JP2022029834A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学機器の過去の様々な使用状況に応じた光学性能の変化を抑制する。【解決手段】光学機器100は、光学系L1~L7と、該光学系に含まれ、移動して該光学系の収差を補正する補正群L3~L6と、補正群を駆動する駆動手段141~144と、駆動手段を制御する制御手段119と、光学機器の温度を含む該光学機器の使用状況を取得するための検出手段120とを有する。制御手段は、過去の使用状況に応じた光学系の収差の変化量に基づいて駆動手段を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、交換レンズや撮像装置等の光学機器に関する。
光学機器の使用回数、姿勢および温度等の使用状況を検出して光学機器の光学性能を維持する方法が提案されている。特許文献1には、温度の変化による光学性能(画質)の劣化を温度補正データを用いて補正する方法が開示されている。特許文献2には、レンズの移動回数に応じて該レンズの位置を補正する方法が開示されている。
特開2015-207982号公報 特開2017-090497号公報
光学機器の光学性能が変化する要因には、現在の使用状況だけでなく、過去(現在まで)の使用状況もある。特許文献1の方法は現在の使用状況としての温度に対する光学性能の変化を補正する方法であり、特許文献2は過去の使用状況としてのレンズの移動回数によるピント変動を抑制する方法である。しかしながら、光学性能は、過去の使用状況のうち移動回数以外の要因によっても変化し得る。特許文献2には、過去のレンズの移動回数以外の要因による光学性能の変化を補正する方法は開示されていない。
本発明は、過去の様々な使用状況に応じた光学性能の変化を抑制することができるようにした光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、光学系と、該光学系に含まれ、移動して該光学系の収差を補正する補正群と、補正群を駆動する駆動手段と、駆動手段を制御する制御手段と、光学機器の温度を含む該光学機器の使用状況を取得するための検出手段とを有する。制御手段は、過去の使用状況に応じた光学系の収差の変化量に基づいて駆動手段を制御することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての制御方法は、光学系を有し、該光学系は移動して該光学系の収差を補正する補正群を含む光学機器に適用される。制御方法は、光学機器の温度を含む該光学機器の使用状況を取得するステップと、過去の使用状況に応じた光学系の収差の変化量に基づいて補正群の駆動を制御するステップとを有することを特徴とする。なお、上記光学機器のコンピュータに、上記制御方法に従う処理を実行させるコンピュータプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、過去の様々な使用状況に応じた光学機器の光学性能(収差)の変化を抑制することができる。
実施例1における交換レンズ(広角端)の断面図。 実施例1における処理を示すフローチャート。 実施例1における耐久による変化量を推定する処理を説明する図。 実施例1における非耐久による変化量を推定する処理を説明する図。 実施例2における処理を示すフローチャート。 実施例2における補正群の目標移動量と移動可能範囲を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1としての光学機器である交換レンズ100の構成を示している。交換レンズ100は変倍(ズーミング)が可能であり、図1は広角端(ワイド端)における交換レンズ100を光軸(一点鎖線)を含む平面で切断した断面を示している。
交換レンズ100は、第1~第7レンズ群(光学群)L1~L7からなる7群構成の撮像光学系を有する。ズーミングにおいて第1~第7レンズ群L1~L7が所定の軌跡に沿って光軸が延びる方向(以下、光軸方向という)に移動し、フォーカシングにおいてフォーカス群である第6レンズ群L6とフローティング群である第4レンズ群L4が光軸方向に移動する。
交換レンズ100は、不図示のカメラ本体に対して着脱可能に装着される。カメラ本体は、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を備えている。
交換レンズ100の後端(像側の端)には、バヨネット部を有するレンズマウント111を備えている。レンズマウント111は、固定筒112にビスにより固定されている。また固定筒112には、案内筒116がビスにより固定されている。案内筒116には、後述する後群ユニット(L2~L6)と第7レンズ群L7を光軸方向にガイドする直進溝部が形成されている。また案内筒116には第1のカム溝部が設けられており、この第1のカム溝部には、カム筒117にビスで固定された第1のカムフォロアが係合している。このためカム筒117は、ズーミングにおいて光軸回りで回転しながら案内筒116に対して光軸方向に移動する。
ズーム操作筒118は、案内筒116と径嵌合し、かつ案内筒116とバヨネット係合して光軸回りで回転可能に保持されている。ズーム操作筒118に設けられた第2のカム溝部と案内筒116の直進溝部には、直進筒122の外周に設けられた第2のカムフォロア131が係合している。直進筒122には、第1レンズ群L1が保持されている。このため、ズーミングに際してズーム操作筒118がユーザにより回転操作されると、その回転力が光軸方向への駆動力に変換され、直進筒122と第1レンズ群L1が光軸方向に移動する。
直進筒122に設けられた第3のカムフォロア132はカム筒117に設けられた第3のカム溝部に係合しており、直進筒122の光軸方向への移動がカム筒117の光軸回りでの回転に変換される。前述したようにカム筒117の第1のカムフォロアが案内筒116の第1のカム溝部に係合しているため、直進筒122の光軸方向への移動とともにカム筒117は案内筒116に対して光軸回りで回転しながら光軸方向に移動する。
カム筒117に設けられた第4のカム溝部と第5のカム溝部にはそれぞれ、第2~6レンズ群L2~L6を保持する後群ユニットに設けられた第4のカムフォロアと第7レンズ群L7(を保持する7群保持枠107)に設けられた第5のカムフォロアが係合している。第4のカムフォロアと第5のカムフォロアは、案内筒116の直進溝部にも係合している。このため、カム筒117が回転しながら光軸方向に移動することで、後群ユニットと第7レンズ群L7が光軸方向に移動する。
前述したように1群保持枠101は、第1レンズ群L1を保持して直進筒122の前端(被写体側の端)に保持されている。1群保持枠101の先端部の外周側にはフード取り付け用のバヨネット部が、内周側にはフィルター等のアクセサリが装着可能な雌ネジ部が設けられている。
2群保持枠102は第2レンズ群L2を保持し、案内筒116により保持された振れ補正ユニット108により光軸に直交する方向に移動可能に保持されている。振れ補正ユニット108は、2群保持枠102を光軸に直交する方向に駆動するマグネットとコイルを備えている。振れ補正ユニット108によって第2レンズ群L2を光軸に直交する方向に駆動することで、振れ補正が行われる。
3群保持枠103は、第1の補正群としての第3レンズ群L3を保持している。3群保持枠103は、後群ユニットのベースである後群ベース126に固定された第1の駆動部141によって光軸に直交する方向に移動可能に保持されている。第1の駆動部141は、3群保持枠103を光軸に直交する方向に移動させるマグネットとコイルを備えている。後群ベース126には前述した第4のカムフォロアが設けられており、3群保持枠103は、ズーミング時のカム筒117の回転に伴って後群ベース126とともに光軸方向に移動する。第1の駆動部141のベース部は、絞り駆動部と絞り羽根部とにより構成される電磁絞りユニット110を保持している。
4群保持枠104は、第3の補正群としての第4レンズ群L4を保持している。4群保持枠104は、後群ベース126により保持された2本のガイドバーによって光軸方向への移動がガイドされる。4群保持枠104は、ズーミング時の後群ベース126の光軸方向への移動とともに同方向に移動し、さらに後群ベース126に固定された第3の駆動部143によって後群ベース126に対して光軸方向に駆動される。また、第3の駆動部143は、ユーザによるフォーカス操作筒114の回転操作に応じて又はカメラ本体からのオートフォーカス指示に応じて、フォーカシングのために4群保持枠104を光軸方向に駆動する。
5群保持枠105は、第2の補正群としての第5レンズ群L5を保持している。5群保持枠105は、後群ベース126に固定された第2の駆動部142によって光軸に直交する方向に移動可能に保持されている。第2の駆動部142は、5群保持枠105を光軸に直交する方向に移動させるマグネットとコイルを備えている。5群保持枠105は、ズーミング時のカム筒117の回転に伴って後群ベース126とともに光軸方向に移動する。
6群保持枠106は、第4の補正群としての第6レンズ群L6を保持している。6群保持枠106は、後群ベース126に保持された2本のガイドバーによって光軸方向への移動がガイドされる。6群保持枠106は、ズーミング時の後群ベース126の光軸方向への移動とともに同方向に移動し、さらに後群ベース126に固定された第4の駆動部144によって後群ベース126に対して光軸方向に駆動される。
7群保持枠107は、第7レンズ群L7を保持している。前述したように7群保持枠107設けられた第5のカムフォロアはカム筒117の第5のカム溝部にしており、ズーミング時のカム筒117の回転に伴って光軸方向に移動する。
ズーム操作筒118の回転量(ズーム位置に対応する)および回転方向の情報は、検出部(検出手段)120内の不図示のズーム回転検出部により検出されて制御部119で処理される。フォーカス操作筒114の回転量(フォーカス位置に対応する)および回転方向の情報は、検出部120内の不図示のフォーカス回転検出部により検出されて制御部119で処理される。これにより制御部119は、検出部120を通じてズームレンズ群(L1~L7)およびフォーカスレンズ群(L4、L6)の移動回数や累積移動量を取得することができる。また制御手段としての制御部119は、第1から第4の駆動部141~144、電磁絞りユニット110および振れ補正ユニット108等の交換レンズ100全体を制御する。
また、検出部120は、交換レンズ100の温度(交換レンズ100が使用される環境温度)を検出する温度検出部を含む。検出された温度の情報は制御部119で処理され、処理結果はメモリ(記憶手段)121に保存される。さらに検出部120は、交換レンズ100の姿勢(言い換えれば、重力方向)を検出する姿勢検出部を含む。
次に、本実施例における光学調整について説明する。本実施例では、3群保持枠103と5群保持枠105の光軸に直交する方向への移動によってコマ収差と片ボケの調整が行われる。さらに、4群保持枠104と6群保持枠106の光軸方向への移動によって像面湾曲と球面収差の調整が行われる。
前述したように3群保持枠103と5群保持枠105はそれぞれ、第1の駆動部141と第2の駆動部142によってズーム位置(焦点距離)やフォーカス位置(被写体距離)に応じた位置に駆動される。ただし、本実施例では、3群保持枠103と5群保持枠105の位置を各ズーム位置や各フォーカス位置において光学性能が最良となる位置に調整する。4群保持枠104および6群保持枠106についても同様である。
図2は、以上のように構成された交換レンズ100において実行される、過去の使用状況である累積移動量(移動回数)、放置時間、温度および姿勢等に起因して発生した収差の変化を補正するために制御部119が実行する処理を示している。CPUやMPUにより構成されるコンピュータとしての制御部119は、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。
ステップS1では、制御部119は、検出部120で検出された情報とメモリ121に保存された情報とに基づいて、交換レンズ100を構成する部品の変化量を推定(計算)する。ここにいう部品は、カム溝部や直進溝部と係合する第1から第5のカムフォロアや、ガイドバーと係合する4群および6群保持枠104、106である。部品の変化量には、部品の移動が繰り返されることで発生するものと、部品の移動にかかわらずに発生するものの2種類がある。前者は、部品の移動に対する耐久によって発生するものを意味する。後者は、温度による材料の熱クリープや、後収縮または線膨張によって発生するものを意味する。以下の説明では、前者を耐久による変化量、後者を非耐久による変化量という。
まず、耐久による変化量について説明する。図3(a)は、第4のカムフォロアの耐久(累積移動量)による変化量を示し、図3(b)は累積移動量を求める際の補正係数を示している。なお、累積移動量は移動回数に比例するため、これらを同じものとして扱ってよい。
図3(a)の横軸は第4のカムフォロアの累積移動量を示し、縦軸は第4のカムフォロアにおけるカム筒117のカム溝部および案内筒116の直進溝部と接触する部分の寸法の変化量を示している。第4のカムフォロアには、第4レンズ群とそれを保持する機構部品の重量やモーメントの作用によって、係合する相手部品に接触する荷重が作用する。変化量は、この荷重の他に、相手部品に対して圧入されているか否かや第4のカムフォロアと相手部品の材質や表面の状態によって決まる。これらの条件は交換レンズ100の温度によって変わるため、図3(b)に示す交換レンズ100が置かれた環境の温度に応じた係数を累積移動量に乗じることで、温度の影響を考慮する。図3(b)の横軸は温度を示し、縦軸は移動量補正係数を示す。環境温度が部品の摩耗に対して過酷な高温または低温である場合には、1より大きい移動補正係数を累積移動量に乗じることにより、高温下や低温下での変化量を計算する。具体的な計算方法について、以下に説明する。
図3(a)の曲線は、横軸(累積移動量)をx、縦軸(変化量)をyとしたときに、
y=f(x)
の関数で表現される。また、図3(b)の曲線は、横軸(温度)をT、縦軸(累積移動量補正係数)をkとしたときに、
k=g(T)
の関数で表現される。累積移動量は、製品としての交換レンズ100の出荷時や出荷後の特定の時点でリセットされる。リセット時点ではx=0、y=0であり、この情報はメモリ121に保存される。なお、関数y=f(x)とk=g(T)は実験的に求められたものであってもよいし、シミュレーションによって算出されたものであってもよい。
検出部120は、ユーザにより交換レンズ100が使用された時点(日時)を検出する。ズーム操作筒118が回転操作された場合には、制御部119は、検出部120で検出された情報から、第4カムフォロアの累積移動量の前回検出時との差分△xを計算する。また、制御部119は、検出部120で検出された交換レンズ100の温度Tを用いて累積移動量補正係数kを計算する。前回検出時に対する累積移動量の差分は、Δxに累積移動量補正係数を乗じたg(T)△xとなる。
ユーザが交換レンズ100を使用するごとに制御部119がg(T)△xを計算するので、特定の時点での累積移動量はΣg(T)△xで計算され、変化量yは、
y=f(Σg(T)△x)
となる。
変化量yを計算するためにメモリ121に保存する必要があるのは、累積移動量x(=Σg(T)△x)のみであり、各使用時点での温度や変化量は保存する必要はない。
次に、非耐久による変化量について説明する。図4(a)は、第4のカムフォロアの非耐久(不使用時間としての放置時間)による変化量を示し、図4(b)は放置時間を求める際の補正係数を示している。
図4(a)の横軸は放置時間を示し、縦軸は第4のカムフォロアにおけるカム筒117のカム溝部および案内筒116の直進溝部と接触する部分の寸法の変化量を示している。前述したように第4のカムフォロアには第4レンズ群とそれを保持する機構部品の重量やモーメントの作用によって、係合する相手部品に接触する荷重が作用する。この荷重が大きいと、使用されずに放置された状態でも第4のカムフォロアの寸法に変化が生じる。この変化は、常温よりも高温下の方が大きく、また相手部品に対して圧入された状態で大きくなる。ここでは、図4(b)に示す交換レンズ100が置かれた環境の温度に応じた係数を放置時間に乗じることで、温度の影響を考慮する。図4(b)の横軸は温度を示し、縦軸は放置時間補正係数を示す。具体的な計算方法について、以下に説明する。
図4(a)の曲線は、横軸(放置時間)をt、縦軸(変化量)をzとしたときに、
z=h(t)
の関数で表現される。また、図4(b)の曲線は、横軸(温度)をT、縦軸(放置時間補正係数)をmとしたときに、
m=j(T)
の関数で表現される。放置時間は、製品としての交換レンズ100の出荷時や出荷後の特定の時点でリセットされる。リセット時点ではt=0、z=0であり、この情報はメモリ121に保存される。なお、関数z=h(t)とm=j(T)は実験的に求められたものであってもよいし、シミュレーションによって算出されたものであってもよい。
検出部120は、所定の時間間隔(周期)で放置時間tを検出する。制御部119は、放置時間の前回検出時との差分△tを計算する。また、制御部119は、検出部120で検出された交換レンズ100の温度Tを用いて放置時間補正係数mを計算する。前回検出時に対する放置時間の差分は、Δtに放置時間補正係数mを乗じたj(T)△tとなる。
所定の時間間隔で制御部119がj(T)△tの計算を行うので、特定の時点での放置時間はΣj(T)△tで計算され、変化量zは、
z=h(Σj(T)△t)
となる。変化量zを計算するためにメモリ121に保存する必要があるのは、放置時間t(=Σj(T)△t)のみであり、各検出時点での温度や変化量は保存する必要はない。
ここでは第4のカムフォロアの耐久および非耐久の変化量について説明したが、第1、第2、第3および第5のカムフォロアや4群および6群保持枠104、106の同変化量についても同様に計算することが可能である。この際、これらのカムフォロアや保持枠が相手部品に接触する荷重は互いに異なり、また材質や圧入の条件等も互いに異なるため、変化量も第4のカムフォロアとは異なる関数を用いて計算される。このようにして、メモリ121には、各部品の累積移動量x=Σg(T)△xと放置時間t=Σj(T)△tが保存される。
なお、本実施例では第4のカムフォロアの寸法の変化量がカム溝部との係合部分と直進溝部との係合部分とで同一として説明したが、係合部分ごとに変化量を計算してもよい。
ステップS1において、制御部119は、メモリ121から各部品の累積移動量x(=Σg(T)△x)と放置時間t(=Σj(T)△t)を取得し、これらを関数y=f(x)、z=h(t)に代入して各部品の耐久による変化量y(=f(Σg(T)△x))と非耐久による変化量z(=h(Σj(T)△t))を算出する。
ステップS2では、制御部119は、検出部120から交換レンズ100の現在のズーム位置やフォーカス位置、現在の温度および現在の重力方向を取得する。
ステップS3では、制御部119は、ステップS1とステップS2で取得した情報を用いて、設計値から変化した各レンズ群の位置を推定(計算)する。各レンズ群の位置を決めているのがカムフォロアである場合には、該カムフォロアの寸法とその係合の相手部品の寸法によって位置が決まる。制御部119は、ステップS1で演算されたカムフォロアの寸法と相手部品の寸法の温度による変化量を線膨張係数を用いて演算し、各カムフォロアの相手部品に対するガタの大きさ(ガタ量)を推定する。また制御部119は、交換レンズ100の姿勢から重力方向を取得して、カムフォロアが上記ガタによって相手部品に対してどの方向に寄るかを推定することで各レンズ群の位置を推定する。
ステップS4では、制御部119は、ステップS3で推定した各レンズ群の位置に応じて発生する収差を演算する。具体的には、メモリ121には、各レンズ群が光軸方向(X方向)やこれに直交して互いに直交する2方向(Y、Z方向)方向に単位変位量変位したりY軸やZ軸回りで単位角度傾いたりしたときに発生する収差の変化量を示す敏感度表データが保存されている。制御部119は、敏感度表から各レンズ群の単位変位量および単位角度あたりの収差の変化量を読み出し、これに各レンズ群の位置の変化量(変位量、傾き角度)を乗じることで、撮像光学系の変化によって生じる収差の変化量を推定(取得)する。
ステップS5では、制御部119は、ステップS4で推定した収差の変化量を補正(低減)するための第1~第4の駆動部141~144による第1~第4の補正群(L3、L5、L4、L6)の移動量を演算する。具体的には、メモリ121には、第1~第4の駆動部141~144によって第1~第4の補正群を駆動した場合の収差の変化量を示す表データが保存されている。制御部119は、該表データとステップS4で推定した収差の変化量から各補正群の移動量を演算する。この際、メモリ121に保存された各補正群の移動量に対する収差補正量を示す表データからステップS4で推定した収差の変化量(=収差補正量)に対応する各補正群の移動量を求めてもよいし、ソルバー計算のように各補正群の移動量を変えながら補正後の収差量が最小になる移動量を求めてもよい。
ステップS6では、制御部119は、メモリ121に保存された初期調整時(交換レンズ100の工場出荷時やメンテナンス時)の各駆動部による各補正群の移動量を取得し、これをステップS5で演算した移動量に加算して各補正群の目標移動量を演算する。
ステップS7では、制御部119は、ステップS6で演算した目標移動量だけ各補正群を移動させるように各駆動部を駆動する。
以上説明した耐久および非耐久による変化量を推定してこれを補正する方法によれば、過去の使用状況によって発生する収差の変化を補正して良好な光学性能(高画質)を維持することができる。
なお、図2のフローチャートは現在のズーム位置やフォーカス位置において各補正群の移動量を計算し、ズーム位置やフォーカス位置が変化した場合はその都度、各補正群の移動量を計算する処理を示したが、これ以外の処理を行ってもよい。例えば、カメラ本体の電源ON時に全ズーム位置および全フォーカス位置に対する各補正群の移動量を図2の処理と同様に計算して全結果をメモリ121に保存し、ズーム位置やフォーカス位置が変化するごとにメモリ121から各補正群の移動量を読み出して収差の変化を補正するようにしてもよい。図2の処理では交換レンズ100の姿勢や温度が変化した時点で再度計算を行う必要があるが、上記方法の方がリアルタイムで演算する必要がなくなるため、演算時間を短縮することができる点で有利である。交換レンズ100の姿勢や温度が変化した場合も考慮して電源ON時に全てを計算してメモリ121に保存しておいてもよい。
また、本実施例では耐久と非耐久による変化量を関数で計算する方法について説明したが、関数で計算した結果を予めテーブル化してメモリ121に保存しておき、そこから選択する方法を用いてもよい。その他、ユーザの交換レンズ100の使い方をAIにより学習し、その結果によりクラウド上から関数やテーブルをダウンロードして、各補正群の移動量を決定する方法を用いてもよい。
また、本実施例では検出部120により姿勢と温度を検出する場合について説明したが、湿度を検出してこれを変化量の推定に用いてもよい。
また、本実施例では第1および第2の駆動部141、142は3群および5群保持枠103、105を光軸に直交する方向に移動させるものとして説明したが、駆動部は光軸に対して保持枠を傾けるものであってもよい。また、1つの駆動部で保持枠を光軸に直交する方向に移動させたり傾けたりできるものであってもよい。
また、本実施例では第1~第4の補正群によりコマ収差、片ボケ、像面湾曲および球面収差の変化を補正する場合について説明したが、1つの補正群で1種類の収差の変化を補正するように構成してもよい。例えば、撮像光学系が各レンズ群の位置の変化に対するコマ収差の変化が極めて小さい光学系である場合には、コマ収差の変化を補正する補正群を設ける必要はない。
また、本実施例では補正群(L3~L6)を光軸に直交する方向に移動させる場合について説明したが、振れ補正ユニット108において光軸に直交する方向に駆動される第2レンズ群L2を補正群として用いてもよい。この場合は、第2レンズ群L2の駆動中心位置を収差を補正する位置にオフセットし、オフセットされた位置を中心に振れ補正のために駆動すればよい。
さらに本実施例では耐久および非耐久による変化量を推定するために、使用状況をメモリ121に保存するが、交換レンズ100がカメラ本体から取り外されている間も使用状況の検出や保存ができるように、検出部120に電力を供給するバッテリを交換レンズ100に搭載することが好ましい。これにより、交換レンズ100の保管時の環境変化による光学性能の変化を精度良く補正することがでる。
実施例1では、交換レンズ100を構成する部品の耐久および非耐久により発生する変化量を予測し、それを補正する方法について説明した。実施例2では、実施例1(図2)のステップS6において各駆動部による各補正群の目標移動量を演算した際に該目標移動量が各補正群の移動可能量を超えているときの処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。交換レンズ100の構成は、実施例1と同じである。また図5において、ステップS1からステップS6までは実施例1と同じである。
ステップS6に続くステップS11では、制御部119は、各補正群の目標移動量が移動可能量以下であるか否かを判定し、移動可能量以下である場合にはステップS7に進み、移動可能量を超える場合はステップS12に進む。
図6は、第1の補正群(L3)の光軸に直交する方向での移動可能範囲を示している。横軸はY方向、縦軸はZ方向を示し、破線の円は第1の補正群の移動可能量に対応する移動可能範囲を示している。第1の補正群の目標移動量に対応する位置がAである場合は、位置Aは移動可能範囲内(すなわち目標移動量は移動可能量以下)であるため、制御部119はステップS7に進む。ステップS7では、図2のステップS7と同じく、制御部119はステップS6で演算した目標移動量だけ補正群を移動させるように駆動部を駆動する(第1の処理)。
一方、第1の補正群の目標移動量に対応する位置がBである場合は、位置Bは移動可能範囲外であり第1の補正群をそこまで移動させることはできないため、制御部119はステップS12に進む。
ステップS12では、制御部119は、目標移動量が移動可能量を超える場合に補正群を移動可能量の上限、すなわち移動可能範囲の境界(図6中の位置C)まで移動させた状態での残り収差の大きさを判定する。制御部119は、残り収差が所定値よりも小さい場合はステップS13に進み、残り収差が所定値より大きい(以上である)場合はステップS14に進む。
ステップS13では、制御部119は、目標移動量を移動可能量の上限に設定し、該目標移動量だけ補正群を移動させるように駆動部を駆動する(第2の処理)。
ステップS14では、制御部119は、目標移動量を移動可能量の上限に設定して補正群を移動させた上で、1)撮像装置に残り収差を補正する画像処理を行わせること、および2)絞り値を変更して収差の影響を低減させることのうち少なくとも一方を選択する(第3の処理)。
以上の処理により、各補正群がその移動可能範囲外に移動できなくても、交換レンズ100の高い光学性能を維持することができる。
なお、ステップS12において補正後の収差が所定値よりさらに大きい許容値よりも大きい場合には、ユーザに交換レンズ100のメンテナンスを促す警告表示を行うようにしてもよい。
また、本実施例では、各補正群の目標移動量を補正可能な全ての収差を補正するための移動量として計算しているが、目標移動量が移動可能量を超える場合に特定の収差のみを補正する処理を行ってもよい。例えば、ユーザが普段の撮像条件をメモリ121に保存し、例えば撮像画面の中心に被写体を配置する撮像が多ければコマ収差の補正を優先してもよい。またユーザにどの収差の補正を優先するかを選択させてもよい。また画像処理で補正することが困難な収差の補正を補正群の移動より補正し、画像処理で補正可能な収差の補正を画像処理で行ってもよい。
さらに全ズーム位置および全フォーカス位置での収差の補正の程度を予め計算しておき、その結果に応じて、第2または第3の処理を選択するようにしてもよい。
上記各実施例では光学機器として交換レンズについて説明したが、光学機器はレンズ一体型撮像装置であってもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
L3 第3レンズ群(第1の補正群)
L4 第4レンズ群(第3の補正群)
L5 第5レンズ群(第2の補正群)
L6 第4レンズ群(第4の補正群)
141 第1の駆動部
142 第2の駆動部
143 第3の駆動部
144 第4の駆動部
119 制御部
120 検出部

Claims (10)

  1. 光学系を有する光学機器であって、
    前記光学系に含まれ、移動して該光学系の収差を補正する補正群と、
    前記補正群を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記光学機器の温度を含む該光学機器の使用状況を取得するための検出手段とを有し、
    前記制御手段は、過去の前記使用状況に応じた前記光学系の収差の変化量に基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする光学機器。
  2. 前記使用状況は、前記温度と、前記光学系に含まれる光学群の移動回数、累積移動量、前記光学機器の不使用時間および姿勢のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記制御手段は、前記光学系に含まれる光学群の前記過去の使用状況に応じた位置を取得し、該位置に基づいて前記収差の変化量を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  4. 前記制御手段は、前記過去の使用状況に応じた前記光学機器を構成する部品の変化量を取得し、該部品の変化量を用いて前記光学群の位置を取得することを特徴とする請求項3に記載の光学機器。
  5. 前記制御手段は、前記過去の使用状況に応じた前記収差の変化量と、現在における前記光学機器の温度、姿勢および前記光学系に含まれる光学群の位置とに基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の光学機器。
  6. 前記制御手段は、前記収差の変化量に応じて前記補正群の目標移動量を取得し、
    前記目標移動量が前記補正群の移動可能量を超える場合は、前記補正群を前記移動可能量の上限まで移動させるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の光学機器。
  7. 前記制御手段は、前記補正群を前記移動可能量の上限まで移動させた状態での前記収差が所定値より大きい場合は、画像処理による収差補正または絞り値の変更のうち少なくとも一方を選択することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の光学機器。
  8. 前記光学機器は、撮像装置に着脱可能な交換レンズであり、
    前記交換レンズは、バッテリを有し、
    前記検出手段は、前記交換レンズが前記撮像装置から取り外された状態において前記バッテリからの電力により前記使用状況の検出を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光学機器。
  9. 光学系を有し、該光学系は移動して前記光学系の収差を補正する補正群を含む光学機器の制御方法であって、
    前記光学機器の温度を含む該光学機器の使用状況を取得するステップと、
    過去の前記使用状況に応じた前記光学系の収差の変化量に基づいて前記補正群の駆動を制御するステップとを有することを特徴とする制御方法。
  10. 光学系を有し、該光学系は移動して前記光学系の収差を補正する補正群を含む光学機器のコンピュータに、請求項9に記載の制御方法に従う処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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