JP2022061443A - レーザ装置 - Google Patents

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【課題】コンパクトでかつ簡単な構成で、高効率・高ビーム品質・高エネルギーなる3つの特長を同時に得られるレーザ装置を提供する。【解決手段】光ファイバ100、101からの出射光をコリメートレンズ104、105にて平行光102、103にし、平行光102、103どうしを平行に近づける三角ウェッジプリズム106、107とマイクロチップレーザ素子110とで構成されたレーザ装置に於いて、三角ウェッジプリズム106、107により平行ないし、平行に近い角度に傾斜して干渉させた励起光108、109を、マイクロチップレーザ素子110に入射してパルスレーザ発振する。【選択図】図1

Description

本発明は簡単な構成で、高効率・高ビーム品質・高エネルギーなる3つの特長を同時に得られるレーザ装置に関する。
解決手段
2つ以上の光ファイバ出力光をコリメートレンズにより均質な平行光にし、ウェッジプリズムで平行または、平行に近い角度で重畳させてマイクロチップレーザのレーザ発振媒体を励起している。
特開2017-005069号公報 特開2015-509668号公報
特許文献1では、励起光L11を入射して種光L14を出力するレーザ発振部14と、励起光L12及び種光L14を入射して種光L14を増幅するアンプ媒質15aとを備えることにより、大型化及びコスト増加を抑制しつつ、出力光の高出力化及び高ビーム品質化が可能なレーザ装置を提供している。
特許文献2では、ポンプ光L1とシード光L2を重畳して非線形光学結晶4に人射させ、非線形光学結晶4からテラヘルツ光を 従来と比較して小型でコストが安いテラヘルツ光発生装置1を提供している。
しかしながら、特許文献1では発振器とアンプによる出力増加方法手段であるので、複雑な構成とならざるを得ない。またアンプ部では、高ビーム品質を得るのに必要な垂直入射垂直出力する励起方法ではなく、V字状に反射する種光を増幅しているので、均質なレーザ出力は得られない。
また、特許文献2も、ポンプ光L1とシード光L2は、高品質ビームを得るのに必要な同一光軸上の重畳ではなく、斜めに重畳しているので均質なレーザ出力は得られない。
更に、特許文献1、2いずれも発振媒体に対して、高効率に高エネルギーを得るための条件である均質励起がされていないので、高エネルギー蓄積されるまで待てずに強度分布の高いとこから発振が始まるので、励起媒体を本来出力可能なエネルギーまで蓄積せずに能力発揮できずに使用している損失も大きい。
解決手段
我々は鋭意研究によりマイクロチップレーザの有効励起吸収長4mmと、平行均質励起により最高エネルギー蓄積と最高効率を同時に得ることを見出した。
本発明はこれらの従来の課題全てを解決すべく、鋭意研究により得られたマイクロチップレーザの特徴を活かす為、2つ以上の光ファイバ出力光をコリメートレンズにより均質な平行光にし、ウェッジプリズムで平行または、平行に近い角度で重畳させてマイクロチップレーザのレーザ発振媒体を励起している。
発明の効果
以上のように、本発明の請求項1~請求項6に記載された発明は、マイクロチップレーザの有効励起吸収長4mmと非常短い距離で発振するので、2つの励起光を有効励起吸収長4mmの数倍以上遠方から重畳することで、ほぼ平行均質励起されているので最高エネルギー蓄積と最高効率を同時に得ることができる。
図1は本発明の実施の形態1に係るレーザ装置の全体構成図であり、(a)は上面から見たA-A断面図、(b)は側面断面図、(c)は後面から見たB-B断面図である。
図2は本発明の他の実施の形態に係るレーザ装置の基本光路図であり、(a)は実施の形態2、(b)は実施の形態3、(c)は実施の形態4である。 図3はマイクロチップから出射されたレーザ光形状である。 図4は従来の特許文献1の実施例である。 図5は従来の特許文献2の実施例である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例の番号との重複を避ける為、100番以降の番号を用いて説明する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係るレーザ装置の全体構成図であり、基本光学系は丸断面を有する光ファイバ100、101、光ファイバ100、101からの出射光を平行光102、103にするコリメートレンズ104、105である。
更に、平行光102、103どうしを平行に近づける三角ウェッジプリズム106、107とマイクロチップレーザ素子110とによりシンプルに構成されている。三角ウェッジプリズム106、107により、ほぼ平行に傾斜された励起光108、109となり、マイクロチップレーザ素子110に入射されている。
係る構成において、>10mJ、1ns、>10MWもの強力なパルス発振をする原理について説明する。
マイクロチップレーザ素子110とはNd:YAG111とCr:YAG112が接合されたもので、励起入力面113には1064nm全反射+808nm全透過コートされている。出力面114には1064nmに対し30~80%の反射率で部分反射コートされている。マイクロチップレーザ素子110の励起入力面113と出力面114は平行平面研磨されていて共振器を構成している。
よって、励起入力面113に808nmの励起光108、109を入射することで1064nmのレーザ発振を起こす。
一方Cr:YAG112は過飽和吸収体を呼ばれ、発振を始めた1064nmのレーザ光115のピークパワーが低い場合は、高い反射率を有するので、Nd:YAG111に発振したレーザ光115が閉じ込められた状態で、励起入力面から励起光108、109が入射され続けるので、閉じ込められたレーザ光115のピークパワーが増加する。
過飽和吸収体の特性として、1064nmのレーザ光115のピークパワーがある閾値を超えると、1064nmに対し透明になるので、増加したピークパワーを有するパルスレーザ出力光116が得られる。
なお、我々は鋭意研究により励起光108、109が僅かに干渉しているだけで、互いに影響し合い同時にCr:YAG112が透明になることを実験的に発見した。よって励起光108、109が各々単独に励起する場合と比較して、単純に倍近い高エネルギーを有する>10MWものパルスレーザ出力光116を得ることができた。
なお、パルスレーザ出力光116の光束断面図117は2つの丸い光束の一部が接触、或いは重畳しているので眼鏡状~ひょうたん形状をしているが、光ファイバ100、101とコリメートレンズ104、105設計最適化により均質な励起光108、109を得ているので、パルスレーザ出力光116の半分118と119は均質しかも、ピコ秒オーダの時間誤差以内の同時タイミングで出力されるので、1つの均質なジャイアントパルス波形を得ることができた。
次に、上述した基本光学系の周辺について説明する。光ファイバ100、101は、光ファイバの保護部120、121は、光ファイバ保持体133に固定されている。光ファイバ100、101の出口122、123からコリメートレンズホルダの空間部124、125内を空間伝播している。平行光102、103は戻り光保護鏡126を通過して三角ウェッジプリズム106、107に入射されている。
この戻り光保護鏡126は、マイクロチップレーザ素子110の励起入力面113と同じ1064nm全反射+808nm全透過コートがされているので、マイクロチップレーザ素子110から発生する強烈に高いピークパワーにより、励起入力面113の1064nm全反射を抜けた1064nmの光を遮光している。よって光ファイバを介してLDに戻ることで発生するLDの戻り光破損を防止している。
なお、マイクロチップレーザ素子110からの発熱は上下2つの銅製放熱板127、128でサンドイッチされ、レーザホルダ132に放熱されている。
銅製放熱板127、128には開口部129があり、この開口部129からコリメート状のパルスレーザ出力光116が放射されている。
また、三角ウェッジプリズム106、107は、接着剤130、131により銅製放熱板127、128に固定されている。
本実施1例に於いては、光ファイバ100、101の径0.6mmとし、平行光102、103のパワーを共に200W、パルス幅250μsに調整して、マイクロチップレーザ素子110に同時に照射した場合、最適設計と最適調整により12.5mJを得ることができた。
図2(a)は実施の形態2に係るレーザ装置の基本光路図である。
図2(d)に示す円形断面光束200、201を有する平行光102、103は三角ウェッジプリズム106、107への入射角度調整により、Nd1%のドープされたNd:YAG111は励起レーザ吸収長l=約4mmに対し、三角ウェッジプリズム106、107とマイクロチップレーザ素子110間の距離Daをlより10倍大きくして約40mm離して、マイクロチップレーザ素子110内で重畳させている。
図3(a)は図2(a)の出力レーザ光202の光束断面である。この様にマイクロチップレーザ素子110の励起長lは約4mmと短いので、励起長lの10倍長距離から、三角ウェッジプリズム106、107を介した2つの平行光203、204を干渉するように照射することで、均質な重畳励起できるので、コンパクトに真円に近い均質な出力レーザ光202を得ることができる。
図2(b)は実施の形態3に係るレーザ装置の基本光路図である。
図2(e)に示す正方形断面光束を有する平行光205、206は三角ウェッジプリズム106、107の角度調整により、距離Dbをlより5倍大きくして約20mm離して、マイクロチップレーザ素子110内で重畳させている。
図3(b)は図2(b)の出力レーザ光207の光束断面である。この様に、励起長lの5倍長距離から、三角ウェッジプリズム106、107を介した2つの平行光208、209を干渉するように照射することで、計測すると僅か7.5%の重畳ずれであり、ほぼ均質な重畳励起できるので、コンパクトに正方形に近い均質な出力レーザ光207を得ることができる。
図2(c)は実施の形態4に係るレーザ装置の基本光路図である。
図2(f)に示す長方形断面光束を有する平行光210、211は三角ウェッジプリズム106、107への入射角度調整により、三角ウェッジプリズム106、107とマイクロチップレーザ素子110間の距離Dcをできるだけ近傍に配置している。
図3(c)は図2(c)の出力レーザ光212、213の光束断面である。三角ウェッジプリズム106、107で傾けられた2つの平行光214、215を僅かに干渉するように接触させてマイクロチップレーザ素子110に照射させることで同時発振させ、、全体を重畳させることなく、コンパクトに正方形に近い均質な出力レーザ光216を得ることができる。
なお、本実施例の説明に用いた数値は限定するものではなく、Nd:YAG111のNdドープ量が例えば1.5~2%にすると吸収長lは当然短くなるので三角ウェッジプリズム106、107とマイクロチップレーザ素子110間を更に短くできるは自明である。
また、本実施例ではレーザ発振媒体として、Cr:YAG112を有するマイクロチップレーザ素子110を用いて説明したが、Cr:YAG112がないただのNd:YAGからなるマイクロチップレーザ素子を用いてCW発振させても良いし、マイクロチップレーザ素子110の出力面を1064nm透過コートしてAMPとして持ちいても良い。
更にまた、マイクロチップレーザ素子110に入射される励起光は平行光としたが、コリメートレンズ104、105と光ファイバ出口122.123距離を変えて、集光又は拡大光にしてマイクロチップレーザ素子110内で干渉させても良い。
100、101・・・光ファイバ
102、103・・・平行光
104、105・・・コリメートレンズ
106、107・・・三角ウェッジプリズム
108、109・・・励起光
110・・・マイクロチップレーザ素子
111・・・Nd:YAG
112・・・Cr:YAG
113・・・励起入力面
114・・・出力面
115・・・レーザ光
116・・・パルスレーザ出力光
117・・・光束断面図
118、119・・・パルスレーザ出力光116の半分
120、121・・・光ファイバの保護部
122、123・・・光ファイバ100、101の出口
124、125・・・コリメートレンズホルダの空間部
126・・・戻り光保護鏡
127.128・・・上下2つの銅製放熱板
129・・・開口部
130、131・・・接着剤
132・・・レーザホルダ
133・・・光ファイバ保持体
200、201・・・円形断面光束
202・・・出力レーザ光
203、204・・・平行光
205、206・・・正方形断面光束を有する平行光
207・・・出力レーザ光
208、209・・・2つの平行光
210、211・・・長方形断面光束を有する平行光
212、213・・・出力レーザ光
214、215・・・2つの平行光
216・・・正方形に近い均質な出力レーザ光
以上説明したように、本発明の請求項1~請求項6に記載された発明は、簡単かつ非常にコンパクトに、>10mJ、1ns、>10MWもの強力なパルスレーザ光を得られる。更にビーム品質を良くすることも可能なので、数μmに集光することができブレークダウンも起こすことができる。よって、あらゆる高反射の難加工材料を加工することができるレーザ加工機用の応用のみならず、ピーニングやレーザ点火や、長距離レーザライダーやシミ取り等多くの用途に活用できる。またレーザ増幅器やCWレーザの高出力化・小型化にも活用できる。

Claims (6)

  1. 複数個の光ファイバから、各々にコリメートレンズを介して得られた複数個の平行近似励起光を、ウェッジプリズムを通過させることにより、前記複数個の平行近似励起光を近接させると共に、互いに平行ないし平行に近い角度で干渉するように、前記複数の平行近似励起光の各光軸を傾けて集合励起光束を生成する。生成した前記集合励起光束を、レーザ媒体に入射させると共に、前記レーザ媒体内部にて干渉させたことを特徴としたレーザ装置
  2. ウェッジプリズムとレーザ媒体が近接した位置にて、前記集合励起光束をレーザ媒体に入射させ、前記レーザ媒体内部にて部分干渉させ、同時発振させたことを特徴とした請求項1記載レーザ装置
  3. ウェッジプリズムとレーザ媒体間の距離が、レーザ媒体の吸収距離の3倍以上の位置に配置された前記レーザ媒体内部にて、前記集合励起光束全体を重畳させたことを特徴とした請求項1記載レーザ装置
  4. 前記複数個の光ファイバの断面が円形または長方形であることを特徴とした請求項1~3記載レーザ装置
  5. 長方形断面を有する2つの光ファイバから、各々にコリメートレンズを介して得られた2つの長方形断面を有する平行励起光を、前記長方形断面の辺が近接するように前記長方形断面を有する2つの光ファイバの捻じり角を調整固定する。
    前記2つの長方形断面を有する平行励起光はウェッジプリズムを通過させることにより、前記長方形断面を有する平行励起光を近接させた状態にて、レーザ媒体に入射させ、前記レーザ媒体内部にて僅かに部分干渉させて同時発振させたことを特徴としたレーザ装置
  6. レーザ媒体はCr:YAG等の不飽和吸収体を含み、励起光を入射するだけで、ワンチップでパルス発振を起こすマイクロチップレーザ素子であることを特徴とした請求項4ないし5記載のレーザ装置
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