JP2022047365A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】エラーの発生を未然に回避するための複数の対策方法を、対策方法を実行した場合に生じる影響が示されていない場合と比較して、選択が容易になるように提案する情報処理装置及びプログラムを提供する。【解決手段】機器管理サーバと、ストレージサーバと、機器管理サーバ及びストレージサーバに外部ネットワーク及び内部ネットワークを介して接続された複数の機器と、複数のユーザ端末及び管理者端末と、を備えて構成されている情報処理システムにおいて、機器管理サーバは、機器の利用状況を示す機器管理DBに基づいて、将来予測されるエラーの発生を回避するための対策方法を示す複数の対策情報を取得し、複数の対策情報を、対策方法を実行した場合の影響を示す情報とともに出力する制御部を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
近年、エラーが発生したときに、対処方法をユーザに通知する画像形成装置エラー対処情報提供装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された画像形成装置エラー対処情報提供装置は、機種別、エラー種別及びエラー時のステータス別の対処方法を記憶した修理データベースと、画像形成装置から送られたエラー通知情報を受信する手段と、受信したエラー通知情報に含まれている画像形成装置の機種情報、エラー種別を示すエラー情報及びエラー時のステータスを示すステータス情報に基づいて、修理データベースから対処方法を示す情報を抽出する手段と、対処方法を示す情報を画像形成装置のユーザへ通知する手段とを備えている。
特開2008-211662号公報
本発明の課題は、エラーの発生を未然に回避するための複数の対策方法を、対策方法を実行した場合に生じる影響が示されていない場合と比較して、選択が容易になるように提案する情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
[1]機器の利用状況を示す履歴情報に基づいて、将来予測されるエラーの発生を回避するための対策方法を示す複数の対策情報を取得し、
前記複数の対策情報を、前記対策方法を実行した場合の影響を示す情報とともに出力するプロセッサを備えた情報処理装置。
[2]前記プロセッサは、前記複数の対策情報を、前記影響を示す情報及び前記対策方法を実行した場合の効果を示す情報とともに出力する、前記[1]に記載の情報処理装置。
[3]前記影響を示す情報及び前記効果を示す情報は、それぞれの内容を表したものである、前記[2]に記載の情報処理装置。
[4]前記影響を示す情報及び前記効果を示す情報は、評価値で表したものをさらに含む、前記[3]に記載の情報処理装置。
[5]前記評価値は、前記影響をマイナスの値で表し、前記効果をプラスの値で表したものである、前記[4]に記載の情報処理装置。
[6]前記評価値は、前記マイナスの値と前記プラスの値とを加算した総合的な値で表したものを含む、前記[5]に記載の情報処理装置。
[7]前記複数の対策情報は、エラーの内容、対策が実行されるべき時間的な余裕の程度を示す緊急度、エラーが発生した場合の深刻の程度を示す深刻度に対応して蓄積されたエラー情報から取得されたものである、前記[1]から[6]のいずれか1つに記載の情報処理装置。
[8]前記エラー情報は、エラーの発生条件及び対策方法をさらに含む、前記[7]に記載の情報処理装置。
[9]前記履歴情報及び前記エラー情報は、エラーの識別情報、機種及び機器が機能を実行するためのソフトウェアのバージョンごとに蓄積されたものである、前記[8]に記載の情報処理装置。
[10]コンピュータに、機器の利用状況を示す履歴情報に基づいて、将来予測されるエラーの発生を回避するための対策方法を示す複数の対策情報を取得し、
前記複数の対策情報を、前記対策方法を実行した場合の影響を示す情報とともに出力させるためのプログラム。
請求項1、10に係る発明によれば、エラーの発生を未然に回避するための複数の対策方法を、対策方法を実行した場合に生じる影響が示されていない場合と比較して、選択が容易になるように提案することができる。
請求項2に係る発明によれば、対策情報を影響を示す情報とともに出力する場合と比較して、影響を示す情報と効果を示す情報から対策情報が選択しやすくなる。
請求項3に係る発明によれば、影響及び効果の内容を認識することができる。
請求項4に係る発明によれば、評価値によって影響及び効果の程度を客観的に認識することができる。
請求項5に係る発明によれば、影響及び効果の程度を感覚的に認識することができる。
請求項6に係る発明によれば、対策情報を内容だけで示した場合と比較して、総合的な判断がしやすくなる。
請求項7に係る発明によれば、対策情報をエラーの内容、緊急度及び深刻度に対応したものにすることができる。
請求項8に係る発明によれば、エラーの発生条件から複数の対策方法を導き出すことができる。
請求項9に係る発明によれば、機種及びソフトウェアのバージョンに応じてエラーの発生を未然に回避することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。 図2は、機器管理サーバの制御系の一例を示すブロック図である。 図3は、機器管理DBの一例を示す図である。 図4は、エラーDBの一例を示す図である。 図5は、管理者端末に表示された提案画面の一例を示す図である。 図6は、機器管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、図6のステップS3の詳細のフローの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[実施の形態の要約]
本実施の形態に係る情報処理装置は、機器の利用状況を示す履歴情報に基づいて、将来予測されるエラーの発生を回避するための対策方法を示す複数の対策情報を取得し、複数の対策情報を、対策方法を実行した場合の影響を示す情報とともに出力するプロセッサを備える。
履歴情報は、例えば、機器から取得した履歴情報のままでもよく、機器から取得した履歴情報を集計した情報や機器から取得した履歴情報を分析した情報を含むものでもよい。エラーとは、機器が受け付けたジョブ(実行指示ともいう。)が完了しない状態をいう。対策情報には、対策方法を文字、画像、動画、音声等で示したものが含まれる。影響とは、好ましくない変化を起こさせることをいう。効果とは、好ましい変化を起こさせることをいう。出力には、画面に表示して出力する場合、紙に印刷して出力する場合等が含まれる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。この情報処理システム1は、機器管理サーバ2と、ストレージサーバ3と、機器管理サーバ2及びストレージサーバ3に外部ネットワーク4及び内部ネットワーク5を介して接続された複数の機器6、複数のユーザ端末7及び管理者端末8とを備えて構成されている。機器管理サーバ2は、情報処理装置の一例である。機器6は、一般のユーザや管理者に利用される。ユーザ端末7は、一般のユーザが使用し、管理者端末8は、管理者が使用する。管理者は、例えば、機器6を管理する者である。
機器6、ユーザ端末7及び管理者端末8は、例えば、同一の企業等の組織に設置されている。なお、機器6、ユーザ端末7及び管理者端末8が設置される場所は、企業に限られず、企業内の事業所や、学校、病院、シェアオフィス、コンビニエンスストア等の場所でもよい。
ストレージサーバ3は、例えば、NAS(network attached storage)サーバであり、機器6で処理されたファイルや機器6で処理されるファイルが格納される。なお、ストレージサーバ3と機器管理サーバ2は、同一のサーバで構成されてもよい。また、ストレージサーバ3は、内部ネットワーク5に接続されたものでもよい。
外部ネットワーク4は、例えば、インターネット等であり、有線でも無線でもよい。内部ネットワーク5は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット等であり、有線でも無線でもよい。
(機器の構成)
機器6は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、電子メール機能、ファクシミリ送受信機能(以下「FAX機能」ともいう。)等を有する複合機である。複合機は、画像形成装置の一例である。複合機は、タッチパネルディスプレイ等で実現される操作表示部を有し、ユーザ端末7及び管理者端末8から内部ネットワーク5を介して受け付けたジョブ、又は操作表示部を操作して入力されたジョブを実行する。ジョブとは、機器6が有する機能によって実現される処理をいう。
なお、機器6は、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置でもよい。また、機器6は、画像形成装置に限られず、多機能携帯電話機(スマートフォン)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末等の情報処理装置でもよい。また、複数の機器6は、全てが画像形成装置でも一部が画像形成装置でもよい。
機器6は、定期的(例えば、毎日18:00)に機器6に関する情報、例えば、利用状況を示す利用状況情報を機器6を識別する機器ID、機種名及び機器6が有する機能を実行するためのソフトウェアのバージョン番号とともに内部ネットワーク5及び外部ネットワーク4を介して機器管理サーバ2に送信する。
(ユーザ端末及び管理者端末の構成)
ユーザ端末7及び管理者端末8は、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理端末である。なお、ユーザ端末7及び管理者端末8は、ノート型パソコン、タブレット端末等の携帯型情報処理端末や、多機能携帯電話機(スマートフォン)等の移動通信端末でもよい。
ユーザ端末7及び管理者端末8は、内部ネットワーク5を介して機器6にジョブを送信し、機器6にジョブを実行させることができる。
(機器管理サーバの構成)
図2は、機器管理サーバ2の制御系の一例を示すブロック図である。機器管理サーバ2は、機器管理サーバ2の各部を制御する制御部20を有し、この制御部20に、記憶部21、キーボード、マウス等で実現される入力部22、液晶ディスプレイ等で実現される表示部23、外部ネットワーク4及び内部ネットワーク5を介して機器6、ユーザ端末7及び管理者端末8と通信する通信部24が接続されている。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、インターフェース等から構成されている。制御部20は、記憶部21に記憶されたプログラム210を実行することにより、機器6からの情報の取得、取得した情報の蓄積、提案画面の情報等の情報の送信等を行う。
記憶部21は、ROM(Read Only Memory)、RAM、(Random Access Memory)、ハードディスク等から構成され、プログラム210、機器管理データベース(DB)211(図3参照)、エラーデータベース(DB)212(図4参照)等の各種の情報を記憶する。機器管理DB211及び後述する機器管理情報は、機器の利用状況を示す履歴情報の一例である。エラーDB212は、エラーの発生条件と対策方法を含むエラー情報の一例である。
図3は、機器管理DB211の一例を示す図である。機器管理DB211は、「機器ID」、「機種」、「バージョン」、「設定」、「利用状況」、「選択結果」等の複数の項目を有する。これらの項目からなる機器管理情報は、「機器ID」、「機種」、「バージョン」、「設定」等の項目に関する静的な情報と、「利用状況」の項目に関する動的な利用状況情報とを含む。機器6から定期的(例えば、毎日18:00)に送信される機器管理情報のうち利用状況情報を予め定められた期間(例えば1ヵ月)ごとに集計して制御部20により記録される。なお、予め定められた期間は、1週間等の他の期間でもよい。「機器ID」には、機器6を識別する機器IDが記録される。「機種」には、機器6の機種名が記録される。「バージョン」には、機器6が機能を実行するためのソフトウェアのバージョン番号(以下、単に「バージョン」ともいう。)が記録される。
「設定」には、機器6が有する機能に対して管理者等によって設定された内容が記録される。「設定」は、「LPR印刷」、「LPRタイムアウト値」等の小項目を有する。「LPR印刷」には、LPR印刷機能を有効(例えば、ON)にするか、無効(例えば、OFF)にするかの設定が記録され、「LPRタイムアウト値」には、LPR印刷のタイムアウト値が記録される。LPR印刷とは、LPR(Line Printer daemon Protocol)コマンドに従い、ストレージサーバ3の指定された場所に格納されているファイルを印刷データとして機器6に転送して印刷するものである。
「利用状況」には、例えば、機器6が有する機能が当月に利用された回数が記録される。具体的には、「利用状況」の項目は、「LPR印刷」、「LPR印刷受信間隔」、「WSD印刷」、「SMBスキャン」、「FTPスキャン」、「FAX受信」、「SMB送信先」等の複数の小項目に分けられている。「LPR印刷」、「WSD印刷」、「SMBスキャン」、「FTPスキャン」、「FAX受信」には、予め定められた期間(例えば1ヵ月)に実行された回数が記録される。「LPR印刷受信間隔」には、LPR印刷を受信した間隔の最小値が記録される。「選択結果」には、管理者に提案した複数の対策方法のうち採用された対策方法の対策名が記録される。
WSD印刷は、WSD(Web Service on Devices)コマンドに従い、ファイルを内部ネットワーク5上の機器6に転送して印刷させるものである。SMBスキャンは、SMD(Server Message Block)コマンドに従い、機器6のスキャン機能により得られたスキャンデータを指定された送信先に送信するものである。FTPスキャンは、FTP(File Transfer Protocol)コマンドに従い、機器6のスキャン機能により得られたスキャンデータを指定された送信先に送信するものである。
なお、図3の「設定」では、図示を省略しているが、WSD印刷機能、SMBスキャン機能、FTPスキャン機能に対して、その機能を有効にするか、無効にするかの設定、及びタイムアウト値が設定できるようになっている。
図4は、エラーDB212の一例を示す図である。エラーDB212は、「エラーID」、「緊急度」、「深刻度」、「機種」、「バージョン」、「エラー発生条件(AND)」、「現象」、「対策方法(OR)」等の複数の項目を有する。これらの項目からなるエラー情報は、管理者等の指示に基づいて予め制御部20により記録される。
「エラーID」には、エラーを識別するエラーIDが記録される。「エラーID」、「緊急度」、「深刻度」等は、エラーに応じて予め定められている。「緊急度」とは、対策が実行されるべき時間的な余裕の程度を示すものであり、例えば緊急度が大きい順に、高、中、低のように表現される。「深刻度」とは、エラーが発生した場合の深刻の程度を示すものであり、例えば、深刻度が大きい順に、高、中、低のように表現される。「機種」には、図3と同様に機器6の機種名が記録される。「エラー発生条件(AND)」には、エラーが発生する条件がAND条件、すなわち全ての条件が満たされたときに成立する条件として記録される。「現象」には、エラー発生時の現象が記録される。「対策方法(OR)」には、エラーの発生を未然に回避するための複数の対策方法がOR条件、すなわちいずれかの対策方法が実施されたときにエラーの発生を未然に回避し得る条件として記録される。
次に、制御部20について説明する。
制御部20は、機器6から機器ID、機種名及びバージョンとともに利用状況情報が送信されると、利用状況情報を機器ID、機種名及びバージョンとともに機器管理DB211に記録する。
制御部20は、機器管理DB211から機器IDに関する機器管理情報を取得し、当該機器IDの機種及びバージョンに対応するエラー情報がエラーDB212に記録されている場合、エラー情報に基づいて対策方法を提案する提案処理を行う。エラーが発生する可能性に応じて推奨レベルが高、中、低の3つの対策方法を含む複数の対策情報を提案する。なお、提案する対策方法は、2つの場合もあれば1つの場合もある。
(情報処理システムの動作)
次に、情報処理システム1の動作の一例を、図5~図7を参照して説明する。なお、特に記述がない限り、機器管理サーバ2の制御部20が実行するものとする。
(1)全体のフロー
全体のフローについて、図6を参照して説明する。図6は、機器管理サーバ2の動作の一例を示すフローチャートである。
機器管理サーバ2の制御部20は、機器管理DB211から、最初の機器ID(図3に示す場合は、機器ID=1)に関する機器管理情報を取得し(S1)、その機器IDの機種及びバージョン(Ver)に対応するエラー情報がエラーDB212に記録されているか否かを判断する(S2)。
機器IDの機種及びバージョンに対応するエラー情報がエラーDB212に記録されている場合(S2:Yes)、制御部20は、後述する対策方法を提案する提案処理を行う(S3)。
機器管理DB211に記録されている機器IDの全てについて上記ステップS1の取得及び上記ステップS2の判断が終了したか否かを判断し(S4)、全ての機器IDについて上記ステップS1の取得及び上記ステップS2の判断が終了していれば(S4:Yes)、処理は終了する。
全ての機器IDについて上記ステップS1の取得及び上記ステップS2の判断が終了していなければ(S4:No)、次の機器IDについて上記ステップS1の取得及び上記ステップS2の判断を行う。
(2)詳細のフロー
上記ステップS3の提案処理の詳細のフローについて、図7を参照して説明する。図7は、図6のステップS3の詳細のフローの一例を示すフローチャートである。なお、図7は、機器ID=1、エラーID=1021の場合を示す。エラーID=1021は、LPR印刷に関するエラーであり、図4に示すように、LPR印刷がONに設定され、LPR印刷の利用頻度が閾値(例えば、2000回/月)以上であり、かつ、LPR印刷が連続的に実行された場合に、LPR印刷が失敗するというエラーの発生が予測されるものである。
機器管理サーバ2の制御部20は、まず機器ID=1について機器管理DB211を参照してLPR印刷がONに設定されているか否かを判断する(S31)。
図3に示す機器ID=1では、LPR印刷がONに設定されているため(S31:Yes)、制御部20は、LPR印刷が高頻度で実施されているか否かを判断する(S32)。具体的には、制御部20は、機器管理DB211の「利用状況」のLPR印刷の回数と閾値とを比較し、当該回数が閾値以上の場合は、高頻度で実施されていると判断する。図3に示す機器ID=1では、LPR印刷の回数は3000回/月であり、当該回数が閾値(例えば、2000回/月)以上であるので、利用頻度は高いと判断する(S32:Yes)。
次に、利用頻度が高いと判断した場合(S32:Yes)、LPR印刷を連続して実施しているか否かを判断する(S33)。具体的には、機器管理DB211のLPR印刷の受信間隔が閾値以下の場合は、LPR印刷を連続して実施していると判断し(S33:Yes)、制御部20は、対策1を高推奨、対策2を中推奨、対策3を低推奨とする提案情報を含む提案画面を作成し、提案画面の情報を管理者端末8に送信して提案する(S34)。管理者端末8は、提案画面を表示部に表示する。
図5は、管理者端末8に表示された提案画面の一例を示す図である。提案画面80は、複数の対策方法を含む提案情報81と、「送信」ボタン83と、メッセージ84とを含む。
提案情報81は、「選択欄」、「推奨レベル」、「対策名」、「対策方法」、「メリット」、「デメリット」の複数の項目が表形式で表されている。「選択欄」には、対策方法を選択したことを示すチェックボックス82が設けられている。「推奨レベル」には、対策方法を推奨するレベルが高い順に、例えば、高推奨、中推奨、低推奨で示されている。「対策名」には、対策方法の名称が記録されている。「対策方法」には、対策方法が文字で記録される。「メリット」には、メリットの内容が文字で記録され、「デメリット」には、デメリットの内容が文字で記録される。「対策方法」は、図4のエラーDB212の「対策方法(OR)」から読み出して「対策方法」の欄に書き込まれる。「メリット」、「デメリット」の欄には、対策方法に対応して予めメリット及びデメリットが記録されたテーブルから読み出して書き込んでもよく、機器管理サーバ2の管理者が経験に基づいて書き込んでもよい。文字で示された対策方法は、対策情報の一例である。メリットは、対策方法を実行した場合の効果を示す情報の一例である。デメリットは、対策方法を実行した場合の影響を示す情報の一例である。
メッセージ84は、例えば、「お客様の利用状況を解析したところ、LPR印刷において、エラーID:1021(LPR印刷に関するエラー)が何度か発生しており、お客様の利用状態を継続すると、エラーが頻繁に発生するおそれがあります。以下のような対応をご提案いたします。」というものである。これにより、管理者に深刻度が高いことを伝えるととともに対策を採ることを促すことができる。
管理者端末8の管理者は、メッセージ84、メリット及びデメリットの内容から総合的に判断して複数の対策方法から採用する1つの対策方法に対応するチェックボックス82にチェックを入れ、「送信」ボタン83を操作する。管理者端末8は、チェックボックス82にチェックが入った対策名を機器管理サーバ2に送信する。
機器管理サーバ2の制御部20は、機器管理DB211の提案情報81に対応する「選択結果」の項目に管理者端末8から送信された対策名を記録する。管理者端末8から送信された対策名はエラーDB212の修正に用いられる。
上記ステップS32において、高頻度でないと判断した場合(S32:No)、又は上記ステップS33において、LPR印刷を連続して実施していないと判断した場合(S33:No)、機器管理DB211を参照してLPR印刷のタイムアウト値が60秒未満に設定されているか否かを判断する(S35)。
LPR印刷のタイムアウト値が60秒未満に設定されている場合(S35:Yes)、対策2を高推奨、対策1を中推奨、対策3を低推奨とする提案情報を含む提案画面の情報を管理者端末8に送信して提案する(S36)。管理者端末8は、提案画面を表示部に表示する。
上記ステップS31において、LPR印刷がOFFに設定されている場合(S31:No)、又は上記ステップS35において、LPR印刷のタイムアウト値が60秒以上に設定されている場合(S35:No)、対策3を高推奨とする提案情報を含む提案画面の情報を管理者端末8に送信して提案する(S37)。管理者端末8は、提案画面を表示部に表示する。
以上説明したように図7に示す提案処理は、上記ステップS34、S37、S37は、エラーが発生する可能性が高い順に提案画面を表示している。なお、図7は、LPR印刷に関するエラーの発生を未然に回避するための提案処理を示しているが、WSD印刷等の他の機能についても同様の提案処理を行ってもよい。
(変形例1)
図5に示す提案情報81に含まれるメリット及びデメリットは、それぞれの内容を表したものであるが、内容を表す代わりに又は内容ととともに、メリット及びデメリットを評価値で表してもよい。評価値は、例えば、メリットをプラスの値で表し、デメリットをマイナスの値で表してもよい。また、評価値は、プラスの値とマイナスの値とを加算した総合的な値を含んでもよい。
(変形例2)
上記実施の形態では、提案画面80を管理者端末8に表示したが、管理者が機器6にログインした際に、機器6の表示部に提案画面を表示してもよい。
(変形例3)
上記実施の形態では、機器管理サーバ2が情報処理装置として機能する場合について説明していたが、管理者端末8が情報処理装置として機能してもよい。この場合、機器管理DB211及びエラーDB212を機器管理サーバ3が保持してもよいし、管理者端末8が保持してもよい。
(変形例4)
上記実施の形態では、対策方法を文字で示したが、画像とともに示してもよく、又は動画や音声で示してよい。
(変形例5)
エラーDB212に「エラー発生予測時期」の項目を設け、これに基づいて提案情報81にエラー発生予測時期を含めてもよい。これにより、管理者はどの位緊急性があるかが分かり、対策方法を選択する判断材料にすることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形、実施が可能である。
プロセッサの各手段は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエア回路によって構成してもよい。
上記実施の形態において、プロセッサは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
また、上記実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
また、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更してもよい。また、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等を行ってもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができ、クラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することもできる。
1…情報処理システム、2…機器管理サーバ、3…ストレージサーバ、
4…外部ネットワーク、5…内部ネットワーク、6…機器、7…ユーザ端末、
8…管理者端末、20…制御部、21…記憶部、22…入力部、23…表示部、
24…通信部、80…提案画面、81…提案情報、82…チェックボックス、
83…「送信」ボタン、84…メッセージ、210…プログラム、
211…機器管理データベース(DB)、212…エラーデータベース(DB)

Claims (10)

  1. 機器の利用状況を示す履歴情報に基づいて、将来予測されるエラーの発生を回避するための対策方法を示す複数の対策情報を取得し、
    前記複数の対策情報を、前記対策方法を実行した場合の影響を示す情報とともに出力するプロセッサを備えた情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、前記複数の対策情報を、前記影響を示す情報及び前記対策方法を実行した場合の効果を示す情報とともに出力する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記影響を示す情報及び前記効果を示す情報は、それぞれの内容を表したものである、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記影響を示す情報及び前記効果を示す情報は、評価値で表したものを含む、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記評価値は、前記影響をマイナスの値で表し、前記効果をプラスの値で表したものである、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記評価値は、前記マイナスの値と前記プラスの値とを加算した総合的な値で表したものを含む、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記複数の対策情報は、エラーの内容、対策が実行されるべき時間的な余裕の程度を示す緊急度、エラーが発生した場合の深刻の程度を示す深刻度に対応して蓄積されたエラー情報から取得されたものである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記エラー情報は、エラーの発生条件及び対策方法をさらに含む、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記履歴情報及び前記エラー情報は、エラーの識別情報、機種及び機器が機能を実行するためのソフトウェアのバージョンごとに蓄積されたものである、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. コンピュータに、
    機器の利用状況を示す履歴情報に基づいて、将来予測されるエラーの発生を回避するための対策方法を示す複数の対策情報を取得し、
    前記複数の対策情報を、前記対策方法を実行した場合の影響を示す情報とともに出力させるためのプログラム。



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