JP2022053216A - 車両内状態検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可視光の撮像装置により、乗員の位置等の車両内状態を検知できる車両内状態検知装置を提供する。【解決手段】車両100の車室内を撮像する撮像手段としてのカメラ10と、車室内に車両100の前後方向Aに配置された長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20と、カメラ10により取得されたイルミネーションテープ20の画像の長尺状の長さ情報に基づいて、車室内の状態を算出する車両内状態検知部32を備えた制御部30と、を有して車両内状態検知装置1を構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、車両内における状態を検知し、特に、乗員、シート状態を検知する車両内状態検知装置に関する。
従来、車両において、カメラによる乗員等の状態検知が盛んになってきた。車両における乗員等の状態検知は、例えば、車両の自動運転、エアバッグの展開制御等に使用される重要技術である。乗員等の状態検知において、昼夜での検出精度をあげるため、赤外光を照射するのが主で、例えば、複数の光源光を時間差で照射することで、物体の位置検出精度を高める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この車両内状態検知装置は、車両の少なくとも一つの座席上及びその周囲の互いに異なる複数の照射領域を、所定時間内に時間を異ならせて照射する照射装置と、照射装置の照射毎に座席上の乗員及び/または物体を撮像する撮像装置と、撮像装置により撮像された複数の画像を比較し、比較結果に基づいて乗員及び/または物体の状態を示す情報を生成する制御演算回路を有して構成されている。
しかし、特許文献1に開示された技術は、赤外LEDなどの専用光源で乗員等を照射して撮像し、撮像された時系列の画像に基づいて乗員の位置等の車両内における状態を検知するものである。このため、赤外LEDなどの専用光源が必要となり、また、可視光以外に感度を有するカメラを備える必要があり、コストアップになるという問題があった。
従って、本発明の目的は、可視光の撮像装置により、乗員の位置等の車両内状態を検知できる車両内状態検知装置を提供することにある。
[1]本発明は、車両の車室内を撮像する撮像手段と、前記車室内に前記車両の前後方向に配置された長尺状の検知基準物と、前記撮像手段により取得された前記検知基準物の画像の前記長尺状の長さ情報に基づいて、前記車室内の状態を算出する車両内状態検知部を備えた制御部と、を有する車両内状態検知装置を提供する。
[2]前記長尺状の検知基準物は、前記車両のドアトリム又はセンターコンソールに取り付けられていてもよい。
[3]また、前記車室内の状態は、乗員の着座位置、シート位置、又はシート角度であってもよい。
[4]また、前記長尺状の検知基準物は、可視光を発光するイルミネーションテープであってもよい。
[5]また、前記撮像手段は、可視光に撮像感度を有するカメラであってもよい。
[6]また、前記カメラは、前記車室内のオーバーヘッドコンソール又はルームミラーに装着されていてもよい。
[7]また、前記制御部は、前記車両内状態検知部による前記車室内の状態の算出結果を、前記車両に搭載されたエアバッグ装置に出力するように構成されていてもよい。
[2]前記長尺状の検知基準物は、前記車両のドアトリム又はセンターコンソールに取り付けられていてもよい。
[3]また、前記車室内の状態は、乗員の着座位置、シート位置、又はシート角度であってもよい。
[4]また、前記長尺状の検知基準物は、可視光を発光するイルミネーションテープであってもよい。
[5]また、前記撮像手段は、可視光に撮像感度を有するカメラであってもよい。
[6]また、前記カメラは、前記車室内のオーバーヘッドコンソール又はルームミラーに装着されていてもよい。
[7]また、前記制御部は、前記車両内状態検知部による前記車室内の状態の算出結果を、前記車両に搭載されたエアバッグ装置に出力するように構成されていてもよい。
本発明の車両内状態検知装置によれば、可視光の撮像装置により、乗員の位置等の車両内状態を検知できる。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内状態検知装置の車室内の配置概要を示す立体斜視図である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内状態検知装置の全体構成を示すブロック構成図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内状態検知装置の車室内の配置概要を示す立体斜視図である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内状態検知装置の全体構成を示すブロック構成図である。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る車両内状態検知装置1は、車両100の車室内を撮像する撮像手段としてのカメラ10と、車室内に車両100の前後方向Aに配置された長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20と、カメラ10により取得されたイルミネーションテープ20の画像の長尺状の長さ情報に基づいて、車室内の状態を算出(推定)する車両内状態検知部32を備えた制御部30と、を有して構成されている。
制御部30は、車両内状態検知部32による車室内の状態の算出(推定)結果を、車両100に搭載されたエアバッグ装置50に出力するように構成されている。図2に示すように、制御部30は、エアバッグ装置50と接続されている。制御部30は、エアバッグ装置50に車両内状態検知部32で算出した車室内状態情報Saを出力することができる。エアバッグ装置50は、車室内状態情報Saに基づいて、エアバッグの展開制御を行なうことができる。なお、制御部30は、エアバッグ装置以外に、例えば、シートベルト張力制御装置等、車室内状態情報Saを利用できる車載機器に出力することが可能である。
(カメラ10)
撮像手段としてのカメラ10は、車室内のオーバーヘッドコンソール110に装着されている。オーバーヘッドコンソール110は、車両100の、例えば、前席の天井中央部に配置したコンソールである。カメラ10は、車両内において乗員、車両シートをやや上方向から撮像することができる。これにより、カメラ10は、車両内において乗員と長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20とを1つの画像として取得することが容易になる。
撮像手段としてのカメラ10は、車室内のオーバーヘッドコンソール110に装着されている。オーバーヘッドコンソール110は、車両100の、例えば、前席の天井中央部に配置したコンソールである。カメラ10は、車両内において乗員、車両シートをやや上方向から撮像することができる。これにより、カメラ10は、車両内において乗員と長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20とを1つの画像として取得することが容易になる。
カメラ10は、可視光の波長領域に撮像感度を有するカメラが使用できる。カメラ10は、可視領域の画像を撮像する通常使用されるカメラであればよいが、例えば、近赤外の領域まで撮像感度を有するものであってもよい。
カメラ10は、制御部30からの撮像命令信号に基づいて1又は複数毎の画像を制御部30の画像信号Scとして出力する。または、カメラ10は、所定の周期で画像を制御部30の画像信号Scとして出力し、制御部30側で必要なタイミングで画像を取得してもよい。
(イルミネーションテープ20)
長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20は、図1に示すように、ドアトリム115、センターコンソール130に取り付けられている。イルミネーションテープ20は、可視光を発するLEDを長尺線状に配列した照明装置(LEDテープ等)や、LEDを導光体の端部に配置して光りを線状に導光させる照明装置、を使用できる。これにより可視光でのイルミネーションを行うことができ、さらには別途の赤外光を用いた投光装置、照明装置を必要としない構成とすることが可能になる。なお、発光しないが可視光領域で反射率の高いテープ等も使用可能である。
長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20は、図1に示すように、ドアトリム115、センターコンソール130に取り付けられている。イルミネーションテープ20は、可視光を発するLEDを長尺線状に配列した照明装置(LEDテープ等)や、LEDを導光体の端部に配置して光りを線状に導光させる照明装置、を使用できる。これにより可視光でのイルミネーションを行うことができ、さらには別途の赤外光を用いた投光装置、照明装置を必要としない構成とすることが可能になる。なお、発光しないが可視光領域で反射率の高いテープ等も使用可能である。
イルミネーションテープ20は、カメラ10により撮像された画像において、車両シート140に着座した乗員、車両シート140の座部142、あるいは、背部144によりイルミネーションテープ20の一部が隠される。カメラ10は、イルミネーションテープ20を含む画像を取得する。制御部30は、イルミネーションテープ20の長さを検出することにより、乗員の着座位置、シート位置(座部142の位置X)、又はシート角度(背部144の角度θ)を車室内の状態として算出(推定)することが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、カメラ10により取得されたイルミネーションテープ20の画像の長尺状の長さ情報に基づいて、車室内の状態を算出(推定)する車両内状態検知部32を備えている。また、カメラ10から入力された画像信号Scに基づいて、2値化処理、画像抽出等の画像処理を実行する。また、エアバッグ装置50に車両内状態検知部32で算出した車室内状態情報Saを出力する。
制御部30は、カメラ10により取得されたイルミネーションテープ20の画像の長尺状の長さ情報に基づいて、車室内の状態を算出(推定)する車両内状態検知部32を備えている。また、カメラ10から入力された画像信号Scに基づいて、2値化処理、画像抽出等の画像処理を実行する。また、エアバッグ装置50に車両内状態検知部32で算出した車室内状態情報Saを出力する。
制御部30は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得した画像データに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、車両内状態検知部32で実行する画像処理のプログラム、画像抽出で使用するテンプテートマッチングのための種々の画像テンプレート、2値化処理のための閾値等が記憶され、必要に応じて参照することができる。
(ピクセル数によるシート位置の算出手順)
図3(a)は、第1の実施の形態における車両シートが最前方に位置する場合の撮像されるイルミネーションテープの見え方を模式的に示す、車両シートを側面から見た説明図であり、図3(b)は、車両シートが最後方に位置する場合の撮像されるイルミネーションテープの見え方を模式的に示す、車両シートを側面から見た説明図である。
図3(a)は、第1の実施の形態における車両シートが最前方に位置する場合の撮像されるイルミネーションテープの見え方を模式的に示す、車両シートを側面から見た説明図であり、図3(b)は、車両シートが最後方に位置する場合の撮像されるイルミネーションテープの見え方を模式的に示す、車両シートを側面から見た説明図である。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内状態検知装置のシート位置を算出するフローの一例を示すフローチャートである。図4におけるStep1からStep5までのフローにより、ピクセル数によるシート位置の算出手順を説明する。なお、このStep1からStep6までのフローは、車両の出荷前のキャリブレーションとして実行することができる。
(Step1)
制御部30は、シート最前方の画像を取得する。図3(a)に示すように、カメラ10により、車両シートが最前方に位置する場合の画像では、イルミネーションテープ20が、車両シート140の座部142により、一部が隠されており、イルミネーションテープ20は、車両の前後方向のX軸において、X0からX1の範囲が撮影される。X1は、座部142の前側端部142aの位置座標である。
制御部30は、シート最前方の画像を取得する。図3(a)に示すように、カメラ10により、車両シートが最前方に位置する場合の画像では、イルミネーションテープ20が、車両シート140の座部142により、一部が隠されており、イルミネーションテープ20は、車両の前後方向のX軸において、X0からX1の範囲が撮影される。X1は、座部142の前側端部142aの位置座標である。
(Step2)
制御部30は、画像からイルミネーションテープ20のピクセル数を算出する。制御部30は、車両内状態検知部32において、画像処理により抽出されたイルミネーションテープ20のX0からX1の範囲のピクセル数P1(画素数)を算出する。
制御部30は、画像からイルミネーションテープ20のピクセル数を算出する。制御部30は、車両内状態検知部32において、画像処理により抽出されたイルミネーションテープ20のX0からX1の範囲のピクセル数P1(画素数)を算出する。
(Step3)
同様に、制御部30は、シート最後方の画像を取得する。図3(b)に示すように、カメラ10により、車両シートが最後方に位置する場合の画像では、イルミネーションテープ20が、車両シート10の座部142により、一部が隠されており、イルミネーションテープ20は、車両の前後方向のX軸において、X0からX2の範囲が撮影される。X2は、座部142の前側端部142aの位置座標である。
同様に、制御部30は、シート最後方の画像を取得する。図3(b)に示すように、カメラ10により、車両シートが最後方に位置する場合の画像では、イルミネーションテープ20が、車両シート10の座部142により、一部が隠されており、イルミネーションテープ20は、車両の前後方向のX軸において、X0からX2の範囲が撮影される。X2は、座部142の前側端部142aの位置座標である。
(Step4)
制御部30は、画像からイルミネーションテープ20のピクセル数を算出する。制御部30は、車両内状態検知部32において、画像処理により抽出されたイルミネーションテープ20のX0からX2の範囲のピクセル数P2(画素数)を算出する。
制御部30は、画像からイルミネーションテープ20のピクセル数を算出する。制御部30は、車両内状態検知部32において、画像処理により抽出されたイルミネーションテープ20のX0からX2の範囲のピクセル数P2(画素数)を算出する。
(Step5)
制御部30には、シート最前方の位置X1とシート最後方の位置X2の実測値(X0からX1、X0からX2の距離)が入力される。
制御部30には、シート最前方の位置X1とシート最後方の位置X2の実測値(X0からX1、X0からX2の距離)が入力される。
(Step6)
制御部30は、シート位置と画像のピクセル数の相関式を作成する。上記のピクセル数P1、P2は、シート最前方の位置X1、シート最後方の位置X2に対応する。これにより、図5に示すようなシート位置と画像のピクセル数の相関関係が成立し、シート位置と画像のピクセル数の相関式が作成できる。
制御部30は、シート位置と画像のピクセル数の相関式を作成する。上記のピクセル数P1、P2は、シート最前方の位置X1、シート最後方の位置X2に対応する。これにより、図5に示すようなシート位置と画像のピクセル数の相関関係が成立し、シート位置と画像のピクセル数の相関式が作成できる。
ここで、図5は、本発明の形態に係る車両内状態検知装置における撮像されるイルミネーションテープのピクセル数Pとシート位置Xとの関係を示す図である。図5において、ピクセル数P=P1のときは、シート位置Xは、X=X1であり、ピクセル数P=P2のときは、シート位置Xは、X=X2である。すなわち、ピクセル数Pとシート位置Xとの関係は、一次式である相関式として作成できる。
車両シート140の座部142を任意の位置に調節した場合に、車両内状態検知部32において、ピクセル数P=PXが算出されたときは、図5に示すように、車両シートのシート位置Xが簡単に算出できる。
イルミネーションテープ20の幅は既知であるから、ピクセル数Pを算出して、イルミネーションテープ20の幅方向のピクセル数で割ることにより、イルミネーションテープ20の長さに対応するピクセル数を算出可能である。なお、イルミネーションテープ20の幅は一定であるから、ピクセル数Pをイルミネーションテープ20の長さと幅方向の領域に対応するピクセルの数とすることができる。
上記説明したStep1からStep6は、車両の出荷前のキャリブレーションとして実行され、その後は、必要により実行される。
(シート位置、乗員位置推定処理動作)
(Step10)
次に説明するStep10からStep14は、例えば、車両に乗員が乗り込む度に実行される処理動作である。制御部30は、車両100のドアの開閉があったかどうかを判断する。ドアの開閉があった場合はStep11へ進み(Step10:Yes)、ドアの開閉がない場合はStep10を繰り返して実行する(Step10:No)。なお、ドアの開閉の判断は、例えば、カーテシランプのオンオフ信号等により行なうことができる。
(Step10)
次に説明するStep10からStep14は、例えば、車両に乗員が乗り込む度に実行される処理動作である。制御部30は、車両100のドアの開閉があったかどうかを判断する。ドアの開閉があった場合はStep11へ進み(Step10:Yes)、ドアの開閉がない場合はStep10を繰り返して実行する(Step10:No)。なお、ドアの開閉の判断は、例えば、カーテシランプのオンオフ信号等により行なうことができる。
(Step11)
制御部30は、カメラ10から入力された画像信号Scにより、車両100の車室内の画像を取得する。
制御部30は、カメラ10から入力された画像信号Scにより、車両100の車室内の画像を取得する。
(Step12)
制御部30は、取得した車室内の画像により、長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20の長さをピクセル数として算出する。このステップによる処理は、前述のStep2、4で示した処理と同様である。
制御部30は、取得した車室内の画像により、長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20の長さをピクセル数として算出する。このステップによる処理は、前述のStep2、4で示した処理と同様である。
(Step13)
制御部30は、前述の相関関係(相関式)に、算出したピクセル数を代入し、シート位置を算出する。図5に示すように、シート位置に対応するピクセル数P=PXが算出されたとき、これを相関式に代入することにより、車両シートのシート位置Xが簡単に算出できる。これにより、シート位置を車室内の状態として算出(推定)することができる。
制御部30は、前述の相関関係(相関式)に、算出したピクセル数を代入し、シート位置を算出する。図5に示すように、シート位置に対応するピクセル数P=PXが算出されたとき、これを相関式に代入することにより、車両シートのシート位置Xが簡単に算出できる。これにより、シート位置を車室内の状態として算出(推定)することができる。
(Step14)
制御部30は、例えば、エアバッグ装置50に情報出力する。すなわち、制御部30は、エアバッグ装置50に車両内状態検知部32で算出した車室内状態情報Saを出力する。これにより、エアバッグ装置50は、車室内状態情報Saに基づいて、エアバッグの展開制御を行なうことができる。
制御部30は、例えば、エアバッグ装置50に情報出力する。すなわち、制御部30は、エアバッグ装置50に車両内状態検知部32で算出した車室内状態情報Saを出力する。これにより、エアバッグ装置50は、車室内状態情報Saに基づいて、エアバッグの展開制御を行なうことができる。
上記示したStep10からStep14は、シート位置の算出として説明したが、乗員によりイルミネーションテープ20が遮られた場合において、イルミネーションテープ20の長さをピクセル数として算出することができる。これにより、乗員の着座位置を車室内の状態として算出(推定)することができる。
上記示したStep10からStep14は、車両において、必要に応じて、繰り返して実行することができる。
〔第2の実施の形態〕
図6は、第2の実施の形態における車両シートの背部のシート角度θと撮像されるイルミネーションテープの見え方の関係を模式的に示す、車両シートを側面から見た説明図である。第2の実施の形態では、2本のイルミネーションテープのピクセル数を算出する。これに基づいて、車両シートの背部のシート角度θを算出し、シート角度を車室内の状態として算出(推定)する。
図6は、第2の実施の形態における車両シートの背部のシート角度θと撮像されるイルミネーションテープの見え方の関係を模式的に示す、車両シートを側面から見た説明図である。第2の実施の形態では、2本のイルミネーションテープのピクセル数を算出する。これに基づいて、車両シートの背部のシート角度θを算出し、シート角度を車室内の状態として算出(推定)する。
なお、ピクセル数の算出、これによるシート位置の算出等は、第1の実施の形態と同様である。
図6において、制御部30は、車両内状態検知部32において、画像処理により抽出されたイルミネーションテープ20aのXS0からXS1の範囲のピクセル数PS1(画素数)を算出する。XS1は、図6に示す背部144の背もたれ部144aとイルミネーションテープ20aの交点である。
同様にして、制御部30は、車両内状態検知部32において、画像処理により抽出されたイルミネーションテープ20bのXS0からXS2の範囲のピクセル数PS2(画素数)を算出する。XS2は、図6に示す背部144の背もたれ部144aとイルミネーションテープ20bの交点である。
第1の実施の形態と同様に、背もたれ部と画像のピクセル数の相関関係(相関式)が作成できる。制御部30は、車両内状態検知部32において、イルミネーションテープ20aの画像から算出されたピクセル数PS1(画素数)から、背もたれ部144aの位置XS1が算出できる。また、制御部30は、イルミネーションテープ20aの画像から算出されたピクセル数PS2(画素数)から、背もたれ部144aの位置XS2が算出できる。
制御部30は、車両内状態検知部32において、上記算出された位置XS1と位置XS2、および、既知のイルミネーションテープ20aと20bの間隔ZSから、図6に示す背部144のシート角度θは次のように算出できる。
シート角度θ=Arctan(ZS/(XS2-XS1))
シート角度θ=Arctan(ZS/(XS2-XS1))
上記示したような演算処理により、制御部30は、車両内状態検知部32において、車両シートの背部のシート角度θを算出し、シート角度を車室内の状態として算出(推定)することができる。
(第1、第2の実施の形態における画像処理の実施例)
図7(a)は、本発明の第1、第2の実施の形態に係る車両内状態検知装置におけるオーバーヘッドコンソールに装着されたカメラで取得されたグレースケール画像、図7(b)は、図7(a)の画像を2値化した画像、図7(c)は、図7(b)からピクセル数の算出、シート位置、シート角度の算出等の車室内の状態について、算出(推定)処理を実行したいイルミネーションテープの2値化画像を抽出した画像である。
図7(a)は、本発明の第1、第2の実施の形態に係る車両内状態検知装置におけるオーバーヘッドコンソールに装着されたカメラで取得されたグレースケール画像、図7(b)は、図7(a)の画像を2値化した画像、図7(c)は、図7(b)からピクセル数の算出、シート位置、シート角度の算出等の車室内の状態について、算出(推定)処理を実行したいイルミネーションテープの2値化画像を抽出した画像である。
制御部30は、カメラ10から入力された画像信号Scに基づいて、図7(a)に示すようなグレースケール画像を生成する。画像信号Scによる画像がカラー画像の場合は、グレースケール化する。その他、後の画像処理の実行を容易にするために、輝度調整、コントラスト調整等を行なうことができる。
制御部30は、図7(a)の画像を2値化して、図7(b)に示すような2値化画像を生成する。グレースケール画像から2値化画像を生成する場合の閾値は、イルミネーションテープの部分が明瞭になるように設定されていることが好ましい。
制御部30は、図7(b)に示す2値化画像から、算出(推定)処理を実行したいイルミネーションテープの2値化画像を抽出した図7(c)に示すような画像を生成する。この算出(推定)処理を実行したいイルミネーションテープの抽出処理は、例えば、テンプレートマッチングの手法により実行することができる。あるいは、所望のイルミネーションテープの領域の既知の領域データから、画像内の所望の領域のみを抽出するようにしてもよい。
なお、図7(a)~(c)に示す画像は、カメラ10の特性から像面湾曲が大きく、これを画像補正して、イルミネーションテープが直線状になるように補正するようにしてもよい。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態は、カメラ10をルームミラー120に装着した場合である。その他の構成は、第1、第2の実施の形態と同様である。カメラ10をルームミラー120に装着した場合は、カメラ10は、その撮像範囲がより後方まで及ぶ。これにより、車両100の後部座席まで撮像することが可能になる。
第3の実施の形態は、カメラ10をルームミラー120に装着した場合である。その他の構成は、第1、第2の実施の形態と同様である。カメラ10をルームミラー120に装着した場合は、カメラ10は、その撮像範囲がより後方まで及ぶ。これにより、車両100の後部座席まで撮像することが可能になる。
図8(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る車両内状態検知装置におけるルームミラーに装着されたカメラで取得されたグレースケール画像、図7(b)は、図7(a)の画像を2値化した画像、図7(c)は、図7(b)からピクセル数の算出、シート位置、シート角度の算出等の車室内の状態について、算出(推定)処理を実行したいイルミネーションテープの2値化画像を抽出した画像である。
第3の実施の形態において、後部座席の背部の上端に、イルミネーションテープ20cを取り付けてある。第1、第2の実施の形態と同様の処理、実行により、イルミネーションテープ20cのピクセル数Pの算出が可能である。これにより、イルミネーションテープ20cの欠けの検出ができ、乗員の有無を検知することが可能である。
上記の乗員の有無を検知は、第1、第2の実施の形態においても可能である。制御部30は、この乗員の有無を車室内の状態として算出(推定)することができる。
(本発明の実施の形態の効果)
上記のような構成により、次のような効果を有する。
(1)本発明の実施の形態に係る車両内状態検知装置1は、車両100の車室内を撮像する撮像手段としてのカメラ10と、車室内に車両100の前後方向Aに配置された長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20と、カメラ10により取得されたイルミネーションテープ20の画像の長尺状の長さ情報に基づいて、車室内の状態を算出する車両内状態検知部32を備えた制御部30と、を有して構成されている。これにより、投光装置、照明装置を必要としない構成により、乗員の位置、シート位置、シート角度等の車両内状態を検知できる。
(2)乗員の位置、シート位置、シート角度等の車両内状態を検知した車室内状態情報Saは、例えば、エアバッグ装置50に出力できる。これにより、エアバッグ装置50は、車両の乗員の位置、シート位置、シート角度等の車両内状態に対応した展開制御が可能となる。例えば、乗員の位置、シート位置が設定範囲内であればエアバッグを通常展開し、設定範囲外であればエアバッグを弱展開し、また、乗員を検知しない場合はエアバッグを非展開とする、等のエアバッグの展開制御が可能となる。
(3)第1、第2の実施の形態によれば、カメラ10が車室内のオーバーヘッドコンソール110に装着されているので、車両内において乗員、車両シートをやや上方向から撮像することができる。これにより、カメラ10は、車両内において乗員と長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20とを1つの画像として取得することが容易になる。
(4)第3の実施の形態によれば、カメラ10が車室内のルームミラー120に装着されているので、その撮像範囲がより後方まで及ぶ。これにより、車両100の後部座席まで撮像することが可能になり、より広い範囲の車両内状態を検知できる。
上記のような構成により、次のような効果を有する。
(1)本発明の実施の形態に係る車両内状態検知装置1は、車両100の車室内を撮像する撮像手段としてのカメラ10と、車室内に車両100の前後方向Aに配置された長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20と、カメラ10により取得されたイルミネーションテープ20の画像の長尺状の長さ情報に基づいて、車室内の状態を算出する車両内状態検知部32を備えた制御部30と、を有して構成されている。これにより、投光装置、照明装置を必要としない構成により、乗員の位置、シート位置、シート角度等の車両内状態を検知できる。
(2)乗員の位置、シート位置、シート角度等の車両内状態を検知した車室内状態情報Saは、例えば、エアバッグ装置50に出力できる。これにより、エアバッグ装置50は、車両の乗員の位置、シート位置、シート角度等の車両内状態に対応した展開制御が可能となる。例えば、乗員の位置、シート位置が設定範囲内であればエアバッグを通常展開し、設定範囲外であればエアバッグを弱展開し、また、乗員を検知しない場合はエアバッグを非展開とする、等のエアバッグの展開制御が可能となる。
(3)第1、第2の実施の形態によれば、カメラ10が車室内のオーバーヘッドコンソール110に装着されているので、車両内において乗員、車両シートをやや上方向から撮像することができる。これにより、カメラ10は、車両内において乗員と長尺状の検知基準物としてのイルミネーションテープ20とを1つの画像として取得することが容易になる。
(4)第3の実施の形態によれば、カメラ10が車室内のルームミラー120に装着されているので、その撮像範囲がより後方まで及ぶ。これにより、車両100の後部座席まで撮像することが可能になり、より広い範囲の車両内状態を検知できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、上記の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…車両内状態検知装置、10…カメラ、20…イルミネーションテープ、30…制御部、32…車両内状態検知部、100…車両、110…オーバーヘッドコンソール、115…ドアトリム、120…ルームミラー、140…車両シート、142…座部、142a…前側端部、144…背部、144a…背もたれ部、θ…シート角度、Sc…画像信号、Sa…車室内状態情報
Claims (7)
- 車両の車室内を撮像する撮像手段と、
前記車室内に前記車両の前後方向に配置された長尺状の検知基準物と、
前記撮像手段により取得された前記検知基準物の画像の前記長尺状の長さ情報に基づいて、前記車室内の状態を算出する車両内状態検知部を備えた制御部と、
を有する車両内状態検知装置。 - 前記長尺状の検知基準物は、前記車両のドアトリム又はセンターコンソールに取り付けられている、請求項1に記載の車両内状態検知装置。
- 前記車室内の状態は、乗員の着座位置、シート位置、又はシート角度である、請求項1又は2に記載の車両内状態検知装置。
- 前記長尺状の検知基準物は、可視光を発光するイルミネーションテープである、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両内状態検知装置。
- 前記撮像手段は、可視光に撮像感度を有するカメラである、請求項1から4のいずれか1項に記載の車両内状態検知装置。
- 前記カメラは、前記車室内のオーバーヘッドコンソール又はルームミラーに装着されている、請求項5に記載の車両内状態検知装置。
- 前記制御部は、前記車両内状態検知部による前記車室内の状態の算出結果を、前記車両に搭載されたエアバッグ装置に出力する、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両内状態検知装置。
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- 2020-09-24 JP JP2020159913A patent/JP2022053216A/ja active Pending
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