JP2022031992A - Plate-type heat transport device and electronic device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、プレート型熱輸送装置および該プレート型熱輸送装置を備える電子機器に関する。 The present invention relates to a plate-type heat transport device and an electronic device including the plate-type heat transport device.
特許文献1にはベーパチャンバが開示されている。ベーパチャンバのようなプレート型熱輸送装置は、例えば作動流体の相変化を利用して熱輸送を行うため、薄型でありながら高い熱輸送能力が得られる。このため、プレート型熱輸送装置は、例えばタブレット型或いはノート型のパーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載された電子部品の放熱手段として広く利用されている。
図13に示すように、従来技術にかかる一般的なベーパチャンバ500は、第1プレート部材502と第2プレート部材504との間に密閉空間506を形成し、該密閉空間506に作動流体を封入している。ベーパチャンバ500には取付孔508が設けられることがある。取付孔508は、第1プレート部材502と第2プレート部材504とを同径で貫通する孔である。
As shown in FIG. 13, in the
ベーパチャンバ500を電子機器の筐体510に取り付けるには、該筐体510にスタッド512を設けておく。そして、ベーパチャンバ500は取付孔508とスタッド512とを挿通するボルト514によって筐体510に取り付けられる。ボルト514のヘッド514aは取付孔508よりも大径であって、ベーパチャンバ500の抜け止めとなる。
In order to attach the
図13に示すように、スタッド512の外径は取付孔508よりも大径であり、取付孔508の周辺部がスタッド512の座面に載ることになる。そうすると筐体510を基準としたベーパチャンバ500の取付け高さHは、ベーパチャンバ500とスタッド512との合計高さになる。
As shown in FIG. 13, the outer diameter of the
ベーパチャンバ500は熱輸送能力を担保するためにはある程度広い面積を有することが望ましい。ところが、電子機器においてベーパチャンバ500の面積を広く確保すると他の大きい構成要素、例えばキーボードに対して積層構造とならざるを得ない場合があり、電子機器全体としての厚みが大きくなる傾向がある。したがって、図13に示すようなベーパチャンバ500の取付高さHについても低く抑えられることが望まれている。
It is desirable that the
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、取付高さを低く抑えることのできるプレート型熱輸送装置および該プレート型熱輸送装置を備える電子機器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a plate-type heat transport device capable of keeping the mounting height low and an electronic device provided with the plate-type heat transport device. ..
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の第1態様に係るプレート型熱輸送装置は、第1プレート部材と、前記第1プレート部材との間に密閉空間を形成するように前記第1プレート部材と重ねられる第2プレート部材と、前記密閉空間に封入される作動流体と、を備えるプレート型熱輸送装置であって、前記第1プレート部材は、前記第2プレート部材との積層方向視で前記第2プレート部材との非重複部に取付孔を有する。 In order to solve the above-mentioned problems and achieve the object, the plate-type heat transport device according to the first aspect of the present invention forms a closed space between the first plate member and the first plate member. A plate-type heat transport device including a second plate member that is overlapped with the first plate member and a working fluid that is enclosed in the closed space, wherein the first plate member is the second plate member. Has a mounting hole in a non-overlapping portion with the second plate member in the stacking direction.
前記第1プレート部材は前記第2プレート部材よりも厚くてもよい。これにより、取付対象に対する取り付け強度が増して安定する。 The first plate member may be thicker than the second plate member. As a result, the mounting strength with respect to the mounting target is increased and stabilized.
前記取付孔は、前記第1プレート部材の端部における前記非重複部に設けられていてもよい。これにより、取付孔を設ける位置の自由度が向上する。 The mounting hole may be provided in the non-overlapping portion at the end of the first plate member. This improves the degree of freedom in the position where the mounting hole is provided.
前記第2プレート部材は前記取付孔と同心の逃げ孔を有し、前記逃げ孔の径は前記取付孔の径よりも大きく、前記積層方向視で前記第1プレート部材は前記逃げ孔の内側に前記非重複部を有してもよい。取付孔と同心の逃げ孔には円柱状の取付対象が入り込みやすい。 The second plate member has an escape hole concentric with the mounting hole, the diameter of the escape hole is larger than the diameter of the mounting hole, and the first plate member is inside the escape hole in the stacking direction. It may have the non-overlapping portion. A columnar mounting object can easily enter the escape hole concentric with the mounting hole.
また、本発明の第2態様に係る電子機器は、上記のプレート型熱輸送装置と、該プレート型熱輸送装置と熱伝達可能に設けられた発熱体とを備える。 Further, the electronic device according to the second aspect of the present invention includes the above-mentioned plate-type heat transport device, the plate-type heat transport device, and a heating element provided so as to be heat transferable.
この場合、その内面に取り付けられたスタッドを有する筐体を備え、前記プレート型熱輸送装置は、前記取付孔と前記スタッドとを挿通するボルトによって前記筐体に取り付けられ、前記積層方向視で前記プレート型熱輸送装置のうち前記非重複部のみが前記ボルトと重なっていてもよい。 In this case, a housing having a stud attached to the inner surface thereof is provided, and the plate-type heat transport device is attached to the housing by a bolt that inserts the mounting hole and the stud, and the plate-type heat transport device is attached to the housing in the stacking direction. Of the plate-type heat transport device, only the non-overlapping portion may overlap with the bolt.
本発明の上記態様によれば、第1プレート部材が第2プレート部材との積層方向視で第2プレート部材との非重複部に取付孔を有していることから、第2プレート部材はスタッドなどの取付対象を避けることができ、第2プレート部材および密閉空間の高さ分だけベーパチャンバの取付高さを低く抑えることができる。 According to the above aspect of the present invention, since the first plate member has a mounting hole in the non-overlapping portion with the second plate member in the stacking direction view with the second plate member, the second plate member is a stud. The mounting height of the vapor chamber can be kept low by the height of the second plate member and the closed space.
以下に、本発明にかかるプレート型熱輸送装置および該プレート型熱輸送装置を備える電子機器の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, embodiments of the plate-type heat transport device and the electronic device including the plate-type heat transport device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The present invention is not limited to this embodiment.
図1は、本発明のプレート型熱輸送装置にかかる一実施形態であるベーパチャンバ10と、本発明の一実施形態に係る電子機器11とを示す平面図である。本実施形態では、ノート型PCである電子機器11を例示するが、これ以外にも例えばデスクトップ型PC、タブレット型PC、スマートフォン、携帯電話、電子手帳等であってもよい。電子機器11は内部にベーパチャンバ10を備えている。まず電子機器11について説明する。
FIG. 1 is a plan view showing a
図1に示すように、電子機器11は、キーボード装置12及びタッチパッド13を設けた本体筐体14と、ディスプレイ16を設けたディスプレイ筐体18とを備える。ディスプレイ筐体18は、本体筐体14の後端部14aに対して左右一対のヒンジ20,20を介して回動可能に連結されている。
As shown in FIG. 1, the
図1は、ヒンジ20によってディスプレイ筐体18を本体筐体14から開いて使用形態とした電子機器11を上から見下ろした図である。以下、図1に示す使用形態にある電子機器11のディスプレイ16を正面から視認する方向を基準とし、本体筐体14について手前側を前、奥側を後、厚み方向を上下、幅方向を左右と呼んで説明する。
FIG. 1 is a view looking down at an
ディスプレイ筐体18は、ヒンジ20を通過した図示しない配線によって本体筐体14と電気的に接続されている。ディスプレイ16は、例えば液晶ディスプレイである。
The
図2は、本体筐体14の内部構造を示す分解斜視図である。図2ではキーボード装置12をプレート状に簡素化して図示すると共に、タッチパッド13の図示を省略している。
FIG. 2 is an exploded perspective view showing the internal structure of the
図1及び図2に示すように、本体筐体14は、上面カバー22と、下面カバー24とで形成された薄い箱状の筐体である。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
上面カバー22は、本体筐体14の側壁となる壁を四周に突出形成したプレート状部材である。上面カバー22は、本体筐体14の上面及び四周側面を構成する。下面カバー24は、本体筐体14の底面を構成するプレート状部材である。
The
上面カバー22の上面は、開口部26と、前カバー部22aと、キーボード装置12と、左右の側カバー部22c,22dとで形成されている。開口部26は、上面カバー22の中央後寄りに設けられ、キーボード装置12が配置される矩形の開口である。つまり開口部26は、キーボード装置12の設置位置となる。前カバー部22aは、開口部26の前側に位置して左右方向に延びたプレート部である。前カバー部22aの左右方向中央には、タッチパッド13が配置される開口が形成されている。後カバー部22bは、開口部26の後側に位置して左右方向に延びたプレート部である。後カバー部22bは、前後方向の幅が前カバー部22aよりも小さい。左右の側カバー部22c,22dは、それぞれ開口部26の左右側部に位置して前後方向に延びた幅狭なプレート部である。例えばキーボード装置12が上面カバー22の左右幅略一杯に配置される構成とした場合、側カバー部22c,22dはほとんど幅を持たないライン形状となるか、或いは省略される。
The upper surface of the
図3は、本体筐体14の内部構造を模式的に示す底面図である。図3は、下面カバー24を取り外して上面カバー22の内面側から本体筐体14内を見た模式図である。図4は、図3中のIV-IV線に沿う模式断面図である。
FIG. 3 is a bottom view schematically showing the internal structure of the
図2および図3に示すように、本体筐体14の内部には、CPU(発熱体)28と、基板30と、バッテリ装置32と、ベーパチャンバ10とが収納されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a CPU (heating element) 28, a
CPU28は、基板30に実装され、当該電子機器11の主たる制御や処理に関する演算を行う中央処理装置である。CPU28は、本体筐体14内に搭載された電子部品中で最大級の発熱体である。CPU28の上下方向の厚み(板厚)は、例えば0.85mmである。
The
基板30は、CPU28の他、例えばGPU(Graphics Processing Unit)、メモリ、コンデンサ等の各種の電子部品38が実装されたPCB(プリント基板)である。基板30は、両端部にそれぞれ前後一対設けられた取付孔30aを用いて上面カバー22における後カバー部22bの内面にねじ止め固定される。基板30は、上面30bが上面カバー22に対する取付面となり、下面30cがCPU28や電子部品38の実装面となる。一部の電子部品38は、上面30bに実装されていてもよい。基板30は、前後方向には幅狭である一方、左右方向には本体筐体14の左右幅略一杯まで延びた帯板形状である。基板30は、その大部分が後カバー部22bの下方に重なる位置に配置されている。本実施形態の場合、基板30は、両端前端部の一部のみがキーボード装置12の下方に重なっている(図3参照)。基板30は、キーボード装置12の下方には完全に重ならず、後カバー部22bの下方にのみ重なる配置及び形状で構成されてもよい。基板30の板厚は、例えば0.65mmである。
The
バッテリ装置32は、当該電子機器11の電源となる充電池である。バッテリ装置32は、パームレストとなる上面カバー22の前カバー部22aの下方に重なる位置で左右一対設けられている。本実施形態の場合、前カバー部22aの中央にはタッチパッド13を設けているため、バッテリ装置32はその左右側部にそれぞれ設けている。タッチパッド13を設けない構造等の場合、バッテリ装置32は前カバー部22aの左右幅一杯に延在した形状とされてもよい。バッテリ装置32は、前カバー部22aに重なる位置に配置されることで、大きな容積を確保できる。
The
図4に示すように、キーボード装置12は、開口部26を介して本体筐体14の上面に露出した状態で配置される。キーボード装置12は、フレームとなる上面カバー22の開口部26に下から取り付ける本実施形態の構造以外でもよく、例えばフレーム一体型構造とし、開口部26に代えて上面カバー22に設けられた凹部に載置される構造でもよい。キーボード装置12は、例えば上から順にキートップ44、ガイド機構45、メンブレンシート46、ベースプレート(筐体)47を設けたアセンブリ部品である。キートップ44は、使用者が押圧操作する操作部となる部品である。ガイド機構45は、キートップ44をベースプレート47の上面側で上下動可能にガイドするパンタグラフ機構である。キートップ44とガイド機構45の組が1つのキー(キースイッチ)48を構成し、複数のキー48が所定の配列でベースプレート47の上面側に設置される。
As shown in FIG. 4, the
キーボード装置12は、ガイド機構45を持たないメンブレン式等でもよい。メンブレンシート46は、キートップ44が押下操作された際に図示しないラバードーム等で押圧されて接点を閉じることにより、各キー種類に応じた信号を発信するスイッチシートである。ベースプレート47は、キーボード装置12の底面を形成する部材であり、ステンレス等の薄いプレート状部材であって適度な強度を有する。また、ベースプレート47は、キーボード装置12のベースとしてメンブレンシート46、キー48などを支持する支持部材となっており、ベーパチャンバ10を支持する筐体を兼ねている。ベースプレート47は本体筐体14に対して固定(例えばボルトによる締結)されて一体的となっている。
The
次に、ベーパチャンバ10について説明する。図5は、ベーパチャンバ10の上面図であり、図6は、ベーパチャンバ10の底面図であり、図7は、ベーパチャンバ10、グラファイトシート54および基板30の分解斜視図である。ベーパチャンバ10は、CPU28からの熱をその容積範囲に拡散させると共に貯留及び放熱する部品である。
Next, the
図5~図7に示すように、ベーパチャンバ10は放熱部10aと、受熱部10bと、6つの取付孔50と、2つの板バネ52a,52bとを有する。ベーパチャンバ10の裏面にはグラファイトシート54が貼られている。グラファイトシート54は薄いシートであり、高い熱伝導率と電磁波シールド機能とを備えている。グラファイトシート54は、平面視で取付孔50および板バネ52a,52bに重複する部分に逃げ部54a、54bが設けられている。
As shown in FIGS. 5 to 7, the
放熱部10aは横長形状で広い面積の部分であり、その外形の大部分がキーボード装置12の下方に重なる位置に配置されている(図2参照)。このように、放熱部10aはキーボード装置12の下方に重なる部分まで延在していて広い面積が確保されており、熱輸送能力が高い。放熱部10aは、電子機器11内の他の部品との干渉を避けるように、切欠き10aaが設けられていてもよい。
The
受熱部10bは、図7における放熱部10aの後辺略中央から突出した小さい矩形部である。受熱部10bは電子機器11内において後カバー部22b(図2参照)の下方に配置される。受熱部10bは、基板30におけるCPU28の下面に対して受熱板56を挟んで熱伝達可能に接続されている。図7では、基板30についてCPU28以外の部品や細部形状については省略している。
The
受熱板56は、銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い金属プレートであり、その板厚は例えば0.5mmである。受熱板56は、ベーパチャンバ10とCPU28との間の密着性を確保し、熱伝達率を向上させるための部品である。受熱板56は、密着性、熱伝導性を高めるために、CPU28との当接面にグリースを塗ってもよい。受熱板56は省略してもよい。
The
ベーパチャンバ10は、受熱部10bでCPU28から受熱し、広い面積の放熱部10aに熱輸送して放熱させる。なお、放熱部10aおよび受熱部10bは説明の便宜上で名称を分けているが明確に区別される必要はなく、実際上は一体構成である。受熱部10bも面積に応じた放熱機能を有している。
The
板バネ52a、52bは、受熱部10bの裏面に設けられて、該受熱部10bに弾性力を与えてCPU28に密着させる部材である。板バネ52a,52bは、一端部が受熱部10bの裏面中央付近に設けられ、他端部がわずかに下方に傾斜した弾性板であり、先端当接子が受熱部10bと下面カバー24(図4参照)との間で弾性力を生じ、受熱部10bに対して安定して弾性力を加える。
The
基板30上におけるCPU28の位置と他の電子部品38の位置や大きさとの関係により、ベーパチャンバ10は単純な矩形ではなく、広い放熱部10aから小さい受熱部10bが突出した形状となっている。またこの形状によれば、板バネ52a,52bによる弾性力がほぼ受熱部10bだけに作用することになり、該受熱部10bが放熱部10aに対して僅かに弾性変形してCPU28に密着しやすくなる。電子機器11においてCPU28以外にも発熱体(例えばGPU)が存在する場合には、受熱部10bを発熱体の数に応じて複数設けてもよい。
Due to the relationship between the position of the
取付孔50は、ボルト58が挿通することによってベーパチャンバ10をベースプレート47(図4参照)に取り付ける部分である。6つの取付孔50は放熱部10aにおいて適度に相互離間して設けられている。ボルト58にはワッシャ80が組み合わされている。ボルト58はビスなどを含む。
The mounting
図8は、ベーパチャンバ10における取付孔50、スタッド76およびその周辺の断面図であり、図9は、ベーパチャンバ10における取付孔50およびその周辺の平面図である。なお、図8および後述する図10~図12は図4と上下を逆に示している。図8および図9に示すように、ベーパチャンバ10は、第1プレート部材60と、該第1プレート部材60との間に密閉空間64を形成するように第1プレート部材60と重ねられる第2プレート部材62と、密閉空間64に封入される作動流体Fとを備えるプレート型熱輸送装置である。
FIG. 8 is a cross-sectional view of the mounting
密閉空間64は、封入された作動流体Fが相変化を生じながら流通する流路となる。作動流体Fとしては、例えば水、代替フロン、フロン、アセトン又はブタン等が用いられる。作動流体Fは、密閉空間64内で発熱体であるCPU28からの熱で蒸発して拡散移動し、放熱して凝縮した後に再びCPU28に対する吸熱位置まで戻る相変化を繰り返して熱輸送を行う。
The
密閉空間64には、複数の支柱70が所定間隔で配列されている。各支柱70は、例えば第1プレート部材60の内面から突出し、第2プレート部材62の内面に当接している。各支柱70は、密閉空間64が外力で潰れることを防止している。各支柱70の先端面と第2プレート部材62の内面との間には、例えばメッシュ部材が介在している。メッシュ部材の図示は省略している。メッシュ部材は、例えば金属製の細線を綿状に編んだメッシュである。メッシュ部材は、凝縮した作動流体Fを毛細管現象で送液するためのウィックとなる部分である。支柱70は省略してもよい。
In the
第1プレート部材60、第2プレート部材62および密閉空間64は十分薄く形成されており、これらから構成されるベーパチャンバ10も薄い。第1プレート部材60、第2プレート部材62および密閉空間64の厚みは、例えばそれぞれ0.3mmである。この場合、ベーパチャンバ10の厚みは0.6mmとなる。
The
第1プレート部材60と第2プレート部材62とは、外周部が外縁材66を介して接続されており、さらに取付孔50の周囲を丸縁材68を介して接続されている。すなわち、密閉空間64は上下が第1プレート部材60および第2プレート部材62で覆われ、周囲が外縁材66および丸縁材68で覆われている空間である。外縁材66および丸縁材68は同じ高さである。外縁材66は、例えば第1プレート部材60と第2プレート部材62の各縁部を板厚方向に潰して接合した薄いフランジによって代用してもよい。
The outer peripheral portion of the
第2プレート部材62は、丸縁材68の内周端とともに逃げ孔74を形成している。丸縁材68および逃げ孔74は取付孔50と同心に設けられている。逃げ孔74は取付孔50、ボルト58、ワッシャ80およびスタッド76よりも大径に形成されている。このような逃げ孔74が形成されていることから、スタッド76およびワッシャ80は逃げ孔74で囲まれる空間内に入り込むことができ、それだけベースプレート47を基準としたベーパチャンバ10の取付け高さHを低く抑えることができる。また、逃げ孔74は取付孔50と同心に設けられていることから、円柱状のスタッド76が入り込みやすい。
The
ボルト58は、ヘッド58aと、雄ネジ部58bと、フランジ58cとを有する。フランジ58cはヘッド58aの端部に設けられており、外径方向に突出した部分である。スタッド76は雌ネジ部76aを有する円筒部材であり、キーボード装置12のベースプレート47に固定されている。スタッド76は、例えば金属で構成されており適度な強度を有する。スタッド76はボスなどを含む。ボルト58は雄ネジ部58bが雌ネジ部76aに螺合してスタッド76に固定される。ワッシャ80はボルト58の抜け止めのために用いられており、ヘッド58aとスタッド76との間に挟まれる。ワッシャ80はボルト58の雄ネジ部58bから抜けないタイプであってもよい。
The
取付孔50はヘッド58aよりも大径で、フランジ58cおよびワッシャ80よりも小径となっている。ヘッド58aは第1プレート部材60よりもやや厚く形成されている。したがって、取付孔50の周辺部はフランジ58cとワッシャ80との間で上下方向の狭い隙間Gをもって配置されるとともに、フランジ58cがベーパチャンバ10の抜け止めとなっている。隙間Gが設けられていることにより、ベーパチャンバ10は多少の反りが許容される。また、ベーパチャンバ10は上下方向に僅かに移動の自由度があり、受熱部10b(図4参照)がCPU28に密着しやすい。条件によっては隙間Gをなくしてもよい。
The mounting
第1プレート部材60に形成される取付孔50は、第2プレート部材62が丸縁材68とともに形成する逃げ孔74よりも小径となっている。つまり、第1プレート部材60と第2プレート部材62とは異形であって、第1プレート部材60は、第2プレート部材62との積層方向視(図9参照)で第2プレート部材62との非重複部72に取付孔50を有している。第1プレート部材60と第2プレート部材62との積層方向は、本体筐体14の上下方向に相当する。第1プレート部材60は、積層方向視で逃げ孔74の内側に非重複部72を有している。積層方向視でベーパチャンバ10のうち非重複部72のみがボルト58と重なっている。
The mounting
このように構成されるベーパチャンバ10では、非重複部72に取付孔50を有しており、第2プレート部材62には逃げ孔74が形成されることから、第2プレート部材62は取付対象のスタッド76やワッシャ80を避けることができ、第2プレート部材62および密閉空間64の高さ分だけベーパチャンバ10の取付高さHを低く抑えることができる。また、取付孔50や逃げ孔74の構造は簡易であってコストアップにならない。
In the
また、図4に示すように、スタッド76はキーボード装置12におけるベースプレート47の下面に固定(例えば、圧接や圧着による)されており、ベーパチャンバ10はキーボード装置12の下側に配置される。したがって、キーボード装置12の下側の広い領域に応じて放熱部10aの面積を大きくすることができる。また、放熱部10aとキーボード装置12とは積層配置されることになるが、取付高さHが低く抑えられるため、本体筐体14の厚みを抑えることができる。ベースプレート47は筐体の一部となっており、スタッド76は該筐体の内面に取り付けられている。
Further, as shown in FIG. 4, the
(第1変形例)
以下の説明では、上記のベーパチャンバ10および電子機器11と同様の構成要素については同符号を付してその詳細な説明を省略する。
(First modification)
In the following description, the same components as those of the
図10は、第1変形例にかかるベーパチャンバ10Aにおける取付孔50、スタッド76およびその周辺の断面図である。ベーパチャンバ10Aでは、第1プレート部材60aが上記の第1プレート部材60に相当している。第1プレート部材60aは第2プレート部材62よりも厚くなっている。これにより、ボルト58に対する取り付け強度が増して安定する。また、ベーパチャンバ10Aの全体としての強度が上がり歪みが少なくなる。さらに、第1プレート部材60aはCPU28に接触する側であり、厚みに応じて熱容量が大きくなり冷却能力が向上する。
FIG. 10 is a cross-sectional view of the mounting
(第2変形例)
図11は、第2変形例にかかるベーパチャンバ10Bにおける取付孔50、スタッド76およびその周辺の断面図である。ベーパチャンバ10Bでは、第1プレート部材60と第2プレート部材62との非重複部72は、第1プレート部材60の端部に形成されており、取付孔50はこの端部の非重複部72に設けられている。ベーパチャンバ10Bでは、上記の逃げ孔74は形成されていないが、非重複部72とベースプレート47との間の空間がスタッド76やワッシャ80を避ける逃げ部となっている。このようなベーパチャンバ10Bによれば、取付孔50を設ける位置の自由度が向上する。また、端部に取付孔50が設けられることによりベーパチャンバ10Bが一層安定する。
(Second modification)
FIG. 11 is a cross-sectional view of the mounting
(第3変形例)
図12は、第3変形例にかかるベーパチャンバ10Cにおける取付孔50、スタッド76およびその周辺の断面図である。ベーパチャンバ10Cは、ベーパチャンバ10Bと比較して非重複部84と段差部84aが備わっている。非重複部84は非重複部72と同様に第1プレート部材60の端部であって、第2プレート部材62と重ならない部分である。非重複部84は放熱部10aの端部から突出し、段差部84aを介して非重複部72とつながっている。取付孔50は非重複部72に設けられている。段差部84aにより非重複部72は非重複部84よりもベースプレート47に近い位置に配置されている。このようなベーパチャンバ10Cによれば、レイアウト上の条件に基づいて、放熱部10aと取付孔50との高さに差を設けることができる。
(Third modification example)
FIG. 12 is a cross-sectional view of the mounting
上記の各実施形態では、スタッド76はベースプレート47に固定されているものとしたが、スタッド76は本体筐体14や下面カバー24に固定されていてもよい。電子機器11では、ベーパチャンバ10,10A~10C以外に他の放熱手段(例えばファン)を併用してもよい。
In each of the above embodiments, the
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is needless to say that the present invention can be freely changed without departing from the gist of the present invention.
10,10A,10B,10C ベーパチャンバ
10a 放熱部
10b 受熱部
11 電子機器
12 キーボード装置
14 本体筐体
28 CPU(発熱体)
30 基板
47 ベースプレート(筐体)
50 取付孔
52a,52b 板バネ
58 ボルト
58a ヘッド
58b 雄ネジ部
58c フランジ
60,60a 第1プレート部材
62 第2プレート部材
64 密閉空間
66 外縁材
68 丸縁材
72,84 非重複部
74 逃げ孔
76 スタッド
76a 雌ネジ部
80 ワッシャ
F 作動流体
10, 10A, 10B,
30
50 Mounting
Claims (6)
前記第1プレート部材との間に密閉空間を形成するように前記第1プレート部材と重ねられる第2プレート部材と、
前記密閉空間に封入される作動流体と、を備えるプレート型熱輸送装置であって、
前記第1プレート部材は、前記第2プレート部材との積層方向視で前記第2プレート部材との非重複部に取付孔を有することを特徴とするプレート型熱輸送装置。 1st plate member and
A second plate member that is overlapped with the first plate member so as to form a closed space between the first plate member and the first plate member.
A plate-type heat transport device comprising a working fluid enclosed in the enclosed space.
The plate-type heat transport device is characterized in that the first plate member has a mounting hole in a non-overlapping portion with the second plate member in a stacking direction view with the second plate member.
前記第1プレート部材は前記第2プレート部材よりも厚いことを特徴とするプレート型熱輸送装置。 The plate-type heat transport device according to claim 1.
A plate-type heat transport device characterized in that the first plate member is thicker than the second plate member.
前記取付孔は、前記第1プレート部材の端部における前記非重複部に設けられていることを特徴とするプレート型熱輸送装置。 The plate-type heat transport device according to claim 1 or 2.
The plate-type heat transport device, wherein the mounting hole is provided in the non-overlapping portion at the end portion of the first plate member.
前記第2プレート部材は前記取付孔と同心の逃げ孔を有し、
前記逃げ孔の径は前記取付孔の径よりも大きく、前記積層方向視で前記第1プレート部材は前記逃げ孔の内側に前記非重複部を有することを特徴とするプレート型熱輸送装置。 The plate-type heat transport device according to claim 1 or 2.
The second plate member has an escape hole concentric with the mounting hole.
A plate-type heat transport device characterized in that the diameter of the clearance hole is larger than the diameter of the mounting hole, and the first plate member has the non-overlapping portion inside the clearance hole in the stacking direction.
その内面に取り付けられたスタッドを有する筐体を備え、
前記プレート型熱輸送装置は、前記取付孔と前記スタッドとを挿通するボルトによって前記筐体に取り付けられ、前記積層方向視で前記プレート型熱輸送装置のうち前記非重複部のみが前記ボルトと重なっていることを特徴とする電子機器。 The electronic device according to claim 5.
With a housing with studs attached to its inner surface,
The plate-type heat transport device is attached to the housing by a bolt that inserts the mounting hole and the stud, and only the non-overlapping portion of the plate-type heat transport device overlaps with the bolt in the stacking direction. An electronic device characterized by being.
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