JP2022060617A - プリンタ - Google Patents

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Yuichiro Sakuragi
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Yoshi Hirasawa
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Abstract

【課題】複数の機能を有し、ユーザごとに各機能の利用可否を設定可能なプリンタにおいて、複雑な機能の利用可否の管理を行うことなく、ジョブの割り込みを可能にすること。【解決手段】プリンタ2は、プリンタ2を利用するユーザを特定し、特定されたユーザが利用可能な機能のジョブ実行指示を受け付けた場合、そのジョブ実行指示に対する処理を実行する。プリンタ2は、通信印刷機能のジョブに基づく印刷を実行中に、操作パネル16を介したユーザの切り替えを許可し、切り替え後のユーザがコピー機能を利用可能であれば、コピー機能のジョブ実行指示の操作パネル16を介した入力を許可する。一方、プリンタ2は、コピー機能のジョブに基づく印刷を実行中に、コピー機能のジョブ実行指示の操作パネル16を介した入力を許可し、操作パネル16を介したユーザの切り替えを許可しない。【選択図】図6

Description

本明細書に開示される技術分野は、複数の機能を有し、ユーザごとに各機能の利用可否を設定可能なプリンタに関する。
近年、特許文献1に開示されているように、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能などの複数の機能を備えたプリンタが知られている。また、このような多機能のプリンタでは、ユーザを特定する機能を有し、ユーザごとに各機能の利用可否を設定する技術も知られている。
特開2007-336402号公報
前述したユーザごとに各機能の利用可否を設定可能なプリンタにおいて、あるジョブに基づく印刷の実行中に、別のジョブを割り込ませたいというケースがある。このようなケースにおいて、印刷の実行中のジョブと割り込ませるジョブとでユーザが異なる場合があり、機能の利用可否の管理が複雑になる問題がある。
本明細書は、複数の機能を有し、ユーザごとに各機能の利用可否を設定可能なプリンタにおいて、複雑な機能の利用可否の管理を行うことなく、ジョブの割り込みを可能にする技術を開示する。
上述した課題の解決を目的としてなされたプリンタは、印刷ユニットと、読取ユニットと、通信インタフェースと、ユーザインタフェースと、コンピュータと、を備えるプリンタであって、前記印刷ユニットを用いる複数の機能を有し、前記複数の機能には、前記読取ユニットによって読み取った画像を前記印刷ユニットによって印刷するコピー機能と、前記通信インタフェースを介して取得した画像を前記印刷ユニットによって印刷する通信印刷機能と、が含まれ、さらにユーザごとに各機能の利用可否を設定する機能を有し、前記コンピュータは、前記プリンタを利用するユーザを特定する特定処理を実行し、さらに前記コンピュータは、前記特定処理にて特定されたユーザが利用可能な機能のジョブ実行指示を受け付けた場合、前記機能のジョブ実行指示に対応する処理を実行し、さらに前記コンピュータは、前記印刷ユニットが前記通信印刷機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可し、切り替え後のユーザに設定された利用可否に応じて、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記印刷ユニットが前記コピー機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可しない、ことを特徴とする。
上記構成のプリンタは、通信印刷機能に基づくジョブを実行している場合、現在特定されているユーザではコピー機能の利用が許可されていない可能性がある。そこで、プリンタは、通信印刷機能に基づくジョブを実行している場合、ユーザの切り替えを許可することで、コピー機能が許可されているユーザによる割り込みコピーを可能にする。一方で、プリンタは、コピーによる印刷を実行している場合、そのコピーのジョブ実行指示を入力したユーザがプリンタの近くにいることが想定される。そのため、割り込みコピーでは、実行中のコピーを指示したユーザと同じユーザが割り込みコピーを要求している可能性が高い。このように、プリンタは、ユーザを切り替えなくともコピーのジョブ実行指示を入力できることから、コピー実行中にユーザの切り替えを許可しない。このような構成を有するプリンタによれば、割り込みコピーの指示が可能なユーザを、コピー機能が許可されているユーザに限定できるというシンプルな構成になり、複雑な機能の利用可否の管理を行うことなく、コピージョブの割込みを可能にすることができる。
上記装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、複数の機能を有し、ユーザごとに各機能の利用可否を設定可能なプリンタにおいて、複雑な機能の利用可否の管理を行うことなく、ジョブの割り込みを可能にする技術が実現される。
プリンタの構成を示す図である。 機能利用情報の一例を示す。 待機画面表示処理の制御手順の一例を示すフローチャートである。 待機画面と疑似待機画面の一例を示す図である。 疑似待機画面表示処理の制御手順の一例を示すフローチャートである。 割込コピーの一例を説明する図である。 割込コピーの一例を説明する図である。
以下、本実施形態にかかる装置について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、例えば、複数の機能を有し、ユーザが利用可能な機能のジョブ実行指示を受け付けた場合、ジョブ実行指示に対応する処理を実行するプリンタを開示するものである。
図1は、プリンタ2の構成を示す図である。プリンタ2は、複数の機能を備える装置であり、複数の機能の少なくとも1つを用いるジョブのジョブ実行指示を受け付けて、ジョブ実行指示に対応する処理を実行する。
プリンタ2は、CPU11と、メモリ12と、を含む制御部10を備えている。さらに、プリンタ2は、ネットワークインタフェース(以下、「ネットワークIF」とする)13と、USBインタフェース(以下、「USB-IF」とする)14と、モデム15と、操作パネル16と、読取ユニット17と、印刷ユニット18とを備え、これらが制御部10に電気的に接続されている。なお、図1中の制御部10は、プリンタ2の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にプリンタ2に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。CPU11は、コンピュータの一例である。メモリ12は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラム、画像データや文書データ等のデータ、各種設定を記憶する領域として利用される。CPU11が備えるバッファも、メモリの一例である。
メモリの一例は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
図1に戻り、ネットワークIF13は、PC3やクラウドサーバ8等の外部装置との通信を行うためのハードウェアを含む。ネットワークIF13の通信方式は、無線でも有線でもよく、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、LAN等、どのような規格の方式でもよい。USB-IF14は、USBメモリ7等の外部記憶装置とUSB通信を行うためのハードウェアを含む。ネットワークIF13とUSB-IF14は「通信インタフェース」の一例である。モデム15は、電話回線網に接続し、FAXデータを送受信するためのハードウェアを含む。
操作パネル16は、情報を画面に表示するハードウェアと、ユーザによる入力操作を受け付けるハードウェアと、を含む。操作パネル16は、表示用のディスプレイと、キーボード、マウス等との組み合わせであっても良いし、表示機能と入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。操作パネル16は「ユーザインタフェース」の一例である。読取ユニット17は、原稿を読み取るためのハードウェアを含む。印刷ユニット18は、印刷データを用紙に印刷するためのハードウェアを含む。
このようなプリンタ2は、コピーアイコンを操作パネル16に表示し、そのコピーアイコンの操作によるコピー実行指示を受け付けて、読取ユニット17に原稿を読み取らせ、読み取った画像を印刷ユニット18に印刷させるコピー機能を有する。
また、プリンタ2は、外部装置と通信してジョブ実行指示を受け付け、外部装置から取得した画像を印刷する通信印刷機能を有する。通信印刷機能は、例えば、PCプリント機能、ダウンロード印刷機能、ダイレクト印刷機能である。
PCプリント機能は、ネットワークIF13を介してPC3と通信を行ってPCプリント実行指示を受け付け、PC3から受信した印刷データに基づく画像を印刷する機能である。
ダウンロード印刷機能は、操作パネル16を介して、クラウドサーバ8等のダウンロード元と、ダウンロード元に記憶されている画像とを特定して入力されたダウンロード印刷実行指示を受け付け、特定されたダウンロード元から特定された画像を取得して印刷する機能である。
ダイレクト印刷機能は、操作パネル16を介して、USBメモリ7等のデータ取得先と、印刷する画像と、を特定して入力されたダイレクト印刷実行指示を受け付け、特定されたデータ取得先から特定された画像を取得して印刷する機能である。
また、プリンタ2は、モデム15を介してFAXデータを受信して印刷するFAX印刷機能を備える。また、プリンタ2は、FAX送信アイコンを表示し、そのFAX送信アイコンの操作によるFAX送信実行指示を受け付け、モデム15を介してFAXデータを送信するFAX送信機能を有する。
また、プリンタ2は、操作パネル16を介してスキャン実行指示を受け付け、読取ユニット17によって原稿を読み取り、読み取った画像を格納する画像ファイルを出力するスキャン機能を有する。
また、プリンタ2は、印刷ジョブに基づく印刷処理の実行中にコピー実行指示を受け付け、実行中の印刷ジョブにコピージョブを割り込ませてコピーを実行する割込コピー機能を有する。印刷ジョブは、印刷ユニット18による印刷処理を含むジョブであり、例えば、PCプリント、ダイレクト印刷、ダウンロード印刷、コピーが含まれる。プリンタ2は、割込コピーを行う場合、揮発性メモリ21に複数の印刷ジョブが記憶される。
続いて、プリンタ2の動作について説明する。プリンタ2は、電源が投入されている間、印刷状態に応じて操作パネル16に表示する画面を切り替える待機画面表示処理を実行する。この待機画面表示処理について、図3、図4を参照して説明する。図3は、待機画面表示処理の制御手順の一例を示すフローチャートである。図4は、待機画面と疑似待機画面の一例を示す図である。
なお、以下の処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、各プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU11の処理を表している。CPU11による処理は、プリンタ2のOSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU11が行う」、「プログラムが行う」のように記載することがある。
なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU11が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU11がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
また、CPU11による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPU11による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
プリンタ2は、電源が投入されると、CPU11が図3に示す待機画面表示処理を開始し、例えば図4(a)に示す待機画面D11を操作パネル16に表示させる(S31)。
図4(a)に示すように、待機画面D11には、第1ユーザ表示領域SA11と、第1ユーザ切替ボタンA11と、第1機能選択アイコンSW11a~SW11fが表示されている。第1ユーザ表示領域SA11には、プリンタ2に現在ログインしているユーザ(以下「ログインユーザ」ともいう)のユーザ名が表示されている。ログインユーザは「特定されたユーザ」の一例である。
第1機能選択アイコンSW11a~SW11fは、ジョブ実行指示を入力するための操作子である。第1機能選択アイコンSW11a~SW11fには、機能を示す情報が表示され、ユーザがジョブ実行指示の内容を容易に把握できるようにしている。以下の説明において、第1機能選択アイコンSW11a~SW11fは、特に区別する必要がない場合、「第1機能選択アイコンSW11」と総称する。なお、第1機能選択アイコンSW11の種類や数や表示方法は本形態に限定されない。
図3に戻り、待機画面D11を表示させたCPU11は、第1ユーザ切替ボタンA11が操作された場合、ユーザの切替指示を受け付ける(S33:YES、S35:YES)。この場合、CPU11は、パスワード等で本人認証を行い(S41)、認証に成功すれば(S43:YES)、ユーザの切り替えを実行してから(S45)、S31の処理に戻り、認証に失敗すれば(S43:NO)、ユーザを切り替えずに、S31の処理に戻る。
CPU11は、例えば、図4(a)に示すコピー機能に対応する第1機能選択アイコンSW11bが操作パネル16を介して操作された場合、コピー実行指示を受け付ける(S33:YES、S35:NO、S37:YES)。この場合、CPU11は、図4(c)に示すようなコピー機能用の第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示させて、コピージョブを実行する(S39)。
例えば、CPU11は、PC3から送信されたPCプリントジョブをネットワークIF13を介して受信した場合、PCプリント実行指示を受け付ける(S33:NO、S37:YES)。この場合、CPU11は、図4(b)に示すような通信機能印刷用の第1疑似待機画面D21aを操作パネル16に表示させて、PCプリントジョブを実行する(S39)。
また例えば、CPU11は、操作パネル16を操作してUSBメモリ7又はクラウドサーバ8に記憶されている印刷ファイルを選択し、ダウンロード印刷実行指示又はダイレクト印刷実行指示を受け付けたとする。この場合、CPU11は、図4(b)に示すような第1疑似待機画面D21aを操作パネル16に表示させ、ダウンロード印刷又はダイレクト印刷を実行する(S33:YES、S35:NO、S37:YES、S39)。
第1及び第2疑似待機画面D21a,D21bは「特定待機画面」の一例である。以下の説明において、第1及び第2疑似待機画面D21a,D21bは、特に区別する必要がない場合、「疑似待機画面D21」と総称する。
CPU11は、S37にて受け付けた印刷ジョブ実行指示に対応する印刷ジョブが完了すると、疑似待機画面D21を待機画面D11に切り替えて操作パネル16に表示する(S31)。
ここで、プリンタ2は、機能利用情報43が不揮発性メモリ22に記憶されている。図2は、機能利用情報43の一例を示す。機能利用情報43には、ユーザが利用を許可されている機能が、ユーザごとに設定されている。例えば、機能利用情報43は、ユーザ名に、機能の利用可否を示す権限情報を関連付けて記憶している。権限情報には、利用を許可することを示す「○」、又は、利用を許可しないことを示す「×」が機能毎に設定されている。権限情報は、操作パネル16から直接設定してもよいし、PCから設定してもよい。また、機能利用情報43は、例えば、管理者などの特定のユーザが設定してもよいし、プリンタ2の機能を使用可能なユーザが個々に設定してもよい。「Public」はユーザが特定されていない場合を示す。「Public」が利用を許可されている機能は、ユーザ以外の者でも利用できる。
待機画面D11において、ログインユーザが利用を許可されている機能の第1機能選択アイコンSW11は、通常表示され、ジョブ実行指示を受け付けることができる。一方、ログインユーザが利用を許可されていない機能の第1機能選択アイコンSW11は、グレーアウト表示され、ジョブ実行指示を受け付けることができない。
例えば、ログインユーザが「Public」である場合、図2に示すように、「Public」にはFAX送信機能、コピー機能、スキャン機能の利用が許可されていない。そのため、それらに対応する第1機能選択アイコンSW11a~SW11cは、ログインユーザが「Public」のとき、グレーアウト表示される。グレーアウト表示された第1機能選択アイコンSW11bが操作されても、CPU11は、コピー実行指示を受け付けない。この場合、CPU11は、コピージョブの実行を開始せずに、待機画面D11を表示し続ける(S33:YES、S35:NO、S37:NO)。
なお、ログインユーザに利用を許可していない機能の第1機能選択アイコンSW11は、非表示にして、ジョブ実行指示そのものを受け付けないようにしてもよいし、通常表示されるが、操作されてもジョブ実行指示を受け付けないようにしてもよい。
上述したように、疑似待機画面D21を操作パネル16に表示し、印刷ジョブを実行する疑似待機画面表示処理の制御手順について図5を参照して説明する。図5は、疑似待機画面報時処理の制御手順の一例を示すフローチャートである。
CPU11は、例えば、図3のS37にて、PCプリント実行指示を受け付けた場合、コピー機能を利用しないので、図4(b)に示す第1疑似待機画面D21aを操作パネル16に表示する(S50:NO、S52)。
一方、CPU11は、例えば、図3のS37にて、コピー実行指示を受け付けた場合、コピー機能を利用するので、図4(c)に示す第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示する(S50:YES、S51)。
図4(b)(c)に示すように、疑似待機画面D21には、ジョブ状態表示領域SA22と、第2ユーザ表示領域SA21と、第2ユーザ切替ボタンA22と、第2機能選択アイコンSW21a,SW21b,SW21bが表示される。第2機能選択アイコンSW21a~SW21cは、「第2操作子」の一例である。第2機能選択アイコンSW21a~SW21cは、特に区別する必要がない場合、「第2機能選択アイコンSW21」と総称する。第2機能選択アイコンW21の種類、数、表示方法は本形態に限定されない。
ジョブ状態表示領域SA22は、実行中の印刷ジョブの内容が表示されている。例えば、CPU11は、図3のS37にてPCプリント実行指示を受け付けた場合、図4(b)に示すように、ジョブ状態表示領域SA22に、通信機能を用いて印刷処理を実行することを示す「Receiving」を表示させる。また例えば、CPU11は、図3のS37にてコピー実行指示を受け付けた場合、図4(b)に示すように、ジョブ状態表示領域SA22にコピー機能を用いて印刷処理を実行することを示す「Copying」を表示させる。
第2ユーザ表示領域SA21には、ログインユーザのユーザ名が表示される。第2ユーザ切替ボタンA22は、ユーザを切り替える切替指示を受け付ける操作子である。第2ユーザ切替ボタンA22は「第1操作子」の一例である。第2ユーザ切替ボタンA22の操作に応じて第2ユーザ表示領域SA21に表示されるユーザ名が切り替えられる。
CPU11は、コピー機能に対応する印刷処理を印刷ユニット18に実行させない場合、図4(b)の第1疑似待機画面D21aに示すように、第2ユーザ表示領域SA21にユーザ名を表示させる。この場合、CPU11は、第2ユーザ切替ボタンA22を通常表示し、ユーザの切り替えを許可する。一方、CPU11は、コピー機能に対応する印刷処理を印刷ユニット18に実行させる場合、図4(c)の第2疑似待機画面D21bに示すように、第2ユーザ表示領域SA21にユーザ名を表示させない。この場合、CPU11は、第2ユーザ切替ボタンA22を非表示とし、ユーザの切り替えを許可しない。
よって、ユーザは、図4(c)の第2疑似待機画面D21bに示すように、ユーザ名と第2ユーザ切替ボタンA22が非表示であることで、ユーザを切り替えることができないことを把握できる。なお、第2ユーザ切替ボタンA22は、グレーアウト表示することで、操作されてもユーザの切替指示を受け付けないようにしてもよい。
第2機能選択アイコンSW21は、ジョブ実行指示を入力するための操作子であり、第1機能選択アイコンSW11と同様、図2に示す機能利用情報43に基づいて表示状態が変更される。待機画面D11では、プリンタ2が有する機能の全てについて、第1機能選択アイコンSW11が表示されるが、疑似待機画面D21では、例えば、FAX送信機能、コピー機能、スキャン機能のように、プリンタ2が有する機能のうち、印刷処理と同時に実行できる読取処理を含む機能に対応する第2機能選択アイコンSW21のみが表示される。また、待機画面D11では、ユーザ名が常時表示され、第1ユーザ切替ボタンA11が常時有効化されているが、疑似待機画面D21では、コピージョブを実行する間、ユーザ名が表示されず、第2ユーザ切替ボタンA22が無効化されている。
CPU11は、疑似待機画面D21を表示すると(S51、S52)、印刷ジョブの実行を開始する(S53)。CPU11は、実行するジョブ毎に、ジョブ実行中であることを示す情報や、印刷ジョブの実行に必要な情報を、揮発性メモリ21に記憶させている。
例えば、図3のS37にてPCプリント実行指示を受け付けた場合、CPU11は、PC3から受信したPCプリントジョブに含まれる印刷データや印刷パラメータなどを揮発性メモリ21に記憶している。CPU11は、第1疑似待機画面D21aを操作パネル16に表示させると、揮発性メモリ21に記憶させた印刷データに基づく画像を印刷ユニット18に印刷させる。このとき、揮発性メモリ21には、ジョブを実行中であることを示す情報が記憶される。
また例えば、図3のS37にてコピー実行指示を受け付けた場合、CPU11は、第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示させると、読取ユニット17に原稿を読み取らせ、読み取った画像の画像データを揮発性メモリ21に記憶する。また、コピー実行指示を入力する際に設定したコピー設定を揮発性メモリ21に記憶する。CPU11は、揮発性メモリ21に記憶されたコピー設定に基づいて、画像データを印刷ユニット18に印刷させる。このとき、揮発性メモリ21には、ジョブを実行中であることを示す情報が記憶される。
それから、CPU11は、ユーザの切替指示を受け付けたか否かを判断する(S54)。CPU11は、例えば、図4(b)に示す第1疑似待機画面D21aの第2ユーザ切替ボタンA22が操作されると、ユーザの切替指示を受け付ける(S54:YES)。この場合、CPU11は、パスワード等で本人認証を行い(S55)、認証に成功すれば(S56:YES)、ユーザを切り替え(S57)、S58の処理に進む。
例えば、図4(b)に示す第1疑似待機画面D21aにおいて、ログインユーザが「Public」から「ユーザA」に切り替えられた場合、第2ユーザ表示領域SA21のユーザ名が「Public」から「ユーザA」に変更される。図2に示すように、「ユーザA」は、コピー機能、FAX送信機能、スキャン機能の利用が許可されているので、第2機能選択アイコンSW21a~SW21cの操作によって、機能実行を指示できるようになる。
このように、CPU11がS50~S57の処理を実行することで、プリンタ2は、コピー実行指示に基づく印刷処理の実行中はユーザの切り替えを行わず、コピー実行指示以外のジョブ実行指示に基づく印刷処理の実行中はユーザの切り替えを行うこととなる。コピー実行中は、ユーザがプリンタ2の近くにいることが想定され、割込コピーを指示するユーザは実行中のコピーを指示したユーザである可能性が高い。よって、コピー実行中にユーザの切り替えを制限しても、ユーザに不便をかけにくい。また、コピー以外の機能に基づく印刷処理の実行中に、ユーザの切り替えを許可することで、割込コピーの実行が可能となり、コピー以外の機能に基づく印刷が終了するまでユーザがプリンタ2の前で長時間待つことを回避できる。
図5のS58において、CPU11は、揮発性メモリ21に記憶されている印刷ジョブの実行が全て完了しているか否かを判断する(S58)。CPU11は、揮発性メモリ21にジョブ実行中であることを示す情報が記憶されている場合、揮発性メモリ21に記憶されている印刷ジョブの実行が全て完了していないと判断し(S58:NO)、コピー実行指示を受け付けたか否かを判断する(S59)。
CPU11は、第2機能選択アイコンSW21bが操作されず、コピー実行指示を受け付けない場合(S59:NO)、S50の処理に戻る。
一方、CPU11は、第2機能選択アイコンSW21bが操作され、コピー実行指示を受け付けた場合(S59:YES)、複数の印刷ジョブを実行中か否かを判断する(S60)。例えば、プリンタ2がPCプリントジョブだけを実行しているときに、S59にてコピー実行指示を受け付けた場合、揮発性メモリ21には、ジョブ実行中であることを示す情報が1つだけ記憶されている。この場合、CPU11は、複数の印刷ジョブを実行しておらず(S60:NO)、S59にて受け付けたコピー実行指示に基づくコピーは、割込コピー実行中の割込コピーに該当しない。そこで、CPU11は、S59にて受け付けたコピー実行指示に対応するコピージョブを、現在実行している印刷ジョブに割り込ませて実行する(S61)。
例えば、CPU11は、PCプリント実行指示に基づく印刷処理を実行しているときに、コピー実行指示を受け付けると、PCプリントジョブに基づく印刷処理を停止し、S59にて受け付けたコピー実行指示に対応するコピージョブを実行する(以下「割込コピー」ともいう)。この場合、PCプリントジョブがまだ完了していないので、揮発性メモリ21には、PCプリントジョブを実行中であることを示す情報と、割込コピーのコピージョブを実行中であることを示す情報が、記憶される。
なお、PCプリントジョブに基づく印刷処理は、S59にて受け付けたコピー実行指示に基づくコピージョブの読取処理が終了してから停止させてもよい。これによれば、例えば、S59にて受け付けたコピー実行指示に基づくコピージョブのコピー枚数が多い場合に、先の印刷ジョブを進行させ、作業効率を向上させることができる。
なお、S61の処理では、割り込みコピー完了後に次コピーを行うために、コピー枚数などのコピー設定を受け付けるためのダイアログを、割込コピーの実行を開始した後に操作パネル16に表示させてもよい。これによれば、ユーザが、コピー終了を待つ間に、次のコピーの設定等を行うことができるようになり、作業効率を向上させることができる。なお、ダイアログは、所定時間経過後に自動消去してもよいし、消去を指示するボタンをダイアログに表示させ、そのボタンが手動操作された場合に消去されてもよい。
割込コピーのコピージョブを実行したCPU11は、S51に戻り、第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示させる。これにより、ユーザは、割込コピー中も、ユーザの切替ができないことを把握でき、割り込みコピーの実行中にユーザの切り替えを行えなくなる。
CPU11は、割込コピーのコピージョブを実行している場合に、第2疑似待機画面D21bの第2機能選択アイコンSW21bが操作されると、コピー実行指示を受け付ける(S59:YES)。例えば、PCプリントジョブに割り込ませたコピージョブを実行している場合、揮発性メモリ21は、停止中のPCプリントジョブと、割込コピーのコピージョブとの2つについて、それぞれ、ジョブ実行中であることを示す情報を記憶している。つまり、揮発性メモリ21には、ジョブ実行中であることを示す情報が2つ記憶されている。この場合、CPU11は、複数の印刷ジョブを実行中であると判断する(S60:NO)。この場合、S59にて受け付けたコピー実行指示に対応するコピージョブが、割込コピー実行中の割込コピーに該当するので、CPU11は、S59にて受け付けたコピー実行指示に基づくコピージョブを実行しない。つまり、割込コピー実行中の割込コピーをしない。この場合、CPU11は、例えば操作パネル16を介して、割込コピーが実行されないことをユーザに通知する(S63)。なお、通知は、音声出力等で行ってもよい。
CPU11がS60、S63の処理を行うことで、プリンタ2は、多重の割込コピーが制限される。よって、割込コピーによる印刷順序の変更処理がシンプルになり、メモリ負荷や処理負荷が低減される。
CPU11は、割込コピーのコピージョブが完了すると、割込コピーのコピージョブを実行するために停止された印刷ジョブを再開させる。この印刷ジョブを再開させたとき、揮発性メモリ21は、割込コピーのコピージョブについては、ジョブ実行中であることを示す情報が解除されるが、再開された印刷ジョブについては、ジョブ実行中であることを示す情報が記憶されている。そのため、CPU11は、揮発性メモリ21に記憶されている印刷ジョブの実行を全て完了していないと判断し(S58:NO)、コピー実行指示を受け付けなければ(S59:NO)、S50の処理に戻る。
CPU11は、再開した印刷ジョブがコピージョブであれば、図4(c)に示す第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示させる(S50:YES、S51)。一方、CPU11は、再開した印刷ジョブがPCプリントジョブやダウンロード印刷ジョブやダイレクト印刷ジョブなどのコピージョブ以外の印刷ジョブであれば、図4(b)に示す第1疑似待機画面D21aを操作パネル16に表示させる。このように、CPU11は、再開されたジョブの種類に応じて、第1及び第2疑似待機画面D21a,D21bを切り替え、ユーザの切り替えが許可されているタイミングをユーザに把握させやすい。
なお、プリンタ2は、割込コピー完了後、停止した印刷ジョブを再開し、その後、さらにコピー実行指示を受け付けた場合にも、再開した印刷ジョブを停止し、割込コピーを実行することが可能である(S59:YES、S60:NO、S61)。
CPU11は、上記処理を繰り返し、ジョブ実行中であることを示す情報が揮発性メモリ21からなくなり、揮発性メモリ21に記憶されている印刷ジョブの実行が完了すると(S58:YES)、図5の疑似待機画面表示処理を終了し、図3のS31の処理に進んで図4(a)に示す待機画面D11を操作パネル16に表示させる。
続いて、PCプリント実行中にコピーを割り込ませる事例について、図6を参照して説明する。図6は、割込コピーの一例を説明する図である。
例えば、「ユーザB」が、PC3に組み込まれた画像編集アプリを用いて画像を編集し、PC3に組み込まれたプリンタドライバからプリンタ2へ、PCプリントジョブを送信させたとする。PCプリントジョブには、例えば、PCプリント実行指示、PC3の固有情報、印刷パラメータ、画像データが含まれている。
プリンタ2の不揮発性メモリ22には、ユーザを特定するためのユーザ特定情報が記憶されている。ユーザ特定情報は、例えば、MACアドレスやIPアドレスなどのPCの固有情報や、パスワードや社員IDなどのユーザ情報を、ユーザ名に関連付けて記憶している。例えば、プリンタ2は、PCプリントジョブを解析してPC3の固有情報を抽出すると、その固有情報を不揮発性メモリ22のユーザ特定情報に照合し、PCプリントジョブを指示したユーザが「ユーザB」であることを特定する。
図2に示すように、特定した「ユーザB」は、PCプリント機能の利用が許可されている。よって、プリンタ2は、図6のタイミングAに示すように、ログインユーザがPCプリント機能を利用できない「Public」であっても、PCプリント実行指示を受け付けて、PCプリントジョブVを実行する。この場合、プリンタ2は、待機画面D11を第1疑似待機画面D21aに切り替える。なお、この場合、ログインユーザが「Public」であるため、第2ユーザ表示領域SA21に「Public」が表示される。
例えば、図2に示すようにコピー機能の利用を許可された「ユーザA」は、PCプリントジョブVに基づく印刷処理の実行中にコピーを行いたい場合、図6のタイミングBに示すように、第2ユーザ切替ボタンA22を操作して、ログインユーザを自分に切り替える。「ユーザA」がPCプリントジョブVの実行中に第2機能選択アイコンSW21bを操作すると、プリンタ2は、図6のタイミングCに示すように、コピー実行指示を受け付け、PCプリントジョブVを停止させてコピージョブWを実行する。コピージョブWの実行に伴い、プリンタ2は、第1疑似待機画面D21aを第2疑似待機画面D21bに切り替え、疑似待機画面D21の表示内容を変更する。
割込コピーのコピージョブWが終了すると、プリンタ2は、停止させたPCプリントジョブVに基づく印刷処理を自動で再開させる。この場合、プリンタ2は、PCプリントジョブVを指示したユーザBの権限を再確認せずに、本体のログインユーザを「ユーザA」にしたまま、PCプリントジョブVを再開する。PCプリントジョブVを再開したプリンタ2は、第2疑似待機画面D21bを第1疑似待機画面D21aに切り替える。
PCプリントジョブVを再開した後に表示される第2疑似待機画面D21bでは、例えば、コピー機能の利用を許可された「ユーザA」がログインしている場合、第2機能選択アイコンSW11bが通常表示され、コピー実行指示を受け付けることができる。プリンタ2は、コピー実行指示を受け付けると、割込コピーを実行する。これにより、例えば、PCプリントジョブVの印刷枚数が多い場合、割込コピー実行中の割込コピーを回避しつつ、割込コピーを繰り返し行うことができ、メモリや処理の負荷を抑制しつつ、作業効率を向上させることができる。
「ユーザB」が指示したPCプリントジョブVが終了し、揮発性メモリ21に記憶されている印刷ジョブの実行が全て完了すると、プリンタ2は、待機画面D11を操作パネル16に再表示させる。この場合、本体のログインユーザが「ユーザA」のままであれば、第1ユーザ表示領域SA11には、「ユーザA」が表示される。ユーザは、この待機画面D11で第1ユーザ切替ボタンA11を操作して、本体のログインユーザを「ユーザA」から「Public」に戻すことができる。
なお、プリンタ2は、PCプリントジョブVの再開時に、本体のログインユーザを自動的に、PCプリントジョブVの実行を指示した「ユーザB」に変更してもよい。つまり、プリンタ2は、実行中の印刷ジョブを指示したユーザを常に監視し、実行中の印刷ジョブのユーザを本体のログインユーザとしてもよい。
また、プリンタ2は、PCプリントジョブVが終了し、疑似待機画面D21を待機画面D11に戻す場合に、待機画面D11に表示されるログインユーザを、疑似待機画面D21の表示を開始したときのログインユーザ(ここでは「Public」)に自動的に変更してもよい。これによれば、ログインユーザを手動で戻す手間を省略できる。
このように、PCプリントジョブVに、「ユーザA」が指示したコピージョブWを割り込ませても、PCプリントジョブVがログインユーザを「Public」から「ユーザA」に切り替えた影響を受けず、PCプリントジョブVの取り扱いが複雑にならない。そのため、プリンタ2は、PCプリントジョブVの実行中、ユーザの切り替えを許可することで、コピー機能の利用を許可されている「ユーザA」による割込コピーを可能にでき、使い勝手がよい。
尚、ダウンロード印刷ジョブもダイレクト印刷ジョブも、PCプリントジョブと同様に取り扱われる。つまり、プリンタ2は、ダウンロード印刷ジョブの実行中、又は、ダイレクト印刷ジョブの実行中でも、PCプリントジョブの実行中と同様に、図4(b)に示す第1疑似待機画面D21aを操作パネル16に表示させる。この場合、プリンタ2は、第1疑似待機画面D21aを介してユーザの切り替えを許可し、ユーザを切り替えて割込コピーのコピー実行指示を入力可能とする。
続いて、コピー実行中にコピーを割り込ませる事例について、図7を参照して説明する。図7は、割込コピーの一例を説明する図である。
例えば、「ユーザA」が、コピーをするために、プリンタ2の前に来たとする。プリンタ2は、ログインユーザとして「Public」を表示する待機画面D11では、第2機能選択アイコンSW11bがグレーアウト表示され、コピー実行指示を入力できない。そこで、「ユーザA」は、図7のタイミングKに示すように、第1ユーザ切替ボタンA11を操作して本体のログインユーザを「Public」から「ユーザA」に切り替える。これにより、第1機能選択アイコンSW11bが通常表示される。
図7のタイミングLに示すように、「ユーザA」が、第1機能選択アイコンSW11bを操作し、コピー実行指示を入力すると、コピージョブXが実行される。この場合、プリンタ2は、図4(c)に示す第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示させる。このように、プリンタ2は、コピー実行中にユーザの切り替えを許可しないことで、コピー実行中に割込コピーできる者は、コピー機能の利用を許可されたユーザに限定される。そのため、プリンタ2では、割り込まれるコピージョブを指示したユーザと、割り込むコピージョブを指示したユーザが同じになり、ユーザが利用可能な機能を管理するジョブ管理の構成をシンプルにすることができる。
図7のタイミングMに示すように、「ユーザA」が第2機能選択アイコンSW21bを操作すると、プリンタ2は、コピー実行指示を受け付ける。プリンタ2は、コピージョブXを停止し、コピージョブYを開始する。プリンタ2は、コピージョブYの実行中、第2疑似待機画面D21bを表示し、ユーザの切り替えを許可しない。
プリンタ2は、割り込んだコピージョブYの実行中に、第2機能選択アイコンSW21bが操作されても、プリンタ2は、コピージョブYを停止して別のコピージョブを実行しない。
図7のタイミングNに示すように、プリンタ2は、コピージョブYが終了すると、停止させていたコピージョブXを自動的に再開する。プリンタ2は、再開後も、第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示させる。
図7のタイミングOに示すように、プリンタ2は、再開したコピージョブXが完了すると、待機画面D11を操作パネル16に表示させる。
プリンタ2は、コピーによる印刷処理を実行している場合、「ユーザA」がプリンタ2の近くにいることが想定される。そのため、割り込みコピーでは、実行中のコピーを指示した「ユーザA」と同じ「ユーザA」が割り込みコピーを要求している可能性が高い。プリンタ2は、コピー実行指示に基づく印刷処理を実行する場合、第2疑似待機画面D21bを操作パネル16に表示し、ユーザの切り替えを許可しない。そのため、割込コピージョブYの実行を指示できるユーザは、割り込まれるコピージョブXを指示したユーザとなる。これによれば、割り込まれるコピージョブXを実行する場合も、割り込むコピージョブYを実行する場合も、「ユーザA」の機能の利用可否だけを管理すればよくなり、ジョブ管理をの構成をシンプルにすることができる。
以上説明したように、本形態のプリンタ2は、通信印刷機能に基づくジョブを実行している場合、ユーザの切り替えを許可することで、コピー機能が許可されているユーザによる割り込みコピーを可能にする。一方で、プリンタ2は、コピー機能に基づくジョブを実行している場合、ユーザの切り替えを許可しないことで、ユーザを切り替えなくともコピーのジョブ実行指示を入力できるようにしている。このような構成を有するプリンタ2によれば、割り込みコピーの指示が可能なユーザを、コピー機能が許可されているユーザに限定できるというシンプルな構成になり、複雑な機能の利用可否の管理を行うことなく、コピージョブの割込みを可能にすることができる。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
上記形態では、割込コピーを行う場合、割り込まれる印刷ジョブ(例えば、PCプリントジョブV、コピージョブX)を停止し、割込コピーのコピージョブ(例えば、コピージョブW、コピージョブY)が終わった後に停止した印刷ジョブ(例えば、PCプリントジョブV、コピージョブX)を自動で再開させたが、停止した印刷ジョブ(例えば、PCプリントジョブV、コピージョブX)を手動で再開させてもよい。ただし、自動で印刷ジョブ(例えば、PCプリントジョブV、コピージョブX)を再開するようにすれば、割り込まれたコピージョブ(例えば、PCプリントジョブV、コピージョブX)を早期に完了させることができるとともに、割込コピージョブ(例えば、コピージョブW、コピージョブX)の終了後に割り込まれたジョブ(例えば、PCプリントジョブV、コピージョブX)をユーザが手動で再開させる手間がかからなくなる。
上記形態では、疑似待機画面D21に第2ユーザ表示領域SA21と別に第2ユーザ切替ボタンA22を設けたが、第2ユーザ切替ボタンA22にユーザ名を表示して、その第2ユーザ切替ボタンA22の表示がユーザ名の表示を兼ねてもよい。なお、待機画面D11でも、これと同様に、第1ユーザ切替ボタンA11の表示がユーザ名の表示を兼ねてもよい。
図5に示す疑似待機画面表示処理のS50~S52の処理を省略し、図3のS37にて印刷ジョブ実行指示を受け付けた場合、常に、第1疑似待機画面D21aを、操作パネル16に表示させてもよい。この場合、CPU11は、第2ユーザ指示ボタンA22が操作された場合に、コピージョブを実行中か否かを判断し、コピージョブを実行中であれば、S55~S57の処理を実行するようにしてもよい。但し、図5のS50~S52に示すように、実行対象がコピージョブか否かに応じて第1及び第2疑似待機画面D21a,D21bを切り替えることで、ユーザを切り替えることができるか否かをユーザに把握させやすい。また、ユーザの切り替えの可否に関わる処理をシンプルにすることができる。
図5の疑似待機画面表示処理では、S60にて、揮発性メモリ21に記憶されている、ジョブ実行中であることを示す情報の数によって、複数の印刷ジョブを実行中か否かを判断した。これに対して、コピー実行指示を受け付けた場合に(S59:YES)、揮発性メモリ21に割込フラグを設定する割込フラグ設定処理を行い、その後に、変更フラグに基づいて複数の印刷ジョブを実行中か否かを判断する(S60)ようにしてもよい。この場合、割込フラグは、対応するコピージョブが完了すると、解除されるようにする。例えば、PCプリントジョブのみを実行している場合、揮発性メモリ21に割込フラグが設定されていない。このことから、CPU11は、複数の印刷ジョブを実行していないと判断し(S60:NO)、割込コピーを実行する(S61)。一方、PCプリントジョブに割り込ませたコピージョブを実行しているときに、コピー実行指示を受け付けた場合(S59:YES)、揮発性メモリ21に変更フラグが設定されているので、CPU11は、複数の印刷ジョブを実行していると判断する(S60:YES)。この場合、CPU11は、割込コピー中にさらに割込コピーをしないで、S63の処理を行う。但し、割込フラグではなく、上記形態のS60で説明したように、ジョブ実行中であることを示す情報に基づいてS60の処理を行うことで、PCプリントジョブにコピージョブを割り込ませて印刷処理を実行中か、あるいは、コピージョブに別のコピージョブを割り込ませて印刷処理を実行中かを、判断しやすくなり、処理をシンプルにすることができる。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 プリンタ
11 CPU
12 メモリ
13 ネットワークIF
14 USB-IF
16 操作パネル
17 読取ユニット
18 印刷ユニット

Claims (8)

  1. 印刷ユニットと、
    読取ユニットと、
    通信インタフェースと、
    ユーザインタフェースと、
    コンピュータと、
    を備えるプリンタであって、
    前記印刷ユニットを用いる複数の機能を有し、前記複数の機能には、前記読取ユニットによって読み取った画像を前記印刷ユニットによって印刷するコピー機能と、前記通信インタフェースを介して取得した画像を前記印刷ユニットによって印刷する通信印刷機能と、が含まれ、さらにユーザごとに各機能の利用可否を設定する機能を有し、
    前記コンピュータは、
    前記プリンタを利用するユーザを特定する特定処理を実行し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記特定処理にて特定されたユーザが利用可能な機能のジョブ実行指示を受け付けた場合、前記ジョブ実行指示に対応する処理を実行し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが前記通信印刷機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可し、切り替え後のユーザに設定された利用可否に応じて、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、
    前記印刷ユニットが前記コピー機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可しない、
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1に記載するプリンタにおいて、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが印刷処理を実行中に、前記ユーザインタフェースを介して前記コピー機能のジョブ実行指示が入力された場合、印刷を実行中のジョブについて実行を停止し、前記ジョブ実行指示によるコピージョブの実行を開始し、前記ジョブ実行指示による前記コピージョブの実行を終了した後、停止した前記ジョブの実行を再開する、
    ことを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載するプリンタにおいて、
    さらに前記コンピュータは、
    前記ユーザインタフェースによって表示される第1操作子が操作されることによって、前記プリンタを利用するユーザを切り替える切替指示を受け付けることが可能であり、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが前記コピー機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記ユーザインタフェースによって表示される前記第1操作子を有効にしないことによって、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可しない、
    ことを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項3に記載するプリンタにおいて、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが印刷を実行している場合に、前記ユーザインタフェースに特定待機画面を表示させ、前記特定待機画面は、前記印刷ユニットが印刷を実行していない場合に表示される待機画面とは異なる画面であり、前記待機画面は、ジョブ実行指示を入力可能な機能に対応する第2操作子を表示する画面であり、前記特定待機画面は、前記印刷ユニットが印刷を実行中にジョブ実行指示を入力可能な機能に対応する前記第2操作子を表示する画面であり、前記待機画面および前記特定待機画面は、前記特定処理にて特定されたユーザによって各機能のジョブ実行指示の入力可否が制御され、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが前記通信印刷機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記特定待機画面に前記第1操作子を有効に表示し、前記第1操作子を介して前記切替指示の入力を受け付けることで、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可し、切り替え後のユーザに設定された利用可否に応じて、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、
    前記印刷ユニットが前記コピー機能のジョブに基づく印刷を実行中に、前記特定待機画面を介して前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記特定待機画面において前記第1操作子を有効にしないことで、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可しない、
    ことを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項3または請求項4に記載するプリンタにおいて、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが前記コピー機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記ユーザインタフェースに前記第1操作子を表示させないことによって、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可しない、
    ことを特徴とするプリンタ。
  6. 請求項3または請求項4に記載するプリンタにおいて、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが前記コピー機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記ユーザインタフェースに前記第1操作子を表示させるものの前記切替指示を受け付けないことによって、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可しない、
    ことを特徴とするプリンタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが前記通信印刷機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可し、切り替え後のユーザに設定された利用可否に応じて、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記特定処理にて特定されたユーザを示すユーザ名を、前記ユーザインタフェースに表示させ、
    前記印刷ユニットが前記コピー機能のジョブに基づく印刷処理を実行中に、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を許可し、前記プリンタを利用するユーザの、前記ユーザインタフェースを介した切り替えを許可せず、前記特定処理にて特定されたユーザを示す前記ユーザ名を、前記ユーザインタフェースに表示させない、
    ことを特徴とするプリンタ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
    さらに前記コンピュータは、
    前記印刷ユニットが印刷処理を実行中、前記ユーザインタフェースを介して前記コピー機能のジョブ実行指示が入力され、前記ジョブ実行指示によるコピージョブの実行を開始した場合、前記ジョブ実行指示による前記コピージョブの実行を終了するまでの間、前記コピー機能のジョブ実行指示の、前記ユーザインタフェースを介した入力を有効にしない、
    ことを特徴とするプリンタ。
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