JP2022058451A - 決済方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022058451000001
【課題】顧客の決済先選択自由度の高い、生体認証を用いた決済方法を提供する。
【解決手段】生体情報認証決済システムにおいて、レジシステム200は、顧客101の生体情報を取得する生体情報取得装置230、決済先の決済システム300の指定を受け付ける受付部211及び決済システム300に生体情報と決済金額とを送信する送信部212を備える。決済システム300は、送信部212から送信された生体情報を用いて認証処理を行う認証部330及び認証結果が認証成功であり、かつ、決済先の指定を受けた場合、決済金額の決済を行う決済部322を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体認証を用いた決済技術に関する。
店舗でクレジット決済を行う場合は、クレジットカードを提示し、PIN(Personal Identification Number:暗証番号)コードの入力等が必要であり、煩わしい。これを避けるものとして、顔認証等の生体認証を用いて決済を行う技術がある。例えば、特許文献1には、「クレジットカード会社のシステムは、加盟店からの紹介を受けた顧客からのハウスカード発行依頼に基づいて、当該ハウスカードを顧客でなく加盟店に送付する。加盟店側では、加盟店の端末が、店員による顔パス、顧客と店員との合言葉を含んだ会話、顧客の携帯端末ID認証、顧客の生体認証など、少なくともいずれか一つの来店確認手段から顧客の来店確認を受けて店内に通知する常連客来店通知手段と、この常連客来店通知手段によって顧客の来店が通知されたことを条件に店舗側に保管されたハウスカードを用いて、顧客の支払いの請求を行う決済手段とを備える(要約抜粋)。」技術が開示されている。
特開2012-215918号公報
上記特許文献1に開示の技術では、利用者は、ハウスカードを提示しなくても、スマートに支払いをすることができる。しかしながら、使用するカードは、その場で新たに発行された、その店舗のハウスカード1種類に限定される。すなわち、顧客が保有するクレジットカードで支払うことはでいない。さらに、昨今、顧客は、複数種のクレジットカードを保有し、店舗や購入品、各種の状況に応じて使い分けている。また、店舗側でも、複数のクレジットカード会社と提携し、顧客の要望に応えている。しかしながら、特許文献1では、このような状況が全く考慮されていない。従って、顧客の決済先選択の自由度が低い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、生体認証を用いた決済において、顧客の決済先選択自由度の高い、顧客フレンドリーな技術を提供することを目的とする。
本発明は、顧客の生体情報を取得する生体情報取得装置と、決済先の決済システムの指定を受け付ける受付部と、決済システムに前記生体情報と決済金額とを送信する送信部と、送信された前記生体情報を用いて認証を行う認証部と、前記認証結果が認証成功であり、かつ、決済先の指定を受けた場合、前記決済金額の決済を行う決済部と、を備えることを特徴とする生体情報認証決済システムを提供する。
また、本発明は、決済要求に応じて決済金額を決済する決済システムであって、顧客毎の口座情報と、生体情報とを対応づけて記憶する口座DBと、店舗のレジシステムから受信した生体情報を、前記口座DBを参照して認証を行う認証部と、前記認証結果が認証成功である場合、決済を許可する許可部と、を備えることを特徴とする決済システムを提供する。
また、本発明は、店舗において顧客が購入した商品の決済のインタフェースとして機能するレジシステムであって、前記顧客の生体情報を取得する生体情報取得装置と、決済先の指定を受け付ける受付部と、前記生体情報と決済金額とを送信する送信部と、認証結果および決済結果を受信し、前記顧客に提示する提示部と、を備え、前記送信部は、当該レジシステムが配置される前記店舗が契約している複数のカード会社の各決済システムである契約決済システムに前記生体情報を送信し、前記受付部は、前記契約決済システムのうち、前記送信に応じて決済許可を返信してきた契約決済システムである承認決済システムの中から前記決済先の指定を受け付け、前記送信部は、前記決済先として指定を受け付けた前記承認決済システムに前記決済金額を送信することを特徴とするレジシステムを提供する。
本発明によれば、生体認証を用いた決済において、顧客の決済先選択自由度の高い、顧客フレンドリーな技術を提供できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第一の実施形態の生体情報認証決済システムのシステム構成を説明する説明図である。 (A)は、第一の実施形態の、(B)および(C)は、第五の実施形態の、(D)は、第六の実施形態の、それぞれ、口座データベース例を説明する説明図である。 (A)は、第一の実施形態の、(B)は、本発明の実施形態の変形例の、それぞれ、各構成の接続関係を説明する説明図である。 クレジットカード事業者とカード会員と加盟店との関係を説明する説明図である。 第一の実施形態のレジシステムのハードウェア構成図である。 (A)は、第一の実施形態の指定受付画面例を、(B)は、その変形例を、それぞれ、説明する説明図である。 第一の実施形態の前選択の決済処理のフローチャートである。 第一の実施形態の後選択の決済処理のフローチャートである。 第一の実施形態の生体情報取得処理のフローチャートである。 第一の実施形態の認証処理のフローチャートである。 (A)は、第一の実施形態の変形例の生体情報取得装置の配置態様を説明する説明図であり、(B)および(C)は、取得した顔画像例を説明する説明図である。 第二の実施形態の生体情報認証決済システムのシステム構成を説明する説明図である。 第二の実施形態のレジシステムにおける前選択の決済処理のフローチャートである。 第二の実施形態のレジシステムにおける後選択の決済処理のフローチャートである。 第三の実施形態の生体情報認証決済処理の概要を説明する説明図である。 (A)は、第三の実施形態のカードID例を、(B)は、第三の実施形態の識別番号データベース例を、(C)は、本発明の実施形態の変形例の認証用データベース例を、それぞれ、説明する説明図である。 第三の実施形態のレジシステムにおける前選択の決済処理のフローチャートである。 第三の実施形態のレジシステムにおける後選択の決済処理のフローチャートである。 第四の実施形態のレジ処理部による認証情報取得処理を説明する説明図である。 第五の実施形態の生体情報認証決済システムの概要を説明する説明図である。 生体情報の経時変化を説明する説明図である。 第六の実施形態の生体情報認証決済システムのシステム構成を説明する説明図である。 第六の実施形態の生体情報更新処理のフローチャートである。 第七の実施形態の概要を説明する説明図である。 本発明の実施形態の変形例の前選択の決済処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例の後選択の決済処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の他の変形例の前選択の決済処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の他の変形例の後選択の決済処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。以下、本明細書において、同一機能を有するものは、特に断らない限り、同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
<<第一の実施形態>>
本発明の第一の実施形態では、顧客の生体情報を、カード会社等の決済システムの口座の特定に用いる。すなわち、店舗での買い物の精算時、顧客の生体情報を決済システムに送信し、生体情報に基づき、決済の可否を判別し、可能な場合、決済を行う。以下、本実施形態では、顧客の生体情報として、顔画像を用いる場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態の生体情報認証決済システム100のシステム構成を説明するための図である。本図に示すように、本実施形態の生体情報認証決済システム100は、レジシステム200と、決済システム300とを備える。レジシステム200と決済システム300とは、例えば、インターネット等のネットワーク400を介して接続される。
[レジシステム]
レジシステム200は、店舗等に配置され、店舗において、顧客101が購入した商品の決済のインタフェースとして機能する。本実施形態では、顧客101の決済金額と顧客101の生体情報とを決済システム300に送信し、決済システム300に決済要求を行う。また、決済されると、例えば、レシート等を発行し、顧客101に決済完了を通知する。レジシステム200は、例えば、レジ処理部210と、POS(Point Of Sale)端末220と、生体情報取得装置230と、通信装置240と、を備える。
POS端末220は、商品221のバーコードを読み取り、レジ処理部210に送信する。
生体情報取得装置230は、顧客101の生体情報として顔画像を取得し、レジ処理部210に送信する。本実施形態では、生体情報取得装置230として、例えば、カメラ等を用いる。
レジ処理部210は、顧客101の商品221の金額を加算し、合計金額を算出し、顧客101に提示する。そして、顧客101が選択したカードにより決済を行う。本実施形態では、生体情報と合計金額(決済金額)とを決済システム300に送信する。また、決済システム300から決済完了の通知を受け取ると、顧客に通知する。本実施形態では、例えば、レシート等を発行する。
これを実現するために、本実施形態のレジ処理部210は、受付部211と、送信部212と、提示部213と、集計部214と、を備える。
集計部214は、POS端末220から送信される商品コード毎に、当該商品コードに対応づけて管理される金額を読み出し、加算する。金額の加算は、顧客101単位で、読み込み開始の指示を受け付けてから、読み込み終了の指示を受け付けるまで行う。また、商品コードと金額とは予め対応づけて保存される。
受付部211は、顧客101からの決済先の決済システム300の指定を、受け付ける。具体的には、店舗が契約し、かつ、顧客101がカードを保有している決済会社の中から、顧客101が支払に用いるカード会社の指定を受け付ける。本実施形態では、認証前に選択、指定を受け付ける手法(以後、前選択と呼ぶ。)と、認証後に選択、指定を受け付ける手法(以後、後選択と呼ぶ。)と、がある。
前選択の場合、受付部211は、店舗が契約している全ての決済会社の決済システム(契約決済システム)300の中から、決済先の指定を受け付ける。この場合、例えば、受付部211は、契約決済システム300の指定を受け付けるための指定受付画面を生成し、顧客101に提示し、顧客101からの指定を受け付ける。
また、後選択の場合、契約決済システム300の中で、認証成功との返信のあった決済システム(承認決済システム)300の中から決済先の指定を受け付ける。この場合、例えば、受付部211は、指定受付画面には、承認決済システム300を特定する情報のみを提示し、その中から顧客101の指定を受け付ける。
送信部212は、予め定めた決済システム300に対し、決済金額と生体情報とを送信する。
前選択の場合、送信部212は、受付部211が、顧客101から指定を受け付けた決済システム300に、決済金額と、生体情報とを送信する。
一方、後選択の場合、送信部212は、全ての契約決済システム300に対し、生体情報と決済金額とを送信する。その後、受付部211を介して顧客101が指定された決済システム300に対し、決済要求を送信する。
例えば、決済会社によっては、所定の集計期間単位で累計決済金額に上限を設けていることがある。また、この上限金額は、個々の顧客101により異なる場合がある。従って、生体情報の認証は成功しても、決済金額の上限を超えている場合、決済が許可されない場合がある。このため、本実施形態では、認証前であっても、決済金額を送信する。
なお、このような制約がない場合、後選択時は、送信部212は、全ての契約決済システム300に、認証前は、生体情報のみ送信し、認証が成功し、顧客101により指定された決済システム300に対し、決済金額とともに決済要求を送信するよう構成してもよい。
提示部213は、顧客101に、認証結果および決済結果を提示する。決済が完了した場合、レシート等をプリントアウトする。
通信装置240は、例えば、顧客101が保有する携帯端末250等と近距離通信を行う。例えば、NFC(Near Field Communication)装置242、近距離無線通信装置243等を備える。
[決済システム]
決済システム300は、クレジットカード事業者(決済会社;カード会社)に配置され、契約している店舗のレジシステム200から送信される決済要求に応じて決済を行い、完了、あるいは、決済不可等の応答を行う。本実施形態の決済システム300は、顧客101毎の口座が登録される口座データベース(DB)310と、決済処理部320と、認証部330と、を備える。
口座DB310には、図2(A)に示すように、口座情報311に対応づけて、顧客101の生体情報(本実施形態では、顔画像)312が登録される。口座情報311は、口座ID313、暗証番号314、顧客情報315、決済金額情報316等を備える。本実施形態では、口座ID313は、例えば、クレジットカードのカードID(カード番号)を含む。暗証番号314は、例えば、クレジットカードの暗証番号等の認証情報である。顧客情報315には、引き落とし銀行口座情報、顧客101の年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレス等の個人情報を含む。決済金額情報316は、例えば、日付ごと、決済要求元の店舗ごとの、決済金額と、その時点の上限金額とを含む。
認証部330は、レジシステム200から決済処理部320を介して送信された生体情報の認証を行う。本実施形態では、レジシステム200から送信された生体情報を、口座DB310に登録される生体情報312と順に照合し、合致した生体情報がある場合、認証成功とする。この時、合致した生体情報312を有するレコードを特定する情報、例えば、当該レコードの口座ID313を特定する。また、合致しない場合、認証不成功とする。
決済処理部320は、レジシステム200からの決済要求を受け、結果を決済要求送信元に返信する。これを実現するため、本実施形態の決済処理部320は、許可部322と、決済部323とを備える。
許可部322は、認証部330において認証成功した場合、決済の可否を判断する。具体的には、認証部330において特定された口座ID313の上限金額と決済金額とを比較し、決済金額が上限金額以内であれば、決済を許可する情報を、送信元のレジシステム200に送信する。その他の場合は、決済不可を意味する情報を送信する。
決済部323は、決済要求に応じて、顧客101の決済金額を決済する。前選択の場合は、許可部322が許可した場合、決済を行う。後選択の場合は、決済要求を受信したら、決済を行う。本実施形態では、例えば、認証部330が特定した口座ID313の決済金額情報316に決済金額を加算する。また、決済金額とともに、送信元のレジシステム200を特定する情報、日付等も合わせて追加する。
なお、図1では、レジシステム200、決済システム300が、それぞれ1つである場合を例示したが、両者ともに、その数は限定されない。例えば、図3(A)に示すように、複数であってもよい。また、レジシステム200と、決済システム300とは、ネットワークを介さず、直接接続されてもよい。
[生体情報認証決済システム]
図3(A)は、本実施形態の、レジシステム200と、決済システム300との接続関係を説明する図である。
レジシステム200は、各地の店舗ごとに存在する。ここでは、一例として、店舗システムA201、店舗システムB202、店舗システムC203、店舗システムD204を示す。このうち、店舗システムA201、店舗システムB202、店舗システムC203は、それぞれネットワーク400を介して決済システムA301、決済システムB302、決済システムC303と接続される。
なお、このとき、同一の決済システム300に、複数のレジシステム200が接続されてもよい。また、一つのレジシステム200が、複数の決済システム300と接続され、顧客が支払い時に決済方法として任意の決済システム300を選択できるようにしてもよい。後者は例えば、支払いに用いるクレジットカードを選んで決済に利用する方法と同じ意味を持つ。
また、店舗システムD204のように、ネットワーク400を介さず、決済システムD304、決済システムE305と直接接続したローカルシステムとして設置されてもよい。ローカルシステムの場合、決済システムD304や決済システムE305に会員登録をする際、プリペイドなどで予め代金をプールしておき、商品購入毎にローカルシステム内で代金の支払いをしてもよい。ローカルシステムの場合、ネットワーク400を介さないのでクレジットカードの不正利用などのリスクを低減可能なシステムを構築できる。
[クレジットカード決済のしくみ]
図4は、一般的なクレジットカードによる決済における、クレジットカード事業者(決済会社)と顧客101であるカード会員、そして店舗である加盟店の関係を説明するための図である。
クレジットカード事業者390は、複数の国際ブランド391と、その国際ブランドを利用してカードを発行するイシュアー392と、加盟店の開拓や管理を行うアクワイアラー393とを含む。
国際ブランド391は、例えば、銀行などのイシュアー392と、アクワイアラー393と、ブランド参加契約を行う。この契約により、イシュアー392やアクワイアラー393は、国際ブランド391のカードを発行することが出来る。
顧客101は、イシュアー392と会員規約を交わすことで、カード会員としてクレジットカードを保有する。
また、加盟店290もイシュアー392と加盟店契約を交わすことで、店舗にてクレジットカードでの支払いに対応することが出来る。
加盟店290が、イシュアー392と加盟店契約をした場合の決済は、以下のとおりである。顧客101は、加盟店290にて商品の購入をクレジットカードにて行う。顧客101が購入したことを、加盟店290がイシュアー392に通知すると、イシュアー392は、カード会員である顧客101に代行して代金の支払いを、加盟店290に対して行う。そして、顧客101は、一括や分割支払いなどの方法で、イシュアー392に対して代金の返済を行う。これによりクレジットカードを利用した商品の購入と代金の支払いが完了する。
加盟店290がアクワイアラー393との加盟店契約を行った場合も同様である。すなわち、加盟店290は、顧客101がクレジットカードにより購入を行ったことを、アクワイアラー393に通知する。これに応じ、アクワイアラー393が、カード会員である顧客101に代行して代金の支払いを加盟店290に対して行う。そして、顧客101は、一括や分割支払いなどの方法で、代金の返済を行う。この場合、顧客101は、カード会員契約をイシュアー392との間で行っているので、顧客101からの代金の返済はイシュアー392に対してなされる。イシュアー392は、アクワイアラー393に対して、その代金の支払いを行う。これにより、クレジットカードを利用した商品の購入と代金の支払いが完了する。
本実施形態では、上記決済システム300の機能は、国際ブランド391、イシュアー392、および、アクワイアラー393が、適宜分担して実現する。また、レジシステム200は、加盟店290が備える。
[ハードウェア構成]
次に、本実施形態のレジシステム200の、ハードウェア構成を説明する。図5は、本実施形態のレジシステム200のハードウェア構成を示す図である。
レジシステム200は、CPU260と、バス261と、フラッシュメモリ262と、SD-RAM263と、GPS264と、第一のディスプレイ265と、外部メモリインタフェース(IF)266と、ネットワークIF268と、レジ鍵269と、第二のディスプレイ271と、カメラ272と、カードリーダ274と、バーコードリーダ275と、NFCIF276と、近距離無線通信IF277と、無線LANIF278と、を備える。
CPU260からは、バス261が伸び、バス261に、CPU260により制御されたり、情報を取得したりするハードウェアが接続される。外部メモリIF266には、外部メモリ267が接続され、CPU260は、外部メモリIF266を介して、外部メモリ267にアクセスする。
上記各機能は、外部メモリ267、フラッシュメモリ262に格納されたプログラムを、CPU260が、SD-RAM263に展開して実行することにより、実現される。
第二のディスプレイ271は、顧客101向けのタッチパネル付ディスプレイである。第二のディスプレイ271は、顧客101側に面して設置され、商品購入の際の集計結果(合計金額、決算金額)を表示したり、選択可能な決済会社(決済システム300)を表示したりする。また、表示の中から、顧客101による選択を受け付ける。
カードリーダ274は、クレジットカードやDebitカードなどに添付される情報を読み取る。
カメラ272は、上記の生体情報取得装置230であり、顧客101の顔を撮影して、顔画像を取得する。
なお、カメラ272は、顧客の顔を撮影するために一般的なカメラ、即ち可視光帯域にてカラー画像を撮影するカメラであってもよい。カメラ272は、例えば、赤外光帯域を撮像するカメラや、赤外光を投射しつつ可視光帯域と赤外光帯域の両方を撮影して、被写体までの距離を画素単位で取得するTOF方式のカメラなど、色々な方式を用いてよい。
特に、赤外光帯域のカメラ場合は、顧客101とカメラとの位置関係や、撮影時のライティング条件などを同一にするために、決済システム300側に登録される照合用顔画像の撮影も、レジ処理部210近傍で行うことが望ましい。店舗にて撮影を行うことにより、例えば、一般のSNSに投稿した自撮り写真などを入手して、生体情報取得装置230に掲示することによる、成りすまし購入を防止できる。
また、被写体までの距離を画素単位で取得するTOF方式のカメラを用いる場合は、顔の凹凸形状を生体認証情報として利用できる。従って、例えば、顧客101の写真を用いた成りすましを防止出来る。
また、赤外光帯域のカメラを用いる場合は、顔の皮下毛細血管のパターンなど、店舗のカメラでしか撮影出来ない情報を用いる。このため、より再現の難しい情報を認証に用いることが出来、さらにセキュリティを向上させることができる。
さらに、カメラ272で取得する生体情報は、顔に限定されない。例えば、顧客の全身像、手足、胴体であってもよい。また、認証方式も、顔の構成パーツの大きさの比率などで判断する方式を用いてもよい。すなわち、カメラで撮影することで認識出来るあらゆる生体情報のいずれを用いてもよい。
なお、生体情報取得装置230を実現するハードウェアとして、カメラ272だけでなく、例えば、指紋センサ273等の、他の生体情報を取得する装置を備えていてもよい。その他、掌紋や虹彩等の生体情報を取得する装置を備えていてもよい。の場合は、指紋や掌紋のスキャナへの提示、虹彩認証の場合は測定機器への覗き込みなどの、顧客による能動的な認証操作が必要になる場合もある。
バーコードリーダ275は、上記のPOS端末220であり、商品221に添付されているバーコードを読み取り、商品221の価格の特定に必要なデータを取得する。
NFCIF276と近距離無線通信IF277と無線LANIF278は、上記の通信装置240である。NFCIF276は、スマートフォンなどの携帯端末250に搭載される電子マネーなどの非接触ICチップを利用したサービスに対応する。近距離無線通信IF277は、近距離無線通信のインタフェースであり、半径数m程度の範囲内の携帯端末250のIDを読み取り、双方向通信を行う。通信規格には、例えば、Bluetooth(登録商標)等を用いる。無線LANIF278は、近距離無線通信IF277と同様に、店内程度の広い範囲において携帯端末250等と無線通信を行う。
フラッシュメモリ262は、レジシステム200を動作させるプログラムや、常時保持すべき定数などを保存する不揮発性メモリである。
SD-RAM263は、レジシステム200の動作におけるプログラムのワークエリアとなる。
GPS264は、レジシステム200の、地球上の絶対位置を測定する。例えば、自動車などで移動する移動型店舗の場合に用いられる。
第一のディスプレイ265は、店員向けのタッチパネル付ディスプレイである。店員が商品代金の集計の際に目視で確認したり、バーコードのない商品の場合は、ディスプレイに商品リストを表示させて選択したりする際に用いられる。
外部メモリIF266は、着脱可能な外部メモリ267とのI/Fであり、レジシステム200の動作ログなどを外部に持ち出したり、レジシステム200のプログラムのアップデートのためのソフトウェアを入力したりするために利用する。
ネットワークIF268は、レジシステム200をネットワーク400に接続する。ネットワークIF268を介して、レジシステム200は、決済システム300に接続される。すなわち、ネットワークIF268は、送信部212を実現する。
レジ鍵269は、レジシステム200の起動スイッチの機能を有する。基本的に専用の鍵をレジ鍵269に挿入した場合にのみレジシステム200は動作する。鍵がない場合は、レジ処理部210は全く動作しないか、動作確認やログの読み出し、ソフトウェアにアップデートなどの、金銭に係らない部分だけを動作可能とするようなシステムであってもよい。
なお、決済システム300も、基本的にレジシステム200と同様のハードウェア構成を有する。すなわち、少なくとも、CPUと、メモリと、記憶装置と、通信インタフェースとを備える。そして、決済システム300の各機能は、予め記憶装置に保存されたプログラムを、CPUがメモリにロードして実行することにより実現される。また、口座DB310は、記憶装置等に記憶される。
[指定受付画面]
ここで、受付部211が、顧客101から、選択、指定を受け付ける場合に、第二のディスプレイ271に表示する指定受付画面510について説明する。図6(A)は、指定受付画面510の一例である。
まず、前選択の場合の、指定受付画面510を説明する。受付部211は、レジ担当者の指示に従って、予め保持するデータを用い、指定受付画面510の画面データを生成し、第二のディスプレイ271に表示する。画面データには、例えば、決済先の一覧をリスト表示する決済先リスト512と、決済金額513とが含まれる。
決済先リスト512は、契約決済システム300それぞれを特定可能な情報(識別情報)511を並べて表示するものである。識別情報511は、例えば、各決済システム300を保有する決済会社のロゴ等である。識別情報511は、予めフラッシュメモリ262または、外部メモリ267に保持する。
本実施形態では、デフォルトの決済先を予め設定しておいてもよい。デフォルトの決済先は、顧客101が決済システム300を選択しない場合に自動的に指定される決済システム300である。この場合、他の決済システム300の識別情報511と識別可能な態様で、デフォルトの決済先の識別情報511dを表示してもよい。図6(B)の例では、デフォルトの決済先の識別情報511dの表示サイズを、他の決済システム300の識別情報511の表示サイズよりも大きくする場合を示す。
なお、後選択の場合、指定受付画面510には、認証に成功した契約決済システム300の識別情報511のみが決済先リスト512として表示される。
顧客101は、第二のディスプレイ271上に表示される識別情報511を含むボタンをタッチすることで、所望の決済先を選択する。これにより、受付部211は、顧客101による決済先の選択を受け付ける。
[決済処理の流れ:前選択]
次に、生体情報認証決済システム100における、決済処理の流れを説明する。図7は、本実施形態の、前選択の決済処理の流れを説明するための図である。
顧客101の順番になると、レジ担当者は、レジ処理部210に対し、当該顧客の購入商品の入力を開始する指示を行う。開始の指示を受け付けると(ステップS1001)、レジ処理部210は、POS端末220から送信される商品コードの金額を取得し、終了の指示を受けるまで、加算していく。レジ担当者から終了の指示を受け付けると、レジ処理部210は、購入金額の集計を行う(ステップS1002)。
一方、開始の指示後、レジ処理部210は、生体情報取得装置230に、顧客101の顔画像を取得する指示を行う。指示を受け、生体情報取得装置230は、顧客101の顔画像を取得し(ステップS1003)、レジ処理部210に送信する。
次に、提示部213は、購入金額の合計金額を決済金額とし、決済先リスト512ともに、第二のディスプレイ271に指定受付画面510を表示する(ステップS1004)。
レジ担当者は、第二のディスプレイ271を顧客101に提示し、決済先の選択を促す。顧客101は、決済先リスト512として表示された識別情報511の中から決済先を選択する。
受付部211が、顧客101から、決済先の選択を受け付けると(ステップS1005)、送信部212は、選択された識別情報511に対応する決済システム300に、決済金額と顔画像と決済要求とを送信する(ステップS1006)。図7では、決済システムA301、B302、C303の中から、決済システムA301を有する決済先が選択されたものとする。
決済金額と顔画像との送信を受けた決済システムA301では、認証部330が、まず、送信された顔画像と口座DB310内の照合用顔画像とを照合し、認証を行う(ステップS1007)。認証不成功であれば、認証不成功を意味する応答を、送信元のレジシステム200に送信する(ステップS1008)。
一方、認証成功であれば、許可部322は、決済金額を用い、決済の可否を判断する(ステップS1009)。決済不可であれば、決済不可を意味する応答を、送信元のレジシステム200に送信する。
認証不成功または決済不可の返信を受けたレジシステム200では(ステップS1010)、ステップS1004へ戻り、再度、提示部213が指定受付画面510を表示し、選択を待つ。なお、このとき、表示する決済先リスト512から、決済が許可されなかった決済システムA301を除く。なお、決済不可の返信を受けた際、提示部213は、第二のディスプレイ271に不可であることを示すメッセージを表示してもよい。
一方、決済可であれば、決済部323は決済を行い(ステップS1011)、決済完了を意味する応答を、送信元のレジシステム200に送信する(ステップS1012)。
レジシステム200では、提示部213が、決済が完了したことを、第二のディスプレイ271に表示し(ステップS1013)、商品購入シーケンスを終了する。
また、全ての契約決済システム300から決済不可の通知を受けた場合、提示部213は、その旨、顧客101に通知し、本処理を終了する。
なお、顔画像の取得は、ステップS1001の開始指示から、ステップS1006の送信までの間であれば、どのタイミングであってもよい。
また、デフォルトの決済先が設定されている場合、ステップS1004において、デフォルトの決済先を明示して決済先リスト512を表示する。そして、受付部211は、所定期間、顧客101から選択の指示を受け付けない場合、デフォルトの決済先が選択されたものと判別するよう構成してもよい。
[決済処理の流れ:後選択]
次に、後選択の場合の決済処理の流れを、図8を用いて説明する。
レジ担当者は、レジ処理部210に対し、当該顧客の購入商品の入力を開始する指示を行う。開始の指示を受け付けると(ステップS1101)、レジ処理部210は、POS端末220から送信される商品コードの金額を取得し、終了の指示を受けるまで、加算していく。レジ担当者から終了の指示を受け付けると、レジ処理部210は、購入金額の集計を行う(ステップS1102)。
一方、開始の指示後、レジ処理部210は、生体情報取得装置230に、顧客101の顔画像を取得する指示を行う。指示を受け、生体情報取得装置230は、顧客101の顔画像を取得し(ステップS1103)、レジ処理部210に送信する。
集計を終えると、送信部212は、取得した顔画像と決済金額とを、契約決済システム300全てに送信する(ステップS1104)。
顔画像を受信した各決済システム300では、認証部330が認証を行う(ステップS1105)。そして、認証が不成功な場合、不成功であることを、送信元のレジシステム200に返信する(ステップS1106)。なお、この場合、何も返信しなくてもよい。
認証が成功した場合、許可部322が、決済の可否を判定する(ステップS1107)。そして、不可と判定された場合は、不可であることを、送信元のレジシステム200に送信する。なお、この場合も、何も返信しなくてもよい。
一方、決済可と判別された場合は、決済システム300は、決済可能であることを示す情報を、送信元のレジシステム200に送信する(ステップS1108)。
また、決済可と判別された場合、各決済システム300では、送信元のレジシステム200を特定する情報(店舗システムID)と、決済可と判断した口座ID313と、決済金額と、を対応づけて保持しておく。店舗システムIDは、例えば、レジシステム200から送信されるデータのヘッダ等から取得する。
決済の許可を受け取ったレジシステム200では、提示部213が、決済金額とともに、決済を許可した決済システム300を決済先リスト512として第二のディスプレイ271に指定受付画面510を提示する(ステップS1109)。
レジ担当者は、第二のディスプレイ271を顧客101に提示し、決済先の選択を促す。顧客101は、決済先リストの中から決済先を選択する。図8では、決済システムA301を有する決済先が選択されたものとする。
受付部211が、顧客101から、決済先の選択を受け付けると(ステップS1110)、送信部212は、対応する決済システムA301に、決済要求を送信する(ステップS1111)。
決済要求を受け取った決済システムA301では、決済部323が決済を行い(ステップS1112)、決済が完了したことを、送信元のレジシステム200に送信する(ステップS1113)。決済は、送信元のレジシステム200の店舗システムIDに対応づけられた口座ID313を用いて行う。
レジシステム200では、レジ処理部210が、決済が完了したことを、第二のディスプレイ271に表示し(ステップS1114)、商品購入シーケンスを終了する。
なお、ステップS1107で、決済を許可する決済システム300が1つの場合は、提示部213は、当該決済システム300を特定する情報のみを表示し、選択を受けずとも、当該決済システム300に決済要求を送信するよう構成してもよい。あるいは、当該決済システム300で決済を行うか否かの指示を受け付けるよう構成してもよい。
また、ステップS1107で、決済を許可する決済システム300が0の場合(ステップS1115)、提示部213は、その旨、顧客101に提示し、処理を終了する。
なお、前選択、後選択を問わず、デフォルトの決済先が設定されている場合、まず、当該決済先の決済システム300に生体情報、決済金額、決済要求を送信し、不可の場合のみ、決済先の選択等の処理を行うよう構成してもよい。
[生体情報取得処理]
次に、生体情報取得装置230における、生体情報(顔画像)取得処理の詳細を説明する。
本実施形態では、生体情報取得装置230は、認証可能な顔画像を取得できるまで、予め定めた最大回数、試行を繰り返す。すなわち、生体情報取得装置230は、取得した顔画像が、認証可能であるか否かの判断を行いながら、撮影を繰り返す。認証可能か否かは、例えば、認証のための特徴が抽出できるか否かにより判断する。例えば、取得した生体情報(顔画像)が、光量不足だったり、影が出来ていたり、一部が隠れていたり、等の場合、特徴が抽出できないため、認証不可と判断する。
認証不可と判断された場合、生体情報取得装置230は、撮影条件を変更し、再試行する。ここでは、例えば、撮影アングルを変更する、光量を変更する、等である。なお、予め定めた最大回数、試行を繰り返しても、認証可能な顔画像が取得できない場合は、取得失敗として、顔画像の取得はあきらめる。この場合、顧客101に通知し、認証に、他の手法、例えば、クレジットカードのID等、を用いる。
図9は、本実施形態の生体情報取得装置230における生体情報取得処理を示すフローチャートである。
生体情報取得装置230は、顔画像を取得する(ステップS1301)。そして、取得した顔画像が、認証可能であるかを、上記手法を用いて判断する(ステップS1302)。
次に、認証可能と判断された場合は、取得した顔画像を、予め定めた領域に登録し(ステップS1303)、処理を終了する。ここでは、レジシステム200では、決済システム300へ認証のために送信するため、例えば、SD-RAM263等に保持する。
一方、認証不可と判断した場合、生体情報取得装置230は、所定回数以上、撮影を繰り返したか否かを判断する(ステップS1304)。所定回数未満である場合、生体情報取得装置230は、撮影条件を変更し(ステップS1305)、ステップS1301へ移行する。
ステップS1304で、所定回数に達した場合、生体情報取得装置230は、その旨を通知し(ステップS1306)、生体情報取得処理を終了する。
なお、顔画像を取得できずに、生体情報取得処理を終えた場合、レジシステム200は、認証情報として、顧客101に、顔画像以外の情報の入力を促し、受け付ける。そして、送信部212は、顔画像の代わりに、受け付けた認証情報を、決済システム300に送信する。
なお、ここでは、レジシステム200の生体情報取得装置230の処理として説明した。しかし、決済システム300に登録する顔画像を取得する場合も同様である。
[認証処理]
次に、決済システム300の、認証部330による認証処理の流れを説明する。図10は、認証処理の処理フローである。
認証部330は、口座DB310にアクセスし、予め定めた順に、各レコードを読み出す(ステップS1401)。
読み出したレコードの生体情報312(照合用顔画像)と、受信した顔画像とを照合する(ステップS1402)。合致した場合(ステップS1403;Yes)、認証成功と判断し、認証成功を意味する情報と当該レコードの口座ID313とを出力し(ステップS1404)、処理を終了する。
一方、ステップS1403で、合致しない場合、全レコードの照合を終えたかを判別する(ステップS1405)。終えた場合は、認証不成功を意味する情報を出力し(ステップS1406)、処理を終了する。
ステップS1405で全レコードの照合を終えていない場合は、1401へ戻り、次のレコードを読み出し、処理を継続する。
なお、認証部330による照合は、送信された顔画像と、口座DB310に登録されている生体情報312との、画像データ同士の比較に限定されない。例えば、所定のアルゴリズムに従って、送信された顔画像から特徴情報を抽出し、生体情報312から抽出した特徴情報と比較してもよい。
また、照合の際のレコードの、口座DB310からの読み出し順序も、例えば、口座ID313順に読み出してもよい。前記特徴により口座DB310内で順序をつけて並べることが出来る場合、二分探索(バイナリサーチ)を行ってもよい。例えば、まず、口座DB310の先頭および最後のレコードの生体情報312との比較を行い、次に、全口座DB310の中央付近のレコードの生体情報312との比較を行う。送信された顔画像の特徴の順位が中央付近のレコードよりも先頭のレコードの順位に近い場合、先頭と中央付近のレコードの、さらに中央付近のレコードの生体情報312との比較を行う。バイナリサーチを用いることにより、先頭から順に比較するのに比べて高速で一致検索を行うことが出来る。
以上説明したように、本実施形態の生体情報認証決済システム100は、顧客の生体情報を取得する生体情報取得装置230と、決済先の決済システム300の指定を受け付ける受付部211と、決済システム300に前記生体情報と決済金額とを送信する送信部212と、送信された前記生体情報を用いて認証処理を行う認証部330と、前記認証結果が認証成功であり、かつ、決済先の指定を受けた場合、前記決済金額の決済を行う決済部323と、を備える。
現在は、各顧客が複数のクレジットカードを保有し、店舗の種類や購入品の種類などに応じた、それぞれの状況に応じて使い分けることが当然のように行われている。また、ネットショッピングが一般化されてきた現在、店舗にてもカード発行会社が発行しているクレジットカードの提示やPIN(Personal Identification Number:暗証番号)の入力など、現金を利用しない代わりに、同様な手続きをすることが常に求められている。
本実施形態では、クレジットカードIDに相当する代替情報として、顧客101の生体情報を利用する。クレジットカード会社は、店舗から送信される顧客101の生体情報との照合を行うことで、クレジットカードIDを抽出し、それを用いて決済を行う。
また、店舗にて、利用者が有する複数のクレジットカードの中から決済に利用するクレジットカードを選択可能としている。
本実施形態によれば、決済において、顧客101の認証を顔画像という顧客101の生体情報を用いて行う。このため、顧客101は、商品を持ってレジに並ぶだけで、クレジットカードや携帯情報端末を提示することなく、商品の決済を行うことが出来る。生体認証を用いる決済において、生体情報のみで、決済を行うことができるため、ユーザである顧客101にとって、利便性が高い。
また、決済先の決済システム300の指定を受け付ける受付部211を備えるため、顧客101は、複数のカードを所持している場合であっても、決済において、所望のカードを選択することができる。従って、さらに高い利便性を提供できる。
店舗が独自もしくは推奨のデフォルト決済先を有している場合は、その識別情報511をタッチするか、何もタッチせずにタイムアウトすると、自動的にデフォルト決済先にて生体情報の検索認証を行い、決済を実行することが出来る。
また、後選択の場合は、顧客が利用していないクレジットカード会社をメニューに出さないので、顧客は決済先を間違えることなく、確実に利用可能な決済先を選択することが出来る。
また、本実施形態によれば、指定したクレジットカードの、契約時に登録した生体情報との一致認証を各々のクレジット会社で行うので、特定の店舗だけではなく、当該システムを導入した全ての店舗で、生体認証に対応したクレジットカード全てを利用することが出来る。
<変形例>
なお、本実施形態では、生体情報取得装置230が、顧客101の顔画像を、例えば、正面等、1方向から取得する場合を例にあげて説明したが、これに限定されない。例えば、複数の方向から取得するよう構成してもよい。
この場合の、生体情報取得装置230の例を図11(A)に示す。ここでは、生体情報取得装置230としてのカメラ231を、例えば、被写体である顧客101の正面、左右、後方、正面斜め右側および正面斜め左側に、6つ備えた場合を例示する。
図11(B)および図11(C)に示すように、異なる方向から顔画像234を取得し、それらを、全て決済システム300に送信する。
決済システム300では、送信された全顔画像234について、各レコードの生体情報312(照合用顔画像)と照合する。これにより、認証精度が高くなる。
また、この場合、決済システム300にも、複数の方向から取得した顧客101の顔画像を照合用顔画像として登録しておいてもよい。
例えば、顧客101は、店舗のレジ処理部210の前で、必ずしも、生体情報取得装置230に対し、正対するとは限らない。本構成によれば、このような場合でも、認証される確率が高まる。
<<第二の実施形態>>
次に、本発明の第二の実施形態を説明する。第一の実施形態では、1つの生体情報のみを取得し、認証を行っている。しかしながら、本実施形態では、金額に応じて、複数の認証手段を用いる。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
本実施形態の生体情報認証決済システム100の構成は、基本的に第一の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、金額に応じて、複数の認証手段を用いるため、当該処理に係る構成が異なる。
具体的には、レジシステム200は、図12に示すように、複数の認証情報取得手段を備える。また、レジ処理部210は、第一の実施形態の構成に加え、金額判別部215を備える。
ここでは、複数の認証情報取得手段として、例えば、図12に示すように、顔画像以外の第二の生体情報を取得する第二の生体情報取得装置232と、クレジットカードのカード番号(カードID)を読み取るID読取装置233とをさらに備える場合を例にあげて説明する。
なお、認証情報取得手段は、これらに限定されない。なお、カードIDは、NFC装置242を用いて取得してもよい。この場合、ID読取装置233は備えなくてもよい。
また、決済システム300の口座DB310には、生体情報312として、レジシステム200から送信される可能性のある生体情報が全て登録される。すなわち、照合用顔画像351と第二の生体情報352とカードID353とが登録される。なお、カードID353は、口座ID313の一部または全部であってもよい。
本実施形態では、購入金額(決済金額)が高額になるにつれ、複数の認証手段を用いる。具体的には、決済金額が、第一の閾値の金額A円未満であれば、顔画像のみの認証として、A円以上第二の閾値の金額B(B>A)円未満であれば、顔画像と第二の生体情報とを、B円以上であれば、さらにカードIDを用いた認証を行う。なお、A,Bは、0以上の整数である。
この場合の、レジシステム200の処理の流れを、図13を用いて説明する。基本的に図7で説明した前選択の決済処理におけるレジシステム200の処理の流れと同様である。同じ処理には同じ符号を付す。
顧客101の順番になると、レジ担当者は、レジ処理部210に対し、当該顧客の購入商品の入力を開始する指示を行う。開始の指示を受け付けると(ステップS1001)、レジ処理部210は、POS端末220から送信される商品コードの金額を取得し、終了の指示を受けるまで、加算していく。レジ担当者から終了の指示を受け付けると、レジ処理部210は、購入金額の集計を行う(ステップS1002)。集計後の決済金額をSumとする。
開始の指示後、レジ処理部210は、生体情報取得装置230に、顧客101の顔画像を取得する指示を行う。指示を受け、生体情報取得装置230は、顧客101の顔画像を取得し(ステップS1003)、レジ処理部210に送信する。
金額判別部215は、決済金額がA円未満か否かを判別する(ステップS2101)。A円未満であれば、そのまま、ステップS1004へ進む。そして、受付部211は、決済先リスト512と決済金額513とを含む指定受付画面510を表示し、顧客101からの選択を受け付ける。その後の処理は、第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
一方、A円以上の場合は(S2101;No)、レジ処理部210は、第二の生体情報取得装置232に、第二の生体情報を取得させる(ステップS2102)。例えば、第二の生体情報取得装置232が、指紋スキャナの場合、レジ処理部210は、顧客101の指紋情報を取得するよう促すメッセージを第一のディスプレイ265に表示する。これを受け、レジの担当者は、顧客101に指紋スキャナを示し、指紋情報の取得を進める。
その後、金額判別部215は、B円未満か否かを判別する(ステップS2103)。B円未満の場合、ステップS1004へ進む。ただし、選択された決済システム300には、顔画像と第二の生体情報(指紋)とを認証情報として、決済金額と決済要求とともに送信する。
B円以上の場合は、レジ処理部210は、さらに、カードIDを取得する(ステップS2104)。このため、レジ処理部210は、例えば、ID読取装置233のランプを点滅させるなど、カードIDの取得を促す。これを受け、レジ担当者は顧客101にカードIDを読み込ませるよう依頼する。そして、カードIDを取得すると、ステップS1004へ進む。ただし、選択された決済システム300には、顔画像と第二の生体情報とカードIDとを認証情報として、決済金額と決済要求とともに送信する。
なお、決済システム300では、送信された認証情報を用いて認証を行う。すなわち、複数の認証情報が送信された場合は、送信された認証情報全てが認証成功の場合のみ、認証成功とする。
後選択の場合の処理の流れを、図14に示す。この場合も、基本的に図8で説明した処理の流れと同様である。しかし、購入金額集計後、決済金額が確定すると、決済金額に応じて、取得する認証情報を追加する。
すなわち、A円未満の場合、顔画像のみを認証情報として取得する。また、A円以上B円未満の場合、顔画像と第二の生体情報とを認証情報として取得する。そして、B円以上の場合は、顔画像と第二の生体情報とカードIDとを認証情報として取得する。そして、取得した認証情報を全て各契約決済システム300に送信し、決済許可を依頼する。
決済許可を受信した後の処理は、図8と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態では、決済金額によって、用いる認証情報の数を変える。すなわち、決済金額が増加する毎に、用いる認証情報の種類を増やす。
このように、本実施形態によれば、第一の実施形態と同様、顧客にとって利便性の高いシステムを提供できる。さらに、本実施形態では、購入金額が高額になるにつれ、認証情報の数を増加させる。このため、購入金額が高額になるにつれ、より高いセキュリティを確保できる。
なお、上記実施形態では、購入金額が高額になるにつれ、顔画像、第二の生体情報、カードIDの順に認証情報を追加しているが、認証情報の追加順は、これに限定されない。また、生体情報として例示した顔画像や指紋に限定されない。他の生体情報を用いてもよい。
また、上述の処理フローのように、決済金額に応じて、認証情報を追加していく手法に限定されない。例えば、決済金額の範囲毎に、取得する認証情報を設定しておき、決済金額がどの範囲に属するかを判別し、判別結果に応じて設定された数の認証情報を取得するように構成してもよい。
<<第三の実施形態>>
次に、本発明の第三の実施形態を説明する。本実施形態では、決済金額の多寡に応じて取得する認証情報の数を変えるのではなく、決済金額によらず、生体情報(顔画像)とカードIDとを取得する。ただし、カードIDは、レジ処理部210近傍のカード保持者全員の情報を取得する。そして、カードIDは、認証に用いるのではなく、顔画像等の送信先の決済システム300の数を絞り込むために用いる。
なお、本実施形態では、カードIDは、顧客101がポケットやバッグの中に携行するクレジットカードやID情報を有する携帯端末250に登録されているものとする。
本実施形態の生体情報認証決済システム100は、基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する。ただし、上述のように、決済システム300に送信する情報が異なる。これにより、レジシステム200の構成および処理が異なる。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
図15は、本実施形態のレジシステム200の処理の概要を説明するための図である。
顧客101の有する携帯端末250を利用する状況を、店舗のレイアウト図面で示す。ここでは、レジシステム200の構成要素のうち、レジ処理部210と近距離無線通信装置243とを示す。
近距離無線通信装置243は、近距離無線通信により、通信距離244の範囲内にある携帯端末250が保有するクレジットカード情報を取得する。なお、通信距離244は、近距離無線通信装置243の仕様で定まる。あるいは、予め設定してもよい。例えば、数m程度である。以下、通信距離244の範囲内の携帯端末250を、近傍端末250nと呼ぶ。
店舗内には、近距離本実施形態では、近距離無線通信装置243は、近傍端末250nに予め登録される、当該近傍端末250nの保有者のクレジットカードのカードID内の必要な情報を取得する。カードIDは、携帯端末250の、例えば、メモリ、記憶装置等に予め登録される。
カードID520は、図16(A)に示すように、カード会社、すなわち、決済システム300を特定する会社識別情報である会社識別番号521と、顧客101固有の情報である顧客識別番号522と、を備える。本実施形態では、会社識別番号521のみを取得する。
例えば、カードID520として、16桁の十進数で示す番号が登録される。このうち先頭の6桁がクレジットカードの発行会社を示す会社識別番号521である。規格定義の言葉では、先頭の6桁を、銀行識別番号(Bank Identification Number、略称:BIN)ないしは発行者識別番号(Issuer Identification Number、略称:IIN)と呼ぶ。この先頭6桁でカード発行会社(イシュアー)が判る。
そして、先頭6桁から最終桁の一つ手前の桁までの数値が、顧客識別番号522である。具体的には、これらの数値は、顧客別の口座ID313に相当する口座番号を表す。また、最後の1桁はカードID520番号全体の数値のチェックサムに相当する値で、カードID520番号全体が正当なものであるかを判定するための値である。
本実施形態の近距離無線通信装置243は、近傍端末250nが保有するカードID520のうち、先頭の6桁を読み取る。
本実施形態では、レジ処理部210は、図16(B)に示す、会社識別番号521と、各契約決済システム300とを対応づける識別番号データベース(DB)217を保持する。そして、受付部211および送信部212は、必要に応じて識別番号DB217を参照し、読み取った会社識別番号521で特定される決済システム300を特定する。なお、識別番号DB217は、例えば、図16(B)に示すように、会社識別番号521に対応づけて、決済システム300を特定する決済システムID524が登録される。
例えば、前選択の場合、受付部211は、近距離無線通信装置243が読み取った会社識別番号521で特定される決済システム300のみ、決済先リストとして表示する。また、後選択の場合、送信部212は、近距離無線通信装置243が読み取った会社識別番号521で特定される決済システム300へのみ、顔画像を送信する。
本実施形態のレジシステム200の処理の流れを、図17および図18を用いて説明する。図17は、前選択の場合の処理の流れである。前選択の場合の処理は、基本的に図7で説明した処理の、レジシステム200における処理の流れと同様である。
顧客101の順番になると、レジ担当者は、レジ処理部210に対し、当該顧客の購入商品の入力を開始する指示を行う。開始の指示を受け付けると(ステップS1001)、レジ処理部210は、POS端末220から送信される商品コードの金額を取得し、終了の指示を受けるまで、加算していく。レジ担当者から終了の指示を受け付けると、レジ処理部210は、購入金額の集計を行う(ステップS1002)。
開始の指示後、レジ処理部210は、生体情報取得装置230に、顧客101の顔画像を取得する指示を行う。指示を受け、生体情報取得装置230は、顧客101の顔画像を取得し(ステップS1003)、レジ処理部210に送信する。
また、開始の指示後、レジ処理部210は、近距離無線通信装置243に、近傍端末250nの会社識別番号521の取得を指示する。指示を受け、近距離無線通信装置243は、近傍端末250nと近距離無線通信を行い、会社識別番号521を取得し(ステップS3101)、レジ処理部210に送信する。
受付部211は、識別番号DB217を参照し、取得した会社識別番号521それぞれに対応づけられた決済システム300を特定する(ステップS3102)。そして、特定した決済システム300を用いて決済先リスト512を作成し、作成した決済先リスト512と決済金額とを含む指定受付画面510を表示し、顧客からの選択を受け付ける(ステップS3103)。そして、選択された決済システム300に、生体情報と決済金額と決済要求とを送信する。以降の処理は、第一の実施形態と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
後選択の場合の処理の流れを、図18に示す。この場合も、基本的に図8で説明した処理の流れと同様である。
顧客101の順番になると、レジ担当者は、レジ処理部210に対し、当該顧客の購入商品の入力を開始する指示を行う。レジ処理部210は、開始の指示を受け付けると(ステップS1101)、POS端末220から送信される商品コードの金額を取得し、終了の指示を受けるまで、加算していく。レジ担当者から終了の指示を受け付けると、レジ処理部210は、購入金額の集計を行い(ステップS1102)、決済金額を得る。
また、レジ処理部210は、開始の指示を受け付けると、生体情報取得装置230に、顧客101の顔画像を取得する指示を行う。指示を受け、生体情報取得装置230は、顧客101の顔画像を取得し(ステップS1103)、レジ処理部210に送信する。
さらに、開始の指示後、レジ処理部210は、近距離無線通信装置243に、近傍端末250nの会社識別番号521の取得を指示する。指示を受け、近距離無線通信装置243は、近傍端末250nと近距離無線通信を行い、会社識別番号521を取得し(ステップS3201)、レジ処理部210に送信する。
集計を終え、顔画像と近傍端末250nの会社識別番号521を取得すると、送信部212は、識別番号DB217を参照し、取得した会社識別番号521それぞれに対応づけられた決済システム300を特定する(ステップS3202)。そして、特定した決済システム300全てに、決済金額と顔画像とを送信する(ステップS3203)。以降の処理は、第一の実施形態と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
なお、上述のように、カードID520は、上位桁から順に、顧客101のクレジットカードの情報の特定が詳細に行われる。そこで、本実施形態では、会社識別番号521のみ読み出す仕様とするために、カードID520のうち、上位6桁のみを読み取ることができるよう、近距離無線通信装置243の被接触通信仕様を設定する。さらに、読取時に暗号鍵による暗号化を行ってもよい。これにより、セキュリティを確保し、無線通信によるカード情報の不法な読み取りを防ぐ。
以上説明したように、本実施形態では、近距離無線通信装置243にて、レジ処理部210近傍の顧客101のカードID情報を自動的に読み取る。そして、それを用いて、生体情報等の送信先を絞りこむ。
近距離無線通信装置243は、近傍端末250nとの距離を判別することは困難なため、レジ処理部210の、顧客101の携帯端末250を含む、全ての近傍端末250nの会社識別番号521を読み取る。従って、例えば、5台の近傍端末250nの保有者が、例えば、3つの決済会社のクレジットカードを保有している場合、3社×5台で最大15社の会社識別番号521が読み取られる。このように、顔画像の検索を行う決済システム300の数を、多数の中から15に特定することが出来る。このため、生体情報の送信先が絞られ、それにより、顔画像検索の効率化を図ることが出来る。実際には、重複する決済会社があり得るため、さらに限定できる。
このように、本実施形態によれば、第一の実施形態と同様に、ユーザにとって利便性の高い決済システムを提供できる。さらに、生体情報の送信先が限定されるため、処理が高速化するとともに、確実性が高まる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、近距離無線通信装置243により、カードID520の会社識別番号521のみ読み出すよう構成しているが、これに限定されない。例えば、さらに多くの桁を読み取るよう構成してもよい。例えば、顧客識別番号522のうち、一部、あるいは、全部を読み出すよう構成してもよい。この場合、顧客識別番号522は、送信先の決済システム300の数を絞り込むのではなく、決済システム300において、検索範囲を絞り込むために用いる。
読み出した顧客識別番号522は、決済金額、顔画像とともに、決済システム300に送信される。送信される顧客識別番号522は、決済システム300の口座DB310の、各レコードの口座ID313の一部を構成する。
決済システム300では、認証部330が、口座DB310を参照して認証を行う場合、送信された顧客識別番号522の一部または全部により、検索レコードを絞りこみ、絞りこんだレコード内で認証を行う。これにより、決済システム300における処理も高速化でき、かつ、確実性が高まる。
ただし、顧客識別番号522は、上述のように、口座ID313の一部を構成する情報である。このため、その情報の通信においては、高いセキュリティが要求される。この場合、例えば、レジ処理部210は、レジ鍵269を挿入しない限り、近距離無線通信装置243が、カードID520の読み取りが出来ないように構成してもよい。また、無線通信内容を暗号化するよう構成してもよい。暗号化鍵は、レジ鍵269が電子情報として保有するよう構成してもよい。この暗号化鍵は、レジシステム200と各々の決済システム300との間で設定した暗号鍵であって、第三者では購入は勿論、複製などの不法な入手をすることが出来ないように提供する暗号情報である。
なお、近距離無線通信装置243では、カードID520の一部の数値だけを読み出す仕様とし、カードIDの全桁を読み出せないよう設定することにより、クレジットカードID漏洩などのセキュリティ事故を防止することが出来る。
さらに、近距離無線通信装置243で読み取るカードID520の桁数を選択可能なように構成してもよい。例えば、読み出す桁数により、以下の3つの読み出しモードを設定し、この中から選択可能なように構成する。
A)会社識別番号521のみ
B)会社識別番号521と、顧客識別番号522の一部(例えば全9桁中4桁など)
C)全てのカードID520
この場合、3種類の読み出しモードを、それぞれセキュリティレベルを変更して読み出せるように構成する。読み出しモードは、予めレジシステム200において設定されるものとする。
A)の場合、読み出した情報は、上述のように決済システム300を選択する際に用いられる。一方、B)またはC)の場合、決済システム300側で検索する際の検索範囲の限定に用いられる。
従って、A)、B)、C)の順に、セキュリティレベルは上がるものの、認証の確実性と検索速度の上昇というメリットがある。これにより、レジに並んだ顧客101以外の顧客の携帯端末250からのカードID520の読み出しにおける情報漏えいの安全性を確保できる。すなわち、このカードID520の読み取りにおけるセキュリティレベルを、レジ側が顧客との取引状態に応じて変更することで、セキュリティを確保しつつ利便性を上げる色々な動作シーケンスを実現することが出来るようになる。
なお、携帯端末250において、例えば、レジシステム200などの外部からの要求によらず、読み出し範囲を限定するよう構成してもよい。例えば、上記C)のモードで、カードID520全桁の読み出し要求を受信した場合でも、携帯端末250からは会社識別番号521のみ、あるいは、会社識別番号521と顧客識別番号522の一部のみしか読み出しを許可しないよう構成してもよい。これは、携帯端末250側を、近距離無線通信によるクレジットカードIDの要求に対して、所定の桁数だけを返信する仕様にすることで実現出来る。
また、対象は携帯端末250でなくてもよい。例えば、クレジットカードが、ある程度近距離の範囲で無線給電を受けることにより通信が可能になるようなカードである場合、当該クレジットカードに同様な機能を設け、所定の桁数のカードID520の読み出しを実現してもよい。
<変形例>
なお、上記実施形態では、近距離無線通信装置243は、通信距離244内の全ての近傍端末250nの情報を読み取る。しかし、通信距離244を小さく設定し、レジ処理部210の決済を行う顧客101の携帯端末250の情報のみを読み取るよう構成してもよい。
このように構成することにより、前選択の場合は、提示する決済先リストをより絞り込むことができる。また、後選択の場合は、送信する決済システム300の数を低減できる。
さらに、顧客101の携帯端末250内に、複数のカードID520が保存されている場合、図16(A)に示すように、付帯情報523を保存しておいてもよい。付帯情報523は、例えば、予め顧客101が普段利用するときに優先使用するカードを特定する情報や、店舗毎に優先使用のカードを設定した情報を含む。例えば、この付帯情報523は、ユーザが設定するユーザ設定情報である。近距離無線通信装置243は、カードID520を読み出す際、付帯情報523も読み出す。
優先順位が登録されている場合、前選択、後選択等における選択処理は不要である。すなわち、レジ処理部210は、近距離無線通信装置243が読み取った複数のカードID520の会社識別番号521と優先順位とを受け取る。そして、複数の会社識別番号521の中から、付帯情報523の優先順位が最も高い会社識別番号521に対応する決済システム300に決済金額と顔画像とを決済要求とともに送信する。
このとき、当該決済システム300から、決済不可の情報を受け取った場合、次に優先順位の高い決済システム300に決済金額等を送信する。この処理を、決済可、あるいは、決済終了の通知を受け取るまで、優先順位の高い会社識別番号521から順に繰り返す。
なお、付帯情報523として登録される優先順位は、決済金額に応じて複数設定されていてもよい。さらに、付帯情報は優先順位そのものでなくてもよい。例えば、各々のカード毎に設定されたポイント付与率、各カードの使用頻度や使用残限度額等の情報を用いて、最適な決済先を選択するアルゴリズムであってもよい。
この場合、レジ処理部210は、近距離無線通信装置243が、付帯情報523として読み出したアルゴリズムに従って、読み出した複数の会社識別番号521に対応する複数の決済システム300の中から、その時点の決済に最適な決済システム300を算出する。
また、付帯情報523は、各店舗や店舗グループ単位等で、予めプリセットした決済先(デフォルト決済先)であってもよい。
これにより、携帯端末250から送信されたカードID520で指定された決済システム300内に限定して生体認証検索を行うことが出来、より効率的な生体認証を実行出来る。
なお、付帯情報523の保存先は、必ずしも携帯端末250あるいはクレジットカード内でなくてもよい。例えば、各店舗のレジ処理部210が顧客101毎に管理して保有してもよい。
また、付帯情報523は、クラウド上のデータベースに保存してもよい。クラウド上に保存することにより、顧客101がどの店舗で買い物をしても、この優先順位情報を参照した決済を行うことが出来る。このクラウド上のデータベースは、例えば、レジシステム200および決済システム300とは独立したサービスシステムであって、顧客毎の優先順位を管理・提供する専用のサービスシステムが管理してもよい。
<<第四の実施形態>>
次に、本発明の第四の実施形態を説明する。本実施形態では、第二の実施形態同様、購入金額が高くなればなるほど、認証情報数を増やす。ただし、本実施形態では、レジシステム200が、通信距離が異なる2つの通信装置を備え、金額に応じて、自動読み取り、顧客101の能動的な操作による読み取りなど、異なる読み取り態様で認証情報を取得する。
本実施形態の生体情報認証決済システム100は、第一の実施形態の構成と基本的に同様である。本実施形態では、NFC装置242は、通信距離が、非接触ではあるが、端末を触れさせる程度の距離(例えば、0.01m以下)の通信装置240とする。また、近距離無線通信装置243は、通信距離が数m~数10m程度の通信装置240とする。ただし、本実施形態では、その近距離無線通信装置243の通信距離は、レジ処理部210のごく近傍にいる決済を行う顧客101の携帯端末250の情報のみ取得できるよう設定される。
図19は、本実施形態のレジ処理部210による認証情報取得処理を説明するための図である。なお、本図において、101は顧客、102はレジ担当者である。
本実施形態のレジ処理部210は、購入金額がC円未満の場合、顔画像のみ取得し、所定の決済システム300に送信する。そして、購入金額がC円以上D円未満(C<D)の場合、近距離無線通信装置243が取得した会社識別番号521を受け取り、対応する決済システム300に送信する。さらに、購入金額がD円以上である場合、レジシステム200は、顧客101にNFC装置242へのタッチを促す。そして、レジ処理部210は、NFC装置242を介して顧客識別番号522を取得し、決済システム300に送信する。
本実施形態では、上述のように構成することにより、決済金額が少し高額、例えば、C円以上D円未満の場合、顧客101が携行している携帯端末250から近距離無線通信装置243が会社識別番号521を読み出す。このとき、顧客101は、ポケットやバッグから携帯端末250を取り出す必要はない。決済金額がさらに高額、例えば、D円以上の場合、顧客101は携帯端末250を取り出し、NFC装置242にタッチする。これにより、NFC装置242が、顧客識別番号522を読み出す。なお、C、Dは、0以上の整数である。
なお、上記例では近距離無線通信装置243は、会社識別番号521を、NFC装置242が顧客識別番号522を読み取るよう構成しているが、この形態に限定されない。各々の通信距離により、カードID520の最初の4桁の読み取りか、全桁を読み取るかの切り分けを行ってもよい。通信装置240で、携帯端末250までの距離が測定できる場合は、同一の通信装置240で距離に応じてカードID520の一部の数値か全桁かを切り替えて読み取るようにしてもよい。すなわち、距離が所定距離以上の場合、予め定めた一部の桁の数字(会社識別番号521)を、距離が所定距離未満の場合、全桁を、読み取るよう構成してもよい。
また、携帯端末250やクレジットカード側において、通信装置240との通信において、通信の種類や通信距離に応じて、カードID520のうち、送信可能な桁数を定めておくよう構成してもよい。
具体的には、通信方法や通信距離に応じて、携帯端末250に記録しているカードID520の情報の読み出し桁数を制限する。例えば、接触方式や至近距離無線通信ではカードID520の全桁数値の読み取りを可能とし、中距離では会社識別番号521に相当する先頭6桁の数値を読み出せる仕様にする。
このように構成することにより、セキュリティを確保することが出来、無線通信によるカード番号の不法な読み取りを防ぐことができる。また、生体認証を行う範囲を限定することができるため、生体認証処理の回数を減らすことができる。従って、必要なセキュリティを確保しつつ、より効率的な顔認証を行うことができる。
なお、店舗での状況に応じて、セキュリティと検索効率との兼ね合いを考慮し、動的にカードID520の読み出し桁数を変化させるよう構成してもよい。また、レジ処理部210が、決済金額に応じて、カードID520の読み出し桁数を変更するよう構成してもよい。例えば、高額な商品購入の場合は、顧客101に、能動的にNFC装置242に携帯端末250を接触させるよう促すことで、NFC装置242にカードID全桁を読み取らせる。これにより、より確実な本人認証を行うことが出来る。このため、特に高額商品購入の場合のセキュリティ事故を防止できる。
<<第五の実施形態>>
次に、本発明の第五の実施形態を説明する。本実施形態では、レジシステム200から生体情報と決済金額とを決済システム300に送信する際、さらに、店舗の位置情報を送信する。決済システム300側では、認証処理時に、店舗の位置情報を用いて検索を効率化する。すなわち、本実施形態では、顧客101は、店舗の近隣に住んでいる確率が高いことを利用し、検索順を決定する。
すなわち、本実施形態では、顧客101の基本的な行動範囲に応じて、決済システム300における顧客の認証処理を最適化する。これにより、顔認証検索を効率よく行う。
本実施形態の詳細な説明に先立ち、概要を説明する。図20は、本実施形態の処理の概要を説明するための図である。店舗702a~702eと、顧客の自宅701aと701dとを示す。特に区別する必要がない場合は、店舗702、自宅701と総称する。
図20に示す地図において、例えば、店舗702がコンビニエンスストアの場合、顧客101は、店舗702近傍、例えば、店舗702から所定の距離rの範囲内の自宅701に居住している確率が高い。
本実施形態では、これを利用し、店舗702は、顔画像および決済金額とともに、店舗702の位置情報を決済システム300に送信する。決済システム300では、口座DB310に登録されている顧客101の住所情報を用い、店舗702の位置情報に近い顧客101のレコードから順に照合処理を行う。これにより、早期の検索結果判定を行うことが出来、検索効率を上げることが可能になる。
本実施形態の生体情報認証決済システム100は、基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する。ただし、上述のように、レジシステム200側は、店舗702の位置情報を送信する。また、決済システム300側では、位置情報を用いて検索範囲を限定する。このため、これらを実現する構成が異なる。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。
本実施形態のレジシステム200は、自身の位置情報を保持する。位置情報は、例えば、外部メモリ267、フラッシュメモリ262等に保持される。なお、移動型店舗の場合、GPS264により、自身の位置情報を取得してもよい。
本実施形態の送信部212は、決済システム300に顔画像と決済金額とを送信する際、位置情報も併せて送信する。
決済システム300の口座DB310は、図2(B)に示すように顧客情報315に、顧客101の住所データ317を備える。
本実施形態の認証部330は、認証処理時、まず、位置情報を参照し、当該位置情報に近い住所データ317が登録されている顧客101から順に照合を行う。例えば、店舗702がコンビニエンスストアのような地域密着型の店舗の場合、顧客101は近隣の住民である可能性が高いことを利用したものである。
なお、図20に示すように、認証部330は、位置情報を参照し、店舗702から予め定めた距離rの範囲内の住所データが登録されている顧客101のレコードをピックアップし、優先的に照合するよう構成してもよい。
図20の例では、店舗が702aの場合、店舗702aを中心とした半径rの範囲内の住所データを有する、自宅701aに居住する顧客101のレコードがピックアップされる。この場合、半径rの範囲外の自宅701dに居住する顧客101のレコードは、ピックアップされない。逆に、店舗が702dの場合、自宅701dに居住する顧客101のレコードは、ピックアップされ、自宅701aに居住する顧客101のレコードはピックアップされない。
認証部330は、ピックアップしたレコードの中で照合できない場合、他の顧客101のレコードを通常の手順で照合していく。
以上説明したように、本実施形態では、店舗の位置情報を決済システム300に送信する。決済システム300では、位置情報を用いて検索範囲を絞りこむ。
本実施形態によれば、第一の実施形態と同様に、顧客101にとって、利便性の高い決済システムを提供できる。さらに、本実施形態によれば、効率的に検索ができ、レスポンスが速く、かつ、確実性の高い決済システムを提供できる。
例えば、店舗が、固定された位置に設置した店舗である以外に、自動車などを利用した移動型店舗である場合も、店舗のレジ処理部210が有するGPSなどにより得た位置情報を用いることにより、店舗から距離rの半径内に自宅がある顧客に対して、生体認証の優先順位を上げることができる。これにより、検索効率を上げることができる。
<変形例>
なお、本実施形態では、顧客101が、自身が立ち寄る可能性の高い店舗を特定する情報(店舗情報)を、決済システム300の口座DB310に、予め登録するよう構成してもよい。
すなわち、図2(C)に示すように、口座DB310の、顧客情報315に、さらに、高頻度に利用する店舗情報を、例えば、愛用店舗情報318として登録する。
この場合、レジシステム200は、認証依頼時に、顔画像、決済金額とともに、店舗情報を、決済システム300に送信する。
決済システム300では、受け取った店舗情報が、愛用店舗情報318として登録されているレコード群を抽出し、それらのレコードから優先的に照合処理を行う。抽出したレコード内で認証に成功しなかった場合のみ、その他のレコードについて、認証を行う。
なお、例えば、店舗は、顧客101が所望の決済システム300に、自店舗を、愛用店舗として登録できるようなアプリケーションを用意し、登録を支援してもよい。
い。
<<第六の実施形態>>
継に、本発明の第六の実施形態を説明する。本実施形態では、口座DB310に登録されている生体情報(照合用顔画像)312を更新する。
図21に示すように、生体情報は、時の経過に伴って変化する場合がある。特に顔画像の場合、このような経時変化は顕著である。本実施形態では、このような生体情報を認証に用いる。このため、適宜、口座DB310に保存されている認証用の生体情報312のデータを更新することが望ましい。例えば、基本的には、所定の更新期間毎に最新の生体情報を取得し、更新する。
本変形例の生体情報認証決済システム100は、図22に示すように、基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する。しかしながら、本実施形態では、上述のように生体情報312のデータを更新する。このため、本実施形態の決済システム300は、さらに、口座管理部340を備える。また、本実施形態の口座DB310の生体情報331は、図2(D)に示すように、生体情報そのもの(照合用顔画像312a)と、更新日時312bとを備える。
口座管理部340は、照合のために顔画像が送信され、認証に成功すると、当該レコードの、登録されている照合用顔画像312aを、認証に成功した顔画像で置き換える。また、置き換えた日付を更新日時312bとして登録する。
なお、認証成功後、置き換えるのではなく、更新日時312bに対応づけて新たな顔画像を追加登録するよう構成してもよい。この場合、その後の認証においては、最新の更新日時312bに対応づけられている照合用顔画像312aを用いて認証を行う。
照合のために顔画像が送信されると、常に最新の顔画像が登録される。しかしながら、所定期間、顔画像が送信されない口座もあり得る。本実施形態の口座管理部340は、このような口座についても照合用顔画像312aを更新するよう、所定の時間間隔で、生体情報更新処理を実行する。
以下、生体情報更新処理の流れを説明する。図23は、本実施形態の口座管理部340による生体情報更新処理の処理フローである。生体情報更新処理は、所定の時間間隔で実行される。
口座管理部340は、口座DB310を走査し、生体情報の更新日時312bからの経過時間が、予め定めた更新期間を超えたレコードを抽出する(ステップS6101)。
口座管理部340は、抽出されたレコードの、各連絡先に、最新の生体情報を送信するようメッセージを送る(ステップS6102)。具体的には、例えば、メールアドレスに、最新の生体情報を当該生体情報取得日時とともに送信するよう依頼するメッセージを送信する、登録された住所に同様の内容を送付する等である。このとき、口座ID313等を添付して送信する。
以上の処理を、所定の時間間隔で繰り返す。
なお、口座管理部340は、各顧客101から生体情報等を口座ID313とともに受信すると、まず、現在登録されている生体情報と照合することにより認証を行う。そして、認証に成功した場合、当該口座ID313の生体情報(照合用顔画像312a)を、最新の生体情報に置き換えるとともに、更新日時312bを生体情報取得日時に置き換える。
以上説明したように、本実施形態のシステムによれば、決済システム300において、常に最新の照合用顔画像を保持できる。これにより、認証精度をさらに高めることができる。
<変形例>
なお、生体情報の経年変化について、生体情報を更新するのではなく、認証時に変化を考慮した照合を行うことで対応してもよい。この場合、口座管理部340は、備えなくてもよい。
まず、本変形例の原理を説明する。なお、本変形例においても、生体情報として顔画像を用いる場合を例にあげて説明する。
図21に示すように、人の顔を始めとする生体情報は、加齢や時の経過に応じて一定の方向に変化する要素と、年齢に係らず変化しない要素とを含む。例えば、顔画像の場合、髪や眉毛が白くなるのは加齢による変化である。一方、顔の中の、目、耳、鼻、口等のパーツの位置関係は、よほどのことがない限り変化しない。本実施形態では、このような要素による違いを、認証時に考慮する。
ここでは、カメラ付携帯電話などの携帯情報端末を用いて時刻t0に撮影し、取得した顔画像234t0が、口座DB310に生体情報(照合用顔画像)312として登録されているものとする。
顔画像234t1は、時刻t0から所定の時間が経過した時刻t1の顔画像である。ここでは髭が生え、ほほが少し痩せてきたイメージを示す。さらに年月を経た時点t2での顔画像234t2は、眉毛が白くなり、ほほもさらに痩せてきている。このような変化は経年による変化であり、一定の方向性を持つ。
認証部330における認証処理では、このような経年変化による違いは、無視する。すなわち、顔画像234t1や顔画像234t2が送信されてきた場合、認証部330は、異なる人ではなく同一人物として判断し、認証成功とする。
一方顔画像235は、顔画像234t0と比較して、眉も同じ色で、ほほも痩せてはいないが、目と眉、さらに鼻や口の位置関係が異なる。従って、顔画像235が送信されてきた場合、認証部330は、加齢や時間の経過により変化するものではない要素が異なるものであるため、異なる人という判断結果を出す。
なお、本変形例においても、上記実施形態同様、新たな顔画像が認証用に送信される毎に、口座DB310に、登録日時とともに追加保存してもよい。これにより、口座DB310は、時の経過に伴う変化要素の方向ベクトルも含めたデータベースとなり、さらに時が経過した後でも、その方向ベクトルを加味することで、より確実な顔画像認証を行うことが出来る。
<<第七の実施形態>>
次に、本発明の第七の実施形態を説明する。本実施形態では、レジによる商品登録および集計処理無しに、決済可能とする。すなわち、顧客101が店舗に入店してから、商品を棚から取り出して購入品とした後、レジによる集計手続きをなくし、店舗から出たときに、自動的に顔認証を行い、決済を実行する。
本実施形態の詳細な説明に先立ち、本実施形態の概要を説明する。図24は、本実施形態の概要を説明するための説明するための説明図である。本図に示すように、店舗710内の複数個所に設置されたカメラ711で顧客101の顔画像を取得する。また、顔画像とともに、買い物かご717内の商品を撮影する。そして、顔画像が一致した顧客101が買い物かご717に入れた商品を特定し、当該商品の金額を集計する。
そして、出口713の直前のエリアに設けられた決済領域715において、近距離無線通信装置243で、顧客101の携帯端末250に決済金額を示し、決済会社の選択を受け付け、決済を行う。
以下、本実施形態の生体情報認証決済システム100について説明する。本実施形態の生体情報認証決済システム100は、第一の実施形態と同様の構成を備える。さらに、本実施形態の生体情報認証決済システム100は、複数のカメラ711を備える。また、レジ処理部210は、第一の実施形態の構成を備える。ただし、集計部214の代わりに顧客毎集計部216を備える。
複数のカメラ711は、店舗710内の複数個所、例えば、入口712、各商品棚714等とそれらの近傍が撮影可能な位置に配置される。各カメラ711は、ごく短い所定の時間間隔で画像を取得し、レジ処理部210に送信する。
顧客毎集計部216は、入口712に配置されたカメラ711から送信された画像を解析し、新たに来店した顧客101を抽出する。抽出は、例えば、顔と認識される領域を切り出し、個々の顧客101の顔画像を取得する等の処理により行う。その後、入口712で取得した顔画像をID(顔画像ID)とし、店舗710内の各商品棚714近傍に配置された画像を解析し、顔画像IDと同一人物と特定される顔画像の人物が保有する買い物かご717内の商品を特定し、購入商品として、当該顔画像IDに対応づけて登録していく。本処理を、顔画像IDで特定される顧客101毎に行う。
顧客毎集計部216は、顧客101が決済領域715に到達すると、その時点で、顔画像IDに対応づけて登録されている全商品の金額を合計し、決済金額とする。また、生体情報取得装置230で顔画像を取得する。なお、顧客101が決済領域715に到達したか否かは、決済領域715を撮影するよう配置されるカメラ711からの画像解析により判断する。
その後の処理は、基本的に第一の実施形態と同様である。ただし、決済金額および決済先リストの表示先は、当該顧客の携帯端末250とする。すなわち、レジ処理部210は、近距離無線通信装置243に、決済領域715内の携帯端末250に、決済金額と決済先リストとを表示させる。そして、近距離無線通信装置243を介して、受付部211は、決済先の選択を受け付ける。
送信部212は、例えば、前選択の場合、選択された決済システム300に、生体情報取得装置230で取得した顔画像と決済金額とを送信する。また、後選択の場合、全ての決済システム300に決済金額と顔画像を送信する。なお、本実施形態では、生体情報取得装置230は備えなくてもよい。その代わり、顔画像IDとして用いた顔画像を、決済システム300に送信するよう構成してもよい。
なお、出口には、例えば、ゲート等を設け、決済が完了した場合、当該顧客101のみが通過できるように構成してもよい。
本実施形態では、カメラ711による顧客101の動作を撮影して解析する。このため、生体認証もカメラ711を用いた顔画像や体格などの情報を用いた認証とすると、効果的である。上記実施形態では、生体認証方法として顔画像認証を用いる場合を例にあげて説明しているが、これに限定されない。あらゆる生体認証方法のいずれかを用いてもよい。
以下、本実施形態の顧客の買い物の流れを、図24を用いて説明する。図24内の(a)において、顧客101は、携帯端末250を携行して、店舗の入口712から入店する。顧客101は、入口712を通過するだけだが、このときカメラ711は、顧客101の顔画像等の生体認証情報や顧客101の容姿を撮影する。
次に、図24内の(b)において、顧客101は商品棚714にある商品716を手に取る。その商品716を現物確認した上で購入すると決めると、顧客101は、図24内の(c)で示すように、買い物かご717に、その商品716を入れる。その動作を(購入をやめて商品を棚に戻すという動作も含む)カメラ711が撮影する。顧客毎集計部216は、その撮影画像を解析することにより、顧客101が商品716を購入するという情報を記録する。
そして図24内の(d)に示すように、顧客101が買い物を終了すると、顧客101はレジに向かう。本実施形態ではレジには店員がいない。また、購入する商品716を個別にPOS端末220などで読み取ることもしない。
図24内の(c)の段階で、商品716を購入することが予定されている。このため、顧客101が出口の決済領域715に設置してあるレジ処理部210前を通過し、出口713から出店しようとする際、レジ処理部210は、買い物かご717に入っている商品716の合計金額を算出し、生体情報取得装置230を用いて顧客101の顔画像を撮影する。その後の処理は、第一の実施形態と同様である。
このように、本実施形態では、顧客101は、決済領域715に設置してあるレジ処理部210前を通過し、決済先を選択するだけで、決済が完了する。このとき、決済先の優先順が携帯端末250に登録されている場合、決済先の選択も不要である。すなわち、顧客101は、入口712から入店して、商品716を商品棚714から買い物かご717に入れ、そのまま出口713を通過して出店するだけで、商品購入決済を行うことが出来る。
なお、カメラ711は、商品棚714から商品716を手に取って、買い物かご717に当該商品716を入れる、という顧客101の一連の動作を画像認識できるように画像を取得する。
また、顧客毎集計部216は、商品購入の仮登録を行い、顧客101が決済領域715を通過するタイミングで、仮登録した商品の合計金額を算出して決済金額を確定する。
なお、後選択の場合、入口712に設置されたカメラ711にて撮影した画像を用い、撮影直後に顔画像の認証を行うよう構成してもよい。すなわち、顧客101が入店したタイミングで、顔画像を取得し、全ての契約決済システム300に当該顔画像を送信し、認証を得ておく。この場合、決済金額は送信できないので、金額による決済の可否の判断は行わない。
このように構成することにより、決済領域715での認証処理のための待ち時間を低減できる。従って、顧客101の決済処理を、より短時間で完了することができる。従って、顧客101は、スムーズに出口713から出店出来る。
さらに、入口712のカメラ711での撮影では顔認証が困難だった場合、顧客101が店内を移動しつつ商品716を手に取ったりしたときに、近傍のカメラ711で撮影した画像を用いて、顔認証を行うよう構成してもよい。また、複数のカメラ711で顔画像を取得する毎に、認証を行うよう構成してもよい。この場合、複数の撮影画像を用いることで認証精度を上げることができる。
<変形例>
なお、上記各実施形態は、顧客101が店舗で商品購入時の決済に用いる場合を例にあげて説明した。しかしながら、生体情報認証決済システム100の使用環境は、これに限定されない。例えば、スタジアム等のイベント会場での入場時の認証に用いてもよい。
イベント会場等では、チケットの転売を防ぐために、チケットの購入時に専用のサイトに顔写真を登録し、当日、イベント会場入場時に、係員が顔写真を撮影するとともに、係員が登録した写真との照合を行うことがある。しかしながら、人手による照合であるため、精度にばらつきがあるとともに、時間、手間がかかっている。本変形例では、これを解決する。
以下、本実施形態では、顧客101は、チケット入手時に、チケット販売会社に顔画像を照合用顔画像として登録しているものとする。また、レジシステム200は、イベント会場のゲートの開閉を制御する開閉制御装置を備えるものとする。
図25は、本変形例の、前選択の場合の入場時認証処理のフローチャートである。上述のように、本変形例は、スタジアムなどのイベント会場入り口において、生体認証によるゲート通過可否判断を行うものである。
顧客101の順番になり、顧客101がレジ処理部210の前に来ると、レジ処理部210は、生体情報取得装置230に、当該顧客101の顔画像を取得させる(ステップS9001)。
受付部211は、契約決済システム300をリスト化した決済先リスト512を、第二のディスプレイ271に表示する(ステップS9002)。なお、本変形例では、契約決済システム300は、本イベントのチケット販売会社のことである。ここでは、決済システムA301、B302、C303を有するチケット販売会社とする。
担当者は、第二のディスプレイ271を顧客101に提示し、チケット販売会社の選択を促す。顧客101は、決済先リスト512の中から自身がチケットを購入したチケット販売会社を選択する。ここでは、決済システムA301を有する販売会社が選択されたものとする。
受付部211が、顧客101から、チケット販売会社の選択を受け付けると(ステップS9003)、送信部212は、対応する決済システムA301に、顔画像を送信する(ステップS9004)。
顔画像の送信を受けた決済システムA301では、認証部330が、送信された顔画像と照合用顔画像とを照合し、認証を行う(ステップS9005)。そして、結果を送信元のレジシステム200に送信する(ステップS9006)。すなわち、認証不成功であれば、認証不成功を意味する応答を、認証成功であれば、認証成功を意味する応答を送信する。
レジ処理部210は、認証不成功の返信を受け取ると、その旨、第二のディスプレイ271に表示する(ステップS9007)とともに、ステップS9002へ戻り、再度決済先リストを表示し選択を受け付け、処理を繰り返す。なお、このとき、決済先リストは、決済が許可されなかった決済システムA301を除いて作成する。
このとき、全ての契約決済システム300において、認証が不成功な場合、その旨のメッセージを第二のディスプレイ271に表示することにより(ステップS9008)顧客101に通知し、処理を終了する。
レジ処理部210は、決済システムA301から認証成功の返信を受け取ると(ステップS9009)、開閉制御装置に、ゲートを開くよう指示を行い(ステップS9010)、処理を終了する。
次に、後選択の場合の決済処理の流れを、図26を用いて説明する。
顧客101の順番になり、顧客101がレジ処理部210の前に来ると、レジ処理部210は、生体情報取得装置230に、顧客101の顔画像を取得させる(ステップS9101)。
送信部212は、取得した顔画像を、契約決済システム300(A301、B302、C303)全てに送信する(ステップS9102)。なお、契約決済システム300は、本イベントのチケット販売会社である。
顔画像を受信した各決済システム300では、認証部330が認証を行う(ステップS9103)。各決済システム300では、認証の成否をレジシステム200に送信する(ステップS9104)。
レジ処理部210は、少なくとも1つの決済システム300から認証成功の返信を受け取ると(ステップS9105)、開閉制御装置に、ゲートを開くよう指示を行い(ステップS9106)、処理を終了する。
一方、レジ処理部210は、所定期間、どの決済システム300からも認証成功の返信を受け取らない場合、認証不成功とし、その旨のメッセージを第二のディスプレイ271に表示することにより(ステップS9107)、顧客101に知らせ、処理を終了する。
本変形例によれば、通常はチケットを提示して、その確認を行って通過するゲートに於いて、そのチケット確認という具体的動作を生体認証により自動的に行うことが出来、ゲートでの作業が低減する。このため、よりスムーズな人のゲート通過が出来るようになる。生体情報としてカメラで撮影出来る顔画像を用いる場合は特に有効である。
顔認証によるサービスは、元々人間がごく自然に行ってきた行為である。例えば自宅近所での買い物で、お店の人と顔なじみになって値引きサービスを受けたり、つけ(書類無しの後払い)で物を買ったりなど、昔から行われていたことを、電子化して簡便かつ正確に行うことで、あらゆる分野で利用されるようになる未来が想定出来る。
<変形例>
上記各実施形態では、決済システム300が、顧客の口座に対応づけて顧客の生体情報を管理しているが、この形態に限定されない。例えば、各レジシステム200や各決済システム300から独立したサービスシステム800を備え、当該サービスシステム800が、顧客101の生体認証を行うよう構成してもよい。
この場合のシステム構成を図3(B)に示す。
この場合、サービスシステム800が、口座ID313の一部であるカードID520と生体情報(照合用顔画像)312とを対応づけて管理する。そして、レジシステム200から顔画像が送られてくると、認証を行う。
サービスシステム800が管理する認証用DB810の例を図16(C)に示す。本図に示すように、認証用DB810は、決済会社情報811と、口座ID812と、認証用生体情報813とを備える。決済会社情報811は、各決済システム300を特定する情報である。例えば、カードIDの会社識別番号521を用いる。また、口座ID812は、顧客101の口座を特定する情報である。口座DB310の口座ID313や、顧客識別番号522等を用いる。認証用生体情報813は、例えば、照合用顔画像である。
前選択の場合、図27に示すように、レジシステム200は、決済金額と顔画像と決済要求と、決済会社情報とを、サービスシステム800に送信する(ステップS1006)。
サービスシステム800では、レジシステム200から顔画像を受信すると、当該顔画像に合致する認証用生体情報813が認証用DB810内に登録されているか否かを判別することで、認証を行う(ステップS9201)。このとき、一緒に送信された決済会社情報に対応づけられたレコード内で照合を行う。
登録されている場合、当該認証用生体情報813に対応づけて登録される口座ID812を特定する(ステップS9203)。そして、特定された口座ID812と決済金額と決済要求と送信元のレジシステム200を特定する情報(店舗情報)とを、認証成功を意味する情報とともに、受信した決済会社情報で特定される決済システム300に送信する(ステップS9204)。図27では、決済システムA301が選択されたものとする。
登録されていない場合は、送信元のレジシステム200に、認証不成功を意味する情報を返信する(ステップS9202)。
決済システムA301では、決済金額、決済要求、口座IDおよび店舗情報を受け取ると、決済の可否を判別し(ステップS1009)、決済可能であれば決済を行う(ステップS1011)。そして、送信元のサービスシステム800に決済完了を意味する情報を送信する(ステップS1012)。また、サービスシステム800では、当該情報を送信元のレジシステム200に送信する中継を行う(ステップS9206)。なお、決済完了を意味する情報を、決済システムA301から、直接、店舗情報で特定される店舗に送信するよう構成してもよい。
一方、ステップS1009において、不可の場合は、不可を意味する情報を、上記同様サービスシステム800に送信し、サービスシステム800は、当該情報を、送信元のレジシステムに中継する(ステップS9205)。
一方、後選択の場合の流れを、図28を用いて説明する。この場合、レジシステム200は、決済金額と顔画像とを、サービスシステム800に送信する(ステップS1104)。
サービスシステム800では、レジシステム200から顔画像を受信すると、当該顔画像に合致する認証用生体情報813が登録されているか否かを判別し、認証を行う(ステップS9301)。認証不成功の場合、依頼元のレジシステム200にその旨、返信する(ステップS9302)。
認証成功の場合、サービスシステム800は、当該認証用生体情報813に対応づけて登録される決済会社情報811を特定する(ステップS9303)。そして、特定された各決済会社の決済システム300に決済金額と口座ID812とを送信する(ステップS9304)。
決済システム300では、送信された決済金額と口座ID812とを用いて、決済の可否を判別する(ステップS1107)。そして、その結果を送信元のサービスシステム800に送信する(ステップS1107、S1108)。
サービスシステム800では、結果を依頼元のレジシステム200に中継する(ステップS9305、S9306)。このとき、決済可の決済会社については、その決済会社情報811を合わせて送信する。
レジシステム200では、サービスシステム800から返信された決済会社情報811で特定される決済システム300の決済先リスト512を作成し(ステップS1109)、顧客101からの選択を受け付ける(ステップS1110)。そして、サービスシステム800へ、当該選択された決済システム300の決済会社情報と、決済要求とを送信する(ステップS1111)。
サービスシステム800では、先に送信した認証成功への返信として、決済会社情報と決済要求とを受け取ると、決済システム300に中継する(ステップS9307)。このとき、ステップS9306で決済許可を受信した口座ID812と、送信元のレジシステム200を特定する情報(店舗情報)とを、併せて送信する。図28では、決済システムA301が選択された場合を例示する。
決済システムA301では、決済金額、決済要求、口座ID812および店舗情報を受け取ると、決済を行い(ステップS1112)、サービスシステム800に返信する(ステップS1113)。サービスシステム800では、当該返信を、依頼元のレジシステム200に中継する(ステップS9308)。
なお、後選択の場合も、認証処理以外のデータの送受信を、決済システム300とレジシステム200との間で直接行うよう構成してもよい。この場合、決済システムA301は、店舗情報で特定される店舗のレジシステム200にデータを送信し、レジシステム200は、当該送信に返信する。
このように構成することにより、照合用顔画像等の生体情報を、複数の決済システム300に登録しなくてもよい。
さらに、上述のサービスシステム800が、各顧客101の、優先順位情報をさらに保持していてもよい。優先順位情報は、顧客101毎の、使用決済会社の優先順を定めた情報である。
上記情報を後選択において、上記ステップS1108で、複数の決済システム300から許可された場合、サービスシステム800は、当該顧客の優先順位情報に従って、決済システム300を決定する。これにより、レジシステム200に一旦情報を返信し、選択を受け付ける処理を省くことができる。
なお、優先順位情報を、顧客101の携帯端末250に保持しておき、これを読み取り、決済金額等とともに、サービスシステム800に送信するよう構成してもよい。サービスシステム800では、送信された優先順位情報に従って、決済システム300を決定する。
以上、説明した本発明の実施形態および変形例は、これらに限定されるものでない。例えば、ある実施形態および変形例の構成の一部を他の実施形態および変形例に置き換えることが可能である。また、ある実施形態および変形例の構成に、他の実施形態および変形例の構成を加えることも可能である。これらは全て本発明の範疇に属するものである。
さらに、文中や図中に現れる数値やメッセージ等もあくまで一例であり、異なるものを用いても本発明の効果を損なうものではない。
また、発明の機能等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実装してもよい。また、マイクロプロセッサユニット、CPU等がそれぞれの機能等を実現する動作プログラムを解釈して実行することによりソフトウェアで実装してもよい。また、ソフトウェアの実装範囲を限定するものでなく、ハードウェアとソフトウェアを併用しても良い。
100:生体情報認証決済システム、101:顧客、102:レジ担当者、
200:レジシステム、201:店舗システムA、202:店舗システムB、203:店舗システムC、204:店舗システムD、210:レジ処理部、211:受付部、212:送信部、213:提示部、214:集計部、215:金額判別部、216:顧客毎集計部、217:識別番号DB、220:POS端末、221:商品、230:生体情報取得装置、231:カメラ、232:第二の生体情報取得装置、233:ID読取装置、234:顔画像、234t0:顔画像、234t1:顔画像、234t2:顔画像、235:顔画像、240:通信装置、242:NFC装置、243:近距離無線通信装置、244:通信距離、250:携帯端末、250n:近傍端末、
260:CPU、261:バス、262:フラッシュメモリ、263:SD-RAM、264:GPS、265:第一のディスプレイ、266:外部メモリIF、267:外部メモリ、268:ネットワークIF、269:レジ鍵、271:第二のディスプレイ、272:カメラ、273:指紋センサ、274:カードリーダ、275:バーコードリーダ、277:近距離無線通信IF、278:無線LANIF、290:加盟店、
300:決済システム、301:決済システムA、302:決済システムB、303:決済システムC、304:決済システムD、305:決済システムE、310:口座DB、311:口座情報、312:生体情報、312a:照合用顔画像、312b:更新日時、313:口座ID、314:暗証番号、315:顧客情報、316:決済金額情報、317:住所データ、318:愛用店舗情報、320:決済処理部、322:許可部、323:決済部、330:認証部、331:生体情報、340:口座管理部、351:照合用顔画像、352:第二の生体情報、353:カードID、
390:クレジットカード事業者、391:国際ブランド、392:イシュアー、393:アクワイアラー、
400:ネットワーク、
510:指定受付画面、511:識別情報、511d:識別情報、512:決済先リスト、513:決済金額、520:カードID、521:会社識別番号、522:顧客識別番号、523:付帯情報、524:決済システムID、
701:自宅、701a:自宅、701d:自宅、702:店舗、702a:店舗、702b:店舗、702c:店舗、702d:店舗、702e:店舗、710:店舗、711:カメラ、712:入口、713:出口、714:商品棚、715:決済領域、716:商品、717:買い物かご、
800:サービスシステム、810:認証用DB、811:決済会社情報、812:口座ID、813:認証用生体情報

Claims (6)

  1. 顧客が商品を購入する際のレジ処理端末における決済方法であって、
    前記顧客の生体情報を取得する取得ステップと、
    複数のカード会社の決済システムである契約決済システムに前記生体情報を決済金額とともに送信する第一送信ステップと、
    1つまたは複数の前記契約決済システムから送信された決済許可を受信する受信ステップと、
    前記決済許可を送信してきた契約決済システムである1つまたは複数の承認決済システムの中から決済先の指定を受付ける決済先指定ステップと、
    前記決済先として指定を受け付けた前記承認決済システムに決済要求を送信する第二送信ステップと、
    を備える決済方法。
  2. 顧客が商品を購入する際のレジ処理端末における決済方法であって、
    前記顧客の生体情報を取得する取得ステップと、
    複数のカード会社の決済システムである契約決済システムに前記生体情報を送信する第一送信ステップと、
    1つまたは複数の前記契約決済システムから送信された決済許可を受信する受信ステップと、
    前記決済許可を送信してきた契約決済システムである1つまたは複数の承認決済システムの中から決済先の指定を受付ける決済先指定ステップと、
    前記決済先として指定を受け付けた前記承認決済システムに決済金額を送信する決済金額送信ステップと、
    を備える決済方法。
  3. 請求項1または2記載の決済方法であって、
    前記決済金額が第一の閾値以上の場合、
    前記生体情報とは異なる認証情報を取得する第二取得ステップと、
    前記認証情報を送信する第三送信ステップと、をさらに備えること、
    を特徴とする決済方法。
  4. 請求項3記載の決済方法であって、
    前記決済金額が前記第一の閾値より大きい第二の閾値以上の場合、
    前記生体情報および前記認証情報とは異なる第二認証情報をさらに取得する第三取得ステップと、
    前記第二認証情報を送信する第四送信ステップと、をさらに備えること、
    を特徴とする決済方法。
  5. 請求項1または2記載の決済方法であって、
    前記レジ処理端末から所定の距離範囲内に顧客のクレジットカードがある場合、
    近距離無線通信を介して前記クレジットカードの情報を読み取る読取ステップをさらに備え、
    前記クレジットカードの情報は、少なくとも決済システムを特定する情報である会社識別情報を含み、
    前記第一送信ステップにおいて、前記会社識別情報で特定された1つまたは複数の決済システムを前記契約決済システムとすること、
    を特徴とする決済方法。
  6. 請求項5記載の決済方法であって、
    前記クレジットカードの情報は顧客を識別するための顧客識別情報の少なくとも一部をさらに含み、
    前記第一送信ステップにおいて、前記顧客識別情報の少なくとも一部をさらに送信すること、
    を特徴とする決済方法。
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