム部19に形成された係止凸部19a、19aとが嵌合されることにより、ハンドル部16の回動が一時的に不可能とされている。すなわち、本実施形態においては、係止凹部14aと係止凸部19aとによって、ハンドル部16全体を外筒31中心軸の延長線:A2より上方(ここでは、延出部14の上部)に移動させた状態において、ハンドル部16を一時的に回動不能に保持するストッパ機構が構成されている。これにより、ハンドル部16を外筒31より離間方向において外筒31の中心軸の延長線:A2より上方の所望の位置まで回動させた上で、操作者が、プランジャー36を後方から直接押圧する際に、ハンドル部16を当該位置において保持する必要がなくなり、プランジャー36の押圧に集中できる。
なお、上記の各実施形態では、ハンドル部16全体を外筒31の中心軸の延長線:A2より上方に移動させた1つの状態において、ハンドル部16を一時的に回動不能に保持するストッパ機構を備えることとしたが、これに限られるものではない。たとえば、係止凹部14aおよび係止凸部19aをハンドル部16の回動方向に複数設けて、ハンドル部16全体を外筒の中心軸の延長線:A2より上方に移動させた状態(図12相当)において保持する(第1段階保持)とともに、ハンドル部16全体を延出部14の上部に移動させた状態(図13相当)において保持する(第2段階保持)ようにしてもよい。
また、ストッパ機構についても、係止凹部14aと係止凸部19aとによるものに限られず、たとえば、支え棒を用いたもの等、公知の機構を適宜用いることができる。
なお、上記の各実施形態では、ハンドル部16を外筒31より離間方向に回動した際のハンドル部16と延出部14との干渉を回避するために、ハンドル部16に干渉回避切欠部20が設けられていたが、これを延出部14に設けてもよい。たとえば、延出部14の後部側部分を2つのアーム部によって構成し、その間にハンドル部16(の上端部分)が進入可能な切欠部を設けてもよい。
また、シリンジ3はプランジャー押圧具1(シリンジ装着部13)の後方から挿入して装着するものに限られず、例えば、シリンジ装着部13の側部に所定の開口を設け、そこからシリンジ3を装着するようにしてもよい。
また、本発明のプランジャー押圧具としては、図14ないし図17に示すようなプランジャー押圧具1aであってもよい。
この実施例のプランジャー押圧具1aと上述したプランジャー押圧具1との相違点は、ハンドル部16における当接部17の位置のみであり、他の部分については、ほぼ共通する構成を備える。具体的には、この実施例のプランジャー押圧具1aにおいては、ヒンジ部15の回転軸:A1と当接部17(線状頂部17c)間の距離が、先の実施例のプランジャー押圧具1の場合よりも短い。以下、プランジャー押圧具1aについて、先の実施例のプランジャー押圧具1と共通する構成には同一の符号を付すとともに説明を省略し、当接部17の位置の違いに関連する構成についてのみ、説明する。
プランジャー押圧具1aは、図14に示す状態[プランジャー36の押圧操作前に当接部17(線状頂部17c)をプランジャー36の後端部(押圧部36b)に当接させた状態]で、当接部17が、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2よりも上方に位置するものとなっている。
プランジャー押圧具1aでは、当接部17(線状頂部17c)は、ヒンジ部15を中心として、シリンジ装着部13に装着される外筒31方向に回動可能であり、かつ、図15に示すように、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2の下方に位置するものとなっている。
プランジャー押圧具1aの操作時(プランジャー36の押圧時)の作用について、図14、図15、および図16を用いて説明する。
図14には、プランジャー押圧具1aの操作開始時(プランジャー36の押圧開始時)の状態が示されている。このとき、ハンドル部16の当接部17(線状頂部17c)は、プランジャー36の押圧部36bに当接している。ここでは、当接部17(線状頂部17cと押圧部36bとの当接部分)は、上下方向において、外筒31の中心軸の延長線:A2よりも上方に位置する。
図15には、プランジャー押圧具1aの操作中(プランジャー36の押圧中)において、当接部17が、ヒンジ部15の直下(具体的には、鉛直下方)に位置したときの状態が示されている。このとき、ハンドル部16の当接部17は、シリンジ装着部13に装着された外筒31の中心軸の延長線(シリンジ装着部13の中心軸の延長線もこれと実質的に一致する):A2の若干下方に位置する。
図15には、図14に示す状態から図15に示す状態に至るまでの当接部17の軌跡:Ta1が示されている。図15の軌跡Ta1に示すように、図14から図15に至る間に、当接部17は、外筒31の中心軸の延長線:A2を横切る。すなわち、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2の若干下方に位置し、かつ、当接部17は、ヒンジ部15の直下位置から、外筒31より離間方向(後方)に移動させることにより、外筒31の中心軸の延長線:A2を横切るものである。
図16には、プランジャー押圧具1aの操作完了時(プランジャー36の押圧完了時)の状態が示されている。このとき、当接部17(線状頂部17cと押圧部36bとの当接部分)が、上下方向において、外筒31の中心軸の延長線:A2の僅かに上方に位置している。
図16中、プランジャー押圧具1の操作中の当接部17の軌跡:Ta2に示されるように、当接部17は、ヒンジ部15の直下位置から外筒方向に移動した位置(図中、Yで示す点)において、外筒31の中心軸の延長線:A2を横切っている。すなわち、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2の若干下方に位置し、かつ、当接部17は、ヒンジ部15の直下位置から、外筒方向(前方)に移動することにより、外筒31の中心軸の延長線:A2を横切るものである。
プランジャー押圧具1a操作時全体を通しての当接部17(線状頂部17c)の軌跡:Ta(上記した軌跡:Ta1と軌跡:Ta2とを合わせたもの)を、図17に示す。図17に示されるように、ヒンジ部15の直下に位置したときの当接部17は、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2の若干下方に位置し、かつ、当接部17は、ヒンジ部15の直下位置から、外筒方向に移動することにより、外筒31の中心軸の延長線:A2を第1の点:Xにて横切るものであり、かつ、当接部17は、ヒンジ部15の直下位置から、外筒31より離間方向に移動することにより、外筒31の中心軸の延長線:A2を第2の点:Yにて横切るものである。なお、第1の点:Xと第2の点:Y間の距離:Lは、5~100mmであることが好ましく、より好ましくは20~70mmである。
この実施形態のプランジャー押圧具1aにおいては、プランジャー押圧具1a操作時全体を通しての当接部17(線状頂部17c)の軌跡:Taが、シリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2の近傍を通る、言い換えれば、上下方向における当接部17(線状頂部17c)と外筒31の中心軸の延長線:A2間の距離がプランジャー押圧具1a操作時全体を通して小さくなるため、より一層均一に、プランジャー36に対して外筒31の中心軸線方向に押圧力を加えることができる。
また、本発明のプランジャー押圧具は、図18に示すようなプランジャー押圧具1bであってもよい。図18には、プランジャー押圧具1b操作時全体を通しての当接部17(線状頂部17c)の軌跡:tが示されている。ここでは、前後方向において、操作開始時の当接部17とヒンジ部15の回転軸:A1(図中、A1を通り鉛直方向に延びる仮想線:a)間の距離:s1と、ヒンジ部15の回転軸:A1(仮想線:a)と操作完了時の当接部17間の距離:s2とが等しくなっている。さらに、ここでは、上下方向において、当接部17の最上位置(操作開始時および完了時における位置)とシリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2間の距離:d1と、当接部17の最下位置(ヒンジ部15直下における位置)とシリンジ装着部13に装着される外筒31の中心軸の延長線:A2間の距離:d2とが等しくなっている。
このような構成によれば、プランジャー押圧具1b操作時の全範囲において、押圧抵抗の均一化を図ることができる。なお、このような構成を実現するためには、プランジャー押圧具を適切に設計することの他、使用するシリンジを適切に選択・設計することも考えられる。
また、上記の各実施形態では、当接部17が線状頂部17cを備えており、プランジャー押圧具の操作中において、かかる線状頂部17cがプランジャー36の押圧部36bと線状に当接していたが、これに限られるものではない。例えば、図19に示されるように、プランジャー押圧具1cの当接部17が湾曲凸部17dを備えており、かかる湾曲凸部17dが線状またはある一点においてプランジャー36の押圧部36bと当接するようになっていてもよい。この場合、プランジャー押圧具17cの操作中において、厳密に言えば、当接部17(湾曲凸部17dと押圧部36bとの当接部分)とヒンジ部15間の距離が僅かに変化するが、これは操作者が感じる押圧抵抗に大きな変化をもたらすものではない。
1 プランジャー押圧具
13 シリンジ装着部
14 延出部
16 ハンドル部
17 当接部
3 シリンジ
31 外筒
36 プランジャー

Claims (4)

  1. 外筒と、前記外筒内に摺動可能に収納されたガスケットと、ガスケット移動用のプランジャーとを備えるシリンジ用のプランジャー押圧具であって、
    前記プランジャー押圧具は、前記外筒にて前記シリンジを装着可能なシリンジ装着部を備えるグリップ部と、前記グリップ部の上部から後方に延びる延出部と、前記延出部の後部に設けられたヒンジ部とを備える本体部と、前記ヒンジ部に回動可能に保持されたハンドル部とを備え、
    前記ハンドル部は、装着された前記シリンジの前記プランジャーの後端部への当接部と、前記当接部より下方に延びる操作部とを備え、さらに、
    前記ハンドル部は、前記ヒンジ部を中心として、前記シリンジ装着部に装着される前記外筒方向および前記外筒より離間方向に回動可能であり、かつ、前記外筒より離間方向に回動させることにより、前記ハンドル部全体を前記シリンジ装着部に装着される前記外筒の中心軸の延長線より上方に移動可能であることを特徴とするプランジャー押圧具。
  2. 前記プランジャー押圧具は、前記ハンドル部全体を前記外筒の中心軸の延長線より上方に移動させた状態において、前記ハンドル部を一時的に回動不能に保持するストッパ機構を備える請求項1に記載のプランジャー押圧具。
  3. 前記プランジャー押圧具は、前記ハンドル部を前記外筒より離間方向に回動させることにより、前記ハンドル部全体を前記延出部の上部に移動可能である請求項1または請求項2に記載のプランジャー押圧具。
  4. 前記当接部は、前記ヒンジ部の中心軸とほぼ平行に延びる線状頂部を備えている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプランジャー押圧具。
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