JP2022034599A - 遠隔操作システム、測定システムおよび中継器 - Google Patents

遠隔操作システム、測定システムおよび中継器 Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器と操作端末との間の相互通信を可能とする。【解決手段】インターネット51に接続された中継サーバ3a~3cと、各測定器1~1nにローカル接続されると共にインターネット51を介して中継サーバ3b,3cにアクセス可能に設置された中継器3dとを備え、中継器3dがインターネット51を介して中継サーバ3bからの送信データを常時受信可能とする第1通信路を確立する第1処理と、中継サーバ3bが各測定器1~1nと中継サーバ3cとの間の相互通信が可能な第2通信路の確立を中継器3dに第1通信路を介して指示する第2処理と、中継器3dが第2通信路を確立する第3処理と、中継サーバ3cが操作端末2と中継サーバ3cとの間の相互通信が可能な第3通信路を確立すると共に第3通信路および第2通信路を介しての操作端末2および各測定器1~1nの間の相互通信を中継する第4処理とを実行可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、操作端末によってインターネットを介して電子機器を遠隔操作する技術に関するものである。
出願人は、各種操作端末によって測定器(電子機器)を遠隔操作可能とする測定システム(遠隔操作システム)の発明を下記の特許文献に開示している。出願人が開示している測定システムは、インターネットに接続された中継サーバと、測定器にローカル接続されると共にインターネットを介して中継サーバにアクセス可能に設置された中継器とを備え、一例として、パーソナルコンピュータ、タブレット端末およびスマートフォンなどの携帯型情報処理端末で構成された操作端末によってインターネットを介して測定器を遠隔操作することができるように構成されている。
この測定システムの利用に際しては、利用者の認証情報や、使用機器(測定器および中継器)の識別情報などを中継サーバに予め登録する。次いで、使用機器として登録した各測定器および中継器を測定現場において有線LANケーブルで相互に接続した後に電源を投入する。この際に、中継器は、インターネットおよび携帯電話通信網を介して中継サーバからの送信データを常時受信可能とする通信路(第1通信路:MQTT通信等を行う通信路)を確立する。これにより、測定システムを使用した測定処理を開始する準備が整う。
一方、各測定器に測定処理を実行させて測定結果を取得する際には、一例として、操作端末においてブラウザを起動させて中継サーバにアクセスする。この際に、中継サーバは、アクセスした端末にユーザー認証画面を表示させてユーザIDおよびパスワードなどの入力(送信)を要求し、入力(送信)された情報と一致する認証情報が登録されているときに、その認証情報に関連付けられて登録されている測定器および中継器を特定する。次いで、中継サーバは、特定した中継器によって確立されている第1通信路を介して、利用者が接続を希望している測定器と中継サーバとの間の通信が可能な通信路(第2通信路)の確立を指示する。これに応じて、中継器は、第2通信路(一例として、HTTPS通信を行う通信路)を確立する。
また、中継器によって上記の第2通信路が確立されたときに、中継サーバは、その第2通信路を介しての測定器へのアクセスが可能なURLのアドレスデータを生成して操作端末に送信する。これにより、操作端末の表示部に「○○測定器の遠隔操作を行う場合には、https://○○○にアクセスして下さい。」とのメッセージが表示される。以上により、上記のメッセージによって示されたURLにアクセスすることで、中継器に接続されている測定器と操作端末との間におけるエンドツーエンド通信が可能な状態となる。
この際に、操作端末がブロードバンドルータおよびインターネットを介して中継サーバに接続しているときには、ブロードバンドルータ、インターネット、中継サーバおよび第2通信路を経由して操作端末が任意の測定器に接続される。また、操作端末が携帯電話通信網およびインターネットを介して中継サーバに接続しているときには、携帯電話通信網、インターネット、中継サーバおよび第2通信路を経由して操作端末が任意の測定器に接続される。以下、上記のような測定器および操作端末の間の通信路を「遠隔操作時通信路」ともいう。
一方、測定器では、上記の遠隔操作時通信路を介して操作端末がアクセスしたときに、遠隔操作用画面の画面情報を操作端末に送信して遠隔操作用画面を表示させる。これにより、操作端末による測定器へのアクセスが完了する。また、測定処理の条件の設定や測定処理の開始を希望するときには、遠隔操作用画面上の疑似操作ボタンを操作して任意の条件を指示したり処理の開始を指示したりする。これにより、利用者が希望する条件に従って測定器において測定処理が実行されて測定値が測定器の記憶部に順次記憶される。また、測定器において記憶された測定値の取得を希望するときは、遠隔操作用画面上の疑似操作ボタンを操作して測定結果データの送信を指示する。これにより、測定器から操作端末に遠隔操作時通信路を介して測定結果データが送信される。
特開2019-062495号公報(第8-17頁、第1-4図)
ところが、出願人が上記の特許文献に開示している測定システム(遠隔操作システム:以下、単に「出願人が開示しているシステム」ともいう)には、以下のような改善すべき課題が存在する。
具体的には、出願人が開示しているシステムでは、中継サーバからの指示に従って中継器によって確立された第2通信路を含む遠隔操作時通信路を介して操作端末によって測定器を遠隔操作可能とする構成が採用されている。これにより、出願人が開示しているシステムでは、測定現場(測定器が設置されている場所)から遠く離れていても、操作端末と測定器との間で制御データや測定結果データを送受信させることができる。この場合、出願人が開示しているシステムでは、前述したように、中継サーバからの指示に従って中継器がHTTPS通信を行う通信路を第2通信路として確立すると共に、操作端末によって中継サーバから示されたURLにアクセスすることで操作端末と測定器との間のエンドツーエンド通信が可能な状態となる構成が採用されている。
このため、出願人が開示しているシステムでは、操作端末と測定器との間の相互通信を行うのが困難となっている。具体的には、出願人が開示しているシステムでは、操作端末から測定器に制御データ等を送信すること(疑似操作ボタンの操作等で何らかの指示を行うこと)によって、測定器において測定処理の条件を設定させたり、測定処理を開始/停止させたりして、測定器から操作端末に応答データ(表示画面のデータや、測定結果データなど)を送信させること(測定器に「操作端末に対する受動的なデータ送信」を行わせること)ができるものの、操作端末からの要求等がない状態において測定器から操作端末に対して各種のデータを送信させること(測定器に「操作端末に対する能動的なデータ送信」を行わせること)が困難となっている。また、測定器からの要求によって操作端末から測定器に対して各種のデータを送信させること(操作端末に、「測定器に対する受動的なデータ送信」を行わせること)も困難となっている。このため、この点を改善するのが好ましい。
一方、この種のシステムの運用に際しては、遠隔操作による測定器や中継器の保守を実施することがある。この場合、出願人が開示しているシステムでは、前述のように、中継サーバからの送信データを常時受信可能とする第1通信路(中継器および中継サーバの間の通信路)、および中継サーバからの指示に従って確立される第2通信路(測定器および中継サーバの間の通信路)の2つの通信路が確立される構成が採用されている。
したがって、保守作業を行う者が操作端末を中継サーバにアクセスさせることで、この「第1通信路」および「第2通信路」のいずれかを利用して、操作端末から中継器や測定器に対して任意の制御コマンドを送信して応答データを受信させることで、操作端末において中継器や測定器の動作状態を把握することができる。しかしながら、出願人が開示しているシステムでは、第1通信路がMQTT通信を行うための通信路として確立され、第2通信路がHTTPS通信を行うための通信路として確立される構成が採用されている。
このため、例えば、操作端末から送信した制御コマンドを中継サーバから第1通信路を介して中継器宛てに送信させ、中継サーバを介して応答データを操作端末において受信したときに、制御コマンドを送信してから応答データを受信するまでに比較的長い時間を要する(制御コマンドの送信に対する応答データの受信のレスポンスが悪く、スムースな送受信が困難となっている)という現状がある。また、例えば、操作端末から送信した制御コマンドを中継サーバから第2通信路を介して測定器宛てに送信させ、中継サーバを介して応答データを操作端末において受信したときにも、制御コマンドを送信してから応答データを受信するまでに比較的長い時間を要する(制御コマンドの送信に対する応答データの受信のレスポンスが悪く、スムースな送受信が困難となっている)という現状がある。このため、この点を改善するのが好ましい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、電子機器(測定器等)と操作端末との間の相互通信が可能な遠隔操作システム、測定システムおよび中継器を提供することを主目的とし、電子機器(測定器等)と操作端末との間において各種のデータをスムースに送受信し得る遠隔操作システム、測定システムおよび中継器を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の遠隔操作システムは、外部装置からの制御データに応じて予め規定された処理を実行して当該予め規定された処理に関連する応答データを当該外部装置に出力可能な電子機器を、インターネットに接続された任意のリソースにアクセス可能な当該外部装置としての操作端末によって当該インターネットを介して遠隔操作可能とする遠隔操作システムであって、前記インターネットに接続された第1処理装置と、前記電子機器にローカル接続されると共に前記インターネットを介して前記第1処理装置にアクセス可能に設置された第2処理装置とを備え、前記第2処理装置が前記インターネットを介して前記第1処理装置からの送信データを常時受信可能とする第1通信路を確立する第1処理と、前記第1処理装置が前記電子機器と当該第1処理装置との間の相互通信が可能な第2通信路の確立を前記第2処理装置に前記第1通信路を介して指示する第2処理と、前記第2処理装置が前記第2通信路を確立する第3処理と、前記第1処理装置が前記操作端末と当該第1処理装置との間の相互通信が可能な第3通信路を確立すると共に当該第3通信路および前記第2通信路を介しての当該操作端末および前記電子機器の間の相互通信を中継する第4処理とを実行可能に構成されている。
請求項2記載の遠隔操作システムは、請求項1記載の遠隔操作システムにおいて、前記第1処理装置は、前記第4処理において前記操作端末と前記電子機器との間のWebSocketに準じた相互通信を中継可能に構成されている。
請求項3記載の遠隔操作システムは、請求項1または2記載の遠隔操作システムにおいて、前記第1処理装置は、前記第4処理において前記操作端末と前記電子機器との間のSecureShellに準じた相互通信を中継可能に構成されている。
請求項4記載の遠隔操作システムは、請求項1から3のいずれかに記載の遠隔操作システムにおいて、前記第2処理を実行可能に構成された前記第1処理装置としての処理装置Aと、前記第4処理を実行可能に構成された前記第1処理装置としての処理装置Bとが別個独立して設けられている。
請求項5記載の遠隔操作システムは、請求項1から4のいずれかに記載の遠隔操作システムにおいて、前記第2処理装置は、予め規定された条件を満たさない装置から前記第2通信路の確立を指示されたときに前記第3処理を実行せずに、当該予め規定された条件を満たす前記第1処理装置から当該第2通信路の確立を指示されたときに当該第3処理を実行する。
請求項6記載の遠隔操作システムは、請求項1から5のいずれかに記載の遠隔操作システムにおいて、前記第2処理装置は、前記第3処理において、暗号化通信が可能な前記第2通信路を確立する。
請求項7記載の遠隔操作システムは、請求項1から6のいずれかに記載の遠隔操作システムにおいて、前記第1処理装置は、前記第4処理において、当該第1処理装置と前記操作端末との間の通信時に暗号化通信を実行する。
請求項8記載の遠隔操作システムは、請求項1から7のいずれかに記載の遠隔操作システムにおいて、前記第1処理装置は、前記電子機器の遠隔操作を行っている前記操作端末から遠隔操作の終了を指示する前記制御データが送信されたときに前記第2通信路の閉鎖を前記第2処理装置に対して前記第1通信路を介して指示する第5処理を実行し、前記第2処理装置は、前記第1処理装置からの指示に従って前記第2通信路を閉鎖する第6処理を実行する。
請求項9記載の遠隔操作システムは、請求項1から8のいずれかに記載の遠隔操作システムにおいて、前記第1処理装置は、前記インターネットを介して当該第1処理装置に前記操作端末がアクセスしたときに認証処理を実行し、前記電子機器へのアクセスを許容可能であると判別したときに前記第2処理を実行する。
請求項10記載の遠隔操作システムは、請求項1から9のいずれかに記載の遠隔操作システムにおいて、前記第2処理装置は、前記インターネットに接続可能な携帯電話通信網に接続する通信部を備えて当該携帯電話通信網および当該インターネットを介して前記第1処理装置に接続可能に構成されている。
請求項11記載の測定システムは、請求項1から10のいずれかに記載の遠隔操作システムと、前記電子機器としての測定器および前記操作端末とを備え、前記操作端末による遠隔操作によって、前記測定器による測定処理、および当該測定処理の結果の当該測定器から当該操作端末への送信処理を実行可能に構成されている。
請求項12記載の中継器は、請求項1から10のいずれかに記載の遠隔操作システムにおける前記第2処理装置として使用可能に構成された中継器であって、前記電子機器にローカル接続可能な第1通信部と、前記インターネットを介して前記第1処理装置にアクセス可能な第2通信部と、前記第1処理および前記第3処理を実行可能な処理部とを備えている。
請求項1記載の遠隔操作システムでは、第2処理装置がインターネットを介して第1処理装置からの送信データを常時受信可能とする第1通信路を確立する第1処理と、第1処理装置が電子機器と第1処理装置との間の相互通信が可能な第2通信路の確立を第2処理装置に第1通信路を介して指示する第2処理と、第2処理装置が第2通信路を確立する第3処理と、第1処理装置が操作端末と第1処理装置との間の相互通信が可能な第3通信路を確立すると共に第3通信路および第2通信路を介しての操作端末および電子機器の間の相互通信を中継する第4処理とを実行することによって、電子機器を操作端末によってインターネットを介して遠隔操作可能とする。
また、請求項11記載の測定システムは、上記の遠隔操作システムと、電子機器としての測定器および操作端末とを備え、操作端末による遠隔操作によって、測定器による測定処理、および測定処理の結果の測定器から操作端末への送信処理を実行可能に構成されている。さらに、請求項12記載の中継器は、上記の遠隔操作システムにおける第2処理装置として使用可能に構成された中継器であって、電子機器にローカル接続可能な第1通信部と、インターネットを介して第1処理装置にアクセス可能な第2通信部と、第1処理および第3処理を実行可能な処理部とを備えている。
したがって、請求項1記載の遠隔操作システム、請求項11記載の測定システム、および請求項12記載の中継器によれば、第2通信路および第3通信路を介して電子機器(測定器)と操作端末とが各種データを送受信することができる状態となり、第1処理装置によって電子機器(測定器)および操作端末の間の相互通信が中継されるため、出願人が開示しているシステムと同様にして電子機器(測定器)から操作端末への受動的なデータの送信が行えるだけでなく、電子機器(測定器)から操作端末への能動的なデータの送信(操作端末からの送信要求がない状態での電子機器(測定器)から操作端末へのデータ送信)や、操作端末から電子機器(測定器)への受動的なデータの送信(電子機器(測定器)からの送信要求に応じての操作端末から電子機器(測定器)へのデータ送信)を確実かつ容易に行うことができる。また、電子機器(測定器)と操作端末との間の相互通信を行う第2通信路や第3通信路が常設の通信路ではなく、第3処理や第4処理の実行によって確立される通信路であるため、電子機器(測定器)や第2処理装置への不正アクセスを好適に回避することができる。
また、請求項2記載の遠隔操作システムでは、第1処理装置が、第4処理において操作端末と電子機器との間のWebSocketに準じた相互通信を中継可能に構成されている。また、請求項3記載の遠隔操作システムでは、第1処理装置が、第4処理において操作端末と電子機器との間のSecureShellに準じた相互通信を中継可能に構成されている。したがって、請求項2,3記載の遠隔操作システム、およびそのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システムによれば、例えば、第1処理装置が第4処理において操作端末と電子機器(測定器)との間のHTTP通信やHTTPS通信を中継する構成と比較して、操作端末から電子機器(測定器)への制御データの送信から、制御データに対応する処理を実行した結果の電子機器(測定器)から操作端末に対する応答データの送信(操作端末による応答データの受信)までに要する時間を充分に短縮することができる結果、操作端末および電子機器(測定器)の間の相互通信をスムースに行うことができる。
さらに、請求項4記載の遠隔操作システムでは、第2処理を実行可能に構成された第1処理装置としての処理装置Aと、第4処理を実行可能に構成された第1処理装置としての処理装置Bとが別個独立して設けられている。したがって、請求項4記載の遠隔操作システム、およびそのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システムによれば、処理装置Aの動作不良や処理装置Aの制御下で動作する各種機器(第2処理装置等)の動作不良に起因して第2通信路が正常に確立されていないのか、処理装置Bの動作不良や処理装置Bの制御下で動作する各種機器(第1処理装置等)の動作不良に起因して第3通信路が正常に確立されていないのかなどを確実かつ容易に特定できると共に、一連の処理を分散処理させる構成を採用した分だけ第1処理装置に対する不正アクセスや不正な遠隔操作を好適に回避することができる。
また、請求項5記載の遠隔操作システムでは、第2処理装置が、予め規定された条件を満たさない装置から第2通信路の確立を指示されたときに第3処理を実行せずに、予め規定された条件を満たす第1処理装置から第2通信路の確立を指示されたときに第3処理を実行する。したがって、請求項5記載の遠隔操作システム、そのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システム、およびそのような遠隔操作システムにおいて使用可能に構成した中継器によれば、第2処理装置に対して不正にアクセスした装置からの指示に従って第2通信路が確立されて第2処理装置や電子機器(測定器)が不正に遠隔操作される事態を好適に回避することができ、正規な手順での指示(第1処理装置から送信された制御データによる指示)が行われたときには、第2処理装置や電子機器(測定器)を遠隔操作するための第2通信路を確実に確立させることができる。
さらに、請求項6記載の遠隔操作システムでは、第2処理装置が、第3処理において、暗号化通信が可能な第2通信路を確立する。したがって、請求項6記載の遠隔操作システム、そのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システム、およびそのような遠隔操作システムにおいて使用可能に構成した中継器によれば、正規な利用者以外の者が、電子機器(測定器)や第2処理装置の動作状態を認識したり、電子機器(測定器)や第2処理装置に対して不正にアクセスしてこれを遠隔操作したりする事態を一層好適に回避することができる。
また、請求項7記載の遠隔操作システムでは、第1処理装置が、第4処理において、第1処理装置と操作端末との間の通信時に暗号化通信を実行する。したがって、請求項7記載の遠隔操作システム、およびそのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システムによれば、正規な利用者以外の者が、電子機器(測定器)や第2処理装置の動作状態を認識したり、電子機器(測定器)や第2処理装置に対して不正にアクセスしてこれを遠隔操作したりする事態を好適に回避することができる。
さらに、請求項8記載の遠隔操作システムでは、第1処理装置が、電子機器の遠隔操作を行っている操作端末から遠隔操作の終了を指示する制御データが送信されたときに第2通信路の閉鎖を第2処理装置に対して第1通信路を介して指示する第5処理を実行し、第2処理装置が、第1処理装置からの指示に従って第2通信路を閉鎖する第6処理を実行する。したがって、請求項8記載の遠隔操作システム、そのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システム、およびそのような遠隔操作システムにおいて使用可能に構成した中継器によれば、遠隔操作の終了後も第2通信路が確立された状態が維持されたときには、第2通信路を利用して電子機器(測定器)や第2処理装置に対する不正なアクセスが行われる可能性があるのに対し、不必要となった時点で第2通信路が閉鎖されることで、そのような不正アクセスを好適に回避することができる。
また、請求項9記載の遠隔操作システムでは、第1処理装置が、インターネットを介して第1処理装置に操作端末がアクセスしたときに認証処理を実行し、電子機器へのアクセスを許容可能であると判別したときに第2処理を実行する。したがって、請求項9記載の遠隔操作システム、およびそのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システムによれば、正規の利用者以外の者が測定システム(遠隔操作システム)を使用すること自体が確実に阻止される結果、正規な利用者以外の者が、電子機器(測定器)や第2処理装置の動作状態を認識したり、電子機器(測定器)や第2処理装置に対して不正にアクセスしてこれを遠隔操作したりする事態を一層好適に回避することができる。
さらに、請求項10記載の遠隔操作システムでは、第2処理装置が、インターネットに接続可能な携帯電話通信網に接続する通信部を備えて携帯電話通信網およびインターネットを介して第1処理装置に接続可能に構成されている。したがって、請求項10記載の遠隔操作システム、そのような遠隔操作システムを備えて構成された測定システム、およびそのような遠隔操作システムにおいて使用可能に構成した中継器によれば、インターネットに接続可能なローカルエリアネットワークが構築されていない場合や、インターネットに接続可能な既存のローカルエリアネットワークの使用が許容されない場合においても、第2処理装置をインターネットに接続させて、遠隔操作システムおよび測定システムを容易に使用することができる。
測定システム100の構成を示す構成図である。 測定器1の構成を示す構成図である。 操作端末2の構成を示す構成図である。 中継器3dの構成を示す構成図である。
以下、遠隔操作システム、測定システムおよび中継器の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定システム100は、「測定システム」の一例であって、複数の測定器1a,1b・・1n(以下、区別しないときには「測定器1」ともいう)、操作端末2および遠隔操作システム3を備えて構成されている。
測定器1は、「電子機器」としての「測定器」の一例であって、図示しない測定対象についての各種の測定処理を実行可能に構成されている。なお、複数台の測定器1を備えて構成した測定システム100の構成を例に挙げて説明するが、「測定器(電子機器)」の数は1台でもよい。この測定器1は、後述するように、操作端末2等の「外部装置」から送信された(遠隔操作システム3によって中継された)制御データDc(「制御データ」の一例)に応じて予め規定された処理を実行すると共に、実行した処理の内容に応じて応答データDrなどの各種データ(「応答データ」の一例)を生成して「外部装置」に送信する(遠隔操作システム3によって中継させる)ことができるように構成されている。具体的には、測定器1は、図2に示すように、測定部11、通信部12、操作部13、表示部14、処理部15および記憶部16を備えている。
測定部11は、後述するように、処理部15の制御に従って測定処理を実行して測定値を出力する。通信部12は、一例として、有線LAN通信モジュールで構成され、処理部15の制御に従って各種のネットワーク接続機器に対して有線LANケーブルを介して接続して各種のデータを送受信する。なお、有線LAN通信モジュールに代えて(または、有線LAN通信モジュールに加えて)、無線LAN通信モジュールや、ブルートゥース(登録商標)規格に準ずる無線通信モジュールなどを備えて通信部12を構成することもできる。操作部13は、測定器1の動作条件を設定したり、測定部11による測定処理を開始/停止させたりするための操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部15に出力する。表示部14は、処理部15の制御に従い、測定器1の動作状態や、測定部11による測定処理の結果などを表示する。
処理部15は、測定器1を総括的に制御する。具体的には、処理部15は、測定部11を制御して測定処理を実行させると共に、測定部11から出力される測定値に基づいて測定結果データ(「測定処理の結果」の一例)を生成して記憶部16に記憶させる。この場合、処理部15は、操作部13の操作に応じて測定部11を制御して測定処理を実行させる制御処理だけでなく、後述するように、「外部装置」から送信された制御データDcに従って測定部11を制御して測定処理を実行させる制御処理を実行可能に構成されている。
また、処理部15は、「外部装置」からの制御データDcに応じて記憶部16から測定結果データを読み出して通信部12から「外部装置」に応答データDrとして送信する処理を実行する。さらに、処理部15は、「外部装置」から送信された制御データDcに従い、測定器1の各部が正常に動作するかを特定可能な応答データDrを生成して通信部12から送信する処理を実行可能に構成されている。記憶部16は、処理部15の動作プログラムや演算結果、および上記の測定結果データなどを記憶する。
操作端末2は、「インターネットに接続された任意のリソース(各種情報処理システムや情報処理端末など)にアクセス可能な外部装置としての操作端末」に相当し、一例として、パーソナルコンピュータ、タブレット端末およびスマートフォンなどの既存の携帯型情報処理端末で構成されている。この操作端末2は、図3に示すように、通信部21,22、操作部23、表示部24、処理部25および記憶部26を備えている。
通信部21は、一例として、無線LAN通信モジュールで構成され、処理部25の制御に従って各種のネットワーク接続機器に対して無線LAN接続して各種のデータを送受信する。なお、無線LAN通信モジュールに代えて(または、無線LAN通信モジュールに加えて)、有線LAN通信モジュールや、ブルートゥース(登録商標)規格に準ずる無線通信モジュールを備えて通信部21を構成することもできる。通信部22は、一例として、3G、4GおよびLTEなどのモバイル通信規格に従って通信可能な無線通信モジュールで構成され、処理部25の制御に従って携帯電話通信網54aを介して各種のデータを送受信する。
操作部23は、一例として、タッチパネルを備えて構成され、後述するように測定器1に対するアクセスの操作や、測定器1からの応答データDr(測定結果データ等)の受信の手順、並びに受信された各データの解析の手順などの指示をタッチ操作によって行うことが可能となっている。なお、本例の操作端末2は、外部機器としてのキーボードやマウス等の外部入力機器を接続してこれを使用することができるように構成されているが、これらの外部入力機器を使用した操作についての図示および説明を省略する。表示部24は、処理部25の制御に従って各種の表示画面を表示する。
処理部25は、操作端末2を総括的に制御する。具体的には、処理部25は、操作端末2にインストールされている各種のアプリケーションソフトを実行する。この場合、本例では、後述するように、操作端末2にインストールされているインターネットブラウザ(以下、単に「ブラウザ」ともいう)を使用して測定器1にアクセスして応答データDr(測定結果データ等)を取得する例について説明する。記憶部26は、上記のブラウザを含む各種のアプリケーションソフトのプラグラムや、後述するように測定器1から送信された応答データDr(測定結果データ等)を記憶する。
なお、本例では、図1に示すように、一例として、操作端末2の使用場所にブロードバンドルータ2aによってLAN52が構築されており、このLAN52(ブロードバンドルータ2a)を介して操作端末2がインターネット51に接続することが可能な状態となっている。
一方、遠隔操作システム3は、「遠隔操作システム」の一例であって、中継サーバ3a~3cおよび中継器3dを備えて構成されている。
中継サーバ(アプリケーションサーバ)3aは、中継サーバ3b,3cと相俟って「インターネットに接続された第1処理装置」を構成すると共に、中継サーバ3bと相俟って「第2処理を実行可能に構成された第1処理装置としての処理装置A」を構成し、かつ中継サーバ3cと相俟って「第4処理を実行可能に構成された第1処理装置としての処理装置B」を構成する。この中継サーバ3aは、操作端末2などの操作端末と中継サーバ3bとの間の通信を中継する機能を有している。具体的には、中継サーバ3aは、測定システム100(遠隔操作システム3)の管理者が管理可能に設置されてインターネット51に常時接続されたサーバであって、後述するように操作端末2等から測定器1にアクセスする際に操作端末2等が接続する専用のURLが用意されると共に、そのURLに接続された機器(操作端末2等)と中継サーバ3bとの接続および各データの送受信を管理する。
中継サーバ(MQTTブローカ)3bは、上記のように中継サーバ3aと相俟って「処理装置A」を構成する装置であって、中継サーバ3aと中継器3dとの間の通信を中継する機能を有している。具体的には、中継サーバ3bは、上記の中継サーバ3aと同様に測定システム100(遠隔操作システム3)の管理者が管理可能に設置されてインターネット51に常時接続されたサーバであって、後述するように操作端末2等から測定器1にアクセスする際に中継サーバ3aからの指示に従って中継器3dに各種の処理を開始させる。
中継サーバ(SSH中継サーバ)3cは、上記のように中継サーバ3aと相俟って「処理装置B」を構成する装置であって、各測定器1と操作端末2との間の通信を中継器3dと相俟って中継する機能を有している。具体的には、中継サーバ3bは、上記の中継サーバ3a,3bと同様に測定システム100(遠隔操作システム3)の管理者が管理可能に設置されてインターネット51に常時接続されたサーバであって、後述するように操作端末2等から測定器1にアクセスする際に中継器3dからの指示に従って各種の処理を実行すると共に、測定器1(中継器3d)と操作端末2との間で送受信される各種のデータを中継する。なお、中継サーバ3a~3cによって実行される各種の処理については、後に具体的な例を挙げて詳細に説明する。
中継器3dは、「電子機器にローカル接続されると共にインターネットを介して第1処理装置にアクセス可能に設置された第2処理装置」として使用可能に構成された「中継器」に相当し、一例として、遠隔操作システム3専用のプログラムデータがインストールされたモバイルルータで構成されている。この中継器3dは、図4に示すように、通信部31,32、操作部33、表示部34、処理部35および記憶部36を備えている。
通信部31は、「電子機器にローカル接続可能な第1通信部」の一例であって、測定器1の通信部12と同様に有線LAN通信モジュールで構成され、処理部35の制御に従って各種のネットワーク接続機器に対して有線LANケーブルを介して接続して各種のデータを送受信する。なお、有線LAN通信モジュールに代えて(または、有線LAN通信モジュールに加えて)、無線LAN通信モジュールや、ブルートゥース(登録商標)規格に準ずる無線通信モジュールを備えて通信部31を構成することもできる。
通信部32は、「インターネットに接続可能な携帯電話通信網に接続する通信部」および「インターネットを介して第1処理装置にアクセス可能な第2通信部」の一例であって、操作端末2の通信部22と同様に、3G、4GおよびLTEなどのモバイル通信規格に従って通信可能な無線通信モジュールで構成され、処理部35の制御に従って携帯電話通信網54bを介して各種のデータを送受信する。なお、本例では、操作端末2の通信部22が接続する携帯電話通信網54aと、中継器3dの通信部32が接続する携帯電話通信網54bとが相違する例を挙げて説明するが、両通信部22,32を同一の「携帯電話通信網」に接続させて運用することもできる。以下、携帯電話通信網54a,54bを区別しないときには「携帯電話通信網54」ともいう。
操作部33は、中継器3dの動作条件を設定するための操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部35に出力する。表示部34は、処理部35の制御下で中継器3dの動作状態などを表示する。
処理部35は、「第1処理および第3処理を実行可能な処理部」の一例であって、中継器3dを総括的に制御する。具体的には、処理部35は、通信部21を制御して各測定器1との間で各種のデータを送受信させると共に、通信部32を制御して携帯電話通信網54bおよびインターネット51を介して、インターネット51に接続されている各種の装置との間で各種データを送受信する。この場合、本例の遠隔操作システム3では、処理部35がDHCPサーバとして機能して各測定器1に対してローカルIPアドレスを付与することにより、この中継器3dを中心とするLAN53を構築することが可能に構成されている。
記憶部36は、処理部35の動作プログラムのデータや、処理部35の演算結果などを記憶する。この場合、本例の遠隔操作システム3では、一例として、動作プログラムのデータがインストールされた状態(処理部35によって実行可能にプログラムのデータが記憶部36に記憶させられた状態)で測定器1の製造者や販売者によって中継器3dが提供されるものとする。なお、この中継器3dによって実行される各種の処理については、後に具体的な例を挙げて詳細に説明する。
次に、測定システム100(遠隔操作システム3)の運用形態の一例について説明する。なお、操作端末2や中継器3dによる携帯電話通信網54の使用準備(携帯電話通信網54を使用するための契約手続きや、携帯電話通信網54に接続するために必要なsimカードの装着など)は既に完了しているものとする。また、ブロードバンドルータ2aのインターネット51への接続、およびブロードバンドルータ2aへの操作端末2の接続準備(操作端末2がブロードバンドルータ2aを介してインターネット51に接続するための設定作業)も既に完了しているものとする。さらに、中継サーバ3a~3cの設置(サーバにおいて動作させるプログラムのインストールや、インターネット51への接続など)も既に完了しているものとする。
まず、中継サーバ3aに対して、利用者の認証情報や、使用機器(測定器1および中継器3d等)の識別情報を登録する。この登録作業については、中継サーバ3a自体を直接操作して行うこともできるが、一般的には、上記の操作端末2や、操作端末2以外の各種情報処理端末(図示せず)を利用してインターネット51を介して中継サーバ3aの専用アドレス(初期情報設定用のURL)にアクセスして作業することとなる。
具体的には、利用者の認証情報の登録に関しては、一例として、利用者個人、または、利用者の属する組織に対して個別的に付与するユーザIDおよびパスワードを「遠隔操作システム3の使用を許容する者」の一覧に追加する作業を実施する。この際には、後述するように各測定器1に対する接続を希望する際にアクセスする専用のURL(以下、「接続開始時URL」ともいう)が発行される。なお、この際に発行されるURLは、後に説明するように操作端末2などが中継サーバ3aにアクセスして通信する際に暗号化通信を行うことを考慮して、SSL等を利用した通信(HTTPS通信)を前提とするURLが発行される。また、この利用者の登録作業に関しては、利用者自らが実施することもできるが、セキュリティの観点から、一例として、測定システム100(遠隔操作システム3)の管理者が実施する。
一方、使用機器の識別情報の登録に関しては、一例として、測定システム100に参加させる各測定器1や中継器3dの型式番号、各測定器1における通信部12のMACアドレス、中継器3dの識別番号(シリアルナンバー)、および利用者が各測定器1や中継器3dを容易に識別するための任意の呼称に加え、いずれの測定器1をいずれの中継器3dに接続するかを特定可能な情報を相互に関連付けて登録する作業を実施する。この際には、登録された使用機器の識別情報が、上記のユーザIDに関連付けられて中継サーバ3aに記録される。この使用機器の登録作業に関しては、測定システム100(遠隔操作システム3)の管理者が実施することもできるが、管理者の負担軽減のために、一例として、上記の登録作業によって遠隔操作システム3の使用を許容された利用者自らが実施する。
次いで、一例として、測定現場(測定器1の設置場所)において、上記のように使用機器として登録した各測定器1(通信部12)と中継器3d(通信部31)とを有線LANケーブルで相互に接続する。次いで、各測定器1および中継器3dの電源を投入する。
この際に、中継器3dの処理部35は、インターネット51および携帯電話通信網54bを介して中継サーバ3bからの送信データを常時受信可能とする通信路を確立する(「第1通信路」を確立する「第1処理」の一例)。この際に、処理部35は、MQTT通信が可能な通信路を中継サーバ3bとの間に確立する。これにより、後述するように中継サーバ3bから送信される各種のデータを中継器3dによって常時受信することが可能な状態となり、測定システム100を使用した測定処理を開始する準備が整う。
一方、各測定器1による測定処理の実行、およびその測定結果の取得に際しては、一例として、操作端末2を操作して中継サーバ3aにアクセスする。具体的には、まず、操作端末2の操作部23を操作してブラウザを起動させる。次いで、ブラウザのアドレス欄に前述の接続開始時URL(暗号化通信を行うURL)を入力してアクセスする。この際に、操作端末2がブロードバンドルータ2aに接続している状態では、通信部21、ブロードバンドルータ2aおよびインターネット51を介して中継サーバ3aにアクセスし、操作端末2がブロードバンドルータ2aに接続していない状態では、通信部22、携帯電話通信網54aおよびインターネット51を介して中継サーバ3aにアクセスすることとなる。
また、中継サーバ3aは、接続開始時URLに対してアクセスした端末(本例では、操作端末2)にユーザー認証画面を表示させてユーザIDおよびパスワードの入力を要求する。これに応じて、利用者は、操作端末2の表示部24に表示されている認証画面にユーザIDおよびパスワードを入力して送信する。この際に、操作端末2と中継サーバ3aとの間の通信がSSL等による暗号化通信のため、送信したユーザIDおよびパスワード(認証方法)が漏洩する事態が好適に回避される。
また、中継サーバ3aは、送信された認証情報と一致する認証情報が登録されているか否かを判別する(「認証処理」の一例)。この際に、一致する認証情報が登録されていないときに、中継サーバ3aは、一例として「ID/パスワードが一致しません。初めてご利用の場合には、利用者登録をお願いします。」とのエラーメッセージの画面情報を操作端末2に送信して表示させる。これにより、必要に応じて、正しいユーザIDおよびパスワードの再入力、または、前述の利用者登録が行われる。
一方、一致する認証情報が登録されているときに、中継サーバ3aは、測定システム100の使用を許容すべき利用者のアクセスが行われたと判別し(「電子機器へのアクセスを許容可能であると判別したとき」の一例)、その認証情報に関連付けられて登録されている測定器1の識別情報の有無を判別する。この際に、識別情報が登録されている測定器1が複数存在するときに、中継サーバ3aは、一例として、「いずれの電子機器に対するアクセスをご希望ですか?」とのメッセージと共に、登録されている測定器1の一覧を表示する画面情報を操作端末2に送信し、操作端末2との通信を中継すべき測定器1を利用者に選択させる。
また、識別情報が登録されている測定器1が1つだけのとき、または、複数の測定器1のなかから利用者によって任意の1つが選択されたときに、中継サーバ3aは、操作端末2による測定器1の遠隔操作の開始を指示されたと判別し、登録されている使用機器の識別情報に基づき、対象の測定器1が接続されている中継器3dを特定する。次いで、中継サーバ3aは、遠隔操作の開始を要求された測定器1に接続されている中継器3dに対して、「利用者が接続を希望している測定器1と中継サーバ3cとの間の双方向通信が可能な通信路」の確立を指示する制御データDcを送信する。この際には、中継サーバ3aが上記の制御データDcを中継サーバ3bに対して送信することにより、中継サーバ3bが、前述したように中継器3dによって確立されている「第1通信路」を介して制御データDcを中継器3dに送信する(「電子機器と第1処理装置との間の相互通信が可能な第2通信路」の確立を指示する「第2処理」の一例)。
この際に、本例とは相違するが、上記の中継サーバ3b以外の装置(「第1通信路」以外の通信路を介して中継器3dにアクセスした装置)から、上記のような通信路の確立を指示する制御データDcが送信されたときや、予め規定された書式とは相違する制御データDcによって通信路の確立を指示されたときに、処理部35は、「予め規定された条件を満たさない装置から第2通信路の確立を指示された」と判別して、以下に説明する処理を実行せずに、正規な中継サーバ3bからの正規な制御データDcの送信まで待機する。
一方、本例のように「第1通信路」を介して中継サーバ3aから正規な制御データDcが送信されたとき(中継サーバ3bによって正規な制御データDcが中継されたとき:「予め規定された条件を満たす第1処理装置から第2通信路の確立を指示されたとき」の一例)に、処理部35は、送信された制御データDcの対象の測定器1が通信部31に接続されているか否かを判別する。
この際に、対象の測定器1が接続されていないときには、指示された測定器1が中継器3dに接続されていないことを示す応答データDrを中継サーバ3bに送信する。これにより、中継サーバ3bから中継サーバ3aに予め規定されたエラーコードが送信され、中継サーバ3aが、接続を希望する測定器1が存在しないとのメッセージのデータを操作端末2(ブラウザ)に送信する。また、対象の測定器1が接続されているときに、処理部35は、その測定器1と中継サーバ3cとの間の通信を行うための「第2通信路」を確立する(「暗号化通信が可能な第2通信路」を確立する「第3処理」の一例)。この際に、処理部35は、一例として、通信部32と中継サーバ3cとの間(本例では、携帯電話通信網54bおよびインターネット51)についてSSH通信を行う通信路(中継用のトンネル:以下、「SSHトンネル」ともいう)を「第2通信路」として確立する。
また、中継器3dは、確立した「第2通信路(SSHトンネル)」を特定可能なアドレス情報を、「第1通信路」を介して中継サーバ3bに送信し、中継サーバ3bが、中継器3dから送信されたアドレス情報を中継サーバ3aに送信する。また、中継サーバ3aは、中継器3dによって上記の「第2通信路」が確立されて中継器3dから中継サーバ3bを介してアドレス情報が送信されたときに、そのアドレス情報に基づき、中継器3dによって確立された「第2通信路(SSHトンネル)」を介して操作端末2が測定器1に対してアクセス可能な中継用URLを生成して操作端末2(操作端末2のブラウザ)に送信する。
これに応じて、操作端末2では、表示部24(ブラウザの画面)に中継用URLのリンクが表示される。また、操作部23の操作によって上記のリンクが選択されたときには、操作端末2が、ブロードバンドルータ2a(または、携帯電話通信網54a)、インターネット51、中継サーバ3c、「第2通信路(SSHトンネル):(インターネット51および携帯電話通信網54b)」、および中継器3dを介して測定器1にHTTPアクセスする。この際には、操作端末2がアクセスした測定器1からWebSocket通信用URLが中継サーバ3cを介して操作端末2に送信される。これにより、操作端末2(ブラウザ)と中継サーバ3cとの間のWebSocket通信が可能な状態となる。
一方、中継サーバ3cは、操作端末2に中継した上記のWebSocket通信用URLを解析することにより、そのWebSocket通信用URLの通信経路を、中継器3dによって確立されている上記の「第2通信路(SSHトンネル)」を経由して測定器1と中継サーバ3cとの間のWebSocket通信が可能な通信経路に変換する(測定器1と中継サーバ3cとの間のWebSocket通信用の「第3通信路」の確立)。これにより、中継サーバ3cと測定器1(中継器3d)との間のWebSocket通信、および操作端末2と中継サーバ3cとの間のWebSocket通信が可能な状態(測定器1と操作端末2との間におけるエンドツーエンド通信:「第3通信路および第2通信路を介しての操作端末および電子機器の間の相互通信」が可能な状態)となる。
したがって、中継サーバ3cは、中継サーバ3cと測定器1(中継器3d)との間のWebSocket通信が可能な通信路、および操作端末2と中継サーバ3cとの間のWebSocket通信が可能な通信路(以下、両「通信路」を「遠隔操作時通信路」ともいう)を介して、操作端末2(ブラウザ)からの各種のデータを測定器1(中継器3d)に送信すると共に、測定器1(中継器3d)からの各種のデータを操作端末2(ブラウザ)に送信する(「操作端末および電子機器の間の相互通信を中継する第4処理」の一例であって、「第4処理において、第1処理装置と操作端末との間の通信時に暗号化通信を実行」との構成の一例)。
この場合、上記のように遠隔操作システム3によって遠隔操作時通信路が確立された状態において、測定器1は、操作端末2などの外部機器がアクセスした際にその機器に表示させるように規定されている通常使用時の遠隔操作用画面の画面情報を、遠隔操作時通信路を介して操作端末2に送信する。これにより、操作端末2の表示部24に通常使用時の遠隔操作用画面(測定処理の条件の設定、測定処理の開始/停止、および測定結果データの送信など:「予め規定された処理」の一例)を指示するための操作画面:図示せず)が表示され、操作端末2による測定器1の遠隔操作が可能な状態となる。
この遠隔操作用画面には、測定処理の条件を設定する設定画面を表示させる指示、設定された条件での測定処理の開始/停止の指示、および測定処理の結果を示す測定結果データの送信の指示などの各種の指示を行う疑似操作ボタンが表示される(図示せず)。したがって、測定処理の条件の設定を所望するときには、操作端末2の操作部23を操作して、設定画面を表示させる疑似操作ボタンを選択する。この際には、設定画面の表示を指示する制御データDc(そのような疑似操作ボタンの操作が行われた旨を示すデータ:「制御データ」の一例)が遠隔操作時通信路(中継サーバ3cおよび中継器3d)によって中継されて測定器1に送信される。
また、測定器1では、上記の制御データDcを受信したときに、設定画面の画面情報を応答データDr(「応答データ」の一例)として遠隔操作時通信路(中継器3dおよび中継サーバ3c)に中継させて操作端末2に送信する。これにより、操作端末2の表示部24に設定画面(図示せず)が表示される。この後、表示部24に表示される設定画面を参照しつつ、任意の設定条件を指定する都度、操作端末2から測定器1に遠隔操作時通信路を介して測定条件の変更を指示する制御データDcが送信され、測定器1から操作端末2に遠隔操作時通信路を介して変更後の条件を反映した設定画面の画面情報が応答データDrとして送信される(操作端末2による測定器1の「遠隔操作」の一例)。
また、測定処理の条件の設定が完了し、遠隔操作用画面が操作端末2の表示部24に表示された状態において、測定器1による測定処理を開始させるときには、操作端末2の操作部23を操作することにより、測定処理を開始させる疑似操作ボタンを選択する。この際には、測定処理の開始を指示する制御データDc(そのような疑似操作ボタンの操作が行われた旨を示すデータ:「制御データ」の他の一例)が遠隔操作時通信路(中継サーバ3cおよび中継器3d)によって中継されて測定器1に送信される。
また、測定器1では、上記の制御データDcを受信したときに、測定処理の開始の指示を受諾した旨を示す応答データDr(「応答データ」の他の一例)が遠隔操作時通信路(中継器3dおよび中継サーバ3c)によって中継されて操作端末2に送信される。これにより、操作端末2の表示部24に測定処理中である旨を示すメッセージ(図示せず)が表示される。また、処理部15は、測定部11を制御して測定処理を開始させる。これに応じて測定部11が測定値を順次出力し、処理部15が出力された測定値を記憶部16に順次記憶させる(操作端末2による測定器1の「遠隔操作」の他の一例)。
一方、所望する時間に亘って測定処理が行われたときは、操作端末2の操作部23を操作することにより、測定処理を停止させる疑似操作ボタンを選択する。この際には、測定処理の停止を指示する制御データDc(そのような疑似操作ボタンの操作が行われた旨を示すデータ:「制御データ」のさらに他の一例)が遠隔操作時通信路(中継サーバ3cおよび中継器3d)によって中継されて測定器1に送信される。
また、測定器1では、上記の制御データDcを受信したときに、測定処理の停止の指示を受諾した旨を示す応答データDr(「応答データ」のさらに他の一例)が遠隔操作時通信路(中継器3dおよび中継サーバ3c)によって中継されて操作端末2に送信される。これにより、操作端末2の表示部24に測定処理を停止した旨を示すメッセージ(図示せず)が表示される。また、処理部15は、測定部11を制御して測定処理を停止させると共に、記憶部16に記憶されている各測定値に基づいて測定結果データを生成する。以上により、測定処理が完了する(操作端末2による測定器1の「遠隔操作」のさらに他の一例)。
さらに、測定器1から操作端末2に測定結果データを送信させるとき(操作端末2によって測定器1から測定値をダウンロードするとき)には、操作端末2の操作部23を操作することにより、測定結果データの送信を指示する疑似操作ボタンを選択する。この際には、測定処理の開始を指示する制御データDc(そのような疑似操作ボタンの操作が行われた旨を示すデータ:「制御データ」のさらに他の一例)が遠隔操作時通信路(中継サーバ3cおよび中継器3d)によって中継されて測定器1に送信される。
また、測定器1では、上記の制御データDcを受信したときに、各測定値に基づいて生成して記憶部16に記憶させた測定結果データが応答データDr(「応答データ」の他の一例)として遠隔操作時通信路(中継器3dおよび中継サーバ3c)によって中継されて操作端末2に送信される。これに応じて、操作端末2では、処理部25が、遠隔操作時通信路を介して送信された応答データDr(測定結果データ)を記憶部26に記憶させる。以上により、測定結果データの取得が完了する(操作端末2による測定器1の「遠隔操作」のさらに他の一例)。
この場合、上記の遠隔操作時通信路を介しての各種データの送受信(中継サーバ3cによる各種データの中継)は、「WebSocketに準じた相互通信」である。このため、例えばHTTP通信によって操作端末2と測定器1との間で各種のデータを送受信する構成と比較して、操作端末2から測定器1に対する安全かつ高速なデータ送信、および測定器1から操作端末2に対する安全かつ高速なデータ送信が可能となっている。これにより、測定器1の不正な遠隔操作(偽の制御データDcに応じた各種処理の実行)や、測定器1から送信される測定結果データ(応答データDr)の不正取得を好適に回避できると共に、測定処理の開始/停止を指示する制御データDcを操作端末2から送信した直後に測定器1において測定処理を遅延なく開始/停止させることができ、かつ測定結果データの送信を要求する制御データDcを操作端末2から送信した直後に測定器1から測定結果データ(応答データDr)を遅延なく送信させることができる。
また、「WebSocketに準じた相互通信」が可能な本例の構成は、操作端末2からの送信要求に応じて測定器1から応答データDrを操作端末2に送信する処理(測定器1による応答データDrの受動的な送信処理)だけでなく、例えば、測定器1において予め規定された条件を満たす測定値が測定されたときや、測定処理が終了したときなどに、測定結果を含む測定結果データや、測定処理が終了したことを報知するデータなどを応答データDrとして測定器1から遠隔操作時通信路を介して(中継器3dおよび中継サーバ3cに中継させて)操作端末2に送信する処理(測定器1による応答データDrの能動的な送信処理)を実行させることもできる。さらに、測定器1からの送信要求に応じて遠隔操作時通信路を介して(中継サーバ3cおよび中継器3dに中継させて)各種のデータを操作端末2から測定器1に送信する処理(操作端末2による各種データの受動的な送信処理)を実行させることもできる。
一方、操作端末2による測定器1の遠隔操作を終了させるときには、一例として、操作端末2の表示部24に表示されている遠隔操作用画面(ブラウザ)を閉じる。この際には、操作端末2から中継サーバ3aに遠隔操作用画面(ブラウザ)を閉じたことを報知するデータ(「遠隔操作の終了を指示する制御データ」の一例)が送信される。なお、遠隔操作用画面(ブラウザ)を閉じる操作に代えて、遠隔操作用画面内に「遠隔操作の終了」を指示する疑似操作ボタンを設け、そのような疑似操作ボタンの選択によって遠隔操作の終了を指示することもできる。
この際に、中継サーバ3aは、「遠隔操作の終了を指示する制御データ」が操作端末2から送信されたと判別し(「電子機器の遠隔操作を行っている操作端末から遠隔操作の終了を指示する制御データが送信されたとき」の一例)、中継サーバ3bを制御して前述した「第3処理」によって確立された「第2通信路」の閉鎖を指示する制御データDcを、前述の「第1通信路」を介して中継器3dに送信させる(「第5処理」の一例)。これに応じて、中継器3dでは、処理部35が「第2通信路」を閉鎖する(「第6処理」の一例)。以上により、操作端末2による測定器1の遠隔操作が完了する。
この際には、「第1通信路」が閉鎖されることなく確立されたままとなり、中継サーバ3bから送信される各種のデータ(中継サーバ3aから送信されて中継サーバ3bによって中継される各種のデータ)を中継器3dによって常時受信することが可能な状態が維持される。したがって、中継器3dに接続されている各測定器1のいずれか(上記の測定器1と同じ測定器1、または、上記の測定器1とは異なる測定器1)の遠隔操作を所望するときには、上記の一連の処理と同様の手順で任意の測定器1の遠隔操作を行うことができる。
一方、本例の測定システム100(遠隔操作システム3)および中継器3dでは、遠隔操作による測定器1や中継器3dの保守作業を行うことが可能となっている。この場合、測定器1や中継器3dの保守に際しては、上記の例における操作端末2による測定器1の遠隔操作(操作端末2を操作して測定器1に測定処理を実行させたり測定結果データを送信させたりする操作)と同様の手順で測定器1や中継器3dを遠隔操作して動作状態を把握することもできるが、以下、一例として、測定システム100の利用者(測定器1や中継器3dの所有者)からの依頼に応じて、測定器1や中継器3dの製造者や保守担当者がそれらの動作状態を遠隔操作によって把握する手順の一例について説明する。
前述の遠隔操作の例において説明したように、測定現場(測定器1の設置場所)において、有線LANケーブルで相互に接続された各測定器1および中継器3dの電源が投入されたときに、中継器3dの処理部35によって、インターネット51および携帯電話通信網54bを介して中継サーバ3bからの送信データを常時受信可能とする通信路(MQTT通信が可能な通信路)が中継器3dと中継サーバ3bとの間に確立される(「第1処理」)。
一方、各測定器1や中継器3dの遠隔操作による保守を行うときには、一例として、操作端末2を操作して中継サーバ3bにアクセスする。なお、本例では、前述の遠隔操作の例において使用した操作端末2と同じ符号の「操作端末」を使用するものとするが、測定処理の開始/停止の指示や測定結果データ(応答データ)の送信の指示を行う際に使用する操作端末2、および本例のような保守作業に際して使用する操作端末2は、同一の端末であってもよいし、相違する端末であってもよい。また、本例では、測定器1や中継器3dの製造者や保守担当者(すなわち、遠隔操作システム3の管理者、または管理者から各種の情報提供を受けることができる者)が保守作業を行うため、前述の遠隔操作の例とは異なり、保守作業者(操作端末2を操作する者)が、保守作業に際して中継サーバ3bにアクセスするための専用のURL等を事前に把握している。
具体的には、まず、操作端末2の操作部23を操作してブラウザを起動させる。次いで、ブラウザのアドレス欄に中継サーバ3bにアクセスするためのURLを入力してアクセスする。次いで、例えば、いずれの測定器1を対象とする保守作業を行う場合には、遠隔操作の開始を要求する制御データDcを操作端末2から保守対象の測定器1に送信する。この際には、中継サーバ3bが、中継器3dによって確立されている「第1通信路」を介して操作端末2から送信された制御データDcを中継器3dに送信する(「電子機器と第1処理装置との間の相互通信が可能な第2通信路」の確立を指示する「第2処理」の他の一例)。
この場合、本例とは相違するが、上記の中継サーバ3b以外の装置(「第1通信路」以外の通信路を介して中継器3dにアクセスした装置)から、上記のような通信路の確立を指示する制御データDcが送信されたときや、予め規定された書式とは相違する制御データDcによって通信路の確立を指示されたときに、処理部35は、「予め規定された条件を満たさない装置から第2通信路の確立を指示された」と判別して、以下に説明する処理を実行せずに、正規な中継サーバ3bからの正規な制御データDcの送信まで待機する。一方、本例のように「第1通信路」を介して操作端末2から正規な制御データDcが送信されたとき(中継サーバ3bによって正規な制御データDcが送信されたとき:「予め規定された条件を満たす第1処理装置から第2通信路の確立を指示されたとき」の他の一例)に、処理部35は、送信された制御データDcの対象の測定器1が通信部31に接続されているか否かを判別する。
この際に、対象の測定器1が接続されていないときには、指示された測定器1が中継器3dに接続されていないことを示す応答データDrを中継サーバ3bに送信する。これにより、中継サーバ3bから操作端末2にエラーコードが送信され、操作端末2(ブラウザ)を操作している作業者に、遠隔操作(保守作業)を行おうとしている測定器1が存在しないことが報知される。また、対象の測定器1が接続されているときに、処理部35は、その測定器1と中継サーバ3cとの間の通信を行うための「第2通信路」を確立する(「暗号化通信が可能な第2通信路」を確立する「第3処理」の他の一例)。この際に、処理部35は、一例として、通信部32と中継サーバ3cとの間(本例では、携帯電話通信網54bおよびインターネット51)についてSSH通信を行う通信路(中継用のトンネル:SSHトンネル)を「第2通信路」として確立する。
また、中継器3dは、確立した「第2通信路(SSHトンネル)」を特定可能なアドレス情報を、「第1通信路」を介して中継サーバ3bに送信し、中継サーバ3bが、中継器3dから送信されたアドレス情報を操作端末2に送信する。これに応じて、操作端末2では、表示部24(ブラウザの画面)に、SSH通信によって測定器1にアクセスするためのURLのリンクが表示される。これにより、操作端末2が、ブロードバンドルータ2a(または、携帯電話通信網54a)、インターネット51、中継サーバ3c、「第2通信路(SSHトンネル):(インターネット51および携帯電話通信網54b)」、および中継器3dを介して測定器1にSSH接続が可能な状態となる。
次いで、操作部23の操作によって上記のリンクを選択することによって測定器1にアクセスする。具体的には、上記のリンクの選択によって指定したSSH通信用の通信経路を介して、中継器3d予め用意されているメンテナンス時接続ボートにアクセスして中継器3dにログインする。これにより、測定器1と中継サーバ3cとの間のSSH通信が可能な通信経路(「第3通信路」の一例)が確立され、中継サーバ3cと測定器1(中継器3d)との間のSSH通信、および操作端末2と中継サーバ3cとの間のSSH通信が可能な状態(測定器1と操作端末2との間におけるエンドツーエンド通信:「第3通信路および第2通信路を介しての操作端末および電子機器の間の相互通信」が可能な状態)となる。
この後、中継サーバ3cは、中継サーバ3cと測定器1(中継器3d)との間のSSH通信が可能な通信路、および操作端末2と中継サーバ3cとの間のSSH通信が可能な通信路(以下、両「通信路」を「遠隔操作時通信路」ともいう)を介して、操作端末2(ブラウザ)からの各種のデータを測定器1(中継器3d)に送信すると共に、測定器1(中継器3d)からの各種のデータを操作端末2(ブラウザ)に送信する(「操作端末および電子機器の間の相互通信を中継する第4処理」の他の一例であって、「第4処理において、第1処理装置と操作端末との間の通信時に暗号化通信を実行」との構成の一例)。
この場合、上記のように遠隔操作システム3によって遠隔操作時通信路が確立された状態において、測定器1は、操作端末2などの外部機器がアクセスした際に、その機器に各種の制御コマンドを入力させる画面(保守作業時の遠隔操作用画面)の画面情報を、遠隔操作時通信路を介して操作端末2に送信する。これにより、操作端末2の表示部24に保守作業時の遠隔操作用画面(コマンド入力画面:図示せず)が表示され、操作端末2による測定器1の遠隔操作(保守作業)が可能な状態となる。
したがって、作業者は、操作端末2の遠隔操作用画面に、測定器1に対してセルフテストを実行させる指示のコマンド、セルフテストの結果を送信させる指示のコマンド、および通常使用時に記録されたエラーコードを送信させる指示のコマンドなどを入力する。また、操作端末2の遠隔操作用画面に入力されたコマンドは、制御データDcとして上記の遠隔操作時通信路を介して(中継サーバ3cおよび中継器3dによって中継されて)測定器1に送信される。これにより、測定器1において操作端末2から送信された制御データDcのコマンドが実行され(「予め規定された処理」の一例)、実行された処理の結果が応答データDrとして遠隔操作時通信路を介して(中継器3dおよび中継サーバ3cによって中継されて)操作端末2に送信される。これにより、送信された応答データDrを解析することにより、測定器1が正常に動作可能な状態であるか否かを把握することができる。
この場合、上記の遠隔操作時通信路を介しての各種データの送受信(中継サーバ3cによる各種データの中継)は、「SSH:SecureShellに準じた相互通信」である。このため、例えばHTTP通信によって操作端末2と測定器1との間で各種のデータを送受信する構成と比較して、操作端末2から測定器1に対する安全かつ高速なデータ送信、および測定器1から操作端末2に対する安全かつ高速なデータ送信が可能となっている。これにより、測定器1の不正な遠隔操作(偽の制御データDcに応じた各種処理の実行)や、測定器1から送信される応答データDrの不正取得を好適に回避できると共に、制御データDcを操作端末2から送信した直後に測定器1において各種の処理を遅延なく実行させることができ、かつその処理結果を示す応答データDrを測定器1から測定結果データ(応答データDr)を遅延なく送信させることができる。
また、「SSHに準じた相互通信」が可能な本例の構成は、操作端末2からの送信要求に応じて測定器1から応答データDrを操作端末2に送信する処理(測定器1による応答データDrの受動的な送信処理)だけでなく、例えば、測定器1において予め規定された条件を満たす状態が検出されたときや、送信されたコマンドに応じて実行した処理が終了したときなどに、検出結果を含むデータや、処理が終了したことを報知するデータなどを応答データDrとして測定器1から遠隔操作時通信路を介して(中継器3dおよび中継サーバ3cに中継させて)操作端末2に送信する処理(測定器1による応答データDrの能動的な送信処理)を実行させることもできる。さらに、測定器1からの送信要求に応じて遠隔操作時通信路を介して(中継サーバ3cおよび中継器3dに中継させて)各種のデータを操作端末2から測定器1に送信する処理(操作端末2による各種データの受動的な送信処理)を実行させることもできる。
一方、操作端末2による測定器1の遠隔操作(測定器1の保守作業)を終了させるときには、一例として、操作端末2の表示部24に表示されている遠隔操作用画面(ブラウザ)を閉じる。この際には、操作端末2から中継サーバ3bに遠隔操作用画面(ブラウザ)を閉じたことを報知するデータ(「遠隔操作の終了を指示する制御データ」の一例)が送信される。なお、遠隔操作用画面(ブラウザ)を閉じる操作に代えて、「遠隔操作の終了」を指示する制御データDcを中継サーバ3bに対して送信することで遠隔操作の終了を指示することもできる。
この際に、中継サーバ3bは、「遠隔操作の終了を指示する制御データ」が操作端末2から送信されたと判別し(「電子機器の遠隔操作を行っている操作端末から遠隔操作の終了を指示する制御データが送信されたとき」の他の一例)、前述した「第3処理」によって確立された「第2通信路」の閉鎖を指示する制御データDcを、前述の「第1通信路」を介して中継器3dに送信する(「第5処理」の他の一例)。これに応じて、中継器3dでは、処理部35が「第2通信路」を閉鎖する(「第6処理」の他の一例)。以上により、操作端末2による測定器1の遠隔操作(保守作業)が完了する。
この際には、「第1通信路」が閉鎖されることなく確立されたままとなり、中継サーバ3bから送信される各種のデータを中継器3dによって常時受信することが可能な状態が維持される。したがって、中継器3dに接続されている各測定器1の他のいずれか(上記の測定器1とは相違する測定器1、または、上記の測定器1と同一の測定器1)の遠隔操作による保守を所望するときには、上記の一連の処理と同様の手順で任意の測定器1の遠隔操作を行うことができる。また、測定器1に代えて中継器3dを遠隔操作によって保守する際にも、上記の例示の手順と同様の手順で保守対象の中継器3dを指定して遠隔操作を開始することで、測定器1についての保守作業と同様の保守作業を実施することができる。
なお、上記の例とは異なり、測定器1や中継器3dの所有者がこれらを保守する際には、最初に中継サーバ3bに対してアクセスする作業手順に代えて、正規な利用者である旨を認証させる認証サーバ(図示せず)にアクセスし、IDやパスワードの入力を経て正規な利用者であることが確認されたときに、認証サーバから中継サーバ3bへのアクセスが許容される(例えば、中継サーバ3bに対してアクセス可能なURLを報知される)との構成を採用することができる。これにより、測定器1や中継器3dの不正な遠隔操作を好適に回避しつつ、正規な利用者に対して遠隔操作による測定器1や中継器3dの保守作業を行わせることができる。
このように、この遠隔操作システム3では、中継器3dがインターネット51を介して中継サーバ3bからの送信データを常時受信可能とする「第1通信路」を確立する「第1処理」と、中継サーバ3bが測定器1と中継サーバ3cとの間の相互通信が可能な「第2通信路」の確立を中継器3dに「第1通信路」を介して指示する「第2処理」と、中継器3dが「第2通信路」を確立する「第3処理」と、中継サーバ3cが操作端末2と中継サーバ3cとの間の相互通信が可能な「第3通信路」を確立すると共に「第3通信路」および「第2通信路」を介しての操作端末2および測定器1の間の相互通信を中継する「第4処理」とを実行することによって、測定器1を操作端末2によってインターネット51を介して遠隔操作可能とする。
また、この測定システム100は、上記の遠隔操作システム3と、測定器1および操作端末2とを備え、操作端末2による遠隔操作によって、測定器1による測定処理、および測定処理の結果の測定器1から操作端末2への送信処理を実行可能に構成されている。さらに、この中継器3dは、上記の遠隔操作システム3における「第2処理装置」として使用可能に構成されて、測定器1にローカル接続可能な通信部31と、インターネット51を介して中継サーバ3b,3cにアクセス可能な通信部32と、「第1処理」および「第3処理」を実行可能な処理部35とを備えている。
したがって、この遠隔操作システム3、測定システム100および中継器3dによれば、「第2通信路」および「第3通信路」を介して測定器1と操作端末2とが各種データを送受信することができる状態となり、中継サーバ3cによって測定器1および操作端末2の間の相互通信が中継されるため、出願人が開示しているシステムと同様にして測定器1から操作端末2への受動的なデータの送信が行えるだけでなく、測定器1から操作端末2への能動的なデータの送信(操作端末2からの送信要求がない状態での測定器1から操作端末2へのデータ送信)や、操作端末2から測定器1への受動的なデータの送信(測定器1からの送信要求に応じての操作端末2から測定器1へのデータ送信)を確実かつ容易に行うことができる。また、測定器1と操作端末2との間の相互通信を行う「第2通信路」や「第3通信路」が常設の通信路ではなく、「第3処理」や「第4処理」の実行によって確立される通信路であるため、測定器1や中継器3dへの不正アクセスを好適に回避することができる。
また、この遠隔操作システム3では、中継サーバ3cが、「第4処理」において操作端末2と測定器1との間のWebSocketに準じた相互通信を中継可能に構成されている。また、この遠隔操作システム3では、中継サーバ3cが、「第4処理」において操作端末2と測定器1との間のSecureShellに準じた相互通信を中継可能に構成されている。したがって、この遠隔操作システム3および測定システム100によれば、例えば、中継サーバ3cが「第4処理」において操作端末2と測定器1との間のHTTP通信やHTTPS通信を中継する構成と比較して、操作端末2から測定器1への制御データDcの送信から、制御データDcに対応する処理を実行した結果の測定器1から操作端末2に対する応答データDrの送信(操作端末2による応答データDrの受信)までに要する時間を充分に短縮することができる結果、操作端末2および測定器1の間の相互通信をスムースに行うことができる。
さらに、この遠隔操作システム3では、「第2処理」を実行可能に構成された「第1処理装置」としての「処理装置A:中継サーバ3a,3b、または、中継サーバ3b単体」と、「第4処理」を実行可能に構成された「第1処理装置」としての「処理装置B:中継サーバ3a,3c」とが別個独立して設けられている。したがって、この遠隔操作システム3および測定システム100によれば、「処理装置A」の動作不良や「処理装置A」の制御下で動作する各種機器(中継器3d等)の動作不良に起因して「第2通信路」が正常に確立されていないのか、「処理装置B」の動作不良や「処理装置B」の制御下で動作する各種機器(中継サーバ3c等)の動作不良に起因して「第3通信路」が正常に確立されていないのかなどを確実かつ容易に特定できると共に、一連の処理を分散処理させる構成を採用した分だけ「第1処理装置」に対する不正アクセスや不正な遠隔操作を好適に回避することができる。
また、この遠隔操作システム3では、中継器3dが、予め規定された条件を満たさない装置から「第2通信路」の確立を指示されたときに「第3処理」を実行せずに、予め規定された条件を満たす中継サーバ3bから「第2通信路」の確立を指示されたときに「第3処理」を実行する。したがって、この遠隔操作システム3、測定システム100および中継器3dによれば、中継器3dに対して不正にアクセスした装置からの指示に従って「第2通信路」が確立されて中継器3dや測定器1が不正に遠隔操作される事態を好適に回避することができ、正規な手順での指示(中継サーバ3bから送信された制御データDcによる指示)が行われたときには、中継器3dや測定器1を遠隔操作するための「第2通信路」を確実に確立させることができる。
さらに、この遠隔操作システム3では、中継器3dが、「第3処理」において、暗号化通信が可能な「第2通信路」を確立する。したがって、この遠隔操作システム3、測定システム100および中継器3dによれば、正規な利用者以外の者が、測定器1や中継器3dの動作状態を認識したり、測定器1や中継器3dに対して不正にアクセスしてこれを遠隔操作したりする事態を一層好適に回避することができる。
また、この遠隔操作システム3では、中継サーバ3cが、「第4処理」において、中継サーバ3cと操作端末2との間の通信時に暗号化通信を実行する。したがって、この遠隔操作システム3および測定システム100によれば、正規な利用者以外の者が、測定器1や中継器3dの動作状態を認識したり、測定器1や中継器3dに対して不正にアクセスしてこれを遠隔操作したりする事態を好適に回避することができる。
さらに、この遠隔操作システム3では、中継サーバ3bが、測定器1の遠隔操作を行っている操作端末2から遠隔操作の終了を指示する制御データDcが送信されたときに「第2通信路」の閉鎖を中継器3dに対して「第1通信路」を介して指示する「第5処理」を実行し、中継器3dが、中継サーバ3bからの指示に従って「第2通信路」を閉鎖する「第6処理」を実行する。したがって、この遠隔操作システム3、測定システム100および中継器3dによれば、遠隔操作の終了後も「第2通信路」が確立された状態が維持されたときには、「第2通信路」を利用して測定器1や中継器3dに対する不正なアクセスが行われる可能性があるのに対し、不必要となった時点で「第2通信路」が閉鎖されることで、そのような不正アクセスを好適に回避することができる。
また、この遠隔操作システム3では、中継サーバ3aが、インターネット51を介して中継サーバ3aに操作端末2がアクセスしたときに認証処理を実行し、測定器1へのアクセスを許容可能であると判別したときに中継サーバ3bに「第2処理」を実行させ、中継サーバ3bが「第2処理」を実行する。したがって、この遠隔操作システム3および測定システム100によれば、正規の利用者以外の者が測定システム100(遠隔操作システム3)を使用すること自体が確実に阻止される結果、正規な利用者以外の者が、測定器1や中継器3dの動作状態を認識したり、測定器1や中継器3dに対して不正にアクセスしてこれを遠隔操作したりする事態を一層好適に回避することができる。
さらに、この遠隔操作システム3では、中継器3dが、インターネット51に接続可能な携帯電話通信網54bに接続する通信部32を備えて携帯電話通信網54bおよびインターネット51を介して中継サーバ3b,3cに接続可能に構成されている。したがって、この遠隔操作システム3、測定システム100および中継器3dによれば、インターネット51に接続可能なローカルエリアネットワークが構築されていない場合や、インターネット51に接続可能な既存のローカルエリアネットワークの使用が許容されない場合においても、中継器3dをインターネット51に接続させて、遠隔操作システム3および測定システム100を容易に使用することができる。
なお、「遠隔操作システム」、「測定システム」および「中継器」の構成は、上記の遠隔操作システム3、測定システム100および中継器3dの構成の例に限定されない。例えば、中継サーバ3a~3cの3つのサーバ(装置)が相俟って「第1処理装置」を構成している例について説明したが、1つ、または、2つのサーバ(装置)で「第1処理装置」を構成することもできる。
また、モバイルルータで構成した中継器3dを「第2処理装置」として備えた遠隔操作システム3の構成を例に挙げて説明したが、「第2処理装置」の構成は、これに限定されず、インターネット51に接続するための通信モジュールと、測定器1を接続可能な通信モジュールとを備えた汎用の情報処理端末(パーソナルコンピュータ、タブレット端末およびスマートフォンなど)に動作プログラムのデータをインストールして「第2処理装置」として動作させてもよい。この場合、「第2処理装置」が「インターネット」に接続するための構成としては、中継器3dにおける通信部32のような「携帯電話通信網」を介しての接続を行う構成に限定されず、「インターネット」に対して直接、またはブロードバンドルータ等を介して間接的に接続可能な構成を採用することもできる。
さらに、「電子機器」の一例である測定器1を遠隔操作するための構成を例に挙げて説明したが、「測定器」以外の各種の「電子機器」を遠隔操作する構成を採用することができる。具体的には、例えば、プリンタ、Webカメラおよびパーソナルコンピュータなどの汎用機器、工場設備やセキュリティ設備の管理を行う管理装置、並びに、生産設備等の制御装置などを「電子機器」として「操作端末」から「インターネット」を介して遠隔操作する構成を採用することもできる。
また、測定処理の条件の設定、測定処理の開始/停止、測定結果データの送信、および保守を目的としたコマンドの実行等の各処理を測定器1に実行させる「遠隔操作」の例を説明したが、「予め規定された処理」は上記の処理の例に限定されず、「電子機器(測定器)」において実行可能な各種の処理を遠隔操作によって実行させることができる。
100 測定システム
1,1a~1n 測定器
2 操作端末
2a ブロードバンドルータ
3 遠隔操作システム
3a~3c 中継サーバ
3d 中継器
11 測定部
12,21,22,31,32 通信部
13,23,33 操作部
14,24,34 表示部
15,25,35 処理部
16,26,36 記憶部
51 インターネット
52,53 LAN
54a,54b 携帯電話通信網
Dc 制御データ
Dr 応答データ

Claims (12)

  1. 外部装置からの制御データに応じて予め規定された処理を実行して当該予め規定された処理に関連する応答データを当該外部装置に出力可能な電子機器を、インターネットに接続された任意のリソースにアクセス可能な当該外部装置としての操作端末によって当該インターネットを介して遠隔操作可能とする遠隔操作システムであって、
    前記インターネットに接続された第1処理装置と、
    前記電子機器にローカル接続されると共に前記インターネットを介して前記第1処理装置にアクセス可能に設置された第2処理装置とを備え、
    前記第2処理装置が前記インターネットを介して前記第1処理装置からの送信データを常時受信可能とする第1通信路を確立する第1処理と、
    前記第1処理装置が前記電子機器と当該第1処理装置との間の相互通信が可能な第2通信路の確立を前記第2処理装置に前記第1通信路を介して指示する第2処理と、
    前記第2処理装置が前記第2通信路を確立する第3処理と、
    前記第1処理装置が前記操作端末と当該第1処理装置との間の相互通信が可能な第3通信路を確立すると共に当該第3通信路および前記第2通信路を介しての当該操作端末および前記電子機器の間の相互通信を中継する第4処理とを実行可能に構成されている遠隔操作システム。
  2. 前記第1処理装置は、前記第4処理において前記操作端末と前記電子機器との間のWebSocketに準じた相互通信を中継可能に構成されている請求項1記載の遠隔操作システム。
  3. 前記第1処理装置は、前記第4処理において前記操作端末と前記電子機器との間のSecureShellに準じた相互通信を中継可能に構成されている請求項1または2記載の遠隔操作システム。
  4. 前記第2処理を実行可能に構成された前記第1処理装置としての処理装置Aと、前記第4処理を実行可能に構成された前記第1処理装置としての処理装置Bとが別個独立して設けられている請求項1から3のいずれかに記載の遠隔操作システム。
  5. 前記第2処理装置は、予め規定された条件を満たさない装置から前記第2通信路の確立を指示されたときに前記第3処理を実行せずに、当該予め規定された条件を満たす前記第1処理装置から当該第2通信路の確立を指示されたときに当該第3処理を実行する請求項1から4のいずれかに記載の遠隔操作システム。
  6. 前記第2処理装置は、前記第3処理において、暗号化通信が可能な前記第2通信路を確立する請求項1から5のいずれかに記載の遠隔操作システム。
  7. 前記第1処理装置は、前記第4処理において、当該第1処理装置と前記操作端末との間の通信時に暗号化通信を実行する請求項1から6のいずれかに記載の遠隔操作システム。
  8. 前記第1処理装置は、前記電子機器の遠隔操作を行っている前記操作端末から遠隔操作の終了を指示する前記制御データが送信されたときに前記第2通信路の閉鎖を前記第2処理装置に対して前記第1通信路を介して指示する第5処理を実行し、
    前記第2処理装置は、前記第1処理装置からの指示に従って前記第2通信路を閉鎖する第6処理を実行する請求項1から7のいずれかに記載の遠隔操作システム。
  9. 前記第1処理装置は、前記インターネットを介して当該第1処理装置に前記操作端末がアクセスしたときに認証処理を実行し、前記電子機器へのアクセスを許容可能であると判別したときに前記第2処理を実行する請求項1から8のいずれかに記載の遠隔操作システム。
  10. 前記第2処理装置は、前記インターネットに接続可能な携帯電話通信網に接続する通信部を備えて当該携帯電話通信網および当該インターネットを介して前記第1処理装置に接続可能に構成されている請求項1から9のいずれかに記載の遠隔操作システム。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の遠隔操作システムと、前記電子機器としての測定器および前記操作端末とを備え、前記操作端末による遠隔操作によって、前記測定器による測定処理、および当該測定処理の結果の当該測定器から当該操作端末への送信処理を実行可能に構成されている測定システム。
  12. 請求項1から10のいずれかに記載の遠隔操作システムにおける前記第2処理装置として使用可能に構成された中継器であって、
    前記電子機器にローカル接続可能な第1通信部と、
    前記インターネットを介して前記第1処理装置にアクセス可能な第2通信部と、
    前記第1処理および前記第3処理を実行可能な処理部とを備えている中継器。
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