JP2022060989A - 双極型鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電位分布の均一化及び導電率の向上を図ることができる双極型鉛蓄電池を提供する。【解決手段】双極型鉛蓄電池は、正極用活物質層103を有する正極151、負極用活物質層104を有する負極152、および正極と負極との間に介在する電解層105を備え、間隔を開けて積層配置された、複数のセル部材150と、積層方向で隣り合うセル部材の間に配置された基板111とを有する。基板は導電材料および絶縁材料で形成され、導電材料は、基板の一面と他面を連通させる空隙を複数有する導通体111aを形成する。絶縁材料111bは、導通体の複数の空隙を埋めて基板の一面および他面を形成する。導通体は、基板111の一面の少なくとも一部および他面の少なくとも一部から露出する。導通体の露出部分が基板111の両面でセル部材150に接触することにより、セル部材150同士が基板を介して直列に電気的に接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、双極型鉛蓄電池に関する。
近年、太陽光や風力等の自然エネルギを利用した発電設備が増えている。このような発電設備においては、発電量を制御することができないことから、蓄電池を利用して電力負荷の平準化を図るようにしている。すなわち、発電量が消費量よりも多いときには差分を蓄電池に充電する一方、発電量が消費量よりも小さいときには差分を蓄電池から放電するようにしている。上述した蓄電池としては、経済性や安全性等の観点から、鉛蓄電池が多用されている。このような従来の鉛蓄電池としては、例えば、下記特許文献1,2に記載されているものが知られている。
特許文献1に記載された鉛蓄電池は、額縁形をなす樹脂からなるフレームの内側に、樹脂からなる基板が取り付けられている。基板の両面には、鉛層が配設されている。基板には、一面の鉛層と他面の鉛層とを連絡させる穿孔が複数形成されている。一面の鉛層には、正極用活物質層が隣接している。他面の鉛層には、負極用活物質層が隣接している。また、額縁形をなす樹脂からなるスペーサの内側には、電解液を含有するガラスマット(電解層)が配設されている。そして、フレームとスペーサとが交互に複数積層されて組み付けられている。
また、特許文献2に記載された鉛蓄電池は、額縁形をなす樹脂からなるフレームの内側に、導電性繊維を混合された樹脂からなる基板が取り付けられている。基板の両面には、鉛層が配設されている。一面の鉛層には、正極用活物質層が隣接している。他面の鉛層には、負極用活物質層が隣接している。また、額縁形をなす樹脂からなるスペーサの内側には、電解液を含有するガラスマット(電解層)が配設されている。そして、フレームとスペーサとが交互に複数積層されて組み付けられている。
すなわち、特許文献1,2に記載された鉛蓄電池は、正極用活物質層を有する正極と負極用活物質層を有する負極との間に電解層を介在させたセル部材と、基板とを交互に複数積層して組み付けることにより、セル部材同士を直列に接続した双極(バイポーラ)型鉛蓄電池となっている。
特表2014-530450号公報 特表2014-529175号公報
前述した特許文献1に記載の双極型鉛蓄電池は、基板の複数の穿孔同士の相互の間隔や、基板の周縁部と穿孔との距離等が比較的離れているため、鉛層の面内に電位分布を生じ易く、性能の低下を引き起こすおそれがある。
また、特許文献2に記載の双極型鉛蓄電池は、基板の一面に露出する導電性繊維と、基板の他面に露出する導電性繊維とを基板内で接触させて、基板の一面側と他面側とを導通させるため、導電率が低くなり易く、性能の低下を引き起こすおそれがある。
このようなことから、本発明は、電位分布の均一化及び導電率の向上を図ることができる双極型鉛蓄電池を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するため、本発明は、以下の構成(1)~(3)を有する双極型鉛蓄電池を提供する。
(1)正極用活物質層を有する正極、負極用活物質層を有する負極、および正極と負極との間に介在する電解層を備え、間隔を開けて積層配置された、複数のセル部材と、積層方向で隣り合うセル部材の間に配置された基板と、を有する。
(2)基板は、導電材料および絶縁材料で形成されている。導電材料は、基板の一面と他面を連通させる空隙を複数有する導通体を形成する。絶縁材料は、導通体の複数の空隙を埋めて基板の一面および他面を形成する。導通体は、基板の一面の少なくとも一部および他面の少なくとも一部から露出する。
(3)導通体の露出部分が基板の両面でセル部材に接触することにより、セル部材同士が基板を介して直列に電気的に接続されている。
本発明に係る双極型鉛蓄電池によれば、導通体の露出部分が基板の両面でセル部材に接触することにより、セル部材同士が基板を介して直列に電気的に接続されるので、電位分布の均一化及び導電率の向上を図ることができ、内部抵抗を小さくして、充放電特性(Wh効率)を向上させることができ、容量の低下を遅くする等、性能を向上させることができる。
本発明に係る双極型鉛蓄電池の第一の実施形態の概略構成を表す断面図である。 図1の双極型鉛蓄電池の一部抽出拡大図である。 図1の双極型鉛蓄電池のメッシュ体の一部抽出拡大図である。 本発明に係る双極型鉛蓄電池の第二の実施形態の概略構成を表す断面図である。 図4の双極型鉛蓄電池の一部抽出拡大図である。 図4の双極型鉛蓄電池のパンチングプレートの一部抽出拡大図である。 本発明に係る双極型鉛蓄電池の第三の実施形態の概略構成を表す断面図である。 図7の双極型鉛蓄電池の一部抽出拡大図である。 本発明に係る双極型鉛蓄電池の第四の実施形態の概略構成を表す断面図である。 図9の双極型鉛蓄電池の一部抽出拡大図である。 本発明に係る双極型鉛蓄電池の第五の実施形態の概略構成を表す断面図である。 図11の双極型鉛蓄電池の一部抽出拡大図である。 本発明に係る双極型鉛蓄電池の第六の実施形態の概略構成を表す断面図である。 図13の双極型鉛蓄電池の一部抽出拡大図である。
本発明に係る双極型鉛蓄電池の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
〈第一の実施形態〉
本発明に係る双極型鉛蓄電池の第一の実施形態を図1~図3に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態の双極(バイポーラ)型鉛蓄電池100は、複数のセル部材150と、複数の内部用フレームユニット110と、第一の端部用フレームユニット120と、第二の端部用フレームユニット130を有する。
複数のセル部材150は、図1の上下方向に、間隔を開けて積層配置されている。内部用フレームユニット110、第一の端部用フレームユニット120、および第二の端部用フレームユニット130は、複数のセル部材150を個別に収容する複数のセル(空間)Cを形成する。
内部用フレームユニット110は、平面形状が長方形の基板(バイポーラプレート)111と、四角形状の枠形(額縁形)のリム112とからなる。基板111は導電材料および絶縁材料で形成され、リム112は樹脂製である。基板111の詳細については後述する。内部用フレームユニット110の基板111は、図1の上下方向(セル部材150の積層方向)で隣り合うセル部材150の間に配置されている。複数の内部用フレームユニット110を構成する各リム112は、図1の上下方向(セル部材150の積層方向)で互いに対向する接合面を備えている。
図2に示すように、リム112の内周面には、嵌合溝112aが周方向全長にわたって形成されている。リム112の嵌合溝112aには、基板111の周縁端部が嵌合している。基板111は、リム112の厚さ方向(図1,2中、上下方向)の中程に位置している。リム112は、基板111の厚さよりも厚い厚さ(例えば、3倍)となっている。
第一の端部用フレームユニット120は、平面形状が長方形の第一の端板(エンドプレート)121と、四角形状の枠形(額縁形)の第一の端部リム122とからなる。第一の端板121は第一の端部リム122の内側に一体化されている。第一の端部用フレームユニット120は樹脂製である。
第一の端部用フレームユニット120は、双極型鉛蓄電池100の一方端側(図1,2中、下方端側)において、セル部材150の側面と負極152側を囲うものである。第一の端板121がセル部材150の負極152側を囲い、第一の端部リム122が、セル部材150の側面を囲っている。
第一の端板121は、内部用フレームユニット110の基板111と平行に配置され、第一の端部リム122は、隣に位置する内部用フレームユニット110のリム112と接するように配列されている。
第一の端板121は、基板111の厚さよりも厚い厚さ(例えば、2倍)となっている。第一の端部リム122は、第一の端板121の厚さよりも厚い厚さ(例えば、2倍)となっている。第一の端板121は、第一の端部リム122の厚さ方向(図1,2中、上下方向)で一方寄り(図1,2中、下方寄り)に位置するように設定されている。
第二の端部用フレームユニット130は、平面形状が長方形の第二の端板(エンドプレート)131と、四角形状の枠形(額縁形)の第二の端部リム132とからなる。第二の端板131は第二の端部リム132の内側に一体化されている。第二の端部用フレームユニット130は樹脂製である。
第二の端部用フレームユニット130は、双極型鉛蓄電池100の他方端側(図1中、上方端側)において、セル部材150の側面と正極151側を囲うものである。第二の端板131がセル部材150の正極151側を囲い、第二の端部リム132が、セル部材150の側面を囲っている。
第二の端板131は、内部用フレームユニット110の基板111と平行に配置され、第二の端部リム132は、隣に位置する内部用フレームユニット110のリム112と接するように配列されている。
第二の端板131は、基板111の厚さよりも厚い厚さ(例えば、2倍)となっている。第二の端部リム132は、第二の端板131の厚さよりも厚い厚さ(例えば、2倍)となっている。第二の端板131は、第二の端部リム132の厚さ方向(図1中、上下方向)で他方寄り(図1中、上方寄り)に位置するように設定されている。
基板111の一面上には、正極用鉛層101が配設されている。基板111の他面上には、負極用鉛層102が配設されている。正極用鉛層101上には、正極用活物質層103が配設されている。負極用鉛層102上には、負極用活物質層104が配設されている。対向する正極用活物質層103と負極用活物質層104との間には、硫酸等の電解液を含浸されたガラス繊維マット等からなる電解層105が配設されている。
第一の端板121の他面上には、負極用鉛層102が配設されている。第一の端板121上の負極用鉛層102には、負極用活物質層104が配設されている。第一の端板121上の負極用活物質層104と、対向する基板111の正極用活物質層103との間には、硫酸等の電解液を含浸されたガラス繊維マット等からなる電解層105が配設されている。
第二の端板131の一面上には、正極用鉛層101が配設されている。第二の端板131上の正極用鉛層101には、正極用活物質層103が配設されている。第二の端板131上の正極用活物質層103と、対向する基板111の負極用活物質層104との間には、硫酸等の電解液を含浸されたガラス繊維マット等からなる電解層105が配設されている。
第一の端板121上の負極用鉛層102には、第一の端板121の外側へ導通する負極端子107が設けられている。第二の端板131上の正極用鉛層101には、第二の端板131の外側へ導通する正極端子108が設けられている。
そして、図2に示すように、内部用フレームユニット110の基板111は、導電材料からなるメッシュ体(導通体)111aと、絶縁材料からなる絶縁体111bと、を備えている。つまり、基板111は導電材料および絶縁材料で形成されている。メッシュ体111aは基板111の一面と他面を連通させる空隙を多数有する。絶縁材料はメッシュ体111aの複数の空隙を埋めて、絶縁体111bが基板111の一面および他面を形成している。
図3に示すように、基板111のメッシュ体111aは金網形状を有する。この金網形状は、耐酸性を有する金属からなる導電性の複数の線材(針金)111aaにより形成されている。この金網形状の複数の網目(金網の一面側と他面側とを連通させる空隙)は、複数の線材111aaを互いに交差させて組み付けることで形成されている。メッシュ体111aの線材111aaは、鉛,鉛合金,アルミニウム,アルミニウム合金,ステンレス鋼から選択される少なくとも一種からなると好ましい。
基板111の絶縁体111bは、耐酸性を有する熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる。図2に示すように、線材111aaの交差部は、メッシュ体111aの一面及び他面で隆起した突出部となっている。絶縁体111bは、メッシュ体111aの網目に充填されるとともに線材111aaの非交差部分を被覆し、突出部の先端は絶縁体111bから突出している。つまり、基板111の両面からメッシュ体111aが露出している。
絶縁体111bは、ポリ塩化ビニル,ポリフッ化ビニリデン,ポリスチレン,アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリメタクリル酸メチル,ポリカーボネート,ポリアクリロニトリル,アクリル-スチレン共重合体,フッ素樹脂から選択される少なくとも一種からなる熱可塑性樹脂であると好ましい。又は、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,フラール樹脂,ポリイミド,不飽和ポリエステルから選択される少なくとも一種からなる熱硬化性樹脂であると好ましい。
このような基板111は、以下の方法で製造することができる。まず、金型の内部にメッシュ体111aを入れる。続いて、絶縁体111bの樹脂をメッシュ体111aの網目に充填して、網目部分や非交差部分を埋めると共に、線材111aaの突出部を露出させるように、絶縁体111bの樹脂を金型の内部に入れる。そして、金型を加熱して成型加工する。その結果、一面側の一部(突出部)及び他面側の一部(突出部)でメッシュ体111aの線材111aaが基板111から露出した状態となる。
つまり、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池100は、正極用活物質層103を有する正極151、負極用活物質層104を有する負極152、および正極151と負極152との間に介在する電解層105を備え、間隔を開けて積層配置された、複数のセル部材150と、積層方向で隣り合うセル部材150の間に配置された基板111と、を有する。ここで、基板111の一面側及び他面側の絶縁体111bからメッシュ体111aの同一の線材111aaの一部(突出部)が露出し、この露出部分が基板111の両面でセル部材150に接触することにより、セル部材150同士が基板111を介して直列に電気的に接続されている。
このような双極型鉛蓄電池100においては、上述したように、メッシュ体111aの同一の線材111aaの突出部が、基板111の一面側及び他面側の絶縁体111bから多数露出し、この露出部分が鉛層101,102と多数箇所で接触することにより、隣り合うセル部材150同士が電気的に接続されている。
このため、基板111とセル部材150の鉛層101,102との接続部(基板111の線材111aaの突出部)を、鉛層101,102の面内に微細な間隔で多数設けることができるので、鉛層101,102の面内で電位分布を均一にすることができる。また、基板111のメッシュ体111aの同一の線材111aaが一面側と他面側とを途切れることなく直接導通させているので、導電率の低下を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池100によれば、上記構造のメッシュ体111aと絶縁体111bとからなる基板111を有するため、電位分布の均一化及び導電率の向上を図ることができる。これにより、内部抵抗を小さくして、充放電特性(Wh効率)を向上させることができ、容量の低下を遅くする等、性能を向上させることができる。
なお、メッシュ体111aの線材111aaは、その長さLが、基板111の厚さTの10倍以上の大きさを有していると(L≧10T)、基板111の一面側と他面側とを途切れることなく直接導通させる箇所を十分に生じさせることができるので、非常に好ましい。
〈第二の実施形態〉
本発明に係る双極型鉛蓄電池の第二の実施形態を図4~6に基づいて説明する。ただし、前述した第一の実施形態と同様な部分については、前述した第一の実施形態の説明で用いた符号に対応する符号を用いることにより、前述した第一の実施形態での説明と重複する説明を省略する。
図4~6に示すように、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池200は、内部用フレームユニット210の基板(バイポーラプレート)211を構成する導通体として、パンチングプレート211aを備えている。
パンチングプレート211aは、図6に示すように、耐酸性を有する金属からなる導電性の平面形状をなす板材に一面側と他面側とを連通させる空隙である四角形状の穴211aaを格子状に複数穿設したものとなっている。パンチングプレート211aは、鉛,鉛合金,アルミニウム,アルミニウム合金,ステンレス鋼から選択される少なくとも一種からなると好ましい。
また、基板211は、パンチングプレート211aに被着する絶縁材料からなる絶縁体111bを備えている。絶縁体111bは、耐酸性を有する熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなり、パンチングプレート211aの一面及び他面に被着することなく穴211aa内に充填されて被着している。すなわち、パンチングプレート211aは、一面及び他面が絶縁体111bで被覆されることなく露出している。
つまり、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池200は、正極用活物質層103を有する正極151、負極用活物質層104を有する負極152、および正極151と負極152との間に介在する電解層105を備え、間隔を開けて積層配置された、複数のセル部材150と、積層方向で隣り合うセル部材150の間に配置された基板211と、を有する。ここで、基板211の一面側及び他面側からパンチングプレート211aの一面及び他面がそれぞれ露出し、この露出部分が基板211の両面でセル部材150に接触することにより、セル部材150同士が基板211を介して直列に電気的に接続されている。
このため、基板211とセル部材150の鉛層101,102との接続部(基板211のパンチングプレート211aの表面)を鉛層101,102の面内で大きくすることができるので、鉛層101,102の面内で電位分布を均一にすることができる。また、パンチングプレート211aが基板211の一面と他面との間を途切れることなく直接導通させているので、導電率の低下を抑えることができる。
したがって、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池200によれば、上記構造のパンチングプレート211aと絶縁体211bとからなる基板211を有するため、電位分布の均一化及び導電率の向上を図ることができる。これにより、内部抵抗を小さくして、充放電特性(Wh効率)を向上させることができ、容量の低下を遅くする等、性能を向上させることができる。
〈第三の実施形態〉
本発明に係る双極型鉛蓄電池の第三の実施形態を図7,8に基づいて説明する。ただし、前述した第一の実施形態と同様な部分については、前述した第一の実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した第一の実施形態での説明と重複する説明を省略する。
図7,8に示すように、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池300は、内部用フレームユニット310の基板(バイポーラプレート)311を構成する導通体として、不織シート311aを備えている。
基板311の不織シート311aは、耐酸性を有する金属からなる導電性の複数の繊維311aaが、シート状に且つシートの一面側と他面側とを連通させる空隙を複数有するように、複数絡み合わされた、いわゆるスチールウール形状となっている。不織シート311aの繊維311aaは、鉛,鉛合金,アルミニウム,アルミニウム合金,ステンレス鋼から選択される少なくとも一種からなると好ましい。
また、基板311は、不織シート311aに被着する絶縁材料からなる絶縁体111bを備えている。絶縁体111bは、耐酸性を有する熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなり、不織シート311aの空隙に充填されることにより、繊維311aaが絡み合って不織シート311aの一面及び他面で隆起している突出部を露出させるように不織シート311aを被覆している。
このような基板311は、以下の方法で製造することができる。まず、金型の内部に不織シート311aを入れる。続いて、この状態の金型の内部に、絶縁体111bの樹脂を入れて、不織シート311aの空隙部分を埋めると共に、繊維311aaの突出部が露出した状態とする。次に、この状態の金型を加熱して成型加工する。これにより、得られた基板111は、一面側の一部(突出部)及び他面側の一部(突出部)に、不織シート311aの繊維311aaが露出した状態となる。
つまり、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池300は、正極用活物質層103を有する正極151、負極用活物質層104を有する負極152、および正極151と負極152との間に介在する電解層105を備え、間隔を開けて積層配置された、複数のセル部材150と、積層方向で隣り合うセル部材150の間に配置された基板311と、を有する。ここで、基板311の一面側及び他面側の絶縁体111bから不織シート311aの同一の繊維311aaの一部(突出部)が露出し、この露出部分が基板311の両面でセル部材150に接触することにより、セル部材150同士が基板311を介して直列に電気的に接続されている。
このような双極型鉛蓄電池300においては、上述したように、不織シート311aの同一の繊維311aaの突出部が基板311の一面側及び他面側の絶縁体111bから多数露出することにより、鉛層101,102と多数箇所で接触して電気的に接続している。
このため、基板311とセル部材150の鉛層101,102との接続部(不織シート311aの繊維311aaの突出部)を鉛層101,102の面内に微細な間隔で多数設けることができるので、鉛層101,102の面内で電位分布を均一にすることができる。また、基板311の不織シート311aの同一の繊維311aaが一面側と他面側とを途切れることなく直接導通させているので、導電率の低下を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係る双極型鉛蓄電池300によれば、上記構造の不織シート311aと絶縁体111bとからなる基板311を有するため、電位分布の均一化及び導電率の向上を図ることができるので、内部抵抗を小さくして、充放電特性(Wh効率)を向上させることができ、容量の低下を遅くする等、性能を向上させることができる。
なお、不織シート311aの繊維311aaは、その長さLが、基板311の厚さTの10倍以上の大きさを有していると(L≧10T)、基板311の一面側と他面側とを途切れることなく直接導通させる箇所を十分に生じさせることができるので、非常に好ましい。
〈第四の実施形態〉
本発明に係る双極型鉛蓄電池の第四の実施形態を図9,10に基づいて説明する。ただし、前述した第一の実施形態と同様な部分については、前述した第一の実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した第一の実施形態での説明と重複する説明を省略する。
前述した第一の実施形態では、基板111の一面上には、正極用鉛層101が配設され、この正極用鉛層101上に正極用活物質層103が配設され、正極用鉛層101及び正極用活物質層103で正極151が構成されている。また、基板111の他面上には、負極用鉛層102が配設され、この負極用鉛層102上に負極用活物質層104が配設され、負極用鉛層102及び負極用活物質層104で負極152が構成されている。
これに対し、第四の実施形態に係る双極型鉛蓄電池400では、正極151において正極用鉛層101を省略するとともに、負極152において負極用鉛層102を省略し、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれは、正極用鉛層101及び負極用鉛層102のそれぞれを介さず、基板111に直接配置されている。つまり、基板111の一面上に正極用活物質層103が直接配置され、基板111の他面上に負極用活物質層104が直接配置されている。
そして、導通体を構成するメッシュ体111aが、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入するように配置されている。
これにより、第四の実施形態に係る双極型鉛蓄電池400によれば、導通体を構成するメッシュ体111aが、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入することで3次元的に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触し、正極用活物質層103及び負極用活物質層104からの電子の取り出し効率を向上させることができる。
つまり、第一の実施形態に係る双極型鉛蓄電池100では、導通体を構成するメッシュ体111aが、正極用鉛層101及び負極用鉛層102に接触し、正極用鉛層101及び負極用鉛層102のそれぞれが2次元的(平面的)に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触するので、電子の取り出し効率という点でみると、第四の実施形態に係る双極型鉛蓄電池400に劣る。
また、導通体を構成するメッシュ体111aが正極用活物質層103に侵入する厚みt1は、正極用活物質層103の厚みT1に対して1/3以上となっている。また、同様に、導通体を構成するメッシュ体111aが負極用活物質層104に侵入する厚みt2は、負極用活物質層104の厚みT2に対して1/3以上となっている。
これにより、導通体を構成するメッシュ体111aが、3次元的に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触する領域が十分な大きさとなり、正極用活物質層103及び負極用活物質層104からの電子の取り出し効率をより向上させることができる。
なお、メッシュ体111aが正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入する厚みt1、t2の上限値は、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれから突き出ない厚みとする。
ここで、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを基板111に直接配置する際には、ペースト状の正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを、メッシュ体111aが露出している基板111の面に練り込み、乾燥させて正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを固化させればよい。これにより、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれをメッシュ体11aの露出部分によって担持させることができ、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれの脱落を大きく抑制した長寿命な電池とすることができる。
なお、第四の実施形態に係る双極型鉛蓄電池400では、第一の実施形態に係る双極型鉛蓄電池100と同様に、第一の端板121の他面上には、負極用鉛層102が配設され、負極用鉛層102上には、負極用活物質層104が配設され、負極用鉛層102及び負極用活物質層104で負極152を構成している。また、第二の端板131の一面上には、正極用鉛層101が配設され、正極用鉛層101上には、正極用活物質層103が配設され、正極用鉛層101及び正極用活物質層103で正極151を構成している。
〈第五の実施形態〉
本発明に係る双極型鉛蓄電池の第五の実施形態を図11,12に基づいて説明する。ただし、前述した第二の実施形態と同様な部分については、前述した第二の実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した第二の実施形態での説明と重複する説明を省略する。
前述した第二の実施形態では、基板211の一面上には、正極用鉛層101が配設され、この正極用鉛層101上に正極用活物質層103が配設され、正極用鉛層101及び正極用活物質層103で正極151が構成されている。また、基板211の他面上には、負極用鉛層102が配設され、この負極用鉛層102上に負極用活物質層104が配設され、負極用鉛層102及び負極用活物質層104で負極152が構成されている。
これに対し、第五の実施形態に係る双極型鉛蓄電池500では、正極151において正極用鉛層101を省略するとともに、負極152において負極用鉛層102を省略し、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれは、正極用鉛層101及び負極用鉛層102のそれぞれを介さず、基板211に直接配置されている。つまり、基板211の一面上に正極用活物質層103が直接配置され、基板211の他面上に負極用活物質層104が直接配置されている。
そして、導通体を構成するパンチングプレート211aが、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入するように配置されている。
これにより、第五の実施形態に係る双極型鉛蓄電池500によれば、導通体を構成するパンチングプレート211aが、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入することで3次元的に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触し、正極用活物質層103及び負極用活物質層104からの電子の取り出し効率を向上させることができる。
つまり、第二の実施形態に係る双極型鉛蓄電池200では、導通体を構成するパンチングプレート211aが、正極用鉛層101及び負極用鉛層102に接触し、正極用鉛層101及び負極用鉛層102のそれぞれが2次元的(平面的)に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触するので、電子の取り出し効率という点でみると、第五の実施形態に係る双極型鉛蓄電池500に劣る。
また、導通体を構成するパンチングプレート211aが正極用活物質層103に侵入する厚みt3は、正極用活物質層103の厚みT3に対して1/3以上となっている。また、同様に、導通体を構成するパンチングプレート211aが負極用活物質層104に侵入する厚みt4は、負極用活物質層104の厚みT4に対して1/3以上となっている。
これにより、導通体を構成するパンチングプレート211aが、3次元的に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触する領域が十分な大きさとなり、正極用活物質層103及び負極用活物質層104からの電子の取り出し効率をより向上させることができる。
なお、パンチングプレート211aが及び正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入する厚みt3、t4の上限値は、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれから突き出ない厚みとする。
ここで、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを基板211に直接配置する際には、ペースト状の正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを、パンチングプレート211aが露出している基板211の面に練り込み、乾燥させて正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを固化させればよい。これにより、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれをパンチングプレート211aの露出部分によって担持させることができ、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれの脱落を大きく抑制した長寿命な電池とすることができる。
なお、第五の実施形態に係る双極型鉛蓄電池500でも、第二の実施形態に係る双極型鉛蓄電池200と同様に、第一の端板121の他面上には、負極用鉛層102が配設され、負極用鉛層102上には、負極用活物質層104が配設され、負極用鉛層102及び負極用活物質層104で負極152を構成している。また、第二の端板131の一面上には、正極用鉛層101が配設され、正極用鉛層101上には、正極用活物質層103が配設され、正極用鉛層101及び正極用活物質層103で正極151を構成している。
〈第六の実施形態〉
本発明に係る双極型鉛蓄電池の第六の実施形態を図13,14に基づいて説明する。ただし、前述した第三の実施形態と同様な部分については、前述した第三の実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した第三の実施形態での説明と重複する説明を省略する。
前述した第三の実施形態では、基板311の一面上には、正極用鉛層101が配設され、この正極用鉛層101上に正極用活物質層103が配設され、正極用鉛層101及び正極用活物質層103で正極151が構成されている。また、基板311の他面上には、負極用鉛層102が配設され、この負極用鉛層102上に負極用活物質層104が配設され、負極用鉛層102及び負極用活物質層104で負極152が構成されている。
これに対し、第六の実施形態に係る双極型鉛蓄電池600では、正極151において正極用鉛層101を省略するとともに、負極152において負極用鉛層102を省略し、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれは、正極用鉛層101及び負極用鉛層102のそれぞれを介さず、基板311に直接配置されている。つまり、基板311の一面上に正極用活物質層103が直接配置され、基板311の他面上に負極用活物質層104が直接配置されている。
そして、導通体を構成する不織シート311aが、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入するように配置されている。
これにより、第六の実施形態に係る双極型鉛蓄電池600によれば、導通体を構成する不織シート311aが、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入することで3次元的に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触し、正極用活物質層103及び負極用活物質層104からの電子の取り出し効率を向上させることができる。
つまり、第三の実施形態に係る双極型鉛蓄電池300では、導通体を構成する不織シート311aが、正極用鉛層101及び負極用鉛層102に接触し、正極用鉛層101及び負極用鉛層102のそれぞれが2次元的(平面的)に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触するので、電子の取り出し効率という点でみると、第六の実施形態に係る双極型鉛蓄電池500に劣る。
また、導通体を構成する不織シート311aが正極用活物質層103に侵入する厚みt5は、正極用活物質層103の厚みT5に対して1/3以上となっている。また、同様に、導通体を構成する不織シート311aが負極用活物質層104に侵入する厚みt6は、負極用活物質層104の厚みT6に対して1/3以上となっている。
これにより、導通体を構成する不織シート311aが、3次元的に正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに接触する領域が十分な大きさとなり、正極用活物質層103及び負極用活物質層104からの電子の取り出し効率をより向上させることができる。
なお、不織シート311aが及び正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれに侵入する厚みt5、t6の上限値は、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれから突き出ない厚みとする。
ここで、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを基板311に直接配置する際には、ペースト状の正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを、不織シート311aが露出している基板311の面に練り込み、乾燥させて正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを固化させればよい。これにより、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれを不織シート311aの露出部分によって担持させることができ、正極用活物質層103及び負極用活物質層104のそれぞれの脱落を大きく抑制した長寿命な電池とすることができる。
なお、第六の実施形態に係る双極型鉛蓄電池600でも、第三の実施形態に係る双極型鉛蓄電池300と同様に、第一の端板121の他面上には、負極用鉛層102が配設され、負極用鉛層102上には、負極用活物質層104が配設され、負極用鉛層102及び負極用活物質層104で負極152を構成している。また、第二の端板131の一面上には、正極用鉛層101が配設され、正極用鉛層101上には、正極用活物質層103が配設され、正極用鉛層101及び正極用活物質層103で正極151を構成している。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
本発明に係る双極型鉛蓄電池は、充放電特性(Wh効率)を向上させて、容量の低下を遅くする等、性能を向上させることができるので、各種産業において極めて有益に利用することができる。
100 双極(バイポーラ)型鉛蓄電池
101 正極用鉛層
102 負極用鉛層
103 正極用活物質層
104 負極用活物質層
105 電解層
107 負極端子
108 正極端子
110 内部用フレームユニット
111 基板(バイポーラプレート)
111a メッシュ体
111aa 線材
111b 絶縁体
112 リム
112a 嵌合溝
120 第一の端部用フレームユニット
121 第一の端板(エンドプレート)
122 第一の端部リム
130 第二の端部用フレームユニット
131 第二の端板(エンドプレート)
132 第二の端部リム
150 セル部材
151 正極
152 負極
200 双極(バイポーラ)型鉛蓄電池
210 内部用フレームユニット
211 基板(バイポーラプレート)
211a パンチングプレート
211aa 穴
300 双極(バイポーラ)型鉛蓄電池
310 内部用フレームユニット
311 基板(バイポーラプレート)
311aa 繊維
400 双極(バイポーラ)型鉛蓄電池
500 双極(バイポーラ)型鉛蓄電池
600 双極(バイポーラ)型鉛蓄電池
C セル(セル部材を収容する空間)

Claims (11)

  1. 正極用活物質層を有する正極、負極用活物質層を有する負極、および前記正極と前記負極との間に介在する電解層を備え、間隔を開けて積層配置された、複数のセル部材と、
    積層方向で隣り合う前記セル部材の間に配置された基板と、
    を有し、
    前記基板は、導電材料および絶縁材料で形成され、
    前記導電材料は、前記基板の一面と他面を連通させる空隙を複数有する導通体を形成し、
    前記絶縁材料は、前記複数の空隙を埋めて前記基板の一面および他面を形成し、
    前記導通体は、前記基板の一面の少なくとも一部および他面の少なくとも一部から露出し、
    前記導通体の露出部分が前記基板の両面で前記セル部材に接触することにより、前記セル部材同士が前記基板を介して直列に電気的に接続されている双極型鉛蓄電池。
  2. 前記導電材料は、耐酸性を有する金属である請求項1に記載の双極型鉛蓄電池。
  3. 前記導通体は、複数の導電性線材が交差されて形成されたメッシュ体であり、
    前記複数の導電性線材のそれぞれが、前記基板の両面から露出している請求項1又は請求項2に記載の双極型鉛蓄電池。
  4. 前記導通体は、導電性の板材に板面を貫通する穴が複数形成されたパンチングプレートであり、
    前記パンチングプレートの一面および他面が、前記基板の一面および他面からそれぞれ露出している請求項1又は請求項2に記載の双極型鉛蓄電池。
  5. 前記導通体は、複数の導電性繊維が絡み合って前記空隙を形成している不織シートであり、
    前記複数の導電性繊維のそれぞれが、前記基板の両面から露出している請求項1又は請求項2に記載の双極型鉛蓄電池。
  6. 前記正極用活物質層及び前記負極用活物質層のそれぞれは、正極用鉛層及び負極用鉛層のそれぞれを介さず、前記基板に直接配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の双極型鉛蓄電池。
  7. 前記導通体が、前記正極用活物質層及び前記負極用活物質層のそれぞれに侵入するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の双極型鉛蓄電池。
  8. 前記導通体が前記正極用活物質層及び前記負極用活物質層のそれぞれに侵入する厚みが、前記正極用活物質層及び前記負極用活物質層のそれぞれの厚さに対して1/3以上であることを特徴とする請求項7に記載の双極型鉛蓄電池。
  9. 前記絶縁材料は、耐酸性を有する熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂である請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の双極型鉛蓄電池。
  10. 前記熱可塑性樹脂は、ポリ塩化ビニル,ポリフッ化ビニリデン,ポリスチレン,アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリメタクリル酸メチル,ポリカーボネート,ポリアクリロニトリル,アクリル-スチレン共重合体,およびフッ素樹脂から選択される少なくとも一種である請求項9に記載の双極型鉛蓄電池。
  11. 前記熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,フラール樹脂,ポリイミド,および不飽和ポリエステルから選択される少なくとも一種である請求項9に記載の双極型鉛蓄電池。
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