JP2022048314A - 人力駆動車用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを好適に制御できる人力駆動車両用制御装置を提供する。【解決手段】人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸にそれぞれ接続され、人力駆動力が与えられる第1入力部および第2入力部と、前記人力駆動車の推進をアシストするモータと、を含み、前記人力駆動車用制御装置は、前記第1入力部に与えられる第1荷重の変化の状態と、前記第2入力部に与えられる第2荷重の変化の状態と、に応じて、前記モータの制御状態を変更する制御部を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、人力駆動車用制御装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されている人力駆動車用制御装置は、人力駆動車両に入力される人力駆動力に対するモータの出力の比率が所定の比率になるようにモータを制御している。
特開平10-59260号公報
本発明の目的の1つは、モータを好適に制御できる人力駆動車両用制御装置を提供することである。
本開示の第1側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸にそれぞれ接続され、人力駆動力が与えられる第1入力部および第2入力部と、前記人力駆動車の推進をアシストするモータと、を含み、前記人力駆動車用制御装置は、前記第1入力部に与えられる第1荷重と前記第2入力部に与えられる第2荷重とのバランスに応じて、前記モータの制御状態を変更する制御部を含む。
第1側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1荷重と第2荷重とのバランスに応じてモータを好適に制御できる。
本開示の第1側面に従う第2側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第1荷重の前記第2荷重に対する第1比率、または、前記第1荷重と前記第2荷重との差に応じて、前記モータの制御状態を変更する。
第2側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1比率または第1荷重と第2荷重との差に応じてモータの制御状態を好適に変更できる。
本開示の第2側面に従う第3側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第1比率が第1範囲に含まれる状態が維持される場合、前記モータを第1制御状態で制御し、前記第1比率が第1範囲に含まれない場合、前記モータを第2制御状態で制御し、前記第1制御状態の場合では、前記第2制御状態の場合よりも、前記人力駆動力に対する前記モータの出力の第2比率、および、前記モータの出力の最大値の少なくとも一方が小さい。
第3側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1比率が第1範囲に含まれる状態が維持される場合、第2比率のみ、モータの出力の最大値のみ、または、第2比率およびモータの出力の最大値の両方を小さくできる。
本開示の第3側面に従う第4側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1範囲は、7/13以上、かつ、13/7以下の少なくとも一部の範囲を含む。
第4側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1比率が7/13以上、かつ、13/7以下を含む第1範囲の場合、第2比率のみ、モータの出力の最大値のみ、または、第2比率およびモータの出力の最大値の両方を小さくできる。
本開示の第4側面に従う第5側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1範囲は、1を含む。
第5側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1比率が1を含む第1範囲の場合、第2比率のみ、モータの出力の最大値のみ、または、第2比率およびモータの出力の最大値の両方を小さくできる。
本開示の第6側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸にそれぞれ接続され、人力駆動力が与えられる第1入力部および第2入力部と、前記人力駆動車の推進をアシストするモータと、を含み、前記人力駆動車用制御装置は、前記第1入力部に与えられる第1荷重の変化の状態と、前記第2入力部に与えられる第2荷重の変化の状態と、に応じて、前記モータの制御状態を変更する制御部を含む。
第6側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1入力部に与えられる第1荷重の変化の状態と、第2入力部に与えられる第2荷重の変化の状態と、に応じてモータを好適に制御できる。
本開示の第6側面に従う第7側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第1入力部および前記第2入力部が上死点および下死点を除く位置にある場合、前記第1入力部に与えられる第1荷重の変化の状態と、前記第2入力部に与えられる第2荷重の変化の状態と、に応じて、前記モータの制御状態を変更する。
第7側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1入力部および第2入力部が上死点および下死点を除く位置にある場合に、第1入力部に与えられる第1荷重の変化の状態と、第2入力部に与えられる第2荷重の変化の状態と、に応じてモータを好適に制御できる。
本開示の第6または第7側面に従う第8側面の人力駆動車用制御装置において、前記モータは、前記クランク軸が第1回転方向に回転している状態で前記人力駆動車の推進をアシストするように構成され、前記制御部は、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記第1回転方向に与えられる一方が増加した後、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に与えられる他方が増加すると、前記モータの制御状態を変更する。
第8側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1荷重および第2荷重のうち、第1回転方向に与えられる一方が増加した後、第1荷重および第2荷重のうち、第2回転方向に与えられる他方が増加した場合、モータを好適に制御できる。
本開示の第8側面に従う第9側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、第2制御状態で前記モータを制御している場合に、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記クランク軸の前記第1回転方向に与えられる前記一方が増加した後、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記クランク軸の前記第2回転方向に与えられる前記他方が増加すると、前記モータの制御状態を前記第2制御状態から第1制御状態に変更し、前記第1制御状態の場合では、前記第2制御状態の場合よりも、前記人力駆動車に入力される人力駆動力に対する前記モータの出力の第2比率、および、前記モータの出力の最大値の少なくとも一方が小さい。
第9側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1荷重および第2荷重のうち、第1回転方向に与えられる一方が増加した後、第1荷重および第2荷重のうち、第2回転方向に与えられる他方が増加した場合、第2比率のみ、モータの出力の最大値のみ、または、第2比率およびモータの出力の最大値の両方を小さくできる。
本開示の第10側面に従う人力駆動車用制御装置は、人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、前記人力駆動車は、クランク軸にそれぞれ接続され、人力駆動力が与えられる第1入力部および第2入力部と、前記クランク軸が第1回転方向に回転している状態で前記人力駆動車の推進をアシストするモータと、を含み、前記人力駆動車用制御装置は、前記第1入力部に与えられる第1荷重および前記第2入力部に与えられる第2荷重のうち、前記クランク軸の第2回転方向に与えられる一方が、予め定める値以上の場合と、前記予め定める値未満の場合とにおいて、前記モータの制御状態を変更する制御部を含む。
第10側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1荷重および第2荷重のうち、クランク軸の第2回転方向に与えられる一方が、予め定める値以上の場合と、予め定める値未満の場合とにおいて、モータを好適に制御できる。
本開示の第10側面に従う第11側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第1入力部に与えられる第1荷重および前記第2入力部に与えられる第2荷重のうち、前記クランク軸の第2回転方向に与えられる前記一方が前記予め定める値以上の場合、前記モータを第1制御状態で制御し、前記第1入力部に与えられる第1荷重および前記第2入力部に与えられる第2荷重のうち、前記クランク軸の第2回転方向に与えられる前記一方が前記予め定める値未満の場合、前記モータを第2制御状態で制御し、前記第1制御状態の場合では、前記第2制御状態の場合よりも、前記人力駆動力に対する前記モータの出力の第2比率、および、前記モータの出力の最大値の少なくとも一方が小さい。
第11側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1荷重および第2荷重のうち、クランク軸の第2回転方向に与えられる一方が予め定める値以上の場合、第2比率のみ、モータの出力の最大値のみ、または、第2比率およびモータの出力の最大値の両方を小さくできる。
本開示の第10または第11側面に従う第12側面の人力駆動車用制御装置において、前記予め定める値は、80ニュートン以上である。
第12側面の人力駆動車用制御装置によれば、80ニュートン以上の予め定める値を用いてモータを好適に制御できる。
本開示の第10または第11側面に従う第13側面の人力駆動車用制御装置において、前記予め定める値は、150ニュートン以下である。
第13側面の人力駆動車用制御装置によれば、150ニュートン以下の予め定める値を用いてモータを好適に制御できる。
本開示の第3、第9、および、第11側面のいずれか1つに従う第14側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記クランク軸の回転位相が第4範囲外の場合、前記第1制御状態で前記モータを制御することを禁止する。
第14側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランク軸の回転位相が第4範囲外の場合、第2比率およびモータの出力の最大値の少なくとも一方が小さくなることを抑制できる。
本開示の第14側面に従う第15側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1入力部および前記第2入力部は、前記クランク軸の回転方向において互いに180度離れた位相でクランク軸に接続され、前記第4範囲は、前記第1入力部および前記第2入力部がそれぞれ上死点および下死点から90度離れた前記クランク軸の回転位相を含む。
第15側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1入力部および第2入力部がそれぞれ上死点および下死点から90度離れたクランク軸の回転位相を含む第4範囲に応じてモータを好適に制御できる。
本開示の第3、第9、第11、第14、および、第15側面のいずれか1つに従う第16側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記クランク軸の回転速度が予め定める速度以上の場合、前記第1制御状態で前記モータを制御することを禁止する。
第16側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランク軸の回転速度が予め定める速度以上の場合、第2比率およびモータの出力の最大値の少なくとも一方が小さくなることを抑制できる。
本開示の第1~第16側面のいずれか1つに従う第17側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1入力部および前記第2入力部は、クランクアームをそれぞれ含む。
第17側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクアームに与えられる第1荷重および第2荷重に応じてモータを好適に制御できる。
本開示の第1~第17側面のいずれか1つに従う第18側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1入力部および前記第2入力部は、ペダルをそれぞれ含む。
第18側面の人力駆動車用制御装置によれば、ペダルに与えられる第1荷重および第2荷重に応じてモータを好適に制御できる。
本開示の第17側面に従う第19側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1荷重および前記第2荷重を検出する検出部をさらに含み、前記検出部は、前記クランクアームに設けられる。
第19側面の人力駆動車用制御装置によれば、検出部によってクランクアームに与えられる第1荷重および第2荷重を好適に検出できる。
本開示の第18側面に従う第20側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1荷重および前記第2荷重を検出する検出部をさらに含み、前記検出部は、前記ペダルに設けられる。
第20側面の人力駆動車用制御装置によれば、検出部によってペダルに与えられる第1荷重および第2荷重を好適に検出できる。
本開示の人力駆動車両用制御装置は、モータを好適に制御できる。
第1実施形態の人力駆動車用制御装置を含む人力駆動車の側面図。 第1実施形態の人力駆動車用制御装置の電気的な構成を示すブロック図。 図2の制御部によって実行されるモータの制御状態を切り替える処理のフローチャート。 第2実施形態の制御部によって実行される第2制御状態から第1制御状態に変更する処理のフローチャート。 第2実施形態の制御部によって実行される第1制御状態から第2制御状態に変更する処理のフローチャート。 図3の制御部によって実行されるモータの制御状態を切り替える処理のフローチャート。
(第1実施形態)
図1~図3を参照して、第1実施形態の人力駆動車用制御装置50について説明する。以後、人力駆動車用制御装置50を、単に制御装置50と記載する。制御装置50は、人力駆動車10に設けられる。人力駆動車10は、少なくとも人力駆動力Hによって駆動することができる車両である。人力駆動車10は、車輪の数が限定されず、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する車両も含む。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。自転車は、電気モータによって駆動力が与えられる電動自転車(E-bike)を含む。電動自転車は、電動モータによって車両の推進を補助する電動アシスト自転車を含む。電動自転車は、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施の形態において、人力駆動車10を、2つの車輪を有する自転車として説明する。
人力駆動車用制御装置50は、人力駆動車10に用いられる。人力駆動車10は、クランク軸12にそれぞれ接続され、人力駆動力Hが与えられる第1入力部14および第2入力部16と、人力駆動車10の推進をアシストするモータ18と、を含む。第1入力部14および第2入力部16は、クランクアーム20をそれぞれ含む。人力駆動車10は、クランク22を含む。クランク軸12、第1入力部14のクランクアーム20、および、第2入力部16のクランクアーム20は、クランク22に含まれる。好ましくは、第1入力部14および第2入力部16は、ペダル24をそれぞれ含む。人力駆動車10は、駆動輪26およびフレーム28をさらに含む。クランク22には、人力駆動力Hが入力される。クランク軸12は、フレーム28に対して回転可能である。クランクアーム20は、クランク軸12の軸方向の端部にそれぞれ設けられる。各クランクアーム20には、一対のペダル24がそれぞれ連結される。駆動輪26は、クランク22が回転することによって駆動される。駆動輪26は、フレーム28に支持される。クランク22と駆動輪26とは、駆動機構30によって連結される。駆動機構30は、クランク軸12に結合される第1回転体32を含む。クランク軸12と第1回転体32とは、第1ワンウェイクラッチを介して結合されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、クランク22が前転した場合に、第1回転体32を前転させ、クランク22が後転した場合に、第1回転体32を後転させないように構成される。第1回転体32は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。駆動機構30は、第2回転体34と、連結部材36とをさらに含む。連結部材36は、第1回転体32の回転力を第2回転体34に伝達する。連結部材36は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
第2回転体34は、駆動輪26に連結される。第2回転体34は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体34と駆動輪26との間には、第2ワンウェイクラッチが設けられていることが好ましい。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体34が前転した場合に、駆動輪26を前転させ、第2回転体34が後転した場合に、駆動輪26を後転させないように構成される。人力駆動車用制御装置50は、クランク軸12の回転速度に対する駆動輪26の回転速度を変更するために用いられる変速機42を含んでいてもよい。変速機42は、例えばフロントディレイラ、リアディレイラおよび内装変速機の少なくとも1つを含む。変速機42は、フロントディレイラのみ、リアディレイラのみ、内装変速機のみ、または、フロントディレイラ、リアディレイラおよび内装変速機のうちの任意の組合せを含んでいてもよい。本実施形態では、第1回転体32および第2回転体34の少なくとも一方は、複数のスプロケットを含む。第1回転体32のみ、第2回転体34のみ、または、第1回転体32および第2回転体34の両方が、複数のスプロケットを含んでいてもよい。本実施形態では、第1回転体32は、1枚のスプロケットを含み、第2回転体34は、複数のスプロケットを含む。ディレイラは、第1回転体32が複数のフロントスプロケットを含む場合、フロントディレイラを含み、第2回転体34が複数のフロントスプロケットを含む場合、リアディレイラを含む。変速機42が内装変速機を含む場合、内装変速機は、例えば、駆動輪26のハブに設けられる。
人力駆動車10は、前輪および後輪を含む。フレーム28には、フロントフォーク28Aを介して前輪が取り付けられている。フロントフォーク28Aには、ハンドルバー28Cがステム28Bを介して連結されている。以下の実施形態では、後輪を駆動輪26として説明するが、前輪が駆動輪26であってもよい。
人力駆動車10は、バッテリ38をさらに含む。バッテリ38は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリセルは、充電池を含む。バッテリ38は、人力駆動車10に設けられ、バッテリ38と電気的に接続されている他の電気部品、例えば、モータ18および制御装置50に電力を供給する。バッテリ38は、制御装置50の制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。バッテリ38は、例えば電力線通信(PLC;power line communication)によって制御部52と通信可能である。バッテリ38は、フレーム28の外部に取り付けられてもよく、少なくとも一部がフレーム28の内部に収容されてもよい。
人力駆動車10は、モータ18の駆動回路40をさらに含む。モータ18および駆動回路40は、同一のハウジングに設けられることが好ましい。駆動回路40は、バッテリ38からモータ18に供給される電力を制御する。駆動回路40は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。駆動回路40は、例えばシリアル通信によって制御部52と通信可能である。駆動回路40は、制御部52からの制御信号に応じてモータ18を駆動させる。モータ18は、人力駆動車10の推進をアシストする。モータ18は、電気モータを含む。モータ18は、ペダル24から後輪までの人力駆動力Hの動力伝達経路、または、前輪に回転を伝達するように設けられる。モータ18は、人力駆動車10のフレーム28、後輪、および、前輪の少なくとも1つに設けられる。モータ18は、人力駆動車10のフレーム28にのみ、後輪にのみ、前輪にのみ、または、フレーム28、後輪および前輪のうちの任意の組合せに設けられてもよい。一例では、モータ18は、クランク軸12から第1回転体32までの動力伝達経路に結合される。モータ18とクランク軸12との間の動力伝達経路には、クランク軸12を人力駆動車10が前進する方向に回転させた場合にクランク22の回転力によってモータ18が回転しないように第3ワンウェイクラッチが設けられるのが好ましい。モータ18および駆動回路40が設けられるハウジングには、モータ18および駆動回路40以外の構成が設けられてもよく、例えばモータ18の回転を減速して出力する減速機が設けられてもよい。
制御装置50は、制御部52を含む。制御部52は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部52は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部52は、複数の場所に離れて配置される複数の演算処理装置を含んでいてもよい。制御装置50は、記憶部54をさらに含む。記憶部54には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部54は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。制御部52および記憶部54は、例えばモータ18が設けられるハウジングに設けられる。
制御装置50は、クランク回転センサ56、車速センサ58、および、トルクセンサ60をさらに含む。
クランク回転センサ56は、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度Nを検出するために用いられる。クランク回転センサ56は、例えば人力駆動車10のフレーム28またはモータ18が設けられるハウジングに取り付けられる。クランク回転センサ56は、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含んで構成される。周方向に磁界の強度が変化する環状の磁石が、クランク軸12またはクランク軸12から第1回転体32までの間の動力伝達経路に設けられる。クランク回転センサ56は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。クランク回転センサ56は、クランク軸12の回転速度Nに応じた信号を制御部52に出力する。クランク回転センサ56は、クランク軸12から第1回転体32までの人力駆動力Hの動力伝達経路において、クランク軸12と一体に回転する部材に設けられてもよい。例えば、クランク回転センサ56は、クランク軸12と第1回転体32との間に第1ワンウェイクラッチが設けられない場合、第1回転体32に設けられてもよい。クランク回転センサ56は、人力駆動車10の車速Vを検出するために用いられてもよい。この場合、制御部52は、クランク回転センサ56によって検出されるクランク軸12の回転速度Nと、変速比とに応じて、駆動輪26の回転速度を演算して、人力駆動車10の車速Vを検出する。変速比に関する情報は、記憶部54に予め記憶されている。
人力駆動車10に変速比を変更するための変速機42が設けられる場合、制御部52は、人力駆動車10の車速Vと、クランク軸12の回転速度Nとに応じて、変速比を演算してもよい。この場合、駆動輪26の周長、駆動輪26の直径、または、駆動輪26の半径に関する情報が記憶部54に予め記憶されている。制御装置50は、変速センサを含んでいてもよい。変速センサは、例えば、変速機42に設けられる。変速センサは、変速機42の現在の変速ステージを検出する。変速センサは、制御部52に電気的に接続されている。変速ステージと変速比との関係は、記憶部54に予め記憶されている。制御部52は、変速センサの検出結果から、現在の変速比を検出することができる。制御部52は、駆動輪26の回転速度を変速比で除算することによって、クランク軸12の回転速度Nを演算できる。この場合、車速センサ58および変速センサをクランク回転センサ56として用いてもよい。変速センサは、変速機42ではなく、変速操作部に設けられてもよく、変速ワイヤに設けられてもよい。
車速センサ58は、車輪の回転速度を検出するために用いられる。車速センサ58は、有線または無線によって制御部52と電気的に接続されている。車速センサ58は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。車速センサ58は、車輪の回転速度に応じた信号を制御部52に出力する。制御部52は、車輪の回転速度に基づいて人力駆動車10の車速Vを演算する。制御部52は、車速Vが所定値以上になると、モータ18を停止する。所定値は、例えば時速25Km、または、時速45Kmである。車速センサは、例えば、リードスイッチを構成する磁性体リード、または、ホール素子を含む。車速センサは、フレーム28のチェーンステイに取り付けられ、後輪に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよく、フロントフォーク28Aに設けられ、前輪に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよい。別の例では、車速センサ58は、GPS受信部を含む。制御部52は、GPS受信部によって取得したGPS情報と、記憶部54に予め記録されている地図情報と、時間とに応じて、人力駆動車10の車速Vを検出してもよい。制御部52は、時間を計るためのタイマを含むことが好ましい。
トルクセンサ60は、人力駆動力HのトルクTHを検出するために用いられる。トルクセンサ60は、例えば、モータ18が設けられるハウジングに設けられる。トルクセンサ60は、クランク22に入力される人力駆動力HのトルクTHを検出する。トルクセンサ60は、例えば、動力伝達経路に第1ワンウェイクラッチが設けられる場合、第1ワンウェイクラッチよりも上流側に設けられる。トルクセンサ60は、歪センサまたは磁歪センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。トルクセンサ60が歪センサを含む場合、歪センサは、好ましくは、動力伝達経路に含まれる回転体の外周部に設けられる。トルクセンサ60は、無線または有線の通信部を含んでいてもよい。トルクセンサ60の通信部は、制御部52と通信可能に構成される。
モータ18は、クランク軸12が第1回転方向A1に回転している状態で人力駆動車10の推進をアシストするように構成される。第1回転方向A1は、人力駆動車10が前進する場合のクランク軸12の回転方向と対応する。
制御部52は、例えば、人力駆動力Hに対して、モータ18によるアシスト力が所定の第2比率Aになるように、モータ18を制御する。制御部52は、例えば、人力駆動車10の人力駆動力HのトルクTHに対する、モータ18によるアシスト力の出力トルクTMが所定の第2比率Aになるように、モータ18を制御してもよい。制御部52は、例えば、人力駆動力Hに対するモータ18の出力の第2比率Aの異なる複数の制御モードから選択される1つの制御モードでモータ18を制御する。人力駆動車10の人力駆動力HのトルクTHに対するモータ18の出力トルクTMのトルク比率ATを、第2比率Aと記載する場合がある。制御部52は、例えば、人力駆動力Hの仕事率WH(ワット)に対して、モータ18の仕事率WM(ワット)が所定の第2比率Aになるように、モータ18を制御してもよい。人力駆動力Hの仕事率WHは、人力駆動力Hとクランク22の回転速度Nとの乗算によって算出される。モータ18の出力が減速機を介して人力駆動力Hの動力経路に入力される場合は、減速機の出力を、モータ18の出力とする。制御部52は、人力駆動力HのトルクTHまたは仕事率WHに応じて、制御指令をモータ18の駆動回路40に出力する。制御指令は、例えばトルク指令値を含む。
制御部52は、モータ18の出力の最大値MXが所定値以下になるようにモータ18を制御する。制御部52は、例えば、最大値MXの異なる複数の制御モードから選択される1つの制御モードでモータ18を制御する。モータ18の出力は、モータ18の出力トルクTMを含む。モータ18の出力は、モータ18の仕事率WMを含んでいてもよい。この場合、制御部52は、モータ18の仕事率WMが所定値WM1以下になるようにモータ18を制御する。所定値WM1は、一例では、500ワットである。所定値WM1は、別の例では、300ワットである。制御部52は、トルク比率ATが所定トルク比率AT1以下になるようにモータ18を制御してもよい。所定トルク比率AT1は、一例では、300%である。
複数の制御モードのそれぞれにおいて、第2比率Aおよびモータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が異なっていてもよい。複数の制御モードのそれぞれにおいて、第2比率Aのみ、最大値MXのみ、または、第2比率Aおよび最大値MXの両方が異なっていてもよい。この場合、制御部52は、モータ18の出力が選択されているモータ18の制御モードにおいて規定される第2比率A以下、かつ、所定値以下になるようにモータ18を制御する。
制御部52は、第1入力部14に与えられる第1荷重G1と第2入力部16に与えられる第2荷重G2とのバランスに応じて、モータ18の制御状態を変更する。
一例では、制御装置50は、第1荷重G1および第2荷重G2を検出する検出部62をさらに含み、検出部62は、クランクアーム20に設けられる。検出部62は、それぞれのクランクアーム20に設けられる。検出部62は、例えば、歪センサ等を含む。歪センサは、歪ゲージを含む。検出部62は、各クランクアーム20の延びる方向およびクランク軸12の回転軸心の延びる方向と直交する方向へのクランクアーム20の曲げによって生じる歪みを検出することが好ましい。第1荷重G1および第2荷重G2のうちの一方は、クランクアーム20の回転方向のうちの一方に与えられる力を正の値とし、他方は、クランクアーム20の回転方向のうちの他方に与えられる力を正の値として検出される。
別例では、図2の二点鎖線に示されるように、制御装置50は、第1荷重G1および第2荷重G2を検出する検出部64をさらに含み、検出部64は、ペダル24に設けられる。検出部64は、それぞれのペダル24に設けられる。検出部64は、例えば、荷重センサ、または、圧力センサ等を含む。検出部64は、ペダル24の表面およびペダル24とクランクアーム20との接続部の少なくとも一方に設けられる。検出部64は、ペダル24の表面のみ、ペダル24とクランクアーム20との接続部のみ、または、ペダル24の表面およびペダル24とクランクアーム20との接続部の両方に設けられてもよい。接続部は、ペダル24をクランクアーム20に対して回転可能に支持するペダル軸を含む。検出部64は、各ペダル24にかけられる鉛直方向下方の荷重または圧力荷重、あるいは、各ペダル24の回転軌跡の接線方向下方の荷重または圧力荷重を検出することが好ましい。検出部64が、各ペダル24にかけられる鉛直方向下方の荷重または圧力荷重を検出する場合、第1荷重G1および第2荷重G2は、各ペダル24に与えられる鉛直方向下方に向かう方向の力を正の値として検出されることが好ましい。検出部64が、各ペダル24の回転軌跡の接線方向下方の荷重または圧力荷重を検出する場合、第1荷重G1および第2荷重G2のうちの一方は、クランクアーム20の回転方向のうちの一方に与えられる力を正の値とし、他方は、クランクアーム20の回転方向のうちの他方に与えられる力を正の値として検出される。
制御装置50は、検出部62および検出部64の両方を含んでいてもよく、一方のみを含んでいてもよい。制御装置50が検出部62および検出部64の両方を含む場合、制御部52は、検出部62によって検出される第1荷重G1および第2荷重G2と、検出部64によって検出される第1荷重G1および第2荷重G2との一方、または、両方を用いてモータ18の制御状態を変更するようにしてもよい。
制御部52は、第1荷重G1の第2荷重G2に対する第1比率R、または、第1荷重G1と第2荷重G2との差に応じて、モータ18の制御状態を変更する。制御部52が第1荷重G1と第2荷重G2との差に応じてモータ18の制御状態を変更する場合、例えば、制御部52は、第1荷重G1と第2荷重G2との差の絶対値が所定値未満の場合、モータ18を第3制御状態で制御し、第1荷重G1と第2荷重G2との差の絶対値が所定値以上の場合、モータ18を第4制御状態で制御する。第3制御状態の場合では、第4制御状態の場合よりも、人力駆動力Hに対するモータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が小さいことが好ましい。第3制御状態の場合では、第4制御状態の場合よりも、第2比率Aのみ、および、最大値MXのみ、または、第2比率Aおよび最大値MXの両方が小さいことが好ましい。
制御部52が第1比率Rに応じてモータ18の制御状態を変更する場合、例えば、好ましくは、制御部52は、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持される場合、モータ18を第1制御状態で制御し、第1比率Rが第1範囲XRに含まれない場合、モータ18を第2制御状態で制御する。第1制御状態の場合では、第2制御状態の場合よりも、人力駆動力Hに対するモータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が小さい。第1制御状態の場合では、第2制御状態の場合よりも、第2比率Aのみ、最大値MXのみ、または、第2比率Aおよび最大値MXの両方が小さい。好ましくは、第1範囲XRは、7/13以上、かつ、13/7以下の少なくとも一部の範囲を含む。好ましくは、第1範囲XRは、1を含む。第1範囲XRの下限値は7/13以上であり、上限値は13/7以下であることが好ましい。第1範囲XRの中央値は、1であることが好ましい。記憶部54は、第1範囲XRを変更可能に記憶してもよい。この場合、人力駆動車10に設けられる操作部および外部の装置等によって第1範囲XRは変更可能に記憶部54に記憶されることが好ましい。
搭乗者が第1入力部14のペダル24および第2入力部16のペダル24に足を載せ、かつ、ペダル24を漕いでいない場合、または、搭乗者が第1入力部14のペダル24および第2入力部16のペダル24に足を載せ、かつ、クランク22を小さな角度で揺動させている場合、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持されやすい。このため、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持される場合、モータ18を第1制御状態で制御することによって、搭乗者がペダル24に足を載せてペダル24を漕いでいない場合および搭乗者がペダル24に足を載せてクランク22を揺動させている場合に、モータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方を小さくできる。これによって、特に搭乗者がペダル24に足を載せて立ち上がっている状態で、人力駆動車10のバランスを取りやすくなる。
好ましくは、制御部52は、クランク軸12の回転位相が第4範囲外の場合、第1制御状態でモータ18を制御することを禁止する。第1入力部14および第2入力部16は、クランク軸12の回転方向において互いに180度離れた位相でクランク軸12に接続され、第4範囲は、第1入力部14および第2入力部16がそれぞれ上死点および下死点から90度離れたクランク軸12の回転位相を含むことが好ましい。第4範囲は、例えば、上死点がクランク軸12の回転位相の0度である場合に、45度以上から135度以下までのクランク軸12の回転位相の範囲、および、225度以上から315度以下までのクランク軸12の回転位相の範囲を含む。
特に搭乗者が第1入力部14のペダル24および第2入力部16のペダル24に足を載せ立ち上がっている状態で、ペダル24を漕いでいない場合、第1入力部14のクランクアーム20および第2入力部16のクランクアーム20が上下死点から90度離れた回転位相を含む領域に維持されやすい。搭乗者がペダル24を漕ぐ場合には、第1入力部14のクランクアーム20および第2入力部16のクランクアーム20が上下死点から90度離れた回転位相を含む第4範囲外にも位置しやすい。このため、クランク軸12の回転位相が第4範囲外の場合に第1制御状態でモータ18を制御することを禁止することによって、搭乗者がペダリングする際に、モータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が小さくなることを抑制できる。
好ましくは、制御部52は、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上の場合、第1制御状態でモータ18を制御することを禁止する。予め定める速度NXは、搭乗者が意図的にペダル24を漕いでいることを判定可能な値を含むことが好ましい。クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上の場合に第1制御状態でモータ18を制御することを禁止し、第2制御状態でモータ18を制御することによって、搭乗者がペダリングする際に、モータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が小さくなることを抑制できる。
図3を参照して、モータ18の制御状態を変更する処理について説明する。制御部52は、制御部52に電力が供給されると、処理を開始して図3に示すフローチャートのステップS11に移行する。
制御部52は、ステップS11において、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上か否かを判定する。制御部52は、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上ではない場合、ステップS12に移行する。
制御部52は、ステップS12において、クランク軸12の回転位相が第4範囲外か否かを判定する。制御部52は、クランク軸12の回転位相が第4範囲外ではない場合、ステップS13に移行する。
制御部52は、ステップS13において、第1比率Rが第1範囲XRに含まれるか否かを判定する。制御部52は、ステップS13において、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態の場合、ステップS14に移行する。
制御部52は、ステップS14において、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持されているかを判定する。例えば、制御部52は、第1比率Rが第1範囲XRに含まれると判定してからの時間が所定時間以上になった場合、第1比率Rが第1範囲XRに含まれている状態が維持されていると判定する。例えば、制御部52は、第1荷重G1および第2荷重G2の検出周期、または、第1比率Rの演算周期において所定回以上連続して第1比率Rが第1範囲XRに含まれている場合、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持されていると判定する。制御部52は、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持されている場合、ステップS15に移行する。制御部52は、ステップS15において、第1制御状態でモータ18を制御し、処理を終了する。
制御部52は、ステップS11において、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上の場合、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、第2制御状態でモータ18を制御し、処理を終了する。制御部52は、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上の場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS11の判定がYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS11の判定がNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
制御部52は、ステップS12において、クランク軸12の回転位相が第4範囲外の場合、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、第2制御状態でモータ18を制御し、処理を終了する。制御部52は、クランク軸12の回転位相が第4範囲外の場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS12の判定がYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS12の判定がNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
制御部52は、ステップS13において、第1比率Rが第1範囲XRに含まれない場合、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、第2制御状態でモータ18を制御し、処理を終了する。制御部52は、第1比率Rが第1範囲XRに含まれない場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS13の判定がNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS13の判定がYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
制御部52は、ステップS14において、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持されていない場合、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、第2制御状態でモータ18を制御し、処理を終了する。制御部52は、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持されていない場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS14の判定がNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS14の判定がYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
(第2実施形態)
図4および図5を参照して、第2実施形態の制御装置50について説明する。第2実施形態の制御装置50は、第1制御状態と第2制御状態とを切り替える処理が異なる点以外は、第1実施形態の制御装置50と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御部52は、第1入力部14に与えられる第1荷重G1の変化の状態と、第2入力部16に与えられる第2荷重G2の変化の状態と、に応じて、モータ18の制御状態を変更する。制御部52は、好ましくは、第1入力部14および第2入力部16が上死点および下死点を除く位置にある場合、第1入力部14に与えられる第1荷重G1の変化の状態と、第2入力部16に与えられる第2荷重G2の変化の状態と、に応じて、モータ18の制御状態を変更する。
制御部52は、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第1回転方向A1とは反対の第2回転方向A2に与えられる他方が増加すると、モータ18の制御状態を変更する制御部52を含む。
制御部52は、第2制御状態でモータ18を制御している場合に、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる他方が増加すると、モータ18の制御状態を第2制御状態から第1制御状態に変更する。制御部52は、第1制御状態の場合では、第2制御状態の場合よりも、モータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が小さい。
第1入力部14が上死点および下死点よりも人力駆動車10の前方に位置するクランク軸12の回転位相を含む範囲内に位置し、第2入力部16が上死点および下死点よりも人力駆動車10の後方に位置するクランク軸12の回転位相を含む範囲内に位置する場合、第1入力部14の第1荷重G1が重力および踏力によってクランク軸12の第1回転方向A1に与えられる。この場合、第2入力部16の第2荷重G2が重力および踏力によってクランク軸12の第2回転方向A2に与えられる。第1入力部14が上死点および下死点よりも人力駆動車10の後方に位置するクランク軸12の回転位相を含む範囲内に位置し、第2入力部16が上死点および下死点よりも人力駆動車10の前方に位置するクランク軸12の回転位相を含む範囲内に位置する場合、第1入力部14の第1荷重G1が重力および踏力によってクランク軸12の第2回転方向A2に与えられる。この場合、第2入力部16の第2荷重G2が重力および踏力によってクランク軸12の第1回転方向A1に与えられる。
搭乗者が第1入力部14のペダル24および第2入力部16のペダル24に足を載せ、かつ、ペダル24を漕いでいない場合、第1荷重G1および第2荷重G2の少なくとも一方がゼロになる場合も含まれる。例えば、第1荷重G1が第2荷重よりも大きい場合、クランク軸12は第1荷重G1の力が与えられる第1回転方向A1および第2回転方向A2の一方に回転する。例えば、第1荷重G1が第2荷重G2よりも小さい場合、クランク軸12は第2荷重G2の力が与えられる第1回転方向A1および第2回転方向A2の一方に回転する。
搭乗者が第1入力部14のペダル24および第2入力部16のペダル24に足を載せ、かつ、ペダル24を漕いでいない場合、第1荷重G1および第2荷重G2のうちの第1回転方向A1に与えられる一方と、第1荷重G1および第2荷重G2のうちの第2回転方向A2に与えられる他方とが交互に増減しやすい。このため、第1荷重G1および第2荷重G2のうちの第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうちの第2回転方向A2に与えられる他方が増加した場合に第1制御状態でモータを制御することによって、搭乗者がペダル24を漕いでいない場合に、モータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方を小さくできる。
図4を参照して、モータ18の制御状態を第2制御状態から第1制御状態に変更する処理について説明する。制御部52は、制御部52に電力が供給されると、処理を開始して図4に示すフローチャートのステップS21に移行する。本実施形態では、制御部52は、電力が供給されると第2制御状態で起動する。
制御部52は、ステップS21において、第2制御状態でモータ18を制御しているか否かを判定する。制御部52は、ステップS21において第2制御状態でモータ18を制御していない場合、処理を終了する。制御部52は、第2制御状態でモータを制御している場合、ステップS22に移行する。
制御部52は、ステップS22において、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上か否かを判定する。制御部52は、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上ではない場合、ステップS23に移行する。
制御部52は、ステップS23において、クランク軸12の回転位相が第4範囲外か否かを判定する。制御部52は、クランク軸12の回転位相が第4範囲外でない場合、ステップS24に移行する。クランク軸12の回転位相が第4範囲にある場合は、第1入力部14および第2入力部16が上死点および下死点を除く位置にある。
制御部52は、ステップS24において、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる他方が増加したか否かを判定する。制御部52は、例えば、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、所定時間内に第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる他方が増加した場合、ステップS24の判定をYESとする。制御部52は、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる他方が増加した場合、ステップS25に移行する。制御部52は、ステップS25において、第2制御状態から第1制御状態に変更し、処理を終了する。
制御部52は、ステップS22において、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上の場合、処理を終了する。制御部52は、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上の場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS22の判定がYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS22の判定がNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
制御部52は、ステップS23において、クランク軸12の回転位相が第4範囲外の場合、処理を終了する。制御部52は、クランク軸12の回転位相が第4範囲外の場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS23の判定がYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS23の判定がNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
制御部52は、ステップS24において、制御部52は、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、所定時間内に第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる他方が増加していない場合、処理を終了する。制御部52は、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる他方が増加していない場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS24でNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS24でYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
図5を参照して、モータ18の制御状態を第1制御状態から第2制御状態に変更する処理について説明する。制御部52は、制御部52に電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS31に移行する。
制御部52は、ステップS31において、第1制御状態でモータ18を制御しているか否かを判定する。制御部52は、第1制御状態でモータ18を制御していない場合、処理を終了する。制御部52は、第1制御状態でモータ18を制御している場合、ステップS32に移行する。
制御部52は、ステップS32において、第2制御状態への変更条件が成立しているか否かを判定する。第2制御状態への変更条件は、例えば、クランク軸12の回転速度Nが予め定める速度NX以上の場合に成立する。第2制御状態への変更条件は、例えば、クランク軸12の回転位相が第4範囲外の場合に成立する。第2制御状態への変更条件は、例えば、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる他方が増加していない場合に成立する。第2制御状態への変更条件は、複数の条件の少なくとも1つが成立した場合に成立するようにしてもよく、複数の条件のうちの予め定める2つ以上の条件が成立した場合に成立するようにしてもよい。
制御部52は、ステップS32において、第2制御状態への変更条件が成立していない場合、処理を終了する。制御部52は、ステップS32において、第2制御状態への変更条件が成立している場合、ステップS33に移行する。制御部52は、ステップS33において、第2制御状態に変更し、処理を終了する。
(第3実施形態)
図6を参照して、第3実施形態の制御装置50について説明する。第3実施形態の制御装置50は、第1制御状態と第2制御状態とを切り替える処理が異なる点以外は、第1実施形態の制御装置50と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御部52は、第1入力部14に与えられる第1荷重G1および第2入力部16に与えられる第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が、予め定める値GX以上の場合と、予め定める値GX未満の場合とにおいて、モータ18の制御状態を変更する。好ましくは、予め定める値GXは、80ニュートン以上である。より好ましくは、予め定める値GXは、150ニュートン以下である。
制御部52は、第1入力部14に与えられる第1荷重G1および第2入力部16に与えられる第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上の場合、モータ18を第1制御状態で制御し、第1入力部14に与えられる第1荷重G1および第2入力部に与えられる第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX未満の場合、モータ18を第2制御状態で制御する。制御部52は、第1制御状態の場合では、第2制御状態の場合よりも、第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が小さい。
搭乗者が第1入力部14のペダル24および第2入力部16のペダル24に足を載せ、かつ、ペダル24を漕いでいない場合、第1荷重G1および第2荷重G2のうちの第2回転方向A2に与えられる力がペダル24を漕いでいる場合よりも大きくなりやすい。このため、第1荷重G1および第2荷重G2のうちの第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上の場合に第1制御状態でモータを制御することによって、搭乗者がペダル24を漕いでいない場合に、モータ18の出力の第2比率A、および、モータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方を小さくできる。
図6を参照して、モータ18の制御状態を第2制御状態から第1制御状態に変更する処理について説明する。制御部52は、制御部52に電力が供給されると、処理を開始して図6に示すフローチャートのステップS11に移行する。
制御部52は、図3のステップS14の処理に変えて図6のステップS41の処理を実行する。制御部52は、図6のステップS11,S12,S15,S16において図3のステップS11,S12,S15,S16と同様の処理を行う。制御部52は、図6のステップS13において図3のステップS13と同様の処理を行い、図6のステップS13における判定がYESの場合、ステップS41に移行する。
制御部52は、ステップS41において、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上か否かを判定する。制御部52は、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上の場合、ステップS15に移行する。
制御部52は、ステップS41において、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上ではない場合、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、第2制御状態でモータ18を制御し、処理を終了する。制御部52は、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上ではない場合には、第1制御状態でモータ18を制御しない。制御部52は、ステップS41の判定がNOの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを設定して処理を終了してもよい。この場合、制御部52は、ステップS41の判定がYESの場合、第1制御状態でのモータ18の制御を禁止するフラグを解除するようにしてもよい。
(変形例)
実施形態に関する説明は、本発明に従う人力駆動車用制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う人力駆動車用制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・第1実施形態において、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第2回転方向A2に与えられる他方が増加し、かつ、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持される場合、かつ、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上の場合、第1制御状態でモータ18を制御するようにしてもよい。
・第1実施形態において、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持される場合、かつ、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上の場合、第1制御状態でモータ18を制御するようにしてもよい。
・第1実施形態において、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第2回転方向A2に与えられる他方が増加し、かつ、第1比率Rが第1範囲XRに含まれる状態が維持される場合、かつ、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上の場合、第1制御状態でモータ18を制御するようにしてもよい。
・第2実施形態において、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、クランク軸12の第2回転方向A2に与えられる一方が予め定める値GX以上の場合、かつ、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第1回転方向A1に与えられる一方が増加した後、第1荷重G1および第2荷重G2のうち、第2回転方向A2に与えられる他方が増加した場合、第1制御状態でモータ18を制御するようにしてもよい。
・第1実施形態の図3のステップS11,S12,S13,S14の処理は、順序を入れ替えてもよい。
・第2実施形態の図4のステップS22,S23,S24,S25の処理は、順序を入れ替えてもよい。
・第3実施形態の図6のステップS11,S12,S13,S41の処理は、順序を入れ替えてもよい。
・第1実施形態の図3および第3実施形態の図6の処理から、ステップS11を省略してもよい。この場合、制御部52は、制御部52に電力が供給されると、処理を開始して図3または図6に示すフローチャートのステップS12に移行する。
・第1実施形態の図3および第3実施形態の図6の処理から、ステップS12を省略してもよい。この場合、制御部52は、ステップS11でNOの場合、ステップS13に移行する。
・第1実施形態の図3および第3実施形態の図6の処理から、ステップS13を省略してもよい。この場合、制御部52は、ステップS12でNOの場合、ステップS14に移行する。
・第1実施形態の図3の処理から、ステップS14を省略してもよい。この場合、制御部52は、ステップS13でYESの場合、ステップS15に移行する。
・第1実施形態の図3の処理から、ステップS11、ステップS12、ステップS13、および、ステップS14のうち、いずれか2つまたはいずれか3つのステップを省略してもよい。
・第3実施形態の図6の処理から、ステップS41を省略してもよい。この場合、制御部52は、ステップS13でYESの場合、ステップS15に移行する。
・第3実施形態の図6の処理から、ステップS11、ステップS12、ステップS13、および、ステップS41のうち、いずれか2つまたはいずれか3つのステップを省略してもよい。
・第2実施形態の図4の処理から、ステップS22を省略してもよい。この場合、制御部52は、ステップS22でNOの場合、ステップS23に移行する。
・第2実施形態の図4の処理から、ステップS23を省略してもよい。この場合、制御部52は、ステップS23でNOの場合、ステップS24に移行する。
・第2実施形態の図4の処理から、ステップS22およびステップS23を省略してもよい。
・第2実施形態およびその変形例において、第1荷重G1の所定時間あたりの変化量および第2荷重G2の所定時間あたりの変化量に応じて第2制御状態から第1制御状態に変更するようにしてもよい。この場合、第1荷重G1の変化の状態は、第1荷重G1の所定時間あたりの変化量を含み、第2荷重G2の変化の状態は、第2荷重G2の所定時間あたりの変化量を含む。例えば、制御部52は、第1荷重G1の所定時間あたりの変化量が第1所定値以上、かつ、第2荷重G2の所定時間あたりの変化量が第2所定値以上の場合、第2制御状態から第1制御状態に変更する。
・第2実施形態およびその変形例において、制御部52は、第1入力部14および第2入力部16が上死点および下死点の位置にある場合にも、第1入力部14に与えられる第1荷重G1の変化の状態と、第2入力部16に与えられる第2荷重G2の変化の状態と、に応じて、モータ18の制御状態を変更するようにしてもよい。
・第1~第3実施形態およびその変形例において、制御部52は、第1制御状態の場合では、第2制御状態の場合よりも、第2比率Aおよびモータ18の出力の最大値MXの少なくとも一方が大きくなるようにモータ18を制御してもよい。制御部52は、第1制御状態の場合では、第2制御状態の場合よりも、第2比率Aのみ、最大値MXのみ、または、第2比率Aおよび最大値MXの両方が大きくなるようにモータ18を制御してもよい。
10…人力駆動車、12…クランク軸、14…第1入力部、16…第2入力部、20…クランクアーム、24…ペダル、18…モータ、50…人力駆動車用制御装置、52…制御部、62…検出部、64…検出部。

Claims (11)

  1. 人力駆動車に用いられる人力駆動車用制御装置であって、
    前記人力駆動車は、クランク軸にそれぞれ接続され、人力駆動力が与えられる第1入力部および第2入力部と、前記人力駆動車の推進をアシストするモータと、を含み、
    前記人力駆動車用制御装置は、
    前記第1入力部に与えられる第1荷重の変化の状態と、前記第2入力部に与えられる第2荷重の変化の状態と、に応じて、前記モータの制御状態を変更する制御部を含む。
  2. 前記制御部は、前記第1入力部および前記第2入力部が上死点および下死点を除く位置にある場合、前記第1入力部に与えられる前記第1荷重の変化の状態と、前記第2入力部に与えられる前記第2荷重の変化の状態と、に応じて、前記モータの制御状態を変更する、請求項1に記載の人力駆動車用制御装置。
  3. 前記モータは、前記クランク軸が第1回転方向に回転している状態で前記人力駆動車の推進をアシストするように構成され、
    前記制御部は、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記第1回転方向に与えられる一方が増加した後、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に与えられる他方が増加すると、前記モータの制御状態を変更する、請求項1または2に記載の人力駆動車用制御装置。
  4. 前記制御部は、第2制御状態で前記モータを制御している場合に、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記クランク軸の前記第1回転方向に与えられる前記一方が増加した後、前記第1荷重および前記第2荷重のうち、前記クランク軸の前記第2回転方向に与えられる前記他方が増加すると、前記モータの制御状態を前記第2制御状態から第1制御状態に変更し、
    前記第1制御状態の場合では、前記第2制御状態の場合よりも、前記人力駆動車に入力される人力駆動力に対する前記モータの出力の第2比率、および、前記モータの出力の最大値の少なくとも一方が小さい、請求項3に記載の人力駆動車用制御装置。
  5. 前記制御部は、前記クランク軸の回転位相が第4範囲外の場合、前記第1制御状態で前記モータを制御することを禁止する、請求項4に記載の人力駆動車用制御装置。
  6. 前記第1入力部および前記第2入力部は、前記クランク軸の回転方向において互いに180度離れた位相で前記クランク軸に接続され、
    前記第4範囲は、前記第1入力部および前記第2入力部がそれぞれ上死点および下死点から90度離れた前記クランク軸の回転位相を含む、請求項5に記載の人力駆動車用制御装置。
  7. 前記制御部は、前記クランク軸の回転速度が予め定める速度以上の場合、前記第1制御状態で前記モータを制御することを禁止する、請求項4、5および6のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  8. 前記第1入力部および前記第2入力部は、クランクアームをそれぞれ含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  9. 前記第1入力部および前記第2入力部は、ペダルをそれぞれ含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
  10. 前記第1荷重および前記第2荷重を検出する検出部をさらに含み、
    前記検出部は、前記クランクアームに設けられる、請求項8に記載の人力駆動車用制御装置。
  11. 前記第1荷重および前記第2荷重を検出する検出部をさらに含み、
    前記検出部は、前記ペダルに設けられる、請求項9に記載の人力駆動車用制御装置。
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