JP2022031096A - 車椅子カバー - Google Patents

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Mitsutaka Kubo
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Abstract

【課題】構造が簡単で使い勝手のよい、車椅子に取付け使用する車椅子カバーを提供する。【解決手段】車椅子100に取付け使用される車椅子カバー1であって、車椅子100に着座した者の上半身を覆うカバー70と、前記カバー70を支持するフレーム60と、車椅子100に取付けられ前記フレーム60を回動自在に支持する取付具10と、を備え、前記車椅子100の乗り降りに前記カバー70が邪魔にならないように、前記カバー70が取付けられた前記フレーム60を跳ね上げることができる。【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 配布日:令和2年10月28日~令和3年1月20日、配布先:別紙パンフレット配布先一覧 [刊行物等] 展示日:令和2年11月1日~令和3年1月25日 場所:第一ボデー株式会社内展示ブース(広島県広島市西区山手町1番9号) [刊行物等] 販売日又は寄贈日:令和2年12月14日~令和2年12月23日、販売先又は寄贈先:別紙販売・寄贈先一覧
本発明は、感染防止等のために車椅子に取付け使用するカバーに関する。
今日、新型コロナウイルス対策としてマスクの着用が推奨されているが、心肺機能が低下している者は、マスクの着用が難しいという問題がある。車椅子の使用者がマスクを着用できない場合、使用者が新型コロナウイルスに感染していると車椅子を操作する者に感染が広まる恐れがある。車椅子の使用者自身が車椅子を操作する場合も院内感染防止等のために何らの対策が必要である。
これまでに感染症の疑いがある患者を隔離して搬送するための、車椅子に取付けて使用することができる簡易アイソレータが開発されている(例えば特許文献1参照)。この簡易アイソレータは、患者を収容するカバーと、カバー内を換気する換気手段を備えている。
また病院での院内感染を防止するための、車椅子に取付けて使用する院内感染防止用カバーもある(例えば特許文献2参照)。このカバーは、患者の頭の上から腰の高さを覆うカバー本体を有し、カバー本体を支える基枠のうち屋根部を跳ね上げ式とし、乗り降りを可能としている。
特開2012-110453号公報 特開2014-28009号公報
特許文献1に記載の簡易アイソレータは、感染症の疑いがある者を隔離して搬送するためには好ましい装置と言えるが、カバー内を換気するための換気手段を備えるなど構造が複雑でコストが高くなる。特許文献2に記載の院内感染防止用カバーは、構造が簡単で安価に製造できるが、屋根部を跳ね上げたときカバー本体を構成するシートが垂れ下がる。このため乗り降りの際には垂れ下がっているシートを都度、持ち上げる必要があり煩わしい。
本発明の目的は、構造が簡単で使い勝手のよい、車椅子に取付け使用する車椅子カバーを提供することである。
本発明は、車椅子に取付け使用される車椅子カバーであって、車椅子に着座した者を覆うカバーと、前記カバーを支持するフレームと、車椅子に取付けられ前記フレームを回動自在に支持する取付具と、を備え、前記カバーが取付けられた前記フレームを跳ね上げ可能なことを特徴とする車椅子カバーである。
本発明の車椅子カバーにおいて、前記取付具は、車椅子の手押しハンドルに掛け渡すように取付けられる基材と、前記基材を車椅子の手押しハンドルに固定する固定具と、前記基材の両端に取付けられ、カバーを支持する前記フレームを固定する一対のフレーム取付具と、前記基材と前記フレーム取付具とを回動可能に連結する連結手段と、を含み、前記取付具は、車椅子の手押しハンドルに着脱可能なことを特徴とする。
本発明の車椅子カバーにおいて、前記固定具は、前記基材を車椅子の手押しハンドルに固定するバンドと、前記バンドと連結する、車椅子の手押しハンドルのグリップを覆うグリップカバーと、を備えることを特徴とする。
本発明の車椅子カバーにおいて、前記取付具は、車椅子の手押しハンドルの上方に位置するように取付けられる基材と、前記基材を支持する連結具と、前記連結具を車椅子のフレームに固定する固定具と、前記基材の両端に取付けられ、カバーを支持する前記フレームを固定する一対のフレーム取付具と、前記基材と前記フレーム取付具とを回動可能に連結する連結手段と、を含み、前記取付具は、車椅子に着脱可能なことを特徴とする。
本発明の車椅子カバーにおいて、前記カバーは、底面が開口したシート部材からなり、車椅子に着座した者の上半身を覆う大きさを有し、カバーを支持する前記フレームに対して着脱自在であり、カバーがカバーを支持する前記フレームとともに跳ね上げられたとき、跳ね上げられる前のカバーの形状を維持する形状維持手段を備えることを特徴とする。
本発明の車椅子カバーにおいて、前記形状維持手段は、前記カバーの開口端に取付けられ前記カバーの形状を維持する着脱自在な板状片、及び/又は前記カバーを支持するフレームに取付けられ前記カバーの形状を維持する支持棒であることを特徴とする。
本発明の車椅子カバーにおいて、前記カバーは、シート部材からなり、車椅子に着座した者の全身を覆う大きさを有し、カバーを支持する前記フレームに対して着脱自在であり、カバーの前面に、開閉可能な窓と車椅子に乗り降りするための開閉可能な入口部とを備えることを特徴とする。
本発明の車椅子カバーにおいて、カバーを支持する前記フレームは、パイプ状部材からなり、分解・組立て可能に構成されてなることを特徴とする。
本発明によれば構造が簡単で使い勝手のよい、車椅子に取付け使用する車椅子カバーを提供することができる。
本発明の第1実施形態の車椅子カバー1の取付具10の分解構成図である。 本発明の第1実施形態の車椅子カバー1のカバー70の外観図及びフレーム60の分解構成図である。 本発明の第1実施形態の車椅子カバー1を車椅子100に取付けた斜視図である。 本発明の第1実施形態の車椅子カバー1を車椅子100に取付け、車椅子カバー1を跳ね上げた状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態の車椅子カバー1のフレーム60の変形例及びバンド25の変形例である。 本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の取付具150の分解構成図である。 本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の取付具150を車椅子101に取付けた斜視図である。 本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の変形例である車椅子カバー3を車椅子100に取付けた斜視図である。
図1は、本発明の第1実施形態の車椅子カバー1の取付具10の分解構成図、図2は、本発明の第1実施形態の車椅子カバー1のカバー70の外観図及びフレーム60の分解構成図である。図3は、本発明の第1実施形態の車椅子カバー1を車椅子100に取付けた斜視図、図4は、本発明の第1実施形態の車椅子カバー1を車椅子100に取付け、車椅子カバー1を跳ね上げた状態の斜視図である。
図及び明細書中のX軸、Y軸、Z軸は、3次元直交座標のX軸、Y軸、Z軸と一致し、X(X軸)方向、Y(軸)方向、Z(軸)方向は、3次元直交座標のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向と一致する。また明細書中、+X方向は図中に示されたX軸の矢印の方向を意味し、-X方向とは図中に示されたX軸の矢印と反対方向を意味する。+Y方向、-Y方向、+Z方向、-Z方向についても同様である。
車椅子カバー1は、車椅子100に取付け使用され、車椅子100のシート108に着座する者の上半身を覆うカバー70と、カバー70を支持するフレーム60と、フレーム60を回動自在に支持する取付具10と含む。以下、車椅子100の左右の手押しハンドル102がX軸に平行に、シート108が手押しハンドル102に対して-Z軸方向に配置されているものとして説明する。
取付具10は、車椅子100の手押しハンドル102に掛け渡すように取り付けられる基材11と、基材11を手押しハンドル102に固定するバンド25と、基材11の両端部に取付けられる一対のフレーム取付具35と、基材11とフレーム取付具35とを回動可能に連結する連結手段とを含む。
基材11は、金属製の板材からなり、左右の手押しハンドル102の間隔よりも少し長いX方向に延びる本体部12と、本体部12の両端にY方向に立設する連結部16とを有する。本体部12は、中央部がZ方向に僅かに凹み、両端部の少し内側に手押しハンドル102に固定する固定部14が設けられている。固定部14は、基材11を手押しハンドル102に取付けたとき邪魔にならないように幅が狭く、また外側が湾曲し広くなっている。固定部14にはバンド25を固定する固定ねじ30が挿通する左右方向(X方向)に長い長穴15が穿設されている。
連結部16は、フレーム取付具35を取付けるための板状の部位であり、本体部12の両端部をY方向に直角に折り曲げ形成されている。連結部16は、本体部12とは別の板材を溶接付けすることで設けてもよい。連結部16の上部には円弧状のYZ軸方向に延びる長穴17が設けられている。この長穴17の範囲内でフレーム60が回動可能となる。また基材11には、左右の連結部16に掛け渡すように補強パイプ20が設けられている。この補強パイプ20は、基材11を補強し基材11の変形を防止するための部材である。
バンド25は、基材11を車椅子100の手押しハンドル102に固定する部材であり、U字部の両端に水平部を備えるサドルバンドタイプである。水平部には、固定ねじ30が螺合する雌ねじ26が設けられている。手押しハンドル102の上方に固定部14を配置し、手押しハンドル102の下方にバンド25を配置し、固定ねじ30で固定する。
手押しハンドル102は、車椅子100のバックサポート110のフレーム112と一体的に形成され頂部で湾曲し、手元側(Z方向)が下り勾配となっている。基材11は、手押しハンドル102の頂部付近に取付けられるので、固定ねじ30をしっかりと締め込んでも繰り返し振動が加わるとずれる可能性がある。よってバンド25と基材11とを連結する際は、基材11と手押しハンドル102との間、手押しハンドル102とバンド25との間にゴム板などの緩衝材、滑り止め材を介在させ固定するのがよい。
フレーム取付具35は、フレーム60を取付けるための部材であり、左右一対のフレーム取付具35からなり、それぞれ基材11の連結部16に連結される。フレーム取付具35は、フレーム60が挿通する本体36と、基材11の連結部16に摺動自在に連結する連結板40とを含んでなる。2つのフレーム取付具35は、同じ構成であり左右対称となっている。
本体36は、円筒パイプであり、フレーム60のL字状部材66がほぼ隙間なく挿通する。本実施形態では、L字状部材66の断面形状が円であるため本体36に円筒パイプを使用するが、L字状部材66の断面形状が四角形であれば本体36には断面が四角形のパイプを使用すればよい。本体36の側部には、固定ねじ38が螺合する雌ねじが設けられており、本体36にフレーム60のL字状部材66を挿通し、固定ねじ38で固定する。フレーム60は任意の高さ(Y方向)に固定できる。
連結板40は、連結部16に摺動自在に連結する連結部42と本体36と連結部42とをつなぐ支持部41とを備え、支持部41と連結部42がL字状につながる板材である。支持部41の端面が本体36の側部に溶接付けされており、連結部42には連結手段である連結ピン51、52が挿通する貫通孔43が設けられている。
連結ピン51、52は、フレーム取付具35と基材11とを回動自在に連結する連結手段である。本実施形態の連結ピン51、52は、一端部に頭部、他端部に雄ねじ部を有するボルトタイプの連結ピンであり、連結部42に固着されたナット53に雄ねじ部を螺合し、連結板40に連結される。連結ピン51、52の直径は、連結板40に設けられた貫通孔43及び基材11の連結部16に設けられた長穴17の幅よりも僅かに小さい。ナット53は、フレーム取付具35の貫通孔43に連通するように連結部42に溶接付けされている。
連結ピン51は、フレーム取付具35を基材11に回動自在に連結する支持ピンの機能の他に、フレーム取付具35を基材11に固定する機能を備える。連結ピン52は、フレーム取付具35を基材11に回動自在に連結する支持ピンの機能を備える一方で、フレーム取付具35を基材11に固定する機能は備えていない。
連結ピン51、52を介してフレーム取付具35を基材11に取付け、連結ピン51を締め込むとフレーム取付具35の位置は固定される。一方、連結ピン51を緩めると長穴17の範囲内でフレーム取付具35を回動させることができる。長穴17は、カバー70を跳ね上げた(図4の状態)後に、カバー70が勝手に起立状態(図3の状態)に戻らないように設けられているが、風により又は不用意にカバー70に触ることで不意にカバー70が起立状態となる恐れがある。本実施形態の連結手段は、連結ピン51が固定機能を備えるので、カバー70を跳ね上げた(図4の状態)後に連結ピン51を締め込めばフレーム60を含むカバー70をその状態で固定できる。
フレーム60は、カバーを支持する部材であり、パイプ状の部材からなる(図2(B)参照)。フレーム60は、左右一対のY方向に延びる立上り部61と、立上り部61につながる-Z方向に延びる伸長部62と、左右の伸長部62をつなぐX方向に延びる連結部65とを有する。左右の伸長部62と連結部65は、カバー70の天井面75と前面71、天井面75と両側面72、73とが交差する辺(交辺)を支持し、左右の立上り部61は、カバー70の両側面72、73と背面74とが交差する辺(交辺)を支持する。伸長部62は、第1伸長部63と第2伸長部64とで構成され、第1伸長部63と第2伸長部64とは分離可能である。
フレーム60は、立上り部61の先端に第1伸長部63を備える一対のL字状部材66と、連結部65の両端に第2伸長部64を形成するZ方向に延びる直管部68を備えるコ字状部材67とからなる。直管部68の外径は、第1伸長部63の内径よりも僅かに小さく、直管部68を第1伸長部63に差し込むことで一対のL字状部材66とコ字状部材67とが連結される。
コ字状部材67の直管部68は、第1伸長部63に差込み、直管部68の先端がL字状部材66に付き当たったとき、所定の長さの第2伸長部64及び伸長部62が形成されるように設けられている。このためフレーム60を組み立てる際は、一対のL字状部材66にコ字状部材67を一杯に差込み、固定ねじ69で固定する。このようなフレーム60は、L字状部材66に対しコ字状部材67を位置合わせする必要がないため簡単に組み立てられる。フレーム60は、分解・組み立てが可能なため分解して保管することができ、保管場所が狭くて済む。
L字状部材66には、立上り部61の途中にストッパー90が設けられている。ストッパー90は、リング状であり、フレーム取付具35の本体36を通過できない大きさである。ストッパー90は、フレーム60をフレーム取付具35に取付けたとき、固定ねじ38が緩んでもフレーム60がストッパー90よりも下に下がらないようにするためである。
カバー70は、略方形(略立方体)の形状を有し、天井面75を備える一方で底面が全面開口したカバーである。カバー70の内部空間の大きさは、車椅子100に取付けたとき、車椅子100に着座する者の上半身の周囲に一定の空間を保有した状態で、着座する者の上半身を覆うことができる大きさである。本実施形態に示すカバー70は、車椅子100に取付けたとき、車椅子100に着座する者の胸から上を覆うことができる大きさである。
本実施形態のカバー70は、車椅子100に取付けたとき側面視において前面71が、シート108のほぼ前端に位置し、背面74は、バックサポート110よりも少し後方(Z方向)に位置する。カバー70の両側面72、73は、正面視においてアームサポート104よりも少し外側に位置する。カバー70の前面71及び側面72、73の高さ(Y方向)は、車椅子100に取付けられ起立状態のとき、下端が手押しハンドル102とアームサポート104との間に位置する高さである。背面74のY方向の長さは、前面71及び側面72、73に比較して短くなっている。これは車椅子カバー1を車椅子100に取付けたとき、カバー70の背面74の下方に手押しハンドル102が位置するためである。
カバー70の側面72の背面側下部には、カバー70をフレーム60に拘束するためのバンド78が設けられている。バンド78は、柔軟性を有する細長い帯状の部材であり、裏面に面ファスナのフックが、表(おもて)面の端部に面ファスナのループ79が取付けられている。カバー70をフレーム60に取付けた後、バンド78をフレーム60の立上り部61に巻き付け、面ファスナで固定する。これにより風が吹いてもカバー70がフレーム60から外れることはない。
カバー70は、透明な可撓性を有するシート部材からなり形状保持性を有さない。このためカバー70は、自立することはできない。カバー70は、フレーム60で支持されるとともに、カバー70に取付けられる形状維持具80により、跳ね上げられた状態のカバー70も形状が維持される。カバー70の前面71、側面72、73の下端はそれぞれ袋部76が設けられており、この袋部76に形状維持具80が取付けられる。
形状維持具80は、カバー70の前面71及び側面72、73のそれぞれの底辺と略同一の長さを有する細長い剛性を有する板状のプラスチック片であり、袋部76に挿入し使用される。袋部76に形状維持具80を装着することで、カバー70を跳ね上げても起立状態のフレーム60にカバー70を掛けたときの形状(以下、起立形状と記す)を維持することができる。
形状維持具80がカバー70を起立形状に維持するとは実質的に起立形状を維持しているとみなされる場合も含む。重要なことはカバー70を跳ね上げ転倒状態としたとき、カバー70を手で持ち上げる等することなく車椅子100にそのまま着座できる空間が確保されていることである。よって形状維持具80は、カバー70を跳ね上げ転倒状態としたとき、カバー70の側面72、73が大きく変形し前面71が垂れ下がることを防止できる機能があればよい。
本実施形態でフレーム60、あるいはフレーム60に取付けられたカバー70が起立状態であるとは、フレーム60の立上り部61が、Y軸に平行あるいは実質的に平行である図3に示す状態をいう。本実施形態でフレーム60、あるいはフレーム60に取付けられたカバー70が跳ね上げられた状態とは、フレーム60の連結部65あるいはカバー70の前面71下辺がYZ軸方向に持ち上げられ、連結ピン51、52を起点に後方に回転した図4の状態をいう。
以上のような構成からなるカバー70は、フレーム60に対して取付け、取り外しが可能である。またカバー70は、シート部材からなるので軽く、また安価である。カバー70が軽いためそれを支持するフレーム60、フレーム60を固定するフレーム取付具35、基材11も小型・軽量化することができる。袋部76に挿入された形状維持具80は、抜き出すことも可能であるため、車椅子100から取り外したカバー70は、折り畳み保管することもできる。
車椅子カバー1の車椅子100への取付け要領及び使用方法を説明する。車椅子100の手押しハンドル102の上に固定部14が位置するように基材11を配置し、手押しハンドル102の下方にバンド25を配置し、手押しハンドル102を挟み、固定ねじ30で基材11とバンド25を連結する。基材11とバンド25とを連結する際に、基材11と手押しハンドル102、手押しハンドル102とバンド25との間にゴム板などの緩衝材を介在させることが好ましい。
基材11の左右の連結部16にそれぞれ連結板40を合わせ、連結ピン51、52を介して基材11にフレーム取付具35を固定する。左右それぞれのフレーム取付具35の本体36にフレーム60のL字状部材66を差し込み、固定ねじ38を締め込み適当な高さで固定する。このとき左右の第1伸長部63が-Z方向を向くように、また左右の第1伸長部63の高さが同じになるようにする。この状態で左右のL字状部材66の先端にコ字状部材67を目一杯差し込み、固定ねじ69で固定する。
フレーム60の組み立てが完成すると、フレーム60の上からカバー70を被せ、バンド78をフレーム60に巻き付け面ファスナで固定する。最後にカバー70の前面71、側面72、73の袋部76に形状維持具80を差し込む。これで車椅子100への車椅子カバー1の取付けは完了である。なお、形状維持具80を先にカバー70に取付け、これをフレーム60に被せてもよい。
車椅子カバー1が取付けられた車椅子100を最初に使用する際は、まずカバー70の位置(高さ)を調節する。フレーム60の高さを高めにして固定ねじ38を締め込み仮固定した後、連結ピン51を緩めフレーム60ごとカバー70を跳ね上げる。車椅子100のシート108に着座し、カバー70を起立状態に戻し、カバー70の高さが適切な位置になるようにフレーム60の位置を調節する。この状態でフレーム60を跳ね上げ、車椅子100から立ち上がるのにカバー70が邪魔にならないか確認する。
カバー70の高さを調節した後は、固定ねじ38を締めフレーム60をフレーム取付具35にしっかりと固定する。連結ピン51は、フレーム取付具35が基材11に対して回動できるように僅かに緩めて使用する。
以上からなる車椅子カバー1は、カバー70が車椅子100に着座する者の上半身を覆うので、着座する者がする咳・くしゃみ・呼気が周囲に拡散することを抑制できる。またカバー70が、周囲の者がする咳・くしゃみ・呼気が着座する者に直接かかることを阻止するので感染防止に役立つ。
また車椅子カバー1は、カバー70を含むフレーム60を起立状態から跳ね上げたとき、カバー70の形状が起立時の状態に維持されているので車椅子100への乗込み、着座、車椅子100から降りることも容易である。またフレーム60を起立状態から跳ね上げる操作、跳ね上げ状態から起立状態にする操作も簡単であり使い勝手がよい。
さらに車椅子カバー1は、構造的に既設の車椅子100にも簡単にまた安全に取り付けることができる。車椅子100の左右の手押しハンドル102の間隔(距離)は、車椅子100により微妙に異なるが、基材11の固定部14に設けられ固定ねじ30が挿通する穴が長穴15となっているので種々の車椅子100に取付けることができる。また車椅子カバー1は、分解・組み立てが可能なため、車椅子カバー1をキットとして販売する場合もコンパクトであり好ましい。
以下に、第1実施形態の車椅子カバー1の変形例を示す。
第1実施形態の車椅子カバー1では、シート状の部材からなるカバーの形状を維持する手段として形状維持具80を使用するが、カバー70の形状維持手段はこれに限定されるものではない。図5(A)に他の形状維持手段を示す。これは後述の第2実施形態の車椅子カバー2にも適用可能である。
図5(A)は、車椅子カバー1のフレーム60に支持棒85を取付けた状態を示す斜視図である。支持棒85は、カバー70の形状を維持する形状維持手段である。支持棒85は、フレーム60の伸長部62と連結部65との交点にフレーム60の立上り部61に平行に取付けられる。支持棒85は、フレーム60に着脱自在に取付け可能であり、カバー70の前面71の高さと同じ長さを有する。
支持棒85は、カバー70をフレーム60に被せたとき、カバー70の前面71と側面72との交辺77、前面71と側面73との交辺77の内側に位置する。このためカバー70をフレーム60と一緒に跳ね上げたとき、支持棒85がカバー70の交辺77を支持しカバー70の形状を起立状態と同じに維持する。
第1実施形態及び図5に記載のカバー70は、自己形状保持性を有さないシート状の部材で形成され、形状維持手段により形状が維持されるが、カバー70を剛性を有するプラスチック性の板材等で成形し、自己形状保持性を確保するようしてもよい。これは、後述の第2実施形態の車椅子カバー2でも同じである。
手押しハンドル102にはグリップが装着されているので、手押しハンドル102に取付けられた基材11は、グリップ側(Z方向)には移動し難い。一方、反グリップ側には基材11の移動を防止する部材はないので固定ねじ30が緩むと、基材11が反グリップ側に移動する恐れがある。このため手押しハンドル102に取付けられた基材11の前方(反グリップ側)に、基材11の移動を阻止するバンド等を設けるのが好ましい。
基材11の移動を阻止するバンドの好ましい態様を図5(B)に示す。図5(B)に示すバンド27は、車椅子100の手押しハンドル102に取付けられているグリップを覆うグリップカバー28とバンド25とが連結したグリップカバー付きバンド27である。グリップカバー付きバンド27のバンド25は、第1実施形態の車椅子カバー1のバンド25に対応する部材である。
グリップカバー28は、手押しハンドル102に取付けられているグリップがほぼ隙間なく嵌り込み、グリップカバー28の底29が手押しハンドル102に取付けられているグリップの底に接するように取付けられたとき、バンド25が手押しハンドル102のほぼ頂部になる大きさである。このようなグリップカバー付きバンド27は、手押しハンドル102に取付けられると、グリップカバー28が反グリップ側への移動を阻止し、手押しハンドル102のグリップが、グリップカバー付きバンド27がグリップ側へ移動することを阻止するので、これに連結される基材11の移動を阻止できる。
次に本発明の第2実施形態の車椅子カバー2について説明する。図6は、本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の取付具150の分解構成図、図7は、本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の取付具150を車椅子101に取付けた斜視図である。図7では車椅子カバー2のカバー70を省略し、遠近法で描いている。図1から図5に示す本発明の第1実施形態の車椅子カバー1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第2実施形態の車椅子カバー2は、車椅子101に取付け使用され、車椅子101のシートに着座する者の上半身を覆うカバー70(図示省略)と、カバー70を支持するフレーム60と、フレーム60を回動自在に支持する取付具150とを含む。また本発明の第2実施形態の車椅子カバー2は、本発明の第1実施形態の車椅子カバー1と同様に、カバー70に取付けられる形状維持具80又は形状維持手段である支持棒85を備える。以下、車椅子101の左右の手押しハンドル102がX軸に平行に、シートが手押しハンドル102に対して-Z軸方向に配置されているものとして説明する。
本発明の第2実施形態の車椅子カバー2は、本発明の第1実施形態の車椅子カバー1と基本構成を同じくするが、フレーム60を回動自在に支持する取付具150の構造及びその取付け要領が第1実施形態の車椅子カバー1と異なる。第1実施形態の車椅子カバー1の取付具10は、基材11を車椅子100の手押しハンドル102に掛け渡すように取り付けるが、第2実施形態の車椅子カバー2の取付具150は、車椅子101のバックサポート110を支持するフレーム112に固定され、基材11は、車椅子101の手押しハンドル102の上方に位置する。第2実施形態に示す車椅子101は、介助用ブレーキ114を備える車椅子である。
取付具150は、基材11と、基材11を支持し固定具165に連結する一対の連結具152と、連結具152を支持しフレーム112に固定される一対の固定具165と、基材11の両端部に取付けられる一対のフレーム取付具35と、基材11とフレーム取付具35とを回動可能に連結する連結手段とを含む。取付具150を構成する基材11、一対のフレーム取付具35、基材11とフレーム取付具35とを回動可能に連結する連結手段は、第1実施形態の取付具10と同じである。
連結具152は、L字状の部材で一対の連結具152からなり、基材11の長手方向に伸び基材11と連結される水平部154と、水平部154の一端につながる垂直部157とを備え、板材がL字状に折り曲げられ形成されている。一対の連結具152は、同じ構成であり左右対称となっている。水平部154には、基材11と連結する固定ねじ30が螺合する雌ねじ155が設けられている。垂直部157には、固定具165と連結する連結ねじ160が挿通する長穴158が設けられている。
固定具165は、連結具152に支持された基材11をフレーム112に固定するための部材であり、一対の固定具165からなり、それぞれ連結具152の垂直部157に連結される。固定具165は、板材からなり、基端部が直角に折り曲げられた本体166と、本体166の先端に設けられた、フレーム112に係止する係止体171と、本体166の基端部に設けられた連結板167とを含んでなる。一対の固定具165は、同じ構成であり左右対称となっている。
本体166は、板材からなり、L字状に折り曲げられた基端部に連結具152の垂直部157と連結する連結板167が設けられている。連結板167は、本体166に平行に配置され、連結ねじ160が螺合する雌ねじ168が設けられている。係止体171は、円筒パイプを半割れにしたような形状からなる部材であり、本体166の先端に設けられている。係止体171の湾曲部の直径は、車椅子101のバックサポート110のフレーム112の直径よりも少し大きい。また本体166には、固定ねじ175が螺合する雌ねじ173が設けられた取付板172が係止体171に対向するように設けられている。
以上からなる取付具150の車椅子101への取り付け要領を説明する。左右それぞれの連結具152と固定具165とを連結ねじ160を用いて連結させる。連結具152と連結させた固定具165の係止体171をバックサポート110のフレーム112に引掛け、取付板172に取付けた固定ねじ175を締め込み、係止体171と固定ねじ175とでバックサポート110のフレーム112を挟み込み、固定具165をフレーム112に固定する。
係止体171をバックサポート110のフレーム112に直接、係止させることができないときはバックサポート110の上からフレーム112に係止させてもよい。固定具165をフレーム112に固定させるときは、連結具152の水平部154が内側を向き、左右の水平部154が一直線状になるようにする。また連結具152の水平部154の高さが、手押しハンドル102の上方になるようにする(図7参照)。
左右の連結具152の水平部154に掛け渡すように基材11を置き、固定ねじ30を介して基材11と左右の連結具152とをしっかりと固定する。その後、必要に応じて固定具165の高さ等を調整する。以降、基材11にフレーム取付具35を固定し、フレーム取付具35にフレーム60を取付ける。フレーム60の組み立てが完成した後にフレーム60にカバー70を取付ける。フレーム取付具35、フレーム60及びカバー70の取付け要領は、第1実施形態と同じである。
本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の動作、作用効果は、基本的に本発明の第1実施形態の車椅子カバー1と同じである。本発明の第2実施形態の車椅子カバー2は、フレーム60を回動自在に支持する取付具150をバックサポート110のフレーム112に固定するので、介助用ブレーキ114を備える車椅子101であっても取付具150を容易に取付けることができる。
本発明の第2実施形態の車椅子カバー2において、取付具150を固定するバックサポート110のフレーム112は直線状であるので、取付具150を安定して取付けることが可能であり、取付具150を取付けた後も緩み難い。また基材11が手押しハンドル102の上方に位置するように取付けられるので、手押しハンドル102周りにスペースができ使い易い。第2実施形態に示す取付具150において、連結具152と固定具165とが一体的に形成されていてもよい。
次に本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の変形例を示す。図8は、本発明の第2実施形態の車椅子カバー2の変形例である車椅子カバー3を車椅子100に取付けた斜視図である。図1から図5に示す本発明の第1実施形態の車椅子カバー1、図6及び図7に示す本発明の第2実施形態の車椅子カバー2と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお図8では、理解を容易にするためカバー200を太い線で描き、他の部材を細い線で描いている。
図8に示す本発明の車椅子カバー3は、第2実施形態の車椅子カバー2と基本構成を同じくするがカバー200の形態、構造が異なる。図8では、車椅子カバー3が介助用ブレーキ114を備えない車椅子100に取付けられているが、車椅子カバー3は、介助用ブレーキ114を備える車椅子101にも取付け使用することができる。
第1及び第2実施形態のカバー70は、略方形(略立方体)の形状を有し、天井面75を備える一方で底面が全面開口し、車椅子100、101に取付けたとき、車椅子100、101に着座する者の上半身の周囲に一定の空間を保有した状態で、着座する者の上半身を覆うことができる大きさを有する。これに対してカバー200は、車椅子100に着座する者の周囲に一定の空間を保有した状態で、全身を覆うことができる大きさを有する。ここで全身を覆うとは、実質的に全身を覆っていると見なせる場合も含まれる。
カバー200の前面71は、車椅子100に取付けたとき下辺201がフットレスト105に届く長さを有する。カバー200の背面74は、車椅子100に取付けたとき下辺202が、手押しハンドル102とアームサポート104との中間に位置する。カバー200の前面71及び背面74の幅(X方向)は、フレーム60の連結部65の長さと略同一であり、左右の主輪106の間隔よりも広い。
カバー200を車椅子100に取付けた状態の側面視において、前面71は、上部がシート108のほぼ前端に位置し、中央部から下端に向け前方(-Z方向)に広がる。カバー200を車椅子100に取付けた状態の側面視において、背面74は、フレーム60の立上り部61に沿ってほぼ鉛直方向に垂れ下がる。背面74には手押しハンドル102を挿通させるための切込みが設けられ、手押しハンドル102は、その切込みを挿通しカバー200の外に出ている。
カバー200の側面72、73は、カバー200を車椅子100に取付けた状態の側面視において、上部はフレーム60の伸長部62とほぼ同じ幅で、下辺203は、前面71の下辺201と背面74の下辺202とを結ぶように広がっている。
以上のようにカバー200は、大略的には、上部がカバー70と同様に天井面75を有する、略方形(略立方体)の形状を有し、中央から下部がカバー70の裾を下方に伸ばしかつ広げた外観形状を有する。
カバー200は、前面71の上部に窓210を備える。窓210は、前面71の一部を矩形に刳り貫き開口部211を設け、開口部211を覆う開閉可能なシート部材212を取り付け形成されている。
またカバー200は、前面71に車椅子100に乗り降りするための入口部215を備える。入口部215は、前面71の上部から下辺までの部分を左右に2分割するように開口部211から下辺201にわたり切れ目216を設け、切れ目216に重ね代217を設け形成されている。本実施形態では、切れ目216を中心として右側に位置する前面71のシート部材の幅が左側に位置する前面71のシート部材の幅に比較して広くなっており、中央部で左右のシート部材が重ね合わされ、重ね代217が形成される。
重ね代217の部分には、面ファスナ220が数か所取付けられている。これにより重ね代217の部分、換言すれば入口部215を開閉することができる。
カバー200は、第1及び第2実施形態のカバー70と同様に、透明な可撓性を有するシート部材からなる。カバー200は、前面71、側面72、73及び背面74それぞれの大きさ・形状のシート部材が、前面71と側面72、73との交辺77、背面74と側面72、73との交辺77で縫製され形成されている。カバー200は、自立することはできないが、交辺77が縫製されるためある程度の形状が保持されている。
車椅子カバー3は、車椅子100に取付けられたフレーム60を覆うように被せられ、窓の210の位置が、車椅子100に着座する者の顔の高さとなるようにフレーム60の取付け高さが調整される。車椅子カバー3は、第1及び第2実施形態の車椅子カバー1、2とは異なり、フレーム60を跳ね上げることなくフレーム60を起立状態で使用する。車椅子100に着座するときは、カバー200の前面71に設けられた入口部215から乗り込み着座する。
車椅子カバー3は、車椅子100に着座する者の周囲に一定の空間を保有した状態で、車椅子100のシート108、バックサポート110と相俟って着座する者の全身を覆うことができるカバー200を有し、カバー200の前面71には開閉可能な窓210が設けられているので、病院などにおいて患者、感染者の移動、着座した状態での診察に好適である。
車椅子カバー3は、第1及び第2実施形態の車椅子カバー1、2と同様に、フレーム60に対して着脱自在である。また車椅子カバー3と第1及び第2実施形態の車椅子カバー1、2とは、カバー200を除き他の部材、構成は同一であるので、1台の車椅子100、101に対し、カバー60、200を取り換え使用することできる。
以上のように本発明に係る車椅子カバーは、車椅子に着脱自在であり、車椅子に着座する者を覆うカバーを用途に応じて付け換えて使用することができるので使い勝手がよい。本発明に係る車椅子カバーで使用するカバーは、上記実施形態に示すようにシート部材を使用できるため軽く、また可撓性を有するためフレームへの取付け、取り外しも容易である。
以上、第1、第2実施形態及び第2実施形態の変形例である車椅子カバーを用いて本発明に係る車椅子カバーを説明したが、本発明に係る車椅子カバーは、上記実施形態に限定されるものでなく、要旨を変更しない範囲で変更してもよい。
上記実施形態の車椅子カバー1、2、3では、回動自在に連結する連結手段としてボルトタイプの連結ピンを用いているが、回動自在に連結する連結手段は特に限定されるものではない。連結ピン51、52の代わりに鍔を備えるヒンジピンと割ピン、鍔を備える連結ピンとC形止め輪などを用いてもよい。この場合、基材11とフレーム固定具35とを回動不能に固定し、またこれを解除できる手段を別途設けるのがよい。
上記実施形態のフレーム60は、一対のL字状部材66にコ字状部材67を一杯に差込み位置決めするが、コ字状部材67の直管部68に差し込むべき位置を示した目印を付してもよい。このようにすればコ字状部材67の直管部68の長さを短くすることができる。また上記実施形態では、フレーム60の第1伸長部63の直径と第2伸長部64の直径とを異なったものとすることで連結を可能とするが、第1伸長部63と第2伸長部64との連結方法はこれに限定されるものではない。第1伸長部63の直径と第2伸長部64の直径を同じとし、これらが嵌り込むソケットを用いて連結してもよい。
また上記実施形態では、フレーム60を一対のL字状部材66とコ字状部材67とで構成し、分解・組立て可能としたが、フレームは、立上り部61、伸長部62及び連結部65を一体化させてもよい。このようなフレームは、一本のパイプを曲げ加工により製作できるので安価である。
上記実施形態の車椅子カバー1、2において、形状維持手段としてカバー70に取付けられる板状の形状維持具80及びフレーム60に取付ける支持棒85を示したが、本発明に係る車椅子カバーにおいて板状の形状維持具80及びフレーム60に取付ける支持棒85の両方を併用してもよい。
上記第2実施形態において、介助用ブレーキ114を備える車椅子101に車椅子カバー2を取り付ける例を示したが、第2実施形態の車椅子カバー2は、介助用ブレーキ114を備えない車椅子100にも取付け使用することができる。また図8では、取付具150を使用するが、取付具150の代わりに取付具10を使用してもよい。また上記実施形態では、車椅子カバー1を取付ける車椅子100、101として手動車椅子を示したが、車椅子100、101は、手押しハンドル102を備える電動車椅子、その他の電動車椅子でもよい。
上記第2実施形態の変形例として、車椅子100に取付けたとき前面の裾(下辺)201がフットレスト105に届くカバー200を示したが、フレーム60を含めカバーを大きくし、雨除けとしてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1、2、3 車椅子カバー
10 取付具
11 基材
16 連結部
17 長穴
25 バンド
27 グリップカバー付きバンド
35 フレーム取付具
36 本体
40 連結板
51、52 連結ピン
60 フレーム
61 立上り部
62 伸長部
65 連結部
66 L字状部材
67 コ字状部材
70 カバー
76 袋部
80 形状維持具
85 支持棒
100、101 車椅子
102 手押しハンドル
105 フットレスト
108 シート
110 バックサポート
112 フレーム
114 介助用ブレーキ
150 取付具
152 連結具
165 固定具
171 係止体
200 カバー
201、202、203 下辺
210 窓
215 入口部

Claims (8)

  1. 車椅子に取付け使用される車椅子カバーであって、
    車椅子に着座した者を覆うカバーと、
    前記カバーを支持するフレームと、
    車椅子に取付けられ前記フレームを回動自在に支持する取付具と、
    を備え、
    前記カバーが取付けられた前記フレームを跳ね上げ可能なことを特徴とする車椅子カバー。
  2. 前記取付具は、
    車椅子の手押しハンドルに掛け渡すように取付けられる基材と、
    前記基材を車椅子の手押しハンドルに固定する固定具と、
    前記基材の両端に取付けられ、カバーを支持する前記フレームを固定する一対のフレーム取付具と、
    前記基材と前記フレーム取付具とを回動可能に連結する連結手段と、
    を含み、
    前記取付具は、車椅子の手押しハンドルに着脱可能なことを特徴とする請求項1に記載の車椅子カバー。
  3. 前記固定具は、
    前記基材を車椅子の手押しハンドルに固定するバンドと、
    前記バンドと連結する、車椅子の手押しハンドルのグリップを覆うグリップカバーと、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の車椅子カバー。
  4. 前記取付具は、
    車椅子の手押しハンドルの上方に位置するように取付けられる基材と、
    前記基材を支持する連結具と、
    前記連結具を車椅子のフレームに固定する固定具と、
    前記基材の両端に取付けられ、カバーを支持する前記フレームを固定する一対のフレーム取付具と、
    前記基材と前記フレーム取付具とを回動可能に連結する連結手段と、
    を含み、
    前記取付具は、車椅子に着脱可能なことを特徴とする請求項1に記載の車椅子カバー。
  5. 前記カバーは、底面が開口したシート部材からなり、車椅子に着座した者の上半身を覆う大きさを有し、カバーを支持する前記フレームに対して着脱自在であり、
    カバーがカバーを支持する前記フレームとともに跳ね上げられたとき、跳ね上げられる前のカバーの形状を維持する形状維持手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車椅子カバー。
  6. 前記形状維持手段は、
    前記カバーの開口端に取付けられ前記カバーの形状を維持する着脱自在な板状片、
    及び/又は前記カバーを支持するフレームに取付けられ前記カバーの形状を維持する支持棒であることを特徴とする請求項5に記載の車椅子カバー。
  7. 前記カバーは、シート部材からなり、車椅子に着座した者の全身を覆う大きさを有し、カバーを支持する前記フレームに対して着脱自在であり、
    カバーの前面に、開閉可能な窓と車椅子に乗り降りするための開閉可能な入口部とを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車椅子カバー。
  8. カバーを支持する前記フレームは、パイプ状部材からなり、分解・組立て可能に構成されてなることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車椅子カバー。
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