JP2022034347A - 温度制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オーバーシュート及び温度リップルの発生を防ぐことが可能な温度制御装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】 一実施形態に係る温度制御装置は、温度推定部と、高周波成分抽出部と、カウント部と、加算部と、制御信号生成部とを具備する。温度推定部は、ヒータへの通電に基づき温度制御対象の温度を推定する。高周波成分抽出部は、温度推定結果の高周波成分を抽出する。カウント部は、前記ヒータへの通電に基づき前記ヒータの点灯回数をカウントする。加算部は、温度センサによる前記温度制御対象の温度検出結果に加算する前記高周波成分を調整する係数を前記点灯回数に基づき設定し、前記高周波成分と前記係数とを乗算した結果を前記温度検出結果に加算した補正温度値を算出する。制御信号生成部は、前記補正温度値に基づいて、前記ヒータに供給する電力を制御するための通電パルスを出力する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、温度制御装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置は、定着器によって印刷媒体に熱及び圧力を与えることにより、印刷媒体にトナー像を定着させる定着器を備える。定着器は、定着用回転体(ヒートローラ)、加圧部材(プレスローラ)、加熱部材(ランプまたはIHヒータなど)、及び温度センサを備える。温度センサは、ヒートローラの表面の温度を検出する。
定着器を制御するコントローラは、温度センサの検出信号(温度センサ信号)に基づいて、ヒータに対する通電量を増減させることにより、ヒートローラの表面温度が目標値となるように制御する。
温度センサにより検出される温度と、ヒートローラの表面温度との間にずれ(またはタイムラグ)が生じると、オーバーシュート、温度リップルなどが生じる可能性がある。この為、オーバーシュート及び温度リップルの発生を防ぐためには、応答性の良い温度センサ(例えば、サーモパイルなど)が必要になる。しかしながら、応答性の良い温度センサは、コストが高いという課題がある。
特開2002-116658号公報
本発明が解決しようとする課題は、オーバーシュート及び温度リップルの発生を防ぐことが可能な温度制御装置及び画像形成装置を提供することである。
一実施形態に係る温度制御装置は、ヒータに電力を供給することにより、前記ヒータから熱が伝播する温度制御対象の温度を制御する温度制御装置であって、温度推定部と、高周波成分抽出部と、カウント部と、加算部と、制御信号生成部とを具備する。温度推定部は、前記ヒータへの通電に基づき前記温度制御対象の温度を推定する。高周波成分抽出部は、温度推定結果の高周波成分を抽出する。カウント部は、前記ヒータへの通電に基づき前記ヒータの点灯回数をカウントする。加算部は、温度センサによる前記温度制御対象の温度検出結果に加算する前記高周波成分を調整する係数を前記点灯回数に基づき設定し、前記高周波成分と前記係数とを乗算した結果を前記温度検出結果に加算した補正温度値を算出する。制御信号生成部は、前記補正温度値に基づいて、前記ヒータに供給する電力を制御するための通電パルスを出力する。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置の構成の例について説明する為の図である。 図2は、一実施形態に係るヒータ通電制御回路の構成の例について説明する為の図である。 図3は、一実施形態に係るヒータ通電制御回路の動作の例について説明する為の図である。 図4は、一実施形態に係るヒータ通電制御回路の動作の例について説明する為の図である。 図5は、一実施形態に係るヒータ通電制御回路の動作の例について説明する為の図である。 図6は、一実施形態に係るヒータ通電制御回路の動作の例について説明する為の図である。 図7は、一実施形態に係るヒータ通電制御回路の係数設定処理を例示するフローチャートである。 図8は、一実施形態に係るヒータ通電制御回路の係数設定処理における係数の設定例を例示する図である。
以下、一実施形態に係る温度制御装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置1の構成例について説明する為の説明図である。
画像形成装置1は、例えば、印刷媒体などの記録媒体を搬送しながら画像形成等の各種処理を行うマルチファンクションプリンタ(MFP)である。画像形成装置1は、例えば、印刷媒体などの記録媒体を搬送しながら画像形成等の各種処理を行うLEDアレイを走査する固体走査方式のプリンタ(例えばLEDプリンタ)である。
例えば、画像形成装置1は、トナーカートリッジからトナーを受け取り、受け取ったトナーにより印刷媒体に画像を形成する構成を備える。トナーは、単色のトナーであってもよいし、例えばシアン、マゼンダ、イエロー、及びブラック等の色のカラートナーであってもよい。また、トナーは、熱が加えられた場合に消色する消色トナーであってもよい。
図1に示されるように、画像形成装置1は、筐体11、通信インタフェース12、システムコントローラ13、ヒータ通電制御回路14、表示部15、操作インタフェース16、複数の用紙トレイ17、排紙トレイ18、搬送部19、画像形成部20、及び定着器21を備える。
筐体11は、画像形成装置1の本体である。筐体11は、通信インタフェース12、システムコントローラ13、ヒータ通電制御回路14、表示部15、操作インタフェース16、複数の用紙トレイ17、排紙トレイ18、搬送部19、画像形成部20、及び定着器21を収容する。
まず、画像形成装置1の制御系の構成について説明する。
通信インタフェース12は、他の機器と通信する為のインタフェースである。通信インタフェース12は、例えば、上位装置(外部機器)との通信に用いられる。通信インタフェース12は、例えば、LANコネクタなどとして構成される。また、通信インタフェース12は、Bluetooth(登録商標)またはWi-fi(登録商標)などの規格に従って他の機器と無線通信を行うものであってもよい。
システムコントローラ13は、画像形成装置1の制御を行う。システムコントローラ13は、例えば、プロセッサ22、及びメモリ23を備える。
プロセッサ22は、演算処理を実行する演算素子である。プロセッサ22は、例えばCPUである。プロセッサ22は、メモリ23に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ22は、メモリ23に格納されているプログラムを実行することにより、種々の動作を実行可能な制御部として機能する。
メモリ23は、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶する記憶媒体である。また、メモリ23は、ワーキングメモリとしても機能する。すなわち、メモリ23は、プロセッサ22の処理中のデータ、及びプロセッサ22が実行するプログラムなどを一時的に格納する。
プロセッサ22は、メモリ23に記憶されているプログラムを実行することにより、種々の情報処理を行う。例えば、プロセッサ22は、通信インタフェース12を介して外部機器から取得した画像に基づいて、印刷ジョブを生成する。プロセッサ22は、生成した印刷ジョブを、メモリ23に格納する。
印刷ジョブは、印刷媒体Pに形成する画像を示す画像データを含む。画像データは、1枚の印刷媒体Pに画像を形成する為のデータであってもよいし、複数枚の印刷媒体Pに画像を形成する為のデータであってもよい。さらに、印刷ジョブは、カラー印刷かモノクロ印刷かを示す情報を含む。またさらに、印刷ジョブは、印刷部数(ページセット数)、1部当たりの印刷枚数(ページ数)などの情報を含んでいてもよい。
また、プロセッサ22は、生成した印刷ジョブに基づいて、搬送部19、画像形成部20、及び定着器21の動作を制御する為の印刷制御情報を生成する。印刷制御情報は、通紙のタイミングを示す情報を含む。プロセッサ22は、印刷制御情報をヒータ通電制御回路14に供給する。
また、プロセッサ22は、メモリ23に記憶されているプログラムを実行することにより、搬送部19、及び画像形成部20の動作を制御するコントローラ(エンジンコントローラ)として機能する。即ち、プロセッサ22は、搬送部19による印刷媒体Pの搬送の制御、及び画像形成部20による印刷媒体Pへの画像の形成の制御などを制御する。
なお、画像形成装置1は、エンジンコントローラをシステムコントローラ13とは別に備える構成であってもよい。この場合、エンジンコントローラが、搬送部19による印刷媒体Pの搬送の制御、及び画像形成部20による印刷媒体Pへの画像の形成の制御などを行う。また、この場合、システムコントローラ13は、エンジンコントローラにおける制御に必要な情報をエンジンコントローラに供給する。
また、画像形成装置1は、交流電源ACの交流電圧を用いて、画像形成装置1内の種々の構成に直流電圧を供給する図示されない電力変換回路を備える。電力変換回路は、プロセッサ22及びメモリ23の動作に必要な直流電圧をシステムコントローラ13に供給する。また、電力変換回路は、画像形成に必要な直流電圧を画像形成部20に供給する。また、電力変換回路は、印刷媒体の搬送に必要な直流電圧を搬送部19に供給する。また、電力変換回路は、定着器21のヒータの駆動用の直流電圧をヒータ通電制御回路14に供給する。
ヒータ通電制御回路14は、後述する定着器21のヒータへの通電を制御する温度制御装置(温度制御部)である。ヒータ通電制御回路14は、定着器21のヒータを通電させる為の通電電力PCを生成し、定着器21のヒータに供給する。ヒータ通電制御回路14の詳細な説明については後述する。
表示部15は、システムコントローラ13または図示されないグラフィックコントローラなどの表示制御部から入力される映像信号に応じて画面を表示するディスプレイを備える。例えば、表示部15のディスプレイには、画像形成装置1の種々の設定の為の画面が表示される。
操作インタフェース16は、図示されない操作部材に接続されている。操作インタフェース16は、操作部材の操作に応じた操作信号をシステムコントローラ13に供給する。操作部材は、例えば、タッチセンサ、テンキー、電源キー、用紙フィードキー、種々のファンクションキー、またはキーボードなどである。タッチセンサは、ある領域内において指定された位置を示す情報を取得する。タッチセンサは、表示部15と一体にタッチパネルとして構成されることにより、表示部15に表示された画面上のタッチされた位置を示す信号をシステムコントローラ13に入力する。
複数の用紙トレイ17は、それぞれ印刷媒体Pを収容するカセットである。用紙トレイ17は、筐体11の外部から印刷媒体Pを供給可能に構成されている。例えば、用紙トレイ17は、筐体11から引き出し可能に構成されている。
排紙トレイ18は、画像形成装置1から排出された印刷媒体Pを支持するトレイである。
次に、画像形成装置1の印刷媒体Pを搬送する構成について説明する。
搬送部19は、画像形成装置1内で印刷媒体Pを搬送する機構である。図1に示されるように、搬送部19は、複数の搬送路を備える。例えば、搬送部19は、給紙搬送路31及び排紙搬送路32を備える。
給紙搬送路31及び排紙搬送路32は、それぞれ図示されない複数のモータ、複数のローラ、及び複数のガイドにより構成される。複数のモータは、システムコントローラ13の制御に基づいて、軸を回転させることにより、軸の回転に連動するローラを回転させる。複数のローラは、回転することにより印刷媒体Pを移動させる。複数のガイドは、印刷媒体Pの搬送方向を制御する。
給紙搬送路31は、用紙トレイ17から印刷媒体Pを取り込み、取り込んだ印刷媒体Pを画像形成部20に供給する。給紙搬送路31は、各用紙トレイに対応したピックアップローラ33を備える。各ピックアップローラ33は、それぞれ用紙トレイ17の印刷媒体Pを給紙搬送路31に取り込む。
排紙搬送路32は、画像が形成された印刷媒体Pを、筐体11から排出する搬送路である。排紙搬送路32によって排出された印刷媒体Pは、排紙トレイ18により支持される。
次に、画像形成部20について説明する。
画像形成部20は、印刷媒体Pに画像を形成する構成である。具体的には、画像形成部20は、プロセッサ22により生成された印刷ジョブに基づいて、印刷媒体Pに画像を形成する。
画像形成部20は、複数のプロセスユニット41、複数の露光器42、及び転写機構43を備える。画像形成部20は、プロセスユニット41毎に、露光器42を備える。なお、複数のプロセスユニット41及び複数の露光器42は、それぞれ同じ構成である為、1つのプロセスユニット41及び1つの露光器42についてそれぞれ説明する。
まず、プロセスユニット41について説明する。
プロセスユニット41は、トナー像を形成する構成である。例えば、複数のプロセスユニット41は、トナーの種類ごとに設けられる。例えば、複数のプロセスユニット41は、シアン、マゼンダ、イエロー、及びブラック等のカラートナーにそれぞれ対応する。具体的には、各プロセスユニット41には、異なる色のトナーを有するトナーカートリッジが接続される。
トナーカートリッジは、トナー収容容器及びトナー送出機構を備える。トナー収容容器は、トナーを収容する容器である。トナー送出機構は、トナー収容容器内のトナーを送り出すスクリューなどにより構成される機構である。
プロセスユニット41は、感光ドラム51、帯電チャージャ52、及び現像器53を備える。
感光ドラム51は、円筒状のドラムと、ドラムの外周面に形成された感光層とを備える感光体である。感光ドラム51は、図示されない駆動機構によって一定の速度で回転する。
帯電チャージャ52は、感光ドラム51の表面を一様に帯電させる。例えば、帯電チャージャ52は、帯電ローラを用いて、感光ドラム51に電圧(現像バイアス電圧)を印加することにより、感光ドラム51を一様な負極性の電位(コントラスト電位)に帯電させる。帯電ローラは、感光ドラム51に対して所定の圧力を加えた状態で、感光ドラム51の回転によって回転する。
現像器53は、トナーを感光ドラム51に付着させる装置である。現像器53は、現像剤容器、撹拌機構、現像ローラ、ドクターブレード、及びオートトナーコントロール(ATC)センサなどを備える。
現像剤容器は、トナーカートリッジから送り出されたトナーを受け取り、収容する容器である。現像剤容器内には、予めキャリアが収容されている。トナーカートリッジから送り出されたトナーは、撹拌機構によってキャリアと撹拌されることにより、トナーとキャリアとが混合された現像剤を構成する。キャリアは、現像器53の製造時に現像剤容器内に収容される。
現像ローラは、現像剤容器内で回転することにより、表面に現像剤を付着させる。ドクターブレードは、現像ローラの表面と所定の間隔を隔てて配置された部材である。ドクターブレードは、回転する現像ローラの表面に付着した現像剤の一部を除去する。これにより、現像ローラの表面に、ドクターブレードと現像ローラの表面との間隔に応じた厚さの現像剤の層が形成される。
ATCセンサは、例えば、コイルを有し、コイルに生じた電圧値を検出する磁束センサである。ATCセンサの検出電圧は、現像剤容器内のトナーからの磁束の密度により変化する。即ち、システムコントローラ13は、ATCセンサの検出電圧に基づき、現像剤容器に残っているトナーのキャリアに対する濃度比(トナー濃度比)を判断する。システムコントローラ13は、トナー濃度比に基づいて、トナーカートリッジの送出機構を駆動する図示されないモータを動作させ、トナーカートリッジから現像器53の現像剤容器にトナーを送り出させる。
次に、露光器42について説明する。
露光器42は、複数の発光素子を備える。露光器42は、発光素子から光を、帯電した感光ドラム51に照射することにより、感光ドラム51上に潜像を形成する。発光素子は、例えば発光ダイオード(LED)などである。1つの発光素子は、感光ドラム51上の1点に光を照射するように構成されている。複数の発光素子は、感光ドラム51の回転軸と平行な方向である主走査方向に配列されている。
露光器42は、主走査方向に配列された複数の発光素子により感光ドラム51上に光を照射することにより、感光ドラム51上に1ライン分の潜像を形成する。さらに、露光器42は、回転する感光ドラム51に連続して光を照射することにより、複数ラインの潜像を形成する。
上記の構成において、帯電チャージャ52により帯電された感光ドラム51の表面に、露光器42から光が照射されると、静電潜像が形成される。現像ローラの表面に形成された現像剤の層が、感光ドラム51の表面に近接すると、現像剤に含まれるトナーが、感光ドラム51の表面に形成された潜像に付着する。これにより、感光ドラム51の表面にトナー像が形成される。
次に、転写機構43について説明する。
転写機構43は、感光ドラム51の表面に形成されたトナー像を、印刷媒体Pに転写する構成である。
転写機構43は、例えば、1次転写ベルト61、2次転写対向ローラ62、複数の1次転写ローラ63、及び2次転写ローラ64を備える。
1次転写ベルト61は、2次転写対向ローラ62及び複数の巻付ローラに巻き付けられた無端ベルトである。1次転写ベルト61は、内側の面(内周面)が2次転写対向ローラ62及び複数の巻付ローラに接触し、外側の面(外周面)がプロセスユニット41の感光ドラム51と対向する。
2次転写対向ローラ62は、図示されないモータによって回転する。2次転写対向ローラ62は、回転することにより、1次転写ベルト61を所定の搬送方向に搬送する。複数の巻付ローラは、自由に回転可能に構成されている。複数の巻付ローラは、2次転写対向ローラ62による1次転写ベルト61の移動に従って回転する。
複数の1次転写ローラ63は、プロセスユニット41の感光ドラム51に1次転写ベルト61を接触させる構成である。複数の1次転写ローラ63は、複数のプロセスユニット41の感光ドラム51に対応するように設けられている。具体的には、複数の1次転写ローラ63は、それぞれ対応するプロセスユニット41の感光ドラム51と、1次転写ベルト61を挟んで対向する位置に設けられている。1次転写ローラ63は、1次転写ベルト61の内周面側に接触し、1次転写ベルト61を感光ドラム51側に変位させる。これにより、1次転写ローラ63は、1次転写ベルト61の外周面を感光ドラム51に接触させる。
2次転写ローラ64は、1次転写ベルト61と対向する位置に設けられる。2次転写ローラ64は、1次転写ベルト61の外周面に接触し、且つ圧力を加える。これにより、2次転写ローラ64と1次転写ベルト61の外周面とが密着する転写ニップが形成される。2次転写ローラ64は、転写ニップを印刷媒体Pが通過する場合、転写ニップを通過する印刷媒体Pを1次転写ベルト61の外周面に押し当てる。
2次転写ローラ64及び2次転写対向ローラ62は、回転することにより、給紙搬送路31から供給された印刷媒体Pを挟んだ状態で搬送する。これにより、印刷媒体Pが転写ニップを通過する。
上記の構成において、1次転写ベルト61の外周面が感光ドラム51に接触すると、感光ドラムの表面に形成されたトナー像が1次転写ベルト61の外周面に転移する。画像形成部20が複数のプロセスユニット41を備える場合、1次転写ベルト61は、複数のプロセスユニット41の感光ドラム51からトナー像を受け取る。1次転写ベルト61の外周面に転写されたトナー像は、1次転写ベルト61によって、2次転写ローラ64と1次転写ベルト61の外周面とが密着した転写ニップまで搬送される。転写ニップに印刷媒体Pが存在する場合、1次転写ベルト61の外周面に転写されたトナー像は、転写ニップにおいて、印刷媒体Pに転写される。
次に、画像形成装置1の定着に関する構成について説明する。
定着器21は、トナー像が転写された印刷媒体Pに、トナー像を定着させる。定着器21は、システムコントローラ13及びヒータ通電制御回路14の制御に基づいて動作する。定着器21は、定着用回転体と、加圧部材と、加熱部材とを備える。加熱部材定着用回転体加熱部材は、例えばヒートローラ71である。また、加圧部材は、例えばプレスローラ72である。加熱部材は、例えばヒートローラ71を加熱するヒータ73である。またさらに、定着器21は、ヒートローラ71の表面の温度を検出する温度センサ(サーマルセンサ)74を備える。さらに、定着器21は、電圧検出器75を備える。
ヒートローラ71は、図示されないモータにより回転する定着用回転体である。ヒートローラ71は、中空状に金属で形成された芯金と、芯金の外周上に形成された弾性層とを有する。例えば、ヒートローラ71の径φは、30mmである。例えば、芯金肉厚は、0.6mmである。ヒートローラ71は、中空状に形成された芯金の内側に配置されたヒータ73により、芯金の内側が熱される。芯金の内側に生じた熱は、外部であるヒートローラ71の表面(即ち弾性層の表面)に伝達する。例えば、ヒータ73は、2分割されたヒータランプで構成される。この例では、ヒータ73は、ヒートローラ71の中央部を温めるセンターランプと、ヒートローラ71の端部を温めるサイドランプとを備える。例えば、センターランプ及びサイドランプのワット数は、各600Wである。センターランプ及びサイドランプは、交互に点灯し得る。ヒートローラ71は、温度制御対象の一例である。
プレスローラ72は、ヒートローラ71に対向する位置に設けられる。プレスローラ72は、所定の外径で金属により形成された芯金と、芯金の外周上に形成された弾性層とを有する。例えば、プレスローラ72の径φは、30mmである。プレスローラ72は、図示されないテンション部材から加わる応力によって、ヒートローラ71に対して圧力を加える。例えば、P/R加圧は、150Nで構成される。プレスローラ72からヒートローラ71に圧力が加わることにより、プレスローラ72とヒートローラ71とが密着したニップ(定着ニップ)が形成される。プレスローラ72は、図示されないモータにより回転する。プレスローラ72は、回転することにより、定着ニップに進入した印刷媒体Pを移動させるとともに、印刷媒体Pをヒートローラ71に押し当てる。
ヒータ73は、ヒータ通電制御回路14から供給された通電電力PCによって発熱する装置である。ヒータ73は、例えばハロゲンヒーターである。ヒータ73は、ヒータ通電制御回路14から供給された通電電力PCが熱源であるハロゲンランプヒータに通電することにより、ハロゲンランプヒータから放射された電磁波によって、ヒートローラ71の芯金の内側を発熱させる。また、ヒータ73は、例えばIHヒータなどであってもよい。
温度センサ74は、ヒートローラ71の表面の近傍の空気の温度を検出する。温度センサ74は、複数であってもよい。例えば、温度センサ74は、ヒートローラ71の回転軸と平行に複数配列されてもよい。なお、温度センサ74は、少なくともヒートローラ71の温度の変化を検出することができる位置に設けられていればよい。温度センサ74は、検出結果を示す温度検出信号Tdをヒータ通電制御回路14に供給する。
電圧検出器75は、ヒータ73への入力電圧の値を検出する。電圧検出器75は、少なくともヒータ73への入力電圧の値を検出することができる位置に設けられていればよい。電圧検出器75は、入力電圧の値を示す電圧検出信号Vdをヒータ通電制御回路14に供給する。
上記の構成により、ヒートローラ71及びプレスローラ72は、定着ニップを通過する印刷媒体Pに対して、熱及び圧力を加える。印刷媒体P上のトナーは、ヒートローラ71から与えられた熱によって融解し、ヒートローラ71とプレスローラ72とにより与えられた圧力によって、印刷媒体P表面に塗布される。これにより、定着ニップを通過した印刷媒体Pにトナー像が定着する。定着ニップを通過した印刷媒体Pは、排紙搬送路32に導入され、筐体11の外部に排出される。
次に、ヒータ通電制御回路14について説明する。
ヒータ通電制御回路14は、定着器21のヒータ73への通電を制御する。ヒータ通電制御回路14は、定着器21のヒータ73を通電させる為の通電電力PCを生成し、定着器21のヒータ73に供給する。
図2に示されるように、ヒータ通電制御回路14は、温度推定部81、推定履歴保持部82、高周波成分抽出部83、カウント部84、係数加算部85、目標温度出力部86、差分比較部87、制御信号生成部88、及び電源回路89を備える。また、ヒータ通電制御回路14には、温度センサ74から温度検出結果Tdが入力される。ヒータ通電制御回路14には、電圧検出器75から電圧検出信号Vdが入力され得る。
温度推定部81は、ヒートローラ71の表面の温度を推定する温度推定処理を行う。温度推定部81には、温度センサ74からの温度検出結果Td、後述の推定履歴保持部82からの推定履歴PREV、及び後述の制御信号生成部88からの通電パルスPsが入力される。温度推定部81は、温度検出結果Td、推定履歴PREV、及び通電パルスPsに基づいて、温度推定結果ESTを生成する。また、温度推定部81は、温度検出結果Td、推定履歴PREV、及び通電パルスPsと、通電パルスPsがオンである場合にヒータ73に供給される電圧(定格電圧)と、に基づいて、温度推定結果ESTを生成する構成であってもよい。温度推定部81は、温度推定結果ESTを推定履歴保持部82及び高周波成分抽出部83に出力する。
推定履歴保持部82は、温度推定結果ESTの履歴を保持する。推定履歴保持部82は、温度推定結果ESTの履歴(過去の温度推定結果EST)である推定履歴PREVを温度推定部81に出力する。
高周波成分抽出部83は、温度推定結果ESTの高周波成分を抽出するハイパスフィルタ処理を行う。高周波成分抽出部83は、抽出した高周波成分を示す信号である高周波成分HPFを係数加算部85に出力する。
カウント部84は、ヒータ73への通電に基づきヒータ73の点灯回数をカウントする。カウント部84には、後述の制御信号生成部88からの通電パルスPsが入力される。カウント部84は、ヒータ73への通電の一例である通電パルスPsに基づきヒータ73の点灯回数をカウントする。点灯回数は、通電パルスPsの数に対応する。カウント部84は、一定期間毎の前記点灯回数をカウントする。例えば、一定期間は、1分であるが、これに限定されない。カウント部84は、カウントした点灯回数CNTを係数加算部85に出力する。
係数加算部85は、温度検出結果Tdの補正である係数加算処理を行う。係数加算部85には、温度センサ74からの温度検出結果Td、高周波成分抽出部83から高周波成分HPF、及びカウント部84から点灯回数CNTが入力される。係数加算部85は、点灯回数CNTに基づき係数Kを設定する。係数Kは、温度センサ74によるヒートローラ71の温度検出結果Tdに加算する高周波成分HPFを調整する値である。係数Kは、温度検出結果Tdに加算する高周波成分HPFの値の比率ということもできる。係数加算部85は、カウント部84によってカウントされる一定期間毎の点灯回数CNTに基づき係数Kを設定する。係数Kの設定例については後述する。係数加算部85は、高周波成分HPFに基づいて温度検出結果Tdを補正する。具体的には、係数加算部85は、高周波成分HPFと係数Kとを乗算した結果を温度検出結果Tdに加算した補正温度値WAEを算出する。つまり、係数加算部85は、補正温度値WAE=温度検出結果Td+K×高周波成分HPFを計算する。係数加算部85は、補正温度値WAEを差分比較部87に出力する。係数加算部85は、加算部の一例である。
目標温度出力部86は、予め設定された目標温度TGTを差分比較部87に出力する。
差分比較部87は、差分計算処理を行う。差分比較部87は、目標温度出力部86からの目標温度TGTと、係数加算部85からの補正温度値WAEとの差分DIFを算出し、制御信号生成部88に出力する。
制御信号生成部88は、差分DIFに基づいて、ヒータ73への通電を制御するためのパルス信号である通電パルスPsを生成する。制御信号生成部88は、通電パルスPsを電源回路89、温度推定部81、及びカウント部84に出力する。つまり、制御信号生成部88は、補正温度値WAEに基づいて、ヒータ73に供給する電力を制御するための通電パルスPsを出力する。
電源回路89は、通電パルスPsに基づいて、ヒータ73に通電電力PCを供給する。電源回路89は、図示されない電力変換回路から供給される直流電圧を用いて、定着器21のヒータ73への通電を行う。電源回路89は、例えば、通電パルスPsに基づき、電力変換回路からの直流電圧がヒータ73に供給される状態と供給されない状態とを切り替えることにより、ヒータ73に通電電力PCを供給する。即ち、電源回路89は、通電パルスPsに応じて、定着器21のヒータ73への通電時間を可変する。
なお、電源回路89は、定着器21と一体に構成されていてもよい。即ち、ヒータ通電制御回路14は、通電電力PCのヒータ73に供給するのではなく、通電パルスPsを定着器21のヒータ73の電源回路に供給する構成であってもよい。
上記のように、ヒータ通電制御回路14は、温度検出結果Tdと、温度の推定履歴PREVと、通電パルスPsと、に基づいて、定着器21のヒータ73への電力量を調整する。これにより、ヒータ通電制御回路14は、ヒータ73により加熱されるヒートローラ71の表面温度を制御する。このような制御を、Weighted Average control with Estimate temperature(WAE制御)と称する。なお、ヒータ通電制御回路14の温度推定部81、推定履歴保持部82、高周波成分抽出部83、カウント部84、係数加算部85、目標温度出力部86、差分比較部87、及び制御信号生成部88は、それぞれ電気回路により構成されていてもよいし、ソフトウエアにより構成されていてもよい。
以下、WAE制御について詳細に説明する。
図3は、WAE制御について説明するためのフローチャートである。図4及び図5は、WAE制御における各信号などについて説明するための説明図である。図4及び図5の横軸は、時間を示す。図4及び図5の縦軸は、温度を示す。
ヒータ通電制御回路14は、種々の初期値の設定を行う(ACT11)。例えば、ヒータ通電制御回路14は、システムコントローラ13からの信号に基づいて、目標温度出力部86の目標温度TGTなどを設定する。
ヒータ通電制御回路14の温度推定部81は、温度センサ74から温度検出結果Td、推定履歴保持部82から推定履歴PREV、及び制御信号生成部88から通電パルスPsをそれぞれ取得する(ACT12)。
図4に示されるように、温度検出結果Tdと実際のヒートローラ71の表面温度との間には差が生じている。ヒートローラ71の表面温度は、ヒータ73による加熱が間欠的に行われている為、細かい周期で変化している。これに対し、温度センサ74は、自身の熱容量や感温素材の特性により、温度変化の応答性が悪い場合がある。特に安価な温度センサほど応答性が悪い傾向にある。その結果、温度検出結果Tdが実際のヒートローラ71の表面温度を正確に追従できていない。即ち、温度検出結果Tdは、ヒートローラ71の表面温度に対して遅延した状態で温度センサ74により検出される。また、温度検出結果Tdは、ヒートローラ71の表面温度の細かい変化が再現されず、平滑化された状態で温度センサ74により検出される。
温度推定部81は、温度推定処理を行う(ACT13)。すなわち、温度推定部81は、温度検出結果Td、推定履歴PREV、及び通電パルスPsに基づいて、温度推定結果ESTを生成する。温度推定部81は、温度推定結果ESTを高周波成分抽出部83及び推定履歴保持部82に出力する。
熱の移動は、電気回路のCR時定数で等価に表現することができる。熱容量は、コンデンサCに置き換えられる。熱伝達の抵抗は、抵抗Rに置き換えられる。熱源は、直流電圧源に置き換えられる。温度推定部81は、ヒータ73への通電量とヒートローラ71の熱容量などとに基づいて、予め各素子の値が設定されたCR回路に基づいて、ヒートローラ71に与えられた熱量を推定する。温度推定部81は、ヒートローラ71に与えられた熱量と、温度検出結果Tdと、推定履歴PREVとに基づいて、ヒートローラ71の表面温度を推定し、温度推定結果ESTを出力する。
温度推定部81は、通電パルスPsに基づいて、直流電圧源からの通電/遮断が繰り返され、その入力電圧パルスに応じてCR回路が動作し、出力電圧が発生する。これにより温度制御対象であるヒートローラ71の表面に伝播した熱を推定することができる。
なお、ヒートローラ71の熱は、定着器21内の空間(ヒートローラ71の外部)を介して、外部環境に流出している。この為、温度推定部81は、ヒートローラ71から外部環境への熱の流出を推定するためのCR回路をさらに備える。また、温度推定部81は、ヒートローラ71から定着器21内の空間に流する熱量を推定するためのCR回路をさらに備えていてもよい。
図4に示されるように、温度推定結果ESTは、実際のヒートローラ71の表面温度の変化を適切に追従している。しかしながら、温度推定結果ESTは、シミュレーション結果であるため、条件の相違などにより絶対値が実際のヒートローラの表面温度と差が出る可能性がある。
高周波成分抽出部83は、温度推定結果ESTの高周波成分を抽出するハイパスフィルタ処理を行う(ACT14)。図4に示されるように、温度推定結果ESTの高周波成分を示す信号である高周波成分HPFは、実際のヒートローラ71の表面温度の変化を適切に追従している。
係数加算部85は、温度検出結果Tdの補正である係数加算処理を行う(ACT15)。係数加算部85は、高周波成分HPFと係数Kとを乗算した結果を温度検出結果Tdに加算した補正温度値WAEを算出する。即ち、係数加算部85は、温度検出結果Tdに対して加算する高周波成分HPFの値を係数Kで調整して、補正温度値WAEを算出する。
例えば、係数が1である場合、係数加算部85は、温度検出結果Tdに高周波成分HPFをダイレクトに加算する。また、例えば、係数が0.1である場合、係数加算部85は、高周波成分HPFの10分の1の値を温度検出結果Tdに加算する。この場合、高周波成分HPFの効果はほとんど無くなり、温度検出結果Tdに近くなる。また、例えば、係数が1以上である場合、高周波成分HPFの効果をより強く表現することができる。
図5は、実際のヒートローラ71の表面温度と、温度検出結果Tdと、補正温度値WAEとの例について説明するための説明図である。WAE制御では、温度検出結果Tdと温度推定結果ESTの高周波成分HPFとに基づき、ヒートローラ71の表面温度の細かな温度の変化を推定する。この為、図5に示されるように、補正温度値WAEは、ヒートローラ71の表面温度を適切に追従した値となる。
差分比較部87は、目標温度出力部86からの目標温度TGTと、係数加算部85からの補正温度値WAEとの差分DIFを算出し、制御信号生成部88に出力する(ACT16)。
制御信号生成部88は、差分DIFに基づいて、通電パルスPsを生成する。制御信号生成部88は、通電パルスPsを電源回路89及び温度推定部81に出力する(ACT17)。電源回路89は、通電パルスPsに基づいて、ヒータ73に通電電力PCを供給する。
差分DIFには、目標温度TGTと、補正温度値WAEとの関係が現れる。例えば、補正温度値WAE>目標温度TGTである場合、通電パルスPsの幅を狭める、または頻度を少なくする等の制御を施すことにより、ヒータ73への通電量が減少し、ヒートローラ表面温度が下がる。また、補正温度値WAE<目標温度TGTである場合、通電パルスPsの幅を広める、または頻度を上げる等の制御を施すことにより、ヒータ73への通電量が増加し、ヒートローラ表面温度が上がる。
なお、差分DIFから、補正温度値WAEと目標温度TGTとの上下関係だけでなく、どれだけ離れているかも把握できる。例えば、差分DIF(の絶対値)が大きい値である場合、補正温度値WAEと目標温度TGTとの乖離が大きい為、上記の制御を大きく変化させてもよい。また、例えば、差分DIF(の絶対値)が小さい値である場合、補正温度値WAEと目標温度TGTとの乖離が小さい為、上記の制御を緩やかに行ってもよい。
システムコントローラ13のプロセッサ22は、WAE制御を終了するか否か判断する(ACT18)。プロセッサ22は、WAE制御を継続すると判断した場合、ACT12の処理に移行する。また、プロセッサ22は、WAE制御を終了すると判断した場合、図3の処理を終了する。
上記したように、ヒータ通電制御回路14は、あるサイクル(当該サイクル)の処理を行う場合、1つ前のサイクルにおける値(通電パルスPs及び温度推定結果EST:推定履歴PREV)と、当該サイクルにおける温度検出結果Tsとに基づいて、WAE制御を行う。すなわち、ヒータ通電制御回路14は、次のサイクルで値を継承する。ヒータ通電制御回路14は、温度推定計算を前回の計算の履歴をもとに再計算する。したがって、ヒータ通電制御回路14は、稼働中に常に計算を行っている。ヒータ通電制御回路14において、計算結果は、メモリー等に保持され、次のサイクルの計算で再利用される。
図6は、ヒータ通電制御回路14における処理のサイクルについて説明するための説明図である。図6の横軸は、時間を示す。例えば、温度推定部81は、時刻t(n)において温度推定処理を行い、それからdtだけ時刻が進んだt(n+1)において次の温度推定処理を行い、さらにdtだけ時刻が進んだt(n+2)において温度推定処理を行う。この様に、温度推定部81は、繰り返し温度推定処理を行う。温度推定部81は、各サイクルの温度推定処理において、前回の温度推定結果ESTを、新たな温度の推定に用いる。
時刻t(n)では、時刻t(n)における温度検出結果Td、前回である時刻t(n-1)における通電パルスPs、及び前回である時刻t(n-1)における温度推定結果EST(推定履歴PREV)が温度推定部81に入力される。温度推定部81は、入力された信号に基づいて処理を行い、時刻t(n)における温度推定結果ESTを出力する。高周波成分抽出部83、係数加算部85、差分比較部87、制御信号生成部88は、入力された信号に基づいて処理を行い、時刻t(n)における通電パルスPsを出力する。
時刻t(n+1)では、新たに時刻t(n+1)で検出された温度検出結果Td、時刻t(n)の通電パルスPs、及び時刻t(n)の温度推定結果ESTである推定履歴PREVが温度推定部81に入力される。温度推定部81は、入力された信号に基づいて処理を行い、時刻t(n+1)における温度推定結果ESTを出力する。高周波成分抽出部83、係数加算部85、差分比較部87、制御信号生成部88は、入力された信号に基づいて処理を行い、時刻t(n+1)における通電パルスPsを出力する。
時刻t(n+2)では、新たに時刻t(n+2)で検出された温度検出結果Td、時刻t(n+1)の通電パルスPs、及び時刻t(n+1)の温度推定結果ESTである推定履歴PREVが温度推定部81に入力される。温度推定部81は、入力された信号に基づいて処理を行い、時刻t(n+2)における温度推定結果ESTを出力する。高周波成分抽出部83、係数加算部85、差分比較部87、制御信号生成部88は、入力された信号に基づいて処理を行い、時刻t(n+2)における通電パルスPsを出力する。
なお、上記の時間間隔dtは、固定の値であってもよいし、ACT11の初期値設定において設定される構成であってもよい。例えば、時間間隔dtは、100[msec]で設定される。
以下、係数加算部85による係数設定処理について説明する。
図7は、係数設定処理を例示するフローチャートである。
係数加算部85は、印刷動作の開始を検出する(ACT21)。ACT21では、例えば、係数加算部85は、システムコントローラ13からの印刷動作の開始を示す信号に基づいて、印刷動作の開始を検出する。
係数加算部85は、係数Kに初期値を設定する(ACT22)。ACT22では、例えば、係数加算部85は、係数Kに任意の決めらえた初期値を設定する。初期値は、印刷動作の開始時など、定着器21のヒータ73への通電開始時の係数Kの設定値である。初期値は、適宜更新可能である。例えば、初期値は、0.6(60%)である。
係数加算部85は、点灯回数CNTを取得する(ACT22)。ACT22では、例えば、係数加算部85は、カウント部84によってカウントされた一定期間の点灯回数を取得する。
係数加算部85は、係数Kを設定する(ACT24)。ACT24では、例えば、係数加算部85は、カウント部84によってカウントされた一定期間の点灯回数に基づき係数Kを設定する。ACT24における係数Kの設定例については後述する。
係数加算部85は、印刷動作の終了を検出する(ACT25)。ACT25では、例えば、係数加算部85は、システムコントローラ13からの印刷動作の終了を示す信号に基づいて、印刷動作の終了を検出する。係数加算部85は、印刷動作の終了を検出しない場合(ACT25、NO)、印刷動作の終了を検出するまでACT23及びACT24を繰り返す。つまり、係数加算部85は、一定期間毎の点灯回数に基づき、係数Kの設定を繰り返す。係数加算部85は、印刷動作の終了を検出した場合(ACT25、YES)、係数設定処理を終了する。
上述のACT24における係数Kの設定例について説明する。
図8は、係数Kの設定例を例示する図である。
ここでは、点灯回数CNTの値を点灯回数Xとする。係数Kの増減値は点灯回数Xに関連付けられている。係数Kの増減値と点灯回数Xとの関係は、メモリ23に記憶されていてよい。
点灯回数Xがある所定の範囲内である場合、係数Kの増減値は0である。例えば、所定の範囲は、25回よりも多く75回以下とする範囲である。下限値25回及び上限値75回は、例示であり、何れも適宜設定可能である。所定の範囲は、安定した画像を供給することが可能となる範囲である。例えば、係数Kが大きくなると点灯回数Xが多くなる傾向にある。結果として、ヒータ73は微小な時間でON/OFFを繰り返すので、フリッカーは悪化する。他方、係数Kが小さくなると点灯回数Xが少なくなる傾向にある。結果として、リップルは発生し易くなる。このような事情に鑑みて、所定の範囲は、フリッカーの悪化防止と、リップルの低減とのバランスを保ち、安定した画像を供給することが可能となる範囲で設定される。
点灯回数Xが所定の範囲よりも多い場合、係数Kの増減値はマイナスの値である。点灯回数Xが75回よりも大きく100回以下である場合、係数Kの増減値は-0.1である。点灯回数Xが100回より多い場合、係数Kの増減値は-0.2である。点灯回数Xに関する上限値及び下限値は例示であり、何れも適宜設定可能である。点灯回数Xが所定の範囲よりも多い場合の係数Kの増減値を2段階に分けているが、これに限定されない。係数Kの増減値は1段階でもよいし、3段階以上でもよい。各段階の増減値は例示であり、何れも適宜設定可能である。係数Kの増減値が複数段階に分かれている場合、係数Kの増減値は、点灯回数Xが大きくなるにつれてマイナス方向に大きくなる。係数Kの増減値をマイナスの値とするのは、点灯回数Xが所定の範囲に入るようにするためである。つまり、係数Kが小さくなると、補正温度値WAEにおける高周波成分HPFの効果は小さくなる。結果として、点灯回数Xは減り、フリッカーの悪化が防止される。
点灯回数Xが所定の範囲以下である場合、係数Kの増減値はプラスの値である。点灯回数Xが10回よりも多く25回以下である場合、係数Kの増減値は+0.1である。点灯回数Xが25回よりも少ない場合、係数Kの増減値は+0.2である。点灯回数Xに関する上限値及び下限値は例示であり、何れも適宜設定可能である。点灯回数Xが所定の範囲以下である場合の係数Kの増減値を2段階に分けているが、これに限定されない。係数Kの増減値は1段階でもよいし、3段階以上でもよい。各段階の増減値は例示であり、何れも適宜設定可能である。係数Kの増減値が複数段階に分かれている場合、係数Kの増減値は、点灯回数Xが小さくなるにつれてプラス方向に大きくなる。係数Kの増減値をプラスの値とするのは、点灯回数Xが所定の範囲に入るようにするためである。つまり、係数Kが大きくなると、補正温度値WAEにおける高周波成分HPFの効果は大きくなる。結果として、点灯回数Xは増え、リップルは低減される。
係数加算部85は、点灯回数Xがある所定の範囲内である場合、係数Kを維持する。係数Kを維持することは、係数Kを設定することの一例である。
係数加算部85は、点灯回数Xが所定の範囲よりも多い場合、係数Kを小さくするように変更する。この例では、係数加算部85は、現在の係数Kの値に点灯回数Xに関連付けられたマイナスの値である増減値を加算する。係数加算部85は、係数Kを現在の値よりも小さい値に変更する。係数Kを変更することは、係数Kを設定することの一例である。
係数加算部85は、点灯回数Xが所定の範囲以下である場合、係数Kを大きくするように変更する。この例では、係数加算部85は、現在の係数Kの値に点灯回数Xに関連付けられたプラスの値である増減値を加算する。係数加算部85は、係数Kを現在の値よりも大きい値に変更する。
なお、係数Kの初期値は、任意の決められた値であるものとして説明したが、これに限定されない。係数加算部85は、ヒータ73の入力電圧に基づき係数Kの初期値を設定してもよい。この例では、係数加算部85は、電圧検出器75によって検出されたヒータ73への入力電圧の値を取得する。係数加算部85は、入力電圧の値が定格電圧よりもプラスの値である場合とマイナスの値である場合とで係数Kの初期値を変えるようにしてもよい。これは、入力電圧に応じてリップルが変化するからである。例えば、入力電圧の値が定格電圧よりもプラスの値である場合、リップルは大きくなり得るので、ヒータ73の点灯回数は減る傾向にある。この場合、係数加算部85は、係数Kの初期値として0.6(60%)よりも大きい値を設定してもよい。他方、例えば、入力電圧の値が定格電圧よりもマイナスの値である場合、リップルは小さくなり得るので、ヒータ73の点灯回数は増える傾向にある。この場合、係数加算部85は、係数Kの初期値として0.6(60%)よりも小さな値を設定してもよい。
この例によれば、係数加算部85は、定着器21のヒータ73への通電開始後に、点灯回数Xをある所定の範囲内に収めるまでの時間を短縮することができる。そのため、係数加算部85の処理負荷は低減する。
上記したように、画像形成装置1は、媒体上に形成されたトナー像を加熱して媒体上に定着させるヒートローラ71と、ヒートローラ71を加熱するヒータ73と、を有する定着器21と、温度制御装置(ヒータ通電制御回路14)とを備える。ヒータ通電制御回路14は、ヒータ73に電力を供給することにより、ヒータ73から熱が伝播するヒートローラ71の温度を制御する。ヒータ通電制御回路14は、ヒータ73への通電に基づき、ヒートローラ71の温度を推定する温度推定部81を備える。また、ヒータ通電制御回路14は、温度検出結果Tdの高周波成分HPFを抽出する高周波成分抽出部83を備える。また、ヒータ通電制御回路14は、ヒータ73への通電に基づきヒータ73の点灯回数CNTをカウントするカウント部84を備える。また、ヒータ通電制御回路14は、係数Kを点灯回数CNTに基づき設定し、高周波成分HPFと係数Kとを乗算した結果を温度検出結果Tdに加算した補正温度値WAEを算出する係数加算部85を備える。ヒータ通電制御回路14は、補正温度値WAEに基づいて、ヒータ73に供給する電力を制御するための通電パルスPsを出力する制御信号生成部88を備える。
このような構成によると、温度制御装置は、温度センサ74によるヒートローラ71の温度検出の応答性が悪い場合であっても、温度推定結果に基づいてヒートローラ71の表面温度を追従することができる。これにより、且つオーバーシュート及び温度リップルなどが生じることを防ぐことができる。さらに、温度制御装置は、係数Kを点灯回数CNTに基づき設定することで、補正温度値WAEにおける高周波成分HPFの効果を調整することができる。これにより、温度制御装置は、点灯回数CNTに依存するフリッカーが悪化すること無く定着器21の温度リップルを低減することができ、安定した画像を供給することを可能にする。
また、カウント部84は、一定期間毎の点灯回数CNTをカウントする。係数加算部85は、一定期間毎の点灯回数CNTに基づき係数Kを設定する。
このような構成によると、温度制御装置は、一定時間毎に、繰り返し係数Kを設定することができる。これにより、温度制御装置は、フリッカーが悪化すること無く定着器21の温度リップルを低減することができるように係数Kを繰り返し設定することができる。
また、係数加算部85は、点灯回数CNTがある所定の範囲内である場合、係数Kを維持する。係数加算部85は、点灯回数CNTが所定の範囲よりも多い場合、係数Kを小さくするように変更する。係数加算部85は、点灯回数CNTが所定の範囲以下である場合、係数Kを大きくするように変更する。
このような構成によると、温度制御装置は、点灯回数CNTが所定の範囲に収まるように調整することができる。これにより、温度制御装置は、点灯回数CNTに依存するフリッカーが悪化すること無く定着器21の温度リップルを低減することができ、安定した画像を供給することを可能にする。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…画像形成装置、11…筐体、12…通信インタフェース、13…システムコントローラ、14…ヒータ通電制御回路、15…表示部、16…操作インタフェース、17…用紙トレイ、18…排紙トレイ、19…搬送部、20…画像形成部、21…定着器、22…プロセッサ、23…メモリ、31…給紙搬送路、32…排紙搬送路、33…ピックアップローラ、41…プロセスユニット、42…露光器、43…転写機構、51…感光ドラム、52…帯電チャージャ、53…現像器、61…1次転写ベルト、62…2次転写対向ローラ、63…1次転写ローラ、64…2次転写ローラ、71…ヒートローラ、72…プレスローラ、73…ヒータ、74…温度センサ、75…電圧検出器、81…温度推定部、82…推定履歴保持部、83…高周波成分抽出部、84…カウント部、85…係数加算部、86…目標温度出力部、87…差分比較部、88…制御信号生成部、89…電源回路。

Claims (5)

  1. ヒータに電力を供給することにより、前記ヒータから熱が伝播する温度制御対象の温度を制御する温度制御装置であって、
    前記温度制御装置は、
    前記ヒータへの通電に基づき前記温度制御対象の温度を推定する温度推定部と、
    温度推定結果の高周波成分を抽出する高周波成分抽出部と、
    前記ヒータへの通電に基づき前記ヒータの点灯回数をカウントするカウント部と、
    温度センサによる前記温度制御対象の温度検出結果に加算する前記高周波成分を調整する係数を前記点灯回数に基づき設定し、前記高周波成分と前記係数とを乗算した結果を前記温度検出結果に加算した補正温度値を算出する加算部と、
    前記補正温度値に基づいて、前記ヒータに供給する電力を制御するための通電パルスを出力する制御信号生成部と、
    を具備する温度制御装置。
  2. 前記カウント部は、一定期間毎の前記点灯回数をカウントし、
    前記加算部は、一定期間毎の前記点灯回数に基づき前記係数を設定する、
    請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 前記加算部は、前記点灯回数がある範囲内である場合、前記係数を維持し、前記点灯回数が前記範囲よりも多い場合、前記係数を小さくするように変更し、前記点灯回数が前記範囲以下である場合、前記係数を大きくするように変更する、請求項1または2に記載の温度制御装置。
  4. 前記加算部は、前記ヒータの入力電圧に基づき前記係数の初期値を設定する、請求項1から3の何れか一項に記載の温度制御装置。
  5. 媒体上に形成されたトナー像を加熱して前記媒体上に定着させる定着用回転体と、前記定着用回転体を加熱するヒータと、を有する定着器と、
    前記ヒータに電力を供給することにより、前記ヒータから熱が伝播する前記定着用回転体の温度を制御する温度制御部とを具備し、
    前記温度制御部は、
    前記ヒータへの通電に基づき前記定着用回転体の温度を推定する温度推定部と、
    温度推定結果の高周波成分を抽出する高周波成分抽出部と、
    前記ヒータへの通電に基づき前記ヒータの点灯回数をカウントするカウント部と、
    温度センサによる前記定着用回転体の温度検出結果に加算する前記高周波成分を調整する係数を前記点灯回数に基づき設定し、前記高周波成分と前記係数とを乗算した結果を前記温度検出結果に加算した補正温度値を算出する加算部と、
    前記補正温度値に基づいて、前記ヒータに供給する電力を制御するための通電パルスを出力する制御信号生成部と、
    を具備する画像形成装置。
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