JP2022039462A - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】運用時における消費電力を低減させることができる無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラムが望まれている。【解決手段】無線制御装置は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナと、アンテナで受信した電波を受信信号に変換する受信回路と、受信信号に対して受信処理を行う無線制御回路とを備え、無線制御回路は、受信信号に基づき受信データを生成する受信処理部と、受信データに基づき、送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算する相対角度演算部と、送受信機と自機とが水平であるとみなすためのアンテナ切替角度を演算する切替角度演算部と、相対角度がアンテナ切替角度よりも小さい場合に、アンテナにおける垂直方向のアンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成する垂直方向制御部とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラムに関する。
近年、操縦者が搭乗せずに遠隔操作によって飛行する小型の飛行体であるドローンが普及してきている。ドローンの普及に伴い、ドローンに用いられる無線設備が増加し、それによって利用可能な周波数帯域が逼迫しているため、周波数利用効率を高めることが望まれている。周波数利用効率を高めるためには空間分離が有用であり、これは、フェーズドアレイアンテナによるビーム方向の適応(アダプティブ)制御によって実現することができる(例えば、特許文献1参照)。
ドローンは、その大きさからアンテナの設置箇所に制限があるため、複数の平面フェーズドアレイアンテナを使用する必要がある。複数の平面フェーズドアレイアンテナを使用することから、必要なアンテナ素子数が多くなる。しかしながら、ドローンは、特許文献1に記載されるような航空機と比較して利用可能な電力量に制限があるため、省電力化のためにアンテナ素子数を減らす必要がある。
ここで、平面フェーズドアレイアンテナを1面に減らしたとしても、水平方向および垂直方向のアンテナ素子が「N×N」個だけ必要となる。例えば、1列あたり5個のアンテナ素子で構成されている場合には、「5×5」個、すなわち25個のアンテナ素子を用いることになる。したがって、消費電力を低減するためには、アンテナ素子数をより一層削減することが望ましい。
特許文献2には、コンフィグレーション時における消費電力の低減を目的として、すべてのアンテナ素子の電源を同時にON状態としないようにする技術が開示されている。
特開2018-127201号公報 特開2019-22229号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明は、コンフィグレーション時の消費電力を低減させることができるが、運用時には、すべてのアンテナ素子の電源がON状態とされるため、運用時における消費電力を低減させることができない。そのため、消費電力低減の効果は限定的である。
そこで、運用時における消費電力を低減させることができる無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線通信プログラムが望まれている。
本発明に係る無線通信装置は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナと、前記アンテナで受信した電波を受信信号に変換する受信回路と、前記受信信号に対して受信処理を行う無線制御回路とを備え、前記無線制御回路は、前記受信信号に基づき受信データを生成する受信処理部と、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算する相対角度演算部と、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算する切替角度演算部と、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成する垂直方向制御部とを有するものである。
本発明に係る無線通信システムは、上記の無線通信装置と、前記無線通信装置との間で通信を行う送受信機とを備えるものである。
本発明に係る無線通信方法は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップとを有するものである。
本発明に係る無線通信プログラムは、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップとを無線通信装置のプロセッサに実行させるものである。
本発明によれば、相対角度がアンテナ切替角度よりも小さい場合に、垂直方向のアンテナ素子の電源がOFF状態とされることにより、一部のアンテナ素子に電力が供給されなくなる。そのため、運用時における消費電力を低減させることができる
実施の形態1に係る無線通信システムの構成の一例を示す概略図である。 図1の飛行体の構成の一例を示すブロック図である。 図2の無線制御回路の構成の一例を示す機能ブロック図である。 相対角度Dの演算方法について説明するための概略図である。 相対水平距離、相対垂直距離および相対角度の関係について説明するためのグラフである。 アンテナ切替角度Cの演算方法について説明するための概略図である。 図3の無線制御回路の構成の一例を示すハードウェア構成図である。 図3の無線制御回路の構成の他の例を示すハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る無線通信装置による電源制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
本実施の形態1に係る無線通信システムについて説明する。本実施の形態1に係る無線通信システムは、ドローンなどの飛行体と、操縦者が操作するプロポとの間で通信を行うものである。
[無線通信システム100の構成]
図1は、本実施の形態1に係る無線通信システムの構成の一例を示す概略図である。
図1に示すように、無線通信システム100は、飛行体1と、操縦者2が所持するプロポ3とで構成されている。飛行体1とプロポ3とは、無線通信4によって接続され、飛行体1とプロポ3との間でデータ通信が行われる。無線通信4として、例えば無線LAN(Local Area Network)が用いられる。なお、これに限られず、無線通信4として、例えば独自規格の無線通信技術が用いられてもよい。
飛行体1は、プロポ3との間で通信を行う無線通信装置である。より具体的には、飛行体1は、例えば、遠隔操作によって飛行する小型の飛行体であるドローンである。飛行体1は、操縦者2によるプロポ3の操作によって操縦され、飛行などの各種の動作を行う。本実施の形態1において、飛行体1は、後述するアレイアンテナ11および点検装置30を備えている。
プロポ3は、飛行体1との間で電波を送受信し、データ通信を行う送受信機である。プロポ3は、操縦者2によって操作されることにより、飛行体1に対して操縦コマンドを含む送信電波を放射する。操縦コマンドは、飛行体1を操縦するためのコマンドである。また、プロポ3は、飛行体1から電波を受信し、受信した電波に含まれる各種のデータを取得する。
[飛行体1の構成]
図2は、図1の飛行体の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、無線通信装置である飛行体1は、無線制御装置10、飛行制御装置20、点検装置30、駆動装置40およびバッテリ50を備えている。
(飛行制御装置20)
飛行制御装置20は、無線制御装置10、駆動装置40およびバッテリ50と接続され、飛行体1の飛行に関する動作を制御する。飛行制御装置20は、センサ群21および飛行制御回路22を有している。
センサ群21は、飛行制御回路22と接続され、GNSS(Global Navigation Satellite System)、加速度センサ、磁気センサおよび高度計などの各種センサを有している。センサ群21は、各種センサで計測された姿勢角、緯度、経度および高度などのセンサデータを出力し、飛行制御回路22に供給する。センサデータは、各種センサで計測されたデータの集まりであり、飛行体1の位置を示す自機位置情報、および、飛行体1の姿勢を示す姿勢情報が含まれている。
飛行制御回路22は、センサ群21、後述する無線制御装置10の無線制御回路13および駆動装置40と接続されている。飛行制御回路22は、センサ群21から取得したセンサデータに基づき演算を行い、演算結果として、飛行体1の姿勢を制御するための姿勢制御コマンドを駆動装置40に供給する。また、飛行制御回路22は、センサ群21から取得したセンサデータを無線制御回路13に供給する。さらに、飛行制御回路22は、無線制御回路13から操縦コマンドを取得し、取得した操縦コマンドを駆動装置40に供給する。
(無線制御装置10)
無線制御装置10は、プロポ3との間で行われる無線によるデータ通信を制御する。無線制御装置10は、アレイアンテナ11、RF(Radio Frequency)受信回路12、無線制御回路13およびRF送信回路14を有している。
アレイアンテナ11は、RF受信回路12およびRF送信回路14と接続され、プロポ3から放射された電波を受信し、受信電波をRF受信回路12に供給する。また、アレイアンテナ11は、RF送信回路14から送信電波を取得し、取得した送信電波をプロポ3に対して放射する。アレイアンテナ11は、複数のアンテナ素子が1つの平面上に、水平方向および垂直方向に並べられて形成されている。本実施の形態1では、アレイアンテナ11として、水平方向および垂直方向のアンテナ素子数が「5×5」の平面フェーズドアレイアンテナが用いられ、アレイアンテナ11は、例えば、アンテナ素子が並べられた平面の俯角が30度となるように設置されている。
RF受信回路12は、アレイアンテナ11および無線制御回路13と接続され、アレイアンテナ11から取得した受信電波を受信信号に変換する。そして、RF受信回路12は、得られた受信信号を無線制御回路13に供給する。また、RF受信回路12は、アレイアンテナ11における受信用のアンテナ素子に対する電源を制御する。
RF送信回路14は、無線制御回路13およびアレイアンテナ11と接続され、無線制御回路13から取得した送信信号を送信電波に変換する。そして、RF送信回路14は、得られた送信電波をアレイアンテナ11に供給する。また、RF送信回路14は、アレイアンテナ11における送信用のアンテナ素子に対する電源を制御する。
無線制御回路13は、RF受信回路12、RF送信回路14、飛行制御装置20の飛行制御回路22および点検装置30と接続されている。無線制御回路13は、RF受信回路12から取得した受信信号に対して受信処理を行い、飛行体1を操作するための操縦コマンドおよび点検装置30を操作するための点検コマンドを受信信号から取得する。そして、無線制御回路13は、取得した操縦コマンドを飛行制御回路22に供給する。また、無線制御回路13は、取得した点検コマンドを点検装置30に供給する。
さらに、無線制御回路13は、飛行制御回路22からセンサデータを取得するとともに、点検装置30から点検データを取得する。そして、無線制御回路13は、送信処理を行うことにより、取得したセンサデータおよび点検データを送信信号に変換し、RF送信回路14に供給する。
(点検装置30)
点検装置30は、橋梁およびトンネルなどのインフラの損傷状態等を点検するために設けられている。点検装置30は、無線制御装置10の無線制御回路13およびバッテリ50と接続され、図示しない画像センサおよび超音波センサ等の各種センサと、各種センサの向きを制御するように駆動するモータを有している。
点検装置30は、無線制御回路13から取得した点検コマンドに応じてモータを駆動し、各種センサの向きを制御する。そして、点検装置30は、各種センサによって点検データを取得し、取得した点検データを無線制御回路13に供給する。なお、点検装置30に設けられている各種センサは、点検内容に応じて構成を変更することができる。
(駆動装置40)
駆動装置40は、飛行体1を飛行させるために設けられている。駆動装置40は、飛行制御装置20の飛行制御回路22およびバッテリ50と接続され、飛行体1を飛行させるための図示しないモータ、プロペラおよびこれらの回転数を制御するESC(Electric Speed Controller)を有している。駆動装置40は、飛行制御回路22から取得した姿勢制御コマンドに基づき、飛行体1の姿勢を制御するとともに、飛行制御回路22を介して無線制御回路13から取得した操縦コマンドに応じて各部を駆動する。
(バッテリ50)
バッテリ50は、無線制御装置10、飛行制御装置20、点検装置30および駆動装置40に対して必要な電力を供給する。バッテリ50としては、例えば、リチウムイオン二次電池またはリチウムイオンポリマ二次電池が用いられると好ましい。
[無線制御回路13の構成]
図3は、図2の無線制御回路の構成の一例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、無線制御回路13は、到来方位推定部131、到来波源位置推定部132、受信指向性演算部133、受信処理部134、送信方位演算部135、送信指向性演算部136、送信処理部137、相対角度演算部138、切替角度演算部139、垂直方向制御部140および記憶部141を備えている。
到来方位推定部131は、RF受信回路12から受信信号を取得し、取得したアレイアンテナ11における各アンテナ素子に対応する受信信号から、電波の到来方位を推定する。例えば、到来方位推定部131は、MUSIC(MUltiple SIgnal Classification)法、または、ESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotation Invariance Techniques)法などの高分解能アルゴリズムを用いて、電波の到来方位を推定する。
到来波源位置推定部132は、到来方位推定部131で推定した到来方位を、飛行制御回路22から取得したセンサデータに含まれる姿勢情報を用いて座標変換する。そして、到来波源位置推定部132は、座標変換して得られた方位を、波源方位情報として飛行体1の位置を示す位置情報および位置情報を取得した際の時刻を示す時刻情報と関連付け、記憶部141へ保存する。また、到来波源位置推定部132は、異なる位置から取得した方位に基づき、例えば、交会法などを用いて到来波源の位置を推定し、推定した到来波源の位置を示す波源位置情報を記憶部141に保存する。
受信指向性演算部133は、到来波源位置推定部132で推定された所望波および不要波の波源位置に基づき、複素ウェイトWを演算する。複素ウェイトWは、図示しないが、アレイアンテナ11における各アンテナ素子に対応するデータの位相および振幅を調整するための重みである。
また、受信指向性演算部133は、プロポ3に対してビームを向けるとともに、干渉源に対してヌルを向けた指向性を有するように、受信信号を合成する。受信指向性演算部133は、例えば、DCMP(Directionally Constrained Minimization of Power:方向拘束付き出力電力最小化)法を用いて指向性を演算する。
受信処理部134は、受信指向性演算部133で合成された受信信号を、通信方式に従って復号し、受信データを生成する。受信処理部134は、生成された受信データから操縦コマンドを取得し、取得した操縦コマンドを飛行制御回路22に供給する。また、受信処理部134は、生成された受信データから点検コマンドを取得し、取得した点検コマンドを点検装置30に供給する。
相対角度演算部138は、受信処理部134から取得した受信データに含まれるプロポ3の位置情報と、飛行制御回路22から取得したセンサデータに含まれる自機位置情報とに基づき、飛行体1とプロポ3の相対水平距離Xおよび相対垂直距離Yを演算する。そして、相対角度演算部138は、演算した相対水平距離Xおよび相対垂直距離Yに基づき、相対角度Dを演算する。相対角度Dは、プロポ3に対する飛行体1、あるいは、飛行体1に対するプロポ3の相対的な位置を示す角度である。
図4は、相対角度Dの演算方法について説明するための概略図である。図4において、地点P1はプロポ3の位置を示し、地点P2は飛行体1の位置を示す。相対角度Dは、相対水平距離Xおよび相対垂直距離Yから、式(1)に基づき算出される。式(1)において、相対水平距離Xは、地点P1と地点P2とにおける水平方向の位置の差分から算出される。また、相対垂直距離Yは、地点P1と地点P2とにおける重力方向である垂直方向の位置の差分から算出される。
相対角度D=tan-1(X/Y) ・・・(1)
図5は、相対水平距離、相対垂直距離および相対角度の関係について説明するためのグラフである。図5において、横軸は相対水平距離Xを示し、縦軸は相対角度を示す。また、点線は相対垂直距離Yが5mの場合を示し、実線は相対垂直距離Yが10mの場合を示し、一点鎖線は相対垂直距離Yが20mの場合を示す。
図5に示すように、相対角度Dは、相対水平距離Xが長いほど小さくなる。また、相対角度Dは、相対垂直距離Yが短いほど小さくなる。すなわち、飛行体1とプロポ3との相対角度Dは、相対水平距離Xが長く、相対垂直距離Yが短いほど、水平に近づくことが分かる。
説明は図3に戻り、送信方位演算部135は、記憶部141から波源位置情報を取得し、飛行制御回路22から取得したセンサデータに含まれる自機位置情報および姿勢情報に基づき、電波源としてのプロポ3の方位である送信方位を演算する。そして、送信方位演算部135は、演算によって得られた送信方位を示す送信方位情報を生成する。
送信指向性演算部136は、送信方位演算部135で生成された送信方位情報に基づき、プロポ3に対してビームを向けた指向性を持つように複素ウェイトWを演算する。また、送信指向性演算部136は、演算した複素ウェイトWに基づき、ビーム半値角Bを演算する。ビーム半値角Bは、ビーム方向を基準として、送信電力が基準方向に対する送信電力の半分になる角度である。ビーム半値角Bは、例えば、ビーム方向を基準としたアンテナパターンの計算を1度刻みで実施することによって算出される。
具体的には、ビーム方向が0度である場合、送信指向性演算部136は、複素ウェイトWを適用した送信電力P(θ)のビーム方向θを0度からプラス方向に1度ずつ切り替え、そのときの送信電力P(θ)を計算する。例えば、送信指向性演算部136は、送信電力P(θ)が送信電力P(0)の半分になるまで送信電力P(θ)を計算し、送信電力が半分になる直前(例えば、θが8度で半分未満になった場合は7度)の方向θ1を取得する。同様に、送信指向性演算部136は、ビーム方向θをマイナス方向に1度ずつ切り替えたときの送信電力P(θ)計算し、送信電力P(θ)が送信電力P(0)の半分になる直前の方向θ2を取得する。そして、送信指向性演算部136は、取得した方向θ1およびθ2を加算して、ビーム半値角B(=θ1+θ2)を取得する。
送信処理部137は、通信方式に応じた送信信号を生成し、送信指向性演算部136から取得した複素ウェイトWを掛け合わせ、複素ウェイトWを掛け合わせた送信信号をRF送信回路14に供給する。本実施の形態1において、送信処理部137は、点検装置30から取得した点検データを、複素ウェイトWを用いて送信信号を生成する。
切替角度演算部139は、送信指向性演算部136から取得したビーム半値角Bと、記憶部141より取得した自機のアンテナ設置角度Aとに基づき、アンテナ切替角度Cを演算する。アンテナ設置角度Aは、飛行体1に設置されたアレイアンテナ11の俯角である。以下の説明では、アンテナ設置角度Aは、「アンテナ設置俯角A」と称される場合がある。アンテナ切替角度Cは、飛行体1とプロポ3とが略水平とみなすための閾値である。アンテナ切替角度Cは、アンテナ設置角度Aとビーム半値角Bとから求められ、飛行体1とプロポ3との相対位置が、幾何学的に水平方向の送信電力の減衰量が半分未満となりえない条件となる位置であるか否かを判断する際に用いられる。
図6は、アンテナ切替角度Cの演算方法について説明するための概略図である。図6に示すように、アンテナ切替角度Cは、ビーム半値角Bおよびアンテナ設置俯角Aから、式(2)に基づき算出される。
アンテナ切替角度C=アンテナ設置俯角A-ビーム半値角B ・・・(2)
説明は図3に戻り、垂直方向制御部140は、相対角度演算部138で演算された相対角度Dと、切替角度演算部139で演算されたアンテナ切替角度Cとに基づき、切替制御信号を生成し、RF受信回路12およびRF送信回路14に供給する。切替制御信号は、RF送信回路14およびRF受信回路12の垂直方向の少なくとも一部のアンテナ素子の電源をON状態またはOFF状態に切り替えるための制御信号である。
また、垂直方向制御部140は、垂直方向のアンテナ素子の電源をOFF状態とした場合に、送信指向性演算部136における複素ウェイトWの演算をアンテナ素子の水平方向の成分のみで再計算させる指示を、送信指向性演算部136に供給する。
記憶部141は、無線制御回路13の各部で用いられる各種の情報が記憶される。本実施の形態1において、記憶部141には、到来方位推定部131で得られた波源方位情報および波源位置情報が保存される。また、記憶部141には、アレイアンテナ11が飛行体1に設置された際のアンテナ設置角度Aが予め保存されている。
このような無線制御回路13は、ソフトウェアを実行することにより各種機能を実現するマイクロコンピュータなどの演算装置、もしくは各種機能に対応する回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。
図7は、図3の無線制御回路の構成の一例を示すハードウェア構成図である。無線制御回路13の各種機能がハードウェアで実行される場合、図3の無線制御回路13は、図7に示すように、処理回路61で構成される。図3の無線制御回路13において、無線制御回路13は、到来方位推定部131、到来波源位置推定部132、受信指向性演算部133、受信処理部134、送信方位演算部135、送信指向性演算部136、送信処理部137、相対角度演算部138、切替角度演算部139、垂直方向制御部140および記憶部141の各機能は、処理回路61により実現される。
各機能がハードウェアで実行される場合、処理回路61は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。無線制御回路13は、無線制御回路13は、到来方位推定部131、到来波源位置推定部132、受信指向性演算部133、受信処理部134、送信方位演算部135、送信指向性演算部136、送信処理部137、相対角度演算部138、切替角度演算部139、垂直方向制御部140および記憶部141の各部の機能それぞれを処理回路61で実現してもよいし、各部の機能を1つの処理回路61で実現してもよい。
図8は、図3の無線制御回路の構成の他の例を示すハードウェア構成図である。無線制御回路13の各種機能がソフトウェアで実行される場合、図3の無線制御回路13は、図8に示すように、プロセッサ62およびメモリ63で構成される。無線制御回路13において、無線制御回路13は、到来方位推定部131、到来波源位置推定部132、受信指向性演算部133、受信処理部134、送信方位演算部135、送信指向性演算部136、送信処理部137、相対角度演算部138、切替角度演算部139、垂直方向制御部140および記憶部141の各機能は、プロセッサ62およびメモリ63により実現される。
各機能がソフトウェアで実行される場合、無線制御回路13において、無線制御回路13は、到来方位推定部131、到来波源位置推定部132、受信指向性演算部133、受信処理部134、送信方位演算部135、送信指向性演算部136、送信処理部137、相対角度演算部138、切替角度演算部139、垂直方向制御部140および記憶部141の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ63に格納される。プロセッサ62は、メモリ63に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
メモリ63として、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable and Programmable ROM)およびEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ等が用いられる。また、メモリ63として、例えば、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、CD、MD(Mini Disc)およびDVD(Digital Versatile Disc)等の着脱可能な記録媒体が用いられてもよい。
[飛行体1の動作]
上記構成を有する飛行体1の動作について説明する。なお、ここでは、本実施の形態1と直接関連がない点検装置30による点検に関する動作の説明を省略する。
(飛行開始時)
飛行体1およびプロポ3が起動され、操縦者2によってプロポ3が操縦されると、飛行体1が飛行を開始する。プロポ3は、無線通信4を介して、操縦コマンドを送信電波として飛行体1のアレイアンテナ11に送信する。このとき、プロポ3は、例えば、100ミリ秒間隔などの一定の間隔で電波を送信する。
飛行体1に搭載された無線制御装置10のアレイアンテナ11は、プロポ3から送信された電波を受信し、受信電波としてRF受信回路12に供給する。RF受信回路12は、受信電波を受信信号に変換し、無線制御回路13に供給する。
無線制御回路13は、RF受信回路12から取得した受信信号から操縦コマンドを取得し、取得した操縦コマンドを飛行制御回路22に供給する。また、無線制御回路13の到来方位推定部131は、取得した受信信号に基づき、電波の到来方位を推定する。到来波源位置推定部132は、推定した到来方位と、飛行制御回路22から取得した姿勢情報とに基づき、到来波源の方位および位置を示す波源方位情報および波源位置情報を推定し、記憶部141に保存する。
送信方位演算部135は、記憶部141から波源位置情報を取得し、送信方位を示す送信方位情報を演算し、送信指向性演算部136に供給する。送信指向性演算部136は、送信方位演算部135から取得した送信方位情報が示す送信方位にアレイアンテナ11の指向性の中心が向くように複素ウェイトWを演算し、送信処理部137に転送する。また、送信指向性演算部136は演算した複素ウェイトWに基づきビーム半値角Bを演算し、切替角度演算部139に転送する。
一方、飛行制御回路22は、無線制御回路13より取得した操縦コマンドに対応して駆動装置40を制御し、飛行体1を飛行させる。また、飛行制御回路22は、センサ群21より取得したセンサデータに含まれる姿勢情報に基づき姿勢制御コマンドを演算し、飛行体1が安定して飛行できるように駆動装置40を制御する。さらに、飛行制御回路22はセンサ群21より取得した自機の座標情報等を含むセンサデータを無線制御回路13に供給する。さらにまた、飛行制御回路22は、記憶部141より受信電波の到来波源の推定位置を取得し、アレイアンテナ11が推定位置の方位と合わせるように駆動装置40を制御する。
(点検動作時)
操縦者2によって飛行体1が操縦され、飛行体1が点検地点に到着すると、操縦者2のプロポ3に対する操作により、プロポ3から飛行体1に対して点検開始命令が送信される。飛行体1に搭載された無線制御装置10のアレイアンテナ11は、プロポ3から送信された電波を受信し、受信電波としてRF受信回路12に供給する。RF受信回路12は、受信電波を受信信号に変換し、無線制御回路13に供給する。無線制御回路13の受信処理部134は、RF受信回路12から取得した受信信号から点検コマンドを取得し、取得した点検コマンドを点検装置30に供給する。
点検装置30は、受信処理部134から取得した点検コマンドに基づいて点検データを取得する。そして、点検装置30は、取得した点検データを送信要求とともに送信処理部137に供給する。
送信処理部137は、取得した点検データに基づき、送信指向性演算部136から取得した複素ウェイトWを用いて送信信号を生成し、生成した送信信号をRF送信回路14に供給する。RF送信回路14は、取得した送信信号を送信電波に変換し、アレイアンテナ11に供給する。アレイアンテナ11は、取得した送信電波をプロポ3に向けて放射する。これにより、操縦者2は点検データを取得する。
(電源制御処理)
図9は、本実施の形態1に係る無線通信装置による電源制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS1において、無線制御回路13の相対角度演算部138は、飛行制御回路22から取得したセンサデータに含まれる飛行体1の座標情報である自機位置情報を取得する。また、相対角度演算部138は、ステップS2において、記憶部141からプロポ3の推定位置の座標情報である位置情報を取得する。さらに、相対角度演算部138は、ステップS3において、自機位置情報およびプロポ3の位置情報に基づき、相対角度Dを演算する。
ステップS4において、送信指向性演算部136は、ビーム半値角Bを演算する。ステップS5において、切替角度演算部139は、送信指向性演算部136で演算されたビーム半値角Bと、記憶部141に保存されたアンテナ設置俯角Aとに基づき、アンテナ切替角度Cを演算する。
ステップS6において、垂直方向制御部140は、演算された相対角度Dとアンテナ切替角度Cとを比較し、相対角度Dがアンテナ切替角度Cよりも小さいか否かを判断する。相対角度Dがアンテナ切替角度Cよりも小さいである場合(ステップS6:YES)には、飛行体1とプロポ3とが略水平であると判断され、処理がステップS7に移行する。一方、相対角度Dがアンテナ切替角度C以上である場合(ステップS6:NO)には、飛行体1とプロポ3とが略水平でないと判断され、処理がステップS10に移行する。
ステップS7において、無線制御回路13は、垂直方向のアンテナ素子の電源がON状態であるか否かを判断する。垂直方向のアンテナ素子の電源がON状態である場合(ステップS7:YES)には、処理がステップS8に移行する。一方、垂直方向のアンテナ素子の電源がOFF状態である場合(ステップS7:NO)には、一連の処理が終了する。
ステップS8において、垂直方向制御部140は、垂直方向のアンテナ素子の電源をOFF状態に切り替えるための切替制御信号を生成し、RF受信回路12およびRF送信回路14に供給する。これにより、垂直方向の少なくとも一部のアンテナ素子の電源がOFF状態とされる。
また、垂直方向制御部140は、ステップS9において、複素ウェイトWの演算をアンテナ素子の水平方向の成分のみで行わせるための指示を、送信指向性演算部136に供給する。これにより、送信指向性演算部136は、アンテナ素子の水平方向の成分のみを用いて複素ウェイトWを演算する。
ステップS10において、無線制御回路13は、垂直方向の少なくとも一部のアンテナ素子の電源がOFF状態であるか否かを判断する。垂直方向の少なくとも一部のアンテナ素子の電源がOFF状態である場合(ステップS10:YES)には、処理がステップS11に移行する。一方、垂直方向のアンテナ素子の電源がON状態である場合(ステップS10:NO)には、一連の処理が終了する。
ステップS11において、垂直方向制御部140は、垂直方向の受信アンテナ素子の電源をON状態に切り替えるための切替制御信号を生成し、RF受信回路12に供給する。これにより、垂直方向の受信アンテナ素子の電源がON状態とされる。また、垂直方向制御部140は、ステップS12において、垂直方向の送信アンテナ素子の電源をON状態に切り替えるための切替制御信号を生成し、RF送信回路14に供給する。これにより、垂直方向の送信アンテナ素子の電源がON状態とされる。
図9に示すフローチャートを参照して、電源制御処理について具体的に説明する。
(飛行直後の場合)
まず、飛行体1が飛行を開始した直後の例について説明する。この場合、相対角度演算部138は、ステップS1~ステップS3において、飛行体1の自機位置情報およびプロポ3の位置情報を取得し、これらの情報に基づき相対角度Dを演算する。このときの相対角度Dは、飛行体1の飛行直後であることから、例えば90度となる。そして、相対角度演算部138は、演算して得られた相対角度Dを垂直方向制御部140に供給する。
送信指向性演算部136は、ステップS4においてビーム半値角Bを演算する。このときのビーム半値角Bは、例えば12度となる。また、切替角度演算部139は、ステップS5において、送信指向性演算部136で演算されたビーム半値角Bと、記憶部141に保存されたアンテナ設置俯角Aとに基づき、アンテナ切替角度Cを演算する。このときのアンテナ切替角度Cは、ビーム半値角Bが12度であり、アンテナ設置俯角Aが30度であることから、18度となる。
垂直方向制御部140は、ステップS6において、相対角度演算部138で演算された相対角度Dと、切替角度演算部139で演算されたアンテナ切替角度Cとを比較する。比較の結果、相対角度Dが90度であり、アンテナ切替角度Cが18度であることから、「相対角度D>アンテナ切替角度C」となることから、処理がステップS10に移行する。この例では、飛行体1の飛行直後であり、垂直方向のアンテナ素子の電源はON状態であるため、一連の処理が終了する。
(飛行体1が点検地点に移動した場合)
飛行体1が点検地点まで移動する間にも、上述した電源制御処理が定期的に行われる。そして、例えば、飛行体1とプロポ3との相対垂直距離Yが10mとなり、かつ、相対水平距離Xが31mとなった場合に飛行体1が点検地点に到着すると、相対角度Dが17.9度となる。
垂直方向制御部140は、ステップS6において、相対角度Dとアンテナ切替角度Cとを比較し、相対角度Dが17.9度であり、アンテナ切替角度Cが18度であることから、「相対角度D<アンテナ切替角度C」となることから、処理がステップS7に移行する。
この時点では、相対角度Dがアンテナ切替角度Cよりも小さくなった直後であるため、垂直方向のアンテナ素子の電源はON状態である(ステップS7:YES)。したがって、垂直方向制御部140は、垂直方向の少なくとも一部のアンテナ素子の電源をOFFとするための切替制御信号をRF受信回路12およびRF送信回路14に対して供給する。これにより、ステップS8において、垂直方向の少なくとも一部のアンテナ素子の電源がOFF状態とされる。例えば、アレイアンテナ11における水平方向および垂直方向のアンテナ素子数が「5×5」である場合、この処理によってアンテナ素子数が「5×1」となる。
また、この時点では、送信指向性演算部136において演算される複素ウェイトWは、アンテナ素子の垂直方向の成分を含めた結果となっている。そのため、垂直方向制御部140は、アンテナ素子の水平方向の成分のみで複素ウェイトWを演算するように、送信指向性演算部136に対して再計算の指示を送る。これにより、ステップS9において、送信指向性演算部136は、アンテナ素子の水平方向の成分のみによる複素ウェイトWの演算を実行する。
(飛行体1が出発地点に帰還する場合)
飛行体1による点検地点に対する点検が完了すると、飛行体1が点検地点から出発地点に帰還するように、操縦者2によってプロポ3が操縦される。そして、例えば、飛行体1とプロポ3との相対垂直距離Yが10mとなり、かつ、相対水平距離Xが30mとなった場合に、相対角度Dが18.4度となる。
垂直方向制御部140は、ステップS6において、相対角度Dとアンテナ切替角度Cとを比較し、相対角度Dが18.4度であり、アンテナ切替角度Cが18度であることから、「相対角度D>アンテナ切替角度C」となることから、処理がステップS10に移行する。
この時点では、垂直方向の少なくとも一部のアンテナ素子の電源がOFF状態である(ステップS10:YES)。したがって、垂直方向制御部140は、垂直方向の受信アンテナ素子の電源をONとするための切替制御信号をRF受信回路12に対して供給する。また、垂直方向制御部140は、垂直方向の送信アンテナ素子の電源をONとするための切替制御信号をRF送信回路14に対して供給する。
これにより、ステップS11において、垂直方向の受信アンテナ素子の電源がON状態とされる。また、プロポ3からの電波が1回以上受信された場合には、アンテナ素子の垂直方向の成分を含めて複素ウェイトWの演算が実行されるので、ステップS12において、垂直方向の送信アンテナ素子の電源がON状態とされる。例えば、アレイアンテナ11における水平方向および垂直方向のアンテナ素子数が「5×5」である場合、この処理によってアンテナ素子数が「5×1」から「5×5」となる。
このように、本実施の形態1に係る無線通信システム100では、飛行体1が点検地点に到着してから点検が完了して出発地点に帰還する時点までの間は、垂直方向のアンテナ素子の電源がOFF状態とされる。これにより、水平方向および垂直方向のアンテナ素子数が「5×5」であるアレイアンテナ11が用いられる場合、飛行体1が点検地点に到着してから点検が完了して出発地点に帰還する時点までの間のアンテナ素子数が「5×1」となる。そのため、この間のアンテナ素子の消費電力を80%低減することができる。
以上のように、本実施の形態1に係る飛行体1では、相対角度がアンテナ切替角度よりも小さい場合に、垂直方向のアンテナ素子の電源がOFF状態とされる。これにより、一部のアンテナ素子に電力が供給されなくなるため、運用時における消費電力を低減させることができる。
以上、実施の形態1について説明したが、本発明は、上述した実施の形態1に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。実施の形態1では、橋梁およびトンネルなどのインフラの点検を目的としたシステムに適用した例について説明したが、これはこの例に限られない。
例えば、飛行体1とプロポ3との相対水平距離Xが大きく、これらが略水平に位置すると見なせるような高度で運用するシステムに適用することもできる。具体的には、例えば、点検装置30に代えてビデオカメラなどの撮像装置が設けられ、低高度からの空撮が可能なシステムに適用することもできる。
1 飛行体、2 操縦者、3 プロポ、4 無線通信、10 無線制御装置、11 アレイアンテナ、12 RF受信回路、13 無線制御回路、14 RF送信回路、20 飛行制御装置、21 センサ群、22 飛行制御回路、30 点検装置、40 駆動装置、50 バッテリ、61 処理回路、62 プロセッサ、63 メモリ、100 無線通信システム、131 到来方位推定部、132 到来波源位置推定部、133 受信指向性演算部、134 受信処理部、135 送信方位演算部、136 送信指向性演算部、137 送信処理部、138 相対角度演算部、139 切替角度演算部、140 垂直方向制御部、141 記憶部。
本発明に係る無線通信装置は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナと、前記アンテナで受信した電波を受信信号に変換する受信回路と、前記受信信号に対して受信処理を行う無線制御回路とを備え、前記無線制御回路は、前記受信信号に基づき受信データを生成する受信処理部と、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算する相対角度演算部と、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算する切替角度演算部と、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成する垂直方向制御部とを有し、前記相対角度演算部は、前記受信データに含まれる前記送受信機の位置情報と、自機の位置を示す自機位置情報とに基づき、相対水平距離および相対垂直距離を演算し、前記相対水平距離および前記相対垂直距離に基づき前記相対角度を演算するものである。
また、本発明に係る無線通信装置は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナと、前記アンテナで受信した電波を受信信号に変換する受信回路と、前記受信信号に対して受信処理を行う無線制御回路とを備え、前記無線制御回路は、前記受信信号に基づき受信データを生成する受信処理部と、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算する相対角度演算部と、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算する切替角度演算部と、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成する垂直方向制御部と、前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成する送信方位演算部と、前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算する送信指向性演算部と、前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶する記憶部とを有し、前記切替角度演算部は、前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算するものである。
本発明に係る無線通信方法は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップとを有し、前記相対角度を演算するステップは、前記受信データに含まれる前記送受信機の位置情報と、自機の位置を示す自機位置情報とに基づき、相対水平距離および相対垂直距離を演算し、前記相対水平距離および前記相対垂直距離に基づき前記相対角度を演算するものである。
また、本発明に係る無線通信方法は、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと、前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成するステップと、前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算するステップと、前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶するステップとを有し、前記アンテナ切替角度を演算するステップは、前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算するものである。
本発明に係る無線通信プログラムは、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップとを無線通信装置のプロセッサに実行させ、前記相対角度を演算するステップは、前記受信データに含まれる前記送受信機の位置情報と、自機の位置を示す自機位置情報とに基づき、相対水平距離および相対垂直距離を演算し、前記相対水平距離および前記相対垂直距離に基づき前記相対角度を演算するものである。
また、本発明に係る無線通信プログラムは、複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと、前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成するステップと、前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算するステップと、前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶するステップとを無線通信装置のプロセッサに実行させ、前記アンテナ切替角度を演算するステップは、前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算するものである。

Claims (7)

  1. 複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナと、
    前記アンテナで受信した電波を受信信号に変換する受信回路と、
    前記受信信号に対して受信処理を行う無線制御回路と
    を備え、
    前記無線制御回路は、
    前記受信信号に基づき受信データを生成する受信処理部と、
    前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算する相対角度演算部と、
    前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算する切替角度演算部と、
    前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成する垂直方向制御部と
    を有する無線通信装置。
  2. 前記相対角度演算部は、
    前記受信データに含まれる前記送受信機の位置情報と、自機の位置を示す自機位置情報とに基づき、相対水平距離および相対垂直距離を演算し、
    前記相対水平距離および前記相対垂直距離に基づき前記相対角度を演算する
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記無線制御回路は、
    前記送受信機の方位を示す送信方位を演算し、演算した前記送信方位を示す送信方位情報を生成する送信方位演算部と、
    前記送信方位情報に基づきビーム半値角を演算する送信指向性演算部と、
    前記アンテナが設置された際の俯角を示すアンテナ設置俯角を記憶する記憶部と
    をさらに有し、
    前記切替角度演算部は、
    前記ビーム半値角および前記アンテナ設置俯角に基づき、前記アンテナ切替角度を演算する
    請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記無線制御回路は、
    前記受信信号に基づき、前記アンテナで受信した前記電波の到来方位を推定する到来方位推定部をさらに有する
    請求項1~3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の無線通信装置と、
    前記無線通信装置との間で通信を行う送受信機と
    を備える無線通信システム。
  6. 複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、
    前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、
    前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、
    前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、
    前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと
    を有する無線通信方法。
  7. 複数のアンテナ素子が水平方向および垂直方向に並べられて形成され、外部の送受信機との間で電波の送受信を行うアンテナで受信した電波を受信信号に変換するステップと、
    前記受信信号に基づき受信データを生成するステップと、
    前記受信データに基づき、前記送受信機と自機との相対的な角度を示す相対角度を演算するステップと、
    前記送受信機と自機との相対的な角度が水平であるとみなすための閾値であるアンテナ切替角度を演算するステップと、
    前記相対角度が前記アンテナ切替角度よりも小さい場合に、前記アンテナにおける垂直方向の少なくとも一部の前記アンテナ素子の電源をOFF状態に切り替える切替制御信号を生成するステップと
    を無線通信装置のプロセッサに実行させる無線通信プログラム。
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