JP2022067173A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像のバンディングに対して、主観評価と相関の高い客観評価を行うための処理を提供することを目的とする。【解決手段】 画像処理装置であって、画像データを入力する入力手段と、画像データが表す画像を周波数成分に変換する変換手段と、周波数成分と、少なくとも2つの視覚特性と、に基づいて、画像のバンディングを評価する評価手段と、を有し、少なくとも2つの視覚特性は、第1周波数帯域を知覚しやすい第1視覚特性と、第1周波数帯域よりも低い周波数に対応する第2周波数帯域を知覚しやすい第2視覚特性と、を含む。【選択図】 図2
Description
本発明は、画像のバンディングを評価する技術に関する。
従来、プリンタによって記録媒体上に印刷された画像の品質を評価する方法として、評価者の主観により評価を行う主観評価と、画像に対する測定により客観的な評価を行う客観評価と、が知られている。印刷画像の品質を評価する際の要素として、バンディングと呼ばれる、帯状やスジ状の濃度ムラがある。このバンディングの客観評価の手法として、特許文献1がある。特許文献1は、画像に対するフィルタリングにより、周期的なバンディング量と非周期的なバンディング量とを取得する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1は、特定の周波数帯域のみに対する評価値を算出するため、主観評価との相関が低くなる場合がある。
そこで本発明は、画像のバンディングに対して、主観評価と相関の高い客観評価を行うための処理を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、画像データを入力する入力手段と、前記画像データが表す画像を周波数成分に変換する変換手段と、前記周波数成分と、少なくとも2つの視覚特性と、に基づいて、前記画像のバンディングを評価する評価手段と、を有し、前記少なくとも2つの視覚特性は、第1周波数帯域を知覚しやすい第1視覚特性と、前記第1周波数帯域よりも低い周波数に対応する第2周波数帯域を知覚しやすい第2視覚特性と、を含むことを特徴とする。
本発明により、画像のバンディングに対して、主観評価と相関の高い客観評価を行うことができる。
以下、各実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態は本発明を必ずしも限定するものではない。また、各実施形態において説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1実施形態]
画像の主観評価においては、明示的に評価対象のバンディングを特定しない場合、細いスジと太い濃度ムラとが混合され、画質の良し悪しが決定される傾向がある。このため、客観評価において特定の周波数帯域のみに対するバンディング評価を行うと、主観評価との相関が低くなってしまう場合がある。そこで、本実施形態においては、細いスジを知覚しやすい近距離での観察に対応する視覚特性と、太い濃度ムラを知覚しやすい遠距離での観察に対応する視覚特性と、の2種類の視覚特性を用いて、入力画像に対するバンディング評価を行う。
画像の主観評価においては、明示的に評価対象のバンディングを特定しない場合、細いスジと太い濃度ムラとが混合され、画質の良し悪しが決定される傾向がある。このため、客観評価において特定の周波数帯域のみに対するバンディング評価を行うと、主観評価との相関が低くなってしまう場合がある。そこで、本実施形態においては、細いスジを知覚しやすい近距離での観察に対応する視覚特性と、太い濃度ムラを知覚しやすい遠距離での観察に対応する視覚特性と、の2種類の視覚特性を用いて、入力画像に対するバンディング評価を行う。
<画像処理装置のハードウェア構成>
本実施形態における画像処理装置1のハードウェア構成について、図8を参照して説明する。図8において、画像処理装置1はCPU801、ROM802、RAM803を備える。また、画像処理装置1は、VC(ビデオカード)804、汎用I/F(インタフェース)805、SATA(シリアルATA)I/F806、NIC(ネットワークインタフェースカード)807を備える。
本実施形態における画像処理装置1のハードウェア構成について、図8を参照して説明する。図8において、画像処理装置1はCPU801、ROM802、RAM803を備える。また、画像処理装置1は、VC(ビデオカード)804、汎用I/F(インタフェース)805、SATA(シリアルATA)I/F806、NIC(ネットワークインタフェースカード)807を備える。
CPU801は、RAM803をワークメモリとして、ROM802、HDD(ハードディスクドライブ)812等に格納されたOS(オペレーティングシステム)や各種プログラムを実行する。また、CPU801は、システムバス808を介して各構成を制御する。尚、後述するフローチャートによる処理は、ROM802やHDD812等に格納されたプログラムコードがRAM803に展開され、CPU801によって実行される。VC804には、表示装置2が接続される。汎用I/F805には、シリアルバス809を介して、マウスやキーボード等の入力デバイス810や画像形成装置3が接続される。SATAI/F806には、シリアルバス811を介して、HDD812や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ813が接続される。NIC807は、外部装置との間で情報の入力及び出力を行う。CPU801は、HDD812や汎用ドライブ813にマウントされた各種記録メディアを各種データの格納場所として使用する。CPU801は、プログラムによって提供されるGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を表示装置2に表示し、入力デバイス810を介して受け付けるユーザ指示等の入力を受信する。
<画像処理装置の機能構成>
図1は画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。CPU801は、RAM803をワークメモリとして、ROM802又はHDD812に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、図1に示す機能構成として機能する。尚、以下に示す処理の全てがCPU801によって実行される必要はなく、処理の一部又は全てがCPU801以外の1つまたは複数の処理回路によって行われるように画像処理装置1が構成されていても良い。
図1は画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。CPU801は、RAM803をワークメモリとして、ROM802又はHDD812に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、図1に示す機能構成として機能する。尚、以下に示す処理の全てがCPU801によって実行される必要はなく、処理の一部又は全てがCPU801以外の1つまたは複数の処理回路によって行われるように画像処理装置1が構成されていても良い。
画像処理装置1は、入力部101、取得部102、色変換部103、評価部104を有する。入力部101は、評価対象である画像データを入力する。入力画像データは、印刷物をスキャナや撮像装置を用いて読み込んで得られた画像データであっても良いし、シミュレーションにより作成された画像データであっても良い。本実施形態における入力画像データが表す画像は、画素毎に画素値として8bitで表現されるRGB値(R,G,B)を有する。取得部102は、入力画像データが表す画像における評価対象領域の画素値を取得する。具体的には、取得部102は、表示装置2に表示されたGUIを介して評価対象領域に関するユーザの指示を受け付け、指定された評価対象領域の画素値を画像から取得する。尚、評価対象領域は予め決められていても良い。色変換部103は、取得部102が取得した評価対象領域の画素値をL*a*b*値(L*,a*,b*)に変換する。評価部104は、評価対象領域に対して、バンディング評価値を算出する。
<画像処理装置が実行する処理>
図2(a)は画像処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。S201において、入力部101は、画像データを入力する。S202において、取得部102は、入力画像データが表す画像における評価対象領域の画素値を取得する。S203において、色変換部103は、評価対象領域の画素値をL*a*b*値に変換する。
図2(a)は画像処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。S201において、入力部101は、画像データを入力する。S202において、取得部102は、入力画像データが表す画像における評価対象領域の画素値を取得する。S203において、色変換部103は、評価対象領域の画素値をL*a*b*値に変換する。
S204において、評価部104は、評価対象領域における画素ラインの平均明度を算出する。画像の水平方向をx方向、垂直方向をy方向とし、画素位置を(x,y)で表現する。画素(x,y)の明度をL*(x,y)とすると、画素ライン毎の平均明度を以下の式(1)を用いて算出することができる。尚、Mはx方向の画素数である。
S205において、評価部104は、画素ライン毎の平均明度L*(y)をフーリエ変換することにより、式(2)に示す空間周波数成分F(v)を算出する。尚、Nは画素ラインの数、つまりy方向の画素数である。また、jは虚数単位、vは周波数空間における位置を表す。
S206において、評価部104は、近距離での観察に対応する視覚特性VTF1(v)と、遠距離での観察に対応する視覚特性VTF2(v)と、に基づいて、ウィナースペクトルWS(v)を算出する。ここで、VTFはVisual Transfer Functionの略である。評価部104は、近距離での観察を特定するパラメータとして、観察距離D1(=300mm)を用い、遠距離での観察を特定するパラメータとして、観察距離D2(=1000mm)を用いる。まず、評価部104は、式(3)及び式(4)を用いて視覚特性VTF1(v)及びVTF2(v)を算出する。式(3)及び式(4)はDooleyの式と呼ばれる。尚、DPIは印刷物を読み取る際のスキャン解像度である。
次に、評価部104は、視覚特性VTF1(v)及びVTF2(v)それぞれに、S205において算出した空間周波数成分F(v)を掛け合わせることにより、式(5)に示すウィナースペクトルWS(v)を算出する。
以下、視覚特性VTF1(v)に対応するウィナースペクトルをWS1(v)とし、視覚特性VTF2(v)に対応するウィナースペクトルをWS2(v)とする。
S207において、評価部104は、ウィナースペクトルWS1(v)及びWS2(v)に基づいて、入力画像に対するバンディング評価値Bを算出する。具体的には、評価部104は、ウィナースペクトルWS1(v)の積分値S1とウィナースペクトルWS2(v)の積分値S2とをそれぞれ算出し、積分値S1と積分値S2とを足し合わせた値をバンディング評価値Bとする。評価部104は、算出したバンディング評価値BをHDD812等に出力する。
<第1実施形態の効果>
視覚特性VTFの観察距離を短く設定した場合には、より高周波な成分に対してコントラストの感度が高くなる傾向がある。一方、観察距離を長く設定した場合には、より低周波な成分に対してコントラストの感度が高くなる傾向がある。このコントラスト感度の異なる2種類の視覚特性VTFを用いたウィナースペクトルに基づいてバンディング評価値を算出することにより、主観評価と相関の高い客観評価を行うことができる。
視覚特性VTFの観察距離を短く設定した場合には、より高周波な成分に対してコントラストの感度が高くなる傾向がある。一方、観察距離を長く設定した場合には、より低周波な成分に対してコントラストの感度が高くなる傾向がある。このコントラスト感度の異なる2種類の視覚特性VTFを用いたウィナースペクトルに基づいてバンディング評価値を算出することにより、主観評価と相関の高い客観評価を行うことができる。
<変形例>
本実施形態においては、バンディング評価値を算出するために2つの観察距離を用いたが、3つ以上の観察距離を用いてもよい。例えば、D1及びD2に加えて観察距離D3(=100mm)を設定し、近距離、中距離、遠距離それぞれに対応する視覚特性をバンディング評価値の算出に用いても良い。
本実施形態においては、バンディング評価値を算出するために2つの観察距離を用いたが、3つ以上の観察距離を用いてもよい。例えば、D1及びD2に加えて観察距離D3(=100mm)を設定し、近距離、中距離、遠距離それぞれに対応する視覚特性をバンディング評価値の算出に用いても良い。
また、本実施形態においては、複数種類の視覚特性それぞれに対応するウィナースペクトルを算出したが、複数種類の視覚特性を組み合わせた1つの視覚特性を基にウィナースペクトルを算出しても良い。
また、本実施形態においては、2つ以上のウィナースペクトルの積分値を足し合わせることによりバンディング評価値を算出したが、各積分値に重み付けをして足し合わせても良い。
また、評価対象領域に含まれるバンディング成分だけではなく、粒状成分を考慮してバンディング評価値を算出してもよい。この場合、S204において、評価部104は、評価対象領域における平均明度L*(x,y)を算出する。S205において、評価部104は、平均明度L*(x,y)をフーリエ変換することにより、空間周波数成分F2D(u,v)を算出する。S206において、評価部104は、視覚特性VTF2D(u,v)に基づいて、ウィナースペクトルWS2D(u,v)を算出する。S207において、評価部104は、ウィナースペクトルWS2D(u,v)の積分値を、入力画像に対する粒状性評価値Gとして算出する。さらに、評価部104は、バンディング評価値Bと粒状性評価値Gとに基づいて、式(6)によりバンディング評価値BNを算出する。
この方法により、評価対象領域に含まれる粒状成分を取り除いた上でバンディング評価を行うことができる。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、視覚特性を特定するパラメータとして観察距離を用いてバンディング評価値を算出した。本実施形態においては、視覚特性を特定するパラメータとして観察距離及び視野角を用いてバンディング評価値を算出する。尚、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同等であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
第1実施形態においては、視覚特性を特定するパラメータとして観察距離を用いてバンディング評価値を算出した。本実施形態においては、視覚特性を特定するパラメータとして観察距離及び視野角を用いてバンディング評価値を算出する。尚、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同等であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
<画像処理装置が実行する処理>
第1実施形態と同様に、図2(a)を参照して画像処理装置1が実行する処理を説明する。尚、S201~S205は第1実施形態と同等であるため説明を省略する。
第1実施形態と同様に、図2(a)を参照して画像処理装置1が実行する処理を説明する。尚、S201~S205は第1実施形態と同等であるため説明を省略する。
S206において、評価部104は、BartenモデルのVTFを算出し、算出したVTFに基づいてウィナースペクトルを算出する。BartenモデルのVTFにおいては、観察距離の他に、視野角、輝度、周辺光等のパラメータの変更が可能である。これらのパラメータによりVTFの形状を変更することができる。本実施形態においては、予め定められた観察距離と視野角とをパラメータとして設定し、バンディング評価値を算出する。第1観察条件を特定するパラメータとして観察距離D1及び視野角X1が設定され、第2観察条件を特定するパラメータとして観察距離D2及び視野角X2が設定される。観察距離の関係はD1<D2であり、視野角の関係はX1<X2である。
パラメータの異なる2種類のVTFの模式図を図3に示す。線301が第1観察条件に対応するVTFを表し、線302が第2観察条件に対応するVTFを表す。線301については、観察距離が短いため、高周波における周波数帯域の広い成分に対して感度が高い。また、視野角が狭いため、感度のピークが低い傾向がある。一方、線302については、観察距離が長いため、低周波における周波数帯域の狭い成分に対して感度が高い。また、視野角が広いため、感度のピークが高い傾向がある。
評価部104は、2つのVTFを足し合わせることにより1つのVTFを算出し、算出したVTFに空間周波数成分F(v)を掛け合わせることによりウィナースペクトルWS(v)を算出する。S207において、評価部104は、ウィナースペクトルWS(v)の積分値をバンディング評価値Bとする。
<第2実施形態の効果>
以上説明したように、観察距離に加えて視野角等の他のパラメータにより観察条件を特定してVTFを算出することにより、主観評価と相関の高い客観評価を行うことができる。
以上説明したように、観察距離に加えて視野角等の他のパラメータにより観察条件を特定してVTFを算出することにより、主観評価と相関の高い客観評価を行うことができる。
<変形例>
本実施形態においては、観察距離と視野角とを含むパラメータの組み合わせが予め決められていたが、ユーザの指示に基づいてパラメータの組み合わせを選択しても良い。
本実施形態においては、観察距離と視野角とを含むパラメータの組み合わせが予め決められていたが、ユーザの指示に基づいてパラメータの組み合わせを選択しても良い。
[第3実施形態]
上述した実施形態においては、ユーザの指示に基づいて評価対象領域を決定した。本実施形態においては、入力画像データを用いて評価対象領域を決定する。尚、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同等であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
上述した実施形態においては、ユーザの指示に基づいて評価対象領域を決定した。本実施形態においては、入力画像データを用いて評価対象領域を決定する。尚、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同等であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
<画像処理装置が実行する処理>
図2(b)は画像処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。尚、S201~S207は第1実施形態と同等であるため説明を省略する。S211において、取得部102は、入力画像データが表す画像に対してフーリエ変換等の周波数分解を行い、バンディングが発生していそうな周波数帯域を特定する。
図2(b)は画像処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。尚、S201~S207は第1実施形態と同等であるため説明を省略する。S211において、取得部102は、入力画像データが表す画像に対してフーリエ変換等の周波数分解を行い、バンディングが発生していそうな周波数帯域を特定する。
図4は入力画像に対してフーリエ変換を行った場合の周波数空間における座標を示している。周波数空間における点401~点404を例として評価対象領域の決定方法を説明する。図4において、横軸uは水平周波数、縦軸vは垂直周波数を表す。(u,v)=(0,0)は直流(DC)成分を表す。点401及び点402は、u=0の位置にあるため、垂直方向に周波数成分を有することがわかる。一方、点403及び点404は、v=0の位置にあるため、水平方向に周波数成分を持つことがわかる。点401と点402とを比較すると、点401は低周波成分が大きく、点402は高周波成分が大きい。点403と404とを比較すると、点403は低周波成分が大きく、点404は高周波成分が大きい。
点401及び点402には、水平方向に長い矩形領域を設定し、点403及び点404には、垂直方向に長い矩形領域を設定することにより、評価したい方向の成分を多く含むように領域を設定することができる。さらに、点401及び点403には、矩形の長辺を画像に対して可能な限り長く設定する方が低周波なバンディングを評価しやすくなる。一方、点402及び点404には、点401及び点403ほど長辺を長く設定する必要はない。尚、領域のサイズは予め決められた値から選択しても良いし、周波数帯域の周期によって長辺の長さを設定しても良い。
図5に、評価対象領域の例を示す。取得部102は、周波数解析の結果に基づいて、評価対象領域を決定する。例えば、点401の値が大きい画像に対しては、評価対象領域を領域501のように水平方向を長く設定する。点402の値が大きい画像に対しては、評価対象領域を領域502のように設定する。点403の値が大きければ領域503、点404の値が大きければ領域504のように評価対象領域を設定する。尚、入力画像に対して複数の周波数帯域においてバンディングが発生していると判定した場合は、評価対象領域を複数設定し、それぞれのバンディング評価値を組み合わせて評価を行っても良い。また、1つの評価対象領域を広めに設定しても良い。
<第3実施形態の効果>
以上説明したように、入力画像に対してバンディングが発生していそうな周波数帯域を特定することにより、入力画像を目視で確認して評価対象領域を設定することなく、主観評価と相関の高い客観評価を行うことができる。
以上説明したように、入力画像に対してバンディングが発生していそうな周波数帯域を特定することにより、入力画像を目視で確認して評価対象領域を設定することなく、主観評価と相関の高い客観評価を行うことができる。
[第4実施形態]
上述した実施形態においては、算出したバンディング評価値BをHDD812等の記憶装置に出力した。本実施形態においては、算出したバンディング評価値Bに基づいて、画質が良いか悪いかの判定を行い、判定結果をユーザに通知する。尚、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同等であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
上述した実施形態においては、算出したバンディング評価値BをHDD812等の記憶装置に出力した。本実施形態においては、算出したバンディング評価値Bに基づいて、画質が良いか悪いかの判定を行い、判定結果をユーザに通知する。尚、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同等であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
<画像処理装置が実行する処理>
図7(a)は画像処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。尚、S201~S206は第1実施形態と同等であるため説明を省略する。S207において、評価部104は、ウィナースペクトルWS1(v)の積分値をバンディング評価値B1として算出し、ウィナースペクトルWS2(v)の積分値をバンディング評価値B2として算出する。
図7(a)は画像処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。尚、S201~S206は第1実施形態と同等であるため説明を省略する。S207において、評価部104は、ウィナースペクトルWS1(v)の積分値をバンディング評価値B1として算出し、ウィナースペクトルWS2(v)の積分値をバンディング評価値B2として算出する。
S701において、評価部104は、バンディング評価値を用いて画質が良いか悪いかの判定を行い、判定結果を表示装置2に表示する。図7(b)は、S701における処理の詳細を示すフローチャートである。S7011において、評価部104は、バンディング評価値B2と所定の閾値TH2との比較を行う。B2がTH2よりも大きい場合に、S7012において、評価部104は、入力画像の画質がNGであると判定する。B2がTH2以下である場合に、S7013において、評価部104は、バンディング評価値B1と所定の閾値TH1との比較を行う。B1がTH1よりも大きい場合に、S7012において、評価部104は、入力画像の画質がNGであると判定する。B1がTH1以下である場合に、S7014において、評価部104は、入力画像の画質がOKであると判定する。
図7に、バンディングが発生している画像の例を示す。図7を参照して、具体的な画質の判定方法について説明する。図7(a)の画像には低周波なバンディングが発生しており、図7(b)の画像には高周波なバンディングが発生している。図7(a)の画像が入力画像である場合、S7011においてB2>TH2となり、画質がNGであると判定される。図7(b)の画像が入力画像である場合、S7011においてB2≦TH2となり、S7013へ処理を移す。S7013においてB1>TH1となり、画質がNGであると判定される。
<第4実施形態の効果>
以上説明したように、バンディング評価値に基づいて画質が良いか悪いかを判定し、判定結果を表示することにより、入力画像の画質が許容されるレベルにあるか否かをユーザに通知することができる。
以上説明したように、バンディング評価値に基づいて画質が良いか悪いかを判定し、判定結果を表示することにより、入力画像の画質が許容されるレベルにあるか否かをユーザに通知することができる。
<変形例>
本実施形態においては、B2が低周波のコントラスト感度が高い観察条件に対応するバンディング評価値であるため、先にB2の判定を行ってからB1の判定を行ったが、判定の順番はこれに限られない。
本実施形態においては、B2が低周波のコントラスト感度が高い観察条件に対応するバンディング評価値であるため、先にB2の判定を行ってからB1の判定を行ったが、判定の順番はこれに限られない。
また、入力画像の画質に対するOK及びNGの判定基準について、視覚的に目立つバンディングであるか否か以外を基準にしてもよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 画像処理装置
101 入力部
104 評価部
101 入力部
104 評価部
Claims (10)
- 画像データを入力する入力手段と、
前記画像データが表す画像を周波数成分に変換する変換手段と、
前記周波数成分と、少なくとも2つの視覚特性と、に基づいて、前記画像のバンディングを評価する評価手段と、を有し、
前記少なくとも2つの視覚特性は、第1周波数帯域を知覚しやすい第1視覚特性と、前記第1周波数帯域よりも低い周波数に対応する第2周波数帯域を知覚しやすい第2視覚特性と、を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1視覚特性と前記第2視覚特性とは、前記画像に対する観察条件が異なることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記画像に対する、前記第1視覚特性に対応する観察距離は、前記第2視覚特性に対応する観察距離よりも短いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記評価手段は、前記第1視覚特性と第2視覚特性とに対応するウィナースペクトルに基づいて、前記画像のバンディングを評価することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記画像データに基づいて、前記画像における評価対象領域を決定する決定手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記評価手段は、前記画像のバンディングに対する評価値に基づいて、前記画像の画質が良いか悪いかを判定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記評価手段は、前記画像の粒状性に対する評価値に基づいて、前記画像のバンディングを評価することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記変換手段は、前記画像において複数の画素を含むライン毎に平均明度を算出し、前記平均明度を前記周波数成分に変換することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- コンピュータを請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- 画像データを入力する入力ステップと、
前記画像データが表す画像を周波数成分に変換する変換ステップと、
前記周波数成分と、少なくとも2つの視覚特性と、に基づいて、前記画像のバンディングを評価する評価ステップと、を有し、
前記少なくとも2つの視覚特性は、第1周波数帯域を知覚しやすい第1視覚特性と、前記第1周波数帯域よりも低い周波数に対応する第2周波数帯域を知覚しやすい第2視覚特性と、を含むことを特徴とする画像処理方法。
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