JP2022053300A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】pn接合およびショットキー接合の両方を有する構成において、サージ耐性を向上させることができる半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置としてのショットキーバリアダイオード1は、n型(第1導電型)のエピタキシャル層7と、エピタキシャル層7の表面7aと接してエピタキシャル層7との間にショットキー接合部SJを形成するショットキーメタル16と、ショットキーメタル16と接するようにエピタキシャル層7の表層部に形成され、エピタキシャル層との間にpn接合部PJを形成するp型(第2導電型)の不純物領域40と、ショットキーメタル16と接するようにエピタキシャル層7の表層部に形成され、格子欠陥がエピタキシャル層7よりも多い格子欠陥領域50とを含む。不純物領域40が、格子欠陥領域50と接するように格子欠陥領域50の内側に配置された内側不純物領域60を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、ショットキーバリアダイオードを備える半導体装置に関する。
ショットキーバリアダイオードは、エピタキシャル層とショットキーメタルとによるショットキー接合を有する。エピタキシャル層は不純物濃度が低いため比較的大きな抵抗成分を持つ。そのため、順方向過電流印加時には、サージ破壊の原因となる熱が発生する。
特開2002-246611号公報
そこで、特許文献1には、エピタキシャル層の表層部に不純物領域が設けられたショットキーバリアダイオード、すなわち、pn接合を有するショットキーバリアダイオードが開示されている。
順方向過電流印加時には、pn接合からエピタキシャル層に少数キャリアが注入される。これにより、エピタキシャル層の抵抗が低下するため、発熱量が抑制でき、サージ耐量が向上する。
しかしながら、pn接合を有するショットキーバリアダイオードでは、エピタキシャル層の厚さによっては、pn接合にかかる電位差が低減され、サージ耐量が充分に向上されないおそれがある。
そこで、本発明の1つの目的は、pn接合およびショットキー接合の両方を有する構成において、サージ耐性を向上させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
本開示の半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の表面と接して前記半導体層との間にショットキー接合部を形成するショットキー電極と、前記ショットキー電極と接するように前記半導体層の表層部に形成され、前記半導体層との間にpn接合部を形成する第2導電型の不純物領域と、前記ショットキー電極と接するように前記半導体層の表層部に形成され、格子欠陥が前記半導体層よりも多い格子欠陥領域とを含み、前記不純物領域が、前記格子欠陥領域と接するように前記格子欠陥領域の内側に配置された内側不純物領域を含む、半導体装置を提供する。
この構成によれば、半導体層よりも格子欠陥が多い格子欠陥領域が設けられている。そのため、格子欠陥領域に流れる電流をショットキー接合部に流れる電流よりも小さくできる。格子欠陥領域の内側に内側不純物領域を設けられている。そのため、半導体層において格子欠陥領域の近傍に位置する部分の電圧降下は、エピタキシャル層においてショットキー接合部の近傍に位置する部分の電圧降下よりも小さくなる。格子欠陥領域の内側には、格子欠陥領域と接するように内側不純物領域が配置されているため、半導体層による電圧降下が内側不純物領域の周囲においても低減される。そのため、内側不純物領域と半導体層との間に形成されるpn接合部にかかる電位差を充分に確保することができる。したがって、サージ耐性を向上させることができる。
図1は、第1実施形態に係るショットキーバリアダイオードの要部の平面図である。 図2は、図1に示すII-II線に沿う断面図である。 図3は、図2に示すIII領域の拡大図である。 図4は、参考例に係るショットキーバリアダイオードの要部の断面図である。 図5Aは、内側不純物領域の周囲の電圧降下について説明するための回路図である。 図5Bは、内側不純物領域の周囲の電圧降下について説明するための断面図である。 図6は、前記ショットキーバリアダイオードの製造方法のフローチャートである。 図7Aは、前記ショットキーバリアダイオードの製造方法において、不純物領域および格子欠陥領域が形成される様子を説明するための模式図である。 図7Bは、前記不純物領域および前記格子欠陥領域が形成される様子を説明するための模式図である。 図7Cは、前記不純物領域および前記格子欠陥領域が形成される様子を説明するための模式図である。 図8は、第1変形例に係るショットキーバリアダイオードの断面の拡大図である。 図9は、第2変形例に係るショットキーバリアダイオードの断面の拡大図である。 図10Aは、第2変形例に係るショットキーバリアダイオードの製造方法において、前記不純物領域および前記格子欠陥領域が形成される様子を説明するための模式図である。 図10Bは、第2変形例に係るショットキーバリアダイオードの製造方法において、前記不純物領域および前記格子欠陥領域が形成される様子を説明するための模式図である。 図10Cは、第2変形例に係るショットキーバリアダイオードの製造方法において、前記不純物領域および前記格子欠陥領域が形成される様子を説明するための模式図である。 図11は、第3変形例に係るショットキーバリアダイオードの断面図である。 図12は、第3変形例に係るショットキーバリアダイオードの製造方法のフローチャートである。 図13は、第2実施形態に係るショットキーバリアダイオードの要部の平面図である。 図14は、第3実施形態に係るショットキーバリアダイオードの要部の平面図である。 図15は、第4実施形態に係るショットキーバリアダイオードの要部の平面図である。 図16は、第5実施形態に係るショットキーバリアダイオードの要部の平面図である。 図17は、第6実施形態に係るショットキーバリアダイオードの要部の平面図である。 図18は、第7実施形態に係るショットキーバリアダイオードの要部の平面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る半導体装置としてのショットキーバリアダイオード1の要部の平面図である。図2は、図1に示すII-II線に沿う断面図である。図3は、図3に示すIII領域の拡大図である。
図1では、後述するフィールド絶縁膜15、ショットキーメタル16、アノード電極17、パッシベーション層20が取り除かれている。以下は、図1~図3を参照して、ショットキーバリアダイオード1の構成について説明する。
ショットキーバリアダイオード1は、4H-SiC(絶縁破壊電界が約2.8MV/cmであり、バンドギャップの幅が約3.26eVのワイドバンドギャップ半導体)が採用されたショットキーバリアダイオードであり、たとえば、平面視正方形のチップ状である。チップ状のショットキーバリアダイオード1の各辺の長さは0.5mm~20mmである。すなわち、ショットキーバリアダイオード1のチップサイズは、たとえば、0.5mm/□~20mm/□である。
ショットキーバリアダイオード1は、n型(第1導電型)のSiCからなる基板2を備えている。すなわち、基板2は、SiC基板である。基板2の厚さは、たとえば、50μm以上600μm以下である。また、基板2のオフ角は、4°以下であることが好ましい。なお、n型不純物としては、たとえば、N(窒素)、P(リン)、As(ひ素)等が用いられる。
基板2は、一方側の第1主面3(図2を参照)、他方側の第2主面4(図2を参照)、ならびに、第1主面3および第2主面4を接続する側面5a,5b,5c,5dを有している。第1主面3および第2主面4は、それらの法線方向Zから見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において四角形状(この形態では正方形状)に形成されている。
側面5aおよび側面5cは、この形態では、第1方向Xに沿って延び、第1方向Xに交差する第2方向Yに互いに対向している。側面5bおよび側面5dは、この形態では、第2方向Yに沿って延び、第1方向Xに互いに対向している。第2方向Yは、より具体的には第1方向Xに直交する方向である。
ショットキーバリアダイオード1は、基板2の第2主面4の全域を覆うように形成されたオーミック電極としてのカソード電極6をさらに備えている。カソード電極6は、n型のSiCとオーミック接する金属からなる。n型SiCとオーミック接する金属としては、たとえば、Ti/Ni/AgやTi/Ni/Au/Agが挙げられる。
ショットキーバリアダイオード1は、基板2の第1主面3に形成されたn型SiCからなるエピタキシャル層7をさらに備えている。エピタキシャル層7は、半導体層の一例である。
エピタキシャル層7のn型不純物濃度は、基板2のn型不純物濃度以下である。エピタキシャル層7のn型不純物濃度は、より具体的には、基板2のn型不純物濃度未満である。基板2のn型不純物濃度は、1.0x1018cm-3以上1.0x1021cm-3以下であってもよい。エピタキシャル層7のn型不純物濃度は、1.0x1015cm-3以上1.0x1018cm-3以下であってもよい。
基板2の厚さTSは、40μm以上150μm以下であってもよい。厚さTSは、40μm以上50μm以下、50μm以上60μm以下、60μm以上70μm以下、70μm以上80μm以下、80μm以上90μm以下、90μm以上100μm以下、100μm以上110μm以下、110μm以上120μm以下、120μm以上130μm以下、130μm以上140μm以下または140μm以上150μm以下であってもよい。厚さTSは、40μm以上130μm以下であることが好ましい。
エピタキシャル層7の厚さTEは、1μm以上50μm以下であってもよい。厚さTEは、1μm以上5μm以下、5μm以上10μm以下、10μm以上15μm以下、15μm以上20μm以下、20μm以上25μm以下、25μm以上30μm以下、30μm以上35μm以下、35μm以上40μm以下、40μm以上45μm以下または45μm以上50μm以下であってもよい。厚さTEは、5μm以上15μm以下であることが好ましい。
エピタキシャル層7の表面7aには、アクティブ領域8および非アクティブ領域9が設定されている。アクティブ領域8は、平面視において基板2の側面5a~5dから内方領域に間隔を空けてエピタキシャル層7の中央部に設定されている。アクティブ領域8は、平面視において、基板2の側面5a~5dに平行な4辺を有する四角形状に設定されている。
非アクティブ領域9は、基板2の側面5a~5dおよびアクティブ領域8の周縁の間に設定されている。非アクティブ領域9は、平面視においてアクティブ領域8を取り囲む無端状(この形態では四角環状)に設定されている。
ショットキーバリアダイオード1は、エピタキシャル層7の表面7aに形成された環状のフィールド絶縁膜15をさらに備える。フィールド絶縁膜15は、非アクティブ領域9を覆っている。フィールド絶縁膜15は、エピタキシャル層7の一部を露出させる開口14を有する。アクティブ領域8のアクティブサイズは、たとえば、0.1mm以上400mm以下である。フィールド絶縁膜15は、たとえば、SiO(酸化シリコン)またはSiN(窒化シリコン)層からなる単層構造を有していてもよい。フィールド絶縁膜15の厚さは、たとえば、0.5μm以上3μm以下である。
フィールド絶縁膜15は、フィールド絶縁膜15の内側に向かうに従ってエピタキシャル層7側に向かうようにエピタキシャル層7の表面7aに対して傾斜した内側面15aと、フィールド絶縁膜15の外側に向かうに従ってエピタキシャル層7側に向かうようにエピタキシャル層7の表面7aに対して傾斜した外側面15bと、内側面15aおよび外側面15bを連結しエピタキシャル層7の表面7aと平行に延びる第1連結面15cおよび第2連結面15dとを有する。第1連結面15cは、エピタキシャル層7の表面7aと接している。第2連結面15dは、第1連結面15cに対してエピタキシャル層7とは反対側に位置している。
ショットキーバリアダイオード1は、エピタキシャル層7との間でショットキー接合部SJを形成するショットキー電極としてのショットキーメタル16と、ショットキーメタル16上に形成されたアノード電極17とを含む。ショットキー接合部SJは、ショットキーメタル16とエピタキシャル層7との接触界面付近に形成される。
ショットキーメタル16としては、たとえば、Ti、Ni、Al、Mo等を用いることができる。ショットキーメタル16は、エピタキシャル層7の表面7aを被覆する第1被覆部18と、フィールド絶縁膜15を被覆する第2被覆部19とを含む。第2被覆部19は、フィールド絶縁膜15の内側面15aの全体と、第2連結面15dの一部とを覆っている。第2連結面15dにおいて第2被覆部19によって被覆されている部分は、第2連結面15dにおいて第2被覆部19よりも外側に位置する部分よりも、平面視において小さい。
アノード電極17は、たとえば、Ti、Ni、Al、Mo、導電性ポリシリコンのうちの少なくとも1つの種を含んでいてもよい。
ショットキーバリアダイオード1は、アノード電極17の上に形成されたパッシベーション層20をさらに備える。パッシベーション層20は、絶縁層である。パッシベーション層20は、酸化シリコン層または窒化シリコン層からなる単層構造を有していてもよいし、酸化シリコン層および窒化シリコン層を含む積層構造を有していてもよい。パッシベーション層20が積層構造を有している場合、酸化シリコン層が、窒化シリコン層の上に形成されていてもよいし、窒化シリコン層が、酸化シリコン層の上に形成されていてもよい。パッシベーション層20は、この形態では、窒化シリコン層からなる単層構造を有している。
パッシベーション層20は、平面視において基板2の側面5a~5dから内方領域に間隔を空けて形成されている。パッシベーション層20は、平面視において基板2の第1主面3の周縁部を露出させている。
パッシベーション層20には、アノード電極17の一部をパッド領域として露出させるサブパッド開口20aが形成されている。
ショットキーバリアダイオード1は、非アクティブ領域9においてエピタキシャル層7の表層部に形成されたp型(第2導電型)のガード領域30をさらに備える。ガード領域30は、平面視においてアクティブ領域8を取り囲む無端状(たとえば四角環状、角を面取りした四角環状または円環状)に形成されている。これにより、ガード領域30は、ガードリング領域として形成されている。アクティブ領域8は、この形態では、ガード領域30の内方端によって画定されている。
ガード領域30は、幅広の第1ガード領域31と、第1ガード領域31を取り囲み第1ガード領域31よりも幅狭である複数(図1の例では2つ)の第2ガード領域32とを含む。
第2ガード領域32は、第1ガード領域31の外方端から等間隔を隔てて設けられている。最も内側の第2ガード領域32は、エピタキシャル層7を介して、第1ガード領域31と対向している。隣接する第2ガード領域32同士は、エピタキシャル層7を介して、互いに対向している。
第1ガード領域31は、ショットキーメタル16およびフィールド絶縁膜15に対向しており、複数の第2ガード領域32は、フィールド絶縁膜15と対向している。
ショットキーバリアダイオード1は、ショットキーメタル16と接するようにアクティブ領域8においてエピタキシャル層7の表層部に形成されたp型の不純物領域40と、ショットキーメタル16と接するようにエピタキシャル層7の表層部に形成され、格子欠陥がエピタキシャル層7よりも多い格子欠陥領域50とをさらに備える。不純物領域40は、エピタキシャル層7との間にpn接合部PJを形成する。pn接合部PJは、不純物領域40とエピタキシャル層7との接触界面付近に形成される。
不純物領域40は、ストライプ状に配置された複数の直線状不純物領域41を含む。不純物領域40のp型不純物濃度は、たとえば、10×1016cm-3以上10×1021cm-3以下である。
複数の直線状不純物領域41は、第2方向Yに等間隔に配置されており、各直線状不純物領域41は、第1方向Xに延びている。複数の直線状不純物領域41は、第1ガード領域31と一体を成している。詳しくは、第1方向Xにおける直線状不純物領域41の両端部は、第1ガード領域31の内方端部に接続されている。
格子欠陥領域50は、エピタキシャル層7にアルゴン(Ar)等の希ガス原子が注入されることによって形成された領域である。そのため、格子欠陥領域50は、希ガス含有領域ともいう。格子欠陥領域50の不純物濃度は、たとえば、10×1019cm-3以上10×1021cm-3以下である。
希ガス原子がエピタキシャル層7に注入されることによって、エピタキシャル層7を構成するSiCの結晶格子が破壊され、格子欠陥が発生する。そのため、格子欠陥領域50は、ショットキーメタル16との間にショットキー接合部を形成せず、ショットキーメタル16からエピタキシャル層7へ電流が流れることを阻害する。言い換えると、格子欠陥領域50は、エピタキシャル層7と比較して格子欠陥が多いため、エピタキシャル層7と比較して抵抗が高い高抵抗層である。
格子欠陥領域50は、第1方向Xに延びており、互いに隣接する直線状不純物領域41の間に位置している。格子欠陥領域50は、複数の直線状不純物領域41のうちの1つの直線状不純物領域41の周囲に設けられている。
詳しくは、不純物領域40は、格子欠陥領域50と接するように格子欠陥領域50の内側に配置される内側不純物領域60と、格子欠陥領域50の外側に配置される外側不純物領域70とを含む。そして、複数の直線状不純物領域41のうち、格子欠陥領域50の内側に位置する直線状不純物領域41が内側不純物領域60として機能し、複数の直線状不純物領域41のうち、格子欠陥領域50の外側に位置する直線状不純物領域41が外側不純物領域70として機能する。内側不純物領域60は、格子欠陥領域50によって第2方向Yの両側から挟まれている。
外側不純物領域70は、格子欠陥領域50と接するように、格子欠陥領域50を挟んで内側不純物領域60とは反対側に配置された一対の外側接触不純物領域71と、格子欠陥領域50から離間するように、格子欠陥領域50を挟んで内側不純物領域60とは反対側に配置された外側離間不純物領域72とを含む。
格子欠陥領域50は、第2方向Yの両側から内側不純物領域60に接している。第1方向Xにおける格子欠陥領域50の両端部は、第1ガード領域31に内方端部に接している。格子欠陥領域50は、第1方向Xに直線状に延び第2方向Yの一方側から内側不純物領域60に接する第1格子欠陥領域51と、第1方向Xに直線状に延び第2方向Yの他方側から内側不純物領域60に接する第2格子欠陥領域52とを含む。
各直線状不純物領域41の底部(不純物領域40の底部40a)は、エピタキシャル層7と接している。各直線状不純物領域41の底部は、エピタキシャル層7の裏面に向かう一対の湾曲部と、湾曲部同士を連結する平坦部とを含む。
格子欠陥領域50の底部50aは、エピタキシャル層7と接している。格子欠陥領域50の底部50aは、エピタキシャル層7の裏面に向かう一対の湾曲部と、湾曲部同士を連結する平坦部とを含む。
図3に示す例では、格子欠陥領域50の底部50aの平坦部は、内側不純物領域60の底部60aの平坦部、および、外側接触不純物領域71の底部71aの平坦部と面一に形成されている。
以上のように、ショットキーバリアダイオード1では、ショットキー接合部SJおよびpn接合部PJの両方が設けられている。そのため、順方向過電流印加時には、pn接合部PJからエピタキシャル層7に少数キャリアが注入される。これにより、エピタキシャル層7の抵抗が低下するため、発熱量が抑制でき、サージ耐量が向上する。
ここで、図4の構成のように、格子欠陥領域が設けられていない参考例のショットキーバリアダイオードであっても、順方向電流の印加時のサージ耐量が向上する。しかしながら、エピタキシャル層の厚みが大きい場合には、エピタキシャル層による電圧降下が大きくなり、pn接合部にかかる電圧が小さくなる。
そこで、第1実施形態のように格子欠陥領域50を設けることで、格子欠陥領域50に流れる電流I1を抑制し、電流I1を、ショットキー接合部SJに流れる電流I2よりも小さくすることができる。これにより、図5Aに示すように、エピタキシャル層7において格子欠陥領域50の近傍に位置する第1近傍部分75による電圧降下V1は、低減されて、エピタキシャル層7においてショットキー接合部SJの近傍に位置する第2近傍部分76による電圧降下V2よりも小さくなる。
そのため、第1実施形態のように格子欠陥領域50の内側に内側不純物領域60が設けられた構成であれば、エピタキシャル層7において内側不純物領域60の近傍に位置する部分の電圧降下も、第1近傍部分75による電圧降下V1と同様に小さくなる。そのため、内側不純物領域60とエピタキシャル層7との間に形成されるpn接合部PJ1にかかる電位差VPを、ショットキー接合部SJにかかる電位差VSよりも大きくすることができる。したがって、内側不純物領域60とエピタキシャル層7との間に形成されるpn接合部PJ1にかかる電位差VPを充分に確保することができる。したがって、サージ耐性を向上させることができる。
図5Bに示すように、ショットキー接合部SJと内側不純物領域60と間の距離Lが、エピタキシャル層7の厚さTEよりも大きければ、エピタキシャル層7において、内側不純物領域60と基板2との間に位置する部分に電流が流れることを一層抑制できる。
ショットキー接合部SJと内側不純物領域60と間の距離Lは、外側接触不純物領域71の幅W1と第1格子欠陥領域51の幅W2(第2格子欠陥領域52の幅)との和に相当する。
ショットキー接合部SJとpn接合部PJ2との境界77から、エピタキシャル層7の厚さTEと同じ幅だけ内側不純物領域60側に移動した位置よりも内側を内側領域IRといい、内側領域IRよりも外側を外側領域ORという。内側領域IRでは、エピタキシャル層7に流れる電流が格子欠陥領域50によって効果的に抑制される。ショットキー接合部SJと内側不純物領域60と間の距離Lがエピタキシャル層7の厚さTEよりも大きければ、エピタキシャル層7に内側領域IRが設定される。言い換えると、ショットキー接合部SJと内側不純物領域60と間の距離Lがエピタキシャル層7の厚さTEよりも大きければ、第1近傍部分75が内側領域IR内に位置する。
次に、ショットキーバリアダイオード1の製造方法について説明する。図6は、図1に示すショットキーバリアダイオード1の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。
ショットキーバリアダイオード1を製造するにあたり、まず、基板2が準備される(ステップS1)。次に、基板2の第1主面3からn型のエピタキシャル層7が成長される(ステップS2)。次に、たとえばイオン注入マスクを介するp型不純物の注入によって、不純物領域40が形成される(ステップS3)。不純物領域40と同時に、ガード領域30も形成される。
次に、たとえばイオン注入マスクを介するアルゴン等の希ガスの注入によって、エピタキシャル層7の表層部のSiCの結晶構造が破壊される。これにより、格子欠陥領域50が形成される(ステップS4)。そして、たとえば、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により、フィールド絶縁膜15がエピタキシャル層7上に形成される(ステップS5)。次に、たとえばスパッタ法により、ショットキーメタル16がフィールド絶縁膜15上に形成される(ステップS6)。次に、たとえばスパッタ法により、アルミニウム等がアノード電極17上に形成される(ステップS7)。次に、たとえばCVD法により、パッシベーション層20がアノード電極17上に形成される(ステップS8)。そして、最後に、たとえば、スパッタ法により、基板2の第2主面4の全域にカソード電極6が形成される(ステップS9)。
次に、不純物領域40および格子欠陥領域50が形成される様子について詳しく説明する。図7A~図7Cは、不純物領域40および格子欠陥領域50が形成される様子を説明するための模式図である。
図7Aに示すように、基板2の第1主面3にエピタキシャル層7が形成された後、所定パターンを有するレジストマスク80がエピタキシャル層7上に形成される。イオン注入法によって、エピタキシャル層7の表層部においてレジストマスク80によって被覆されていない部分にp型不純物を導入することによって、不純物領域40(複数の直線状不純物領域41)が形成される(ステップS3)。その後、レジストマスク80が除去される。
レジストマスク80が除去された後、図7Bに示すように、格子欠陥領域50が形成されるべき領域を露出させそれ以外の領域を被覆するパターンを有するレジストマスク81が、エピタキシャル層7上に形成される。
具体的には、レジストマスク81は、内側不純物領域60のベースとなる直線状不純物領域41の両側方においてエピタキシャル層7を露出させる。次に、図7Cに示すように、イオン注入法によって、エピタキシャル層7の表層部においてレジストマスク81によって被覆されていない部分に希ガス原子を導入することによって、内側不純物領域60のベースとなる直線状不純物領域41の両側方に格子欠陥領域50が形成される(ステップS4)。格子欠陥領域50の形成によって、内側不純物領域60が形成される。
その後、レジストマスク81が除去され、フィールド絶縁膜15がエピタキシャル層7上に形成される(ステップS5)。
次に、図8~図12Cを参照して、ショットキーバリアダイオード1の第1変形例~第3変形例について説明する。図8は、第1変形例に係るショットキーバリアダイオード1の断面の拡大図である。図8において、前述の図1~図7Cに示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第1変形例に係るショットキーバリアダイオード1では、格子欠陥領域50の底部50aが、不純物領域40の底部40aよりもエピタキシャル層7の表面7a側に位置している。格子欠陥領域50の底部50aが、エピタキシャル層7と接している。第1変形例に係るショットキーバリアダイオード1は、前述した製造方法(図6~図7Cを参照)と同様の製造方法で製造可能である。
図9は、第2変形例に係るショットキーバリアダイオード1の断面の拡大図である。図9において、前述の図1~図8に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する(後述する図10A~図10Cにおいても同様)。
図9に示すように、第2変形例に係るショットキーバリアダイオード1において、格子欠陥領域50の底部50aは、不純物領域40の底部40aよりもエピタキシャル層7の表面側に位置しており、格子欠陥領域50の底部50aには、不純物領域40が接している。言い換えると、不純物領域40は、格子欠陥領域50の底部50aに接する底側不純物領域43を含む。底側不純物領域43の底部は、エピタキシャル層7と接している。
底側不純物領域43は、外側接触不純物領域71および内側不純物領域60と一体を成している。より詳しくは、底側不純物領域43は、第2方向Yにおいて、内側不純物領域60の両側に設けられている。底側不純物領域43は、内側不純物領域60の一方側に位置する外側接触不純物領域71と内側不純物領域60との間で延び、第1格子欠陥領域51の底部に接する第1底側不純物領域43Aと、内側不純物領域60の他方側に位置する外側接触不純物領域71と内側不純物領域60との間で延び、第2格子欠陥領域52の底部に接する第2底側不純物領域43Bとを含む。
第2変形例に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法は、前述した製造方法(図6~図7C)と多少異なる。図10A~図10Cは、第2変形例に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法において、不純物領域40および格子欠陥領域50が形成される様子を説明するための模式図である。
図10Aに示すように、基板2の第1主面3にエピタキシャル層7が形成された後、所定パターンを有するレジストマスク82がエピタキシャル層7上に形成される。イオン注入法によって、エピタキシャル層7の表層部においてレジストマスク82によって被覆されていない部分にp型不純物を導入することによって、不純物領域40が形成される。詳しくは、複数の外側離間不純物領域72と、内側不純物領域60および一対の外側接触不純物領域71のベースとなる第1ベース不純物領域83とが形成される。
その後、レジストマスク82が除去される。レジストマスク82が除去された後、図10Bに示すように、格子欠陥領域50が形成されるべき領域を露出させそれ以外の領域を被覆するパターンを有するレジストマスク84が、エピタキシャル層7上に形成される。具体的には、レジストマスク84は、第2方向Yにおいて、第1ベース不純物領域83の中央部と、第1ベース不純物領域83の両端部とを被覆している。
次に、図10Cに示すように、イオン注入法によって、エピタキシャル層7の表層部においてレジストマスク84によって被覆されていない部分に希ガス原子を導入することによって、第1ベース不純物領域83において内側不純物領域60のベースとなる部分の両側方に格子欠陥領域50が形成される(ステップS4)。これにより、内側不純物領域60、外側接触不純物領域71および底側不純物領域43が形成される。
その後、レジストマスク84が除去され、フィールド絶縁膜15がエピタキシャル層7上に形成される(ステップS5)。
図11は、第3変形例に係るショットキーバリアダイオード1の断面の拡大図である。図11において、前述の図1~図10Cに示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する(後述する図12においても同様)。第3変形例に係るショットキーバリアダイオード1のエピタキシャル層7は、低濃度層7Aと、ショットキーメタル16との間でショットキー接合部SJを形成するように低濃度層7A上に形成され、低濃度層7Aよりも不純物濃度が高い第1導電型の高濃度層7Bとを含む。高濃度層7Bの底部が、不純物領域40の底部40aよりも、エピタキシャル層7の表面7a側に位置する
低濃度層7Aのn型不純物濃度は、たとえば、1.0x1015cm-3以上1.0x1018cm-3以下であってもよい。高濃度層7Bのn型不純物濃度は、たとえば、1.0x1017cm-3以上であり、1.0x1020cm-3以下である。n型不純物としては、たとえば、N(窒素)、P(リン)、As(ひ素)等が用いられる。
ショットキー接合部SJは、低濃度層7Aよりも不純物濃度が高い高濃度層7Bとショットキーメタル16との間に形成されている。そのため、低濃度層7Aとショットキーメタル16との間にショットキー接合部SJが形成される構成と比較して、順方向電圧が印加されたときの障壁(ショットキー障壁)のバリアハイトを低減できる。
次に、ショットキーバリアダイオード1の製造方法について説明する。図12は、第3変形例に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法のフローチャートである。
第3変形例に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法が、図6に示すショットキーバリアダイオード1の製造方法と主に異なる点は、エピタキシャル層7に高濃度層7Bおよび低濃度層7Aが形成される点である。
詳しくは、第3変形例に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法において、n型のエピタキシャル層7が形成された後(ステップS2)、たとえばイオン注入マスクを介するn型不純物の注入によって、高濃度層7Bおよび低濃度層7Aが形成される(ステップS10)。その後、たとえばイオン注入マスクを介するp型不純物の注入によって、不純物領域40が形成される(ステップS3)。
<第2実施形態>
図13は、第2実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Pの要部の平面図である。図13において、前述の図1~図12に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Pが、第1実施形態に係るショットキーバリアダイオード1と主に異なる点は、格子欠陥領域50が複数設けられており、内側不純物領域60が複数(図13の例では2つ)設けられている点である。第2実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Pでは、格子欠陥領域50同士が、複数(図13の例では5つ)の直線状不純物領域41を介して対向している。
<第3実施形態>
図14は、第3実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Qの要部の平面図である。図14において、前述の図1~図13に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Qが第1実施形態に係るショットキーバリアダイオード1と主に異なる点は、格子欠陥領域50の内側に複数(図14の例では3つ)の直線状不純物領域41が位置している点である。
詳しくは、第3実施形態に係る格子欠陥領域50は、複数(図14の例では4つ)の直線状格子欠陥領域53を含む。直線状格子欠陥領域53同士の間に位置する複数(図14の例では3つ)の直線状不純物領域41が、内側不純物領域60として機能する。直線状格子欠陥領域53に挟まれていない複数の直線状不純物領域41が、外側不純物領域70として機能する。より詳しくは、最も外側に位置する直線状格子欠陥領域53に接する外側不純物領域70が外側接触不純物領域71である。
<第4実施形態>
図15は、第4実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Rの要部の平面図である。図15において、前述の図1~図14に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Rが第3実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Qと主に異なる点は、外側接触不純物領域71(図14を参照)が設けられていない点である。
第4実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Rでは、格子欠陥領域50に最も近い外側離間不純物領域72は、エピタキシャル層7を介して最も外側の直線状格子欠陥領域53と対向している。
<第5実施形態>
図16は、第5実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Sの要部の平面図である。図16において、前述の図1~図15に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第5実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Sが第1実施形態に係るショットキーバリアダイオード1と主に異なる点は、格子欠陥領域50がガード領域30と接しておらず、格子欠陥領域50がエピタキシャル層7を介してガード領域30の第1ガード領域31と対向する点である。
第5実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Sにおいても、第1実施形態に係るショットキーバリアダイオード1と同様に、不純物領域40が、第1方向Xにおける両端がガード領域30に接続された複数の直線状不純物領域41を含む。
そのため、格子欠陥領域50(第1格子欠陥領域51および第2格子欠陥領域52)に挟まれた直線状不純物領域41において、格子欠陥領域50に接する部分が内側不純物領域60として機能する。格子欠陥領域50に挟まれた直線状不純物領域41において、内側不純物領域60から第1方向Xの両側に延びる部分を延伸不純物領域64という。
各延伸不純物領域64は、ガード領域30と内側不純物領域60との両方に接するように第1方向Xに延びる。第2方向Yにおける延伸不純物領域64の両端部は、エピタキシャル層7と接する。内側不純物領域60とは反対側から格子欠陥領域50に接する直線状不純物領域41が外側接触不純物領域71として機能する。
<第6実施形態>
図17は、第6実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Tの要部の平面図である。図17において、前述の図1~図16に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第6実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Tが第1実施形態に係るショットキーバリアダイオード1と主に異なる点は、不純物領域40が、格子欠陥領域50を行列状に区画するように網目状に形成されている点である。
詳しくは、格子欠陥領域50は、不純物領域40によって取り囲まれた行列状に配置された複数の単位格子欠陥領域55によって構成されている。不純物領域40が、第1方向Xに延びる複数の第1延設不純物領域46と、第2方向Yに延びる複数の第2延設不純物領域47とによって構成されている。
第1延設不純物領域46および第2延設不純物領域47の交差部分48のうち、格子欠陥領域50の内側に位置する交差部分48Aが内側不純物領域60として機能し、格子欠陥領域50の外側に位置する交差部分48Bが外側不純物領域70として機能する。
第1延設不純物領域46において交差部分48Aを構成する部分は、第2方向Yの両側から単位格子欠陥領域55によって挟まれている。第2延設不純物領域47において交差部分48Aを構成する部分は、第1方向Xの両側から単位格子欠陥領域55によって挟まれている。交差部分48Bは、第1方向Xおよび第2方向Yのいずれからも、単位格子欠陥領域55によって挟まれていない。
<第7実施形態>
図18は、第7実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Uの要部の平面図である。図18において、前述の図1~図17に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第7実施形態に係るショットキーバリアダイオード1Uが第1実施形態に係るショットキーバリアダイオード1と主に異なる点は、不純物領域40が、千鳥状に配置された複数の点状不純物領域49によって構成されており、複数の点状不純物領域49の一部が内側不純物領域60として機能する点である。
詳しくは、格子欠陥領域50が、第1方向Xに延び、第1方向Xにおける両端部がガード領域30の内方端部に接する直線状格子欠陥領域56を含んでおり、直線状格子欠陥領域56の内側に位置する点状不純物領域49が内側不純物領域60として機能する。内側不純物領域60として機能する点状不純物領域49は、格子欠陥領域50によって取り囲まれている。直線状格子欠陥領域56の外側に配置された複数の点状不純物領域49は、外側不純物領域70として機能する。
この実施形態では、点状不純物領域49は、平面視において円形状である。点状不純物領域49は、平面視において多角形状であってもよい。
<その他の実施形態>
たとえば、第1実施形態に記載した第1変形例~第3変形例は、各実施形態(第2実施形態~第7実施形態)に適用することが可能である。また、各実施形態(第1実施形態~第7実施形態)は、適宜組み合わせることができる。
上述の各実施形態のショットキーバリアダイオード1,1P,1Q,1R,1S,1T1Uでは、基板2およびエピタキシャル層7がn型のSiCからなっており、不純物領域40がp型不純物領域である。しかしながら、上述の実施形態とは異なり、基板2およびエピタキシャル層7がp型のSiCからなっており、不純物領域40がn型不純物領域である。
1 :ショットキーバリアダイオード
1P :ショットキーバリアダイオード
1Q :ショットキーバリアダイオード
1R :ショットキーバリアダイオード
1S :ショットキーバリアダイオード
1T :ショットキーバリアダイオード
1U :ショットキーバリアダイオード
7 :エピタキシャル層(半導体層)
7a :表面
7A :低濃度層
7B :高濃度層
16 :ショットキーメタル(ショットキー電極)
40 :不純物領域
41 :直線状不純物領域
43 :底側不純物領域
46 :第1延設不純物領域
47 :第2延設不純物領域
49 :点状不純物領域
50 :格子欠陥領域
60 :内側不純物領域
64 :延伸不純物領域
70 :外側不純物領域
71 :外側接触不純物領域
72 :外側離間不純物領域
L :距離(ショットキー接合部と内側不純物領域との間の距離)
PJ :pn接合部
PJ1 :pn接合部
PJ2 :pn接合部
SJ :ショットキー接合部
TE :厚さ(半導体層の厚さ)
X :第1方向
Y :第2方向

Claims (18)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表面と接して前記半導体層との間にショットキー接合部を形成するショットキー電極と、
    前記ショットキー電極と接するように前記半導体層の表層部に形成され、前記半導体層との間にpn接合部を形成する第2導電型の不純物領域と、
    前記ショットキー電極と接するように前記半導体層の表層部に形成され、格子欠陥が前記半導体層よりも多い格子欠陥領域とを含み、
    前記不純物領域が、前記格子欠陥領域と接するように前記格子欠陥領域の内側に配置された内側不純物領域を含む、半導体装置。
  2. 前記ショットキー接合部と前記内側不純物領域と間の距離が、前記半導体層の厚さよりも大きい、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記内側不純物領域が、前記半導体層の前記表面に沿う第1方向に延びており、
    前記格子欠陥領域が、前記第1方向に対して交差する第2方向の両側から前記内側不純物領域に接している、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記不純物領域が、前記内側不純物領域から前記第1方向に延びる延伸不純物領域を含み、
    前記第2方向における前記延伸不純物領域の両端部が前記半導体層と接する、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記不純物領域が、前記格子欠陥領域の外側に配置された外側不純物領域を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記外側不純物領域が、前記格子欠陥領域に接するように、前記格子欠陥領域を挟んで前記内側不純物領域とは反対側に配置された外側接触不純物領域を含む、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記外側不純物領域が、前記格子欠陥領域から離間するように、前記格子欠陥領域を挟んで内側不純物領域とは反対側に配置された外側離間不純物領域を含む、請求項5または6に記載の半導体装置。
  8. 前記不純物領域が、ストライプ状に配置された複数の直線状不純物領域を含み、
    複数の前記直線状不純物領域の少なくとも一部が、前記内側不純物領域として機能する、請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記不純物領域が、千鳥状に配置された複数の点状不純物領域を含み、
    複数の前記点状不純物領域の少なくとも一部が、前記内側不純物領域として機能する、請求項1~8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記不純物領域が、前記半導体層の前記表面に沿って延びる第1延設不純物領域と、前記半導体層の前記表面に沿って前記第1延設不純物領域と直交して延びる第2延設不純物領域とを含み、
    前記第1延設不純物領域および前記第2延設不純物領域の交差部分が、前記内側不純物領域として機能する、請求項1~9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記格子欠陥領域の底部と前記内側不純物領域の底部とが面一に形成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記格子欠陥領域の底部が前記半導体層と接している、請求項1~11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記不純物領域が、前記格子欠陥領域の底部に接する底側不純物領域を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記半導体層が、第1導電型の低濃度層と、前記ショットキー電極との間で前記ショットキー接合部を形成するように前記低濃度層上に形成され、前記低濃度層よりも不純物濃度が高い第1導電型の高濃度層とを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記高濃度層の底部が、前記不純物領域の底部よりも、前記半導体層の前記表面側に位置する、請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記格子欠陥領域の抵抗が、前記半導体層の抵抗よりも高い、請求項1~15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記第1導電型がn型であり、前記第2導電型がp型である、請求項1~16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表面と接して前記半導体層との間にショットキー接合部を形成するショットキー電極と、
    前記ショットキー電極と接するように前記半導体層の表層部に形成され、前記半導体層との間にpn接合部を形成する第2導電型の不純物領域と、
    前記ショットキー電極と接するように前記半導体層の表層部に形成され、希ガス原子を含有する希ガス含有領域とを含み、
    前記不純物領域が、前記希ガス含有領域と接するように前記希ガス含有領域の内側に配置される内側不純物領域を含む、半導体装置。
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