JP2022052905A - 薬剤師支援システム、薬剤師支援方法及びプログラム - Google Patents

薬剤師支援システム、薬剤師支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】患者に確認する必要性の高い副作用を選んで効率的に確認し、薬剤師の負担を軽減する薬剤師支援システム、薬剤師支援方法及びプログラムを提供する。【解決手段】患者に服薬指導を行う薬剤師を支援する薬剤師支援システム200は、患者が服用している医薬品の副作用を、副作用を記憶したデータベースから取得する副作用取得部201と、患者に服薬指導を行う薬剤師が使用する情報端末に該患者が服用している医薬品の副作用を表示する副作用表示部202と、副作用表示部に表示された副作用の確認結果を記憶する確認結果記憶部203と、患者に調剤された医薬品の副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する申送り事項選出部204と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、薬剤師支援システム、薬剤師支援方法及びプログラムに関する。
薬剤師は、医師が処方した薬が患者にとって安全で有効かを点検する重要な役割を担っており、患者の生活習慣や薬の服用歴、飲み合わせ、通院歴など様々な情報を考慮して、患者に服薬指導を行っている。
また、このような服薬指導を支援するための技術も開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開2017-182769号公報
そのような服薬指導の一つとして、患者に副作用が起きていないかの確認がある。このために薬剤師は、患者に薬の副作用について説明すると共に、副作用が起きていないかを確認して、薬歴に記録する。
しかしながら、患者に確認するべき副作用は多岐にわたり、薬剤師に大きな負担となっている。
そのため、限られた時間の中で、患者に確認する必要性の高い副作用を選んで効率的に確認し、薬剤師の負担を軽減できるような技術が望まれている。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、患者に確認する必要性の高い副作用を選んで効率的に確認し、薬剤師の負担を軽減できるような薬剤師支援システム、薬剤師支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の薬剤師支援システムは、患者に服薬指導を行う薬剤師を支援する薬剤師支援システムであって、患者が服用している医薬品の副作用を、前記副作用を記憶したデータベースから取得する副作用取得部と、患者に服薬指導を行う薬剤師が使用する情報端末に該患者が服用している医薬品の副作用を表示する副作用表示部と、前記副作用表示部に表示された副作用の確認結果を記憶する確認結果記憶部と、患者に調剤された医薬品の副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する申送り事項選出部と、を備え、前記申送り事項選出部は、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち前記確認結果記憶部において副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
患者に確認する必要性の高い副作用を選んで効率的に確認し、薬剤師の負担を軽減することが可能となる。
薬剤師支援システムを含む情報システムの全体構成図である。 薬局端末のハードウェア構成を示す図である。 薬剤師支援システムのハードウェア構成を示す図である。 薬剤師支援システムの記憶装置を示す図である。 薬歴管理データベースを示す図である。 アンケートデータベースを示す図である。 薬剤データベースを示す図である。 薬歴データベースを示す図である。 薬剤師支援システムの機能構成を示す図である。 ログイン画面を示す図である。 ホーム画面を示す図である。 患者検索画面を示す図である。 薬歴検索画面を示す図である。 薬歴表示画面(基礎情報メモタブ)を示す図である。 薬歴表示画面(チェック一覧タブ)を示す図である。 薬歴表示画面(詳細入力タブ)を示す図である。 指導ナビ画面を示す図である。 重大副作用モニタリング画面を示す図である。 薬剤師支援方法を示すフローチャートである。 薬剤師支援方法を示すフローチャートである。 薬剤師支援方法を示すフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。
==全体構成==
図1に、本発明の一実施形態に係る薬剤師支援システム200及び薬局端末100を含む情報システム1000を示す。薬剤師支援システム200及び薬局端末100は、インターネットやLAN(Local Area Network)、電話網等のネットワーク500を通じてデータの送受信が可能となるよう接続されている。
薬剤師支援システム200は、患者に服薬指導を行う薬剤師を支援するためのコンピュータである。薬剤師支援システム200は、患者の住所、氏名、性別等の患者情報や、患者が薬局で記入した質問票の回答、処方箋の内容や処方箋の発行履歴、薬歴などの様々な情報を記憶しており、薬剤師が患者に服薬指導を行う際に、有用な情報を的確に伝えることができるように、患者に説明すべき項目(副作用や注意事項など)を提示することができる。
また薬剤師支援システム200は不図示のレセプトコンピュータ(レセコン)と通信可能に接続されている。このレセプトコンピュータに薬剤師が処方箋データを入力すると、レセプトコンピュータは処方箋データをNsips(登録商標)等の共通仕様のフォーマットに変換した上で薬剤師支援システム200に送信する。
薬局端末100は、薬剤師が副作用の確認などの服薬指導を患者に行う際に使用するコンピュータ(情報端末)であり、本実施形態では、一例として薬局に設置される据え置き型のコンピュータである。もちろん薬局端末100は、タブレットやノートパソコン等の可搬型のコンピュータであってもよい。
また図1には1つの薬局端末100が示されているが、薬局端末100は複数でも良い。薬局端末100が複数ある場合、これらの薬局端末100は、同一薬局内で用いられるものでもよいし、異なる薬局で用いられるものでもよい。
なお、上述したレセプトコンピュータは、薬局端末100と同様に薬局に設置されるコンピュータであるが、薬局端末100がレセプトコンピュータの機能を備えていてもよい。
薬剤師は、患者が薬局に来店すると、患者から処方箋を受け取るとともに、初めての患者の場合は、質問票への記入をお願いするなどして、患者の日ごろの生活習慣や服用中の併用薬や市販薬、通院歴などの情報を聞き取る。薬剤師は、患者から聞き取ったこれらの情報を薬剤師支援システム200に記録しておき、その後、内容の更新があった場合や新たな情報が判明した場合には、それらの情報を随時更新あるいは追加する。
そして薬剤師は、処方箋の内容に問題がないかを確認した後、薬を調剤して患者に渡す。この時に薬剤師は患者に対して、薬の飲み方や副作用の可能性、注意事項などの服薬指導を行うが、薬剤師支援システム200は、薬剤師が効率的に服薬指導を行えるように、薬局端末100に対して様々な情報を提示する。
例えば、詳細は後述するが、薬剤師支援システム200は、薬剤師が服薬指導時に患者に説明すべき項目を列挙した「指導ナビ」画面(第2副作用表示画面)を薬局端末100の画面に表示することで、薬剤師の服薬指導をガイドする(図17参照)。また薬剤師が「指導ナビ」画面に表示されている各項目にチェックを入力することにより、各項目に対する服薬指導を行ったことを薬歴として記録することもできる。
また薬剤師支援システム200は、患者に調剤された薬の副作用の中から、次回の服薬指導時に患者に確認するべき副作用を申送り事項として選び出し、その申送り事項を「指導ナビ」画面に表示することもできる。そして、薬剤師によって、この申送り事項に対するチェックが入力されると、申送り事項として選出された副作用が薬歴に反映される。そして薬剤師支援システム200は、次回の服薬指導時に、申送りされた副作用を「指導ナビ」画面に表示し、薬剤師に副作用の確認を促す。
また、薬剤師支援システム200は、患者に調剤された薬の副作用や初期症状を列挙した「重大副作用モニタリング」画面(第1副作用表示画面)を薬局端末100の画面に表示し、薬剤師による服薬指導をガイドすることもできる(図18参照)。なお、「重大副作用モニタリング」画面には、その薬局で患者に調剤された薬だけでなく、他の薬局で調剤された薬(併用薬)や、患者が自ら購入した市販薬(一般用医薬品や要指導医薬品)の副作用や初期症状も表示される。
なお、本実施形態では、その薬局で患者に調剤された薬品を医薬品と称する。しかしながら、その薬局で患者に調剤された薬品と併用薬、あるいはその薬局で患者に調剤された薬品と市販薬、さらにはその薬局で患者に調剤された薬品と併用薬と市販薬を医薬品としてもよい。また本実施形態では、薬品のことをを薬あるいは薬剤とも称している。
またその薬局とは、薬剤師支援システム200を通じて患者情報や薬歴情報などの一部あるいは全部の情報が共有あるいは閲覧可能に連携されている複数の薬局(チェーン店やフランチャイズ店、業務提携関係のある薬局など)が含まれてもよい。
このように、薬剤師は、本実施形態に係る薬剤師支援システム200を用いることにより、医療用医薬品についての服薬指導だけでなく、一般用医薬品や要指導医薬品、さらには他の薬局で調剤された併用薬も含めて服薬指導を行うことができる。
また薬剤師は、患者に渡した薬の内容や服薬指導時に患者が話していた内容、体調、心配事、次回来訪時に確認すべき事項などをテキストデータとして薬局端末100に入力し、薬歴として記録することもできる。
薬剤師支援システム200は、このような態様により、効率的な服薬指導を実現することができる。
以下、詳細に説明する。
==薬局端末==
まず、薬局端末100について図2を参照しながら説明する。
薬局端末100のハードウェア構成図の一例を図2に示す。本実施形態に係る薬局端末100は、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、通信装置130、記憶装置140、入力装置150、出力装置160、及び記録媒体読取装置170を備えて構成されるパソコンやタブレットなどのコンピュータである。
記憶装置140は、薬局端末100によって実行あるいは処理される薬局端末制御プログラム710等の各種のプログラムやデータを格納する。
記憶装置140に記憶されている薬局端末制御プログラム710等の各種のデータがメモリ120に読み出されてCPU110によって実行あるいは処理されることにより、薬局端末100の各種機能が実現される。
ここで、記憶装置140は例えばハードディスクやSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置である。
また薬局端末制御プログラム710は、本実施形態に係る薬局端末100が有する機能を実現するためのプログラムを総称しており、例えば、薬局端末100上で動作するアプリケーションプログラムやOS(Operating System)、種々のライブラリ等を含む。
薬局端末制御プログラム710は、SDカード等の記録媒体800に記録された状態で流通させることや、ネットワーク500を介して薬剤師支援システム200や不図示の他のコンピュータから薬局端末100にダウンロードさせるように流通させることもできる。
前者の場合、記録媒体読取装置170が記録媒体800に記録された薬局端末制御プログラム710を読み取り、記憶装置140に格納する。後者の場合、通信装置130が、ネットワーク500を介して、薬剤師支援システム200や不図示の他のコンピュータから薬局端末制御プログラム710を取得して記憶装置140に格納する。
入力装置150は、ユーザによるコマンドやデータの入力を受け付ける各種ボタンやスイッチ、キーボード、タッチパネルディスプレイ上でのタッチ位置を検出するタッチセンサ、マイクなどの入力インタフェース、加速度センサ、温度センサ、GPS受信機やコンパスなどの位置検出センサ、カメラなどである。
また出力装置160は、例えばディスプレイなどの表示装置、スピーカ、バイブレータ、照明などの出力ユーザインタフェースである。
==薬剤師支援システム==
薬剤師支援システム200は、図3に示す様に、CPU210、メモリ220、通信装置230、記憶装置240、入力装置250、出力装置260、及び記録媒体読取装置270を備えて構成される。これらの薬剤師支援システム200のハードウェア構成は、薬局端末100のハードウェア構成と必ずしも同じではないものの、基本的な構成は共通である。そのため、これらのハードウェア構成についての重複した説明は省略する。
なお、薬剤師支援システム200はウェブサーバとして実現されてもよいし、クラウドコンピュータ、あるいは仮想マシンとして実現されてもよい。
薬剤師支援システム200の記憶装置240には、図4に示すように、薬剤師支援システム200によって実行される薬剤師支援システム制御プログラム720や、薬歴管理データベース600等の各種のプログラムやデータが格納される。
記憶装置240に記憶されている薬剤師支援システム制御プログラム720や薬歴管理データベース600等の各種のデータがメモリ220に読み出されてCPU210によって実行あるいは処理されることにより、薬剤師支援システム200の各種機能が実現される。
<薬歴管理データベース>
図5に、薬歴管理データベース600の一例を示す。本実施形態に係る薬歴管理データベース600は、患者データベース610、アンケートデータベース620、処方履歴データベース630、処方箋データベース640、薬歴データベース650、薬剤データベース660、併用薬データベース670を備えている。
患者データベース610は、薬局を訪れた患者の氏名や住所、生年月日、性別、患者番号、保険証の番号等の患者に関する情報を記憶するデータベースである。
アンケートデータベース620は、患者に記入をお願いした質問票の回答内容を記憶するデータベースである。アンケートデータベース620の一例を図6に示す。
アンケートデータベース620には、例えば患者がジェネリック薬を希望するか否か、アレルギー症状を持っているか、たばこを吸うか否かなど、様々な情報が記憶されている。薬剤師は、服薬指導の際に、このアンケートデータベース620の記載内容を適宜参照しながら、患者に対して服用時の注意事項の説明などを行うことができる。また薬剤師支援システム200は、このアンケートデータベース620の記載内容をもとに、後述する「指導ナビ」(図17参照)や「重大副作用モニタリング」(図18参照)に表示する指導項目を適切に選出することもできる。また薬剤師は、患者から取得したこれらの情報について、内容の更新があった場合や新たな情報が判明した場合には、それらの情報を随時更新あるいは追加する。
図5に戻って、処方履歴データベース630には、患者が薬局に来店した日時の履歴が記録されている。
処方箋データベース640には、医師が作成した処方箋の内容が記録されている。具体的には、処方箋データベース640には、処方箋を発行した医療機関の名称や医師名、処方された医薬品、用法、用量などの情報が記載されている。
薬剤データベース660は、処方箋データベース640に記載されている医薬品に関連づけられて、患者に調剤された医薬品の特性情報を記憶している。また薬剤データベース660には、患者が他の薬局で調剤された医薬品(併用薬)や市販薬の特性情報も記憶されている。薬剤データベース660の一例を図7に示す。
薬剤データベース660には、医薬品毎に、薬剤名をはじめ、ハイリスク薬に該当するか否か、禁忌事項、効能や効果、副作用、相互作用、注意事項等の医薬品の特性情報が記載された各欄を有している。また副作用の欄は、「主な副作用」「重大な副作用及び初期症状」の各欄を有している。
本実施形態では、薬剤データベース660に記録されているこれらの内容は、各医薬品の製薬会社により発行される添付文書をもとに別途構築された医薬品の特性情報を記憶する不図示のデータベースから、薬剤師支援システム200によって随時取得される。
なお、ハイリスク薬について我が国では現時点で明確な定義はなされていないが、本実施形態では、日本薬剤師会「薬局におけるハイリスク薬の薬学的管理指導に関する業務ガイドライン」に記載されているように、厚生労働省科学研究「医薬品の安全使用のための業務手順書」作成マニュアルや調剤報酬点数表等に列挙されている分類に含まれるものをハイリスク薬としている。
また禁忌、効能、効果、副作用、相互作用、注意事項、初期症状、重大な副作用等の各用語は、本実施形態では、製薬会社によって作成される各医薬品の添付文書の記載に従って使用している。
なお、重大な副作用は、重篤な副作用と表現されることもあるが、本実施形態では同じ意味である。
そして薬剤師支援システム200は、図17に示すような「指導ナビ」画面を薬局端末100に表示する際に、薬剤データベース660に記載されている医薬品の特性情報の中から、服薬指導時に説明すべき特性情報を選出する。
例えば図17に示す「指導ナビ」画面の副作用確認の欄には、重大副作用として「アナフィラキシー様症状」と表示されているが、これは、薬剤師支援システム200が、図7の薬剤データベース660の「副作用」欄の中のさらに「重大な副作用及び初期症状」欄に記載されている「アナフィラキシー様症状」を選出して表示したものである。
そして薬剤師支援システム200は、今回薬剤データベース660から「アナフィラキシー様症状」を選出して「指導ナビ」に表示し、服薬指導が行われたことを薬歴データベース650に記憶しておき、次回、同一患者に同一薬剤が処方された場合には、「重大な副作用」として「アナフィラキシー様症状」とは異なるもの(例えば「出血」)を選出して「指導ナビ」に表示する。
このように、本実施形態に係る薬剤師支援システム200は、薬剤師が服薬指導時に患者に説明すべき全ての事項を薬局端末100に表示するのではなく、これまで患者に説明していないものを表示するので、薬剤師は重複した説明を行うことなく効率的に服薬指導を行うことが可能となる。また患者にとっても、一度にすべての事項を説明されても理解しきれない可能性が高いため、本実施形態のように適切に選出された事項について服薬指導を受けることで、指導効果を高めることができる。
さらに、薬剤師支援システム200は、薬剤師が服薬指導時に患者に説明するべき事項を選出する際に、前回選出した事項とは異なるものを選出することで、説明事項が偏りなく選出されるため、説明漏れを防止し、服薬指導を徹底することができる。
ただし、例えば今回処方された医薬品が1か月分あり、患者が所定期間(例えば1週間)以上薬局を訪問しないことが見込まれる場合には、薬剤師支援システム200は、今回の服薬指導時に説明すべき項目の数を増やすようにしてもよい。またこの場合、薬剤師支援システム200は、患者が次回薬局を訪問するまでの期間が長いほどより多くの個数の項目を選出するようにするとよい。
あるいは、薬剤師支援システム200が一度の服薬指導の際に選出する特性情報の数を薬剤師が自由に指定できるようにしてもよい。
なお上述したように、本実施形態に係る薬剤師支援システム200は薬剤師が服薬指導時に患者に説明した事項を薬歴データベース650に記憶しておくので、その後患者が薬局を長期間訪れなかったとしても、次回その患者が薬局を訪れた際に、同一医薬品が処方されている場合には、前回と重複した説明を行わないようにすることができる。
もちろん、薬剤師支援システム200は、一定期間以上患者が薬局を訪れない場合には、前回の服薬指導時の説明事項に制約されることなく、その時点で最適な服薬指導の内容を選出するようにしてもよい。
なお詳細は後述するが、図17に示す「指導ナビ」画面(第2副作用表示画面)の「副作用確認」欄に表示される副作用は、患者に今回調剤された薬の副作用ではなく、前回調剤された薬の副作用である。つまり、薬剤師は、「指導ナビ」画面の「副作用確認」欄を参照することにより、前回調剤された薬を患者が実際に服用した結果、副作用が生じていないかを確認することが可能になる。例えば図17に示す「副作用確認」欄には、この患者に前回調剤された薬の副作用のうち、F錠、H錠、J錠、Q錠に共通する副作用である「アナフィラキシー様症状」が表示されている。このようにして、薬剤師は、「指導ナビ」画面の「副作用確認」欄を用いることにより、この患者に重大な副作用が生じていないかを確認することができる。
一方、この患者に今回調剤された薬の副作用については、図18に示す「重大副作用モニタリング」画面(第1副作用表示画面)に表示されている。詳細は後述するが、「重大副作用モニタリング」画面には、患者に今回調剤された薬と服用中の併用薬が表示される。薬剤師がいずれかの薬剤をマウスや画面タッチ等で選択すると、その薬剤が持つ副作用が表示されると共に、副作用発生時の初期症状も表示される。なお「重大副作用モニタリング」画面には、市販薬の副作用が表示される態様でもよいし、表示されない態様でもよい。
またこの患者に今回調剤された薬の副作用の確認は、次回以降の服薬指導時に行うことになるが、薬剤師支援システム200は、次回の服薬指導時に確認するべき副作用を申送り事項として選出し、「指導ナビ」画面の「申送り」欄に表示するようにしている。
図17に示す「指導ナビ」の画面例では、申送り欄に「黄疸」と記載されている。この場合、薬剤師がマウスや指タッチを用いて「指導ナビ」の「申送り」欄にチェックを入力した後「薬歴に反映」を選択することで、薬剤師支援システム200は、次回この患者に黄疸の副作用が生じていないかを確認することを、薬歴データベース650に薬歴の申送り事項として記録する。
このようにして次回の服薬指導時に黄疸の副作用有無を確認することが薬歴データベース650に申し送り事項として記録されると、薬剤師支援システム200は、図16に示す薬歴表示画面の右下付近に設けられる「申送り」欄にその旨を表示する。
そしてこの患者への次回の服薬指導時に、薬剤師が薬局端末100に「指導ナビ」を表示すると、薬剤師支援システム200は薬歴データベース650を参照し、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に「黄疸」を表示する(不図示)。
なお、薬剤師支援システム200が、「指導ナビ」画面の「申送り」欄に表示する内容を決定する方法や、「指導ナビ」画面の「副作用確認」欄に表示する内容を決定する方法については後述する。
図5に戻って、薬歴データベース650には、処方された医薬品の内容や調剤内容、患者の体質、既往歴、加療中の疾患、体調、服薬状況、副作用の確認結果、服薬指導の内容、申送り事項などの薬歴が記録されている。薬歴データベース650の一例を、図8に示す。
薬剤師支援システム200は、薬剤師が薬局端末100に薬歴として直接入力したテキストデータを薬歴データベース650に記録するほか、図17に示した「指導ナビ」や図18に示した「重大副作用モニタリング」のように、薬剤師支援システム200が薬局端末100に表示した指導項目(医薬品の特性情報)に従って服薬指導が行われた場合に、その指導項目の内容も記録する。また薬剤師支援システム200は、薬剤師が「指導ナビ」の「申送り」欄にチェックを入れて保存した場合には、「申送り」欄に申送り事項として記載されている副作用を薬歴データベース650に記録する。このような態様により、服薬指導時の指導内容を洩れなく薬歴として記録することが可能となる。
なお本実施形態に係る薬歴には、薬剤師法、同法施行規則、及び厚生労働省令で定められている調剤録を含むが、例えば、処方内容が書いてある項目や申送り等の内容が書いてある項目、チェック一覧、基礎情報メモなど、様々な情報も含む。
そして薬剤師支援システム200は、例えば図16に示すように薬局端末100に薬歴を表示する。薬剤師支援システム200は、患者が薬局を来訪した日付ごとに薬歴を表示することができる。図16に示す例では、画面が大きく4つの列に分かれており、左から1列目に、前々回に患者が来訪した際の薬歴が表示され、左から2列目に前回来訪時の薬歴が表示されている。そして左から3列目および4列目に、今回の薬歴が処方内容とともに表示されている。
このような態様により、薬剤師は、患者の薬歴の推移を確認しながら患者に服薬指導を行うことができるので、例えば前回からの申し送り事項をもれなく確認できるなど、より的確できめ細やかに服薬指導を行うことが可能となる。
図5に戻って、併用薬データベース670には、患者が服用中の併用薬や市販薬で副作用が発生したか否かの確認結果が薬歴として記録される。具体的には、薬剤師支援システム200は、図18に示した「重大副作用モニタリング」において、薬剤師によってチェック入力がなされた併用薬や市販薬の副作用についての確認結果を併用薬データベース670に記録する。併用薬データベース670の構成は、薬歴データベース650と同様であるので、詳細な説明を省略する。
<機能構成>
次に薬剤師支援システム200の機能構成図の一例を図9に示す。本実施形態に係る薬剤師支援システム200は、副作用取得部201、副作用表示部202、確認結果記憶部203、申送り事項選出部204の各機能を含む。
これらの各機能は、薬剤師支援システム200のハードウェアによって本実施形態に係る薬剤師支援システム制御プログラム720が実行されることにより実現される。
副作用取得部201は、患者が服用している医薬品の副作用を、副作用を記憶したデータベースから取得する。
本実施形態では、上記データベースは、医薬品の添付文書をもとに別途構築された外部のデータベース(不図示)であり、薬剤師支援システム200が、このデータベースから医薬品の副作用等の特性情報をネットワーク500を介して取得して薬剤データベース660に一旦記憶する。このような態様により、薬剤師支援システム200は、副作用を取得する際に毎回外部のデータベースに接続しなくて済むようにできるので、高速に副作用を取得することが可能となる。
そして副作用取得部201は、薬剤データベース660から、患者に調剤された医薬品の副作用や初期症状を取得する。また副作用取得部201は、他の薬局で患者に調剤された併用薬の副作用や市販薬の副作用及び初期症状についても、薬剤データベース660から取得する。具体的には、副作用取得部201は、「指導ナビ」(第2副作用表示画面)の「副作用確認」に表示する副作用及び初期症状や、「重大副作用モニタリング」画面(第1副作用表示画面)に表示する副作用及び初期症状を、薬剤データベース660から取得することができる。
なお「指導ナビ」画面に表示される副作用は、前回調剤された薬の副作用である。また「重大副作用モニタリング」に表示される副作用は、今回調剤された薬の副作用及び併用薬の副作用である。ただし「指導ナビ」画面に併用薬の副作用及び市販薬の副作用の一方あるいは両方を表示するようにしてもよい。また「重大副作用モニタリング」画面に市販薬の副作用を表示するようにしてもよい。
なお薬剤師支援システム200は、外部のデータベースが最新情報に更新された場合には、その都度、薬剤データベース660の内容も最新情報に更新するようにしている。また薬剤師支援システム200は、医薬品の副作用を直接外部のデータベースから取得するようにしてもよい。
副作用表示部202は、患者に服薬指導を行う薬剤師が使用する薬局端末100に、患者が服用している医薬品や併用薬、市販薬の副作用を表示する。
具体的には、副作用表示部202は、薬局端末100から「重大副作用モニタリング」の表示リクエストが送信されてきた場合には、「重大副作用モニタリング」の画面を薬局端末100に出力し、薬局端末100から「指導ナビ」の表示リクエストが送信されてきた場合には、「指導ナビ」の画面を薬局端末100に出力する。
もちろん、副作用表示部202は、薬局端末100から「重大副作用モニタリング」の表示リクエスト及び「指導ナビ」の表示リクエストの両方が送信されてきた場合には、「重大副作用モニタリング」及び「指導ナビ」の画面を薬局端末100に出力する。
また詳細は後述するが、副作用表示部202は「指導ナビ」の画面を表示する際に、前回の服薬指導の際に申送り事項として選出された副作用がある場合は、その副作用を「副作用確認」欄に表示する。
また、副作用表示部202は「重大副作用モニタリング」画面を表示する際に、既に患者に確認済みの副作用については、その旨を表す情報(例えば●印)を合わせて表示する。このような態様により、同じ副作用について患者に何度も確認する無駄を防止することが可能となる。
なおこの場合、副作用表示部202は、「重大副作用モニタリング」画面あるいは「指導ナビ」画面のいずれかで確認済みの副作用について、どちらの画面で確認された副作用であるかを区別することなく、その旨を示す情報(●印)を表示するが、「重大副作用モニタリング」で確認済みの副作用についてのみ、その旨を示す情報を表示するようにしてもよい。あるいは、副作用表示部202は、「指導ナビ」で確認済みの副作用についてのみ、その旨を示す情報を表示するようにしてもよい。また、副作用表示部202は、「重大副作用モニタリング」あるいは「指導ナビ」のいずれかで確認済みの副作用についてその旨を示す情報を表示するが、どちらの画面で確認された副作用であるかを区別できるように表示してもよい(例えば、「重大副作用モニタリング」画面の場合は●印、「指導ナビ」画面の場合は○印など)。
あるいは副作用表示部202は、「重大副作用モニタリング」画面を表示する際に、上記のような、既に患者に確認済みの副作用である旨を表す情報を表示しないようにしてもよい。
また副作用表示部202は、「重大副作用モニタリング」画面を表示する際に、前回の服薬指導時の「指導ナビ」画面において申送り事項として表示された副作用については、その旨を表す情報(例えば★印)を合わせて表示するようにしてもよい。このような態様により、前回の服薬指導において次回への申送り事項として指定された副作用について患者に確認し忘れることを防止することが可能となる。
あるいは、副作用表示部202は「重大副作用モニタリング」の画面を表示する際に、前回の服薬指導の際に申送り事項として選出された副作用を表示しないようにしてもよい。
確認結果記憶部203は、薬剤師による副作用の確認結果を記憶する。確認結果記憶部203は、第1確認結果記憶部203Aと、第2確認結果記憶部203Bと、を有している。第1確認結果記憶部203Aには、患者に調剤された医薬品の副作用の確認結果が記憶される。第2確認結果記憶部203Bには、患者が服用中の併用薬の副作用の確認結果が記憶される。
本実施形態では、第1確認結果記憶部203Aは薬歴データベース650として具現化され、第2確認結果記憶部203Bは、併用薬データベース670として具現化されている。薬剤師が、例えば図17に示す「指導ナビ」を用いて服薬指導を行った場合は、患者に確認した副作用に薬剤師がマウスや指タッチ等でチェックを入力し「薬歴に反映」ボタンを押すと、薬局端末100から薬剤師支援システム200にチェック入力の結果が送信され、薬剤師が患者に確認した副作用や初期症状の有無などの確認結果が日付情報と共に薬歴データベース650に記録される。また薬歴データベース650に記録される確認結果には、副作用ごとに、副作用が確認済みであるか否かを示すフラグ情報が含まれている。
また図18に示す「副作用重大モニタリング」を用いて服薬指導を行った場合も同様に、患者に確認した副作用に薬剤師がマウスや指タッチ等でチェックを入力し「薬歴に反映」ボタンを押すと、薬局端末100から薬剤師支援システム200にチェック入力の結果が送信され、薬剤師が患者に確認した副作用や初期症状の有無などの確認結果が日付情報と共に薬歴データベース650及び併用薬データベース670に記録される。
このとき、その薬局で調剤された医薬品の副作用の確認結果は、薬歴データベース650に記録され、他の薬局で調剤された併用薬の副作用の確認結果は、併用薬データベース670に記録される。そして、薬歴データベース650及び併用薬データベース670に記録される副作用の確認結果には、副作用ごとに、副作用が確認済みであるか否かを示すフラグ情報が含まれている。
このように副作用の確認結果を薬歴データベース650及び併用薬データベース670に記録しておくことにより、薬剤師支援システム200は、どの薬のどの副作用についていつの服薬指導の際に確認されたか、を特定することができる。また薬剤師支援システム200は、逆に、これらの確認結果を参照することで、どの薬のどの副作用が未確認であるかを特定することもできる。
また薬剤師支援システム200は、このような態様により薬歴の入力を容易化しており、効率的な服薬指導を実現することができる。
申送り事項選出部204は、患者に今回調剤された医薬品の副作用の中から、次回の服薬指導時に患者に確認する副作用を申送り事項として選出する。具体的には、申送り事項選出部204は、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、確認結果記憶部203において副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回患者に確認する副作用を申送り事項として選出する。このような態様により、患者に確認する必要性の高い副作用を選択して効率的に確認し、薬剤師の負担を軽減することが可能となる。
なお、申送り事項選出部204は、薬剤師が「重大副作用モニタリング」を用いて患者に確認した併用薬の副作用については、副作用を確認済みであっても、次回患者に確認する副作用を申送り事項として選出する際に、この副作用を候補から除外しないようにしてもよい。
つまりこの場合、申送り事項選出部204は、次回の服薬指導時に患者に確認する副作用を選出する際に、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち薬歴データベース650において副作用が確認済みと記憶されていない副作用と、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち併用薬データベース670に記憶されている併用薬の全ての副作用と、の中から、次回の服薬指導時に患者に確認する副作用を選出する。このような態様により、他の薬局で調剤された併用薬のような直接の管理が困難な薬に対して、副作用をより慎重に確認することが可能になる。
もちろん申送り事項選出部204は、「重大副作用モニタリング」が市販薬の副作用も表示する場合は、市販薬について確認された副作用についても、併用薬の場合と同様に、未確認とみなして申送り事項を選出してもよい。あるいは、申送り事項選出部204は、「重大副作用モニタリング」で併用薬や市販薬についての副作用が確認された場合は、未確認とみなすことなく、申送り事項を選出してもよい。
さらに申送り事項選出部204は、「重大副作用モニタリング」を用いて副作用の確認が行われた場合であっても、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、薬歴データベース650において副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回患者に確認する副作用を申送り事項として選出するようにしてもよい。
このように、申送り事項選出部204は、次回の服薬指導時に患者に確認する副作用を選出する際には、少なくとも、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、薬歴データベース650において副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回の服薬指導時に患者に確認する副作用を選出する。
また申送り事項選出部204は、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、確認結果記憶部203において所定時点以降に副作用が確認済みと記憶されていない副作用、またはこの所定時点より前に確認済みと記憶されている副作用の中から、次回の服薬指導時に患者に確認する副作用を申送り事項として選出するようにしてもよい。つまり、この場合、所定時点より最近の時点において確認済みとされた副作用は申送り事項の候補とならないが、所定時点より昔の時点において確認済みとされた副作用は申送り事項の候補とされる。
このような態様により、所定時点以降つまり比較的最近に患者に確認した副作用については、この患者に同じ副作用について重複して確認することを防止できる一方で、所定時点より前(所定時点より昔)に患者に確認した副作用については、患者の病状や体調、年齢の変化等に伴う副作用の発生状況の変化を逃さずに確認することが可能となる。
なおこの場合、所定時点としては、例えば前回の服薬指導日から所定日数(例えば730日)前の日や、前回の服薬指導日から所定回数(例えば25回)前の服薬指導が行われた日などとすることができる。
なお申送り事項選出部204は、申送り事項として選出可能な副作用の候補が複数ある場合には、これらの候補のうち患者に今回調剤された医薬品のうち最多の医薬品に共通する副作用を、申送り事項として選出する。このような態様により、より多くの医薬品に共通する副作用の方が、他の副作用よりも発症する可能性が高いと考えられるため、重複する医薬品の数が多い順に副作用を患者に確認することにより、副作用が発生しているか否かをより確実に確認することが可能となる。
またこのとき、申送り事項選出部204は、より多くの医薬品に共通する副作用から順に、複数の副作用を申送り事項として選出してもよい。
あるいは、申送り事項選出部204は、患者に今回調剤された最多の医薬品に共通する副作用が複数ある場合は、これらの副作用の中からランダムに選んだ副作用を申送り事項として選出するようにしてもよい。このような態様により、申送りする副作用の候補の中から確実にひとつの副作用を選択することが可能となる。あるいは申送り事項選出部204は、これらの複数の副作用を薬局端末100に表示して、薬剤師によって選択された副作用を申送り事項として選出してもよい。
また申送り事項として選出可能な副作用の候補がない場合には、申送り事項選出部204は、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうちの一部または全部の副作用である所定の副作用を未確認の状態にした上で、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち未確認の状態となった副作用の中から、次回患者に確認する副作用を申送り事項として選出する。例えば、申送り事項選出部204は、申送り事項として選出可能な副作用を一通り全て選出してしまった場合は、再度、重複する医薬品が最も多い副作用から申送り事項を選出する。このような態様により、継続的に副作用の有無を患者に確認することが可能となる。
この場合、患者に今回調剤された医薬品の副作用の全部を未確認の状態にする場合と、一部の副作用を未確認の状態にする場合が考えられるが、後者の場合は、さらに、例えば患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、患者に最初に確認してから所定期間以上経過した副作用を未確認にすることや、患者に最初に確認してから所定回数以上患者に服薬指導が行われている副作用を未確認にすることが考えられる。
もう少し具体的に説明すると、申送り事項選出部204は、患者に薬Aの副作用aについて服薬指導が行われてから所定期間が経過した場合、あるいは所定回数の服薬指導が行われた場合(患者が薬Aの服薬指導をされてから例えば50回薬局に来店し、薬剤師から薬Aについての服薬指導を受けた場合)に副作用aを未確認にする。なお、服薬指導の回数は、「薬Aについての服薬指導の回数」ではなく、「薬Aを含むすべての薬の服薬指導の回数」としてもよい。
あるいは、申送り事項選出部204は、例えば患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、少なくとも今回の服薬指導日から所定期間以上前(例えば730日以上前)に確認済みとした副作用、あるいは、少なくとも今回の服薬指導から所定回数以上前(例えば25回以上前)の服薬指導時に確認済みとした副作用を未確認にしてもよい。
全部の副作用を未確認にする場合は、患者が服用している医薬品の全ての副作用の説明が一通り終わってしまった場合には、再度、初めから、最多の医薬品に共通する副作用から説明を行うような服薬指導が可能となるので、継続的に、重要な副作用から順に副作用の有無を患者に確認することが可能となる。
患者に最初に確認してから所定期間以上経過した一部の副作用、あるいは今回の服薬指導日から所定期間以上前に確認済みとした副作用を未確認にする場合は、少なくとも一定期間はその副作用について確認を行わないようにできるので、患者に高頻度で同じ副作用について確認してしまうことを防止することができる。
患者に最初に確認してから所回数以上服薬指導が行われている一部の副作用、あるいは今回の服薬指導から所定回数以上前に確認済みとした副作用を未確認にする場合も同様に、ある程度の期間はその副作用について確認を行わないようにできるので、患者に高頻度で同じ副作用について確認してしまうことを防止することができる。
==薬剤師支援方法==
次に、本実施形態に係る薬剤師支援システム200を用いた薬剤師支援方法を、薬局端末100に表示される図10~図18に示した画面の遷移、及び図19~図21に示すフローチャートを参照しながら説明する。
なお図19には、薬剤師が「指導ナビ」画面を利用して服薬指導を行う場合の処理の流れを代表例として示しているが、「指導ナビ」以外の画面を利用して服薬指導を行う場合も同様である。
まず、薬局端末100がブラウザ(薬局端末制御プログラム710に含まれる)を実行し、薬剤師支援システム200のURL(Uniform Resource Locator)を指定した接続要求を送信すると、薬剤師支援システム200は薬局端末100に、図10に示すログイン画面を送信する。
薬剤師がこのログイン画面に自己のユーザ名およびパスワードを入力して、薬剤師支援システム200によって承認されると、薬剤師支援システム200は、薬局端末100に図11に示すホーム画面を送信する。
図11に示すホーム画面において、薬剤師は患者の薬歴を検索することができる。図11に示すように、本実施形態では、薬歴の検索方法として「患者検索」と「薬歴検索」の2種類がある。
「患者検索」画面は、名前や生年月日から患者を検索可能な画面である。「薬歴検索」画面は、調剤日から患者を検索可能な画面で、例えば今日調剤を受けた患者の一覧を表示することができる。
「患者検索」が選択されると、薬剤師支援システム200は、図12に示す患者検索画面を薬局端末100に送信する。
図12に示す患者検索画面において、患者番号や患者氏名等の検索条件が入力されると、薬剤師支援システム200は薬歴管理データベース600から検索条件に該当する情報を抽出して、検索結果を薬局端末100に送信する。
検索結果に表示される各患者には、適宜、患者マークが付されている。患者マークは例えば一包化を希望する患者の場合は「包」、在宅介護の場合は「介」等、薬局側で任意に設定することができる。
薬剤師は、検索結果の中から該当する患者を選択して「指導開始」ボタンをマウスでクリックする。そうすると、薬剤師支援システム200は、図14に示す薬歴表示画面を薬局端末100に送信する(S1000)。
一方、図11のホーム画面において「薬歴検索」が選択されると、薬剤師支援システム200は、図13に示す薬歴検索画面を薬局端末100に送信する。
図13に示す薬歴検索画面において、調剤日や患者氏名等の検索条件が入力されると、薬剤師支援システム200は薬歴管理データベース600から検索条件に該当する情報を抽出して、薬局端末100に送信する。
そして薬剤師は、検索結果の中から該当する薬歴を選択して「指導開始」ボタンをマウスでクリックする。そうすると、薬剤師支援システム200は、図14に示す薬歴表示画面を薬局端末100に送信する(S1000)。
薬剤師は、図14示す薬歴表示画面を参照しながら、患者に対して服薬指導を行う(S1010)。
薬歴表示画面は、大きく4つの列から構成されており、左から1列目に、前々回に患者が来訪した際の薬歴が表示され、左から2列目に前回来訪した際の薬歴が表示されている。そして左から3列目および4列目に、今回の薬歴が処方内容とともに表示されている。
図14の薬歴表示画面の左から3列目には、今回患者に処方された医薬品が一覧表示されている。そしてこれらの医薬品の一覧において、「日変」と記載されている医薬品は、前回の服薬指導時と比べて服用日数が変更されたことを示す。また「量変」と記載されている医薬品は、前回の服薬指導時と比べて1回の服用量が変更されたことを示す。
また「▲」は、前回処方されていないが、過去に処方されたことがある薬であることを示す。このマークをクリックすると、過去の処方日と処方された病院が表示される。「初投」は、初回投与の薬であることを示す。「▼」は、前回処方されたが、今回は処方されなかった薬を示す。
「H」はハイリスク薬であることを示す。「禁」は、併用禁忌の薬剤または飲食物等がある場合に表示される。
さらに、レセコンに入力された加算内容に応じて、「薬A」や「特管」などのマークが表示される。「薬A」は、お薬手帳を提出した人の区分を示す。薬A~Dまで表示される。
「特管」は、特定薬剤管理指導加算の略であり、ハイリスク薬について指導した場合に加算される。
その他、図示はしていないが、「薬A」や「特管」が表示されている領域に、処方された薬剤に対する指導や処方された人に応じた加算に対応するマークとして「麻薬」「乳幼」「重複」等がある。
また薬歴表示画面の左から3列目において「併用薬」と記載された欄は、患者が現在服用中の併用薬を示し、アンケートデータベース620に記憶されている情報を元に表示されている。なお、薬歴表示画面には、患者が服用している市販薬は表示されないが、薬歴表示画面に「市販薬」の欄を設け、患者が現在服用中の市販薬を表示するようにしてもよい。
そして図14の薬歴表示画面の左から4列目において「基礎情報メモ」タブが選択されると、薬剤師支援システム200は、不図示の「患者基礎情報」入力画面を薬局端末100に表示する。薬剤師は、患者が服用中の併用薬や市販薬、疾患(病名)、食品、ジェネリック医薬品の希望有無等、患者に対するアンケートの回答結果や、その後患者と会話をしながら得た情報を「患者基礎情報」入力画面から入力することができる。
なお、「患者基礎情報」入力画面に入力された併用薬の副作用は、後述する「重大副作用モニタリング」には表示されるが、「指導ナビ」には表示されない。なお、「重大副作用モニタリング」画面に市販薬の副作用が表示されてもよい。また「指導ナビ」の画面に、併用薬及び市販薬の一方あるいは両方の副作用が表示されてもよい。
また、薬剤師支援システム200は、「患者基礎情報」入力画面に入力された併用薬や市販薬、疾患、食品と、今回患者に処方された薬との組み合わせを分析し、別途指定されている禁忌の組み合わせに該当する場合には、その組み合わせを、後述する「処方監査」及び「指導ナビ」画面中の「処方監査」の各欄に表示する。この場合、薬剤師が医師へ疑義照会を行うことで薬の処方が変更されることがある。ただし、禁忌の組み合わせであっても処方が変更されない場合もある。その場合は「指導ナビ」画面の「処方監査」の欄は表示されたままになり、薬剤師は、患者に禁忌の組み合わせがあることを指導した上で、「指導ナビ」画面の「疑義照会」欄にチェックを入力して薬歴に反映させる。
また図14の薬歴表示画面の左から4列目において、「チェック一覧」タブが選択されると、薬局端末100は図15に示すチェック一覧タブを表示する。
そして薬剤師は、患者と会話をしながら「他科受診」の有無や「併用薬」の有無、「合併症」の有無などを確認し、マウス操作により確認結果を入力することができる。「保存」ボタンがマウスでクリックされると、薬剤師支援システム200は、これらの入力内容を薬歴として薬歴データベース650に記録する。
また図14または図15の薬歴表示画面の左から4列目において、「詳細入力」タブを選択すると、薬局端末100は、図16に示す詳細入力タブを表示する。
詳細入力タブには、「服薬指導」「副作用」「加算」「処方変化」「DSU」「処方監査」「疑義照会」「検査値」「指導ナビ」のボタンが表示されており、薬剤師は、適宜これらのボタンを選択して、服薬指導を行う。
順に説明すると、まず「服薬指導」が選択されると、薬剤師支援システム200は、薬剤データベース660から今回患者に処方された各医薬品の効能・効果欄、禁忌欄、相互作用欄、注意事項欄に記載されている医薬品の各特性情報を読みだして、薬局端末100に表示する(不図示)。これにより薬剤師は、今回処方された各医薬品の効能や禁忌、他の医薬品との注意すべき飲み合わせ、その他注意事項について、患者に詳しく説明することができる。
「副作用」が選択されると、薬剤師支援システム200は、薬剤データベース660から、今回患者に処方された各医薬品及び併用薬の副作用及び初期症状を取得して、これらの副作用情報を一覧表示した「重大副作用モニタリング」画面を薬局端末100に表示する。図18に「重大副作用モニタリング」画面の例を示す。
「重大副作用モニタリング」画面を用いることにより薬剤師は、今回処方された医薬品及び併用薬の副作用について、詳細に患者に説明をすることができる。例えば薬剤師は、この患者が、今回処方された薬と同じ薬を過去に他の薬局で調剤してもらったことがある場合には、その薬を服用して副作用があったかどうかを確認することができる。あるいは薬剤師は、今回処方された薬及び服用中の併用薬から今後起こりうる副作用を患者に伝え、注意を喚起することもできる。薬剤師は、「重大副作用モニタリング」画面でこれらの薬の副作用を説明後、薬歴に反映ボタンを押すことで、薬歴に反映することができる。ただし、上述したように、併用薬に関する副作用の確認結果は併用薬データベース670に記録される。なお上述したように「重大副作用モニタリング」画面には、患者が服用中の市販薬の副作用を表示するようにしてもよい。
図18に示すように、「重大副作用モニタリング」画面は大きく3列から構成されている。左の列には、今回処方された薬及び服用中の併用薬が表示される。薬剤師がいずれかの薬剤をマウスや画面タッチ等で選択すると、中央の列に、その薬剤が持つ副作用が表示されると共に、右の列に、副作用発生時の初期症状が表示される。
薬剤師は、「重大副作用モニタリング」画面を用いて患者に服薬指導を行った場合には、患者から聞き取った副作用や初期症状の有無をマウスや画面タッチ等でチェックし、「薬歴へ反映」を押す。
なお上述したように「重大副作用モニタリング」画面には、今回処方された薬や服用中の併用薬に関する副作用、初期症状が列挙され、前回処方された薬の副作用及び初期症状が表示される「指導ナビ」の「副作用確認」欄とは表示される内容が異なる。
しかしながら、「重大副作用モニタリング」画面に前回処方された薬の副作用及び初期症状が列挙される態様としてもよい。あるいは、「重大副作用モニタリング」画面に、今回処方された薬及び併用薬と、前回処方された薬の両方について、副作用や初期症状が列挙される態様でもよい。
この場合いずれの態様でも、患者が既に服用した薬について副作用が発生しているかどうかの確認を、「指導ナビ」の「副作用確認」欄、及び「重大副作用モニタリング」画面のどちらを用いても行うことが可能になる。
なおこの場合、薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示されている副作用(例えば出血)がチェックされた場合と、「重大副作用モニタリング」画面に表示されているその副作用(出血)がチェックされた場合と、を区別することなく、その副作用を、どちらでチェックされた場合であってもチェック済みの項目として薬歴データベース650に記録する。
あるいは、「重大副作用モニタリング」画面に、今回処方された薬と同じ薬を過去に他の薬局で調剤してもらったことがあるかどうかを患者に確認し、もしある場合に、その薬を服用して副作用があったかどうかの確認結果を入力するチェック欄と、今回処方された薬及び服用中の併用薬から今後起こりうる副作用を患者に伝えたことを入力するチェック欄と、をそれぞれ設けるようにしてもよい。
この場合、薬剤師支援システム200は、前者のチェック欄でチェックされた副作用については、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示されている副作用がチェックされた場合と区別せずに、どちらでチェックされた場合であってもチェック済みの項目として同様に薬歴データベース650に記録するが、後者のチェック欄でチェックされた副作用については、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示されている副作用がチェックされた場合と区別して、薬歴データベース650あるいは併用薬データベース670に記録するようにしてもよい。
また薬剤師支援システム200は、「重大副作用モニタリング」画面に表示される副作用の一覧のうち、前回の服薬指導の際に「指導ナビ」画面の「申送り」欄に表示された重大な副作用がある場合には、その副作用を示す所定の表示欄(図18に示す例では、中央の列の「※」が表示されている表示欄)にその旨を表す印(例えば★(星印))を表示する。薬剤師支援システム200は、このような申送り事項として指定されている副作用を、薬歴データベース650を参照することで取得することができる。なおこの副作用は「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示される副作用と同じものになる。
このような態様により、薬剤師が「重大副作用モニタリング」画面を用いて服薬指導を行う場合に、前回からの申送り事項として指定された重大な副作用を、忘れずに患者に確認することが可能となる。
なおこの時、薬剤師は、★印が表示されていない副作用を選択して患者に副作用の有無を確認することもできるが、薬剤師支援システム200は、例えば前回の服薬指導時に確認済みの副作用については選択できない(チェック入力できない)ようにしてもよい。あるいは、前回の服薬指導時に確認済みの副作用を薬剤師が選択した場合には、確認済みの副作用であることを示す所定の警告を表示するようにしてもよい。
さらに、薬剤師支援システム200は、前回の服薬指導時に確認済みの副作用以外にも、過去の所定期間以内に確認済みの副作用や、過去に一度確認して以来、所定回数以上服薬指導が行われていない副作用についても同様に、薬剤師による選択を制限してもよい。
さらに薬剤師支援システム200は、「重大副作用モニタリング」画面に表示される副作用の一覧のうち、過去所定期間内(例えば12か月以内)に患者に確認済みの副作用がある場合には、その副作用を示す所定の表示欄(図18に示す例では、中央の列の「※」が表示されている表示欄)にその旨を表す印(例えば●(丸印))を表示する。薬剤師支援システム200は、このような過去に確認済みの副作用を、薬歴データベース650及び併用薬データベース670を参照することで取得することができる。
このような態様により、薬剤師が「重大副作用モニタリング」画面を用いて服薬指導を行う場合に、既に確認済みの副作用を繰り返し患者に確認することを防止することが可能となる。あるいは逆に、特に心配な副作用については繰り返し確認するようにすることもできる。
薬剤師が「重大副作用モニタリング」画面を用いて患者に説明した副作用についてチェック入力を行って薬歴に反映ボタンを押すと、薬剤師支援システム200は、それらの副作用について説明を行ったことを薬歴データベース650あるいは併用薬データベース670に記録する。
次に、「加算」欄が選択されると、薬剤師支援システム200は、今回患者に処方された各医薬品のうちの特にハイリスク薬に関して服薬指導した場合の加算項目を薬局端末100に表示する(不図示)。これにより薬剤師は、服用にあたって特に注意が必要なハイリスク薬に関して、効能や禁忌、他の医薬品との注意すべき飲み合わせ、副作用、その他注意事項について、患者に詳しく説明をすることができる。
「処方変化」欄が選択されると、薬剤師支援システム200は、今回の処方箋の内容と、前回の処方箋の内容、前々回の処方箋の内容を比較し、用法や用量、日数などの変化部分を抽出して薬局端末100に表示する(不図示)。これにより薬剤師は、今までとは飲み方が変わる医薬品について、患者に説明をすることができる。
「DSU」が選択されると、薬剤師支援システム200は、今回処方された医薬品の添付文書の更新情報を表示する(不図示)。これにより薬剤師は、例えば新たに公表された副作用や飲み合わせ、注意点などの最新の情報を患者に説明することが可能となる。
例えば、薬剤師支援システム200は、今回処方された医薬品について過去所定期間以内(例えば1年以内)に副作用の追加があった場合には、「DSU」欄にその旨の表示を行う(例えば●(丸印)を表示する)。これにより薬剤師に副作用が追加されていることを知らせることができる。薬剤師は、「DSU」をクリックして追加された副作用を患者に説明した後、薬歴に反映する。なおこの場合、●印は、新たに副作用が追加されてから所定期間(1年)以上経過しないと非表示にならない(薬剤師によるチェック済みでも表示される)ようにするとよい。チェック済みの副作用は、「DSU」欄のチェック済み履歴を参照することで確認することが可能である。
「処方監査」が選択されると、薬剤師支援システム200は、注意すべき医薬品の飲み合わせを抽出する。例えば薬剤師支援システム200は、心不全や糖尿病などの特定の疾患に対して適応を持つ第1薬剤と、この疾患に禁忌である第2薬剤との組合せを抽出して表示する(不図示)。例えば第1薬剤が処方薬で第2薬剤が市販薬であるような場合は、このような禁忌の組み合わせは医師も気付きにくいが、本実施形態のような態様により、このような特定の疾患の患者の場合だけ禁忌となる薬の飲み合わせにも気付くことができる。
「疑義照会」が選択されると、薬剤師は医師に対して問い合わせた内容を入力することができ、保存することで薬歴に反映される。なお、医師に対する問い合わせ文を入力し、薬剤師支援システム200からこの問い合わせ文を医療機関に送信してもよい。
「検査値」が選択されると、薬剤師支援システム200は、今回患者に処方された各医薬品に対して、薬歴データベース650に入力されている臨床検査の異常値から患者の病態を推測し、その病態が添付文書上禁忌や慎重投与となっていないかどうかをチェックする。
「指導ナビ」が選択されると(S1020)、薬剤師支援システム200は薬歴管理データベース600を参照して、今回の服薬指導において薬剤師が患者に説明すべき医薬品の特性情報を選出した上で、「指導ナビ」画面を作成する(S1030)。上述したように、薬剤師支援システム200は、前回の服薬指導時に選出した特性情報とは異なる特性情報を選出する。
そして薬剤師支援システム200は、図17に例示する「指導ナビ」画面を薬局端末100に送信する(S1040)。
「指導ナビ」画面は、薬剤師が服薬指導を効率的に行えるようにするための画面であり、上記各欄のうち、「服薬指導」「副作用」「加算」「処方変化」「処方監査」の各欄に関連する情報を薬剤師支援システム200が選出して表示する。さらに「指導ナビ」画面は「申送り」欄も有しており、今回処方された薬の副作用の中から、薬剤師支援システム200によって選出された副作用が申送り事項として表示される。図17に示す例では、「処方変化」「ハイリスク薬指導」「副作用確認」「処方監査」「服薬指導」「申送り」の各項目が表示されている(S1050)。そして薬剤師支援システム200は、「ハイリスク薬指導」「副作用確認」「処方監査」「服薬指導」の各項目については、薬剤師が服薬指導時に患者に説明するべき事項を薬剤データベース660に記載されている医薬品の特性情報の中から適宜選出して提示する。
なお「指導ナビ」に表示される各項目は、処方箋の内容によって変わり、例えばハイリスク薬が処方されていなければ、「ハイリスク薬指導」の欄は表示されない。
「処方変化」の欄には、今回の処方箋の内容と、前回の処方箋の内容とを比較した場合の用法や用量、日数などの変更内容が表示される。これにより薬剤師は、今回新たに処方された医薬品や、今までとは飲み方が変わる医薬品について、患者に詳しく説明をすることができる。
「ハイリスク薬指導」の欄には、今回医療機関から患者に処方された医薬品の中にハイリスク薬が含まれる場合に、このハイリスク薬について服薬指導を行うための情報が表示される。ただし、副作用症状確認欄には、前回にも同じ薬効(図17に示す例では、血液凝固阻止剤)のハイリスク薬が処方されていた場合に、重大な副作用と初期症状が表示される。つまり、初めての薬効は表示されない。また、ハイリスク薬加算のための項目は、薬効単位で表示されるため、いずれかのハイリスク薬でチェックすると同じ薬効を有する別の薬では表示されない。
上述したように、これらの表示内容は、薬剤師支援システム200が薬剤データベース660に記憶されている医薬品の特性情報の中から選出したものであるが、前回選出した特性情報とは異なるものが選出されている。このような態様により薬剤師は、服用にあたって特に注意が必要なハイリスク薬に関して、重大な副作用及びその初期症状の有無について効率的に患者に確認をすることができる。
なお図17に示す例では、ハイリスク薬であるF錠の重大な副作用として「出血」が表示されている。そしてこの「出血」の初期症状として「めまい」「突然の激しい頭痛」が表示されている。
「指導ナビ」画面の「副作用確認」の欄には、前回患者に調剤された医薬品の副作用とその初期症状が表示される。従って、「副作用確認」欄には、今回初めて調剤された医薬品の副作用やその初期症状は表示されない。
なお詳細は後述するが、薬剤師支援システム200は、前回の服薬指導時に「指導ナビ」の「申送り」欄に表示され、薬剤師によって申送り事項としてチェックされた副作用がある場合には、この副作用を、今回の「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する。
また薬剤師支援システム200は、前回の服薬指導時に「指導ナビ」の「申送り」欄に表示された副作用が薬剤師によって申送り事項としてチェックされなかった場合や、前回の服薬指導時に「指導ナビ」の「申送り」欄に副作用が表示されなかった場合には、前回処方された医薬品の中から選出した副作用とその初期症状を、今回の「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する。
なお、「指導ナビ」の「副作用確認」欄と(図17参照)、「重大副作用モニタリング」(図18参照)は、いずれも、患者が服用する医薬品の副作用とその初期症状が表示される欄であり、同様の機能を有している。
しかしながら、「指導ナビ」の「副作用確認」欄には、前回処方された薬の副作用及び初期症状が表示されるのに対し、「重大副作用モニタリング」画面には、今回処方された薬及び服用中の併用薬に関する副作用及び初期症状が表示される点で、表示内容は異なる。
ただし、上述したように、「指導ナビ」画面に併用薬の副作用及び市販薬の副作用の一方あるいは両方を表示するようにしてもよい。また「重大副作用モニタリング」画面に市販薬の副作用を表示するようにしてもよい。
「指導ナビ」の「副作用確認」欄の表示内容は、上記ハイリスク薬指導の項目と同様に、薬剤データベース660に記憶されている医薬品の特性情報の中から薬剤師支援システム200によって選出されたものであるが、特に、患者に複数の医薬品が処方された場合には、過去に未選出(未表示)の副作用の中で最多の医薬品に重複する副作用が選出される。言い換えれば、薬剤師支援システム200は、患者に処方された各医薬品の副作用を、重複する医薬品が多い順に「指導ナビ」画面に表示する。図17の例では、「副作用確認」欄には、F錠、H錠、J、Q錠の副作用として「アナフィラキシー様症状」が表示されている。そしてこの「アナフィラキシー様症状」の初期症状として「気分が悪い」「冷や汗が出る」が表示されている。
もう少し説明すると、薬剤師支援システム200は、例えば、薬剤A、B、Cを処方され、「副作用確認」の欄に「出血」が表示されていた場合、次回処方時に薬剤A、B、Dで同じ「出血」が共通の副作用であっても前回「出血」については確認をしているので、出血については表示済みとしてカウントする。このことは、薬剤がすべて異なる場合であっても同様である。
また、処方された薬剤が前回と異なる場合は、薬剤師支援システム200は、前回表示した副作用をクリアして表示するようにしてもよい。
このように、副作用が共通する複数の医薬品が処方された場合には、より多くの医薬品に共通する副作用の方が、他の副作用よりも発症する可能性が高いと考えられるため、重複する医薬品の数が多い順に副作用を患者に説明することにより、副作用が発生しているか否かをより確実に確認することができる。
なお、薬剤師支援システム200は、患者に処方された複数の医薬品の副作用が全て選出済みとなった場合には、患者に処方された医薬品の全て又は一部の副作用を未選出の状態に戻した上で、最多の医薬品に重複する副作用を、患者に説明すべき特性情報として選出する。つまり、薬剤師支援システム200は、副作用を一通り全て選出した場合は、次回は、再度、重複する医薬品が最も多い未選出となった副作用から副作用を選出する。このような態様により、継続的に副作用の有無を患者に確認することが可能となる。
なおこの場合、例えば今回「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示された副作用が薬剤師によってチェックされなかった場合などには、次回選出される副作用が今回選出された副作用と同じになる可能性があるが、そのような態様であってもよい。あるいは、このような場合であっても、次回選出される副作用が今回選出された副作用と同じにならないようにしてもよい。
「処方監査」の欄には、相互作用に注意が必要な医薬品の組み合わせが表示される。例えば、今回処方された医薬品に第1薬剤と第2薬剤が含まれている場合に、第1薬剤は心不全に対して適応を持ち、第2薬剤は心不全に禁忌である場合には、その旨が表示される。このような態様により、特定の疾患の患者の場合だけ禁忌となる薬の飲み合わせにも気付くことが可能となる。なお図17に示す例では、そのような医薬品の組み合わせはないことが表示されている。
「服薬指導」の欄には、今回患者に処方された各医薬品の効能や副作用、注意事項が表示される。これらの表示内容は、薬剤データベース660に記憶されている医薬品の効能・効果欄、主な副作用欄(副作用情報)、注意事項欄に記載されている特性情報の中から薬剤師支援システム200によって選出されたものである。
なお薬剤師支援システム200は、医薬品の効能については毎回同じ内容を表示するが、副作用及び注意事項については前回の服薬指導時に選出した情報とは異なる情報を表示する。このような態様により、患者にとって重要な医薬品の効能については毎回確実に説明することができ、一方、副作用や注意事項については、内容が多岐にわたることから、毎回少しずつ様々な角度から患者に説明を行うことで、薬剤師及び患者の双方の負担軽減を図ることが可能となる。
「申送り」の欄には、今回患者に調剤された薬の副作用の中から、薬剤師支援システム200によって選出された副作用が申送り事項として表示される。図17に示す例では、「黄疸の確認」が申送り事項として表示されている。
この場合、薬剤師がマウスや指タッチを用いて「指導ナビ」の「申送り」欄にチェックを入力した後「薬歴に反映」を選択することで、薬剤師支援システム200は、次回の服薬指導時に、この患者に黄疸の副作用が生じていないかを確認することを、薬歴データベース650に薬歴の申送り事項として記録する。また薬剤師支援システム200は、この申送り事項を、図16の薬歴表示画面の左から4列目の下部付近に表示されている「申送り」欄に表示する。
そしてこの患者への次回の服薬指導時に、薬剤師が薬局端末100において「指導ナビ」を表示すると、薬剤師支援システム200は薬歴データベース650を参照し、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に、前回から申送りされた副作用(黄疸)を表示する(不図示)。
薬剤師支援システム200が「指導ナビ」画面の「申送り」欄に表示する副作用を選択する方法や、「指導ナビ」画面の「副作用確認」欄に表示する副作用を選択する方法については後述する。
薬剤師は、「指導ナビ」を参照しながら上記の各項目について患者に説明をするが、各項目についての服薬指導が終わるごとにチェックボックスにチェックを入力する。そして薬剤師が「薬歴に反映」ボタンをクリックすると(S1060)、薬局端末100から薬剤師支援システム200に、チェックが入力された項目を示す情報を含む薬歴反映指示が送信される(S1070)。
そして薬剤師支援システム200は、薬歴反映指示に含まれている各項目の特性情報についての服薬指導が完了した旨を薬歴データベース650に記録する(S1080)。
次に、薬剤師支援システム200が、今回患者に処方された薬の副作用の中から、「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する副作用を選出する方法について、図20を参照しながら説明する。
薬剤師支援システム200は、今回及び前回に患者に調剤された医薬品、及び併用薬の各副作用に関する情報を薬剤データベース660から取得し、「指導ナビ」及び「重大副作用モニタリング」の各画面を生成する。そして薬剤師が「指導ナビ」を選択した場合には「指導ナビ」の画面を薬局端末100に送信し、「重大副作用モニタリング」を選択した場合には「重大副作用モニタリング」の画面を薬局端末100に送信する。
そしてその際に、今回の服薬指導時に薬剤師が「重大副作用モニタリング」を使用するなど、「指導ナビ」を使用していない場合は、「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する副作用を選出処理を終了する(S2000)。すなわち薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する副作用を選出する処理を行わない。
一方、薬剤師が今回の服薬指導時に「指導ナビ」を使用した場合は(S2000)、薬歴データベース650及び併用薬データベース670を参照し、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち患者に未確認の副作用の中から、次回患者に確認するべき副作用を申送り事項として選出する。ただしこのとき、併用薬及び市販薬の副作用については当該副作用を未確認として、次回患者に確認するべき副作用を選出する。
具体的には、まず、薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に今回表示され、薬剤師によってチェックされた副作用を候補から除外する(S2010)。このような処理を行うことにより、今回の服薬指導で患者に確認したばかりの副作用と同一の副作用を次回への申送り事項として選出しないようにすることができる。また薬剤師が「指導ナビ」を用いて患者に服薬指導を行うごとに、S2010の処理が行われることによって、申送りされる副作用の候補が一つずつ減っていくことになる。このため、今回だけでなく、過去に「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示され、薬剤師によってチェックされた副作用を、申送りの候補から除外することが可能になる。
ただし、薬剤師支援システム200は、前回の服薬指導日から所定日数(例えば730日)以上前の服薬指導の際や、前回の服薬指導日から所定回数(例えば25回)以上前の服薬指導の際に副作用のチェックが行われている場合には、その副作用については、申し送り候補から除外しないようにしている。
このような態様により、比較的最近に患者に確認した副作用については、この患者に同じ副作用について重複して確認することを防止できる一方で、比較的昔に患者に確認した副作用については、患者の病状や体調、年齢の変化等に伴う副作用の発生状況の変化を逃さずに確認することが可能となる。
そして薬剤師支援システム200は、今回処方された薬の副作用の中で、次回に申送り可能な副作用の候補がまだ残っているか否かを確認し(S2020)、まだ残っている場合には、その候補の中から申送りを行う副作用を一つ選ぶ(S2060)。
このとき薬剤師支援システム200は、申送りの候補の中から、最も多くの薬に共通する副作用を選ぶ。もしそのような副作用が複数あった場合には、薬剤師支援システム200はその中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。また申送りの候補のどの副作用も、複数の薬に共通しない場合にも、薬剤師支援システム200は、その中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。
そして薬剤師支援システム200は、選出した副作用を、「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する(S2070)。
一方、S2020において、今回処方された薬の副作用の中で、次回の服薬指導に申送り可能な副作用の候補が一つも残っていない場合には、薬剤師支援システム200は、申送りの候補を初期状態に戻す(S2030)。
このとき、薬剤師支援システム200は、今回処方された薬の全ての副作用を未選出の状態にすることで、初期状態に戻す。
あるいは、薬剤師支援システム200は、今回処方された薬の全ての副作用の中で、最初に選出されてから所定期間以上(例えば2年以上)経過している副作用がある場合に、今回処方された薬の全ての副作用を未選出の状態にすることで、初期状態に戻すようにしてもよいし、最初に選出されてから所定期間以上(例えば2年以上)経過している副作用のみを未選出の状態にすることで、初期状態に戻すようにしてもよい。
前者のようにして全ての申送りの候補を初期状態に戻すことで、再び、最多の薬に共通する副作用から順に申送りを行うことが可能になる。あるいは後者のようにして一部の申送りの候補を初期状態に戻すことで、最初に選出されてから所定期間以上経過していない副作用を申送りしないようにすることが可能になる。
あるいは薬剤師支援システム200は、今回処方された薬の全ての副作用の中で、最初に選出されてから所定回数以上(例えば25回以上)薬歴が生成されている副作用がある場合に、今回処方された薬の全ての副作用を未選出の状態にすることで、初期状態に戻すようにしてもよいし、最初に選出されてから所定回数以上(例えば25回以上)薬歴が生成されている副作用のみを未選出の状態にすることで、初期状態に戻すようにしてもよい。
前者のようにして全ての申送りの候補を初期状態に戻すことで、再び、最多の薬に共通する副作用から順に申送りを行うことが可能になる。あるいは後者のようにして一部の申送りの候補を初期状態に戻すことで、最初に選出されてから薬歴の作成回数が所定回数以上になっていない副作用を申送りしないようにすることが可能になる。
薬剤師支援システム200は、上記のようにして申送りの候補を初期状態に戻したら、その初期状態の候補が、今回の服薬指導で「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示された副作用と同じであるか否かをチェックする(S2040)。もし同じである場合は、薬剤師支援システム200は、この時点で「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する副作用を選出する処理を終了する。このような処理を行うことにより、今回の服薬指導で患者に確認したばかりの副作用と同一の副作用を次回への申送り事項として選出しないようにすることができる。
一方、初期状態の候補が、今回の服薬指導で「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示される副作用と同じではない場合は、薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に今回表示された副作用を、候補から除外する(S2050)。この処理によっても上記と同様に、今回の服薬指導で患者に確認したばかりの副作用と同一の副作用を次回への申送り事項として選出しないようにすることができる。
その後薬剤師支援システム200は、S2060、S2070の各処理を行うことで、候補の中から選出した副作用を「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する(S2060、S2070)。
なお上述したように、薬剤師支援システム200は、申送りの候補の中から、最も多くの薬に共通する副作用を選ぶ。もしそのような副作用が複数あった場合には、薬剤師支援システム200はその中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。また申送りの候補のどの副作用も、複数の薬に共通しない場合にも、薬剤師支援システム200は、その中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。
このように、副作用が共通する複数の医薬品が処方された場合には、より多くの医薬品に共通する副作用の方が、他の副作用よりも発症する可能性が高いと考えられるため、重複する医薬品の数が多い順に副作用を選んで申送りするようにすることにより、次回の服薬指導時に、副作用が発生しているか否かをより確実に確認することができる。
なお、薬剤師支援システム200は、上記のようにして選出した副作用を「指導ナビ」の「申送り」欄に表示するが、この「申送り」欄に設けられたチェックボックスに薬剤師がチェック入力を行い、「指導ナビ」の「薬歴に反映」と記載されたボタンが選択されると、図16の左から4列目の薬歴欄の下方に記載された申送り欄に、次回への申送り事項として上記選出された副作用が表示されると共に、薬歴データベース650に記録される。
一方、「指導ナビ」の「申送り」欄に設けられたチェックボックスに薬剤師がチェック入力を行わなかった場合には、図16の左から4列目の薬歴欄の下方に記載された申送り欄に、上記選出された副作用は表示されないし、薬歴データベース650に記録もされない。
次に、下記の<ケース1>、<ケース2>で示す具体例を説明する。なお、各ケースとも、この患者には、前回及び今回共に、薬A、薬B、薬Cが調剤されている。そして薬Aはa1、a2の副作用があり、薬Bはa1、b1の副作用があり、薬Cはa1、a2、c1の副作用がある。
つまり、副作用a1は、薬A、薬B、薬Cに共通であり、副作用a2は、薬A、薬Cに共通であり、副作用b1は、薬B、薬Cに共通であり、副作用c1は薬Cのみである。
<ケース1>
ケース1は、薬剤師が、前回は「重大副作用モニタリング」画面を用いて副作用a1について服薬指導を行っており、今回は「指導ナビ」を用いて服薬指導を行う場合である。
この場合、薬剤師は前回、薬A、薬B、薬Cに共通の副作用a1について確認済みであり、また申送り事項はないので、薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する副作用として、副作用a1の次に副作用が共通する医薬品が多い副作用a2とb1とのうち、ランダムに選んだ副作用b1を選出する。そして薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する副作用として、副作用a1とb1の次に副作用が共通する医薬品が多い副作用a2を選出する。
<ケース2>
ケース2も、薬剤師が、前回は「重大副作用モニタリング」画面を用いて副作用a1について服薬指導を行っており、今回は「指導ナビ」を用いて服薬指導を行う場合である。ただし、ケース1では、薬剤師が副作用a1について服薬指導を行ったことをもって、薬A、薬B、薬Cの全てについて副作用a1を確認済みとしたが、ケース2では、薬毎に副作用の説明実績が判断される。つまりケース2では、薬剤師が薬Aの副作用a1について患者に確認しただけでは、薬B、薬Cの副作用a1について確認済みとはならない。
この場合、薬剤師は前回、薬Aの副作用a1について確認済みであり、また申送り事項はないので、薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する副作用として、薬Aの副作用a1の次に副作用が共通する医薬品が多い副作用a1(薬Bと薬Cに共通)とa2(薬Aと薬Cに共通)とb1(薬Bと薬Cに共通)とのうち、ランダムに選んだ副作用b1を選出する。そして薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する副作用として、薬Aの副作用a1と、薬B及び薬Cに共通の副作用b1を候補から除外した上で、その時点で副作用が共通する医薬品が最多の副作用a1(薬Bと薬Cに共通)とa2(薬Aと薬Cに共通)を候補として選出する。そして薬剤師支援システム200は、これらの候補のうち、ランダムにたとえば副作用a2を選び、「指導ナビ」の「申送り」欄に表示する。
なお、「重大副作用モニタリング」に表示されている副作用の中から、薬剤師が、次回患者に確認する副作用を申送り事項として選べるようにしてもよい。この場合、このようにして選ばれた副作用が、次回の「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示される。
次に、薬剤師支援システム200が「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する副作用を選出する方法について、図21を参照しながら説明する。なお、薬剤師支援システム200は、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する副作用を、前回患者に処方された薬の副作用の中から選出する。
薬剤師支援システム200は、今回及び前回に患者に調剤された医薬品、及び併用薬の各副作用に関する情報を薬剤データベース660から取得し、「指導ナビ」及び「重大副作用モニタリング」の各画面を生成する。そして薬剤師が「指導ナビ」を選択した場合には「指導ナビ」の画面を薬局端末100に送信し、「重大副作用モニタリング」を選択した場合には「重大副作用モニタリング」の画面を薬局端末100に送信する。
そしてその際に薬剤師支援システム200は、前回の服薬指導時に、副作用の申送りが薬歴データベース650に記録されているか否かを確認する(S3000)。申送りがある場合は、薬剤師支援システム200は、その副作用を「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する(S3050)。例えば図17の「副作用確認」欄には「アナフィラキシー様症状」が表示されている様子が示されている。
一方、副作用の申送りがない場合には、薬剤師支援システム200は、薬歴データベース650及び併用薬データベース670を参照し、副作用の表示候補の中から、過去に「指導ナビ」の「副作用確認」欄、または「重大副作用モニタリング」画面において確認済みの副作用を、候補から除外する(S3010)。このような処理を行うことにより、既に患者に確認が終わっている副作用の有無を繰り返し確認することを防止することができる。
ただしこの時、薬剤師支援システム200は、併用薬の副作用は確認済みとしない。このような態様により、他の薬局で調剤された薬に関しては、副作用を慎重に確認することができる。
また薬剤師支援システム200は、前回の服薬指導日から所定日数(例えば730日)以上前の服薬指導の際や、前回の服薬指導日から所定回数(例えば25回)以上前の服薬指導の際に副作用のチェックが行われている場合には、その副作用については、「副作用確認」欄への表示候補から除外しないようにしてもよい。
このような態様により、比較的最近に患者に確認した副作用については、この患者に同じ副作用について重複して確認することを防止できる一方で、比較的昔に患者に確認した副作用については、患者の病状や体調、年齢の変化等に伴う副作用の発生状況の変化を逃さずに確認することが可能となる。
そして薬剤師支援システム200は、「副作用確認」欄に表示可能な副作用の候補がまだ残っているか否かを確認し(S3020)、まだ残っている場合には、その候補の中から「副作用確認」欄に表示する副作用を一つ選ぶ(S3040)。
このとき薬剤師支援システム200は、表示候補の中から、最も多くの薬に共通する副作用を選ぶ。もしそのような副作用が複数あった場合には、薬剤師支援システム200はその中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。また表示候補のどの副作用も複数の薬に共通しない場合には、薬剤師支援システム200は、その中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。
そして薬剤師支援システム200は、選出した副作用を「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する(S3050)。
一方、S3020において、「副作用確認」欄に表示可能な副作用の候補が一つも残っていない場合には、薬剤師支援システム200は、表示候補を初期状態に戻す(S3030)。
このとき、薬剤師支援システム200は、前回処方された薬の全ての副作用を未選出の状態にすることで、初期状態に戻す。
あるいは、薬剤師支援システム200は、前回処方された薬の全ての副作用の中で、初めて選出されてから所定期間以上(例えば2年以上)経過している副作用がある場合に、前回処方された薬の全ての副作用を未選出の状態にすることで初期状態に戻すようにしてもよいし、初めて選出されてから所定期間以上(例えば2年以上)経過している副作用のみを未選出の状態にすることで初期状態に戻すようにしてもよい。
前者のようにして全ての表示候補を初期状態に戻すことで、再び、最多の薬に共通する副作用から順に「副作用確認」欄に表示することが可能になる。あるいは後者のようにして一部の表示候補を初期状態に戻すことで、初めて選出されてから所定期間以上経過していない副作用を「副作用確認」欄に表示しないようにすることが可能になる。
あるいは薬剤師支援システム200は、前回処方された薬の全ての副作用の中で、初めて選出されてから所定回数以上(例えば25回以上)薬歴が生成されている副作用がある場合に、前回処方された薬の全ての副作用を未選出の状態にすることで初期状態に戻すようにしてもよいし、初めて選出されてから所定回数以上(例えば25回以上)薬歴が生成されている副作用のみを未選出の状態にすることで初期状態に戻すようにしてもよい。
前者のようにして全ての表示候補を初期状態に戻すことで、再び、最多の薬に共通する副作用から順に「副作用確認」欄に表示することが可能になる。あるいは後者のようにして一部の表示候補を初期状態に戻すことで、初めて選出されてから薬歴の作成回数が所定回数以上になっていない副作用を「副作用確認」欄に表示しないようにすることが可能になる。
薬剤師支援システム200は、上記のようにして「副作用確認」欄の表示候補を初期状態に戻したら、S3040、S3050の各処理を行うことで、候補の中から選出した副作用を「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示する(S3040、S3050)。
なお上述したように、薬剤師支援システム200は、「副作用確認」欄の表示候補の中から、最も多くの薬に共通する副作用を選ぶ。もしそのような副作用が複数あった場合には、薬剤師支援システム200はその中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。また表示候補のどの副作用も複数の薬に共通しない場合にも、薬剤師支援システム200は、その中から例えばランダムに副作用を一つ選ぶ。
このように、副作用が共通する複数の医薬品が処方された場合には、より多くの医薬品に共通する副作用の方が、他の副作用よりも発症する可能性が高いと考えられるため、重複する医薬品の数が多い順に副作用を選んで「副作用確認」欄に表示するようにすることにより、患者に副作用が発生しているか否かをより確実に確認することができる。
なお、薬剤師支援システム200は、上記のようにして選出した副作用を「指導ナビ」の「副作用確認」欄に表示するが、この「副作用確認」欄に設けられたチェックボックスに薬剤師がチェック入力を行い、「指導ナビ」の「薬歴に反映」と記載されたボタンが選択されると、図16の左から4列目の薬歴欄にその旨が表示されると共に、薬歴データベース650に記録される。
一方、「指導ナビ」の「副作用確認」欄に設けられたチェックボックスに薬剤師がチェック入力を行わなかった場合には、図16の左から4列目の薬歴欄に上記選出された副作用の確認結果は表示されないし、薬歴データベース650に記録もされない。
このように、薬剤師支援システム200は、服薬指導が完了した副作用などの特性情報を記録しておくことにより、次回の服薬指導時に別の特性情報を選出し、「指導ナビ」画面に表示することができる。
以上、本実施形態に係る薬剤師支援システム200、薬剤師支援方法及びプログラムについて説明したが、本実施形態によれば、患者に確認する必要性の高い重要な副作用を選出して効率的に確認し、薬剤師の負担を軽減することが可能となる。
なお上述した実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
100 薬局端末
110 CPU
120 メモリ
130 通信装置
140 記憶装置
150 入力装置
160 出力装置
170 記録媒体読取装置
200 薬剤師支援システム
201 副作用取得部
202 副作用表示部
203 確認結果記憶部
203A 第1確認結果記憶部
203B 第2確認結果記憶部
204 申送り事項選出部
210 CPU
220 メモリ
230 通信装置
240 記憶装置
250 入力装置
260 出力装置
270 記録媒体読取装置
500 ネットワーク
600 薬歴管理データベース
610 患者データベース
620 アンケートデータベース
630 処方履歴データベース
640 処方箋データベース
650 薬歴データベース
660 薬剤データベース
670 併用薬データベース
710 薬局端末制御プログラム
720 薬剤師支援システム制御プログラム
800 記録媒体
1000 情報システム

Claims (17)

  1. 患者に服薬指導を行う薬剤師を支援する薬剤師支援システムであって、
    患者が服用している医薬品の副作用を、前記副作用を記憶したデータベースから取得する副作用取得部と、
    患者に服薬指導を行う薬剤師が使用する情報端末に該患者が服用している医薬品の副作用を表示する副作用表示部と、
    前記副作用表示部に表示された副作用の確認結果を記憶する確認結果記憶部と、
    患者に調剤された医薬品の副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する申送り事項選出部と、
    を備え、
    前記申送り事項選出部は、
    患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち前記確認結果記憶部において副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する、薬剤師支援システム。
  2. 請求項1に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記副作用表示部は、
    前記情報端末から送信される表示リクエストに応じて、患者に今回調剤された医薬品の副作用の情報を含む第1副作用表示画面、及び、該患者に前回調剤された医薬品の副作用の情報を含む第2副作用表示画面、の少なくとも一方を、前記情報端末に表示し、
    前記確認結果記憶部は、
    前記第1副作用表示画面及び前記第2副作用表示画面に対応する副作用の確認結果を記憶し、
    前記申送り事項選出部は、
    患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち前記確認結果記憶部において副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する、薬剤師支援システム。
  3. 請求項2に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記確認結果記憶部は、第1確認結果記憶部及び第2確認結果記憶部を有し、
    前記副作用表示部は、
    前記情報端末に前記第1副作用表示画面を表示する際に、患者が他の薬局で調剤された併用薬を服用中である場合には、該併用薬の副作用を、該患者に今回調剤された医薬品の副作用と共に表示し、
    前記第1確認結果記憶部には、患者に調剤された医薬品の副作用の確認結果が記憶され、
    前記第2確認結果記憶部には、患者が服用中の併用薬の副作用の確認結果が記憶され、
    前記申送り事項選出部は、
    少なくとも、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち前記第1確認結果記憶部において副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回服薬指導時に該患者に確認する副作用を選出する、薬剤師支援システム。
  4. 請求項2又は3に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記副作用表示部は、
    前記第1副作用表示画面に副作用を表示する際に、患者に確認済みの副作用に対しては、その旨を表す情報を合わせて表示する、薬剤師支援システム。
  5. 請求項2~4のいずれかに記載の薬剤師支援システムであって、
    前記副作用表示部は、
    前記第1副作用表示画面に副作用を表示する際に、前回の服薬指導の際に申送り事項として選出された副作用に対しては、その旨を表す情報を合わせて表示する、薬剤師支援システム。
  6. 請求項2~4のいずれかに記載の薬剤師支援システムであって、
    前記副作用表示部は、
    前回の服薬指導の際に申送り事項として選出された副作用を、前記第2副作用表示画面に表示する、薬剤師支援システム。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の薬剤師支援システムであって、
    前記申送り事項選出部は、患者に今回調剤された医薬品に対応する副作用を前記確認結果記憶部で確認し、該確認結果記憶部に確認済みと記憶されていない副作用を未確認の副作用と判定する、薬剤師支援システム。
  8. 請求項1~7のいずれかに記載の薬剤師支援システムであって、
    前記申送り事項選出部は、
    申送り事項として選出可能な副作用の候補が複数ある場合には、該候補のうち患者に今回調剤された医薬品のうち最多の医薬品に共通する副作用を、該申送り事項として選出する、薬剤師支援システム。
  9. 請求項1~8のいずれかに記載の薬剤師支援システムであって、
    前記申送り事項選出部は、
    申送り事項として選出可能な副作用がない場合には、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうちの所定の副作用を未確認の状態にした上で、該患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち該患者に未確認の副作用の中から、該患者に次回服薬指導時に確認する副作用を該申送り事項として選出する、薬剤師支援システム。
  10. 請求項9に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記所定の副作用は、前記患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、前記患者に最初に確認してから所定期間以上経過した副作用である、薬剤師支援システム。
  11. 請求項9に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記所定の副作用は、前記患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、前記患者に最初に確認してから所定回数以上前記患者に服薬指導が行われている副作用である、薬剤師支援システム。
  12. 請求項9に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記所定の副作用は、前記患者に今回調剤された医薬品に対応する全ての副作用である、薬剤師支援システム。
  13. 請求項1に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記確認結果記憶部は、前記副作用表示部に表示された副作用の確認結果を日付情報と共に記憶し、
    前記申送り事項選出部は、患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち、前記確認結果記憶部において所定時点以降に副作用が確認済みと記憶されていない副作用、または前記所定時点より前に確認済みと記憶されている副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する、薬剤師支援システム。
  14. 請求項13に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記所定時点は、前回の服薬指導日から所定日数前の日である、薬剤師支援システム。
  15. 請求項13に記載の薬剤師支援システムであって、
    前記所定時点は、前回の服薬指導日から所定回数前の服薬指導が行われた日である、薬剤師支援システム。
  16. 患者に服薬指導を行う薬剤師を支援する薬剤師支援方法であって、
    コンピュータが、
    患者が服用している医薬品の副作用を、前記副作用を記憶したデータベースから取得し、
    患者に服薬指導を行う薬剤師が使用する情報端末に該患者が服用している医薬品の副作用を表示し、
    前記副作用の確認結果を記憶し、
    患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する、薬剤師支援方法。
  17. 患者に服薬指導を行う薬剤師を支援するコンピュータに、
    患者が服用している医薬品の副作用を、前記副作用を記憶したデータベースから取得する手順と、
    患者に服薬指導を行う薬剤師が使用する情報端末に該患者が服用している医薬品の副作用を表示する手順と、
    前記副作用の確認結果を記憶する手順と、
    前記患者に今回調剤された医薬品の副作用のうち副作用が確認済みと記憶されていない副作用の中から、次回の服薬指導時に該患者に確認する副作用を申送り事項として選出する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7449601B1 (ja) 2022-11-14 2024-03-14 株式会社パスカルシステム 情報処理装置および情報処理システムならびに情報処理プログラム

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