以下、商品購入システムの一実施形態について、図面を用いて説明する。
商品購入システムは、高齢者や店舗から遠隔に居住する者が、店舗に入店している家族等の知り合いに対して、自らが所望する商品を代わりに購入を依頼するためのシステムである。以下、高齢者や店舗から遠隔に居住する者を依頼者、店舗に入店して商品を購入する者を入店者と称する。
図1は、本実施形態に係る商品購入システムの概略構成を示すブロック図である。この商品購入システムは、依頼者端末1と、入店者端末2と、中継センタサーバ3と、を含む。依頼者端末1と入店者端末2とは、通信ネットワークNWを介してデータの送受信が可能であると共に、本商品購入システムに係わる特定のデータを、通信ネットワークNWに接続された中継センタサーバ3を経由して送受信することができる。
依頼者端末1は、店舗SHから遠隔の自宅HOにいる依頼者が所有する、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の汎用端末であっても良いし、本商品購入システムに係わるデータの送受信を行う専用端末であっても良い。以下、依頼者端末1は、本商品購入システムの商品購入アプリケーションプログラムがインストールされたスマートフォンであるとして説明する。また、以降、「アプリケーションプログラム」を「アプリ」と略記する。
また、入店者端末2は、店舗SHに入店した入店者が所有する、スマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータ等の汎用の携帯端末であっても良いし、店舗SHにて入店者に対して来店中貸与される本商品購入システムに係わるデータの送受信を行うタブレット端末等の専用の携帯端末であっても良い。以下、入店者端末2は、依頼者端末1と同様、本商品購入システムの商品購入アプリがインストールされたスマートフォンであるとして説明する。
中継センタサーバ3は、商品購入アプリが起動している依頼者端末1と入店者端末2との間のデータの送受信を中継して、依頼者が入店者に購入を依頼した商品を購入商品として記憶する。また、依頼者端末1からの決済指示に応じて、中継センタサーバ3は、依頼者の購入商品の支払金額を算出し、その算出した支払金額を、通信ネットワークNWを介して決済サイトサーバ4に送信することで、決済処理を行う。
決済サイトサーバ4は、通信ネットワークNWを介して、決済事業者サーバ5とデータの送受信が可能となっている。決済事業者サーバ5は、決済事業者が運用するサーバである。決済サイトサーバ4は、依頼者に対して設定されている決済方法により、決済事業者サーバ5との間で決済を行う。決済方法は、クレジットカード決済、電子マネー決済、ポイント決済、コード決済(モバイル決済又はスマートフォン決済等とも称される)、等の電子商取引(EC)方法を含む。コード決済は、例えば、依頼者端末1にインストールされる商品購入アプリにおいて、予めコードとクレジットカード又は電子マネーとの紐付けを行うことで利用可能である。なお、決済サイトサーバ4と決済事業者サーバ5との間に、決済代行サーバを介在させても良い。
また、本実施形態に係る商品購入システムは、更に、店舗SHに設置された登録装置6を含むことができる。登録装置6は、入店者が自身で購入する購入商品の登録処理及び決済処理を行うためのものである。
中継センタサーバ3は、決済サイトサーバ4による決済終了後、金額情報を含む決済情報を外部機器、即ち入店者端末2及び登録装置6に出力する。金額情報は、依頼者の購入商品と金額とのリスト情報を含む決済完了リストである。
また、登録装置6は、依頼者の購入商品に関するレシート、及びもし有れば入店者の購入商品に関するレシート、を発行する。このレシートの発行は、プリンタによるレシート用紙への印刷であっても良いし、通信ネットワークNWを介した電子レシートサーバ7への電子レシート情報の送信としても良い。
なお、図1では、自宅HO、依頼者端末1、店舗SH、入店者端末2、決済事業者サーバ5、登録装置6及び電子レシートサーバ7をそれぞれ一つしか示していないが、それぞれ複数存在して良いことは勿論である。
図2は、依頼者端末1又は入店者端末2としてのスマートフォンの要部回路構成を示すブロック図である。
依頼者端末1を構成するスマートフォンは、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶ユニット13、タッチパネル14、カメラ15、無線通信ユニット16、モバイル通信ユニット17及びシステム伝送路18等を備える。プロセッサ11と、メインメモリ12、補助記憶ユニット13、タッチパネル14、カメラ15及びモバイル通信ユニット17とは、システム伝送路18を介して通信可能とされている。そして、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶ユニット13がシステム伝送路18により接続されていることによって、依頼者端末1を制御するためのコンピュータが構成される。
入店者端末2を構成するスマートフォンも同様に、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶ユニット23、タッチパネル24、カメラ25、無線通信ユニット26、モバイル通信ユニット27及びシステム伝送路28等を備える。
プロセッサ11又は21は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11又は21は、オペレーティングシステム及びアプリ等の情報処理プログラムに従って、依頼者端末1又は入店者端末2としての各種の機能を実現するための情報処理を実行する。プロセッサ11又は21は、例えばCPU(central processing unit)である。
メインメモリ12又は22は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12又は22は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12又は22は、不揮発性のメモリ領域では上記の情報処理プログラムを記憶する。メインメモリ12又は22は、プロセッサ11又は21が情報処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12又は22は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11又は21によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(read only memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(random access memory)である。
補助記憶ユニット13又は23は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット13又は23としては、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、あるいはSSD(solid state drive)等の周知の記憶デバイスを用いた記憶ユニットを利用できる。補助記憶ユニット13又は23は、プロセッサ11又は21が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ11又は21での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶ユニット13又は23は、上記の情報処理プログラムを記憶する場合もある。
タッチパネル14又は24は、依頼者端末1又は入店者端末2の入力デバイス及び表示デバイスとして機能する。
カメラ15又は25は、光学系及びイメージセンサを含み、光学系により形成される視野内の像を表した画像データをイメージセンサにより生成する。
無線通信ユニット16又は26は、自宅HO又は店舗SHに設置された図示しないアクセスポイントとの間で無線通信プロトコルに従った無線通信によりデータを授受する。無線通信ユニット16又は26としては、例えばIEEE802.11規格に準拠した周知の通信デバイスを利用できる。なお、店舗SHのアクセスポイントは、店舗LANに接続され、店舗LANは図示しないゲートウェイを介して通信ネットワークNWに接続されている。
モバイル通信ユニット17又は27は、通信ネットワークNWを介したデータ通信のインタフェースである。モバイル通信ユニット17又は27としては、例えば移動通信網を介したデータ通信を行うための周知の通信デバイスを利用できる。
システム伝送路18又は28は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続された各部の間で授受されるデータ及び制御信号を伝送する。
なお補助記憶ユニット13又は23は、情報処理プログラムの1つである商品購入アプリAP11又はAP21を記憶する。商品購入アプリAP11と商品購入アプリAP21は、同一のものであり、依頼者端末1又は入店者端末2を商品購入システムのユーザインタフェースとして機能させるための後述する情報処理について記述されている。商品購入アプリAP11又はAP21は、複数の依頼者端末1又は入店者端末2で共通に利用される。
図3は、中継センタサーバ3の要部回路構成を示すブロック図である。中継センタサーバ3は、実施形態に係る中継サーバである。中継センタサーバ3は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶ユニット33、通信ユニット34及びシステム伝送路35を含む。プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶ユニット33及び通信ユニット34は、システム伝送路35を介して通信可能とされている。そして、プロセッサ31、メインメモリ32及び補助記憶ユニット33がシステム伝送路35により接続されていることによって、中継センタサーバ3を制御するためのコンピュータが構成される。なお、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶ユニット33及びシステム伝送路35の機能の概略は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶ユニット13及びシステム伝送路18と同等であるので、その説明は省略する。
通信ユニット34は、通信ネットワークNWを介したデータ通信のための通信処理を行う。通信ユニット34としては、例えば周知のインターネット接続デバイスを適用できる。
なお、補助記憶ユニット33は、情報処理プログラムの1つである中継プログラムPR31を記憶する。中継プログラムPR31は、中継センタサーバ3としての機能を実現するための情報処理について記述されている。
また、補助記憶ユニット33の記憶領域の一部は、会員データベースDB31、店舗データベースDB32及び取引管理データベースDB33として使用される。
図4は会員データベースDB31に含まれるデータレコードDR1の主要なデータ構造を示す模式図である。会員データベースDB31は、商品購入システムの依頼者を管理するためのデータベースであり、登録された依頼者に関連付けられたデータレコードの集合である。このため、会員データベースDB31は、登録された利用者の数に応じた個数のデータレコードDR1を含む。データレコードDR1は、フィールドF11,F12,F13,F14を含む。また、データレコードDR1は、フィールドF15,F16,…を含み得る。
フィールドF11には、関連付けられた依頼者を他の依頼者と識別するための会員コードがセットされる。会員コードは例えば、商品購入システムの利用者の個々を識別するために利用者毎に設定された一意の識別コードである。あるいは会員コードとしては例えば、商品購入アプリAP11又はAP21を依頼者端末1又は入店者端末2にインストールする際に当該商品購入アプリAP11又はAP21に対して設定される識別コードを用いることができる。
フィールドF12には、会員コードで特定される依頼者についての属性情報である会員情報がセットされる。会員情報は、氏名、性別、年齢、住所、電話番号、電子メールアドレス等を含み得る。この会員情報は、店舗SHから依頼者の購入商品を配送する際に利用される。
フィールドF13には、依頼者が申告した決済手段情報がセットされる。決済手段情報は、クレジットカード番号又はコード決済ID(identifier)などである。また複数の決済方法を選択可能とする場合には、決済手段情報に決済方法を識別するための決済方法コードを含む場合もある。
フィールドF14には、依頼者によって入店者として登録された登録者を識別するための登録者コードがセットされる。登録者コードとしては、会員コードと同様、商品購入システムの利用者毎に設定された一意の識別コードや商品購入アプリAP11又はAP21に対して設定される識別コードを用いることができる。すなわち、一つの識別コードが、依頼者として商品購入システムを利用する際には会員コードとして使用され、入店者として商品購入システムを利用する際には登録者コードとして使用される。登録者コードは、利用者によって削除操作が行われない限り、履歴として保存される。よって、依頼者が新たな入店者に商品の商品購入を依頼する毎に、データレコードDR1には、新たな登録者コードがフィールドF15,F16,…と追加される。
図5は店舗データベースDB32に含まれるデータレコードDR2の主要なデータ構造を示す模式図である。店舗データベースDB32は、商品購入システムの店舗SHを管理するためのデータベースであり、登録された店舗SHに関連付けられたデータレコードの集合である。このため、店舗データベースDB32は、登録された店舗SHの数に応じた個数のデータレコードDR2を含む。データレコードDR2は、フィールドF21,F22,F23,F24,F25,…を含む。
フィールドF21には、関連付けられた店舗SHを他の店舗SHと識別するための店舗コードがセットされる。店舗コードは例えば、商品購入システムの店舗SHの個々を識別するために店舗SH毎に設定された一意の識別コードである。
フィールドF22には、店舗コードで特定される店舗SHについての属性情報である店舗情報がセットされる。店舗情報は、店舗名、住所、電話番号、などを含み得る。
フィールドF23,F24,F25,…には、関連付けられた店舗SHが販売する商品に関連付けられた商品データがセットされる。商品データは、商品コード、商品名及び価格等の、関連付けられた商品についての商品情報を示す。商品コードは、商品をSKU(stock keeping unit)毎に識別するために定められた識別コードであり、例えばJAN(Japanese article number)コードが用いられる。商品名は、商品を人間が区別し易いように定められた名称である。価格は、商品の販売の対価となる金額である。
図6は取引管理データベースDB33に含まれるデータレコードDR3の主要なデータ構造を示す模式図である。取引管理データベースDB33は、商品購入システムによる取引を管理するためのデータベースであり、取引に関連付けられたデータレコードの集合である。このため、取引管理データベースDB33は、取引の数に応じた個数のデータレコードDR3を含む。データレコードDR3は、フィールドF31,F32,F33,F34,F35,F36,F37,F38,…を含む。
フィールドF31には、関連付けられた取引を他の取引と識別するための取引番号がセットされる。取引番号は例えば、商品購入システムでの取引の個々を識別するために取引毎に設定された一意の識別コードである。
フィールドF32,F33及びF34には、当該取引に係わる依頼者、入店者及び店舗SHを特定する会員コード、登録者コード及び店舗コードがセットされる。
フィールドF35には、取引終了時に、その時点の日時が日付情報としてセットされる。
フィールドF36,F37,F38,…には、依頼者の購入商品に関連付けられた登録データがセットされる。登録データは、商品コード、商品名、数量、単価及び合計金額等の、関連付けられた購入商品に関するデータが含まれる。
図7は、登録装置6の要部回路構成を示すブロック図である。登録装置6は、POS(Point Of Sales)端末であり、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶ユニット63、通信ユニット64、キーボード65、スキャナ66、タッチパネル67、客用タッチパネル68、リーダ・ライタ69、プリンタ610、ドロワ開放機構611及びシステム伝送路612を備える。システム伝送路612は、プロセッサ61と、メインメモリ62、補助記憶ユニット63、通信ユニット64、キーボード65、スキャナ66、タッチパネル67、客用タッチパネル68、リーダ・ライタ69、プリンタ610及びドロワ開放機構611とを相互に接続する。プロセッサ61、メインメモリ62及び補助記憶ユニット63がシステム伝送路612で接続されることにより、登録装置6のコンピュータが構成される。なお、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶ユニット63及びシステム伝送路612の機能の概略は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶ユニット13及びシステム伝送路18と同等であるので、その説明は省略する。
通信ユニット64は、店舗LANを介したデータ通信のインタフェースであり、店舗LAN及び通信ネットワークNWを介して中継センタサーバ3から決済情報を受信する。なお、補助記憶ユニット63の記憶領域の一部は、決済完了リスト記憶部ST61として使用される。決済完了リスト記憶部ST61には、中継センタサーバ3からの決済情報に含まれる決済完了リストが記憶される。また、通信ユニット64は、店舗LANを介して接続された店舗SH内の他の登録装置6及び図示しない店舗サーバとの間でデータ通信を行うこともできる。
キーボード65は、テンキー、小計キー、取消キー、クリアキー等の周知のキーを配置した登録装置専用のキーボードである。キーボード65は、テンキーを備えた汎用のキーボードに、小計キー、取消キー、クリアキー等の機能を割り当てたものであっても良い。
スキャナ66は、バーコード、二次元データコード等のコードシンボルを読み取る。スキャナ66は、レーザ光の走査によりコードシンボルを読み取るタイプであっても良いし、撮像デバイスで撮像した画像からコードシンボルを読み取るタイプであっても良い。
タッチパネル67は、入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。タッチパネル67は、登録装置6のオペレータである店員に対して情報の表示を行い、その店員による操作入力を受け付ける。
これらキーボード65、スキャナ66及びタッチパネル67は、店員が購入商品の登録操作を行うための入出力装置を構成する。
客用タッチパネル68もタッチパネル67と同様に、入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。客用タッチパネル68は、登録装置6において購入する購入商品の登録が行われている買物客である入店者に対して情報の表示を行い、その入店者による操作入力を受け付ける。
リーダ・ライタ69は、カード、スマートフォン等の媒体に記録されたデータを読み取る機能と、上記媒体へデータを書き込む機能とを有する。カードは、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカード等の決済用カードの他に、メンバーズカードやポイントカード等と称される会員カードを含み得る。リーダ・ライタ69は、磁気式、接触式、あるいは非接触式の何れのデバイスであっても良いし、また複数種のデバイスを含んでいても良い。
プリンタ610は、レシート用紙に対して各種の文字列又は画像等を印刷することにより、レシートを発行する。この種のプリンタ610としては、例えばサーマルプリンタ又はドットインパクトプリンタ等を利用できる。
ドロワ開放機構611は、現金または商品券、クーポン券等の金券を収容するためのドロワを開放動作させる。
次に、以上のように構成された商品購入システムの動作について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加などは適宜に可能である。例えば、以下の説明では、本実施形態の特徴的な動作を分かり易く説明するために、一部の処理についての説明を省略している。例えば、何らかのエラーが発生した場合に、そのエラーに対処するための処理が行われる場合があるが、そのような処理の一部については記載を省略している。
なお、以下に説明する商品購入システムの動作により利用者に提供されるサービスを商品購入サービスと称する。
利用者は、商品購入サービスを利用するためには、例えば、自らが所有するスマートフォン等に商品購入アプリAP11又はAP21をインストールして、依頼者端末1又は入店者端末2として利用可能としておく。そして依頼者となる利用者は、電話、メール、チャット等のスマートフォンの機能を利用して、或いは口頭で、入店者となる利用者に、商品購入サービスに加盟している店舗SHを指定して当該店舗SHでのリモートでの商品の購入を依頼する。そして、依頼者及び入店者は、電話、メール又はチャットにより連絡を取り合い、指定の店舗SHへの入店等の任意のタイミングで、互いに商品購入アプリAP11及びAP21を起動する。なお、商品購入アプリAP11及びAP21に、通話、メール又はチャット等のコミュニケーション機能を実装しておくことで、商品購入の依頼を行う交渉時も商品購入アプリAP11及びAP21上で行うようにしても良い。
図8及び図9は、依頼者端末1のプロセッサ11による商品購入アプリAP11に基づく情報処理のフローチャートであり、図10、図11及び図12は、中継センタサーバ3のプロセッサ31による中継プログラムPR31に基づく情報処理のフローチャートである。また、図13及び図14は、入店者端末2のプロセッサ21による商品購入アプリAP21に基づく情報処理のフローチャートであり、図15は、登録装置6のプロセッサ61による情報処理のフローチャートである。
なお、ここでは、依頼者端末1及び入店者端末2において商品購入アプリAP11及びAP21が起動されて、中継センタサーバ3と接続し、認証等の必要な処理が実施済みであるものとする。特に図示はしないが、この処理により、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、取引管理データベースDB33に、新しい取引番号を持つデータレコードDR3を生成し、また、会員データベースDB31の依頼者及び入店者に該当するデータレコードDR1に、商品購入アプリAP11又はAP21の識別コード及びIPアドレス等のデータ送信のための情報をセットすることとなる。
そして、依頼者端末1のプロセッサ11は、図8に示すACT101において、中継センタサーバ3を経由して入店者端末2から送信されるストリーミング映像を無線通信ユニット16で受信するのを待機する。
入店者は、店舗SH内の依頼者から事前に伝えられている購入希望商品が陳列されている商品棚の位置へ移動し、入店者端末2のカメラ25によって商品棚を撮影する。なお、入店者は、この移動中に、自身が購入しようとする商品を買物カゴに入れていくこと、つまり、自身の買物も同時に実施しても構わない。入店者端末2のプロセッサ21は、図13に示すACT201において、カメラ25によって撮影した映像を、ストリーミング映像として無線通信ユニット26により中継センタサーバ3に送信する。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、図10に示すACT301において、入店者端末2から送信されたストリーミング映像を通信ユニット34により受信すると、それを通信ユニット34により依頼者端末1へ転送する。
依頼者端末1のプロセッサ11は、ACT101において無線通信ユニット16により中継センタサーバ3を経由して入店者端末2から送信されたストリーミング映像を受信すると、ACT102において、タッチパネル14に表示する。
図16は、依頼者端末1のタッチパネル14に表示されるストリーミング画面SC11の一例を示す図である。ストリーミング画面SC11は、表示エリアAR11,AR12及びボタンBU11,BU12,BU13を含む。表示エリアAR11は、購入商品の総数と、購入商品の代金の総額とを表す。表示エリアAR12は、ストリーミング映像を表す。ボタンBU11は、購入商品のリスト表示を行うことを依頼者が宣言するためのソフトキーである。ボタンBU12は、入店者に商品のスキャンを依頼することを依頼者が宣言するためのソフトキーである。ボタンBU13は、購入商品の決済をすることを依頼者が宣言するためのソフトキーである。
その後、依頼者端末1のプロセッサ11は、ACT103において、商品スキャンの指示が有ったか否か判断する。依頼者は、表示エリアAR12に表示されているストリーミング映像に購入を希望する商品が映ったとき、その商品映像をタッチ操作する。よって、プロセッサ11は、依頼者の表示エリアAR12のタッチ操作の有無により、この商品スキャンの指示の有無を判断する。
商品スキャンの指示があると、依頼者端末1のプロセッサ11は、ACT104において、無線通信ユニット16により商品スキャン依頼を中継センタサーバ3に送信する。この商品スキャン依頼は、タッチ操作が行われた表示エリアAR12の座標位置を示す座標情報を含む。商品スキャン依頼は、更に、依頼者のタッチ操作が行われた時点にトリーミング映像として表示されていた画像のフレーム番号を含んでも良い。その後、依頼者端末1のプロセッサ11は、ACT105において、中継センタサーバ3から送信される商品情報を無線通信ユニット16により受信するのを待機する。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT301での入店者端末2からのストリーミング映像の依頼者端末1への転送した後、先ず、ACT302において、依頼者端末1からの商品スキャン依頼を通信ユニット34により受信したか否か判断する。ここで依頼者端末1からのスキャン依頼を受信したと判断すると、プロセッサ31は、ACT303において、通信ユニット34により、それを入店者端末2へ転送する。その後、プロセッサ31は、上記ACT301へと進む。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT201でのストリーミング映像の中継センタサーバ3への送信後、先ず、ACT202において、中継センタサーバ3を経由した依頼者端末1からの商品スキャン依頼を無線通信ユニット26により受信したか否か判断する。ここで商品スキャン依頼を受信したと判断すると、プロセッサ21は、ACT203において、タッチパネル24に商品スキャン依頼を表示する。なおこのとき、確実に商品スキャン依頼が有ったことを入店者に報知するために、図示しないスピーカにより報知音を鳴らしたり、図示しないバイブレーション機構により入店者端末2を振動させたりするようにしても良い。
入店者端末2では、ストリーミング映像を送信中、タッチパネル24に依頼者端末1におけるストリーミング画面SC11と同様のストリーミング画面が表示される。即ち、図16に示すように、ストリーミング画面SC21は、表示エリアAR21,AR22及びボタンBU21,BU22,BU23を含む。表示エリアAR21,AR22及びボタンBU21,BU22は、依頼者端末1におけるストリーミング画面SC11の表示エリアAR11,AR12及びボタンBU11,BU12と同様のものである。ボタンBU23は、ストリーミング画面SC21のボタンBU13のようなソフトキーとしての機能は有さず、ボタンとして表示されるのみである。このようなストリーミング画面SC21において、プロセッサ21は、例えば、次のような商品スキャン依頼の表示を行う。即ち、プロセッサ21は、ボタンBU22を点滅等の識別表示させる。更に、プロセッサ21は、表示エリアAR22に表示する映像を、ストリーミング映像から静止画に切り替える。このとき、プロセッサ21は、受信した商品スキャン依頼にフレーム番号が含まれる場合には、そのフレーム番号で特定されるフレーム画像を表示させることができる。商品スキャン依頼にフレーム番号が含まれていない場合には、プロセッサ21は、その時点のフレーム画像を選択する。そして、商品スキャン依頼に含まれる座標上に基づいて、その静止画上に依頼者がタッチ操作した位置を示すタッチ位置マークを表示する。なお、プロセッサ21は、表示エリアAR22の枠線についても点滅、色変更等の識別表示させるようにしても良い。
入店者は、この商品スキャン依頼の表示における静止画とタッチ位置マークを確認して、依頼者が指定したと推測される商品を特定する。そして、ストリーミング画面SC21におけるボタンBU22をタッチ操作することで、商品のスキャンを行うことを宣言する。これにより、プロセッサ21は、ACT204において、ストリーミング画面SC21を登録画面に切り替え、商品のスキャンを受け付ける。
図17は、入店者端末2における登録画面SC22の一例を示す図である。登録画面SC22は、購入商品として登録する商品の商品コードを表したバーコードを読み取るように入店者に促す画面である。登録画面SC22は、表示エリアAR23,AR24、メッセージME21及びボタンBU24を含む。表示エリアAR23は、カメラ25で得られた画像を表示する。表示エリアAR23は、ストリーミング画面SC21の表示エリアAR22に表示されていた静止画を表示する。メッセージME21は、商品のバーコードを読み取るように入店者に促す文字メッセージである。ボタンBU24は、商品コードのスキャンを中止することを入店者が宣言するためのソフトキーである。
入店者は特定した依頼者が指定したと推測される商品の箱やラベル、又は当該商品が陳列された商品棚に設けられた商品説明タグ、に記載されたバーコード又は二次元バーコードを撮影する。プロセッサ21は、その撮像した画像から商品コードを復号、即ち、商品コードを読み取る。そして、ACT205において、プロセッサ21は、その読み取った商品コードを含むスキャン情報を無線通信ユニット26により中継センタサーバ3に送信する。その後、プロセッサ21は、ACT206において、中継センタサーバ3からの応答を受信するのを待機する。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT302において依頼者端末1からの商品スキャン依頼を受信していないと判断した場合、ACT304において、入店者端末2からのスキャン情報を通信ユニット34により受信したか否か判断する。入店者端末2からスキャン情報を受信したと判断した場合、プロセッサ31は、ACT305において、スキャン情報に含まれる商品コードに対応する商品情報を、店舗データベースDB32における該当店舗のデータレコードDR2より検索する。そして、プロセッサ31は、ACT306において、その検索した商品情報を、通信ユニット34により依頼者端末1へ送信する。その後、プロセッサ31は、上記ACT301へと進む。
依頼者端末1のプロセッサ11は、上記ACT105において中継センタサーバ3からの商品情報を受信したと判断したならば、ACT106において、タッチパネル14の表示をストリーミング画面SC11から商品情報表示画面に切り替えて、受信した商品情報を表示させる。商品情報表示画面は、特に図示はしないが、その商品情報で示される商品を購入するか否か選択するためのOKボタンとNGボタンとを含む。
依頼者は、表示された商品情報が購入を意図した商品であればOKボタンを、そうでなければNGボタンをタッチ操作する。よって、プロセッサ11は、商品情報表示画面への依頼者のタッチ操作に応じて、ACT107において、OKボタンのタッチ操作によるOK指示が有ったか否か判断する。OK指示が無い、即ちNGボタンのタッチ操作によるNG指示が有った場合には、プロセッサ11は、ACT108において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3へNG情報を送信する。その後、プロセッサ11は、上記ACT101へと進む。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT304において入店者端末2からスキャン情報を受信していないと判断した場合、ACT307において、依頼者端末1からのNG情報を通信ユニット34により受信したか否か判断する。依頼者端末1からNG情報を受信したと判断した場合、プロセッサ31は、ACT308において、NG情報を、通信ユニット34により入店者端末2へ送信する。その後、プロセッサ31は、上記ACT301へと進む。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT206において中継センタサーバ3からの応答を受信したと判断した場合、ACT207において、その応答は登録依頼であるか否か判断する。ここで、登録依頼ではない、即ちNG情報の受信であったと判断したならば、プロセッサ21は、ACT208において、タッチパネル24に再スキャン依頼を表示させる。
図18は、入店者端末2における再スキャン依頼表示の一例を示す図である。プロセッサ21は、再スキャン依頼表示を、登録画面SC22に重ねて表示される表示ウィンドウWI21として提示する。表示ウィンドウWI21は、メッセージME22とボタンBU25を含む。メッセージME22は、別の商品をスキャンして欲しい旨を表した文字メッセージである。ボタンBU25は、再スキャン依頼表示による再スキャン依頼を入店者が確認したことを宣言するためのキーである。
プロセッサ21は、入店者によるボタンBU25のタッチ操作に応じて、上記ACT204へと進む。そして、入店者は別の商品をスキャンすることとなる。
一方、依頼者端末1に表示された商品情報が、依頼者が購入を意図した商品であれば、依頼者はOKボタンをタッチ操作する。この場合、プロセッサ11は、ACT107においてOKボタンのタッチ操作によるOK指示が有ったと判断する。この場合には、プロセッサ11は、ACT109において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3へ登録依頼を送信する。その後、プロセッサ11は、上記ACT101へと進む。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT307において依頼者端末1からNG情報を受信していないと判断した場合、ACT309において、依頼者端末1からの登録依頼を通信ユニット34により受信したか否か判断する。依頼者端末1から登録依頼を受信したと判断した場合、プロセッサ31は、ACT310において、登録依頼を、通信ユニット34により入店者端末2へ送信する。その後、プロセッサ31は、上記ACT301へと進む。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT207において登録依頼を受信したと判断した場合、ACT209において、タッチパネル24に登録依頼を表示させる。この登録依頼は、特に図示はしないが、図18に示したメッセージME22が、商品を購入する旨を表した文字メッセージに変わっただけのものである。この登録依頼表示を確認した入店者は、当該商品を依頼者の購入商品として買物カゴに入れる。そして、入店者は、登録依頼を確認したことを宣言するためのボタンをタッチ操作する。プロセッサ21は、ACT210において、このタッチ操作を、当該商品の登録を宣言する登録操作入力であると判断する。よって、プロセッサ21は、ACT211において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3へ登録完了を送信する。その後、プロセッサ21は、上記ACT201に進む。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、ACT309において依頼者端末1からの登録依頼を受信してないと判断した場合、ACT311において、通信ユニット34によって入店者端末2から登録完了を受信したか否か判断する。入店者端末2から登録完了を受信したと判断した場合、プロセッサ31は、ACT312において、当該商品の登録を行う。即ち、プロセッサ31は、当該商品の登録データを作成して、依頼者に該当する取引管理データベースDB33の取引のデータレコードDR3に追加する。その後、プロセッサ31は、上記ACT301へと進む。
入店者は、依頼者から購入を依頼された商品が正しく買物カゴに入っているか確認したい場合が有る。そのような場合、入店者は、ストリーミング画面SC21のボタンBU21をタッチ操作して、購入商品のリスト表示を行うことを宣言する。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT202において商品スキャン依頼を受信していないと判断した場合、ACT212において、依頼者のボタンBU21のタッチ操作による、閲覧指示が有ったか否か判断する。閲覧指示が有ったときには、プロセッサ21は、ACT213において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3へ入店者閲覧指示を送信する。その後、プロセッサ21は、ACT214において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3からの商品リストを受信するのを待機する。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT311において入店者端末2から登録完了を受信していないと判断した場合、図11に示すACT313において、通信ユニット34によって入店者端末2から入店者閲覧指示を受信したか否か判断する。入店者端末2からの送信者閲覧指示を受信したと判断した場合、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、ACT314において、依頼者の購入商品として登録されている商品の商品リストを作成する。即ち、プロセッサ31は、依頼者に該当する取引管理データベースDB33の取引のデータレコードDR3の記憶内容に基づいて商品リストを作成する。そして、プロセッサ31は、ACT315において、その作成した商品リストを、通信ユニット34により入店者端末2へ送信する。その後、プロセッサ31は、ACT316において、通信ユニット34によって入店者端末2から戻る指示を受信するのを待機する。なお、入店者端末2から入店者閲覧指示を受信したか否かにかかわらず、プロセッサ31は、取引管理データベースDB33の取引のデータレコードDR3の記憶内容に基づいて、予め商品リストを作成しておいても良い。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT214において中継センタサーバ3から商品リストを受信したと判断しならば、ACT215において、タッチパネル24の表示を閲覧画面に切り替えて、受信した商品リストをリスト表示する。
図19は購入商品が登録済みである状態での閲覧画面SC23の一例を示す図である。閲覧画面SC23は、ストリーミング画面SC21と同様の表示エリアAR21及びボタンBU22,BU23を含む。更に、閲覧画面SC23は、表示エリアAR25及びボタンBU26,BU27,BU28を含む。表示エリアAR25は、購入商品のリストを表す。この例は、商品名が“AAA”であり、価格が120円である商品が1個、商品名が“BBB”であり、価格が98円である商品が2個、そして商品名が“CCC”であり、価格が1,024円である商品が1個、購入商品として登録済みである場合の例である。閲覧画面SC23では、表示エリアAR25には、これらの登録済みの商品に関する商品名、価格及び個数を表している。また、表示エリアAR21には、総数として“4”を表すとともに、総額として“1,340”を表している。閲覧画面SC23におけるボタンBU22,BU23,BU26及びBU27は、利用者が操作できないダミーボタンである。ボタンBU28は、この閲覧画面SC23を終了して元のストリーミング画面SC21に戻ることを入店者が宣言するためのソフトキーである。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT215においてタッチパネル24にこのような閲覧画面SC23を表示させた後、ACT216において、入店者のボタンBU28のタッチ操作による戻る指示が行われるのを待機する。
入店者は、閲覧画面SC23の表示エリアAR25に表示された購入商品のリストに基づいて、買物カゴに入っている商品及びその数量を確認する。買物カゴの中身が誤っていれば、正しくなるように商品を追加又は戻したり、別の商品に入れ替えたりする。表示エリアAR25に表示された購入商品のリストと買物カゴ内の商品とが一致していれば、入店者は、閲覧画面SC23のボタンBU28をタッチ操作して、元のストリーミング画面SC21に戻ることを宣言する。
プロセッサ21は、上記ACT216において入店者によるボタンBU28のタッチ操作によって戻る指示が有ったと判断したならば、ACT217において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3に戻る指示を送信する。そして、プロセッサ21は、上記ACT201に進む。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT316において通信ユニット34によって入店者端末2から戻る指示を受信したと判断したならば、或いは、上記ACT313において入店者端末2からの送信者閲覧指示を受信していない場合、ACT317に進む。ACT317において、プロセッサ31は、通信ユニット34によって依頼者端末1から依頼者閲覧指示を受信したか否か判断する。依頼者閲覧指示を受信していないと判断した場合には、プロセッサ31は、ACT328へと進む。
依頼者は、登録済みの商品を確認したいとき、或いは、登録した商品の数量を変更又は登録した商品を取りやめにしたいとき、ストリーミング画面SC11のボタンBU11をタッチ操作して、購入商品のリスト表示を行うことを宣言する。そこで、依頼者端末1のプロセッサ11は、上記ACT103において商品スキャンの指示が無かったと判断した場合、ACT110において、このボタンBU11のタッチ操作の有無により、この閲覧指示の有無を判断する。
閲覧指示が有ったとき、プロセッサ11は、図9に示すACT111において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3へ依頼者閲覧指示を送信する。その後、プロセッサ11は、ACT112において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3からの商品リストを受信するのを待機する。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT317において依頼者端末1からの依頼者閲覧指示を受信したと判断した場合、ACT318において、上記ACT314と同様、依頼者の購入商品として登録されている商品の商品リストを作成する。そして、プロセッサ31は、ACT319において、その作成した商品リストを、通信ユニット34により依頼者端末1へ送信する。
依頼者端末1のプロセッサ11は、上記ACT112において中継センタサーバ3から商品リストを受信したと判断しならば、ACT113において、タッチパネル14の表示を、入店者端末2における閲覧画面SC23と同様の閲覧画面に切り替えて、受信した商品リストをリスト表示する。即ち、図19に示すように、閲覧画面SC13は、表示エリアAR11,AR15及びボタンBU12,BU13,BU16,BU17,BU18を含む。表示エリアAR11,AR15及びボタンBU18は、に入店者端末2における閲覧画面SC23の表示エリアAR11,AR12及びボタンBU28と同様のものである。ボタンBU16は、該当購入商品の数量の変更を行うことを依頼者が宣言するためのソフトキーである。このボタンBU16をタッチ操作すると、例えば1~20の数を選択するためのリストボックスが重ねて表示され、依頼者が所望する数量を指定できるようになっている。ボタンBU17は、該当購入商品の購入をキャンセルする即ち登録を削除することを依頼者が宣言するためのソフトキーである。なお、ボタンBU12及びBU13は、ストリーミング画面SC11の説明において説明した通りである。
上記ACT113においてこのような閲覧画面SC13での購入商品リストを表示させた後、プロセッサ11は、ACT114において、依頼者のボタンBU16のタッチ操作による数量変更指示が有ったか否か判断する。数量変更指示が有ったならば、プロセッサ11は、ACT115において、その変更する商品と変更する数量との情報を含む数量変更依頼を無線通信ユニット16により中継センタサーバ3に送信する。そして、プロセッサ11は、ACT116において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3からの完了通知を受信するのを待機する。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT319において商品リストを送信した後、ACT320において、通信ユニット34によって依頼者端末1から数量変更依頼を受信したか否か判断する。数量変更依頼を受信した場合、プロセッサ31は、ACT321において、通信ユニット34によって入店者端末2へ数量変更依頼を送信する。その後、プロセッサ31は、ACT322において、通信ユニット34により入店者端末2からの完了通知を受信するのを待機する。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT212において閲覧指示が無かったと判断した場合、ACT218において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3から数量変更依頼を受信したか否か判断する。数量変更依頼を受信した場合、プロセッサ21は、ACT219において、タッチパネル24に数量変更指示を表示する。その後、プロセッサ21は、ACT220において、完了入力が行われるのを待機する。
図20は、入店者端末2における数量変更指示画面の一例を示す図である。数量変更指示画面は、閲覧画面SC23に表示ウィンドウWI22を重ねて表した画面である。表示ウィンドウWI22は、メッセージME23及びボタンBU29を含む。メッセージME23は、数量変更指示に含まれる、変更する商品と変更する数量との情報に基づいて、どの商品を何個増減するのかを表した文字メッセージである。ボタンBU29は、このメッセージME23の内容を確認し、指示に応じて買物カゴ内の該当商品の数量増減を実施したことを入店者が宣言するためのソフトキーである。
ボタンBU29のタッチ操作が行われると、プロセッサ21は、上記ACT220において完了入力が行われたと判断し、ACT221において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3へ完了通知を送信する。このとき、プロセッサ21は、タッチパネル24の表示をストリーミング画面SC21に戻す。或いは、プロセッサ21は、タッチパネル24の表示を、更新後の登録商品のリストを示す閲覧画面SC23とするようにしても良い。但しその場合は、変更後の商品リストの送信を中継センタサーバ3へリクエストすることが必要となる。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT322において入店者端末2からの完了通知を受信したと判断した場合、ACT323において、該当する取引管理データベースDB33の取引のデータレコードDR3の登録個数を更新する。即ち、該当商品の登録データ中の数量を更新し、これに伴い、合計金額を更新する。そして、プロセッサ31は、ACT324において、通信ユニット34により依頼者端末1へ完了通知を送信する。なお、プロセッサ31は、上記ACT323において、登録個数の更新後の商品リストを作成し、上記ACT324において送信する完了通知に、その更新後の商品リストを含めることができる。
依頼者端末1のプロセッサ11は、上記ACT116において中継センタサーバ3からの完了通知を受信したと判断すると、ACT117において、タッチパネル14に数量変更の完了を表示する。その後、プロセッサ11は、ACT118において、ボタンBU18のタッチ操作による戻る指示の有無を判断する。ここで、戻る指示が無い場合には、プロセッサ11は、更に、ACT119において、ボタンBU13のタッチ操作による決済指示の有無を判断する。この決済指示も無い場合には、プロセッサ11は、上記ACT114に進む。
また、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT324において完了通知を送信後、ACT325において、通信ユニット34によって入店者端末2から戻る指示を受信したか否か判断する。戻る指示を受信したと判断した場合には、プロセッサ31は、上記ACT301に進む。これに対して、戻る指示を受信していない場合には、プロセッサ31は、上記ACT320に進む。
一方、依頼者端末1のプロセッサ11は、上記ACT114において数量変更指示が無いと判断した場合には、ACT120において、ボタンBU17のタッチ操作による削除指示が有ったか否か判断する。削除指示が有ったならば、プロセッサ11は、ACT121において、その削除する商品の情報を含む削除依頼を無線通信ユニット16により中継センタサーバ3に送信する。そして、プロセッサ11は、上記ACT116に進む。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT320において数量変更依頼を受信していないと判断した場合、ACT326において、通信ユニット34によって依頼者端末1から削除依頼を受信したか否か判断する。削除依頼を受信した場合、プロセッサ31は、ACT327において、通信ユニット34によって入店者端末2へ削除依頼を送信する。その後、プロセッサ31は、上記ACT322に進む。
入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT218において数量変更依頼が無かったと判断した場合、ACT222において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3から削除依頼を受信したか否か判断する。削除依頼を受信した場合、プロセッサ21は、ACT223において、タッチパネル24に削除指示を表示する。この削除指示は、図20に示した数量変更指示画面と同様のものであり、表示ウィンドウWI22に表示するメッセージME23の代わりに、削除指示に含まれる、削除する商品の情報に基づいて、どの商品の購入を取り消すのかを表した文字メッセージを表示するものである。
入店者が、このメッセージの内容を確認し、指示に応じて買物カゴ内の該当商品を元の商品棚に戻した後、数量変更指示画面のボタンBU29と同様のボタンをタッチ操作することで、プロセッサ21は、上記ACT220において完了入力が行われたと判断することができる。
また、依頼者端末1のプロセッサ11は、上記ACT118において戻る指示が有ったと判断すると、ACT122において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3へ戻る指示を送信する。その後、プロセッサ11は、上記ACT101に進む。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT317において依頼者端末1から依頼者閲覧指示を受信していないと判断した場合には、図12に示すACT328において、通信ユニット34により依頼者端末1からの決済依頼を受信したか否か判断する。依頼者端末1から決済依頼を受信していない場合には、プロセッサ31は、上記ACT301へと進む。
依頼者端末1のプロセッサ11は、図8に示す上記ACT110において閲覧指示が無かったと判断した場合、ACT123において、ストリーミング画面SC21のボタンBU13のタッチ操作による決済指示が有ったか否か判断する。また、図9に示す上記ACT119において閲覧画面SC23のボタンBU13のタッチ操作による決済指示が有ったか否か判断している。何れかで決済指示が有ったと判断した場合、プロセッサ11は、図8に示すACT124において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3へ決済依頼を送信する。その後、プロセッサ11は、ACT125において、無線通信ユニット16により中継センタサーバ3からの決済完了通知を受信するのを待機する。
中継センタサーバ3のプロセッサ31は、上記ACT328において依頼者端末1から送信依頼を受信したと判断した場合、ACT329において、依頼者に該当する取引管理データベースDB33の取引のデータレコードDR3の内容に基づいて、依頼者の購入商品の金額の合計及び税金を含む合計金額情報を算出する。そして、プロセッサ31は、ACT330において、決済処理を実行する。この決済処理は、通信ユニット34により、算出した合計金額を、依頼者に該当する会員データベースDB31のデータレコードDR1のフィールドF13にセットされている決済手段情報と共に決済サイトサーバ4に送信する処理を含む。また、通信ユニット34により、決済サイトサーバ4から決済結果を受信する処理を含む。決済終了後、プロセッサ31は、ACT331において、通信ユニット34により、決済完了通知を、依頼者端末1、入店者端末2及び店舗SHの登録装置6へ送信する。この決済完了通知は、例えば、今回の取引に係わる、取引管理データベースDB33のデータレコードDR3の内容である、取引番号や購入商品のリストを表す決済完了リストを含むことができる。そして、プロセッサ31は、ACT332において、依頼者端末1及び入店者端末2との接続を解除する。
依頼者端末1のプロセッサ11は、上記ACT125において中継センタサーバ3からの決済完了通知を受信したと判断すると、ACT126において、タッチパネル14に、受信した決済完了通知に基づく決済完了表示を行う。そして、プロセッサ11は、ACT127において、中継センタサーバ3との接続を解除する。
また、入店者端末2のプロセッサ21は、上記ACT221において中継センタサーバ3へ完了通知を送信した後、ACT224において、無線通信ユニット26により中継センタサーバ3から決済完了通知を受信したか否か判断する。決済完了通知を受信していなければ、プロセッサ21は、上記ACT201へと進む。そして、決済完了通知を受信すると、ACT225において、タッチパネル24に、受信した決済完了通知に基づく決済完了表示を行う。そして、プロセッサ21は、ACT226において、中継センタサーバ3との接続を解除する。
店舗SHの登録装置6のプロセッサ61は、起動すると先ず、図15に示すACT601において、通信ユニット64により中継センタサーバ3から決済完了通知を受信したか否か判断する。決済完了通知を受信した場合には、プロセッサ61は、ACT602において、その決済完了通知に含まれる決済完了リストを決済完了リスト記憶部ST61に記憶する。
その後、或いは上記ACT601において中継センタサーバ3から決済完了通知を受信していないと判断した場合、プロセッサ61は、ACT603において、新しい取引を開始するか否か判断する。取引開始ではないと判断した場合には、プロセッサ61は、上記ACT601へと進む。
入店者は、依頼者によって決済が完了している依頼者の購入商品を店舗SHから持ち出すために、所定の会計レーンに進む。このとき、入店者の買物カゴには、依頼者によって決済が完了している依頼者の購入商品に加えて、入店者自身の未会計の商品も入っている場合がある。
会計レーンに対応して設置された登録装置6のプロセッサ61は、上記ACT603において取引の開始を判断すると、ACT604において、入店者の会員情報の入力を受け付ける。これは、例えば、店員がスキャナ66によって、入店者が提示する会員カードに印刷された、又は入店者端末2のタッチパネル24に表示された、会員番号を示すバーコードを読み取ることで入力することができる。
プロセッサ61は、入力された会員情報により、決済完了リスト記憶部ST61に記憶されている決済完了リストにおける登録者コードを検索し、ACT605において、該当する決済完了リストをタッチパネル67及び客用タッチパネル68に表示させる。
その後、プロセッサ61は、ACT606において、スキャナ66による、買物カゴに入っている商品についてのスキャンを受け付ける。そして、プロセッサ61は、ACT607において、そのスキャンされた商品が、既に決済済みで有るか否か判断する。プロセッサ61は、検索された決済完了リストに当該商品が含まれているか否かにより判断することができる。決済済みの商品ではないと判断した場合、即ち入店者自身が購入する商品である場合には、プロセッサ61は、ACT608において、購入商品として登録する。
その後、或いは、上記ACT607において決済済みの商品であると判断された場合には、プロセッサ61は、ACT609において、キーボード65の小計キーが入力されたか否か判断する。小計キーが入力されない場合には、プロセッサ61は、上記ACT606に進む。
そして、小計キーが入力されると、プロセッサ61は、ACT610において、登録された入店者の購入商品の合計金額を算出する。その後、プロセッサ61は、ACT611において、入店者の購入商品に対する既知の決済処理を行う。その後、プロセッサ61は、ACT612において、プリンタ610によりレシートを発行する。この場合、レシートは、依頼者の購入商品に関するレシートと、入店者の購入商品に関するレシートとの二つを発行することとなる。なお、プロセッサ61は、例えば依頼者の電子レシート会員の宣言を受けて、プリンタ610によるレシートの発行に代えて或いは加えて、通信ユニット64により電子レシートサーバ7へ電子レシート情報を送信することができる。
以上のように本実施形態の商品購入システムは、店舗SHへの入店者が携帯する携帯端末である入店者端末2と、入店者に商品の購入を依頼する依頼者が操作する依頼者端末1と、入店者端末2と依頼者端末1との間の通信を中継する中継サーバである中継センタサーバ3と、を備える。そして、本実施形態の商品購入システムによれば、入店者端末2のプロセッサ21は、指定手段、依頼手段及び第1の表示手段として機能する。指定手段は、商品に関する商品情報を中継センタサーバ3から依頼者端末1へ送信させる送信指示を、中継センタサーバ3に送信する。依頼手段は、中継センタサーバ3に登録された登録商品の閲覧を依頼する閲覧依頼を、中継センタサーバ3に送信する。第1の表示手段は、閲覧依頼に応答して中継センタサーバ3から送信された登録商品に関する商品情報を、例えばタッチパネル24に表示する。また、依頼者端末1のプロセッサ11は、第1の依頼手段、第2の依頼手段及び表示手段として機能する。第1の依頼手段は、中継センタサーバ3から送信された商品情報で示される商品の登録を依頼する登録依頼を、中継センタサーバ3に送信する。第2の依頼手段は、中継センタサーバ3に登録された登録商品の閲覧を依頼する閲覧依頼を、中継センタサーバ3に送信する。表示手段は、閲覧依頼に応答して中継センタサーバ3から送信された登録商品に関する商品情報を、例えばタッチパネル14に表示する。そして、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、第1の送信手段、登録手段及び第2の送信手段として機能する。第1の送信手段は、入店者端末2から送信された商品に関する商品情報の依頼者端末1への送信指示に応じて、商品情報を依頼者端末1に送信する。登録手段は、依頼者端末1からの登録依頼に対応する商品を依頼者の登録商品として登録する。第2の送信手段は、依頼者端末1又は入店者端末2から送信された前記閲覧依頼に応答して、登録商品に関する商品情報を依頼元の前記依頼者端末又は前記携帯端末に送信する。
よって、依頼者が店舗SHとは物理的に異なる場所にいた場合であっても、実店舗で買物を行っているような商品選択を行うことができる。また、依頼者端末1及び入店者端末2では、登録した購入商品をいつでも確認することができる。よって、入店者端末2を携帯する入店者は、買物カゴに入っている商品と依頼者が購入を依頼した商品とを確実に整合させることができる。
また、本実施形態の商品購入システムによれば、依頼者端末1のプロセッサ11は、登録商品の登録個数を変更する変更依頼又は登録商品を削除する削除依頼を、中継センタサーバ3を経由して入店者端末2に送信する第3の依頼手段として機能する。また、入店者端末2のプロセッサ21は、依頼者端末1から中継センタサーバ3を経由して送信された変更依頼又は削除依頼に応じた商品の個数変更操作又は削除操作の完了通知を中継センタサーバ3に送信する通知手段として機能する。そして、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、入店者端末2から送信された個数変更操作又は削除操作の完了通知の受信に応じて、登録商品の個数の変更又は登録商品の削除を行う実行手段として機能する。
よって、依頼者はいつでも購入商品の個数を変更したり、購入をキャンセルしたりすることができる。そして、中継センタサーバ3での実際の登録内容の修正は、入店者が指示された商品を買物カゴに追加したり、元の商品棚に戻したりしたことの宣言を入店者から受けるまで保留されるので、入店者の買物カゴの内容と登録内容とに齟齬が発生するおそれは少ない。
また、本実施形態の商品購入システムによれば、入店者端末2のプロセッサ21は、カメラ25で撮影されたストリーミング映像を中継センタサーバ3を経由して依頼者端末1へ送信するストリーミング手段、及び、中継センタサーバ3を経由して依頼者端末1から送信された、ストリーミング映像中の商品の指定結果をタッチパネル24に表示する第2の表示手段、として機能する。また、依頼者端末1のプロセッサ11は、入店者端末2から中継センタサーバ3を経由して送信されたストリーミング映像中に映っている商品を指定し、その指定された商品を示す指定結果を、中継センタサーバ3を経由して入店者端末2に送信する指定手段として機能する。そして、本実施形態の商品購入システムでは、入店者端末2の送信手段として機能するプロセッサ21は、商品を特定するコード情報を読み取り、その読み取ったコード情報を中継センタサーバ3に送信する読み取り手段として機能し、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、更に、入店者端末2から送信されたコード情報に対応する商品情報を依頼者端末1へ送信する第3の送信手段として機能する。
よって、依頼者は、ストリーミング映像中に購入したい商品を発見したとき、その購入を入店者に依頼し、入店者が当該商品の箱やラベルに記載されたバーコードを読み取り、中継センタサーバ3から当該商品の商品情報を依頼者端末に送信して、確認させることができる。
そして、本実施形態の商品購入システムによれば、中継センタサーバ3の登録手段として機能するプロセッサ31は、依頼者端末1からの登録依頼を入店者端末2に送信し、登録依頼を受けた入店者端末2から送信された登録操作の完了通知の受信に応じて、商品を登録商品として登録する。
よって、依頼者は、商品情報により商品を確認した上で、購入商品として登録させることができる。換言すれば、購入したい商品ではない商品がスキャンされてしまったことを確認することができるので、依頼者が不所望の商品を購入商品として登録してしまう恐れが少ない。
また、本実施形態によれば、店舗SHへの入店者が携帯する携帯端末である入店者端末2と入店者に商品の購入を依頼する依頼者が操作する依頼者端末1との間の通信を中継する、本実施形態の中継サーバとしての中継センタサーバ3のプロセッサ31は、第1の送信手段、登録手段及び第2の送信手段として機能する。第1の送信手段は、入店者端末2から送信された商品に関する商品情報の依頼者端末1への送信指示に応じて、商品情報を依頼者端末1に送信する。登録手段は、依頼者端末1からの商品情報で示される商品の登録依頼に応じて、その商品を依頼者の登録商品として登録する。第2の送信手段は、依頼者端末1又は入店者端末2から送信された登録商品の閲覧依頼に応じて、登録商品に関する商品情報を、依頼元の依頼者端末又は入店者端末2に送信する。
よって、依頼者が店舗SHとは物理的に異なる場所にいた場合であっても、実店舗で買物を行っているような商品選択を行うことができる。また、中継センタサーバ3は、依頼者端末1又は入店者端末2からの依頼が有ればいつでも、登録した購入商品に関する商品情報を依頼元の依頼者端末1又は入店者端末2を送信する。よって、登録した購入商品に関する商品情報を確認することで、入店者端末2を携帯する入店者は、買物カゴに入っている商品と依頼者が購入を依頼した商品とを確実に整合させることができる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
情報処理によりプロセッサ11,21,31,61が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
また、ACT313乃至ACT316の処理とACT317乃至ACT325の処理とは、順番を入れ替えて実施することができる。また、ACT313乃至ACT316の処理とACT317乃至ACT325の処理とを並行して実施しても良い。ACT337の処理とACT338の処理についても、その順番が逆であっても良い。
また、既存の画像認識技術を利用することで、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、入店者端末2のカメラ25で撮影した画像中の各商品を認識し、依頼者端末1のタッチパネル14に表示させるストリーミング映像に、そこに映っている商品の商品情報を重畳表示させる映像データを生成するようにしても良い。これにより、依頼者から購入希望商品の指定があったときに、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、その商品情報を入店者端末2に送信して、タッチパネル24に表示させることができるので、入店者に確実に購入希望商品を伝達することができる。
また、入店者は、自身の購入商品に加えて依頼者の購入商品も持ち帰るので、入店者に対してクーポンやポイント等の特典を付与するようにしても良い。
また、依頼者の購入商品は、店舗SHが配送手配するようにしても良い。この場合は、別途配送料金が発生するので、中継センタサーバ3のプロセッサ31は、依頼者の購入商品の電子決済を行うための合計金額算出の際に、その配送料金も加算するようにしても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。