JP2022051137A - 循環送風機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内の空気を効率良く殺菌することのできる循環送風機器を提供する。【解決手段】循環送風機器1は、部屋30の天井面31または天井面31に近い壁面32に取り付け可能な筐体10と、筐体10の内部に配置され、室内の空気を循環させるためのファン14と、殺菌用の照射光を発生させる光源20と、照射光を反射させる反射部材21とを備える。筐体10は、ファン14の作動時に室内の空気を吸い込む吸込口11と吸込口11から吸い込まれた空気を吹き出す吹出口12とを有する。吸込口11に吸い込まれる空気と、吹出口12から吹き出された空気との少なくとも一方が、光源20と反射部材21との間を通る。【選択図】図6

Description

本開示は、循環送風機器に関する。
下記特許文献1に開示された天井扇は、室内の天井から吊り下げられた支持体と、支持体を軸に回転可能なファンモーターと、紫外線を照射する紫外線照射手段を備え、ファンモーターの運転によって循環される室内の空気を紫外線照射手段から照射される紫外線によって殺菌する構成としたものである。
特開2007-232323号公報
紫外線の照射強度は、紫外線光源から遠くなるほど、低くなる。上記従来の技術では、循環する室内の空気が、紫外線光源に近いところ、すなわち紫外線の照射強度の高いところを必ずしも通過しないので、室内の空気を効率良く殺菌することが困難である。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、室内の空気を効率良く殺菌することのできる循環送風機器を提供することを目的とする。
本開示に係る循環送風機器は、部屋の天井面または天井面に近い壁面に取り付け可能な筐体と、筐体の内部に配置され、室内の空気を循環させるためのファンと、殺菌用の照射光を発生させる光源と、照射光を反射させる反射部材と、を備え、筐体は、ファンの作動時に室内の空気を吸い込む吸込口と吸込口から吸い込まれた空気を吹き出す吹出口とを有し、吸込口に吸い込まれる空気と、吹出口から吹き出された空気との少なくとも一方が、光源と反射部材との間を通るものである。
本開示によれば、室内の空気を効率良く殺菌することのできる循環送風機器を提供することが可能となる。
実施の形態1による循環送風機器を示す側面図である。 実施の形態1による循環送風機器を斜め下から見た斜視図である。 実施の形態1による循環送風機器を斜め下から見た斜視図である。 実施の形態1による循環送風機器が取り付けられた部屋を示す側面図である。 実施の形態1による循環送風機器が備える光源及び反射部材とその近くを示す側面図である。 実施の形態1による循環送風機器の動作状態を示す側面図である。 実施の形態2による循環送風機器を斜め下から見た斜視図である。 実施の形態2による循環送風機器の動作状態を示す側面図である。 実施の形態3による循環送風機器を示す側面図である。 実施の形態3による循環送風機器を斜め下から見た斜視図である。 実施の形態3による循環送風機器の動作状態を示す側面図である。 実施の形態4による循環送風機器を示す側面図である。 実施の形態5による循環送風機器の一部を示す側面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。なお、本開示で角度に言及した場合において、和が360°となる優角と劣角とがあるときには原則として劣角の角度を指すものとし、和が180°となる鋭角と鈍角とがある場合には原則として鋭角の角度を指すものとする。また、本開示において、「殺菌」とは、例えば微生物のような汚染物質の数を減少させること、または、当該汚染物質の少なくとも一部を不活化することに相当する。本開示において「微生物」とは、ウイルス、花粉、原核生物、カビなどの真菌、原虫のうちの少なくとも一つを含む。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による循環送風機器1を示す側面図である。図2及び図3は、実施の形態1による循環送風機器1を斜め下から見た斜視図である。ただし、図2は、フロントパネル13が取り外された状態を示す。図4は、実施の形態1による循環送風機器1が取り付けられた部屋30を示す側面図である。図5は、実施の形態1による循環送風機器1が備える光源20及び反射部材21とその近くを示す側面図である。図6は、実施の形態1による循環送風機器1の動作状態を示す側面図である。
これらの図に示すように、循環送風機器1は、筐体10を備える。図4に示すように、本実施の形態における筐体10は、部屋30の天井面31に取り付け可能に構成されている。部屋30の内部を以下では「室内」と称する。天井面31は、室内の天井の表面に相当する。変形例として、筐体10は、天井面31に近い室内の壁面32に取り付け可能に構成されていてもよい。壁面32は、天井面31と交わる壁の表面に相当する。部屋30の用途は特に限定されるものではなく、例えば、居室、寝室、浴室、トイレ、台所、事務室、作業室、病室、客室のいずれかでもよい。
図1に示すように、室内の空気を循環させるための送風用のファン14が筐体10の内部に配置されている。図示の例では、ファン14を回転させるモーター15が筐体10の内部にさらに配置されている。なお、図1は、ファン14及びモーター15を筐体10の外から透視した図に相当する。
筐体10は、吸込口11及び吹出口12を有する。筐体10の内部に内部風路16が形成されている。ファン14が作動すると、室内の空気が吸込口11から内部風路16に取り込まれ、内部風路16を通過した空気が吹出口12から吹き出されて室内へ戻る。
図2に示すように、本実施の形態では、吸込口11及び吹出口12のそれぞれは、筐体10の下面に開口している。図1及び図3に示すように、本実施の形態の循環送風機器1は、筐体10の下面に向かい合うように配置された板状のフロントパネル13を備える。フロントパネル13は、風路形成部材に相当する。フロントパネル13は、吸込口11を覆う。筐体10の下面と、フロントパネル13の上面との間に、吸込口11に吸い込まれる空気が通るパネル風路17が形成される。パネル風路17は、天井面31に平行に延びる扁平形状の風路である。フロントパネル13は、吹出口12と向かい合う位置に、開口13aを有する。吹出口12から吹き出された空気は、そのまま開口13aを通って室内へ下向きに流れる。
図1に示すように、循環送風機器1は、光源20及び反射部材21を備える。光源20は、室内の空気を殺菌するための照射光を発生させる。本実施の形態では、筐体10の下面に光源20が設置されている。反射部材21は、光源20からの照射光を反射させる。本実施の形態では、フロントパネル13の上面のうちに一部の領域に反射部材21が配置されている。図2に示すように、本実施の形態では、筐体10の下面の四辺のそれぞれに並行して細長く延びるように光源20が配置されている。反射部材21は、光源20に向かい合うように配置されている。反射部材21の反射面は、例えば、アルミニウムなどの金属で構成されていてもよい。光源20からの照射光に対する反射率に関して、反射部材21は、筐体10及びフロントパネル13よりも高い反射率を有する。
図5に示すように、吸込口11に吸い込まれる空気は、光源20と反射部材21との間を通る。空気は、パネル風路17を通過した後、吸込口11に吸い込まれる。光源20からの照射光と、反射部材21からの反射光とが、パネル風路17を通る空気に対して照射される。
光源20からの照射強度は、光源20に近いほど高い。このため、光源20に近い位置を空気が通過すれば、空気中の汚染物質を確実に殺菌することが可能となる。本実施の形態であれば、吸込口11に吸い込まれる空気が光源20と反射部材21との間を通るように構成したことで、室内を循環する空気が光源20に近い位置を確実に通過する。それゆえ、光源20に近い位置の空気の流量を高くすることができるので、室内の空気中の汚染物質を効率良く確実に殺菌できる。また、光源20に近い位置を空気が通過する際に、光源20からの照射光に加えて、反射部材21からの反射光がさらに照射される。このため、室内の空気中の汚染物質をより確実に殺菌できる。
本実施の形態において、光源20は、下に向けて照射光を発する。反射部材21は、上に向く反射面を有する。光源20からの照射光は、反射部材21にて反射し、上に向かう反射光となる。反射部材21からの反射光は、天井面31と、筐体10の内部とに照射される。このような構成により、本実施の形態であれば、光源20から下に向かう照射光は、フロントパネル13及び反射部材21によって確実に遮られる。このため、光源20からの照射光が、室内にいる人に直接当たることを確実に抑制できる。
図4及び図5に示すように、光源20及び反射部材21により、循環送風機器1から、天井面31及び筐体10内部に向けて、光の照射空間22が形成される。照射空間22は、光源20からの照射光と反射部材21からの反射光との少なくとも一方が通る空間である。照射空間22は、パネル風路17内と、パネル風路17の外部との双方に形成される。図4に示すように、本実施の形態における照射空間22は、筐体10の外側に向かって天井面31に沿って延びる部分を有する。室内空気は、天井面31に沿うように流れて循環送風機器1に吸い込まれ、照射空間22を通過する。
光源20は、その照射光のピーク波長または中心波長が、紫外領域にあるものでもよいし、可視光域にあるものでもよい。光源20の照射光のピーク波長または中心波長が紫外領域にある場合には、照射空間22を通過する空気に含まれる汚染物質をより効果的に殺菌することができる。この場合、光源20の照射光のピーク波長または中心波長が、200nm~350nmの範囲内にあることが望ましい。そのような波長であれば、より優れた殺菌効果が得られる。光源20は、例えば、蛍光管を用いたものでもよいし、LED(発光ダイオード)等の発光素子を用いたものでもよい。
図3及び図6に示すように、本実施の形態において、吸込口11に吸い込まれる空気は、筐体10の外部において天井面31に沿って流れる水平気流33を形成する。また、吹出口12から吹き出された空気は、筐体10の外部において鉛直方向の下向きに流れる垂直気流34を形成する。水平気流33及び垂直気流34が形成されることで、室内に対流を生じさせることができ、室内全体の空気が循環する。その結果、室内全体の空気をより確実に循環送風機器1に流入させて殺菌することが可能となる。
本実施の形態であれば、吸込口11に吸い込まれる空気に対して照射光が照射されるので、空気が筐体10内に流入する前に殺菌することができる。それゆえ、筐体10の内部を清潔に保つ上でより有利になる。
図2に示すように、仮にフロントパネル13が無く、吸込口11が開放されている場合には、吸込口11に吸い込まれる空気は、鉛直方向の上向きに一方向のみに流れる。これに対し、図3に示すように、フロントパネル13を設置することで、筐体10の周囲の各方向から吸込口11へ吸い込まれる水平気流33を形成することができる。
本実施の形態であれば、フロントパネル13を設けたことで、筐体10及び天井面31と、フロントパネル13との間にパネル風路17が形成される。このパネル風路17により、吸込口11に吸い込まれる空気が、照射空間22を通過する時間を長くすることができる。その結果、殺菌効果をさらに向上することができる。
本実施の形態では、筐体10とフロントパネル13が別体である例について説明したが、変形例として、フロントパネル13が筐体10に一体化していてもよい。他の変形例として、筐体10の側面に吸込口11が開口するように構成し、フロントパネル13を省略してもよい。フロントパネル13が省略されている場合には、反射部材21を筐体10に取り付ければよい。
筐体10の内部の、ファン14の上流側に、粉塵対策用として不織布等からなるフィルタを設置してもよい。フィルタを設置することで空気に含まれる粗塵及び粒子を捕集し、ファン14及び内部風路16の汚れを防ぐことができる。
反射部材21からの反射光が筐体10内部に向けて照射されるように構成してもよい。これにより、筐体10内部に付着する汚染物質を殺菌することが可能となる。また、上記フィルタが設置されている場合に、フィルタに付着しうる汚染物質を不活化することができる。
筐体10内部及びフィルタに付着した汚染物質を殺菌することで、循環送風機器1が清潔に保たれるだけでなく、フィルタの交換等の機器メンテナンス作業時に汚染が再飛散し作業者に害を与える、といった弊害を確実に防ぐことができる。
筐体10及びフロントパネル13など、循環送風機器1を構成する部材の表面に、光源20により励起される光触媒を担持させてもよい。光触媒が担持された部材表面に対して、反射部材21からの反射光を照射することで、光触媒による殺菌作用が促進され、循環送風機器1内を清浄化する効果を得ることができる。光触媒を設けた場合には、光源20の照射光のピーク波長または中心波長が可視光域にある場合においても、内部風路16及び部材表面での殺菌効果及び清浄効果が期待できる。
循環送風機器1が設置された天井面31と壁面32のいずれか一方または両方に、光源20により励起される光触媒を担持させてもよい。これにより、天井面31あるいは壁面32に照射される反射光によって励起される光触媒の殺菌作用によって、天井面31あるいは壁面32に付着した汚染物質を殺菌することができ、清潔に保つことができる。
循環送風機器1は、光源20の他に、筐体10内にさらに光源を備えてもよい。例えば、筐体10内に紫外線光源を備える場合には、その紫外線光源から内部風路16及びファン14に紫外線を照射することで、内部風路16及びファン14の汚染を防止できる。また、筐体10内を通過する空気への紫外線照射時間が長くなることで、空気への殺菌効果をさらに向上することができる。また、筐体10内に可視光光源を備える場合には、内部風路16及びファン14の表面に光触媒を担持させることで、可視光光源から内部風路16及びファン14に照射した可視光によって光触媒の殺菌作用を励起することにより、内部風路16及びファン14の汚染を防止できる。
図1に示すように、本実施の形態における循環送風機器1は、その運転を制御する制御手段に相当する制御装置50を備えている。循環送風機器1は、室内の人の有無を検出する人感センサー等の人検出手段をさらに備えていてもよい。制御装置50は、人検出手段の検出信号に応じて循環送風機器1の運転を制御してもよい。例えば、制御装置50は、室内に人がいる場合には、室内に人がいない場合に比べて、モーター15の出力を抑制することにより、ファン14の騒音を低減するように制御してもよい。これにより、部屋30における人の在室状況に合わせて、循環送風機器1の運転をより適切に制御できる。
制御装置50は、以下のように構成されてもよい。制御装置50の各機能は、処理回路により達成されてもよい。制御装置50の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとを備えてもよい。処理回路が少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとを備える場合、制御装置50の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより達成されてもよい。ソフトウェア及びファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述されてもよい。ソフトウェア及びファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリに格納されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置50の各機能を達成してもよい。少なくとも1つのメモリは、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク等を含んでもよい。
制御装置50の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェアを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものでもよい。制御装置50の各部の機能がそれぞれ処理回路で達成されても良い。また、制御装置50の各部の機能がまとめて処理回路で達成されても良い。制御装置50の各機能について、一部を専用のハードウェアで達成し、他の一部をソフトウェアまたはファームウェアで達成してもよい。処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、制御装置50の各機能を達成しても良い。
実施の形態2.
次に、図7及び図8を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。図7は、実施の形態2による循環送風機器2を斜め下から見た斜視図である。図8は、実施の形態2による循環送風機器2の動作状態を示す側面図である。
図7に示すように、実施の形態2による循環送風機器2のフロントパネル13は、実施の形態1とは異なり、吹出口12を覆うとともに、吸込口11と向かい合う位置に、開口13bを有する。ファン14が回転すると、室内の空気が開口13b及び吸込口11を通って内部風路16に取り込まれ、内部風路16を通過した空気が吹出口12及びパネル風路17を通って室内へ戻る。
図8に示すように、吸込口11に吸い込まれる空気は、室内において鉛直方向の上向きに流れる垂直気流35を形成する。吹出口12から吹き出された空気は、パネル風路17を通って、筐体10の外部において天井面31に沿って流れる水平気流36を形成する。水平気流36及び垂直気流35が形成されることで、室内に対流を生じさせることができ、室内全体の空気が循環する。その結果、室内全体の空気をより確実に循環送風機器1に流入させて殺菌することが可能となる。
本実施の形態2では、吹出口12から吹き出された空気がパネル風路17及び照射空間22を通る際に光源20からの照射光及び反射部材21からの反射光が空気に照射されることで空気中の汚染物質が殺菌される。本実施の形態であれば、吹出口12から吹き出された空気に対して照射光が照射されるので、吹出口12から室内へ戻る空気をより確実に清潔に保つことが可能となる。
本実施の形態2であれば、例えば人の呼気のように、室内で上昇すると考えられる汚染空気が室内に拡散する前に、当該汚染空気をそのまま循環送風機器2に向けて上昇させて循環送風機器2内に取り込み、清浄化することができる。このため、汚染空気をより効率良く清浄化することが可能となる。
本実施の形態2において、筐体10内に、ヒーター等の熱源を設置して、筐体10内を通過する空気を加熱してもよい。空気を加熱することにより、空気に含まれる汚染物質を乾熱処理し抑制することができる。また、乾熱による直接的な抑制効果だけでなく、加熱により空気を高温低湿状態とすることで、紫外線殺菌の効果を向上させることができる。
筐体10内にオゾン発生器を備えてもよい。オゾン発生器からオゾンを発生させることで、筐体10内部の汚染をより確実に抑制することができる。
また、オゾン発生器よりも下流側において光源20から紫外線を照射して、オゾンを処理してもよい。紫外線を照射することで、オゾンの分解速度を速めることができるので、室内へのオゾンの流出をより確実に防ぐことができる。この場合、光源20の波長は、オゾン分解作用を持つ253nm~255nmの波長を含むことが望ましい。
上記の熱源及びオゾン発生器の動作を制御装置50により制御してもよい。制御装置50は、人検出手段により検出される情報とオゾン発生器の動作とを組み合わせて室内全体の清浄化を図ってもよい。例えば、制御装置50は、部屋30内に人が不在であることが人検出手段により検出された場合に、オゾン発生器で生成されたオゾンが室内に放出されるように制御することにより、オゾン燻蒸によって室内全体の殺菌を行うことができる。
実施の形態3.
次に、図9から図11を参照して、実施の形態3について説明するが、前述した実施の形態との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。図9は、実施の形態3による循環送風機器3を示す側面図である。図10は、実施の形態3による循環送風機器3を斜め下から見た斜視図である。図11は、実施の形態3による循環送風機器3の動作状態を示す側面図である。
図9及び図10に示すように、実施の形態3による循環送風機器3のフロントパネル13は、吸込口11と吹出口12の両方を覆うように構成されている。室内の空気は、パネル風路17を通過して吸込口11に吸い込まれる。吹出口12から吹き出された空気は、パネル風路17を通過して室内へ流れる。
吸込口11と吹出口12の間にはパネル間仕切り40が設けられている。吸込口11につながるパネル風路17と、吹出口12につながるパネル風路17との間をパネル間仕切り40が隔てる。これにより、吹出口12から吹き出された空気がそのまま吸込口11に吸い込まれてしまうこと、すなわち気流のショートサーキットを確実に防止できる。
本実施の形態であれば、吸込口11への吸い込み気流と、吹出口12からの吹き出し気流の両方がパネル風路17及び照射空間22を通る。このため、吸い込み気流と吹き出し気流の両方に対して、光源20からの照射光と反射部材21からの反射光による清浄化処理を施すことができる。
図10及び図11に示すように、室内からパネル風路17を通って吸込口11に吸い込まれる空気は、筐体10の外部において天井面31に沿って流れる第一水平気流37を形成する。また、吹出口12からパネル風路17を通って室内へ吹き出された空気は、筐体10の外部において天井面31に沿って流れる第二水平気流38を形成する。これにより、壁面32に沿った気流を部屋30の全体に形成することができ、室内全体の空気をムラなく循環させることができる。
壁面32に沿った気流を形成することで、例えば浴室等のように、壁面32での結露が懸念される環境において、壁面32に付着した結露水滴を迅速に除去・乾燥させることができる。また、壁面32の乾燥に加え、光源20からの照射光と反射部材21からの反射光により浄化された空気が循環することで、壁面32に付着するカビ等の汚染の生育を防止することができる。
実施の形態4.
次に、図12を参照して、実施の形態4について説明するが、前述した実施の形態との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。図12は、実施の形態4による循環送風機器4を示す側面図である。
図12に示すように、本実施の形態4による循環送風機器4は、実施の形態1から3の構成に換気風路18を追加した構成を有する。循環送風機器4の筐体10内に、換気風路18と内部風路16を切り替えるためのダンパ41が備えられている。
循環送風機器4のフロントパネル13の形状は、実施の形態1から3のいずれでもよい。すなわち、本実施の形態4において、フロントパネル13は、吸込口11と吹出口12のいずれか一方と向かい合う位置に開口を有していてもよいし、あるいは吸込口11と吹出口12の両方を覆う形状を有していてもよい。
ダンパ41は、軸42を中心に、図中の矢印の方向へ回転移動可能である。ダンパ41がそのように回転移動した位置になると、吸込口11から吸い込まれた室内の空気は、換気風路18を通って、部屋30の外へ排出される。このようにして、本実施の形態4による循環送風機器4は、室内を換気することができる。制御装置50がダンパ41の動作を制御してもよい。
例えば、室内の空気汚染の度合いが大きい場合は、まず換気によって汚染を除去した上で、光源20からの照射光と反射部材21からの反射光による空気清浄、あるいはオゾンによる空気清浄を行ってもよい。光照射による空気清浄では除去に時間がかかるような汚染状況であっても、換気を行うことで、より効率良く室内空気の浄化を図ることができる。
また、前述したオゾン燻蒸による室内殺菌と換気を組み合わせて実施してもよい。室内のオゾン燻蒸殺菌を実施した後、室内に充満したオゾンを換気により除去することで、人に対するオゾンの害を迅速に無効化することができる。
以上のように、本実施の形態4であれば、換気風路18を追加して室内の換気を実施することで、室内空気の清浄効果をより高めることができる。
実施の形態5.
次に、図13を参照して、実施の形態5について説明するが、前述した実施の形態との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。図13は、実施の形態5による循環送風機器5の一部を示す側面図である。
図13に示すように、本実施の形態5による循環送風機器5は、反射部材21を備えていないこと以外は、実施の形態1による循環送風機器1と同様である。本実施の形態5において、吸込口11に吸い込まれる水平気流33は、天井面31に沿う気流の例である。循環送風機器5が備えるパネル風路17は、吸込口11に吸い込まれる空気が、天井面31に沿う気流を形成するように空気を水平方向に流れさせる水平風路の例である。光源20は、パネル風路17すなわち水平風路に配置されている。光源20は、吸込口11に吸い込まれる空気が、パネル風路17すなわち水平風路を通過するときに、当該空気に照射光を照射する。
本実施の形態5であれば、パネル風路17すなわち水平風路に光源20を配置したことで、吸込口11に吸い込まれる空気が、照射空間22を通過する時間を長くすることができるので、室内の空気中の汚染物質を効率良く確実に殺菌できる。また、吸込口11に吸い込まれる空気が光源20の近くを確実に通過するので、空気に対する照射光の照射強度を高くすることができる。これらのことから、本実施の形態5であれば、反射部材21を用いなくても、高い殺菌効果が得られる。なお、光源20をパネル風路17の下側、すなわちフロントパネル13側に配置し、光源20から上に向けて照射光を照射してもよい。また、前述したように、筐体10とフロントパネル13が別体でもよいし、フロントパネル13が筐体10に一体化していてもよい。
本実施の形態5の変形例として、実施の形態2のように吹出口12から吹き出された空気が天井面31に沿う気流を形成するようにパネル風路17すなわち水平風路を設けた上で、当該パネル風路17すなわち水平風路に光源20を配置し、吹出口12から吹き出された空気に照射光を照射してもよい。あるいは、他の変形例として、実施の形態3のように吸込口11に吸い込まれる空気と吹出口12から吹き出された空気の両方が天井面31に沿う気流を形成するようにパネル風路17すなわち水平風路を設けた上で、当該パネル風路17すなわち水平風路に光源20を配置し、吸込口11に吸い込まれる空気と吹出口12から吹き出された空気の両方に照射光を照射してもよい。
なお、上述した複数の実施の形態のうち、組み合わせることが可能な二つ以上を組み合わせて実施してもよい。
1 循環送風機器、 2 循環送風機器、 3 循環送風機器、 4 循環送風機器、 5 循環送風機器、 10 筐体、 11 吸込口、 12 吹出口、 13 フロントパネル、 13a 開口、 13b 開口、 14 ファン、 15 モーター、 16 内部風路、 17 パネル風路、 18 換気風路、 20 光源、 21 反射部材、 22 照射空間、 30 部屋、 31 天井面、 32 壁面、 33 水平気流、 34 垂直気流、 35 垂直気流、 36 水平気流、 37 第一水平気流、 38 第二水平気流、 40 パネル間仕切り、 41 ダンパ、 42 軸、 50 制御装置

Claims (13)

  1. 部屋の天井面または前記天井面に近い壁面に取り付け可能な筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、室内の空気を循環させるためのファンと、
    殺菌用の照射光を発生させる光源と、
    前記照射光を反射させる反射部材と、
    を備え、
    前記筐体は、前記ファンの作動時に室内の空気を吸い込む吸込口と前記吸込口から吸い込まれた空気を吹き出す吹出口とを有し、
    前記吸込口に吸い込まれる空気と、前記吹出口から吹き出された空気との少なくとも一方が、前記光源と前記反射部材との間を通る循環送風機器。
  2. 前記吸込口に吸い込まれる空気と、前記吹出口から吹き出された空気とのいずれか一方が、前記筐体の外部において前記天井面に沿って流れる水平気流を形成し、
    前記吸込口に吸い込まれる空気と、前記吹出口から吹き出された空気とのいずれか他方が、前記筐体の外部において鉛直方向に流れる垂直気流を形成する請求項1に記載の循環送風機器。
  3. 前記吸込口に吸い込まれる空気が、前記筐体の外部において前記天井面に沿って流れる第一水平気流を形成し、
    前記吹出口から吹き出された空気が、前記筐体の外部において前記天井面に沿って流れる第二水平気流を形成する請求項1に記載の循環送風機器。
  4. 前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の下面に開口し、
    前記筐体の前記下面に向かい合うように配置された板状の風路形成部材を備え、
    前記筐体の前記下面と前記風路形成部材との間に、前記吸込口に吸い込まれる空気が通る風路と、前記吹出口から吹き出された空気が通る風路との少なくとも一方が形成される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  5. 前記光源は、下に向けて前記照射光を発し、
    前記反射部材は、上に向く反射面を有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  6. 部屋の天井面または前記天井面に近い壁面に取り付け可能な筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、室内の空気を循環させるためのファンと、
    殺菌用の照射光を発生させる光源と、
    を備える循環送風機器であって、
    前記筐体は、前記ファンの作動時に室内の空気を吸い込む吸込口と前記吸込口から吸い込まれた空気を吹き出す吹出口とを有し、
    前記吸込口に吸い込まれる空気と、前記吹出口から吹き出された空気との少なくとも一方の空気が、前記天井面に沿う気流を形成するように空気を水平方向に流れさせる水平風路を前記循環送風機器が備え、
    前記水平風路に前記光源が配置されている循環送風機器。
  7. 前記吸込口に吸い込まれる空気に対して前記照射光を照射する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  8. 前記吹出口から吹き出された空気に対して前記照射光を照射する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  9. 前記天井面と前記壁面との少なくとも一方に、前記光源により励起される光触媒が担持されている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  10. 前記筐体の内部に配置されたオゾン発生器を備える請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  11. 前記筐体の内部に配置され、空気を加熱する熱源を備える請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  12. 前記室内の人の有無を検出する人検出手段と、
    前記人検出手段の検出信号に応じて前記循環送風機器の運転を制御する制御手段と、
    を備える請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の循環送風機器。
  13. 前記照射光のピーク波長または中心波長が紫外領域にある請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の循環送風機器。
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