JP2022033401A - 回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022033401A
JP2022033401A JP2020137250A JP2020137250A JP2022033401A JP 2022033401 A JP2022033401 A JP 2022033401A JP 2020137250 A JP2020137250 A JP 2020137250A JP 2020137250 A JP2020137250 A JP 2020137250A JP 2022033401 A JP2022033401 A JP 2022033401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
shaft
electric machine
rotary electric
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020137250A
Other languages
English (en)
Inventor
政洋 湯谷
Masahiro Yutani
俊大 加嶋
Shunta Kashima
久範 鳥居
Hisanori Torii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020137250A priority Critical patent/JP2022033401A/ja
Publication of JP2022033401A publication Critical patent/JP2022033401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】本願は、セグメント磁石がシャフトのシャフト胴部あるいはロータコアに径方向の位置精度良く固定された回転電機のロータを提供するものである。【解決手段】シャフト胴部(3c)を有する回転可能なシャフト(3)と、シャフト(3)のシャフト胴部(3c)の外周部に磁極毎に分割されて配置された複数のセグメント磁石(2)と、シャフト(3)のシャフト胴部(3c)とセグメント磁石(2)とシャフト(3)を固定するモールド樹脂(4)とを備える回転電機のロータであって、セグメント磁石(2)の内周面がシャフト(3)のシャフト胴部(3c)の外周面に対向配置された状態でモールド樹脂(4)がシャフト(3)のシャフト胴部(3c)とセグメント磁石(2)間との間に充填され、セグメント磁石(2)の外周面の一部あるいは全部が露出されているものである。【選択図】図2

Description

本願は、回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法に関するものである。
従来から、回転電機のロータは、回転可能なシャフトとシャフトに固定された磁石を備えたもの、あるいは、回転可能なシャフトとシャフトを挿入したロータコア、および、ロータコアに固定された磁石を備えたものである。
磁石としては、円筒状のリング磁石、あるいは、磁極毎に分割されたセグメント磁石などを用いている。リング磁石、セグメント磁石は、接着剤あるいは樹脂などにより直接シャフトあるいはロータコアに固定している。あるいは、ロータコアに形成された磁石用の孔に投入した後に接着剤あるいは樹脂などで固定するものなどが多く適用されている。
セグメント磁石を樹脂により固定する場合は、シャフトを挿入した樹脂注型用の金型に段付きピンを配置し、段付きピンの間にセグメント磁石を配置した状態でモールド樹脂を注型し、モールド樹脂を硬化させることで回転電機のロータを得ている(例えば、特許文献1)。
特開昭61-262057号公報
上述した従来の特許文献1に記載の回転電機のロータは、セグメント磁石の外径面がモールド樹脂で覆われているため、ロータの外周面とステータの内周面との磁気ギャップが大きくなり、モータ出力が低下するという問題点があった。
また、成型金型において、隣り合うセグメント磁石の間、つまり極間の隙間に段付きピンを設置するため、配設するセグメント磁石が多い、あるいは、外径が小さいシャフトを用いる必要がある。このため、極間が狭小な場合は、設置可能な段付きピンの外径が、例えばφ数mm未満となり、セグメント磁石を成型金型に配設する際の荷重あるいは注型時の圧力により段付きピンがたわむ、または、折損するため、安定的に寸法精度の良好な回転電機のロータを得ることができないという問題点があった。また、セグメント磁石が軸方向に長い場合も、段付きピンが長くなり、たわみあるいは折損が発生し易くなるという問題点があった。
セグメント磁石の寸法バラツキを考慮して、成型金型と段付きピンの間の隙間をセグメント磁石の最大外径寸法と成型金型との隙間以下とするため、最大外径寸法未満のセグメント磁石を挿入する場合は、成型時に段付きピンとのガタツキが発生する。このガタツキにより、モールド樹脂を成型後、セグメント磁石の径方向の位置にバラツキが生じ、固定されたそれぞれのセグメント磁石の外周面とステータの内周面との磁気ギャップにバラツキを生じるため、コギングトルクが増大するという問題点があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、その目的は、セグメント磁石がシャフトのシャフト胴部あるいはロータコアに径方向の位置精度良く固定された回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法を提供するものである。
本願に開示される回転電機のロータは、シャフト胴部を有する回転可能なシャフトと、前記シャフトの前記シャフト胴部の外周部に磁極毎に分割されて配置された複数のセグメント磁石と、前記シャフトの前記シャフト胴部と前記セグメント磁石と前記シャフトを固定するモールド樹脂とを備える回転電機のロータであって、前記セグメント磁石の内周面が前記シャフトの前記シャフト胴部の外周面に対向配置され、前記モールド樹脂が前記シャフトの前記シャフト胴部と前記セグメント磁石間との間に充填され、前記セグメント磁石の外周面の一部あるいは全部が露出されているものである。
また、本願に開示される回転電機のロータは、シャフト胴部を有する回転可能なシャフトと、前記シャフトの前記シャフト胴部に装着され、中空穴を有するコアシートを複数積層してなるロータコアと、前記ロータコアの外周部に磁極毎に分割されて配置された複数のセグメント磁石と、前記ロータコアと前記セグメント磁石とを固定するモールド樹脂とを備える回転電機のロータであって、前記セグメント磁石の内周面が前記ロータコアの外周面に対向配置され、前記モールド樹脂が前記ロータコアと前記セグメント磁石間との間に充填され、前記セグメント磁石の外周面の一部あるいは全部が露出されているものである。
また、本願に開示される回転電機のロータ製造方法は、ロータ外径面と同じ寸法の円筒状の溝を有するモールド成型金型の下型にシャフトを配設するシャフト投入工程と、前記下型の前記溝の下部に放射状に形成された複数の第1突起部の間にセグメント磁石を複数配設する磁石投入工程、複数の第2突起部を有する前記モールド成型金型の上型を前記下型に取り付けて、前記シャフトのシャフト胴部の軸方向端部側に設けた段差部にモールド樹脂を注型する注型工程と、前記モールド樹脂の硬化後、完成したロータを前記モールド成型金型から取り出すロータ取り出し工程とからなるものである。
また、本願に開示される回転電機のロータ製造方法は、ロータ外径面と同じ寸法の円筒状の溝を有するモールド成型金型の下型にロータコアを配設するロータコア投入工程と、前記下型の前記溝の下部に放射状に形成された複数の第1突起部の間にセグメント磁石を複数配設する磁石投入工程、複数の第2突起部を有する前記モールド成型金型の上型を前記下型に取り付けて、前記ロータコアの軸方向端部側に設けた段差部にモールド樹脂を注型する注型工程と、前記モールド樹脂の硬化後、完成したロータコア構成体を前記モールド成型金型から取り出すロータコア構成体取り出し工程と、前記ロータコア構成体の前記ロータコアの中空穴にシャフトのシャフト胴部を組み付けてロータを得るシャフト組み付け工程とからなるものである。
本願に開示される回転電機のロータによれば、セグメント磁石の内周面がシャフトのシャフト胴部の外周面に対向配置された状態あるいはセグメント磁石の内周面がロータコアの外周面に対向配置され、モールド樹脂がシャフトのシャフト胴部あるいはロータコアとセグメント磁石間との間に充填され、セグメント磁石の外周面の一部あるいは全部が露出されているので、セグメント磁石をシャフトのシャフト胴部あるいはロータコアに径方向の位置精度良く固定された回転電機のロータを得ることができる。
実施の形態1に係わる回転電機を示す断面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータを示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータを示す平面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータを示す図3のA-A線における断面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す図6のB部拡大図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータにおけるセグメント磁石の他の実施例を示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータにおけるセグメント磁石の他の実施例を示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロ-タ製造方法を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法を要部断面で示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法を示す断面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法を示す図15のC部拡大図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す図18のD部拡大図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す図21のE部拡大図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。 実施の形態2に係わる回転電機のロータを示す斜視図である。 実施の形態2に係わる回転電機のロータを示す平面図である。 実施の形態2に係わる回転電機のロータを示す図26のF-F線における断面図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1を図1~図4に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
図1は実施の形態1に係わる回転電機を示す断面図である。図2は実施の形態1に係わる回転電機のロータを示す斜視図である。図3は実施の形態1に係わる回転電機のロータを示す平面図である。図4は実施の形態1に係わる回転電機のロータを示す図3のA-A線における断面図である。
図1に示すように、回転電機100は、回転子であるロータ1と、ロータ1に空隙を介して径方向に対向する固定子であるステータ20と、ロータ1の回転軸方向両端部に位置するシャフト3の軸部3a,3bに内輪がそれぞれ固定され、ロータ1を回転可能に支承する第1軸受30および第2軸受40と、ステータ20の軸方向両端に配置され第1軸受30および第2軸受40の外輪をそれぞれ固定する第1ブラケット50および第2ブラケット60と、ロータ1の軸方向一端に連結され軸方向一端にある例えば第1ブラケット50に固定されたロータ1の回転角度を検出する回転検出器70とを有する。シャフト3のシャフト胴部3cの外周部にはセグメント磁石2が複数隣接して配置されている。
図2に示すように、ロータ1は、軸部3a,3bとシャフト胴部3cとを有する回転電機の回転軸となる円筒形状のシャフト3と、シャフト3のシャフト胴部3cの外周部に磁極毎に分割されて配置された例えば8個のセグメント磁石2と、8個のセグメント磁石2をシャフト3のシャフト胴部3cに固定するモールド樹脂4とから構成されている。セグメント磁石2の数量については、図2および図3に示すように8個となっているが、2個、4個あるいは10個など偶数の数量であってもよい(図示せず)。この数量については、回転電機の出力あるいはコギングトルクなどの回転時のガタツキ抑制などの要求仕様によって適宜適正な数量を選択する。また、図2に示すように、セグメント磁石2間の一方側端部にモールド未充填部7aが設けられ、セグメント磁石2間の他方側端部にモールド未充填部7bが設けられている。
ロータ1は、図4に示すように、セグメント磁石2の径方向の内周側が接触する磁石固定部5を構成している。磁石固定部5の外径寸法は、シャフト3のシャフト胴部3cの磁石固定部5以外の部位の外形寸法よりも大きくなっており、磁石固定部5の軸方向の両端面で例えば面取り部からなる段差部6(以下、面取り部6と称す)が形成されている。図4に示すように、この実施の形態1においては、面取り部6としてC面取り部とした場合を示しているが、これに限定されるものではなく、R面取り形状、あるいは、矩形状など、どのような形状であっても良く、シャフト3を旋盤加工で製作する点を考慮し、加工し易い形状であることが望ましい。
セグメント磁石2は、図3に示すように、シャフト3の軸方向から見た場合の形状が瓦型(ロータ1において、セグメント磁石2の径方向の外周側、および、内周側の両方が曲面となっている形状)となっている場合を示しているが、図8(a),(b)に示すように、かまぼこ型(図2~4と同様に、セグメント磁石2をシャフト3のシャフト胴部3cに固定する場合、径方向の外周側が曲面となり、内周側が平面となっている形状)、あるいは、図9(a),(b)に示すように、平面型(図2~4と同様に、セグメント磁石2をシャフト3のシャフト胴部3cに固定する場合、径方向の外周側、および、内周側の両方が平面となっている形状)のどちらでも良い。
セグメント磁石2の内周面がシャフト3のシャフト胴部3cの外周面に対向配置された状態でモールド樹脂4がシャフト3のシャフト胴部3cとセグメント磁石2との間に充填されてセグメント磁石2が固定され、セグメント磁石をシャフトのシャフト胴部に径方向の位置精度良く固定することができる。そして、セグメント磁石2の外周面の一部あるいは全部が露出しているので、セグメント磁石2の外周面とステータ20の内周面との磁気ギャップの距離を短縮でき、出力トルクが大きい回転電機のロータを得ることができる。また、セグメント磁石2の外周面とステータ20の内周面との磁気ギャップが均一になり、コギングトルクが小さい回転電機のロータを得ることができる。
セグメント磁石2の径方向の外周側の曲面について、図3に示すように、モールド樹脂4を含むロータ1の外径寸法と同じ曲率であり、セグメント磁石2の外周側の面全体にモールド樹脂4が充填されておらず、露出してロータ1の外周面を構成しているが、図5~7に示すように、モールド樹脂4を含むロータ1の外形寸法よりも小さな曲率であり、セグメント磁石2の外周側の面の一部がモールド樹脂4で充填されていても良い。なお、図5は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。図6は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。図7は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す図6のB部拡大図である。
同様に、セグメント磁石2の径方向の内周側の曲面の曲率がシャフト3のシャフト胴部3cの磁石固定部5の径方向の外周側の曲面の曲率と異なっていても良い。セグメント磁石2の内周面の曲率の方が大きい場合は、セグメント磁石2の周方向の両端に進むほど磁石固定部5の外周面との隙間が拡大する。セグメント磁石2の内周面の曲率の方が小さい場合は、セグメント磁石2の周方向の中央に進むほど磁石固定部5の外周面との隙間が拡大する。モールド樹脂4については、これらの隙間にも充填されており、セグメント磁石2を固定している。
また、図17~19に示すように、セグメント磁石2の径方向の幅が極間に充填されているモールド樹脂4の径方向の幅よりも小さくても良い。その場合、セグメント磁石2の径方向の外周側の曲面と極間のモールド樹脂4の径方向の外周側の曲面でロータ1の外周面を構成し、セグメント磁石2の径方向の内周側とシャフト3のシャフト胴部3cの磁石固定部5の径方向の外周側の曲面との間に隙間Gが形成されてモールド樹脂4が隙間に充填されている。このようなセグメント磁石2とシャフト3のシャフト胴部3cの位置関係となる理由の詳細については、後述するこの実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法で説明するが、セグメント磁石2を固定するためにモールド樹脂4を注型する際の成型圧力がセグメント磁石2の径方向の内周側から外周側に押し出す方向にかかるため隙間が形成される。なお、図17は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。図18は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。図19は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す図18のD部拡大図である。
隙間Gの径方向の幅については、セグメント磁石2の径方向の幅の5%以内であることが望ましい。5%以内の理由として、積極的にセグメント磁石2の径方向の幅を縮小して隙間を形成するためではなく、セグメント磁石2の径方向の寸法公差を考慮したためである。5%以上の隙間を形成することも可能であるが、モールド樹脂4を注型する際に、成型金型内でのセグメント磁石2の径方向のガタツキが多く、位置精度良くセグメント磁石2を固定できないと考慮したものである。
また、図20~22に示すように、セグメント磁石2の外周側の周方向の幅が、セグメント磁石2の内周側の周方向の幅よりも小さくても良い。その場合、隣り合うセグメント磁石2の隙間、つまり、極間のモールド樹脂4がセグメント磁石2に対して楔形状となり、ロータ1に回転による遠心力でセグメント磁石2が飛散することを防止できる。なお、図20は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。図21は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。図22は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す図21のE部拡大図である。
モールド樹脂4は、図2~4に示すように、隣り合うセグメント磁石2の間、つまり、極間の8か所、および、セグメント磁石2の軸方向の両端部とシャフト3のシャフト胴部3cの間の両方に充填されているが、これまで記載してきた通り、セグメント磁石2の形状によっては、セグメント磁石2の径方向の内周側、および、外周側のどちらか一方、あるいは、両方にも充填される場合も考えられる。
これに対して、図2に示すように、シャフト3のシャフト胴部3cの磁石固定部5の軸方向の両端部の隣り合うセグメント磁石2の間にモールド樹脂4が充填されていないモールド未充填部7a,7bが存在する。モールド未充填部7a,7bの軸方向の寸法は、セグメント磁石2の軸方向の寸法の半分未満である。その理由として、後述するこの実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法において、注型金型に設けたセグメント磁石2をシャフト3のシャフト胴部3cの周方向に対して位置精度良く配設する突起部により、モールド樹脂4が充填されないためである。
モールド樹脂4として使用する材料として、例えば、エポキシ樹脂あるいはポリエステル樹脂(BMC:Bulk Molding Compound)のような熱硬化性、あるいは、ポリエチレンテレフタレート(PET)あるいはポリ塩化ビニルのような熱可塑性のどちらでもよい。回転電機に要求される耐熱温度あるいは耐圧性能などにより適宜適正なモールド樹脂を選択する。
次に、この実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造方法について、図10~16を用いて説明する。図10~16に示すように、回転電機のロータ1の製造方法は以下の4つの工程からなる。
図10は、シャフト3をモールド成型金型8に投入するシャフト投入工程を示す図である。
モールド成型金型8は、下型9と上型10により構成される。下型9には、ロータ1の外周面(つまり、セグメント磁石2がモールド樹脂4で固定され、ステータ20の内周面と磁気ギャップを形成する円筒面)と同じ寸法の内周面を有する円筒状の溝11が形成されている。溝11の円形の底面の中心部にシャフト3の磁石固定部5以外の部位(例えば、シャフト3の軸部3bなど)が貫通でき、かつ、溝11よりも小径の穴11aが設けられている。溝11の底面の内周面側には扇形の第1突起部12が形成されている。第1突起部12は、溝11の底面から溝11の入り口方向、つまり、シャフト3の軸方向に伸びており、シャフト3の磁石固定部5の軸方向の長さの半分未満となっている。磁石固定部5の軸方向の長さの半分未満とすることで、シャフト3のシャフト胴部3cに固定されたセグメント磁石2の極間にモールド樹脂4が全く存在しないことにならない。
同様に、モールド成型金型8の上型10にも、シャフト3の磁石固定部5以外の部位(例えば、シャフト3の軸部3aあるいはエンコーダなどの回転検出器70の取付部など)が貫通でき、かつ、溝11よりも小径の穴10aが設けられている。また、上型10の下型9との接触面側に、下型9の第1突起部12と同様、かつ、同数の第2突起部13が溝11の底面側に向かって形成されている。この実施の形態1において、上型10の第2突起部13の軸方向の長さは下型9の第1突起部12と同じでもよいが、長さが異なっていても良い。上型10の穴10aと第2突起部13は、モールド樹脂4を注型するため、下型9と組み合わせる際に軸方向で同じ位置に形成されている。
この実施の形態1において、第1突起部12は、溝11の底面の内周面側において周方向に等間隔で合計8ヶ所形成されているが、シャフト3のシャフト胴部3cに固定するセグメント磁石2が合計8個であるためであり、固定するセグメント磁石2の数量が2個の場合は合計2ヶ所、4個の場合は合計4ヶ所、10個の場合は合計10ヶ所とセグメント磁石2の数量と同じ数量であればよい。なお、第2突起部13も同様である。
第1突起部12を形状精度良く形成し、かつ、隣り合う第1突起部12を溝11の底面の内周面側において周方向に位置精度良く形成すること、および第2突起部13を形状精度良く形成し、かつ、隣り合う第2突起部13を周方向に位置精度良く形成することで、合計8個のセグメント磁石2をシャフト3のシャフト胴部3cに精度良く固定することができるため、ロータ1に発生するコギングトルクの増大を抑制できる。
また、図2あるいは図3に示すように、セグメント磁石2の極間が小さい場合でも、第1突起部12は、特許文献1に記載する段付きピンのようなモールド成型金型と異なる部品ではなく、直接下型9あるいは上型10に形成され、かつ、シャフト3のシャフト胴部3cの軸方向の長さの全域においてではなく、一部分のみであることから、たわみあるいは折損が発生しにくいため、より安定、かつ、精度良くセグメント磁石2を固定することができる。前述した内容は後述する上型10でも同様の効果を得ることができる。
図10に示すように、下型9の溝11にシャフト3の軸部3bを投入していき、シャフト3の軸部3bを下型9の溝11の穴11aに貫通させ、シャフト3のシャフト胴部3cを下型9の溝11内に合致させる。
次に、図11は、セグメント磁石2をモールド成型金型8の下型9に投入する磁石投入工程を示す図である。
セグメント磁石2を、下型9の溝11の内周面とシャフト3のシャフト胴部3cの外周面の間にできた隙間から軸方向に、溝11の底面で周方向に等間隔で形成されている8ヶ所の第1突起部12の間へ、セグメント磁石2の瓦型の下面が溝11の底面に接触するまで挿入する。このような作業を合計8回繰り返し、全8個のセグメント磁石2を下型9に投入する。
セグメント磁石2を下型9に全数投入後、上型10を下型9に組み付ける。上型10の穴10aをシャフト3の軸部3aに通し、上型10に形成された合計8ヶ所の第2突起部13の周方向の間に合計8個のセグメント磁石2の瓦型の上面が上型10に接触するまで挿入した後、下型9と上型10を互いに固定する。
図12、図13は、合計8個のセグメント磁石2とシャフト3が投入されたモールド成型金型8にモールド樹脂4を注型する注型工程を示す図である。図15は図13の拡大図、図16は図15のC部の拡大図である。
モールド成型金型8の上型10には注型口14が形成されている。注型口14は、シャフト3のシャフト胴部3cに形成された面取り部6の回転軸側に形成されている。このような場所に形成されることで、モールド樹脂4を注型した際に、シャフト3の回転軸側から下型9の溝11の内周面側に流れる。流れたモールド樹脂4が面取り部6に流れ込むことで、下型9に配設されたセグメント磁石2を、セグメント磁石2の径方向の内周面側から外周面側方向に押し出すと共に、注型圧力あるいは注型後の保圧により、面取り部6において、より注型面積が大きい外周側、つまり、セグメント磁石2の径方向の内周側にモールド樹脂4の圧力が印加され、セグメント磁石2が下型9の溝11の内周面に接触して、径方向の外周面側にモールド樹脂4が無い状態で保持される。前述の状態が保持されたままでモールド樹脂4が硬化するまで加圧状態を保持する。
図15および図16に示すように、上型10の注型口14に射出ノズル15を装着し、射出ノズル15からモールド樹脂4を供給し、矢印Mにて示すように注型口14からシャフト3のシャフト胴部3cの面取り部6を経てシャフト3のシャフト胴部3cとセグメント磁石2間との間にモールド樹脂4を充填させる。
注型口14について、この実施の形態1において、モールド成型金型8の上型10に設けたが、下型9、あるいは、上型10と下型9の両方であっても良い。また、上型10に1ヶ所、または、下型9に1ヶ所ではなく、例えば、上型に3ヶ所、6ヶ所、下型9に2ヶ所、4ヶ所など、注型口14の数量に特段の制限は無い。また、注型口14の形状もこの実施の形態1のような円筒形状ではなく、例えば、矩形状、三角形状など任意の形状でよい。これら、注型口14の数量あるいは形状は、面取り部6にモールド樹脂4が流れ込み、セグメント磁石2を径方向の内周面側から外周面側に押し出す、あるいは、圧力を印加すれば任意でよい。
セグメント磁石2が径方向の内周面側から外周面側に移動して、下型9の溝11の内周面に接触することで径方向の外周面側にはモールド樹脂4が無く、固定されたセグメント磁石2がロータ1において外径基準で固定されるため、ステータ20の内周面との隙間の距離、つまり、磁気ギャップのバラツキが無く、ロータ1により発生するコギングトルクの増大を抑制できる。また、セグメント磁石2の径方向の寸法バラツキが発生しても、図17~19に示すように、シャフト3のシャフト胴部3cの外周面とセグメント磁石2の径方向の内周面との間にモールド樹脂4が充填されることで、セグメント磁石2が径方向の内周面側から外周面側に移動するため、磁気ギャップのバラツキが発生しない。
図14は、モールド成型金型8の下型9と上型10を開き、モールド樹脂4の硬化が完了したロータ1を取り出すロータ取り出し工程を示す図である。ロータ1をモールド成型金型8から取り出すことで、この実施の形態1に係わる回転電機のロータ製造が完了する。
この実施の形態1においては、固定されたセグメント磁石2の径方向の外周面側にモールド樹脂4が無いため、モールド樹脂4がステータ内周面との接触を防止するために磁気ギャップを追加で拡大する必要がなく、このようなロータ1を用いることで、出力の大きな回転電機が得られる。
ところで、図2~4では、シャフト3のシャフト胴部3cに面取り部6が形成されているが、図23および図24に示すように、樹脂溝16が形成されていても良い。なお、図23は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す斜視図である。図24は実施の形態1に係わる回転電機のロータの他の実施例を示す平面図である。
樹脂溝16は、シャフト3のシャフト胴部3cの軸方向と平行方向、かつ、全域に渡って形成されており、固定されているセグメント磁石2の径方向の内周面側と接する、あるいは、セグメント磁石2の径方向の幅の5%以内の隙間(モールド樹脂4が充填されている)を形成した状態で近接すると共に、樹脂溝16の周方向の幅がセグメント磁石2の周方向の幅よりも小さく形成され、シャフト3のシャフト胴部3cに固定された数量と同じ数量で成形されており、セグメント磁石2が1個について、樹脂溝16も1個とペアを構成している。
樹脂溝16の形状は、図24に示すように、矩形状でも良いが、例えば、台形形状あるいは三角形状などのように底部に行くほど幅が狭くても良い。
また、図23に示すように、シャフト3のシャフト胴部3cの軸方向の全域ではなく、部分的(断続的)に樹脂溝16が形成されていても良い(図示せず)。
また、面取り部6の代わりに樹脂溝16を用いたとしても、回転電機のロータ製造方法に大きな変化はなく、注型工程で、モールド樹脂4が樹脂溝16に入り込んで、セグメント磁石2を径方向の内周面側から外周面側に押し出す、かつ、成型圧力あるいは注型後の保圧によって樹脂溝16においてセグメント磁石2の外周面側に圧力が印加されることで、外径基準でセグメント磁石2が固定された回転電機のロータが得られる。
実施の形態2.
この実施の形態2に係わる回転電機のロータを図25~27に基づいて説明する。図25は実施の形態2に係わる回転電機のロータを示す斜視図である。図26は実施の形態2に係わる回転電機のロータを示す平面図である。図27は実施の形態2に係わる回転電機のロータを示す図26のF-F線における断面図である。
図25に示すように、ロータ1は、軸部3a,3bとシャフト胴部3cとを有する回転電機の回転軸となる円筒形状のシャフト3と、中空穴80aがあるロータコア80と、ロータコア80の外周部に磁極毎に分割されて配置された例えば8個のセグメント磁石2と、8個のセグメント磁石2をロータコア80の外周部に固定するモールド樹脂4とから構成されている。セグメント磁石2の数量については、図2および図3に示すように8個となっているが、2個、4個あるいは10個など偶数の数量であってもよい(図示せず)。この数量については、回転電機の出力あるいはコギングトルクなどの回転時のガタツキ抑制などの要求仕様によって適宜適正な数量を選択する。なお、シャフト3のシャフト胴部3cにロータコア80が装着される。また、図25に示すように、セグメント磁石2間の一方側端部にモールド未充填部7aが設けられ、セグメント磁石2間の他方側端部にモールド未充填部7bが設けられている。
上述した実施の形態1と異なる点として、セグメント磁石2がロータコア80にモールド樹脂4により固定されており、ロータコア80に形成された中空穴80aにシャフト3のシャフト胴部3cが圧入、あるいは、焼き嵌めされている点が挙げられる。また、ロータコア80は中空穴80aが設けられた薄板のコアシートを2枚以上積層されており、例えば、抜きかしめ、接着、溶接などによりコアシート同士が積層方向に固定されている。積層方向の長さはセグメント磁石2の軸方向の長さと同じ、あるいは、5%程度の寸法誤差で含む範囲で同じ長さである。
また、ロータコア80は大径コアシート81と小径コアシート82とから構成されており、積層方向の両端部に小径コアシート82が積層されている。小径コアシート82の外径寸法は、大径コアシート81に対して小径となっており、図27に示すように、小径コアシート82がロータコア80の積層方向の両端面にそれぞれ例えば2枚ずつ積層されて段差部83を形成している。この段差部83にモールド樹脂4が充填されている。
次に、この実施の形態2に係わる回転電機のロータ製造方法について、上述した実施の形態1に示す回転電機のロータ1の製造方法と基本的には同様であるが、シャフト投入工程ではなく、ロ-タコア投入工程である点、また、ロータ取り出し工程ではなく、ロータコアASSAY(構成体)84取り出し工程である点が相違するものである。
この実施の形態2に係わる回転電機のロータ製造方法について図10~16を参照して簡単に説明すると次のような5つの工程となる。一つ目の工程はロータコア投入工程であり、ロータ外径面と同じ寸法の円筒状の溝11を有するモールド成型金型8の下型9にロータコア80を配設する。
二つ目は磁石投入工程であり、セグメント磁石2を、下型9の溝11の内周面とロータコア80の外周面の間にできた隙間から軸方向に、溝11の底面で周方向に等間隔で形成されている8ヶ所の第1突起部12の間へ、セグメント磁石2の瓦型の下面が溝11の底面に接触するまで挿入する。このような作業を合計8回繰り返し、全8個のセグメント磁石2を下型9に投入する。
セグメント磁石2を下型9に全数投入後、上型10を下型9に組み付ける。上型10に形成された合計8ヶ所の第2突起部13の周方向の間に合計8個のセグメント磁石2の瓦型の上面が上型10に接触するまで挿入した後、下型9と上型10を互いに固定する。
三つ目は合計8個のセグメント磁石2とロータコア80が投入されたモールド成型金型8にモールド樹脂4を注型する注型工程であり、
注型口14は、ロータコア80に形成された段差部83の回転軸側に形成されている。このような場所に形成されることで、モールド樹脂4を注型した際に、ロータコア80の回転軸側から下型9の溝11の内周面側に流れる。流れたモールド樹脂4が段差部83に流れ込むことで、下型9に配設されたセグメント磁石2を、セグメント磁石2の径方向の内周面側から外周面側方向に押し出すと共に、注型圧力あるいは注型後の保圧により、段差部83において、より注型面積が大きい外周側、つまり、セグメント磁石2の径方向の内周側にモールド樹脂4の圧力が印加され、セグメント磁石2が下型9の溝11の内周面に接触して、径方向の外周面側にモールド樹脂4が無い状態で保持される。前述の状態が保持されたままでモールド樹脂4が硬化するまで加圧状態を保持する。
四つ目はモールド樹脂4の硬化後、完成したロータコアASSAY(構成体)84をモールド成型金型8から取り出すロータコアASSAY(構成体)取り出し工程であり、ロータコアASSAY(構成体)をモールド成型金型8から取り出す。そして、五つ目はシャフト組み付け工程であり、取り出したロータコアASSAY(構成体)84のロータコア80の中空穴80aにシャフト3のシャフト胴部3cを圧入、あるいは、焼き嵌めにより組み付けることにより、この実施の形態2の回転電機のロータ製造が完了する。
この実施の形態2の回転電機のロータ製造方法において得られる効果等は上述した実施の形態1と同様である。
この実施の形態2においても、上述した実施の形態1と同様に、固定されたセグメント磁石2の径方向の外周面側にモールド樹脂4が無いため、モールド樹脂4がステータ内周面との接触を防止するために磁気ギャップを追加で拡大する必要がなく、ロータ1を用いることで、出力の大きな回転電機が得られる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
本願は、セグメント磁石がシャフトのシャフト胴部あるいはロータコアに径方向の位置精度良く固定された回転電機のロータの実現に好適である。
1 ロータ、2 セグメント磁石、3 シャフト、3c シャフト胴部、4 モールド樹脂、6 面取り部、8 モールド成型金型、9 下型、10 上型、11 溝、12 第1突起部、13 第2突起部、14 注型口、16 樹脂溝、80 ロータコア、80a 中空穴、81 大径コアシート、82 小径コアシート、83 段差部、84 ロータコアASSAY(構成体)、100 回転電機、G 隙間

Claims (14)

  1. シャフト胴部を有する回転可能なシャフトと、前記シャフトの前記シャフト胴部の外周部に磁極毎に分割されて配置された複数のセグメント磁石と、前記シャフトの前記シャフト胴部と前記セグメント磁石と前記シャフトを固定するモールド樹脂とを備える回転電機のロータであって、前記セグメント磁石の内周面が前記シャフトの前記シャフト胴部の外周面に対向配置され、前記モールド樹脂が前記シャフトの前記シャフト胴部と前記セグメント磁石間との間に充填され、前記セグメント磁石の外周面の一部あるいは全部が露出されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 前記シャフトの前記シャフト胴部の軸方向端部側に段差部が設けられ、前記段差部には前記モールド樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記段差部は面取り部であることを特徴とする請求項2に記載の回転電機のロータ。
  4. 前記面取り部はC面取り部であることを特徴とする請求項3に記載の回転電機のロータ。
  5. 前記セグメント磁石の内周面と前記シャフトの前記シャフト胴部の外周面との間に形成される隙間に前記モールド樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のロータ。
  6. 前記セグメント磁石が配置された前記シャフトの前記シャフト胴部の位置に、前記セグメント磁石の周方向の幅よりも小さい幅の樹脂溝が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のロータ。
  7. 前記セグメント磁石は、外周面および内周面が円筒形状、外周面が円筒形状で内周面が平面形状、あるいは、外周面および内周面が平面形状のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  8. 前記セグメント磁石間の軸方向端部側にモールド未充填部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  9. シャフト胴部を有する回転可能なシャフトと、前記シャフトの前記シャフト胴部に装着され、中空穴を有するコアシートを複数積層してなるロータコアと、前記ロータコアの外周部に磁極毎に分割されて配置された複数のセグメント磁石と、前記ロータコアと前記セグメント磁石とを固定するモールド樹脂とを備える回転電機のロータであって、前記セグメント磁石の内周面が前記ロータコアの外周面に対向配置され、前記モールド樹脂が前記ロータコアと前記セグメント磁石間との間に充填され、前記セグメント磁石の外周面の一部あるいは全部が露出されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  10. 前記ロータコアは、大径コアシートと小径コアシートで構成され、前記小径コアシートは前記ロータコアの軸方向端部側に配置され、前記小径コアシートの外周側に段差部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の回転電機のロータ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機のロータと、回転可能に支持されたロータに対向配置されたステータとを備えたことを特徴とする回転電機。
  12. ロータ外径面と同じ寸法の円筒状の溝を有するモールド成型金型の下型にシャフトを配設するシャフト投入工程と、前記下型の前記溝の下部に放射状に形成された複数の第1突起部の間にセグメント磁石を複数配設する磁石投入工程、複数の第2突起部を有する前記モールド成型金型の上型を前記下型に取り付けて、前記シャフトのシャフト胴部の軸方向端部側に設けた段差部にモールド樹脂を注型する注型工程と、前記モールド樹脂の硬化後、完成したロータを前記モールド成型金型から取り出すロータ取り出し工程とからなることを特徴とする回転電機のロータ製造方法。
  13. ロータ外径面と同じ寸法の円筒状の溝を有するモールド成型金型の下型にロータコアを配設するロータコア投入工程と、前記下型の前記溝の下部に放射状に形成された複数の第1突起部の間にセグメント磁石を複数配設する磁石投入工程、複数の第2突起部を有する前記モールド成型金型の上型を前記下型に取り付けて、前記ロータコアの軸方向端部側に設けた段差部にモールド樹脂を注型する注型工程と、前記モールド樹脂の硬化後、完成したロータコア構成体を前記モールド成型金型から取り出すロータコア構成体取り出し工程と、前記ロータコア構成体の前記ロータコアの中空穴にシャフトのシャフト胴部を組み付けてロータを得るシャフト組み付け工程とからなることを特徴とする回転電機のロータ製造方法。
  14. 請求項12または請求項13に記載の回転電機のロータ製造方法によって製造されたロータを用いて、回転電機を製造することを特徴とする回転電機の製造方法。
JP2020137250A 2020-08-17 2020-08-17 回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法 Pending JP2022033401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020137250A JP2022033401A (ja) 2020-08-17 2020-08-17 回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020137250A JP2022033401A (ja) 2020-08-17 2020-08-17 回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022033401A true JP2022033401A (ja) 2022-03-02

Family

ID=80375225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020137250A Pending JP2022033401A (ja) 2020-08-17 2020-08-17 回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022033401A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9160217B2 (en) Busbar unit and motor
US20120286593A1 (en) Stator and motor
US20120293024A1 (en) Stator segment and motor
US20150372544A1 (en) Rotary Electric Machine
JP5533285B2 (ja) 絶縁部材、ステータの製造方法
US8786155B2 (en) Axial gap rotating electrical machine
US9698639B2 (en) Rotating electrical machine and method for manufacturing rotating electrical machine
US11043860B2 (en) Rotor, motor, and rotor manufacturing method
JP7337547B2 (ja) 電気モータ及びそのロータ
US20200169132A1 (en) Motor
JP2005137193A (ja) 短絡部材、整流子、及び短絡部材の製造方法
EP3576257B1 (en) Axial gap type rotating electric machine
JP6745674B2 (ja) ロータおよび回転電機
US20110210638A1 (en) Stator for electric rotating machine
CN106411014B (zh) 旋转电机及其制造方法、定子线圈、线圈树脂结构体
JP2022033401A (ja) 回転電機のロータ、回転電機、回転電機のロータ製造方法、および回転電機の製造方法
KR101097398B1 (ko) 전동기의 회전자
US10958139B2 (en) Sensor magnet assembly and motor
JP6813026B2 (ja) ロータの製造方法、ロータおよびモータ
US8405266B2 (en) Production method of vibrating motor and rotor for vibrating motor
JP2020092571A (ja) 磁石を押圧する補強部材を有する同期電動機の回転子
JP6201487B2 (ja) 回転電機用同期ロータ
WO2023163022A1 (ja) ロータ、ロータ製造装置及びロータ製造方法
JP6659169B2 (ja) ロータおよび回転電機
JP7224218B2 (ja) ロータおよびロータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402