JP2022063931A - 画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、重送検出センサの故障が送信側か受信側かを検出できる。【解決手段】 画像形成装置(10)は、第1超音波センサ92a、第1超音波センサ92aから超音波を送信させるための主送信回路92b、第1超音波センサ92aで受けた超音波を信号に変換する副受信回路92c、第1超音波センサ92aに対向配置される第2超音波センサ94aおよび第2超音波センサ94aで受けた超音波を信号に変換する主受信回路94bを備える。画像形成装置(10)では、主受信回路94bの出力に応じて重送検出部90の故障が検出され、重送検出部90の故障が検出された場合に、副受信回路92cの出力に応じて、重送検出部90の故障が送信側か受信側かを検出する。【選択図】図4

Description

この発明は画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関し、特にたとえば、用紙搬送路を搬送される用紙の重送を検出するための重送検出センサを備える、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関する。
特許文献1には、背景技術の用紙搬送装置の一例が開示される。背景技術の用紙搬送装置は、画像形成装置の給紙装置として構成されたものであり、通紙経路で記録用紙の重送を検出する重送検出センサを備えている。重送検出センサは、通紙経路を介して互いに対向する送信側センサと受信側センサとを含む。
特開2006-036376号公報
従来より、重送検出用の超音波センサとは別に故障検出用の超音波センサを設けて、故障検出用の超音波センサの出力に応じて重送検出用の超音波センサの故障を検出する方法がある。しかしながら、従来の方法では、重送検出用の超音波センサとは別に故障検出用の超音波センサが必要となり、製造コストが増大するという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、簡単な構成で、重送検出センサの故障が送信側か受信側かを検出できる、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
第1の発明は、用紙が搬送される用紙搬送路を含む画像形成装置であって、送信側検出部、受信側検出部および故障検出用回路を備える。送信側検出部は、用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む。受信側検出部は、用紙搬送路を挟んで第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む。故障検出用回路は、送信側検出部に設けられ、第1超音波センサで受けた超音波を信号に変換する副受信回路と、受信側検出部に設けられ、第2超音波センサから超音波を送信させる副送信回路との少なくとも一方を含む。
第2の発明は、第1の発明に従属し、故障検出用回路は副受信回路を含み、第1超音波センサから第1の超音波を送信させる送信部、第1の超音波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断部、第1の信号の出力値が閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を第1超音波センサで受信したときに副受信回路から出力される第2の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第2判断部および第2の信号の出力値が閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部または受信側検出部の故障を検出する故障検出部をさらに備える。
第3の発明は、第1の発明に従属し、故障検出用回路は副送信回路を含み、第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信部、第1の超音波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断部、第1の信号の出力値が閾値未満である場合に、第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信部、第2の超音波の反射波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第2の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第2判断部、および第2の信号の出力値が閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部または受信側検出部の故障を検出する故障検出部をさらに備える。
第4の発明は、第1の発明に従属し、故障検出用回路は、副受信回路および副送信回路を含む。
第5の発明は、第4の発明に従属し、第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信部、第1の超音波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断部、第1の信号の出力値が閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を第1超音波センサで受信したときに副受信回路から出力される第2の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第2判断部、第2の信号の出力値が閾値未満の場合に、第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信部、第2の超音波の反射波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第3の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第3判断部、および第2の信号の出力値が閾値未満である場合に受信側検出部の故障を検出し、第3の信号の出力値が閾値未満でない場合に送信側検出部の故障を検出し、第3の信号の出力値が閾値未満である場合に送信側検出部および受信側検出部の故障を検出する故障検出部をさらに備える。
第6の発明は、用紙が搬送される用紙搬送路、用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、用紙搬送路を挟んで第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部、および送信側検出部に設けられ、第1超音波センサで受けた超音波を信号に変換する副受信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置のプロセッサに、第1超音波センサから第1の超音波を送信させる送信処理、第1の超音波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断処理、第1の信号の出力値が閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を第1超音波センサで受信したときに副受信回路から出力される第2の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第2判断処理、および第2の信号の出力値が閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部または受信側検出部の故障を検出する故障検出処理を実行させる。
第7の発明は、用紙が搬送される用紙搬送路、用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、用紙搬送路を挟んで第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部、および受信側検出部に設けられ、第2超音波センサから超音波を送信させる副送信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置のプロセッサに、第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信処理、第1の超音波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断処理、第1の信号の出力値が閾値未満である場合に、第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信処理、第2の超音波の反射波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第2の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第2判断処理、および第2の信号の出力値が閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部または受信側検出部の故障を検出する故障検出処理を実行させる。
第8の発明は、用紙が搬送される用紙搬送路、用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、用紙搬送路を挟んで第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部および送信側検出部に設けられ、第1超音波センサで受けた超音波を信号に変換する副受信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御方法であって、第1超音波センサから第1の超音波を送信させる送信ステップ、第1の超音波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断ステップ、第1の信号の出力値が閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を第1超音波センサで受信したときに副受信回路から出力される第2の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第2判断ステップおよび第2の信号の出力値が閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部または受信側検出部の故障を検出する故障検出ステップを含む。
第9の発明は、用紙が搬送される用紙搬送路、用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、用紙搬送路を挟んで第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部および受信側検出部に設けられ、第2超音波センサから超音波を送信させる副送信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御方法であって、第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信ステップ、第1の超音波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断ステップ、第1の信号の出力値が閾値未満である場合に、第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信ステップ、第2の超音波の反射波を第2超音波センサで受信したときに主受信回路から出力される第2の信号の出力値が閾値未満かどうかを判断する第2判断ステップ、および第2の信号の出力値が閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部または受信側検出部の故障を検出する故障検出ステップを含む。
この発明によれば、簡単な構成で、重送検出センサの故障が送信側か受信側かを検出できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の第1実施例である画像形成装置の内部構造を示す概略断面図である。 図2は図1の画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は重送検出部の概略構成を示す図解図である。 図4は第1実施例の重送検出部の概略構成を示す図解図である。 図5は正常時の送信波形および受信波形の一例を示す波形図である。 図6は故障時の送信波形および受信波形の一例を示す波形図である。 図7は故障時の送信波形および受信波形の他の例を示す波形図である。 図8は図2に示したRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図9は画像形成装置の故障検出処理の一例を示すフロー図である。 図10は第2実施例の重送検出部の概略構成を示す図解図である。 図11は第2実施例における故障時の送信波形および受信波形の一例を示す波形図である。 図12は第2実施例の故障検出処理の一例を示すフロー図である。 図13は第3実施例の重送検出部の概略構成を示す図解図である。 図14は第3実施例の故障検出処理の一例の一部を示すフロー図である。
[第1実施例]
図1に示す画像形成装置10は、複写機能、プリント機能(印刷機能)、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機であって、電子写真方式によって記録媒体に対して単色の画像(モノクロ画像)を形成する。ただし、画像形成装置10は、少なくともプリント機能を備えていればよく、たとえば印刷装置(プリンタ)であってもよい。なお、記録媒体としては、用紙やオーバーヘッドプロジェクタ用シートなどを使用できるが、以下では、用紙を使用した場合について説明する。
先ず、画像形成装置10の構成について概略的に説明する。図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成部30を内蔵する装置本体12と、その上方に配置される画像読取装置14とを含む。
画像読取装置14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18の上面には、原稿供給トレイ20が設けられており、その内部には、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)が設けられる。自動原稿送り装置は、原稿供給トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に供給し、原稿排出トレイ24に排出する。
また、画像読取装置14に内蔵される画像読取部26は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCDまたはCIS等が用いられる。
画像読取装置14の前面側には、ユーザによる印刷指示等の入力操作を受け付ける操作パネル(図示せず)が設けられる。操作パネルは、タッチパネル付きのディスプレイおよび複数の操作ボタン等を有する。
画像形成部30は、露光ユニット32、現像ユニット34、感光体ドラム36、クリーニングユニット38、帯電ユニット40、転写ユニット42、定着ユニット44およびトナー補給装置46等を備え、給紙トレイ48等から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ50に排出する。用紙上に画像を形成するための印刷画像データとしては、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された静電潜像担持体であり、モータなどの回転駆動源(図示省略)によってその軸線まわりに回転される。ただし、感光体ドラム36の代わりに、感光体ベルトを静電潜像担持体として用いることもできる。帯電ユニット40は、感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる。帯電ユニット40としては、コロナ放電装置、ブラシ型帯電装置、ローラ型帯電装置、イオン発生装置などを用いることができる。露光ユニット32は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成され、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。
現像ユニット34は、感光体ドラム36の表面にトナーを含む現像剤を供給し、感光体ドラム36の表面に形成された静電潜像をトナーによって顕像化する。すなわち、現像ユニット34は、感光体ドラム36の表面にトナー像を形成する。
クリーニングユニット38は、感光体ドラム36の表面に当接するクリーニングブレード等を備え、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナー(現像剤)を除去する。
現像ユニット34には、トナー補給装置46が接続される。トナー補給装置46は、未使用のトナーを貯蔵する容器であって、現像ユニット34にトナーを供給(補給)する。
転写ユニット42は、感光体ドラム36の表面に形成されたトナー像を用紙に転写するためのユニットである。この転写ユニット42は、転写体としての転写ローラ422を含む。転写ローラ422は、感光体ドラム36に対向して配置され、感光体ドラム36を押圧するように設けられる。
画像形成処理の実行時(用紙に画像が形成される時)には、転写ローラ422に所定の電圧(転写電圧)が印加されることによって、感光体ドラム36と転写ローラ422との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用により、感光体ドラム36と転写ローラ422との間のニップ域(転写ニップ部)を用紙が通過する間に、感光体ドラム36の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写される。
定着ユニット44は、ヒートローラおよび加圧ローラを備え、転写ユニット42の用紙搬送方向下流側に配置される。ヒートローラは、所定の温度(定着温度)となるように制御されており、ヒートローラと加圧ローラとの間のニップ域(定着ニップ部)を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
また、装置本体12内には、給紙トレイ48に載置された用紙を転写ニップ部および定着ニップ部を経由させて排紙トレイ50に送るための第1用紙搬送路L1が形成される。さらに、装置本体12内には、用紙に対して両面印刷を行うときに、片面印刷が終了して定着ニップ部を通過した後の用紙を、転写ニップ部の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に戻すための第2用紙搬送路L2が形成される。第1用紙搬送路L1には、レジストローラ56および排出ローラ60が設けられ、また、第1用紙搬送路L1および第2用紙搬送路L2には、用紙に推進力を与えるための複数の搬送ローラ58が適宜設けられる。
装置本体12において片面印刷を行う際には、給紙トレイ48に載置された用紙がピックアップローラ52および分離ローラ54によって1枚ずつ第1用紙搬送路L1に導かれ、レジストローラ56まで搬送される。そして、レジストローラ56によって、用紙の先端と感光体ドラム36上の画像情報(トナー像)の先端とが整合するタイミングで用紙が転写ニップ部に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、用紙が定着ニップ部を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱定着される。熱定着後の用紙は、搬送ローラ58によって第1用紙搬送路L1を搬送されて、第1用紙搬送路L1の下流側端部に設けられる排出ローラ60によって排紙トレイ50に排出される。
一方、両面印刷を行う際には、片面印刷が終了して定着ニップ部を通過した用紙の後端部が排出ローラ60まで到達したとき、この排出ローラ60を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路L2に導かれる。第2用紙搬送路L2に導かれた用紙は、搬送ローラ58によって第2用紙搬送路L2を搬送されて、レジストローラ56の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、転写ニップ部および定着ニップ部を用紙が通過することによって、用紙の裏面に印刷が行われる。
なお、画像形成装置10には、手差し給紙トレイが設けられたり、または外付けの給紙ユニットが装着されたりすることがある。このような場合には、給紙トレイ48に代えて、手差し給紙トレイまたは外付けの給紙ユニットから第1用紙搬送路L1に用紙が給紙されるようにしても良い。
図2に示すように、画像形成装置10はCPU80を含み、CPU80には、バス82を介して、RAM84、補助記憶部86、画像読取部26、画像形成部30および重送検出部90などが接続される。また、図示は省略するが、操作パネル等の各コンポーネントもバス82を介してCPU80に接続される。
CPU80は、画像形成装置10の全体的な制御を司り、上述した画像形成装置10の各コンポーネントの動作を統括的に制御する。RAM84は、画像形成装置10の主記憶装置であり、CPU80のワーク領域およびバッファ領域として使用される。
補助記憶部86は、たとえばHDDであり、CPU80が画像形成装置10の各コンポーネントの動作を制御するための制御プログラムおよび各種データなどを記憶する画像形成装置10の補助記憶装置である。ただし、補助記憶部86としては、HDDに代えて、またはHDDとともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。
重送検出部90は、用紙(原稿を含む)の重送を検出するためのセンサであり、たとえば、自動原稿送り装置および画像形成部30(第1用紙搬送路L1)に設けられる。重送検出部90は、自動原稿送り装置に設けられる場合には、原稿供給トレイ20と、画像読取位置22との間に配置される。また、重送検出部90は、第1用紙搬送路L1に設けられる場合には、レジストローラ56よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、好ましくは、レジストローラ56と給紙トレイ48(ピックアップローラ52)との間に設けられる。
図3に示すように、重送検出部90は、主に超音波を送信(送波)する送信側検出部92と、主に超音波を受信(受波)する受信側検出部94とを含む。
送信側検出部92は、第1超音波センサ92aおよび主送信回路92bを含み、受信側検出部94は、第2超音波センサ94aおよび主受信回路94bを含む。第1超音波センサ92aおよび第2超音波センサ94aは、用紙搬送路(自動原稿送り装置における搬送路または第1用紙搬送路L1など)を挟んで、互いに対向するように配置される。なお、1組の第1超音波センサ92aと第2超音波センサ94aとをまとめて重送検出センサと呼ぶことがある。
第1超音波センサ92aおよび第2超音波センサ94aは、超音波の送信(発信)および受信が可能な送受信器であり、送信素子としての機能と受信素子としての機能を兼ね備える圧電素子(振動素子)を含む。
主送信回路92bは、CPU80および第1超音波センサ92aに接続され、第1超音波センサ92aから超音波を送信させるための駆動回路である。この主送信回路92bは、所定の駆動波形を生成する発振回路および発振回路で生成された駆動波形を増幅する増幅回路等を含む。第1超音波センサ92aは、主送信回路92bで生成された駆動波形が入力されると、駆動波形に従った超音波を第2超音波センサ94aに向かって送信する。
主受信回路94bは、CPU80および第2超音波センサ94aに接続され、第2超音波センサ94aで超音波を受けて発生する振動素子の振動を電気エネルギ(信号)に変換するための回路である。この主受信回路94bは、第2超音波センサ94aの振動素子の振動(受信された超音波)に対応するアナログ信号(超音波が変換されたアナログ信号)を所定の帯域にわたって検出する共振回路、共振回路で検出された信号を増幅する増幅回路、増幅回路で増幅された信号を平滑化する平滑回路およびアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路等を含む。すなわち、第2超音波センサ94aで受信された超音波に対応するデジタル信号が主受信回路94bからCPU80に出力される。
重送検出部90は、用紙の重送を検出する処理(重送検出処理)で使用される。重送検出処理では、まず、送信側検出部92は、用紙搬送路を搬送される用紙が第1超音波センサ92aおよび第2超音波センサ94aの間を通過するとき(第1超音波センサ92aおよび第2超音波センサ94aの間に用紙が位置するとき)に、第1超音波センサ92aから重送検出用の超音波を送信させる。第1超音波センサ92aから発信された重送検出用の超音波は、用紙を透過(通過)する際に減衰する。ここで、超音波が1枚の用紙を透過する場合と2枚以上の用紙を透過する場合とでは、超音波の減衰量が異なる。すなわち、受信側検出部94(第2超音波センサ94a)で受信される超音波の減衰量が異なる。
したがって、第2超音波センサ94aで受信される超音波の強度(受信強度)は、第1超音波センサ92aおよび第2超音波センサ94aの間に位置する用紙の枚数(超音波が通過する用紙の枚数)に相関する。主受信回路94bから出力される信号の出力値は、第2超音波センサ94aで受信される超音波に対応するので、主受信回路94bから出力される信号の出力値は、第1超音波センサ92aおよび第2超音波センサ94aの間に位置する用紙の枚数に相関する。これを利用して、1枚の用紙を透過した場合の信号の出力値と、2枚以上の用紙を透過した場合の信号の出力値とに応じて、重送を検出するための閾値(重送検出用の閾値)を設定しておくことで、用紙の重送を検出することができる。
なお、図2に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
本実施例では、図4に示すように、送信側検出部92は、副受信回路92cを含む。副受信回路92cは、CPU80および第1超音波センサ92aに接続され、第1超音波センサ92aで超音波を受けることによって発生する振動素子の振動を信号に変換するための回路である。ただし、副受信回路92cは、第1超音波センサ92aと主送信回路92bとの接続線に接続される。なお、副受信回路92cの構成は、上述した主受信回路94bと同じであるので、詳しい説明を省略する。
したがって、第1超音波センサ92aは、超音波を送信することもできるし、超音波を受信することもできる。
次に、本実施例の画像形成装置10の故障検出処理を説明する。ただし、故障検出処理は、重送検出処理とは別のタイミングに実施される。すなわち、故障検出処理は、用紙が搬送されないタイミングで実施される。具体的には、故障検出処理は、自動原稿送り装置を使用した原稿の読取処理(流し読み)が実行されないときまたは印刷処理が実行されないときに実施される。
本実施例の故障検出処理について簡単に説明すると、第1超音波センサ92aから故障検出用の超音波である第1の超音波が送信され、第2超音波センサ94aで受信された第1の超音波に対応する信号と、第2超音波センサ94aで反射し、第1超音波センサ92aで受信された第1の超音波の反射波に対応する信号とに応じて、送信側検出部92(第1超音波センサ92a)または受信側検出部94(第2超音波センサ94a)の故障が検出される。以下、具体的に説明する。
図5に示すように、故障検出処理が開始されると、故障検出用の駆動波形(第1の駆動波形)が主送信回路92bで生成され、第1超音波センサ92aに入力される。このとき、第1超音波センサ92aを含む送信側検出部92が正常に動作していれば(故障していなければ)、第1の駆動波形に応じて第1超音波センサ92aの振動素子が振動し、第1超音波センサ92aから第1の駆動波形に応じた第1の超音波が送信される。
次に、第1の超音波が第2超音波センサ94aに到達すると、第2超音波センサ94aの振動素子が第1の超音波を受けて振動し、主受信回路94bから信号が出力される。以下、第1の超音波を第2超音波センサ94aで受信したときに主受信回路94bから出力される信号のことを第1の信号ということがある。
第2超音波センサ94aを含む受信側検出部94が正常に動作していれば(故障していなければ)、第1の信号は、第1の超音波に対応する波形となる。
したがって、送信側検出部92および受信側検出部94が正常に動作している場合には、第1の信号は、第1の超音波(第1の駆動波形)に対応する波形となる。ただし、第1の信号は、第1の駆動波形に対し、第1超音波センサ92aから送信された第1の超音波が第2超音波センサ94a到達するまでの時間tの分だけ遅れた波形となる。
そして、第1の信号の出力値について、故障を検出するための閾値(故障検出用の閾値)が設定されている。ただし、故障検出用の閾値は、送信側検出部92および受信側検出部94が正常に動作している場合の第1の信号の出力値よりも低く設定され、かつ、送信側検出部92および受信側検出部94のいずれかが故障している場合の第1の信号の出力値よりも高く設定される。したがって、第1の信号の出力値が故障検出用の閾値以上である場合には、送信側検出部92および受信側検出部94が正常に動作していると判断される。
一方、送信側検出部92および受信側検出部94のいずれかが故障(重送検出部90が故障)している場合には、送信側検出部92から第1の超音波が正常に送信されないことまたは受信側検出部94で第1の超音波を正常に受信できないことに起因して、第1の信号の出力値が低くなる。図6に示すように、第1の信号の出力値が故障検出用の閾値よりも低くなる(故障検出用の閾値未満となる)場合には、送信側検出部92および受信側検出部94のいずれかが故障していると判断される。なお、第1の信号の出力値に応じて故障を判断するモードを第1のモードということがある。
送信側検出部92および受信側検出部94のいずれかが故障していると判断されると、第1超音波センサ92aから第1の超音波がもう一度送信される。上述したように、第1超音波センサ92aと第2超音波センサ94aとは対向配置されているので、第1の超音波が第2超音波センサ94aで反射した反射波(第1の超音波の反射波)を受けて、第1超音波センサ92aの振動素子が振動し、副受信回路92cから信号が出力される。以下、第1の超音波の反射波を第1超音波センサ92aで受信したときに副受信回路92cから出力される信号のことを第2の信号という。
このとき、送信側検出部92が正常に動作していれば(故障していなければ)、図7に示すように、第2の信号は、第1の超音波の反射波に対応する波形を含む。一方、送信側検出部92が故障していれば、第2の信号の出力値が極めて低くなる。
なお、第1の超音波の反射波が第1超音波センサ92aに到達するまでの時間は、第1の超音波が第2超音波センサ94aに到達するまでの時間よりも長い(約2倍)ので、第1の超音波の反射波に対応する波形は、第1の駆動波形に対し遅れて出力される。また、副受信回路92cには、主送信回路92bで生成された第1の駆動波形が直接入力されるので、第1の駆動波形に対応する波形も検出される。
さらに、第2の信号の出力値についても、故障を検出するための閾値(故障検出用の閾値と同じ)が設定されている。第2の信号の出力値が故障検出用の閾値以上である場合には、送信側検出部92において、第1の超音波の送信および第1の超音波の反射波の受信が正常できているとして、送信側検出部92が正常に動作していると判断される。この場合、受信側検出部94(受信側)が故障していると判断される。
一方、図示は省略するが、第2の信号の出力値が故障検出用の閾値未満である場合には、第1の超音波の送信および第1の超音波の反射波の受信の少なくとも一方が正常にできていないとして、送信側検出部92が故障していると判断される。なお、第2の信号の出力値に応じて故障を判断するモード(自己診断モード)を第2のモードということがある。また、第2のモードでは、主受信回路94bから出力される第1の信号は無視される。
画像形成装置10の上記のような動作は、CPU80がRAM84に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図8に示すように、RAM84は、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。RAM84のプログラム記憶領域302には、上述したように、画像形成装置10の制御プログラムが記憶される。制御プログラムは、送信プログラム302a、信号検出プログラム302b、故障判断プログラム302cおよび回路切替プログラム302dを含む。
送信プログラム302aは、主送信回路92bを制御して、駆動波形を生成し、故障検出用の超音波(たとえば第1の超音波)を第1超音波センサ92aから送信させるためのプログラムである。
信号検出プログラム302bは、主受信回路94bを制御して、第2超音波センサ94aの振動素子の振動を第1の信号に変換するためのプログラムである。また、信号検出プログラム302bは、副受信回路92cを制御して、第1超音波センサ92aの振動素子の振動を第2の信号に変換するためのプログラムでもある。
故障判断プログラム302cは、第1の信号の出力値が故障検出用の閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部92および受信側検出部94(重送検出部90の全体)の故障を判断するためのプログラムである。また、故障判断プログラム302cは、第2の信号の出力値が故障検出用の閾値未満かどうかに応じて、送信側検出部92または受信側検出部94の故障を判断するためのプログラムでもある。
回路切替プログラム302dは、第1の信号の出力値が故障検出用の閾値未満であると判断した場合に、信号を取得する回路を、主受信回路94bから副受信回路92cに切り替えるためのプログラムである。また、回路切替プログラム302dは、故障検出処理が終了したときに、信号を取得する回路を、副受信回路92cから主受信回路94bに切り替えるためのプログラムでもある。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、画像読取部26を制御して、原稿の画像を読み取り、読み取った画像(読取画像)に対応する画像信号を出力するための画像読取プログラム、画像形成部30を制御して印刷画像データに応じて印刷画像を用紙に印刷するための画像形成プログラム、画像形成装置10の各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
RAM84のデータ記憶領域304には、駆動波形データ304a、閾値データ304bおよび信号データ304cなどが記憶される。
駆動波形データ304aは、故障検出用の超音波に係る駆動波形のデータであり、故障検出用の超音波に対応するデータである。閾値データ304bは、重送検出用の閾値のデータおよび故障検出用の閾値のデータを含む。信号データ304cは、信号検出プログラム302bに従って検出された第1の信号のデータおよび第2の信号のデータを含む。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、制御プログラムの実行に必要なレジスタが設けられたり、制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたりする。
図9は画像形成装置10のCPU80の故障検出処理の一例を示すフロー図である。上述したように、故障検出処理は、用紙搬送時を避けたタイミングで実行(開始)される。図9に示すように、CPU80は、故障検出処理を開始すると、ステップS1で、第1のモードを設定して、ステップS3で、第1超音波センサ92aから第1の超音波を送信して、ステップS5で、主受信回路94bから出力される第1の信号を取得して、ステップS7で、第1の信号の出力値が故障検出用の閾値未満かどうかを判断する。
ステップS7で“NO”であれば、つまり、第1の信号の出力値が故障検出用の閾値以上であると判断した場合は、送信側検出部92および受信側検出部94が正常に動作していると判断して、故障検出処理を終了する。
一方、ステップS7で“YES”であれば、つまり、第1の信号の出力値が故障検出用の閾値未満であると判断した場合は、ステップS9で、第2のモードを設定して、ステップS11で、第1超音波センサ92aから第1の超音波を送信して、ステップS13で、副受信回路92cから出力される第2の信号を取得して、ステップS15で、第2の信号の出力値が故障検出用の閾値未満かどうかを判断する。
ステップS15で“YES”であれば、つまり、第2の信号の出力値が故障検出用の閾値未満であると判断した場合は、ステップS17で、送信側検出部92の故障を検出して、故障検出処理を終了する。一方、ステップS15で“NO”であれば、つまり、第2の信号の出力値が故障検出用の閾値以上であると判断した場合は、ステップS19で、受信側検出部94の故障を検出して、故障検出処理を終了する。
本実施例では、送信側検出部92に副受信回路92cを設けたので、主受信回路94bから出力される第1の信号の出力値に応じて重送検出部90の故障が検出され、重送検出部90の故障が検出された場合に、副受信回路92cから出力される第2の信号の出力値に応じて、重送検出部90の故障が送信側か受信側かを検出(判別)することができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、副受信回路92cに代えて、受信側検出部94が副送信回路94cを含むようにした以外は、第1実施例と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略する。
図10に示すように、第2実施例では、受信側検出部94は、副送信回路94cを含む。副送信回路94cは、CPU80および第2超音波センサ94aに接続され、第2超音波センサ94aから超音波を送信させるための駆動回路である。ただし、副送信回路94cは、第2超音波センサ94aと主受信回路94bとの接続線に接続される。なお、副送信回路94cの構成は、上述した主送信回路92bと同じであるので詳しい説明を省略する。
したがって、第2超音波センサ94aは、超音波を送信することもできるし、超音波を受信することもできる。
第2実施例では、故障検出処理が開始されると、第1実施例と同様に、最初に第1のモードが設定され、主送信回路92bで生成された第1の駆動波形が第1超音波センサ92aに入力される。送信側検出部92および受信側検出部94が正常に動作している場合の動作は第1実施例と同じであるので詳しい説明を省略する。
第1のモードにおいて第1の信号の出力値が故障検出用の閾値よりも低くなり、重送検出部90が故障していると判断されると、第2のモードが設定され、副送信回路94cで第1の駆動波形と同じ駆動波形(第2の駆動波形)が生成され、第2の駆動波形が第2超音波センサ94aに入力され、第2超音波センサ94aから第2の駆動波形に応じた第2の超音波が送信される。上述したように、第1超音波センサ92aと第2超音波センサ94aとは対向配置されているので、第2の超音波が第1超音波センサ92aで反射した反射波(第2の超音波の反射波)を受けて、第2超音波センサ94aの振動素子が振動し、主受信回路94bから信号が出力される。本実施例では、第2の超音波の反射波を第2超音波センサ94aで受信したときに主受信回路94bから出力される信号のことを第3の信号という。
このとき、受信側検出部94が正常に動作していれば、第3の信号は、第2の超音波の反射波に対応する波形を含む(図7に示す波形と同様)。一方、受信側検出部94が故障していれば、図11に示すように、第3の信号の出力値が極めて低くなる。
第2実施例では、第3の信号の出力値が故障検出用の閾値以上である場合には、受信側検出部94が正常に動作していると判断される。すなわち、送信側検出部92が故障していると判断される。一方、第3の信号の出力値が故障検出用の閾値未満である場合には、受信側検出部94が故障していると判断される。
以下、フロー図を用いて、第2実施例における故障検出処理について説明するが、第1実施例で説明した故障検出処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図12は第2実施例の故障検出処理の一例を示すフロー図である。図12に示すように、CPU80は、故障検出処理を開始すると、ステップS9で、第2のモードを設定して、ステップS31で、第2超音波センサ94aから第2の超音波を送信して、ステップS33で、主受信回路94bから出力される第3の信号を取得して、ステップS35で、第3の信号の出力値が故障検出用の閾値未満かどうかを判断する。
ステップS35で“YES”であれば、つまり、第3の信号の出力値が故障検出用の閾値未満であると判断した場合は、ステップS37で、受信側検出部94の故障を検出して、故障検出処理を終了する。一方、ステップS35で“NO”であれば、つまり、第3の信号の出力値が故障検出用の閾値以上であると判断した場合は、ステップS39で、送信側検出部92の故障を検出して、故障検出処理を終了する。
なお、ステップS1~S9の処理の内容については、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
第2実施例によれば、受信側検出部94に第2超音波センサ94aから第2の超音波を送信させるための副送信回路94cを設けたので、重送検出部90の故障が検出された場合に、第1の超音波を送信した場合および第2の超音波を送信した場合のそれぞれの主受信回路94bの出力に応じて、重送検出部90の故障が送信側であるか受信側であるかを検出することができる。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10は、副受信回路92cおよび副送信回路94cの両方が設けられるようにした以外は、第1実施例および第2実施例と同じであるため、第1実施例および第2実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略する。
図13に示すように、第3実施例では、送信側検出部92が副受信回路92cを含み、受信側検出部94が副送信回路94cを含む。したがって、第1超音波センサ92aおよび第2超音波センサ94aのそれぞれは、超音波を送信することもできるし、超音波を受信することもできる。
以下、第3実施例の故障検出処理を説明するが、送信側検出部92および受信側検出部94が正常に動作している場合は第1実施例と同じであるので詳しい説明を省略する。
送信側検出部92および受信側検出部94のいずれかが故障していると判断されると、第2のモードが設定され、第1実施例と同様に、第1の超音波がもう一度送信され、副受信回路92cから出力される第2の信号の出力値が故障検出用の閾値未満である場合(図6参照)には、送信側検出部92が故障していると判断される。
一方、第2の信号の出力値が故障検出用の閾値以上である場合には、第2の駆動波形が副送信回路94cから第2超音波センサ94aに入力され、主受信回路94bから出力される第3の信号の出力値が故障検出用の閾値以上である場合(図11参照)には、送信側検出部92が故障していると判断される。一方、第3の信号の出力値が故障検出用の閾値未満である場合には、送信側検出部92および受信側検出部94の両方が故障していると判断される。
以下、フロー図を用いて、第3実施例における故障検出処理について説明するが、第1実施例で説明した故障検出処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図14は第3実施例の故障検出処理の一例を示すフロー図である。図14に示すように、CPU80は、故障検出処理を開始すると、ステップS15で“YES”であれば、つまり、副受信回路92cから出力される第2の信号の出力値が故障検出用の閾値未満であると判断した場合は、ステップS51で、第2超音波センサ94aから第2の超音波を送信して、ステップS53で、主受信回路94bから出力される第3の信号を取得して、ステップS55で、第3の信号の出力値が故障検出用の閾値未満かどうかを判断する。
ステップS55で“YES”であれば、ステップS57で、受信側検出部94の故障を検出して、故障検出処理を終了する。一方、ステップS55で“NO”であれば、ステップS59で、送信側検出部92および受信側検出部94の故障を検出して、故障検出処理を終了する。
なお、ステップS1~S15およびステップS19の処理の内容については、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
第3実施例によれば、副受信回路92cおよび副送信回路94cの両方を含むので、重送検出部90の故障が検出された場合に、重送検出部90の故障が送信側か受信側かもしくは送信側および受信側の両方かを検出することができる。
なお、上記の実施例では、画像形成装置10がモノクロ複合機として構成されているが、本発明の画像形成装置は、カラー印刷機またはカラー複合機として構成されてもよい。この場合、たとえば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色について、感光体ドラム36、帯電ユニット40および現像ユニット34等を含む画像形成ステーションが構成され、中間転写ベルトおよび転写ローラ(2次転写ローラ)が設けられる。中間転写ベルトは、各画像形成ステーションの感光体ドラム36に接触するように設けられ、各感光体ドラム36に形成された各色のトナー像が中間転写ベルトに順次重ねて転写されることによって、中間転写ベルト上に多色のトナー像が形成される。また、中間転写ベルトと転写ローラとの間のニップ域(転写ニップ部)を用紙が通過することによって、中間転写ベルトに形成されたトナー像が用紙に転写される。
また、上述の実施例で挙げた具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。さらにまた、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
80 …CPU
84 …RAM
90 …重送検出部
92 …送信側検出部
92a…第1超音波センサ
94 …受信側検出部
94a…第2超音波センサ

Claims (9)

  1. 用紙が搬送される用紙搬送路を含む画像形成装置であって、
    前記用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、
    前記用紙搬送路を挟んで前記第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部、および
    前記送信側検出部に設けられ、前記第1超音波センサで受けた超音波を信号に変換する副受信回路と、前記受信側検出部に設けられ、前記第2超音波センサから超音波を送信させる副送信回路との少なくとも一方を含む故障検出用回路を備える、画像形成装置。
  2. 前記故障検出用回路は、前記副受信回路を含み、
    前記第1超音波センサから第1の超音波を送信させる送信部、
    前記第1の超音波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断部、
    前記第1の信号の出力値が前記閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を前記第1超音波センサで受信したときに前記副受信回路から出力される第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第2判断部、および
    前記第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかに応じて、前記送信側検出部または前記受信側検出部の故障を検出する故障検出部をさらに備える、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記故障検出用回路は、前記副送信回路を含み、
    前記第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信部、
    前記第1の超音波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断部、
    前記第1の信号の出力値が前記閾値未満である場合に、前記第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信部、
    前記第2の超音波の反射波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第2判断部、および
    前記第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかに応じて、前記送信側検出部または前記受信側検出部の故障を検出する故障検出部をさらに備える、請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記故障検出用回路は、前記副受信回路および前記副送信回路を含む、請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信部、
    前記第1の超音波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断部、
    前記第1の信号の出力値が前記閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を前記第1超音波センサで受信したときに前記副受信回路から出力される第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第2判断部、
    前記第2の信号の出力値が前記閾値以上未満である場合に、前記第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信部、
    前記第2の超音波の反射波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第3の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第3判断部、および
    前記第2の信号の出力値が前記閾値未満である場合に前記受信側検出部の故障を検出し、前記第3の信号の出力値が前記閾値未満でない場合に前記送信側検出部の故障を検出し、前記第3の信号の出力値が前記閾値未満である場合に前記送信側検出部および前記受信側検出部の故障を検出する故障検出部をさらに備える、請求項4記載の画像形成装置。
  6. 用紙が搬送される用紙搬送路、前記用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、前記用紙搬送路を挟んで前記第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部、および前記送信側検出部に設けられ、前記第1超音波センサで受けた超音波を信号に変換する副受信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置のプロセッサに、
    前記第1超音波センサから第1の超音波を送信させる送信処理、
    前記第1の超音波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断処理、
    前記第1の信号の出力値が前記閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を前記第1超音波センサで受信したときに前記副受信回路から出力される第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第2判断処理、および
    前記第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかに応じて、前記送信側検出部または前記受信側検出部の故障を検出する故障検出処理を実行させる、制御プログラム。
  7. 用紙が搬送される用紙搬送路、前記用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、前記用紙搬送路を挟んで前記第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部、および前記受信側検出部に設けられ、前記第2超音波センサから超音波を送信させる副送信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置のプロセッサに、
    前記第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信処理、
    前記第1の超音波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断処理、
    前記第1の信号の出力値が前記閾値未満である場合に、前記第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信処理、
    前記第2の超音波の反射波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第2判断処理、および
    前記第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかに応じて、前記送信側検出部または前記受信側検出部の故障を検出する故障検出処理を実行させる、制御プログラム。
  8. 用紙が搬送される用紙搬送路、前記用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、前記用紙搬送路を挟んで前記第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部、および前記送信側検出部に設けられ、前記第1超音波センサで受けた超音波を信号に変換する副受信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記第1超音波センサから第1の超音波を送信させる送信ステップ、
    前記第1の超音波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断ステップ、
    前記第1の信号の出力値が前記閾値未満である場合に、当該第1の超音波の反射波を前記第1超音波センサで受信したときに前記副受信回路から出力される第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第2判断ステップ、および
    前記第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかに応じて、前記送信側検出部または前記受信側検出部の故障を検出する故障検出ステップを含む、制御方法。
  9. 用紙が搬送される用紙搬送路、前記用紙搬送路に設けられる第1超音波センサと、当該第1超音波センサに接続され、少なくとも当該第1超音波センサから超音波を送信させる主送信回路とを含む送信側検出部、前記用紙搬送路を挟んで前記第1超音波センサに対向する第2超音波センサと、当該第2超音波センサに接続され、少なくとも当該第2超音波センサで受けた超音波を信号に変換する主受信回路とを含む受信側検出部、および前記受信側検出部に設けられ、前記第2超音波センサから超音波を送信させる副送信回路を含む故障検出用回路を備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記第1超音波センサから第1の超音波を送信させる第1送信ステップ、
    前記第1の超音波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第1の信号の出力値が所定の閾値未満かどうかを判断する第1判断ステップ、
    前記第1の信号の出力値が前記閾値未満である場合に、前記第2超音波センサから第2の超音波を送信させる第2送信ステップ、
    前記第2の超音波の反射波を前記第2超音波センサで受信したときに前記主受信回路から出力される第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかを判断する第2判断ステップ、および
    前記第2の信号の出力値が前記閾値未満かどうかに応じて、前記送信側検出部または前記受信側検出部の故障を検出する故障検出ステップを含む、制御方法。
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