JP2022039462A - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本実施の形態1に係る無線通信システムについて説明する。本実施の形態1に係る無線通信システムは、ドローンなどの飛行体と、操縦者が操作するプロポとの間で通信を行うものである。
図1は、本実施の形態1に係る無線通信システムの構成の一例を示す概略図である。
図1に示すように、無線通信システム100は、飛行体1と、操縦者2が所持するプロポ3とで構成されている。飛行体1とプロポ3とは、無線通信4によって接続され、飛行体1とプロポ3との間でデータ通信が行われる。無線通信4として、例えば無線LAN(Local Area Network)が用いられる。なお、これに限られず、無線通信4として、例えば独自規格の無線通信技術が用いられてもよい。
図2は、図1の飛行体の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、無線通信装置である飛行体1は、無線制御装置10、飛行制御装置20、点検装置30、駆動装置40およびバッテリ50を備えている。
飛行制御装置20は、無線制御装置10、駆動装置40およびバッテリ50と接続され、飛行体1の飛行に関する動作を制御する。飛行制御装置20は、センサ群21および飛行制御回路22を有している。
無線制御装置10は、プロポ3との間で行われる無線によるデータ通信を制御する。無線制御装置10は、アレイアンテナ11、RF(Radio Frequency)受信回路12、無線制御回路13およびRF送信回路14を有している。
点検装置30は、橋梁およびトンネルなどのインフラの損傷状態等を点検するために設けられている。点検装置30は、無線制御装置10の無線制御回路13およびバッテリ50と接続され、図示しない画像センサおよび超音波センサ等の各種センサと、各種センサの向きを制御するように駆動するモータを有している。
駆動装置40は、飛行体1を飛行させるために設けられている。駆動装置40は、飛行制御装置20の飛行制御回路22およびバッテリ50と接続され、飛行体1を飛行させるための図示しないモータ、プロペラおよびこれらの回転数を制御するESC(Electric Speed Controller)を有している。駆動装置40は、飛行制御回路22から取得した姿勢制御コマンドに基づき、飛行体1の姿勢を制御するとともに、飛行制御回路22を介して無線制御回路13から取得した操縦コマンドに応じて各部を駆動する。
バッテリ50は、無線制御装置10、飛行制御装置20、点検装置30および駆動装置40に対して必要な電力を供給する。バッテリ50としては、例えば、リチウムイオン二次電池またはリチウムイオンポリマ二次電池が用いられると好ましい。
図3は、図2の無線制御回路の構成の一例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、無線制御回路13は、到来方位推定部131、到来波源位置推定部132、受信指向性演算部133、受信処理部134、送信方位演算部135、送信指向性演算部136、送信処理部137、相対角度演算部138、切替角度演算部139、垂直方向制御部140および記憶部141を備えている。
相対角度D=tan-1(X/Y) ・・・(1)
アンテナ切替角度C=アンテナ設置俯角A-ビーム半値角B ・・・(2)
上記構成を有する飛行体1の動作について説明する。なお、ここでは、本実施の形態1と直接関連がない点検装置30による点検に関する動作の説明を省略する。
飛行体1およびプロポ3が起動され、操縦者2によってプロポ3が操縦されると、飛行体1が飛行を開始する。プロポ3は、無線通信4を介して、操縦コマンドを送信電波として飛行体1のアレイアンテナ11に送信する。このとき、プロポ3は、例えば、100ミリ秒間隔などの一定の間隔で電波を送信する。
操縦者2によって飛行体1が操縦され、飛行体1が点検地点に到着すると、操縦者2のプロポ3に対する操作により、プロポ3から飛行体1に対して点検開始命令が送信される。飛行体1に搭載された無線制御装置10のアレイアンテナ11は、プロポ3から送信された電波を受信し、受信電波としてRF受信回路12に供給する。RF受信回路12は、受信電波を受信信号に変換し、無線制御回路13に供給する。無線制御回路13の受信処理部134は、RF受信回路12から取得した受信信号から点検コマンドを取得し、取得した点検コマンドを点検装置30に供給する。
図9は、本実施の形態1に係る無線通信装置による電源制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS1において、無線制御回路13の相対角度演算部138は、飛行制御回路22から取得したセンサデータに含まれる飛行体1の座標情報である自機位置情報を取得する。また、相対角度演算部138は、ステップS2において、記憶部141からプロポ3の推定位置の座標情報である位置情報を取得する。さらに、相対角度演算部138は、ステップS3において、自機位置情報およびプロポ3の位置情報に基づき、相対角度Dを演算する。
まず、飛行体1が飛行を開始した直後の例について説明する。この場合、相対角度演算部138は、ステップS1~ステップS3において、飛行体1の自機位置情報およびプロポ3の位置情報を取得し、これらの情報に基づき相対角度Dを演算する。このときの相対角度Dは、飛行体1の飛行直後であることから、例えば90度となる。そして、相対角度演算部138は、演算して得られた相対角度Dを垂直方向制御部140に供給する。
飛行体1が点検地点まで移動する間にも、上述した電源制御処理が定期的に行われる。そして、例えば、飛行体1とプロポ3との相対垂直距離Yが10mとなり、かつ、相対水平距離Xが31mとなった場合に飛行体1が点検地点に到着すると、相対角度Dが17.9度となる。
飛行体1による点検地点に対する点検が完了すると、飛行体1が点検地点から出発地点に帰還するように、操縦者2によってプロポ3が操縦される。そして、例えば、飛行体1とプロポ3との相対垂直距離Yが10mとなり、かつ、相対水平距離Xが30mとなった場合に、相対角度Dが18.4度となる。
また、本発明に係る無線通信装置は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナと、前記アンテナで受信した電波を受信信号に変換する受信回路と、前記受信信号に対して受信処理を行う無線制御回路とを備え、前記無線制御回路は、前記受信信号に基づき受信データを生成する受信処理部と、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算する相対角度演算部と、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算する切替角度演算部と、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成する垂直方向制御部と、前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成する送信方位演算部と、前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算する送信指向性演算部と、前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶する記憶部とを有し、前記切替角度演算部は、前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算するものである。
また、本発明に係る無線通信方法は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと、前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成するステップと、前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算するステップと、前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶するステップとを有し、前記アンテナ切替角度を演算するステップは、前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算するものである。
また、本発明に係る無線通信プログラムは、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと、前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成するステップと、前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算するステップと、前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶するステップとを無線通信装置のプロセッサに実行させ、前記アンテナ切替角度を演算するステップは、前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算するものである。
Claims (7)
- 複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナと、
前記アンテナで受信した電波を受信信号に変換する受信回路と、
前記受信信号に対して受信処理を行う無線制御回路と
を備え、
前記無線制御回路は、
前記受信信号に基づき受信データを生成する受信処理部と、
前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算する相対角度演算部と、
前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算する切替角度演算部と、
前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成する垂直方向制御部と
を有する無線通信装置。 - 前記相対角度演算部は、
前記受信データに含まれる前記送受信機の位置情報と、自機の位置を示す自機位置情報とに基づき、相対水平距離および相対垂直距離を演算し、
前記相対水平距離および前記相対垂直距離に基づき前記相対角度を演算する
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記無線制御回路は、
前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成する送信方位演算部と、
前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算する送信指向性演算部と、
前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶する記憶部と
をさらに有し、
前記切替角度演算部は、
前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算する
請求項1または2に記載の無線通信装置。 - 前記無線制御回路は、
前記受信信号に基づき、前記アンテナで受信した前記電波の到来方位を推定する到来方位推定部をさらに有する
請求項1~3のいずれか一項に記載の無線通信装置。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載の無線通信装置と、
前記無線通信装置との間で通信を行う送受信機と
を備える無線通信システム。 - 複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、
前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、
前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、
前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、
前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと
を有する無線通信方法。 - 複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、
前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、
前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、
前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、
前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと
を無線通信装置のプロセッサに実行させる無線通信プログラム。
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JP2020144488A JP7092168B2 (ja) | 2020-08-28 | 2020-08-28 | 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラム |
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JP2017184088A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | Necプラットフォームズ株式会社 | 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム |
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