以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)~図1(c)は、第1実施形態に係る電動家具を例示する模式的斜視図である。
図1(a)に示すように、第1実施形態に係る電動家具310は、可動部70と、記憶部48と、を含む。この例では、電動家具310には、制御装置160が設けられている。制御装置160は、電動家具310の可動部70を制御することができる。制御装置160は、例えば、電動家具310のリモートコントローラ(リモコン)である。制御装置160は、例えば、手元スイッチである。制御装置160は、照明の入り切り機能、看護者または介護者の呼び出し機能、または、電源の入り切り機能などの種々の機能を有しても良い。
電動家具310は、例えば、病院、介護施設、または、家庭などで使用される。
この例では、電動家具310は、電動ベッドである。電動ベッドは、可動部70を有する。可動部70は、例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70d(例えばベッド昇降機)などを含む。背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cにおいて、互いの角度は変更可能である。背ボトム70aの動作により、使用者の背の角度が変更可能である。膝ボトム70bと脚ボトム70cとの間の角度の変更により、膝の角度が変更可能である。これらの角度は、連動して変化しても良い。高さ変更部70dは、例えば、床面とベッド面との間の距離(高さ)を変更可能である。高さ変更部70dは、ベッドの頭側の高さと、ベッドの足側の高さと、独立して変更できても良い。これにより、ベッド面の全体の傾斜が変更できる。これらの可動部70には、例えばアクチュエータなどが用いられる。可動部70の動作により、「背上げ」、「膝上げ」、「高さ調整」及び「傾斜」などの少なくともいずれかが可能である。
制御装置160は、上記の可動部70と電気的に接続される。制御装置160と可動部70との間に、制御回路が設けられても良い。このように、間に他の回路が設けられる場合も、電気的に接続される状態に含まれる。
図1(a)に示すように、制御装置160は、ケーブル15により、電動家具310と接続される。制御装置160は、無線通信により、電動家具310と接続されても良い。制御装置160は、操作部10を含む。
図1(b)及び図1(c)に示すように、制御装置160(操作部10)は、第1面10a及び第2面10bを有する。第2面10bは、第1面10aと反対側の面である。第1面10aは、例えば、表側の面である。第2面10bは、例えば、裏面である。第1面10aは、例えば、操作面である。
制御装置160は、第1操作受付部20(例えば複数の操作ボタン)と、第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)と、スイッチ50と、を含む。
第1操作受付部20(例えば複数の操作ボタン)及び第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)は、第1面10aに設けられる。スイッチ50は、例えば、第1面10a以外の部分に設けられる。この例では、スイッチ50は、第2面10bに設けられている。スイッチ50は、制御装置160の筐体の側面に設けられても良い。
第1操作受付部20、及び、第2操作受付部25には、例えば、機械的な接点を有するスイッチ(例えばボタン)が用いられる。第1操作受付部20、及び、第2操作受付部25には、この他、静電式または光学式などの任意の入力装置(例えばタッチスイッチなど)が用いられても良い。
第1操作受付部20(例えば、複数の操作ボタン)及び第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)は、電動家具310の可動部70の動作を制御する制御操作を受け付け可能である。
第1操作受付部20及び第2操作受付部25が受け付けた制御操作に基づいて、可動部70が制御される。第1操作受付部20が操作されることで、可動部70が操作される。第2操作受付部25が操作されることで、可動部70は、記憶された状態になる。記憶された状態は、記憶部48に記憶されている。
この例では、第1操作受付部20(例えば複数の操作ボタン)は、「連動」に関する上昇のボタン21a、「連動」に関する下降のボタン21b、「頭」に関する上昇のボタン22a、「頭」に関する下降のボタン22b、「足」に関する上昇のボタン23a、「足」に関する下降のボタン23b、「高さ」に関する上昇降のボタン24a、及び、「高さ」に関する下降のボタン24bなどを含む。
例えば、「頭」に関する上昇のボタン22aが押されると、背ボトム70aの角度が大きくなる。例えば、「頭」に関する下降のボタン22bが押されると、背ボトム70aの角度が小さくなる。例えば、「足」に関する上昇のボタン23aが押されると、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの角度が大きくなる。例えば、「足」に関する下降のボタン23bが押されると、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの角度が小さくなる。これらの角度は、例えば、水平面からの角度である。例えば、「高さ」に関する上昇のボタン24aが押されると、ベッド面が高くなる。例えば、「高さ」に関する下降のボタン24bが押されると、ベッド面が低くなる。例えば、「連動」に関する上昇のボタン21aが押されると、「頭」及び「足」が連動して変化する。例えば、「連動」に関する下降のボタン21bが押されると、「頭」及び「足」が連動して変化する。これらの変化は、可動部70の動作により行われる。例えば、第1操作受付部20が操作を受け続けている期間(例えば操作ボタンを押し続けている期間)に、上記の動作が行われる。これにより、安全な動作が得られる。
この例では、第2操作受付部25として、複数のボタン(第1メモリーポジションに関するボタン25a、及び、第2メモリーポジションに関するボタン25bなど)が設けられている。第2操作受付部25となる複数のボタンの数は、3以上でも良い。
ボタン25aが押されると、第1メモリーポジションが形成される。ボタン25bが押されると、第2メモリーポジションが形成される。第1メモリーポジションは、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dのそれぞれの状態の組み合わせの1つの状態に対応する。第2メモリーポジションは、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dのそれぞれの状態の組み合わせの別の1つの状態に対応する。
第2操作受付部25(ボタン25a及びボタン25b)により、所望の姿勢が形成できる。この所望の姿勢は、記憶部48に記憶されている。さらに、所望の姿勢に至るまでの可動部70の動きの順番も記憶されていても良い。記憶された順番に従って、可動部70が動く。
第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)による可動部70の制御は、第1操作受付部20(例えば複数の操作ボタン)よる可動部70の制御よりも簡単である。第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)により、使い易さが向上する。
第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)は、例えば、電動家具310の使用者により操作されるのに適している。さらに、第2操作受付部25は、電動家具310の使用者の介護者(看護師など)により、操作されても良い。
一方、複数の第1操作受付部20(例えば複数の操作ボタン)の少なくとも一部は、複数の可動部70のそれぞれを個別に独立して制御することができる。これにより、所望の状態が、細かく制御できる。従って、複数の第1操作受付部20は、介護者(看護師など)により操作されるのに適している。
第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)を設けることで、電動家具310(例えば電動ベッド)の使用者に、可動部70をより積極的に動かすことを促すことができる。第1操作受付部20に加えて、第2操作受付部25を設けることで、例えば、使用者と、使用者の介護者と、の両方において、より使い易くなる。
後述するように、可動部70の状態の記憶部48への記憶は、自動的に行われる。実施形態において、可動部70の状態を手動で記憶しても良い。可動部70の状態を手動で記憶する際などに、例えば、スイッチ50が用いられる。
例えば、制御装置160において、操作モードと記憶モードが設けられても良い。スイッチ50の操作により、これらのモードが切り替えられても良い。例えば、操作モードにおいて、第1操作受付部20及び第2操作受付部25を操作することで、可動部70が操作される。スイッチ50を操作することで、記憶モードに移行することができる。この記憶モードにおいて第1操作受付部20を操作することで、可動部70が所望の状態となる。例えば、この状態で、第2操作受付部25(ボタン25aまたはボタン25b)を押すことで、そのときの可動部70の状態が、記憶部48に記憶される。スイッチ50を再度押すことで、操作モードに戻る。操作モードにおいて、第2操作受付部20を操作することで、記憶された可動部70の状態が形成される。このように、実施形態において、スイッチ50を用いて、可動部70の状態が記憶されても良い。
スイッチ50は、上記のようなモードの切り替えの他、任意の制御に用いられても良い。スイッチ50としては、例えば、ハードウエアスイッチ、または、ソフトウエア制御されるスイッチなどを用いることができる。
記憶部48として、例えば、半導体記憶装置、磁気記憶装置または光学記憶装置などの任意の記憶装置を用いることができる。記憶部48は、電動家具310が設けられる場所とは異なる場所に設けられても良い。例えば、電動家具310(制御装置160を含む)と通信可能なサーバに設けられる記憶装置を、記憶部48として用いても良い。
記憶部48は、例えば、制御部42(例えばコンピュータ)を介して、制御装置160と接続される。制御部42は、制御装置160に設けられても良く。制御装置160とは別に設けられても良い。
実施形態においては、例えば、電動家具310の使用者の状態が、後述する検出部により検出される。検出部は、電動家具310内に設けられても良く、電動家具310とは別に設けられても良い。そして、検出された使用者の状態が所定の状態かどうかが判断(推定)される。所定の状態は、例えば、起き上がり、端座位(例えば離床準備状態)、離床、入眠、睡眠、または覚醒(ただしベッド70上に横たわっている)などである。使用者の状態が所定の状態であると判断(推定)されたときに、そのときの可動部70の状態が、記憶部48に記憶される。可動部70の状態を記憶する動作は、例えば、手動ではなく、検出部の検出結果に基づいて、自動で実施される。
そして、第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)が操作を受け付けると(例えばメモリーボタンが押されると)、可動部70は、記憶されたその状態となる。例えば、使用者の状態が起き上がり状態である場合、起き上がり状態に適した可動部70の状態が記憶部48に記憶される。第2操作受付部25が操作されることで、記憶部48に記憶された可動部70の状態が形成される。
例えば、使用者または使用者の介護者が制御装置160を操作して所望の状態を記憶させる方法が考えられる。この場合、記憶させる動作は、使用者または介護者により、手動で行われる。
これに対して、実施形態においては、検出部により使用者の状態が検出されて、その状態に対応した可動部70の状態が、人の操作によらないで、記憶される。これにより、使用者または介護者による手動で行われる記憶操作が省略できる。より使いやすくなる。
使用者の状態に応じた可動部70の実際の状態が記憶されるため、使用者が望む状態がより高い精度で記憶できる。既に説明したように、実施形態において、自動的な記憶に加えて、記憶モードにおいて手動の記憶が行われても良い。
検出部による使用者の状態の検出、検出された状態が所定の状態であるかどうかの判断(推定)、及び、使用者の状態に応じた可動部70の状態の記憶の例については、後述する。
図1(b)に示すように、第1面10aに表示領域28が設けられても良い。表示領域28は、例えば、電動家具310の可動部70に関する情報(ボトムの角度や高さなど)を表示可能である。表示領域28は、第1操作受付部20(複数の操作ボタン)及び第2操作受付部25の、機能または動作状態に関する情報を表示しても良い。
以下、第1操作受付部20(例えば操作ボタン)による可動部70の制御の例について説明する。
図2(a)~図2(e)は、第1実施形態に係る電動家具の制御を例示する模式図である。 図2(a)に示すように、「頭」に関するボタン22aまたはボタン22bが操作されると、背ボトム70aの角度が変化し、「背上げ動作」、または、「背下げ動作」が行われる。
図2(b)に示すように、「足」に関するボタン23aまたはボタン23bが操作されると、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの角度が変化し、「膝上げ動作」、または、「膝下げ動作」が行われる。
図2(c)に示すように、「高さ」に関するボタン24a及びボタン24bが操作されると、高さ変更部70dの動きが制御される。これにより、高さ調整が行われる。すなわち、ベッド面の高さH1が変更される。
図2(d)に示すように、「連動」に関するボタン21a及びボタン21bが操作されると、背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cのそれぞれの角度が連動して変化する。高さH1が連動して変化しても良い。
図2(e)に示すように、頭ボトム70hがさらに設けられても良い。頭ボトム70hの動作により、頭の角度が変更可能である。
一方、第2操作受付部25が操作を受けると(例えば、ボタン25aまたはボタン25bが操作されると)、第1メモリーポジション(第1姿勢)が形成される。この第1メモリーポジションは、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dのそれぞれの状態の1つの組み合わせである。例えば、第2操作受付部25が操作を受けると、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dが、記憶された順番に従って動いても良い。第2操作受付部25(ボタン25aまたはボタン25b)の操作により、頭ボトム70hがさらに制御されても良い。この場合も、頭ボトム70hの動きの順番が記憶されても良い。
図2(a)~図2(e)に示すように、電動家具310に駆動部72(例えばアクチュエータ)が設けられる。駆動部72の動作により、上記の可動部70が動く。
この例では、駆動部72は、荷重センサを含む。荷重センサ(駆動部72)に加わる荷重により、電動家具310の使用者の状態を検出することができる。例えば、電動家具310の上半身に対応する部分(例えば、背ボトム70a)に加わる荷重、及び、下半身に対応する部分(例えば、膝ボトム70b及び脚ボトム70c)に加わる荷重などに基づいて、使用者が、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠、または、覚醒などのそれぞれの状態であることが推定できる。
この例は、可動部70を駆動する駆動部72に、検出部60が設けられていることに対応する。
図3は、第1実施形態に係る電動家具を例示するブロック図である。
図3に示すように、制御装置160に、上記の第1操作受付部20及び第2操作受付部25が設けられる。第1操作受付部20及び第2操作受付部25は、制御部42と接続される。記憶部48及び駆動部72が、制御部42と接続される。可動部70は、駆動部72により駆動される。既に説明したように、駆動部72(例えばアクチュエータ)が荷重センサを含む場合、駆動部72の少なくとも一部が検出部60と見なされる。後述するように、検出部60は、駆動部72とは別に設けられても良い。
例えば、電動家具310の使用者またはその介護者が第1操作受付部20を操作する。第1操作受付部20が受け付けた操作に対応した信号が、制御部42を介して、駆動部72に供給される。信号を受けた駆動部72が可動部70を駆動することで、可動部70が動く。
一方、例えば、検出部60(この例では駆動部72)により、使用者の状態が検出される。検出部60で検出された使用者の状態に対応する信号が、制御部42に供給される。検出された使用者の状態が、所定の状態であるかどうかが、制御部42で判断(推定)される。例えば、検出部60で検出された使用者の状態が、所定の状態(例えば、離床など)であると判断されると、そのときの(または、直前の)可動部70の状態が、記憶部48に記憶される。
例えば、使用者が所定の状態(例えば離床など)になりたい場合、第2操作受付部25(例えばメモリーボタン)を押す。複数の第2操作受付部25が設けられる場合、その1つが、例えば、「離床」に対応づけられる。使用者がその第2操作受付部25を押すと、第2操作受付部25が受け付けた信号が、制御部42に供給される。制御部42は、その信号に基づいて、記憶部48に記憶された1つの可動部70の状態を形成するように、駆動部72を制御する。駆動部72の駆動により、可動部70は、使用者の所定の状態(例えば離床など)に対応した状態となる。
図3に例示したブロック図は、機能ブロックを例示している。複数の機能が1つの回路で実施されても良い。例えば、制御部42の少なくとも一部機能が、検出部60で実施されても良い。
以下、使用者の状態の検出、検出された状態が所定の状態であるかどうかの判断(推定)、及び、使用者の状態に応じた可動部70の状態の記憶の例について、説明する。使用者の状態の検出は、検出部60で行われる。検出された状態が所定の状態であるかどうかの判断(推定)は、例えば、制御部42で行われる。検出された状態が所定の状態であるかどうかの判断(推定)の少なくとも一部は、検出部60及び記憶部48の少なくとも一部で行われても良い。
図4は、第1実施形態に係る電動家具の動作を例示するフローチャートである。
図4に示すように、第1操作受付部20及び第2操作受付部25が操作を受け付ける(ステップS110)。ステップS110は、例えば、操作モードに対応する。
例えば、電動家具310の使用者または介護者などにより、第1操作受付部20が操作されると、可動部70が制御操作に応じた状態となる。これにより、電動家具310が所望の状態となる。一方、第2操作受付部25が操作されると、記憶部48に記憶されている可動部70の状態が形成される。記憶部48への可動部70の状態の記憶は、上記の記憶モードで行われても良く、または、後述するように、自動的に行われても良い。
検出部60(例えば、駆動部72である荷重センサ付きアクチュエータなど)により、使用者の状態が検出される。そして、検出結果が特定の状態かどうかが判断される(ステップS120)。
電動家具310が、電動ベッドの場合、この特定の状態は、例えば、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠、及び覚醒などの1つである。例えば、検出部60による検出結果から、使用者が、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠及び覚醒などのいずれかの状態であることが判断(推定)できる。
例えば、加重の変化(減少量)を基に、端座位または離床が判別される。例えば、電動ベッドの上半身に対応する部分における荷重と、下半身に対応する部分における荷重と、の差などから、「起き上がり」であると、推定できる。電動ベッドの側方の一部の荷重が局部的に大きい場合は、端座位であると推定される。電動ベッドのいずれの場所においても荷重が小さい場合は、離床であると推定される。複数の荷重センサに比較的同じような荷重が加わる場合は、入眠または睡眠であると推定できる。後述するように、検出部60として、各種の構成を用いることができ、これにより、使用者における種々の状態が推定できる。
このように、使用者の状態は、複数の状態に分類されて判断(推定)されても良い。状態の分類の数は、例えば、n(nは2以上の整数)である。例えば、検出部60で検出された使用者の状態が、第1~第n使用者状態であるかどうかが判断(推定)される。第1~第n使用者状態のそれぞれは、例えば、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠及び覚醒などのいずれかである。
ステップS120において、検出部60による使用者の状態の検出結果が、特定の使用者状態(第1~第n使用者状態)ではない場合、ステップS110に戻る。
ステップS120において、検出部60による使用者の状態の検出結果が、特定の使用者状態(第1~第n使用者状態のいずれか)である場合、それに対応した可動部状態(第1~第n可動部状態)が、記憶部48に記憶される(ステップS130)。
例えば、検出部60で検出された使用者の状態が第1使用者状態のときには、可動部70の状態(第1可動部状態)が記憶部48に記憶される。例えば、検出部60で検出された使用者の状態が第n使用者状態のときには、可動部70の状態(第n可動部状態)が記憶部48に記憶される。
例えば、使用者が起き上がりの状態(例えば、第1使用者状態)であると検出されたときには、そのときの可動部70の状態(第1可動部状態)が、記憶部48に記憶される。例えば、使用者が端座位の状態(例えば、第2使用者状態)であると検出されたときには、そのときの可動部70の状態(第2可動部状態)が、記憶部48に記憶される。例えば、使用者が離床の状態(例えば第3使用者状態)と検出されたときには、そのときの可動部70の状態(第3可動部状態)が、記憶部48に記憶される。例えば、使用者が入眠の状態(例えば第4使用者状態)であると検出されたときには、そのときの可動部70の状態(第4可動部状態)が、記憶部48に記憶される。
例えば、使用者の状態が起き上がりである場合、背ボトム70aについて、起き上がりに適した所定の角度が記憶される。例えば、使用者の状態が離床である場合は、高さ変更部70dについて、離床に適した所定の高さが記憶される。例えば、使用者の状態が入眠である場合には、例えば、高さ変更部70dについて、ベッド面から使用者が落ちても安全な低さが記憶される。使用者の状態が端座位の場合は、例えば、高さ変更部70dについて、立ち上がりに適した所定の高さが記憶される。複数の可動部70の状態が、1つの組として記憶されても良い。
このように、ステップS130において、記憶部48は、検出部60で検出された使用者の状態が第1使用者状態(第n使用者状態)のときに、可動部70の第1可動部状態(第n可動部状態)を記憶する。可動部70は、第2操作受付部25が操作を受け付けたときに、この記憶された第1可動部状態(第n可動部状態)を形成可能である。例えば、可動部70は、第2操作受付部25が操作を受け付けたときに、この記憶された第1可動部状態(第n可動部状態)になる。
可動部70が複数の部分(例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dなど)を含む場合、第1可動部状態(第n可動部状態)は、複数の部分の少なくともいずれかの状態を含んでも良い。
実施形態において、1つの使用者状態が複数回検出された場合、その使用者状態に対応する可動部状態の記憶データが、更新されても良い。以下、データの更新の例について説明する。
例えば、新しく記憶された第1可動部状態(第n可動部状態)と、以前に記憶されていた第1可動部状態(第n可動部状態)と、の差がしきい値と比較される(ステップS140)。
この差がしきい値よりも大きい場合は、ステップS110に戻る。差がしきい値以下の場合は、記憶部48に記憶された第1可動部状態(第n可動部状態)を後述するように更新する(ステップS150)。そして、ステップS110に戻る。以下、データの更新のいくつかの例について説明する。
例えば、検出部60は、第1時刻に使用者の状態が第1使用者状態であることを検出する。そして、検出部60は、第2時刻に使用者の状態がその第1使用者状態であることを検出する。すなわち、同じ第1使用者状態が、複数回検出される。このとき、記憶部48は、第1時刻における可動部70の状態と、第2時刻における可動部70の状態と、の間の差が、しきい値以下のときに、第1時刻における可動部70の状態、及び、第2時刻における可動部70の状態の一方を、第1可動部状態として記憶する。
例えば、同じ使用者状態が複数回検出されたときに、後に検出されたときの可動部70の状態を、可動部状態として記憶しても良い。例えば、第2時刻が第1時刻よりも後とする。このとき、記憶部48は、第1時刻における可動部70の状態と、第2時刻における可動部70の状態と、の間の差が、しきい値以下のときに、第2時刻における可動部70の状態を第1可動部状態として記憶しても良い。
または、第1時刻のときの可動部70の状態と、第2時刻のときの可動部70の状態と、に基づく状態(例えば平均の状態)を第1可動部状態としても良い。
例えば、記憶部48は、第1時刻のときに、検出部60で検出された使用者の状態が第1使用者状態のときに、可動部70の状態を第1データとして記憶する(ステップS130に対応)。検出部60は、第1時刻の後の第2時刻に、検出部60で検出された使用者の状態が第1使用者状態であることを検出する。記憶部48は、第2時刻のときに、検出部60で検出された使用者の状態が同じ第1使用者状態のときに、可動部70の状態を第2データとして記憶する(別のステップS130に対応)。このとき、記憶部48は、第1データと、第2時刻における可動部70の状態に関する第2データと、の間の差が、しきい値以下のときに、第1データ及び第2データに基づく第3データを第1可動部状態として記憶しても良い。第3データは、例えば、第1データ及び第2データの平均(例えば算術平均)である。第3データは、例えば、第1データと第2データとの間である。
第1データ及び第2データのそれぞれに重みつけを行っても良い。例えば、第3データは、第1データと第1係数との積と、第2データと第2係数との積と、の和の1/2である。例えば、第1係数が1であり、第2係数が1である場合は、第3データは、第1データ及び第2データの算術平均となる。例えば、第2係数を第1係数よりも大きくすることで、新しいデータが優先される。
例えば、検出部60は、使用者の状態が第1使用者状態(第n使用者状態)であることを複数の回数検出しても良い。このとき、記憶部48は、複数回の使用者の状態が第1使用者状態(第n使用者状態)であるときの、可動部70の状態の互いの差がしきい値以下のときに、複数の回数の使用者の状態が第1使用者状態(第n使用者状態)であるときの、複数の回数の可動部70の1つを第1可動部状態(第n使用者状態)として記憶しても良い。このとき、複数の回数の数は、変更可能でも良い。例えば、1つの使用状態(第1使用状態)について、複数回、連続して類似の可動部状態が得られたときに、記憶部48に記憶されているデータを更新しても良い。
可動部70が複数の部分(例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dなど)を含む場合がある。このとき、上記のデータ(第1~第3データなど)は、可動部70の複数の部分の少なくともいずれかに関するデータでも良い。例えば、可動部70に含まれる変更部70dに関して、第1時刻における値と第2時刻における値とが比較されて、変更部70dに関する第1可動部状態として記憶しても良い。このとき、可動部70に含まれる他の部分(例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b、及び脚ボトム70cなど)に関しては、記憶されなくても良い。例えば、複数の離床時において、高さは実質的に同じで、背角度または膝角度が異なる場合がある。このような場合、高さに関するデータが記憶されても良い。
実施形態において、可動部70が複数の部分を含む場合、この複数の部分に関するデータが「組み」として記憶されても良く、複数の部分の一部に関するデータが記憶されても良い。
このように、データの更新は、種々の変形か可能である。
例えば、図1(b)に例示したように、ボタン25a及びボタン25bが設けられる場合、ボタン25aを第2操作受付部25と見なし、ボタン25bを第3操作受付部と見なしても良い。この場合、2つの可動部状態(メモリーポジション)が記憶される。電動家具310が電動ベッドである場合、例えば、第1使用者状態は、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠、及び覚醒の1つであり、第2使用者状態は、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠、及び覚醒の別の1つである。このとき、記憶部48は、検出部60で検出された使用者の状態が第1使用者状態のときに可動部70の第1可動部状態を記憶する。さらに、記憶部48は、検出部60で検出された使用者の状態が第2使用者状態のときに可動部70の第2可動部状態を記憶する。可動部70は、第2操作受付部(ボタン25a)が操作を受け付けたときに、記憶された上記の第1可動部状態を形成する。そして、可動部70は、第3操作受付部(ボタン25b)が操作を受け付けたときに、上記の第2可動部状態を形成する。第1可動部状態は、第1使用者状態(例えば、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠、及び覚醒の1つ)に対応する可動部70の状態である。第2可動部状態は、第2使用者状態(起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠、及び覚醒の別の1つ)に対応する状態である。
実施形態において、使用者状態は、起き上がり、端座位、離床、入眠、睡眠、及び覚醒などの他、任意の状態でも良い。
実施形態において、記憶部48に記憶された可動部状態の少なくとも一部は、初期化(初期値に設定)可能でも良い。記憶されたデータは、一括または個別に初期化されても良い。例えば、第2操作受付部25の操作により形成される可動部70の状態が記憶部48に記憶される場合、この記憶が、一括または個別に初期化されても良い。
以下、記憶部48に記憶された可動部70の状態に基づいて形成される、可動部70の状態(すなわち、電動家具310の状態)のいくつかの例について説明する。
図5(a)~図5(c)は、第1実施形態に係る電動家具の状態を例示する模式図である。
これらは、電動家具310が電動ベッドであるときの例である。
図5(a)に示す例では、ベッド面の高さが低い。ベッド面の高さは、例えば、制御可能な最低の高さである。例えば、特に、高齢者などが使用者である場合において、使用者の状態が入眠(または睡眠)であるときにベッド面が高いと、使用者が寝ている間にベッドから落ちると危険である。ベッド面を低くすることで、より安全になる。使用者状態が入眠(または睡眠)であるときに、ベッド面が低いこのような状態が、可動部状態として記憶部48に記憶される。そして、第2操作受付部25に入眠(または、睡眠、「ねる」)のメモリーポジションが設定される場合に、第2操作受付部25が操作を受け付けると、記憶部48に記憶された可動部状態が読み出される。これにより、ベッド面が低い状態が形成される。
使用者の状態が入眠である場合、4度以上24度未満の角度(水平面を規準にした角度)で、背ボトム70aが傾斜しても良い。このような傾斜により、入眠がより自然に速やかに誘起される。
図5(b)に示す例では、背ボトム70aの角度が大きく、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの角度は中程度であり、ベッド面は高い。例えば、使用者の状態が起き上がりであるときに、このような姿勢が形成される。例えば、テレビジョンなどをみるときなどに、このような姿勢が好まれる。このような姿勢が記憶部48に記憶される。第2操作受付部25に起き上がりのメモリーポジションが設定される場合に、第2操作受付部25が操作を受け付けると、記憶部48に記憶された可動部状態が読み出される。これにより、起き上がりに対応する上記の姿勢が形成される。
図5(c)に示す例では、背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの角度は中程度であり、ベッド面は高い。電動家具310のこのような状態が、使用者の好む状態(姿勢)である場合がある。
例えば、1日の中で、使用者の1つの状態(すなわち、可動部70の1つの状態)が長い時間生じる場合がある。長い時間生じる状態は、その使用者が好む姿勢であると推定できる。使用者の好む状態は、使用者ごとに異なる可能性がある。使用者が好む状態を、使用者状態の1つとしても良い。
例えば、駆動部72として荷重センサつきアクチュエータが用いられる場合、そのアクチュエータの動作状態が長い時間で生じる状態が、使用者の好みの状態である、と推定できる。長い時間で生じたアクチュエータの動作状態を、使用者の好みの状態(使用者状態の1つ)に対応する可動部状態の1つとして、記憶部48に記憶しても良い。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る電動家具を例示する模式的斜視図である。
図6に示すように、本実施形態に係る電動家具320も、可動部70、検出部60及び制御部42を含む。この例においても、検出部60は、使用者の状態を検出する。制御部42は、検出部60により検出された使用者の状態に基づいて可動部70を動かす可動部制御が可能である。本実施形態においては、検出部60として、シート型の離床センサ61が設けられる。例えば、電動家具320(この例では電動ベッド)の使用者が、電動ベッドから起き上がり離床センサ61の上に乗ると、使用者の体重が離床センサ61に加わる。離床センサ61は、体重による荷重を検出する。これにより、離床センサ61は、離床を検出できる。
電動家具320において、電動ベッドにセンサ62が設けられても良い。センサ62が荷重(圧力)を検出可能である場合、電動ベッドの複数の箇所のそれぞれにセンサ62が設けられても良い。電動ベッドの使用者の体重(荷重)が、センサ62により検出される。これにより、センサ62は、使用者の種々の状態を検出(推定)できる。
センサ62は、使用者の脈拍、呼吸及び体温の少なくともいずれかを検出可能でも良い。これらの値及びその変化により、使用者の状態を検出(推定)できる。
例えば、画像センサ63(例えばカメラ)が設けられても良い。画像センサ63は、電動ベッド及びその周囲の画像を取得する。この画像に基づいて、使用者の状態を検出(推定)できる。
離床センサ61、センサ62及び画像センサ63は、検出部60の例である。検出部60は、種々の変形が可能である。
以下、センサ62のいくつかの例について説明する。
図7(a)及び図7(b)は、第2実施形態に係る電動家具を例示する模式図である。 図7(a)は、センサ62、及び、センサ62の配置を例示する模式的斜視図である。図7(b)は、センサ62を例示する模式的平面図である。図7(a)においては、図を見やすくするために、構成要素が互いに離されて描かれている。
図7(a)に示すように、ベッド70のベッド脚部74の上に、ボトム71が設けられる。ボトム71の上に、マットレス76が設けられる。マットレス76の上に、使用者81が横たわる。センサ62(検出部60)は、ボトム71とマットレス76との間に設けられる。この例では、センサ62は、シート状またはプレート状である。
図7(b)に示すように、センサ62は、回路部62a及びセンサ部62bを含む。回路部62aは、通信部62cを含む。通信部62cは、制御部42とデータの送受信を行う。送受信は、有線及び無線の少なくともいずれかを含む任意の方法により行われる。
センサ部62bは、例えば、センサ装置62dを含む。センサ部62bは、センサ部62bが受ける力(または力に対応した特性)を検出する。力は、例えば、圧力及び音波の少なくともいずれかを含む。センサ部62bは、例えば、圧力センサを含む。センサ部62bは、例えば、マイクロフォンを含む。
センサ部62bに、マットレス76を介して、使用者81による力(圧力及び音波の少なくともいずれか)が加わる。例えば、センサ部62bで検出された力に基づく信号が、回路部62aから出力される。出力された信号が制御部42に供給される。制御部42において、信号(力)の大きさ及び信号(力)の大きさの時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者81の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定される。または、回路部62aにおいて、センサ部62bで検出された力及び力の時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者81の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定されても良い。使用者81の状態は、起き上がり、端座位(例えば離床準備状態)、離床、入眠、睡眠、または覚醒を含んでも良い。
例えば、使用者81の状態に応じた振動が、センサ部62bに加わる。振動は、例えば、使用者81の体動に応じている。振動がセンサ部62bにおいて検出される。振動は、音を含んでも良い。
例えば、振動検出手段(センサ部62b)と、処理部(回路部62a及び制御部42の少なくともいずれかの少なくとも一部)と、が設けられる。処理部は、例えば、コンピュータを含む。振動検出手段は、例えば、寝具(ベッド70)上の就寝者(使用者81)の振動を検出する。処理部は、例えば、活動量算出手段と、睡眠判定値算出手段と、睡眠状態判定手段と、を含む。これらの手段は、機能的に分けられている。活動量算出手段は、例えば、振動検出手段により検出された振動に基づいて、就寝者の活動量をサンプリング単位時間毎に算出する。睡眠判定値算出手段は、例えば、第1時刻(例えば、現在の時刻)の活動量と、第2時刻(例えば現在の時刻以前の時刻)に算出した活動量と、に、時間に応じて重み付けした補正係数を乗じた値の総和を睡眠判定値として算出する。睡眠状態判定手段は、例えば、睡眠判定値が所定の閾値を超えた場合には覚醒状態と判定し、それ以外の場合には睡眠状態と判定する。
図8(a)~図8(d)は、第2実施形態に係る別の電動家具を例示する模式図である。
図8(a)は、センサ62の例の断面図である。図8(b)は、センサ62の例の平面図である。図8(c)は、センサ62の配置を例示する斜視図である。図8(d)は、センサ62の配置を例示する側面図である。
図8(a)に示すように、この例においては、センサ62は、第1板体62pと、第2板体62qと、を含む。第2板体62qは、第1板体62pと対向する。これらの板体は、シート状でも良い。
第2板体62qは、支持突起62sを含む。支持突起62sは、第1板体62pの外縁部に対向する。第1板体62pは、外縁部の内側の内側部を含む。内側部と、第2板体62qと、の間に、空気収容体62rが設けられる。この例では、第2板体62qに溝62tが設けられている。溝62tにより形成される空間(分けられる空間)に空気収容体62rが設けられる。空気収容体62rには、信号線62uの一端が接続される。信号線62uの他端は、検出回路62v(検出装置)に接続される。
図8(b)に示すように、支持突起62sは、第1板体62pの外縁の一部と対向する。この例では、支持突起62sは、第1板体62pの、4つのコーナー部に設けられている。センサ62は、シート状、または、板状である。
図8(c)に示すように、ボトム71の上に、上記のセンサ62が置かれる。図8(d)に示すように、ボトム71の上に、センサ62が置かれ、その上に、マットレス76が置かれる。マットレス76の上に、使用者81が横たわる。
例えば、使用者81の体の動きに応じた力が空気収容体62rに加わる。この力は、例えば、振動を含む。空気収容体62rに加わる力(または力に対応した特性)が検出回路62vにより検出される。例えば、空気収容体62rに、圧力検出器が設けられ、圧力検出器により得られた信号(検出結果)が、検出回路62vに供給される。例えば、空気収容体62rに、マイクロフォンが設けられ、マイクロフォンにより得られた信号(検出結果)が、検出回路62vに供給される。例えば、検出回路62vの出力(信号)が制御部42に供給される。制御部42において、使用者81の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定される。または、検出回路62vにおいて、検出された力及び力の時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者81の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定されても良い。使用者81の状態は、起き上がり、端座位(例えば離床準備状態)、離床、入眠、睡眠、または覚醒を含んでも良い。
センサ62は、例えば、生体情報収集装置である。センサ62において、第1板体62pは、例えば、使用者81の身体側に配置される。第2板体62qは、例えば、支持側に設けられる。第1板体62pと第2板体62qとの中央部間に、空気圧検出用の変形可能な空気収容体62rが設けられる。第2板体62qの中央部には、空気収容体62rを装着する溝62tが設けられる。支持突起62sは、第2板体62qから第1板体62pに向かう方向に、突出する。支持突起62sは、第1板体62pの周囲の四隅を支持する。支持突起62sは、例えば、第1板体62pを水平な状態(正常状態)に常時支持する。
実施形態において、センサ62においては、種々の変形が可能である。
実施形態において、可動部70は、操作受付部(第1操作受付部20)が受け付けた制御操作に応じて動く。このとき、例えば、検出部60により検出された使用者の状態に基づいて可動部70が動くときの速度は、操作受付部が受け付けた制御操作に応じて可動部70が動くときの速度とは異なっても良い。これらの速度の少なくとも一方が、変更可能(設定可能)でも良い。このような速度の変更の制御は、例えば、制御部42により行われる。
例えば、検出部60により検出された使用者の状態は、ベッド(電動家具310など)の上に人(例えば使用者など)がいない場合を含んでも良い。ベッドの上に人(例えば使用者など)がいない場合に可動部70が動くときの速度は、操作受付部が受け付けた制御操作に応じて可動部70が動くときの速度とは異なっても良い。ベッドの上に人(例えば使用者など)がいない場合に可動部70が動くときの速度は、操作受付部が受け付けた制御操作に応じて可動部70が動くときの速度よりも速くても良い。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係る電動家具を例示する模式的斜視図である。
図9に示すように、電動家具330は、電動椅子である。電動家具330は、可動部70を含む。可動部70は、例えば、背もたれ部70e及び座面部70fを含む。背もたれ部70eは、角度が変更可能なボトム部に対応する。座面部70fは、高さ変更部に対応する。座面部70fの角度が変更可能でも良い。実施形態に係る制御装置160により、これらの可動部70が制御される。電動家具330においても、使用者の状態に対応して、可動部70の状態が記憶される。第2操作受付部25の操作に応じて、記憶された可動部70の状態が形成される。
実施形態によれば、使い易さを向上できる電動家具が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、電動家具に含まれる第1操作受付部、操作ボタン、第2操作受付部、メモリーボタン、スイッチ、表示領域、検出部、可動部、駆動部、制御部及び記憶部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述した電動家具を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての電動家具も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。