JP2022055061A - ワイヤハーネス組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤハーネス組立体の製造に際して用意しておくカバーの種類を減らすことができるワイヤハーネス組立体を提供する。【解決手段】ワイヤハーネス組立体100は、ハーネス110とカバー120とを備えている。カバー120は、第1カバー130と第2カバー140とを有している。第1カバー130は、電線111の数よりも多い数の第1収容溝131を有している。第2カバー140は、電線111の数と同数の第2収容溝141と、第1収容溝131の数と第2収容溝141の数との差の数の突出部142とを有している。電線111は、第1収容溝131のうち第2収容溝141と対向する第1収容溝と第2収容溝141とにより収容されている。電線111は、第1収容溝131のうち突出部142と対向する第1収容溝と突出部142との間に収容されない。第1収容溝131のうち突出部142と対向する第1収容溝は突出部142によって塞がれている。【選択図】図3
Description
本発明は、ワイヤハーネス組立体に関する。
特許文献1には、電子部品が実装された回路基板をカバーで覆う回路基板組立体のワイヤハーネス組立体が開示されている。回路基板には、複数の電線を有するハーネスが接続されている。カバーは、第1カバー及び第2カバーにより構成されている。第1カバー及び第2カバーの各々には、ハーネスを収容するための複数の収容溝が形成されている。互いに対向する第1カバーの収容溝と第2カバーの収容溝との間には、それぞれ電線が収容される。ハーネスは、電線が収容溝に収容された状態で、第1カバーと第2カバーとの間に配置されている。第1カバーと第2カバーとの間に配置されたハーネスが金型内に収納された状態で、当該金型内には溶融樹脂が充填される。これにより、第1カバー及び第2カバーの外面には、被覆樹脂が成形される。
上記ワイヤハーネス組立体においては、電線の本数が異なることがある。電線の本数が異なると、電線の本数に応じた数の収容溝を有する第1カバー及び第2カバーを、電線の本数に応じて複数種類用意しなければならない。このため、用意しておくカバーの種類が増えてしまう懸念があった。
本発明の目的は、ワイヤハーネス組立体において、ワイヤハーネス組立体の製造に際して用意しておくカバーの種類を減らすことにある。
上記課題を解決するワイヤハーネス組立体は、複数の電線を有するハーネスと、前記電線を収容するカバーとを備えるワイヤハーネス組立体であって、前記カバーは、第1カバーと、第2カバーとを有し、前記ハーネスは、前記第1カバーと前記第2カバーとの間に配置されており、前記第1カバーは、前記電線の数よりも多い数の第1収容溝を有しており、前記第2カバーは、前記電線の数と同数の第2収容溝と、前記第1収容溝の数と前記電線の数との差の数の突出部とを有しており、前記第1収容溝のうち前記第2収容溝と対向する第1収容溝は、前記第2収容溝とともに前記電線を収容しており、前記第1収容溝のうち前記突出部と対向する第1収容溝は、前記突出部を収容する。
上記構成によれば、電線の数が第1収容溝の数よりも少ない場合、第1収容溝には、電線が収容されない第1収容溝が生じることになる。第2カバーに設けられた突出部は、このような電線が収容されない第1収容溝に対応して設けられている。ハーネスが第1カバーと第2カバーとの間に配置された場合、第1収容溝のうち第2収容溝と対向する第1収容溝は第2収容溝とともに電線を収容しており、第1収容溝のうち突出部と対向する第1収容溝は突出部を収容している。これにより、第1収容溝のうち電線が収容されない第1収容溝は、第1収容溝の延びる方向から見た場合、突出部によって塞がれている。このため、電線の本数が異なったとしても、第1収容溝の数と電線の数との差の数の突出部を有する第2カバーに変更すれば、第1カバーについては変更しなくてもよくなる。これにより、電線の本数に応じて用意しておく第1カバーの種類を減らすことができる。
上記ワイヤハーネス組立体において、前記第1カバーは、前記第1収容溝が設けられる収容溝部と、前記収容溝部から外方に延びる延長部とを有し、前記第1カバーの体格は、前記延長部が設けられる分、前記第2カバーの体格に比べて大きく、前記突出部は、前記第2カバーに設けられていることが好ましい。
電線の本数に応じて用意しておくカバーの種類が増えるほど、ワイヤハーネス組立体を製造する工場内で用意したカバーを保管するスペースが増加する。この点、上記構成によれば、第1カバーの体格に比べて体格の小さい第2カバーに突出部を設けるようにしている。第2カバーの体格に比べて体格の大きい第1カバーについては、用意しておく第1カバーの種類を減らすことができるため、カバーを保管するスペースが増加することを抑えることができる。
上記ワイヤハーネス組立体において、前記ハーネスは、検出対象における磁束の変化を検出する磁気センサを備えるセンサ装置に接続されるものであることが好ましい。
センサ装置では、磁気センサを冗長化する場合やセンサの種類が異なる場合等に電線の本数が異なることになる。このようなセンサ装置に上記ワイヤハーネス組立体を接続することで、用意しておくカバーの種類を減らすことができる。
センサ装置では、磁気センサを冗長化する場合やセンサの種類が異なる場合等に電線の本数が異なることになる。このようなセンサ装置に上記ワイヤハーネス組立体を接続することで、用意しておくカバーの種類を減らすことができる。
本発明のワイヤハーネス組立体によれば、ワイヤハーネス組立体の製造に際して用意しておくカバーの種類を減らすことができる。
ワイヤハーネス組立体の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ワイヤハーネス組立体100は、センサ装置としてのトルクセンサ1に接続されている。トルクセンサ1は、トーションバー13と、円筒状の永久磁石20と、円筒状の磁気ヨーク30と、磁気ヨーク30を取り囲むように配置されている円筒状の集磁リング40と、集磁リング40を保持するホルダ50と、ホルダ50の外周を覆う磁気シールド60と、磁気センサ71を含むセンサユニット70とを備えている。トルクセンサ1は、電動パワーステアリング装置のステアリングシャフト等の回転軸10に付与されたトルクを検出するものである。
図1に示すように、ワイヤハーネス組立体100は、センサ装置としてのトルクセンサ1に接続されている。トルクセンサ1は、トーションバー13と、円筒状の永久磁石20と、円筒状の磁気ヨーク30と、磁気ヨーク30を取り囲むように配置されている円筒状の集磁リング40と、集磁リング40を保持するホルダ50と、ホルダ50の外周を覆う磁気シールド60と、磁気センサ71を含むセンサユニット70とを備えている。トルクセンサ1は、電動パワーステアリング装置のステアリングシャフト等の回転軸10に付与されたトルクを検出するものである。
回転軸10は、入力軸11と、出力軸12と、トーションバー13とを有している。トーションバー13は、入力軸11と出力軸12との間に配置されている。入力軸11と出力軸12とは、トーションバー13を介して同一軸線上に連結されている。
永久磁石20は、入力軸11に連結されている。永久磁石20は、円筒状の保持部21と、多極磁石22とを有している。保持部21は、入力軸11における出力軸12側の端部の外周面に固定されている。保持部21の外周面には、多極磁石22が固定されている。多極磁石22は、その周方向に沿ってS極とN極とが交互に着磁されている。保持部21及び多極磁石22は、入力軸11と一体回転する。
磁気ヨーク30は、円環状の第1磁気ヨーク31と、円環状の第2磁気ヨーク32とを有している。第1磁気ヨーク31及び第2磁気ヨーク32の各々は、出力軸12の外周面に固定されている。第1磁気ヨーク31及び第2磁気ヨーク32の各々の内部には、入力軸11の外周面に固定されている永久磁石20が位置している。すなわち、第1磁気ヨーク31及び第2磁気ヨーク32の各々は、永久磁石20を取り囲むように永久磁石20が形成する磁界内に配置されている。第1磁気ヨーク31及び第2磁気ヨーク32の各々は、回転軸10の軸線に沿った方向、すなわち軸方向Xに沿って並んでいる。第1磁気ヨーク31及び第2磁気ヨーク32の各々は、永久磁石20の磁界に応じた磁気回路を形成する。
第1磁気ヨーク31は、円環板状の第1環状部31aと、板状の複数の第1歯部31bとを有している。複数の第1歯部31bは、第1環状部31aの内周縁に沿って等間隔で設けられている。複数の第1歯部31bは、第1環状部31aから第2磁気ヨーク32へ向けて軸方向Xに沿って延びている。第2磁気ヨーク32は、第1磁気ヨーク31と同様に、円環板状の第2環状部32aと、板状の複数の第2歯部32bとを有している。複数の第2歯部32bは、第2環状部32aから第1磁気ヨーク31へ向けて軸方向Xに沿って延びている。第1歯部31bと第2歯部32bとは、軸方向Xにおいて互いに反対側へ向けて延びている。第1歯部31bと第2歯部32bとは、周方向において交互に位置している。第1歯部31bと第2歯部32bとが互いに周方向に一定の間隔でずれた状態で、第1磁気ヨーク31と第2磁気ヨーク32とは合成樹脂体33によりモールドされている。第1磁気ヨーク31及び第2磁気ヨーク32の各々の内周面は、合成樹脂体33から露出している。また、第1環状部31a及び第2環状部32aの各々の外周面は、合成樹脂体33から露出している。第1磁気ヨーク31及び第2磁気ヨーク32の各々は、磁性材料により構成されている。
入力軸11と出力軸12との間のトーションバー13が捩られていない中立状態において、第1磁気ヨーク31の第1歯部31bの先端及び第2磁気ヨーク32の第2歯部32bの先端とは、多極磁石22のS極とN極との間の境界を指している。
集磁リング40は、第1磁気ヨーク31の磁束を誘導して集める円環状の第1集磁リング41と、第2磁気ヨーク32の磁束を誘導して集める円環状の第2集磁リング42とを有している。第1集磁リング41と第2集磁リング42とは、軸方向Xに所定の隙間を空けて軸方向Xに沿って並んでいる。第1集磁リング41及び第2集磁リング42の各々は、磁性材料により構成されている。
第1集磁リング41は、環状の第1リング部41aと、第1リング部41aから径方向外側に向かって延びる部位を含む第1集磁部とを有している。第1リング部41aは、第1磁気ヨーク31の第1環状部31aの径方向外側を取り囲んでいる。第1リング部41aは、軸方向Xから見た場合に、C字状をなすように構成されている。第1リング部41aは、第1環状部31aの外周面に沿って湾曲している。
第2集磁リング42は、環状の第2リング部42aと、第2リング部42aから径方向外側に向かって延びる部位を含む第2集磁部とを有している。第2リング部42aは、第2磁気ヨーク32の第2環状部32aの径方向外側を取り囲んでいる。第2リング部42aは、軸方向Xから見た場合に、C字状をなすように構成されている。第2リング部42aは、第2環状部32aの外周面に沿って湾曲している。第1集磁部と第2集磁部とは、軸方向Xにおいて互いに対向している。
ホルダ50は、第1集磁リング41を保持する第1ホルダ51と、第2集磁リング42を保持する第2ホルダ52とを有している。第1ホルダ51と第2ホルダ52とは、軸方向Xに並んで配置されている。これら第1ホルダ51と第2ホルダ52とが組み付けられることにより、ホルダ50が構成されている。
第1ホルダ51は、第1リング部41aを取り囲んで保持する第1リング部ホルダ51aと、第1集磁部を取り囲んで保持する第1集磁部ホルダ51bとを有している。第1集磁部ホルダ51bは、第1リング部ホルダ51aから径方向外側に向かって延びている。第1リング部ホルダ51a及び第1集磁部ホルダ51bは、一体的に成形されている。第1リング部ホルダ51a及び第1集磁部ホルダ51bは、合成樹脂材料によって構成されている。
第2ホルダ52は、第2リング部42aを取り囲んで保持する第2リング部ホルダ52aと、第2集磁部を取り囲んで保持する第2集磁部ホルダ52bとを有している。第2集磁部ホルダ52bは、第2リング部ホルダ52aから径方向外側に向かって延びている。第2リング部ホルダ52a及び第2集磁部ホルダ52bは、一体的に成形されている。第2リング部ホルダ52a及び第2集磁部ホルダ52bは、合成樹脂材料によって構成されている。
第1集磁部ホルダ51bの軸方向Xと直交する方向Yにおける側面には、第2ホルダ52側に向けて突出する嵌合凸部53が設けられている。第2集磁部ホルダ52bの軸方向Xと直交する方向Yにおける側面には、嵌合凸部53が嵌合する嵌合凹部が設けられている。
磁気シールド60は、第1ホルダ51及び第2ホルダ52が組み付けられた状態において、第1リング部ホルダ51a及び第2リング部ホルダ52aの外周側に配置されている。磁気シールド60は、断面C字形状をなしている。磁気シールド60には、磁気を遮断できる金属材料が採用されている。磁気シールド60は、磁気シールド60の周方向における両端部が、第1リング部ホルダ51a及び第2リング部ホルダ52aの図示しない保持部に挿入されることにより固定されている。
センサユニット70は、磁気センサ71を有している。磁気センサ71としては、例えば、ホールセンサが採用される。トルクセンサ1が組み立てられた状態において、磁気センサ71は、軸方向Xにおいて互いに対向する第1集磁部と第2集磁部との間に配置されている。磁気センサ71は、永久磁石20、磁気ヨーク30、及び集磁リング40により形成される磁気回路の磁束を検出する。図2に示すように、磁気センサ71は、ホルダ50に固定された回路基板72に実装されている。
図2に示すように、ワイヤハーネス組立体100は、磁気センサ71に接続されている。また、ワイヤハーネス組立体100は、ホルダ50の内部に収容されている。ワイヤハーネス組立体100は、ホルダ50の内部にインサート成形されている。
図3に示すように、ワイヤハーネス組立体100は、ハーネス110と、カバー120とを備えている。
ハーネス110は、複数の電線111を有している。本実施形態では、電線111の数は7本である。複数の電線111の各々は、金属材料により構成された導線部が絶縁材料により構成された被覆部によって被覆されている被覆電線である。複数の電線111の各々は、その断面が円形状をなしている。複数の電線111の各々の一端部は、カバー120の内部に収容されている。複数の電線111の各々の一端部は、方向Yにおいて並んでいる。図2に示すように、複数の電線111の各々の一端部は、カバー120の内部において、半田や溶接等により回路基板72と接続されている。複数の電線111の各々の他端部は、カバー120の外方に露出するとともに、外部の制御装置等と接続されている。複数の電線111の各々の他端部は、一つにまとめられている。具体的には、複数の電線111の各々の他端部は、軸方向Xにおいて二段に分けられた状態で方向Yにおいて並んでいる。複数の電線111は、信号や電気を伝達するための配線である。
ハーネス110は、複数の電線111を有している。本実施形態では、電線111の数は7本である。複数の電線111の各々は、金属材料により構成された導線部が絶縁材料により構成された被覆部によって被覆されている被覆電線である。複数の電線111の各々は、その断面が円形状をなしている。複数の電線111の各々の一端部は、カバー120の内部に収容されている。複数の電線111の各々の一端部は、方向Yにおいて並んでいる。図2に示すように、複数の電線111の各々の一端部は、カバー120の内部において、半田や溶接等により回路基板72と接続されている。複数の電線111の各々の他端部は、カバー120の外方に露出するとともに、外部の制御装置等と接続されている。複数の電線111の各々の他端部は、一つにまとめられている。具体的には、複数の電線111の各々の他端部は、軸方向Xにおいて二段に分けられた状態で方向Yにおいて並んでいる。複数の電線111は、信号や電気を伝達するための配線である。
カバー120は、第1カバー130と、第2カバー140とを有している。
第1カバー130は、収容溝部130aと、延長部130bとを有している。収容溝部130aは、平板状をなしている。収容溝部130aの軸方向Xにおける一方の側面には、複数の第1収容溝131が設けられている。複数の第1収容溝131は、方向Yにおいて等間隔に並んでいる。本実施形態では、第1収容溝131は、8つ設けられている。すなわち、第1収容溝131の数は、電線111の数よりも多い数になっている。第1収容溝131は、軸方向X及び方向Yと直交する方向Zに延びている。第1収容溝131は、方向Zにおいて、収容溝部130aの全長にわたって設けられている。第1収容溝131は、電線111の断面が円形状をなしていることに対応して、円弧状の溝をなしている。収容溝部130aの方向Yにおける両側面には、嵌合凹部132がそれぞれ設けられている。
第1カバー130は、収容溝部130aと、延長部130bとを有している。収容溝部130aは、平板状をなしている。収容溝部130aの軸方向Xにおける一方の側面には、複数の第1収容溝131が設けられている。複数の第1収容溝131は、方向Yにおいて等間隔に並んでいる。本実施形態では、第1収容溝131は、8つ設けられている。すなわち、第1収容溝131の数は、電線111の数よりも多い数になっている。第1収容溝131は、軸方向X及び方向Yと直交する方向Zに延びている。第1収容溝131は、方向Zにおいて、収容溝部130aの全長にわたって設けられている。第1収容溝131は、電線111の断面が円形状をなしていることに対応して、円弧状の溝をなしている。収容溝部130aの方向Yにおける両側面には、嵌合凹部132がそれぞれ設けられている。
延長部130bは、平板状をなしている。延長部130bは、収容溝部130aの方向Yと直交する側面から外方に延びている。トルクセンサ1が組み立てられた状態において、延長部130bは、収容溝部130aの回転軸10側の側面から、回転軸10側に向けて延びている。延長部130bは、第1部分151と、第2部分152とを有している。第1部分151は、収容溝部130aの方向Yと直交する側面に接続されている。第2部分152は、第1部分151の方向Yと直交する側面に接続されている。第2部分152の方向Yにおける幅は、第1部分151の方向Yにおける幅よりも大きくなっている。また、第2部分152の軸方向Xにおける第1収容溝131がある側の側面には、方向Yに延びる溝153が設けられている。延長部130bと収容溝部130aとは一体成形品である。第1カバー130は、合成樹脂材料によって構成されている。
第2カバー140は、平板状をなしている。第2カバー140の軸方向Xにおける他方の側面には、第2収容溝141と、突出部142とが設けられている。第2収容溝141は、複数設けられている。複数の第2収容溝141は、方向Yにおいて並んでいる。本実施形態では、第2収容溝141は、7つ設けられている。すなわち、第2収容溝141の数は、電線111の数と同数になっている。第2収容溝141は、方向Zに延びている。第2収容溝141は、方向Zにおいて、第2カバー140の全長にわたって設けられている。第2収容溝141は、電線111の断面が円形状をなしていることに対応して、円弧状の溝をなしている。また、本実施形態では、突出部142は、1つ設けられている。突出部142の数は、第1収容溝131の数と電線111の数との差の数になっている。突出部142は、半円柱形状をなしている。突出部142の外周面の円弧形状は、第1収容溝131の円弧形状とほぼ同一になっている。突出部142は、方向Zにおいて、第2カバー140の全長にわたって設けられている。突出部142は、方向Yにおいて、第2収容溝141に隣接して設けられている。突出部142は、第2収容溝141と第2収容溝141との間には設けられていない。第2収容溝141及び突出部142は、方向Yにおいて等間隔に設けられている。突出部142は、第2カバー140の収容溝部と一体的に設けられている。すなわち、第2カバー140が一次成形される際に、突出部142や第2収容溝141が一次成形される。第2カバー140の方向Yにおける両側面には、嵌合凸部143がそれぞれ設けられている。第2カバー140の体格は、延長部130bが設けられている第1カバー130の体格と比べて、延長部130bが設けられない分だけ小さくなっている。第2カバー140は、合成樹脂材料によって構成されている。
ハーネス110は、軸方向Xにおいて、第1カバー130の収容溝部130aと第2カバー140との間に配置されている。複数の第1収容溝131は、第2収容溝141と軸方向Xにおいて対向する第1収容溝と、突出部142と軸方向Xにおいて対向する第1収容溝とにより構成されている。第1収容溝131のうち第2収容溝141と対向する第1収容溝は、第2収容溝141とともに電線111を収容している。また、第1収容溝131のうち突出部142と対向する第1収容溝は、突出部142を収容している。これにより、第1収容溝131のうち突出部142と対向する第1収容溝は、突出部142によって埋められている。この場合、第1収容溝131のうち電線111が収容されない第1収容溝は、方向Zから見たとき、突出部142によって塞がれている。言い換えると、方向Zにおいて、カバー120の一方側と他方側とが、第1収容溝131のうち突出部142と対向する第1収容溝を通じて連通しないようにされている。
第1カバー130と第2カバー140とが組み付けられる際、第1収容溝131のうち第2収容溝141と対向する第1収容溝と第2収容溝141とにより電線111を収容するとともに、第1収容溝131のうち突出部142と対向する第1収容溝を突出部142によって埋めた状態で、嵌合凸部143は嵌合凹部132に嵌合される。これにより、第1カバー130と第2カバー140とは、ハーネス110を間に配置した状態で組み付けられる。
図1に示すように、第1ホルダ51と第2ホルダ52とは、センサユニット70を間に配置した状態で組み付けられている。第1ホルダ51と第2ホルダ52とが組み付けられる際、第1集磁部ホルダ51bの嵌合凸部53は、第2集磁部ホルダ52bの嵌合凹部に嵌合される。これにより、第1ホルダ51と第2ホルダ52とは、センサユニット70を間に配置した状態で組み付けられる。そして、組み付けられたホルダ50の外面に被覆樹脂が二次成形される。
ハーネス110とカバー120との組み合わせについて説明する。
ワイヤハーネス組立体100においては、電線111の本数が異なることがある。すなわち、本実施形態では、電線111の本数は7本であったが、電線111の本数が8本のこともあれば、電線111の本数が6本以下となることもある。電線111の本数は、例えば、磁気センサ71を冗長化する場合やトルク検出用ではなく角度検出用等の異なる種類のセンサになる場合等に、異なることになる。
ワイヤハーネス組立体100においては、電線111の本数が異なることがある。すなわち、本実施形態では、電線111の本数は7本であったが、電線111の本数が8本のこともあれば、電線111の本数が6本以下となることもある。電線111の本数は、例えば、磁気センサ71を冗長化する場合やトルク検出用ではなく角度検出用等の異なる種類のセンサになる場合等に、異なることになる。
図4に示すように、ワイヤハーネス組立体100においては、8本、7本、6本、5本といった本数の電線111を有するハーネス110を備えることがある。ワイヤハーネス組立体100の製造にあたっては、複数種類のハーネス110のなかから一つのハーネス110が選択される。本実施形態では、図4に破線で示すように、複数種類のハーネス110のなかから7本の電線111を有するハーネス110が選択されている。
第2カバー140については、電線111の本数に応じて、突出部142が0個、1個、2個、3個といった数の突出部142を有する第2カバー140が必要になることが考えられる。ワイヤハーネス組立体100の製造にあたっては、複数種類の第2カバー140のなかから、ワイヤハーネス組立体100として必要な数の突出部142を有する第2カバー140が選択される。本実施形態では、図4に破線で示すように、複数種類の第2カバー140のなかから1個の突出部142を有する第2カバー140が選択されている。
第1カバー130については、電線111の本数が8本以下であるならば、電線111の本数が異なっても共通の第1カバー130が選択される。本実施形態では、電線111の本数が7本であるため、共通の第1カバー130が選択される。
ワイヤハーネス組立体100の製造に際しては、選択された種類のハーネス110、第1カバー130、及び第2カバー140が一次成形される。これらを組み合わせることで、ワイヤハーネス組立体100を製造する。そして、製造されたワイヤハーネス組立体100は、図示しない金型内に収納された状態で当該金型内に溶融樹脂が充填される。これにより、第1カバー130及び第2カバー140の外面には、被覆樹脂が二次成形される。具体的には、ワイヤハーネス組立体100がホルダ50に収容された状態でホルダ50の外面に被覆樹脂が二次成形される。なお、第1カバー130及び第2カバー140の外面に、ホルダ50自体を二次成形するようにしてもよい。
本実施形態の作用を説明する。
電線111の数が第1収容溝131の数よりも少ない場合、第1収容溝131には、電線111が収容されない第1収容溝が生じることになる。第2カバー140に設けられた突出部142は、このような電線111が収容されない第1収容溝に対応して設けられている。ハーネス110が第1カバー130と第2カバー140との間に配置された場合、第1収容溝131のうち第2収容溝141と対向する第1収容溝は第2収容溝141とともに電線111を収容しており、第1収容溝131のうち突出部と対向する第1収容溝は突出部142を収容している。これにより、第1収容溝131のうち電線111が収容されない第1収容溝は、第1収容溝131の延びる方向から見た場合、突出部142によって塞がれている。このため、電線111の本数が異なったとしても、第1収容溝131の数と電線111の数との差の数の突出部142を有する第2カバー140に変更すれば、第1カバー130については変更しなくてもよくなる。具体的には、電線111の本数が8本から7本になった場合には、0個の突出部142を有する第2カバー140から1個の突出部142を有する第2カバー140に変更すれば、第1カバー130については変更しなくてもよい。これは、例えば、電線111の本数が6本や5本になった場合も同様である。これにより、電線111の本数に応じて用意しておく第1カバー130の種類を減らすことができる。
電線111の数が第1収容溝131の数よりも少ない場合、第1収容溝131には、電線111が収容されない第1収容溝が生じることになる。第2カバー140に設けられた突出部142は、このような電線111が収容されない第1収容溝に対応して設けられている。ハーネス110が第1カバー130と第2カバー140との間に配置された場合、第1収容溝131のうち第2収容溝141と対向する第1収容溝は第2収容溝141とともに電線111を収容しており、第1収容溝131のうち突出部と対向する第1収容溝は突出部142を収容している。これにより、第1収容溝131のうち電線111が収容されない第1収容溝は、第1収容溝131の延びる方向から見た場合、突出部142によって塞がれている。このため、電線111の本数が異なったとしても、第1収容溝131の数と電線111の数との差の数の突出部142を有する第2カバー140に変更すれば、第1カバー130については変更しなくてもよくなる。具体的には、電線111の本数が8本から7本になった場合には、0個の突出部142を有する第2カバー140から1個の突出部142を有する第2カバー140に変更すれば、第1カバー130については変更しなくてもよい。これは、例えば、電線111の本数が6本や5本になった場合も同様である。これにより、電線111の本数に応じて用意しておく第1カバー130の種類を減らすことができる。
本実施形態の効果を説明する。
(1)ワイヤハーネス組立体100の製造に際して用意しておくカバーの種類を減らすことができる。
(1)ワイヤハーネス組立体100の製造に際して用意しておくカバーの種類を減らすことができる。
(2)電線111の本数に応じて用意しておくカバーの種類が増えるほど、ワイヤハーネス組立体100を製造する工場内で用意したカバーを保管するスペースが増加する。この点、本実施形態によれば、第1カバー130の体格に比べて体格の小さい第2カバー140に突出部142を設けるようにしている。第2カバー140の体格に比べて体格の大きい第1カバー130については、用意しておく第1カバー130の種類を減らすことができるため、カバーを保管するスペースが増加することを抑えることができる。
(3)トルクセンサ1では、磁気センサ71を冗長化する場合やセンサの種類が異なる場合等に必要な電線の本数が異なることになる。このようなトルクセンサ1に上記ワイヤハーネス組立体100を接続することで、用意しておくカバーの種類を減らすことができる。
上記実施形態は次のように変更してもよい。また、以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・延長部130bの形状は、適宜変更可能である。例えば、第1部分151のみが設けられ、第2部分152については削除してもよい。
・延長部130bの形状は、適宜変更可能である。例えば、第1部分151のみが設けられ、第2部分152については削除してもよい。
・第2カバー140の形状は、適宜変更可能である。例えば、第2カバー140は、第2収容溝141及び突出部142が設けられる収容溝部から外方に延びる延長部を有していてもよい。
・第1カバー130の形状は、適宜変更可能である。例えば、第1カバー130は、延長部130bを有していなくてもよい。
・カバー120は、第1カバー130と第2カバー140とにより構成されたが、第1カバー130及び第2カバー140を含む3つ以上のカバー片から構成されるようにしてもよい。
・カバー120は、第1カバー130と第2カバー140とにより構成されたが、第1カバー130及び第2カバー140を含む3つ以上のカバー片から構成されるようにしてもよい。
・第1収容溝131及び第2収容溝141の形状は適宜変更可能である。また、電線111の断面形状は適宜変更可能である。例えば、電線111の断面形状が楕円形状である場合、第1収容溝131及び第2収容溝141の形状は楕円弧状であってもよい。これは、電線111の断面形状が多角形状である場合についても同様である。
・第1カバー130の収容溝部130aには、第1収容溝131を8つ設けるようにしたが、9つ以上設けるようにしてもよいし、7つ以下設けるようにしてもよい。また、第2カバー140には、第2収容溝141及び突出部142を合わせて8つ設けるようにしたが、合わせて9つ以上設けるようにしてもよいし、7つ以下設けるようにしてもよい。また、電線111の本数は、8本以上であってもよいし、6本以下であってもよい。
・突出部142の数は適宜変更可能である。すなわち、突出部142は、2つ以上設けるようにしてもよい。すなわち、突出部142の数は、第1収容溝131の数と電線111の数との差の数にすれば、どのような数であってもよい。
・突出部142の設ける位置は適宜変更可能である。例えば、突出部142は、第2収容溝141と第2収容溝141との間に設けるようにしてもよい。また、突出部142を複数設ける場合には、方向Yにおいて、突出部142と第2収容溝141とを交互に設けるようにしてもよい。
・突出部142は、第2カバー140の第2収容溝141が設けられた収容溝部と別体で設けるようにしてもよい。この場合、突出部142は、収容溝部に設けられた溝に嵌められることで第2カバー140に取り付けられる。
・突出部142は、軸方向X及び方向Yと直交する方向において、第2カバー140の全長のうち一部に設けられていてもよい。この場合、第1収容溝131のうち電線111が収容されない第1収容溝のすべてを突出部142によって埋めることはできないが、軸方向X及び方向Yと直交する方向から見た場合に当該第1収容溝を突出部142によって塞ぐことができる。
・磁気センサ71として、ホールセンサが採用されたが、磁気抵抗効果センサが採用されてもよい。
・トルクセンサ1は、電動パワーステアリング装置の回転軸10に加わるトルクを検出したが、操舵部と転舵部との間の動力伝達が分離したステアバイワイヤ式の操舵装置の回転軸に加わるトルクを検出してもよい。
・トルクセンサ1は、電動パワーステアリング装置の回転軸10に加わるトルクを検出したが、操舵部と転舵部との間の動力伝達が分離したステアバイワイヤ式の操舵装置の回転軸に加わるトルクを検出してもよい。
・ワイヤハーネス組立体100が接続されるセンサ装置は、トルクを検出するためのトルクセンサ1に具体化したが、例えば、回転軸10の回転角度を検出するための回転角度センサに具体化してもよい。
1…トルクセンサ
71…磁気センサ
100…ワイヤハーネス組立体
110…ハーネス
111…電線
120…カバー
130,140…第1、第2カバー
130b…延長部
131,141…第1、第2収容溝
142…突出部
71…磁気センサ
100…ワイヤハーネス組立体
110…ハーネス
111…電線
120…カバー
130,140…第1、第2カバー
130b…延長部
131,141…第1、第2収容溝
142…突出部
Claims (3)
- 複数の電線を有するハーネスと、
前記電線を収容するカバーとを備えるワイヤハーネス組立体であって、
前記カバーは、第1カバーと、第2カバーとを有し、
前記ハーネスは、前記第1カバーと前記第2カバーとの間に配置されており、
前記第1カバーは、前記電線の数よりも多い数の第1収容溝を有しており、
前記第2カバーは、前記電線の数と同数の第2収容溝と、前記第1収容溝の数と前記電線の数との差の数の突出部とを有しており、
前記第1収容溝のうち前記第2収容溝と対向する第1収容溝は、前記第2収容溝とともに前記電線を収容しており、
前記第1収容溝のうち前記突出部と対向する第1収容溝は、前記突出部を収容するワイヤハーネス組立体。 - 前記第1カバーは、前記第1収容溝が設けられる収容溝部と、前記収容溝部から外方に延びる延長部とを有し、
前記第1カバーの体格は、前記延長部が設けられる分、前記第2カバーの体格に比べて大きく、
前記突出部は、前記第2カバーに設けられている請求項1に記載のワイヤハーネス組立体。 - 前記ハーネスは、検出対象における磁束の変化を検出する磁気センサを備えるセンサ装置に接続される請求項1または2に記載のワイヤハーネス組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020162430A JP2022055061A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | ワイヤハーネス組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020162430A JP2022055061A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | ワイヤハーネス組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022055061A true JP2022055061A (ja) | 2022-04-07 |
Family
ID=80998112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020162430A Pending JP2022055061A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | ワイヤハーネス組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022055061A (ja) |
-
2020
- 2020-09-28 JP JP2020162430A patent/JP2022055061A/ja active Pending
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