以下、本開示の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本開示を説明するための構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。さらに、本開示は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1に係るロボットシステムの一例について、図1~図4を参照しながら説明する。
[ロボットシステムの構成]
図1及び図2は、本実施の形態1に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態1に係るロボットシステム300は、ロボット101、第1操作装置110、第2操作装置210A、及び制御装置190を備えている。ロボット101、第1操作装置110、及び制御装置190は、第1空間100内に配置されていて、第2操作装置210Aは、第2空間200内に配置されている。
第1空間100と第2空間200は、互いに切り離された空間である。第1空間100と第2空間200は、隔壁部材310により、隔離されている。
第1空間100は、ロボット101の近隣であって、ロボット101を直接視認することができる空間であってもよい。また、第2空間200は、ロボット101を直接視認することができない空間、又は隔壁越しに視認することができる空間であってもよい。例えば、隔壁部材310は、その一部が、ガラス板等の透明な部材で構成されていて、操作者(第2操作者)が外部(第2空間200)から透明な部材越しに第1空間100内を見るように構成されていてもよい。なお、第1空間100内にいる操作者を第1操作者とし、第2空間200内にいる操作者を第2操作者とする。
第1操作装置110は、ロボット101を操作するように構成されている。第1操作装置110としては、例えば、ジョイスティック、キーボード、テンキー、ティーチペンダント等の公知の操作装置を用いることができる。
また、第1操作装置110には、後述するロボット101のエンドエフェクタ12に設けられた力覚センサが検知した力覚情報、又は音声情報を操作者に伝達するように構成されている機器を配置してもよい。当該機器としては、例えば、振動モータ、スピーカー、把持部を構成する筐体を伸縮させる機構等が挙げられる。
なお、第1操作装置110は、操作者(第1操作者)が携帯して、持ち運び可能に構成されていてもよい。また、第1操作装置110とロボット101は、マスタースレーブ方式であってもよい。また、第1操作装置110には、表示器(モニタ、ディスプレイ)が設けられていてもよい。さらに、複数のロボット101と、当該複数のロボット101に対応するように、複数の第1操作装置110を備えていてもよい。
また、第1操作装置110は、第1許可器111及び非常停止器112を備えている。第1許可器111は、第2操作装置210Aから制御装置190への操作情報の実行許可をオン/オフするように構成されている。なお、第1許可器111は、第2操作装置210Aから制御装置190への操作情報の実行許可をオフにする場合、操作情報が制御装置190に入力されないように構成されていてもよく、第2操作装置210Aから操作情報が出力されないように構成されていてもよく、制御装置190が、第2操作装置210Aから入力された操作情報を無視するように構成されていてもよい。
第1許可器111としては、例えば、スイッチで構成されていてもよい。第1許可器111(第1操作装置110)は、制御装置190と有線で接続されていてもよい。また、第1許可器111は、後述する、第1携帯通信端末121又は第1通信装置を介して、無線通信により、制御装置190と接続されていてもよい。さらに、第1許可器111は、第1携帯通信端末121又は第1通信装置と、通信ネットワーク320と、を介して、無線通信により、制御装置190と接続されていてもよい。
非常停止器112は、ロボット101への電力供給を停止させることで当該ロボット101を緊急停止させるように構成されている。非常停止器112としては、例えば、スイッチで構成されていてもよい。
非常停止器112(第1操作装置110)は、制御装置190と有線で接続されていてもよい。また、非常停止器112は、後述する、第1携帯通信端末121又は第1通信装置を介して、無線通信により、制御装置190と接続されていてもよい。さらに、非常停止器112は、第1携帯通信端末121又は第1通信装置と、通信ネットワーク320と、を介して、無線通信により、制御装置190と接続されていてもよい。
また、図2に示すように、第1許可器111と非常停止器112が1つの筐体内に配置されていてもよい。例えば、第1許可器111及び非常停止器112が、それぞれ、タブレット端末のタッチパネルのアイコンで構成されていて、当該アイコンをタップすることで、オン/オフするように構成されていてもよい。なお、第1許可器111と非常停止器112は、それぞれ、異なる筐体に配置されていて、ボタン式のスイッチで構成されていてもよいことはいうまでもない。
第2操作装置210Aは、ロボット101を操作するように構成されている。第2操作装置210Aとしては、例えば、ジョイスティック、キーボード、テンキー、ティーチペンダント等の公知の操作装置を用いることができる。
また、第2操作装置210Aには、後述するロボット101のエンドエフェクタ12に設けられた力覚センサが検知した力覚情報、又は音声情報を操作者に伝達するように構成されている機器を配置してもよい。当該機器としては、例えば、振動モータ、スピーカー、把持部を構成する筐体を伸縮させる機構等が挙げられる。
なお、第2操作装置210Aは、操作者(第2操作者)が携帯して、持ち運び可能に構成されていてもよい。また、第2操作装置210Aとロボット101は、マスタースレーブ方式であってもよい。さらに、第2操作装置210Aには、表示器(モニタ、ディスプレイ)が設けられていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステム300では、複数の第2操作装置210Aを備え、第1許可器111は、第1操作者が選択した第2操作装置210Aから制御装置190への操作情報の実行許可をオン/オフするように構成されていてもよい。
ロボット101は、第1操作装置110又は第2操作装置210Aから入力された操作情報に基づいて、動作するように構成されている。
ここで、図3を参照しながら、ロボット101の構成について、詳細に説明する。なお、以下においては、ロボット101として、垂直多関節型のロボットについて説明するが、ロボット101としては、水平多関節型等の他のロボットを採用してもよい。
図3は、図1及び図2に示すロボットシステムにおけるロボットの概略構成を示す模式図である。
図3に示すように、ロボット101は、複数のリンク(ここでは、第1リンク11a~第6リンク11f)の連接体と、複数の関節(ここでは、第1関節JT1~第6関節JT6)と、これらを支持する基台15と、を有する多関節ロボットアームである。
第1関節JT1では、基台15と、第1リンク11aの基端部とが、鉛直方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第2関節JT2では、第1リンク11aの先端部と、第2リンク11bの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第3関節JT3では、第2リンク11bの先端部と、第3リンク11cの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。
また、第4関節JT4では、第3リンク11cの先端部と、第4リンク11dの基端部とが、第4リンク11dの長手方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第5関節JT5では、第4リンク11dの先端部と、第5リンク11eの基端部とが、第4リンク11dの長手方向と直交する軸回りに回転可能に連結されている。第6関節JT6では、第5リンク11eの先端部と第6リンク11fの基端部とが、捻れ回転可能に連結されている。
そして、第6リンク11fの先端部には、メカニカルインターフェースが設けられている。このメカニカルインターフェースには、作業内容に対応したエンドエフェクタ12が着脱可能に装着される。
また、第1関節JT1~第6関節JT6には、それぞれ、各関節が連結する2つの部材を相対的に回転させるアクチュエータの一例としての駆動器(駆動モータ)が設けられている(いずれも図示せず)。駆動器は、例えば、制御装置190によってサーボ制御されるサーボモータであってもよい。また、第1関節JT1~第6関節JT6には、それぞれ、駆動モータの回転位置を検出する回転センサと、駆動器の回転を制御する電流を検出する電流センサと、が設けられている(いずれも図示せず)。回転センサは、例えば、エンコーダであってもよい。
また、図1及び図2に示すように、第1空間100内には、撮影装置120及び第1携帯通信端末121が配置されていてもよい。撮影装置120は、第1空間100を形成する隔壁部材310に設置されていてもよく、ロボット101とは異なるロボットが把持してもよい。
撮影装置120は、画像及び/又は映像を撮影し、撮影した画像情報及び/又は映像情報を制御装置190に出力するように構成されている。撮影装置120としては、例えば、ビデオカメラを用いてもよい。また、撮影装置120は、第1操作装置110に着脱可能に構成されていてもよい。例えば、第1操作装置110に取付部材(取付金具)が設けられていて、当該取付部材により、撮影装置120が取り付けられてもよい。
また、撮影装置120は、第1携帯通信端末121が内蔵するカメラで構成されていてもよい。この場合、第1携帯通信端末121が、第1操作装置110に着脱可能に構成されていてもよい。第1携帯通信端末121は、公知の携帯通信端末を用いることができ、例えば、スマートフォン等で構成されていてもよい。
また、第2空間200内には、表示装置220及び第2携帯通信端末222が配置されていてもよい。表示装置220は、撮影装置120が撮影した画像情報及び/又は映像情報を表示するように構成されている。表示装置220としては、例えば、机、床等に据え置いて使用する、据え置き型のディスプレイで構成されていてもよい。また、表示装置220は、操作者が身に着けて使用するヘッドマウントディスプレイ又はメガネで構成されていてもよい。
第2携帯通信端末222は、第2操作装置210Aから出力される各種の情報(信号)を通信ネットワーク320及び第1携帯通信端末121を経由して、制御装置190に入力されるように構成されている。第2携帯通信端末222としては、スマートフォンで構成されていてもよい。
さらに、第1空間100内には、第1携帯通信端末121に代えて、第1通信装置が配置されていてもよい。第1通信装置は、通信ネットワーク320とデータ通信するように構成されている。第1通信装置としては、公知の無線通信装置又は有線通信装置を用いてもよい。
同様に、第2空間200内には、第2携帯通信端末222に代えて、第2通信装置が配置されていてもよい。第2通信装置は、通信ネットワーク320とデータ通信するように構成されている。第2通信装置としては、公知の無線通信装置又は有線通信装置を用いてもよい。
この場合、第2操作装置210Aから出力される各種の情報(信号)は、第2通信装置を介して、通信ネットワーク320及び第1携帯通信端末121を経由して、制御装置190に入力されてもよい。また、第2操作装置210Aから出力される各種の情報(信号)は、第2通信装置を介して、通信ネットワーク320及び第1通信装置を経由して、制御装置190に入力されてもよい。
制御装置190は、演算処理器190a、記憶器190b、及び入力器190cを備えている。演算処理器190aは、マイクロプロセッサ、CPU等で構成されていて、記憶器190bに記憶されている基本プログラム等のソフトウェアを読み出して実行することにより、ロボットシステム300の各種動作を制御する。
記憶器190bは、基本プログラム、各種固定データ等の情報が記憶されている。記憶器190bは、単一である必要はなく、複数の記憶器(例えば、ランダムアクセスメモリ及びハードディスクドライブ)として構成されてもよい。演算処理器190aがマイクロコンピュータで構成されている場合には、記憶器190bの少なくとも一部がマイクロコンピュータの内部メモリとして構成されてもよいし、独立したメモリとして構成されてもよい。
入力器190cは、演算処理器190aに対して、ロボットシステム300の制御に関する各種パラメータ、あるいはその他のデータ等を入力可能とするものであり、キーボード、タッチパネル、ボタンスイッチ群等の公知の入力装置で構成されている。
なお、制御装置190は、集中制御する単独の制御装置190によって構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御装置190によって構成されていてもよい。また、制御装置190は、マイクロコンピュータで構成されていてもよく、MPU、PLC(Programmable Logic Controller)、論理回路等によって構成されていてもよい。
[ロボットシステムの動作及び作用効果]
次に、本実施の形態1に係るロボットシステム300の動作及び作用効果について、図1~図4を参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の動作は、制御装置190の演算処理器190aが、記憶器190bに格納されているプログラムを読み出すことにより実行される。
図4は、本実施の形態1に係るロボットシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されたか否かを判定する(ステップS10)。制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されていないと判定した場合(ステップS10でNo)には、例えば、50msec後に再び、ステップS10の処理を実行する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されたと判定した場合(ステップS10でYes)には、操作装置210から、第2携帯通信端末222、通信ネットワーク320、及び第1携帯通信端末121を経由して、操作情報が入力されたか否かを判定する(ステップS11)。
制御装置190の演算処理器190aは、操作装置210から操作情報が入力されていないと判定した場合(ステップS11でNo)には、操作装置210から操作情報が入力されるまで、ステップS10及びステップS11の処理を繰り返す。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、操作装置210から操作情報が入力されたと判定した場合(ステップS11でYes)には、ステップS10で第1許可器111から入力された制御信号が、操作装置210から制御装置190への操作情報の実行許可をオンにする信号であるか否かを判定する(ステップS12)。
制御装置190の演算処理器190aは、ステップS10で第1許可器111から入力された制御信号が、実行許可をオンにする信号であると判定した場合(ステップS12でYes)には、ステップS11で入力された操作情報を基に、ロボット101を動作させ、本プログラムを終了する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS10で第1許可器111から入力された制御信号が、実行許可をオンにする信号ではないと判定した場合(ステップS12でNo)には、ステップS11で入力された操作情報を基に、ロボット101を動作させず(ステップS14)に、本プログラムを終了する。
この場合、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオフであることを表示装置220に表示させてもよい。また、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオフであることを第2携帯通信端末222の表示器(表示画面)に表示させてもよい。
本実施の形態1に係るロボットシステムは、第1空間内に配置されているロボットと、第1空間内に配置され、操作情報が出力されるように構成されている第1操作装置と、第1空間から隔離された空間である、第2空間内に配置され、操作情報が出力されるように構成されている第2操作装置と、制御装置と、を備え、第1操作装置は、第2操作装置から制御装置への操作情報の実行許可をオン/オフするように構成されている、第1許可器を備え、制御装置は、第1操作者の操作により、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させ、第1操作者の操作により、第1許可器が、操作情報の実行を許可していない場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から操作情報が入力されても、当該操作情報を基にロボットを動作させないように構成されている。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムでは、ロボットシステムが、第1空間内に配置されている撮影装置と、第2空間内に配置され、撮影装置が撮影した映像情報又は画像情報を表示するように構成されている表示装置と、をさらに備えていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムでは、撮影装置は、第1操作装置に着脱可能に構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムでは、撮影装置は、第1携帯通信端末で構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムでは、第1操作装置は、制御装置と有線で接続されていて、第2操作装置は、第2携帯通信端末、通信ネットワーク、第1携帯通信端末、及び第1操作装置を経て、操作情報を制御装置に入力するように構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムでは、制御装置は、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作装置から操作情報が入力されたとしても、第1操作装置から操作情報が入力された場合には、当該第1操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムでは、ロボットシステムが、複数のロボットと複数の第1操作装置を備えていてもよい。
さらに、本実施の形態1に係るロボットシステムでは、ロボットシステムは、複数の第2操作装置を備え、第1許可器は、選択した第2操作装置から制御装置への操作情報の実行許可をオン/オフするように構成されていてもよい。
本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法は、ロボットシステムが、第1空間内に配置されているロボットと、第1空間内に配置され、操作情報が出力されるように構成されている第1操作装置と、第1空間から隔離された空間である、第2空間内に配置され、操作情報が出力されるように構成されている第2操作装置と、制御装置と、を備え、第1操作装置は、第2操作装置から制御装置への操作情報の実行許可をオン/オフするように構成されている、第1許可器を備え、制御装置は、第1操作者の操作により、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させ、第1操作者の操作により、第1許可器が、操作情報の実行を許可していない場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から操作情報が入力されても、当該操作情報を基にロボットを動作させないように構成されている。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法では、ロボットシステムが、第1空間内に配置されている撮影装置と、第2空間内に配置され、撮影装置が撮影した映像情報又は画像情報を表示するように構成されている表示装置と、をさらに備えていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法では、撮影装置は、第1操作装置に着脱可能に構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法では、撮影装置は、第1携帯通信端末で構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法では、第1操作装置は、制御装置と有線で接続されていて、第2操作装置は、第2携帯通信端末、通信ネットワーク、第1携帯通信端末、及び第1操作装置を経て、操作情報を制御装置に入力するように構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法では、制御装置は、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作装置から操作情報が入力されたとしても、第1操作装置から操作情報が入力された場合には、当該第1操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法では、ロボットシステムが、複数のロボットと複数の第1操作装置を備えていてもよい。
さらに、本実施の形態1に係るロボットシステムの制御方法では、ロボットシステムは、複数の第2操作装置を備え、第1許可器は、選択した第2操作装置から制御装置への操作情報の実行許可をオン/オフするように構成されていてもよい。
このように構成された、本実施の形態1に係るロボットシステム300では、第1空間100内にいる第1操作者が、第1許可器111を操作することにより、操作情報の実行許可のオン/オフを設定することができる。換言すれば、第1操作者の操作により、ロボット101の動作可能状態のオン/オフを設定することができる。
このため、ロボット101を視認することができる位置にいる第1操作者が、安全確認をすることにより、ロボット101の動作可能状態になるときの安全性を充分に担保することができる。
また、本実施の形態1に係るロボットシステム300では、制御装置190は、第1操作者が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作者が、操作装置210を操作して、入力された操作情報を基にロボット101を動作させる。このため、ロボット101の操作の主体が第2操作者であることが明確になり、ロボット101が動作するときの安全性についても充分に担保することができる。
さらに、本実施の形態1に係るロボットシステム300では、ロボット101を直接視認することができない遠隔の場所にいる第2操作者が、ロボット101が設置されている遠隔地にまで行くことなく、ロボット101を動作させることができる。
これにより、第2操作者が、熟練のサービス担当者である場合に、当該サービス担当者が、ロボット101のゼロ点補正、教示作業等のメンテナンス作業を遠隔地から実行することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態1に係るロボットシステム300の変形例について、説明する。以下、本実施の形態1における変形例1のロボットシステムの一例について、図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施の形態1における変形例1のロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図5に示すように、本変形例1のロボットシステム300は、実施の形態1に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110が、第1携帯通信端末121、通信ネットワーク320及び通信装置122を介して、操作情報を制御装置190に入力するように構成されていて、第2操作装置210Aが、第2携帯通信端末222、通信ネットワーク320、及び通信装置122を介して操作情報を制御装置190に入力するように構成されている点が異なる。
通信装置122は、通信ネットワーク320とデータ通信するように構成されている。通信装置122としては、公知の無線通信装置又は有線通信装置を用いてもよい。
本実施の形態1における変形例1のロボットシステムは、第1操作装置は、第1携帯通信端末及び通信ネットワークを介して、操作情報を制御装置に入力するように構成されていて、第2操作装置は、第2携帯端末及び通信ネットワークを介して操作情報を制御装置に入力するように構成されている。
また、本実施の形態1における変形例1のロボットシステムの制御方法は、第1操作装置は、第1携帯通信端末及び通信ネットワークを介して、操作情報を制御装置に入力するように構成されていて、第2操作装置は、第2携帯端末及び通信ネットワークを介して操作情報を制御装置に入力するように構成されている。
このように構成されている、本変形例1のロボットシステム300であっても、実施の形態1に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態2に係るロボットシステムの一例について、図6~図7Bを参照しながら説明する。
[ロボットシステムの構成]
図6は、本実施の形態2に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図6に示すように、本実施の形態2に係るロボットシステム300は、実施の形態1に係るロボットシステム300と基本的格子柄は同じであるが、第2操作装置210Aに、ランプ211が設けられている点と、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合には、ランプ211を点灯させるように構成されている点と、が異なる。なお、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可していない場合には、ランプ211を消灯させるように構成されていてもよい。
[ロボットシステムの動作及び作用効果]
次に、本実施の形態2に係るロボットシステム300の動作及び作用効果を図6~図7Bを参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の動作は、制御装置190の演算処理器190aが、記憶器190bに格納されているプログラムを読み出すことにより実行される。
図7A及び図7Bは、本実施の形態2に係るロボットシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
図7Aに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されたか否かを判定する(ステップS100)。制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されていないと判定した場合(ステップS100でNo)には、第1操作装置110から操作情報が入力されたか否かを判定する(ステップS101;図7B参照)。
制御装置190の演算処理器190aは、第1操作装置110から操作情報が入力されていないと判定した場合(ステップS101でNo)には、例えば、50msec後に再び、ステップS100の処理を実行する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第1操作装置110から操作情報が入力されたと判定した場合(ステップS101でYes)には、第1操作装置110から入力された操作情報に基づいて、ロボット101を動作させて(ステップS102)、本プログラムを終了する。
また、図7Aに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されたと判定した場合(ステップS100でYes)には、第2操作装置210Aから、第2携帯通信端末222、通信ネットワーク320、第1携帯通信端末121、及び第1操作装置110を経由して、操作情報が入力されたか否かを判定する(ステップS103)。
制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから操作情報が入力されていないと判定した場合(ステップS103でNo)には、第2操作装置210Aから操作情報が入力されるまで、ステップS100及びステップS103の処理を繰り返す。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから操作情報が入力されたと判定した場合(ステップS103でYes)には、ステップS100で第1許可器111から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への操作情報の実行許可をオンにする信号であるか否かを判定する(ステップS104)。
制御装置190の演算処理器190aは、ステップS100で第1許可器111から入力された制御信号が、実行許可をオンにする信号ではないと判定した場合(ステップS104でNo)には、ステップS103で操作情報が入力されていても、ロボット101を動作させず(ステップS105)に、本プログラムを終了する。
この場合、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオフであることを表示装置220に表示させてもよい。また、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオフであることを第2携帯通信端末222の表示器(表示画面)に表示させてもよい。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS100で第1許可器111から入力された制御信号が、実行許可をオンにする信号であると判定した場合(ステップS104でYes)には、ランプ211を点灯させる(ステップS106)。これにより、第2操作者は、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオン状態であることを容易に理解することができる。
次に、制御装置190の演算処理器190aは、第1操作装置110から操作情報が入力されたか否かを判定する(ステップS107)。制御装置190の演算処理器190aは、第1操作装置110から操作情報が入力されたと判定した場合(ステップS107でYes)には、第1操作装置110から入力された操作情報に基づいて、ロボット101を動作させて(ステップS108)、本プログラムを終了する。
すなわち、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合(ステップS104でYes)に、第2操作装置210Aから操作情報が入力されたとしても、第1操作装置110から操作情報が入力された場合(ステップS107でYes)には、当該第1操作装置110から入力された操作情報を基にロボット101を動作させる(ステップS108)。
換言すると、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合(ステップS104でYes)に、第1操作装置110から操作情報が入力された場合(ステップS107でYes)には、第2操作装置210Aから出力された操作情報は、制御装置190に入力されない、又は制御装置190に入力されても、当該操作情報は無視される。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第1操作装置110から操作情報が入力さていないたと判定した場合(ステップS107でNo)には、第2操作装置210Aから入力された操作情報(ステップS103で入力された操作情報)に基づいて、ロボット101を動作させて(ステップS108)、本プログラムを終了する。
本実施の形態2に係るロボットシステムは、実施の形態1(変形例を含む)に係るロボットシステムにおいて、第2操作装置には、ランプが設けられていて、制御装置は、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合には、ランプを点灯させるように構成されている。
また、本実施の形態2に係るロボットシステムでは、制御装置が、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作装置から操作情報が入力されたとしても、第1操作装置から操作情報が入力された場合には、当該第1操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させるように構成されていてもよい。
本実施の形態2に係るロボットシステムの制御方法は、実施の形態1(変形例を含む)に係るロボットシステムの制御方法において、第2操作装置には、ランプが設けられていて、制御装置は、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合には、ランプを点灯させるように構成されている。
また、本実施の形態2に係るロボットシステムの制御方法では、制御装置が、第1許可器が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作装置から操作情報が入力されたとしても、第1操作装置から操作情報が入力された場合には、当該第1操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させるように構成されていてもよい。
このように構成されている、本実施の形態2に係るロボットシステム300であっても、実施の形態1に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態2に係るロボットシステム300では、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合には、ランプ211を点灯させるように構成されている。これにより、第2操作者は、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオン状態であることを容易に理解することができる。
さらに、本実施の形態2に係るロボットシステム300では、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作装置210Aから操作情報が入力されたとしても、第1操作装置110から操作情報が入力された場合には、当該第1操作装置110から入力された操作情報を基にロボット101を動作させるように構成されている。
これにより、第2操作装置210Aよりも第1操作装置110の方が、優先度が高いことが明確になる。このため、ロボット101の操作の主体が、第2操作者よりも第1操作者の方が上位であることが明確になり、ロボット101が動作するときの安全性についても充分に担保することができる。
(実施の形態3)
以下、本実施の形態3に係るロボットシステムの一例について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本実施の形態3に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図8に示すように、本実施の形態3に係るロボットシステム300は、実施の形態2に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110には、第2許可器132が設けられている点が異なる。なお、本実施の形態3に係るロボットシステム300では、第2操作装置210Aには、第2許可器が設けられていない。
第2許可器132は、ロボット101の自動運転を許可するように構成されている。第2許可器132は、第1操作者の操作により、ロボット101の自動運転が許可されて、制御装置190により、ロボット101の自動運転が実行される。
本実施の形態3に係るロボットシステムは、実施の形態1(変形例を含む)又は実施の形態2に係るロボットシステムにおいて、第1操作装置には、ロボットの自動運転を許可するように構成されている、第2許可器が設けられていて、第2操作装置には、第2許可器が設けられていない。
また、本実施の形態3に係るロボットシステムの制御方法は、実施の形態1(変形例を含む)又は実施の形態2に係るロボットシステムの制御方法において、第1操作装置には、ロボットの自動運転を許可するように構成されている、第2許可器が設けられていて、第2操作装置には、第2許可器が設けられていない。
このように構成されている、本実施の形態3に係るロボットシステム300であっても、実施の形態1に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、第2許可器132が、第1操作装置110のみに設けられていることから、ロボット101の自動運転の操作の主体が第1操作者であることが明確になり、ロボット101が自動動作するときの安全性についても充分に担保することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態3に係るロボットシステム300の変形例について、説明する。以下、本実施の形態3における変形例1のロボットシステムの一例について、図9を参照しながら説明する。
図9は、本実施の形態3における変形例1のロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図9に示すように、本変形例1のロボットシステム300は、実施の形態3に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第2操作装置210Aにも、ロボット101の自動運転を許可するように構成されている、第2許可器232が設けられている点が異なる。
また、本変形例1のロボットシステム300では、制御装置190が、第2操作装置210Aに設けられている第2許可器232からロボット101の自動運転を許可する信号が入力されても、ロボット101の自動運転を実行しないように構成されている点が、実施の形態3に係るロボットシステム300と異なる。
本実施の形態3における変形例1のロボットシステムは、第1操作装置及び第2操作装置には、それぞれ、ロボットの自動運転を許可するように構成されている、第2許可器が設けられていて、制御装置は、第2操作装置に設けられている第2許可器からロボットの自動運転を許可する信号が入力されても、ロボットの自動運転を実行しないように構成されている。
また、本実施の形態3における変形例1のロボットシステムの制御方法は、第1操作装置及び第2操作装置には、それぞれ、ロボットの自動運転を許可するように構成されている、第2許可器が設けられていて、制御装置は、第2操作装置に設けられている第2許可器からロボットの自動運転を許可する信号が入力されても、ロボットの自動運転を実行しないように構成されている。
このように構成されている、本変形例1のロボットシステム300であっても、実施の形態3に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、本変形例1のロボットシステム300では、第2操作装置210Aにも、第2許可器232が設けられている。これにより、第1操作装置110と第2操作装置210Aに、同じ操作装置を用いることができ、操作装置の汎用性を高めることができる。また、同じ操作装置を用いることができることにより、操作装置の製造コストを低減することができる。
(実施の形態4)
以下、本実施の形態4に係るロボットシステムの一例について、図10を参照しながら説明する。
図10は、本実施の形態4に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図10に示すように、本実施の形態4に係るロボットシステム300は、実施の形態2に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110には、第1調整器141が設けられている点が異なる。なお、本実施の形態4に係るロボットシステム300では、第2操作装置210Aには、第1調整器が設けられていない。
第1調整器141は、ロボット101の動作速度を調整するように構成されている。第1調整器141は、第1操作者の操作により、ロボット101の動作速度が調整されて、制御装置190により、ロボット101の動作速度が変更される。
本実施の形態4に係るロボットシステムは、実施の形態1~3(変形例を含む)に係るいずれかのロボットシステムにおいて、第1操作装置には、ロボットの動作速度を調整するように構成されている、第1調整器が設けられていて、第2操作装置には、第1調整器が設けられていない。
また、本実施の形態4に係るロボットシステムの制御方法は、実施の形態1~3(変形例を含む)に係るいずれかのロボットシステムの制御方法において、第1操作装置には、ロボットの動作速度を調整するように構成されている、第1調整器が設けられていて、第2操作装置には、第1調整器が設けられていない。
このように構成されている、本実施の形態4に係るロボットシステム300であっても、実施の形態1に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、第1調整器141が、第1操作装置110のみに設けられていることから、ロボット101の動作速度の操作の主体が第1操作者であることが明確になり、ロボット101が動作するときの安全性についても充分に担保することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態4に係るロボットシステム300の変形例について、説明する。
以下、本実施の形態4における変形例1のロボットシステムの一例について、図11を参照しながら説明する。
図11は、本実施の形態4における変形例1のロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図11に示すように、本変形例1のロボットシステム300は、実施の形態4に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第2操作装置210Aにも、ロボット101の動作速度を調整するように構成されている、第1調整器242が設けられている点が異なる。
また、本変形例1のロボットシステム300では、制御装置190が、第2操作装置210Aに設けられている第1調整器242からロボット101の動作速度を調整する信号が入力されても、ロボット101の動作速度を変更しないように構成されている点が、実施の形態4に係るロボットシステム300と異なる。
本実施の形態4における変形例1のロボットシステムは、第1操作装置及び第2操作装置には、それぞれ、ロボットの動作速度を調整するように構成されている、第1調整器が設けられていて、制御装置は、第2操作装置に設けられている第1調整器からロボットの動作速度を変更する信号が入力されても、ロボットの動作速度を変更しないように構成されている。
また、本実施の形態4における変形例1のロボットシステムの制御方法は、第1操作装置及び第2操作装置には、それぞれ、ロボットの動作速度を調整するように構成されている、第1調整器が設けられていて、制御装置は、第2操作装置に設けられている第1調整器からロボットの動作速度を変更する信号が入力されても、ロボットの動作速度を変更しないように構成されている。
このように構成されている、本変形例1のロボットシステム300であっても、実施の形態4に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、本変形例1のロボットシステム300では、第2操作装置210Aにも、第1調整器242が設けられている。これにより、第1操作装置110と第2操作装置210Aに、同じ操作装置を用いることができ、操作装置の汎用性を高めることができる。また、同じ操作装置を用いることができることにより、操作装置の製造コストを低減することができる。
(実施の形態5)
以下、本実施の形態5に係るロボットシステムの一例について、図12を参照しながら説明する。
図12は、本実施の形態5に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図12に示すように、本実施の形態5に係るロボットシステム300は、実施の形態2に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110が、第1表示器151をさらに備え、第2操作装置210Aが、第2表示器252をさらに備える点が異なる。
また、本実施の形態5に係るロボットシステム300では、第1操作装置110が、第1携帯通信端末121及び通信ネットワーク320を介して、第2操作装置210AにQRコード(登録商標)を送信するように構成されている。第2操作装置210Aは、受信したQRコードを第2表示器252に表示させ、第2携帯通信端末222が、第2表示器252に表示されているQRコードを読み取ることで、第1携帯通信端末121との接続を確認するように構成されている。
これにより、第2操作者は、操作すべきロボット101と接続していることを確認することができる。特に、複数のロボット101と、複数のロボット101に対応する複数の第1操作装置110がある場合には、第2操作者は、操作すべきロボット101と接続していることを確認することができる。
さらに、本実施の形態5に係るロボットシステム300では、第2操作装置210Aが、第2携帯通信端末222、通信ネットワーク320、及び第1携帯通信端末121を介して、第1操作装置110にQRコードを送信するように構成されている。第1操作装置110は、受信したQRコードを第1表示器151に表示させ、第1携帯通信端末121が、第1表示器151に表示されているQRコードを読み取ることで、第2携帯通信端末222との接続を確認するように構成されている。
これにより、第1操作者は、ロボット101の操作を依頼する第2操作者の第2操作装置210Aと接続していることを確認することができる。特に、複数の第2操作装置210Aがある場合には、第1操作者は、ロボット101の操作を依頼する第2操作者の第2操作装置210Aと接続していることを確認することができる。
本実施の形態5に係るロボットシステムは、実施の形態1~4(変形例を含む)に係るいずれかのロボットシステムにおいて、第1操作装置は、第1表示器をさらに備え、第2操作装置は、第2表示器をさらに備え、第1操作装置は、第1携帯通信端末及び通信ネットワークを介して、第2操作装置にQRコードを送信し、第2操作装置は、受信したQRコードを第2表示器に表示させ、第2携帯通信端末は、第2表示器に表示されているQRコードを読み取ることで、第1携帯通信端末との接続を確認するように構成されている。
また、本実施の形態5に係るロボットシステムでは、第2操作装置は、第2携帯通信端末、通信ネットワーク、及び第1携帯通信端末を介して、第1操作装置にQRコードを送信し、第1操作装置は、受信したQRコードを第1表示器に表示させ、第1携帯通信端末は、第1表示器に表示されているQRコードを読み取ることで、第2携帯通信端末との接続を確認するように構成されていてもよい。
本実施の形態5に係るロボットシステムの制御方法は、実施の形態1~4(変形例を含む)に係るいずれかのロボットシステムにおいて、第1操作装置は、第1表示器をさらに備え、第2操作装置は、第2表示器をさらに備え、第1操作装置は、第1携帯通信端末及び通信ネットワークを介して、第2操作装置にQRコードを送信し、第2操作装置は、受信したQRコードを第2表示器に表示させ、第2携帯通信端末は、第2表示器に表示されているQRコードを読み取ることで、第1携帯通信端末との接続を確認するように構成されている。
また、本実施の形態5に係るロボットシステムの制御方法では、第2操作装置は、第2携帯通信端末、通信ネットワーク、及び第1携帯通信端末を介して、第1操作装置にQRコードを送信し、第1操作装置は、受信したQRコードを第1表示器に表示させ、第1携帯通信端末は、第1表示器に表示されているQRコードを読み取ることで、第2携帯通信端末との接続を確認するように構成されていてもよい。
(実施の形態6)
[ロボットシステムの構成]
以下、本実施の形態6に係るロボットシステムの一例について、図13~図14Bを参照しながら説明する。
図13は、本実施の形態6に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図13に示すように、本実施の形態6に係るロボットシステム300は、実施の形態2に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110が、第1トリガスイッチ161を備える点が異なる。
第1トリガスイッチ161は、ロボット101の駆動器への電力供給を許可するように構成されていて、第1操作者が、第1トリガスイッチ161を操作(押圧)することにより、ロボット101の駆動器への電力供給が許可され、第1トリガスイッチ161の押圧を停止する(スイッチを放す)と、ロボット101の駆動器への電力供給が停止される。
これにより、第1操作者は、第1トリガスイッチ161の押圧を停止することにより、ロボット101を緊急停止させることができる。
[ロボットシステムの動作及び作用効果]
次に、本実施の形態6に係るロボットシステム300の動作及び作用効果を図13~図14Bを参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の動作は、制御装置190の演算処理器190aが、記憶器190bに格納されているプログラムを読み出すことにより実行される。
図14A及び図14Bは、本実施の形態6に係るロボットシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
図14Aに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されたか否かを判定する(ステップS200)。制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されていないと判定した場合(ステップS200でNo)には、第1操作装置110から操作情報が入力されたか否かを判定する(ステップS201;図14B参照)。
制御装置190の演算処理器190aは、第1操作装置110から操作情報が入力されていないと判定した場合(ステップS201でNo)には、例えば、50msec後に再び、ステップS200の処理を実行する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第1操作装置110から操作情報が入力されたと判定した場合(ステップS201でYes)には、第1操作装置110から入力された操作情報に基づいて、ロボット101を動作させて(ステップS202)、本プログラムを終了する。
また、図14Aに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111から制御信号が入力されたと判定した場合(ステップS200でYes)には、第2操作装置210Aから、第2携帯通信端末222、通信ネットワーク320、第1携帯通信端末121、及び第1操作装置110を経由して、操作情報が入力されたか否かを判定する(ステップS203)。
制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから操作情報が入力されていないと判定した場合(ステップS203でNo)には、第2操作装置210Aから操作情報が入力されるまで、ステップS200及びステップS203の処理を繰り返す。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから操作情報が入力されたと判定した場合(ステップS203でYes)には、ステップS200で第1許可器111から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への操作情報の実行許可をオンにする信号であるか否かを判定する(ステップS204)。
制御装置190の演算処理器190aは、ステップS200で第1許可器111から入力された制御信号が、実行許可をオンにする信号ではないと判定した場合(ステップS204でNo)には、ステップS203で操作情報が入力されていても、ロボット101を動作させず(ステップS205)に、本プログラムを終了する。
この場合、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオフであることを表示装置220に表示させてもよい。また、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111により、操作情報の実行許可がオフであることを第2携帯通信端末222の表示器(表示画面)に表示させてもよい。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS200で第1許可器111から入力された制御信号が、実行許可をオンにする信号であると判定した場合(ステップS204でYes)には、第1トリガスイッチ161が押圧されているか否かを判定する(ステップS206)。すなわち、制御装置190の演算処理器190aは、第1操作者により、第1トリガスイッチ161が操作されて、ロボット101の駆動器への電力供給が許可されているか否かを判定する。
制御装置190の演算処理器190aは、第1トリガスイッチ161が押圧されていると判定した場合(ステップS206でYes)には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可して(ステップS207)、第2操作装置210Aから入力された操作情報に基づいて、ロボット101を動作させて(ステップS208)、本プログラムを終了する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第1トリガスイッチ161が押圧されていないと判定した場合(ステップS206でNo)には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可せず(ロボット101の駆動器への電力供給を停止させて;ステップS209)、本プログラムを終了する。
すなわち、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合(ステップS204でYes)に、第2操作装置210Aから操作情報が入力されていたとしても、第1トリガスイッチ161が押圧されていないと判定した場合(ステップS206でNo)には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可しない(ロボット101の駆動器への電力供給を停止させる;ステップS209)。
これにより、第1操作者は、第2操作装置210Aからの操作情報を基に動作していたロボット101を緊急停止させることができる。
本実施の形態6に係るロボットシステムは、実施の形態1~5(変形例を含む)に係るいずれかのロボットシステムにおいて、第1操作装置は、ロボットの駆動器への電力供給を許可するように構成されている、第1トリガスイッチを備え、制御装置は、第1許可器が、操作情報の実行を許可し、かつ、第1トリガスイッチがロボットの駆動器への電力供給を許可している場合には、第2操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させ、第1許可器が、操作情報の実行を許可していても、第1トリガスイッチがロボットの駆動器への電力供給を許可していない場合には、第2操作装置から操作情報を入力されても、当該操作情報を基にロボットを動作させないように構成されている。
このように構成されている、本実施の形態6に係るロボットシステム300であっても、実施の形態1に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態6に係るロボットシステム300では、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可し、かつ、第1トリガスイッチ161が押圧されている場合に、第2操作装置210Aから入力された操作情報を基に、ロボット101を動作させる。
これにより、第2操作装置210Aよりも第1操作装置110の方が、優先度が高いことが明確になる。このため、ロボット101の操作の主体が、第2操作者よりも第1操作者の方が上位であることが明確になり、ロボット101が動作するときの安全性についても充分に担保することができる。
さらに、本実施の形態6に係るロボットシステム300では、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作装置210Aから操作情報が入力されたとしても、第1トリガスイッチ161が押圧されていない場合には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可しない(ロボット101の駆動器への電力供給を停止させる)。
これにより、第1操作者は、第2操作装置210Aからの操作情報を基に動作していたロボット101を緊急停止させることができる。このため、ロボット101が動作するときの安全性について、充分に担保することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態6に係るロボットシステム300の変形例について、説明する。以下、本実施の形態6における変形例1のロボットシステムの一例について、図15~図16Bを参照しながら説明する。
[ロボットシステムの構成]
図15は、本実施の形態6における変形例1のロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図15に示すように、本変形例1のロボットシステム300は、実施の形態6に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第2操作装置210Aが、第2トリガスイッチ262を備える点が異なる。
第2トリガスイッチ262は、ロボット101の駆動器への電力供給を許可するように構成されていて、第2操作者が、第2トリガスイッチ262を操作(押圧)することにより、ロボット101の駆動器への電力供給が許可され、第2トリガスイッチ262の押圧を停止する(スイッチを放す)と、ロボット101の駆動器への電力供給が停止される。
これにより、第2操作者も、第2トリガスイッチ262の押圧を停止することにより、ロボット101を緊急停止させることができる。
[ロボットシステムの動作及び作用効果]
次に、本変形例1のロボットシステム300の動作及び作用効果を図15~図16Bを参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の動作は、制御装置190の演算処理器190aが、記憶器190bに格納されているプログラムを読み出すことにより実行される。
図16A及び図16Bは、本実施の形態6における変形例1のロボットシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
図16A及び図16Bに示すように、本変形例1のロボットシステム300の動作は、実施の形態6に係るロボットシステム300の動作と基本的には同じであるが、制御装置190の演算処理器190aが、ステップS206の処理に代えて、ステップS206Aの処理を実行する点が異なる。
具体的には、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS200で第1許可器111から入力された制御信号が、実行許可をオンにする信号であると判定した場合(ステップS204でYes)には、第1トリガスイッチ161及び第2トリガスイッチ262が押圧されているか否かを判定する(ステップS206A)。すなわち、制御装置190の演算処理器190aは、第1操作者及び第2操作者のそれぞれにより、第1トリガスイッチ161及び第2トリガスイッチ262が操作されて、ロボット101の駆動器への電力供給が許可されているか否かを判定する。
制御装置190の演算処理器190aは、第1トリガスイッチ161及び第2トリガスイッチ262が押圧されていると判定した場合(ステップS206でYes)には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可して(ステップS207)、第2操作装置210Aから入力された操作情報に基づいて、ロボット101を動作させて(ステップS208)、本プログラムを終了する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第1トリガスイッチ161及び第2トリガスイッチ262のうち、少なくとも一方のトリガスイッチが押圧されていないと判定した場合(ステップS206AでNo)には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可せず(ロボット101の駆動器への電力供給を停止させて;ステップS209)、本プログラムを終了する。
すなわち、制御装置190の演算処理器190aは、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合(ステップS204でYes)に、第2操作装置210Aから操作情報が入力されていたとしても、第1トリガスイッチ161及び第2トリガスイッチ262のうち、少なくとも一方のトリガスイッチが押圧されていないと判定した場合(ステップS206AでNo)には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可しない(ロボット101の駆動器への電力供給を停止させる;ステップS209)。これにより、第1操作者だけでなく、第2操作者も、第2操作装置210Aからの操作情報を基に動作していたロボット101を緊急停止させることができる。
本実施の形態6における変形例1のロボットシステムは、第2操作装置が、ロボットの駆動器への電力供給を許可するように構成されている、第2トリガスイッチを備え、制御装置は、第1許可器が、操作情報の実行を許可し、かつ、第1トリガスイッチ及び第2トリガスイッチの両方が、ロボットの駆動器への電力供給を許可している場合には、第2操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させ、第1許可器が、操作情報の実行を許可していても、第1トリガスイッチ及び第2トリガスイッチのうち、少なくとも一方のトリガスイッチが、ロボットの駆動器への電力供給を許可していない場合には、第2操作装置から操作情報を入力されても、当該操作情報を基にロボットを動作させないように構成されている。
本実施の形態6における変形例1のロボットシステムの制御方法は、第2操作装置が、ロボットの駆動器への電力供給を許可するように構成されている、第2トリガスイッチを備え、制御装置は、第1許可器が、操作情報の実行を許可し、かつ、第1トリガスイッチ及び第2トリガスイッチの両方が、ロボットの駆動器への電力供給を許可している場合には、第2操作装置から入力された操作情報を基にロボットを動作させ、第1許可器が、操作情報の実行を許可していても、第1トリガスイッチ及び第2トリガスイッチのうち、少なくとも一方のトリガスイッチが、ロボットの駆動器への電力供給を許可していない場合には、第2操作装置から操作情報を入力されても、当該操作情報を基にロボットを動作させないように構成されている。
このように構成されている、本変形例1のロボットシステム300であっても、実施の形態6に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、本変形例1のロボットシステム300では、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可し、かつ、第1トリガスイッチ161及び第2トリガスイッチ262が押圧されている場合に、第2操作装置210Aから入力された操作情報を基に、ロボット101を動作させる。
これにより、第1操作者及び第2操作者の総意により、ロボット101を動作させるので、ロボット101が動作するときの安全性について、充分に担保することができる。
さらに、本変形例1のロボットシステム300では、制御装置190は、第1許可器111が、操作情報の実行を許可している場合に、第2操作装置210Aから操作情報が入力されたとしても、第1トリガスイッチ161及び第2トリガスイッチ262のうち、少なくとも一方のトリガスイッチが押圧されていない場合には、ロボット101の駆動器への電力供給を許可しない(ロボット101の駆動器への電力供給を停止させる)。
これにより、第1操作者だけでなく第2操作者も、第2操作装置210Aからの操作情報を基に動作していたロボット101を緊急停止させることができる。このため、ロボット101が動作するときの安全性について、充分に担保することができる。
(実施の形態7)
以下、本実施の形態7に係るロボットシステムの一例について、図17を参照しながら説明する。
[ロボットシステムの構成]
図17は、本実施の形態7に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図17に示すように、本実施の形態7に係るロボットシステム300は、実施の形態1に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110が、第1表示器151をさらに備え、第2操作装置210Aが、第2表示器252をさらに備える点が異なる。第1表示器151及び第2表示器252は、モニタ、又はディスプレイで構成されていてもよい。
また、本実施の形態7に係るロボットシステム300では、制御装置190が、ロボット101に関する情報である第1情報を第1表示器151に表示するように構成されている。ここで、ロボット101に関する情報は、例えば、ロボット101が備える、エンコーダ、温度センサ等の各種センサが検出したデータであってもよい。また、ロボット101に関する情報は、例えば、ロボット101を操作するための操作用画面の画像情報であってもよい。また、ロボット101に関する情報は、例えば、第1操作者が第1操作装置110を操作することにより、入力された操作情報(操作データ)、又はプログラム情報(プログラムデータ)であってもよい。さらに、ロボット101に関する情報は、例えば、エラーコードであってもよい。
さらに、本実施の形態7に係るロボットシステム300では、制御装置190が、第2操作者が第2操作装置210Aから第1情報の表示指令が入力されると、第1情報を表示装置220及び/又は第2表示器252に表示させるように構成されている。
これにより、第1操作者と第2操作者の間で、ロボット101に関する情報を共有することができる。このため、第2操作者は、ロボット101のメンテナンス作業を実行する際に必要な情報を容易に得ることができ、ロボット101の状態を容易に把握することができる。したがって、第2操作者は、遠隔地から容易にロボット101のメンテナンス作業を実行することができる。
なお、本実施の形態7に係るロボットシステム300では、第1許可器111を備える形態を採用したが、これに限定されず、第1許可器111を備えない形態を採用してもよい。
本実施の形態7に係るロボットシステムは、第1空間内に配置されているロボットと、第1空間内に配置され、第1表示器を備える、第1操作装置と、第1空間から隔離された空間である、第2空間内に配置され、操作情報が出力されるように構成されている第2操作装置と、第2空間内に配置されている表示装置と、制御装置と、を備え、制御装置は、ロボットに関する情報である第1情報を第1表示器に表示するように構成されていて、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されると、第1情報を表示装置に表示させるように構成されている。
また、本実施の形態7に係るロボットシステムは、実施の形態1~6(変形例を含む)に係るロボットシステムにおいて、第1空間内に配置され、第1表示器を備える、第1操作装置と、第2空間内に配置されている表示装置と、をさらに備え、第2空間内で、操作情報が出力されるように構成されている、操作装置は、第2操作装置であり、制御装置は、ロボットに関する情報である第1情報を第1表示器に表示するように構成されていて、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されると、第1情報を表示装置に表示させるように構成されている。
さらに、本実施の形態7に係るロボットシステムでは、第2操作装置が、第2表示器を備え、制御装置は、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されると、第1情報を表示装置及び/又は第2表示器に表示させるように構成されていてもよい。
本実施の形態7に係るロボットシステムの制御方法は、ロボットシステムが、第1空間内に配置されているロボットと、第1空間内に配置され、第1表示器を備える、第1操作装置と、第1空間から隔離された空間である、第2空間内に配置され、操作情報が出力されるように構成されている第2操作装置と、第2空間内に配置されている表示装置と、制御装置と、を備え、制御装置は、ロボットに関する情報である第1情報を第1表示器に表示するように構成されていて、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されると、第1情報を表示装置に表示させるように構成されている。
また、本実施の形態7に係るロボットシステムの制御方法は、実施の形態1~6(変形例を含む)に係るロボットシステムの制御方法において、第1空間内に配置され、第1表示器を備える、第1操作装置と、第2空間内に配置されている表示装置と、をさらに備え、第2空間内で、操作情報が出力されるように構成されている、操作装置は、第2操作装置であり、制御装置は、ロボットに関する情報である第1情報を第1表示器に表示するように構成されていて、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されると、第1情報を表示装置に表示させるように構成されている。
さらに、本実施の形態7に係るロボットシステムの制御方法では、第2操作装置が、第2表示器を備え、制御装置は、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されると、第1情報を表示装置及び/又は第2表示器に表示させるように構成されていてもよい。
[変形例1]
次に、本実施の形態7に係るロボットシステム300の変形例について、説明する。以下、本実施の形態7における変形例1のロボットシステムの一例について、図18~図19Bを参照しながら説明する。
[ロボットシステムの構成]
図18は、本実施の形態7における変形例1のロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図18に示すように、本変形例1のロボットシステム300は、実施の形態7に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110が、第3許可器113を備えている点が異なる。
第3許可器113は、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の表示指令の実行許可をオン/オフするように構成されている。第3許可器113としては、例えば、スイッチで構成されていてもよい。また、第1表示器151がタッチパネルで構成されている場合、第3許可器113は、アイコンで構成されていてもよい。
なお、第3許可器113は、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の表示指令の実行許可をオフにする場合、表示指令が制御装置190に入力されないように構成されていてもよく、第2操作装置210Aから表示指令が出力されないように構成されていてもよく、制御装置190が、第2操作装置210Aから入力された表示指令を無視するように構成されていてもよい。
また、本変形例1のロボットシステム300では、制御装置190は、第3許可器113から制御信号が入力される前に、第2操作装置210Aから表示指令が入力された場合には、第1情報を表示装置220及び/又は第2表示器252に表示させないように構成されていてもよい。
さらに、制御装置190は、第3許可器113から入力された制御信号(第1情報の表示指令の実行許可をオン/オフ情報)を記憶器190bに記憶させておき、記憶器190bに記憶されている実行許可のオン/オフ情報を基に、第1情報を表示装置220及び/又は第2表示器252に表示させるか否かを判定するように構成されていてもよい。
この場合、制御装置190は、記憶器190bに記憶されるオン/オフ情報を第3許可器113から入力された制御信号を基に更新するように構成されていてもよい。
[ロボットシステムの動作及び作用効果]
次に、本実施の形態7における変形例1のロボットシステム300の動作及び作用効果を図18~図19Bを参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の動作は、制御装置190の演算処理器190aが、記憶器190bに格納されているプログラムを読み出すことにより実行される。
図19A及び図19Bは、本実施の形態7における変形例1のロボットシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
図19Aに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから第1情報の表示指令(信号)が入力されたか否かを判定する(ステップS300)。
制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから第1情報の表示指令(信号)が入力されていないと判定した場合(ステップS300でNo)には、例えば、50msec後に再び、ステップS300の処理を実行する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから第1情報の表示指令(信号)が入力されたと判定した場合(ステップS300でYes)には、第3許可器113から制御信号が入力されたか否かを判定する(ステップS301)。
制御装置190の演算処理器190aは、第3許可器113から制御信号が入力されたと判定した場合(ステップS301でYes)には、ステップS301で第3許可器113から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の表示指令の実行許可をオンにする信号であるか否かを判定する(ステップS302)。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第3許可器113から制御信号が入力されていないと判定した場合(ステップS301でNo)には、ステップS305の処理を実行する。なお、ステップS305以降の処理については、後述する。
制御装置190の演算処理器190aは、ステップS302の処理において、ステップS301で第3許可器113から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の表示指令の実行許可をオンにする信号であると判定した場合(ステップS302でYes)には、第1情報を表示装置220に表示させ(ステップS303)、本プログラムを終了する。
このとき、制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに第1情報の表示指令の実行許可をオンにする信号(実行許可のオン情報)を記憶させてもよい。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS301で第3許可器113から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の表示指令の実行許可をオフにする信号であると判定した場合(ステップS302でNo)には、第1情報を表示装置220に表示させず(ステップS304)、本プログラムを終了する。
このとき、制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに第1情報の表示指令の実行許可をオフにする信号(実行許可のオフ情報)を記憶させてもよい。
また、図19A及び図19Bに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第3許可器113から制御信号が入力されていないと判定した場合(ステップS301でNo)には、記憶器190bに第1情報の表示指令の実行許可のオン/オフ情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS305)。
制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに第1情報の表示指令の実行許可のオン/オフ情報が記憶されていると判定した場合(ステップS305でYes)には、記憶器190bに記憶されている情報が、第1情報の表示指令の実行許可のオン情報であるか否かを判定する(ステップS306)。
制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに記憶されている情報が、第1情報の表示指令の実行許可のオン情報であると判定した場合(ステップS306でYes)には、第1情報を表示装置220に表示させ(ステップS307)、本プログラムを終了する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに記憶されている情報が、第1情報の表示指令の実行許可のオフ情報であると判定した場合(ステップS306でNo)には、第1情報を表示装置220に表示させず(ステップS308)、本プログラムを終了する。
また、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS305の処理において、記憶器190bに第1情報の表示指令の実行許可のオン/オフ情報が記憶されていないと判定した場合(ステップS305でNo)には、第1情報を表示装置220に表示させず(ステップS308)、本プログラムを終了する。
本実施の形態7における変形例1のロボットシステムは、第1操作装置が、第2操作装置から制御装置への第1情報の表示指令の実行許可をオン/オフするように構成されている第3許可器をさらに備え、制御装置は、第1操作者の操作により、第3許可器が、第1情報の表示指令の実行を許可している場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から入力された第1情報の表示指令を基に第1情報を表示装置に表示させ、第1操作者の操作により、第3許可器が、第1情報の表示指令の実行を許可していない場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されても、当該第1情報の表示指令を基に、第1情報を表示装置に表示させないように構成されている。
また、本実施の形態7における変形例1のロボットシステムの制御方法は、第1操作装置が、第2操作装置から制御装置への第1情報の表示指令の実行許可をオン/オフするように構成されている第3許可器をさらに備え、制御装置は、第1操作者の操作により、第3許可器が、第1情報の表示指令の実行を許可している場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から入力された第1情報の表示指令を基に第1情報を表示装置に表示させ、第1操作者の操作により、第3許可器が、第1情報の表示指令の実行を許可していない場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の表示指令が入力されても、当該第1情報の表示指令を基に、第1情報を表示装置に表示させないように構成されている。
このように構成されている、本変形例1のロボットシステム300であっても、実施の形態7に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
なお、本変形例1のロボットシステム300では、第1情報を表示装置220に表示させる形態を採用したが、これに限定されず、第1情報は、表示装置220及び/又は第2表示器252に表示されればよい。
(実施の形態8)
以下、本実施の形態8に係るロボットシステムの一例について、図20を参照しながら説明する。
[ロボットシステムの構成]
図20は、本実施の形態8に係るロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図20に示すように、本実施の形態8に係るロボットシステム300は、実施の形態7に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、制御装置190が、第2操作者の操作により、第2操作装置210Aから第1情報の変更指令が入力されると、第1情報を変更するように構成されている点が異なる。
ここで、第1情報の変更は、例えば、操作情報(操作データ)、又はプログラム情報(プログラムデータ)の変更であってもよく、エラーコードの解除であってもよい。
本実施の形態8に係るロボットシステムは、実施の形態7に係るロボットシステムにおいて、制御装置が、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の変更指令が入力されると、第1情報を変更するように構成されている。
本実施の形態8に係るロボットシステムの制御方法は、実施の形態7に係るロボットシステムの制御方法において、制御装置が、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の変更指令が入力されると、第1情報を変更するように構成されている。
このように構成されている、本実施の形態8に係るロボットシステム300であっても、実施の形態7に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態8に係るロボットシステム300では、制御装置190が、第2操作者の操作により、第2操作装置210Aから第1情報の変更指令が入力されると、第1情報を変更するように構成されている。
これにより、第2操作者は、遠隔地から容易にロボット101のメンテナンス作業を実行することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態8に係るロボットシステム300の変形例について、説明する。以下、本実施の形態8における変形例1のロボットシステムの一例について、図21~図22Bを参照しながら説明する。
[ロボットシステムの構成]
図21は、本実施の形態8における変形例1のロボットシステムの概略構成を示す模式図である。
図21に示すように、本変形例1のロボットシステム300は、実施の形態8に係るロボットシステム300と基本的構成は同じであるが、第1操作装置110が、第4許可器114を備えている点が異なる。
第4許可器114は、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の変更指令の実行許可をオン/オフするように構成されている。第4許可器114としては、例えば、スイッチで構成されていてもよい。また、第1表示器151がタッチパネルで構成されている場合、第4許可器114は、アイコンで構成されていてもよい。
なお、第4許可器114は、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の変更指令の実行許可をオフにする場合、変更指令が制御装置190に入力されないように構成されていてもよく、第2操作装置210Aから変更指令が出力されないように構成されていてもよく、制御装置190が、第2操作装置210Aから入力された変更指令を無視するように構成されていてもよい。
また、本変形例1のロボットシステム300では、制御装置190は、第4許可器114から制御信号が入力される前に、第2操作装置210Aから変更指令が入力された場合には、第1情報を変更させないように構成されていてもよい。
さらに、制御装置190は、第4許可器114から入力された制御信号(第1情報の変更指令の実行許可をオン/オフ情報)を記憶器190bに記憶させておき、記憶器190bに記憶されている実行許可のオン/オフ情報を基に、第1情報を変更させるか否かを判定するように構成されていてもよい。
この場合、制御装置190は、記憶器190bに記憶されるオン/オフ情報を第4許可器114から入力された制御信号を基に更新するように構成されていてもよい。
[ロボットシステムの動作及び作用効果]
次に、本実施の形態8における変形例1のロボットシステム300の動作及び作用効果を図21~図22Bを参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の動作は、制御装置190の演算処理器190aが、記憶器190bに格納されているプログラムを読み出すことにより実行される。
図22A及び図22Bは、本実施の形態8における変形例1のロボットシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
図22Aに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから第1情報の変更指令(信号)が入力されたか否かを判定する(ステップS400)。
制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから第1情報の変更指令(信号)が入力されていないと判定した場合(ステップS400でNo)には、例えば、50msec後に再び、ステップS400の処理を実行する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、制御装置190の演算処理器190aは、第2操作装置210Aから第1情報の変更指令(信号)が入力されたと判定した場合(ステップS400でYes)には、第4許可器114から制御信号が入力されたか否かを判定する(ステップS401)。
制御装置190の演算処理器190aは、第4許可器114から制御信号が入力されたと判定した場合(ステップS401でYes)には、ステップS401で第4許可器114から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の変更指令の実行許可をオンにする信号であるか否かを判定する(ステップS402)。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、第4許可器114から制御信号が入力されていないと判定した場合(ステップS401でNo)には、ステップS405の処理を実行する。なお、ステップS405以降の処理については、後述する。
制御装置190の演算処理器190aは、ステップS402の処理において、ステップS401で第4許可器114から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の変更指令の実行許可をオンにする信号であると判定した場合(ステップS402でYes)には、第1情報を変更させ(ステップS403)、本プログラムを終了する。
このとき、制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに第1情報の変更指令の実行許可をオンにする信号(実行許可のオン情報)を記憶させてもよい。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS401で第4許可器114から入力された制御信号が、第2操作装置210Aから制御装置190への第1情報の変更指令の実行許可をオフにする信号であると判定した場合(ステップS402でNo)には、第1情報を変更させず(ステップS404)、本プログラムを終了する。
このとき、制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに第1情報の変更指令の実行許可をオフにする信号(実行許可のオフ情報)を記憶させてもよい。
また、図22A及び図22Bに示すように、制御装置190の演算処理器190aは、第4許可器114から制御信号が入力されていないと判定した場合(ステップS401でNo)には、記憶器190bに第1情報の変更指令の実行許可のオン/オフ情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS405)。
制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに第1情報の変更指令の実行許可のオン/オフ情報が記憶されていると判定した場合(ステップS405でYes)には、記憶器190bに記憶されている情報が、第1情報の変更指令の実行許可のオン情報であるか否かを判定する(ステップS406)。
制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに記憶されている情報が、第1情報の変更指令の実行許可のオン情報であると判定した場合(ステップS406でYes)には、第1情報を変更示させ(ステップS407)、本プログラムを終了する。
一方、制御装置190の演算処理器190aは、記憶器190bに記憶されている情報が、第1情報の変更指令の実行許可のオフ情報であると判定した場合(ステップS406でNo)には、第1情報を変更させず(ステップS408)、本プログラムを終了する。
また、制御装置190の演算処理器190aは、ステップS405の処理において、記憶器190bに第1情報の変更指令の実行許可のオン/オフ情報が記憶されていないと判定した場合(ステップS405でNo)には、第1情報を変更させず(ステップS408)、本プログラムを終了する。
本実施の形態8における変形例1のロボットシステムは、第1操作装置が、第2操作装置から制御装置への第1情報の変更指令の実行許可をオン/オフするように構成されている第4許可器をさらに備え、制御装置は、第1操作者の操作により、第4許可器が、第1情報の変更指令の実行を許可している場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から入力された第1情報の変更指令を基に第1情報を変更し、第1操作者の操作により、第4許可器が、第1情報の変更指令の実行を許可していない場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の変更指令が入力されても、当該第1情報の変更指令を基に、第1情報を変更しないように構成されている。
本実施の形態8における変形例1のロボットシステムの制御方法は、第1操作装置が、第2操作装置から制御装置への第1情報の変更指令の実行許可をオン/オフするように構成されている第4許可器をさらに備え、制御装置は、第1操作者の操作により、第4許可器が、第1情報の変更指令の実行を許可している場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から入力された第1情報の変更指令を基に第1情報を変更し、第1操作者の操作により、第4許可器が、第1情報の変更指令の実行を許可していない場合には、第2操作者の操作により、第2操作装置から第1情報の変更指令が入力されても、当該第1情報の変更指令を基に、第1情報を変更しないように構成されている。
このように構成されている、本変形例1のロボットシステム300であっても、実施の形態7に係るロボットシステム300と同様の作用効果を奏する。
上記説明から、当業者にとっては、本開示の多くの改良又は他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本開示を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本開示を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。