JP2022061366A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】貼り付け目標がずれて形成されることを抑制し、不良品の発生を減少させることが可能な吸収性物品を提供する。【解決手段】液透過性の表面シート14と、液不透過性の裏面シート12と、表面シート14と裏面シート12との間に配置された吸収体13と、一対の第1係合部材10Aと、一対の第1係合部材10Aと係合することで吸収性物品10の一対の脚周り開口部10Lを形成する第2係合部材10Bと、を備える吸収性物品10であって、吸収性物品10には、第2係合部材10Bに対する一対の第1係合部材10Aの係合目標を表す係合目標表示部31が設けられ、第2係合部材10Bは、吸収性物品10の構成部材に取り付けられたときに、係合目標表示部31が透けて視認可能な素材で構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置される吸収体とを有する吸収性物品に関する。
従来、排出された体液(以下、単に「体液」とも言う)を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」とも言う)等の吸収性物品が広く知られている。当該吸収性物品の中でも、展開型のものには、一対の第1係合部材(例えば、ファスニングテープ)を繰り返し剥離可能に貼り付けるため第2係合部材(例えば、フロントパッチシート)が取り付けられており、当該貼り付けが適切に行えるように、当該第2係合部材には貼り付け目標が表示されることが行われている。
したがって、当該構成を有する吸収性物品の製造において、貼り付け目標が表示された第2係合部材は、吸収性物品の構成部材(例えば、カバーシート)に対して正確な位置に取り付けられる必要があり、これが担保されないと、貼り付け目標が当該構成部材に対してずれて形成されることになり、着用の際に第2係合部材に対する第1係合部材の係合が外れるおそれのある不良品を製造する可能性があることが考えられる。
本発明の目的は、当該貼り付け目標が吸収性物品の構成部材に対してずれて形成されることを抑制し、不良品を減少させることが可能な吸収性物品を提供することにある。
本発明による吸収性物品は、前身頃部と、後身頃部と、前記前身頃部と前記後身頃部との間に位置する股下部と、前記前身頃部側から前記股下部を介して前記後身頃部側に亘る長手方向と、前記長手方向と直交する幅方向と、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体と、一対の第1係合部材と、前記一対の第1係合部材と係合することで吸収性物品の一対の脚周り開口部を形成する第2係合部材と、を備える吸収性物品であって、前記吸収性物品には、前記第2係合部材に対する前記一対の第1係合部材の係合目標を表す係合目標表示部が形成され、前記第2係合部材は、前記吸収性物品の構成部材に取り付けられたときに、前記係合目標表示部が透けて視認可能な素材で構成されていることを特徴とするとするものである。
本発明によれば、第2係合部材が吸収性物品の構成部材に取り付けられたときに、係合目標表示部が透けて視認可能となるので、吸収性物品に対する第2係合部材の取り付け精度が必要以上に要求されない結果、係合目標表示部がずれて形成されることが抑制され、不良品の発生を減少させることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視概略図である。 図1に示すおむつの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る、伸張状態のおむつをトップシート側から見た平面図である。 本発明の第1実施形態に係る、伸張状態のおむつをバックシート側から見た平面図である。 図3におけるV-V方向断面図である。 本発明の第2実施形態に係る、伸張状態のおむつをバックシート側から見た平面図である。
本発明による吸収性物品の実施形態について、図1から図5を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は本実施形態の態様に限定されるものではない。
なお、本明細書および特許請求の範囲の記載において、「長手方向」とは、吸収性物品の前身頃部側から股下部を介して後身頃部側に亘る方向を指すものとして参照され、「幅方向」とは、当該長手方向と直交する方向を指すものとして参照される。
先ず、本発明を展開型使い捨ておむつに応用した実施形態を以下に説明する。
<第1実施形態>
<おむつの主な構成>
図1は本発明の第1実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視概略図であり、図2は図1に示すおむつ10の模式的な分解斜視図であり、図3は本実施形態に係る、伸張状態のおむつ10をトップシート14側から見た平面図であり、図4は本実施形態に係る、伸張状態のおむつ10をバックシート12側から見た平面図である。図2の吸収体13および図3のおむつ10については、説明の便宜上、部分的に破断した状態をそれぞれ示している。
本実施形態に係るおむつ10は、展開型使い捨ておむつであり、前身頃部10Fと、後身頃部10Rと、これら前身頃部10Fおよび後身頃部10Rをつなぐ股下部10Cとを有する。また、着用時に前身頃部10Fと後身頃部10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むウエスト周り開口部10Wが形成されている。同様に、前身頃部10Fおよび後身頃部10Rの下端部と股下部10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10Lが形成されている。
着用時に前身頃部10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃部10Rは着用者の背側に位置する。そして、着用時に股下部10Cは、着用者の股下を覆い、左右一対の脚周り開口部10Lに、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部10Lは、着用者の両脚の付け根から太股あたりのいずれかに位置することとなる。
仮想線Pは、おむつ中央部において腹側から背側に向かって、股下部分を通って延びるものである。具体的には、仮想線Pは、例えば、おむつのウエスト側を上、股下側を下として定義すると、おむつ表面に沿って、かつ上下方向に延びると共に、股下部分を経由して、背側においても上下方向に延びるものである。本実施形態では、図3および図4に示すように、仮想線Pは、おむつ10の中心(またはおむつ10の幅方向中央)を通り、長手方向に直線状に延びるものである。
図2に示すように、本実施形態におけるおむつ10は、外側(非肌面側)から順に、良好な手触りを得るために薄い不織布にて形成されるカバーシート11と、液不透過性を有するバックシート(裏面シート)12と、吸収体13と、液透過性を有するトップシート(表面シート)14と、一対のサイドシート15と、を重ねた積層構造を有しているものである。
おむつ10の外側に位置するカバーシート11の後身頃部10Rの左右両端縁部には、着用時に前身頃部10Fの左右両端縁部に重ね合わせてこれらをつなぎ、脚周り開口部10Lを形成し得る左右一対のファスニングテープ(第1係合部材)10Aが接着されている。このファスニングテープ10Aは、前身頃部10Fのカバーシート11上に取り付けられた(例えば、接着剤で接着された)フロントパッチシート(第2係合部材)10Bに対して繰り返し剥離可能に係合(例えば、接合)される。本発明では、ファスニングテープ10Aおよびフロントパッチシート10Bは、メカニカルファスナーとして機能しうる。
本実施形態では、図3および図4に示すように、フロントパッチシート10Bは、シート状のものであり、カバーシート11の前身頃部10F側に取り付けられているが、本発明ではこの限りでなく、フロントパッチシート10Bは、カバーシート11以外のおむつ10の外側に取り付けられる態様も許容され、フロントパッチシート10Bが後身頃部10R側に取り付けられ、ファスニングテープ10Aが前身頃部10Fに取り付けられる態様なども許容されるものである。
本発明では、おむつ10には、フロントパッチシート10Bに対する一対のファスニングテープ10Aの係合目標を表す係合目標表示部31が形成され、フロントパッチシート10Bは、透明または半透明であり、おむつ10の構成部材に取り付けられたときに、係合目標表示部31が透けて視認可能な素材で構成されている。本実施形態では、係合目標表示部31は、前身頃部10Fのカバーシート11の非肌面側に(例えば印刷加工で印刷層を設けるによって)形成され、仮想線Pを基準線として略左右対称に三対(図4では符号31a、31b、31cで表す)が所定間隔(例えば等間隔)で設けられている。この構成によれば、おむつ10のフロントパッチシート10Bが前身頃部10Fに取り付けられたときに、係合目標表示部31が透けて視認可能となるので、おむつ10に対するフロントパッチシート10Bの取り付け精度が必要以上に要求されない結果、係合目標表示部31がずれて形成されることが抑制され、不良品の発生を減少させることが可能となる。構成の詳細は後述する。
透明または半透明であるフロントパッチシート10Bを構成する材料としては、不織布であることが好ましい。また、フロントパッチシート10Bの表面には、一見して把握可能にするためやデザイン向上を目的として、エンボス加工を施してもよく、当該エンボスは、例えば、複数の波線が並列して形成されうる。さらに、本発明では、本発明の効果を奏する限りにおいて、フロントパッチシート10Bにデザイン表示や機能表示などの表示部を形成する態様も許容されうる。
本実施形態では、図4に示すように、おむつ10のカバーシート11の前身頃部10Fおよび股下部10Cにおいて、デザイン表示部32が(例えば印刷加工によって)形成される。本実施形態では、デザイン表示部32は、動物を模したキャラクターを表示するものであり、図4に示すように、一対の目の部分32eを有する。本発明では、デザイン表示部32は、アニメーションキャラクターなどの絵または写真のほか、人物、動物、植物、乗り物、食べ物、道具、衣服、玩具、建築物、自然の造形物、星座、神話や昔話の登場人物や、文字、記号、図形、模様およびこれらの組み合わせを含んでもよい。なお、本発明では、デザイン表示部32は、後身頃部10R側に設けられてもよいし、本実施形態のようにおむつ10に対して片面だけでなく、両面に設けられてもよい。
また、本実施形態では、おむつ10のカバーシート11の前身頃部10Fには、おむつ10のサイズや商品名等を表示する機能表示部33が(例えば印刷加工によって)形成される。
なお、本発明では、デザイン表示部32および機能表示部33のどちらか一方が設けられる態様または両方が設けられない態様も許容するものである。また、本発明では、デザイン表示部32および/または機能表示部33は、おむつ10のカバーシート11ではなく、他のおむつ10の構成部材、例えば、バックシート12に形成されてもよいし、デザイン表示部32および/または機能表示部33は、前身頃部10Fに加えて後身頃部10Rや股下部10Cに形成されてもよく、後身頃部10Rや股下部10Cのみに形成されてもよい。
図5は、図3におけるV-V方向断面図である。
本実施形態では、図3および図5に示すように、吸収体13には、圧縮して形成された複数の凹部20が形成される領域が存在する。すなわち、凹部形成領域の一部において凹部20が複数形成されている。本実施形態では、吸収体13には、凹部20が格子状に形成されている。図3および図5に示すように、凹部20が形成されることで、凹部20において折れ曲がりやすくなって、おむつ10のフィット感を向上させることが可能となる。また、凹部20が連続的に形成されることで、空気が腹側または背側に通り抜けることができるようになり、通気性を確保することが可能となる。加えて、排出された体液を、迅速に拡散させて、吸収体13を全体的に使用して効率よく吸収体13に吸収させることが可能となる。
なお、本発明において、複数の凹部20とは、各々が物理的に連続していない複数の個別の凹部20、に加えて、複数の構成単位としての凹部20が重なりあって形成される物理的に連続したものをも包含する概念である。前記構成単位としては、直線、およびその途中に屈曲(角)を有しない連続した曲線などが挙げられるがこれらに限られない。
例えば、トップシート14と吸収体13とが接する面には接着剤が塗布され、凹部20は、吸収体13とトップシート14の積層体(以下、「吸収部分」とも言う)を圧搾することで設けられる。この圧搾は、例えば、エンボスロールによって行われる。これにより、凹部20の底面(底壁)から壁面(側壁)にわたる凹部20全体において、トップシート14と吸収体13が咬み合い、一体的に接合される。凹部20の底部分におけるトップシート14と吸収体13とからなる厚み(吸収部分の厚み)は、圧搾しない場合の厚みの約1/2~1/7程度が好ましい。更に好ましくは約1/4~1/7程度である。この構成により、トップシート14と吸収体13とを一体的に形成するので、トップシート14と吸収体13がしっかりと接合しトップシート14が剥がれにくく、排尿後で吸収体13が膨らんだ場合でも、トップシート14が溝に沿った状態になり、溝が維持される。
また、本実施形態では、吸収体13には、圧縮して形成された複数の凹部20が形成された凹部形成領域と、凹部20が形成されていない凹部非形成領域が設けられている。この構成により、凹部非形成領域が堰の役割を果たし、凹部20を伝ってきた体液を堰き止め(または体液の勢いを弱め)ることができるため、横漏れすることを抑止することが可能となる。なお、本実施形態に係る吸収性物品10では、吸収体13には、凹部20が格子状に形成されているが、本発明に係る吸収性物品ではこの限りではなく、吸収体13に凹部20が全く形成されていない態様も許容するものである。また、本発明に係る吸収性物品では、吸収体13に形成される凹部20は格子状のものに限られず、長手方向に縦縞状に形成されるもの、幅方向に横縞状に形成されるもの、間欠的に設けられるもの等、本発明の効果を奏する限り、様々な形状を有するものが採用されうる。
図2および図3に示すように、カバーシート11の股下部10Cの左右両側には、それぞれ脚周り開口部10Lとなる一対の切欠き部11Nが形成されている。カバーシート11と一対のサイドシート15との間には、脚周りギャザーを形成するための一対の糸ゴム16がそれぞれ伸張状態で接着されている。
トップシート14は、液透過性を有する不織布などで構成される。バックシート12は、透湿性を有し、カバーシート11の肌面側に接合され、吸収体13は、このバックシート12とトップシート14との間に配置され、この吸収体13を介してトップシート14がバックシート12に接合される。
また、バックシート12のうち、後身頃部10Rの上端部に対応する領域には、バックシート12の幅方向に沿って延び、着用者に対してウエスト周りに適度な着用感を与えるウエストギャザーを形成するための伸縮部材10Dが伸張状態で接合されている。本発明では、伸縮部材10Dは、例えば、糸ゴム、伸縮フィルム、ウレタンフォームから形成された弾性シート等が挙げられる。
トップシート14の下に位置する本実施形態の吸収体13は、主にパルプとSAPとからなる吸収性コア17を、ティシュや不織布等の被覆部材(コアラップ)18によって被覆したものである。吸収性コア17を被覆部材18により包むことで形成される継ぎ目は、例えば、図2に示すように、吸収体13の上面であって長手方向に延びるように形成される。本発明では、継ぎ目の形成の態様はこれに限られない。本実施形態の吸収体13は、前身頃、股下、後身頃に亘るように、細長い形状をしている。そして、吸収体13は、後身頃部分、股下部分、前身頃部分に三区分されている。ここで、前身頃部分から後身頃部分を前後(上下)方向とし、それに直交する方向を左右方向とすると、本実施形態の吸収体13は、前後(上下)左右の長さが異なる矩形のものである(図2および図3では、前後(上下)の長さが左右の長さより長くなっている)。なお、本実施形態の吸収体13の形状はこれに限らず、例えば、前後(上下)左右の長さが同程度の略正方形のもの、前後(上下)端の角が丸く落とされているもの、前後(上下)に延びる楕円形のもの、円形のもの等、さまざまな形状を含む。また、吸収体13の股下部分には、一対の脚周り開口部10Lに対応するように、円弧状をなす一対の切欠き部が形成されても良い。なお、本実施形態に係るおむつ10では、被覆部材18で包まれた吸収体13を用いているが、本発明に係る吸収性物品は、被覆部材18で包まれていない吸収性コア17を用いてもよい。
本実施形態におけるトップシート14の幅方向の左右両側縁部には、立体ギャザーを形成する疎水性の一対のサイドシート15が備えられている。一対のサイドシート15は、着用時に吸収体13の左右両側縁部に沿って起立し、排出された体液の横漏れを防止するための部材である。一対のサイドシート15の外側端縁部には、カバーシート11の一対の切欠き部11Nと同様の形状に切欠き部15Nが形成されている。一対のサイドシート15のそれぞれには、その内側端縁部を吸収体13側に折り返して把持させる形で立体ギャザー伸縮材としての糸ゴム19が伸張状態で配置される。一対のサイドシート15は、糸ゴム19が収縮した際に、着用者の肌当接方向に向かって立ち上がる。立体ギャザーは従来の使い捨ておむつに用いられている公知の構成を採用することができる。例えば、撥水性シートの層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材を挟み込んで固定することにより、形成することができる。
<係合目標表示部>
上述したように、本実施形態では、係合目標表示部31は、前身頃部10Fのカバーシート11の非肌面側に形成され、フロントパッチシート10Bがカバーシート11に取り付けられるとき、係合目標表示部31が透けておむつ10の外部から視認可能になっている。図4に示すように、係合目標表示部31が透けて見えるのが理解できる。なお、本発明では、係合目標表示部31は、カバーシート11の肌面側に設けられてもよい。この場合、カバーシート11は、非肌面から視認可能に透明または半透明の素材で構成される。
本実施形態では、図4に示すように、三対の係合目標表示部31は、大文字のローマ字「A」、「B」、「C」、でそれぞれ表示される。本発明ではローマ字に限られず、他の種類の文字、記号、図形、模様およびこれらの組み合わせであってよい。
係合目標表示部31の数や位置は、ファスニングテープ10Aの数や位置に対応するものである。本発明では、係合目標表示部31は、三対より少なくまたは多くてもよい。
また、本実施形態では、フロントパッチシート10Bは、デザイン表示部32の主部(デザイン表示部32全体に対して70%の表示部分)と重ならない位置に取り付けられる。この構成により、デザイン表示部32の表示機能をフロントパッチシート10Bが妨げないようにすることが可能となる。
さらに、本実施形態では、係合目標表示部31は、デザイン表示部32と重ならない位置に形成される。この構成によって、ユーザーに対して、係合目標表示部31を認識させやすくすることが可能となる。また、本実施形態では、フロントパッチシート10Bは、機能表示部33と重ならない位置に取り付けられる。この構成によって、ユーザーに対して、機能表示部33を認識させやすくすることが可能となる。
従来、吸収性物品の中でも展開型のものには、一対の第1係合部材を繰り返し剥離可能に貼り付けるため第2係合部材が取り付けられており、当該貼り付けが適切に行えるように、当該第2係合部材には貼り付け目標が表示されることが行われている。
したがって、当該構成を有する吸収性物品の製造において、貼り付け目標が表示された第2係合部材は、吸収性物品の構成部材に対して正確な位置に取り付けられる必要があり、これが担保されないと、貼り付け目標が当該構成部材に対してずれて形成されることになり、着用の際に第2係合部材に対する第1係合部材の係合が外れるおそれのある不良品を製造する可能性があることが考えられる。
本実施形態によれば、フロントパッチシート10Bがカバーシート11の前身頃部10Fに取り付けられたときに、係合目標表示部31が透けて視認可能となるので、おむつ10に対するフロントパッチシート10Bの取り付け精度が必要以上に要求されない、すなわち、フロントパッチシート10Bがおむつ10に対して多少ずれて取り付けられても、係合目標表示部31は、おむつ10に対してはずれないので、従来のような係合目標表示部31がずれて形成されることが抑制され、不良品の発生を減少させることが可能となる。
つまり、従来では、(a1)カバーシートに対するファスニングテープ10Aの取り付け位置、(b1)フロントパッチシートに対する係合目標表示の形成位置、(c1)カバーシートに対するフロントパッチシートの取り付け位置、の3つの位置への正確性が要求されていたのに対して、本実施形態では、(a2)カバーシート11に対するファスニングテープ10Aの取り付け位置、(b2)カバーシート11に対する係合目標表示部31の形成位置、の2つの位置への正確性さえ担保していれば良く、上記(c1)の位置への正確性が不要となるので、その分不良品の発生する確率を抑えることが可能となる。
上記実施形態の変形例では、係合目標表示部31が、バックシート12の前身頃部10F側且つ非肌面側に形成され、フロントパッチシート10Bおよびカバーシート11が、バックシート12に貼り付けられたときに、係合目標表示部31が透けて視認可能な素材で構成されてもよい。すなわち、この構成の場合、フロントパッチシート10Bおよびカバーシート11は、透明または半透明な素材で構成される。
この構成により、フロントパッチシート10Bがカバーシート11の前身頃部10Fに取り付けられ、その積層体とバックシート12とを重ね合わせたときに、バックシート12に形成された係合目標表示部31が透けて視認可能となるので、上記実施形態と同様に、おむつ10に対するフロントパッチシート10Bの取り付け精度が必要以上に要求されない結果、係合目標表示部31がずれて形成されることが抑制され、不良品の発生を減少させることが可能となる。また、本発明では、係合目標表示部31が、バックシート12の前身頃部10F側且つ肌面側に形成され、フロントパッチシート10B、カバーシート11、およびバックシート12がそれぞれ、重ね合わせられたときに、係合目標表示部31が透けて視認可能な素材で構成されてもよい。この構成によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
上記実施形態の他の変形例では、フロントパッチシート10Bには、おむつ10に取り付けられたか否かの目標となる(すなわち、製造工程において、おむつ10に取り付けられたか否かを検査装置によって判定するための)取付目標表示部が形成されてもよい。
従来、(d)カバーシート11にフロントパッチシートが取り付けられているか否か、および(e)フロントパッチシートが正しく配置されているか否か、の両方を判別するため、フロントパッチシートには、例えば、周囲と明確に異なる色で、且つ、一定の大きさを有する矩形状の取り付けを判別するための領域がフロントパッチシートの左右一対に設けられているところを、本発明では、上述したように、フロントパッチシートがカバーシートに対して正しく配置されているかについては厳密に要求されないので、上記(e)については省略できることになる。よって、本変形例に係る取付目標表示部では、単純に、カバーシート11にフロントパッチシートが取り付けられているか否かが判別できる程度の印のようなもので足りることになる。その結果、取り付けを判別するための領域が一定の大きさを有する必要がなく、小さいもので足りるため、印刷に必要なインクを削減することが可能となる。
または、デザイン表示部32に加えて当該取付目標表示部が設けられている場合、当該取付目標表示部およびデザイン表示部32は、フロントパッチシート10Bが前身頃部10Fに取り付けられたときに、取付目標表示部がデザイン表示部32と同化するように(または取付目標表示部がデザイン表示部32と協働してデザインを形成するように)それぞれ構成されていてもよい。この場合の同化とは、デザイン表示部32および当該取付目標表示部の互いの位置関係が厳密に要求されないものも含まれる。
この構成により、おむつ10の製造において、カバーシート11にフロントパッチシート10Bが取り付けられているか否かをセンサーによって検査することができ、カバーシート11に対するフロントパッチシート10Bの取り付け位置の精度とは関係なく、つまり、当該取り付け位置の精度が必要以上に要求されることなく、且つ、デザイン表示部32の表示機能を妨げることなく(すなわちデザイン全体のバランスを崩すことなく)、上記検査を実行することが可能となる。
本発明では、取付目標表示部は、上記のようなデザインの一部のほか、文字、記号、図形、模様およびこれらの組み合わせであってよい。
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態やその変形例と異なり、前身頃部10Fのカバーシート11の非肌面側に、フロントパッチシート10Bに対する一対のファスニングテープ10Aの係合目標を表す係合目標表示部(以下、区別し易くするため「第1係合目標表示部」と言う)31とは別に、第1係合目標表示部31よりも、サイズが小さく簡単な形状で、および/または、周辺の色と近しい色を有する第2係合目標表示部34を、複数の第1係合目標表示部31の間に設ける。この構成により、第1実施形態よりも、フロントパッチシート10Bの部分(またはその周辺)に設けられたデザインを邪魔しないで、物差しの目盛りが増えるが如く、係合目標表示部の数が増えるので、第1実施形態よりも、ユーザーにとって、ファスニングテープ10Aをフロントパッチシート10Bに対して正確な位置に貼り付けることが可能となる。
図6は、本実施形態に係る、伸張状態のおむつをバックシート側から見た平面図である。本実施形態に係る吸収性物品を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように、複数の第2係合目標表示部34は、第1実施形態の第1係合目標表示部31と同様に、所定間隔で配置されており、左右二対で設けられている。第1係合目標表示部31および第2係合目標表示部34は、図6に示すように、幅方向(左右方向)中央からの距離が互いに異なるようにそれぞれ設けられている。本実施形態では、複数の第2係合目標表示部34はそれぞれ、円形状を有しており、第1係合目標表示部31と比較して、大きさが小さくて且つおむつ10のフロントパッチシート10B部分のベースの色に近似する色を有している。ここで、フロントパッチシート10B部分のベースの色とは、より具体的には、おむつ10のカバーシート11にフロントパッチシート10Bが貼り付けられた後、おむつ10の外側から見た時の、フロントパッチシート10Bの大部分を占める色である。また、フロントパッチシート10Bのデザインは、当該ベースの色がなく無地の状態の場合(例えば白色)も含まれ、第1係合目標表示部31自体のデザインを含んでもよい。第1係合目標表示部31は、例えば、ユーザーが判別し易いように、フロントパッチシート10B部分のベースの色と、色相が異なる色を有する。本実施形態では、複数の第2係合目標表示部34は、複数の隣接する第1係合目標表示部31の中間(等距離)に配置されている。本実施形態では、第2係合目標表示部34は円形状を有するが、本発明ではこの形状に限られない。
第2係合目標表示部34の大きさは、例えば、第1係合目標表示部31と比較して50%以下である。第2係合目標表示部34の色は、例えば、第2係合目標表示部34が配置される周辺のフロントパッチシート10B部分のベースの色と比較して、色相が同じであり、明度および/または彩度が異なる(彩度が高い等の)色である。
従来、展開型使い捨ておむつにおいて、フロントパッチシートに対するファスニングテープの正確な位置合わせを実現することと、フロントパッチシートが設けられている部分のデザイン性との両立を図るため、デザイン性を持ち、ある程度の大きさを同様に有し、比較的密な間隔で複数の係合目標表示部をおむつのフロントパッチシート側に設けることが考えられるが、この態様であると、ユーザーにとって、ファスニングテープの係合する位置の把握がし辛く、結果として、フロントパッチシートに対するファスニングテープの正確な位置合わせを実現することができず、また、密な間隔で係合目標表示部を配置することになるため、デザインとしての外観も良くないことが予想される。すなわち、ファスニングテープの貼り付け目標が多数あると、ファスニングテープのターゲットゾーンのデザインがうるさくなってしまうだけでなく、それぞれの見分けが難しくなってファスニングテープの適切な貼付が困難になりうる。
本実施形態によれば、第2係合目標表示部34の大きさが第1係合目標表示部31の大きさよりも小さく、および/または、第2係合目標表示部34の色がおむつ10のフロントパッチシート10B部分のベースの色(または第2係合目標表示部34の周辺の色)に近似しているので、第2係合目標表示部34が、フロントパッチシート10Bが設けられている部分のデザインの邪魔にならないようになる。また、本実施形態によれば、第1係合目標表示部31よりも係合目標表示部が増え、フロントパッチシート10Bに対するファスニングテープ10Aの係合目標が増えるので、ファスニングテープ10Aのより正確な位置合わせが可能となる。
<その他>
本発明は、上述した実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記実施形態またはその変形例に係るおむつの構造は、上述したような展開型に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に規定された吸収性物品でありさえすれば、どのような構成であってもよい。本発明は、上述した第1係合部材および第2係合部材によって装着可能な、あらゆる吸収性物品に適用可能であり、例えば、尿パッドを内側に入れることが可能なテープ型の外装体などの吸収性物品であっても適用可能である。
加えて、上記実施形態またはその変形例は、乳幼児向けのおむつに限らず、成人向けのおむつなど、各種吸収性物品に適用可能である。
10 おむつ
10A ファスニングテープ(第1係合部材)
10B フロントパッチシート(第2係合部材)
10F 前身頃部
10R 後身頃部
10C 股下部
10W ウエスト周り開口部
10L 脚周り開口部
11 カバーシート
11N、15N 切欠き部
12 バックシート(裏面シート)
13 吸収体
14 トップシート(表面シート)
15 サイドシート
16、19 糸ゴム
17 吸収性コア
18 被覆部材
20 凹部
31 係合目標表示部(第1係合目標表示部)
32 デザイン表示部
33 機能表示部
34 第2係合目標表示部

Claims (11)

  1. 前身頃部と、後身頃部と、前記前身頃部と前記後身頃部との間に位置する股下部と、前記前身頃部側から前記股下部を介して前記後身頃部側に亘る長手方向と、前記長手方向と直交する幅方向と、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置された吸収体と、一対の第1係合部材と、前記一対の第1係合部材と係合することで吸収性物品の一対の脚周り開口部を形成する第2係合部材と、を備える吸収性物品であって、
    前記吸収性物品には、前記第2係合部材に対する前記一対の第1係合部材の係合目標を表す係合目標表示部が設けられ、前記第2係合部材は、前記吸収性物品の構成部材に取り付けられたときに、前記係合目標表示部が透けて視認可能な素材で構成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記一対の第1係合部材は、前記後身頃部の左右両端縁部に設けられ、
    前記第2係合部材は、前記前身頃部に取り付けられ、
    前記係合目標表示部は、前記前身頃部に形成され、
    前記第2係合部材は、前記前身頃部に取り付けられたときに、前記係合目標表示部が透けて視認可能な素材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記係合目標表示部は、前記吸収性物品の幅方向中央部から等間隔に三対設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記裏面シートの非肌面側にはカバーシートが配置され、
    前記係合目標表示部は、前記前身頃部の前記カバーシートに形成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記前身頃部において、デザイン表示部が形成されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記第2係合部材には、前記前身頃部に取り付けられたか否かの目標となる取付目標表示部が形成され、
    前記取付目標表示部および前記デザイン表示部は、前記第2係合部材が前記前身頃部に取り付けられたときに、前記取付目標表示部が前記デザイン表示部と同化するようにそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記第2係合部材は、前記デザイン表示部の主部と重ならない位置に取り付けられることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の吸収性物品。
  8. 前記係合目標表示部は、前記デザイン表示部と重ならない位置に形成されることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 前記前身頃部には、機能表示部が形成され、
    前記第2係合部材は、前記機能表示部と重ならない位置に取り付けられることを特徴とする請求項2から請求項8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  10. 前記係合目標表示部は、複数の第1係合目標表示部と、前記複数の第1係合目標表示部の間に位置する第2係合目標表示部と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  11. 前記吸収体には、凹部が格子状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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