JP2022065955A - 光束制御部材、成形用金型、光束制御部材の製造方法、および成形用金型の製造方法 - Google Patents

光束制御部材、成形用金型、光束制御部材の製造方法、および成形用金型の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ボルテックス面の中心部の加工痕に起因する迷光の発生を抑制できる、ボルテックス面を有する光束制御部材を提供する。【解決手段】光束制御部材200は、連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス面210と、ボルテックス面210において、螺旋の中心212を中心として放射状に配置された複数の凸条220と、を有する。複数の凸条220の高さは、中心212に近づくほど低くなる。【選択図】図6

Description

本発明は、光束制御部材、成形用金型、光束制御部材の製造方法および成形用金型の製造方法に係る。
近年、大容量のデータを、光通信を用いて高速で送受信するために、マルチモードファイバを備えた通信装置および通信システムが使用されている。マルチモードファイバは、光が通るコアの径がシングルモードファイバよりも大きいため、より多くの光を通すことができる。しかしながら、多数のモードの光が通ることでモード毎の光の伝播速度が異なり、光の分散(DMD(Differential Modal Dispersion))が生じるため、光波形が劣化してしまう。この問題は、マルチモードファイバにおいて、コアの中心部分の屈折率分布が不安定な場合に特に問題となる。
この問題を改善するため手段として、ボルテックスレンズやボルテックス位相板などと称される光学素子を用いることが知られている。ボルテックスレンズ(ボルテックス位相板)とは、連続または階段状の螺旋形状を有する面(ボルテックス面)を有する光学素子(光束制御部材)である。ボルテックスレンズに、中心部分の強度が高いガウシアン分布を有する光を通過させると、中心部分の強度が顕著に低下した、リング状の強度分布を有する光に変換される。
ボルテックスレンズによりリング状の強度分布に変換された光をマルチモードファイバに入射させると、光がコアの中心部分に直接入射することを抑制できるため、コアの中心部分の屈折率分布の影響が抑制されるとともに、高次のモードの光が主体となり、光波形の劣化を抑制することができる。
例えば、特許文献1には、ボルテックス形状が形成されたレンズを備えた光学部品が開示されている。特許文献1によれば、当該光学部品を用いてマルチモードファイバに、中心部分の強度が低下したリング状の強度分布の光を入射させることができたとされている。また、レンズの表面にボルテックス形状を形成してこれらを一体化することで、光軸調整が容易になったとされている。
特許文献2には、光源とマルチモードファイバとの間に配置された送信側ボルテックス光学素子を備える光送信器と、マルチモードファイバと受光素子との間に配置された受信側ボルテックス光学素子を備える光受信器と、を備える光通信装置が開示されている。特許文献2によれば、光送信器および光受信器に、それぞれ光の波面の回転方向に対して逆方向に位相差を付与するボルテックス光学素子を設けることにより、DMDの抑制および光ビームの受光効率の改善が両立できたとされている。
国際公開第2018/163936号 国際公開第2018/198511号
レンズなどの光学素子を、金型を用いて製造する場合、金型の光学面を成形する面は、光学面の光軸に相当する部分を中心として同心円状に切削加工を行うことで形成されるのが一般的である。そこで、本発明者は、ボルテックスレンズを成形するための金型のボルテックス面を成形する面(以下「ボルテックス成形面」と称する)を、螺旋の中心を中心として同心円状に切削加工を行うことで形成した。このようにして得られた金型を用いてボルテックスレンズを製造したところ、図1Aに示されるように、ボルテックス面10の中心部にも外周部にも円環状の加工痕11が形成されてしまった。また、図1Bに示されるように、ボルテックス成形面12の中心部を加工する際に応力が集中してボルテックス成形面12の中心部に渦巻状の大きな加工痕(つぶれ)13が形成されてしまった。このため、ボルテックス面の中心部にも渦巻状の大きな加工痕(つぶれ)が形成されてしまった(図1Aでは不図示)。
上記のように、円環状の加工痕や渦巻状の大きな加工痕(つぶれ)がボルテックス面の中心部に存在すると、光をボルテックス面に入射させた際に、多くの迷光が生じてしまう。この問題の解決手段として、ボルテックス成形面の中心部を螺旋状に加工せず、平面のままとすることが考えられる。しかしながら、ボルテックス面の中心部を平面としたボルテックスレンズは、平面部分を高強度の光が通過するためにリング状の強度分布の光を形成できず、所期の機能を発揮することができない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ボルテックス面の中心部の加工痕に起因する迷光の発生を抑制できる、ボルテックス面を有する光束制御部材を提供することを目的とする。また、本発明は、上記光束制御部材を成形するための金型、上記光束制御部材の製造方法、および上記成形用金型の製造方法を提供することも目的とする。
本発明に係る光束制御部材は、連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス面と、前記ボルテックス面において、螺旋の中心を中心として放射状に配置された複数の凸条と、を有し、前記複数の凸条の高さは、前記中心に近づくほど低くなる。
本発明に係る光束制御部材は、連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス成形面を含む成形用金型を用いて成形された光束制御部材であって、前記ボルテックス成形面は、螺旋の中心を中心として放射状に配置され、前記中心に近づくほど浅くなる複数の溝を有する。
本発明に係る成形用金型は、連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス成形面と、前記ボルテックス成形面において、螺旋の中心を中心として放射状に配置され、前記中心に近づくほど浅くなる複数の溝と、を有する。
本発明に係る光束制御部材の製造方法は、上記成形用金型の、前記ボルテックス成形面を含む面により構成されたキャビティに成形材料を注入する工程と、前記キャビティ内の前記成形材料を固化させる工程と、を有する。
本発明に係る成形用金型の製造方法は、金型母材を準備する工程と、前記金型母材の所定の点を中心として放射状に切削することで、連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス成形面を形成する工程と、を有する。
本発明により、ボルテックス面の中心部の加工痕に起因する迷光の発生を抑制できる、ボルテックス面を有する光束制御部材を提供することができる。
図1Aは、同心円状に切削したボルテックス成形面を用いて製造したボルテックスレンズのボルテックス面を示す模式図であり、図1Bは、同心円状に切削したボルテックス成形面の写真である。 図2Aは、本発明の実施の形態に係る成形用金型の平面図であり、図2Bは、上記成形用金型の断面図である。 図3Aは、理想的なボルテックス面の一例を示す平面模式図であり、図3Bは、一般的な加工方法で成形面を加工する様子を示す模式図であり、図3Cは、図3Bに示す方法で製造された金型を用いて成形されたボルテックス面を示す平面模式図であり、図3Dは、本発明の実施の形態に係る加工方法で成形面を加工する様子を示す模式図であり、図3Eは、図3Dに示す方法で製造された金型を用いて成形されたボルテックス面を示す平面模式図である。 図4は本発明の一実施形態に係る放射状に切削したボルテックス成形面の写真である。 図5は本発明の一実施の形態に係る光束制御部材の製造方法のフローチャートである。 図6Aは、実施の形態に係る光束制御部材の斜視図であり、図6Bは、光束制御部材の平面図であり、図6Cは、光束制御部材の側面図である。 図7は、x方向の位置に対する、ボルテックス面の高さの変化を示したグラフである。 図8は、y方向の位置に対するボルテックス面の高さの変化を示したグラフである。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(成形用金型およびその製造方法)
まず、本発明の一実施の形態に係る成形用金型100について説明する。この後説明するように、成形用金型100は、ボルテックス面210を有する光束制御部材200の製造に用いられる。
図2A、Bは、成形用金型100の構成を示す図である。図2A、Bでは、成形用金型100のうち、ボルテックス成形面110を含む駒のみを示している。実際には、他の駒と組み合わせてキャビティ130が形成される。図2Aは、成形用金型100の平面図であり、図2Bは、図2Aに示すA-A線の断面図である。
図2A、Bに示されるように、成形用金型100は、ボルテックス成形面110、複数の溝120、およびキャビティ130を有する。
ボルテックス成形面110は、光束制御部材200のボルテックス面210を成形する面である。この後説明するように、光束制御部材200のボルテックス面210は、連続または階段状の螺旋形状を有している。ボルテックス成形面110は、ボルテックス面210に相補的な形状を有しており、連続または階段状の螺旋形状を有している。
この後説明するように、光束制御部材200のボルテックス面210は、ボルテックス面210において最も高い部分と最も低い部分との段差211を有する(図3A参照)。この段差211の数は、使用する光の波長λと付与したい位相差Δφとに応じて決まるチャージ数m(後述)に応じて設定される。図2Bに示すように、ボルテックス成形面110は、光束制御部材200のボルテックス面210に対応して、ボルテックス成形面110において最も高い部分と最も低い部分との段差111を有する。この段差111は、ボルテックス成形面110の中心112から外縁まで延在している。段差111の高さは、付与したい位相差Δφとに応じて設定され、例えば1μm以上10μm以下である。
図3Aは、理想的なボルテックス面210の一例を示す平面模式図である。この図では、高いほど白色に近く、低いほど黒色に近く彩色することで、ボルテックス面210の各点の高さも示している。図3Aに示されるように、ボルテックス面210は、周方向において段差211間はなだらかに連続する面であることが好ましく、鏡面であることが理想的である。
図3Bに示すように、従来の一般的な加工方法と同様に、成形用金型100のボルテックス成形面110を同心円状に切削加工を行うことで形成すると、円環状の加工痕が形成されてしまう。その結果、図3Cに示すように、光束制御部材200のボルテックス面210にも、円環状の加工痕が形成されてしまう。この加工痕は、ボルテックス面210の外周部だけでなく中心部にも形成されてしまう。
一方、本実施の形態では、図3Dに示すように、成形用金型100のボルテックス成形面110を放射状に切削加工を行うことで形成する。この場合、ボルテックス成形面110の外周部では、放射状の加工痕が形成されることがある。これに対し、ボルテックス成形面110の中心部では、加工領域が重なって同じ領域が繰り返し加工されるため、加工溝が非常に浅くなるか、消失する。その結果、図3Eに示すように、光束制御部材200のボルテックス面210の少なくとも中心部では、加工痕11はほとんど存在しない。図4は、放射状に切削したボルテックス成形面110の写真である。
上記のことからわかるように、本実施の形態に係る成形用金型100では、図2Aに示すように、複数の溝120は、ボルテックス成形面110の螺旋の中心(ボルテックス成形面110の中心112)を中心として放射状に配置されている。複数の溝120は、それぞれ、螺旋の中心に近づくほど、隣接する溝120との間隔が狭まり、やがて重なる。隣接する溝120どうしが重なり始めると、間に存在する凸条(稜線)の高さが低くなるため、溝120の深さは中心に近づくほど浅くなる。これにより、ボルテックス成形面110の中心112付近は、略鏡面となる。
上記のように、成形用金型100のボルテックス成形面110を放射状に切削加工を行うことで形成することで、ボルテックス成形面110の中心112付近を略鏡面とすることができる。また、ボルテックス成形面110の中心部に連続して切削工具を押し当てることなくボルテックス成形面110を加工するため、ボルテックス成形面12の中心部に大きな加工痕(つぶれ)が形成されるのを抑制することができる。
複数の溝120は、ボルテックス成形面110の中央部の凹凸が小さくなる(例えば、凹凸の高さが3nm以下、好ましくは略鏡面となる)ように配置されればよく、一定の角度間隔で配置されていてもよいし、不規則な角度間隔で配置されていてもよい。本実施の形態では、複数の溝120は、一定の角度間隔で配置されている。ボルテックス成形面110の中央部の凹凸を小さくする観点から、複数の溝120は、平面視したときに、互いに隣接する溝120間の角度が0.5°以下となるように配置されることが好ましい。互いに隣接する溝120間の角度は、ボルテックス成形面110の中心部だけでなく外周部の凹凸も小さくする観点からは、0.05°以下となるように配置されることがさらに好ましい。互いに隣接する溝120間の角度の下限値は、特に限定されないが、加工効率の観点からは、例えば0.01°以上である。
溝120の延在方向に垂直な断面の形状は、特に限定されず、例えば球冠(半円を含む)、矩形である。本実施の形態では、溝120の断面形状は、球冠である。より具体的には、ボルテックス成形面110の外周部においては、溝120の断面形状は略半円であり、ボルテックス成形面110の中心部に近づくにつれて、溝120の上部が欠けていき、溝120が浅くなる。
溝120の幅は、特に限定されないが、ボルテックス成形面110の中央部の凹凸を小さくする観点から、1μm以上5μm以下であることが好ましい。
溝120の深さは、特に限定されないが、浅い方が好ましい。光束制御部材200のボルテックス面210の中心部近傍における迷光の発生を抑制する観点からは、ボルテックス成形面110の中心部近傍における溝120の深さは、3nm以下であることが好ましく、0nmであることが特に好ましい。
また、ボルテックス成形面110の中央部の凹凸を少なくする観点から、ボルテックス成形面110の外周部における溝120の深さは30nm以下であることが好ましい。
本実施の形態に係る成形用金型100の製造方法は、特に限定されない。たとえば、(1)金型母材を準備し、(2)金型母材の所定の点を中心として放射状に切削して螺旋形状を有するボルテックス成形面110を形成することで、本実施の形態に係る成形用金型100を製造することができる。
金型母材を構成する材料は、特に限定されず、公知の材料から適宜選択されうる。金型母材を構成する材料の例には、鋼材、亜鉛合金、アルミニウム合金等が含まれる。耐久性の観点からは、金型母材は鋼材を含むことが好ましい。
切削に用いる工具も、特に限定されず、公知の金型加工用の工具から適宜選択されうる。
本実施の形態では、切削によりボルテックス成形面110を形成する際には、金型母材の一主面において、螺旋の中心となる点を定め、上記中心に向けて放射状に切削していく。これにより、螺旋の中心に向けて放射状に配置された複数の溝120が形成される。また、このとき、一つの溝120に対して、螺旋の回転方向において隣接する溝の深さがより深くなるように、工具の先端の高さを変えて切削する。例えば、平面視したときに、隣接する溝どうしのなす角が0.2°となるように、時計回りの方向に順に溝を切削する場合、形成された一つの溝に対して、時計回りに0.2°進んだ位置に上記溝の深さよりも深い溝が形成されるように切削する。これを連続して一周行うことで、連続または階段状の螺旋形状が金型母材の一主面に形成される。螺旋の回転方向は任意で決定することができ、上記回転方向に合わせて工具の先端の高さを変えて切削すればよい。
なお、本発明の成形用金型の製造方法は、金型母材の一主面において、螺旋の中心となる点を定め、上記中心から放射状に切削してもよい。
上記のように、成形用金型100のボルテックス成形面110を放射状に切削加工を行うことで形成することで、ボルテックス成形面110の中心112付近を略鏡面とすることができる。また、ボルテックス成形面110の中心部に連続して切削工具を押し当てることなくボルテックス成形面110を加工するため、ボルテックス成形面12の中心部に大きな加工痕(つぶれ)が形成されるのを抑制することができる。
(光束制御部材およびその製造方法)
図5は、本実施の形態に係る光束制御部材200の製造方法のフローチャートである。
図5に示すように、本実施の形態に係る光束制御部材200は、例えば、(1)上記の成形用金型100のキャビティ130に成形材料を注入する工程(工程S10)と、(2)キャビティ130内の前記成形材料を固化させる工程(工程S20)と、(3)固化させた前記成形材料を、前記成形用金型から離型して取り出す工程(工程S30)と、を有する。以下、各工程について説明する。
まず、成形用金型100のキャビティ130に成形材料を注入する(工程S10)。例えば、上記の成形用金型100を固定側金型として使用し、固定側金型と対向するように配置された可動側金型と型閉めした後、成形材料注入口から成形材料を注入する。
本実施の形態では、成形材料として樹脂材料を用いることができる。樹脂材料の種類は、使用する光に対して透光性を有する材料から適宜に選ばれる。樹脂材料の例には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)、変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)、シクロオレフィンポリマー(COP)、環状オレフィン・コポリマー(COC)等が含まれる。
次いで、キャビティ130に注入された成形材料を固化させる(工程S20)。例えば、キャビティ130に熱可塑性樹脂を注入した場合は、熱可塑性樹脂を冷却して固化させればよい。また、キャビティ130に熱硬化性樹脂を注入した場合は、キャビティ130内の樹脂を加熱して固化(硬化)させればよい。
最後に、工程S20で固化された成形材料を、上記成形用金型から離型して取り出す(工程S30)。
以上の手順により、成形用金型100のボルテックス成形面110の形状を反転させたボルテックス面210を有する光束制御部材200を製造することができる。以下、光束制御部材200について説明する。
図6A~Cは、本実施の形態に係る光束制御部材200を示す図である。図6Aは、光束制御部材200の斜視図であり、図6Bは、光束制御部材200の平面図であり、図6Cは、光束制御部材200の側面図である。
図6A~Cに示されるように、光束制御部材200は、ボルテックス面210と、複数の凸条220、および入射面230を有する。なお、図6Aおよび図6Cにおいて、便宜上、凸条220は省略している。また、図6Cにおいて、Axは光軸を表す。
ボルテックス面210は、連続または階段状の螺旋形状を有する面である。ボルテックス面210を通過する光は、円周方向において位相差を持ち、かつリング状の強度分布を有する光に変換される。図6Bにおいて、ボルテックス面210は時計回りに進むにつれて徐々に低くなる構造を有する。
図7は、図6Bに示されるXY座標系(原点はボルテックス面210の中心212)においてのy=0の断面(B-B線断面)およびy=-0.002mmの断面における、x方向の位置に対する、ボルテックス面210の高さの変化を示したグラフである。実線がy=0の断面(B-B線断面)、破線がy=-0.002mmの断面をそれぞれ示している。
同様に、図8は、同じXY座標系においてのx=0の断面(A-A線断面)およびx=-0.002mmの断面における、y方向の位置に対する、ボルテックス面210の高さの変化を示したグラフである。実線がx=0の断面(A-A線断面)、破線がx=-0.002mmの断面をそれぞれ示している。
図6A~Cに示すように、光束制御部材200は、ボルテックス面210において最も高い部分と最も低い部分との段差211を有する。ボルテックス面210の一周内の段差211の形状の繰り返し数であるチャージ数をm、段差の高さをd、光の波長をλ、光束制御部材200の材料と周辺の媒質(例えば空気)との光の波長λにおける屈折率の差をΔnとしたとき、ボルテックス面210を通過する光に与えられる位相差ΔΦは、以下の式(1)から求めることができる。位相差ΔΦが2π×m(mは整数)のとき、光軸に対して軸対称性の高いリング状の強度分布を有する光が得られる。
ΔΦ=2π×m×Δn×d/λ (1)
段差211の数(チャージ数m)および高さdは、ボルテックス面210を通過する光に与える位相差ΔΦに応じて適宜設定される。本実施の形態では、段差211の数は1つであり(図6A参照)、段差211の高さは8μmである(図8参照)。
複数の凸条220は、成形用金型100の複数の溝120が転写されたパターンである。図6Bに示すように、複数の凸条220は、ボルテックス面210において、螺旋の中心から放射状に配置されている。そのため、複数の凸条220は、それぞれ、螺旋の中心に近づくほど、隣接する凸条との間隔が狭くなり、最終的には重なる。これに伴い、隣接する凸条間に形成される溝についても、螺旋の中心に近づくほど浅くなる。したがって、凸条220の高さは、中心に近づくほど低くなる。これにより、ボルテックス面210の中心部近傍は、略鏡面となる。ここで「凸条220の高さ」とは、凸条220の絶対的な高さ(例えば入射面230に対する高さ)を意味するのではなく、凸条220の両側にある溝の底に対する高さを意味する。
複数の凸条220は、ボルテックス面210の中央部の凹凸が小さくなる(例えば、凹凸の高さが3nm以下、好ましくは略鏡面となる)ように配置されればよく、一定の角度間隔で配置されていてもよいし、不規則な角度間隔で配置されていてもよい。本実施の形態では、複数の凸条220は、一定の角度間隔で配置されている。ボルテックス面210の中央部の凹凸を小さくする観点から、複数の凸条220は、平面視したときに、互いに隣接する凸条220間の角度が0.5°以下となるように配置されることが好ましい。互いに隣接する凸条220間の角度は、ボルテックス面210の中心部だけでなく外周部の凹凸も小さくする観点からは、0.05°以下となるように配置されることがさらに好ましい。互いに隣接する凸条220間の角度の下限値は、特に限定されないが、金型の加工効率の観点からは、例えば0.01°以上である。
凸条220の延在方向に垂直な断面の形状は、特に限定されず、例えば球冠(半円を含む)、矩形である。本実施の形態では、凸条220の断面形状は、球冠である。より具体的には、ボルテックス面210の外周部においては、凸条220の断面形状は略半円であり、ボルテックス面210の中心部に近づくにつれて、凸条220の底部が欠けていき、凸条220の高さが低くなる。
凸条220の幅は、特に限定されないが、ボルテックス面210の中央部の凹凸を小さくする観点から、1μm以上5μm以下であることが好ましい。
凸条220の高さは、特に限定されないが、低い方が好ましい。ボルテックス面210の中心部近傍における迷光の発生を抑制する観点からは、ボルテックス面210の中心部近傍における凸条220の高さは、3nm以下であることが好ましく、0nmであることが特に好ましい。
(効果)
以上のように、本実施の形態では、成形用金型100のボルテックス成形面110を放射状に切削加工を行うことで形成することで、ボルテックス成形面110の中心112付近を略鏡面とすることができる。また、ボルテックス成形面110の中心部に連続して切削工具を押し当てることなくボルテックス成形面110を加工するため、ボルテックス成形面12の中心部に大きな加工痕(つぶれ)が形成されるのを抑制することができる。その結果、本実施の形態に係る光束制御部材200は、ボルテックス面210の中心部において迷光が生じることを抑制することができ、所期のリング状の強度分布を有する光を生成することができる。
なお、本実施の形態に係る光束制御部材200では、ボルテックス面210の外周部に存在する複数の凸条220によりわずかに迷光が生じる可能性があるが、所期のリング状の強度分布を有する光を生成するという観点からは、影響は小さい。また、これらの凸条220が気になる場合は、研磨加工などにより除去してもよい。ボルテックス成形面110を研磨することにより、ボルテックス成形面110の外周部に存在する複数の溝120を除去することができるが、段差111のエッジ(稜線)にダレが発生するおそれがある。また、鋭いエッジ形状を残すことを優先すると、段差111の周囲にのみ溝120が残存するおそれがある。
また、上記実施の形態では、ボルテックス面210を1つ有する光束制御部材200について説明したが、本発明に係る光束制御部材は、複数のボルテックス面210を有するレンズアレイであってもよい。
本発明によれば、迷光が少ないボルテックス面を有する光束制御部材を提供することが可能である。本発明に係る光束制御部材は、例えば光通信などに有用である。
10 ボルテックス面
11 円環状の加工痕
12 ボルテックス成形面
13 渦巻状の加工痕(つぶれ)
100 成形用金型
110 ボルテックス成形面
111 段差
112 ボルテックス成形面の中心(螺旋の中心)
120 溝
130 キャビティ
200 光束制御部材
210 ボルテックス面
211 段差
212 ボルテックス面の中心(螺旋の中心)
220 凸条
230 入射面

Claims (7)

  1. 連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス面と、
    前記ボルテックス面において、螺旋の中心を中心として放射状に配置された複数の凸条と、
    を有し、
    前記複数の凸条の高さは、前記中心に近づくほど低くなる、
    光束制御部材。
  2. 前記複数の凸条は、平面視したときに、互いに隣接する凸条間の角度が0.5°以下となるように配置されている、請求項1に記載の光束制御部材。
  3. 連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス成形面を含む成形用金型を用いて成形された光束制御部材であって、
    前記ボルテックス成形面は、螺旋の中心を中心として放射状に配置され、前記中心に近づくほど浅くなる複数の溝を有する、
    光束制御部材。
  4. 連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス成形面と、
    前記ボルテックス成形面において、螺旋の中心を中心として放射状に配置され、前記中心に近づくほど浅くなる複数の溝と、
    を有する、成形用金型。
  5. 前記複数の溝は、平面視したときに、互いに隣接する溝間の角度が0.5°以下となるように配置されている、請求項4に記載の成形用金型。
  6. 請求項4または5に記載の成形用金型の、前記ボルテックス成形面を含む面により構成されたキャビティに成形材料を注入する工程と、
    前記キャビティ内の前記成形材料を固化させる工程と、
    を有する、光束制御部材の製造方法。
  7. 金型母材を準備する工程と、
    前記金型母材の所定の点を中心として放射状に切削することで、連続または階段状の螺旋形状を有するボルテックス成形面を形成する工程と、
    を有する、成形用金型の製造方法。
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