JP2022041754A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置からのインク漏れを低減する。【解決手段】第1インクを吐出する第1吐出口列へ供給される第1インクを収容する第1インクタンク8CLと、第2インクを吐出する第2吐出口列へ供給される第2インクを収容する第2インクタンク8Kと、第1吐出口列をキャッピングする第1キャップ20CL、及び第2吐出口列をキャッピングする第2キャップ20Kを有する回復ユニットと、第1キャップの内部と大気の連通状態を切り替える第1大気連通弁と23CL、第2キャップの内部と大気の連通状態を切り替える第2大気連通弁23Kと、を備え、第1インクタンクは第2インクタンクより回復ユニットに近い位置に配置され、インクジェット記録装置を輸送する命令が入力された場合は、第1大気連通弁を開放して第1キャップの内部を大気と連通する連通状態とし、第2大気連通弁を閉塞して第2キャップの内部を大気と連通しない非連通状態とする。【選択図】図6

Description

本発明は、インクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
特許文献1には、装置の前面に配置されたインクタンクからチューブを介して記録ヘッドへインクが供給される構成が開示されている。インクタンクは大容量のインクが収容可能であるため、ユーザによるインクの交換頻度を低減することができる。
特開2017-081086号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、インクタンクにインクが収容された状態で記録装置を輸送する場合に、記録装置が傾いた状態で保持されることがある。その場合、インクタンクのインク液面と記録ヘッドの吐出口面の間に生じる水頭差によって、インクタンクに収容されたインクがチューブを介して記録ヘッドへ伝い、記録ヘッドからインクが漏れる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、装置からのインク漏れを低減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、第1インクを吐出する第1吐出口列を有する第1記録ヘッドと、第2インクを吐出する第2吐出口列を有する第2記録ヘッドと、前記第1吐出口列へ供給される前記第1インクを収容する第1インクタンクと、前記第2吐出口列へ供給される前記第2インクを収容する第2インクタンクと、前記第1吐出口列をキャッピングする第1キャップ及び前記第2吐出口列をキャッピングする第2キャップを有する回復ユニットと、前記第1キャップの内部と大気の連通状態を切り替える第1大気連通弁と、前記第2キャップの内部と大気の連通状態を切り替える第2大気連通弁と、を備え、前記第1インクタンクは前記第2インクタンクより前記回復ユニットに近い位置に配置されているインクジェット記録装置であって、前記インクジェット記録装置を輸送する命令が入力された場合は、前記第1大気連通弁を開放して前記第1キャップの内部を大気と連通する連通状態とし、前記第2大気連通弁を閉塞して前記第2キャップの内部を大気と連通しない非連通状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、装置からのインク漏れを低減することができるインクジェット記録装置を提供することができる。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置の内部構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係るインクタンクとその周辺構成の外観斜視図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 第1実施形態に係る回復ユニットを示す斜視図である。 第1実施形態に係る記録ヘッドの吐出口面とそれに対応するキャップを説明する模式図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置を輸送する際の記録ヘッドとキャップの状態を示す概略図である。 第1実施形態に係る本体輸送モードの動作フローチャートである。 第1実施形態に係る回復ユニットの大気連通弁の動作を示す概略図である。 第2実施形態に係るインクタンクの配置を示す上面模式図である。 第3実施形態に係る記録ヘッドの吐出口面とそれに対応するキャップを説明する模式図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。但し、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状等はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置(以下、記録装置)50の内部構成を示す斜視図である。記録装置50は、シート材などの記録媒体に記録動作を行う記録ヘッド4と、記録ヘッド4へ供給されるインクを収容するインク収容容器としてのインクタンク8と、を備える。本実施形態においてインクタンク8は、記録装置50の前面に配され装置本体に固定されている。記録装置50は、筐体に対して開閉可能な不図示のカバーを備えており、図1においてはそのカバーを開けた状態を示す。なお、不図示のカバーは、原稿の読み取りが可能なスキャナユニットを含むものでもよい。
記録装置50は、背面に設けられた給紙トレイ5に積載された記録媒体を1枚に分離し、給送手段としての不図示の給送ローラにより給送する。給送ローラにより給送された記録媒体は、搬送手段としての搬送ローラ1及び搬送ローラ1に従動するピンチローラ2によって、記録ヘッド4と対向する記録位置に搬送される。
記録装置50にはさらに、記録ヘッド4と対向する位置にプラテン3が備えられており、記録位置まで搬送された記録媒体はプラテン3によってその背面が支持される。記録媒体は、記録位置において記録ヘッド4によりデータに基づいた記録が行われる。記録ヘッド4による記録が完了した記録媒体は、不図示の排出ローラにより排紙トレイ6上へ排出される。
本実施形態において、搬送手段により記録媒体が搬送される方向(図1に示すY方向)を搬送方向と称する。すなわち、搬送方向の上流側は記録装置50の背面側と対応し、搬送方向の下流側は記録装置50の前面側と対応する。また、重力方向上方をZ方向とする。
記録ヘッド4は、搬送方向と交差する主走査方向(図1に示すX方向)に往復移動するキャリッジ7に搭載される。本実施形態において、搬送方向(Y方向)と主走査方向(X方向)は直交する。記録ヘッド4は、キャリッジ7とともに主走査方向に移動しながらインク滴を吐出して、記録媒体に対して所定長さ(1バンド分)の画像を記録する(記録動作)。1バンド分の画像が記録されると、記録媒体は搬送ローラ1とピンチローラ2により所定量だけ搬送される(間欠搬送動作)。この1バンド分の記録動作と間欠搬送動作を繰り返すことによって、画像データに基づいて記録媒体の全体に画像が記録される。
また、本実施形態における記録ヘッドは、インク吐出のために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば発熱抵抗素子)を備え、その熱エネルギーによりインクの状態変化(膜沸騰)を生起させる方式を用いる。これにより、画像記録の高密度化、高精細化を達成している。なお、本発明は、このような熱エネルギーによる方式に限らず、圧電素子を備える構成で振動エネルギーを利用する方式であってもよい。
記録ヘッド4は、インクを吐出する複数の吐出口列30が吐出口面31に色毎に設けられている(図5参照)。また、記録ヘッド4から吐出されるインクに対応して、複数のインクタンク8が記録装置50の前面側に固定されている。インクタンク8と記録ヘッド4は、供給チューブ10によって色毎に接続されることで、インクタンク8に収容されているインクが記録ヘッド4に供給される。
インクタンク8は、ブラック用インクタンク8Kとカラー用インクタンク8CLとを含む。ブラック用インクタンク8Kは記録装置50の前面から見て左側(他方側)に配置される。カラー用インクタンク8CLはシアン用インクタンク8C、マゼンタ用インクタンク8M、イエロー用インクタンク8Yから構成され、記録装置50の前面から見て右側(一方側)に配置される。
また、記録装置50には、ブラック用タンクカバー12Bkとカラー用タンクカバー12Clが設けられている。ブラック用タンクカバー12Bkは、ブラック用インクタンク8Kの上面を覆う。一方カラー用タンクカバー12Clは、シアン用インクタンク8Cとマゼンタ用インクタンク8Mとイエロー用インクタンク8Yの上面を一体的に覆う。以降で、ブラック用タンクカバー12Bkとカラー用タンクカバー12Clをまとめてタンクカバー12と称する。
図2(a)~(d)は、インクタンク8とその周辺構成の外観斜視図である。インクタンク8とその周辺構成は各インク色で共通のため、図2ではブラック用インクタンク8Kを例に説明する。
図2(a)はブラック用タンクカバー12Bkが閉じた状態を示し、図2(b)はブラック用タンクカバー12Bkが開いた状態を示す。ユーザは、ブラック用タンクカバー12BkをR1方向へ開くことでタンクキャップ13へアクセス可能となる。
インクタンク8Kの上面には、インクを注入するための注入部14が設けられており、注入部14はタンクキャップ13によって封止可能となっている。タンクキャップ13は、注入部14を封止するためのキャップ部13aと、キャップ部13aを支持しユーザが操作可能なレバー部13bによって構成されており、レバー部13bは記録装置50の本体に対して回動可能に軸支されている。ユーザは、レバー部13bを図2(b)に示すR2方向へ回動しながらキャップ部13aを注入部14から取り外すことで、インクの注入が可能となる(図2(c)参照)。なお、レバー部13bは、ブラック用インクタンク8K又はブラック用タンクカバー12Bkに対して回動可能に軸支される構成であってもよい。
タンクキャップ13のキャップ部13aはゴム弾性を有する部材で構成され、レバー部13bはプラスチック等で構成される。本実施形態のレバー部13bは、ブラック用インクタンク8Kに収容されるインクの色と対応する色に色分けされている。すなわち、ブラックインク用のレバー部13bはブラック又はグレー、シアンインク用のレバー部13bはシアン、マゼンタインク用のレバー部13bはマゼンタ、イエローインク用のレバー部13bはイエローに色分けされている。これにより、ユーザがブラック用インクタンク8Kにインクを注入する際に、誤った色のインクを注入することを抑制することができる。なお、レバー部13bのみならず、キャップ部13aも色分けされる形態であってもよい。
図2(d)は、タンクキャップ13を取り外した状態で、インク補充容器であるインクボトル15を注入部14に挿入してインクを注入している様子を示す。本実施形態では、インクボトル15のインクがブラック用インクタンク8K内の空気と気液交換されることによって、ブラック用インクタンク8Kへ注入される。
図3は、記録装置50の制御系を示すブロック図である。MPU201は、各ユニットの動作やデータ処理等、記録装置50全体を制御する。ROM202は、MPU201によって実行されるプログラムや各種データを格納する。RAM203は、MPU201によって実行される処理データや、ホストコンピュータ214から受信したデータを一時的に記憶する。
記録ヘッド4は、記録ヘッドドライバ207によって制御される。キャリッジ7を駆動するキャリッジモータ204は、キャリッジモータドライバ208によって制御される。搬送ローラ1及び排出ローラは搬送モータ205によって駆動される。搬送モータ205は搬送モータドライバ209によって制御される。
ホストコンピュータ214には、ユーザによって記録動作の実行が命令された場合に、記録画像や記録画像品位等の記録情報を取りまとめて記録装置50と通信するためのプリンタドライバ2141が設けられている。MPU201は、I/F部213を介してホストコンピュータ214と記録画像等のやり取りを実行する。さらに、記録装置50は、ユーザが記録装置50に対して指令入力などの操作が可能な操作表示部211を備える。操作表示部211は、記録装置50に発生したエラー等を表示することでユーザに報知することもできる。
図4は、記録装置50に設けられる回復ユニット11を示す斜視図である。回復ユニット(回復手段)11は、記録ヘッド4の吐出性能を維持するために必要な回復動作を行うユニットである。回復ユニット11は、記録ヘッド4による記録が行われる記録領域より外側の領域に配置される。本実施形態では、記録装置50の前面から見て右側であって、カラー用インクタンク8CLより記録装置50の背面側に配置されている。回復ユニット11は、ブラック用インクタンク8Kよりもカラー用インクタンク8CLの近くに配置されている。すなわち、主走査方向において、ブラック用インクタンク8Kとカラー用インクタンク8CLの間に記録領域や排紙トレイ6が設けられるように配置されている。
回復ユニット11は、吐出口面31をキャッピングするキャップ20と、キャップ20内のインクを吸引する吸引手段と、キャップ20内の大気連通状態を連通状態と非連通状態に切り替え可能な大気連通弁23を含む。吸引手段は、キャップ20に接続される吸引用チューブ21と、吸引用チューブ21を介してキャップ20内のインクを吸引する吸引ポンプ22と、を有する。吸引したインクは、不図示の廃インクタンクへ排出される。
キャップ20は、ブラック用記録ヘッド4Kのブラック用吐出口面31Kをキャッピングするブラック用キャップ20Kと、カラー用記録ヘッド4CLのカラー用吐出口面31CLをキャッピングするカラー用キャップ20CLと、を含む。また、大気連通弁23は、ブラック用キャップ20Kと大気の連通・非連通を切り替えるブラック用大気連通弁23Kと、カラー用キャップ20CLと大気の連通・非連通を切り替えるカラー用大気連通弁23CLと、を含む(図6参照)。
図5は、吐出口面31とそれに対応するキャップ20を説明する模式図である。図5(a)は、各吐出口面31を下から見た図である。供給チューブ10によってブラック用インクタンク8Kと接続されたブラック用記録ヘッド4Kは、ブラック用吐出口面31Kにブラック用吐出口列30Kが設けられている。また、供給チューブ10によってカラー用インクタンク8CLと色毎に接続されたカラー用記録ヘッド4CLは、カラー用吐出口面31CLに3つのカラー用吐出口列30CLが設けられている。カラー用吐出口列30CLは、シアン用吐出口列30C、マゼンタ用吐出口列30M、イエロー用吐出口列30Yを含む。
図5(b)は、吐出口面31がキャップ20によりキャッピングされている状態を上から見た透過図である。記録動作を行わない待機状態において、記録ヘッド4は回復ユニット11上に待機している。そして、ブラック用吐出口面31Kはブラック用キャップ20Kによりキャッピングされ、カラー用吐出口面31Kはカラー用キャップ20CLによりキャッピングされている。これにより、各吐出口列30におけるインクの乾燥を防止することができる。キャップ20は吐出口面31を確実に覆うように構成されており、特にカラー用吐出口面31CLに関しては、3つの吐出口列を1つのカラー用キャップ20CLで覆うように構成されている。
図6は、記録装置50を輸送する際の記録ヘッドとキャップの状態を示す概略図である。図7は、本体輸送モードの動作フローチャートである。ユーザが操作表示部211又はプリンタドライバ2141を介して、本体輸送モードのためのシャットダウン命令を記録装置50へ入力すると、記録装置50は当該命令の受信をトリガーとして本体輸送モードの動作フローを開始する。この場合の本体輸送モードとは、ユーザによって記録装置50の使用が開始されてインクタンク8にインクが収容された状態で、記録装置50を他の場所へ輸送するための制御を行うモードである。
S1にて、カラー用吐出口面31CLはカラー用キャップ20CLによってキャッピングされ、ブラック用吐出口面31Kはブラック用キャップ20Kによってキャッピングされる。その後S2にて、カラー用キャップ20CL内が大気と連通する連通状態となるように、カラー用大気連通弁23CLを開放する。そしてS3にて、ブラック用キャップ20K内が大気と連通しない非連通状態となるように、ブラック用大気連通弁23Kを閉塞する。これらの動作終了後、記録装置50のシャットダウンは完了となる。
図8は、大気連通弁23の動作を示す概略図である。図8(a)は大気連通弁23が閉塞した状態を示し、図8(b)は大気連通弁23が開放した状態を示す。大気連通弁23は、回復ユニット11内に回動可能に取り付けられている。大気連通弁23の一端は、キャップ20に接続された大気連通用チューブ24と接続され、他端は搬送モータ205を駆動源として動作するカム120と摺接するカムフォロワ23bを備えている。また、回復ユニット11は、大気連通用チューブ24の開口部24aを閉塞可能なシール部材25と、開口部24aとシール部材25が当接する方向に大気連通弁23を付勢する付勢部材26を備えている。
図8(a)に示すように、カム120とカムフォロワ23bが当接していない状態では、大気連通弁23は付勢部材26によって開口部24aがシール部材25と当接する方向に付勢される。これにより、大気連通用チューブ24が閉塞されることでキャップ20は非連通状態となる。
一方、図8(b)に示すように、カム120とカムフォロワ23bが当接すると、大気連通弁23が付勢部材26の付勢力に抗して開口部24aがシール部材25から離間する方向に回動する。これにより、大気連通用チューブ24が開放されることでキャップ20は連通状態となる。
本実施形態では、図1や図6に示すように、回復ユニット11から近い側にカラー用インクタンク8CLが配置され、回復ユニット11から遠い側にブラック用インクタンク8Kが配置されている。本体が輸送される際に、図1に示す記録装置50の使用姿勢とは異なる姿勢(例えば、横向き)で保持される場合がある。このとき、インクタンク8にインクが収容されている場合は、収容されているインクの液面高さと記録ヘッド4の吐出口面31との高低差(水頭差)が大きいほど、吐出口列30からインクが漏れやすくなる。
例えば、X方向において回復ユニット11側の側面(前面から見たときの右側面)を下向きにして記録装置50が配置された場合、前面から見たときの左側面に配置されているブラック用インクタンク8Kが高い位置にある状態となる。そのため、ブラック用インクタンク8Kに収容されたインクの液面とブラック用吐出口面31Kの間には水頭差が発生する。しかしながら、本実施形態では図7のS3で説明したように、ブラック用キャップ20Kは大気と非連通状態に制御されているため、ブラック用インクタンク8Kからブラック用吐出口列30Kまでのインク流路は閉空間となっている。そのため、水頭差が発生しても、ブラック用吐出口列30Kに圧力がかかることでインクが漏れ出ることは抑制される。
一方、カラー用インクタンク8CLは、回復ユニット11と同じく記録装置50の右側面に配置されているため、カラー用インクタンク8CLに収容されたインクの液面とカラー用吐出口面31CLの間に発生する水頭差はブラックの場合と比較して小さい。従って、図7のS2で説明したように、カラー用キャップ20CLを大気連通状態にしたまま記録装置50の姿勢が変更されても、カラー用吐出口列30CLからのインク漏れはほとんど発生しない。
また、記録装置50の輸送中は、温度や湿度の環境変化によってキャップ20内の空気の膨張及び収縮が生じることがある。すなわち、ブラック用キャップ20Kのように非連通状態で保持された場合、例えば温度が低下するとブラック用キャップ20K内の空気が収縮し、それに伴いブラック用吐出口列30Kからインクが引き出される(漏れ出る)ことがある。その後、温度が上昇した場合はブラック用キャップ20K内の空気が膨張するため、引き出されたインクが再びブラック用吐出口列30Kへ引き込まれる事象が発生する。
ここで、ブラック用キャップ20Kはブラック用吐出口列30Kのみをキャッピングしているため、一度漏れ出たブラックインクが再びブラック用吐出口列30Kに引き込まれたとしてもインクの混色は発生しない。一方、カラー用キャップ20CLは、異なる3色のインクに対応する3つの吐出口列30をまとめてキャッピングしているため、漏れ出たインクが他の色の吐出口列30へ引き込まれてしまうとインクの混色が発生してしまう。
これに対して、カラー用キャップ20CLを大気連通状態にしておくことで、温度や湿度の環境変化によるカラー用キャップ20CL内の空気の膨張・収縮は発生しないため、上述したような混色が発生することを抑制することができる。
以上のように、輸送モードが選択された場合は、回復ユニット11から遠いインクタンク8に収容されたインクを吐出する吐出口列30を覆うキャップ20は大気と連通しない非連通状態とする。また、回復ユニット11から近いインクタンク8に収容されたインクを吐出する吐出口列30を覆うキャップ20は大気と連通する連通状態とする。これにより、キャップ20からのインク漏れを低減しつつ、キャップ20内でのインクの混色を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
図9は、第2実施形態におけるインクタンク8の配置を示す上面模式図である。第1実施形態では、キャリッジ7の移動する主走査方向において、ブラック用インクタンク8Kとカラー用インクタンク8CLを離して配置した構成を例に説明した。第2実施形態では、記録媒体の搬送方向(Y方向)において回復ユニット11(キャップ20)から近い位置にカラー用インクタンク8CLを配置し、遠い位置にブラック用インクタンク8Kを配置している。このようなインクタンク8の配置がなされた記録装置50においても、第1実施形態と同様の輸送モードの制御を行うことで、同様の効果を得ることができる。
〔第3実施形態〕
図10は、第3実施形態における吐出口面31とそれに対応するキャップ20を説明する模式図である。図10(a)は吐出口面31を下から見た図である。第3実施形態では、ブラック用吐出口列30Kとカラー用吐出口列30CLの両方が一つの記録ヘッド4に設けられた例を説明する。
図10(b)は、吐出口面31がキャップ20によりキャッピングされている状態を上から見た透過図である。記録ヘッド4の構成に対応するように、第3実施形態では、ブラック用吐出口列30Kとカラー用吐出口列30CLの両方を一体的にキャッピング可能な一体キャップ20ALLを備える。キャップ20ALLは、ブラック用吐出口列30Kから排出されるブラックインクとカラー用吐出口列30CLから排出されるカラーインクが混ざらないように、間に仕切りとしてのリブ20Rが設けられて仕切られている。
このように、一体キャップ20ALLが設けられている場合にも、リブ20Rによって仕切られた空間毎に大気との連通状態を切り替える大気連通弁23を設けることで、第1実施形態と同様の制御を実行することが可能である。
4CL カラー用記録ヘッド
4K ブラック用記録ヘッド
8CL カラー用インクタンク
8K ブラック用インクタンク
11 回復ユニット
20CL カラー用キャップ
20K ブラック用キャップ
23CL カラー用大気連通弁
23K ブラック用大気連通弁
30CL カラー用吐出口列
30K ブラック用吐出口列
50 インクジェット記録装置(記録装置)

Claims (11)

  1. 第1インクを吐出する第1吐出口列を有する第1記録ヘッドと、
    第2インクを吐出する第2吐出口列を有する第2記録ヘッドと、
    前記第1吐出口列へ供給される前記第1インクを収容する第1インクタンクと、
    前記第2吐出口列へ供給される前記第2インクを収容する第2インクタンクと、
    前記第1吐出口列をキャッピングする第1キャップ及び前記第2吐出口列をキャッピングする第2キャップを有する回復ユニットと、
    前記第1キャップの内部と大気の連通状態を切り替える第1大気連通弁と、
    前記第2キャップの内部と大気の連通状態を切り替える第2大気連通弁と、を備え、
    前記第1インクタンクは前記第2インクタンクより前記回復ユニットに近い位置に配置されているインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェット記録装置を輸送する命令が入力された場合は、前記第1大気連通弁を開放して前記第1キャップの内部を大気と連通する連通状態とし、前記第2大気連通弁を閉塞して前記第2キャップの内部を大気と連通しない非連通状態とすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1インクタンクと前記第1記録ヘッドを接続するための第1チューブと、
    前記第2インクタンクと前記第2記録ヘッドを接続するための第2チューブと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1キャップと前記第2キャップは一体的に構成され、間を仕切りによって仕切られていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1インクタンクは前記第1インクを内部に注入するための第1注入部を有し、
    前記第2インクタンクは前記第2インクを内部に注入するための第2注入部を有することを特徴とする請求項1から3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1記録ヘッド及び前記第2記録ヘッドを搭載し主走査方向に移動するキャリッジを備え、
    前記主走査方向において前記回復ユニット及び前記第1インクタンクは一方側に配置され、前記第2インクタンクは他方側に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1インクタンクと前記第2インクタンクは、前記主走査方向において前記第1記録ヘッド及び前記第2記録ヘッドにより記録が行われる記録領域が間に設けられるように配置されることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1記録ヘッド及び前記第2記録ヘッドと対向する記録位置へ記録媒体を搬送方向に搬送する搬送手段を備え、
    前記第2インクタンクは、前記搬送方向において前記回復ユニット及び前記第1インクタンクから離れて配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1インクはカラーインクであり、前記第2インクはブラックインクであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記カラーインクは、シアンインク、マゼンタインクまたはイエローインクであることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第1記録ヘッドは第3インクを吐出する第3吐出口列を有し、
    前記第1キャップは前記第1吐出口列と前記第3吐出口列をキャッピングすることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記第1記録ヘッドは第4インクを吐出する第4吐出口列を有し、
    前記第1キャップは前記第1吐出口列、前記第3吐出口列及び第4吐出口列をキャッピングすることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
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