<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
<概要>
近年、ネットワークサービスに関連するアプリケーション(アプリケーションソフトウェア)として、電子貨幣による支払い・決済を行うためのアプリケーション(支払いアプリケーション・決済アプリケーション)、電子貨幣による送金/受取を行うためのアプリケーション(送金アプリケーション)といったアプリケーションや、これらのアプリケーションの一部の機能または全部の機能を集約したアプリケーションが普及しつつあり、端末のユーザが、これらのアプリケーションを用いて、電子貨幣に関する各種のサービスを受けることが可能になってきている。
「電子貨幣」とは、物理的貨幣と区別される電子的な貨幣であって、上記の各種のアプリケーションにおいて管理される端末、または端末のユーザが所有する電子的な貨幣を意味する。
なお、電子貨幣は、「電子マネー」や「デジタル通貨(デジタル貨幣)」と表現してもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、「電子貨幣(電子マネー)」や「デジタル通貨(デジタル貨幣)」として、法定通貨を用いてもよいし、仮想通貨を用いてもよい。
また、「電子貨幣(電子マネー)」や「デジタル通貨(デジタル貨幣)」には、暗号通貨(暗号資産)を含めてもよい。
また、仮想通貨には、クーポンなどの物的貨幣を含めてもよい。
本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を使用する。これは、装置が、限定ではなく例として、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示す。
また、本明細書において、「決済」とは電子的な決済(電子決済)のことを意味する。この一例は、電子貨幣を利用した電子決済である。
また、本明細書において、「コード情報」とは、コード画像や、エンコード等によってコード画像に格納されている情報(格納情報)、または格納される対象となる情報(格納対象情報)を含むものである。格納情報や格納対象情報には、限定ではなく例として、詳細後述するトークンが含まれる。
また、本明細書では、コード(コード情報)を利用した支払い方法・決済方法であるコード決済として、限定ではなく例として、
(1)利用者提示型
(2)店舗提示型
の2種類を例示する。
利用者提示型とは、限定ではなく例として、端末の表示部に表示される支払いコードを利用者(端末のユーザ)が店舗(限定ではなく例として加盟店)の店員等に提示し、店舗コードリーダ装置のコードリーダで読み取ってもらうことで決済を行う方法である。
店舗提示型とは、限定ではなく例として、店舗(限定ではなく例として加盟店)で提示または掲示される支払い店舗コードを利用者が端末のカメラやコードリーダ(支払いアプリケーションのコードリーダを含む。)で読み取って決済を行う方法である。
なお、以下では、利用者提示型で端末の表示部に表示されるコードを「支払いコード」と称するが、これに代えて「利用者提示型コード」等のように称してもよい。
また、以下では、店舗提示型で端末が読み取るコードを「支払い店舗コード」と称するが、これに代えて「店舗提示型コード」等のように称してもよい。
本明細書では、限定ではなく例として、主に店舗提示型について説明する。
しかし、利用者提示型についても本発明を同様に適用可能であり、利用者提示型の実施例についても後述する。
また、本明細書では、アカウントに基づく決済として、限定ではなく例として、
(A)アカウント連携決済
(B)共通アカウント決済
の2種類を例示する。
「アカウント」とは、限定ではなく例として、電子貨幣による支払い・決済等を行うためにユーザにより利用されるアプリケーション(支払いアプリケーション・決済アプリケーション、メッセージングアプリケーション等)のアカウントである。
(A)アカウント連携決済
アカウント連携決済は、複数のアカウントを連携させて決済を行う手法である。アカウントの連携とは、複数のアカウントが決済に用いられるように関連付けることである。
この関連付けは、データ上(端末やサーバで管理されるデータ上)で、アカウント連携決済を行うことができるように複数のアカウントが関連付けられたものであればよい。
アカウントを連携させることを「アカウント連携」と称し、アカウント連携を利用した決済を「アカウント連携決済」と称する。
この場合、1人のユーザの複数のアカウントを連携させてもよいし、複数のユーザのアカウントを連携させてもよい。つまり、必ずしも他人のアカウントが連携に必須なわけではなく、限定ではなく例として、自分の複数のアカウントを連携させることも可能である。
アカウント連携決済を実現するために、限定ではなく例として、複数のアカウントを関連付けた上で、限定ではなく例として、関連付けられた各々のアカウントから均等割り(割り勘とも言える。)で決済が行われるように設定する処理(アカウント連携処理)を実行する。
アカウント連携決済は、ユーザが、自分のアカウントの他、異なるアカウント(自分の別のアカウントまたは他人のアカウント)を用いる決済と捉えることもできる。
なお、アカウント連携は、ウォレット連携と表現してもよい。また、アカウント連携決済は、ウォレット連携決済と表現してもよい。
以下では、あくまでも一例であるが、友達同士や仲間同士など、複数のユーザがみんなで買い物などの支払いの決済を行う場合を想定した実施例について説明する。
アカウント連携は、限定ではなく例として、(A-1)支払いを行う前、(A-2)支払いを行う際のいずれかに行うようにすることができる。
(A-1)支払いを行う前は、限定ではなく例として、事後的な精算が面倒な場合に適用することができる。
(A-2)支払いを行う際は、限定ではなく例として、支払いの際に決済を行うアカウントして設定されているアカウント(限定ではなく例として自分のアカウント)の残高が不足している場合に適用することができる。この場合、限定ではなく例として、他のユーザのアカウントとアカウント連携して決済を行うようにすることができる。
(B)共通アカウント決済
共通アカウント決済は、複数のユーザが共通に使用可能なアカウント(以下、「共通アカウント」と称する。)に基づいて決済を行う手法である。この決済を「共通アカウント決済」と称する。共通アカウント決済は、共通ウォレットを利用することによって実現される。「共通ウォレット」は、複数のユーザによって設定される電子マネー口座の一形態であり、仮想的な1つのウォレットが構成されるものである。
共通アカウント決済は、ユーザが、複数のユーザに共通のアカウント(1つの共通のアカウント)を用いる決済と捉えることもできる。
なお、共通アカウント決済は、共通ウォレット決済と表現してもよい。
共通アカウント決済は、限定ではなく例として、複数のユーザで共通に使用することを想定した1つのアカウントから決済を行うものである。
第1の形態として、共通アカウントは、共通ウォレットを利用するユーザ(メンバー)の各々に紐づけられたアカウントとすることができる。
第2の形態として、共通アカウントは、共通ウォレットを利用するユーザのうち特定のユーザに紐づけられたアカウントとすることができる。特定のユーザは、限定ではなく例として、共通ウォレットの代表者やマスターとなるユーザ(以下、包括的に「共通アカウントマスターユーザ」と称する。)とすることができる。共通アカウントマスターユーザは、限定ではなく例として、共通アカウントを作成したユーザ等とすることができる。
第1の形態と第2の形態とのいずれの形態を適用する場合であっても、限定ではなく例として、各々の共通アカウントのユーザは、共通ウォレットを自由に利用できるようにすることができる。限定ではなく例として、共通ウォレットの残高等の情報を確認したり、共通ウォレットへの入金/共通ウォレットからの出金等を自由に行うことができるようにすることができる。
なお、第2の形態を適用する場合、限定ではなく例として、共通アカウントマスターユーザ以外のユーザによる共通ウォレットの利用を制限するようにすることもできる。
具体的には、共通ウォレットの機能のうちの一部または全部の機能を利用できないようにしたり、共通ウォレットの機能のうちの一部または全部の機能を利用する場合に共通アカウントマスターユーザの承認を必要としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
共通アカウント決済では、複数のユーザに共通のアカウントを用いるため、一のユーザが他のユーザの支払い分を立て替えて決済を行ったような場合に、事後的な精算(清算)の処理が必要となる場合がある。つまり、決済が完了した後の何らかのタイミングで、送金処理/受金処理等の各々のユーザの金額を調整する処理が必要となる場合がある。
それに対し、アカウント連携決済では、連携するアカウントのユーザの許可を得ておく、またはその場で許可を得た上で、各々のアカウントから金額が消費されるようにすることで、事後的な精算の処理は基本的に不要となる。
ただし、アカウント連携決済でも事後的な精算を行う場合があり、これについては実施例で後述する。
以上を踏まえた上で、本明細書では、限定ではなく例として、(A)「アカウント連携決済」を適用する場合の実施例をメインに説明する。
なお、「連携」は、1つの目的のために一緒に物事を行うという意味を含む。このため、複数のユーザが一緒に決済を行うという意味において、限定ではなく例として、アカウント連携決済も共通アカウント決済も、目的は同じであるとも捉えることもできる。
また、以下では、端末にインストールされたアプリケーション(支払いアプリケーションやメッセージングアプリケーション)によって、本発明に係る各種の処理が実行されることとして説明する。
なお、支払いアプリケーションの一機能としてチャットサービス(限定ではなく例として、メッセージングサービス)の機能を持たせる、またはチャットアプリケーション(限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション)の一機能として支払いサービスの機能を持たせるようにすることもできる。
メッセージングサービスでは、ユーザが、チャットルームを利用してチャットを行うことができるように構成されている。
以下の説明では、適宜、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)を「トークルーム」と称する。また、トークルームをチャットルームと称してもよい。
コンテンツには、単純なテキストや絵文字等を含むメッセージの他、限定ではなく例として、画像情報(静止画像、動画像等の情報を含む。)、操作用情報(ボタン、アイコン等を含む。)、通信用情報・リンク情報(URI、URL等を含む。)など、端末間で送受信可能な各種の情報を含めることができる。
なお、トークルームには、限定ではなく例として、一対一のユーザのトークルームの他、複数のユーザを含むグループのトークルーム(グループトークルーム)を含めることができる。この場合におけるトークルームは、複数のユーザを含むグループの各端末間で送受信されるコンテンツをグループに含まれるユーザが閲覧できるUIやGUIのことを意味する。
また、メッセージングサービスには、端末間での簡単なメッセージ等のコンテンツの送受信を可能とするインスタントメッセージングサービス(IMS:Instant Messaging Service)を含めてもよいし、含めなくてもよい。
また、メッセージングサービス:MS(IMSを含む。)を、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と捉える考え方もある。
このため、メッセージングサービス:MSと、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSとは区別してもよいし、区別しなくてもよい。
また、以下では、端末に対する入力として、主として端末のユーザによる操作入力(限定ではなく例として、タップ(タップ操作)による入力)を例示するが、これに限定されない。
操作入力に代えて、または操作入力に加えて、音入力(音声入力を含む。)を端末に対する入力としてもよいし、しなくてもよい。
本明細書において、端末が行う「決済に関する処理」とは、決済に直接的または間接的に関連する処理、限定ではなく例として、上記の(A)アカウント連携決済や(B)共通アカウント決済に直接的または間接的に関連する処理を意味する。
具体的には、限定ではなく例として、決済を行うためのコード情報をサーバから取得する処理(コード情報の生成をサーバに依頼する処理や、生成されたコード情報をサーバから受信する処理を含む。)、取得したコード情報を表示する処理、決済するようにサーバに依頼する処理、決済結果(決済完了通知等を含む。)をサーバから取得する処理などの、決済を行う上で何らかの関連のある処理、より具体的には、決済を行う上で関連のある処理として端末で実行される処理全般を含むものである。
また、本明細書において、サーバが行う「決済に関する処理」も、決済に直接的または間接的に関連する処理、限定ではなく例として、上記の(A)アカウント連携決済や(B)共通アカウント決済に直接的または間接的に関連する処理を意味する。
具体的には、限定ではなく例として、決済を行うためのコード情報を生成する処理、生成したコード情報を端末に送信する処理、決済処理(決済する処理)、決済結果(決済完了通知等を含む。)を端末に送信する処理などの、決済を行う上で何らかの関連のある処理、より具体的には、決済を行う上で関連のある処理としてサーバで実行される処理全般を含むものである。
なお、「関する」と記載された他の用語についても同様である。つまり、「関する」とは、直接的または間接的に関連のあるものを含む概念である。
以下では、少なくとも端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、通信システム1A、通信システム1B)を例示する。
ただし、システムは、以下説明するシステムに限定されるわけではない。限定ではなく例として、以下のいずれかのパターンのシステムを構成することができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この典型例は、サーバクライアントシステムである。
この場合、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにすることができる。
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステムとすることができる。複数のサーバによって構成されるシステムであるため「サーバシステム」と称してもよい。
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
サーバを含まず、端末によって構成されるシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
<第1実施例>
第1実施例は、前述した(A)アカウント連携決済を実現するための基本的な実施例である。
アカウント連携決済を行う場合、アカウント連携決済に参加するアカウントの一部または全部のアカウントに、金額を負担させることが考えられる。
しかし、この場合、限定ではなく例として、連携されたアカウントのうちのいずれかのアカウントの残高が不足するなどして、アカウント連携決済を行うことができない場合があり得る。
以下では、アカウント連携決済を実現するためのデータであって、サーバ10で管理されるデータとして「連携ウォレット」という概念を導入する。端末20のユーザ(ユーザアカウント)によって連携ウォレットを作成(生成)する要求がなされ、連携ウォレットのデータがサーバ10によって生成されることで、アカウント連携決済を行うことが可能となる。
また、アカウント連携決済を実現するために、複数のアカウントを連携させることを「アカウント連携」や「ウォレット連携」と称する。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
まず、アカウント連携の一例として、一のユーザの複数のアカウントを連携する場合について説明する。本実施例では、限定ではなく例として、ユーザA.Aの2つのアカウントを連携する場合を説明する。
また、一例として、サーバ10がアカウント連携処理を実行する場合について説明する。
なお、詳細は後述するが、複数のユーザのアカウントを連携することも可能である。
また、詳細は後述するが、アカウント連携処理を端末20が実行するようにすることも可能である。
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1Aのシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1Aでは、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、1以上の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、限定ではなく例として、支払いサービスやメッセージングサービスを提供する機能を有する。サーバ10は、支払いサービスサーバ、支払い管理サーバ、決済サービスサーバ、決済管理サーバ、メッセージングサーバ、メッセージングサービスサーバ等のように表現することもできる。本実施形態では、限定ではなく例として、サーバ10のユーザを、支払いサービスの事業者やメッセージングサービスの事業者とする。
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービス(本実施例では支払いサービス)を提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1Aに含まれる各装置のHW構成について説明する。
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
[各装置の機能構成]
(1)サーバ
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶された支払いアプリケーション管理処理プログラム151に従って支払いアプリケーション管理処理を実行するための支払いアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、支払いアプリケーション管理処理として実行される支払いアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、アカウント管理データベース155と、連携ウォレット管理データベース157とが記憶される。
アカウント登録データ153は、アプリケーション(この例では支払いアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
ユーザ名は、アプリケーションを利用する端末20のユーザの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、アプリケーションIDとすることができる。なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
また、限定ではなく例として、1つのユーザIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。
アカウント管理データベース155は、アカウント登録データ153に記憶されたアカウントの管理用のデータベースであり、その一例である第1のアカウント管理データベース155Aのデータ構成例を図1-5に示す。
第1のアカウント管理データベース155Aには、アカウント登録データ153に記憶されたアプリケーションIDごとの管理データとして、アカウント管理データが記憶される。
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、電子マネー口座残高とが記憶される。
電子マネー口座残高は、そのアプリケーションID(そのアカウント)の電子マネー口座の残高であって、限定ではなく例として、サーバ10によって記憶・管理される残高である。単に「残高」と称する場合もある。
連携ウォレット管理データベース157は、前述した連携ウォレットを管理するためのデータベースであり、その一例である第1の連携ウォレット管理データベース157Aのデータ構成例を図1-6に示す。
第1の連携ウォレット管理データベース157Aには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、連携ウォレットIDと、連携アカウントデータと、決済履歴データとが記憶される。
連携ウォレットIDは、限定ではなく例として、アカウント連携決済で用いられる連携ウォレットを識別するための情報である。
連携ウォレットIDは、好ましくは連携ウォレットごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって連携ウォレットごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
連携アカウントデータは、アカウント連携決済を行うために連携するユーザアカウント(以下、「連携アカウント」と称する。)に関するデータであり、限定ではなく例として、この連携アカウントに対応するアプリケーションIDと、このアプリケーションIDに対応するユーザ名とが関連付けて記憶される。
以下では、アカウント連携決済に参加するユーザを「連携メンバー」と称する一方、上記のように、アカウント連携決済を行うために連携するユーザアカウントのことを「連携アカウント」と称する。
なお、一人のユーザが複数のユーザアカウントを所有しており、この一人のユーザが自身の複数のユーザアカウントを連携させることも可能である。このため、連携メンバーと連携アカウントとは、必ずしも一対一の対応関係であるとは限らない。
図1-6の例では、最も手前に示す連携ウォレット管理データでは、連携アカウントデータに、「U0001」、「U0005」の2つのアプリケーションIDが記憶されているが、これらのアプリケーションIDに対応するユーザ名は「A.A」である。つまり、この例では、ユーザA.Aが所有する2つのアカウントが、連携アカウントとして関連付けられている。
決済履歴データは、アカウント連携決済による決済(支払い)の履歴のデータであり、限定ではなく例として、取引IDと、店舗IDと、店舗名と、支払い日時と、支払い金額とが関連付けて、時系列に記憶される。
取引IDは、その決済が行われた取引を識別するための識別情報としてのIDである。
この取引IDは、好ましくは取引ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって取引ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
店舗IDは、その取引が行われた店舗を識別するための識別情報としてのIDである。
この店舗IDは、好ましくは店舗ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって加盟店ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
店舗名には、その取引が行われた店舗の名称が記憶される。なお、店舗名の情報は、不図示のデータによってサーバ10により店舗IDと関連付けて記憶・管理されるようにすることができる。
支払い日時には、限定ではなく例として、その取引についてサーバ10が決済処理を行った日時が、支払い日時として記憶される。
支払い金額には、限定ではなく例として、その取引についてサーバ10が決済した金額が記憶される。この支払い金額は、サーバ10によって決済された金額(決済済みの金額)を意味する。
(2)端末
図1-7は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶された支払いアプリケーション処理プログラム281に従って支払いアプリケーション処理を実行するための支払いアプリケーション処理部211を機能部として含む。
図1-8は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、支払いアプリケーション処理として実行される支払いアプリケーション処理プログラム281と、自己の端末20、または自己の端末20のユーザのアプリケーションID283とが記憶される。
なお、アプリケーションID283は、複数のアプリケーションIDを記憶できるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
以下では、ユーザによる操作を、限定ではなく例として、タップ(タップ操作)として説明する。
タップ(タップ操作)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作である。
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
図1-9,図1-10は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図1-9左側は、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される支払いアプリケーションのメインメニュー画面である。
メニュー画面最上部中央には、支払いアプリケーションの名称として「Payment App」の文字が表示されている。また、画面最上部右方には、この端末20のユーザの支払いアプリケーションにおけるアイコン画像およびユーザ名(この例ではユーザA.A)が表示されている。
また、その下には、支払いアプリケーションにおける現在位置を示す現在位置表示領域CLR1が構成されており、この例では、現在位置が支払いアプリケーションのメインメニューであることを示す「ウォレットメインメニュー」の文字が、現在位置表示領域内に表示されている。
メインメニュー画面の下部に表示された連携ウォレットの文字および画像を含む連携ウォレットアイコンIC1がタップされると、限定ではなく例として、ユーザA.Aの複数のユーザアカウントを連携させたアカウントについての連携ウォレット情報が表示される。
図1-9中央に、連携ウォレット情報の表示画面の一例を示す。
この画面では、現在位置表示領域CLR1には、連携ウォレットの機能を利用中であることを示す「連携ウォレット」の文字が表示されている。また、現在位置表示領域CLR1の下に、連携ウォレットを用いて「店舗提示型」のコード支払いを行うための「コードリーダ」の文字で示されるコードリーダアイコンIC2と、「利用者提示型」のコード支払いを行うための「コード支払い」の文字で示されるコード支払いアイコンIC3とが横に並んで表示されている。
これらのアイコンの下には、連携ウォレットの対象となるユーザ名を含む「A.Aの連携ウォレット」が表示され、さらにその下には、この連携ウォレットの連携アカウントの状況を表示するための連携メンバー情報表示領域MIR1が表示されている。
連携メンバー情報表示領域MIR1には、各連携アカウントと、連携状況とが行ごとに関連付けて表示されている。限定ではなく例として、「A.Aメインアカウント」は、ユーザA.Aのメインのユーザアカウント(以下、適宜「メインアカウント」と称する。)である。メインアカウントは、限定ではなく例として、図1-9左側のメインメニュー画面で連携ウォレット以外の操作を行った場合に用いられるユーザアカウントである。この例では、メインアカウントの電子マネー口座残高は「5,000円」であることが示されている。
また、限定ではなく例として、「A.Aサブアカウント」は、ユーザA.Aのサブのユーザアカウント(以下、適宜「サブアカウント」と称する。)である。サブアカウントは、ユーザA.Aが所有するメインアカウント以外のユーザアカウントである。この例では、サブアカウントの電子マネー口座残高は「3,000円」であることが示されている。
限定ではなく例として、この画面において、コードリーダアイコンIC2がタップ(タッチ)されると、サーバ10から端末20Aへ、この連携ウォレットを用いて支払いを行うための連携ウォレットコードリーダ情報が送信される。すると、端末20Aの制御部21は、端末20Aで店舗に提示された端末読み取り用コードを読み取るために、コード支払いアプリケーションの機能として備えられたコードリーダ(以下、「アプリケーションコードリーダ」と称す。)を起動する。
図1-9右側に、アプリケーションコードリーダ画面の一例を示す。
この画面では、現在位置表示領域CLR1の下に、現在実行中の機能である「コードリーダ」の文字が表示されている。また、画面中央には、支払い店舗コードを読み取るためのコード読み取り領域CR1が表示されている。
図1-10左側は、図1-9右側において読み取られた支払い店舗コードからデコードによって情報が取得された場合に表示される支払い金額入力画面の一例を示す図である。
この支払い金額入力画面には、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像とともに、その名称「XX楽器」が表示されている。また、その下には、入力された支払い金額を表示するための支払い金額表示領域PR1が表示され、ここでは、支払い金額として「4,500円」が入力されて表示されている。また、支払い金額表示領域PR1の左端には、支払い金額を消去するための丸で囲まれた×印で示される消去ボタンが表示されている。
画面下方には、支払い金額を入力するためのキーボードが表示されるとともに、支払い金額表示領域PR1に入力されている支払い金額で支払いを実行するための「支払い」の文字で示された支払いボタンBT1が表示されている。
図1-10左側に示される支払い金額入力画面において支払いを実行するための支払いボタンBT1がタップされると、連携ウォレットを用いたコード支払いが実行される。
なお、図1-9中央の画面において、コード支払いアイコンIC3がタップされると、端末20Aの表示部24には、コード支払い画面が表示される。コード支払い画面には、サーバ10から送信されて端末20が受信したコード(コード画像)であって、「利用者提示型」で決済を行うために用いられるコードである連携ウォレット支払いコードとして、限定ではなく例としてバーコードで表される一次元の支払いコードと、限定ではなく例としてQRコード(登録商標)で表される二次元の支払いコードとが表示される。端末20AのユーザA.Aは、上記のコード支払い画面をコードレジで店舗の店員に提示し、店舗コードリーダ装置で支払いコードを読み取ってもらうことで連携ウォレットを用いたコード支払いを行うことも可能である。
図1-10中央には、連携ウォレットを用いた支払い結果を確認するための、連携支払い結果表示画面が表示されている。
連携支払い結果表示画面の上部には、連携ウォレットを用いた支払いが完了したことを示す「支払い完了」の文字とともに、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像と、その名称「XX楽器」と、支払い日時「2020-07-24/12:17:08」とが表示されている。
また、連携支払い結果表示画面の下部には、この支払いに関する連携アカウントごとの内訳を表すメンバー支払い結果表示領域MRR1が表示されている。
メンバー支払い結果表示領域MRR1には、連携アカウントごとに、支払ったユーザアカウントと、それぞれのユーザアカウントで支払った金額と、支払い後の電子マネー口座残高とが表示されている。
限定ではなく例として、本実施例では、各々の連携アカウントが、総支払い金額を連携アカウントで等分した金額(割り勘した金額)を支払い金額として支払うこととする。
なお、これとは異なり、連携アカウントごとに支払い金額の割合を変えてもよいし、そのようにしなくてもよい。限定ではなく例として、「メインアカウント:サブアカウント」=「2:1」等のようにしてもよいし、しなくてもよい。
図1-10右側は、図1-10中央の画面が表示された後、端末20Aの表示部24に表示される画面の一例である。この画面では、連携支払い結果表示画面の下部から、メインアカウントからサブアカウントへの送金を促すための表示を行う送金促進通知領域RER1がせり上がり表示されている。これは、連携支払いを行った結果、メインメニュー画面で選択されていないサブアカウントでの支払いが生じているため、メインメニュー画面として選択されたメインアカウントからサブアカウントへの送金をユーザA.Aに促すための通知を表示する領域である。
<処理>
以下では、店舗提示型のコード決済で用いられる「支払い店舗コード」を、限定ではなく例として、加盟店を識別するための加盟店識別情報(限定ではなく例として加盟店に固有に割り振られる店舗ID)を含むコード(一次元コードや二次元コード)として説明する。
なお、支払い店舗コードに、特定の決済予定金額(限定ではなく例として「500円」)の情報を含ませてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図1-11は、この場合に、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
ここでは一例として、連携アカウントとして、ユーザA.Aの第1ユーザアカウント(限定ではなく例として、アプリケーションIDが「U0001」で示されるアカウント)と、ユーザA.Aの第2ユーザアカウント(限定ではなく例として、アプリケーションIDが「U0005」で示されるアカウント)とでアカウント連携決済を行う場合の処理について説明する。
なお、実際には、アカウント連携決済で連携するユーザアカウントは2つとは限らないが、3つ以上とする場合も同様であるため、ここでは図示・説明を省略する。
また、この処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、この処理に限定されるものではない。この処理に別のステップを追加してもよいし、この処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
これは、以下説明する各フローチャート(処理)について同様である。
まず、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、端末20Aのユーザ操作に基づいて予め指定された、連携ウォレットIDで識別される連携ウォレットに紐づけられた連携メンバーの各アカウント残高を利用した支払いを認可する支払いトークン(以下、「連携ウォレット支払いトークン」と称する。)を生成する。
連携ウォレット支払いトークンは、限定ではなく例として、所定の桁数(限定ではなく例として12桁)の整数値によって識別される。
なお、連携ウォレット支払いトークンは、生成から所定の時間内(限定ではなく例として「5分」)に限り認可を行う、有効期限を持つトークンとしてもよいし、そうしなくてもよい。
すると、サーバ10の制御部11は、連携ウォレット支払いトークンを含むコード読み取り用情報である連携ウォレットコードリーダ情報を生成する。そして、サーバ10の制御部11は、生成した連携ウォレットコードリーダ情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S100)。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレットコードリーダ情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信された連携ウォレットコードリーダ情報に基づいて、支払い店舗コードを読み取るためのコードリーダ画面を表示部24に表示させる。また、端末20Aの制御部21は、コードを読み取るために撮像部27を起動させる。そして、端末20Aの制御部21は、起動させた撮像部27等を用いて支払い店舗コードを読み取るコード読み取り処理を実行する(A100)。
A100の処理で読み取った支払い店舗コードから店舗IDが取得されると、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、決済予定金額を入力させるための表示画面を表示部24に表示させる。端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて決済予定金額が入力されると、制御部21は、限定ではなく例として、連携ウォレットコードリーダ情報に含まれる連携ウォレット支払いトークンと、店舗IDと、決済予定金額とを含む連携決済要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A110)。
通信I/F14によって端末20Aから連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、要求を受けた連携ウォレット支払いトークンから連携ウォレットIDを検索し、その連携ウォレットに対して、店舗IDで定められる加盟店との間で決済予定金額の支払いを行う、店舗提示型のアカウント連携決済処理の一例である店舗提示型連携決済処理を実行する(S110)。
店舗提示型連携決済処理では、まず、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、決済予定金額を連携アカウント数で割り勘(等分)した金額(以下、「等分支払い金額」と称する。)を算出する。そして、サーバ10の制御部11は、連携ウォレットデータの連携アカウントデータに記憶されている各連携アカウントに対して、等分支払い金額を支払い金額とした決済処理を行う。
全ての連携アカウントにおいて「電子マネー口座残高-等分支払い金額」の値が0以上となる場合、各連携アカウントに対して等分支払い金額の決済処理が実行され、店舗提示型連携決済処理は成功となる。
一方、いずれかのアカウントにおいて「電子マネー口座残高-等分支払い金額」の値がマイナスとなる場合、連携アカウントへの決済処理は行われず、店舗提示型連携決済処理は失敗となる。
なお、店舗提示型連携決済処理において、各連携アカウントから等分支払い金額の決済を実行するのではなく、一度、連携アカウントの所定のアカウント(限定ではなく例として、ユーザA.Aの第1ユーザアカウント)に他のアカウントから等分支払い金額を送金し、その後、所定のアカウントから決済予定金額の決済を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
店舗提示型連携決済処理が成功した場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの送金を促す送金依頼情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S120)。
あくまでも一例であるが、限定ではなく例として、表示画面例で説明したように、ユーザA.Aが、第1ユーザアカウントをメインアカウントとして使用しており、第2ユーザアカウントをサブアカウントとして使用しているような場合を想定することができる。
店舗提示型連携決済処理が成功した場合、ユーザA.Aのサブアカウントの電子マネー口座残高からも等分支払い金額が差し引かれて残高が減少する。このような場合に、サーバ10は、第1ユーザアカウント(メインアカウント)から第2ユーザアカウント(サブアカウント)に送金を行って第2ユーザアカウントの残高を補充するように、ユーザA.Aに促すことができる。
なお、第1ユーザアカウントあるいは第2ユーザアカウント、もしくはその両方において等分支払い金額の決済が失敗する場合(すなわち、店舗提示型連携決済処理が失敗した場合)に、ユーザA.Aによってあらかじめ登録される外部金融機関の口座から、決済が失敗したアカウントに対するチャージ(送金)を促す情報を送金依頼情報として送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
また、決済が失敗したアカウントに対して、限定ではなく例として、外部金融機関等からローンや借り入れを行うように促す情報を送金依頼情報として送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
サーバ10の制御部11は、送金依頼情報を送信すると、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から送金依頼情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した送金依頼情報を表示部24に表示させる(A120)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
<第1実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、端末の第1ユーザの一例)の第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、第1ユーザアカウントと連携された第2ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントと関連付けられた第2アカウントの一例)とに基づき、アカウント連携決済に関する処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部21によって行う。
また、端末20は、アカウント連携決済に基づいて、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの送金依頼情報(限定ではなく、第2アカウントに送金することに関する第1情報の一例)を通信I/F22によって受信する。
そして、端末20は、受信した送金依頼情報の表示(限定ではなく、第1情報に基づく第1表示の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末の第1ユーザの第1アカウントと、第1アカウントと関連付けられた第2アカウントとに基づき、第1ユーザの端末によって第1決済に関する処理を端末の制御部によって行うことで、関連付けられた少なくとも2つのアカウントによる第1決済を可能とすることができる。
また、第1決済により第2アカウントに送金することに関する第1情報を、端末の第1ユーザに知らせることができる。その結果、限定ではなく例として、第2アカウントに送金するように、第1ユーザに促すことができる。
なお、第2アカウントに送金することは、第2アカウントに送金することのみならず、複数のアカウント(第2アカウントを含む。)に送金することも含む概念である。よって、第2アカウントに送金することに関する第1情報は、複数のアカウントに送金することに関する情報も含む概念である。
また、この場合、限定ではなく例として、第1アカウントばかりでなく、第2アカウントも第1ユーザのアカウントとすることで、一人のユーザの複数のアカウントに基づいて決済を行うことができる。また、限定ではなく例として、第1ユーザの別のアカウント(第2アカウント)に送金するように、第1ユーザに促すことができる。
また、本実施例は、サーバ10(限定ではなく、端末と通信する、決済に関する処理を行うサーバの一例)が、端末20のユーザの第1ユーザアカウントと、第1ユーザアカウントと連携した第2ユーザアカウントとに基づき、店舗提示型のアカウント連携決済処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部11によって実行する。また、サーバ10は、このアカウント連携決済に基づいて、通信I/F14によって送金依頼情報を端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末の第1ユーザの第1アカウントと、第1アカウントと関連付けられた第2アカウントとに基づき、サーバによって第1決済に関する処理をサーバの制御部によって行うことで、関連付けられた少なくとも2つのアカウントによる第1決済を行うことができる。
また、第1決済に基づいて、第2アカウントに送金することに関する第1情報を、端末の第1ユーザに知らせることができる。その結果、限定ではなく例として、第2アカウントに送金するように、第1ユーザに促すことができる。
<第1変形例(1)>
第1実施例では、送金依頼情報は、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの送金を促す情報、あるいは第1ユーザアカウントあるいは第2ユーザアカウント、もしくはその両方へのチャージを促す情報、ローンや借り入れを行うように促す情報等であったがこれに限定されない。限定ではなく例として、送金依頼情報は、これらの具体的金額を含む情報であってもよい。
<表示画面>
図1-12は、図1-10の別例を示す画面図である。
図1-12左側および図1-12中央は、それぞれ図1-10と同様である。
図1-12右側において、送金促進通知領域RER2には、メインアカウントからサブアカウントへの送金をユーザA.Aに促すための通知に加えて、メインアカウントからサブアカウントへ送金推奨額である「¥2,250」が表示されている。この金額は、連携支払い結果表示画面で表示されている支払いの際に、サブアカウントから支払いが行われた金額となっている。
<処理>
図1-13は、この場合の各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
S120の後、サーバ10の制御部11は、S110の店舗提示型連携決済処理が成功であった場合には、等分支払い金額を第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの送金またはチャージを推奨する金額(以下、包括的に「送金推奨額」と称する。)とし、その情報である送金推奨額情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S130)。
なお、店舗提示型連携決済処理が失敗した場合には、等分支払い金額の決済が失敗する連携アカウントにおいて、「等分支払い金額-電子マネー口座残高」で求められる金額をそのアカウントへのチャージを推奨する金額として、通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から送金推奨額情報(送金額あるいはチャージ額の情報)を受信すると、受信した送金推奨額情報を表示部24に表示させる(A130)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
本変形例は、第1情報は、送金推奨額情報(限定ではなく、第2アカウントによって、第1決済で支払われた金額に基づく情報の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントによって、第1決済で支払われた金額に基づく第1情報を、端末の第1ユーザに知らせることができる。限定ではなく例として、送金やチャージを推奨する金額を、端末の第1ユーザに知らせることができる。
<第2実施例>
第1実施例では、端末20Aは、送金依頼情報を表示部24に表示すると、そのまま処理を終了した。
第2実施例は、これに加えて、送金依頼情報に基づいて、アカウント間での送金を実行する実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<表示画面>
図2-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図2-1左側は、連携支払い結果表示画面に続いて送金促進通知領域RER3が表示された場合の表示画面の一例である。
送金促進通知領域RER3には、送金促進通知領域RER2の内容に加えて、下部に、送金促進通知領域の通知内容に基づいて、送金処理を実行させるための送金ボタンBT2が表示されている。
限定ではなく例として、送金ボタンBT2がタップされると、メインアカウントからサブアカウントへの送金画面が表示され、その送金金額の初期値として「2,250円」が設定される。
図2-1右側は、送金が実行された後に端末20Aの表示部24に表示されるおしらせ画面の一例である。
送金ボタンBT2がタップされたことに基づいて、支払いアプリケーションのおしらせ画面には、ユーザA.Aのメインアカウントからサブアカウントへの送金を行ったことを示す情報が表示されている。
<処理>
図2-2に、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Aの制御部21は、A130のステップを実行すると、限定ではなく例として、送金推奨額を第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへ送金するか否かの選択用画面を表示部24に表示させる(A140)。
なお、送金推奨額ではなく、所定の金額あるいはユーザの入力に基づく金額を送金するか否かの選択用画面としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、S130とA130とのステップは省略してもよいし、そのようにしなくてもよい。
端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、送金することが選択される場合(A140:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、送金推奨額を第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへ送金するための送金命令情報を、通信I/F22によってサーバ10へ送信する(A150)。
一方、送金しないことが選択される場合(A140:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F14によって端末20Aから送金命令情報を受信すると(S140:YES)、サーバ10の制御部11は、送金命令情報に基づいて、限定ではなく例として、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへ送金推奨額を送金する送金処理を実行する(S150)。そして、サーバ10の制御部11は、送金処理の結果を送金結果情報として、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S160)。その後、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
なお、端末20Aから送金命令情報を受信しない場合(S140:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から送金結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、送金結果情報を表示部24に表示させる(A160)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
<第2実施例の効果>
本実施例は、端末20が、表示部24に表示した送金推奨額を第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへ送金するか否かの選択用画面の表示(限定ではなく、第1表示の一例)に対する端末20のユーザによる入力に基づいて、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントに送金するための処理を実行する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、第1情報に基づく第1表示に対する第1ユーザによる入力という簡単な方法で、第1情報に基づく金額を、第1アカウントから第2アカウントに送金することができる。
また、本実施例は、サーバ10(限定ではなく、端末と通信する、決済に関する処理を行うサーバの一例)が、端末20のユーザの第1ユーザアカウントと、第1ユーザアカウントと連携した第2ユーザアカウントとに基づき、アカウント連携決済処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部11によって実行する。また、サーバ10は、このアカウント連携決済に基づいて、通信I/F14によって送金依頼情報を端末20に送信する。そして、サーバ10は、端末20に表示された、送金推奨額を第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへ送金するか否かの選択用画面の表示に対する端末20のユーザによる入力に基づいて、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの送金処理を行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバが、端末に表示された、第1情報に基づく第1表示に対する第1ユーザによる入力に基づいて、第1情報に基づく金額を、第1アカウントから第2アカウントに送金することができる。
<第3実施例>
第1実施例、第2実施例では、連携アカウントを一人のユーザの異なるユーザアカウントとして説明したが、これに限定されない。
以下では、異なるユーザのユーザアカウントを連携する場合(連携アカウントを異なるユーザのアカウントとする場合)について説明する。
連携ウォレットを用いた支払いを行う場合、限定ではなく例として、連携されたいずれかのユーザアカウント(いずれかの連携アカウント)の電子マネー口座残高が少なく、等分支払い金額に満たないような場合、一時的に、連携された他のユーザアカウントに不足分を負担してもらい、支払いを実行する方法が考えられる。
この場合、負担額(立替金額)を支払い後に返却する必要が生じるが、限定ではなく例として、返却する処理を手動で実行する必要があり、利便性に欠ける。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
本実地例では、第1の連携ウォレット管理データベース157Aの連携アカウントデータには、アプリケーションIDとして、異なるユーザのアプリケーションIDが記憶される。
以下では、限定ではなく例として、連携アカウントデータに、ユーザA.Aのユーザアカウント(限定ではなく例として、アプリケーションID「U0001」)と、ユーザB.Bのユーザアカウント(限定ではなく例として、アプリケーションID「U0002」)とが記憶されている場合を例示する。
すなわち、ユーザA.AとユーザB.Bとを連携メンバーとする場合を例示する。
また、本実施例では、コード決済を実行するユーザA.Aのユーザアカウントの電子マネー口座残高が少なく、等分支払い金額に満たない場合を例示する。
<表示画面>
以下では、ユーザA.Aのユーザアカウントと、ユーザB.Bのユーザアカウントとが連携アカウントとして連携されており、これらの連携アカウントを用いてアカウント連携決済を行う例について説明する。この例では、複数のユーザの各々の1つのユーザアカウントが連携されているため、連携メンバーと連携アカウントとは一対一の対応関係となる。
図3-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図であり、端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示している。
図3-1左側は、前述した支払いアプリケーションのメインメニュー画面であり、連携ウォレットアイコンIC1がタップされた状態が示されている。
図3-1中央は、連携ウォレットアイコンIC1がタップされたことに基づいて表示される連携ウォレット情報の表示画面の一例であり、図1-9に対応する画面である。
本実施例では、ユーザA.Aのユーザアカウントと、ユーザB.Bのユーザアカウントとが連携されているため、連携ウォレットの対象となるユーザ名を含む「A.AとB.Bの連携ウォレット」の文字が表示されている。
また、これに伴い、連携メンバー情報表示領域MIR1には、各々のユーザのアイコン画像と関連付けて、ユーザA.Aのユーザアカウントであることを示す「A.A」の文字と、ユーザB.Bのユーザアカウントであることを示す「B.B」の文字とが表示されている。この例では、ユーザA.Aのユーザアカウントの電子マネー口座残高は「1,000円」であることが示され、ユーザB.Bのユーザアカウントの電子マネー口座残高は「6,000円」であることが示されている。
限定ではなく例として、この画面においてコードリーダアイコンIC2がタップされると、サーバ10から端末20Aへ、この連携ウォレットを用いて支払いを行うための連携ウォレットコードリーダ情報が送信される。すると、端末20Aの制御部21は、アプリケーションコードリーダを起動する。その結果、図3-1右側に示すようなアプリケーションコードリーダ画面が表示される。
図3-2左側は、図1-10左側と同様の支払い金額入力画面であり、支払いボタンBT1がタップされると、連携ウォレットを用いたコード支払いが実行される。
しかし、この例では、ユーザA.Aのユーザアカウントの電子マネー口座残高が不足していることに基づいて、限定ではなく例として、図3-2中央に示すような連携支払い確認画面が表示される。
この連携支払い確認画面には、限定ではなく例として、現在位置表示領域CLR1の下に、支払い金額確認領域PIR1が表示されている。支払い金額確認領域PIR1には、限定ではなく例として、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像とともに、その名称「XX楽器」と、支払い金額「4,500円」とが表示されている。支払い金額の下には、現在の連携支払い可能額である「3,250円」が表示されている。
また、支払い金額確認領域PIR1には、現在の連携支払い可能額が支払い金額を下回ることに基づいて、警告マークと「残高不足です」の文字とが表示されている。
また、支払い金額確認領域PIR1の下には、連携メンバーの名称がアイコンと共に表示されている。その下には、連携メンバーそれぞれの支払い負担状況を確認するための、支払いメンバー確認領域PMR1が表示されている。
ここで、連携支払い可能額とは、支払い金額を連携アカウントで等分して割り勘すると仮定し、以下の式で定義される金額である。
・連携支払い可能額=全ての連携アカウントについての支払い余力の総和
ここで、一の連携アカウントの支払い余力は、以下の式で定義される。
・一の連携アカウントの支払い余力=その連携アカウントの電子マネー口座残高(その連携アカウントの電子マネー口座残高-等分支払い金額<0の場合)
・一の連携アカウントの支払い余力=等分支払い金額(その連携アカウントの電子マネー口座残高-等分支払い金額≧0の場合)
ただし、「等分支払い金額=支払い金額÷連携アカウント数」として算出される。
なお、これらの式を、限定ではなく例として、第1実施例や第2実施例に適用して、連携支払い可能額を同様に算出するようにしてもよいし、しなくてもよい。
つまり、上記の連携アカウントを、一人のユーザの複数のユーザアカウント、限定ではなく例として、前述した第1ユーザアカウント(メインアカウント)と第2ユーザアカウント(サブアカウント)との2つのユーザアカウント等として、連携支払い可能額を算出するようにしてもよいし、しなくてもよい。
本実施例では、連携メンバーと連携アカウントとは一対一の対応関係であるため、上記の式を、連携メンバーによって定義することもできる。つまり、上記の式は、以下のように表現することもできる。
・連携支払い可能額=全ての連携メンバーについての支払い余力の総和
・一の連携メンバーの支払い余力=その連携メンバーの電子マネー口座残高(その連携メンバーの電子マネー口座残高-等分支払い金額<0の場合)
・一の連携メンバーの支払い余力=等分支払い金額(その連携メンバーの電子マネー口座残高-等分支払い金額≧0の場合)
ただし、「等分支払い金額=支払い金額÷連携メンバー人数」として算出される。
支払いメンバー確認領域PMR1には、限定ではなく例として、それぞれの連携メンバー(連携アカウント)について、行ごとに、アイコンと、ユーザ名と、支払い余力と、電子マネー口座残高とが関連付けて表示されている。また、支払い余力が等分支払い金額を下回るユーザについては、アイコンの左上に警告マークが重ねて表示されている。
この例では、等分支払い金額は「4,500円÷2=2,250円」である。
ユーザA.Aについては、支払い余力が等分支払い金額を下回るため、ユーザA.Aのアイコンの左上に警告マークが表示され、支払い余力が「1,000円」であることが示されている。
一方、ユーザB.Bについては、支払い余力が等分支払い金額を下回らないため、警告マークは表示されず、支払い余力が「2,250円」であることが示されている。
この例では、連携支払い可能額が支払い金額に満たないため、このままでは支払いを行うことができない。そのため、連携支払い確認画面の最下部には、等分支払い金額「2,250円」のうち、ユーザA.Aの支払い余力「1,000円」では不足する立て替え必要額「2,250円-1,000円=1,250円」をユーザB.Bに立て替えてもらい、支払いを実行するための「他のメンバーに立て替えてもらう」の文字で示される立て替え依頼ボタンBT4が表示されている。
図3-2右側は、立て替え依頼ボタンBT4がタップされた場合の、連携支払い確認画面の一例である。
この連携支払い確認画面では、支払いメンバー確認領域PMR1において、ユーザB.Bの支払い余力が、等分支払い金額「2,250円」に立て替え必要額「1,250円」を加算した「3,500円」に増加している。それに伴い、支払い金額確認領域PIR1の連携支払い可能額が「4,500円」に増加し、「残高不足です」の文字が消えて、「支払い可能です」の文字が表示されている。
また、連携支払い確認画面の最下部には、現在の支払い余力に応じて支払いを実行するための「支払い」の文字で示される連携支払い実行ボタンBT5が表示されている。
図3-3は、図3-2右側の連携支払い確認画面において、連携支払い実行ボタンBT5がタップされた場合の、画面の遷移の一例である。
図3-3左側には、連携ウォレットを用いた支払い結果を確認するための、連携支払い結果表示画面が表示されている。
連携支払い結果表示画面の上部には、連携ウォレットを用いた支払いが完了したことを示す「支払い完了」の文字とともに、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像と、その名称「XX楽器」と、支払い日時「2020-07-24/12:17:08」とが表示されている。
また、連携支払い結果表示画面の下部には、この支払いに関する連携メンバーごとの内訳を表すメンバー支払い結果表示領域MRR1が表示されている。
メンバー支払い結果表示領域MRR1には、連携メンバーごとに、支払ったユーザ名と、支払い余力として支払った金額と、支払い後の電子マネー口座残高とが表示されている。
メンバー支払い結果表示領域MRR1には、限定ではなく例として、ユーザA.Aは、支払い余力「1,000円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「0円」となったことが示されている。また、ユーザB.Bは、支払い余力「3,500円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「2,500円」となったことが示されている。
また、ユーザB.Bの項目には、ユーザA.Aが、ユーザB.Bに立て替えてもらった「1,250円」をユーザB.Bに返却するための立て替え金額返金ボタンBT6が加えて表示されている。
図3-3右側は、限定ではなく例として、支払いアプリケーションのメインメニューから「おしらせ」アイコンをタップすることで遷移するおしらせ画面の一例である。
なお、おしらせ画面へは、連携支払い結果表示画面に重ねて表示される、不図示の支払い完了通知をタップする等して遷移することも可能である。
このおしらせ画面のおしらせ情報表示領域NTR2には、連携支払いが実行されたことに基づく連携決済結果情報CT2と、連携支払いで立て替えが発生したことに基づく立て替え情報CT3とが表示されている。
連携決済結果情報CT2には、ユーザA.Aが支払った金額である「1,000円」と、支払い日時と、連携ウォレットを用いて支払いが完了したことと、支払い先が「XX楽器」であることとが表示されている。また、右上には、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットで支払いを行ったことを示すアイコンが表示されている。
連携決済結果情報CT2の下部には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-3左側の連携支払い結果表示画面が表示される。
なお、連携決済結果情報CT2には、ユーザA.Aが支払った金額である「1,000円」ではなく、「XX楽器」に支払った総支払い金額である「4,500円」を表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
または、ユーザA.Aが支払った金額と、総支払い金額の両方を表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
または、他のユーザが支払った金額を加えて表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
立て替え情報CT3には、連携ウォレットを用いた支払いでユーザB.Bに「1,250円」を立て替えてもらったことを示す情報が表示されている。また、右上には、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットで支払いを行ったことを示すアイコンが表示されている。
その下には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-3左側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT3の下部には、立て替え金額返金ボタンBT6が表示されている。
立て替え金額返金ボタンBT6がタップされると、ユーザA.Aの電子マネー口座からユーザB.Bの電子マネー口座へ、立替分「1,250円」の送金が実行される。
なお、ユーザA.Aの電子マネー口座残高が立替分に満たず、送金が実行できない場合、立て替え金額返金ボタンBT6の表示態様をグレーアウトさせるなどしてボタン操作を無効化させてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、ユーザA.Aの電子マネー口座残高が立替分に満たない状態で立て替え金額返金ボタンBT6がタップされると、銀行口座からのチャージを促す画面へ遷移してもよいし、そのようにしなくてもよい。
立て替え金額返金ボタンBT6を用いて立替分の返金が完了した場合、その後の表示において立て替え金額返金ボタンBT6の表示態様をグレーアウトさせるなどしてボタン操作を無効化させてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、おしらせ情報表示領域NTR2において、連携決済結果情報CT2と立て替え情報CT3とをまとめて一つの情報として表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
図3-4~図3-5に、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
通信I/F14によって端末20Aから連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、連携支払い可能額を算出し、算出された連携支払い可能額が決済予定金額を下回っているか否か(連携支払い可能額-決済予定金額<0であるか否か)を判定する(S210)。連携支払い可能額が決済予定金額を下回っている場合(S210:YES)、サーバ10の制御部11は、連携支払い可能額が不足し、支払いが実行できないため、他の連携アカウントからコード決済実行者のアカウントに送金が必要であることを示す連携残高不足情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S220)。
連携支払い可能額が決済予定金額を下回っていない場合(連携支払い可能額-決済予定金額が0以上となる場合)には(S210:NO)、連携ウォレットを用いた支払いが可能であるため、サーバ10の制御部11は、S110のステップに処理を移す。
通信I/F22によってサーバ10から連携残高不足情報を受信する場合(A200:YES)、端末20Aの制御部21は、連携ウォレットの他の連携メンバー(この場合にはユーザB.B)のアカウントにユーザA.Aの支払い余力の不足分(すなわち等分支払い金額-ユーザA.Aの支払い余力)を負担してもらい、支払いを継続するための残高補充要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A210)。
なお、ユーザB.Bのアカウントの電子マネー口座残高が決済予定金額以上である場合、残高補充要求情報として、ユーザB.Bのアカウントから決済予定金額の全額を負担してもらうための情報を送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、通信I/F22によってサーバ10から連携残高不足情報を受信しない場合(A200:NO)、A210のステップは実行されない。
通信I/F14によって端末20Aから残高補充要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した残高補充要求情報に基づいて、連携残高補充処理を実行する(S230)。
連携残高補充処理において、サーバ10の制御部11は、ユーザA.Aの支払い余力の不足分(立て替え必要額)を、ユーザB.Bの支払い余力に加算した金額を新たなユーザB.Bの支払い余力として更新させる。そして、サーバ10の制御部11は、立て替え必要額をユーザA.AからユーザB.Bへの返却必要額として記憶部15に記憶させる。
なお、サーバ10の制御部11は、連携残高補充処理の処理結果を通信I/F14によって端末20Aに送信し、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によって受信した連携残高補充処理の処理結果を表示部24に表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、連携残高補充処理において、ユーザB.Bの支払い余力を増加させるのではなく、ユーザB.BのアカウントからユーザA.Aのアカウントへ立て替え必要額の送金処理を実行することで、ユーザA.Aの支払い余力を増加させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
サーバ10の制御部11は、店舗提示型連携決済処理を実行すると(S110)、連携決済処理の実行結果である連携決済結果情報を、通信I/F14によって連携メンバーの各々の端末20に送信する(S240)。
通信I/F22によってサーバ10から連携決済結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、連携決済結果情報を表示部24に表示させる(A230)。
通信I/F22によってサーバ10から連携決済結果情報を受信すると、端末20Bの制御部21は、連携決済結果情報を表示部24に表示させる(B200)。
連携決済処理に先んじて、連携残高補充処理が実行された場合(S250:YES)、サーバ10の制御部11は、記憶部15に記憶された返却必要額を含む貸し借り情報を、通信I/F14によって連携メンバーの各々の端末20に送信する(S260)。
一方、連携残高補充処理が実行されなかった場合(S250:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から貸し借り情報を受信する場合(A240:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した貸し借り情報を表示部24に表示させる(A250)。
一方、貸し借り情報を受信しない場合(A240:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
A250のステップの後、端末20Aの制御部21は、返却必要額をユーザB.Bに返却するか否かの選択用画面を表示部24に表示させる(A260)。
なお、A250のステップとA260のステップとの間に、外部金融機関の口座からユーザA.Aのアカウントに対するチャージ、あるいは、他のアカウントからユーザA.Aのアカウントに対する送金等の処理を挟んでもよい。
端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、返却必要額をユーザB.Bに返却することが選択される場合(A260:YES)、端末20Aの制御部21は、ユーザA.AのアカウントからユーザB.Bのアカウントへ返却必要額に相当する金額の送金を実行するための返却必要額返却情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A270)。
一方、返却必要額をユーザB.Bに返却することが選択されない場合(A260:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F14によって端末20Aから返却必要額返却情報を受信する場合(S270:YES)、サーバ10の制御部11は、返却必要額返却情報に基づいて、ユーザA.AのアカウントからユーザB.Bのアカウントへ返却必要額に記載の金額の送金を実行する貸し借り返却処理を実行する(S280)。また、貸し借り返却処理が成功すると、サーバ10の制御部11は、記憶部15に記憶させた返却必要額を消去する。
その後、サーバ10の制御部11は、貸し借り返却処理によって実行された送金処理の実行結果を含む貸し借り返却情報を、通信I/F14によって、返却必要額返却情報の送金元と、送金先とのアカウントに対応する各々の端末20に送信する(S290)。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
端末20Aから返却必要額返却情報を受信しない場合(S270:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から貸し借り返却情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、貸し借り返却情報を表示部24に表示させる(A280)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から貸し借り情報を受信する場合(B210:YES)、端末20Bの制御部21は、受信した貸し借り情報を表示部24に表示させる(B220)。
貸し借り情報を受信しない場合(B210:NO)、端末20Bの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から貸し借り返却情報を受信する場合(B230:YES)、端末20Bの制御部21は、貸し借り返却情報を表示部24に表示させる(B240)。そして、端末20Bの制御部21は、処理を終了させる。
<第3実施例の効果>
本実施例によれば、第1ユーザの第1ユーザアカウントと、この第1ユーザアカウントと連携された第2ユーザの第2ユーザアカウントとに基づき、決済を行うことができる。また、この決済に基づき、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントに送金することができる。第2ユーザアカウントは第2ユーザのアカウントであるため、第1ユーザの第1アカウントと、この第1アカウントと関連付けられた第2ユーザの第2アカウントとに基づく決済を実現することができる。
なお、第2ユーザアカウントは、第2ユーザのアカウントである。
このため、第2ユーザアカウントへの送金は、第2ユーザへの送金と捉えてもよいし、第2ユーザの端末への送金と捉えてもよい。
また、本実施例は、アカウント連携決済は、少なくとも第2ユーザアカウントによって第1ユーザアカウントの不足分の支払いが行われる。また、貸し借り情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、返却必要額(限定ではなく、第2アカウントによって第1アカウントの代わりに支払った金額の一例)の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1決済において、少なくとも第2アカウントによって第1アカウントの不足分の支払いが行われるようにすることができる。これにより、第1アカウントの残高が不足していて、支払うべき金額の全部を支払うことができないような場合に、この不足分の金額を、第2アカウントに支払ってもらうことができる。また、第2アカウントによって第1アカウントの代わりに支払った金額を、第1アカウントから第2アカウントに送金するように、第1ユーザに促すことができる。
また、上記において、第1ユーザアカウントによる支払いは行われないようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1決済において、第2アカウントから全ての支払いが行われるようにすることができる。
また、上記において、アカウント連携決済は、第1ユーザアカウントによる支払いと、少なくとも第2ユーザアカウントによって第1ユーザアカウントの不足分の支払いとが行われるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1決済において、第1アカウントによる支払いも行うが、少なくとも第2アカウントによって、第1アカウントの不足分の支払いが行われるようにすることができる。
また、上記において、連携残高不足情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、サーバ10を介して端末20の通信I/F22によって受信される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバを介して第1情報を簡単に取得することができる。
<第3変形例(1)>
第3実施例では、不足額を立て替えてもらったユーザA.Aが能動的に返却必要額をユーザB.Bに返却する場合を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、返却必要額を立て替えた(貸し出した)連携メンバーであるユーザB.Bが、立て替えてもらったユーザA.Aに対して必要返却額の請求を行えるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<表示画面>
図3-6は、図3-3右側の端末20Aの連携支払い確認画面において、連携支払い実行ボタンBT5がタップされた場合の、端末20Bにおける画面の遷移の一例を示す図である。
図3-6左側は、限定ではなく例として、支払いアプリケーションのメインメニューから「おしらせ」アイコンをタップすることで遷移するおしらせ画面の一例である。なお、おしらせ画面へは、端末20Bに送信されて表示される、不図示の支払い完了通知をタップする等して遷移することも可能である。
このおしらせ画面のおしらせ情報表示領域NTR3には、連携支払いが実行されたことに基づく連携決済結果情報CT4と、連携支払いで立て替えが発生したことに基づく立て替え情報CT5とが表示されている。
連携決済結果情報CT4には、ユーザB.Bが支払った金額である「3,500円」と、支払い日時と、連携ウォレットを用いて支払いが完了したことと、支払い先が「XX楽器」であることとが表示されている。また、右上には、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットで支払いを行ったことを示すアイコンが表示されている。
連携決済結果情報CT4の下部には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-6右側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT5には、連携ウォレットを用いた支払いでユーザA.Aに「1,250円」を立て替えたことを示す表示が表示されている。また、右上には、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットで支払いを行ったことを示すアイコンが表示されている。
その下には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-6右側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT5の下部には、ユーザB.BがユーザA.Aに立て替えた「1,250円」の返金を請求するための立て替え金額請求ボタンBT7が表示されている。
図3-6右側は、端末20Bの表示部24に表示される連携支払い結果表示画面の一例である。
この画面では、メンバー支払い結果表示領域MRR2において、立て替え金額返金ボタンBT6の代わりに、ユーザA.Aの項目に、ユーザB.Bが立て替えた「1,250円」の返却を促すための立て替え金額請求ボタンBT7が加えて表示されている。
立て替え金額請求ボタンBT7がタップされると、端末20Aに対して、ユーザA.Aの電子マネー口座からユーザB.Bの電子マネー口座へ立替分「1,250円」の送金を促す情報が送信され、端末20Aの表示部24に表示される。
なお、ユーザA.Aの電子マネー口座残高が立替分より大きい場合、自動的にユーザA.Aの電子マネー口座からユーザB.Bの電子マネー口座への立替分の送金が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、立替分の返金が完了している場合、その後の表示において立て替え金額請求ボタンBT7の表示態様をグレーアウトさせるなどしてボタン操作を無効化させてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
図3-7~図3-8に、図3-4から続く本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Bの制御部21は、B220のステップを実行すると、返却必要額をユーザA.Aから返却させることを要請(催促)するか否かの選択用画面を表示部24に表示させる(B223)。
端末20Bの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、ユーザA.Aに返却必要額を返却させることを催促することが選択される場合(B223:YES)、端末20Bの制御部21は、ユーザA.AのアカウントからユーザB.Bのアカウントへ返却必要額に相当する金額の送金を要請するための返却必要額請求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(B226)。
ユーザA.Aに返却必要額を返却させることを催促することが選択されない場合には(B223:NO)、端末20Bの制御部21は、B230のステップへ処理を進める。
サーバ10の制御部11は、S260のステップを実行後、通信I/F14によって端末20Bから返却必要額請求情報を受信する場合(S263:YES)、通信I/F14によって、催促先であるユーザA.Aの端末20Aに、返却必要額を返却させることを催促する返却必要額督促情報を送信する(S266)。その後、S270以降のステップを実行する。
返却必要額請求情報を受信しない場合には(S263:NO)、サーバ10の制御部11は、S266のステップを実行せず、S270以降のステップを実行する。
端末20Aの制御部21は、A250のステップを実行後、通信I/F22によってサーバ10から返却必要額督促情報を受信する場合(A253:YES)、返却必要額督促情報を表示部24に表示させる(A256)。その後、端末20Aの制御部21は、A260のステップへ処理を進める。
返却必要額督促情報を受信しない場合には(A253:NO)、端末20Aの制御部21は、A260のステップへ処理を進める。
なお、A256のステップを実行後、「A260:NO」となった場合には再度A256のステップに戻り、端末20AのユーザA.Aに繰り返し報知させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、一定期間ごとにA256のステップを実行し、リマインドし続けるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第3変形例(2)>
第3実施例では、コード決済を実行するユーザA.Aのアカウントの電子マネー口座残高が等分支払い金額に満たない場合を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、連携メンバーのアカウントであるユーザB.Bの電子マネー口座残高が等分支払い金額に満たない場合に、ユーザA.AのアカウントによってユーザB.Bの支払い余力の不足分(すなわち等分支払い金額-ユーザB.Bの支払い余力)を負担し、連携ウォレットを用いた支払いを実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<表示画面>
図3-9は、端末20Bで表示されるアカウント連携決済を完了するまでの画面の遷移の一例である。この図は、図3-2の端末20Aで表示されるアカウント連携決済を完了するまでの画面の遷移を、端末20B側で見た場合の遷移を示す図である。
図3-9左側には、図3-2中央と同様に、警告マークと「残高不足です」の文字とを含む連携支払い確認画面を示している。
また、連携支払い確認画面の最下部には、等分支払い金額「2,250円」のうち、ユーザA.Aの支払い余力「1,000円」では不足する立て替え必要額「2,250円-1,250円=1,250円」をユーザB.Bが立て替え、支払いを実行するための「不足分を立て替える」の文字で示される立て替えボタンBT10が表示されている。
立て替えボタンBT10がタップされると、図3-9中央の連携支払い確認画面に表示が遷移する。
この画面では、支払いメンバー確認領域PMR2において、ユーザB.Bの支払い余力が等分支払い金額「2,250円」に立て替え必要額「1,250円」を加算した「3,500円」に増加している。それに伴い、支払い金額確認領域PIR2の連携支払い可能額は「4,500円」に増加し、「残高不足です」の文字が消えて、「支払い可能です」の文字が表示されている。
また、連携支払い確認画面の最下部には、現在の支払い余力に応じて支払いを実行するための「支払い」の文字で示される連携支払い実行ボタンBT11が表示されている。
連携支払い実行ボタンBT11がタップされると、図3-9右側の連携支払い結果表示画面に表示が遷移する。
この画面には、連携ウォレットを用いた支払いが完了したことを示す「支払い完了」の文字とともに、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像と、その名称と、支払い日時とが表示されている。連携支払い結果表示画面の下部には、メンバー支払い結果表示領域MRR3が表示されている。
メンバー支払い結果表示領域MRR3には、限定ではなく例として、ユーザA.Aは、支払い余力「1,000円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「0円」となったことが表示されている。また、ユーザB.Bは、支払い余力「3,500円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「2,500円」となったことが表示されている。
また、ユーザA.Aの項目には、ユーザB.BがユーザA.Aに立て替えた「1,250円」を請求するための立て替え金額請求ボタンBT12が加えて表示されている。
立て替え金額請求ボタンBT12がタップされた場合の挙動については、図3-6において立て替え金額請求ボタンBT7がタップされた場合と同様に構成可能である。
図3-10は、図3-9中央の端末20Bの連携支払い確認画面において、連携支払い実行ボタンBT5がタップされた場合の、端末20Aにおける画面の遷移の一例である。
図3-10左側は、限定ではなく例として、支払いアプリケーションのメインメニューから「おしらせ」アイコンをタップすることで遷移するおしらせ画面の一例である。なお、おしらせ画面へは、端末20Aに送信されて表示される、不図示の支払い完了通知をタップする等して遷移することも可能である。
このおしらせ画面のおしらせ情報表示領域NTR3には、連携支払いが実行されたことに基づく連携決済結果情報CT4と、連携支払いで立て替えが発生したことに基づく立て替え情報CT5とが表示されている。
連携決済結果情報CT4には、ユーザA.Aが支払った金額である「1,000円」と、支払い日時と、連携ウォレットを用いて支払いが完了したことと、支払い先が「XX楽器」であることとが表示されている。また、右上には、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットで支払いを行ったことを示すアイコンが表示されている。
連携決済結果情報CT4の下部には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-10右側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT5には、連携ウォレットを用いた支払いでユーザB.Bに「1,250円」を立て替えてもらったことを示す表示が表示されている。また、右上には、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットで支払いを行ったことを示すアイコンが表示されている。
その下には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図3-10右側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT5の下部には、ユーザA.Aが、ユーザB.Bに立て替えてもらった「1,250円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT6が表示されている。
図3-10右側は、端末20Aの表示部24に表示される連携支払い結果表示画面の一例である。
この画面では、メンバー支払い結果表示領域MRR2において、ユーザB.Bの項目に、ユーザB.Bに立て替えてもらった「1,250円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT6が加えて表示されている。
<処理>
この場合の処理については、限定ではなく例として、図3-4のA210のステップにおいて、残高補充要求情報を、連携ウォレットの他の連携メンバー(この場合にはユーザB.B)の支払い余力の不足分(すなわち等分支払い金額-ユーザB.Bの支払い余力)をユーザA.Aが負担するための情報とし、図3-5の端末20Aおよび端末20Bの各ステップを端末間で入れ替えて実行することで、図3-4~図3-5と同様に実行することが可能である。
<第3変形例(3)>
第3実施例では、コード決済を実行するユーザA.Aのアカウントの電子マネー口座残高が等分支払い金額に満たない場合、他の連携アカウントによって不足分を立て替えてもらう例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、コード決済の実行時に不足分を外部金融機関の口座からユーザA.Aのアカウントに対してチャージするようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<表示画面>
図3-11は、連携ウォレットを用いたコード支払いが実行された場合における連携支払い確認画面の画面の遷移の一例を示す図である。
図3-11左側には、連携支払い確認画面が表示されている。この画面では、支払いメンバー確認領域PMR1において、電子マネー口座残高のチャージを行うための「+」マークで示されるチャージボタンBT8が加えて表示されている。
立て替え依頼ボタンBT4の代わりに、チャージボタンBT8がタップされると、限定ではなく例として、図3-11中央に示す画面が表示される。
この画面では、連携支払い確認画面の下側からチャージ表示領域CGR1がせり上がり、重ねて表示されている。
チャージ表示領域CGR1には、ユーザに対する操作案内として「チャージ」が表示され、その下に、銀行口座表示領域が設けられている。
この例では、銀行口座表示領域内には、「〇×銀行」のロゴ(〇×BANK)とともに、その銀行名「〇×銀行」が表示されている。また、その下には、預金種類および口座番号として「普通預金口座 *******」が表示され、その下には、口座名義人である「A.A」が表示されている。
銀行口座表示領域の下には、「チャージ金額」の表示とともに、入力されたチャージ予定金額を表示するためのチャージ予定金額入力領域が設けられている。ここでは、チャージ予定金額として「2,000円」が入力されて表示されている。また、その下には、チャージ予定金額入力領域へのチャージ金額入力用であり、この例では「100円」をチャージ予定金額に加算するための第1チャージボタンと、「1,000円」をチャージ予定金額に加算するための第2チャージボタンと、「10,000円」をチャージ予定金額に加算するための第3チャージボタンとが横方向に並んで表示されている。
なお、チャージ予定金額入力領域内の左部には、チャージ予定金額消去ボタンが表示され、チャージ予定金額消去ボタンがタップされると、チャージ予定金額入力領域内の金額は消去され、チャージ予定金額入力領域内は「0円」と表示される。
また、チャージ表示領域CGR1の最下部には、チャージ予定金額入力領域内に入力された金額のチャージを実行するためのチャージ実行ボタンBT9が表示されている。この例において、チャージ実行ボタンBT9がタップされると、自分の電子マネー口座残高に「2,000円」がチャージされる。
なお、チャージ予定金額入力領域がタップされると、表示部24の下部には送金予定額を入力するためのテンキー領域が表示され、テンキー領域への入力に基づいて、送金予定額を細かく入力することも可能である。
図3-11右側は、チャージ実行ボタンBT9がタップされた場合の連携支払い確認画面の一例である。
この画面では、ユーザA.Aの電子マネー口座残高が「2,000円」増加したことに伴って、支払いメンバー確認領域PMR1において、ユーザA.Aの支払い余力が「2,250円」に増加している。それに伴い、支払い金額確認領域PIR1の連携支払い可能額は「4,500円」に増加し、「残高不足です」の文字が消えて、「支払い可能です」の文字が表示されている。
また、連携支払い確認画面の最下部には、現在の支払い余力に応じて支払いを実行するための「支払い」の文字で示される連携支払い実行ボタンBT5が表示されている。
<処理>
この場合の処理については、限定ではなく例として、図3-4のA210のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、残高補充要求情報の代わりに、予めユーザA.Aによって登録された外部金融機関の口座からユーザA.Aのアカウントに対して、支払い余力の不足分のチャージを行うためのチャージ要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、図3-4のS230のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって受信したチャージ要求情報に従って、支払い余力の不足分を外部金融機関の口座からユーザA.Aのアカウントにチャージすればよい。
<第3変形例(4)>
第3実施例では、端末20Aは、連携残高不足情報(限定ではなく例として、第1情報の一例)をサーバ10から受信することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、他メンバーの端末20(限定ではなく例として、端末20B)から連携残高不足情報を受信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
図3-12に、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
サーバ10の制御部11は、連携支払い可能額が決済予定金額を下回っている場合(S210:YES)、連携支払い可能額が不足し、このままでは支払いが失敗することを示す連携支払い可能額不足情報を、通信I/F14によって連携メンバーの各々の端末20に送信する(S222)。
通信I/F22によってサーバ10から連携支払い可能額不足情報を受信する場合(B180:YES)、端末20Bの制御部21は、ユーザA.Aの支払い余力の不足分をユーザB.Bのアカウントで負担可能か判定し、負担可能な場合には連携残高不足情報を通信I/F22によって端末20Aに送信する(B190)。
連携支払い可能額不足情報を受信しない場合には(B180:NO)、端末20Bの制御部21は、B190のステップを実行しない。
なお、B180とB190とのステップ実行時に、端末20Bの制御部21は、連携ウォレットの支払いで立て替えが必要な状況が生じた旨を表示部24に表示させるようにしてもよいし、ユーザB.Bに報知させることなく処理を進めてもよい。
通信I/F22によって端末20Bから連携残高不足情報を受信する場合(A205:YES)、端末20Aの制御部21は、A210のステップを実行する。
なお、通信I/F22によって端末20Bから連携残高不足情報を受信しない場合(A205:NO)、A210のステップは実行されない。
図3-12のステップが実行されると、図3-5の各ステップの処理が続いて実行される。
<第4実施例>
第3実施例では、連携メンバーが二人の場合について説明したが、これに限定されない。
本実施例では、連携メンバーが三人以上の場合について説明する。
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
三人以上の連携メンバーで運用する場合、処理方法は、限定ではなく例として、2つの方法が考えられる。
(1)連携アカウントデータに登録される連携アカウント数を単純に増やす方法
(2)複数の連携メンバーで予め構成されるグループを導入する方法
(1)の方法では、限定ではなく例として、第1の連携ウォレット管理データベース157Aの連携アカウントデータに、三人以上の連携メンバーの各々のユーザアカウントを記憶させるようにすることができる。
なお、三人以上の連携メンバーの各々のユーザアカウントではなく、任意の連携メンバーの3以上のユーザアカウントを用いる場合でも同様である。
以下、(2)の方法について詳細に説明する。
ここでは、限定ではなく例として、支払いアプリケーションにおいて複数のユーザを含むグループが形成され、このグループに含まれるユーザ(以下、「グループメンバー」と称する。)の各々のユーザアカウントを連携させてアカウント連携決済を行う場合について説明する。
また、ここでは、同じグループに含まれる全てのグループメンバーを連携メンバーとする場合を例示する。
図4-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、支払いアプリケーション管理処理として実行される支払いアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、アカウント管理データベース155と、連携ウォレット管理データベース157と、グループ管理データベース159とが記憶される。
グループ管理データベース159は、支払いアプリケーション(またはメッセージングアプリケーション)において形成されるグループの管理用のデータベースであり、そのデータ構成の一例を図4-2に示す。
グループ管理データベース159には、グループごとの管理データとして、グループ管理データが記憶される。
各々のグループ管理データには、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名と、グループメンバーデータとが記憶される。
グループIDは、グループを識別するために用いられる情報(グループを識別するための識別情報)である。
このグループIDは、好ましくはグループごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってグループごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
グループ名は、このグループの名称であり、限定ではなく例として、グループを作成するユーザ等によって端末20で入力された名称が、サーバ10によって登録される。
グループメンバーデータは、このグループに含まれるグループメンバーのユーザアカウントに関するデータであり、限定ではなく例として、グループメンバーのアプリケーションIDと、グループメンバーのユーザ名とが関連付けて記憶される。
なお、グループメンバーデータに、同じグループメンバーに属する複数のアカウントを記憶させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、グループメンバーデータに記憶されるアカウントの数は、3以上に限定されない。1以上のアカウントがグループメンバーデータに登録されていればグループとして扱うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図4-3は、連携ウォレット管理データベース157の一例である第2の連携ウォレット管理データベース157Bのデータ構成例を示す図である。
第2の連携ウォレット管理データベース157Bには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名と、決済履歴データとが記憶される。
グループIDは、この連携ウォレットを使用するグループを識別するための情報であり、グループ管理データベース159に記憶されるグループを単位としてアカウント連携決済で用いられる連携ウォレットを識別するための情報である。すなわち、グループIDによって、一意的に使用される連携ウォレットを定めることができる。
グループ名は、この連携ウォレットを使用するグループの名称であり、限定ではなく例として、グループ管理データに記憶されたグループIDに対応するグループ名が紐づいて記憶される。
決済履歴データは、第1の連携ウォレット管理データベース157Aと同様である。
すなわち、(2)の方法は、(1)の方法において、第1の連携ウォレット管理データベース157Aの連携ウォレット管理データにおける連携ウォレットIDをグループIDに、グループ管理データベース159の連携アカウントデータをグループメンバーデータに、それぞれ置き換えたものとも言える。
<表示画面>
ここでは、限定ではなく例として、(2)の方法を適用する場合の表示画面例について説明する。
図4-4は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図4-4左側は、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される支払いアプリケーションのメインメニュー画面である。
このメインメニュー画面において連携ウォレットアイコンIC1がタップされると、端末20Aからサーバ10に対して、ウォレット連携を行うグループを選択するためのグループ一覧情報を要求する情報が送信され、サーバ10から端末20Aに対して、グループ一覧情報が送信される。その結果、限定ではなく例として、図4-4右側に示すようなグループ選択画面が表示される。
この画面において、現在位置表示領域CLR1には、連携ウォレットの機能を利用中であることを示す「連携ウォレット」の文字が表示され、その下に、ウォレット連携を行うグループを選択することをユーザに促す「グループを選択してください」の文字が表示されている。
また、その下には、この端末のユーザ(この場合にはユーザA.A)が所属するグループが行ごとにまとまって一覧表示されている。それぞれのグループの項目には、限定ではなく例として、グループのアイコンと、グループ名と、グループを構成するメンバーの人数とが示されている。
限定ではなく例として、ウォレット連携を行うグループとして、グループ名「バンド仲間」のグループ(以下、グループ「バンド仲間」と称する。)がタップされると、限定ではなく例として、図4-5に示すような画面に移行する。
図4-5左側は、連携ウォレットのメイン画面の一例であり、この画面では、連携メンバー情報表示領域MIR1に、グループ「バンド仲間」の各ユーザの電子マネー口座残高が表示されている。
限定ではなく例として、この画面において、コードリーダアイコンIC2がタッチされると、端末20Aの制御部21は、「店舗提示型」のコード決済を行う際に、端末20Aで端末読み取り用コードを読み取るために、アプリケーションコードリーダを起動する。
図4-5中央に、アプリケーションコードリーダ画面の一例を示す。
この画面では、現在位置表示領域CLR1の下に、現在実行中の機能である「コードリーダ」の文字が表示されている。また、画面中央には、支払い店舗コードを読み取るためのコード読み取り領域CR1が表示されている。
図4-5右側は、図4-5中央において読み取られた支払い店舗コードからデコードによって情報が取得された場合に表示される支払い金額入力画面の一例を示す図である。
この支払い金額入力画面には、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像とともに、その名称「XX楽器」が表示されている。また、その下には、入力された支払い金額を表示するための支払い金額表示領域PR1が表示され、ここでは、支払い金額として「4,500円」が入力されて表示されている。また、支払い金額表示領域PR1の左端には、支払い金額を消去するための丸で囲まれた×印で示される消去ボタンが表示されている。
画面下方には、支払い金額を入力するためのキーボードが表示されるとともに、支払い金額表示領域PR1に入力されている支払い金額で支払いを実行するための「支払い」の文字で示された支払いボタンBT1が表示されている。
図4-5右側に示される支払い金額入力画面において支払いボタンBT1がタップされると、連携ウォレットを用いたコード支払いが実行される。
なお、図4-5左側の画面において、コード支払いアイコンIC3がタップされると、端末20Aの表示部24には、コード支払い画面が表示される。コード支払い画面には、サーバ10から送信されて端末20が受信したコード(コード画像)であって、「利用者提示型」で決済を行うために用いられるコードである連携ウォレット支払いコードとして、限定ではなく例としてバーコードで表される一次元の支払いコードと、限定ではなく例としてQRコード(登録商標)で表される二次元の支払いコードとが表示される。端末20AのユーザA.Aは、上記のコード支払い画面をコードレジで店舗の店員に提示し、店舗コードリーダ装置で支払いコードを読み取ってもらうことで連携ウォレットを用いたコード支払いを行うことも可能である。
図4-6は、連携ウォレットを用いたコード支払いが実行された場合における連携支払い確認画面の画面の遷移の一例を示す図である。
図4-6左側には、連携支払い確認画面として、限定ではなく例として、現在位置表示領域CLR1の下に、支払い金額確認領域PIR1が表示されている。支払い金額確認領域PIR1には、限定ではなく例として、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像とともに、その名称「XX楽器」と、支払い金額「4,500円」とが表示されている。支払い金額の下には、現在の連携支払い可能額である「4,000円」が表示されている。また、支払い金額確認領域PIR1には、現在の連携支払い可能額が支払い金額を下回ることに基づいて、警告マークと「残高不足です」の文字とが表示されている。
また、支払い金額確認領域PIR1の下には、支払いに用いている連携ウォレットのグループである「バンド仲間」の名称がアイコンと共に表示されている。その下には、グループ「バンド仲間」のメンバーそれぞれの支払い負担状況を確認するための、支払いメンバー確認領域PMR1が表示されている。
支払いメンバー確認領域PMR1には、限定ではなく例として、それぞれのメンバーについて行ごとに、アイコンと、ユーザ名と、支払い負担分の金額(支払い余力)と、電子マネー口座残高とが関連付けて表示されている。また、支払い余力が等分支払い金額を下回るユーザについては、アイコンの左上に警告マークが重ねて表示されている。
この例では、等分支払い金額は「4,500円÷3=1,500円」である。
ユーザA.Aのアイコンの左上に警告マークが表示され、支払い余力が「1,000円」であることが示されている。この場合、連携支払い可能額が支払い金額に満たず、このままでは支払いを行うことができない。
そのため、連携支払い確認画面の最下部には、等分支払い金額「1,500円」のうち、支払い余力「1,000円」では不足する立て替え必要額「1,500円-1,000円=500円」をユーザA.A以外の他のメンバーに立て替えてもらい、支払いを実行するための「他のメンバーに立て替えてもらう」の文字で示される立て替え依頼ボタンBT4が表示されている。
図4-6中央は、立て替え依頼ボタンBT4がタップされた場合の、連携支払い確認画面の一例である。
この画面では、支払いメンバー確認領域PMR1の代わりに、立て替えてもらうことが可能なメンバーの一覧を表示し、選択させるための立替メンバー選択領域PSR1が表示されている。
立替メンバー選択領域PSR1には、立替者の選択をユーザに促す「立て替えてもらうメンバーを選んでください」の文字の下に、立て替え可能なメンバーの名前と、電子マネー口座残高とが行ごとに表示されている。この例では、等分支払い金額「1,500円」に立て替え必要額「500円」を加算した「2,000円」を負担可能なメンバーとして、ユーザB.BとユーザC.Cとが表示されている。この例において、ユーザB.Bの電子マネー口座残高は「3,000円」であり、ユーザC.Cの電子マネー口座残高は「6,000円」である。
限定ではなく例として、ユーザC.Cがタップされ、立替者として選択されると、図4-6右側の連携支払い確認画面に表示が遷移する。
この画面では、支払いメンバー確認領域PMR1において、ユーザC.Cの支払い余力が等分支払い金額「1,500円」に立て替え必要額「500円」を加算した「2,000円」に増加している。それに伴い、支払い金額確認領域PIR1の連携支払い可能額は「4,500円」に増加し、「残高不足です」の文字が消え、代わりに「支払い可能です」の文字が表示されている。
また、連携支払い確認画面の最下部には、現在の支払い余力に応じて支払いを実行するための「支払い」の文字で示される連携支払い実行ボタンBT5が表示されている。
なお、図4-6中央において、立替者を一人ではなく複数選ぶことが可能にしてもよいし、そのようにしなくてもよい。複数の立替者を選ぶ場合には、立て替え必要額を等分するようにしてもよいし、限定ではなく例として、電子マネー口座残高に応じて按分して負担させるようにしてもよい。
図4-7は、図4-6右側の連携支払い確認画面において、連携支払い実行ボタンBT5がタップされた場合の、画面の遷移の一例である。
図4-7左側には、連携ウォレットを用いた支払い結果を確認するための、連携支払い結果表示画面が表示されている。
連携支払い結果表示画面の上部には、連携ウォレットを用いた支払いが完了したことを示す「支払い完了」の文字とともに、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像と、その名称「XX楽器」と、支払い日時「2020-07-24/12:17:08」とが表示されている。
また、連携支払い結果表示画面の下部には、この支払いに関する連携ウォレットのメンバーごとの内訳を表すメンバー支払い結果表示領域MRR1が表示されている。
メンバー支払い結果表示領域MRR1には、メンバーごとに、支払ったユーザ名と、支払い余力として支払った金額と、支払い後の電子マネー口座残高とが表示されている。
メンバー支払い結果表示領域MRR1には、限定ではなく例として、ユーザA.Aは、支払い余力「1,000円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「0円」となったことが表示されている。また、ユーザB.Bは、支払い余力「1,500円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「1,500円」となったことが表示されている。また、ユーザC.Cは、支払い余力「2,000円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「4,000円」となったことが表示されている。
また、ユーザC.Cの項目には、ユーザA.AがユーザC.Cに立て替えてもらった「500円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT6が加えて表示されている。
図4-7右側は、限定ではなく例として、支払いアプリケーションのメインメニューから「おしらせ」アイコンをタップすることで遷移するおしらせ画面の一例である。なお、おしらせ画面へは、連携支払い結果表示画面に重ねて表示される、不図示の支払い完了通知をタップする等して遷移することも可能である。
このおしらせ画面のおしらせ情報表示領域NTR2には、連携支払いが実行されたことに基づく連携決済結果情報CT2と、連携支払いで立て替えが発生したことに基づく立て替え情報CT3とが表示されている。
連携決済結果情報CT2には、ユーザA.Aが支払った金額である「1,000円」と、支払い日時と、連携ウォレットを用いて支払いが完了したことと、支払い先が「XX楽器」であることとが表示されている。また、右上には、連携ウォレットを適用したグループ「バンド仲間」のアイコンが表示されている。
連携決済結果情報CT2の下部には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図4-7左側の連携支払い結果表示画面が表示される。
なお、連携決済結果情報CT2には、ユーザA.Aが支払った金額である「1,000円」ではなく、「XX楽器」に支払った総支払い金額である「4,500円」を表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。もしくは、ユーザA.Aが支払った金額と、総支払い金額の両方を表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。他のユーザが支払った金額を加えて表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
立て替え情報CT3には、連携ウォレットを用いた支払いでユーザC.Cに「500円」を立て替えてもらったことを示す表示が表示されている。また、右上には、連携ウォレットを適用したグループ「バンド仲間」のアイコンが表示されている。
その下には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図4-7左側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT3の下部には、ユーザA.AがユーザC.Cに立て替えてもらった「500円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT6が表示されている。
立て替え金額返金ボタンBT6がタップされると、ユーザA.Aの電子マネー口座からユーザC.Cの電子マネー口座へ立替分「500円」の送金が実行される。なお、ユーザA.Aの電子マネー口座残高が立替分に満たず、送金が実行できない場合、立て替え金額返金ボタンBT6の表示態様をグレーアウトさせるなどしてボタン操作を無効化させてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、ユーザA.Aの電子マネー口座残高が立替分に満たない状態で立て替え金額返金ボタンBT6がタップされると、銀行口座からのチャージを促す画面へ遷移してもよいし、そのようにしなくてもよい。
立て替え金額返金ボタンBT6を用いて立替分の返金が完了した場合、その後の表示において立て替え金額返金ボタンBT6の表示態様をグレーアウトさせるなどしてボタン操作を無効化させてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、おしらせ情報表示領域NTR2において、連携決済結果情報CT2と立て替え情報CT3とをまとめて一つの情報として表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図4-8は、図4-6右側の連携支払い確認画面において、連携支払い実行ボタンBT5がタップされた場合の、端末20Cにおける画面の遷移の一例である。
図4-8左側は、限定ではなく例として、支払いアプリケーションのメインメニューから「おしらせ」アイコンをタップすることで遷移するおしらせ画面の一例である。なお、おしらせ画面へは、端末20Cに送信され、表示される、不図示の支払い完了通知をタップする等して遷移することも可能である。
このおしらせ画面のおしらせ情報表示領域NTR4には、連携支払いが実行されたことに基づく連携決済結果情報CT4と、連携支払いで立て替えが発生したことに基づく立て替え情報CT5とが表示されている。
連携決済結果情報CT4には、ユーザC.Cが支払った金額である「2,000円」と、支払い日時と、連携ウォレットを用いて支払いが完了したことと、支払い先が「XX楽器」であることとが表示されている。また、右上には、連携ウォレットを適用したグループ「バンド仲間」のアイコンが表示されている。
連携決済結果情報CT4の下部には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図4-8右側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT5には、連携ウォレットを用いた支払いでユーザA.Aに「500円」を立て替えたことを示す表示が表示されている。また、右上には、連携ウォレットを適用したグループ「バンド仲間」のアイコンが表示されている。
その下には、支払いの詳細を確認するための「詳細を確認」の文字で示される詳細確認ボタンが表示されている。この詳細確認ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図4-8右側の連携支払い結果表示画面が表示される。
立て替え情報CT5の下部には、ユーザC.CがユーザA.Aに立て替えた「500円」の返金を請求するための立て替え金額請求ボタンBT7が表示されている。
図4-8右側は、端末20Cに表示される連携支払い結果表示画面の一例である。
この画面では、メンバー支払い結果表示領域MRR2において、立て替え金額返金ボタンBT6の代わりに、ユーザA.Aの項目にユーザC.Cが立て替えた「500円」の返却を促すための立て替え金額請求ボタンBT7が加えて表示されている。
立て替え金額請求ボタンBT7がタップされると、端末20Aに対して、ユーザA.Aの電子マネー口座からユーザC.Cの電子マネー口座へ立替分「500円」の送金を促す情報が送信され、端末20Aの表示部24に表示される。
なお、ユーザA.Aの電子マネー口座残高が立替分より大きい場合、自動的にユーザA.Aの電子マネー口座からユーザC.Cの電子マネー口座への立替分の送金が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、立替分の返金が完了している場合、その後の表示において立て替え金額請求ボタンBT7の表示態様をグレーアウトさせるなどしてボタン操作を無効化させてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
本実施例における処理については、限定ではなく例として、連携ウォレットを用いて支払いを行うグループメンバーの端末20を端末20Aの処理に、それ以外のグループメンバーの端末20を端末20Bの処理にそれぞれ当てはめて、図3-4~図3-5と同様に実現可能であるため、再度の説明は省略する。
<第4実施例の効果>
本実施例は、アカウント連携決済は、支払いを行うグループメンバーの第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、他のグループメンバーの第2ユーザアカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)と、これら以外のグループメンバーの第4ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントおよび第2アカウントと連携した第4アカウントの一例)とによって行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントばかりでなく、第1アカウントと第2アカウントとが関連付けられた第4アカウントによっても支払いが行われるようにすることができる。
また、上記において、第1ユーザアカウントの不足分の支払いは、少なくとも第2ユーザアカウントと、第4ユーザアカウントとによって行われるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントの不足分の支払いが、複数のアカウントによって行われるようにすることができる。
また、上記において、第1ユーザアカウントの不足分の支払いは、第2ユーザアカウントのみによって行われるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントの不足分の支払いが、第4アカウントは用いずに、第2アカウントのみによって行われるようにすることができる。
また、上記において、第1ユーザアカウントの不足分を支払う第2ユーザアカウントは、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高に基づいて決定されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントの不足分を支払う第2アカウントを、第2アカウントの残高に基づいて決定することができる。限定ではなく例として、残高が最も多い第2アカウントを、第1アカウントの不足分を支払い第2アカウントに決定することができる。
また、上記において、第1ユーザアカウントの不足分を支払う第2ユーザアカウントは、第1ユーザによる端末に対する入力に基づき選択されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントの不足分を支払う第2アカウントを、第1ユーザによる端末に対する入力という簡単な方法で選択することができる。
<第4変形例(1)>
第4実施例では、他の連携アカウントによって不足分を立て替えてもらう場合、立て替えを行うアカウントのユーザに承認を求めることなく連携残高補充処理が実行されることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、不足分の立て替えが必要な場合には、立て替えを行うアカウントのユーザの承認が必要であるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<表示画面>
図4-9は、上記の例において、立て替えに相手の承認を必要とする場合の端末20における表示画面の遷移の一例を示す図である。
この図は、図4-6中央→図4-6右側に遷移する過程で、立て替えを行うユーザC.Cの承認を得ることを要している。具体的には、図4-9左側の端末20Aの表示部24に表示される画面において、立て替えを依頼するメンバーとしてユーザC.Cが選択されると、端末20Cの表示部24には、図4-9中央に示すようなお知らせ画面が表示される。このお知らせ画面には、ユーザA.Aから立て替えの依頼があったことを示す立て替え依頼情報が表示されている。
立て替え依頼情報には、立て替えの詳細に関する情報に加えて、限定ではなく例として、立て替えを承認するための承認ボタンBTaと、立て替えを拒否するための拒否ボタンBTbとが含まれる。承認ボタンBTaがタップされると、承認されたことを示す情報が端末20Cからサーバ10に送信され、立て替えに関する処理が実行される。その結果、端末20Aの表示部24には、図4-6右側と同様の画面として、図4-9右側に示す画面が表示される。
<処理>
図4-10~図4-11に、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
通信I/F14によって端末20Aから残高補充要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、ユーザA.Aの支払い余力の不足分を負担するユーザ(限定ではなく例として、ユーザB.B)の端末(限定ではなく例として、端末20B)に、支払い余力の不足分の補充を依頼するための残高補充依頼情報を、通信I/F14によって送信する(S224)。
通信I/F22によってサーバ10から残高補充依頼情報を受信する場合(B150:YES)、端末20Bの制御部21は、ユーザA.Aの支払い余力の不足分を負担するか否かの選択用画面を表示部24に表示させる(B160)。
端末20Bの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、不足分を負担することが選択される場合(B160:YES)、端末20Bの制御部21は、不足分の負担を認可する残高補充認可情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(B170)。
残高補充依頼情報を受信しない場合には(B150:NO)、端末20Bの制御部21は、B160のステップとB170のステップとをスキップする。また、不足分を負担しないことが選択される場合(B160:NO)、端末20Bの制御部21は、B170のステップをスキップする。
通信I/F14によって端末20Bから残高補充認可情報を受信する場合(S226:YES)、サーバ10の制御部11は、受信した残高補充要求情報に基づいて、連携残高補充処理を実行する(S230)。残高補充認可情報を受信しない場合には、サーバ10の制御部11は、S230のステップを実行しない。
図4-11のステップが実行されると、図3-5の各ステップの処理が続いて実行される。
本変形例は、第1ユーザアカウントの不足分を支払う第2ユーザアカウントは、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)による自己の端末20に対する入力に基づき第2ユーザアカウントが選択された後、第2ユーザアカウントの第2ユーザの許可に基づいて決定される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザによる端末に対する入力に基づいて第2アカウントが選択された場合であっても、限定ではなく例として、第2アカウントの第2ユーザの許可がなければ、その第2アカウントが第1アカウントの不足分を支払う第2アカウントに決定されないようにすることができる。その結果、第2ユーザの意に反して、第2アカウントから第1アカウントの不足分が支払われることを防止することができる。
<第4変形例(2)>
第4実施例で説明したように、グループに含まれる全てのグループメンバーを連携メンバーとしてもよいが、グループに含まれる一部のグループメンバーを連携メンバーとすることもできる。つまり、同じグループ内で、アカウント連携決済に参加するグループメンバーと、アカウント連携決済に参加しないグループメンバーとを分けることもできる。
これは、同じグループに属していても、ユーザによっては、アカウント連携決済への参加を希望しない場合も想定されるためである。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、複数のアカウントを連携させて決済を行うユーザを選別することが可能となるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
<第5実施例>
第4実施例では、アカウント連携決済の際に、支払い余力が不足する連携メンバーが一人(または支払い余力が不足する連携アカウントが1つ)として説明した。しかし、これは一例に過ぎない。
本実施例では、アカウント連携決済の実行時に、複数の連携メンバー(または複数の連携アカウント)の支払い余力が不足する場合について説明する。
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<表示画面>
図5-1は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される表示画面の遷移の一例を示す図である。連携ウォレットを用いたコード支払いが実行された場合における連携支払い確認画面の画面の遷移の一例を示している。
図5-1は、図4-5右側の画面において支払いボタンBT1がタップされた場合の画面図である。ただし、この例では、ユーザB.Bの電子マネー口座残高を「500円」として説明する。
図5-1左側には、連携支払い確認画面として、限定ではなく例として、現在位置表示領域CLR1の下に、支払い金額確認領域PIR3が表示されている。支払い金額確認領域PIR3の支払い金額の下には、現在の連携支払い可能額である「3,000円」が表示されている。また、支払い金額確認領域PIR3には、現在の連携支払い可能額が支払い金額を下回ることに基づいて、警告マークと「残高不足です」の文字とが表示されている。
支払いメンバー確認領域PMR3には、ユーザA.AおよびユーザB.Bのアイコンの左上に警告マークが表示され、支払い余力がそれぞれ「1,000円」と「500円」であることが示されている。
連携支払い確認画面の最下部には、等分支払い金額「1,500円」のうち、ユーザA.Aの支払い余力「1,000円」では不足する立て替え必要額「1,500円-1,000円=500円」と、ユーザB.Bの支払い余力「500円」では不足する立て替え必要額「1,500円-500円=1,000円」とをユーザA.AおよびユーザB.B以外の他のメンバーに立て替えてもらい、支払いを実行するための立て替え依頼ボタンBT4が表示されている。
図5-1中央は、立て替え依頼ボタンBT4がタップされた場合の、連携支払い確認画面の一例である。
この画面では、支払いメンバー確認領域PMR3の代わりに、立替メンバー選択領域PSR3が表示されている。
立替メンバー選択領域PSR3には、立替者の選択をユーザに促す「立て替えてもらうメンバーを選んでください」の文字の下に、等分支払い金額「1,500円」に立て替え必要額「500円」および「1,000円」を加算した「3,000円」を負担可能なメンバーとして、ユーザC.Cが表示されている。
ユーザC.Cがタップされ、立替者として選択されると、図5-1右側の連携支払い確認画面に表示が遷移する。
この画面では、支払いメンバー確認領域PMR3において、ユーザC.Cの支払い余力が等分支払い金額「1,500円」に立て替え必要額の合計額「1,500円」を加算した「3,000円」に増加している。それに伴い、支払い金額確認領域PIR3の連携支払い可能額は「4,500円」に増加し、「残高不足です」の文字が消え、代わりに「支払い可能です」の文字が表示されている。
また、連携支払い確認画面の最下部には、連携支払い実行ボタンBT14が表示されている。
図5-2に、図5-1右側の連携支払い確認画面において、連携支払い実行ボタンBT14がタップされた場合の各端末における連携支払い結果表示画面の一例を示す。
これらの連携支払い結果表示画面のメンバー支払い結果表示領域には、限定ではなく例として、ユーザA.Aは、支払い余力「1,000円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「0円」となっていることが表示されている。そして、ユーザB.Bは、支払い余力「500円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「0円」となっていることが表示されている。また、ユーザC.Cは、支払い余力「3,000円」分を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「3,000円」となっていることが表示されている。
端末20Aのメンバー支払い結果表示領域MRR5には、ユーザC.Cの項目に、ユーザA.AがユーザC.Cに立て替えてもらった「500円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT15が表示されている。
端末20Bのメンバー支払い結果表示領域MRR6には、ユーザC.Cの項目に、ユーザB.BがユーザC.Cに立て替えてもらった「1,000円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT16が表示されている。
端末20Cのメンバー支払い結果表示領域MRR7には、ユーザA.Aの項目にユーザC.CがユーザA.Aに立て替えた「500円」の返却を請求するための立て替え金額請求ボタンBT17が、ユーザB.Bの項目にユーザC.CがユーザB.Bに立て替えた「1,000円」の返却を請求するための立て替え金額請求ボタンBT18が、それぞれ表示されている。
各立て替え金額返金ボタンと、立て替え金額請求ボタンとの機能は、立て替え金額返金ボタンBT6および立て替え金額請求ボタンBT7と同様に構成可能である。
図5-3は、図5-1右側の連携支払い確認画面において、連携支払い実行ボタンBT14がタップされた場合の各端末における連携支払い結果表示画面の別例である。
図5-3では、端末20Aのメンバー支払い結果表示領域MRR5には、ユーザC.Cの項目に、ユーザA.AとユーザB.BとがユーザC.Cに立て替えてもらった「1,500円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT20が表示されている。また、ユーザB.Bの項目に、ユーザA.AがユーザB.Bに立て替えた「1,000円」の返却を請求するための立て替え金額請求ボタンBT19が表示されている。
また、端末20Bのメンバー支払い結果表示領域MRR6には、ユーザA.Aの項目に、ユーザB.BがユーザA.Aに立て替えてもらった「1,000円」を返却するための立て替え金額返金ボタンBT21が表示されている。
端末20Cのメンバー支払い結果表示領域MRR7には、ユーザA.Aの項目に、ユーザC.CがユーザA.Aに立て替えた「1,500円」の返却を請求するための立て替え金額請求ボタンBT22が表示されている。
<処理>
本実施例における処理については、限定ではなく例として、残高補充要求情報を、複数のアカウントの支払い余力の不足分を立て替える場合の情報として、図3-4~図3-5の処理を適用することによって同様に実現可能であるため、再度の説明は省略する。
<第5変形例(1)>
第5実施例では、連携メンバーの一人が、他の複数の連携メンバーで発生した支払い余力の不足分を立て替えることとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、複数の連携メンバーで発生した支払い余力の不足分を、複数の連携メンバーで分散して立て替えることとしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、複数の連携アカウントで発生した支払い余力の不足分を複数の連携アカウントで立て替えることとしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第6実施例>
第1実施例~第5実施例では、アカウント連携決済を店舗提示型のコード決済によって実現する手法について説明した。しかし、これは一例に過ぎない。
第6実施例では、アカウント連携決済を利用者提示型のコード決済によって実現する手法について説明する。
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<システム構成>
図6-1は、本実施例における通信システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1Bでは、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、複数の店舗POSシステム40(店舗POSシステム40A,店舗POSシステム40B,店舗POSシステム40C,・・・)とが接続される。
通信システム1Aとは、店舗POSシステム40が構成要素として追加されている点が異なる。
図6-2には、店舗POSシステム40のシステム構成の一例を示している。
店舗POSシステム40は、限定ではなく例として、サーバ10を運用する事業者と提携している店舗に導入されて使用されるPOSシステムであり、限定ではなく例として、店舗コードリーダ装置50と、コードレジ60と、店舗サーバ70とを含む。
店舗コードリーダ装置50は、POS通信I/F57(限定ではなく例として、店舗内の有線通信I/Fや無線通信I/F)によってコードレジ60や店舗サーバ70と通信接続され、コードレジ60での会計の際に、端末20の表示部24に表示されるコード情報を読み取る。そして、読み取ったコード情報に基づいて、決済要求情報を通信I/F54によってサーバ10に送信し、サーバ10で決済が行われた後、決済結果に関する情報を通信I/F54によってサーバ10から受信する。
店舗コードリーダ装置50は、限定ではなく例として、制御部51と、入出力部52と、通信I/F54と、記憶部55と、POS通信I/F57と、コードリーダ58と、時計部59とを有する。
あくまでも一例であるが、入出力部52は、限定ではなく例として、表示部53、音出力部56を備える。
コードリーダ58は、一次元コード(一次元コード画像)や二次元コード(二次元コード画像)、限定ではなく例として、後述する支払いコード(支払いコード画像)を読み取るためのコードリーダである。
コードレジ60は、限定ではなく例として、POS通信I/F57によって店舗コードリーダ装置50や店舗サーバ70と通信接続され、店舗コードリーダ装置50がサーバ10から受信した決済完了通知等に基づいて、販売した商品の総額や、端末20のユーザの電子貨幣の残高等の情報を印字したレシートを発行する。
また、限定ではなく例として、コードレジ60と一体として、またはコードレジ60と別体として設けられ、客側に表示面が向けられたディスプレイを構成することもできる。
コードレジ60は、支払いアプリケーションに対応可能に構成されたレジであり、支払いアプリケーション対応の据置端末と言うこともできる。
店舗サーバ70は、限定ではなく例として、自店舗に関する店舗情報や、自店舗で販売される商品に関する情報や自店舗で提供されるサービスに関する情報、自店舗での商品の販売やサービスの提供に伴う売上げに関する情報等の各種の情報を管理する。店舗サーバ70は、POS通信I/F57によって店舗コードリーダ装置50やコードレジ60と通信可能に構成されているとともに、ネットワーク30を介してサーバ10等の外部装置と通信可能に構成されている。
なお、店舗サーバ70は、必ずしも店舗コードリーダ装置50と直接的に通信可能に構成されている必要はなく、コードレジ60を介して店舗コードリーダ装置50と通信可能に構成されていてもよい。限定ではなく例として、店舗コードリーダ装置50がサーバ10から受信した決済完了通知等はコードレジ60に送られ、その後、コードレジ60から店舗サーバ70に送られるようにするなどすることもできる。
<表示画面>
図6-3は、アカウント連携決済を「利用者提示型」の決済によって実現する場合の端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図6-3左側は、図4-5左側の画面に対応している。この画面においてコード支払いアイコンIC3がタップされると、端末20Aの表示部24には、図6-3中央に示すようなコード支払い画面が表示される。
このコード支払い画面には、グループ「バンド仲間」でアカウント連携決済を行うためのコード(コード情報)として、サーバ10から送信されて端末20Aが受信したコードであって、「利用者提示型」で決済を行うために用いられるコードである連携ウォレット支払いコードが表示されている。具体的には、限定ではなく例としてバーコードで表される一次元の支払いコードと、限定ではなく例としてQRコード(登録商標)で表される二次元の支払いコードとが表示されている。端末20AのユーザA.Aは、上記のコード支払い画面をコードレジで店舗の店員に提示し、店舗コードリーダ装置で支払いコードを読み取ってもらうことで連携ウォレットを用いたコード支払いを行うことが可能である。
図6-3右側は、上記において、ユーザA.Aの支払い余力が不足していることに基づいて端末20Aの表示部24に表示される画面であり、限定ではなく例として、図4-6左側の画面と同様である。
<処理>
図6-4に、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、店舗コードリーダ装置50の制御部51が実行する処理の一例を示している。
サーバ10の制御部11は、連携ウォレット支払いトークンを生成する。そして、サーバ10の制御部11は、この連携ウォレット支払いトークンを含むコード情報である連携ウォレットコード情報を生成する。連携ウォレットコード情報は、限定ではなく例として、連携ウォレット支払いトークンの識別子を一次元コード(バーコード等)や二次元コード(QRコード等)としてエンコードした支払いコード(画像情報)を含む。
その後、サーバ10の制御部11は、生成した連携ウォレットコード情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S105)。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレットコード情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した連携ウォレットコード情報を表示部24に表示させる(A105)。具体的には、連携ウォレットコード情報として、限定ではなく例として、支払いコードを表示部24に表示させる。
なお、連携ウォレット支払いトークンの識別子や有効期限を連携ウォレットコード情報に含める場合、端末20Aの制御部21は、識別子や有効期限を表示させてもよいし、表示させなくてもよい。
また、支払いコードの表示中に連携ウォレット支払いトークンの有効期限が切れる場合、端末20Aの制御部21は、連携ウォレット支払いトークンの再生成を要請する情報を、通信I/F22によってサーバ10へ送信してもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、サーバ10の制御部21は、連携ウォレット支払いトークンと、連携ウォレットコード情報とを再生成し、連携ウォレットコード情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。そして、通信I/F22によってサーバ10から再生成された連携ウォレットコード情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、支払いコードと、有効期限とを表示部24に再表示させるようにすることができる。
店舗コードリーダ装置50の制御部51は店舗決済処理を実行し、店舗コードリーダ装置50の入出力部52に対する操作に基づいて、所定の決済予定金額(限定ではなく例として「4,500円」)が制御部51へ入力される。そして、店舗コードリーダ装置50の制御部51は、コードリーダ58を用いて、端末20Aの表示部24に表示される支払いコードを読み取る(P100)。この場合、表示部24に表示される支払いコードは、連携ウォレット支払いトークンと関連付けられているため、コードリーダ58の読み取り結果には、支払いトークンとして連携ウォレット支払いトークンが含まれる。
店舗コードリーダ装置50の制御部51は、限定ではなく例として、店舗IDと、決済予定金額と、読み取った連携ウォレット支払いトークンとを含む連携決済要求情報を通信I/F54によってサーバ10に送信する(P110)。
通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50から連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、連携支払い可能額を算出し、算出された連携支払い可能額が決済予定金額を下回っているか否か(連携支払い可能額-決済予定金額<0であるか否か)を判定する(S215)。
連携支払い可能額-決済予定金額≧0である場合(S215:NO)、サーバ10の制御部11は、要求を受けた連携ウォレット支払いトークンから連携ウォレットIDを検索し、その連携ウォレットに対して、店舗IDで定められる加盟店との間で決済予定金額の支払いを行う、利用者提示型のアカウント連携決済処理の一例である利用者提示型連携決済処理を実行する(S115)。
利用者提示型連携決済処理は、店舗提示型連携決済処理と同様の処理である。
ただし、利用者提示型連携決済処理では、サーバ10の制御部11は、連携ウォレットによる決済予定金額の支払いが成功したか否かの決済結果についての決済結果情報を通信I/F14によって店舗コードリーダ装置50に送信する点が異なる。
連携支払い可能額-決済予定金額<0である場合(S215:YES)、サーバ10の制御部11は、S220のステップとS230のステップとを実行した後、S115のステップを実行する。
S115のステップを実行すると、サーバ10の制御部11は、S240のステップを実行する。
通信I/F54によってサーバ10から決済結果情報を受信すると、店舗コードリーダ装置50の制御部51は、表示部53に決済結果情報を表示させ、処理を終了させる。
本実施例は、端末20は、第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、第1ユーザアカウントと連携した第2ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントと関連付けられた第2アカウントの一例)とに基づき、アカウント連携決済に関する処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部21によって行う。
また、アカウント連携決済に基づいて、端末20は、送金依頼情報(限定ではなく、第2アカウントに送金することに関する第1情報の一例)を通信I/F22によって受信する。
そして、端末20は、受信した送金依頼情報の表示(限定ではなく、第1情報に基づく第1表示の一例)を表示部24に表示する。
この場合、端末20は、第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとに基づきアカウント連携決済を行うための連携ウォレットコード情報(限定ではなく、コード情報の一例)を通信I/F22によってサーバ10から受信し、受信した連携ウォレットコード情報を表示部24に表示する。そして、表示部24に表示された連携ウォレットコード情報が店舗コードリーダ装置に読み取られることに基づいて、サーバ10によってアカウント連携決済が行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末の第1ユーザの第1アカウントと、第1アカウントと関連付けられた第2アカウントとに基づき、第1ユーザの端末によって第1決済に関する処理を端末の制御部によって行うことで、関連付けられた少なくとも2つのアカウントによる第1決済を実現することができる。また、第1決済により第2アカウントに送金することに関する第1情報を、端末の第1ユーザに知らせることができる。その結果、限定ではなく例として、第2アカウントに送金するように、第1ユーザに促すことができる。また、第1アカウントと第2アカウントとに基づき第1決済を行うためのコード情報を店舗のコードリーダに読み取らせるといった簡単な方法によって、第1決済を実現することができる。
<第7実施例>
第1実施例~第6実施例では、アカウント連携決済に基づいて、都度送金を促す手法について説明したが、これに限定されない。
第7実施例では、複数のアカウント連携決済に基づいて、発生した立て替えをまとめて精算する手法について説明する。また、これに関連して、連携ウォレットを破棄する手法について説明する。
「連携ウォレットの破棄」とは、連携ウォレットを以後使用できないようにすること、全ての連携アカウントについて一括して連携ウォレットを無効化することを意味する。
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図7-1は、本実施例において用いられる連携ウォレット管理データベース157の一例である第3の連携ウォレット管理データベース157Cのデータ構成例を示す図である。
第3の連携ウォレット管理データベース157Cには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名と、決済履歴データと、立替履歴データとが記憶される。
グループIDと、グループ名と、決済履歴データとについては、第2の連携ウォレット管理データベース157Bと同様である。
立替履歴データは、決済履歴データに記憶された各々の取引において生じた金銭の立替に関するデータであり、限定ではなく例として、取引IDと、被立替者IDと、立替者IDと、立替金額とが関連付けて記憶される。
取引IDには、決済履歴データに含まれる取引IDのうち、その取引に際して金銭の立替が行われた取引IDが記憶される。
被立替者IDには、金銭を立て替えてもらったユーザアカウント(以下、「被立替者」と称する。)のアプリケーションIDが記憶される。
立替者IDには、金銭を立て替えたユーザアカウント(以下、「立替者」と称する。)のアプリケーションIDが記憶される。
立替金額には、立替者が立て替えた金銭の額(以下、「立替金額」と称する。)が記憶される。
<表示画面>
図7-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図7-2左側は、図4-5左側と同様の連携ウォレットのメイン画面であるが、その表示が一部異なっている。具体的には、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットであることを表示する領域内に、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットで行った決済の履歴を表示するための履歴ボタンBT25が表示されている。
履歴ボタンBT25がタップされると、図7-2中央の画面に遷移する。
この画面には、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットで行った決済に関する情報として、商品やサービスの購入履歴に関する情報が表示されている。この例では、「XX楽器」と「YYスタジオ」との2つの購入履歴に関する情報が表示されており、各々の購入履歴には、チェックボックスが関連付けて設けられている。精算を希望する購入履歴のチェックボックスにチェックを入れた状態で、画面下部の一括精算ボタンBT26がタップされると、チェックが入れられた購入履歴を、まとめて精算することが可能である。
また、画面最下部には、連携ウォレットを破棄するための「連携ウォレット破棄」の文字を含む連携ウォレット破棄ボタンBT30が設けられている。この連携ウォレット破棄ボタンBT30がタップされると、サーバ10によって、連携ウォレット破棄処理が行われる。
なお、連携ウォレット破棄処理において、連携ウォレット管理データベース157から連携ウォレットのデータを削除しないが、破棄された連携ウォレットに基づくアカウント連携決済の実行を、端末20側またはサーバ10側で禁止するようにしてもよいし、しなくてもよい。
図7-2右側は、図7-2中央において、2つの購入履歴にチェックを入れた状態で一括精算ボタンBT26がタップされたことに基づいて表示される画面の一例を示す図である。
この画面では、図7-2中央の画面の中央部に、一括精算を実行するための一括精算情報がポップアップ形式で表示されている。この例では、一括精算情報には、ユーザA.AからユーザB.Bに対して「500円」を送金し、ユーザA.AからユーザC.Cに対して「1,000円」を送金する必要があることを示すメッセージとともに、この内容を承認して一括精算するための「はい」のボタンと、一括精算をやめるための「いいえ」のボタンとが表示されている。
「はい」のボタンがタップされると、サーバ10を介して、ユーザA.AからユーザB.Bに対する「500円」の送金と、ユーザA.AからユーザC.Cに対する「1,000円」の送金とが実行される。
<処理>
図7-3~図7-4に、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
これらの図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
サーバ10の制御部11は、連携残高補充処理を実行すると(S230)、連携残高補充処理において発生した立て替え必要額の立て替えを、立替履歴データに追加して記憶させる(S235)。
A230、B200、S240の各ステップが実行されると、端末20Aと、端末20Bと、サーバ10とは、連携ウォレット精算処理を実行する。
図7-5は、連携ウォレット精算処理の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
連携ウォレット精算処理において、まず、サーバ10の制御部11は、第3の連携ウォレット管理データベース157Cを参照し、連携ウォレット管理データの立替履歴データに、立替履歴が記録されているか否かを判定する(S400)。
立替履歴データに立替履歴が記録されていない場合(S400:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
一方、立替履歴が記録されている場合(S400:YES)、サーバ10の制御部11は、立替履歴データの内容を含む立替履歴情報を、通信I/F14によって連携メンバーの端末である端末20Aと端末20Bとにそれぞれ送信する(S410)。
通信I/F22によってサーバ10から立替履歴情報を受信する場合(A400:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した立替履歴情報を表示部24に表示させる(A410)。立替履歴情報を受信しない場合(A400:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、立替履歴情報の披立替者IDが自端末のユーザアカウントとなる立替履歴の中から、1以上の取引履歴が選択され、立替金額を立替者IDのユーザアカウントへ返却することが選択される場合(A420:YES)、端末20Aの制御部21は、それらの立替履歴の取引IDを含む連携ウォレット精算依頼情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A430)。
なお、A420,A430のステップにおいて、立替履歴情報の立替者IDが自端末のユーザアカウントとなる立替履歴の中から、1以上の取引履歴が選択され、立替金額の返還請求を披立替者IDのユーザアカウントのユーザへ請求することを含む連携ウォレット精算依頼情報を生成して送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、連携ウォレット精算依頼情報として、立替者IDのユーザアカウントへの立替金額の返却と、披立替者IDのユーザアカウントへの立替金額の請求とを含ませるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F14によって端末20Aから連携ウォレット精算依頼情報を受信する場合(S420:YES)、サーバ10の制御部11は、連携ウォレット精算処理を実行する(S430)。
連携ウォレット精算処理では、受信した連携ウォレット精算依頼情報に基づいて、選択された各取引IDの立替金額について、披立替者IDのアカウントから立替者IDのアカウントへの送金を実行する。
なお、立替金額の請求については、披立替者IDのアカウントの端末に対して、送金を促す旨のメッセージを含む情報を送信するようにすればよい。
連携ウォレット精算処理を実行すると、サーバ10の制御部11は、連携ウォレット精算の処理結果である連携ウォレット精算結果情報を、限定ではなく例として、精算を行った立替履歴の披立替者ID・立替者IDのアカウントの端末に送信する(S440)。
なお、連携メンバーの全ての端末に対して、精算を行った立替履歴に関する送金結果等を送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
連携ウォレット精算依頼情報を受信しない場合には(S420:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット精算結果情報を受信する場合(A440:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した連携ウォレット精算結果情報を表示部24に表示させ(A450)、処理を終了させる。
連携ウォレット精算結果情報を受信しない場合には(A440:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
端末20Bおよび、他の連携メンバーの端末についての処理は、端末20Aと同様である。
連携ウォレット精算処理を実行後、端末20Aの制御部21は、この連携ウォレットを破棄するか否かの選択用画面を表示させる(A310)。端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、連携ウォレットを破棄することが選択される場合(A310:YES)、端末20Aの制御部21は、連携ウォレットの破棄を要求する連携ウォレット破棄要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信し(A320)、連携ウォレット精算処理を実行する(A330)。
連携ウォレットを破棄しないことが選択される場合(A310:NO)、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット精算要求情報を受信するか否かを判定し(A340)、受信する場合(A340:YES)、連携ウォレット精算処理を実行する(A330)。受信しない場合には(A340:NO)、A100のステップへ処理を移す。
連携ウォレット精算処理を実行後、通信I/F14によって連携メンバーの端末から連携ウォレット破棄要求情報を受信する場合(S310:YES)、サーバ10の制御部11は、連携ウォレット精算要求情報を通信I/F14によって連携メンバーの各端末に送信し(S320)、連携ウォレット精算処理を実行する(S330)。
なお、連携ウォレット破棄要求情報を受信しない場合には(S310:NO)、サーバ10の制御部11は、S100のステップへ処理を移す。
連携ウォレット精算処理を実行した後、サーバ10の制御部11は、連携ウォレット破棄処理を実行する(S340)。
連携ウォレット破棄処理では、第3の連携ウォレット管理データベース157Cから、この連携ウォレットの連携ウォレット管理データの各レコードを消去する。なお、連携ウォレット管理データがグループIDで識別される場合、グループ管理データベース159のグループ管理データのうち、連携ウォレット破棄が選択されたグループIDのグループ管理データも消去するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
なお、連携ウォレット破棄処理は、連携ウォレット精算処理後、立替履歴データに未精算の立替履歴が残っている場合には実行されないようにしてもよいし、立替履歴が残っていても実行できるようにしてもよい。
連携ウォレット廃棄処理が実行されると、サーバ10の制御部11は、連携ウォレットが廃棄され、使用ができなくなった旨を含む連携ウォレット破棄情報を、通信I/F14によって連携メンバーの各端末に送信し(S350)、処理を終了させる。
連携ウォレット精算処理を実行した後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット破棄情報を受信すると、受信した連携ウォレット破棄情報を表示部24に表示させる(A350)。その後、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
端末20Bの処理については、B300のステップ以降、端末20Aと同様であるため、再度の説明を省略する。
<第7実施例の効果>
本実施例は、端末20は、第1ユーザアカウントと、第2ユーザアカウントとは異なる、第1ユーザアカウントに関連付けられた第3ユーザアカウントとに基づき、決済(限定ではなく、第3決済の一例)に関する処理を制御部21によって行う。また、端末20は、この決済に基づいて、第3ユーザアカウントに送金することに関する第3情報を通信I/F22によって受信し、受信した第3情報に基づく第3表示を表示部24に表示する。
そして、端末20は、第1表示と第3表示とに対する端末20のユーザによる入力に基づいて、第1情報に基づく金額を、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントに送金することに関する処理を制御部21によって行い、第3情報に基づく金額を、第1ユーザアカウントから第3ユーザアカウントに送金することに関する処理を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1表示と第3表示とに対する第1ユーザによる入力という簡単な方法で、第1アカウントから複数のアカウントへの送金を実現することができる。
<第8実施例>
第1実施例~第7実施例では、アカウント連携決済において、ユーザアカウントを連携させる手法について説明したが、これに限定されない。
第8実施例では、共通ウォレットの概念を導入する。そして、この共通ウォレット(共通アカウント)とユーザアカウントとを連携した連携ウォレットで決済を行う。
第8実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図8-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、支払いアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、アカウント管理データベース155と、連携ウォレット管理データベース157とに加えて、限定ではなく例として、共通ウォレット管理データベース161が記憶される。
ここで、共通ウォレット管理データベース161を参照しながら、共通ウォレットについて詳細に説明する。
共通ウォレットとは、支払いアプリケーションを利用する複数のユーザによって、支払いを行う前にあらかじめ設定される電子マネー口座の一形態である。
共通ウォレットでは、設定される複数のユーザがその残高を利用して支払いを行うことが可能である。以下では、共通ウォレットを利用可能なユーザを「共通ウォレットメンバー」と称する。
共通ウォレットを利用するためには、まずユーザが共通ウォレットを生成するための操作を行う。この生成においては、限定ではなく例として、共通ウォレットメンバーの電子マネー口座を特定する情報(限定ではなく例として、アプリケーションID)を必要とする。
共通ウォレット管理データベース161は、サーバ10が共通ウォレットを管理するためのデータベースであり、その一例のデータ構成例を図8-2に示す。
共通ウォレット管理データベース161には、共通ウォレットをユニークに識別するための共通ウォレットIDごとの管理データとして、共通ウォレット管理データが記憶される。
各々の共通ウォレット管理データには、限定ではなく例として、共通ウォレットIDと、共通ウォレット名と、共通ウォレット残高と、共通ウォレットメンバーIDとが関連付けて記憶される。
共通ウォレットIDは、支払いアプリケーションにおける共通ウォレットのアカウント(以下、適宜「共通アカウント」と称する。)である。
共通ウォレット名は、共通ウォレットIDで識別される共通ウォレットの名称である。
共通ウォレット残高は、共通ウォレットIDで識別される共通ウォレットを利用して支払いを行う際に用いられる電子マネーの残高である。
共通ウォレットメンバーIDは、共通ウォレットの生成時に指定される、共通ウォレットメンバーのアプリケーションIDである。
なお、共通ウォレットの生成後に共通ウォレットメンバーIDにアプリケーションIDを追加することで、新たな共通ウォレットメンバーを追加することも可能である。また、同一のユーザが保有する複数のアプリケーションIDを共通ウォレットメンバーIDに記憶してもよいし、そうしなくてもよい。
共通ウォレットが生成される場合、その共通ウォレット残高は「0」である。支払いを行う前に、共通ウォレットメンバーは、各々の電子マネー口座から電子マネーを共通ウォレットに送金し、共通ウォレット残高を増加させる。
なお、共通ウォレットメンバーは、支払いサービスに登録する外部金融機関の口座(限定ではなく例として、銀行口座)から、共通ウォレットへチャージする(電子マネーへ変換して送金する)ことも可能である。
共通ウォレットが不要となる場合には、存在する共通ウォレットを取り消すための共通ウォレット破棄操作を行う。共通ウォレット破棄操作が実行されると、共通ウォレット残高を共通ウォレットメンバーの人数で割り勘(均等割り)した額が、共通ウォレットメンバーの各々の電子マネー口座へと送金される。そして、共通ウォレット残高が「0」となった後、共通ウォレット管理データベース161からその共通ウォレット管理データのレコードが削除される。
図8-3は、本実施例において用いられる連携ウォレット管理データベース157の一例である第4の連携ウォレット管理データベース157Dのデータ構成例を示す図である。
第4の連携ウォレット管理データベース157Dには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、連携ウォレットIDと、連携アカウントデータと、決済履歴データとが記憶される。
連携ウォレットIDと、決済履歴データとは、限定ではなく例として、第1の連携ウォレット管理データベース157Aと同様である。
連携アカウントデータは、アカウント連携決済を行うために連携するアカウントに関するデータであり、限定ではなく例として、ウォレットIDと、名称とが記憶される。
ウォレットIDは、この連携ウォレットで連携されるユーザアカウントまたは共通ウォレットの識別子であり、ユーザアカウントの場合にはアプリケーションIDが、共通ウォレットの場合には共通ウォレットIDが、それぞれ記憶される。
名称は、アプリケーションIDまたは共通ウォレットIDと紐づけられた名称であり、ユーザアカウントの場合にはユーザ名が、共通ウォレットの場合には共通ウォレット名が、それぞれウォレットIDと関連付けて記憶される。
なお、連携アカウントデータに記憶されるアカウントの数は、2つに限定されない。3つ以上のアカウントを紐づけてもよいし、そうしなくてもよい。また、共通ウォレットのみを連携させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
すなわち、本実施例では、連携アカウントには、ユーザアカウントと、共通ウォレットのアカウントとが含まれる。
なお、第4実施例で説明したグループを導入し、グループ管理データベース159のグループメンバーデータに、共通ウォレットのアカウント情報(共通ウォレットIDと共通ウォレット名)を追加できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
本実施例における処理については、限定ではなく例として、連携アカウントを共通ウォレットとし、共通ウォレットIDをアプリケーションIDとみなして、図3-4~図3-5と同様に実現可能であるため、再度の説明は省略する。
ここで、図3-5のS280のステップにおいて、貸し借り返却処理が実行され、共通ウォレットに対して送金された場合についてより詳しく説明する。
限定ではなく例として、共通ウォレットがユーザB.Bのアカウントと、ユーザC.Cのアカウントとで構成されているとする。この場合、共通ウォレットに所定の金額(限定ではなく例として、共通ウォレットが立て替えた返却必要額の全額)が送金されると、共通ウォレットの電子マネーの残高(共通ウォレット残高)から、共通ウォレットメンバーであるユーザB.Bのアカウントと、ユーザC.Cのアカウントとに対して、限定ではなく例として、所定の金額の半額ずつが送金されるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
すなわち、共通ウォレットに対して立て替えた必要返却額の返金が実行されると、共通ウォレットメンバーのアカウントに対して、共通ウォレットを経由して返金が行われるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第8実施例の効果>
本実施例は、第2アカウントは、共通ウォレットのアカウント(限定ではなく、複数のユーザが決済可能な共通アカウントの一例)であり、端末20は、表示部24に表示した送金推奨額を第1ユーザアカウントから共通ウォレットのアカウントへ送金するか否かの選択用画面の表示(限定ではなく、第1表示の一例)に対する端末20のユーザによる入力に基づいて、第1ユーザアカウントから共通ウォレットのアカウントに送金するための処理を実行する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザのアカウントと、複数のユーザが決済可能な共通アカウントとに基づいて決済を行うことができる。
また、第1表示に対する第1ユーザによる入力という簡単な方法で、第1情報に基づく金額を、第1アカウントから共通アカウントに送金することができる。
また、この場合、共通ウォレットのアカウントには、複数のユーザの各々のユーザアカウントが共通ウォレットメンバーのアカウントとして関連付けられており、返金に際して、共通ウォレットのアカウントから、共通ウォレットメンバーの各々のユーザアカウントに対して返却必要額(限定ではなく、第1金額の少なくとも一部である第2金額の一例)が送金されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、共通アカウントとして関連付けられた複数のユーザの各々のアカウントに、共通アカウントから第1金額の少なくとも一部である第2金額が送金されるようにすることができる。
限定ではなく例として、共通アカウントに一定以上の金額が溜まったような場合に、返金可能な金額が第2金額として、共通アカウントから複数のユーザの各々のアカウントに返金されるようにすることができる。
<第9実施例>
上記の実施例では、アカウント連携決済において、連携アカウントが、決済予定金額を連携アカウント数で等分した等分支払い金額をそれぞれ負担する(割り勘する)こととして説明したが、これに限定されない。
第9実施例では、割り勘以外の負担分担方法について説明する。
第9実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
限定ではなく例として、連携アカウントとして、ユーザA.Aと、ユーザB.Bと、ユーザC.Cとの3名のアカウントが連携され、連携アカウントを用いて「3,000円」の支払いを行う場合を考える。また、ユーザA.Aのアカウントの電子マネー口座残高を「4,000円」、ユーザA.Aのアカウントの電子マネー口座残高を「500円」、ユーザA.Aのアカウントの電子マネー口座残高を「2,000円」とする。
図9-1に、この場合に、各連携メンバーの負担額を示した表を図示する。
パターン1は、今までと同じ割り勘の場合である。
この場合、全ての連携メンバーは等しく支払いを負担し、それぞれの負担額は「1,000円」となる。このとき、ユーザB.Bは支払い余力が不足するため、支払いが実行できない。
パターン2は、連携アカウントのうち一部のアカウントで負担を行わず、残りの連携アカウントで均等割りを行う場合の例である。
この場合、限定ではなく例として、ユーザB.Bの負担額を「0」とし、ユーザA.AとユーザC.Cとが「3,000円」を等分して「1,500円」ずつ支払う。
パターン3は、連携アカウントのうち一部のアカウントで負担を行わず、残りの連携アカウントで傾斜をつけて負担する場合の例である。
限定ではなく例として、ユーザB.Bの負担額を「0」とし、ユーザA.AとユーザC.Cとが「3,000円」をそれぞれの電子マネー口座残高の割合(ユーザA.A:ユーザC.C=2:1)で負担する。
パターン4は、連携アカウントのうち一部のアカウントで等分支払い金額を負担できない場合、そのアカウントでは電子マネー口座残高全てを支払い、残額を残りの連携アカウントで均等に負担する場合の例である。
限定ではなく例として、ユーザB.Bは、均等支払い金額「1,000円」のうち、払える限界である「500円」を負担し、残りの「2,500円」をユーザA.AとユーザC.Cとで均等割りし負担する。
パターン5は、連携アカウントのうち一部のアカウントで等分支払い金額を負担できない場合、そのアカウントでは電子マネー口座残高全てを支払い、残額を残りの連携アカウントで傾斜をつけて負担する場合の例である。
限定ではなく例として、ユーザB.Bは、均等支払い金額「1,000円」のうち、払える限界である「500円」を負担し、残りの「2,500円」のうち、電子マネー口座残高の多いユーザA.Aが均等支払い金額「1,000円」とユーザB.Bのアカウント不足分に相当する「500円」との合計額(「1,500円」)を負担し、ユーザC.Cは均等支払い金額「1,000円」を負担する。
これまでの実施例では、支払い金額を均等割りし、その不足分が発生する場合には不足分を立て替えて、返却することについて説明した。
しかし、限定ではなく例として、上記のパターン2~パターン5のように、支払い金額を連携アカウントで均等に負担するのではなく、負担する割合を変化させて支払いを行うようにすることも可能である。
<第10実施例>
上記の実施例では、アカウント連携決済において、予めアカウント連携が行われている、つまり、アカウント連携済みであるものとして説明したが、これに限定されない。
第10実施例では、アカウント連携の手法について説明する。
第10実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図10-1は、本実施例において用いられる連携ウォレット管理データベース157の一例である第5の連携ウォレット管理データベース157Eのデータ構成例を示す図である。
第5の連携ウォレット管理データベース157Eには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名と、連携状況管理データと、決済履歴データと、立替履歴データとが記憶される。グループIDと、グループ名と、決済履歴データと、立替履歴データとは、限定ではなく例として、第3の連携ウォレット管理データベース157Cと同様である。
連携状況管理データは、この連携ウォレットにおけるグループメンバーの各アカウントの連携状況を示すデータである。
連携状況管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、ユーザ名と、連携承認とが関連付けて記憶される。
アプリケーションIDと、ユーザ名とは、この連携ウォレットに対応するグループメンバーの情報である。
連携承認は、各ユーザ(ユーザアカウント)が、この連携ウォレットを用いて支払いを行うことを承認しているか否かを判別するためのフラグであり、限定ではなく例として、承認している場合には「済」が、承認をしていない場合には「未」が記憶される。
以下では、ユーザ(ユーザアカウント)が、連携ウォレットを用いて支払いを行うことを承認することを「連携承認する」と表現する場合がある。
「連携アカウント」は、限定ではなく例として、連携承認の有無に関わらず、連携ウォレットの連携候補となっているアカウントとすることができる。
同様に、「連携メンバー」は、限定ではなく例として、連携承認の有無に関わらず、連携ウォレットの連携候補となっているユーザとすることができる。
なお、これに限定されず、連携承認されて連携承認済みとなったアカウントのことを「連携アカウント」と定義してもよいし、そのようにしなくてもよい。
同様に、連携承認されて連携承認済みとなったユーザのことを「連携メンバー」と定義してもよいし、そのようにしなくてもよい。
<表示画面>
図10-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図10-2左側は、グループ選択画面の一例であり、現在位置表示領域CLR1には、連携ウォレットの機能を利用中であることを示す「連携ウォレット」の文字が表示され、その下に、ウォレット連携を行うグループを選択することをユーザに促す「グループを選択してください」の文字が表示されている。
また、その下には、この端末のユーザ(この場合にはユーザA.A)が所属するグループが行ごとにまとまって一覧表示されている。それぞれのグループの項目には、限定ではなく例として、グループのアイコンと、グループ名と、グループを構成するメンバーの人数とが示されている。
限定ではなく例として、ウォレット連携を行うグループとして、グループ「バンド仲間」がタップされると、限定ではなく例として、図10-2中央に示すようなグループ情報表示画面が表示される。
この画面では、現在位置表示領域CLR1の下には、連携ウォレット情報表示領域WIR1が表示されている。連携ウォレット情報表示領域WIR1には、「ウォレット連携を依頼しますか?」の文字が表示され、その下には、ウォレット連携を行うグループ「バンド仲間」に所属するメンバーが一覧表示されている。限定ではなく例として、この画面では、グループ「バンド仲間」は、ユーザA.Aと、ユーザB.Bと、ユーザC.Cとの3名を含むグループであることが示されている。
また、画面最下部には、「ウォレット連携を依頼」という文字で示されるウォレット連携依頼ボタンBT35が設けられており、このウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされると、端末20Aからサーバ10に対して、グループ内の他のメンバーにウォレット連携を要求するための連携グループ選択情報が送信される。
ウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされると、図10-2右側に示すように、グループ「バンド仲間」の他のメンバーがウォレット連携を行う前の連携ウォレットのメイン画面が表示される。
この画面では、現在位置表示領域CLR1の下に、連携ウォレットを用いて「店舗提示型」のコード支払いを行うための「コードリーダ」の文字で示されるコードリーダアイコンIC2と、「利用者提示型」のコード支払いを行うための「コード支払い」の文字で示されるコード支払いアイコンIC3とが横に並んで表示されている。
なお、この画面では、まだ連携ウォレットが有効化されていないため、コードリーダアイコンIC2と、コード支払いアイコンIC3とは、タップされても機能せず、グレーアウトされて表示されている。
これらのアイコンの下には、連携ウォレットの対象となるグループ名「バンド仲間」が表示され、さらにその下には、グループ「バンド仲間」の各メンバーの連携状況を表示するための連携メンバー情報表示領域MIR1が表示されている。
連携メンバー情報表示領域MIR1には、ウォレット連携対象となった各メンバーの名称と、連携状況とが行ごとに関連付けて表示されている。限定ではなく例として、ユーザA.Aは、ウォレット連携中であり、ユーザA.Aの電子マネー口座残高は「1,000円」であることが示されている。
また、ユーザB.Bと、ユーザC.Cとは、ウォレット連携の依頼中であり、連携の承認が取れていないことが示されている。
図10-3左側は、図10-2においてウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされたことに基づいて、ウォレット連携を依頼されたユーザB.Bの端末20Bにおけるおしらせ画面の一例である。
このおしらせ画面では、現在位置表示領域CLR2には、支払いアプリケーションのおしらせ機能であることを示す「おしらせ」の文字が表示されている。
現在位置表示領域CLR2の下には、ユーザA.Aからウォレット連携の依頼が行われたことをユーザB.Bに報知する通知NT1が表示されている。また、通知NT1の下には、おしらせ情報を表示するためのおしらせ情報表示領域NTR1が構成されており、このおしらせ情報表示領域NTR1に、上記の通知NT1に対応する情報が表示される。
この例では、おしらせ情報表示領域NTR1に、「A.Aさんからウォレット連携の依頼が届きました」の文字と共に、ウォレット連携を行うグループ「バンド仲間」の文字とアイコンとが表示されたウォレット連携承認確認情報CT1が表示されている。
ウォレット連携承認確認情報CT1の下部には、グループ「バンド仲間」のメンバーとウォレット連携を行うことを承認するための「連携する」の文字で示されるウォレット連携承認ボタンと、ウォレット連携を承認しないための「断る」の文字で示されるウォレット連携拒否ボタンとが表示されている。
限定ではなく例として、ウォレット連携拒否ボタンがタップされる場合、連携ウォレットと連携中のメンバー(この例ではユーザA.A)の端末に、ウォレット連携に失敗したことを示す通知が送信され、表示される。その後、グループ「バンド仲間」における連携ウォレットは破棄され、処理を終了する。
図10-3中央は、ウォレット連携承認確認情報CT1のウォレット連携承認ボタンがタップされた場合における、連携ウォレットのメイン画面の一例である。この画面では、連携メンバー情報表示領域MIR1において、ユーザB.Bがウォレット連携中となり、ユーザB.Bの電子マネー口座残高は「3,000円」であることが示されている。
なお、図10-3中央において、ユーザB.Bがウォレット連携を行った旨を示す通知を表示するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
図10-3右側は、グループのメンバー全員が連携ウォレット連携を行ったことに基づいて表示される連携ウォレットのメイン画面の一例であり、この画面では、連携メンバー情報表示領域MIR1に、各ユーザの電子マネー口座残高が表示されている。また、コードリーダアイコンIC2とコード支払いアイコンIC3とは、グレーアウト表示が解除され、タッチ操作が有効化されている。
<処理>
図10-4~図10-5に、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
これらの図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
まず、端末20Aの制御部21は、連携ウォレットを適用するグループを選択するための、グループの一覧に関する情報を要求するための、グループ一覧要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A500)。
通信I/F14によって端末20Aからグループ一覧要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、グループ管理データベース159を参照し、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名との一覧で構成されるグループ一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S500)。
端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、グループ一覧情報から、連携ウォレットを適用するグループが選択されると、端末20Aの制御部21は、そのグループIDを少なくとも含む連携グループ選択情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A510)。
通信I/F14によって端末20Aから連携グループ選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、第5の連携ウォレット管理データベース157Eの連携ウォレット管理データに、そのグループIDと、紐づけられるグループ名との管理データを新たなレコードとして追加する。また、サーバ10の制御部11は、グループ管理データベース159を参照し、追加された連携ウォレット管理データの連携状況管理データに、そのグループのユーザ情報(限定ではなく例として、アプリケーションIDとユーザ名)を書き込む。そして、サーバ10の制御部11は、連携状況管理データの各ユーザの項目に連携承認として「未」を設定し、連携グループ選択情報を送信した端末のユーザの連携承認を「済」に設定する(S505)。
すると、サーバ10の制御部11は、ウォレット連携を承認するか否かの承認確認用情報であるウォレット連携承認確認情報を、通信I/F14によって連携承認が「未」であるユーザの端末(限定ではなく例として、端末20B)に送信する(S510)。
通信I/F22によってサーバ10からウォレット連携承認確認情報を受信すると、端末20Bの制御部21は、ウォレット連携承認確認情報を表示部24に表示させる(B500)。端末20Bの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、ウォレット連携を承認することが選択される場合(B500:YES)、端末20Bの制御部21は、ウォレット連携承認情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(B510)。
ウォレット連携を承認しないことが選択される場合には(B500:NO)、端末20Bの制御部21は、B510のステップをスキップする。
通信I/F14によってウォレット連携承認確認情報を送信した端末からウォレット連携承認情報を受信すると(S520:YES)、サーバ10の制御部11は、受信した端末のアプリケーションIDにおける連携状況管理データの連携承認を、「済」に変更する。そして、限定ではなく例として、連携したメンバーのアプリケーションIDと電子マネー口座残高を含む連携メンバー情報を、グループの各メンバーの端末に送信する(S530)。
ウォレット連携承認情報を受信しない場合には(S520:NO)、サーバ10の制御部11は、ウォレット連携承認情報の受信を待機する。なお、一定期間が過ぎてもなおウォレット連携承認情報を受信しない場合、サーバ10の制御部11は、各端末にウォレット連携が失敗したことを示す情報を送信した後、処理を終了させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
S530のステップを実行後、サーバ10の制御部11は、連携状況管理データの連携承認が、全てのユーザにおいて「済」になっているか否かを判定する(S540)。グループメンバー全員がウォレット連携に同意している場合(S540:YES)、サーバ10の制御部11は、このグループ(連携ウォレット)の連携ウォレット支払いトークンが生成可能になり、連携ウォレットが使用可能になったことを示す連携ウォレット情報を、通信I/F14によってグループの各メンバーの端末に送信する(S550)。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、図7-3のS100のステップに処理を移す。
グループメンバー全員がまだウォレット連携に同意していない場合には(S540:NO)、サーバ10の制御部11は、ウォレット連携承認情報の受信待機に処理を戻す。
通信I/F22によってサーバ10から連携メンバー情報を受信すると(A515:YES)、端末20Aの制御部21は、連携メンバー情報を表示部24に表示させる(A520)。そして、端末20Aの制御部21は、連携ウォレット情報の受信を待機する。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット情報を受信する場合(A530:YES)、端末20Aの制御部21は、連携ウォレット情報に基づいて、連携ウォレットが有効化されたことを示す表示を表示部24に表示させ、ユーザに選択したグループでの連携ウォレットが使用可能であることを報知する(A540)。そして、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、サーバ10から連携ウォレットコードリーダ情報を受信し、図7-3のA100のステップに処理を移す。
連携ウォレット情報を受信しない場合には(A530:NO)、端末20Aの制御部21は、再度連携メンバー情報の受信を待機する。
なお、ウォレット連携が失敗したことを示す情報をサーバ10から受信する場合には、端末20Aの制御部21は、処理を終了させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
端末20Bにおいて、B515~B540のステップがA515~A540のステップと同様に実行される。そして、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、サーバ10から連携ウォレット情報を受信すると、図7-3のB200のステップに処理を移す。
ただし、連携ウォレット情報を受信しない場合には(B530:NO)、自端末のアカウントが既にウォレット連携を行ったか否かを判定する(B550)。
自端末が連携済みの場合(B550:YES)、端末20Bの制御部21は、再度連携メンバー情報の受信を待機する。
自端末の連携がまだ行われていない場合には(B550:NO)、端末20Bの制御部21は、B500のステップへ処理を戻す。
<第10変形例(1)>
第10実施例では、複数のメンバーで予め構成されるグループにおいて連携ウォレットを導入する方法についての場合を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、第4実施例の(1)の方法(連携アカウントデータに複数の連携アカウントを登録する方法)で構成される連携ウォレットにおいて、連携メンバーの認可に基づいて、連携ウォレットを使用可能にするようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、限定ではなく例として、第5の連携ウォレット管理データベース157Eにおいて、グループIDと、グループ名との代わりに連携ウォレットIDを用いて連携ウォレットを識別できるようにする。そして、連携アカウントデータに連携承認を加えたデータが連携状況管理データであるとみなして処理を実行すればよい。
このためには、処理の冒頭(図10-4のA500~A510のステップ)において、端末20Aの制御部21は、グループを選択させる代わりに、任意のユーザ(ユーザアカウント)のアプリケーションIDを選択し、サーバ10に送信すればよい。そして、サーバ10は、選択されたアプリケーションIDを連携状況管理データに追加するようにすればよい。
<第10変形例(2)>
上記の実施例において、連携承認を必要とせず、連携ウォレットが作成されたことを以ってアカウント連携が行われるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
つまり、連携承認に関する処理を省略し、連携ウォレットが作成される場合に、連携候補とされた複数のアカウントが連携ウォレット管理データにおいて自動的に関連付けられるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合は、連携ウォレットが生成されることが「アカウント連携」となる。
<第11実施例>
第1実施例~第10実施例では、限定ではなく例として、アプリケーションとして支払いアプリケーションを適用した実施例について説明したが、これに限定されない。
第11実施例は、チャットアプリケーションのグループにおいて連携ウォレットを用いて支払いを行い、チャットルームにその表示を行う実施例である。
第11実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
本実施例では、チャットサービスをメッセージングサービスとし、端末20にインストールされたメッセージングアプリケーションによって、連携決済結果情報に基づく表示や、立替履歴情報に基づく表示を行う場合を例示する。
また、メッセージンサービス(メッセージングアプリケーション)を適用する場合のチャットルームとして、以下ではトークルームを例示する。
本実施例では、メッセージングサービスで用いられるグループに対して、メッセージングサービスと連携する支払いアプリケーションサービスにおいて、ウォレット連携を行う場合を例示する。
<表示画面>
以下では、メッセージングアプリケーションのユーザであるとともに支払いアプリケーションのユーザでもあるユーザA.Aと、ユーザB.Bと、ユーザC.Cとが、何れもグループ「バンド仲間」に属しており、友だち登録されているものとする。
図11-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションのトークルーム画面の一例を示す図である。このトークルーム画面は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面である。トークルーム画面では、限定ではなく例として、自分(この例ではユーザA.A)が発信したメッセージが表示領域の右側に吹き出しとして表示され、他のユーザから発信されたメッセージが表示領域の左側に吹き出しとして表示される。
図11-1左側には、ユーザA.Aが、他のグループメンバーであるユーザB.B、ユーザC.Cと、メッセージをやり取りしている状態が示されている。この状態で、画面下部の連携ウォレットアイコンIC1がタップされると、限定ではなく例として、図11-1右側の画面が表示される。
具体的には、画面下部から、連携ウォレット情報表示領域WIR1がせり上がり表示されている。連携ウォレット情報表示領域WIR1には、「ウォレット連携を依頼しますか?」の文字とともに、グループ「バンド仲間」に含まれる各グループメンバーのアイコンおよびユーザ名が表示されている。この状態で、連携ウォレット情報表示領域WIR1の下部に表示されたウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされると、サーバ10を介して、ウォレット連携の依頼が、端末20Aから他のグループメンバーの端末20に送信される。
図11-2は、この場合に端末20Bの表示部24に表示されるグループトークルーム画面の一例を示す図である。
グループトークルームには、ユーザA.Aから発信されたメッセージとして、ウォレット連携を依頼することを示すウォレット連携依頼メッセージMS1が、表示領域の左側に表示されている。このウォレット連携依頼メッセージMS1には、ウォレット連携を依頼することを示すテキストとともに、ウォレット連携の依頼を承認することを示す「連携する」の文字を含む連携ボタンと、ウォレット連携の依頼を拒否することを示す「断る」の文字を含む拒否ボタンとが表示されている。連携ボタンがタップされると、ウォレット連携に同意したことを示す情報がサーバ10に送信されて、ユーザB.Bのユーザアカウントが連携される。その結果、端末20Aの表示部24には、限定ではなく例として、図11-2右側の画面が表示される。
この画面では、図11-1左側のグループトークルーム画面の下部から、連携メンバー情報表示領域MIR1がせり上がって表示されている。ユーザA.Aはウォレット連携中であり、ユーザA.Aの電子マネー口座残高は「1,000円」であることが示されている。これに加えて、ユーザB.Bがウォレット連携を承認したことで、ユーザB.Bもウォレット連携中であり、ユーザB.Bの電子マネー口座残高は「3,000円」であることが示されている。
また、ユーザC.Cは、ウォレット連携の依頼中であり、連携の承認が取れていないことが示されている。
図11-3は、上記において、ユーザC.Cによる連携の承認が取れた後、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットによってアカウント連携決済が行われた場合に、端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図11-3左側では、連携ウォレットによる支払いが完了したことを示す情報を含むメンバー支払い結果表示領域MRR8を含む連携ウォレット支払い完了通知が、画面下部からせり上がって、グループ「バンド仲間」のグループトークルームに重畳して表示されている。
この例では、ユーザA.Aのユーザアカウントの電子マネー口座残高が「1,000円」であり、等分支払い金額である「1,500円」に対して「500円」が不足していたことに基づき、「500円」をユーザC.Cに立て替えてもらった場合の例を示している。
ユーザA.Aについては、等分支払い金額「1,500円」のうちの不足分の金額「500円」をユーザC.Cに立て替えてもらい、支払い余力である「1,000円」を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「0円」になったことが示されている。
ユーザB.Bについては、等分支払い金額「1,500円」を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「1,500円」になったことが示されている。
ユーザC.Cについては、等分支払い金額「1,500円」のうちのユーザA.Aの不足分の金額「500円」を立て替え、「1,500円+500円=2,000円」を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「4,000円」になったことが示されている。
また、メンバー支払い結果表示領域MRR8において、ユーザC.Cの項目には、ユーザA.Aが、立て替えてもらった「500円」をユーザC.Cに返却するための立て替え金額返金ボタンBT6が表示されている。
立て替え金額返金ボタンBT6がタップされると、ユーザA.Aの電子マネー口座からユーザC.Cの電子マネー口座へ、立替分「500円」の送金が実行される。
メンバー支払い結果表示領域MRR2の右上の閉じるボタン(×マークのボタン)がタップされると、メンバー支払い結果表示領域MRR2が非表示となり、その結果、グループトークルームが視認可能な状態となる。このグループトークルームには、連携ウォレットによってユーザA.Aが「1,000円」を支払ったことを示す連携決済結果メッセージMS2(連携決済結果情報)と、ユーザC.Cに「500円」を立て替えてもらったことを示す立て替えメッセージMS3(立て替え情報)とが表示されている。
なお、連携決済結果メッセージMS2と、立て替えメッセージMS3とを、まとめて一つの情報として表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
立て替えメッセージには、立て替え金額返金ボタンBT6が表示されている。
立て替え金額返金ボタンBT6がタップされると、ユーザA.Aの電子マネー口座からユーザC.Cの電子マネー口座へ、立替分「500円」の送金が実行される。
図11-4は、この例において端末20Cの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図11-4左側には、グループトークルームが表示されており、連携ウォレットによってユーザC.Cが「2,000円」を支払ったことを示す連携決済結果メッセージMS4(連携決済結果情報)と、ユーザC.CがユーザA.Aの支払い分の「500円」を立て替えたことを示す立て替えメッセージMS5(立て替え情報)とが表示されている。
なお、連携決済結果メッセージMS4と、立て替えメッセージMS5とを、まとめて一つの情報として表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
立て替えメッセージMS5には、ユーザC.Cが、立て替えた「500円」をユーザA.Aに請求するための立て替え金額請求ボタンBT7が表示されている。
立て替え金額請求ボタンBT7がタップされると、サーバ10を介して、端末20Cから端末20Aに対して、立て替え金額を請求する情報が送信される。
限定ではなく例として、立て替えメッセージMS5に含まれる「>Payment App」のボタンがタップされると、図11-4右側に示すように、メンバー支払い結果表示領域MRR9を含む連携ウォレット支払い完了通知が、画面下部からせり上がって、グループトークルームに重畳して表示される。
メンバー支払い結果表示領域MRR9において、ユーザA.Aの項目には、立て替え金額請求ボタンBT7が表示されている。
図11-5は、図11-1~図11-4で説明した連携ウォレットによる支払いに引き続いて、別のアカウント連携決済(次のアカウント連携決済)が行われる場合に端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図11-5左側には、図11-3右側に示したグループトークルームにおいて、チャットが進行した状態が示されている。この例では、ユーザA.Aからグループに対して、別の商品(この例では、スティック)を購入することを希望するメッセージが発信され、これを承認する旨のメッセージが、ユーザC.Cから発信された状態が示されている。
アカウント連携決済によって上記の商品(スティック)が購入されて決済が完了すると、限定ではなく例として、図11-5中央に示すように、メンバー支払い結果表示領域MRR10を含む連携ウォレット支払い完了通知が、画面下部からせり上がって、図11-5左側のグループトークルームに重畳して表示される。
この例では、商品(スティック)の価格は「900円」であり、等分支払い金額は「900円÷3=300円」である。しかし、上記のように、ユーザA.Aの電子マネー口座残高は「0円」となったため、ユーザA.Aは支払いを行うことができない。このため、この例では、ユーザA.Aが、上記と同様にユーザC.Cに不足分の金額を立て替えてもらった結果を示している。
具体的には、ユーザA.Aについては、支払い金額が「0円」であり、電子マネー口座残高も「0円」であることが示されている。
ユーザB.Bについては、等分支払い金額「300円」を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「1,200円」になったことが示されている。
ユーザC.Cについては、等分支払い金額「300円」のうちのユーザA.Aの不足分の金額「300円」を立て替え、「300円+300円=600円」を支払い、その結果、電子マネー口座残高が「3,400円」になったことが示されている。
図11-5右側には、この場合に端末20Aに表示されるグループトークルームの一例を示している。このグループトークルームには、連携ウォレットによるユーザA.Aの支払いが「0円」であることを示す連携決済結果メッセージMS6(連携決済結果情報)と、ユーザC.Cに「300円」を立て替えてもらったことを示す立て替えメッセージMS7(立て替え情報)とが表示されている。
なお、連携決済結果メッセージMS6と、立て替えメッセージMS7とを、まとめて一つの情報として表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
立て替えメッセージには、立て替え金額返金ボタンBT6が表示されている。
立て替え金額返金ボタンBT6がタップされると、ユーザA.Aの電子マネー口座からユーザC.Cの電子マネー口座へ、立替分「300円」の送金が実行される。
図11-6は、連携ウォレットの一括精算を行う場合の表示画面例を示す図であり、端末20Aの表示部24に表示されるグループトークルーム画面の一例を示している。
この例では、図11-6左側に示すように、現在位置表示領域内のグループ名「バンド仲間(3)」から下方にぶら下がる形式で「連携ウォレットの精算が必要です」の文字を含む、連携ウォレットの精算を促すための通知が表示されている。この吹き出しがタップされると、図11-6右側に示すように、グループトークルームの画面下部から、連携ウォレットの一括精算に関する情報を表示する表示領域がせり上がって表示される。
この表示領域には、「連携ウォレットの精算をしますか?」の文字とともに、ユーザA.AからユーザC.Cに対して、前述した「500円」の立て替えと、前述した「300円」の立て替えとの2件分の立て替えに相当する、合計「800円」の返却(送金)を行うことを確認するためのメッセージとともに、これを承認するための「はい」のボタンと、これを拒否するための「いいえ」のボタンとが表示されている。「はい」のボタンがタップされると、ユーザA.AからユーザC.Cへの「800円」の送金が実行される。
なお、図11-6左側の画面において、連携ウォレットの精算を促すための通知が、現在位置表示領域内のグループ名の表示領域や他の領域がタップされたことに基づいて表示されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
本実施例における処理については、限定ではなく例として、支払いアプリケーションを管理する支払いアプリケーション管理サーバと、メッセージングサービスを管理するメッセージングアプリケーション管理サーバとの処理をサーバ10における処理として、図10-4~図10-5および図7-3~図7-5に従って同様に実現することが可能であるため、再度の説明は省略する。
<第11実施例の効果>
本実施例は、送金依頼情報の表示(限定ではなく、第1表示の一例)は、第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとが関連付けられたトークルーム(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとが関連付けられたチャットルームの一例)に含まれ、端末20は、送金依頼情報の表示を含むトークルームを表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとが関連付けられたチャットルームへの表示という分かり易い形で、第2アカウントに送金することに関する第1情報を、端末の第1ユーザに知らせることができる。
また、本実施例は、端末20が、第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとに基づき、サーバ10にアカウント連携決済を行わせるための処理(限定ではなく、第2決済に関する処理の一例)を制御部21によって行う。また、端末20は、アカウント連携決済に基づいて、送金依頼情報(限定ではなく、第2情報の一例)を通信I/F22によって受信する。そして、端末20は、受信した送金依頼情報の表示(限定ではなく、第2表示の一例)と、他の送金依頼情報の表示(限定ではなく、第1表示の一例)とを含むトークルームを表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末の第1ユーザの第1アカウントと、第1アカウントと関連付けられた第2アカウントとに基づき、第1ユーザの端末によって第2決済に関する処理を端末の制御部によって行うことで、関連付けられた少なくとも2つのアカウントによる第2決済を実現することができる。また、第1決済により第2アカウントに送金することに関する第1情報に加えて、第2決済により第2アカウントに送金することに関する第2情報を、チャットルームへの表示という分かり易い形で、端末の第1ユーザに知らせることができる。
また、本実施例は、一の送金依頼情報の表示(限定ではなく、第2表示の一例)と、他の送金依頼情報の表示(限定ではなく、第1表示の一例)とに対する端末20のユーザによる入力に基づいて、一の送金依頼情報に基づく送金推奨額と、他の送金依頼情報に基づく送金推奨額とを、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントに送金するための処理を実行する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1表示と第2表示とに対する第1ユーザによる入力という簡単な方法で、第1情報に基づく金額と第2情報に基づく金額とを、第1アカウントから第2アカウントに送金することができる。
<第11変形例(1)>
第11実施例において、複数の連携アカウントのトークルーム(チャットルーム)におけるアカウント連携を解除することに基づいて、それまでに行われたアカウント連携決済について、未処理の返金を行うようにしてもよいし、しなくてもよい。
「アカウント連携の解除」とは、アカウント同士の関連付けを無くすことを意味する。限定ではなく例として、連携ウォレットを破棄することがこれに含まれる。
また、チャットルームと紐付けて連携ウォレットを作成した場合、「チャットルームにおけるアカウント連携の解除」には、限定ではなく例として、以下のいずれかが含まれる。
(A)チャットルームは破棄せずアカウント同士の関連付けを無くすこと
(B)チャットルームを破棄すること
(A)は、限定ではなく例として、チャットルームは破棄せずに、そのチャットルームと紐付いた連携ウォレットにおけるアカウント同士の関連付けを無くすことを意味する。限定ではなく例として、チャットルーム上でユーザが連携ウォレットを破棄するための入力を行って、連携ウォレットを破棄することがこれに含まれる。
(B)は、チャットルームを破棄することによって、結果的に、そのチャットルームと紐付いた連携ウォレットにおけるアカウント同士の関連付けが無くなることを意味する。限定ではなく例として、ユーザがチャットルームを破棄するための入力を行って、チャットルームを破棄することがこれに含まれる。
なお、メンバーがチャットルームから退出することしかできず、チャットルームの存在を無くすことができない設計・仕様であれば、限定ではなく例として、退出によってメンバーの残り人数が「1」または「0」となった場合に、アカウント連携を解除するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図11-7は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図11-7左側には、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットに関する、連携メンバー情報表示領域MIR1が、グループトークルームの画面下部からせり上がって表示されている。連携メンバー情報表示領域MIR1の下部には、連携ウォレット破棄ボタンBT30が表示されている。
本変形例では、連携ウォレット破棄ボタンBT30がタップされると、一括精算を行った上で、連携ウォレットを破棄することが可能に構成されている。具体的には、限定ではなく例として、図11-7右側に示すように、連携ウォレット情報に重畳するように、連携ウォレットを破棄することを示す情報と、一括精算に関する情報とが、ポップアップ形式で表示される。
この例では、ユーザA.AからユーザC.Cに対して、前述した「500円」の立て替えと、前述した「300円」の立て替えとの2件の立て替えに相当する、合計「800円」の返却(送金)を行うことを確認するためのメッセージとともに、これを承認するための「はい」のボタンと、これを拒否するための「いいえ」のボタンとが表示されている。「はい」のボタンがタップされると、ユーザA.AからユーザC.Cへの「800円」の送金が実行される。
本変形例は、端末20が、第1ユーザアカウントと、第2ユーザアカウントとのトークルームにおける関連付けを解除(限定ではなく、チャットルームにおける関連付けの解除の一例)することに基づいて、一括精算の金額(限定ではなく、第1情報に基づく金額と第2情報に基づく金額との一例)を、第1ユーザアカウントから第2アカウントに送金する処理を行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと、第2アカウントとのチャットルームにおける関連付けを解除する場合、第1情報に基づく金額と第2情報に基づく金額とを、第1アカウントから第2アカウントに送金することができる。限定ではなく例として、チャットルーム上で第1アカウントと第2アカウントとの関連付けを破棄したり、チャットルームそれ自体を破棄するような場合に、未処理分の金額を返金するといったことが可能となる。
<第12実施例>
上記の実施例では、連携メンバーの各々の端末20において、各連携アカウントの電子マネー口座残高を確認可能に構成されていた。この各連携アカウントにおける電子マネー口座残高の情報は、限定ではなく例として、サーバ10から連携メンバーの端末20に送信され、端末20で受信して表示部24に表示させることが可能である。なお、これとは異なり、電子マネー口座残高の情報を、端末20間で送受信するようにすることも可能である。
つまり、上記の実施例では、各連携アカウントにおいて、真の電子マネー口座残高が連携メンバーに共有されていた。
しかし、ユーザによっては、他の連携メンバーに対して、自分の真の電子マネー口座残高を開示することが憚られることが想定される。
以下説明する実施例は、予め設定される制限に従って、真の電子マネー口座残高とは異なる残高を表示可能とする実施例である。
以下では、連携ウォレットにおいて表示される、連携アカウントの表示上の残高のことを「表示残高」と称する。
ただし、前述したように、必ずしも異なるユーザのユーザアカウントを連携アカウントとしなければならないわけではなく、同じユーザの複数のユーザアカウントを連携アカウントとすることも可能である。
そこで、まず本実施例では、同じユーザの複数のユーザアカウントを連携アカウントとする場合について説明する。
また、本実施例では、表示残高を制限させるために設定される金額の一例として「表示下限金額」を例示するが、これに限定されない。
詳細後述する「表示上限金額」や、連携アカウントのユーザによって任意に入力・設定される金額を、表示残高を制限させるために設定される金額とすることもできる。
なお、表示残高は、真の電子マネー口座残高とは異なる残高を表示可能とする概念であり、アカウント連携決済以外にも同様に適用可能である。
限定ではなく例として、ユーザアカウントを用いた通常の決済や、共通アカウント決済等に対しても同様に適用可能である。
第12実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図12-1は、この場合において連携ウォレットを管理するためのデータベースの一例である第6の連携ウォレット管理データベース157Fのデータ構成例を示す図である。
第6の連携ウォレット管理データベース157Fには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、連携ウォレットIDと、連携アカウントデータと、決済履歴データとが記憶される。連携ウォレットIDと、決済履歴データとは、限定ではなく例として、第1の連携ウォレット管理データベース157Aと同様である。
連携アカウントデータには、この連携アカウントに対応するアプリケーションIDと、このアプリケーションIDに対応するユーザ名との他に、限定ではなく例として、表示下限金額が関連付けて記憶される。
表示下限金額とは、表示残高を制限させるために設定される金額の一例であり、表示残高として表示され得る下限額として設定される金額である。
限定ではなく例として、図12-1では、連携アカウントとして、ユーザA.AのメインアカウントであるアプリケーションID「U0001」のユーザアカウントと、ユーザA.AのサブアカウントであるアプリケーションID「U0005」のユーザアカウントとが関連付けられている。
また、アプリケーションID「U0001」に対して表示下限金額は設定されていないが、アプリケーションID「U0005」に対しては表示下限金額として「5,000円」が設定されている。
この場合、アプリケーションID「U0005」の電子マネー口座残高が「5,000円」を下回っていても、表示残高は「5,000円」と表示される。一方、電子マネー口座残高が「5,000円」以上の場合には、電子マネー口座残高がそのまま表示残高として用いられる。
<表示画面>
ここでは、ユーザA.Aのメインアカウントとサブアカウントとを連携アカウントとして連携させた連携ウォレットについて表示画面例を用いて説明する。ここで、サブアカウントの電子マネー口座残高は、「1,000円」であり、サブアカウントの表示下限金額が「5,000円」であるとする。
図12-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図12-2左側の支払いアプリケーションのメインメニュー画面において、連携ウォレットアイコンIC1がタップされると、図12-2中央の画面が表示される。この画面では、ユーザA.Aの連携ウォレットであることを示す情報とともに、その下の連携メンバー情報表示領域MIR1には、ユーザA.Aのメインアカウントの電子マネー口座残高(この例では「10,000円」)と、ユーザA.Aのサブアカウントに設定された表示残高(この例では「5,000円」)とが表示されている。ユーザA.Aのサブアカウントの残高表示欄には、メインアカウントとは異なり、設定された表示残高が表示されている。
この画面において、コードリーダアイコンIC2がタップされると、図12-2右側のコードリーダ画面が表示される。コード読み取り領域CR1内に支払い店舗コードが収まり、連携ウォレットコードリーダ情報が読み取られると、図12-3左側に示す画面が表示される。この画面では、連携ウォレットでの支払い金額として「6,000円」が入力された状態が示されている。この状態で画面下部の支払いボタンBT1がタップされると、図12-3右側の画面が表示される。
この例では、等分支払い金額は「3,000円」である。
連携メンバー情報表示領域MIR1には、ユーザA.Aのメインアカウントの支払い金額(この例では「3,000円」)と、ユーザA.Aのサブアカウントの支払い金額(この例では「3,000円」)とが表示されている。
ユーザA.Aのメインアカウントについては、電子マネー口座残高が「10,000円」であり、等分支払い金額を上回っている。
しかし、ユーザA.Aのサブアカウントについては、表示残高は「5,000円」であるものの、実際の電子マネー口座残高は「1,000円」であり、電子マネー口座残高が等分支払い金額を下回っている。
その結果、連携支払い可能額が支払い金額を下回ることに基づいて、支払い金額確認領域PIR1には、警告マークと「残高不足です」の文字とが表示されている。
<処理>
図12-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
まず、サーバ10の制御部11は、第6の連携ウォレット管理データベース157Fに記憶された表示下限金額に従い、各連携アカウントにおける表示残高を算出する。そして、サーバ10の制御部11は、算出された表示残高を含む下限制限付き連携アカウント残高情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S600)。
なお、表示下限金額が未設定の場合には、表示残高と区別可能な態様で、連携アカウントの電子マネー口座残高を下限制限付き連携アカウント残高情報として送信するようにしてもよい。もしくは、表示残高の形で電子マネー口座残高を送信するようにしてもよい(すなわち「表示残高」=「電子マネー口座残高」)。
通信I/F22によってサーバ10から下限制限付き連携アカウント残高情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、各連携アカウントの表示残高を表示部24に表示させる(A600)。
表示残高として表示下限金額の制限を受ける場合であっても、連携決済処理では、真の電子マネー口座残高を用いて決済の処理が実行される(S110)。すなわち、表示残高は、ただ単に端末20のユーザが確認可能な値に過ぎない。
なお、限定ではなく例として、S600のステップにおいて、サーバ10が、真の電子マネー口座残高と表示下限金額とを端末20Aに送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、端末20Aの制御部21は、受信した真の電子マネー口座残高と表示下限金額とを用いて表示残高を算出し、表示部24に表示させるようにすることができる。
また、連携アカウントに対応する端末20が複数である場合、サーバ10から各連携アカウントの電子マネー口座残高を受信し、端末20間で表示下限金額を送受信することで、各端末20において表示残高を算出するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
連携アカウントに対応する端末20が1つ(すなわち連携メンバーが1人)の場合には、限定ではなく例として、表示下限金額を端末20Aの記憶部28に記憶させ、サーバ10から各連携アカウントの電子マネー口座残高を受信し、自端末において表示残高を算出するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合には、表示下限金額に関する情報の送受信は不要である。
<第12実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)の第2ユーザアカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)に設定された表示下限金額(限定ではなく、第2金額の一例)に基づく表示残高(限定ではなく、第2金額に基づく第2アカウントの残高の一例)を表示部24に表示する。そして、端末20は、自己の端末20のユーザの第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、表示下限金額が設定された第2ユーザアカウントとに基づき、連携アカウント決済に関する処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられた第2アカウントに設定された第2金額に基づく第2アカウントの残高を、第1ユーザに確認させることができる。
また、第1アカウントと、第2金額が設定された第2アカウントとに基づき、第1ユーザの端末によって第1決済を行わせることができる。
また、この場合、端末20が、表示下限金額(限定ではなく、第2金額の一例)に基づく表示残高の情報(限定ではなく、第2金額に基づく第2アカウントの残高情報の一例)を通信I/F22によって受信する。そして、端末20は、受信した表示残高の情報に基づく表示残高を表示部24に表示するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2金額に基づく第2アカウントの残高情報を他の装置から受信して取得したことに基づいて、第2金額に基づく第2アカウントの残高を、第1ユーザに確認させることができる。
また、本実施例は、サーバ10が、第2ユーザアカウントに設定された表示下限金額に基づく表示残高の情報(限定ではなく、第2金額に基づく第2アカウントの残高に関する情報の一例)を通信I/F22によって第1ユーザの端末20に送信する。そして、サーバ10は、第1ユーザアカウントと、表示下限残高が設定された第2ユーザアカウントとに基づき、アカウント連携決済の処理を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントに設定された第2金額に基づく第2アカウントの残高に関する情報を第1ユーザの端末に送信して、第1ユーザに確認させることができる。
また、第1アカウントと、第2金額が設定された第2アカウントとに基づき、第1決済を行うことができる。
<第13実施例>
第12実施例では、表示残高の概念を新たに導入した。
第12実施例で説明した表示残高は、設定された表示上の残高を表示させるものに過ぎなかったが、本実施例では、表示残高が決済処理に影響を及ぼし得る実施例について説明する。
第12実施例と同様に、本実施例でも、同じユーザ(第1ユーザ)の2つのユーザアカウント(メインアカウント、サブアカウント)を連携アカウントとする場合について説明する。
ユーザによっては、連携ウォレットにおいて1回の決済に使用可能な電子マネー口座残高を制限したいと考えることもあり得る。
また、限定ではなく例として、ユーザが端末20の紛失・盗難にあうなどして、自身の真の電子マネー口座残高を他人に見られてしまうような場合も想定される。
第13実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図13-1は、本実施例において連携ウォレットを管理するためのデータベースの一例である第7の連携ウォレット管理データベース157Gのデータ構成例を示す図である。
第7の連携ウォレット管理データベース157Gには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、連携ウォレットIDと、連携アカウントデータと、決済履歴データとが記憶される。連携ウォレットIDと、決済履歴データとは、限定ではなく例として、第6の連携ウォレット管理データベース157Fと同様である。
連携アカウントデータには、この連携アカウントに対応するアプリケーションIDと、このアプリケーションIDに対応するユーザ名との他に、限定ではなく例として、表示上限金額が関連付けて記憶される。
表示上限金額とは、限定ではなく例として、表示残高を制限させるために設定される金額の一例であり、表示残高として表示され得る上限額として設定される金額である。
限定ではなく例として、図13-1では、連携アカウントとして、ユーザA.AのメインアカウントであるアプリケーションID「U0001」のユーザアカウントと、ユーザA.AのサブアカウントであるアプリケーションID「U0005」のユーザアカウントとが関連付けられている。
また、アプリケーションID「U0001」に対して表示上限金額は設定されていないが、アプリケーションID「U0005」に対しては表示上限金額として「5,000円」が設定されている。この場合、アプリケーションID「U0005」の電子マネー口座残高が「5,000円」を上回る場合、表示残高は「5,000円」と表示される。
一方、電子マネー口座残高が「5,000円」以下の場合には、電子マネー口座残高がそのまま表示残高として用いられる。
<表示画面>
ここでは、ユーザA.Aのメインアカウントとサブアカウントとを連携アカウントとして連携させた連携ウォレットについて表示画面例を用いて説明する。ここで、サブアカウントの電子マネー口座残高は、「5,000円」であり、表示上限金額が「5,000円」に設定されていたとする。
図13-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図13-2左側は、連携ウォレットのメイン画面であり、連携メンバー情報表示領域MIR1に、ユーザA.Aのメインアカウントの電子マネー口座残高(10,000円)と、ユーザA.Aのサブアカウントについて設定された表示上限金額(5,000円)に基づく表示残高(5,000円)とが表示されている。
メインアカウントの表示欄には、電子マネー口座残高の情報とともに、表示上限金額を設定するための上限制限ボタンBT40が表示されている。
なお、サブアカウントについては表示上限金額が設定済みであるため、サブアカウントの表示欄には上限制限ボタンBT40は表示されていない。
メインアカウントの表示欄の上限制限ボタンBT40がタップされると、図13-2中央に示す画面が表示される。この画面は、表示上限金額を入力するための画面であり、この例では、メインアカウントの表示上限金額として「3,000円」が入力された状態が示されている。この状態で、画面下部の設定ボタンBT41がタップされると、連携ウォレットのメイン画面に戻り、図13-2右側のような表示がなされる。
このメイン画面では、図13-2左側のメイン画面とは異なり、ユーザA.Aのメインアカウントの表示欄に、表示残高として「3,000円」が表示されている。
また、表示上限金額が設定されたことに基づき、図13-2左側の画面のメインアカウントの表示欄に表示されていた上限制限ボタンBT40は非表示とされている。
図13-3左側は、図13-2右側の画面でコードリーダアイコンIC2がタップされたことに基づいて表示されるコードリーダ画面の一例を示す図である。
コード読み取り領域CR1内に支払い店舗コードが収まり、連携ウォレットコードリーダ情報が読み取られると、図13-3中央に示す画面が表示される。この画面では、連携ウォレットでの支払い金額として「6,000円」が入力された状態が示されている。
この例では、等分支払い金額は「3,000円」である。
ユーザA.Aのメインアカウントについては、電子マネー口座残高が「10,000円」であり、等分支払い金額を上回っている。
また、ユーザB.Bのサブアカウントについては、電子マネー口座残高は、「5,000円」であり、等分支払い金額を上回っている。
このため、連携ウォレットによる決済は可能であり、この状態で画面下部の支払いボタンBT1がタップされると、図13-3右側の画面が表示される。
この画面には、連携ウォレットによる支払いが完了したことを示す情報が表示されている。
等分支払い金額が「3,000円」であるため、メインアカウントについては、支払いによって電子マネー口座残高が「10,000円」→「7,000円」となったが、表示残高「3,000円」を上回っているため、表示残高として「3,000円」が表示されている。
一方、サブアカウントについては、支払いによって電子マネー口座残高が「5,000円」→「2,000円」となったが、表示残高「3,000円」を下回るため、表示残高として「2,000円」が表示されている。
<処理>
図13-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、表示上限金額を受け付ける。すると、端末20Aの制御部21は、表示上限金額を含む表示上限金額設定情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A610)。
通信I/F14によって表示上限金額設定情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、第7の連携ウォレット管理データベース157Gに表示上限金額を記憶させる。そして、サーバ10の制御部11は、記憶された表示上限金額に従い、各連携アカウントにおける表示残高を算出する。そして、サーバ10の制御部11は、算出された表示残高を含む上限制限付き連携アカウント残高情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S610)。
通信I/F22によってサーバ10から上限制限付き連携アカウント残高情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、各連携アカウントの表示残高を表示部24に表示させる(A620)。
なお、限定ではなく例として、S610のステップにおいて、サーバ10が、真の電子マネー口座残高と表示上限金額とを端末20Aに送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、端末20Aの制御部21は、受信した真の電子マネー口座残高と表示上限金額とを用いて表示残高を算出し、表示部24に表示させるようにすることができる。
また、連携アカウントに対応する端末20が複数である場合、サーバ10から各連携アカウントの電子マネー口座残高を受信し、端末20間で表示上限金額を送受信することで、各端末20において表示残高を算出するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F14によって連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、要求を受けた連携ウォレット支払いトークンから連携ウォレットIDを検索し、その連携ウォレットに対して、店舗IDで定められる加盟店との間で決済予定金額の支払いを行う店舗提示型上限制限連携決済処理を実行する(S690)。
店舗提示型上限制限連携決済処理では、店舗提示型連携決済処理における各判定において、電子マネー口座残高の代わりに表示残高を使用する。すなわち、全ての連携アカウントにおいて「表示残高-等分支払い金額」の値が「0」以上となる場合、各連携アカウントに対して等分支払い金額の決済処理が実行され、店舗提示型上限制限連携決済処理は成功となる。
一方、いずれかのアカウントにおいて「表示残高-等分支払い金額」の値がマイナスとなる場合、連携アカウントへの決済処理は行われず、店舗提示型上限制限連携決済処理は失敗となる。
また、S240のステップで送信される連携決済結果情報においても、電子マネー口座残高の代わりに、決済処理後再計算された表示残高が送信される。
<第13実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)の第2ユーザアカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)に設定された表示上限金額(限定ではなく、第2金額の一例)に基づく表示残高(限定ではなく、第2金額に基づく第2アカウントの残高の一例)を表示部24に表示する。そして、端末20は、自己の端末20のユーザの第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、表示上限金額が設定された第2ユーザアカウントとに基づき、連携アカウント決済に関する処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられた第2アカウントに設定された第2金額に基づく第2アカウントの残高を、第1ユーザに確認させることができる。
また、第1アカウントと、第2金額が設定された第2アカウントとに基づき、第1ユーザの端末によって第1決済を行わせることができる。
また、本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)による自己の端末20に対する入力に基づいて、第1ユーザアカウントに対して表示上限金額を設定する制御を制御部21によって行う。そして、端末20は、設定された表示上限金額に基づく第1ユーザアカウントの表示残高と、設定された表示上限金額に基づく第2ユーザアカウントの表示残高とを表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントに対しても表示上の金額(第1金額)を設定することができる。
また、設定された第1金額に基づく第1アカウントの残高と、設定された第2金額に基づく第2アカウントの残高との両方を、第1ユーザが確認できるようにすることができる。
また、この場合、第2ユーザアカウントに設定された表示上限金額の情報は、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高(限定ではなく、第2アカウントの残高の一例)のうち、第1ユーザの端末20に表示される最大金額の情報を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントに設定された最大金額の情報を第1ユーザに確認させることができる。
また、この場合、第2ユーザアカウントに設定された表示上限金額の情報は、一回の連携アカウント決済に利用可能な最大金額の情報を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントに設定された一回の決済に利用可能な最大金額を第1ユーザに確認させることができる。
また、この場合、端末20の表示部24に表示される第2ユーザアカウントの表示残高は、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高が表示上限金額よりも大きい場合、表示上限金額が表示部24に表示され、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高が表示上限金額よりも小さい場合、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高が表示されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントの残高と、第2アカウントに設定された第2金額との関係に基づいて、金額を適切に表示することができる。
<第13変形例(1)>
上記の実施例では、決済処理として店舗提示型上限制限連携決済処理を実行したが、これに限定されない。限定ではなく例として、図13-4のS690のステップにおいて、図1-11のS110のステップで示した店舗提示型連携決済処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、表示残高を上回る電子マネー口座残高を保有する場合、その電子マネー口座残高を用いて支払いを実行することができる。すなわち、表示残高は、表示上の値であり、決済処理に影響を及ぼすことはない。
<第13変形例(2)>
上記の実施例では、各連携アカウントにおいて異なる表示上限金額が用いられる例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、連携ウォレットごとに所定の表示上限金額が定められている、または連携ウォレットごとに表示上限金額が設定されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、ある連携アカウントの電子マネー口座残高が連携ウォレットの表示上限金額を上回る場合には、この連携アカウントの表示残高は、連携ウォレットの表示上限金額となる。
また、連携ウォレットの表示上限金額と、各連携アカウントの表示上限金額とがそれぞれ定められている、または設定されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、連携ウォレットの表示上限金額より少ない金額のみを各連携アカウントにおいて表示上限金額として設定できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
連携ウォレットの表示上限金額を上回る表示上限金額がある連携アカウントで設定される場合、この連携アカウントの表示残高では、アカウントごとに設定された表示上限金額が反映されることとしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第13変形例(3)>
上記の実施例では、連携アカウントとしてユーザアカウントを連携させた例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、第8実施例で述べた共通ウォレットを連携アカウントとする連携ウォレットとしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、第6の連携ウォレット管理データベース157Fの連携アカウントデータは、限定ではなく例として、第4の連携ウォレット管理データベース157Dと同様のウォレットIDと、名称との他、上記の表示上限金額を関連付けて記憶させるようにすればよい。
そして、共通ウォレットの共通ウォレット残高が表示上限金額を上回る場合には表示上限金額を、共通ウォレット残高が表示上限金額以下の場合には共通ウォレット残高を、共通ウォレットの表示残高として算出するようにすればよい。
本変形例は、第2アカウントは、共通ウォレットのアカウント(限定ではなく、共通アカウントの一例)である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、共通アカウントの真の残高を秘匿することができる。
<第13変形例(4)>
表示上限金額が設定されたユーザアカウントについて、電子マネー口座残高の照会・表示に認証を必要としてもよいし、そのようにしなくてもよい。つまり、認証を行って認証結果がOK(認証OK)とならない限り、電子マネー口座残高が端末20の表示部24に表示されないようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、端末20は、自己の端末20のユーザによる入力に基づいて認証処理を制御部21によって行い、認証OKである場合に、電子マネー口座残高を表示部24に表示させるようにすることができる。
限定ではなく例として、電子マネー口座残高が、設定された表示上限金額を上回っている場合は、表示残高として表示上限金額が表示されるため、真の電子マネー口座残高は秘匿される。この場合、認証OKとならない限り、真の電子マネー口座残高は表示部24に表示されないことになる。
なお、これは表示下限金額等の金額を設定する場合についても同様である。
限定ではなく例として、電子マネー口座残高が、設定された表示下限金額を下回っている場合は、表示残高として表示下限金額が表示されるため、真の電子マネー口座残高は秘匿される。この場合も、認証OKとならない限り、真の電子マネー口座残高は表示部24に表示されないことになる。
このようにすることで、前述したように、ユーザが端末20の紛失・盗難にあうなどした場合であっても、自分の真の電子マネー口座残高を他人に知られてしまうことを防止できる。
また、端末20のユーザが、上記の認証に関する設定(認証ON/OFF)を行うことができるようにしてもよい。
この場合、自身が所有するユーザアカウントごとに、または自身が所有する全てのユーザアカウントについて一括的に、認証に関する設定を行うことができるようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、表示残高を制限させるための金額(上記の表示上限金額や表示下限金額等)が設定されたユーザアカウントに対してのみ、認証ONに設定するようにしてもよい。
<第14実施例>
第13実施例では、表示残高が決済処理に影響を及ぼし得る場合について説明した。
本実施例では、第13実施例を前述の第10実施例と組み合わせ、複数の連携メンバーにおける連携ウォレットにおいて、表示上限金額で制限を行った表示残高を導入する場合について説明する。
つまり、本実施例では、第1アカウントを第1ユーザのユーザアカウントとし、第2アカウントを第1ユーザとは異なる第2ユーザのユーザアカウントとして説明する。
前述したように、ユーザによっては、他の連携メンバーに対して、自分の真の電子マネー口座残高を開示することが憚られることが想定される。限定ではなく例として、電子マネー口座残高に多額の残高が存在するような場合、ユーザは、自分の真の電子マネー口座残高を秘匿したいと考えることが想定される。
また、前述したように、ユーザによっては、連携ウォレットにおいて1回の決済に使用可能な電子マネー口座残高を制限したいと考えることもあり得る。
第14実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図14-1は、この場合において連携ウォレットを管理するためのデータベースの一例である第8の連携ウォレット管理データベース157Hのデータ構成例を示す図である。
第8の連携ウォレット管理データベース157Hには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名と、連携状況管理データと、決済履歴データと、立替履歴データとが記憶される。グループIDと、グループ名と、決済履歴データと、立替履歴データとは、限定ではなく例として、第5の連携ウォレット管理データベース157Eと同様である。
連携状況管理データには、アプリケーションIDと、ユーザ名と、連携承認との他、限定ではなく例として、表示上限金額が関連付けて記憶される。
本実施例では、限定ではなく例として、連携ウォレットへの参加を同意する際に、各連携メンバーが各自許容する表示上限金額を設定することができるように構成されている。
<表示画面>
図14-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図14-2左側には、グループ「バンド仲間」のメンバーに対して、ウォレット連携を依頼するための画面が表示されている。画面下部のウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされると、図14-2中央の画面が表示される。
この画面は、ユーザA.Aが自身の表示上限金額を設定するための画面であり、この例では、表示上限金額として「3,000円」が入力された状態が示されている。この状態で、画面下部の設定ボタンBT41がタップされると、図14-2右側の画面が表示される。
この例では、連携メンバー情報表示領域MIR1において、ユーザA.Aの欄に、電子マネー口座残高として「10,000円」が、表示残高として「3,000円」がそれぞれ表示されている。
また、ユーザB.BおよびユーザC.Cについては、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に対する承認が未だなされていない状態であるため、それぞれ「依頼中」のマークが表示されている。
図14-3は、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に基づいて、端末20Bの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図14-3左側には、支払いアプリケーションのおしらせ画面が表示されており、現在位置表示領域CLR2の下には、ユーザA.Aからウォレット連携の依頼があった旨の通知が表示されている。
また、その下のおしらせの内容が表示される表示領域には、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に関するウォレット連携依頼情報が表示されている。ウォレット連携依頼情報には、ユーザA.Aからウォレット連携の依頼があったことを示す文字に加えて、その詳細を確認するための確認ボタンが表示されている。この確認ボタンがタップされると、図14-3中央の画面が表示される。
この画面は、支払いアプリケーションの連携ウォレットのメイン画面であり、連携メンバー情報表示領域MIR2には、グループ「バンド仲間」の各メンバーに関する情報が表示されている。ユーザB.Bの欄には、ウォレット連携を行うためのウォレット連携ボタンが表示されている。
ユーザA.Aについては、ウォレット連携の依頼主であり、既に連携メンバーとなっているため、表示残高(この例では「3,000円」)が表示されている。
また、ユーザC.Cについては、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に対する承認が未だなされていない状態であるため、「依頼中」のマークが表示されている。
ウォレット連携ボタンがタップされると、図14-3右側の画面が表示される。
この画面は、ユーザB.Bが自身の表示上限金額を設定するための画面であり、この例では、表示上限金額として「4,000円」が入力された状態が示されている。この状態で、画面下部の設定ボタンBT41がタップされると、図14-4左側の画面が表示される。
この画面では、連携メンバー情報表示領域MIR2において、ユーザB.Bの欄に、電子マネー口座残高として「6,000円」が、表示残高として「4,000円」がそれぞれ表示されている。
一方、ユーザB.Bによるウォレット連携の承認に伴い、端末20A側では、図14-4右側に示すような画面が表示される。
端末20A側では、連携メンバー情報表示領域MIR1において、ユーザB.Bの欄に表示されていた「依頼中」のマークが消え、その代わりに、表示残高として「4,000円」が表示されている。
なお、ユーザC.Cについては、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に対する承認が未だなされていない状態であるため、「依頼中」のマークが表示されたままである。
図14-5は、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に基づいて、端末20Cの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図14-5左側には、支払いアプリケーションのおしらせ画面が表示されており、現在位置表示領域CLR3の下には、ユーザA.Aからウォレット連携の依頼があった旨の通知が表示されている。
また、その下のおしらせの内容が表示される表示領域には、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に関するウォレット連携依頼情報が表示されている。ウォレット連携依頼情報には、ユーザA.Aからウォレット連携の依頼があったことを示す文字に加えて、その詳細を確認するための確認ボタンが表示されている。
確認ボタンがタップされ、端末20Bでの図14-3中央→図14-3右側の流れによって、ユーザC.Cによってウォレット連携の承認、表示上限金額の設定がなされると、図14-5中央の画面が表示される。
この画面では、連携メンバー情報表示領域MIR3において、ユーザC.Cの欄に、電子マネー口座残高として「2,0000円」が、表示残高として「10,000円」がそれぞれ表示されている。
一方、ユーザC.Cによるウォレット連携の承認に伴い、端末20A側では、図14-5右側に示すような画面が表示される。
端末20A側では、連携メンバー情報表示領域MIR1において、ユーザC.Cの欄に表示されていた「依頼中」のマークが消え、その代わりに、表示残高として「10,000円」が表示されている。
また、グループ「バンド仲間」の全てのメンバーのウォレット連携が完了したことに伴い、コードリーダアイコンIC2およびコード支払いアイコンIC3のグレーアウトが解除され、アクティブな状態に変化して表示されている。
この状態で、図14-6左側に示すように、ユーザA.Aによってコード支払いアイコンIC3がタップされると、図14-6中央に示す画面が表示される。この画面は、前述したコード支払い画面である。
コード支払い画面に表示された支払いコードが店舗コードリーダ装置によって読み取られ、サーバ10によって利用者提示型の連携ウォレットの決済処理が行われると、図14-6右側に示す連携支払い確認画面が表示される。
この連携支払い確認画面では、現在位置表示領域CLR1の下に、支払い金額確認領域PIR3が表示されている。支払い金額確認領域PIR3には、支払い金額として「12,000円」が表示されている。
ここで、本実施例における連携支払い可能額は、支払い金額を連携アカウントで等分して割り勘すると仮定し、以下の式で定義される金額である。
・連携支払い可能額=全ての連携アカウントについての支払い余力の総和
ここで、一の連携アカウントの支払い余力は、以下の式で定義される。
・一の連携アカウントの支払い余力=その連携アカウントの表示残高(その連携アカウントの表示残高-等分支払い金額<0の場合)
・一の連携アカウントの支払い余力=等分支払い金額(その連携アカウントの表示残高-等分支払い金額≧0の場合)
ただし、「等分支払い金額=支払い金額÷連携アカウント数」として算出される。
なお、本実施例では、連携メンバーと連携アカウントとは一対一の対応関係であるため、上記の式における連携アカウントは、連携メンバーと実質的に同義である。
この例では、等分支払い金額は「12,000円÷3=4,000円」である。
ユーザA.Aのユーザアカウントについては、その表示残高が「3,000円」であり、等分支払い金額「4,000円」を下回るため、その支払い余力は「3,000円」となる。
ユーザB.Bのユーザアカウントについては、その表示残高が「4,000円」であり、等分支払い金額「4,000円」と同額であるため、その支払い余力は「4,000円」となる。
ユーザC.Cのユーザアカウントについては、その表示残高が「10,000円」であり、等分支払い金額「4,000円」を上回るため、その支払い余力は「4,000円」となる。
よって、連携支払い可能額は、「3,000円+4,000円+4,000円=11,000円」となる。
この例では、支払い金額は「12,000円」であるのに対し、連携支払い可能額は「11,000円」であるため、「1,000円」不足することになる。
その結果、支払い金額確認領域PIR3には、警告マークと「残高不足です」の文字とが表示されている。
また、この例では、支払い余力が不足するのはユーザA.Aのユーザアカウントであるため、支払いメンバー確認領域PMR3には、ユーザA.Aのアイコンの左上に警告マークが表示されている。
この場合、ユーザA.Aは、連携ウォレットによる支払いを可能とするために、先に設定した自身のユーザアカウントに対する表示上限金額を変更することができる。
図14-7は、この場合における端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図14-7左側では、図14-6右側の画面の中央部に、表示上限金額を変更するための情報がポップアップ形式で表示されている。具体的には、「この支払いに関して表示上限金額を変更しますか?」の文字とともに、表示上限金額を、現在設定されている「3,000円」から「4,000円」に変更するように促す情報が表示されている。また、この変更に同意する場合に操作する「はい」のボタンと、この変更に同意しない場合に操作する「いいえ」のボタンとが表示されている。
「はい」のボタンがタップされると、図14-7中央の画面が表示される。この画面では、図14-6右側の画面において支払い金額確認領域PIR3に表示されていた警告マークと「残高不足です」の文字とが消え、「支払い可能です」の文字が表示されている。
この状態で、画面下部の連携支払い実行ボタンBT5がタップされると、図14-7右側の連携支払い結果表示画面が表示される。
連携支払い結果表示画面の上部には、連携ウォレットを用いた支払いが完了したことを示す「支払い完了」の文字とともに、支払い金額の送金先である「XX楽器」のアイコン画像と、その名称「XX楽器」と、支払い日時「2020-07-24/12:17:08」とが表示されている。
また、連携支払い結果表示画面の下部には、この支払いに関する連携アカウントごとの内訳を表すメンバー支払い結果表示領域MRR1が表示されている。
メンバー支払い結果表示領域MRR1には、連携アカウントごとに、支払ったユーザアカウントと、それぞれのユーザアカウントで支払った金額と、支払い後の表示残高とが表示されている。
この画面では、ユーザA.Aの表示残高は変更前の「3,000円」に戻っている。また、ユーザB.Bの表示残高は、電子マネー口座残高が「6,000円-4,000円=2,000円」となったことに基づいて、「2,000円」に更新される。
<処理>
図14-8~図14-10は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20Bの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Aの制御部21は、A510のステップを実行すると、A610のステップを実行する。また、端末20Bの制御部21は、B510のステップを実行すると、B610のステップを実行する。B610のステップについては、A610のステップと同様に処理を実行することができるため、詳細な説明を省略する。
通信I/F14によって連携メンバーの端末20から表示上限金額設定情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した端末のアプリケーションIDにおける連携状況管理データの連携承認を「済」に変更する。
次いで、サーバ10の制御部11は、受信した表示上限金額設定情報に基づく表示上限金額と、連携したメンバーの電子マネー口座残高とに基づいて、表示残高を算出する。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、連携したメンバーのアプリケーションIDと表示残高とを含む制限付き連携メンバー情報を、通信I/F14によってグループの各メンバーの端末20に送信する(S630)。
端末20Aの制御部21は、通信I/F22によって制限付き連携メンバー情報を受信すると、受信した制限付き連携メンバー情報を表示部24に表示させる(A630)。
端末20Bの制御部21は、通信I/F22によって制限付き連携メンバー情報を受信すると、受信した制限付き連携メンバー情報を表示部24に表示させる(B630)。
通信I/F14によって連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、表示残高に基づいて連携支払い可能額を算出し、算出された連携支払い可能額が決済予定金額を下回っているか否か(連携支払い可能額-決済予定金額<0であるか否か)を判定する(S640)。
連携支払い可能額が決済予定金額を下回っていない場合(連携支払い可能額-決済予定金額が0以上となる場合)には(S640:NO)、表示残高内で連携ウォレットを用いた支払いが可能であるため、サーバ10の制御部11は、S690のステップに処理を移す。
連携支払い可能額が決済予定金額を下回る場合には(S640:YES)、サーバ10の制御部11は、S220のステップを実行する。
通信I/F22によってサーバ10から連携残高不足情報を受信する場合(A200:YES)、端末20Aの制御部21は、自端末のユーザ(この場合にはユーザA.A)の表示残高を、限定ではなく例として、ユーザA.Aの支払い余力の不足分(すなわち等分支払い金額-ユーザA.Aの支払い余力)以上に上昇させるための表示上限金額加算額を含む表示上限金額変更情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A640)。
なお、表示上限金額加算額は、端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、設定されるようにしてもよいし、ユーザA.Aの支払い余力の不足分に応じて自動的に決定されるようにしてもよい。
連携残高不足情報を受信しない場合には(A200:NO)、端末20Aの制御部21は、A640のステップをスキップする。
通信I/F14によって端末20Aから表示上限金額変更情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した表示上限金額変更情報の表示上限金額加算額を、ユーザA.Aの表示上限金額に加算し、再度表示金額を算出する(S680)。
なお、サーバ10の制御部11は、S680のステップで表示金額が更新された後、更新された表示金額を通信I/F14によって連携メンバーの端末へ送信し、各端末で表示残高を更新して表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
そして、サーバ10の制御部11は、S690のステップを実行する。
なお、S690のステップを実行後、サーバ10の制御部11は、表示上限金額加算額をユーザA.Aの表示上限金額から減算し、元の表示上限金額に戻すようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、限定ではなく例として、A640のステップにおいて、端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、表示上限金額加算額の加算を一時的なものにするか恒久的なものにするかを設定可能なようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、図14-8~図14-10では、一度の決済処理についてのフローを示したが、図14-10の後に、限定ではなく例として、図7-4の処理を実行することで、複数回の決済処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、表示上限金額の設定は、連携ウォレットの参加時に設定することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、任意のタイミングで表示上限金額を再設定できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。限定ではなく例として、支払いの目安となる金額が分かる場合、連携支払い可能額が目安となる金額を上回るように、連携メンバーが表示上限金額を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第14実施例の効果>
本実施例は、端末20が、異なる端末20のユーザ(限定ではなく、第2ユーザの一例)の第2ユーザアカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)に設定された表示上限金額(限定ではなく、第2金額の一例)に基づく表示残高(限定ではなく、第2金額に基づく第2アカウントの残高の一例)を表示部24に表示する。そして、端末20は、自己の端末20のユーザの第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、表示上限金額が設定された第2ユーザアカウントとに基づき、第1ユーザの端末20によって連携アカウント決済に関する処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられた第2アカウントに設定された第2金額に基づく第2アカウントの残高を、第1ユーザに視認させることができる。この場合、限定ではなく例として、第2アカウントの真の残高に対応する金額とは異なる金額が第2金額として設定されることで、第2アカウントの真の残高を第1ユーザに秘匿することができる。
また、第1アカウントと、第2金額が設定された第2アカウントとに基づき、第1ユーザの端末によって第1決済を行わせることができる。
また、本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)による自己の端末20に対する入力に基づいて、第1ユーザアカウントに対して表示上限金額を設定する制御を制御部21によって行う。そして、端末20は、設定された表示上限金額に基づく第1ユーザアカウントの表示残高と、設定された表示上限金額に基づく第2ユーザアカウントの表示残高とを表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントに対しても表示上の金額(第1金額)を設定することができる。この場合、限定ではなく例として、第1アカウントの真の残高に対応する金額とは異なる金額を第1金額として設定することで、第1アカウントの真の残高を他のユーザに秘匿することができる。
また、設定された第1金額に基づく第1アカウントの残高と、設定された第2金額に基づく第2アカウントの残高との両方を、第1ユーザが確認できるようにすることができる。
また、この場合、第2ユーザアカウントに設定された表示上限金額の情報は、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高(限定ではなく、第2アカウントの残高の一例)のうち、第1ユーザの端末20に表示される最大金額の情報を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントの真の残高を秘匿した上で、設定された最大金額を第1ユーザに視認させることができる。
また、この場合、第2ユーザアカウントに設定された表示上限金額の情報は、一回の連携アカウント決済に利用可能な最大金額の情報を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントに設定された一回の決済に利用可能な最大金額を第1ユーザに視認させることができる。
また、この場合、端末20の表示部24に表示される第2ユーザアカウントの表示残高は、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高が表示上限金額よりも大きい場合、表示上限金額が表示部24に表示され、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高が表示上限金額よりも小さい場合、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高が表示されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントの残高が第2金額よりも大きい場合は、第2アカウントの真の残高が第1ユーザに秘匿されるようにすることができる。他方、第2アカウントの残高が第2金額よりも小さい場合は、第2アカウントの真の残高を第1ユーザに開示することができる。
また、本実施例は、端末20は、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)による自己の端末20に対する入力に基づいて、第1ユーザアカウントに設定された表示上限金額を変更する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントに一旦設定された第1金額を変更することができる。
また、本実施例は、第2ユーザアカウントは、第2ユーザのユーザアカウントである構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザの第1アカウントと、第1アカウントと関連付けられた第2ユーザの第2アカウントとに基づき、決済を実現することができる。
<第14変形例(1)>
上記の実施例では、支払いを実行する連携メンバーの支払い余力が、設定された表示上限金額では足りない場合に、表示上限金額を引き上げる例について説明したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、支払いを実行するユーザA.A以外の支払い余力が足りない場合、図14-10のA640のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、他の連携メンバーの支払い余力の不足分を上回るように表示上限金額加算額を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第14変形例(2)>
上記の実施例では、支払いの実行者(この例ではユーザA.A)の表示上限金額を引き上げることで、支払い余力の不足を解決する例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、他の連携メンバーに対して、表示上限金額の引き上げを要求するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図14-11~図14-12は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
限定ではなく例として、図14-8~図14-9の各ステップの実行後、図14-11~図14-12の処理が実行される。
通信I/F22によってサーバ10から連携残高不足情報を受信する場合(A200:YES)、端末20Aの制御部21は、他の連携メンバー(例えばユーザB.B)の表示残高を、限定ではなく例として、ユーザA.Aの支払い余力の不足分以上に上昇させることを要求するための表示上限金額変更要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A650)。
なお、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて、表示上限金額加算額についての設定を行い、表示上限金額加算額を含む表示上限金額変更要求情報を送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、表示残高の引き上げを依頼する連携メンバーは、限定ではなく例として、表示残高の多いメンバーが自動的に選択されるようにしてもよいし、ユーザに選択させるようにしてもよい。
通信I/F14によって端末20Aから表示上限金額変更要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、表示上限金額変更要求情報に基づいて、表示残高の引き上げを依頼するための表示上限金額変更依頼情報を通信I/F14によって表示残高の引き上げを依頼する連携メンバー(例えばユーザB.B)の端末に送信する。
なお、サーバ10の制御部11は、支払い余力の不足分に基づいて、表示上限金額加算額を算出し、表示上限金額変更依頼情報に算出した表示上限金額加算額を含み送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F22によってサーバ10から表示上限金額変更依頼情報を受信する場合(B640:YES)、端末20Bの制御部21は、表示上限金額変更情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(B650)。処理の詳細については図14-10のA640のステップと同様である。
なお、限定ではなく例として、端末20Bの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、表示上限金額の引き上げを拒否する場合、端末20Bの制御部21は、B650のステップを実行しないようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F14によって端末20Bから表示上限金額変更情報を受信する場合、サーバ10の制御部11は、S680のステップを実行し、S690のステップを実行する。
なお、A650のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、表示上限金額変更依頼情報を通信I/F22によって直に端末20Bに送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本変形例は、端末20が、アカウント連携決済の決済金額(限定ではなく、第1決済の金額の一例)が、連携アカウントの表示上限金額の合計を超える場合、第2ユーザアカウントに対して表示上限金額変更要求情報(限定ではなく、第2金額の変更に関する情報の一例)を通信I/F22によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1決済の金額が第1金額と第2金額の合計を超えていて第1決済を行うことができないような場合に、設定された第2金額を変更するように第2アカウントに要請することができる。
<第14変形例(3)>
上記の実施例では、支払いを実行する連携メンバーの支払い余力が、設定された表示上限金額では足りない場合に、表示上限金額を引き上げる例について説明したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、第3実施例で述べたように、他の連携メンバーに支払い余力の立て替えを依頼するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<表示画面>
図14-13は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図14-13左側は、図14-6右側の連携支払い確認画面と同様の画面であるが、その表示が一部異なっている。具体的には、画面下部に、ユーザA.Aが、不足分の金額を他のユーザに立て替えてもらうための立て替え依頼ボタンBT4が表示されている。
支払いメンバー確認領域PMR3のユーザA.Aの項目には、表示上限金額を変更するための「上限変更」と記載された上限金額変更ボタンが配置されている。上限金額変更ボタンがタップされる場合には、限定ではなく例として、図14-7左側の画面に遷移する。
立て替え依頼ボタンBT4がタップされると、図14-13中央の画面が表示される。
この画面では、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットであることを示す情報の下に、立て替えを依頼する連携メンバーの候補を選択するための領域が表示されている。この例では、立て替えを依頼する連携メンバーの候補としてユーザC.Cが表示されている。
なお、この例では、ユーザB.Bは表示残高が「4,000円」であり、ユーザA.Aの不足分の金額を立て替える余力がないため、立て替えを依頼する連携メンバーの候補として表示されていない。
立て替えを依頼する連携メンバーの候補(この例ではユーザC.C)には、ラジオボタンが関連付けて表示されており、ラジオボタンがタップされて「ON」とされると、その連携メンバーが、立て替えを依頼する連携メンバーとして選択される。すると、図14-13右側に示す画面が表示される。
この画面では、図14-13左側の画面において支払い金額確認領域PIR3に表示されていた警告マークと「残高不足です」の文字とが消え、「支払い可能です」の文字が表示されている。
この状態で、画面下部の連携支払い実行ボタンBT5がタップされると、支払いが実行される。
なお、複数の連携メンバーが立て替え可能な場合には、限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、立て替えてもらうメンバー候補として表示残高の多い順に並べて表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、最も表示残高の多い連携メンバーを立て替え者として提案させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
図14-14は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
限定ではなく例として、図14-8~図14-9の各ステップの実行後、図14-14の処理が実行される。
通信I/F14によって端末20Aから連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、S640のステップを実行する。連携支払い可能額が決済予定金額を下回る場合には(S640:YES)、サーバ10の制御部11は、S220のステップを実行する。
サーバ10の制御部11は、S235のステップを実行すると、S690のステップを実行する。その後、S240のステップを実行する。
なお、図14-14の処理を実行後、限定ではなく例として、図7-4の処理を実行することで、連携残高補充処理で発生した立て替えを精算する処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本変形例は、アカウント連携決済(限定ではなく、第1決済の一例)は、第1ユーザアカウントと、第2ユーザアカウントと、これらのユーザアカウントと連携した第3ユーザアカウントとによって行われ、第1ユーザアカウントの不足分を支払うユーザアカウントは、第2ユーザアカウントに設定された表示上限金額と、第3ユーザアカウントに設定された表示上限金額とに基づいて、第2ユーザアカウントと第3ユーザアカウントのいずれかのうち一方が設定される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントに設定された第2金額と、第3アカウントに設定された第3金額とに基づいて、第1アカウントの不足分を支払うアカウントを適切に設定することができる。限定ではなく例として、第2アカウントと第3アカウントのうち、設定された金額が高い方のアカウントを、第1アカウントの不足分を支払うアカウントに設定することができる。
<第14変形例(4)>
第14実施例では、サーバ10が、連携メンバーの端末20から取得した表示上限金額と、その連携メンバーの電子マネー口座残高とに基づいて、表示残高を算出した上で、各々の連携メンバーの端末20に送信することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、サーバ10を介さずに、端末20間の通信によって、上記の実施例と同様の処理を行うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、限定ではなく例として、サーバ10が、連携メンバーの端末20の表示残高に代えて、その連携メンバーの端末20の電子マネー口座残高を、各々の連携メンバーの端末20に送信する。そして、連携メンバーの端末20が、サーバ10から取得する以外の方法で取得した表示上限金額(限定ではなく例として、連携メンバー同士で予め取り決めておいた表示上限金額、表示上限金額を設定した連携メンバーに教えてもらった表示上限金額、表示上限金額を設定した連携メンバーの端末20から受信した表示上限金額等)に基づいて、表示残高を算出するようにしてもよい。
つまり、端末20側で、表示する第2アカウントの残高の金額を制御するようにしてもよい。
<第15実施例>
第14実施例では、表示残高は表示上限金額による制限を受けることとした。表示上限金額は、個々の支払いにおいて連携支払い可能額に影響を及ぼす制限であった。
本実施例では、表示上限金額以外に、連携ウォレットにおいて複数回の支払いが生じる場合に影響を及ぼす制限として、限定ではなく例として、連続決済回数と、合計制限金額との2つの制限を導入する。
第15実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図15-1は、この場合において連携ウォレットを管理するためのデータベースの一例である第9の連携ウォレット管理データベース157Iのデータ構成例を示す図である。
第9の連携ウォレット管理データベース157Iには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名と、連携状況管理データと、決済履歴データと、立替履歴データとが記憶される。グループIDと、グループ名と、決済履歴データと、立替履歴データとは、限定ではなく例として、第8の連携ウォレット管理データベース157Hと同様である。
連携状況管理データには、アプリケーションIDと、ユーザ名と、連携承認と、表示上限金額との他に、限定ではなく例として、連続決済回数と、合計制限金額とが関連付けて記憶される。
連続決済回数は、この連携ウォレットを用いて支払いを行うことが可能な回数である。限定ではなく例として、ユーザB.Bの連続決済回数が5回に設定されている場合、5回までは、ユーザB.Bの電子マネー口座残高から、表示残高内での支払いを実行することができる。
合計制限金額は、この連携ウォレットを用いて支払いを行う場合、個々の連携アカウントが負担可能な合計金額である。限定ではなく例として、ユーザA.Aの合計制限金額が「10,000円」に設定されている場合、支払いの回数によらず、この連携ウォレットによる支払いでユーザA.Aは合計「10,000円」までの支払い分を負担する。そして、合計制限金額を超えると、ユーザA.Aのアカウントからは支払いが行われなくなる。
合計制限金額を導入すると、各連携アカウントの表示残高は、以下のようになる。
・表示残高=MIN(MIN(表示上限金額,合計制限金額),電子マネー口座残高)
ただし、MIN(x,y)は、(x,y)のうち最小値を取る関数である。
すなわち、合計制限金額は、当初の定義から逸脱しないためには、表示上限金額以上の金額に設定する必要がある。
なお、表示上限金額・合計制限金額・連続決済回数が設定されていない場合には、それらの値は十分大きい任意の数(限定ではなく例として、無量大数)として取り扱うことができる。
<表示画面>
図15-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図15-2左側の画面において、画面下部のウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされると、図15-2中央の利用制限設定画面が表示される。
この利用制限設定画面には、ユーザA.Aのユーザアカウントに関する情報の表示欄の下に、表示上限金額の設定に関する情報(この例では設定済み/未設定)と、連続決済回数の設定に関する情報(この例では設定済み/未設定)と、合計制限金額の設定に関する情報(この例では設定済み/未設定)とが表示されている。各々の設定に関する情報には、設定内容を変更するための変更ボタンが関連付けて表示されている。
また、画面下部には、現在表示されている設定内容で設定を完了させて確定させるための設定完了ボタンBT43が表示されている。
限定ではなく例として、表示上限金額の欄の変更ボタンがタップされると、図15-2右側の画面が表示される。
この画面は、表示上限金額を変更するための画面であり、この例では、変更する表示上限金額として「3,000円」が入力された状態が示されている。この状態で、画面下部の設定ボタンBT41がタップされると、入力された金額に表示上限金額が設定される。
図15-3左側は、図15-2中央の利用制限設定画面において、表示上限金額と、連続決済回数と、合計制限金額とが設定された状態が示されている。この例では、表示上限金額として「3,000円」が、連続決済回数として「10回」が、合計制限金額として「10,000円」がそれぞれ設定された状態が示されている。この状態で、画面下部の設定完了ボタンBT43がタップされると、図15-3中央の画面が表示される。
この画面は、連携ウォレットのメイン画面であり、連携メンバー情報表示領域MIR4のユーザA.Aの欄には、表示残高「3,000円」と電子マネー口座残高「10,000円」とが表示されている。また、その下には、表示上限金額「3,000円」と、連携決済回数「10回」と、合計制限金額「10,000円」とが表示されている。
また、ユーザB.BおよびユーザC.Cについては、ユーザA.Aからのウォレット連携の依頼に対する承認が未だなされていない状態であるため、それぞれ「依頼中」のマークが表示されている。
図15-3右側は、上記において、ユーザB.B、ユーザC.Cによる連携の承認が取れた場合における連携ウォレットのメイン画面である。
この画面では、連携メンバー情報表示領域MIR4のユーザB.B、ユーザC.Cの欄の「依頼中」の文字が消え、それぞれの表示残高が表示されている。
また、連携メンバー情報表示領域MIR4のユーザA.Aの欄には、表示残高「3,000円」と電子マネー口座残高「10,000円」とが表示されている。また、その下には、表示上限金額「3,000円」と、連携決済回数「10回」と、合計制限金額「10,000円」とが表示されている。
また、グループ「バンド仲間」の全てのメンバーのウォレット連携が完了したことに伴い、コードリーダアイコンIC2およびコード支払いアイコンIC3のグレーアウトが解除され、アクティブな状態に変化して表示されている。
<処理>
図15-4~図15-6は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Aの制御部21は、A510のステップを実行すると、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、表示上限金額と、合計制限金額と、連続決済回数とを受け付ける。すると、端末20Aの制御部21は、設定された表示上限金額と、合計制限金額と、連続決済回数とを含むアカウント制限設定情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A615)。
端末20Bの制御部21は、B510のステップを実行すると、A615のステップと同様なB615のステップを実行する。
通信I/F14によって端末20Bからアカウント制限設定情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した端末のアプリケーションIDにおける連携状況管理データの連携承認を、「済」に変更する。次いで、サーバ10の制御部11は、受信した表示上限金額と合計制限金額と、連携したメンバーの電子マネー口座残高とに基づいて、表示残高を算出する。そして、限定ではなく例として、連携したメンバーのアプリケーションIDと表示残高とを含む制限付き連携メンバー情報を、通信I/F14によってグループの各メンバーの端末に送信する(S635)。
なお、制限付き連携メンバー情報に、各連携アカウントの連続決済回数を含めるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
通信I/F14によって連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、連続決済回数が0より大きい連携アカウントについて、表示残高に基づいて支払い余力を算出し、連携支払い可能額を算出する。連続決済回数が0であるアカウントについては、支払い余力を0とする。すなわち、連続決済回数が0である連携アカウントは、支払いの分担対象から外される。
そして、サーバ10の制御部11は、算出された連携支払い可能額が決済予定金額を下回っているか否かを判定する(S645)。
通信I/F14によって連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、店舗提示型制限連携決済処理を実行する(S695)。
店舗提示型制限連携決済処理では、S690のステップでの処理を実行後、決済処理が成功した場合には、各連携アカウントの合計制限金額と、連続決済回数とを更新する。
すなわち、連続決済回数をデクリメントし、合計制限金額からその連携アカウントの支払い余力を減算する。
なお、連続決済回数と合計制限金額との設定は変化させず、連続決済回数と合計制限金額とに紐づけられる一時記憶域の値を書き換えるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合には、この一時記憶域に記憶され、更新された連続決済回数と合計制限金額とが上記のステップでの表示金額の算出や支払い余力の決定等に使用される。
S695のステップを実行すると、サーバ10の制御部11は、連携決済結果情報を連携メンバーの端末に送信し(S240)、処理を終了するか否かの判定を行う(S699)。限定ではなく例として、連携メンバーの端末20において処理が継続している場合には、サーバ10の制御部11は、処理を継続させ(S699:NO)、再度S100のステップを実行する。
通信I/F22によってサーバ10から連携決済結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、処理を継続するか否かを判定する(A699)。処理を継続する場合(A699:NO)、端末20Aの制御部21は、再度連携ウォレットコードリーダ情報を受信し、A100のステップを実行する。
端末20Bについても同様である。
なお、図15-4~図15-6の処理と図7-4の処理とを組み合わせ、連携ウォレットの破棄まで処理を継続するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第15実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)による自己の端末20に対する入力に基づいて、第1ユーザアカウントに対して、連続決済回数等の設定(限定ではなく、決済を複数回行うことに関する第1設定の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、決済を複数回行うことに関する設定を、第1アカウントに対して簡易かつ適切に行うことができる。
また、この場合、上記の設定は、連続決済回数の設定(限定ではなく、第1ユーザアカウントによって決済が可能な回数に関する設定の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントによって決済が可能な回数に関する設定を、簡易かつ適切に行うことができる。
また、この場合、上記の連続決済回数は、第1ユーザアカウントの第1ユーザの認証を行わずに決済を行うことが可能な回数を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、決済の回数が、第1設定によって設定された決済が可能な回数に達していない間は、第1ユーザの認証を不要として、第2アカウントと、第1ユーザの第1アカウントとに基づく決済を可能とすることができる。その一方で、決済の回数が、第1設定によって設定された決済が可能な回数に達している場合は、第1ユーザによる認証を必要とし、第1ユーザによって認証されなければ、第2アカウントと、第1ユーザの第1アカウントとに基づき決済が行われないようにすることができる。
<第15変形例(1)>
上記の実施例では、支払いが繰り返し実行され、連携メンバーの連続決済回数が「0」以下になるか、合計制限金額が「0」以下になる場合、そのメンバーのアカウントからの支払いが実行されなくなる例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、支払いが繰り返し実行され、連携メンバーの連続決済回数が「0」以下になるか、合計制限金額が「0」以下になる場合(連携アカウントにおいて設定された連続決済回数や合計制限金額を超える場合)、この連携ウォレットでの支払いが実行できなくなる(限定ではなく例として、連携ウォレット支払いトークンの生成を止める)ようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、限定ではなく例として、自動的に連携ウォレットの破棄が実行されるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
<第15変形例(2)>
上記の実施例では、連携ウォレットの支払い回数に対して連続決済回数による制限をかけていたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、支払いを実行する各連携メンバーに対してそれぞれ連続決済回数を定めるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
限定ではなく例として、ユーザA.Aの設定として、ユーザB.Bが「3回」、「ユーザC.C」が「5回」、支払いを実行することができるように連続決済回数をそれぞれ定める。すると、端末20Bを用いて支払いを実行する際には3回まで、端末20Cを用いて支払いを実行する際には5回まで、ユーザA.Aのアカウントでの支払いの負担が行われる。
合計制限金額においても同様に、ユーザごとにそれぞれ合計制限金額を定めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第15変形例(3)>
上記の実施例では、連携メンバーの連続決済回数あるいは合計制限金額が「0」以下になる場合、そのメンバーのアカウントからの支払いが実行されなくなる例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、制限が発動し支払いの負担が行われないユーザについても、限定ではなく例として、支払い実行時に承諾を得ることで、支払いの負担が可能であるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、限定ではなく例として、制限が発動したメンバーの許諾に従い、連続決済回数あるいは合計制限金額を引き上げることで、再度支払いの負担が行われるようにすることができる。
<第15変形例(4)>
上記の実施例では、支払いを実行する連携メンバーの支払い余力が、設定された表示上限金額では足りない場合に、表示上限金額を引き上げる例について説明したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、第14変形例で述べたように他の連携メンバーに支払い余力の立て替えを依頼するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図15-7は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
限定ではなく例として、図15-4~図15-5の各ステップの実行後、図15-7の処理が実行される。
通信I/F14によって端末20Aから連携決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、S645のステップを実行する。連携支払い可能額が決済予定金額を下回る場合には(S645:YES)、サーバ10の制御部11は、S220~S235のステップを実行する。
サーバ10の制御部11は、S235のステップを実行すると、S695のステップを実行する。その後、S240のステップを実行し、S699のステップを実行する。
図15-7の処理に引き続き、限定ではなく例として、図7-4の処理を実行することで、連携残高補充処理で発生した立て替えを精算する処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、A200のステップにおいて、支払い余力の不足分を負担してもらう連携メンバーを選択するとき、複数の連携メンバーが立て替え可能な場合には、端末20Aの制御部21は、立て替えてもらうメンバー候補として連続決済回数の多い順に並べて表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、最も連続決済回数の多い連携メンバーを立て替え者として提案させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第16実施例>
第12実施例~第15実施例では、アプリケーションとして支払いアプリケーションを適用する実施例について説明したが、これに限定されない。
第16実施例は、チャットアプリケーション(限定ではなく例として、メッセージングアプリケーション)において形成されるグループにおいて連携ウォレットを用いて支払いを行い、チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)にその表示を行う実施例である。
第16実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<表示画面>
以下では、メッセージングアプリケーションのユーザであるとともに支払いアプリケーションのユーザでもあるユーザA.Aと、ユーザB.Bと、ユーザC.Cとが、何れもグループ「バンド仲間」に属しており、友だち登録されているものとする。
図16-1は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図16-1左側は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面であり、ユーザA.Aが、ユーザB.B、ユーザC.Cとグループトークを行っている状態が示されている。具体的には、ユーザA.Aから商品を購入しておく旨のメッセージが発信され、ユーザB.Bからそれに同意するメッセージが発信され、ユーザC.Cから代金をグループのメンバーみんなで支払うことを提案するメッセージが発信されている。
この状態で、画面下部の連携ウォレットアイコンIC1がタップされると、図16-1中央の画面が表示される。
この画面では、図16-1左側のグループトークルームの画面下部から、連携ウォレット情報表示領域WIR1がせり上がって表示されている。連携ウォレット情報表示領域WIR1には、「ウォレット連携を依頼しますか?」の文字とともに、連携メンバーの候補のユーザ(この例では、ユーザA.A、ユーザB.B、ユーザC.C)が一覧表示されている。画面下部のウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされると、図16-1右側の画面が表示される。
この画面では、連携ウォレット情報表示領域WIR1において、コードリーダアイコンIC2と、コード支払いアイコンIC3とが、それぞれアクティブ状態で表示されている。
また、その下の連携メンバー情報表示領域MIR4には、ユーザA.Aのユーザアカウントに関する情報と、ユーザB.Bのユーザアカウントに関する情報と、ユーザC.Cのユーザアカウントに関する情報とが表示されている。
この例では、自身であるユーザA.Aについては、表示残高および電子マネー口座残高の他、設定された表示上限金額、設定された連続決済回数、設定された合計制限金額がそれぞれ表示されている。
また、この例では、他の連携メンバーであるユーザB.B、ユーザC.Cについては、表示残高が表示されている。
<処理>
本実施例における処理については、限定ではなく例として、支払いアプリケーションを管理する支払いアプリケーション管理サーバと、メッセージングサービスを管理するメッセージングアプリケーション管理サーバとでの処理をサーバ10における処理として、図15-4~図15-6に従って同様に実行することが可能であるため、再度の説明は省略する。
<第17実施例>
第1実施例~第16実施例では、連携承認後に行われた支払いを対象として、連携アカウント間で精算(立替精算)を行う実施例について説明した。
第17実施例は、連携承認前に行われた支払いを対象とする場合の処理に関する実施例である。
上記の実施例では、未連携承認のアカウントが存在する場合、支払いを行うことができなかった。限定ではなく例として、アカウント連携の承認を得るまでに時間がかかることも想定され、この場合、連携承認されるまで支払いを行うことができなくなってしまう。
以下説明する実施例では、連携アカウントが連携承認する前に行われた支払いを対象として精算することを、言うなれば遡及して精算するという意味で「遡及精算」と称し、先の実施例で説明した「立替精算」と区別する。
なお、遡及精算も精算の一種である。つまり、精算には「立替精算」と「遡及精算」とが含まれる。
第17実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第1に、本実施例では、第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとの連携(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けの一例)に基づき、少なくとも第2アカウントによって行われた決済に関する情報を、第1ユーザアカウントの第1ユーザの端末20の表示部24に表示する。
本実施例では、この場合における第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとの連携(第1アカウントと第2アカウントとの関連付け)を、連携ウォレットが生成された後、第1ユーザアカウントが連携承認したこと(連携承認済みとなったこと)として説明する。
また、本実施例では、第1ユーザアカウントが連携承認したことに基づいて、連携ウォレットが生成される前(連携ウォレット生成要求情報がサーバに送信される前)に少なくとも第2ユーザアカウントによって行われた決済に関する情報を、第1ユーザアカウントの第1ユーザの端末20の表示部24に表示することとして説明する。
第2に、本実施例では、第1ユーザアカウントの第1ユーザの端末20で上記の決済に関する情報が表示された後、その決済での支払いについて、第1ユーザアカウントが第2ユーザアカウントに遡及精算することを可能とする。
先の実施例と同様に、1つのパターンとして、同じユーザの複数のユーザアカウント(限定ではなく例として、ユーザA.AのメインアカウントとユーザA.Aのサブアカウント)とを連携させるようにすることも可能である。つまり、第1ユーザの第1ユーザアカウントと、第1ユーザの第2ユーザアカウントとを連携させることも可能である。
限定ではなく例として、第1ユーザが第2ユーザアカウントを用いて支払いを行い、その後に、第1ユーザの第1ユーザアカウントと連携させることが考えられる。
この場合、アカウントが連携されると、第1ユーザは、第2ユーザアカウントによる支払い履歴を確認する。
その後、第1ユーザは、限定ではなく例として、第2ユーザアカウントの電子マネー口座残高が少なくなっていることを確認した上で、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントに対して送金するようにすることができる。
これは、限定ではなく例として、一のユーザが、自分の複数のユーザアカウントの電子マネー口座間で資金の移動を行う手法の1つと捉えることもできる。
以下では、上記とは異なるパターンとして、異なるユーザのユーザアカウント同士を連携させる場合について説明する。
本実施例では、サーバ10の記憶部15には、限定ではなく例として、図1-3で示した情報が記憶される。
図17-1は、本実施例において用いられるアカウント管理データベース155の一例である第2のアカウント管理データベース155Bのデータ構成例を示す図である。
第2のアカウント管理データベース155Bには、アカウント登録データ153に記憶されたアプリケーションIDごとの管理データとして、アカウント管理データが記憶される。
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、電子マネー口座残高と、決済履歴データとが記憶される。アプリケーションIDと、電子マネー口座残高とは、限定ではなく例として、第1のアカウント管理データベース155Aと同様である。
決済履歴データには、このユーザアカウントによる決済(支払い)の履歴のデータであり、限定ではなく例として、取引IDと、店舗IDと、店舗名と、支払い日時と、支払い金額とが関連付けて、時系列に記憶される。
個々の要素については、限定ではなく例として、第1の連携ウォレット管理データベース157Aの連携ウォレット管理データにおける決済履歴データと同様に構成することが可能である。
図17-2は、本実施例において用いられる連携ウォレットを管理するためのデータベースの一例である第10の連携ウォレット管理データベース157Jのデータ構成例を示す図である。
第10の連携ウォレット管理データベース157Jには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、連携ウォレットIDと、連携アカウントデータと、決済履歴データとが記憶される。連携ウォレットIDと、決済履歴データとは、限定ではなく例として、第1の連携ウォレット管理データベース157Aと同様である。
連携アカウントデータには、アプリケーションIDと、ユーザ名とに加えて、連携承認が関連付けて記憶される。連携承認は、限定ではなく例として、第5の連携ウォレット管理データベース157Eの連携状況管理データにおける連携承認と同様である。
<表示画面>
以下、ユーザB.Bが、連携ウォレットを生成する前にユーザB.Bのユーザアカウントを用いてPPスーパーで「2,000円」の支払いを行った場合の表示画面例について説明する。
図17-3は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図17-3左側の画面は、支払いアプリケーションのおしらせ画面であり、この例では、ユーザB.Bからのウォレット連携の依頼に関する情報が表示されている。この情報には、限定ではなく例として、ユーザB.Bからウォレット連携の依頼があったことを示す文字と、ユーザB.Bによって生成されたユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットであることを示すアイコンおよび文字とが含まれる。
また、その下には、連携承認するための「連携する」の文字を含む連携承認ボタンと、連携を拒否するための「断る」の文字を含む連携拒否ボタンとが表示されている。連携承認ボタンがタップされると、図17-3中央の画面が表示される。
この画面は、連携ウォレットのメイン画面であり、連携メンバー情報表示領域MIR1のユーザB.Bの欄には、ユーザB.Bのユーザアカウントの電子マネー口座残高の情報の他、連携ウォレットが生成される前におけるユーザB.Bのユーザアカウント単独による支払い履歴(以下、「単独支払い履歴」と称する。)を表示するための単独支払い履歴ボタンBT50が表示されている。
なお、支払い履歴は決済履歴と表現してもよいし、しなくてもよい。
この単独支払い履歴ボタンBT50がタップされると、図17-3右側の画面が表示される。
この画面には、現在位置表示領域CLR1の下に、ユーザB.Bのユーザアカウントによる単独支払い履歴(画面上は「購入履歴」)であることを示すアイコンおよび文字が表示され、その下には、その単独支払い履歴が表示されている。この例では、ユーザB.Bのユーザアカウントによって「PPスーパー」で「2020年8月2日19時10分33秒」に行われた、「2,000円」分の商品の購入に関する単独支払い履歴が表示されている。
つまり、この例では、ユーザB.Bが支払いを行った時点では、まだユーザB.Bによって連携ウォレットは生成されておらず、当然ユーザB.BからユーザA.Aに対してウォレット連携も依頼されていなかったが、ユーザA.AがユーザB.Bからのウォレット連携の依頼に応じて連携承認を行ったことで、ユーザB.Bのユーザアカウントによる単独支払い履歴を、ユーザA.Aが自己の端末20Aで閲覧して確認できるように構成されている。
次に、このようにして表示された単独支払い履歴に基づいて遡及精算を行う例について説明する。
図17-3右側の画面において、単独支払い履歴の表示欄には、ユーザB.Bのユーザアカウントが行った支払いを対象として、連携承認を行ったユーザA.AからユーザB.Bに対して遡及精算として送金を行うための送金ボタンBT52が表示されている。この例では、「2,000円」をユーザA.AとユーザB.Bとの2名で割り勘した金額として「1,000円」を送金するための送金ボタンBT52が表示されている。
このように、本実施例では、ユーザA.Aが、ユーザB.Bの単独支払い履歴を確認した上で、支払い金額の一部または全部の金額を負担することとして、ユーザB.Bに対して送金を行うことができるように構成されている。
<処理>
図17-4~図17-5は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
まず、サーバ10の制御部11は、ユーザB.Bのアカウントの支払いトークンを生成し、支払いトークンを含むコード読み取り用情報であるコードリーダ情報を生成する。そして、サーバ10の制御部11は、生成したコードリーダ情報を、通信I/F14によって端末20Bに送信する(S710)。
通信I/F22によってサーバ10からコードリーダ情報を受信すると、端末20Bの制御部21は、受信したコードリーダ情報に基づいて、限定ではなく例として、コードを読み取るために撮像部27を起動させる。そして、端末20Bの制御部21は、起動させた撮像部27等を用いて支払い店舗コードを読み取るコード読み取りる。すると、端末20Bの制御部21は、支払い店舗コードから店舗IDを取得し、限定ではなく例として、支払いトークンと、店舗IDと、決済予定金額とを含むユーザアカウント決済要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(B710)。
通信I/F14によって端末20Bからユーザアカウント決済要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した支払いトークンに基づいて、ユーザB.Bのアカウントに対して、店舗IDで定められる加盟店との間で決済予定金額の支払いを行うユーザアカウント決済処理を実行する(S720)。決済処理が成功すると、サーバ10の制御部11は、第2のアカウント管理データベース155Bに、決済履歴を記憶させる。
限定ではなく例として、端末20Bの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、ユーザB.BのアカウントとユーザA.Aのアカウントとの連携ウォレットを生成することが選択されると、端末20Bの制御部21は、限定ではなく例として、連携ウォレットに連携させるアカウントのアプリケーションIDを含む連携ウォレット生成要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(B720)。
通信I/F14によって端末20Bから連携ウォレット生成要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、連携ウォレット生成要求情報のアプリケーションIDを連携アカウントデータとする連携ウォレット管理データのレコードを生成し、連携承認を「未」とする。そして、端末20BのユーザのアプリケーションIDについて、連携承認を「済」にする(S730)。
そして、サーバ10の制御部11は、ウォレット連携承認確認情報を端末20Aに送信する(S510)。
通信I/F22によってサーバ10からウォレット連携承認確認情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、連携承認するかを判定し(A710)、連携承認する場合(A710:YES)、ウォレット連携承認情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A720)。A710~A720のステップの詳細については、限定ではなく例として、図10-4のB500~B510のステップと同様に実行することができる。連携承認しない場合には(A710:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F14によって端末20Aからウォレット連携承認情報を受信すると(S520:YES)、サーバ10の制御部11は、端末20AのユーザのアプリケーションIDについて、連携承認を「済」とする。
一方、ウォレット連携承認情報を受信しない場合には(S520:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
なお、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、端末20Aからウォレット連携承認情報を受信した場合に、そのウォレット連携承認情報を、通信I/F14によって端末20Bに送信するなどして、連携承認されたことを端末20B(ユーザB.B)に通知するようにすることもできる。
次いで、サーバ10の制御部11は、ユーザB.Bのユーザアカウントで実行された支払いの履歴であるユーザアカウント決済履歴情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S740)。
なお、送信する決済履歴について、限定ではなく例として、連携ウォレット生成処理が行われる以前における所定の期間の履歴に限定して送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、連携ウォレット生成要求情報に、S740のステップで送信する決済履歴を選択する情報を含むようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F22によってサーバ10からユーザアカウント決済履歴情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、ユーザアカウント決済履歴情報を表示部24に表示させる(A730)。
そして、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、決済履歴の総支払い額を割り勘した金額を送金推奨額として、図2-2のA140~A160のステップを実行する。なお、端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、端末20Aの制御部21は、送金推奨額を取得するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
サーバ10の制御部11は、図2-2のS140~S160のステップを実行する。
通信I/F22によってサーバ10から送金結果情報を受信する場合(B730:YES)、端末20Bの制御部21は、受信した送金結果情報を表示部24に表示させ(B740)、処理を終了させる。
なお、上記の処理では、異なるユーザのアカウントを連携させる例について説明したが、前述したように、同じユーザの複数のアカウントを連携させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第17実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)の第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、第2ユーザアカウントとに基づくアカウント連携決済を行うためのウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)を通信I/F22によって受信し、受信したウォレット連携承認確認情報の表示(限定ではなく、第1表示の一例)を表示部24に表示する。
また、端末20は、自己の端末20のユーザによるウォレット連携承認確認情報の表示に対する入力に基づいて、アカウント連携・連携承認に関する処理(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに関する処理の一例)を制御部21によって行う。
そして、端末20は、アカウント連携・連携承認(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けの一例)に基づき、少なくとも第2ユーザアカウントによって行われた支払い履歴の情報(限定ではなく、少なくとも第2アカウントによって行われた第1決済に関する情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに基づき、少なくとも第2アカウントによって行われた第1決済に関する情報が端末の表示部に表示されるため、第1ユーザは、限定ではなく例として、第1アカウントと第2アカウントとが関連付けられる以前に少なくとも第2アカウントによって行われた第1決済の内容を確認して把握することができる。
また、この場合、端末20は、自己の端末20のユーザによる、表示された支払い履歴の情報に対する入力に基づいて、決済金額の一部または全部の金額(限定ではなく、第1決済のうちの少なくとも一部である第1金額の一例)を、第1ユーザの第1ユーザアカウントから第2アカウントへ送金させるための処理(限定ではなく、第1アカウントから第2アカウントへ送金することに関する処理の一例)を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザによる第1決済に関する情報に対する入力という簡単な方法によって、第1決済のうちの少なくとも一部である第1金額を、第1アカウントから第2アカウントへ送金させることができる。
また、本実施例は、サーバ10が、端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)の第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、第2ユーザアカウントとに基づくアカウント連携決済を行うためのウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する。
また、サーバ10は、端末20に表示されたウォレット連携承認確認情報の表示(限定ではなく、第1表示の一例)に対する端末20のユーザによる入力に基づいて、アカウント連携・連携承認に関する処理(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに関する処理の一例)を制御部11によって行う。
そして、サーバ10は、アカウント連携・連携承認(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けの一例)に基づき、少なくとも第2ユーザアカウントによって行われた支払い履歴の情報(限定ではなく、少なくとも第2アカウントによって行われた第1決済に関する情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに基づき、少なくとも第2アカウントによって行われた第1決済に関する情報を第1ユーザの端末に送信することで、限定ではなく例として、第1アカウントと第2アカウントとが関連付けられる以前に少なくとも第2アカウントによって行われた第1決済の内容を第1ユーザに確認させることができる。
ここで、アカウント連携に関する処理(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに関する処理の一例)は、限定ではなく例として、端末20がサーバ10に対してアカウント連携を依頼する処理や、端末20側でアカウント連携を行う処理等を含む概念である。
また、この場合、サーバ10は、端末20のユーザによる、端末20に表示された支払い履歴の情報に対する入力に基づいて、決済金額の一部または全部の金額(限定ではなく、第1決済のうちの少なくとも一部である第1金額の一例)を、第1ユーザの第1ユーザアカウントから、第2アカウントへ送金する処理(限定ではなく、第1アカウントから第2アカウントへ送金することに関する処理の一例)を制御部11によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザによる、端末に表示された第1決済に関する情報に対する入力がなされたことに基づいて、第1決済のうちの少なくとも一部である第1金額を、第1アカウントから第2アカウントへ送金することができる。
また、本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)の第1ユーザアカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)と、第2ユーザアカウントとに基づくアカウント連携決済を行うための、ウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)を通信I/F22によって第2ユーザアカウントに対して送信する。
また、端末20は、ウォレット連携承認確認情報を第2ユーザアカウントに対して送信してから、ウォレット連携承認確認情報に基づく、ウォレット連携承認情報(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けの承認に関する情報の一例)を第2アカウントから通信I/F22によって受信するまでの間に、少なくとも第1ユーザアカウントに基づくアカウント連携決済を行わせるための処理(限定ではなく、第1決済に関する処理の一例)を制御部21によって行う。
そして、端末20は、アカウント連携・連携承認(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けの一例)に基づき、第2ユーザアカウントから送金された第1金額(限定ではなく、第1決済に基づく金額の一例)を受け取る処理を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに関する第1情報を第2アカウントに対して送信してから、第1情報に基づく第1アカウントと第2アカウントとの関連付けの承認に関する情報を第2アカウントから受信するまでの間に、少なくとも第1アカウントに基づく第1決済を行った上で、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに基づき、第2アカウントから送金された第1決済に基づく金額を受け取ることができる。
<第17変形例(1)>
上記の実施例では、連携ウォレット生成要求情報が端末20Bからサーバ10に送信される前に行われた支払いについて、連携アカウント間で遡及精算を行うこととしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、連携ウォレット生成要求情報が端末20Bからサーバ10に送信されてから、ウォレット連携承認を依頼された第1ユーザアカウントが連携承認するまでの間に行われた支払いについて、遡及精算を行うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、連携ウォレット生成要求情報が端末20Bからサーバ10に送信されてから、ウォレット連携承認を依頼された端末20Aの第1ユーザアカウントが連携承認するまでの期間には、端末20Aがサーバ10からウォレット連携承認確認情報を受信してから、第1ユーザアカウントが連携承認するまでの期間が含まれる。
このため、端末20Aがウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)を受信してから、第1ユーザアカウントが連携承認するまでの間に行われた支払いについて遡及精算を行うこともこれに含まれる。
また、連携ウォレット生成要求情報が端末20Bからサーバ10に送信されてから、ウォレット連携承認を依頼された端末20Aの第1ユーザアカウントが連携承認するまでの期間には、サーバ10が端末20Aにウォレット連携承認確認情報を送信してから、第1ユーザアカウントが連携承認するまでの期間が含まれる。
このため、サーバ10によってウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)が送信されてから、第1ユーザアカウントが連携承認するまでの間に行われた支払いについて遡及精算を行うこともこれに含まれる。
図17-6は、この場合に各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Bの制御部21は、B720のステップを実行後、B710のステップを実行する。そして、サーバ10の制御部11は、S730のステップを実行後、S510のステップを実行し、S710~720のステップを実行後、S520のステップを実行する。
これにより、S740のステップにおいて送信されるユーザアカウント決済履歴情報には、連携ウォレット生成要求情報が端末20Bからサーバ10に送信されてから、ユーザA.Aが連携承認するまでの間に行われた決済の履歴の情報が含まれる。
本変形例は、アカウント連携決済(限定ではなく、第1決済の一例)は、端末20がウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)を受信してから、連携承認されるまでの間に行われたアカウント連携決済である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末が第1情報を受信してから第1アカウントと第2アカウントとの関連付けが行われるまでの間に行われた第1決済を対象として、その第1決済に関する情報を端末の表示部に表示して、第1ユーザがその内容を確認して把握できるようにすることができる。
また、端末が第1情報を受信してから第1アカウントと第2アカウントとの関連付けが行われるまでの間に行われた第1決済を対象として、その第1決済のうちの少なくとも一部である第1金額を第1アカウントから第2アカウントへ送金することができる。
<第17変形例(2)>
上記の変形例では、図17-6のS740のステップにおいて送信される決済履歴情報を、ユーザアカウントでの決済の履歴の情報であることとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、上記の決済履歴情報を、連携ウォレット生成後、連携アカウントが連携承認するまでの間に行われた連携ウォレットでの決済の履歴の情報とすることもできる。つまり、連携ウォレット生成後、連携アカウントが連携承認するまでの間に行われた連携ウォレットでの決済を対象として、決済履歴の表示や遡及精算を行うようにすることもできる。
図17-7は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図17-7左側は、支払いアプリケーションのメイン画面であり、ユーザA.Aが連携承認した状態が示されている。
この例では、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットであることを示す情報の表示欄に、連携ウォレット生成後、ユーザA.Aが連携承認するまでの間に行われた連携ウォレットでの支払い履歴(以下、「連携ウォレット支払い履歴」と称する。)を表示するための連携ウォレット支払い履歴ボタンBT54が表示されている。この連携ウォレット支払い履歴ボタンBT54がタップされると、図17-7右側の画面が表示される。
この画面には、現在位置表示領域CLR1の下に、ユーザA.AとユーザB.Bの連携ウォレットによる連携ウォレット支払い履歴(画面上は「購入履歴」)であることを示すアイコンおよび文字が表示され、その下には、連携ウォレット支払い履歴が表示されている。この例では、連携ウォレットによって「PPスーパー」で「2020年8月2日19時10分33秒」に行われた、「2,000円」分の商品の購入に関する連携ウォレット支払い履歴が表示されている。
また、この表示欄には、連携ウォレットによって行われた決済について、ユーザA.AがユーザB.Bに対して、立て替えてもらった金額を送金(返却)するための送金ボタンBT56が表示されている。この例では、「2,000円」をユーザA.AとユーザB.Bとの2名で割り勘した金額として「1,000円」を送金するための送金ボタンBT56が表示されている。
つまり、この例では、ユーザA.Aが連携承認したことに基づいて、ユーザB.Bによる連携ウォレット生成後、ユーザA.Aが連携承認するまでの間に行われた連携ウォレットによる支払い履歴を、ユーザA.Aが自己の端末20Aで閲覧して確認できるように構成されている。
さらに、この連携ウォレットによる支払い履歴を確認した上で、ユーザA.Aが、連携ウォレットによる支払い金額の一部または全部の金額を負担して、立替者であるユーザB.Bへの送金(立て替えてもらった金額の返却)を行うことができるように構成されている。
この場合には、限定ではなく例として、連携ウォレットにおいて未だ連携承認していないアカウントが存在する場合(連携承認が「未」のアカウントが存在する場合)でも連携ウォレットでの支払いを可能とする。そして、支払いの履歴を第10の連携ウォレット管理データベース157Jに記憶させ、図17-6のS740のステップにおいて、限定ではなく例として、連携ウォレットでの決済履歴を送信するようにすればよい。
なお、連携ウォレットの連携メンバーは2人(あるいは、連携アカウントが2)に限定されない。連携メンバーが3人以上(あるいは、連携アカウントが3以上)の場合も同様に適用可能である。
限定ではなく例として、ユーザA.Aと、ユーザB.Bと、ユーザC.Cとの連携ウォレットが生成され、ユーザA.AとユーザC.Cとが連携承認している段階において、連携ウォレットにおいて「900円」の支払いが実行され、ユーザA.AとユーザC.Cとが2人での等分支払い額「450円」を負担したとする。その後、ユーザB.Bが連携承認する場合、ユーザB.Bは、限定ではなく例として、2人での等分支払い額「450円」と、3人での等分支払い額「300円」である「150円」を、ユーザA.AとユーザC.Cとにそれぞれ送金するようにすればよい。
なお、連携ウォレットにおける連携アカウントは、ユーザアカウントに限定されない。限定ではなく例として、第8実施例を参酌することで、共通ウォレットとユーザアカウントとの連携ウォレットや、複数の共通ウォレットでの連携ウォレットにおいて上記の手法を適用するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本変形例は、アカウント連携決済は、第2ユーザアカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)と、第2ユーザアカウントと連携された第3ユーザアカウント(限定ではなく、第2アカウントと関連付けられた第3アカウントの一例)とによって行われたアカウント連携決済である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第2アカウントと、第2アカウントと関連付けられた第3アカウントとに行われた第1決済を対象として、その第1決済に関する情報を端末の表示部に表示して、第1ユーザがその内容を確認して把握できるようにすることができる。
また、第2アカウントと、第2アカウントと関連付けられた第3アカウントとに行われた第1決済を対象として、その第1決済のうちの少なくとも一部である第1金額を第1アカウントから第2アカウントへ送金することができる。
また、本変形例は、連携される第2アカウントは、共通ウォレットのアカウント(限定ではなく、複数のユーザが決済可能な共通アカウントの一例)である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、複数のユーザが決済可能な共通アカウントを第2アカウントとして、第1アカウントと関連付けることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
<第17変形例(3)>
上記の実施例において、第1ユーザアカウントが未連携承認の状態であっても、第1ユーザアカウントが、少なくとも第2ユーザアカウントによる決済履歴(前述した単独支払い履歴や連携ウォレット履歴)を閲覧したり、第2ユーザアカウントに対する送金(遡及精算)を行うことができるようにしてもよい。
この場合、限定ではなく例として、端末20は、ウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)を通信I/F22によって受信し、受信したウォレット連携承認確認情報の表示(限定ではなく、第1表示の一例)を表示部24に表示する。
この場合、第1ユーザアカウントが未だ連携承認を行っていない状態であっても、自己の端末20のユーザ(第1ユーザ)によって決済履歴(単独支払い履歴や連携ウォレット支払い履歴)を表示するための入力がなされると、端末20は、その決済履歴をサーバ10に要求し、サーバ10から送信された決済履歴を受信したことに基づいて、決済履歴を表示部24に表示するようにすることができる。
また、この場合、第1ユーザアカウントが未だ連携承認を行っていない状態であっても、端末20は、表示された決済履歴に対する入力に基づいて、決済金額の一部または全部の金額を、自己の端末20のユーザ(第1ユーザ)の第1ユーザアカウントから、第2アカウントへ送金するための処理を制御部21によって行うようにすることもできる。
<第17変形例(4)>
前述したように、遡及精算の対象とする期間として、限定ではなく例として、
(a)連携ウォレット生成要求情報が端末20Bからサーバ10に送信される前の期間
(b)連携ウォレット生成要求情報が端末20Bからサーバ10に送信されてから、ウォレット連携承認を依頼されたユーザアカウントが連携承認するまでの期間
のいずれかを適用することができる。
しかし、限定ではなく例として、(a)+(b)の期間を、遡及精算の対象とする期間としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、支払い履歴(決済履歴)の表示の対象とする期間と、遡及精算の対象とする期間とを異ならせてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、支払い履歴の表示対象とする期間は(a)+(b)の期間とするが、遡及精算の対象とする期間は(a)の期間とする。または、限定ではなく例として、支払い履歴の表示対象とする期間は(a)+(b)の期間とするが、遡及精算の対象とする期間は(b)の期間とするなどしてもよい。
<第18実施例>
第17実施例では、連携ウォレットの連携メンバー全員が連携承認していない場合でも、連携ウォレットに関する支払いが可能であることについて説明した。
これに関連して、第18実施例は、メッセージングアプリケーション(メッセージングサービス)のグループを単位として連携ウォレットを生成し、グループメンバー全員が連携承認していない場合でも、このグループの連携ウォレットを用いて支払いを実行可能とする実施例である。
第18実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
本実施例では、サーバ10の記憶部15には、限定ではなく例として、図4-1で示した情報が記憶される。
図18-1は、本実施例において用いられる連携ウォレットを管理するためのデータベースの一例である第11の連携ウォレット管理データベース157Kのデータ構成例を示す図である。
第11の連携ウォレット管理データベース157Kには、連携ウォレットごとの管理データとして、連携ウォレット管理データが記憶される。
各々の連携ウォレット管理データには、限定ではなく例として、グループIDと、グループ名と、連携状況管理データと、決済履歴データと、立替履歴データと、決済参加アカウントデータとが記憶される。グループIDと、グループ名と、連携状況管理データと、決済履歴データと、立替履歴データとは、限定ではなく例として、第5の連携ウォレット管理データベース157Eと同様である。
決済参加アカウントデータは、決済履歴データに記憶される各々の決済(支払い)について、決済時に連携していたアカウントを記憶するためのデータであり、限定ではなく例として、取引IDと、決済参加アカウントIDとが関連付けて記憶される。
取引IDは、決済履歴データの決済(支払い)を識別するための識別情報である。また、決済参加アカウントIDは、取引IDで識別される決済が実行されたときに、この連携ウォレットにおいて、連携承認が「済」となっていた連携アカウントのアプリケーションIDである。
図18-1では、限定ではなく例として、「XX楽器」での支払い時には、ユーザA.AとユーザB.Bとが連携ウォレットでの支払いに同意していたことが示されている。すなわち、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットにおける「XX楽器」での支払いは、ユーザA.AとユーザB.Bとが関与し(負担し)、ユーザC.Cは支払いに関与していない(負担していない)ことが示されている。
<表示画面>
以下では、メッセージングアプリケーションのユーザであるとともに支払いアプリケーションのユーザでもあるユーザA.Aと、ユーザB.Bと、ユーザC.Cとが、何れもグループ「バンド仲間」に属しており、友だち登録されているものとする。
また、ユーザA.Aが「バンド仲間」の連携ウォレットを生成し、ユーザB.BとユーザC.Cとが連携承認する前に、「バンド仲間」の連携ウォレットを用いて「XX楽器」で「4,500円」を支払うこととする。
図18-2は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図18-2左側は、端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションのトークルーム画面の一例を示す図である。
このトークルーム画面は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面であり、ユーザA.Aが、ユーザB.BおよびユーザC.Cとトーク(チャット)を行っている状態が示されている。
この例では、商品(この例では、ライブ用のスコア)を購入しておく旨のメッセージがユーザA.Aから発信され、その支払いをグループのメンバー全員で行うことがユーザB.Bによって提案されている。しかし、ユーザC.Cが金欠であるため、後から支払いを行う旨のメッセージがユーザC.Cから発信され、これをユーザA.Aが了承した状態が示されている。この状態で、画面下部の連携ウォレットアイコンIC1がタップされると、図18-2中央の画面が表示される。
この画面では、図18-2左側のグループトークルームの画面下部から、連携ウォレット情報表示領域WIR1がせり上がって表示されている。この連携ウォレット情報表示領域WIR1には、「ウォレット連携を依頼しますか?」のメッセージとともに、グループ「バンド仲間」のグループメンバー(ユーザA.A、ユーザB.B.ユーザC.C)が連携メンバーとなることが示されている。この状態で、ウォレット連携依頼ボタンBT35がタップされると、サーバ10を介して、端末20Aから端末20Bおよび端末20Cに対して、ウォレット連携依頼情報が送信される。
図18-2右側は、この場合に端末20Bの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションのトークルーム画面の一例を示す図である。
このトークルーム画面は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面であり、ユーザA.AがユーザC.Cの後払いを了承したメッセージの下に、ユーザA.Aからのウォレット連携依頼メッセージが表示されている。また、その下には、ユーザA.Aが商品を購入したことを報告するメッセージが表示されている。
ウォレット連携依頼メッセージには、ユーザA.Aからウォレット連携の依頼があったことを示す文字や画像の他、限定ではなく例として、連携承認ボタンと、連携拒否ボタンとが含まれる。
連携承認ボタンがタップされると、端末20Bの表示部24には、図18-3左側の画面が表示される。
この画面では、グループ「バンド仲間」のトークルーム画面の下部から、連携ウォレット情報表示領域WIR1がせり上がって表示されている。
連携ウォレット情報表示領域WIR1には、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットであることを示す情報の表示欄に、連携ウォレット支払い履歴ボタンBT54が表示されている。
また、連携メンバー情報表示領域MIR1には、ユーザA.AとユーザB.Bとについては電子マネー口座残高が表示されているが、ユーザC.Cは未連携承認の状態であるため「依頼中」のマークが表示されている。
連携ウォレット支払い履歴ボタンBT54がタップされると、図18-3中央の画面が表示される。
この画面では、連携ウォレット情報表示領域WIR1に、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットの支払い履歴として、「XX楽器」での「4,500円」の支払いに関する情報が表示されている。また、この表示欄には、この支払いに対する遡及精算を行うための精算ボタンBT58が表示されている。精算ボタンBT58がタップされると、図18-3右側の画面が表示される。
この画面では、連携ウォレット情報表示領域WIR1の中央部に、精算内容に関する情報がポップアップ形式で表示されている。この例では、ユーザC.Cは未連携承認の状態であるため、ユーザA.AとユーザB.Bとの2名で支払いを負担することになる。
上記の支払いは、ユーザA.Aによる連携ウォレットの生成後、ユーザB.Bが連携承認するまでの間に行われた連携ウォレットの支払いである。このため、ユーザB.Bは、自己の負担分の金額を遡及精算する必要がある。この例では、「過去の支払いを精算しますか?」の文字とともに、ユーザB.BからユーザA.Aに対して「2,250円」を送金する内容が表示されている。その下に設けられた「はい」のボタンがタップされると、ユーザB.BからユーザA.Aに対する送金が行われる。
図18-4は、上記の例において、グループ「バンド仲間」の各々のメンバーの端末20の表示部24に表示されるトークルーム画面の一例を示す図である。
左から順に、端末20A、端末20B、端末20Cで表示されるグループトークルーム画面の一例を示している。
端末20Aに表示されるグループトークルーム画面では、時系列で古い順に、連携ウォレットによる決済完了通知メッセージ→ユーザA.Aからの連携ウォレットによる商品購入報告メッセージ→ユーザB.Bによるウォレット連携メッセージ→精算完了通知メッセージ、の順でメッセージが表示されている。
端末20Bに表示されるグループトークルーム画面では、時系列で古い順に、ユーザA.Aからの連携ウォレットによる商品購入報告メッセージ→ユーザB.Bによるウォレット連携メッセージ→連携ウォレットによる決済完了通知メッセージ→精算完了通知メッセージ、の順でメッセージが表示されている。
端末20Cに表示されるグループトークルーム画面では、時系列で古い順に、ユーザA.Aからのウォレット連携依頼メッセージ→ユーザA.Aからの連携ウォレットによる商品購入報告メッセージ→ユーザB.Bによるウォレット連携メッセージ、の順でメッセージが表示されている。
この例では、決済完了通知メッセージと、精算完了通知メッセージとは、端末20Cに表示されるグループトークルーム画面には表示されていない。これは、ユーザC.Cは、未連携承認の状態であり、現時点では支払いに関与しないためである。
図18-5は、端末20Cの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションのトークルーム画面の一例を示す図である。
このトークルーム画面は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面であり、図18-5左側の画面では、グループ「バンド仲間」のトークルーム画面の下部から、連携ウォレット情報表示領域WIR1がせり上がって表示されている。
連携ウォレット情報表示領域WIR1では、ユーザC.Cは未連携承認の状態であるため、連携ウォレットの使用が制限されている。
具体的には、コードリーダアイコンIC2とコード支払いアイコンIC3とはグレーアウトしており、タップしても、その操作を受け付けないように構成されている。
また、連携ウォレット支払い履歴ボタンBT54もグレーアウトしており、タップしても、その操作を受け付けないように構成されている。
また、連携ウォレット破棄ボタンBT30もグレーアウトしており、タップしても、その操作を受け付けないように構成されている。
限定ではなく例として、グレーアウトしているコード支払いアイコンIC3がタップされると、図18-5右側の画面が表示される。
この画面では、連携ウォレット情報表示領域WIR1の中央部に、ウォレット連携を行わないと支払いを行うことができないことを示す情報が、ポップアップ形式で表示されている。具体的には、「連携しないと支払いできません」の文字が表示されている。「
その下には、「ウォレット連携する」と示された連携承認ボタンが表示されており、連携承認ボタンがタップされると、連携ウォレットの使用の制限も解除される。
<処理>
図18-6は、この場合に各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、端末20およびサーバ10で構成されるシステムが実行する処理の一例を示している。なお、サーバ10を、支払いサービスを管理する支払いアプリケーション管理サーバと、メッセージングサービスを管理するメッセージングアプリケーション管理サーバに分けて構成するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
まず、限定ではなく例として、端末20に対するユーザ操作に基づいて、新たな連携ウォレットを生成するための連携ウォレット生成処理が実行される(L100)。
なお、連携ウォレット生成処理が実行される契機・条件は、表示画面例で述べたグループトークルームにおける操作に限定されない。限定ではなく例として、新たなグループが作成されると、自動的にそのグループに対する連携ウォレット生成処理が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、2人のユーザ間のトークルームにおいて、そのトークルームが生成されると、自動的にそのトークルームにおける連携ウォレットが生成されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合には、トークルームを2人のメンバーのグループとして取り扱えばよい。
図18-7は、連携ウォレット生成処理において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、あるグループにおいて連携ウォレットの生成を指示するユーザの端末である端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、このグループメンバーの端末である端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Aの制御部21は、A500~A510のステップを実行する。サーバ10の制御部11は、S500~S505のステップを実行すると、このグループにおける連携ウォレットの連携ウォレット支払いトークンが生成可能になり、連携ウォレットが使用可能になったことを示す連携ウォレット情報を、通信I/F14によって、第5の連携ウォレット管理データベース157Eにおいて連携承認が「済」である端末20(この場合には、端末20A)に送信する(S750)。そして、サーバ10の制御部11は、ウォレット連携承認確認情報を、通信I/F14によって、第5の連携ウォレット管理データベース157Eにおいて連携承認が「未」である端末20(この場合には、限定ではなく例として、端末20B)に送信する(S760)。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、A540のステップを実行し、処理を終了させる。また、通信I/F22によってサーバ10からウォレット連携承認確認情報を受信すると、端末20Bの制御部21は、ウォレット連携承認確認情報を表示部24に表示させ(B750)、処理を終了させる。
図18-6に戻り、連携承認が「未」である端末20に対するユーザ操作に基づいて、連携承認することが選択される場合(L110:連携承認)、アカウント追加連携処理が実行される(L120)。
図18-8は、アカウント追加連携処理において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、連携済みユーザの端末である端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、未連携ユーザの端末である端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
通信I/F14によって端末20Bからウォレット連携承認情報を受信する場合(S520:YES)、サーバ10の制御部11は、受信した端末のアプリケーションIDにおける連携状況管理データの連携承認を、「済」に変更し、S530のステップを実行する。ウォレット連携承認情報を受信しない場合(S520:NO)、サーバ10の制御部11は、S530のステップをスキップする。そして、サーバ10の制御部11は、S750~S760のステップを実行し、処理を終了させる。
端末20Aの制御部21は、A520のステップを実行後、A540のステップを実行し、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット情報を受信する場合(B530:YES)、端末20Bの制御部21は、B540のステップを実行し、処理を終了させる。連携ウォレット情報を受信しない場合(B530:NO)、端末20Bの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からウォレット連携承認確認情報すると、ウォレット連携承認確認情報を表示部24に表示させ(B760)、処理を終了させる。
図18-6に戻り、アカウント追加連携処理において、連携ウォレットに新たにアカウントの連携承認が行われた場合(L130:YES)、連携ウォレット遡及精算処理が実行される(L140)。連携ウォレットに連携承認がされなかった場合には(L130:NO)、L110のステップに処理を戻す。
なお、新たにアカウントの連携承認が行われた場合においても(L130:YES)、限定ではなく例として、新たに連携承認した端末20における遡及精算の承認がない場合には、連携ウォレット遡及精算処理は実行されないようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図18-9は、連携ウォレット遡及精算処理において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、アカウント連携済みユーザの端末である端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、新たにアカウント連携したユーザの端末である端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
サーバ10の制御部11は、第11の連携ウォレット管理データベース157Kにおける決済参加アカウントデータを参照し、連携ウォレットによる支払いのうち、新たに連携承認したアカウントが参加していない取引IDを探索する。そして、探索された取引IDと、決済履歴データと、立替履歴データとに基づいて、各取引IDにおける遡及精算必要額と、それぞれのアカウントへの送金額とを算出し、決済履歴データと紐づけて連携ウォレット遡及精算候補情報を生成する。そして、サーバ10の制御部11は、連携ウォレット遡及精算候補情報を、通信I/F14によって端末20Bに送信する(S765)。
限定ではなく例として、連携ウォレットにおける支払いが割り勘の場合、遡及精算必要額と、それぞれのアカウントへの送金額とは、限定ではなく例として、以下のように算出できる。
・遡及精算必要額=決済での支払い額÷(決済参加アカウントデータに記録されたアカウント数+1)
・決済参加アカウントデータに記録された各アカウントへの送金額=遡及精算必要額÷決済参加アカウントデータに記録されたアカウント数
なお、立替履歴データが存在するアカウントへの送金額を決定する場合、立替金額を参照し、立替者に対して最大で立替金額まで送金額を増加させ、その分、被立替者への送金額を減少させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、遡及精算が実行されると立替金額を更新する。立替金額が「0」となる場合には、サーバ10の制御部11は、その取引における立替履歴を、立替履歴データから消去する。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット遡及精算候補情報を受信すると、端末20Bの制御部21は、連携ウォレット遡及精算候補情報の各取引について、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて、遡及精算必要額を送金するか否かを判定し、遡及精算を実行する取引についての情報である遡及精算情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(B780)。
なお、遡及精算必要額と、それぞれのアカウントへの送金額とは、決済履歴データと、立替履歴データとに基づいて、端末20Bで算出するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、遡及精算必要額やそれぞれのアカウントへの送金額を、端末20Bに対するユーザ操作に基づいて決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F14によって端末20Bから遡及精算情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、選択された取引について、ユーザB.Bのアカウントから決済参加アカウントデータに記録された各アカウントへの送金を実行する。そして、サーバ10の制御部11は、遡及精算必要額が送金されると、決済参加アカウントデータに、遡及精算を行ったユーザアカウントを追加して記憶させる(S780)。
その後、サーバ10の制御部11は、遡及精算処理における送金の結果である遡及精算結果情報を、通信I/F14によって各端末に送信する(S790)。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
なお、遡及精算結果情報には、遡及精算結果情報を受信する端末のアカウントと関連しない送金の情報を含まないようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、遡及精算結果情報は、グループメンバー全員に送信するようにしてもよいし、連携承認が「済」のメンバーの端末のみに送信するようにしてもよい。
通信I/F22によってサーバ10から遡及精算結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、遡及精算結果情報を表示部24に表示させ(A760)、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10から遡及精算結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、遡及精算結果情報を表示部24に表示させ(B790)、処理を終了させる。
図18-6に戻り、連携ウォレット遡及精算処理が実行されると、L110のステップに処理を戻す。
限定ではなく例として、端末20に対するユーザ操作に基づいて、連携ウォレットによる支払いを実行することが選択される場合(L110:支払い)、サーバ10の制御部11は、支払いを実行しようとする端末20のアカウントが連携承認「済」であるか否かを判定する(L150)。
支払いを実行しようとする端末20のアカウントが連携承認済みである場合(L150:YES)、連携ウォレット支払い処理が実行される(L160)。連携ウォレット支払い処理については、限定ではなく例として、図7-3に従って実行することが可能である。
連携ウォレット支払い処理において、連携支払い可能額が不足し、連携残高補充処理が実行された場合(L170:YES)、連携ウォレット精算処理が実行される(L180)。連携ウォレット精算処理を実行後、L110のステップに処理を戻す。
なお、連携ウォレット精算処理については、限定ではなく例として、図7-5に従って実行することが可能である。
連携ウォレット支払い処理において連携支払い可能額に関する立て替えが発生しなかった場合には(L170:NO)、連携ウォレット精算処理は実行されない。
なお、直前の連携ウォレット支払い処理において連携支払い可能額に関する立て替えが発生しなかった場合でも、それ以前の連携ウォレット支払い処理における立替履歴データが存在し、立替が解消していない場合には、連携ウォレット精算処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
支払いを実行しようとする端末20のアカウントが連携承認済みでない場合(L150:NO)、連携ウォレット支払い処理は実行されず、L110のステップに処理を戻す。
なお、この場合、支払いを実行しようとする端末20の表示部24に、再度ウォレット連携承認確認情報を表示させ、連携承認を促すようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、端末20に対するユーザ操作に基づいて、連携ウォレットによる支払い履歴の確認を実行することが選択される場合(L110:履歴確認)、サーバ10の制御部11は、支払いを実行しようとする端末20のアカウントが連携承認「済」であるか否かを判定する(L185)。支払いを実行しようとする端末20のアカウントが連携承認済みである場合(L185:YES)、連携ウォレット支払い履歴確認処理が実行される(L190)。
連携ウォレット支払い履歴確認処理では、サーバ10の制御部11は、第11の連携ウォレット管理データベース157Kを参照し、この連携ウォレットの決済履歴データと立替履歴データとを、通信I/F14によって履歴確認を要求した端末20(限定ではなく例として、端末20A)に送信する。なお、加えて決済参加アカウントデータを送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、サーバ10の制御部11は、決済履歴データと立替履歴データとのうち、端末20Aが連携承認を行った後の取引に関する履歴のみを送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F22によってサーバ10から決済履歴データと立替履歴データとを受信すると、端末20Aの制御部21は、決済履歴データと立替履歴データとを表示部24に表示させる。
なお、端末20Aの制御部21は、加えて決済参加アカウントデータを受信し、決済履歴データと立替履歴データとのうち、端末20Aが連携承認を行った後の取引に関する履歴のみを表示するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、表示された決済履歴データから、立替精算または連携承認前の支払いに関する遡及精算が選択される場合(L200:YES)、サーバ10の制御部11は、精算の内容を判定する(L210)。
そして、精算内容が立替精算の場合は(L210:立替精算)、連携ウォレット精算処理を実行する(L180)。一方、精算内容が連携承認前の支払いに関する遡及精算の場合は(L210:遡及精算)、連携ウォレット遡及精算処理を実行する(L140)。
なお、複数の取引の立替精算や遡及精算をまとめて行うようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、端末20に対するユーザ操作に基づいて、連携ウォレットの破棄を実行することが選択される場合(L110:破棄)、連携ウォレット破棄処理が実行される(L220)。連携ウォレット破棄処理については、限定ではなく例として、図7-4のS340以下のステップに従って実行することが可能である。そして、システムは処理を終了する。
なお、連携ウォレット破棄処理を実行する前に、連携ウォレット遡及精算処理あるいは連携ウォレット精算処理、あるいはその両方を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、立替履歴データに取引が残っている場合には、連携ウォレット破棄処理を実行しないようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。遡及精算が完了していない場合には、連携ウォレット破棄処理を実行しないようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図18-10は、本実施例における各処理が実行されるタイミングを説明するためのタイミングチャートの一例を示す図である。
ここでは、上記のフローで説明したアカウント追加連携処理と、連携ウォレット支払い処理と、連携ウォレット遡及精算処理とが各端末において実行指示されるタイミングについて説明する。説明を簡略化するため、連携ウォレット支払い処理において、立て替えは発生しない場合を考える。
連携ウォレット生成を実行する端末を端末20Aとする。そして、連携ウォレットの他の連携メンバーの端末を端末20B・端末20Cとする。
このタイミングチャートでは、横軸を時間軸とし、各端末20が、アカウント追加連携処理を行うタイミングを白の六角形で、連携ウォレット支払い処理を行うタイミングを白の丸で、連携ウォレット遡及精算処理を行うタイミングを白の四角形で示している。
連携ウォレット生成処理後、端末20Aにおいて、支払い1が実行される。支払い1にはユーザA.Aのみが参加している。
その後、端末20Bにおいて、アカウント追加連携処理が実行される。そして、端末20Bにおいて、支払い1に関する連携ウォレット遡及精算処理が実行される。
次いで、端末20Bにおいて、支払い2が実行される。支払い2は、ユーザA.AとユーザB.Bとが参加している。
その後、端末20Cにおいて、アカウント追加連携処理が実行される。そして、端末20Cにおいて、支払い1と支払い2とに関する連携ウォレット遡及精算処理が実行される。
そして、端末20Cにおいて、支払い3が実行される。支払い3には、ユーザA.AとユーザB.BとユーザC.Cとが参加している。
最後に、連携ウォレット破棄処理がいずれかの端末20によって実行され、処理は終了される。
<第18実施例の効果>
本実施例は、ウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、第2ユーザアカウントの第2ユーザによる、第1ユーザアカウントの第1ユーザと、第2ユーザとを含むトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)に対する入力に基づいて、第1ユーザの端末20に送信される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントの第2ユーザによる、第1ユーザと、第2ユーザとを含むチャットルームに対する入力に基づいて、第1情報が第1ユーザの端末に簡単に送信されるようにすることができる。
また、本実施例は、ウォレット連携承認確認情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、第2ユーザアカウントの第2ユーザによる、第1ユーザアカウントの第1ユーザと、第2ユーザとを含むトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)の作成に基づき、第1ユーザの端末20に送信される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントの第2ユーザによる、第1ユーザと、第2ユーザとを含むチャットルームの作成に基づいて、第1情報が第1ユーザの端末に簡単に送信されるようにすることができる。
また、これらの場合、端末20は、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントに決済金額のうちの一部または全部の金額を送信するための処理に基づき、その金額を第2ユーザアカウントに送金したことを示す情報をトークルームに表示するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、チャットルームへの表示という分かり易い形で、第1金額を第2アカウントに送金したことを、第1アカウントの第1ユーザに知らせることができる。
また、これらの場合、端末20は、第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとの連携が行われていない場合、第1ユーザアカウントと、第2ユーザアカウントとに基づく支払いコード(限定ではなく、第1コード情報の一例)、または第1ユーザアカウントと、第2ユーザアカウントとに基づく支払い店舗コード(限定ではなく、第2コード情報の一例)を読み取るためのコードリーダ画面(限定ではなく、第2コード情報を読み取るための表示の一例)を表示部24に表示しない制御を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けが行われていない場合、第1アカウントと、第2アカウントとに基づく決済を行うことができないようにすることができる。
<第18変形例(1)>
上記の実施例では、連携承認後、連携ウォレットでの支払い履歴が確認可能となるとして説明したが、これに限定されない。
第17変形例(3)と同様に、連携ウォレット生成後、連携承認が「未」であるアカウントの端末20においても、連携ウォレットでの支払い履歴の確認ができるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図18-11は、この場合の端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図18-11左側および中央の端末20Aの表示部24に表示される画面は、図18-2左側および中央とそれぞれ同様である。
図18-11右側の端末20Bの表示部24に表示される画面は、図18-2右側と同様であるが、この例では、グループトークルームに表示されるメッセージの時系列が一部異なっている。
具体的には、時系列で古い順に、ユーザA.Aからのウォレット連携依頼メッセージ→連携ウォレットによる決済完了通知メッセージ→ユーザA.Aからの連携ウォレットによる商品購入報告メッセージ、の順でメッセージが表示されている。
つまり、この表示画面例では、ユーザB.Bが連携承認する前に、連携ウォレットによる決済履歴を、自身の端末20Bに表示されるグループトークルーム画面で確認できるように構成されている。
この場合における処理は、限定ではなく例として、図18-6においてL185のステップを実行せず、L110:履歴確認となった場合L190のステップを実行するようにすればよい。そして、L190のステップを実行後、L110に処理を戻す。
<第18変形例(2)>
上記の実施例では、連携ウォレットの支払い履歴確認後、立替精算や遡及精算が実行されるとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、図18-6においてL110のステップで一括立替精算が選択されると、その時点までの取引(支払い)の立て替えを一括で精算するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、限定ではなく例として、図18-6においてL110のステップで一括遡及精算が選択されると、その時点までの取引(支払い)の遡及精算を一括で実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
もしくは、一括立替精算と一括遡及精算とを一括して実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第19実施例>
第18実施例では、連携ウォレット遡及精算処理は、新たに連携承認したアカウントのユーザが能動的に連携承認前の支払いについての精算を実行する処理として説明したが、これに限定されない。
第19実施例は、新たに連携承認したユーザに対して、連携承認前の支払いを催促する実施例である。
第19実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<表示画面>
図19-1は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図19-1左側では、グループ「バンド仲間」のグループトークルームの画面下部から、連携ウォレット情報表示領域WIR1がせり上がって表示されている。また、グループ「バンド仲間」の連携ウォレットであることを示す情報の表示欄には、連携ウォレット支払い履歴ボタンBT54が表示されている。この連携ウォレット支払い履歴ボタンBT54がタップされると、図19-1中央の画面が表示される。
この画面では、連携ウォレット情報表示領域WIR1における連携ウォレット支払い履歴の表示欄に、ユーザA.Aが商品購入で支払った「4,500円」の支払い金額のうちの少なくとも一部の金額の支払いを、他の連携メンバー(この例ではユーザB.B)に催促するための「おねだり」の文字を含む支払い催促ボタンBT60が表示されている。この支払い催促ボタンBT60がタップされると、図19-1右側の画面が表示される。
この画面では、連携ウォレット情報表示領域WIR1の中央部に、連携ウォレットでの過去の支払いに対する催促を行うことを確認するための情報がポップアップ形式で表示されている。具体的には、「過去の支払いをおねだりしますか?」の文字と、ユーザA.Aに「2,250円」支払うようにユーザB.Bに催促することを示す情報とが表示されている。また、その下には、「はい」のボタンと、「いいえ」のボタンとが表示されており、「はい」のボタンがタップされると、ユーザA.AからユーザB.Bに対して、支払いの催促が行われる。
図19-2は、この場合に各々の連携メンバーの端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図19-2左側は、端末20Aに表示されるグループトークルーム画面であり、限定ではなく例として、連携ウォレットでの支払い完了通知メッセージ→ユーザA.Aからの商品購入報告メッセージ→ユーザB.Bによる連携承認メッセージ、の順でメッセージが表示されている。
図19-2中央は、端末20Bに表示されるグループトークルーム画面であり、限定ではなく例として、ユーザA.Aからの商品購入報告メッセージ→ユーザB.Bによる連携承認メッセージ→連携ウォレットでの支払い完了通知メッセージ→ユーザA.Aからの支払い催促メッセージ、の順でメッセージが表示されている。
支払い催促メッセージが、ユーザA.AからユーザB.Bに対する支払いの催促に対応するメッセージである。
この支払い催促メッセージには、支払いアプリケーション[Payment App]の文字および「おねだり」の文字とともに、支払いの催促の詳細に関する情報が表示されている。
また、支払い催促メッセージには精算ボタンが設けられており、精算ボタンをタップすることで、ユーザA.Aからの支払いの催促に対する精算、つまり、ユーザB.BからユーザA.Aへの送金を行うことが可能に構成されている。
図19-2右側は、端末20Cに表示されるグループトークルーム画面であり、限定ではなく例として、ユーザA.Aからのウォレット連携依頼メッセージ→ユーザA.Aからの商品購入報告メッセージ→ユーザB.Bによる連携承認メッセージ、の順でメッセージが表示されている。
この例では、支払い催促メッセージは、端末20Aに表示されるグループトークルームには表示されていない。これは、ユーザA.Aは支払いの催促を行った当人であるためである。
なお、これに限定されず、端末20Aに表示されるグループトークルームにも、支払い催促メッセージを表示させるようにしてもよい。
また、支払い催促メッセージは、端末20Cに表示されるグループトークルームには表示されていない。これは、ユーザC.Cは、未連携承認の状態であり、現状は支払いに関与しないためである。
<処理>
図19-3は、本実施例における連携ウォレット遡及精算処理において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、連携済みユーザの端末である端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、新たに連携したユーザの端末である端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
通信I/F22によってサーバ10から連携ウォレット遡及精算候補情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、連携ウォレット遡及精算候補情報の各取引について、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて、遡及精算必要額の送金を催促するか否かを判定し、催促を実行する取引についての情報である遡及精算要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A740)。
なお、遡及精算必要額と、それぞれのアカウントへの送金額とは、決済履歴データと、立替履歴データとに基づいて、端末20Aで算出するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、遡及精算必要額やそれぞれのアカウントへの送金額を、端末20Aに対するユーザ操作に基づいて決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F14によって端末20Aから遡及精算要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、遡及精算要求情報に基づいて、限定ではなく例として、取引ごとの遡及精算必要額を含む遡及精算依頼情報を通信I/F14によって取引の後に連携承認を行った端末20(この場合には端末20B)に送信する(S770)。
なお、サーバ10が、支払いアプリケーション管理サーバとメッセージングアプリケーション管理サーバとで構成される場合、限定ではなく例として、支払いアプリケーション管理サーバが遡及精算要求情報を受信し、支払いアプリケーション管理サーバから要求を受けたメッセージングアプリケーション管理サーバが、遡及精算依頼情報を端末20Bに送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、支払いアプリケーション管理サーバを介さず、遡及精算要求情報をメッセージングアプリケーション管理サーバが受信し、遡及精算依頼情報をメッセージングアプリケーション管理サーバが送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F22によってサーバ10から遡及精算依頼情報を受信すると、端末20Bの制御部21は、遡及精算依頼情報を表示部24に表示させる(B770)。
なお、端末20Aにおいて遡及精算要求情報が送信された確認が取れるように、サーバ10の制御部11は、遡及精算依頼情報を端末20Aに送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、受信した遡及精算依頼情報を表示部24に表示させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
端末20Bの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、遡及精算を依頼された取引(支払い)の遡及精算を実行する場合(B775:YES)、端末20Bの制御部21は、B780~B790のステップを実行する。
通信I/F14によって端末20Bから遡及精算情報を受信する場合(S775:YES)、サーバ10の制御部11は、S780~S790のステップを実行する。
通信I/F22によってサーバ10から遡及精算結果情報を受信する場合(A750:YES)、端末20Aの制御部21は、A760のステップを実行する。
<第19実施例の効果>
本実施例は、端末20は、第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとの連携に基づき、少なくとも第2ユーザアカウントによって行われた支払い履歴の情報(限定ではなく、第2決済に関する情報の一例)を表示部24に表示する。また、端末20は、この支払い履歴に基づく支払いを催促する情報(限定ではなく、第2決済の支払いの依頼に関する第2情報の一例)を通信I/F22によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに基づき、少なくとも第2アカウントによって行われた第2決済に関する情報が端末の表示部に表示されるため、第1ユーザは、限定ではなく例として、第1アカウントと第2アカウントとが関連付けられる以前に少なくとも第2アカウントによって行われた第2決済に関する情報を確認して把握することができる。
また、この場合、端末20は、自己の端末20のユーザと、第2ユーザアカウントの第2ユーザとを含むトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)に、支払いを催促する情報の表示(限定ではなく、第2情報に基づく第2表示の一例)を表示する制御を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、受信した第2決済の支払いの依頼に関する第2情報を確認した上で、第1ユーザが、第2決済の支払いを行うことができる。
また、この場合、支払いを催促する情報は、トークルームに含まれる第1ユーザと第2ユーザとで送受信されるメッセージを中継するサーバ10によって送信されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、チャットルームに含まれる第1ユーザと第2ユーザとで送受信されるメッセージを中継するサーバから、第2情報を簡単に取得することができる。
また、この場合、支払いを催促する情報の表示は、第1ユーザのトークルームには表示されるが、第2ユーザのトークルームには表示されないようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、支払いの依頼先のユーザ(第1ユーザ)に第2決済の支払いの依頼があったことを確実に知らせることができる。一方、支払いの依頼元のユーザ(第2ユーザ)に対しては支払いを依頼したことを確認不要とすることができる。
また、この場合、端末20は、トークルームに表示された支払いを催促する情報の表示に対する第1ユーザによる入力に基づいて、決済金額のうちの一部または全部の金額(限定ではなく、第2金額の一例)を第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへ送金するための処理(限定ではなく、第1アカウントから第2アカウントへ送金することに関する処理の一例)を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、チャットルームに表示された第2表示に対する第1ユーザによる入力という簡単な方法で、第2決済のうちの少なくとも一部である第2金額を第1アカウントから第2アカウントへ送金することができる。
<第19変形例(1)>
上記の実施例では、遡及精算依頼情報は、サーバ10から送信されるとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、図19-3のA740のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、遡及精算要求情報を通信I/F22によって端末20Bに直接送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
そして、端末20Bの制御部21は、受信した遡及精算要求情報を表示部24に表示させ、遡及精算するか否かの選択を受け付ける(B775)ようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第20実施例>
上記の実施例では、連携ウォレットの破棄(全ての連携アカウントについて一括して連携ウォレットを無効化)について説明したが、これに限定されない。
第20実施例は、各々の連携アカウントがアカウント連携を解除する手法に関する実施例である。
第20実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
本実施例における「アカウント連携の解除」には、限定ではなく例として、以下のいずれかが含まれる。
(a)連携承認の解除
(b)連携アカウントの削除
(a)は、連携承認「済」とされた連携承認を「未」に戻すことを意味する。この場合、連携ウォレット管理データにおいて、その連携アカウントのデータは削除されずに残ったままであるが、その連携アカウントは使用できなくなる。
(b)は、連携ウォレット管理データにおいて、その連携アカウントのデータを削除することを意味する。この場合も、その連携アカウントは使用できなくなる。
限定ではなく例として、連携アカウント(その連携アカウントのユーザ)が連携ウォレットから脱退することを希望する場合に、上記のアカウント連携の解除が行われる。
なお、上記(a)連携承認の解除では、連携ウォレット管理データにおいて連携アカウントのデータが削除されずに残るため、厳密には、連携ウォレットからの脱退ではないと捉えることもできなくはない。しかし、ユーザにとっては、「連携ウォレットからの脱退」が直感的に分かり易い可能性があるため、このように表現するものとする。
また、ユーザにとっては、アカウント連携を自分の意思で自由に解除できる方が望ましい可能性がある。そこで、限定ではなく例として、アカウント連携の解除には、他の連携アカウントの承認は不要とすることができる。
なお、これとは異なり、アカウント連携の解除に、他の連携アカウントの承認を必要としてもよい。
<表示画面>
図20-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図20-1左側は、端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。この画面は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面であり、連携ウォレット情報表示領域WIR1が、画面下部からせり上がって表示されている。
連携ウォレット情報表示領域WIR1の下部には、連携ウォレットから脱退するための連携ウォレット脱退ボタンBT70と、前述した連携ウォレット破棄ボタンBT30とが表示されている。
なお、連携ウォレット破棄ボタンBT30の表示は必須ではなく、これを表示させないようにしてもよい。
連携ウォレット脱退ボタンBT70がタップされると、サーバ10を介して、アカウント連携解除確認情報が端末20Aに送信される。その結果、端末20Aの表示部24には、図20-1中央の画面が表示される。
この画面は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面であり、ユーザA.Aからの連携ウォレットの脱退を希望するメッセージである連携ウォレット脱退希望メッセージが表示されている。この連携ウォレット脱退希望メッセージには、連携ウォレットの脱退を希望する内容が表示され、その下には、脱退を拒否するための拒否ボタンと、脱退を認可(許可)するための認可ボタンとが設けられている。
認可ボタンがタップされると、アカウント連携解除認可情報が端末20Aからサーバ10に送信される。そして、サーバ10によって、アカウント連携解除処理が行われ、ユーザB.Bのアカウント連携が解除される。その結果、端末20Bの表示部24には、図20-1右側の画面が表示される。
この画面は、グループ「バンド仲間」のグループトークルーム画面であり、ユーザB.Bが連携ウォレットの脱退を希望したことを示すメッセージ→ユーザA.Aによる連携ウォレットの脱退を許可するメッセージ→ユーザB.Bが連携ウォレットから脱退したことを示すメッセージ、の順でメッセージが表示されている。
<処理>
図20-2は、この場合に各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、端末20およびサーバ10で構成されるシステムが実行する処理の一例を示している。
なお、サーバ10を、支払いサービスを管理する支払いアプリケーション管理サーバと、メッセージングサービスを管理するメッセージングアプリケーション管理サーバに分けて構成するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、端末20に対するユーザ操作に基づいて、ユーザB.Bのアカウント連携を解除することが選択される場合(L110:脱退)、連携ウォレット脱退処理が実行される(L230)。
なお、これとは異なり、限定ではなく例として、連携ウォレットが生成されたメッセージングサービスのグループからユーザが退出する場合に、連携ウォレット脱退処理が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、連携アカウントに設定される、前述した合計制限金額や連続決済回数が「0」となった場合に、連携ウォレット脱退処理が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図20-3は、連携ウォレット脱退処理において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、連携承認済みユーザの端末である端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、アカウント連携の解除を選択したユーザの端末である端末20B(ユーザB.Bの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例を示している。
端末20Bの制御部21は、アカウント連携の解除を要求するアカウント連携解除要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(B810)。
通信I/F14によって端末20Bからアカウント連携解除確認情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、アカウント連携の解除を認めるか否かを確認するアカウント連携解除確認情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S810)。
なお、アカウント連携解除確認情報は、連携ウォレットを生成した端末20に対して送信するようにしてもよいし、連携ウォレットの連携承認済みである連携アカウントの全ての端末20に対して送信するようにしてもよい。また、連携ウォレットあるいはグループに代表者が設定されている場合、その代表者に対して送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F22によってサーバ10からアカウント連携解除確認情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、アカウント連携解除確認情報を表示部24に表示させる(A810)。
端末20Aの入出力部23に対するユーザ操作に基づいて、アカウント連携の解除を実行することを認可することが選択される場合(A810:YES)、端末20Aの制御部21は、アカウント連携解除認可情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。
認可しないことが選択される場合には(A810:NO)、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F14によってアカウント連携解除確認情報を送信した端末20からアカウント連携解除認可情報を受信する場合(S820:YES)、サーバ10の制御部11は、アカウント連携解除要求情報に基づいて、アカウント連携解除処理を実行する(S830)。
アカウント連携解除処理では、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ユーザB.Bのユーザアカウントにおける、連携状況管理データの連携承認を「済」から「未」に変更する。これは、前述した(a)連携承認の解除、に相当する。
なお、このようにするのではなく、連携状況管理データからユーザB.Bのユーザアカウントそれ自体を削除するようにしてもよい。これは、前述した(b)連携アカウントの削除、に相当する。
そして、サーバ10の制御部11は、ユーザB.Bのアカウント連携が解除されたことを示すアカウント連携解除情報を、通信I/F22によってグループ内の端末20に送信する(S840)。
なお、アカウント連携解除情報は、アカウント連携解除を要求(申請)した端末20と、アカウント連携解除確認情報を送信した端末20とに対してのみ送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、アカウント連携解除情報は、アカウント連携解除を要求(申請)した端末20と、連携ウォレットを生成した端末20とに対して送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、連携ウォレットの代表者、またはグループの代表者の端末20も含めて送信するようにしてもよい。
通信I/F22によってサーバ10からアカウント連携解除情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したアカウント連携解除情報を表示部24に表示させ(A830)、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10からアカウント連携解除情報を受信する場合(B820:YES)、端末20Bの制御部21は、受信したアカウント連携解除情報を表示部24に表示させる(B830)。そして、端末20Bの制御部21は、ユーザB.Bのユーザアカウントでの連携ウォレットによる支払いが実行不能になったことを示す表示を表示部24に表示させるなどして、連携ウォレットが使用不可となったことを報知する(B840)。
アカウント連携解除情報を受信しない場合(B820:NO)、端末20Bの制御部21は、処理を終了させる。
アカウント連携解除処理が実行される条件としては、以下のような場合が考えられる。
・グループ全員からアカウント連携解除の認可を得た場合
・連携承認済みメンバー全員からアカウント連携解除の認可を得た場合
・設定人数を超えるメンバー(限定ではなく例として、連携承認済みメンバーの過半数)からアカウント連携解除の認可を得た場合
・連携ウォレットを生成したメンバーからアカウント連携解除の認可を得た場合
・連携ウォレットの代表者、またはグループの代表者からアカウント連携解除の認可を得た場合
・他のメンバーのアカウント連携解除の認可なしに無条件でアカウント連携解除が実行される場合
連携ウォレット脱退処理の実行後、サーバ10の制御部11は、連携ウォレットの連携メンバー全員のアカウント連携が解除されたか否かを判定する(L240)。全員のアカウント連携が解除された場合(L240:YES)、連携ウォレット破棄処理が実行される(L220)。
一方、アカウント連携が解除されていないメンバーが残っている場合は(L240:NO)、L110のステップに処理を戻す。
なお、連携ウォレットの連携メンバー全員のアカウント連携が解除された場合であっても(L240:YES)、連携ウォレット破棄処理を実行せず、この連携ウォレットにおける支払い履歴や立替履歴等を保持するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合は、連携ウォレット生成処理を実行せずとも、グループ内のメンバーが連携承認を行えば、再び連携ウォレットによる支払いを行うことが可能となる。
図20-4は、本実施例における各処理が実行されるタイミングを説明するためのタイミングチャートの一例を示す図である。
ここでは、上記のフローで説明したアカウント追加連携処理と、連携ウォレット支払い処理と、連携ウォレット遡及精算処理と、連携ウォレット脱退処理とが各端末において実行指示されるタイミングについて説明する。説明を簡略化するため、連携ウォレット支払い処理において、立て替えは発生しない場合を考える。
連携ウォレット生成を実行する端末を端末20Aとする。そして、連携ウォレットの他の連携メンバーの端末を端末20B・端末20Cとする。
このタイミングチャートでは、横軸を時間軸とし、各端末20が、アカウント追加連携処理を行うタイミングを白の六角形で、連携ウォレット支払い処理を行うタイミングを白の丸で、連携ウォレット遡及精算処理を行うタイミングを白の四角形で、連携ウォレット脱退処理を行うタイミングを白の三角で示している。
連携ウォレット生成処理後、端末20Bにおいて、アカウント追加連携処理が実行される。その後、端末20Aにおいて、支払い1が実行される。支払い1には、ユーザA.AとユーザB.Bとが参加している。
次いで、端末20Cにおいて、アカウント追加連携処理が実行される。そして、端末20Cにおいて、支払い1に関する連携ウォレット遡及精算処理が実行される。
その後、端末20Bにおいて、連携ウォレット脱退処理が実行される。
そして、端末20Cにおいて、支払い2が実行される。支払い3には、ユーザA.AとユーザC.Cとが参加している。
その後、端末20Bにおいて、アカウント追加連携処理が再び実行される。そして、端末20Bにおいて、支払い2に関する連携ウォレット遡及精算処理が実行される。
端末20Bにおいて、支払い3が実行される。支払い3には、ユーザA.AとユーザB.BとユーザC.Cとが参加している。
支払い3の後、端末20Cにおいて、連携ウォレット脱退処理が実行される。また、端末20Aにおいて、連携ウォレット脱退処理が実行される。
最後に、端末20Bにおいて、連携ウォレット脱退処理が実行され、その後、連携ウォレット破棄処理が実行される。
<第20実施例の効果>
本実施例は、端末20が、第1ユーザアカウントのアカウント連携を解除するための処理、つまり、第1ユーザアカウントと第2ユーザアカウントとの連携を解除するための処理(限定ではなく、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けの解除に関する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、一旦関連付けた第1アカウントと第2アカウントとの関連付けを解除することができる。
また、この場合、第1ユーザアカウントのアカウント連携を解除するための処理は、第2ユーザアカウントに対してアカウント連携解除要求情報(限定ではなく、関連付けの解除の依頼に関する情報の一例)を送信する処理を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントに対して関連付けを解除することを確認することができる。
また、この場合、第1ユーザアカウントのアカウント連携は、第2ユーザアカウントの第2ユーザの許可に基づいて解除されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2アカウントの第2ユーザの許可がなければ、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けが解除されないようにすることができる。つまり、第2ユーザの意に沿わずに第1アカウントと第2アカウントとが解除されてしまうことを防止できる。
また、この場合、第1ユーザアカウントのアカウント連携は、第1ユーザが、第1ユーザと、第2アカウントの第2ユーザとを含むトークルームから退出することに基づいて行われるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1ユーザが、第1ユーザと、第2アカウントの第2ユーザとを含むチャットルームから退出する場合に、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けを併せて解除することができる。
<第20変形例(1)>
上記の実施例では、連携ウォレット脱退処理が実行されると、アカウント連携が解除されることとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、連携ウォレット脱退処理が実行されると、連携ウォレット精算処理または連携ウォレット遡及精算処理、あるいはその両方が実行され、その後、アカウント連携が解除されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図20-5は、本変形例において端末20Bの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図20-5左側には、図20-1左側と同様の画面が表示されている。連携ウォレット脱退ボタンBT70がタップされると、限定ではなく例として、図20-5右側の画面が表示される。
この画面では、連携ウォレット情報表示領域WIR1の中央部に、連携ウォレットの精算を行うか否かを確認するための情報が表示されている。具体的には、「未精算の購入履歴があります」の文字とともに、未精算の購入履歴に関する詳細な情報が表示されている。この例では、支払い先を「XX楽器」とする「4,500円」の支払いについて、ユーザB.BからユーザA.Aへの「2,250円」の送金が未だ行われていない状態であることが示されている。
その下には、「精算しますか?」の文字とともに、「はい」のボタンと、「いいえ」のボタンとが表示されている。「はい」のボタンがタップされると、上記の精算が実行される。つまり、この例では、ユーザB.BからユーザA.Aに対して「2,250円」が送金される。
この場合には、限定ではなく例として、図20-3のB810のステップを実行後、連携ウォレット精算処理または連携ウォレット遡及精算処理、あるいはその両方を実行し、再び図20-3の処理を続けて実行するようにすればよい。
なお、連携ウォレット精算処理または連携ウォレット遡及精算処理、あるいはその両方を実行後、連携アカウントの連携解除を要求する連携アカウントにおいて、未精算である立替精算や遡及精算が残っている場合、サーバ10の制御部11は、図20-3のS810のステップを実行しないようにしてもよい。
この場合、アカウント連携を解除しようとする連携アカウントに未精算である立替精算や遡及精算が残っている場合には、アカウント連携解除は行われないことになる。
また、連携ウォレット精算処理または連携ウォレット遡及精算処理、あるいはその両方を実行後、連携アカウントの連携解除を要求する連携アカウントにおいて、未精算である立替精算や遡及精算が残っていない場合、サーバ10の制御部11は、アカウント連携解除認可情報の受信の有無にかかわらず、アカウント連携解除処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
すなわち、アカウント連携解除しようとする連携アカウントに連携ウォレット内での貸し借りが存在しない場合には、他のメンバーの認可不要で、アカウント連携を解除するようにすることも可能である。
本変形例は、端末20は、第1アカウントのアカウント連携に基づき、少なくとも第2ユーザアカウントによって行われた決済(限定ではなく、第3決済の一例)に関する情報を表示部24に表示する。そして、端末20は、第1アカウントのアカウント連携を解除したことに基づいて、この決済の支払いに関する情報の表示(限定ではなく、第3表示の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けに基づき、少なくとも第2アカウントによって行われた第3決済に関する情報を第1ユーザが閲覧して確認できるようにすることができる。また、第1アカウントと第2アカウントとが解除された場合に、第3決済の支払いに関する情報を第1ユーザが閲覧して確認できるようにすることができる。