JP2022067848A - 経鼻投与用医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】アトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、鼻炎、花粉症又は喘息等、肥満細胞が関連する疾患に対して、肥満細胞が関与するアレルギー性反応経路を阻害することで薬効を示す医薬組成物の提供。【解決手段】アンタラルミン等の、コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤を含む経鼻投与用医薬組成物。投与量として30~800μg/kg/日であることが好ましい。【選択図】なし

Description

特許法第30条第2項適用申請有り ▲1▼掲載年月日 令和2年6月3日 掲載アドレス https://cjda71.jp/program/program1011.pdf ▲2▼発行日 令和2年9月14日 刊行物名 第71回 日本皮膚科学会 中部支部学術大会 プログラム・抄録集 日本皮膚科学会発行、第43頁及び第152頁 ▲3▼掲載年月日 令和2年10月11日 掲載アドレス https://zoom.us/j/97525447682?pwd=b3QrZndINnR2Q0NMVUxvZUZNTW5nQT09
本発明は、皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患の治療に用いられる経鼻投与用医薬組成物に関する。
アレルギー性疾患である喘息、鼻炎、花粉症、及びアトピー性皮膚炎は、再発、寛解を繰り返す難治性疾患である。アレルギー性疾患に対する一般的な治療法としては、抗ヒスタミン剤及び/又はステロイド剤の内服、点滴、若しくは外用が行われ、鼻炎の場合には点鼻も行われている(非特許文献1)。
急性及び慢性のIgE関連アレルギー性疾患に対しては、肥満細胞が重要な役割を担っており、また、肥満細胞が、サイトカイン、ケモカイン、及び成長因子を産生することが分かっている(非特許文献2)。細胞試験によると、特定の肥満細胞集団によるこれらの産生物が、疾患に関連する生物学的応答の開始、増幅、又は調節に関連していることが示されており、このような知見は、肥満細胞が重要な役割を果たす疾患における治療標的の特定に寄与しうると示唆されている(非特許文献2)。
「患者さんに接する施設の方々のためのアレルギー疾患の手引き」,2020年改訂版,一般社団法人日本アレルギー学会,2020年3月31日 Immunol Rev. 2018 Mar; 282(1): 121-150.
これまでアレルギー性疾患に対してなされている治療法は、すでに出現した症状を緩和することを目的としたものにすぎず、このような治療アプローチが疾患の難治性を招来していると考えられる。一方、アレルギー性疾患に対して、アレルギー性反応経路にアプローチし、当該反応経路を阻害することができれば、より一層効果的な治療を行うことができると考えられる。
そこで、本発明は、アレルギー性疾患等の肥満細胞が関連する疾患に対して、肥満細胞が関与するアレルギー性反応経路を阻害することで薬効を示す新たな医薬組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤を経鼻投与することによって、当該薬剤が直接暴露される粘膜内の肥満細胞活性化疾患だけでなく、直接暴露を受けない皮膚内の肥満細胞活性化疾患まで優れた治療効果を奏することを見出した。本発明は、この知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
項1. コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤を含み、皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患の治療に用いられる、経鼻投与用医薬組成物。
項2. 前記コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤がアンタラルミンである、項1に記載の経鼻投与用医薬組成物。
項3. 前記皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患がアトピー性皮膚炎又は皮膚掻痒症である、項1又は2に記載の経鼻投与用医薬組成物。
項4. 前記皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患が、鼻炎、花粉症及び喘息からなる群より選択される、項1~3のいずれかに記載の経鼻投与用医薬組成物。
項5. 前記皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患が、精神的ストレスにより発症及び/又は憎悪した疾患である、項1~4のいずれかに記載の経鼻投与用医薬組成物。
項6. ヒトに対する用量が、前記コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤の投与量として30~800μg/kg/日である、項1~5のいずれかに記載の経鼻投与用医薬組成物。
本発明の医薬組成物によれば、アレルギー性疾患等の肥満細胞が関連する疾患に対して、肥満細胞が関与するアレルギー性反応経路を阻害することで薬効を示す新たな医薬組成物が提供されるため、粘膜内肥満細胞活性化疾患だけでなく、皮膚内肥満細胞活性化疾患まで優れた治療効果を奏することができる。
試験例1で得られた、CRHに暴露させたヒト鼻粘膜へのCRHR1阻害剤添加による、粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果を示す。 試験例2で得られた、拘束ストレスマウスへのCRHR1阻害剤投与による止痒効果を示す。 試験例2で得られた、拘束ストレスマウスへのCRHR1阻害剤投与による皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数低減効果を示す。 試験例2で得られた、拘束ストレスマウスへのCRHR1阻害剤投与による鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果を示す。 試験例3で得られた、アトピー性皮膚炎(AD)モデルマウスへのCRHR1阻害剤投与による止痒効果を示す。 試験例3で得られた、アトピー性皮膚炎(AD)モデルマウスへのCRHR1阻害剤投与による重症度スコア低減効果を示す。 試験例3で得られた、アトピー性皮膚炎(AD)モデルマウスへのCRHR1阻害剤投与による表皮厚減少効果を示す。 試験例3で得られた、アトピー性皮膚炎(AD)モデルマウスへのCRHR1阻害剤投与による皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果を示す。 試験例3で得られた、アトピー性皮膚炎(AD)モデルマウスへのCRHR1阻害剤投与による鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果を示す。
本発明の医薬組成物は、コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤(以下において、「CRHR1阻害剤」とも記載する。)を有効成分として含み、皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患の治療に用いられ、且つ、経鼻投与されるものであることを特徴とする。
[CRHR1阻害剤]
本発明の医薬組成物は、有効成分としてCRHR1阻害剤を含む。CRHR1阻害剤は、コルチコトロピン放出ホルモン受容体の働きを阻害する受容体拮抗薬として公知である。
CRHR1阻害剤の具体例としては、例えば、CP154,526、アンタラルミン(Antalarmin)、CRA5626、エミセルフォント、DMP‐696、DMP‐904、DMP‐695、SC‐241、BMS‐561388、ペキサセルフォント、R121919、NBI30545、PD‐171729、ベルセルフォント、NBI34041、NBI35965、SN003、CRA0450、SSR125543A、CP‐316,311、CP‐376,395、NBI‐27914、ONO‐2333Ms、NBI‐34101、PF‐572778、GSK561579及びGSK586529等が挙げられる。これらのCRHR1阻害剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのCRHR1阻害剤の中でも、皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患に対する治療効果をより一層高める観点から、好ましくはアンタラルミンが挙げられる。
[剤型]
本発明の医薬組成物は、経鼻投与剤として調製されたものである。経鼻投与剤は、上述のCRHR1阻害剤を有効成分として、それ自体公知の手段によって製剤化されたものであり、薬理学的に許容される基剤及び/又は添加物が適宜混合されていてよい。
薬理学的に許容される基剤及び/又は添加物としては、例えば賦形剤、粘稠剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤、安定化剤等が挙げられる。また必要に応じて保存剤(防腐剤)、pH調整剤、清涼化剤、抗酸化剤、湿潤化剤、粘着剤、矯臭剤等の添加物を含んでもよい。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、D-マンニトール、澱粉、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。粘稠剤としては、例えば、グリセリン、マクロゴール等の多価アルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子、アルギン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、シクロデキストリン、d-α-トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸、ポリエチレングリコール等が挙げられる。滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。結合剤としては、例えば、結晶セルロース、白糖、D-マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、澱粉、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げられる。崩壊剤としては、例えば、澱粉、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、L-ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。溶剤としては、例えば、水、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油等が挙げられる。溶解補助剤としては、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース類;ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、マクロゴール等が挙げられる。懸濁化剤としては、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート等の界面活性剤、グリセリン、マクロゴール等の多価アルコール、ソルビトール、マンニトール、ショ糖等の糖類、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子、コンドロイチン硫酸等が挙げられる。等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、D-ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトール、塩化カリウム、濃グリセリン、プロピレングリコール、ショ糖等が挙げられる。 緩衝剤としては、例えば、リン酸塩(リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等)、ホウ酸、ホウ砂、酢酸塩(酢酸ナトリウム等)、炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム等)、クエン酸、L-グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。 無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコール、クロロブタノール、プロピレングリコール、アミノ安息香酸エチル、リドカイン等が挙げられる。安定化剤としては、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メタ亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ロンガリット、チオグリセロール、チオグリコール酸、チオ乳酸、システイン、グルタチオン、チオ酢酸、メチオニン、チオソルビトール、チオグルコース、チオ尿素等の硫黄化合物、ホウ酸、ホウ砂、リン酸、メタリン酸、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機酸およびその塩類、ギ酸、シュウ酸、酒石酸、クエン酸、エデト酸等の有機酸およびその塩類(エデト酸ナトリウム等)、アセトアミド、ジエチルアセトアミド、ニコチン酸アミド、尿素、バルビタール等の酸アミド、尿素誘導体、グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ブドウ糖、アスコルビン酸等の多価アルコール、糖類、フェノール、チモール、キノン、クマロン、イソクマロン等のフェノール類、ジブチルヒドロキシトルエン、グリシン、グルタミン酸、リジン、フェニルアラニン、カゼイン、エデスチン等のアミノ酸、タンパク質等が挙げられる。乳化剤としては、例えば、グリセリンエステル(モノオレイン酸グリセリン)、サポニン(エンジュサポニン、キラヤ抽出物、ダイズサポニン等)、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン(植物レシチン、卵黄レシチン、大豆レシチン等)、多価アルコール(オレイルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール等)、脂肪エステル(ミリスチン酸オクチルドデシル等)、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、各種界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸塩型乳化剤、塩化ベンザルコニウム、セスキオレイン酸ソルビタン、ドデシルベンゼンスルホン酸等)、トリエタノールアミン等が挙げられる。保存剤(防腐剤)としては、例えば、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルバラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジウム等の逆性石鹸類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等のアルコール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸ナトリウム等の有機酸およびその塩類、パラクロルメトキシフェノール、パラクロルメタクレゾール等のフェノール類等が挙げられる。pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、塩酸、硝酸、クエン酸、ホウ酸、酢酸等が挙げられる。清涼化剤としては、例えば、1-メントール、カンファー、ハッカ水等が挙げられる。抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸、クエン酸、エデト酸ナトリウム等が挙げられる。湿潤化剤としては、プロピレングリコール、ポリソルベート、ポリエチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。 粘着剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208、カルボキシビニルポリマー、プロピレングリコール、ポリソルベート80等が挙げられる。矯臭剤としては、トレハロース、リンゴ酸、マルトース、グルコン酸カリウム、アニス精油、バニラ精油、カルダモン精油、生薬成分等が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、液剤、固形剤のいずれであってもよく、好ましくは液剤が挙げられる。液剤とする場合には、リファンピシン類と、必要により溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等とを混合し、溶解、懸濁または乳化することにより製造することができる。さらに粘稠剤を加えて粘性を高め、滞留性を付与することも好ましい。固形剤とする場合は、リファンピシン類と、賦形剤、結合剤、崩壊剤またはその他の適当な添加剤とを均等に混和し、適当な造粒法によって造粒物を得て、さらに必要に応じて乾燥によって粉末または微粒状とすることにより製造することができる。
本発明の医薬組成物中、CRHR1阻害剤の含有量としては、経鼻投与薬として調製されることを限度として特に限定されず、後述の用量で投与できるように適宜調整される。例えば、本発明の医薬組成物中のCRHR1阻害剤の含有量としては、例えば0.01w/v%以上、好ましくは0.025w/v%以上が挙げられる。また、少ない投与回数で有効量を効率的に投与する観点から、本発明の医薬組成物中のCRHR1阻害剤の含有量としては、好ましくは0.04w/v%以上、より好ましくは0.1w/v%以上、さらに好ましくは0.25w/v%以上、さらに好ましくは0.4w/v%以上が挙げられる。本発明の医薬組成物中のCRHR1阻害剤の含有量範囲の上限としては、例えば60w/v%以下が挙げられ、経鼻投与薬の噴霧性を良好に得る等の観点から、好ましくは40w/v%以下、より好ましくは10w/v%以下、さらに好ましくは1w/v%以下が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、経鼻投与用の容器に充填されて使用することができる。経鼻投与用の容器は、適宜市販のものを使用することができる。
[用量及び用法]
本発明の医薬組成物は、経鼻投与によって使用される。本発明の医薬組成物の用量については、投与対象者の年齢、体質、症状の程度等に応じて適宜設定されるが、例えば、ヒトに対するCRHR1阻害剤の投与量として、例えば30~800μg/kg/日が挙げられる。薬効発現をより一層高める観点から、当該投与量としては、好ましくは35~800μg/kg/日、より好ましくは40~800μg/kg/日、さらに好ましくは100~800μg/kg/日、一層好ましくは250~800μg/kg/日、より一層好ましくは400~800μg/kg/日が挙げられる。また、副作用低減の観点から、当該投与量としては、好ましくは30~650μg/kg/日、より好ましくは30~430μg/kg/日、さらに好ましくは30~350μg/kg/日、一層好ましくは30~200μg/kg/日、より一層好ましくは30~100μg/kg/日が挙げられる。本発明の医薬組成物は、上記の用量で、1日に例えば1~3回の頻度で投与することができる。
[用途]
本発明の医薬組成物は、皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患の治療に用いることができる。皮膚内肥満細胞活性化疾患としては、皮膚組織において肥満細胞が活性化される疾患であれば特に限定されず、例えば、アトピー性皮膚炎及び皮膚掻痒症が挙げられる。粘膜内肥満細胞活性化疾患としては、粘膜組織において肥満細胞が活性化される疾患であれば特に限定されず、鼻炎、花粉症及び喘息等が挙げられる。本発明の医薬組成物は、これらの疾患が単発している対象に対して投与してもよいし、複数の疾患を併発している対象に対して投与してもよい。
また、本発明の医薬組成物は、経鼻投与により、粘膜内の肥満細胞を低減及び/又は粘膜内の肥満細胞の脱顆粒数を低減することができることに加え、皮膚内の肥満細胞を低減及び/又は皮膚内の肥満細胞の脱顆粒数を低減することもできる。つまり、本発明の医薬組成物は、経鼻投与により、皮膚内及び/又は粘膜内の肥満細胞の低減剤、並びに/若しくは、皮膚内及び/又は粘膜内の肥満細胞の脱顆粒数の低減剤としても用いることができる。
本発明の医薬組成物は、上述のとおり肥満細胞に対してアプローチすることで皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患に対する治療効果を発現するため、当該疾患が、肥満細胞を増加させる精神的ストレスにより発症及び/又は憎悪したものである場合にも、優れた治療効果を発現することができる。なお、精神的ストレスとしては、好ましくは慢性ストレスが挙げられる。精神的ストレスの具体例としては、悩み及び不安等の心の疲れに関連するストレス、並びに、仕事等による拘束及び環境変化等に対する順応困難等により神経及び脳の緊張状態が続く時の身体の疲れに関連するストレス等が挙げられる。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、図中、有意水準について、「****」はP<0.0001、「***」はP<0.001、「**」はP<0.01、「*」はP<0.05を表す。
[試験例1]
本試験例では、CRHR1阻害剤を、CRHに暴露させたヒト鼻腔粘膜(鼻ポリープ組織)に添加(in vitro)することで、粘膜型肥満細胞の制御を行った。
(1)ヒト鼻腔粘膜(鼻ポリープ組織)の培養
Sugawara K et al., Journal of Allergy and Clinical Immunology, vol.132(1), 2013, 182-193.に基づいて、ヒト鼻腔粘膜の代理モデルとして鼻ポリープ組織を培養した。具体的には、慢性副鼻腔炎患者より切除された新鮮な鼻ポリープを直径6mmの円形に切り抜き、serum-free William E medium 内で一晩培養後、vehicle (Williams's E medium)、10-7 M CRH、SCF-neutralizing antibody (anti-SCF, 1 μg/ml)、10-7 M CRH + anti-SCF (1 μg/ml)、antalarmin (10-6 M)、又は10-7 M CRH + antalarmin (10-6 M)をそれぞれ培地に添加し、最大5日間の培養を行った。
(2)医薬組成物の調製
アンタラルミン(ケイマンケミカル社、米国)をエタノールに10-6 Mの濃度で溶解し、医薬組成物として調製した。
(3)実験方法
Vehicle (Williams's E medium)、10-7 M CRH、anti-SCF (1 μg/ml)、10-7 M CRH + anti-SCF (1 μg/ml)、antalarmin (10-6 M)、又は10-7 M CRH + antalarmin (10-6 M)をそれぞれ添加した培地で24時間培養後に、鼻ポリープを4%パラホルムアルデヒドで固定し、Tryptase免疫組織化学染色を行った。
(4)粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果
Tryptase免疫組織化学染色を行い、鼻ポリープ組織内の粘膜内肥満細胞数(MCs)及び脱顆粒数(MC degranulation)をカウントした。結果を図1に示す。図1に示されるとおり、粘膜型肥満細胞は、粘膜組織がCRHに暴露されることで急激に増殖する一方、CRHにより増殖した粘膜型肥満細胞数は、アンタラルミン又はanti-SCFを添加することで有意に低減され、その程度は、コントロールを下回るほどに顕著であった。さらに、図1に示されるとおり、粘膜型肥満細胞の脱顆粒は、粘膜組織がCRHに暴露されることで急激に増加する一方、CRHにより増加した脱顆粒は、アンタラルミン又はanti-SCFを添加することで有意に低減され、その程度は、コントロールを下回るほどに顕著であった。
[試験例2]
本試験例では、CRHR1阻害剤を拘束ストレスマウスに経鼻投与することで、真皮内及び鼻腔粘膜内の肥満細胞を制御し、皮膚掻痒の症状の改善を行った。
(1)拘束ストレスマウスの作製
12週齢の野生型C57BL/6Nマウス(雌)を、マウスをデカピコーン(登録商標)中に入れ、四肢を体の下に平らに配置し、デカピコーンの広口開口部を丸めて閉じ、クリップで固定することで身体拘束した。身体拘束を毎日3時間、7日間行うことで、慢性ストレス状態のストレスモデル(n=5、ストレス群)を作製した。
(2)経鼻投与用医薬組成物の調製
アンタラルミン(ケイマンケミカル社、米国)をポリエチレングリコールに溶解し、アンタラルミンを0.5w/v%の濃度で含む経鼻投与用医薬組成物として調製した。
(3)投与
12週齢の野生型C57BL/6Nマウス(雌)に対し、上記(1)と同様に7日間の身体拘束を行うとともに、上記(2)で調製した経鼻投与用医薬組成物を、7日間に亘って毎日経鼻投与した(n=5、ストレス+アンタラルミン群)。なお、経鼻投与は、セボフルラン吸入で麻酔後、マイクロピペットを用いて経鼻投与用医薬組成物を両鼻腔に15μlずつ計30μl(5μg/g/日となる用量)投与し、麻酔から覚醒を確認後に上記の身体拘束を行った。
(4)止痒効果、並びに、皮膚内/鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果
(4-1)止痒効果
ストレス群及びストレス+アンタラルミン群について、30分当たりの掻破回数をカウントした。結果を図2に示す。図2に示されるとおり、コントロール(拘束ストレス無し、アンタラルミン投与無し)と対比してストレス群では掻破回数が有意且つ顕著に増加したことに対し、ストレス+アンタラルミン群では掻破回数が有意に減少し、その程度は、コントロールと同等となるほどに顕著であった。この結果から、アンタラルミンの投与によって、ストレスにより発症する掻痒に対して優れた抑制効果が確認された。
(4-2)皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数低減効果
ストレス群及びストレス+アンタラルミン群について、背部皮膚の断面標本を作製し、トルイジンブルー染色にて免疫組織化学染色を行い、皮膚内肥満細胞数(Skin MC number)及び脱顆粒数(Skin MC degranulation)をカウントした。結果を図3に示す。図3に示されるとおり、コントロール(Vehicle;拘束ストレス無し、アンタラルミン投与無し)と対比してストレス群では皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数の両方が増加したことに対し、ストレス+アンタラルミン群では皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数の両方が減少したことが確認できた。この結果から、アンタラルミンの投与によって、ストレスにより増加する皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数に対して優れた低減効果が確認された。
(4-3)鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果
ストレス群及びストレス+アンタラルミン群について、鼻腔粘膜の断面標本を作製し、トルイジンブルー染色にて免疫組織化学染色を行い、鼻腔粘膜内肥満細胞数(MC number)及び脱顆粒数(degranulated MC)をカウントした。結果を図4に示す。図4に示されるとおり、コントロール(Vehicle;拘束ストレス無し、アンタラルミン投与無し)と対比してストレス群では鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の両方が有意且つ顕著に増加したことに対し、ストレス+アンタラルミン群では鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の両方が有意且つ顕著に減少したことが確認できた。なお、コントロール(Vehicle)と対比してアンタラルミン投与群(拘束ストレス無しで上記と同用量のアンタラルミン投与有り)では鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の両方について実質的な低減効果は無かった。この結果から、アンタラルミンの投与によって、ストレスにより増加する鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数に対して優れた低減効果が確認された。
[試験例3]
本試験例では、CRHR1阻害剤をアトピー性皮膚炎(AD)モデルマウスに経鼻投与することで、真皮内及び鼻腔粘膜内の肥満細胞を制御し、アトピー性皮膚炎の症状の改善を行った。
(1)アトピー性皮膚炎モデルマウスの作製
初回操作として、10週齢のNC/Ngaマウス(雌)を麻酔し、背部および耳介部をバリカンで毛刈りし、除毛剤を塗布し除毛した。その後、ダニ抗原ビオスタ(R)AD(株式会社ビオスタ、日本)100mgを背部及び耳介部に均一に塗布した。2回目以降の操作として、バリカンで背部及び耳介部を毛刈りし、4%SDS溶液150μLを塗布してマウスの皮膚バリアを破壊した後、ビオスタ(R)ADを週2回、1回当たり100mgとなるように均一に塗布し、この一連の操作を3週間(計6回)行った。これによって、ADモデルマウスを作製した。皮膚炎は塗布開始1~2週目から発症し、3~4週目での発症率は約80%であった。このADモデルマウスは、皮膚内(真皮内)で肥満細胞数が増加することが分かっている。
(2)経鼻投与用医薬組成物の調製
アンタラルミン(ケイマンケミカル社、米国)をポリエチレングリコールに溶解し、アンタラルミンを0.05w/v%又は0.5w/v%の濃度で含む経鼻投与用医薬組成物として調製した。
(3)投与
ADモデルマウスに、上記(2)で調製した2種の経鼻投与用医薬組成を、セボフルラン吸入で麻酔後、マイクロピペットを用い、両鼻腔に15μlずつ計30μl(0.5μg/g/日又は5μg/g/日となる用量)を、1日1回、7日間に亘って毎日、鼻腔投与した(それぞれの用量につき、n=3)。また、コントロール(Vehicle)として、ポリエチレングリコールのみを両鼻腔に15μlずつ計30μlを、1日1回、7日間に亘って毎日、鼻腔投与した(n=4)。
(4)止痒効果、皮膚炎改善効果、並びに、皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果
(4-1)止痒効果
投与1日目のADモデルマウスと、投与7日目のADモデルマウスとについて、30分当たりの掻破回数をカウントした。結果を図5に示す。図5に示されるとおり、アンタラルミンの投与によって、掻破回数が明らかに減少し、且つ、アンタラルミン濃度依存的に掻破回数が減少することが示された。特に、5μg/g/日となる用量でアンタラルミンを投与した場合は、コントロールに比べて掻破回数が顕著且つ有意(p<0.05)に減少した。これらの結果から、アンタラルミンの投与によって、ADに対して優れた止痒効果が確認された。
(4-2)重症度スコア低減効果
投与1日目のADモデルマウスと、投与7日目のADモデルマウスとについて、重症度スコア(Dermatitis score)を評価した。重症度スコアは、アトピー性皮膚炎の重症度を評価するために一般的に用いられている評価基準であり、5つの症状(掻痒、紅斑、浮腫/乳頭腫、表皮剥離、及び鱗屑/乾燥)のそれぞれについて、0(なし)、1(軽度)、2(中程度)、及び3(重度)として評価し、得られた評価値を合計して求められる。結果を図6に示す。図6に示されるとおり、アンタラルミンの投与によって、重症度スコアが明らかに低減し、且つ、アンタラルミン濃度依存的に重症度スコアが低減することが示された。特に、5μg/g/日となる用量でアンタラルミンを投与した場合は、コントロールに比べて重症度スコアが顕著且つ有意(p<0.05)に低減した。これらの結果から、アンタラルミンの投与によって、ADに対して優れた症状改善が確認された。
(4-3)表皮厚減少効果
投与7日目のADモデルマウスについて、背部皮膚の断面標本を作製し、ヘマトキシリン・エオジン染色を行い、表皮厚を測定した。結果を図7に示す。図7に示されるとおり、コントロールでは、掻破の繰り返しによる刺激で表皮厚が異常に厚いことに対し、アンタラルミン投与によって掻破回数が低減することで表皮厚が顕著に減少したことが認められた。
(4-4)皮膚内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果
投与7日目のADモデルマウスについて、背部皮膚の断面標本を作製し、トルイジンブルー染色にて免疫組織化学染色を行い、皮膚内肥満細胞数(MC number)及び脱顆粒数(degranulated MC)をカウントした。結果を図8に示す。図8に示されるとおり、アンタラルミンの投与によって、有意且つ顕著皮膚皮内肥満細胞数及び脱顆粒数の両方が減少したことが確認できた。
(4-5)鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の低減効果
投与7日目のADモデルマウスについて、鼻腔粘膜の断面標本を作製し、トルイジンブルー染色にて免疫組織化学染色を行い、鼻腔粘膜内肥満細胞数(MC number)及び脱顆粒数(degranulated MC)をカウントした。結果を図9に示す。図9に示されるとおり、アンタラルミンの投与によって、鼻腔粘膜内肥満細胞数及び脱顆粒数の両方が減少したことが確認できた。

Claims (6)

  1. コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤を含み、皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患の治療に用いられる、経鼻投与用医薬組成物。
  2. 前記コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤がアンタラルミンである、請求項1に記載の経鼻投与用医薬組成物。
  3. 前記皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患がアトピー性皮膚炎及又は皮膚掻痒症である、請求項1又は2に記載の経鼻投与用医薬組成物。
  4. 前記皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患が、鼻炎、花粉症及び喘息からなる群より選択される、請求項1~3のいずれかに記載の経鼻投与用医薬組成物。
  5. 前記皮膚内及び/又は粘膜内肥満細胞活性化疾患が、精神的ストレスにより発症及び/又は憎悪した疾患である、請求項1~4のいずれかに記載の経鼻投与用医薬組成物。
  6. ヒトに対する用量が、前記コルチコトロピン放出ホルモン受容体1型阻害剤の投与量として30~800μg/kg/日である、請求項1~5のいずれかに記載の経鼻投与用医薬組成物。
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