JP2022045755A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】混雑時の空間における特定物体の追跡処理速度を向上させる。【解決手段】1以上の検出対象が存在する空間の撮像画像を取得する。検出対象が有する無線端末の位置情報を取得する。撮像画像から検出対象を検出する。無線端末の位置情報と、撮像画像からの検出対象の検出位置と、の双方に基づいて、1以上の検出対象の経時的な位置を追跡する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
近年、混雑解消、災害時の避難誘導及び市場調査に活用するために、混雑状況の検知、混雑時の人の動向及びイベント会場の各ブースにおける人の滞留時間を把握することについてニーズがある。このニーズにこたえるために、例えば無線端末を所持する人の検出に基づき混雑度を判定する方法が開示されている(特許文献1)。一方、無線端末を所持しない人の検出は、一般的に画像解析によって行われている。
特願2015-158370号公報
しかしながら、一般的な画像解析による人物追跡では、追跡対象の人物数に比例して画像処理時間が増大する。とりわけ、混雑時の空間において画像解析により特定物体の追跡を行う場合には、処理時間が長くなりやすいという課題があった。
本発明は、混雑時の空間における特定物体の追跡処理速度を向上させることを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
1以上の検出対象が存在する空間の撮像画像を取得する画像取得手段と、
前記検出対象が有する無線端末の位置情報を取得する位置取得手段と、
前記撮像画像から前記検出対象を検出する検出手段と、
前記無線端末の位置情報と、前記撮像画像からの前記検出対象の検出位置と、の双方に基づいて、前記1以上の検出対象の経時的な位置を追跡する追跡手段と、
を備える。
本発明によれば、混雑時の空間における特定物体の追跡処理速度を向上させることができる。
システム構成の一例を示す図。 情報処理装置のハードウェア構成を示す図。 情報処理装置の機能を示す図。 撮像装置110及び無線検出装置140を配置した平面図。 平面図400上の座標を画像500上の座標に変換する様子を示した図。 座標変換の処理を示すフローチャート。 無線端末150の座標を推定する様子を示した図。 無線端末150の座標推定処理を示すフローチャート。 特定物体の追跡処理の流れを示すフローチャート。 特定物体の追跡の様子を示した図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下に説明する実施形態においては、撮像装置としてネットワークカメラが用いられているがこれに限定されず、他の撮像機器(例えばビデオカメラ、スチルカメラ、携帯電話、携帯情報端末等)の利用を排除するものではない。また、以下では撮像装置及び他の装置を含む画像処理システムが説明され、ここで情報処理装置100は検出対象の追跡を行う画像処理装置として用いられる。
また、後述する実施形態に係る情報処理装置100の1以上の機能を他の装置が有していてもよい。例えば、各実施形態に係る情報処理装置100の1以上の機能を撮像装置110が有していてもよい。例えば、ネットワークカメラのような撮像装置110が、検出対象の追跡を行う情報処理装置100の機能を有していてもよい。また、本発明の一実施形態に係る画像処理装置は、例えばネットワークを介して接続された複数の情報処理装置によって構成されていてもよい。
以下、実施形態の一例を図1から図10に示し、図面を参照しつつ、画像処理装置について説明する。
図1は、本実施形態におけるシステム構成の一例を示す図である。本実施形態の画像処理システム10は、情報処理装置100、撮像装置110、記録装置120、ディスプレイ130、無線検出装置140、及び無線端末150を含むように構成され、ネットワーク160と接続する。
情報処理装置100、撮像装置110、記録装置120及び無線検出装置140はそれぞれネットワーク160と接続する。ネットワーク160は、画像処理システム10の構成装置を接続するための構成要素であり、例えばインターネット、有線LAN、無線LAN及びWAN等である。ネットワーク160は、例えばEthernet(登録商標)等の通信規格に準拠する複数のルータ、スイッチ及びケーブル等を含むように構成される。
情報処理装置100は、画像処理を実施するための装置であり、例えば画像処理の機能を実行するためのプログラムがインストールされたPC等である。撮像装置110は、静止画像又は動画像を撮像するための装置であり、例えばネットワークカメラ、ビデオカメラ、スチルカメラ、スマートフォン、携帯電話及び携帯情報端末(PDA)等である。撮像装置110は、撮像した画像データ、撮像時刻の情報、及び撮像装置110を識別するための識別情報、の全てが関連付けられた関連付け情報を生成する。次に、撮像装置110はネットワーク160を介し、情報処理装置100及び記録装置120へ関連付け情報を送信する。なお、本実施形態では、撮像装置110が1つの場合を例示するが、これに限定されることはなく、撮像装置110は1つ以上あってもよい。
記録装置120は、画像処理システム10の様々な情報を記録するための装置であり、例えばHDD、SSD及びeMMC等の記憶装置である。記録装置120は、撮像装置110が送信した関連付け情報を受け取り、この情報を記録する。次に、情報処理装置100の要求に基づき、記録装置120は、記録した関連付け情報を情報処理装置100へ送信する。
ディスプレイ130は、各種設定情報及び画像処理結果を表示するための装置であり、例えばLCD等である。情報処理装置100の画像処理結果及び撮像装置110が撮像した画像等を表示する。ディスプレイ130は、HDMI(登録商標)等の通信規格に準拠したディスプレイケーブルを介して情報処理装置100と接続されている。なお、ディスプレイ130、情報処理装置100及び記録装置120の少なくともいずれか2つ又は全ては、単一に構成されてもよい。また、情報処理装置100及び撮像装置110は単一の構成であってもよい。さらに、撮像装置110が情報処理装置100の機能を有していてもよい。
なお、情報処理装置100による画像処理結果及び撮像装置110により撮像された画像等は、ディスプレイ130に表示されるだけでなく、例えば本画像処理システム10に含まれない他の外部装置が有するディスプレイに表示されてもよい。例えば、上記の画像処理結果又は画像は、ネットワーク160を介して接続された携帯電話、スマートフォン及びタブレット端末等の携帯情報端末が有するディスプレイに表示されてもよい。
本実施形態において、無線検出装置140は、無線LANに接続された無線端末150の位置情報を取得するために、Wi-Fi(登録商標)規格に準拠した無線LANの電波を検出することができる。検出された電波の電波強度等に基づき、無線検出装置140は、自身から無線端末150までの距離を算出することができる。複数の無線検出装置140は、無線端末150の位置を特定するために、電波強度又は電波の到達時間を使用した測位を行うことができる。無線端末150の正確な位置を測位するための方法である3点測位を行うために、無線検出装置140は少なくとも3台以上あればよい。ただし、高精度の測位が要求されない場合、無線検出装置140の台数は3台に限定されるものではない。無線検出装置140は、無線端末150の位置を特定するために、無線LANの電波に限定されず、例えばGPS、IMES、RFID、BLE及び超音波等の様々な周波数帯の電波を使用することができる。
図2は、各実施形態の機能を実現するための情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す。なお、撮像装置110、記録装置120及び無線検出装置140は、情報処理装置100と同様のハードウェア構成を有する。
情報処理装置100は、中央処理演算装置(CPU)200、RAM210、ROM220、HDD230及びインターフェース(I/F)240を含むように構成される。
CPU200は、各装置を全般的に制御するための装置である。RAM210は、CPU200が実行するコンピュータプログラムを一時的に記憶するためのメモリであり、例えばSRAM及びDRAM等の揮発性メモリである。RAM210は、CPU200に実行処理するためのワークエリアを提供する。また、RAM210は、例えばフレームメモリ又はバッファメモリとして機能する。
ROM220は、CPU200が各装置を制御するためのプログラム等が記憶された装置である。例えば、ROM220はEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。HDD230は、画像データ等を記録するための記憶装置であり、例えばSSD及びeMMC等である。
I/F240は、ネットワーク160を介して、例えばTCP/IP及びHTTP等のネットワークプロトコルに基づき、外部装置と通信を行うための装置である。
上記の実施形態において、CPU200がプログラム等を実行する一例について説明したが、CPU200が実行する処理の一部は専用のハードウェアによって行われてもよい。例えば、ディスプレイ130にグラフィカルユーザインターフェース(GUI)及び画像データ等を表示するための処理は、グラフィックスプロセシングユニット(GPU)によって実行されてもよい。また、ROM220からプログラムを読み出して、RAM210にプログラムを展開する処理は、転送装置として機能するDMAによって実行されてもよい。
図3は、本実施形態の情報処理装置100の機能を示す。なお、図3に示す各機能は、CPU200がROM220に格納されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
通信部300は、I/F240及びネットワーク160を介して、撮像装置110及び記録装置120と通信を行うことができる。通信部300は、撮像装置110によって撮像された、1以上の検出対象が存在する空間の撮像画像を取得するように、画像取得を行うことができる。例えば、通信部300は、撮像装置110が撮像した画像データを受信し、撮像装置110を制御するための制御コマンドを撮像装置110へ送信する機能を有する。制御コマンドは、例えば情報処理装置100が撮像装置110に画像を撮像させるようなコマンド等である。
記憶部301は、情報処理装置100による画像処理結果及び画像処理関連のデータをRAM210及びHDD230に保存する機能を有する。また、記憶部301は、I/F240を介して、記録装置120の記憶媒体にデータを保存することができる。
出力制御部302は、撮像装置110が撮像した画像及び画像処理結果を示す情報等を他の装置又はディスプレイ130にそれぞれ出力又は表示することができる。なお、情報の出力先である他の装置は、本画像処理装置の構成に含まれない、例えば他の情報処理装置(不図示)であってもよい。
操作受付部303は、キーボード及びマウス等の入力装置を介して、ユーザが行った操作を受け付ける。
物体検出部304は、撮像画像から検出対象を検出することができる。物体検出部304は、例えば、パターンマッチングに基づき、画像内の特定物体を検出する機能を有する。本実施形態において、検出対象となる特定物体が人である場合のパターンマッチングについて説明する。画像内の人を検出する場合、例えば人が正面又は横を向いているような複数の照合パターンを使用することによって、人が検出される。また、複数の照合パターンは、物体検出部304が有する人の検出精度を向上させることができる。人の照合パターンの例として、斜め方向又は上方向等の視点から人が見られた場合の照合パターンが用意されてもよい。また、照合パターンは人の全身の特徴を示す照合パターンでなくてもよく、むしろ人の特徴の一部(例えば上半身、下半身、頭部、顔及び足等)を示す照合パターンであってよい。
本実施形態において物体検出部304は、別の特定物体検出法として、回帰ベース推定法を使用することができる。回帰ベース推定法は、ある固定サイズの小画像を回帰器(学習済み認識モデル)に入力し、出力として小画像内に存在する特定物体の検出結果を得る方法である。例えば、人の検出結果が回帰器から出力される場合、回帰器は人である確からしさを示す確率を出力することができる。ユーザが回帰器を学習させる際、ユーザは特定物体の位置が既知である固定サイズSの小画像を大量に用意し、次に機械学習法に基づき、ユーザは回帰器に学習データとして小画像を与える。このとき、特定物体の数の推定精度を向上させるために、回帰器の学習データである小画像のサイズ(固定サイズS)及び小画像内の特定物体のサイズ比は略一定となっていてもよい。画像内に複数の検出領域がある場合、物体検出部304は複数の検出領域の画像を固定サイズSにそれぞれ変更する。それぞれ変更された小画像を回帰器に入力することによって、出力として複数の検出領域内における特定物体の検出結果が得られる。
設定部305は、操作受付部303を介して、ユーザの設定変更を受け付け、記憶部301に設定データとして保存する機能を有する。設定部305は、所定の空間における無線検出装置140、無線端末150及び撮像装置110の配置を設定する。設定部305は、撮像装置110及び無線検出装置140の設置情報を設定することができる。撮像装置110の設置情報は、撮像装置110の設置位置、設置角度、及び被写体に対する焦点距離を示していてもよい。また、無線検出装置140の設置情報は、無線検出装置140の設置位置を示していてもよい。
無線端末検出部306は、検出対象が有する無線端末の位置情報を取得する(位置取得)。また、無線端末検出部306は、無線端末150の識別情報も取得することができる。本実施形態において、無線端末検出部306は、無線端末150からの信号を受信する無線検出装置140のそれぞれと、無線端末150との間の距離を算出することができる。そして、無線端末検出部306は、この距離に基づいて、無線端末150の位置情報を取得することができる。ここで、座標変換部307は、空間中の無線端末150の位置を撮像画像上の位置に変換することにより、撮像画像上における無線端末の位置を判定することができる。例えば、設定部305の設定情報及び撮像装置110の設置情報に基づき、座標変換部307は、既知の座標変換関数を選定し、その係数を決定することができる。
物体追跡部308は、無線端末の位置情報と、撮像画像からの検出対象の検出位置と、の双方に基づいて、1以上の検出対象の経時的な位置を追跡する。本実施形態においては、物体検出部304が検出した画像内の特定物体及び無線端末検出部306が検出した無線端末150の位置情報に基づき、物体追跡部308は無線端末150の追跡を行うことができる。
図4は、任意の空間である平面図400を示す。任意の空間は、例えばイベント会場及び部屋等である。平面図400において、平面図400の中央より上に1台の撮像装置110が配置され、平面図400の四隅に無線検出装置140がそれぞれ配置されている。
図5は、平面図400上の座標と撮像装置110が撮像した画像500上の座標が関連付けられる様子を示す。設定部305は、座標501を座標511に、座標502を座標512に、座標503を座標513に、座標504を座標514にそれぞれ座標関連付けを行う。なお、平面図400と画像500との間の座標の関連付けは、ユーザの手動入力による方法又は、無線検出装置140又は特定物体の位置の統計情報算出による方法のいずれか1つ以上の方法によって行われてよい。
図6は、座標変換のための設定処理の流れを示すフローチャートである。図6を参照して、ユーザからの入力に基づいて、空間中の無線端末の位置を撮像画像上の位置に変換する関数を取得する方法について説明する。座標変換のための設定処理は、ROM220に格納されたコンピュータプログラムをCPU200が実行することによって実現される。したがって、後述する座標変換部307は、座標変換のための設定値を適切に設定することができる。
設定部305は、出力制御部302を介して、平面図400の領域及び画像500の領域をディスプレイ130に表示する(S601)。設定部305は、操作受付部303を介して、撮像装置110及び無線検出装置140の設置情報を受け取り、それらの情報を記憶部301に保存する(S602)。設定部305は、操作受付部303から平面図400上の座標と画像500上の座標を受け取り、平面図400上の座標とそれに対応する画像500上の座標を関連付ける。例えば、設定部305は、平面図400上の点と、この点にある物体が写っている画像500上の対応する点と、の組み合わせを示すユーザによる手動入力を受け取り、2つの点の座標の関連付けを示す情報を保存することができる(S603)。このように、設定部305は、空間の平面図における特定物体の位置の座標入力と、この特定物体が写っている撮像画像上の点の座標入力と、を示すユーザ入力を取得することができる。画像500上の点を平面図400上の点に変換するために十分な数の点を関連付けた場合、設定部305による設定は完了する(S604;YES)。例えば、ユーザが入力した2つの点の組の数が閾値以上となった場合に、設定部305による設定を完了させることができる。関連付けた点が不足している場合、処理はS603に戻る(S604;NO)。
平面図400と画像500との間の座標の関連付けは、ユーザの手動入力による方法の代わりに、無線検出装置140と特定物体の検出位置についての統計情報に基づいて行われてもよい。例えば、無線検出装置140を持っている人が部屋の4隅のいずれかに立っている際に、無線端末検出部306が検出した平面図400上の無線端末150の座標と、撮像装置110が撮像した画像500から検出された人の座標と、を関連付けてもよい。なお、本実施形態では、このような平面図400と画像500との間の座標の関連付けに基づいて、画像500上の点を平面図400上の点に変換するための座標変換関数が、座標変換部307によって導出される。一方で、撮像装置110の設置情報に基づいて、及び必要に応じて撮像装置110が設けられる空間の形状情報に基づいて、このような座標変換関数が導出されてもよい。
図7(A)から図7(B)は、平面図400上において無線端末150の位置を推定する様子を示した模式図を示す。無線検出装置は無線検出装置140、無線検出装置142、無線検出装置144及び無線検出装置146にそれぞれ識別される。個別の無線検出装置から無線端末150までのそれぞれの距離に基づき、無線端末検出部306は3点測位を行い、平面図400上の無線端末150の座標を算出する。以下、無線端末150の座標を算出するための方法を説明する。図7(A)において無線端末検出部306は、個別の無線検出装置から無線端末150までのそれぞれの距離を取得する。図7(A)において距離701は、無線端末150から無線検出装置140までの距離である。また、距離702は、無線端末150から無線検出装置142までの距離であり、距離703は、無線端末150から無線検出装置144までの距離であり、距離704は、無線端末150から無線検出装置146までの距離である。
図7(B)において、円711は中心(無線検出装置140の位置)及び距離701の半径を有し、円712は中心(無線検出装置142の位置)及び距離702の半径を有し、円713は中心(無線検出装置144の位置)及び距離703の半径を有する。また、円714は中心(無線検出装置146の位置)及び距離704の半径を有する。図7(B)において、無線端末検出部306は、4種類の円が交わる点である座標720を算出する。無線端末検出部306は、平面図400における座標720が図7(A)に示す無線端末150の位置である、と推定することができる。したがって、座標変換部307は、座標変換関数により平面図400上の無線端末150の推定位置である座標720を、画像500上の座標730に変換することができる。
座標変換部307は、無線端末の位置情報に基づいて、撮像画像上における無線端末の位置を判定することができる。すなわち、座標変換部307は、座標変換関数により平面図400上に存在する任意の無線端末150の位置を、画像500上の座標に変換することができる。したがって、座標変換部307は、無線端末検出部306が検出した平面図400上での無線端末150の位置情報に基づいて、座標変換関数を用いて、画像500上の対応する座標730を算出する。
図8は、本実施形態における無線端末検出部306の無線端末検出処理及び座標変換部307の座標変換処理についてのフローを示す。なお、図8に示す処理は、ROM220に格納されたコンピュータプログラムをCPU200が実行することによって、実現される。
無線端末検出部306は、図7(A)の平面図400で各無線検出装置によって検出された個別の無線検出装置から無線端末150までのそれぞれの距離を取得する(S801)。なお、本実施形態において無線端末が1台の場合を例として説明するが、無線端末は1台に限定されることはない。全ての無線検出装置が個別の無線検出装置から無線端末150までのそれぞれの距離を取得した場合、処理はS803に移行し(S802;YES)、そうでない場合、処理はS801に戻る(S802;NO)。
無線端末検出部306は、S801で取得した距離情報に基づき、各中心(個別の無線検出装置の位置)及び各半径(個別の無線検出装置から無線端末150までのそれぞれの距離)を有する円を描く。無線端末検出部306は、それぞれの円が全て交わる点を平面図400上の無線端末150の位置である座標720として算出する(S803)。無線端末検出部306は、座標720を記憶部301に保存する(S804)。座標変換部307は、設定部305が記憶部301に保存した座標関連付け情報を取得する(S805)。座標変換部307は、平面図400上の座標720を画像500上の座標へ変換するための座標変換関数を選定し、その係数を決定する(S806)。座標変換関数としては、例えばアフィン変換を用いることができる。座標変換部307は、座標720を座標変換関数に入力し、画像500上の座標730を取得する。座標変換部307は、座標730を記憶部301に保存する(S807)。
図9及び図10を参照しながら、本実施形態における物体追跡部308の追跡処理について説明する。図9に示す処理に基づき、物体追跡部308は、無線端末150を所持する特定物体を無線による位置検出で追跡し、一方無線端末150を所持しない特定物体を画像解析で追跡することができる。なお、本実施形態で示す特定物体は人を指す。図9の処理は、CPU200がROM220に格納されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
図10は、本実施形態において物体追跡部308が特定物体を追跡する様子を示す。図10の平面図400上に無線端末150を所持する人(座標720)及び無線端末150を所持しない人(座標740)が存在する。座標変換部307によって、座標720及び座標740は、画像500上の座標730及び座標1010としてそれぞれ座標変換される。画像500上の座標730に描かれた小円は、処理除外領域1000を示す。処理除外領域1000は、画像解析に基づく特定物体の追跡を行わない領域である。すなわち、本実施形態において、物体追跡部308は、無線端末の位置情報と、撮像画像のうち処理除外領域1000を除く部分から検出された検出対象の検出位置と、に基づいて、1以上の検出対象の経時的な位置を追跡することができる。この場合、処理除外領域1000における検出対象の検出位置は、1以上の検出対象の経時的な位置の追跡のためには用いられない。
処理除外領域1000は、例えば、画像500上の無線端末150の位置を中心として設定されても良い。処理除外領域1000の数は、無線端末150を所持する人に対応する数であってよい。また、処理除外領域1000の形状は、円に限定されることはなく、例えば三角及び四角等であってよい。処理除外領域1000のサイズは、画像500上の人体(座標730)が覆われるサイズである。本実施形態においては、画像500に写る検出対象の大きさに応じて、処理除外領域1000の大きさを設定することができる。とりわけ、画像500上の無線端末150の位置に写る検出対象の大きさに応じて、処理除外領域1000の大きさを設定することができる。具体例として、設定部305が事前に画像500上の4隅に写る人の標準人体サイズを設定しておくことによって、物体追跡部308は画像500上の座標730にいる人のサイズを補間計算により算出することができる。あるいは、他の実施形態では、撮像装置110の画角等から画像500上の人のサイズを算出してもよい。上で画像500上の人のサイズの算出方法について述べたが、他の方法により人のサイズを求めることができれば、これらの方法に限定されることはない。
図9の処理を参照しながら、以下、無線端末150を所持する特定物体を追跡するための処理を説明する。通信部300は、撮像装置110が撮像した画像500及び撮像時刻を記憶部301に保存する(S901)。無線端末検出部306は、S901で取得した撮像時刻における平面図400上の無線端末150の座標720を算出し、座標720を記憶部301に保存する(S902)。物体追跡部308は、S903以前の時刻における無線端末150の座標720を記憶部301から取得し、それをS902で得られた座標720と関連付けすることにより、無線端末150を追跡する(S903)。S903において、物体追跡部308は、無線端末150の固有識別情報に基づいて同一であると判定された無線端末150の位置を追跡することができる。このように、物体追跡部308は、同一の識別情報を有する無線端末についての位置情報に基づいて、無線端末を有する検出対象の経時的な位置を追跡することができる。
次に、座標変換部307は、S902で取得した座標720を座標変換関数に入力し、画像500上の座標730を取得する。座標変換部307は取得した座標730を記憶部301に保存する(S904)。物体追跡部308は、S904で取得した座標730に処理除外領域1000を設定し、その設定情報を記憶部301に保存する(S905)。このように、物体追跡部308は、撮像画像上の無線端末の位置に対応する位置に、処理除外領域1000を設定することができる。物体追跡部308が全ての無線端末150の追跡を完了した場合、処理はS907に進み(S906;YES)、そうでない場合、処理はS902に戻る(S906;NO)。
以下、無線端末150を所持しない特定物体を追跡するための処理を説明する。物体検出部304は、S901で撮像した画像500内において無線端末150を所持しない特定物体の座標1010を算出し、座標1010を記憶部301に保存する(S907)。
物体追跡部308は、特定物体を追跡する必要があるかどうかを判断するために、S907で取得した座標1010が処理除外領域1000内に含まれるか否かを判定する。座標1010が処理除外領域1000内に含まれる場合、処理はS910に進み(S908;YES)、そうでない場合、処理はS909に進む(S908;NO)。
物体追跡部308は、記憶部301を介して、S901以前における座標1010を記憶部301から取得し、S907で取得した座標1010と関連づけることにより、特定物体を追跡する(S909)。このように、物体追跡部308は、画像500(第1の撮像画像)から検出された検出対象と、画像500より前に撮像された画像(第2の撮像画像)から検出された検出対象と、を対応付けることにより、1以上の検出対象の経時的な位置を追跡している。上述のように、物体追跡部308は、画像500のうち処理除外領域1000を除く部分から検出された検出対象と、画像500より前に撮像された画像から検出された検出対象と、を対応付けることことができる。一方で、この例では、画像500の処理除外領域1000から検出された検出対象と、画像500より前に撮像された画像から検出された検出対象と、の対応付けは行われない。
ここで、物体追跡部308は、検出対象の画像情報と移動情報との少なくとも一方に基づいて、画像500より前に撮像された画像から検出された検出対象の中から、画像500から検出された検出対象に対応する検出対象を選択することができる。例えば、物体追跡部308は、例えば特定物体の色、輝度及び形状のような特徴及び特定物体の移動ベクトル等のような経時変化情報に基づいて、特定物体の同一性を判定することができる。
物体追跡部308が全ての特定物体の追跡を完了した場合、処理はS911に進み(S910;YES)そうでない場合、処理はS907に戻る(S910;NO)。それでもなお、物体追跡部308が特定物体の追跡を完了しない場合、処理はS901に戻る(S911;NO)。特定物体の追跡情報に基づき、物体追跡部308が特定物体の画像解析を完了した場合、処理は終了する(S911;YES)。
本実施形態は、無線検出に基づき無線端末を所持する特定物体を追跡でき、画像解析に基づき無線端末を所持しない特定物体のみを追跡することができる。このような構成によれば、情報処理装置の画像解析の処理負荷が軽減するため、特定物体の追跡速度を向上させることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
10:画像処理システム、100:情報処理装置、110:撮像装置、140:無線検出装置、150:無線端末、304:物体検出部、306:無線端末検出部、307:座標変換部、308:物体追跡部

Claims (18)

  1. 1以上の検出対象が存在する空間の撮像画像を取得する画像取得手段と、
    前記検出対象が有する無線端末の位置情報を取得する位置取得手段と、
    前記撮像画像から前記検出対象を検出する検出手段と、
    前記無線端末の位置情報と、前記撮像画像からの前記検出対象の検出位置と、の双方に基づいて、前記1以上の検出対象の経時的な位置を追跡する追跡手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記追跡手段は、第1の撮像画像から検出された前記検出対象と、第1の撮像画像より前に撮像された第2の撮像画像から検出された前記検出対象と、を対応付けることにより、前記1以上の検出対象の経時的な位置を追跡することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記追跡手段は、前記検出対象の画像情報と移動情報との少なくとも一方に基づいて、前記第2の撮像画像から検出された前記検出対象の中から、前記第1の撮像画像から検出された前記検出対象に対応する検出対象を選択することを特徴とする、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記無線端末の位置情報に基づいて、前記撮像画像上における前記無線端末の位置を判定する判定手段と、
    前記撮像画像上の前記無線端末の位置に対応する位置に、処理除外領域を設定する設定手段と、をさらに備え、
    前記追跡手段は、前記無線端末の位置情報と、前記撮像画像のうち前記処理除外領域を除く部分から検出された前記検出対象の検出位置と、に基づいて、前記1以上の検出対象の経時的な位置を追跡することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記追跡手段は、前記処理除外領域における前記検出対象の検出位置を、前記1以上の検出対象の経時的な位置を追跡するために用いないことを特徴とする、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記追跡手段は、第1の撮像画像のうち前記処理除外領域を除く部分から検出された前記検出対象と、前記第1の撮像画像より前に撮像された第2の撮像画像から検出された前記検出対象と、を対応付けることにより、前記1以上の検出対象の経時的な位置を追跡することを特徴とする、請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記追跡手段は、前記第1の撮像画像の前記処理除外領域から検出された前記検出対象と、前記第2の撮像画像から検出された前記検出対象と、の対応付けを行わないことを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記設定手段は、前記撮像画像上の前記無線端末の位置を中心とする前記処理除外領域を設定することを特徴とする、請求項4から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記設定手段は、前記撮像画像に写る前記検出対象の大きさに応じて、前記処理除外領域の大きさを設定することを特徴とする、請求項4から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記設定手段は、前記撮像画像上の前記無線端末の位置に写る前記検出対象の大きさに応じて、前記処理除外領域の大きさを設定することを特徴とする、請求項4から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記判定手段は、前記空間中の前記無線端末の位置を前記撮像画像上の位置に変換することにより、前記撮像画像上における前記無線端末の位置を判定することを特徴とする、請求項4から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記判定手段は、ユーザからの入力に基づいて、前記空間中の前記無線端末の位置を前記撮像画像上の位置に変換する関数を取得することを特徴とする、請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記ユーザからの入力は、前記空間の平面図における特定物体の位置の座標入力と、前記特定物体が写っている前記撮像画像上の点の座標入力と、を含むことを特徴とする、請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記位置取得手段は、前記無線端末の識別情報をさらに取得し、
    前記追跡手段は、同一の前記識別情報を有する前記無線端末についての前記位置情報に基づいて、前記無線端末を有する前記検出対象の経時的な位置を追跡することを特徴とす
    る、請求項1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記位置取得手段は、前記無線端末からの信号を受信する複数の無線検出装置のそれぞれと、前記無線端末との間の距離に基づいて、前記無線端末の位置情報を取得することを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 前記検出対象は人体であることを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    1以上の検出対象が存在する空間の撮像画像を取得する工程と、
    前記検出対象が有する無線端末の位置情報を取得する工程と、
    前記撮像画像から前記検出対象を検出する工程と、
    前記無線端末の位置情報と、前記撮像画像からの前記検出対象の検出位置と、の双方に基づいて、前記1以上の検出対象の経時的な位置を追跡する工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  18. コンピュータを、請求項1から16のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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