JP2022055018A - 流体機械および流体機械の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、流体機械および流体機械の駆動方法に関する。
従来、斜板タイプや斜軸タイプ、クランク軸やカムを用いたラジアルピストンタイプの油圧モータを直列に接続したHST(Hydro Static Transmission)が広く利用されている。HSTは、建機等の走行に加え、油圧ショベルの旋回動作等に利用されている。例えば、特許文献1には、斜板タイプの油圧モータを直列に接続したHSTが開示されている。
一方、エンジン等の動力源から油圧を発生させるために、図1A,1Bに示す電磁ソレノイドの通電/無通電でシリンダポートとの連通先を切り替え可能なバルブを用いた図2に示すような電子制御式可変容量ポンプモータが知られている。このポンプモータはピストンのストロークに同期してバルブの連通先を高圧ポートと低圧ポートとに切り替え、ポンピングやモータリングを行うことができる。
ポンピングもモータリングも行わない場合は、図1Aに示すように、電磁ソレノイドを無通電状態とすることで、低圧ポートから吸入し再度低圧ポートに排出する無負荷アイドリングが可能である。
このようなポンプモータはオイルの吸入や吐出先の切り替えを、電磁ソレノイドで行い、フリクションや漏れの大きいロータリーバルブで行わないため、容積効率や総合効率が高い。このようなポンプモータでHSTを構成する場合、油圧モータを従動側に用いることが提案されている。この従動側油圧モータは、斜板タイプや斜軸タイプ、クランク軸やカムを用いたラジアルピストンタイプのいずれの形式のものでもよい。
ところで、図2に示す電子制御式可変容量ポンプモータは、油圧ポートが元々高圧ポートと低圧ポートに分かれており、バルブがポペット構造のため、低圧ポート側を高圧ポートよりも高圧にすることはできない構造になっている。そのため、図3に示すようにHSTを構成すると、油圧モータを正方向に加速させることはできるが、ブレーキをかけることができない。また、逆転することもできない。これは、油圧ショベルの旋回のように精度の高い位置制御性や正逆転を求められる場合には非常に大きな問題となる。
また、車両走行のような場合にもパワートレインから制動できない(エンジンブレーキが使えない)ことや、リバース走行に特別な機構が必要となり問題となる。
これらの問題に対処するため、起動時と制動時で高圧ラインと低圧ラインとをつなぎ替えるようにバルブを設けることで、制動を実現することもできるがシステムが複雑となる。
その他、車両側の油圧モータにもエンジン側同様に電子制御式可変容量ポンプモータを用いる事で、制動や逆転が可能なHSTを構成できるが、この電子制御式可変容量ポンプモータは、バルブや制御コントローラ等部品点数も多く制御に依存するため、高コストでロバスト性が低く、機能安全規格に対応する場合等も困難となることが予想される。
また、車両側油圧モータに両振りの斜板ポンプ(斜板中立位置から両方に傾けられる斜板ポンプ)を用いることで、駆動と制動を油圧モータ側で切り替えることは可能であるが、効率の面で課題が生じるという問題がある。
本開示の目的は、電子制御式可変容量ポンプモータの制御によって、流体圧回転機の駆動と制動とを自在に切り替えることが可能な流体機械および流体機械の駆動方法を提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示における流体機械は、
クランクの回転運動とピストンの並進運動とを相互に変換するクランク機構を有し、前記ピストンの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成するシリンダを有する流体圧回転機と、
前記クランクの回転位相を検出する第1回転位相検出部と、
クランクシャフトの周りに作動流体の吸入排出サイクル上の等間隔で配置され、前記シリンダの数の整数倍であるそれぞれ複数のピストンシリンダおよびバルブを有するポンプモータと、
前記クランクシャフトの回転位相を検出する第2回転位相検出部と、
前記作動流体を貯留するタンクと、
前記バルブを制御する制御部と、
を備え、
前記複数のピストンシリンダ、バルブおよび高圧ラインは、前記シリンダの数にグループ分けされ、同一のグループに属する所定数のピストンシリンダおよびバルブは、前記吸入排出サイクル上の等間隔な位置に配置され、
前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれは、前記同一のグループに属する前記バルブおよび高圧ラインを介して前記同一のグループに対応する前記シリンダに接続されるとともに、前記同一のグループに属する前記バルブおよび低圧ラインを介して前記タンクに接続され、
前記制御部は、前記同一のグループに属する所定数のバルブのそれぞれが、前記第1回転位相検出部により検出された前記クランクの回転位相および前記第2回転位相検出部により検出された前記クランクシャフトの回転位相に応じて、前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれを前記同一のグループに属する前記高圧ラインに連通させる連通状態と前記高圧ラインに連通させない非連通状態と相互に切り替えることで、前記高圧ラインの圧力を調整する制御を実行する。
クランクの回転運動とピストンの並進運動とを相互に変換するクランク機構を有し、前記ピストンの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成するシリンダを有する流体圧回転機と、
前記クランクの回転位相を検出する第1回転位相検出部と、
クランクシャフトの周りに作動流体の吸入排出サイクル上の等間隔で配置され、前記シリンダの数の整数倍であるそれぞれ複数のピストンシリンダおよびバルブを有するポンプモータと、
前記クランクシャフトの回転位相を検出する第2回転位相検出部と、
前記作動流体を貯留するタンクと、
前記バルブを制御する制御部と、
を備え、
前記複数のピストンシリンダ、バルブおよび高圧ラインは、前記シリンダの数にグループ分けされ、同一のグループに属する所定数のピストンシリンダおよびバルブは、前記吸入排出サイクル上の等間隔な位置に配置され、
前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれは、前記同一のグループに属する前記バルブおよび高圧ラインを介して前記同一のグループに対応する前記シリンダに接続されるとともに、前記同一のグループに属する前記バルブおよび低圧ラインを介して前記タンクに接続され、
前記制御部は、前記同一のグループに属する所定数のバルブのそれぞれが、前記第1回転位相検出部により検出された前記クランクの回転位相および前記第2回転位相検出部により検出された前記クランクシャフトの回転位相に応じて、前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれを前記同一のグループに属する前記高圧ラインに連通させる連通状態と前記高圧ラインに連通させない非連通状態と相互に切り替えることで、前記高圧ラインの圧力を調整する制御を実行する。
本開示における流体機械の駆動方法は、
クランクの回転運動とピストンの並進運動とを相互に変換するクランク機構を有し、前記ピストンの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成するシリンダを有する流体圧回転機と、
クランクシャフトの周りに作動流体の吸入排出サイクル上の等間隔で配置され、前記シリンダの数の整数倍であるそれぞれ複数のピストンシリンダおよびバルブを有するポンプモータと、
前記作動流体を貯留するタンクと、
を備え、
前記複数のピストンシリンダ、バルブおよび高圧ラインは、前記シリンダの数にグループ分けされ、同一のグループに属する所定数のピストンシリンダおよびバルブは、前記吸入排出サイクル上の等間隔な位置に配置され、
前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれは、前記同一のグループに属する前記バルブおよび高圧ラインを介して前記同一のグループに対応する前記シリンダに接続されるとともに、前記同一のグループに属する前記バルブおよび低圧ラインを介して前記タンクに接続される流体機械の駆動方法であって、
前記同一のグループに属する所定数のバルブのそれぞれは、前記クランクの回転位相および前記クランクシャフトの回転位相に応じて、前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれを前記同一のグループに属する前記高圧ラインに連通させる連通状態と前記高圧ラインに連通させない非連通状態とに相互に切り替えることで、前記高圧ラインの圧力を調整する。
クランクの回転運動とピストンの並進運動とを相互に変換するクランク機構を有し、前記ピストンの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成するシリンダを有する流体圧回転機と、
クランクシャフトの周りに作動流体の吸入排出サイクル上の等間隔で配置され、前記シリンダの数の整数倍であるそれぞれ複数のピストンシリンダおよびバルブを有するポンプモータと、
前記作動流体を貯留するタンクと、
を備え、
前記複数のピストンシリンダ、バルブおよび高圧ラインは、前記シリンダの数にグループ分けされ、同一のグループに属する所定数のピストンシリンダおよびバルブは、前記吸入排出サイクル上の等間隔な位置に配置され、
前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれは、前記同一のグループに属する前記バルブおよび高圧ラインを介して前記同一のグループに対応する前記シリンダに接続されるとともに、前記同一のグループに属する前記バルブおよび低圧ラインを介して前記タンクに接続される流体機械の駆動方法であって、
前記同一のグループに属する所定数のバルブのそれぞれは、前記クランクの回転位相および前記クランクシャフトの回転位相に応じて、前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれを前記同一のグループに属する前記高圧ラインに連通させる連通状態と前記高圧ラインに連通させない非連通状態とに相互に切り替えることで、前記高圧ラインの圧力を調整する。
本開示によれば、電子制御式可変容量ポンプモータの制御によって、流体圧回転機の駆動と制動とを自在に切り替えることができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図4は、本開示の実施の形態に係る流体機械の一例を概略的に示す図である。本実施の形態に係る流体機械1は、作動流体を使って、ポンプとモータとの間で動力伝達を行うHSTである。ここで、作動流体は、オイル(作動油)である。
図4は、本開示の実施の形態に係る流体機械の一例を概略的に示す図である。本実施の形態に係る流体機械1は、作動流体を使って、ポンプとモータとの間で動力伝達を行うHSTである。ここで、作動流体は、オイル(作動油)である。
図4に示すように、流体機械1は、流体圧回転機2、電子制御式可変容量型ポンプモータ3、高圧ライン4A,4B、低圧ライン5、バルブ61,62,63,64、タンク7、流路8A,8B、8C、高圧ポート9A,9B、低圧ポート9C、第1回転位相検出部110、第2回転位相検出部120および制御部200を備える。
流体圧回転機2は、クランク22、ピストン24A,24B、シリンダ26A,26B、および、クランク機構28を有する。後述するように、ピストン24Aおよびシリンダ26Aは、グループAに対応する。ピストン24Bおよびシリンダ26Bは、グループBに対応する。
クランク22は、回転軸回りに回転可能に配置される。
ピストン24Aは、シリンダ26A内部を並進運動(往復運動)する。ピストン24Bは、シリンダ26B内部を並進運動する。ピストン24A,24Bが並進運動をするとき、ストロークの最上端にある位置を上死点、最下端にある位置を下死点という。
シリンダ26Aは、ピストン24Aの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成する。シリンダ26Bは、ピストン24Bの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成する。ピストン24A,24Bおよびシリンダ26A,26Bのそれぞれは、ピストン24Aが上死点から下死点に運動するとき、ピストン24Bが下死点から上死点に運動し、ピストン24Aが下死点から上死点に運動するとき、ピストン24Bが上死点から下死点に運動するように、配置される。
クランク機構28は、クランク22の回転運動とピストン24A,24Bの並進運動とを相互に変換する。クランク機構28は、流体圧回転機2をモータとして作動させる場合、ピストン24A,24Bの並進運動をクランク22の回転運動に変換し、流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合、クランク22の回転運動をピストン24A,24Bの並進運動に変換する。
電子制御式可変容量型ポンプモータ3は、複数のピストンシリンダ31,32,33,34を有している。複数のピストンシリンダ31,32,33,34は、クランクシャフト30の周りに等間隔に配置される。ピストンシリンダ31、32,33,34のぞれぞれは、高圧ポートおよび低圧ポートを有している。
複数のピストンシリンダ31,32,33,34は、シリンダ26A,26Bの数(ここでは、2つ)にグループ分けされる。グループAに属する(シリンダ26Aに対応する)ピストンシリンダ31,33は、作動流体(オイル)の吸入排出サイクル上の等間隔で配置される。グループBに属する(シリンダ26Bに対応する)ピストンシリンダ32,34は、吸入排出サイクル上の等間隔で配置される。
高圧ライン4Aは、グループAに属する。高圧ライン4Aの一端は、シリンダ26Aのシリンダポートに接続される。高圧ライン4Aの他端は、1本の流路8Aを介して、グループAに属する高圧ポート9Aに接続されている。換言すれば、高圧ポート9Aは、1本の流路8Aに束ねられている。
高圧ライン4Bは、グループBに属する。高圧ライン4Bの一端は、シリンダ26Bのシリンダポートに接続される。高圧ライン4Bの他端は、1本の流路8Bを介して、グループBに属する高圧ポート9Bに接続される。換言すれば、高圧ポート9Bは、1本の流路8Bに束ねられている。
低圧ライン5の一端は、タンク7に接続される。低圧ライン5の他端は、1本の流路8Cを介して低圧ポート9Cに接続される。換言すれば、低圧ポート9Cは、1本の流路8Cに束ねられている。
バルブ61は、グループAに属するピストンシリンダ31に対応して配置される。バルブ62は、グループBに属するピストンシリンダ32に対応して配置される。バルブ63は、グループAに属するピストンシリンダ33に対応して配置される。バルブ64は、グループBに属するピストンシリンダ34に対応して配置される。
グループAに属するバルブ61,63は、同じ構造を有している。以下、代表してバルブ61について説明する。バルブ61は、図1Aに示すように、高圧バルブと、低圧バルブと、電磁ソレノイドとを有している。図1Aおよび図1Bに示すように、高圧バルブは、電磁ソレノイドが非通電状態である場合、高圧ポート9Aを閉じ、電磁ソレノイドが通電状態である場合、高圧ポート9Aを開く。低圧バルブは、電磁ソレノイドが非通電状態である場合、低圧ポート9Cを開き、電磁ソレノイドが通電状態である場合、低圧ポート9Cを閉じる。高圧ポート9Aの開状態では、グループAに属するピストンシリンダ31,33のぞれぞれと高圧ライン4Aとが連通する連通状態となる。高圧ポート9Aの閉状態では、例えば、グループAに属するピストンシリンダ31,33のぞれぞれと高圧ライン4Aとが連通しない非連通状態となる。低圧ポート9Cの開状態では、グループAに属するピストンシリンダ31,33のぞれぞれと低圧ライン5とが連通する連通状態となる。低圧ポート9Cの閉状態では、例えば、グループAに属するピストンシリンダ31,33のぞれぞれと低圧ライン5とが連通しない非連通状態となる。
グループBに属するバルブ62,64は、同じ構造を有している。以下、代表してバルブ62について説明する。バルブ62は、図1Aに示すように、高圧バルブと、低圧バルブと、電磁ソレノイドとを有している。図1Aおよび図1Bに示すように、高圧バルブは、電磁ソレノイドが非通電状態である場合、高圧ポート9Bを閉じ、電磁ソレノイドが通電状態である場合、高圧ポート9Bを開く。低圧バルブは、電磁ソレノイドが非通電状態である場合、低圧ポート9Cを開き、電磁ソレノイドが通電状態である場合、低圧ポート9Cを閉じる。高圧ポート9Bの開状態では、グループBに属するピストンシリンダ32,34のぞれぞれと高圧ライン4Bとが連通する連通状態となる。高圧ポート9Bの閉状態では、例えば、グループBに属するピストンシリンダ32,34のぞれぞれと高圧ライン4Bとが連通しない非連通状態となる。低圧ポート9Cの開状態では、グループBに属するピストンシリンダ32,34のぞれぞれと低圧ライン5とが連通する連通状態となる。低圧ポート9Cの閉状態では、例えば、グループBに属するピストンシリンダ32,34のぞれぞれと低圧ライン5とが連通しない非連通状態となる。
タンク7は、オイル(作動油)を貯留する。タンク7は、低圧ライン5を介して低圧ポート9Cに接続されている。
第1回転位相検出部110は、クランク22の回転位相を検出する。また、第2回転位相検出部120は、クランクシャフト30の回転位相を検出する。
本実施の形態に係る流体機械1は、制御部200を備えている。制御部200は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなるマイクロコンピュータと入出力装置とを備えるECU(Electronic control Unit)である。ECU200の入力回路には、第1回転位相検出部110および第2回転位相検出部120が接続されている。
ECU200は、例えば、グループAに属するバルブ61,63のそれぞれが、第1回転位相検出部110により検出されたクランク22の回転位相および第2回転位相検出部120により検出されたクランクシャフト30の回転位相に応じて、グループAに属するピストンシリンダ31,33のそれぞれをグループAに属する高圧ライン4Aに連通させる連通状態と高圧ライン4Aに連通させない非連通状態とに切り替わることで、高圧ライン4Aの圧力を調整する制御を実行する。なお、高圧ライン4Aの圧力を調整する制御が実行される間、高圧ライン4Bの圧力を調整する制御は実行されず、グループBに属するピストンシリンダ32,34のそれぞれは、高圧ライン4Bに連通されていない非連通状態であり、低圧ライン5に連通されている状態である。
また、ECU200は、例えば、グループBに属するバルブ62,64のそれぞれが、第1回転位相検出部110により検出されたクランク22の回転位相および第2回転位相検出部120により検出されたクランクシャフト30の回転位相に応じて、グループBに属するピストンシリンダ32,34のそれぞれをグループBに属する高圧ライン4Bに連通させる連通状態と高圧ライン4Bに連通させない非連通状態とに切り替わることで、高圧ライン4Bの圧力を調整する制御を実行する。なお、高圧ライン4Bの圧力を調整する制御が実行される間、高圧ライン4Aの圧力を調整する制御は実行されず、グループAに属するピストンシリンダ31,32のそれぞれは、高圧ライン4Aに連通されていない非連通状態であり、低圧ライン5に連通されている状態である。
次に、ECU200について、グループAに属するバルブ61,63を例に挙げて具体的に説明する。なお、例えば、クランク22が1回転する間にクランクシャフト30はN回転するものとする(Nは正の整数)。換言すれば、ピストン24Aが上死点から下死点に移動するまでの間にクランクシャフト30は(N/2)回転し、さらに、下死点から上死点に移動するまでの間にクランクシャフト30は(N/2)回転する。
<流体圧回転機2をモータとして作動させる場合>
ECU200は、流体圧回転機2をモータとして作動させる場合、例えば、グループAに対応するピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を上げるように、ピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を下げるように、バルブ61,63を制御する。
ECU200は、流体圧回転機2をモータとして作動させる場合、例えば、グループAに対応するピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を上げるように、ピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を下げるように、バルブ61,63を制御する。
具体的には、ピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングにおいては、以下のサイクルが(N/2)回繰り返されるようにバルブ61,63が制御される。1つのサイクルにおいては、バルブ61,63の低圧バルブにより低圧ポートが閉状態から開状態に切り替えられることで、オイルがタンク7からピストンシリンダ31,33に吸入され、バルブ61,63の高圧バルブにより高圧ポートが閉状態から開状態に切り替えられることで、吸入されたオイルがピストンシリンダ31,33から高圧ライン4Aへ吐出される。以上のサイクルにおいては、高圧ライン4Aの圧力が上がる。その結果、クランク22のトルクが上がるため、クランク22の回転速度が増速する(流体圧回転機2の駆動)。
また、具体的には、ピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングにおいては、以下のサイクルが(N/2)回繰り返されるようにバルブ61,63が制御される。1つのサイクルにおいては、バルブ61,63の高圧バルブにより高圧ポートが閉状態から開状態に切り替えられることで、オイルが高圧ライン4Aからピストンシリンダ31,33に吸入され、バルブ61,63の低圧バルブにより低圧ポートが閉状態から開状態に切り替えられることで、吸入されたオイルがピストンシリンダ31,33からタンク7へ吐出される。以上のサイクルにおいては、高圧ライン4Aの圧力が下がる。
<流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合>
また、ECU200は、クランク22を正方向(例えば、時計回り)に回転することにより、流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合、例えば、グループAに対応するピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を上げるように、ピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を下げるように、バルブ61,63を制御する。
また、ECU200は、クランク22を正方向(例えば、時計回り)に回転することにより、流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合、例えば、グループAに対応するピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を上げるように、ピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングで高圧ライン4Aの圧力を下げるように、バルブ61,63を制御する。
具体的には、ピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングにおいては、以下のサイクルが(N/2)回が繰り返されるようにバルブ61,63が制御される。1つのサイクルにおいては、バルブ61,63の高圧バルブにより高圧ポートを閉状態から開状態に切り替えられることで、オイルが高圧ポートからピストンシリンダ31,33に吸入され、バルブ61,63の低圧バルブにより低圧ポートが閉状態から開状態に切り替えられることで、吸入されたオイルがピストンシリンダ31,33からタンク7へ吐出される。以上のサイクルにおいては、ピストンシリンダ31,33のピストンを押し下げるときの反力により、高圧ライン4Aの圧力が上がる。その結果、クランク22に逆方向(反時計回り)のトルクがかかるため、クランク22の正方向(時計回り)の回転速度が減速する(流体圧回転機2の制動)。
また、具体的には、ピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングにおいては、以下のサイクルが(N/2)回繰り返されるようにバルブ61,63が制御される。1つのサイクルにおいては、バルブ61,63の低圧バルブにより低圧ポートが閉状態から開状態に切り替えられることで、オイルがタンク7からピストンシリンダ31,33に吸入され、バルブ61,63の高圧バルブにより高圧ポートが閉状態から開状態に切り替えられることで、吸入されたオイルがピストンシリンダ31,33から高圧ライン4Aに吐出される。以上のサイクルにおいては、高圧ラインに吐出されたオイルは、流体圧回転機2のシリンダ26Aに吸入されるため、高圧ライン4Aの圧力が下がる。
次に、流体装置1の駆動方法の一例について説明する。以下の説明においては、グループAに対応するシリンダ26Aの動作およびグループBに対応するシリンダ26Bの動作については、代表してシリンダ26Aの動作について説明する。また、グループAに属するピストンシリンダ31,33の動作およびグループBに属するピストンシリンダ32,34の動作については、代表してピストンシリンダ31、33の動作について説明する。
<流体圧回転機2をモータとして作動させる場合>
先ず、流体圧回転機2をモータとして作動させる場合について図5Aから図5Dを参照して説明する。
先ず、流体圧回転機2をモータとして作動させる場合について図5Aから図5Dを参照して説明する。
図5Aは、シリンダ26Aのピストンストロークを示す図である。図5Aにおいて横軸に時間を示し、縦軸にシリンダ26Aの並進運動における位置を示している。図5Aに示すように、シリンダ26Aのピストン24Aは、時間経過に応じて上死点と下死点との間をストロークする。
図5Bは、ピストンシリンダ31,33それぞれのオイルの吐出量示す図である。図5Bにおいて、横軸に時間を示し、縦軸にオイルの吐出量を示している。また、図5Bでは、ピストンシリンダ31のオイルの吐出量を実線で示し、ピストンシリンダ33のオイルの吐出量を破線で示している。また、図5Bでは、ピストンシリンダ31,33のそれぞれから高圧ライン4Aへ吐出されるオイルの吐出量を時間軸よりも上側に示し、ピストンシリンダ31,33のそれぞれからタンク7へ吐出されるオイルの吐出量を時間軸よりも下側に示している。
図5Aおよび図5Bに示すように、ECU200は、シリンダ26Aのピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングで、オイルがピストンシリンダ31,33のそれぞれから(N/2)回ずつ高圧ライン4Aへ吐出されるようにバルブ61,63を制御する。なお、ECU200は、上死点と下死点との間の中間において吐出されるオイルの吐出量が上死点近傍および下死点近傍それぞれにおいて吐出されるオイルの吐出量よりも多くなるように、バルブ61,63を制御する。
また、ECU200は、シリンダ26Aのピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングで、オイルがピストンシリンダ31,33のそれぞれから(N/2)回ずつタンク7へ吐出されるようにバルブ61,63を制御する。なお、ECU200は、下死点と上死点との間の中間において吐出されるオイルの吐出量が下死点近傍および上死点近傍それぞれにおいて吐出されるオイルの吐出量よりも多くなるように、バルブ61,63を制御する。
図5Cは、高圧ライン4Aの圧力および低圧ライン5の圧力を示す図である。図5Cにおいて横軸は時間、縦軸は圧力を示している。図5Cでは、高圧ライン4Aの圧力を実線で示し、低圧ライン5の圧力を破線で示している。また、図5Dは、クランク22にかかるトルクを示す図である。図5Dでは、正方向(時計回り)のトルクの大きさを時間軸から上方向の距離に示し、逆方向(反時計回り)のトルクの大きさを時間軸から下方向の距離で示している。
図5Cおよび図5Dに示すように、シリンダ26Aのピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングでは、ECU200は、ピストンシリンダ31およびピストンシリンダ33が交互に高圧ライン(シリンダ26A)にオイルを吐出するようにバルブ61,63を制御する。これにより、図5Cに示すように、高圧ラインの圧力は高くなる。その結果、図5Dに示すように、シリンダ26Aがクランク22を回転させる正方向のトルクは大きくなる。その結果、クランク22の回転速度が増速する(流体圧回転機2の駆動)。
これに対して、シリンダ26Aのピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングでは、ECU200は、ピストンシリンダ31およびピストンシリンダ33が交互に低圧ライン5(タンク7)にオイルを吐出するようにバルブ61,63を制御する。これにより、図5Cに示すように、高圧ライン4Aの圧力は低くなる(高圧ライン4Aの圧力は低圧ライン5の圧力(例えば、大気圧)と同じになる)。
<流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合>
次に、流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合について図6Aから図6Dを参照して説明する。
次に、流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合について図6Aから図6Dを参照して説明する。
図6Aは、シリンダ26Aのピストンストロークを示す図である。図6Aにおいて横軸に時間を示し、縦軸にシリンダ26Aの並進運動における位置を示している。図6Aに示すように、シリンダ26Aのピストン24Aは、時間経過に応じて上死点と下死点との間をストロークする。
図6Bは、ピストンシリンダ31のオイルの吐出量およびピストンシリンダ33のオイルの吐出量を示す図である。図6Bにおいて、横軸に時間を示し、縦軸にオイルの吐出量を示している。また、図6Bでは、ピストンシリンダ31のオイルの吐出量を実線で示し、ピストンシリンダ33のオイルの吐出量を破線で示している。また、図6Bでは、ピストンシリンダ31,33のそれぞれから高圧ライン4Aへ吐出されるオイルの吐出量を時間軸よりも上側に示し、ピストンシリンダ31,33のそれぞれからタンク7へ吐出されるオイルの吐出量を時間軸よりも下側に示している。なお、本開示の流体機械1は、シリンダ26A,26Bからのオイルの吸入吐出によって、高圧ライン4A,4Bの圧力を調整可能である。このため、シリンダ26A,26Bの単位時間当たりの吸入吐出量よりも、電子制御式可変容量型ポンプモータ3のグループA,Bそれぞれの単位時間当たりの吸入吐出量の方が多い。
図6Aおよび図6Bに示すように、ECU200は、シリンダ26Aのピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングで、オイルがピストンシリンダ31,33のそれぞれから(N/2)回ずつ高圧ライン4A吐出されるようにバルブ61,63を制御する。なお、ECU200は、上死点と下死点との間の中間において吐出されるオイルの吐出量が上死点近傍および下死点近傍それぞれにおいて吐出されるオイルの吐出量よりも多くなるように、バルブ61,63を制御する。
また、ECU200は、シリンダ26Aのピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングで、オイルがピストンシリンダ31,33のそれぞれから(N/2)回ずつタンク7へ吐出されるようにバルブ61,63を制御する。なお、ECU200は、下死点と上死点との間の中間において吐出されるオイルの吐出量が下死点近傍および上死点近傍それぞれにおいて吐出されるオイルの吐出量よりも多くなるように、バルブ61,63を制御する。
図6Cは、高圧ライン4Aの圧力および低圧ライン5の圧力を示す図である。図6Cにおいて横軸は時間、縦軸は圧力を示している。図6Cでは、高圧ライン4Aの圧力を実線で示し、低圧ライン5の圧力を破線で示している。また、図6Dは、クランク22にかかるトルクを示す図である。図6Dでは、正方向のトルクの大きさを時間軸から上方向の距離に示し、逆方向(反時計回り)のトルクの大きさを時間軸から下方向の距離で示している。
図6Cおよび図6Dに示すように、シリンダ26Aのピストン24Aが上死点から下死点に向かうタイミングでは、ECU200は、ピストンシリンダ31,33が交互に高圧ライン(シリンダ26A)にオイルを吐出するようにバルブ61,63を制御する。高圧ライン4Aに吐出されたオイルは、シリンダ26Aに吸入される。これにより、図6Cに示すように、高圧ラインの圧力は低くなる(高圧ライン4Aの圧力は低圧ライン5の圧力(例えば、大気圧)と同じになる)。
これに対して、シリンダ26Aのピストン24Aが下死点から上死点に向かうタイミングでは、ECU200は、ピストンシリンダ31,33が交互に低圧ライン5(タンク7)にオイルを吐出するようにバルブ61,63を制御する。オイルがシリンダ26Aからピストンシリンダ31,33に吸入されるとき、ピストンシリンダ31,33のピストンを押し下げるため、ピストンを押し下げるときの反力により、高圧ライン4Aの圧力が上がる。これにより、図6Cに示すように、高圧ライン4Aの圧力は高くなる。その結果、図6Dに示すように、クランク22に逆方向(反時計回り)のトルクがかかるため、クランク22の回転速度が減速する(流体圧回転機2の制動)。
本実施の形態に係る流体機械1は、クランク22の回転運動とピストン24A,24Bの並進運動とを相互に変換するクランク機構28を有し、ピストン24A,24Bの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成するシリンダ26A,26Bを有する流体圧回転機2と、クランク22の回転位相を検出する第1回転位相検出部110と、クランクシャフト30の周りに作動流体の吸入排出サイクル上の等間隔で配置され、シリンダ26A,26Bの数の整数倍であるそれぞれ複数のピストンシリンダ31,32,33,34およびバルブ61,62,63.64を有するポンプモータ3と、クランクシャフト30の回転位相を検出する第2回転位相検出部120と、作動流体を貯留するタンク7と、バルブ61,62,63.64を制御するECU200と、を備え、複数のピストンシリンダ31,32,33,34、バルブ61,62,63.64および高圧ライン4A,4Bは、シリンダ26A,26Bの数にグループ分けされ、同一のグループAに属する所定数のピストンシリンダ31,33およびバルブ61,63は、吸入排出サイクル上の等間隔な位置に配置され、同一のグループAに属する所定数のピストンシリンダ31,33のそれぞれは、同一のグループAに属するバルブ61,63および高圧ライン4Aを介して同一のグループAに対応するシリンダ26Aに接続されるとともに、同一のグループAに属するバルブ61,63および低圧ライン5を介してタンク7に接続され、ECU200は、同一のグループAに属する所定数のバルブ61,63のそれぞれが、第1回転位相検出部110により検出されたクランク22の回転位相および第2回転位相検出部120により検出されたクランクシャフト30の回転位相に応じて、同一のグループAに属する所定数のピストンシリンダ31,33のそれぞれを同一のグループAに属する高圧ライン4Aに連通させる連通状態と高圧ライン4Aに連通させない非連通状態と相互に切り替えることで、高圧ライン4Aの圧力を調整する制御を実行する。
上記構成により、バルブ61,62,63,64を制御することで、高圧ライン4A,4Bの圧力が調整可能となるため、流体圧回転機2の駆動および制動を自在に切り替えることが可能となる。また、流体圧回転機2の駆動および制動を切り替えるために、高圧ライン4A,4Bと低圧ライン5とをつなぎ替える必要がない。これにより、システムの複雑化を防止することが可能となる。また、制御対象であるバルブ61,62,63,64がピストンシリンダ31,32,33,34に対応して設けられているため、制御対象である部品数が比較的少ない。そして、比較的少ない部品数を制御すればよいため、低コストを実現することが可能となり、また、ロバスト性を高くすることが可能となる。また、流体圧回転機2側で駆動と制動とを切り替えずに済むとともに、ロータリーバルブが用いられないため、容積効率や総合効率を高く維持することが可能となる。
また、上記実施の形態に係る流体機械1では、ECU200は、流体圧回転機2をモータとして作動させる場合、ピストン24A,24Bが上死点から下死点に向かうタイミングで高圧ライン4A,4Bの圧力を上げるように、ピストン24A,24Bが下死点から上死点に向かうタイミングで高圧ライン4A,4Bの圧力を下げように、バルブ61,62,63,64を制御する。それにより、バルブ61,62,63,64を制御することで、圧力の上昇や下降が可能となるため、流体圧回転機2をモータとして容易に作動させることが可能となる。
また、上記実施の形態に係る流体機械1では、ECU200は、流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合、ピストン24A,24Bが下死点から上死点に向かうタイミングで高圧ライン4A,4Bの圧力を上げるように、ピストン24A,24Bが上死点から下死点に向かうタイミングで高圧ライン4A,4Bの圧力を下げるように、バルブ61,62,63,64を制御する。それにより、バルブ61,62,63,64を制御することで、圧力の上昇や下降が可能となるため、流体圧回転機2をブレーキとして容易に作動させることが可能となる。
また、上記実施の形態では、高圧ポート9Aは、1本の流路8Aに束ねられている。また、高圧ポート9Bは、1本の流路8Bに束ねられている。これにより、より簡易な構造で、より低コストを実現することができる。
なお、上記実施の形態では、流体圧回転機2をモータとして作動させる場合(モータリング)、および、流体圧回転機2をブレーキとして作動させる場合(ポンピング)における、バルブ61,62,63,64の制御について説明したが、本開示の流体機械1では、例えば、流体圧回転機2が停止している場合であって、モータリングもポンピングも行わない場合は、電磁ソレノイドを非通電状態とすることで、低圧ポート9Cが開いた状態となるため、オイルを低圧ポート9Cからピストンシリンダ31,32,33,34に吸入し、再度低圧ポート9Cに排出することで、無負荷アイドリングが可能となる。
また、上記実施の形態では、作動流体を、オイル(作動油)としたが、本開示はこれに限らず、例えば、水であってもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施をするにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本開示は、電子制御式可変容量ポンプモータの制御によって、流体圧回転機の駆動と制動とを自在に切り替えることが要求される流体機械を備えた建機等に好適に利用される。
1 流体機械
2 流体圧回転機
3 電子制御式可変容量型ポンプモータ
4A,4B 高圧ライン
5 低圧ライン
7 タンク
8A,8B,8C 流路
9A,9B 高圧ポート
9C 低圧ポート
22 クランク
24A,24B ピストン
26A,26B シリンダ
31,32,33,34 ピストンシリンダ
61,62,63,64 バルブ
28 クランク機構
110 第1回転位相検出部
120 第2回転位相検出部
200 制御部
2 流体圧回転機
3 電子制御式可変容量型ポンプモータ
4A,4B 高圧ライン
5 低圧ライン
7 タンク
8A,8B,8C 流路
9A,9B 高圧ポート
9C 低圧ポート
22 クランク
24A,24B ピストン
26A,26B シリンダ
31,32,33,34 ピストンシリンダ
61,62,63,64 バルブ
28 クランク機構
110 第1回転位相検出部
120 第2回転位相検出部
200 制御部
Claims (5)
- クランクの回転運動とピストンの並進運動とを相互に変換するクランク機構を有し、前記ピストンの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成するシリンダを有する流体圧回転機と、
前記クランクの回転位相を検出する第1回転位相検出部と、
クランクシャフトの周りに作動流体の吸入排出サイクル上の等間隔で配置され、前記シリンダの数の整数倍であるそれぞれ複数のピストンシリンダおよびバルブを有するポンプモータと、
前記クランクシャフトの回転位相を検出する第2回転位相検出部と、
前記作動流体を貯留するタンクと、
前記バルブを制御する制御部と、
を備え、
前記複数のピストンシリンダ、バルブおよび高圧ラインは、前記シリンダの数にグループ分けされ、同一のグループに属する所定数のピストンシリンダおよびバルブは、前記吸入排出サイクル上の等間隔な位置に配置され、
前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれは、前記同一のグループに属する前記バルブおよび高圧ラインを介して前記同一のグループに対応する前記シリンダに接続されるとともに、前記同一のグループに属する前記バルブおよび低圧ラインを介して前記タンクに接続され、
前記制御部は、前記同一のグループに属する所定数のバルブのそれぞれが、前記第1回転位相検出部により検出された前記クランクの回転位相および前記第2回転位相検出部により検出された前記クランクシャフトの回転位相に応じて、前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれを前記同一のグループに属する前記高圧ラインに連通させる連通状態と前記高圧ラインに連通させない非連通状態と相互に切り替えることで、前記高圧ラインの圧力を調整する制御を実行する、
流体機械。 - 前記制御部は、前記流体圧回転機をモータとして作動させる場合、前記ピストンが上死点から下死点に向かうタイミングで前記高圧ラインの圧力を上げるように、前記ピストンが下死点から上死点に向かうタイミングで前記高圧ラインの圧力を下げように、前記バルブを制御する、
請求項1に記載の流体機械。 - 前記制御部は、前記流体圧回転機をブレーキとして作動させる場合、前記ピストンが下死点から上死点に向かうタイミングで前記高圧ラインの圧力を上げるように、前記ピストンが上死点から下死点に向かうタイミングで前記高圧ラインの圧力を下げるように、前記バルブを制御する、
請求項1または2に記載の流体機械。 - 前記所定数のピストンシリンダのそれぞれは、前記連通状態と前記非連通状態とに切り替えられるように、前記バルブにより開閉される高圧ポートと、前記低圧ラインに連通する連通状態と連通しない非連通状態とに切り替えられるように、前記バルブにより開閉される低圧ポートと、を有し、
前記バルブは、電磁ソレノイドと、前記電磁ソレノイドの通電時、前記高圧ポートを閉状態から開状態へ切り替え、前記電磁ソレノイドの非通電時、前記高圧ポートを前記開状態から前記閉状態へ切り替える高圧バルブと、前記電磁ソレノイドの通電時、前記低圧ポートを開状態から閉状態へ切り替え、前記電磁ソレノイドの非通電時、前記低圧ポートを前記閉状態から前記開状態へ切り替える低圧バルブと、を有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の流体機械。 - クランクの回転運動とピストンの並進運動とを相互に変換するクランク機構を有し、前記ピストンの並進運動によって容積が変化するチャンバを構成するシリンダを有する流体圧回転機と、
クランクシャフトの周りに作動流体の吸入排出サイクル上の等間隔で配置され、前記シリンダの数の整数倍であるそれぞれ複数のピストンシリンダおよびバルブを有するポンプモータと、
前記作動流体を貯留するタンクと、
を備え、
前記複数のピストンシリンダ、バルブおよび高圧ラインは、前記シリンダの数にグループ分けされ、同一のグループに属する所定数のピストンシリンダおよびバルブは、前記吸入排出サイクル上の等間隔な位置に配置され、
前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれは、前記同一のグループに属する前記バルブおよび高圧ラインを介して前記同一のグループに対応する前記シリンダに接続されるとともに、前記同一のグループに属する前記バルブおよび低圧ラインを介して前記タンクに接続される流体機械の駆動方法であって、
前記同一のグループに属する所定数のバルブのそれぞれは、前記クランクの回転位相および前記クランクシャフトの回転位相に応じて、前記同一のグループに属する所定数のピストンシリンダのそれぞれを前記同一のグループに属する前記高圧ラインに連通させる連通状態と前記高圧ラインに連通させない非連通状態とに相互に切り替えることで、前記高圧ラインの圧力を調整する、流体機械の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020162368A JP2022055018A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | 流体機械および流体機械の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020162368A JP2022055018A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | 流体機械および流体機械の駆動方法 |
Publications (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020162368A Pending JP2022055018A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | 流体機械および流体機械の駆動方法 |
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