JP2022044268A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装体の傷付き又は外装体の耐久性の低下を抑制可能な電池を開示する。【解決手段】電池であって、外装体と電極積層体と樹脂層とを備え、前記外装体が、前記樹脂層で被覆された前記電極積層体を収容し、前記電極積層体が、互いに積層された集電体層と活物質層と電解質層とを含み、前記電極積層体が、積層方向一端側の第1面と、積層方向他端側の第2面と、前記第1面及び前記第2面を連結する側面とを有し、前記樹脂層が、前記電極積層体の少なくとも前記側面を被覆し、前記樹脂層が、前記外装体と接触し、前記樹脂層が、コーナー部を有し、前記樹脂層が、前記コーナー部において丸みを有し、前記樹脂層のヤング率が、25MPa以下である、電池。【選択図】図1

Description

本願は電池を開示する。
特許文献1には、外装体内に電極積層体を封入する際、電極積層体を加圧するとともに、電極積層体と外装体との間に樹脂を充填する技術が開示されている。これにより、例えば、電極積層体の側面を樹脂層で封止することができる。
特開2018-133175号公報
特許文献1に開示されて電池においては、電極積層体の側面を封止する樹脂層が外装体の内表面に接触し得る。このような電池において、電池使用時にかかる熱衝撃や充放電時の電極体の膨張及び収縮等によって、樹脂層と外装体とが強く接触等した場合、外装体の破損や外装体の耐久性の低下が生じ易い。
本願は上記課題を解決するための手段の一つとして、
電池であって、外装体と電極積層体と樹脂層とを備え、
前記外装体が、前記樹脂層で被覆された前記電極積層体を収容し、
前記電極積層体が、互いに積層された集電体層と活物質層と電解質層とを含み、
前記電極積層体が、積層方向一端側の第1面と、積層方向他端側の第2面と、前記第1面及び前記第2面を連結する側面とを有し、
前記樹脂層が、前記電極積層体の少なくとも前記側面を被覆し、
前記樹脂層が、前記外装体と接触し、
前記樹脂層が、コーナー部を有し、
前記樹脂層が、前記コーナー部において丸みを有し、
前記樹脂層のヤング率が、25MPa以下である、
電池
を開示する。
本開示の電池は、外装体に接触する樹脂層のヤング率が25MPa以下と小さく、且つ、樹脂層のコーナー部に丸みが設けられていることから、樹脂層と外装体とが強く接触した場合等においても、外装体が傷付き難く、又は、外装体の耐久性が低下し難い。
電池100の外観の構成を概略的に示している。 電極積層体20及び樹脂層30の構成を概略的に示している。 図1のIII-III矢視断面における電池100の構成を概略的に示している。 電池100の製造方法の流れの一例を示している。
1.電池
図1~3に示されるように、電池100は、外装体10と電極積層体20と樹脂層30とを備える。外装体10は、樹脂層30で被覆された電極積層体20を収容する。電極積層体20は、互いに積層された集電体層21、22と活物質層23、24と電解質層25とを含む。電極積層体20は、積層方向一端側の第1面20aと、積層方向他端側の第2面20bと、第1面20a及び第2面20bを連結する側面20cとを有する。樹脂層30は、電極積層体20の少なくとも側面20cを被覆する。樹脂層30は、外装体10と接触する。樹脂層30は、コーナー部30a、30bを有する。樹脂層30は、コーナー部30a、30bにおいて丸みを有する。樹脂層30のヤング率は、25MPa以下である。
1.1 外装体
図1及び3に示されるように、外装体10は、樹脂層30で被覆された電極積層体20を収容する。外装体10は、電池の外装体として公知のものをいずれも採用可能である。外装体10は、例えば、金属箔と樹脂フィルムとを積層したラミネートフィルムからなるものであってもよいし、金属ケース等の筐体であってもよい。
外装体10の傷付きや耐久性に係る課題は、外装体10の種類によらず生じるが、特に、外装体10としてラミネートフィルムを用いた場合に、当該課題が生じ易い。例えば、従来技術において、外装体10としてラミネートフィルムを採用した場合、真空封止の際、樹脂層とラミネートフィルムとが擦れ合ってラミネートフィルムにひび割れが生じる虞や、樹脂層がラミネートフィルムを突き破る虞がある。これに対し、電池100においては、樹脂層30のヤング率が小さく、且つ、樹脂層30のコーナー部30a、30bが丸みを有することから、真空封止を行った場合でも、ラミネートフィルムにひび割れが生じ難く、樹脂層30がラミネートフィルムを突き破り難い。また、樹脂層の凹凸が外装体と接触する場合、電極積層体の充放電に伴う体積変化や熱による体積変化等によって、外装体が疲労する虞がある。これに対し、電池100においては、樹脂層30のヤング率が小さく、且つ、樹脂層30のコーナー部30a、30bが丸みを有することから、体積変化によって樹脂層30が外装体10に押し付けられた場合等においても、外装体10の疲労が生じ難い。
外装体10は、後述する樹脂層30のコーナー部30a、30bと対応する部分に、コーナー部を有していてもよく、外装体10は、当該外装体10のコーナー部が丸みを有するようにエンボス成形されたものであってよい。これにより、コーナー部において、外装体10と樹脂層30との接触面積が一層増加し、応力集中を一層抑制できるものと考えられる。
1.2 電極積層体
図3に示されるように、電極積層体20は、互いに積層された集電体層21、22と活物質層23、24と電解質層25とを含む。また、電極積層体20は、積層方向一端側の第1面20aと、積層方向他端側の第2面20bと、第1面20a及び第2面20bを連結する側面20cとを有する。図3に示されるように、側面20cは、電極積層体20を構成する各層21~25の外縁によって構成され得る。後述するように、各層21~25の積層面積が異なることによって、側面20cにおいて各層の一部が突出していてもよく、すなわち、側面20cは凹凸や隙間を有していてもよい。また、図3に示されるように、側面20cは、電極積層体20における各層の積層方向に沿った面を有していてもよい。
電極積層体20においては、集電体層21、22、活物質層23、24及び電解質層25が積層されることで、少なくとも一つの発電要素(単電池)が構成され得る。電極積層体20における発電要素の数は特に限定されるものではない。電極積層体20が複数の発電要素を備える場合、当該複数の発電要素は互いに直列に接続されていてもよいし、並列に接続されていてもよいし、或いは、互いに絶縁されていてもよい。図1の電池100においては、集電体層21の両面に各々、活物質層23、電解質層25、活物質層24及び集電体層22がこの順に積層され(2つの発電要素が1つの集電体層21を共用し)、或いは、集電体層22の両面に各々、活物質層24、電解質層25、活物質層23及び集電体層21がこの順に積層され(2つの発電要素が1つの集電体層22を共用し)ているが、本開示の電池において電極積層体の構成はこれに限定されるものではない。
1.2.1 集電体層
集電体層21、22は、電池の集電体層として一般的なものをいずれも採用可能である。電池100においては、集電体層21が正極集電体層であり、集電体層22が負極集電体層であってもよいし、その逆であってもよい。また、電極積層体20は、正極集電体層及び負極集電体層を兼ねるバイポーラ集電体層を備えていてもよい。例えば、集電体層21がバイポーラ集電体である場合、集電体層21の一面側に活物質層23が設けられ、他面側に活物質層24が設けられる。集電体層21、22は、金属箔や金属メッシュ等により構成すればよい。取扱い性等に優れる観点からは、集電体層21、22を金属箔としてもよい。集電体層21、22は複数枚の金属箔からなっていてもよい。集電体層21、22を構成する金属としては、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Ag、Al、Fe、Ti、Zn、Co、ステンレス鋼等が挙げられる。集電体層21、22は、その表面に、抵抗を調整すること等を目的として、何らかのコート層を有していてもよい。また、集電体層21、22が複数枚の金属箔からなる場合、当該複数枚の金属箔間に何らかの層を有していてもよい。集電体層21、22の厚みは特に限定されるものではない。例えば、0.1μm以上であってもよいし、1μm以上であってもよく、1mm以下であってもよいし、100μm以下であってもよい。
1.2.2 活物質層
活物質層23、24は、電池の活物質層として一般的なものをいずれも採用可能である。電池100においては、活物質層23が正極活物質層であり、活物質層24が負極活物質層であってもよいし、その逆であってもよい。
正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含む。電池100を固体電池とする場合、正極活物質層は、正極活物質に加えて、さらに任意に固体電解質、バインダー及び導電助剤等を含んでいてもよい。また、電池100を電解液系の電池とする場合、正極活物質層は、正極活物質に加えて、さらに任意にバインダー及び導電助剤等を含んでいてもよい。正極活物質は公知の活物質を用いればよい。公知の活物質のうち、所定のイオンを吸蔵放出する電位(充放電電位)の異なる2つの物質を選択し、貴な電位を示す物質を正極活物質とし、卑な電位を示す物質を後述の負極活物質として、それぞれ用いることができる。例えば、リチウムイオン電池を構成する場合は、正極活物質としてコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、マンガン酸リチウム、スピネル系リチウム化合物等の各種のリチウム含有複合酸化物を用いることができる。電池100を固体電池とする場合、正極活物質と固体電解質との接触による反応を抑制するために、正極活物質の表面にニオブ酸リチウム層やチタン酸リチウム層やリン酸リチウム層等の被覆層が設けられていてもよい。また、電池100を固体電池とする場合、固体電解質は無機固体電解質であってもよい。無機固体電解質は、有機ポリマー電解質と比較してイオン伝導度が高い。また、有機ポリマー電解質と比較して、耐熱性に優れる。無機固体電解質としては、例えば、ランタンジルコン酸リチウム、LiPON、Li1+XAlGe2-X(PO、Li-SiO系ガラス、Li-Al-S-O系ガラス等の酸化物固体電解質;LiS-P、LiS-SiS、LiI-LiS-SiS、LiI-SiS-P、LiS-P-LiI-LiBr、LiI-LiS-P、LiI-LiS-P、LiI-LiPO-P、LiS-P-GeS等の硫化物固体電解質を例示することができる。特に、硫化物固体電解質、中でもLiS-Pを含む硫化物固体電解質の性能が高い。正極活物質層に含まれ得るバインダーとしては、例えば、ブタジエンゴム(BR)系バインダー、ブチレンゴム(IIR)系バインダー、アクリレートブタジエンゴム(ABR)系バインダー、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)系バインダー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)系バインダー等が挙げられる。正極活物質層に含まれ得る導電助剤としてはアセチレンブラックやケッチェンブラック等の炭素材料やニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料が挙げられる。正極活物質層における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。正極活物質層の形状も従来と同様とすればよい。電池100をより容易に構成できる観点から、シート状の正極活物質層であってもよい。正極活物質層の厚みは、特に限定されるものではない。例えば、0.1μm以上2mm以下としてもよい。下限は1μm以上であってもよく、上限は1mm以下であってもよい。
負極活物質層は、少なくとも負極活物質を含む。電池100を固体電池とする場合、負極活物質層は、負極活物質に加えて、さらに任意に固体電解質、バインダー及び導電助剤等を含んでいてもよい。また、電池100を電解液系の電池とする場合、負極活物質層は、負極活物質に加えて、さらに任意にバインダー及び導電助剤等を含んでいてもよい。負極活物質は公知の活物質を用いればよい。例えば、リチウムイオン電池を構成する場合は、負極活物質としてSiやSi合金や酸化ケイ素等のシリコン系活物質;グラファイトやハードカーボン等の炭素系活物質;チタン酸リチウム等の各種酸化物系活物質;金属リチウムやリチウム合金等を用いることができる。固体電解質、バインダー及び導電助剤は正極活物質層に用いられるものとして例示したものの中から適宜選択して用いることができる。負極活物質層における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。負極活物質層の形状も従来と同様とすればよい。電池100をより容易に構成できる観点から、シート状の負極活物質層であってもよい。負極活物質層の厚みは、特に限定されるものではない。例えば、0.1μm以上2mm以下としてもよい。下限は1μm以上であってもよく、上限は1mm以下であってもよい。負極の容量が正極の容量よりも大きくなるように、負極活物質層の厚みや積層面積(電極面積)が調整されてもよい。
1.2.3 電解質層
電解質層25は、電池の電解質層として一般的なものをいずれも採用可能である。電解質層25は、少なくとも電解質を含む。電池100を固体電池とする場合、電解質層25は、固体電解質と任意にバインダーとを含んでいてもよい。固体電解質は上述した無機固体電解質、特に硫化物固体電解質であってもよい。バインダーは正極活物質層に用いられるバインダーと同様のものを適宜選択して用いることができる。固体電解質層における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。固体電解質層の形状も従来と同様とすればよい。電池100をより容易に構成できる観点から、シート状の固体電解質層であってもよい。固体電解質層の厚みは、例えば、0.1μm以上2mm以下としてもよい。下限は1μm以上であってもよく、上限は1mm以下であってもよい。一方で、電池100を電解液系電池とする場合、電解質層25は電解液とセパレータとを含み得る。電解液やセパレータは公知のものを用いればよい。尚、電解質層25が液系電解質層である場合と固体電解質層である場合とを比較した場合、電解質層25が固体電解質層である場合のほうが、電池100を構成することがより容易となるものと考えられる。
1.2.4 その他
図3に示されるように、電極積層体20の側面20cにおいて集電体層21、22、活物質層23、24及び電解質層25のうちの少なくとも1つが突出していてもよい。例えば、正極集電体層及び正極活物質層の積層面積よりも、負極集電体層及び負極活物質層の積層面積を大きくすることで、負極集電体層及び負極活物質層が、電極積層体20の側面において突出していてもよい。また、正極集電体層及び正極活物質層の積層面積よりも、電解質層の積層面積を大きくすることで、電解質層が、電極積層体20の側面において突出していてもよい。
図1及び2に示されるように、電極積層体20の側面20cからは、例えば、集電体層21、22に電気的に接続された集電タブや端子26、27が突出していてもよい。集電タブは、集電体層21、22の一部であってもよく、例えば、集電体層21、22の一部を切欠くことで、集電タブを形成してもよい。端子26、27は、当該集電タブに接続されてもよい。図1及び2に示されるように、集電タブや端子26、27は、後述する樹脂層30の外側に突出していてもよい。また、図1に示されるように、集電タブや端子26、27は、外装体10の外部に突出していてもよい。
電極積層体20においては、積層方向一端面である第1面20a及び積層方向他端面である第2面20bのうちの少なくとも一方が、絶縁層によって構成されていてもよい。或いは、電極積層体20の第1面20a及び第2面20bのうちの少なくとも一方と、外装体10の内表面との間に、絶縁層が設けられてもよい。また、電極積層体20において、層間の少なくとも一部に絶縁層が設けられてもよい。絶縁層として公知の絶縁フィルムが採用されてもよい。
1.3 樹脂層
樹脂層30は、電極積層体20の少なくとも側面20cを被覆する。電極積層体20の少なくとも側面20cを樹脂層30で被覆することで、電池100の耐透湿性や機械的強度等が向上し得る。電極積層体20の第1面20a及び第2面20bについては、樹脂層30で被覆されていてもよいし、被覆されていなくてもよい。
樹脂層30は、外装体10と接触する。樹脂層30は、その少なくとも一部が外装体10と接触していればよい。例えば、樹脂層30の少なくともコーナー部30a、30bが外装体10と接触していてもよい。
図1~3に示されるように、樹脂層30は、コーナー部30a、30bを有する。図1及び2に示されるように、コーナー部30aは、電池100の平面形状(電極積層体20における積層面に沿った形状)における角部に相当する。また、図3に示されるように、コーナー部30bは、電池100の断面形状(電極積層体20における積層面と直交する断面の形状)における角部に相当する。
樹脂層30は、コーナー部30a、30bにおいて丸みを有する。具体的には、コーナー部30aは、図1及び2に示されるように、平面形状において丸みを有し、コーナー部30bは、図3に示されるように、断面形状において丸みを有する。「丸み」とは、コーナー部30a、30bが曲面で構成される形態の他、コーナー部30a、30bが面取りされて、コーナー部30a、30bにおける尖りが緩和されている形態(一つのコーナー部が複数の角を有する形態)も含む。樹脂層30がコーナー部30a、30bにおいて丸みを有することで、コーナー部30a、30bと外装体10との間に生じる応力を分散させることができ、樹脂層30と外装体10との接触による外装体10の傷付きや疲労を一層抑制することができる。特に、コーナー部30a、30bが曲面で構成される(Rを有する)場合に、より高い効果が発揮されるものと考えられる。コーナー部30a、30bがRを有する場合、コーナー部30a、30bの曲率半径の具体的な値は特に限定されるものではなく、電池100の形状や大きさ等に応じて適宜決定されればよい。コーナー部30a、30bがRを有する場合、その曲率半径は、例えば、0.1mm以上10mm以下であってもよい。面取りの場合、例えば、Cが0.1mm以上10mm以下であってもよい。
図1及び3に示されるように、樹脂層30においては、コーナー部30a、30bが、外装体10の内表面に沿った形状を有していてもよい。例えば、外装体10がラミネートフィルムからなる場合、樹脂層30のコーナー部30a、30bの形状が、ラミネートフィルムのエンボス形状と略同一であってもよい。
樹脂層30は、各種樹脂によって構成され得る。樹脂層30は、例えば、電池の絶縁材として用いられる樹脂と同様の樹脂から構成されてもよい。樹脂層30を構成する樹脂の種類は、後述するヤング率が満たされる限り特に限定されるものではなく、各種硬化性樹脂又は各種熱可塑性樹脂を採用し得る。硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂(例えば、UV硬化性樹脂)又は電子線硬化性樹脂であってもよい。樹脂層30は一種類の樹脂から構成されていてもよいし、複数種類の樹脂から構成されていてもよい。樹脂層30は、ウレタン樹脂及びシリコーン樹脂のうちの少なくとも一方を含んでいてもよい。特に樹脂層30がシリコーン樹脂を含む場合に、樹脂層30のヤング率が小さくなり易い。
樹脂層30のヤング率が小さいほど、樹脂層30が外装体10に強く接触した場合等における外装体10のひび割れ等を抑制し易い。本発明者の新たな知見によれば、樹脂層30のヤング率が25MPa以下である場合、外装体10のひび割れ等を抑制する効果が顕著となる。樹脂層30のヤング率は、20MPa以下、15MPa以下、10MPa以下、5MPa以下又は1MPa以下であってもよい。樹脂層30のヤング率の下限は特に限定されるものではない。本開示の電池100においては、樹脂層30が複数の層からなっていてもよい。この場合、外装体10と接触する最外側の樹脂層のヤング率が25MPa以下であればよく、複数の層の各々のヤング率が25MPa以下であってもよい。
尚、樹脂層30の「ヤング率」は、一般的な測定方法によって求めることができる。例えば、JIS K7161:2014に準拠して、23℃、湿度50%の環境下において引張速度200mm/分で測定された値であってよい。
1.4 その他の構成
電池100は拘束部材(不図示)を備えていてもよい。例えば、拘束部材によって電極積層体20における各層の積層方向に沿って拘束圧を付与することで、電極積層体20の界面抵抗等を低減することができる。尚、拘束部材によって電極積層体20の積層方向に沿って拘束圧を付与した場合、電極積層体20の充放電時、電極積層体20が積層方向と交差する方向(面方向)に膨張・収縮し易くなるものと考えられるところ、電極積層体20の側面20cを樹脂層30で被覆することで、充放電時における電極積層体20の面方向への膨張・収縮を抑え易くなるものと考えられる。拘束部材による拘束圧は、例えば、1.0MPa以上、1.5MPa以上、2.0MPa以上又は2.5MPa以上であってもよい。
2.電池の製造方法
本開示の技術は、電池の製造方法としての側面も有する。図4(A)~(C)に示されるように、本開示の製造方法は、
集電体層21、22、活物質層23、24及び電解質層25を積層して電極積層体20を得ること、ここで前記電極積層体20は、積層方向一端側の第1面20aと、積層方向他端側の第2面20bと、前記第1面20a及び前記第2面20bを連結する側面20cとを有する(図4(A))、
前記電極積層体20の少なくとも前記側面20cを樹脂層30で被覆すること、ここで前記樹脂層30は、コーナー部30a、30bを有し、前記樹脂層30は、前記コーナー部30a、30bにおいて丸みを有し、前記樹脂層30のヤング率は、25MPa以下である(図4(B))、
及び、
前記樹脂層30で被覆された電極積層体20を外装体10の内部へと収容すること(図4(C))、
を含んでいてよい。
2.1 電極積層体の作製
電極積層体20は、圧粉成形又はスラリーを用いた湿式成形等の公知の方法を用いて作製可能である。
2.2 樹脂層による被覆
電極積層体20の少なくとも側面20cを樹脂層30で被覆する方法は特に限定されるものではない。例えば、電極積層体20の側面20cに対して硬化前の樹脂を塗布した後、当該樹脂を硬化させることによって、電極積層体20の側面20cを樹脂層30で被覆することができる。また、硬化後の樹脂に対して形状加工を行うことで、樹脂層30のコーナー部30a、30bに丸みを設けることができる。尚、電極積層体20の側面20cから集電タブや端子を突出させる場合、当該突出部に樹脂製のホルダを配置して、集電タブや端子を固定してもよい。この場合、樹脂製のホルダについても、コーナー部に丸みを設けるとよい。
2.3 外装体への収容
樹脂層30で被覆された電極積層体20(樹脂被覆積層体)を外装体10の内部へと収容(封入)する方法についても特に限定されるものではない。例えば、ラミネートフィルムからなる外装体の内側に樹脂被覆積層体を配置したうえで、当該ラミネートフィルムの端部をシールすることで、樹脂被覆積層体を外装体10の内部へと収容することができる。収容の際は、系内を減圧してもよいし、真空としてもよい。外装体10を減圧封止や真空封止する場合は公知の減圧装置等を利用すればよい。
本開示の電池100においては、被覆積層体を外装体10の内部へと収容した後の状態において、樹脂層30のコーナー部30a、30bに対して外装体10が面接触した状態となるとよい。例えば、外装体10としてラミネートフィルムを用いる場合、当該ラミネートフィルムに対してエンボス加工を行い、外装体10のエンボス形状と樹脂層30のコーナー部30a、30bの形状とが略一致するようにすることで、収容後においてラミネートフィルムの当該エンボス部分とコーナー部30a、30bとが互いに押し付け合った状態(干渉した状態)となるようにしてもよい。これにより、コーナー部近傍におけるラミネートフィルムの皺の発生を抑制でき、皺を原因とする応力集中等を防ぎ易くなる。
以下、実施例を示しつつ本開示の技術による効果についてさらに説明するが、本開示の技術は以下の実施例に限定されるものではない。
1.評価用電池の作製
1.1 比較例1
集電体層と活物質層と固体電解質層とを積層し、電極積層体である全固体電池素子を得た。得られた全固体電池素子の側面にPEEK樹脂(ヤング率:2.5GPa)を塗布及び硬化させて、当該側面を樹脂層で被覆した。樹脂層によって被覆された全固体電池素子を、樹脂層のコーナー部にR加工を施すことなく、ラミネートフィルムからなる外装体に真空封止して、全固体電池を得た。
1.2 比較例2
樹脂層のコーナー部にR加工(コーナー部30a:R=2mm、コーナー部30b:R=1mm)を施したこと以外は、比較例1と同様にして全固体電池を得た。
1.3 比較例3
PEEK樹脂に替えてアクリル樹脂(ヤング率:500MPa)を用いたこと以外は、比較例1と同様にして全固体電池を得た。
1.4 比較例4
PEEK樹脂に替えてアクリル樹脂(ヤング率:500MPa)を用い、且つ、樹脂層のコーナー部にR加工を施したこと以外は、比較例1と同様にして全固体電池を得た。
1.5 参考例1
PEEK樹脂に替えてウレタン樹脂(ヤング率:25MPa)を用いたこと以外は、比較例1と同様にして全固体電池を得た。
1.6 実施例1
PEEK樹脂に替えてウレタン樹脂(ヤング率:25MPa)を用い、且つ、樹脂層のコーナー部にR加工を施したこと以外は、比較例1と同様にして全固体電池を得た。
1.7 参考例2
PEEK樹脂に替えてシリコーン樹脂(ヤング率:1MPa)を用いたこと以外は、比較例1と同様にして全固体電池を得た。
1.8 実施例2
PEEK樹脂に替えてシリコーン樹脂(ヤング率:1MPa)を用い、且つ、樹脂層のコーナー部にR加工を施したこと以外は、比較例1と同様にして全固体電池を得た。
2.評価条件
全固体電池に対して熱衝撃試験を行った。熱衝撃試験は、80℃までの加熱と、80℃から-40℃までの冷却とを1サイクルとし、外装体に破損(穴あきやひび割れ)が生じるまで、当該サイクルを連続的に繰り返した。
3.評価結果
下記表1に、比較例、参考例及び実施例に係る各々の全固体電池について、外装体に破損が生じるまでのサイクル数を示す。表1において、破損がない場合を「〇」、破損が生じた場合を「×」として示した。
Figure 2022044268000002
表1に示される結果から明らかなように、比較例1~4に係る電池のように樹脂層のヤング率が大きい場合、樹脂層のコーナー部のRの有無に関わらず、200回以上の熱衝撃試験に耐えることはできなかった。一方、参考例1、2及び実施例1、2に係る電池のように樹脂層のヤング率が25MPa以下である場合、比較例1~4に係る電池と比べて、熱衝撃試験における電池の耐久性が顕著に向上した。特に、実施例1、2に係る電池のように、樹脂層のヤング率を25MPa以下とし、且つ、樹脂層のコーナー部に丸みを設けた場合、例えば500回以上の熱衝撃試験に耐えることができた。
10 外装体
20 電極積層体
21、22 集電体層
23、24 活物質層
25 電解質層
26、27 端子
20a 第1面
20b 第2面
20c 側面
30 樹脂層
30a、30b コーナー部
100 電池

Claims (1)

  1. 電池であって、外装体と電極積層体と樹脂層とを備え、
    前記外装体が、前記樹脂層で被覆された前記電極積層体を収容し、
    前記電極積層体が、互いに積層された集電体層と活物質層と電解質層とを含み、
    前記電極積層体が、積層方向一端側の第1面と、積層方向他端側の第2面と、前記第1面及び前記第2面を連結する側面とを有し、
    前記樹脂層が、前記電極積層体の少なくとも前記側面を被覆し、
    前記樹脂層が、前記外装体と接触し、
    前記樹脂層が、コーナー部を有し、
    前記樹脂層が、前記コーナー部において丸みを有し、
    前記樹脂層のヤング率が、25MPa以下である、
    電池。
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