JP2022062494A - 靴内側補修用貼着材 - Google Patents

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Abstract

【課題】靴の内側を簡単に補修できて、かつ補修箇所が、長期の使用に耐えられ、さらに、違和感なく良好な履き心地となる靴内側補修用貼着材を提供すること。【解決手段】粘着剤層と、該粘着剤層より上方の不織布層又は樹脂フィルム層と、該不織布層又は樹脂フィルム層より上方の表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記樹脂フィルム層の厚みが0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材。【選択図】図1

Description

本発明は、靴内側補修用貼着材に関する。詳しくは、粘着剤層、不織布層又は樹脂フィルム層及び表面層を含むことにより、十分な粘着力を有することを特徴とする靴内側補修用貼着材に関する。
革製などのビジネスシューズやスポーツシューズ等のほとんどの靴においては、足にフィットさせて履き心地を良くすること等を目的としてクッション材例えば表素材と裏素材との間にウレタンスポンジなどの軟質弾性体を使用したクッション材を配する構成が採用されている。さらに靴の底や外側には靴を長く履けるように耐久性を著しく高める靴部品が開発、採用されたことで、近年では、良い靴について耐久消費財のように長期間に亘って履こうとする傾向が見られる。
しかしながら、靴を履いているうちにやがて靴の外側に傷がついてしまうことが多い。しかし、多少傷ができただけで、靴を捨ててしまうというのは良い靴であるか否かにかかわらず非常に不経済である。
そこで、簡易に靴を補修するためのテープ等が報告されている(特許文献1乃至特許文献4)。
特開平1-59410号公報 特開昭59-020103号公報 実開昭56-142602号公報 実開昭58-139910号公報
特許文献1乃至特許文献4に記載の発明又は考案は、靴の外側を補修するための物又は方法である。
しかし、実際は靴の内側、特に踵内側部分が摩耗して破れや擦れ跡などが生じてしまうことが長期間に亘って靴を履く場合の問題として生じやすいことが少なくとも靴業界において知られている。すなわち、靴の内側、特に踵内側部分は、長く履いていると、足と強く当る部分のクッション部の耐久性が特に乏しいために、その部分が磨耗して破れたり一部欠落して見苦しくなったり、靴の硬い素材と足、特に踵が直接接触して擦れることによって、履いている靴下が短期間で部分的に薄くなったり、破けたり、足に圧痕が出来たり、靴の内側と足の表面との間にガタと言われる空隙部が生じ一体感が乏しくなって履き心地が悪くなる等の多くの問題が発現する。
本発明は、斯かる事情を考慮してなされたものであって、その目的とするところは、靴の内側を簡単に補修できて、かつ補修箇所が、長期の使用に耐えられ、さらに、違和感のない良好な履き心地を再び得ることができる靴内側補修用貼着材を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、靴内側補修用貼着材が0.01mm乃至1.0mmの厚さの粘着剤層、0.1mm乃至3.0mmの厚さの表面層の間に0.1mm乃至3.0mmの厚さの不織布層又は0.1mm乃至3.0mmの樹
脂フィルム層を含むことで、2.5N乃至30Nの十分な粘着力を持ち、かつ当該靴内側補修用貼着材は簡単に貼着できるうえに、当該靴内側補修用貼着材を貼着した靴を履いても違和感なく良好な履き心地となることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下の態様からなる。
(1)粘着剤層と、該粘着剤層より上方の不織布層又は樹脂フィルム層と、該不織布層又は樹脂フィルム層より上方の表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記樹脂フィルム層の厚みが0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材。
(2)前記粘着剤層は、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコン系粘着剤及びゴム系粘着剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の粘着剤を含む、(1)に記載の靴内側補修用貼着材。
(3)前記不織布層は、ポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布、ポリエステル不織布、アラミド不織布、ガラス不織布、セルロース不織布、ナイロン不織布、ビニロン不織布及びレーヨン不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種の不織布からなる、(1)又は(2)に記載の靴内側補修用貼着材。
(4)前記樹脂フィルム層は、ポリウレタンフィルム、ポリプロピレンフィルム及びポリエステルフィルムからなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂フィルムからなる、(1)乃至(3)のうち何れか一に記載の靴内側補修用貼着材。
(5)前記表面層は、天然皮革、合成皮革、人工皮革、天然繊維及び合成繊維からなる群から選ばれる少なくとも一種の布地からなる、(1)乃至(4)のうち何れか一に記載の靴内側補修用貼着材。
(6)前記天然皮革が、スエードである、(5)に記載の靴内側補修用貼着材。
(7)前記合成繊維が、ナイロン樹脂又はポリエステル樹脂からなり、網目状に織られている、(5)に記載の靴内側補修用貼着材。
本発明の靴内側補修用貼着材は、粘着剤層、表面層の間に不織布層又は樹脂フィルム層を含むので、十分に強い強度で靴本体に簡単に貼着できる貼着材が提供される。従って、補修部分が剥がれることなく靴をより長く履くことが可能となり、経済的である。
また、本発明の靴内側補修用貼着材は、その厚み等の性状について、靴内側補修用貼着材として用いるに最適な数値範囲を決定したことで、靴を履いたときに補修部の違和感もなく良好な履き心地を提供することができる。
図1(a)は、本発明に係る靴内側補修用貼着材1の一態様の正面図である。図1(b)は、図1(a)のA-A’断面図である(粘着層2に剥離層5が接着した構成をとっている靴内側補修用貼着材)。図1(c)は、図1(b)の靴内側補修用貼着材から剥離層5を剥がした本発明に係る靴内側補修用貼着材1の断面図である。 図2(a)は、本発明に係る靴内側補修用貼着材1を靴10の踵内側に貼着した状態を示す図である。図2(b)は、図2(a)の本発明に係る靴内側補修用貼着材1が貼着した靴10の踵部分のB-B’断面図である。 図3(a)は、本発明に係る靴内側補修用貼着材1(インソール全体)を靴10の踵内側に貼着した状態を示す図である。図3(b)は、図3(a)の本発明に係る靴内側補修用貼着材1(インソール全体)が貼着した靴10のC-C’断面図である。 図4(a)は、靴10の靴内側底部のロゴ11が剥がれている様子を示す図である。図4(b)は、ロゴ11が表面層4に施された本発明に係る靴内側補修用貼着材1を貼着することで、ロゴ11を補修した様子を示す図である。
以下、本発明の好ましい態様を示す図面を挙げて、本発明を更に説明する。
図1は本発明の靴内側補修用貼着材1の一実施態様を示す図である。
図1(c)に示すように、本発明の靴内側補修用貼着材1は、粘着剤層2と、該粘着剤層2より上方の不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bと、該不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bより上方の表面層4とからなる。
また、実際に販売するにあたっては、図1(b)に示すような粘着剤層2に剥離層5を接着した構成をとる。
本発明の靴内側補修用貼着材1は、靴内側の補修部を覆えれば、どのような大きさ、形状でもかまわない。例えば、靴の踵内側部分の補修部、内側側面部の補修部、内側底部の補修部を覆うことができ、特に踵内側部分の補修部を覆えることが好ましい。
実際に製品にするにあたっては、例えば、おおよそ一般的な靴の踵内側部分の湾曲及び大きさに合わせて、図1(a)に示すような長辺100mm、短辺60mm程度の上辺が弓形の長方形状のものが好ましい。また、さらに靴のサイズごとに合わせた複数のカット線が剥離層5に付けてあると好ましい。例えば、靴のサイズが25cmの場合、25cmの靴の踵内側部分の湾曲及び大きさに合わせたサイズに調整できるカット線(例えばカット線上に25cmと表記しておく)が剥離層5に付けてあればこれに合わせて切り取ることができるので、より簡便に本発明の靴内側補修用貼着材1を使用することができる。
本発明の靴内側補修用貼着材1の使用方法(ここでは被貼着面である靴の踵内側への貼着方法)は、例えば以下のとおりである(図2参照)。
靴の踵内側の形状に合わせて、靴内側補修用貼着材1を適当な大きさに鋏等を用いてカットする。なお、上記のように、靴のサイズに合わせた複数のカット線が剥離層5に付けてある場合は、消費者は、自分が使用している靴のサイズに適合するカット線に合わせてカットすればよい。
そして、踵内側にある摩耗欠損部9に付着している埃や汚れを落とし、貼り付けしやすくした後、粘着剤層2から剥離層5を少し剥がし、貼り付ける位置を決めて摩耗欠損部9を覆うように貼り付ける。その後、粘着剤層2から剥離層5を完全に剥がし、摩耗欠損部9に靴内側補修用貼着材1全体を貼り付ける。仮に、少し貼り付けた後で貼り付ける位置を調整したい場合は、ゆっくりと摩耗欠損部9から靴内側補修用貼着材1を剥がした後に調整すればよい。
本発明において、「補修」とは、「修繕する」意味の他に「装飾する」意味も包含する。従って、上記したように、摩耗欠損部9を修繕するために使用される靴内側補修用貼着材が一態様として好ましいことに加えて、例えば、装飾性に欠ける靴内側に対してそれを装飾する靴内側補修用貼着材についても本発明の「靴内側補修用貼着材」は包含する。
図3は、本発明の靴内側補修用貼着材1の一実施態様を示す図であるが、靴内側補修用貼着材1が摩耗欠損部9を覆って「修繕」するだけでなく、靴の内側底部全体を靴内側補修用貼着材1が覆っている。このように上記の「補修」は、摩耗欠損部9だけでなく、使用者が靴内側で「補修」したい箇所は、靴内側全体であれ、部分的であれ限定されない。
図4は、靴の内側底部を見栄えをよくする(「装飾する」)「補修」を行っている。当該靴の内側底部を装飾する「補修」は例えば、靴の内側底部に施されたロゴ11が靴の使用によって剥がれたものを(靴の内側底部にロゴ自体がない場合でもよい)、ロゴ11の意匠が表面層に施された靴内側補修用貼着材1を貼り付けることによって「補修」することが含まれる。
本発明の靴内側補修用貼着材1に用いられる粘着剤層2は、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコン系粘着剤及びゴム系粘着剤からなる群から選ばれる少なくとも一種
の粘着剤を含む。好ましくは、ウレタン系粘着剤及びゴム系粘着剤であり、より好ましくは、ウレタン系粘着剤である。
粘着剤層の厚みは、0.01mm乃至1.0mmであり、好ましくは0.01mm乃至0.7mmmであり、より好ましくは、0.01mm乃至0.5mmであり、特に好ましくは0.01mm乃至0.4mmであり、さらに特に好ましくは、0.01mm乃至0.3mmである。
本発明の靴内側補修用貼着材1に用いられる不織布層3Aは、ポリエチレン(PE)不織布、ポリプロピレン(PP)不織布、ポリエステル不織布、アラミド不織布、ガラス不織布、セルロース不織布、ナイロン不織布、ビニロン不織布及びレーヨン不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種の不織布である。好ましくはポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布及びポリエステル不織布であり、より好ましくは、ポリプロピレン不織布である。ポリエステル不織布としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)不織布が好ましい。
本発明の靴内側補修用貼着材1に用いられる樹脂フィルム層3Bは、ポリウレタン(PU)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム及びポリエステルフィルムからなる群からなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂フィルムである。ポリエステルフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましい。
粘着剤層2、表面層4の間に不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bを含むので、後述の実施例にも示されるが、粘着剤層2及び表面層5の二層からなる比較例の靴内側補修用貼着材に比べて格段に強い粘着力を有する。しかも、本発明の靴内側補修用貼着材1は、不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bを含むことで靴を履いている際の靴の踵内側部分に対する足による押圧力や、靴を履く際に指で引っ掛けて履く際に生じる摩擦に対しても十分な強度を有することができる。
不織布層3Aの厚みは、0.1mm乃至3.0mmであり、好ましくは0.1mm乃至2.5mmmであり、より好ましくは、0.1mm乃至2.0mmであり、特に好ましくは0.1mm乃至1.5mmであり、さらに特に好ましくは、0.1mm乃至1.0mmである。
樹脂フィルム層3Bの厚みは、0.1mm乃至3.0mmであり、好ましくは0.1mm乃至2.5mmmであり、より好ましくは、0.1mm乃至2.0mmであり、特に好ましくは0.1mm乃至1.5mmであり、さらに特に好ましくは、0.1mm乃至1.0mmである。
粘着力の測定方法は、後述するJIS Z0237:2009に従い測定される。本発明の靴内側補修用貼着材1の粘着力は、2.5N乃至30Nが好ましい。より好ましくは、3N乃至25Nであり、さらに好ましくは、4乃至23Nであり、特に好ましくは、5乃至20Nであり、さらに特に好ましくは、7乃至18Nである。上記範囲に粘着力があるとき、十分に強い強度で靴本体に本発明の靴内側補修用貼着材1が貼着し、かつ、貼り付ける位置の再調整を行うことも可能となる。粘着力が2.5N以下になると靴の脱ぎ履きで靴内側補修用貼着材1が容易に剥がれてしまう虞がある一方、粘着力が30N以上であると、製品としたときに剥離層5が剥がれにくくなる虞があり、さらに、少し貼り付けた後で貼り付ける位置を再調整することが難しくなる虞がある。
本発明の靴内側補修用貼着材1に用いられる表面層4は、天然皮革、合成皮革、人工皮革、天然繊維及び合成繊維からなる群から選ばれる少なくとも一種の布地からなる。
表面層4は、靴の踵内側の材質及び靴の外側の材質に対応して、色、材質等を合わせることができる。革靴の場合は、例えば、天然皮革、合成皮革又は人口皮革の布地からなるものが好ましく、特に天然皮革としては、例えば、アニリン革、厚物革、ウールスキン、ウォッシャブルレザー、薄物革、馬革、エキゾチックレザー、エナメル革、エルク革、オ
イルレザー、カーフスキン、カウハイド、ガラスレザー、キッドスキン、キップスキン、クロム革、グローブレザー、ゴートスキン、コードバン、サドルレザー、シープスキン、スエード、スティングレイ、スムースレザー、成牛革、ディアスキン、ヌバック、ヌメ革、豚革、ベロア及びラムスキン等を挙げることができる。一方、スポーツシューズの場合は、合成繊維の布地からなるものが好ましく、例えば、ナイロン樹脂又はポリエステル樹脂からなり、網目状に織られているものがより好ましい。また、合成皮革又は人工皮革としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリウレタン(PU)製のものを挙げることができる。
表面層4の厚みは、0.1mm乃至3.0mmであり、好ましくは0.1mm乃至2.5mmmであり、より好ましくは、0.1mm乃至2.0mmであり、特に好ましくは0.1mm乃至1.5mmであり、さらに特に好ましくは、0.1mm乃至1.0mmである。
本発明の靴内側補修用貼着材1は、実際の販売品においては、粘着剤層2に剥離層5を接着した構成をとることが好ましい。そのような剥離層5としては、粘着剤層2から所定の力で剥離可能なものであれば特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート(PC)、若しくはポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる離型フィルム、又は離型紙等が使用され、なかでも離型紙は安価に製造できる観点から本発明の靴内側補修用貼着材1に使用するにおいて好ましい。
本発明の靴内側補修用貼着材1は、粘着剤層2と、該粘着剤層2より上方の不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bと、該不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bより上方の表面層4とを備えるが、各層の間に本発明の効果を損なわない限り、別の層があってもよい。例えば、発泡層(クッション層)を設けることが好ましい。上記発泡層としては、例えば、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂及びゴム等が使用できるがこれらに限定されない。より具体的には、軟質ポリウレタンフォーム、硬質ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)架橋発泡体、PET樹脂発泡体、フェノールフォーム、シリコーンフォーム、ポリ塩化ビニルフォーム、ユリアフォーム、アクリルフォーム、ポリイミドフォーム及びエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)フォーム等を挙げることができるがこれらに限定されない。好ましくは、軟質ポリウレタンフォーム、硬質ポリウレタンフォーム及びアクリルフォームを使用できる。
発泡層の厚みは、0.1mm乃至4.0mmであり、好ましくは0.1mm乃至3.5mmmであり、より好ましくは、0.1mm乃至3.0mmである。
本発明において「層」とは、単層だけでなく、複数の層(複層)であってもよい。従って、本発明の靴内側補修用貼着材1を構成する粘着剤層2と、該粘着剤層2より上方の不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bと、該不織布層3A又は樹脂フィルム層3Bより上方の表面層4は、いずれも単層だけでなく、複層であってもよい。例えば、粘着剤層2が同一又は異なった種類の複数の層であってもよい。さらに例えば、表面層4が同一又は異なった種類の複数の層であってもよい。さらに例えば、不織布層3Aが、同一又は異なった種類の複数の層であってもよい。さらに例えば、樹脂フィルム層3Bが、同一又は異なった種類の複数の層であってもよい。さらに例えば、複層中に不織布層3A及び樹脂フィルム層3Bがあってもよい。さらに例えば、粘着剤層2の上方に不織布層3Aが設けられ、その上方に粘着剤層2が設けられ、その上方に表面層4が設けられるような靴内側補修用貼着材1であっても本発明に包含される。
本発明の靴内側補修用貼着材1の全体の厚みは、0.21mm乃至9.0mmであり、好ましくは、0.21mm乃至8.0mmであり、より好ましくは、0.21mm乃至6.0mmであり、特に好ましくは0.21mm乃至5.0mmであり、さらに特に好まし
くは、0.21mm乃至4.0mmである。
本発明の靴内側補修用貼着材1の全体の厚みが9.0mm以上であると、後述する実施例の(靴の履き心地評価)でも示されるように、靴の履き心地が悪くなる虞がある。
ここで、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の天然皮革のスエードを含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方のポリ塩化ビニルの合成皮革を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方のポリウレタンの合成皮革を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の天然皮革のクロム革を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の天然皮革の薄物革を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そ
してJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ゴム系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、前記粘着剤層が、0.01mm乃至0.3mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至1.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至1.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至20Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の天然皮革のスエードを含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至0.4mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至1.5mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至1.5mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至21Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリエチレンテレフタレート不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリエチレン不織布を含む不織布層と、該不織布層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリウレタンフィルムを含む樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記樹脂フィルム層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであ
り、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリプロピレンフィルムを含む樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記樹脂フィルム層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
また、本発明の特に好ましい態様の一つは、ウレタン系粘着剤を含む粘着剤層と、該粘着剤層より上方のポリエステルフィルムを含む樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層より上方の網目状に織られているナイロン樹脂を含む表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記樹脂フィルム層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材である。
以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。
[実施例1]
実施例1の靴内側補修用貼着材1は、粘着剤層2、不織布層3A及び表面層4を備える。粘着剤層2は、ポリウレタン(PU)系粘着剤が塗布された粘着剤層であって、その厚みは、0.05mmであり、不織布層3Aは、ポリプロピレン(PP)不織布であって、その厚みは、0.5mmであり、表面層4は、ナイロン樹脂が網目状に織られた生地であって、その厚みは、0.5mmである。
[実施例2]
実施例2の靴内側補修用貼着材1は、実施例1と同じく粘着剤層2、不織布層3A及び表面層4を備える。粘着剤層2は、ポリウレタン系粘着剤が塗布された粘着剤層であって、その厚みは、0.05mmであり、不織布層3は、ポリプロピレン不織布であって、その厚みは、0.5mmであり、表面層4は、豚革のスエードであって、その厚みは、0.5mmである。
[実施例3]
実施例3の靴内側補修用貼着材1は、実施例1と同じく粘着剤層2、不織布層3A及び表面層4を備える。粘着剤層2は、ポリウレタン系粘着剤が塗布された粘着剤層であって、その厚みは、0.05mmであり、不織布層3は、ポリプロピレン不織布であって、その厚みは、0.5mmであり、表面層4は、ポリ塩化ビニル(PVC)製の合成皮革であって、その厚みは、0.5mmである。
実施例4乃至実施例9の靴内側補修用貼着材1について、各層の種類及び後述する方法で測定した粘着力を併せて表1に示す。
[比較例1]
比較例1の靴内側補修用貼着材は、粘着剤層2及び表面層4を備える。粘着層2は、ポリウレタン系粘着剤が塗布された粘着剤層であって、その厚みは、0.05mmであり、表面層4は、ナイロン樹脂が網目状に織られた生地であって、その厚みは、0.5mmである。
[比較例2]
比較例2の靴内側補修用貼着材は、実施例1と同じく粘着剤層2、不織布層3A及び表面層4を備える。粘着剤層2は、ポリウレタン系粘着剤が塗布された粘着剤層であって、その厚みは、3.0mmであり、不織布層3は、ポリプロピレン不織布であって、その厚みは、4.0mmであり、表面層4は、ポリ塩化ビニル(PVC)製の合成皮革であって、その厚みは、4.0mmである。
[比較例3]
比較例3の靴内側補修用貼着材は、実施例1と同じく粘着剤層2、不織布層3A及び表面層4を備える。粘着剤層2は、ポリウレタン系粘着剤が塗布された粘着剤層であって、その厚みは、4.0mmであり、不織布層3は、ポリプロピレン不織布であって、その厚みは、5.0mmであり、表面層4は、ポリ塩化ビニル(PVC)製の合成皮革であって、その厚みは、5.0mmである。
(粘着力評価)
粘着力の測定方法は、JIS Z0237:2009に従い測定した。靴内側補修用貼着材から幅24mm、長さ300mmの試験片を切断した。そして、該試験片をステンレス板に貼り付け、試験片の上から圧着ローラを用いて圧着した。その後、試験片を、表面層4が重なるように試験片の端を持って180度に折り返し、ステンレス板から25mm剥がし、試験機に設置した下側の治具にその試験片をはがした部分の試験板の片端を固定し,上側の治具に試験片を固定した。300mm/minの負荷速度で試験を実施した。測定開始後,最初の25mmの長さの測定値は無視し,その後,試験板から引きはがされた50mmの長さの粘着力測定値を平均し,粘着力の値とした。上記した実施例1乃至実施例9及び比較例1乃至比較例3の靴内側補修用貼着材の粘着力を表1に示す。
(靴の脱ぎ履き試験評価)
実施例1乃至実施例9及び比較例1乃至比較例3の靴内側補修用貼着材を貼り付けた靴の脱ぎ履き試験を評価した。まず、スポーツシューズの踵内側に縦1cm、横1cmに十字に傷をつけ、ヒールカウンターを露出させ、次に、実施例1乃至実施例9及び比較例1乃至比較例3の靴内側補修用貼着材を傷部分が覆えるように長辺60mm、短辺40mm程度の上辺が弓形の長方形状にカットし、傷部分に貼りつけた。このスポーツシューズの脱ぎ履きを300回行った。そして以下の要領で評価した。結果を表2に示す。
○:靴内側補修用貼着材が靴の踵内側から剥がれない。
×:靴内側補修用貼着材の一部が靴の踵内側から剥がれる。
(靴の履き心地評価)
実施例1乃至実施例9及び比較例1乃至比較例3の靴内側補修用貼着材を貼り付けた靴の履き心地を以下の方法で評価した。靴の履き心地については<靴の履きやすさ>、<靴を履いて歩いた際の足の踵部への感触>及び<靴の脱ぎやすさ>の3つの指標を勘案して評価した。靴内側補修用貼着材が実際に使用に耐えるかは、靴内側補修用貼着材を使用しても良好な履き心地であるかが非常に重要である。<靴の履きやすさ>とは、靴を履く際に靴内側補修用貼着材に踵が引っかかるような違和感がなく履きやすいか否かである。<靴を履いて歩いた際の足の踵部への感触>とは、靴を履いて歩いている際に靴内側補修用貼着材が踵を圧迫するような違和感があるか否かである。<靴の脱ぎやすさ>とは、靴を脱ぐ際に靴内側補修用貼着材に踵が引っかかるような違和感がなく脱ぎやすいか否かであ
る。これら3つの点をいずれも5段階で被験者に評価させ、いずれの点も優れていなければ消費者が使用するには適さないと考えた。より具体的には、下記の方法を採用して評価を行った。まず、スポーツシューズの踵内側に縦1cm、横1cmに十字に傷をつけ、ヒールカウンターを露出させ、次に、実施例1乃至実施例9及び比較例1乃至比較例3の靴内側補修用貼着材を傷部分が覆えるように長辺60mm、短辺40mm程度の上辺が弓形の長方形状にカットし、傷部分に貼りつけた。そして、該スポーツシューズを成人男女10人の被験者に履かせ、各人に<靴の履きやすさ>、<靴を履いて歩いた際の足の踵部への感触>及び<靴の脱ぎやすさ>を5段階のスコアリングに照らして評価させた。そして、10人の3つの項目の平均値を算出し、3つの項目の平均点が全て4点以上であるものを◎(靴の履き心地が非常に優れる)とし、3点以上4点が含まれるものを〇(靴の履き心地が優れる)とし、2点以上3点未満が含まれるものを△(靴の履き心地がよくない)とし、2点未満が含まれるものを×(靴の履き心地として不適格)とした。ここで、例えば、<靴の履きやすさ>の平均点が3点以上4点であり、<靴を履いて歩いた際の足の踵部への感触>の平均点が3点以上4点であり、<靴の脱ぎやすさ>の平均が2点以上3点未満である場合は、靴の履き心地については△とした。
<靴の履きやすさ>
5 : 履きやすい
4 : やや履きやすい
3 : どちらともいえない
2 : やや履きにくい
1 : 履きにくい
<靴を履いて歩いた際の足の踵部への感触>
5 : 気にならない
4 : ほぼ気にならない
3 : どちらともいえない
2 : やや違和感がある
1 : 違和感がある
<靴の脱ぎやすさ>
5 : 脱ぎやすい
4 : やや脱ぎやすい
3 : どちらともいえない
2 : やや脱ぎにくい
1 : 脱ぎにくい
Figure 2022062494000002
Figure 2022062494000003
表1に示すように、実施例1乃至実施例9の靴内側補修用貼着材にあっては、粘着力が2.5N乃至30Nの範囲にあって、靴の脱ぎ履き試験において、靴内側補修用貼着材が靴の踵内側から剥がれないとの結果が得られた。さらに、靴の履き心地が優れるとの結果が得られた。
一方、比較例1にあっては、靴の脱ぎ履き試験において、補修用貼着材の一部が靴の踵内側から剥がれる結果となり、比較例2及び比較例3にあっては、履き心地試験において、靴の履き心地がよくない又は靴の履き心地として不適格との結果が得られた。
1 靴内側補修用貼着材
2 粘着剤層
3A 不織布層
3B 樹脂フィルム層
4 表面層
5 剥離層
6 外革
7 クッション材
8 裏革
9 摩耗欠損部
10 靴
11 ロゴ
即ち、本発明は、以下の態様からなる。
(1)粘着剤層と、該粘着剤層より上方の不織布層又は樹脂フィルム層と、該不織布層又は樹脂フィルム層より上方の表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記樹脂フィルム層の厚みが0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材。
(2)前記粘着剤層は、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコン系粘着剤及びゴム系粘着剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の粘着剤を含む、(1)に記載の靴内
側補修用貼着材。
(3)前記不織布層は、ポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布、ポリエステル不織布、アラミド不織布、ガラス不織布、セルロース不織布、ナイロン不織布、ビニロン不織布及びレーヨン不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種の不織布からなる、(1)又は(2)に記載の靴内側補修用貼着材。
(4)前記樹脂フィルム層は、ポリウレタンフィルム、ポリプロピレンフィルム及びポリエステルフィルムからなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂フィルムからなる、(1)乃至(3)のうち何れか一に記載の靴内側補修用貼着材。
(5)前記表面層は、天然皮革、合成皮革、人工皮革、天然繊維及び合成繊維からなる群から選ばれる少なくとも一種の布地からなる、(1)乃至(4)のうち何れか一に記載の靴内側補修用貼着材。
(6)前記天然皮革が、スエードである、(5)に記載の靴内側補修用貼着材。
(7)前記合成繊維が、ナイロン樹脂又はポリエステル樹脂からなり、網目状に織られている、(5)に記載の靴内側補修用貼着材。
ここで、本発明の好ましい態様の一つは、粘着剤層と、該粘着剤層より上方の不織布層と、該不織布層より上方の表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
前記粘着剤層がウレタン系粘着剤を含み、該粘着剤層が0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層がポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布及びポリエステル不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種の不織布からなり、該不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が合成皮革及び合成繊維からなる群から選ばれる少なくとも一種の布地からなり、該合成皮革がポリ塩化ビニル又はポリウレタンからなり、該合成繊維がナイロン樹脂又はポリエステル樹脂からなり、該ナイロン樹脂又はポリエステル樹脂が網目状に織られており、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材に関する。
本発明において、「補修」とは、「修繕する」意味を表す。

Claims (7)

  1. 粘着剤層と、該粘着剤層より上方の不織布層又は樹脂フィルム層と、該不織布層又は樹脂フィルム層より上方の表面層とを備えてなる靴内側補修用貼着材であって、
    前記粘着剤層が、0.01mm乃至1.0mmの厚さであり、前記不織布層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記樹脂フィルム層の厚みが0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、前記表面層が0.1mm乃至3.0mmの厚さであり、そしてJIS Z0237:2009に従い測定される前記靴内側補修用貼着材の粘着力が2.5N乃至30Nである、靴内側補修用貼着材。
  2. 前記粘着剤層は、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコン系粘着剤及びゴム系粘着剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の粘着剤を含む、請求項1に記載の靴内側補修用貼着材。
  3. 前記不織布層は、ポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布、ポリエステル不織布、アラミド不織布、ガラス不織布、セルロース不織布、ナイロン不織布、ビニロン不織布及びレーヨン不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種の不織布からなる、請求項1又は請求項2に記載の靴内側補修用貼着材。
  4. 前記樹脂フィルム層は、ポリウレタンフィルム、ポリプロピレンフィルム及びポリエステルフィルムからなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂フィルムからなる、請求項1乃至請求項3のうち何れか一項に記載の靴内側補修用貼着材。
  5. 前記表面層は、天然皮革、合成皮革、人工皮革、天然繊維及び合成繊維からなる群から選ばれる少なくとも一種の布地からなる、請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の靴内側補修用貼着材。
  6. 前記天然皮革が、スエードである、請求項5に記載の靴内側補修用貼着材。
  7. 前記合成繊維が、ナイロン樹脂又はポリエステル樹脂からなり、網目状に織られている、請求項5に記載の靴内側補修用貼着材。
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