JP2022034279A - 燃料電池システム - Google Patents

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茂樹 長谷川
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Abstract

【課題】燃料電池における過度の乾燥を抑制する。【解決手段】燃料電池と、ターボ式コンプレッサと、調圧バルブと、インピーダンス検出部と、制御部と、を備え、制御部は、決定した動作点の圧力比が、ターボ式コンプレッサにより定まる圧力比の上限値を示す圧力比上限ラインを超え、かつ、決定した動作点の流量が、回転数を上限値とした場合に取り得る動作点を示す等回転数上限ラインと、圧力比上限ラインとの交点である第1動作点の流量を超える場合、第1動作点を、等回転数上限ラインに沿って、流量が多くなる方へ、インピーダンスが高いほど小さい移動量にて移動させた補正後動作点を決定し、決定した動作点に代えて、補正後動作点に応じて、回転数と開度とを制御する。【選択図】図3

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
従来、ターボ式コンプレッサを用いて、酸化ガスが燃料電池に供給される燃料電池システムがある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の燃料電池システムでは、酸化ガスの流量と、酸化ガスの圧力比とによって要求動作点が設定され、コンプレッサおよび調圧弁が制御される。また、特許文献1に記載の制御では、要求動作点がコンプレッサの最大回転数および最大圧力比のいずれかを超える領域の場合には、要求動作点の流量は変更されずに、圧力比が下げられる。
特開2019-145338号公報
特許文献1の記載のように、要求動作点の流量は変更せずに、圧力比を下げる制御が行われた場合、カソードの圧力が低下することによって、燃料電池内の水が過剰に排出されてしまい、燃料電池が過度に乾燥してしまう場合がある。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池に酸化ガスを供給するターボ式コンプレッサと、前記燃料電池内における前記酸化ガスの圧力を調整する調圧バルブと、前記燃料電池のインピーダンスを検出するインピーダンス検出部と、前記燃料電池の目標出力に応じて、前記ターボ式コンプレッサから吐出される前記酸化ガスの流量と、前記ターボ式コンプレッサに吸入される前記酸化ガスの圧力に対する前記ターボ式コンプレッサから吐出される前記酸化ガスの圧力の比である圧力比と、により規定される動作点を決定し、前記動作点に応じて、前記ターボ式コンプレッサの回転数と前記調圧バルブの開度とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、決定した前記動作点の前記圧力比が、前記ターボ式コンプレッサにより定まる前記圧力比の上限値を示す圧力比上限ラインを超え、かつ、決定した前記動作点の前記流量が、前記回転数を上限値とした場合に取り得る前記動作点を示す等回転数上限ラインと、前記圧力比上限ラインとの交点である第1動作点の前記流量を超える場合、前記第1動作点を、前記等回転数上限ラインに沿って、前記流量が多くなる方へ、前記インピーダンスが高いほど小さい移動量にて移動させた補正後動作点を決定し、決定した前記動作点に代えて、前記補正後動作点に応じて、前記回転数と前記開度とを制御する。この形態によれば、燃料電池のインピーダンスが高いほど、移動量は小さく設定されるため、インピーダンスが高いほど、補正後動作点の圧力比は高くなる。このため、酸化ガスによる水の排出は抑制され、燃料電池の過度な乾燥を抑制できる。また、燃料電池のインピーダンスが低い場合には、移動量は大きく設定されることで、酸化ガスの供給流量を燃料電池の目標出力に応じた酸化ガスの供給流量に近づけることができる。これにより、燃料電池のインピーダンスが低い場合には、目標出力を得られるための酸化ガスを供給できる。
本開示は、種々の形態で実現することが可能であり、上記形態の他に、例えば燃料電池の制御方法等の形態で実現することができる。
燃料電池システムの概略構成を示す図である。 空気流量と圧力比とで規定される動作点特性を示す図である。 酸化ガス供給制御処理の手順を示すフローチャートである。 要求動作点が補正後動作点へ変更される過程を説明する図である。 流量補正率マップを示す図である。 FB流量補正率マップを示す図である。 FB圧力比補正率マップを示す図である。 流量についての偏微分係数マップを示す図である。 圧力比についての偏微分係数マップを示す図である。
A.実施形態:
A1.燃料電池システムの構成:
図1は、本開示の一実施形態としての、車両に搭載される燃料電池システム100の概略構成を示す図である。燃料電池システム100は、燃料電池10と、酸化ガス系回路20と、燃料ガス系回路30と、制御部80と、電流センサ11と、電圧センサ12と、DC/DCコンバータ72と、マフラー52と、負荷71と、インピーダンス検出部85と、を備える。燃料電池10は、固体高分子形燃料電池であり、供給を受けた燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する。本実施形態では、燃料電池10は燃料ガスとして水素が用いられ、酸化ガスとして空気が用いられる。燃料電池10は、図示しない複数の単セルが積層されたスタック構造を有する。各単セルは、電解質膜の両面に電極を配置した膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する1組のセパレータとを有する。燃料電池10を構成する各単セルには、電解質膜を介して、燃料ガスが供給されるアノードと、酸化ガスが供給されるカソードとが形成されている。燃料電池10により発電された電力は、DC/DCコンバータ72により昇圧され、負荷71に供給され、消費される。燃料電池10と負荷71との間には、燃料電池10の出力電流を検出する電流センサ11と、燃料電池10の出力電圧を検出する電圧センサ12と、が設けられている。電流センサ11および電圧センサ12が検出した検出値は、制御部80およびインピーダンス検出部85へ送信される。
酸化ガス系回路20は、燃料電池10のカソードに対して空気を供給するための回路である。酸化ガス系回路20は、酸化ガス供給管21と、エアクリーナ22と、ターボ式コンプレッサとしてのエアコンプレッサ23と、バイパス管24と、酸化オフガス排出管25と、バイパスバルブ27と、調圧バルブ28と、大気圧センサ15と、エアフローメータ16と、圧力センサ17と、流量センサ18と、を有する。酸化ガス供給管21は、大気と、燃料電池10のカソード、すなわち酸化ガス導入口(図示せず)と、を接続する。酸化オフガス排出管25は、燃料電池10の酸化オフガス排出口(図示せず)と、大気とを連通する。酸化オフガス排出管25にはマフラー52が配置されている。エアコンプレッサ23は、ターボ式エアコンプレッサであり、内蔵されるモータの駆動により、内蔵される羽根車が筐体内で回転することで空気を圧縮する。エアコンプレッサ23は、エアクリーナ22により塵埃が除去された空気を圧縮し、酸化ガス供給管21を介して圧縮した空気を燃料電池10のカソードに供給する。バイパス管24は、酸化ガス供給管21と酸化オフガス排出管25とを接続する。調圧バルブ28は、酸化オフガス排出管25とバイパス管24との接続点の上流側の酸化オフガス排出管25に配置されている。調圧バルブ28の開度が調整されることにより、燃料電池10内における空気の圧力であるカソードの圧力が調節される。バイパスバルブ27は、バイパス管24に配置されており、エアコンプレッサ23および調圧バルブ28と協働して、燃料電池10を流れる空気の流量を調整する。
大気圧センサ15は、酸化ガス供給管21の入口に配置され、大気圧を検出する。エアフローメータ16は、取り込まれた空気の流量を検出する。圧力センサ17は、エアコンプレッサ23の下流側に配置され、酸化ガス供給管21におけるエアコンプレッサ23の出口圧力を検出する。流量センサ18は、酸化ガス供給管21とバイパス管24との接続点よりも下流側の酸化ガス供給管21に配置されている。流量センサ18は、燃料電池10に供給される空気の流量を検出する。大気圧センサ15、エアフローメータ16、圧力センサ17、および流量センサ18の検出値は、制御部80へ送信される。また、制御部80は、車両に取り付けられる図示しないアクセル開度センサおよび車速センサ等からの検出信号を受信する。
燃料ガス系回路30は、燃料電池10のアノードに対して燃料ガスを供給するための回路である。燃料ガス系回路30は、図示しない燃料ガスタンクから燃料ガスを燃料電池10に対して供給する。燃料電池10から排出される燃料オフガスは、図示しない配管を介して、酸化オフガス排出管25へ流され、酸化オフガス排出管25を流れるカソードオフガスと混合され、マフラー52を介して排気される。
制御部80は、CPU(central processing unit)81とメモリ82とを備えるコンピュータとして構成されている。制御部80は、メモリ82に記憶されている制御プログラムを実行することにより、酸化ガス系回路20などの各回路を統括制御する。メモリ82には、後述する酸化ガス供給制御処理のプログラムおよび各種マップが記憶されている。インピーダンス検出部85は、例えば、電子回路などにより構成されている。インピーダンス検出部85は、DC/DCコンバータ72に燃料電池10の出力電流に交流信号を重畳させ、電流センサ11および電圧センサ12の検出値を用いて、交流インピーダンス法により燃料電池10のインピーダンスを検出する。インピーダンス検出部85は、検出した燃料電池10のインピーダンスを制御部80へ送信する。なお、インピーダンス検出部85は、制御部80の一機能として実現されてもよい。
図2は、空気流量と圧力比とで規定される、エアコンプレッサ23の動作点の特性(以下、「動作点特性」とも呼ぶ)を示す図である。ここで、空気流量とは、エアコンプレッサ23から吐出される単位時間当たりの空気の量(以下、単に「流量」とも呼ぶ)である。圧力比とは、エアコンプレッサ23に吸入される空気の圧力に対する、エアコンプレッサ23から吐出される空気の圧力の比である。図2の横軸は流量を示し、縦軸は圧力比を示す。図2に示される動作点特性を用いて、制御における、エアコンプレッサ23の単位時間当たりの回転数と、調圧バルブ28の開度とが決定される。
図2には、複数の等回転数ラインL1、等回転数上限ラインL2、圧力比上限ラインL3、サージラインL4、およびストールラインL5が示されている。複数の等回転数ラインL1および等回転数上限ラインL2は、回転数を一定にして調圧バルブ28の開度を変化させた場合に取り得る動作点を示す特性線である。複数の等回転数ラインL1および等回転数上限ラインL2は、種々の回転数に対応している。等回転数上限ラインL2は、エアコンプレッサ23の回転数が、仕様により定まる上限の回転数である場合の特性線である。等回転数上限ラインL2は、回転数を上限値とした場合に取り得る動作点を示している。エアコンプレッサ23の回転数を一定にした場合、調圧バルブ28の開度が大きいほど、流量は大きくなり、圧力比は小さくなる。また、調圧バルブ28の開度を一定にした場合、エアコンプレッサ23の回転数が大きいほど、流量は大きくなり、圧力比は大きくなる。
圧力比上限ラインL3は、エアコンプレッサ23の仕様により定まる圧力比の上限値を示す。サージラインL4は、サージングを回避するために用いられる特性線である。サージラインL4よりも流量が小さい領域では、サージングが発生するおそれがある。サージングが発生すると、例えば流量の調整が困難となるおそれがあるため、流量は、サージラインL4よりも大きくなるように調整される。ストールラインL5は、調圧バルブ28が全開状態の場合における、エアコンプレッサ23の回転数を変化させた場合の動作点を示す特性線である。ストールラインL5よりも圧力比が小さい領域は、調圧バルブ28の開度の上限を超えるため、実現できない領域である。
等回転数ラインL1、等回転数上限ラインL2、圧力比上限ラインL3、サージラインL4、およびストールラインL5は、予め実験などにより定められている。等回転数ラインL1、等回転数上限ラインL2、圧力比上限ラインL3、サージラインL4およびストールラインL5のそれぞれを表す式またはマップは、メモリ82に予め記憶されている。制御部80は、動作点が、図2の太線で囲まれた動作可能領域内に入るように、エアコンプレッサ23の回転数および調圧バルブ28の開度を制御する。詳しくは、制御部80は、動作可能領域内の動作点の中から目標動作点を決定し、検出される流量が目標動作点の目標流量となり、検出される圧力比が目標動作点の目標圧力比となるように、エアコンプレッサ23の回転数および調圧バルブ28の開度を調整するフィードバック制御を行う。なお、フィードバック制御において、検出される流量として、流量センサ18の検出値が用いられる。また、大気圧センサ15により検出された大気圧が、エアコンプレッサ23に吸入される空気の圧力として用いられ、圧力センサ17により検出される圧力が、エアコンプレッサ23から吐出される空気の圧力として用いられる。検出される圧力比として、大気圧センサ15の検出圧力に対する圧力センサ17の検出圧力の比が用いられる。また、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御が行われる。
上記のように、目標動作点は、動作可能領域に入るように決定される。例えば、車両の加速に応じて要求される動作点(以下、「要求動作点PA」とも呼ぶ)の圧力比が、圧力比上限ラインL3を超えている場合には、流量は変更せずに、圧力比を下げた動作点を目標動作点とすることが考えられる。しかしながら、この変更の場合、流量は変更されないため、流量は要求動作点PAの流量に維持されるものの、圧力比が下げられるため、燃料電池10のカソードを流れる空気の流速が速くなり、燃料電池10から持ち出される水が多くなる。これにより、燃料電池10が過度に乾燥する場合がある。燃料電池10が過度に乾燥すると、燃料電池10が劣化するおそれがある。そこで、次に説明する酸化ガス供給制御処理では、燃料電池10の乾燥の程度を示す燃料電池10のインピーダンスに応じて、目標動作点が変更される。これにより、燃料電池10の過度な乾燥が抑制される。
A2.酸化ガス供給制御処理:
図3は、酸化ガス供給制御処理の手順を示すフローチャートである。図4は、要求動作点PAが圧力比上限ラインL3を超え、かつ、要求動作点PAの流量が後述の第1動作点P1の流量を超える第1の場合に、酸化ガス供給制御処理によって、要求動作点PAが補正後動作点PBへ変更される過程を説明する図である。図5は、流量補正率マップを示す図である。第1動作点P1は、図4に示すように、等回転数上限ラインL2と圧力比上限ラインL3との交点における動作点である。高地では、エアコンプレッサ23から吸入される空気の圧力が下がるため、低地よりも圧力比を大きくする必要があり、また、空気密度が低くなるため低地よりも回転数を大きくする必要が生じる。このため、高地で、燃料電池10に大きな出力電力が要求される場合に、第1の場合となり易い。なお、図4では、便宜上、ストールラインL5の図示は省略されている。酸化ガス供給制御処理について、図3および図4を用いて、第1の場合を例示しつつ説明する。
酸化ガス供給制御処理は、燃料電池車両の図示しないスタータースイッチが押されて燃料電池システム100が起動すると繰り返し実行される。制御部80は、例えば、アクセル開度センサから送信されるアクセル開度などに応じて、燃料電池10が出力すべき目標出力を設定し、目標出力に応じて、要求動作点PAを設定する(図3のステップS10)。ここで、要求動作点PAの圧力比を圧力比Prbとし、要求動作点PAの流量を流量Qrbとする。制御部80は、要求動作点PAの圧力比Prbと、圧力比上限Pmaxとのうち、いずれか小さい方の値を圧力比変数Prefの値に設定する(ステップS20)。また、制御部80は、次の式(1)を用いて、等回転数上限ラインL2において、圧力比変数Prefに対応する流量を流量上限Qmaxの値に設定する(ステップS30)。
Figure 2022034279000002
式(1)における関数fNmaxは、圧力比を入力すると、等回転数上限ラインL2において、入力された圧力比に対応する流量を出力する関数である。本実施形態では、関数fNmaxは、マップとして、予めメモリ82に記憶されている。また、制御部80は、要求動作点PAの流量Qrbと、流量上限Qmaxとのうち、いずれか小さい方の値を流量変数Qrefの値に設定する(ステップS40)。
第1の場合におけるステップS20~S40について、図4を用いて説明する。第1の場合には、要求動作点PAは、圧力比上限ラインL3を超えた領域にあるため、ステップS20において、圧力比変数Prefの値は、圧力比上限Pmaxに設定される。ステップS30にて求められる流量は、第1動作点P1の流量である。第1の場合には、要求動作点PAの流量Qrbは、流量上限Qmaxを超えているため、ステップS40にて、流量変数Qrefの値は、流量上限Qmaxに設定される。
図3に戻り、制御部80は、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限ラインL3、すなわち圧力比上限Pmaxを超え、かつ、要求動作点PAの流量Qrbが、流量上限Qmaxを超えているか否かを判断する(ステップS50)。なお、第1の場合には、要求動作点PAの流量Qrbが流量上限Qmaxを超えているか否かの判断は、要求動作点PAの流量Qrbが、第1動作点P1の流量である流量上限Qmaxを超えているか否かを判断することと同じである。要求動作点PAの流量Qrbが流量上限Qmaxを超え、かつ、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限Pmaxを超えていると判断した場合(ステップS50:YES)、制御部80は、流量を増やすため、インピーダンスに応じて、要求動作点PAを補正する(ステップS60)。ここで、補正後の要求動作点PAを補正後動作点PBと称する。補正後動作点PBが、フィードバック制御における目標動作点となる。
ステップS60にて、具体的には、制御部80は、まず、メモリ82に予め記憶されている、図5に示す、インピーダンスと流量補正率fΔQとの関係を規定した流量補正率マップを参照し、インピーダンス検出部85の検出値Rfcに対応する流量補正率fΔQ(Rfc)を取得する。次に、制御部80は、式(2)により、流量変数Qrefを算出する。
Figure 2022034279000003
流量補正率マップ(図5)では、流量補正率fΔQは、0以上1以下の範囲に設定され、また、予め定められたインピーダンスの範囲で、インピーダンスが高いほど、流量補正率fΔQは小さく設定されている。このため、燃料電池10のインピーダンスが高く、燃料電池10が乾燥しているほど、流量補正率fΔQ(Rfc)は小さい値となる。式(2)の右辺では、要求動作点PAの流量Qrbと流量上限Qmaxとの差分に流量補正率fΔQ(Rfc)を乗じた値が、流量変数Qrefに加算される。同じ差分であっても、燃料電池10の乾燥の程度が大きいほど、加算される値は小さくなる。したがって、同じ差分である場合、式(2)により算出される流量変数Qrefは、燃料電池10の乾燥の程度が大きいほど、小さい値となる。
次に、制御部80は、次の式(3)を用いて、等回転数上限ラインL2において、流量変数Qrefに対応する圧力比を圧力比変数Prefの値に設定する。
Figure 2022034279000004
式(3)における関数f-1 Nmaxは、式(1)の関数fNmaxの逆関数であり、流量を入力すると、等回転数上限ラインL2において、入力された流量に対応する圧力比を出力する関数である。本実施形態では、関数f-1 Nmaxは、マップとして、予めメモリ82に記憶されている。なお、フローチャートにおいて、これ以降のステップで流量変数Qrefおよび圧力比変数Prefの値は変更されないため、本ステップで設定された流量変数Qrefおよび圧力比変数Prefの各値が、補正後動作点PBの流量および圧力比となる。
第1の場合におけるステップS50,S60について、図4を用いて説明する。第1の場合は、要求動作点PAは、圧力比上限ラインL3および等回転数上限ラインL2のいずれも超えているため、ステップS50でYESと判断される。ステップS60では、流量変数Qrefの値が式(2)により増加するように補正され、等回転数上限ラインL2にて流量変数Qrefに対応する圧力比の値が圧力比変数Prefの値とされる。つまり、第1動作点P1が等回転数上限ラインL2に沿って、流量が多くなるように移動された動作点が補正後動作点PBである。第1動作点P1から補正後動作点PBまでの流量の移動量ΔQは、式(2)の右辺における、要求動作点PAの流量Qrbと流量上限Qmaxとの差分に流量補正率fΔQ(Rfc)を乗じた値である。流量補正率マップ(図5)が用いられることにより、燃料電池10のインピーダンスが高い第1状態の場合の流量補正率fΔQ(Rfc)は、インピーダンスが小さい第2状態の場合の流量補正率fΔQ(Rfc)よりも小さい値となる。このため、燃料電池10のインピーダンスが高い第1状態における、第1動作点P1から補正後動作点PBまでの流量の移動量ΔQは、インピーダンスが低い第2状態の場合の移動量ΔQよりも小さく設定される。本実施形態では、移動量ΔQは、燃料電池10のインピーダンスが高く、燃料電池10が乾燥しているほど小さくなる。等回転数上限ラインL2は、流量が大きくなるほど、圧力比は小さくなる特性であるため、移動量ΔQが小さいほど、補正後動作点PBの圧力比は高く設定される。したがって、燃料電池10のインピーダンスが高く、燃料電池10の乾燥の程度が大きいほど、補正後動作点PBの圧力比は、高く設定されるため、燃料電池10の乾燥が抑制される。また、図5に示すように、燃料電池10のインピーダンスが低い場合には、流量補正率fΔQ(Rfc)は、1に設定されるため、補正後動作点PBの流量は、要求動作点PAの流量に設定される。これにより、燃料電池10が乾燥していない場合には、要求動作点PAと同じ流量の空気が供給されるため、燃料電池10が目標出力を出力できる。これにより、車両の加速性を維持することができる。
図3に戻り、制御部80は、現在のエアコンプレッサ23の回転数指令値を取得し、現在の回転数指令値が回転数上限であるか否かを判断する(ステップS70)。回転数指令値が回転数上限であると判断すると(ステップS70:YES)、制御部80は、燃料電池10のインピーダンスに応じて、調圧バルブ28のフィードバック制御方法を変更する(ステップS80)。詳しくは、制御部80は、フィードバック制御に用いるFB制御偏差ΔAe_ARVを、次の式(4)を用いて算出する値にすることにより、燃料電池10のインピーダンスが高い場合には、圧力比フィードバック制御を優先し、燃料電池10のインピーダンスが低い場合には、流量フィードバック制御を優先する。なお、回転数指令値が回転数上限である場合には、バイパスバルブ27は全閉に制御されている。
ステップS80にて、制御部80は、次の式(4)により、調圧バルブ28のFB制御偏差ΔAe_ARVを求める。FB制御偏差ΔAe_ARVは、調圧バルブ28の有効断面積偏差を示す。
Figure 2022034279000005
FB制御偏差ΔAe_ARVは、FB流量補正率W(Rfc)に、流量についての偏微分係数(∂A/∂Q)と、流量差(Qfc_ref-Qfc_mes)とを乗じた項と、FB圧力比補正率W(Rfc)に、圧力比についての偏微分係数(∂A/∂P)と、圧力比差(PARV_ref-PARV_mes)とを乗じた項とが加算されて算出される。ここで、流量差(Qfc_ref-Qfc_mes)は、流量指令値Qfc_refから流量検出値Qfc_mesを減じた値である。流量検出値Qfc_mesは、流量センサ18の検出値である。圧力比差(PARV_ref-PARV_mes)は、圧力比指令値PARV_refから圧力比検出値PARV_mesを減じた値である。圧力比検出値PARV_mesは、大気圧センサ15の検出値と、圧力センサ17とから算出される値である。制御部80は、図6に示す、燃料電池10のインピーダンスとFB流量補正率Wとが対応付けられたFB流量補正率マップを参照し、インピーダンス検出部85の検出値Rfcに対応するFB流量補正率W(Rfc)を取得する。制御部80は、図7に示す、インピーダンスとFB圧力比補正率Wとが対応付けられたFB圧力比補正率マップを参照し、インピーダンス検出部85の検出値Rfcに対応するFB圧力比補正率W(Rfc)を取得する。流量についての偏微分係数(∂A/∂Q)は、流量偏差をバルブ有効断面積偏差に座標変換するモデルである。圧力比についての偏微分係数(∂A/∂P)は、圧力比偏差をバルブ有効断面積偏差に座標変換するモデルである。流量についての偏微分係数(∂A/∂Q)および圧力比についての偏微分係数(∂A/∂P)は、物理式またはマップで実現され、本実施形態では、それぞれ、図8および図9に示されるマップで実施される。制御部80は、現在の動作点における、圧力比を一定にした場合の流量についての偏微分係数(∂A/∂Q)を、図8に示す、流量および圧力比と、流量についての偏微分係数とが対応付けられた流量偏微分係数マップを参照して取得する。また、制御部80は、圧力比についての偏微分係数(∂A/∂P)を、図9に示す、圧力比および流量と、圧力比についての偏微分係数とが対応付けられた圧力比偏微分係数マップを参照して取得する。
次に、制御部80は、取得した各値を式(4)に代入し、FB制御偏差ΔAe_ARVを算出する。式(4)により、流量偏差および圧力比偏差が調圧バルブ28の有効断面積偏差に変換される。ここで、FB流量補正率W(図6)は、0以上1以下に設定され、予め定められたインピーダンスの範囲においてインピーダンスが大きいほど小さく設定されている。対して、FB圧力比補正率W(図7)は、0以上1以下に設定され、予め定められたインピーダンスの範囲においてインピーダンスが大きいほど大きく設定されている。このため、FB制御偏差ΔAe_ARVは、燃料電池10のインピーダンスが高いほど、圧力比偏差が偏重され、燃料電池10のインピーダンスが低いほど、流量偏差が偏重された値となる。これにより、燃料電池10のインピーダンスが高い場合には、圧力比フィードバック制御が優先され、燃料電池10のインピーダンスが低い場合には、流量フィードバック制御を優先された制御が実現される。
制御部80は、FB制御偏差ΔAe_ARVを用いて、調圧バルブ28の開度指令値θARV_refを算出する(ステップS90)。詳しくは、制御部80は、まず、算出したFB制御偏差ΔAe_ARVと、比例ゲインKpおよび積分ゲインKiとを用いて、調圧バルブ28のFB制御指令値Ae_ARV_FBを次の式(5)より算出する。これにより、PI制御が実現される。
Figure 2022034279000006
次に、制御部80は、調圧バルブ28の制御指令値Ae_ARV_refを、調圧バルブ28のFF制御指令値Ae_ARV_FFと、FB制御指令値Ae_ARV_FBと、を用いて式(6)により算出する。ここで、FF制御指令値Ae_ARV_FFとは、例えば温度変化などの外乱の影響を抑制するための制御指令値である。制御指令値Ae_ARV_refは、調圧バルブ28の有効断面積を示す。
Figure 2022034279000007
次に、制御部80は、次の式(7)を用いて、調圧バルブ28の開度指令値θARV_refを求める。
Figure 2022034279000008
式(7)における、関数fARVは、調圧バルブ28の有効断面積を調圧バルブ28の開度に座標変換するモデルである。関数fARVは、FB制御指令値Ae_ARV_FBと調圧バルブ28の開度指令値θARV_refとが対応付けれたマップまたは物理式として、メモリ82に予め記憶されている。制御部80は、FB制御指令値Ae_ARV_FBを、調圧バルブ28の開度指令値θARV_refに変換し、調圧バルブ28の開度を開度指令値θARV_refに制御し、酸化ガス供給制御処理を終了する。なお、目標動作点は、例えばステップS10などの、酸化ガス供給制御処理のステップS90より前のステップ毎に、逐次変更されるのではなく、ステップS90にて調圧バルブ28の開度が変更されるタイミングで、現在の目標動作点から変更される。
回転数指令値が回転数上限でないと判断すると(ステップS70:NO)、制御部80は、FB制御方法を変更せずに、ステップS90へ移行する。具体的には、制御部80は、流量差(Qfc_ref-Qfc_mes)に、流量についての偏微分係数(∂A/∂Q)を乗じた項と、圧力比差(PARV_ref-PARV_mes)に、圧力比についての偏微分係数(∂A/∂P))を乗じた項とを加算して算出されたFB制御偏差ΔAe_ARVを用いて、ステップS90を実行する。
制御部80は、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限Pmaxを超えていない、または、要求動作点PAの流量Qrbが、流量上限Qmaxを超えていないと判断した場合(ステップS50:YES)、要求動作点PAを補正する必要があるか否かを判断する(ステップS100)。具体的には、制御部80は、要求動作点PAが、図2に示す、動作可能領域内にない場合、要求動作点PAを補正する必要があると判断し、要求動作点PAが動作可能領域内にある場合、要求動作点PAを補正する必要がないと判断する。要求動作点PAを補正する必要があると判断すると(ステップS100:YES)、制御部80は、少なくとも圧力比および流量のいずれかを増減させ、動作可能領域内に含まれる要求動作点PAを補正した補正後動作点PBを決定する(ステップS110)。例えば、要求動作点PAがサージラインL4よりも流量が小さい領域にある場合には、制御部80は、例えば圧力比は変更せずに、流量を増加させた動作点を補正後動作点PBとする。制御部80は、流量偏差および圧力比偏差に応じて、調圧バルブ28の開度指令値およびエアコンプレッサ23の回転数指令値を算出し、算出した開度指令値および回転数指令値を用いて、調圧バルブ28およびエアコンプレッサ23を制御し(ステップS120)、酸化ガス供給制御処理を終了する。また、要求動作点PAを補正する必要がないと判断すると(ステップS100:NO)、制御部80は、要求動作点PAは変更せずに、要求動作点PAを補正後動作点PBとして、ステップS120へ移行する。
以上、説明した実施形態によれば、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限Pmaxを超え、かつ、要求動作点PAの流量Qrbが流量上限Qmaxを超えていると判断した場合(ステップS50:YES)、制御部80は、流量を増やすため、インピーダンスに応じて、要求動作点PAを補正する(ステップS60)。具体的には、等回転数上限ラインL2と、圧力比上限ラインL3との交点である第1動作点P1から等回転数上限ラインL2に沿って、流量が多くなる方へ、インピーダンスに応じた移動量ΔQにて移動させた補正後動作点PBを目標動作点とする。ここで、移動量ΔQは、燃料電池10のインピーダンスが高いほど小さく設定されるため、補正後動作点PBの圧力比は、燃料電池10のインピーダンスが高いほど高く設定される。したがって、燃料電池10のインピーダンスが高く、燃料電池10の乾燥の程度が大きいほど、補正後動作点PBの圧力比は、高く設定されるため、空気による水の排出が抑制され、燃料電池10の乾燥を抑制することができる。
B.他の実施形態:
(B1)上記実施形態では、制御部80は、要求動作点PAの流量Qrbが流量上限Qmaxを超え、かつ、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限Pmaxを超えていると判断した場合(ステップS50:YES)、第1動作点P1から等回転数上限ラインL2に沿って、流量が多くなる方へ、インピーダンスに応じた移動量ΔQにて移動させた補正後動作点PBを目標動作点とする。補正後動作点PBの設定方法は、これに限定されず、インピーダンスに拘わらず、補正後動作点PBの流量を、第1動作点P1の流量以上の流量であって、要求動作点PAの流量よりも小さい流量となるように決定してもよい。具体的には、例えば、流量上限Qmaxと要求動作点PAの流量Qrbとの差分に、予め定められた1より小さい値を乗じて算出される値を移動量ΔQとしてもよい。これにより、補正後動作点PBの圧力比は、要求動作点PAの圧力比よりも大きく設定されるため、燃料電池10の乾燥を抑制することができる。
(B2)上記実施形態では、予め定められたインピーダンスの範囲において、流量補正率fΔQは、インピーダンスの一次関数として規定されている。流量補正率fΔQとインピーダンスとの関係は、一次関数に限られず、インピーダンスが高い場合の流量補正率fΔQが、インピーダンスが低い場合の流量補正率fΔQよりも小さい関係とすればよい。例えば、インピーダンスの増加に対して、流量補正率fΔQがステップ状に減少する関数としてもよい。
(B3)上記実施形態では、制御部80は、要求動作点PAの流量Qrbが流量上限Qmaxを超え、かつ、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限Pmaxを超えていると判断した場合(ステップS50:YES)、PI制御により調圧バルブ28が制御される。フィードバック制御の方法は、PI制御に限られず、例えばPID制御であってもよい。また、要求動作点PAの流量Qrbが流量上限Qmaxを超え、かつ、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限Pmaxを超えていると判断された場合(ステップS50:YES)と、要求動作点PAの流量Qrbが流量上限Qmaxを超えない、または、要求動作点PAの圧力比Prbが、圧力比上限Pmaxを超えていないと判断された場合(ステップS50:NO)とで、PI制御、PID制御などのフィードバック制御の方法が異なっていてもよい。
(B4)上記実施形態では、例えば、関数fNmaxなどの関数、および、偏微分係数(∂A/∂Q)などの値を入力して出力を求めるモデルは、マップとして実現されるが、マップではなく、物理式として実現されてもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池、11…電流センサ、12…電圧センサ、15…大気圧センサ、16…エアフローメータ、17…圧力センサ、18…流量センサ、20…酸化ガス系回路、21…酸化ガス供給管、22…エアクリーナ、23…エアコンプレッサ、24…バイパス管、25…酸化オフガス排出管、27…バイパスバルブ、28…調圧バルブ、30…燃料ガス系回路、52…マフラー、71…負荷、72…DC/DCコンバータ、80…制御部、81…CPU、82…メモリ、85…インピーダンス検出部、100…燃料電池システム、L1…等回転数ライン、L2…等回転数上限ライン、L3…圧力比上限ライン、L4…サージライン、L5…ストールライン、P1…第1動作点、PA…要求動作点、PB…補正後動作点、ΔQ…移動量

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池に酸化ガスを供給するターボ式コンプレッサと、
    前記燃料電池内における前記酸化ガスの圧力を調整する調圧バルブと、
    前記燃料電池のインピーダンスを検出するインピーダンス検出部と、
    前記燃料電池の目標出力に応じて、前記ターボ式コンプレッサから吐出される前記酸化ガスの流量と、前記ターボ式コンプレッサに吸入される前記酸化ガスの圧力に対する前記ターボ式コンプレッサから吐出される前記酸化ガスの圧力の比である圧力比と、により規定される動作点を決定し、前記動作点に応じて、前記ターボ式コンプレッサの回転数と前記調圧バルブの開度とを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    決定した前記動作点の前記圧力比が、前記ターボ式コンプレッサにより定まる前記圧力比の上限値を示す圧力比上限ラインを超え、かつ、決定した前記動作点の前記流量が、前記回転数を上限値とした場合に取り得る前記動作点を示す等回転数上限ラインと、前記圧力比上限ラインとの交点である第1動作点の前記流量を超える場合、
    前記第1動作点を、前記等回転数上限ラインに沿って、前記流量が多くなる方へ、前記インピーダンスが高いほど小さい移動量にて移動させた補正後動作点を決定し、
    決定した前記動作点に代えて、前記補正後動作点に応じて、前記回転数と前記開度とを制御する、
    燃料電池システム。
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