JP2022041324A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】BIOS-ROMに格納されたBIOSデータが破壊されてOSおよびBIOSの起動が不可能な状況であっても、BIOSデータの復旧を可能とするとともに、BIOSデータの復旧のための専用の機器を必要としない情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置10はメイン電源部12と、メイン電源部12から電力の供給を受けるメイン動作部20と、メイン動作部20が電力の供給を受けたときに最初に読み込まれるBIOSデータが格納されたBIOS-ROM30と、を備える。情報処理装置10にはBIOS-ROM30に格納されているデータを書き換えることが可能なROMライタ40が設けられている。ROMライタ30はメイン電源部12がメイン動作部20へ電力を供給していない場合に、情報処理装置10の外部から電力供給を受けてBIOS-ROM30に格納されているデータを書き換えることが可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、電力の供給を受けたときに最初に読み込まれるBIOSデータが格納されたBIOS-ROMを備える情報処理装置に関するものである。
従来、情報処理装置(いわゆるコンピュータ)においては、BIOS(Basic Input/Output System)と呼ばれるプログラムデータが格納されたBIOS-ROMが設けられている。情報処理装置が電力の供給を受けたとき、情報処理装置における主な演算処理を担当するCPU(Central Processing Unit)は、最初にBIOS-ROMからBIOSのデータを読み込んでBIOS起動処理を行う。BIOS起動処理により、情報処理装置に設けられたペリフェラル(周辺)機器が最低限動作できるようになる。
BIOS起動処理の後、CPUはBIOSに従ってOS(Operating System)の起動を行う。OSのデータは一般的に、ペリフェラル機器として設けられているストレージ機器(例えばハードディスク:HDDやソリッドステートドライブ:SSDなど)に格納されている。OSの起動のためにはCPUがこのストレージ機器からOSのデータを読み込む必要があるため、情報処理装置においてOSの起動が行われるためには、BIOS起動処理が完了する必要がある。
ところで、BIOS-ROMに格納されているデータは、外部要因によって破壊されてしまうことがある。例えば不正プログラムによる改竄、静電気などによる異常信号、BIOSやOS、あるいはOS上で動作するアプリケーションプログラムの不具合などにより、BIOS-ROMに格納されているデータが、正しいBIOSデータではなくなってしまうことがある。
CPUが正しいBIOSデータを読み込めなくなればOSの起動を行うこともできないため、BIOS-ROMに格納されているデータが破壊されてしまう(例えばブランク状態にされる)と、その情報処理装置は電力の供給を受けても正常なBIOSおよびOSの起動を行えなくなる。また、BIOSは電源の管理も行うため、BIOSデータが正常でない場合には、電源の管理すら正常に行われなくなって、ユーザが情報処理装置の電源スイッチをONにしても、電力供給時に発生するべき動作(電源ランプの点灯など)が起こらない、いわゆる「電源が入らない」状態になることもある。
BIOSデータが破壊された場合には、BIOS-ROMのICを正常なBIOSデータの書き込まれたものに取り替えることで情報処理装置の正常な起動が可能になるが、そのためには情報処理装置の分解が必要となり、作業コストが高くついてしまう。
この問題に関し、特許文献1には、電子機器(コンピュータ)のBIOS-ROM(BIOS格納部)がブランク状態であっても、そのブランク状態のBIOS-ROMに対して他の電子機器からデータの書き込みを可能とする電子機器システムが記載されている。
特許第5191562号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子機器システムにおいては、書き込みを行う側の電子機器(第2電子機器)は、書き込まれる側の電子機器(第1電子機器)に対してBIOSデータを書き込むための書き込み部を備える必要がある。すなわち、第1電子機器のBIOS格納部がブランク状態であるときに、そのBIOS格納部にBIOSデータを書き込むためには、特許文献1に記載の電子機器システム専用の、書き込み部を備えた第2電子機器を用いる必要がある。
従って特許文献1に記載の電子機器システムを運用するユーザは、普段の運用において稼働させる必要があるのが第1電子機器のみであっても、第1電子機器のBIOS格納部がブランク状態になってしまった場合に備えて、専用品の第2電子機器を用意しておかなければならない。こうした書き込み機能を有する専用品はしばしば高価な製品として専門業者から販売される。よって特許文献1に記載の電子機器システムでは、普段の運用においては不必要かつ高価な電子機器を用意しておかなければならない場合があり、システム構築コストが高くなってしまう。
そこで本発明は、BIOS-ROMに格納されたBIOSデータが破壊されてOSおよびBIOSの起動が不可能な状況であっても、BIOSデータの復旧を可能とするとともに、BIOSデータの復旧のための専用の機器を必要としない情報処理装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る実施形態の一例としての情報処理装置は、メイン電源部と、前記メイン電源部から電力の供給を受けるメイン動作部と、前記メイン動作部が電力の供給を受けたときに最初に読み込まれるBIOSデータが格納されたBIOS-ROMと、を備える情報処理装置であって、前記BIOS-ROMに格納されているデータを書き換えることが可能なROMライタが設けられており、前記ROMライタは前記メイン電源部が前記メイン動作部へ電力を供給していない場合に、前記情報処理装置の外部から電力供給を受けて前記BIOS-ROMに格納されているデータを書き換えることが可能であることを特徴とする。
また好ましくは、前記メイン動作部、前記BIOS-ROM、前記ROMライタが共通のマザーボード上に実装されているとよい。
また好ましくは、前記ROMライタがUSBコネクタを介して前記情報処理装置の外部と接続可能となっており、前記ROMライタは、前記USBコネクタを介して前記情報処理装置の外部から前記BIOS-ROMに格納されているデータを書き換えるための電力の供給を受け、さらに、前記ROMライタは、前記BIOS-ROMに書き込むデータおよび書き込みを行うための制御信号を、前記USBコネクタを介して前記情報処理装置の外部から受信可能であるとよい。
また好ましくは、前記ROMライタを前記情報処理装置の外部と接続可能とする前記USBコネクタは、前記メイン動作部が前記メイン電源部から電力の供給を受けている場合には、前記メイン動作部が前記情報処理装置の外部と接続するために利用可能であるとよい。
本発明に係る実施形態の一例としての情報処理装置は、メイン動作部に電力が供給されていない場合に情報処理装置の外部から電力供給を受けてBIOS-ROMに格納されているデータを書き換えることが可能である。さらに、情報処理装置自身がROMライタを備えているため、BIOSデータの書き換えの際に情報処理装置に接続される外部の機器は、BIOS-ROMを書き換える機能を有する必要がない。そのため、この情報処理装置によれば、専用品ではない市販のコンピュータなどを用いてBIOSデータの復旧を行うことが可能である。
また、メイン動作部、BIOS-ROM、ROMライタが共通のマザーボード上に実装されていれば、ROMライタとBIOS-ROMとの物理的な接続関係が確実に確保される。
また、ROMライタがUSBコネクタを介して情報処理装置の外部と接続可能となっている場合には、広く普及しているUSBコネクタを用いて情報処理装置と外部機器とを接続することが可能となる。従って、USB端子を備えている一般的な電子機器(市販コンピュータなど)を用いてBIOSデータの復旧が可能となる。またUSBはデータだけでなく電力の供給も可能な接続規格であるため、ROMライタへのデータ送信および電力供給を行うのに適している。
また、ROMライタ用のUSBコネクタが、メイン動作部と情報処理装置の外部とを接続するためにも利用可能である場合には、ROMライタが使用されない場合にもUSBコネクタが有効に活用されることになる。
本発明に係る実施形態の一例としての情報処理装置を示すブロック図。 図1の情報処理装置においてBIOSデータの書き込みが行われる様子を示す図。 BIOSデータの書き込み手順を示すフローチャート。 USBコネクタの接続切換回路が設けられている場合の情報処理装置を示すブロック図。
図1に、本発明に係る実施形態の一例としての情報処理装置10を示すブロック図が示されている。情報処理装置10の主な構成要素はマザーボード15上に実装されている。マザーボード15には、商用電源の交流電圧を直流の所定電圧(冷却ファンなどの機械要素や各種ICを動作させるための電圧、例えば12V,5V,3V)に変換するメイン電源部12(電源ユニット)が接続されている。
本実施形態においては、マザーボード15上の構成要素のうち、メイン電源部12から電力の供給を受ける部分、すなわち情報処理装置10の通常動作において機能する部分を、メイン動作部20と呼ぶ。メイン動作部20には情報処理装置10が通常の動作(例えばOSおよびOS上で動作するアプリケーションソフトの実行)を行うために必要な構成要素が含まれる。具体的には図1に示す通り、情報処理装置10の主な演算処理を担当するCPU22、CPU22が直接データを読み書きするメインメモリ24、OSデータなどの予め用意されたデータ等が格納されるストレージ26(HDDやSSD)、メイン動作部20内での信号送受信の制御を行うチップセット28などがメイン動作部20に含まれる。その他、図1には図示しないが、入力装置(マウス、キーボード、スキャナなど)や出力装置(ディスプレイ、スピーカー、プリンタなど)とのデータ送受信を行うコントローラ、および各種通信手段(USB端子、LAN端子など)を介したデータ送受信を行うためのコントローラもメイン動作部20に含まれる。
なお図示の都合上、図面においてはBIOS-ROM30はメイン動作部20の外側に配置されているが、情報処理装置10の通常動作においてはBIOS-ROM30もメイン電源部12からの電力供給を受ける。
またチップセット28は図面においてBIOS-ROM30以外との接続関係を図示されていないが、実際にはチップセット28はメイン動作部20内での信号送受信の全般を制御するため、CPU22、メインメモリ24、ストレージ26にも接続されている。
メイン動作部20およびBIOS-ROM30がメイン電源部12からの電力供給を受ける状態、すなわち情報処理装置10の通常動作においては、メイン動作部20が電力の供給を受けたとき、CPU22は最初に、チップセット28を経由して、BIOS-ROM30に格納されているBIOSデータを読み込んでBIOSを実行する。CPU22はBIOSを実行することによりストレージ26等の周辺機器へのアクセスが可能となり、通常動作においてはその後ストレージ26に格納されたOSデータを読み込んでOSの起動を行う。
一方、マザーボード15上には、メイン電源部12からの電力供給を受けないROMライタ40も実装されている。このROMライタ40はBIOS-ROM30に格納されたデータを書き換えることが可能な機能を有している。
ROMライタ40がBIOS-ROM30内のデータの書き換えを行うための通信端子であるBIOS-ROM接続端子42は、マザーボード15上の配線によりBIOS-ROM30と接続されている。ただしメイン電源部12がメイン動作部20への電力供給を行う通常動作においては、このBIOS-ROM接続端子42の機能は無効になっている。
またROMライタ40は、情報処理装置10の外部との接続端子も有している。図1においては、情報処理装置10の外部に対して開放されているライタ用USBコネクタ52が、ROMライタ40と接続されている。
図2には、このライタ用USBコネクタ52に外部機器60が接続された様子が示されている。先述のようにBIOS-ROM30に格納されたBIOSデータが破壊された場合にこの接続が行われる。図2においては、メイン動作部20に対してメイン電源部12が電力を供給していない(あるいはBIOSデータが破壊されたことにより電源が入らない状態になっている)ものとする。例えば情報処理装置10のユーザが情報処理装置10の電源スイッチをONにしてもOSの起動が行われないことに気付いた場合に、ユーザは一旦電源スイッチをOFFにして、外部機器60を、外部機器側USBコネクタ54を有するUSBケーブルによりライタ用USBコネクタ52へ接続する。この外部機器60はUSB通信機能を有するものであればよく、BIOS-ROM30への書き込み機能を有する専用品である必要がない。例えば市販のノートPCを外部機器60として用いることができる。
USBケーブルは電力の供給を行うことが可能のため、USBケーブルにより外部機器60と接続されたROMライタ40は、情報処理装置10の外部(ここでは外部機器60)から電力供給を受けることになる。
メイン電源部12がメイン動作部20に電力を供給しておらず、情報処理装置10の外部からROMライタ40に電力供給が行われている場合に、ROMライタ40によってBIOSデータの書き換えが可能となる。
ROMライタ40がBIOS-ROM30へ書き込むデータ、および書き込みを行うための制御信号は、外部機器60からROMライタ40へと送信される。具体例としては、外部機器60にBIOSデータ書き換え用のアプリケーションがインストールされ、ROMライタ40と接続した外部機器60上でそのアプリケーションが実行されると、図3に示すような手順で外部機器60とROMライタ40との通信が行われる。ここで、BIOS-ROM30に書き込まれる予定のBIOSデータは、情報処理装置10のメーカのWebサイトからBIOSデータファイルがダウンロードされるなどの方法で外部機器60内に用意されているものとする。
図3に示されているのは、BIOSデータ書き換え用のアプリケーションが実行するBIOSデータの書き込み手順の一例を示すフローチャートである。アプリケーションが実行されると、まず外部機器60とROMライタ40とが接続されているかどうかが確認される(ステップS01)。図1には図示しないが、ステップS01で接続が確認されない場合はそこでアプリケーションが終了するか、接続が確認されるまでアプリケーションが待機状態となる。
外部機器60とROMライタ40との接続が確認されると、ROMライタ40のBIOS-ROM接続端子42の有効化が行われ(ステップS02)、これによりROMライタ40とBIOS-ROM30との接続が試みられる。続いてステップS03において、ROMライタ40とBIOS-ROM30とが接続できたかどうかが確認される。この確認は例えば、ROMライタ40からBIOS-ROM30へ接続確認信号(acknowledge)を送信し、応答が返ってくるかどうかを確かめればよい。ここでメイン動作部20がメイン電源部12の電力により正常動作中である、あるいはBIOS-ROM30が物理的に破壊されていて信号の送受信自体出来ない状態である、などの原因でROMライタ40とBIOS-ROM30との接続が不可能な場合(ステップS03-NO)には、ステップS12が実行されてBIOS-ROM接続端子42が無効化され、アプリケーションが終了する。
ROMライタ40とBIOS-ROM30との接続が成功すると(ステップS03-YES)、アプリケーションはBIOS-ROM30のチップ情報の要求を行う(ステップS04)。チップ情報とは、IC(チップ)としてのBIOS-ROM30の性能や識別情報を示す情報であり、容量値、製品型番、準拠する規格名などが含まれる。BIOS-ROM30は特定の信号(チップ情報要求信号)を受信すると、BIOS-ROM30内に記録されているチップ情報を出力する。
本実施形態においてはチップ情報にBIOS-ROM30の容量値(書き込めるデータ量の上限)が含まれているものとする。アプリケーションは、その容量値と、書き込み予定のBIOSデータファイルの容量とを比較する(ステップS05)。
比較の結果、両者の容量が一致しなければ(ステップS06-NO)、適切なBIOSデータファイルが用意されていないという事なので、ステップS12が実行されてBIOS-ROM接続端子42が無効化され、アプリケーションが終了する。BIOS-ROM30の容量値とBIOSデータファイルの容量が一致すれば(ステップS06-YES)、用意されているBIOSデータファイルがBIOS-ROM30に対して適切なものであると判断される。
用意されているBIOSデータファイルが適切なものであれば、まず現時点でBIOS-ROM30内に格納されている(古い)BIOSデータの消去が行われる。具体的には、アプリケーションはBIOS-ROM30に対してチップ消去実行要求を行う(ステップS07)。チップ消去実行要求とは、BIOS-ROM30に格納されているデータを消去するための指令として予め定められた信号をBIOS-ROM30に与えることである。アプリケーションは、この信号をBIOS-ROM30へ与えるようにROMライタ40へ指令を送信する。
ステップS07によりBIOS-ROM30に格納された古いデータが削除されたら、続いてアプリケーションは新しく書き込むBIOSデータファイルの読出しを行う(ステップS08)。そして、読出されたBIOSデータファイルに示されているデータが、外部機器60からROMライタ40へ送信され、BIOS-ROM30に書き込まれる(ステップS09)。
BIOS-ROM30へのBIOSデータの書き込みが始まると、アプリケーションはBIOS-ROM30に現在書き込みが行われているアドレスを確認し、書き込みが最終アドレスに到達したかどうかを判定する(ステップS10)。書き込みが最終アドレスに到達していなければ(ステップS10-NO)、ステップS08に戻ってBIOSデータファイル内の次のデータを読出し、ステップS09にて次のアドレスへそのデータを書き込むことを繰り返す。
ステップS10にて書き込みが最終アドレスに到達したと判定される(ステップS10-YES)と、書き込み内容の確認(ベリファイ)が行われる(ステップS11)。すなわち、アプリケーションはROMライタ40を介してBIOS-ROM30に書き込まれたデータの全てを読出し、それが使用したBIOSデータファイルの内容と一致しているかどうかを確認する。
ここで、書き込み内容が正しかった否か、すなわちBIOS-ROM30に書き込まれたデータと、使用したBIOSデータファイルの内容とが一致した否かについては、アプリケーションは外部機器60内に保存される書き込み記録(ログファイルなど)にその旨を書き残しておく(BIOS-ROM30やROMライタ40内に書き込み記録を保存する領域があるならばそこに書き残してもよい)。その後、ステップS12にてBIOS-ROM接続端子42の無効化が行われ、アプリケーションは終了する。
このように動作するアプリケーションが外部機器60にインストールされていれば、外部機器60自身にBIOS-ROM30の書き換え機能が備わっていなくとも、外部機器側USBコネクタ54、ライタ用USBコネクタ52を介してROMライタ40を操作することで、BIOS-ROM30内のBIOSデータの書き換えを行う事が可能となる。従って情報処理装置10のユーザは、BIOS-ROM30の書き換えのために、普段は使用しない上に高価な書き込み専用品を用意しなくともよい。
また、外部機器側USBコネクタ54、ライタ用USBコネクタ52を介して外部機器60からROMライタ40(およびBIOS-ROM30)へ電力を供給することが可能なため、BIOS-ROM30内のBIOSデータが、情報処理装置10(メイン動作部20)の電源が入らない程度にまで破壊されていても、問題なくBIOSデータの書き換えを行うことが可能となる。
BIOSデータの書き換え処理においては、外部機器60が上流側(ホスト側)、ROMライタ40が下流側(デバイス側)となるため、外部機器側USBコネクタ54がB端子の挿し口(デバイス側雄型端子)、ライタ用USBコネクタ52がB端子の受け口(デバイス側雌型端子)となっていることが好ましい。一般的に情報処理装置10の外装に設けられるUSB端子はA端子の受け口(ホスト側雌型端子)のため、ライタ用USBコネクタ52がB端子の受け口であれば、情報処理装置10に複数の汎用USB端子(A端子)が設けられていても、ユーザはどれがライタ用USBコネクタ52であるのかが一目で見分けやすくなる。
しかしながら、ライタ用USBコネクタ52が他の汎用USB端子と同じくA端子の受け口となっていてもよい。その場合にはどれがライタ用USBコネクタ52であるのかユーザには見分けがつかなくなるが、BIOSデータの書き換え処理を行うとき以外はライタ用USBコネクタ52も汎用USB端子として振る舞うならば問題は生じない。
ここで、汎用USB端子とは、メイン動作部20がメイン電源部12から電力の供給を受けている場合に、メイン動作部20が情報処理装置10の外部と接続するために用いられるUSB端子のことである。すなわち、通常動作において情報処理装置10側がホスト、外部の装置がデバイスとして接続されるために使用されるUSB端子である。
ライタ用USBコネクタ52が通常動作において汎用USB端子として振る舞うようにするためには、ライタ用USBコネクタ52がROMライタ40に接続されるか、メイン動作部20に接続されるかが状況によって切り替え可能となっていることが好ましい。
図4に、USBコネクタの接続切換回路55が設けられた情報処理装置10が示されている。接続切換回路55はライタ用USBコネクタ52とROMライタ40との間に設けられており、ライタ用USBコネクタ52とROMライタ40に接続されている他、チップセット28にも接続されている。
接続切換回路55は情報処理装置10の状態およびライタ用USBコネクタ52に接続された機器に応じて、ライタ用USBコネクタ52をROMライタ40へ接続するか、チップセット28へ接続するかを切り替える。例えばメイン電源部12がメイン動作部20へ電力を供給している状況下ではライタ用USBコネクタ52をチップセット28へ接続し、ライタ用USBコネクタ52が汎用USB端子として振る舞うようにする。そして、メイン電源部12がメイン動作部20へ電力を供給していない状況下では、ライタ用USBコネクタ52をROMライタ40へ接続し、ライタ用USBコネクタ52がBIOSデータ書き換え処理のために用いられるようにする。
また接続切換回路55による接続の切り替えは、ライタ用USBコネクタ52のピンの状態に応じて行われてもよい。汎用USB端子としての使用時には、ライタ用USBコネクタ52から外部の装置へ電力が供給され、BIOSデータ書き換えの際には、外部機器60からROMライタ40へ電力供給が行われる。電力供給を行っているのがどちら側なのかはライタ用USBコネクタ52のピンの電圧状態から判別可能であるため、それに応じて接続切換回路55による接続を切り替えればよい。
なお、上記の実施形態においてはメイン動作部20、BIOS-ROM30、前記ROMライタ40が共通のマザーボード15に実装されているものとしたが、これらのうちいずれか一つ以上が、別々の基板に実装され、それらの基板同士が電気的に接続された形態であってもよい。
また上記の実施形態においては外部機器60とROMライタ40とがUSBコネクタを介して接続されるものとしたが、USBコネクタを使用せずとも、メイン電源部12がメイン動作部20へ電力供給を行っていないときに外部機器60からROMライタ40へ電力およびBIOSデータを与えることが可能となっていればよい。例えばUSB以外の通信手段(例えばLANケーブル)によってBIOSデータが外部機器60からROMライタ40へ送信され、それとは別の電源ケーブルによって外部機器60からROMライタ40へ電力供給が行われてもよい。あるいは、BIOSデータの送信(書き込みを行うための制御信号の送信/受信)と電力供給とを同時に行うことが可能なROMライタ40専用の接続ケーブルが用いられてもよい。
また上記の実施形態においてはBIOS-ROM30内のBIOSデータが破壊された場合にBIOSデータの書き換え処理を行うものとしたが、BIOSデータが正常であってもBIOSデータの書き換え処理を行ってよい。例えばBIOSのバージョンが更新された場合には、ユーザは新しいバージョンのBIOSデータファイルおよび書き換え用アプリケーションを外部機器60内に用意する。そして情報処理装置10の電源スイッチをOFFにするなどしてメイン電源部12によるメイン動作部20への電力供給を停止し、外部機器60とROMライタ40をUSBケーブルで接続することにより、BIOS-ROM30のBIOSデータの書き換え処理を開始すればよい。
10 情報処理装置
12 メイン電源部
15 マザーボード
20 メイン動作部
22 CPU
24 メインメモリ
26 ストレージ
28 チップセット
30 BIOS-ROM
40 ROMライタ
42 BIOS-ROM接続端子
52 ライタ用USBコネクタ
54 外部機器側USBコネクタ
55 接続切換回路
56 中継配線
57 ROMライタ側端子
58 チップセット側端子
60 外部機器
S01~S12 ステップ

Claims (4)

  1. メイン電源部と、前記メイン電源部から電力の供給を受けるメイン動作部と、前記メイン動作部が電力の供給を受けたときに最初に読み込まれるBIOSデータが格納されたBIOS-ROMと、を備える情報処理装置であって、
    前記BIOS-ROMに格納されているデータを書き換えることが可能なROMライタが設けられており、
    前記ROMライタは前記メイン電源部が前記メイン動作部へ電力を供給していない場合に、前記情報処理装置の外部から電力供給を受けて前記BIOS-ROMに格納されているデータを書き換えることが可能であること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 前記メイン動作部、前記BIOS-ROM、前記ROMライタが共通のマザーボード上に実装されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ROMライタがUSBコネクタを介して前記情報処理装置の外部と接続可能となっており、
    前記ROMライタは、前記USBコネクタを介して前記情報処理装置の外部から前記BIOS-ROMに格納されているデータを書き換えるための電力の供給を受け、さらに、
    前記ROMライタは、前記BIOS-ROMに書き込むデータおよび書き込みを行うための制御信号を、前記USBコネクタを介して前記情報処理装置の外部から受信可能であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ROMライタを前記情報処理装置の外部と接続可能とする前記USBコネクタは、
    前記メイン動作部が前記メイン電源部から電力の供給を受けている場合には、前記メイン動作部が前記情報処理装置の外部と接続するために利用可能であること
    を特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。

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