JP2022057757A - オーディオ回路、それを用いた電子機器および車載オーディオシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ特性を改善したオーディオ回路を提供する。【解決手段】オーディオ回路300は、プリアンプ350およびD級アンプ回路200を備える。プリアンプ350は、少なくとも入力段がバイポーラトランジスタで構成され、第1アナログオーディオ信号VINを増幅し、第2アナログオーディオ信号VMIDを出力する。D級アンプ回路200は、第2アナログオーディオ信号VMIDに応じたデューティサイクルを有する出力パルス信号SOUTを出力する。【選択図】図2

Description

本開示は、スピーカやヘッドホンを駆動するオーディオアンプ回路に関する。
スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換素子を駆動するパワーアンプとして、高効率なD級アンプが用いられる。図1は、D級アンプを用いたオーディオシステム100Rのブロック図である。オーディオシステム100Rは主として、スピーカ102、ローパスフィルタ104およびオーディオ回路900Rを備える。
オーディオ回路900Rは、D級アンプ回路200Rを備える。D級アンプ回路200Rは、アナログオーディオ信号VINに応じたデューティサイクルを有する出力パルス信号SOUTを発生する。ローパスフィルタ104は、D級アンプ回路200Rの出力パルス信号SOUTの高周波成分を除去し、スピーカ102に供給する。
D級アンプ回路200Rは、フィードバック付きD級アンプであり、積分器210、周期電圧発生回路220、PWM(Pulse Width Modulation)コンパレータ230、ブリッジ回路240を備える。
積分器210は、抵抗R11,R12、キャパシタC11、オペアンプ212を含む。オペアンプ212の反転入力端子(-)には、第1抵抗R11を介してアナログオーディオ信号VINが入力され、第2抵抗R12を介して、出力パルス信号SOUTに応じたフィードバック信号VFBが入力される。キャパシタC11は、オペアンプ212の出力と反転入力端子の間に設けられ、オペアンプ212の非反転入力端子には、基準電圧VCOMが入力される。このD級アンプ回路200Rのゲインgは、R12/R11で与えられる。
周期電圧発生回路220は、三角波またはのこぎり波の周期電圧VOSCを生成する。周期電圧VOSCは、パルス幅変調の搬送波である。周期電圧VOSCの周波数は、PWM周波数であり、可聴周波数帯域(20Hz~20kHz)より高く、数百kHz~数MHzの範囲で定められる。PWMコンパレータ230は、積分器210の出力信号VINTと周期電圧VOSCを比較し、比較結果に応じてハイ・ローをとるPWM信号SPWMを生成する。
ドライバ250は、PWM信号SPWMに応じて、ブリッジ回路240のハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLを相補的にスイッチングする。ドライバ250は、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLが同時にオンしないように、デッドタイムを挿入する。
特許第5618776号公報
積分器210では、入力電圧VINと抵抗R11に応じた入力電流によって、キャパシタC11が充放電され、入力電圧VINを積分した出力電圧VINTが生成される。オペアンプ212の入力インピーダンスが低いと、入力電流の一部が、オペアンプ212に流れ込み、誤差が生ずる。そのため、積分器210のオペアンプ212の入力段(差動入力対)は、入力インピーダンスが高いMOSトランジスタで構成される。
D級アンプ回路200Rのゲインは、前段からのアナログオーディオ信号VINの信号レベルと、ブリッジ回路240の電源電圧VCCにもとづいて設計される。典型的にはアナログオーディオ信号VINの振幅は3.3Vや5V,あるいは8Vであり、ブリッジ回路240の電源電圧VCCは12~18V程度とされる場合が多い。したがって、D級アンプ回路200R(積分器210)のゲインは、14dB~32dB程度で設計される。
オペアンプを用いた増幅器のノイズ特性は、ゲインが高いほど悪化するため、ゲインを14dB~32dB程度と高く設計する場合、D級アンプ回路200Rのノイズ特性は悪くなる。
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、ノイズ特性を改善したオーディオ回路の提供にある。
本開示のある態様のオーディオ回路は、少なくとも入力段がバイポーラトランジスタで構成され、第1アナログオーディオ信号を増幅し、第2アナログオーディオ信号を出力するプリアンプと、第2アナログオーディオ信号に応じたデューティサイクルを有する出力パルス信号を出力するD級アンプ回路と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本開示のある態様によれば、ノイズ特性を改善できる。
D級アンプを用いたオーディオシステムのブロック図である。 実施の形態に係るオーディオ回路を備えるオーディオシステムのブロック図である。 実施例1に係るオーディオ回路の回路図である。 実施例2に係るオーディオ回路の回路図である。 実施の形態に係るオーディオ回路を利用した車載オーディオシステムのブロック図である。 図6(a)、(b)は、実施の形態に係るオーディオ回路を利用した電子機器を示す図である。
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。またこの概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、実施形態の欠くべからざる構成要素を限定するものではない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
一実施形態に係るオーディオ回路は、少なくとも入力段がバイポーラトランジスタで構成され、第1アナログオーディオ信号を増幅し、第2アナログオーディオ信号を出力するプリアンプと、第2アナログオーディオ信号に応じたデューティサイクルを有する出力パルス信号を出力するD級アンプ回路と、を備える。
この構成によると、全利得を、D級アンプ回路と、その前段に挿入したプリアンプに振り分けることで、D級アンプ回路のみで全利得を稼ぐ構成に比べて、D級アンプ回路のゲインを下げることができ、D級アンプ回路でのノイズの発生を抑制できる。
MOS入力のオペアンプのノイズレベルは、差動入力対のMOSトランジスタのLW積(L:ゲート長、W:チャンネル幅)により支配的に決まる一方、バイポーラ入力のオペアンプのノイズレベルは、差動入力対のバイポーラトランジスタのベース抵抗により支配的に決まる。同じ面積の場合、バイポーラトランジスタのベース抵抗で生ずるノイズの方が、MOSトランジスタのLW積で決まるノイズよりも小さくできる。そのため、オーディオ回路の全体のノイズ特性を改善できる。
一実施形態において、D級アンプ回路は、少なくとも入力段がMOSトランジスタで構成されたオペアンプを含み、第2アナログオーディオ信号と出力パルス信号に応じたフィードバック信号を受ける積分器と、三角波またはのこぎり波の周期電圧を生成する周期電圧発生回路と、積分器の出力と周期電圧を比較するPWM(Pulse Width Modulation)コンパレータと、ブリッジ回路と、PWMコンパレータの出力に応じて、ブリッジ回路を駆動するドライバと、を含んでもよい。
一実施形態において、プリアンプは、非反転増幅器であってもよい。この場合、反転増幅器で構成する場合に比べて、ノイズレベルをさらに低減することができる。
一実施形態において、プリアンプは、反転増幅器であってもよい。
一実施形態において、D級アンプ回路のゲインは、0~6dBの範囲で可変であってもよい。
一実施形態において、オーディオ回路は、ひとつの基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
(実施形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係るオーディオ回路300を備えるオーディオシステム100のブロック図である。オーディオシステム100は、スピーカ102、ローパスフィルタ104、音源106およびオーディオ回路300を備える。
オーディオ回路300は、D級アンプ回路200およびプリアンプ350を備え、ひとつの半導体チップに集積化した機能IC(Integrated Circuit)として構成される。オーディオ回路300の電源ピンVCCには、外部から電源電圧VCCが供給される。
オーディオ回路300には、音源106からの第1アナログオーディオ信号VINが入力される。
プリアンプ350は、少なくとも入力段がバイポーラトランジスタで構成されるオペアンプを利用して構成される。プリアンプ350は、第1アナログオーディオ信号VINを増幅し、第2アナログオーディオ信号VMIDを出力する。プリアンプ350のゲインをgとする。
D級アンプ回路200は、第2アナログオーディオ信号VMIDに応じたデューティサイクルを有する出力パルス信号SOUTを出力する。ローパスフィルタ104は、D級アンプ回路200の出力パルス信号SOUTの高周波成分を除去し、スピーカ102に供給する。
D級アンプ回路200は、フィードバック付きD級アンプであり、積分器210、周期電圧発生回路220、PWM(Pulse Width Modulation)コンパレータ230、ブリッジ回路240を備える。
積分器210は、抵抗R11,R12、キャパシタC11、オペアンプ212を含む。オペアンプ212の反転入力端子(-)には、第1抵抗R11を介してアナログオーディオ信号VINが入力され、第2抵抗R12を介して、出力パルス信号SOUTに応じたフィードバック信号VFBが入力される。キャパシタC11は、オペアンプ212の出力と反転入力端子の間に設けられ、オペアンプ212の非反転入力端子には、第2基準電圧VFILPが入力される。このD級アンプ回路200のゲインgは、R12/R11で与えられる。オペアンプ212の入力段(差動入力対)はMOSトランジスタで構成される。
D級アンプ回路200は、そのゲインが可変に構成され、オーディオシステム100の設計者が自由に変更可能としてもよい。たとえばD級アンプ回路200のゲインは、0~6dBの範囲で可変としてもよい。
周期電圧発生回路220は、三角波またはのこぎり波の周期電圧VOSCを生成する。周期電圧VOSCは、パルス幅変調の搬送波である。周期電圧VOSCの周波数は、PWM周波数であり、可聴周波数帯域(20Hz~20kHz)より高く、数百kHz~数MHzの範囲で定められる。
PWMコンパレータ230は、積分器210の出力信号VINTと周期電圧VOSCを比較し、比較結果に応じてハイ・ローをとるPWM信号SPWMを生成する。
ブリッジ回路240は、プッシュプル型のインバータであり、電源電圧VCCが供給されている。ブリッジ回路240は、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLを含む。ハイサイドトランジスタMHは、PMOSトランジスタであってもよいし、NMOSトランジスタであってもよい。
ドライバ250は、PWM信号SPWMに応じて、ブリッジ回路240のハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLを相補的にスイッチングする。ドライバ250は、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLが同時にオンしないように、デッドタイムを挿入する。
以上がオーディオ回路300の構成である。
オーディオ回路300のトータルゲインgTOTALは、第1アナログオーディオ信号VINの信号レベル(最大ピークトゥピーク振幅ΔVpp)に応じて設計される。オーディオ回路300において、電源電圧Vccをフルスケールとする出力を得るためには、トータルゲインgTOTALは、以下のように定められる。
TOTAL=(VCC/ΔVpp)
図2のオーディオ回路300によれば、オーディオ回路300の全体に必要なゲイン(トータルゲイン)gTOTALを、前段のプリアンプ350と、後段のD級アンプ回路200に振り分けることができる。
TOTAL=g×g
ゲインを対数(dB)で表した場合、以下のように表される。
TOTA(dB)=g(dB)+g(dB)
したがって、D級アンプ回路200Rのみで全利得を稼ぐ図1の構成に比べて、D級アンプ回路200のゲインを下げることができ、D級アンプ回路200でのノイズの発生を抑制できる。
ここで、MOS入力のオペアンプのノイズレベルは、差動入力対のMOSトランジスタのLW積(L:ゲート長、W:チャンネル幅)により支配的に決まる。一方、バイポーラ入力のオペアンプのノイズレベルは、差動入力対のバイポーラトランジスタのベース抵抗により支配的に決まる。同じ面積の場合、バイポーラトランジスタのベース抵抗で生ずるノイズの方が、MOSトランジスタのLW積で決まるノイズよりも小さくできる。そのため、図2のオーディオ回路300では、図1のオーディオ回路900に比べて、全体のノイズ特性を改善できる。この効果は、オーディオ回路300のトータルゲインが大きいアプリケーション、プラットホームほど顕著に表れる。
また、本実施形態によれば、オフセットばらつきの影響を低減することができる。オフセットばらつきは、電源投入時のポップノイズの原因となるところ、オフセットばらつきが改善されることにより、ポップノイズを削減できる。
本開示は、図2の回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を容易、明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
(実施例1)
図3は、実施例1に係るオーディオ回路300Aの回路図である。オーディオ回路300Aにおいて、プリアンプ350Aは、オペアンプ352および抵抗R51,R52を含む反転増幅器で構成される。プリアンプ350Aのゲインgは、
=-(R52/R51)
である。
オペアンプ352は、少なくとも差動入力対がバイポーラトランジスタで構成される。オペアンプ352は、全体がバイポーラトランジスタで構成されてもよい。あるいはオペアンプ352は、初段の差動増幅器がバイポーラトランジスタで構成され、出力段はMOSトランジスタで構成されるハイブリッド型であってもよい。
図3のオーディオ回路300Aについて、ノイズ特性をシミュレーションした。このシミュレーションでは、図3のオーディオ回路300AのペアによるBTL駆動についてノイズレベルを計算した。オーディオ回路300Aのトータルゲインは26dBとした。プリアンプ350Aのゲインは26dB、D級アンプ回路200のゲインを0dBとした。バイポーラ入力のオペアンプ352単体のノイズレベルは、0.82μVrms、MOS入力のオペアンプ212単体のノイズレベルは、1.6μVrmsである。このときのオーディオ回路300A全体のノイズレベルは、33.555μVrmsとなった。
比較のために、図1のオーディオ回路900RによるBTL駆動について、トータルゲインを26dBとして、ノイズレベルを計算したところ、74.75μVrmsとなった。つまり、図3のオーディオ回路300Aによれば、ノイズ特性を1/2程度に減らすことができる。
また図1のオーディオ回路900Rおよび図3のオーディオ回路300Aについて、オフセットばらつきを計算した。バイポーラ入力のオペアンプ352単体のオフセットばらつきは、±0.17mV(3σ)であり、MOS入力のオペアンプ212単体のオフセットばらつきは、±0.17mV(3σ)とした。このときのオーディオ回路300A全体のオフセットばらつきは、±6.034mV(3σ)となった。
比較のために、図1の構成において、オフセットばらつきを計算したところ、±35.98mV(3σ)となった。つまり、図3のオーディオ回路300Aによれば、オフセットばらつきを1/6程度に減らすことができる。
(実施例2)
図4は、実施例2に係るオーディオ回路300Bの回路図である。オーディオ回路300Bにおいて、プリアンプ350Bは、オペアンプ352および抵抗R53,R54を含む非反転増幅器で構成される。プリアンプ350Aのゲインgは、
=(R53+R54)/R54
である。
オペアンプ352は、少なくとも差動入力対がバイポーラトランジスタで構成される。オペアンプ352は、全体がバイポーラトランジスタで構成されてもよい。あるいはオペアンプ352は、初段の差動増幅器がバイポーラトランジスタで構成され、出力段はMOSトランジスタで構成されるハイブリッド型であってもよい。
図4のオーディオ回路300Bについても、ノイズ特性をシミュレーションした。オーディオ回路300Bのトータルゲインは26dBとし、プリアンプ350Bのゲインは26dB、D級アンプ回路200のゲインを0dBとした。このときのノイズは、32.46μVrmsとなり、図1の構成に比べて1/2程度に減らすことができる。
また図4のオーディオ回路300Bについて、オフセットばらつきを計算した。バイポーラ入力のオペアンプ352単体のオフセットばらつきは、±0.17mV(3σ)であり、MOS入力のオペアンプ212単体のオフセットばらつきは、±0.17mV(3σ)とした。このときのオーディオ回路300B全体のオフセットばらつきは、±5.842mV(3σ)となり、図1の構成におけるオフセットばらつきである±35.98mV(3σ)の1/6程度に減らすことができる。
(用途)
オーディオ回路300の用途を説明する。図5は、実施の形態に係るオーディオ回路を利用した車載オーディオシステムのブロック図である。
車載オーディオシステム500は、4個のスピーカ502FL,502FR,502RL,502RR、4個のフィルタ504FL,504FR,504RL,504RR、音源506およびオーディオ回路300を備える。
音源506は、左右(LR)2チャンネルあるいはマルチチャンネルのデジタルオーディオ信号を出力する。オーディオ回路300は、4チャンネルのD級アンプ回路200と、音源506とのインタフェース回路301を備える。インタフェース回路301は、音源506からのアナログのオーディオ信号を受信する。
フィルタ504、音源506およびオーディオ回路300は、オーディオヘッドユニットやカーナビゲーション装置に内蔵される。あるいはオーディオ回路300は、音源506とは独立した製品であってもよい。
図6(a)、(b)は、実施の形態に係るオーディオ回路を利用した電子機器を示す図である。図6(a)の電子機器は、テレビなどのディスプレイ装置600である。ディスプレイ装置600は、スピーカ602L,602R、フィルタ604L,604R、音源606およびオーディオ回路300、ディスプレイパネル610を備える。
図6(b)の電子機器は、オーディオコンポーネント装置800である。オーディオコンポーネント装置800は、音源に相当するオーディオ信号処理回路806、オーディオ回路300、図示しないフィルタを備える。オーディオ回路300は、スピーカケーブルを介して接続される802L,802Rを駆動する。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、ハーフブリッジ型のD級アンプを説明したが、フルブリッジ型(BTL:Bridge-Tied Load)のD級アンプにも本発明は適用可能であり、この場合、ローパスフィルタ104のDCブロックコンデンサが不要となる。さらに、フルブリッジ型のD級アンプでは、ローパスフィルタ104を省略したフィルタレス変調方式を採用してもよい。
100 オーディオシステム
102 スピーカ
104 ローパスフィルタ
106 音源
300 オーディオ回路
VCC 電源ピン
200 D級アンプ回路
210 積分器
212 オペアンプ
230 PWMコンパレータ
240 ブリッジ回路
250 ドライバ
350 プリアンプ

Claims (8)

  1. 少なくとも入力段がバイポーラトランジスタで構成され、第1アナログオーディオ信号を増幅し、第2アナログオーディオ信号を出力するプリアンプと、
    前記第2アナログオーディオ信号に応じたデューティサイクルを有する出力パルス信号を出力するD級アンプ回路と、
    を備えることを特徴とするオーディオ回路。
  2. 前記D級アンプ回路は、
    少なくとも入力段がMOSトランジスタで構成されたオペアンプを含み、前記第2アナログオーディオ信号と前記出力パルス信号に応じたフィードバック信号を受ける積分器と、
    三角波またはのこぎり波の周期電圧を生成する周期電圧発生回路と、
    前記積分器の出力と前記周期電圧を比較するPWM(Pulse Width Modulation)コンパレータと、
    ブリッジ回路と、
    前記PWMコンパレータの出力に応じて、前記ブリッジ回路を駆動するドライバと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ回路。
  3. 前記プリアンプは、非反転増幅器であることを特徴とする請求項1または2に記載のオーディオ回路。
  4. 前記プリアンプは、反転増幅器であることを特徴とする請求項1または2に記載のオーディオ回路。
  5. 前記D級アンプ回路のゲインは、0~6dBの範囲で可変であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のオーディオ回路。
  6. ひとつの基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のオーディオ回路。
  7. スピーカと、
    前記スピーカを駆動する請求項1から6のいずれかに記載のオーディオ回路と、
    を備えることを特徴とする車載オーディオシステム。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載のオーディオ回路を備えることを特徴とする電子機器。
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